JPH1177022A - 蒸発濃縮装置 - Google Patents
蒸発濃縮装置Info
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- JPH1177022A JPH1177022A JP23953897A JP23953897A JPH1177022A JP H1177022 A JPH1177022 A JP H1177022A JP 23953897 A JP23953897 A JP 23953897A JP 23953897 A JP23953897 A JP 23953897A JP H1177022 A JPH1177022 A JP H1177022A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 外気に臭気が出ることを防止し、蒸留液の再
利用が可能なハロゲン化銀写真感光材料処理廃液の蒸発
濃縮装置を提供する。 【解決手段】 ハロゲン化銀写真感光材料の発色現像廃
液及び現像廃液の少なくとも1つを貯留する現像廃液釜
30と、廃液を加熱する現像廃液加熱手段36と、ハロ
ゲン化銀写真感光材料の漂白廃液、定着廃液及び漂白定
着廃液の少なくとも1つを貯留する漂白定着廃液釜10
と、廃液を加熱する漂白定着廃液加熱手段16と、処理
廃液から蒸発した気体を冷却する冷却器90と、液化し
た蒸留液を回収する蒸留液回収手段と、漂白定着廃液釜
から第一連通部を通って現像廃液釜、次に、第二連通部
を通って冷却器、次いで、第三連通部を通って漂白定着
廃液釜に気体が循環するように送風する送風手段91
と、を有し、実質的に外部から密閉された蒸発濃縮装
置。
利用が可能なハロゲン化銀写真感光材料処理廃液の蒸発
濃縮装置を提供する。 【解決手段】 ハロゲン化銀写真感光材料の発色現像廃
液及び現像廃液の少なくとも1つを貯留する現像廃液釜
30と、廃液を加熱する現像廃液加熱手段36と、ハロ
ゲン化銀写真感光材料の漂白廃液、定着廃液及び漂白定
着廃液の少なくとも1つを貯留する漂白定着廃液釜10
と、廃液を加熱する漂白定着廃液加熱手段16と、処理
廃液から蒸発した気体を冷却する冷却器90と、液化し
た蒸留液を回収する蒸留液回収手段と、漂白定着廃液釜
から第一連通部を通って現像廃液釜、次に、第二連通部
を通って冷却器、次いで、第三連通部を通って漂白定着
廃液釜に気体が循環するように送風する送風手段91
と、を有し、実質的に外部から密閉された蒸発濃縮装
置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸発濃縮装置、特
にハロゲン化銀写真感光材料処理廃液の蒸発濃縮に最適
な蒸発濃縮装置に関する発明である。
にハロゲン化銀写真感光材料処理廃液の蒸発濃縮に最適
な蒸発濃縮装置に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来からハロゲン化銀写真感光材料処理
廃液の蒸発濃縮装置として、処理廃液を貯留する処理廃
液釜と、前記処理廃液釜に貯留されている前記処理廃液
を加熱する加熱手段と、を有するハロゲン化銀写真感光
材料処理廃液の蒸発濃縮装置で、処理廃液釜に貯留され
ている処理廃液を加熱して、蒸発させると同時に液体を
濃縮させることにより、処理廃液を蒸発濃縮することは
知られている。
廃液の蒸発濃縮装置として、処理廃液を貯留する処理廃
液釜と、前記処理廃液釜に貯留されている前記処理廃液
を加熱する加熱手段と、を有するハロゲン化銀写真感光
材料処理廃液の蒸発濃縮装置で、処理廃液釜に貯留され
ている処理廃液を加熱して、蒸発させると同時に液体を
濃縮させることにより、処理廃液を蒸発濃縮することは
知られている。
【0003】しかし、現像廃液又は発色現像廃液と、定
着廃液又は漂白定着廃液とを混合した処理廃液を高温に
加熱すると、亜硫酸ガス、酢酸ガス、アンモニアガス及
び硫化水素などの悪臭成分などを含む蒸気が発生するこ
とが知られている。
着廃液又は漂白定着廃液とを混合した処理廃液を高温に
加熱すると、亜硫酸ガス、酢酸ガス、アンモニアガス及
び硫化水素などの悪臭成分などを含む蒸気が発生するこ
とが知られている。
【0004】そこで、第一に、系全体を密閉して、発生
した亜硫酸ガス、酢酸ガス、アンモニアガス及び硫化水
素などの悪臭成分が外部に漏れないようにし、かつ、系
全体を減圧し、高温に加熱しなくても処理廃液を沸騰さ
せることができるようにして、亜硫酸ガス、酢酸ガス、
アンモニアガス及び硫化水素などの悪臭成分を含む蒸気
が発生しないようにし、また、系内に、冷却器と、前記
冷却器により冷却され液化した蒸留液を回収する蒸留液
回収手段と、を設け、減圧下で、前記加熱手段により加
熱されて前記処理廃液から蒸発した蒸気を冷却器で冷却
し、冷却されて液化した蒸留液を蒸留液回収手段で回収
することにより、悪臭成分が蒸留液に溶解する量を抑制
して、単位時間当たりに大量の処理廃液を蒸発濃縮する
ことが知られている。
した亜硫酸ガス、酢酸ガス、アンモニアガス及び硫化水
素などの悪臭成分が外部に漏れないようにし、かつ、系
全体を減圧し、高温に加熱しなくても処理廃液を沸騰さ
せることができるようにして、亜硫酸ガス、酢酸ガス、
アンモニアガス及び硫化水素などの悪臭成分を含む蒸気
が発生しないようにし、また、系内に、冷却器と、前記
冷却器により冷却され液化した蒸留液を回収する蒸留液
回収手段と、を設け、減圧下で、前記加熱手段により加
熱されて前記処理廃液から蒸発した蒸気を冷却器で冷却
し、冷却されて液化した蒸留液を蒸留液回収手段で回収
することにより、悪臭成分が蒸留液に溶解する量を抑制
して、単位時間当たりに大量の処理廃液を蒸発濃縮する
ことが知られている。
【0005】また、第二に、処理廃液釜として、定着廃
液釜、現像廃液釜及び酸性液釜を設け、漂白定着廃液又
は定着廃液を定着廃液釜に貯留させ、発色現像廃液又は
現像廃液を現像廃液釜に貯留させ、漂白廃液などの酸性
液を酸性液釜に貯留させ、定着廃液釜に発色現像廃液及
び現像廃液を貯留させないことで、定着廃液釜で発生す
るアンモニアガス及び硫化水素の発生量を顕著に抑制
し、漂白定着廃液釜で加熱されて蒸発した蒸気及び発生
した亜硫酸ガス及び酢酸ガスを含む気体を現像廃液釜を
通過させて、漂白定着廃液釜で発生する亜硫酸ガス及び
酢酸ガスを現像廃液釜に貯留されている発色現像廃液又
は現像廃液に吸収させ、それから、酸性液釜を通過させ
ることで、現像廃液で吸収されないアンモニアガスと、
漂白廃液などの酸性液、漂白定着廃液又は定着廃液を含
まない現像廃液又は発色現像廃液を貯留した現像廃液釜
で発生するアミンガスとを、酸性液に吸収させること
で、実質的に水蒸気のみを排出することが知られてい
る。
液釜、現像廃液釜及び酸性液釜を設け、漂白定着廃液又
は定着廃液を定着廃液釜に貯留させ、発色現像廃液又は
現像廃液を現像廃液釜に貯留させ、漂白廃液などの酸性
液を酸性液釜に貯留させ、定着廃液釜に発色現像廃液及
び現像廃液を貯留させないことで、定着廃液釜で発生す
るアンモニアガス及び硫化水素の発生量を顕著に抑制
し、漂白定着廃液釜で加熱されて蒸発した蒸気及び発生
した亜硫酸ガス及び酢酸ガスを含む気体を現像廃液釜を
通過させて、漂白定着廃液釜で発生する亜硫酸ガス及び
酢酸ガスを現像廃液釜に貯留されている発色現像廃液又
は現像廃液に吸収させ、それから、酸性液釜を通過させ
ることで、現像廃液で吸収されないアンモニアガスと、
漂白廃液などの酸性液、漂白定着廃液又は定着廃液を含
まない現像廃液又は発色現像廃液を貯留した現像廃液釜
で発生するアミンガスとを、酸性液に吸収させること
で、実質的に水蒸気のみを排出することが知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の第一の
蒸発濃縮装置は、単位時間当たりの蒸発濃縮量が大き
く、従来の処理廃液量が2リットル/時間以上の大きな
自動現像機に対応するもので、近年の処理廃液量が0.
2リットル/時間以上0.5リットル/時間以下の小さ
い自動現像機に対応するものは無く、大型・高重量で、
また、構造が複雑で、高価であった。
蒸発濃縮装置は、単位時間当たりの蒸発濃縮量が大き
く、従来の処理廃液量が2リットル/時間以上の大きな
自動現像機に対応するもので、近年の処理廃液量が0.
2リットル/時間以上0.5リットル/時間以下の小さ
い自動現像機に対応するものは無く、大型・高重量で、
また、構造が複雑で、高価であった。
【0007】また、従来の第二の蒸発濃縮装置は、水蒸
気を排出するものなので、臭気の発生は少なくても臭気
が漏れ、また、3つの処理廃液釜が必要で、構造が複雑
になり、大型になりやすく、また、高価であった。
気を排出するものなので、臭気の発生は少なくても臭気
が漏れ、また、3つの処理廃液釜が必要で、構造が複雑
になり、大型になりやすく、また、高価であった。
【0008】第一の発明の目的は、小型・低重量で簡単
な構造で低コストで作成でき、外気に臭気が出ることを
防止し、蒸留液の再利用が可能で、取り扱いが簡単であ
るハロゲン化銀写真感光材料処理廃液を蒸発濃縮するた
めの蒸発濃縮装置を提供することである。
な構造で低コストで作成でき、外気に臭気が出ることを
防止し、蒸留液の再利用が可能で、取り扱いが簡単であ
るハロゲン化銀写真感光材料処理廃液を蒸発濃縮するた
めの蒸発濃縮装置を提供することである。
【0009】また、従来の蒸発濃縮装置では、送風ファ
ンの寿命が短かった。
ンの寿命が短かった。
【0010】第二の発明の目的は、蒸発濃縮装置の送風
ファンの寿命を長くすることである。
ファンの寿命を長くすることである。
【0011】また、従来の蒸発濃縮装置では、濃縮物の
取り出すことが簡単にできなかった。
取り出すことが簡単にできなかった。
【0012】第三の発明の目的は、蒸発濃縮装置の濃縮
物の取り出しを簡単にできるようにすることである。
物の取り出しを簡単にできるようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
【0014】〔請求項1〕『ハロゲン化銀写真感光材料
の漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液を含まず発色現
像廃液又は現像廃液を含む処理廃液を貯留する現像廃液
釜と、前記現像廃液釜に貯留されている前記処理廃液を
加熱する現像廃液加熱手段と、ハロゲン化銀写真感光材
料の発色現像廃液及び現像廃液を含まず漂白廃液、定着
廃液又は漂白定着廃液を含む処理廃液を貯留する漂白定
着廃液釜と、前記漂白定着廃液釜に貯留されている前記
処理廃液を加熱する漂白定着廃液加熱手段と、冷却器
と、前記冷却器により冷却され液化した蒸留液を回収す
る蒸留液回収手段と、前記漂白定着廃液釜及び前記現像
廃液釜の間で気体が連通する第一連通部と、前記現像廃
液釜及び前記冷却器の間で気体が連通する第二連通部
と、前記漂白定着廃液釜及び前記冷却器の間で気体が連
通する第三連通部と、前記漂白定着廃液釜から第一連通
部を通って前記現像廃液釜、次に、前記現像廃液釜から
前記第二連通部を通って前記冷却器、次いで、前記第三
連通部を通って前記漂白定着廃液釜に気体が循環するよ
うに送風する送風手段と、を有し、前記冷却器は、前記
第二連通部を通ってきた気体を冷却するものであり、前
記漂白定着廃液釜、前記第一連通部、前記現像廃液釜、
前記第二連通部、前記冷却器及び前記第三連通部を含む
密閉容器により、実質的に外部から密閉された蒸発濃縮
装置。』請求項1に記載の発明について、以下説明す
る。請求項1に記載の発明の処理廃液釜としては、漂白
定着廃液釜と現像廃液釜の2つだけが必要で、減圧手段
も必要なく、従来の蒸発濃縮装置のように構造が複雑・
大型・高価にはならず、小型・低重量で簡単な構造で低
コストで作成でき、また、取り扱いも簡単である。そし
て、漂白定着廃液釜を加熱すると、亜硫酸ガス、酢酸ガ
ス、アンモニアガス及び硫化水素などの悪臭成分が発生
する可能性があるが、漂白定着廃液釜に強アルカリ性で
還元性の発色現像廃液及び現像廃液を含ませないこと
で、漂白定着廃液釜で発生するアンモニアガス及び硫化
水素の発生量を顕著に抑制できる。そして、漂白定着廃
液釜で発生した亜硫酸ガス及び酢酸ガスを含む気体を現
像廃液釜を通過させることで、硫化水素(発生した場
合)、亜硫酸ガス及び酢酸ガスを現像廃液釜に貯留され
ている強アルカリ性の現像廃液又は発色現像廃液を含む
処理廃液に吸収させる。従って、密閉容器内の気体の硫
化水素、亜硫酸ガス及び酢酸ガスの濃度は高くならな
い。そして、現像廃液釜で吸収されないアンモニアガス
(漂白定着廃液釜内で発生した場合)と、漂白廃液、漂
白定着廃液又は定着廃液を含まない現像廃液又は発色現
像廃液を貯留した現像廃液釜で発生するアミンガスは、
冷却器で冷却され液化した蒸留水に殆ど吸収されない。
そして、冷却器で冷却されたアミンガスと微量のアンモ
ニアガスとを含む気体は漂白定着廃液釜に送風され、ア
ンモニアガスとアミンガスは、漂白定着廃液釜に貯留さ
れている漂白廃液、定着廃液又は漂白定着廃液を含む処
理廃液に吸収される。従って、密閉容器内の気体のアン
モニアガスとアミンガスの濃度は高くならない。また、
これらのプロセスが実質的に外部から密閉されている密
閉容器内で行われるので、臭気が外部に漏れない。従っ
て、請求項1に記載の発明により、小型・低重量で簡単
な構造で低コストで作成でき、取り扱いが簡単で、亜硫
酸ガス、酢酸ガス、硫化水素、アンモニアガス及びアミ
ンガスなどの悪臭成分が蒸留液中に溶け込む量が少な
く、補充処理剤の希釈に用いるのに好ましい蒸留液が得
られ、蒸留液の再利用が可能で、外気に臭気が出ること
を防止できる。
の漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液を含まず発色現
像廃液又は現像廃液を含む処理廃液を貯留する現像廃液
釜と、前記現像廃液釜に貯留されている前記処理廃液を
加熱する現像廃液加熱手段と、ハロゲン化銀写真感光材
料の発色現像廃液及び現像廃液を含まず漂白廃液、定着
廃液又は漂白定着廃液を含む処理廃液を貯留する漂白定
着廃液釜と、前記漂白定着廃液釜に貯留されている前記
処理廃液を加熱する漂白定着廃液加熱手段と、冷却器
と、前記冷却器により冷却され液化した蒸留液を回収す
る蒸留液回収手段と、前記漂白定着廃液釜及び前記現像
廃液釜の間で気体が連通する第一連通部と、前記現像廃
液釜及び前記冷却器の間で気体が連通する第二連通部
と、前記漂白定着廃液釜及び前記冷却器の間で気体が連
通する第三連通部と、前記漂白定着廃液釜から第一連通
部を通って前記現像廃液釜、次に、前記現像廃液釜から
前記第二連通部を通って前記冷却器、次いで、前記第三
連通部を通って前記漂白定着廃液釜に気体が循環するよ
うに送風する送風手段と、を有し、前記冷却器は、前記
第二連通部を通ってきた気体を冷却するものであり、前
記漂白定着廃液釜、前記第一連通部、前記現像廃液釜、
前記第二連通部、前記冷却器及び前記第三連通部を含む
密閉容器により、実質的に外部から密閉された蒸発濃縮
装置。』請求項1に記載の発明について、以下説明す
る。請求項1に記載の発明の処理廃液釜としては、漂白
定着廃液釜と現像廃液釜の2つだけが必要で、減圧手段
も必要なく、従来の蒸発濃縮装置のように構造が複雑・
大型・高価にはならず、小型・低重量で簡単な構造で低
コストで作成でき、また、取り扱いも簡単である。そし
て、漂白定着廃液釜を加熱すると、亜硫酸ガス、酢酸ガ
ス、アンモニアガス及び硫化水素などの悪臭成分が発生
する可能性があるが、漂白定着廃液釜に強アルカリ性で
還元性の発色現像廃液及び現像廃液を含ませないこと
で、漂白定着廃液釜で発生するアンモニアガス及び硫化
水素の発生量を顕著に抑制できる。そして、漂白定着廃
液釜で発生した亜硫酸ガス及び酢酸ガスを含む気体を現
像廃液釜を通過させることで、硫化水素(発生した場
合)、亜硫酸ガス及び酢酸ガスを現像廃液釜に貯留され
ている強アルカリ性の現像廃液又は発色現像廃液を含む
処理廃液に吸収させる。従って、密閉容器内の気体の硫
化水素、亜硫酸ガス及び酢酸ガスの濃度は高くならな
い。そして、現像廃液釜で吸収されないアンモニアガス
(漂白定着廃液釜内で発生した場合)と、漂白廃液、漂
白定着廃液又は定着廃液を含まない現像廃液又は発色現
像廃液を貯留した現像廃液釜で発生するアミンガスは、
冷却器で冷却され液化した蒸留水に殆ど吸収されない。
そして、冷却器で冷却されたアミンガスと微量のアンモ
ニアガスとを含む気体は漂白定着廃液釜に送風され、ア
ンモニアガスとアミンガスは、漂白定着廃液釜に貯留さ
れている漂白廃液、定着廃液又は漂白定着廃液を含む処
理廃液に吸収される。従って、密閉容器内の気体のアン
モニアガスとアミンガスの濃度は高くならない。また、
これらのプロセスが実質的に外部から密閉されている密
閉容器内で行われるので、臭気が外部に漏れない。従っ
て、請求項1に記載の発明により、小型・低重量で簡単
な構造で低コストで作成でき、取り扱いが簡単で、亜硫
酸ガス、酢酸ガス、硫化水素、アンモニアガス及びアミ
ンガスなどの悪臭成分が蒸留液中に溶け込む量が少な
く、補充処理剤の希釈に用いるのに好ましい蒸留液が得
られ、蒸留液の再利用が可能で、外気に臭気が出ること
を防止できる。
【0015】なお、本発明の蒸発濃縮装置の利用方法と
して、「撮影用ハロゲン化銀ネガ写真フィルムの発色現
像廃液と、プリント用ハロゲン化銀写真感光材料の発色
現像廃液とを、前記現像廃液釜に貯留させ、撮影用ハロ
ゲン化銀ネガ写真フィルムの漂白廃液、定着廃液又は漂
白定着廃液と、プリント用ハロゲン化銀写真感光材料の
漂白廃液、定着廃液又は漂白定着廃液とを、前記漂白定
着廃液釜に貯留させて、ハロゲン化銀写真感光材料処理
廃液を蒸発濃縮すること」が、撮影用ハロゲン化銀ネガ
写真フィルムの処理廃液とプリント用ハロゲン化銀写真
感光材料の処理廃液との両方を同時に蒸発濃縮でき、一
般的なミニラボの設置店などで、処理廃液の貯留場所を
少なくでき、臭気がミニラボの設置店などで漏れること
を抑制できるので、好ましい。
して、「撮影用ハロゲン化銀ネガ写真フィルムの発色現
像廃液と、プリント用ハロゲン化銀写真感光材料の発色
現像廃液とを、前記現像廃液釜に貯留させ、撮影用ハロ
ゲン化銀ネガ写真フィルムの漂白廃液、定着廃液又は漂
白定着廃液と、プリント用ハロゲン化銀写真感光材料の
漂白廃液、定着廃液又は漂白定着廃液とを、前記漂白定
着廃液釜に貯留させて、ハロゲン化銀写真感光材料処理
廃液を蒸発濃縮すること」が、撮影用ハロゲン化銀ネガ
写真フィルムの処理廃液とプリント用ハロゲン化銀写真
感光材料の処理廃液との両方を同時に蒸発濃縮でき、一
般的なミニラボの設置店などで、処理廃液の貯留場所を
少なくでき、臭気がミニラボの設置店などで漏れること
を抑制できるので、好ましい。
【0016】また、本発明の蒸発濃縮装置の利用方法と
して、「医用ハロゲン化銀写真フィルムの現像廃液を前
記現像廃液釜に貯留させ、医用ハロゲン化銀写真フィル
ムの定着廃液を前記漂白定着廃液釜に貯留させて、ハロ
ゲン化銀写真感光材料処理廃液を蒸発濃縮すること」
が、医用ハロゲン化銀写真フィルムを用いる病院など
で、処理廃液の貯留場所を少なくでき、臭気が病院中に
漏れることを抑制できるので、好ましい。
して、「医用ハロゲン化銀写真フィルムの現像廃液を前
記現像廃液釜に貯留させ、医用ハロゲン化銀写真フィル
ムの定着廃液を前記漂白定着廃液釜に貯留させて、ハロ
ゲン化銀写真感光材料処理廃液を蒸発濃縮すること」
が、医用ハロゲン化銀写真フィルムを用いる病院など
で、処理廃液の貯留場所を少なくでき、臭気が病院中に
漏れることを抑制できるので、好ましい。
【0017】〔請求項2〕『前記漂白定着廃液釜に関す
る温度を検出する漂白定着廃液温度検出手段と、前記漂
白定着廃液釜に貯留されている処理廃液の温度が70℃
以下になるように、前記漂白定着廃液温度検出手段が検
出した温度に応じて前記漂白定着廃液加熱手段を制御す
る漂白定着廃液温度制御手段と、前記現像廃液釜に関す
る温度を検出する現像廃液温度検出手段と、前記現像廃
液釜に貯留されている処理廃液の温度が70℃以下にな
るように、前記現像廃液温度検出手段が検出した温度に
応じて前記現像廃液加熱手段を制御する現像廃液温度制
御手段と、を有する請求項1に記載の蒸発濃縮装置。』
請求項2に記載の発明により、前記漂白定着廃液釜に貯
留されている処理廃液の温度が70℃以下になり、前記
現像廃液釜に貯留されている処理廃液の温度が70℃以
下になるので、亜硫酸ガス、酢酸ガス、アンモニアガス
及び硫化水素などの悪臭成分が殆ど発生せず、悪臭成分
が蒸留液中に溶け込む量が極めて少なくなり、補充処理
剤の希釈に用いるのに好ましい蒸留液が得られ、また、
臭気が外部により漏れにくく、また、安定した蒸発濃縮
ができる。
る温度を検出する漂白定着廃液温度検出手段と、前記漂
白定着廃液釜に貯留されている処理廃液の温度が70℃
以下になるように、前記漂白定着廃液温度検出手段が検
出した温度に応じて前記漂白定着廃液加熱手段を制御す
る漂白定着廃液温度制御手段と、前記現像廃液釜に関す
る温度を検出する現像廃液温度検出手段と、前記現像廃
液釜に貯留されている処理廃液の温度が70℃以下にな
るように、前記現像廃液温度検出手段が検出した温度に
応じて前記現像廃液加熱手段を制御する現像廃液温度制
御手段と、を有する請求項1に記載の蒸発濃縮装置。』
請求項2に記載の発明により、前記漂白定着廃液釜に貯
留されている処理廃液の温度が70℃以下になり、前記
現像廃液釜に貯留されている処理廃液の温度が70℃以
下になるので、亜硫酸ガス、酢酸ガス、アンモニアガス
及び硫化水素などの悪臭成分が殆ど発生せず、悪臭成分
が蒸留液中に溶け込む量が極めて少なくなり、補充処理
剤の希釈に用いるのに好ましい蒸留液が得られ、また、
臭気が外部により漏れにくく、また、安定した蒸発濃縮
ができる。
【0018】なお、漂白定着廃液温度検出手段は、漂白
定着廃液釜に関する温度を検出する手段であればよく、
例えば、漂白定着廃液釜に貯留されている処理廃液の温
度を検出する手段でも、漂白定着廃液釜自体の温度を検
出する手段でも、漂白定着廃液釜及び漂白定着廃液加熱
手段の間の温度を検出する手段でも、その他の形態の手
段でもよいが、漂白定着廃液釜に貯留されている処理廃
液の温度を検出する手段であることが、本発明の効果の
観点からより精度の高い温度検出が容易にでき、好まし
い。
定着廃液釜に関する温度を検出する手段であればよく、
例えば、漂白定着廃液釜に貯留されている処理廃液の温
度を検出する手段でも、漂白定着廃液釜自体の温度を検
出する手段でも、漂白定着廃液釜及び漂白定着廃液加熱
手段の間の温度を検出する手段でも、その他の形態の手
段でもよいが、漂白定着廃液釜に貯留されている処理廃
液の温度を検出する手段であることが、本発明の効果の
観点からより精度の高い温度検出が容易にでき、好まし
い。
【0019】また、現像廃液温度検出手段は、現像廃液
釜に関する温度を検出する手段であればよく、例えば、
現像廃液釜に貯留されている処理廃液の温度を検出する
手段でも、現像廃液釜自体の温度を検出する手段でも、
現像廃液釜及び現像廃液加熱手段の間の温度を検出する
手段でも、その他の形態の手段でもよいが、現像廃液釜
に貯留されている処理廃液の温度を検出する手段である
ことが、本発明の効果の観点からより精度の高い温度検
出が容易にでき、好ましい。
釜に関する温度を検出する手段であればよく、例えば、
現像廃液釜に貯留されている処理廃液の温度を検出する
手段でも、現像廃液釜自体の温度を検出する手段でも、
現像廃液釜及び現像廃液加熱手段の間の温度を検出する
手段でも、その他の形態の手段でもよいが、現像廃液釜
に貯留されている処理廃液の温度を検出する手段である
ことが、本発明の効果の観点からより精度の高い温度検
出が容易にでき、好ましい。
【0020】〔請求項3〕『前記蒸留液回収手段が自動
現像機に接続されており、前記蒸留液回収手段が回収し
た蒸留液を前記自動現像機に供給する請求項1又は2に
記載の蒸発濃縮装置。』請求項3に記載の発明により、
得られる蒸留液は自動現像機に供給するのに問題がない
ので、得られる蒸留液が国、地域又は条件によって排出
基準に合致しない場合があっても、ハロゲン化銀写真感
光材料処理廃液を蒸発濃縮することができる。
現像機に接続されており、前記蒸留液回収手段が回収し
た蒸留液を前記自動現像機に供給する請求項1又は2に
記載の蒸発濃縮装置。』請求項3に記載の発明により、
得られる蒸留液は自動現像機に供給するのに問題がない
ので、得られる蒸留液が国、地域又は条件によって排出
基準に合致しない場合があっても、ハロゲン化銀写真感
光材料処理廃液を蒸発濃縮することができる。
【0021】なお、この蒸留液は、自動現像機の液処理
工程における補充剤の溶解水や蒸発補正水として用いる
ことが好ましい。
工程における補充剤の溶解水や蒸発補正水として用いる
ことが好ましい。
【0022】により、熱交換器自体が、小型・低重量で
簡単な構造で低コストで作成できつつ、熱交換効率が高
く、前記発生蒸気を冷却し液化して凝縮液を得るための
効率が高くなる。
簡単な構造で低コストで作成できつつ、熱交換効率が高
く、前記発生蒸気を冷却し液化して凝縮液を得るための
効率が高くなる。
【0023】〔請求項4〕『前記第二連通部を通過する
気体と前記第三連通部を通過する気体との間で熱交換す
る熱交換器が設けられた請求項1〜3のいずれか1項に
記載の蒸発濃縮装置。』請求項4に記載の発明により、
前記加熱手段により加熱されて前記処理廃液から蒸発し
た蒸気を含む気体と前記冷却器で冷却された気体との間
で熱交換するので、写真廃液を蒸発濃縮させるためのエ
ネルギーと蒸気を含む気体を冷却するためのエネルギー
とが少なくて済む。
気体と前記第三連通部を通過する気体との間で熱交換す
る熱交換器が設けられた請求項1〜3のいずれか1項に
記載の蒸発濃縮装置。』請求項4に記載の発明により、
前記加熱手段により加熱されて前記処理廃液から蒸発し
た蒸気を含む気体と前記冷却器で冷却された気体との間
で熱交換するので、写真廃液を蒸発濃縮させるためのエ
ネルギーと蒸気を含む気体を冷却するためのエネルギー
とが少なくて済む。
【0024】〔請求項5〕『前記第三連通部の前記熱交
換器より気体流の下流側に前記送風ファンが設けられて
いる請求項4に記載の蒸発濃縮装置。』請求項5に記載
の発明により、第三連通部の熱交換器より気体流の下流
側に送風ファンが設けられているので、送風ファンに蒸
気が凝縮しにくく、送風ファンの寿命が長くなる。
換器より気体流の下流側に前記送風ファンが設けられて
いる請求項4に記載の蒸発濃縮装置。』請求項5に記載
の発明により、第三連通部の熱交換器より気体流の下流
側に送風ファンが設けられているので、送風ファンに蒸
気が凝縮しにくく、送風ファンの寿命が長くなる。
【0025】〔請求項6〕『前記漂白定着廃液釜の処理
廃液を貯留する部分が着脱自在な容器になっており、前
記現像廃液釜の処理廃液を貯留する部分が着脱自在な容
器になっており、前記漂白定着廃液釜の前記容器にハロ
ゲン化銀写真感光材料の発色現像廃液及び現像廃液を含
まず漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液の少なくとも
1つを含む処理廃液を供給する漂白定着廃液供給手段
と、前記現像廃液釜の前記容器にハロゲン化銀写真感光
材料の漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液を含まず発
色現像廃液及び現像廃液の少なくとも1つを含む処理廃
液を供給する供給手段と、を有する請求項1〜5のいず
れか1項に記載の蒸発濃縮装置。』請求項6に記載の発
明により、着脱自在な容器に処理廃液を濃縮するので、
処理廃液の濃縮物の取り出しが簡単で、漂白定着廃液釜
や現像廃液釜の洗浄が殆ど必要なく、取り扱いが容易で
ある。
廃液を貯留する部分が着脱自在な容器になっており、前
記現像廃液釜の処理廃液を貯留する部分が着脱自在な容
器になっており、前記漂白定着廃液釜の前記容器にハロ
ゲン化銀写真感光材料の発色現像廃液及び現像廃液を含
まず漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液の少なくとも
1つを含む処理廃液を供給する漂白定着廃液供給手段
と、前記現像廃液釜の前記容器にハロゲン化銀写真感光
材料の漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液を含まず発
色現像廃液及び現像廃液の少なくとも1つを含む処理廃
液を供給する供給手段と、を有する請求項1〜5のいず
れか1項に記載の蒸発濃縮装置。』請求項6に記載の発
明により、着脱自在な容器に処理廃液を濃縮するので、
処理廃液の濃縮物の取り出しが簡単で、漂白定着廃液釜
や現像廃液釜の洗浄が殆ど必要なく、取り扱いが容易で
ある。
【0026】〔請求項7〕『廃液を貯留する廃液釜と、
前記廃液釜に貯留されている前記廃液を加熱する加熱手
段と、前記加熱手段により加熱されて前記廃液から蒸発
した蒸気を含む気体を冷却する冷却器と、前記冷却器に
より冷却され前記蒸気から液化した蒸留液を回収する回
収手段と、前記蒸気を含む気体が前記廃液釜から前記冷
却器へ移動する甲連通部と、前記冷却器から前記廃液釜
へ気体が移動する乙連通部と、送風ファンにより、前記
廃液釜から前記甲連通部を通って前記冷却器、次いで、
前記乙連通部を通って前記処理廃液釜に気体が循環する
ように送風する送風手段と、を有し、前記廃液釜と前記
冷却器と前記甲連通部と前記乙連通部とを含む密閉容器
により、実質的に外部から密閉されており、前記甲連通
部を通過する気体と前記乙連通部を通過する気体との間
で熱交換する熱交換器を設け、前記乙連通部の前記熱交
換器より気体流の下流側に前記送風ファンが設けられて
いる蒸発濃縮装置。』請求項7に記載の発明により、前
記加熱手段により加熱されて前記廃液から蒸発した蒸気
を含む気体と前記冷却器で冷却された気体との間で熱交
換するので、廃液を蒸発濃縮させるためのエネルギーと
蒸気を含む気体を冷却するためのエネルギーとが少なく
て済み、また、乙連通部の熱交換器より気体流の下流側
に送風ファンが設けられているので、送風ファンに蒸気
が凝縮しにくく、送風ファンの寿命が長くなる。
前記廃液釜に貯留されている前記廃液を加熱する加熱手
段と、前記加熱手段により加熱されて前記廃液から蒸発
した蒸気を含む気体を冷却する冷却器と、前記冷却器に
より冷却され前記蒸気から液化した蒸留液を回収する回
収手段と、前記蒸気を含む気体が前記廃液釜から前記冷
却器へ移動する甲連通部と、前記冷却器から前記廃液釜
へ気体が移動する乙連通部と、送風ファンにより、前記
廃液釜から前記甲連通部を通って前記冷却器、次いで、
前記乙連通部を通って前記処理廃液釜に気体が循環する
ように送風する送風手段と、を有し、前記廃液釜と前記
冷却器と前記甲連通部と前記乙連通部とを含む密閉容器
により、実質的に外部から密閉されており、前記甲連通
部を通過する気体と前記乙連通部を通過する気体との間
で熱交換する熱交換器を設け、前記乙連通部の前記熱交
換器より気体流の下流側に前記送風ファンが設けられて
いる蒸発濃縮装置。』請求項7に記載の発明により、前
記加熱手段により加熱されて前記廃液から蒸発した蒸気
を含む気体と前記冷却器で冷却された気体との間で熱交
換するので、廃液を蒸発濃縮させるためのエネルギーと
蒸気を含む気体を冷却するためのエネルギーとが少なく
て済み、また、乙連通部の熱交換器より気体流の下流側
に送風ファンが設けられているので、送風ファンに蒸気
が凝縮しにくく、送風ファンの寿命が長くなる。
【0027】なお、送風ファンがシロッコファンである
と、特に寿命が長くなる。
と、特に寿命が長くなる。
【0028】〔請求項8〕『前記熱交換器が、積層空間
を空けてステンレス板を積層した構造で、積層空間1層
毎に交互に熱交換する気体が通過する構造である請求項
1〜7のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装置。』請求項
8に記載の発明により、熱交換器自体が小型で簡単な構
造で耐腐食性もあり、熱交換効率が高く、蒸気を含む気
体を冷却し液化して蒸留液を得るための効率が高くな
る。
を空けてステンレス板を積層した構造で、積層空間1層
毎に交互に熱交換する気体が通過する構造である請求項
1〜7のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装置。』請求項
8に記載の発明により、熱交換器自体が小型で簡単な構
造で耐腐食性もあり、熱交換効率が高く、蒸気を含む気
体を冷却し液化して蒸留液を得るための効率が高くな
る。
【0029】なお、このステンレス板の厚さは0.01
mm以上0.5mm以下であることが、熱交換器の熱交
換効率、重量、強度、耐腐食性及び耐久性などの観点か
ら好ましい。
mm以上0.5mm以下であることが、熱交換器の熱交
換効率、重量、強度、耐腐食性及び耐久性などの観点か
ら好ましい。
【0030】〔請求項9〕『前記冷却器が、前記蒸気を
含む気体を外気で冷却する熱交換器である請求項1〜8
のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装置。』請求項9に記
載の発明により、装置を小型化でき、冷却のためのエネ
ルギーを少なくできる。
含む気体を外気で冷却する熱交換器である請求項1〜8
のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装置。』請求項9に記
載の発明により、装置を小型化でき、冷却のためのエネ
ルギーを少なくできる。
【0031】〔請求項10〕『前記冷却器の熱交換器
が、積層空間を空けてステンレス板を積層した構造で、
積層空間1層毎に交互に熱交換する気体が通過する構造
である請求項9に記載の蒸発濃縮装置。』請求項10に
記載の発明により、冷却器の熱交換器自体が小型で簡単
な構造で耐腐食性もあり、熱交換効率が高く、蒸気を含
む気体を冷却し液化して蒸留液を得るための効率が高く
なる。
が、積層空間を空けてステンレス板を積層した構造で、
積層空間1層毎に交互に熱交換する気体が通過する構造
である請求項9に記載の蒸発濃縮装置。』請求項10に
記載の発明により、冷却器の熱交換器自体が小型で簡単
な構造で耐腐食性もあり、熱交換効率が高く、蒸気を含
む気体を冷却し液化して蒸留液を得るための効率が高く
なる。
【0032】なお、このステンレス板の厚さは0.01
mm以上0.5mm以下であることが、熱交換器の熱交
換効率、重量、強度、耐腐食性及び耐久性などの観点か
ら好ましい。
mm以上0.5mm以下であることが、熱交換器の熱交
換効率、重量、強度、耐腐食性及び耐久性などの観点か
ら好ましい。
【0033】〔請求項11〕『廃液を貯留する廃液釜
と、前記廃液釜に貯留されている前記廃液を加熱する加
熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記廃液から
蒸発した蒸気を含む気体を冷却する冷却器と、前記冷却
器により冷却され前記蒸気から液化した蒸留液を回収す
る回収手段と、前記蒸気を含む気体が前記廃液釜から前
記冷却器へ移動する甲連通部と、前記冷却器から前記廃
液釜へ気体が移動する乙連通部と、送風ファンにより、
前記廃液釜から前記甲連通部を通って前記冷却器、次い
で、前記乙連通部を通って前記廃液釜に気体が循環する
ように送風する送風手段と、を有し、前記廃液釜と前記
冷却器と前記甲連通部と前記乙連通部とを含む密閉容器
により、実質的に外部から密閉されており、前記廃液釜
の廃液を貯留する部分が着脱自在な容器になっており、
前記廃液釜の前記容器に廃液を供給する廃液供給手段を
有し、前記加熱手段が前記容器の下方から伝熱加熱する
蒸発濃縮装置。』請求項11に記載の発明により、着脱
自在な容器に廃液を貯留し、濃縮するので、廃液の濃縮
物の取り出しが簡単で、廃液釜の洗浄が殆ど必要なく、
取り扱いが容易であり、また、容器の下方から伝熱加熱
するので、加熱効率が高く、加熱のための消費エネルギ
ーを少なくでき、また、低コストで、また、小型化が可
能である。
と、前記廃液釜に貯留されている前記廃液を加熱する加
熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記廃液から
蒸発した蒸気を含む気体を冷却する冷却器と、前記冷却
器により冷却され前記蒸気から液化した蒸留液を回収す
る回収手段と、前記蒸気を含む気体が前記廃液釜から前
記冷却器へ移動する甲連通部と、前記冷却器から前記廃
液釜へ気体が移動する乙連通部と、送風ファンにより、
前記廃液釜から前記甲連通部を通って前記冷却器、次い
で、前記乙連通部を通って前記廃液釜に気体が循環する
ように送風する送風手段と、を有し、前記廃液釜と前記
冷却器と前記甲連通部と前記乙連通部とを含む密閉容器
により、実質的に外部から密閉されており、前記廃液釜
の廃液を貯留する部分が着脱自在な容器になっており、
前記廃液釜の前記容器に廃液を供給する廃液供給手段を
有し、前記加熱手段が前記容器の下方から伝熱加熱する
蒸発濃縮装置。』請求項11に記載の発明により、着脱
自在な容器に廃液を貯留し、濃縮するので、廃液の濃縮
物の取り出しが簡単で、廃液釜の洗浄が殆ど必要なく、
取り扱いが容易であり、また、容器の下方から伝熱加熱
するので、加熱効率が高く、加熱のための消費エネルギ
ーを少なくでき、また、低コストで、また、小型化が可
能である。
【0034】〔請求項12〕『前記廃液釜の前記容器内
に貯留されている廃液の温度を検出する廃液温度検出手
段を有し、前記廃液温度検出手段が検出した温度に応じ
て前記加熱手段を制御する請求項11に記載の蒸発濃縮
装置。』請求項12に記載の発明により、前記廃液釜に
貯留されている廃液の温度を所定温度範囲内にできるの
で、蒸留液の質を良好にでき、また、安定した蒸発濃縮
ができる。
に貯留されている廃液の温度を検出する廃液温度検出手
段を有し、前記廃液温度検出手段が検出した温度に応じ
て前記加熱手段を制御する請求項11に記載の蒸発濃縮
装置。』請求項12に記載の発明により、前記廃液釜に
貯留されている廃液の温度を所定温度範囲内にできるの
で、蒸留液の質を良好にでき、また、安定した蒸発濃縮
ができる。
【0035】〔請求項13〕『前記廃液釜の前記容器及
び前記加熱手段の間の温度を検出する廃液温度検出手段
を有し、前記廃液温度検出手段が検出した温度によって
前記加熱手段を制御する請求項11又は12に記載の蒸
発濃縮装置。』請求項13に記載の発明により、前記廃
液釜に貯留されている廃液の温度を所定温度範囲内にで
きるので、蒸留液の質を良好にでき、また、安定した蒸
発濃縮ができる。
び前記加熱手段の間の温度を検出する廃液温度検出手段
を有し、前記廃液温度検出手段が検出した温度によって
前記加熱手段を制御する請求項11又は12に記載の蒸
発濃縮装置。』請求項13に記載の発明により、前記廃
液釜に貯留されている廃液の温度を所定温度範囲内にで
きるので、蒸留液の質を良好にでき、また、安定した蒸
発濃縮ができる。
【0036】〔請求項14〕『前記廃液釜の前記容器が
金属容器の内側に、前記金属容器に対して着脱自在な樹
脂容器が配された構造であり、前記廃液供給手段が前記
樹脂容器内に廃液を供給するものであり、前記金属容器
を取り外して、前記樹脂容器を取り出せる構造である請
求項11〜13のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装
置。』請求項14に記載の発明により、着脱自在な樹脂
容器に廃液を貯留し、濃縮するので、廃液の濃縮物の取
り出しが簡単で、また、樹脂容器は軽量であるので、樹
脂容器の交換が楽にでき、取り扱いがより容易であり、
また、容器の下方から伝熱加熱する際の伝熱効率が高
く、消費エネルギーをより少なくでき、また、より低コ
ストであり、また、小型化が可能である。
金属容器の内側に、前記金属容器に対して着脱自在な樹
脂容器が配された構造であり、前記廃液供給手段が前記
樹脂容器内に廃液を供給するものであり、前記金属容器
を取り外して、前記樹脂容器を取り出せる構造である請
求項11〜13のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装
置。』請求項14に記載の発明により、着脱自在な樹脂
容器に廃液を貯留し、濃縮するので、廃液の濃縮物の取
り出しが簡単で、また、樹脂容器は軽量であるので、樹
脂容器の交換が楽にでき、取り扱いがより容易であり、
また、容器の下方から伝熱加熱する際の伝熱効率が高
く、消費エネルギーをより少なくでき、また、より低コ
ストであり、また、小型化が可能である。
【0037】なお、樹脂容器は、可撓性の樹脂シートま
たは樹脂製の袋であることが、濃縮物をそのまま運搬、
廃棄するのにコストが少なくて済み、好ましい。
たは樹脂製の袋であることが、濃縮物をそのまま運搬、
廃棄するのにコストが少なくて済み、好ましい。
【0038】また、金属容器は、表面がテフロンコーテ
ィングされたアルミニウムであることが、より伝熱効率
が高く、また、溢れた廃液を拭き取りやすく、また、溢
れた廃液で腐食しにくいので、好ましい。
ィングされたアルミニウムであることが、より伝熱効率
が高く、また、溢れた廃液を拭き取りやすく、また、溢
れた廃液で腐食しにくいので、好ましい。
【0039】〔用語などの説明〕密閉容器内の気体とし
ては、どのような気体でもよく、例えば、空気、窒素ガ
ス、不活性ガスなどが挙げられる。
ては、どのような気体でもよく、例えば、空気、窒素ガ
ス、不活性ガスなどが挙げられる。
【0040】廃液には、ハロゲン化銀写真感光材料の処
理廃液の他に、感光性平版印刷版の処理廃液や、ハロゲ
ン化銀写真感光材料自動現像機や感光性平版印刷版自動
現像機の洗浄廃液などの廃液や、塗装装置の洗浄廃液な
どの洗浄廃液や、各種化学プラントの廃液などが挙げら
れる。そして、請求項7〜10に記載の発明において、
廃液が、感光性平版印刷版の処理廃液やハロゲン化銀写
真感光材料自動現像機や感光性平版印刷版自動現像機の
洗浄廃液など腐食性ガスや強塩基性ガスや強酸性ガスが
発生する廃液であることが、当該発明が有用であり、好
ましく、特に、廃液がハロゲン化銀写真感光材料の処理
廃液であることが、腐食性ガスや強塩基性ガスや強酸性
ガスが特に発生しやすいので、当該発明が特に有用であ
り、好ましい。
理廃液の他に、感光性平版印刷版の処理廃液や、ハロゲ
ン化銀写真感光材料自動現像機や感光性平版印刷版自動
現像機の洗浄廃液などの廃液や、塗装装置の洗浄廃液な
どの洗浄廃液や、各種化学プラントの廃液などが挙げら
れる。そして、請求項7〜10に記載の発明において、
廃液が、感光性平版印刷版の処理廃液やハロゲン化銀写
真感光材料自動現像機や感光性平版印刷版自動現像機の
洗浄廃液など腐食性ガスや強塩基性ガスや強酸性ガスが
発生する廃液であることが、当該発明が有用であり、好
ましく、特に、廃液がハロゲン化銀写真感光材料の処理
廃液であることが、腐食性ガスや強塩基性ガスや強酸性
ガスが特に発生しやすいので、当該発明が特に有用であ
り、好ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0042】実施形態 本実施形態の蒸発濃縮装置について、本実施形態の蒸発
濃縮装置の概略構成図である図1に基づいて、説明す
る。本発明の蒸発濃縮装置は、処理廃液の総量が0.2
リットル/時間以上0.5リットル/時間以下の自動現
像機の処理廃液の蒸発濃縮に最適な装置で、蒸発濃縮す
る処理廃液の総量は、0.2リットル/時間以上0.5
リットル/時間以下である。
濃縮装置の概略構成図である図1に基づいて、説明す
る。本発明の蒸発濃縮装置は、処理廃液の総量が0.2
リットル/時間以上0.5リットル/時間以下の自動現
像機の処理廃液の蒸発濃縮に最適な装置で、蒸発濃縮す
る処理廃液の総量は、0.2リットル/時間以上0.5
リットル/時間以下である。
【0043】漂白定着廃液釜10は、ハロゲン化銀写真
感光材料の発色現像廃液及び現像廃液を含まず漂白廃
液、定着廃液及び漂白定着廃液の少なくとも1つを含む
処理廃液を貯留する釜である。そして、漂白定着廃液釜
10は、漂白定着廃液釜10の外壁を形成する金属容器
11と金属容器11の蓋12によって外部から密閉され
た釜である。金属容器11の内側に、後述するように、
可撓性の樹脂シート20で形成された樹脂容器が着脱可
能に配されている。そして、この樹脂シート20の樹脂
容器の中に、ハロゲン化銀写真感光材料の発色現像廃液
及び現像廃液を含まず漂白廃液、定着廃液及び漂白定着
廃液の少なくとも1つを含む処理廃液を貯留する。そし
て、漂白定着廃液加熱部16が漂白定着廃液釜10の金
属容器11の下に接して設けられており、漂白定着廃液
釜10に貯留されている処理廃液を金属容器11の下方
から伝熱加熱する。
感光材料の発色現像廃液及び現像廃液を含まず漂白廃
液、定着廃液及び漂白定着廃液の少なくとも1つを含む
処理廃液を貯留する釜である。そして、漂白定着廃液釜
10は、漂白定着廃液釜10の外壁を形成する金属容器
11と金属容器11の蓋12によって外部から密閉され
た釜である。金属容器11の内側に、後述するように、
可撓性の樹脂シート20で形成された樹脂容器が着脱可
能に配されている。そして、この樹脂シート20の樹脂
容器の中に、ハロゲン化銀写真感光材料の発色現像廃液
及び現像廃液を含まず漂白廃液、定着廃液及び漂白定着
廃液の少なくとも1つを含む処理廃液を貯留する。そし
て、漂白定着廃液加熱部16が漂白定着廃液釜10の金
属容器11の下に接して設けられており、漂白定着廃液
釜10に貯留されている処理廃液を金属容器11の下方
から伝熱加熱する。
【0044】また、現像廃液釜30は、ハロゲン化銀写
真感光材料の漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液を含
まず発色現像廃液及び現像廃液の少なくとも1つを含む
処理廃液を貯留する釜である。そして、現像廃液釜30
は、現像廃液釜30の外壁を形成する金属容器31と金
属容器31の蓋32によって外部から密閉された釜であ
る。金属容器31の内側に、後述するように、樹脂シー
ト20で形成された樹脂容器が着脱可能に配されてい
る。そして、この樹脂シート20の樹脂容器の中に、ハ
ロゲン化銀写真感光材料の発色現像廃液及び現像廃液を
含まず漂白廃液、定着廃液及び現像廃液の少なくとも1
つを含む処理廃液を貯留する。そして、現像廃液加熱部
36が現像廃液釜30の金属容器31の下に接して設け
られており、現像廃液釜30に貯留されている処理廃液
を金属容器31の下方から伝熱加熱する。
真感光材料の漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液を含
まず発色現像廃液及び現像廃液の少なくとも1つを含む
処理廃液を貯留する釜である。そして、現像廃液釜30
は、現像廃液釜30の外壁を形成する金属容器31と金
属容器31の蓋32によって外部から密閉された釜であ
る。金属容器31の内側に、後述するように、樹脂シー
ト20で形成された樹脂容器が着脱可能に配されてい
る。そして、この樹脂シート20の樹脂容器の中に、ハ
ロゲン化銀写真感光材料の発色現像廃液及び現像廃液を
含まず漂白廃液、定着廃液及び現像廃液の少なくとも1
つを含む処理廃液を貯留する。そして、現像廃液加熱部
36が現像廃液釜30の金属容器31の下に接して設け
られており、現像廃液釜30に貯留されている処理廃液
を金属容器31の下方から伝熱加熱する。
【0045】また、冷却器90は、これら現像廃液釜3
0及び漂白定着廃液釜10に貯留されている処理廃液か
ら蒸発した蒸気を含む空気を冷却する。蒸留水回収管4
7が冷却器90により冷却され液化した蒸留水を回収
し、蒸留水回収容器54に回収する。
0及び漂白定着廃液釜10に貯留されている処理廃液か
ら蒸発した蒸気を含む空気を冷却する。蒸留水回収管4
7が冷却器90により冷却され液化した蒸留水を回収
し、蒸留水回収容器54に回収する。
【0046】そして、漂白定着廃液釜10及び現像廃液
釜30の間で空気が連通する第一連通部の配管41が設
けられている。また、現像廃液釜30及び冷却器90の
間で空気が連通する第二連通部の配管42、43、45
が設けられている。また、漂白定着廃液釜10及び冷却
器90の間で空気が連通する第三連通部の配管48、4
9、50が設けられている。
釜30の間で空気が連通する第一連通部の配管41が設
けられている。また、現像廃液釜30及び冷却器90の
間で空気が連通する第二連通部の配管42、43、45
が設けられている。また、漂白定着廃液釜10及び冷却
器90の間で空気が連通する第三連通部の配管48、4
9、50が設けられている。
【0047】そして、熱交換器60が、第二連通部の配
管42、43の間と第三連通部の配管48、49の間
に、熱交換器60が設けられていて、第二連通部を通過
する空気と第三連通部を通過する空気との間で熱交換す
る。
管42、43の間と第三連通部の配管48、49の間
に、熱交換器60が設けられていて、第二連通部を通過
する空気と第三連通部を通過する空気との間で熱交換す
る。
【0048】また、第三連通部の熱交換器60より空気
流の下流側の位置である第三連通部の配管49、50の
間に送風ファン51が設けられている。この送風ファン
51により、漂白定着廃液釜10から第一連通部の配管
41を通って現像廃液釜30、次に、現像廃液釜30か
ら第二連通部の配管42、熱交換器60及び第二連通部
の配管43、45を通って冷却器90、次いで、冷却器
90から第三連通部の配管48、熱交換器60、第三連
通部の配管49、送風ファン51及び第三連通部50を
通って漂白定着廃液釜10にというように、空気が循環
するように送風する。なお、この送風ファン51はシロ
ッコファンであることが好ましい。そして、この送風フ
ァン51はシロッコファンであっても、送風ファン51
は、第三連通部の熱交換器60より空気流の下流側に設
けられているので、送風ファン51に蒸気が凝縮しにく
く、送風ファン51の寿命は長い。
流の下流側の位置である第三連通部の配管49、50の
間に送風ファン51が設けられている。この送風ファン
51により、漂白定着廃液釜10から第一連通部の配管
41を通って現像廃液釜30、次に、現像廃液釜30か
ら第二連通部の配管42、熱交換器60及び第二連通部
の配管43、45を通って冷却器90、次いで、冷却器
90から第三連通部の配管48、熱交換器60、第三連
通部の配管49、送風ファン51及び第三連通部50を
通って漂白定着廃液釜10にというように、空気が循環
するように送風する。なお、この送風ファン51はシロ
ッコファンであることが好ましい。そして、この送風フ
ァン51はシロッコファンであっても、送風ファン51
は、第三連通部の熱交換器60より空気流の下流側に設
けられているので、送風ファン51に蒸気が凝縮しにく
く、送風ファン51の寿命は長い。
【0049】また、漂白定着廃液釜10、第一連通部の
配管41、現像廃液釜30、第二連通部の配管42、4
3、45、冷却器90、第三連通部46、48、49、
50、熱交換器60、送風ファン51、蒸留水回収管4
7、蒸留水回収容器54、熱交換器蒸留水回収管44及
び熱交換器蒸留水回収容器52により実質的に外部から
密閉された密閉容器が構成されている。
配管41、現像廃液釜30、第二連通部の配管42、4
3、45、冷却器90、第三連通部46、48、49、
50、熱交換器60、送風ファン51、蒸留水回収管4
7、蒸留水回収容器54、熱交換器蒸留水回収管44及
び熱交換器蒸留水回収容器52により実質的に外部から
密閉された密閉容器が構成されている。
【0050】また、漂白定着廃液釜10には、漂白定着
廃液釜10に貯留された処理廃液の液面が所定の高さに
達しているか否か検出する液面計14が設けられてい
て、図示しない制御部に接続されている。また、ハロゲ
ン化銀写真感光材料の発色現像廃液及び現像廃液を含ま
ず漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液の少なくとも1
つを含む処理廃液を収容する漂白定着廃液容器19が設
けられている。そして、漂白定着廃液容器19から漂白
定着廃液釜10にこの処理廃液を供給するための配管1
7が漂白定着廃液容器19及び漂白定着廃液釜10の間
に設けられている。そして、図示しない制御部により制
御される電動コック18がこの配管17に設けられてい
る。そして、漂白定着廃液容器19から漂白定着廃液釜
10へこの処理廃液を供給する際は、液面計14が処理
廃液の液面を検出するまで、電動コック18が開いて漂
白定着廃液容器19から漂白定着廃液釜10へこの処理
廃液を供給する。
廃液釜10に貯留された処理廃液の液面が所定の高さに
達しているか否か検出する液面計14が設けられてい
て、図示しない制御部に接続されている。また、ハロゲ
ン化銀写真感光材料の発色現像廃液及び現像廃液を含ま
ず漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液の少なくとも1
つを含む処理廃液を収容する漂白定着廃液容器19が設
けられている。そして、漂白定着廃液容器19から漂白
定着廃液釜10にこの処理廃液を供給するための配管1
7が漂白定着廃液容器19及び漂白定着廃液釜10の間
に設けられている。そして、図示しない制御部により制
御される電動コック18がこの配管17に設けられてい
る。そして、漂白定着廃液容器19から漂白定着廃液釜
10へこの処理廃液を供給する際は、液面計14が処理
廃液の液面を検出するまで、電動コック18が開いて漂
白定着廃液容器19から漂白定着廃液釜10へこの処理
廃液を供給する。
【0051】また、現像廃液釜30には、現像廃液釜3
0に貯留された処理廃液の液面が所定の高さに達してい
るか否か検出する液面計34が設けられていて、図示し
ない制御部に接続されている。また、ハロゲン化銀写真
感光材料の漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液を含ま
ず発色現像廃液及び現像廃液の少なくとも1つを含む処
理廃液を収容する現像廃液容器39が設けられている。
そして、現像廃液容器39から現像廃液釜30にこの処
理廃液を供給するための配管37が現像廃液容器39及
び現像廃液釜30の間に設けられている。そして、図示
しない制御部により制御される電動コック38がこの配
管37に設けられている。そして、現像廃液容器39か
ら現像廃液釜30にこの処理廃液を供給する際は、液面
計34が処理廃液の液面を検出するまで、電動コック3
8が開いて現像廃液容器39から現像廃液釜30へのこ
の処理廃液を供給する。
0に貯留された処理廃液の液面が所定の高さに達してい
るか否か検出する液面計34が設けられていて、図示し
ない制御部に接続されている。また、ハロゲン化銀写真
感光材料の漂白廃液、定着廃液及び漂白定着廃液を含ま
ず発色現像廃液及び現像廃液の少なくとも1つを含む処
理廃液を収容する現像廃液容器39が設けられている。
そして、現像廃液容器39から現像廃液釜30にこの処
理廃液を供給するための配管37が現像廃液容器39及
び現像廃液釜30の間に設けられている。そして、図示
しない制御部により制御される電動コック38がこの配
管37に設けられている。そして、現像廃液容器39か
ら現像廃液釜30にこの処理廃液を供給する際は、液面
計34が処理廃液の液面を検出するまで、電動コック3
8が開いて現像廃液容器39から現像廃液釜30へのこ
の処理廃液を供給する。
【0052】なお、本実施形態において、漂白定着廃液
釜10及び現像廃液釜30が請求項7〜14に記載の発
明の廃液釜に該当し、第二連通部が請求項7〜14に記
載の発明の甲連通部に該当し、第三連通部が請求項7〜
14に記載の発明の乙連通部に該当する。
釜10及び現像廃液釜30が請求項7〜14に記載の発
明の廃液釜に該当し、第二連通部が請求項7〜14に記
載の発明の甲連通部に該当し、第三連通部が請求項7〜
14に記載の発明の乙連通部に該当する。
【0053】次に、本実施形態の蒸発濃縮装置の作用に
ついて、説明する。
ついて、説明する。
【0054】先ず、漂白定着廃液釜10では、漂白定着
廃液釜10に貯留されている処理廃液が、所定の温度範
囲内に加熱され、蒸発により蒸気が発生し、また、亜硫
酸ガス、酢酸ガス、アンモニアガス及び炭酸ガスが発生
し、そして、処理廃液は濃縮される。しかし、漂白定着
廃液釜10に発色現像廃液及び現像廃液を含ませないこ
とで、漂白定着廃液加熱部16の加熱により加熱された
処理廃液を貯留する漂白定着廃液釜10で発生するアン
モニアガス及び炭酸ガスの発生量を抑えることができ
る。
廃液釜10に貯留されている処理廃液が、所定の温度範
囲内に加熱され、蒸発により蒸気が発生し、また、亜硫
酸ガス、酢酸ガス、アンモニアガス及び炭酸ガスが発生
し、そして、処理廃液は濃縮される。しかし、漂白定着
廃液釜10に発色現像廃液及び現像廃液を含ませないこ
とで、漂白定着廃液加熱部16の加熱により加熱された
処理廃液を貯留する漂白定着廃液釜10で発生するアン
モニアガス及び炭酸ガスの発生量を抑えることができ
る。
【0055】このように漂白定着廃液釜10内で発生し
た蒸気を含む空気は、第一連通部の配管41を通って、
現像廃液釜30に達する。現像廃液釜30では、現像廃
液釜30に貯留されている処理廃液が、所定の温度範囲
内に加熱され、蒸発により蒸気が発生して、処理廃液は
濃縮される。また、漂白定着廃液釜10で発生した亜硫
酸ガス及び酢酸ガスを含む空気を現像廃液釜30を通過
させることで、亜硫酸ガス及び酢酸ガスを現像廃液釜3
0に貯留されている処理廃液に吸収させることができ
る。しかし、現像廃液釜30に貯留されている処理廃液
からアミンガスが若干発生する。
た蒸気を含む空気は、第一連通部の配管41を通って、
現像廃液釜30に達する。現像廃液釜30では、現像廃
液釜30に貯留されている処理廃液が、所定の温度範囲
内に加熱され、蒸発により蒸気が発生して、処理廃液は
濃縮される。また、漂白定着廃液釜10で発生した亜硫
酸ガス及び酢酸ガスを含む空気を現像廃液釜30を通過
させることで、亜硫酸ガス及び酢酸ガスを現像廃液釜3
0に貯留されている処理廃液に吸収させることができ
る。しかし、現像廃液釜30に貯留されている処理廃液
からアミンガスが若干発生する。
【0056】このようにして、若干量のアミンガス、ア
ンモニアガス及び炭酸ガスを含み、現像廃液釜30で発
生した蒸気も含んで多量の蒸気を含む空気が、第二連通
部の配管42を通って熱交換器60に達する。熱交換器
60では、現像廃液釜30から来た多量の蒸気を含む空
気が、冷却器90で冷却された空気と熱交換して、冷却
され、蒸気が液化して蒸留水が発生する。ここで、現像
廃液釜30に貯留された処理廃液で吸収されないアンモ
ニアガス及び現像廃液釜30で発生するアミンガスは液
化した蒸留水にあまり吸収されない。
ンモニアガス及び炭酸ガスを含み、現像廃液釜30で発
生した蒸気も含んで多量の蒸気を含む空気が、第二連通
部の配管42を通って熱交換器60に達する。熱交換器
60では、現像廃液釜30から来た多量の蒸気を含む空
気が、冷却器90で冷却された空気と熱交換して、冷却
され、蒸気が液化して蒸留水が発生する。ここで、現像
廃液釜30に貯留された処理廃液で吸収されないアンモ
ニアガス及び現像廃液釜30で発生するアミンガスは液
化した蒸留水にあまり吸収されない。
【0057】そして、熱交換器60の第二連通部側の流
路は、空気の流れの向きの下流側が下になるように傾斜
しており、発生した蒸留水は、この傾斜と空気の流れに
よって、第二連通部の配管43に流れ落ちるようになっ
ている。第二連通部の配管43も同様に、空気の流れの
向きの下流側が下になるように傾斜しており、蒸留水
は、この傾斜と空気の流れによって、第二連通部の配管
43の下に連続して設けられている熱交換器蒸留水回収
管44に流れ落ちるようになっている。そして、熱交換
器蒸留水回収管44に流れ落ちた蒸留水は熱交換器蒸留
水回収管44を通って、熱交換器蒸留水回収容器52に
回収される。
路は、空気の流れの向きの下流側が下になるように傾斜
しており、発生した蒸留水は、この傾斜と空気の流れに
よって、第二連通部の配管43に流れ落ちるようになっ
ている。第二連通部の配管43も同様に、空気の流れの
向きの下流側が下になるように傾斜しており、蒸留水
は、この傾斜と空気の流れによって、第二連通部の配管
43の下に連続して設けられている熱交換器蒸留水回収
管44に流れ落ちるようになっている。そして、熱交換
器蒸留水回収管44に流れ落ちた蒸留水は熱交換器蒸留
水回収管44を通って、熱交換器蒸留水回収容器52に
回収される。
【0058】そして、熱交換器60で蒸気の一部が液化
した蒸気を含む空気が第二連通部の配管43、45を通
って、冷却器90に達する。冷却器90は、熱交換器6
0から来た蒸気を含む空気と、送風機91により送風さ
れ冷却器90と接続された配管92を通ってきた外気と
が熱交換する熱交換器になっている。そして、熱交換器
60から来た蒸気を含む空気は、冷却器90で外気と熱
交換して、冷却され、蒸気が液化して蒸留水が発生す
る。この外気は冷却器90と接続された配管93を通っ
て外部に放出される。ここで、現像廃液釜30に貯留さ
れた処理廃液で吸収されないアンモニアガス及び現像廃
液釜30で発生するアミンガスは液化した蒸留水にあま
り吸収されない。
した蒸気を含む空気が第二連通部の配管43、45を通
って、冷却器90に達する。冷却器90は、熱交換器6
0から来た蒸気を含む空気と、送風機91により送風さ
れ冷却器90と接続された配管92を通ってきた外気と
が熱交換する熱交換器になっている。そして、熱交換器
60から来た蒸気を含む空気は、冷却器90で外気と熱
交換して、冷却され、蒸気が液化して蒸留水が発生す
る。この外気は冷却器90と接続された配管93を通っ
て外部に放出される。ここで、現像廃液釜30に貯留さ
れた処理廃液で吸収されないアンモニアガス及び現像廃
液釜30で発生するアミンガスは液化した蒸留水にあま
り吸収されない。
【0059】そして、冷却器90で冷却される空気の流
路は、空気の流れの向きの下流側が下になるように傾斜
しており、発生した蒸留水は、この傾斜と空気の流れに
よって、第三連通部の配管46に流れ落ちるようになっ
ている。第三連通部の配管46も同様に、空気の流れの
向きの下流側が下になるように傾斜しており、蒸留水
は、この傾斜と空気の流れによって、第三連通部の配管
46の下に連続して設けられている蒸留水回収管47に
流れ落ちるようになっている。そして、蒸留水回収管4
7に流れ落ちた蒸留水は蒸留水回収管47を通って、蒸
留水回収容器54に回収される。
路は、空気の流れの向きの下流側が下になるように傾斜
しており、発生した蒸留水は、この傾斜と空気の流れに
よって、第三連通部の配管46に流れ落ちるようになっ
ている。第三連通部の配管46も同様に、空気の流れの
向きの下流側が下になるように傾斜しており、蒸留水
は、この傾斜と空気の流れによって、第三連通部の配管
46の下に連続して設けられている蒸留水回収管47に
流れ落ちるようになっている。そして、蒸留水回収管4
7に流れ落ちた蒸留水は蒸留水回収管47を通って、蒸
留水回収容器54に回収される。
【0060】そして、冷却器90で冷却された空気は、
第三連通部の配管46、48を通って、熱交換器60に
達する。冷却器90から来た空気は、熱交換器60で現
像廃液容器30から来た空気と熱交換して加熱される。
このように、現像廃液釜10から来た蒸気を含む空気と
冷却器90で冷却された空気との間で熱交換するので、
処理廃液を蒸発濃縮させるためのエネルギーと蒸気を含
む空気を冷却するためのエネルギーとが少なくて済む。
第三連通部の配管46、48を通って、熱交換器60に
達する。冷却器90から来た空気は、熱交換器60で現
像廃液容器30から来た空気と熱交換して加熱される。
このように、現像廃液釜10から来た蒸気を含む空気と
冷却器90で冷却された空気との間で熱交換するので、
処理廃液を蒸発濃縮させるためのエネルギーと蒸気を含
む空気を冷却するためのエネルギーとが少なくて済む。
【0061】そして、熱交換器60で加熱された空気
は、第三連通部の配管49、50を通って漂白定着廃液
釜10に達する。
は、第三連通部の配管49、50を通って漂白定着廃液
釜10に達する。
【0062】このようにして、現像廃液釜30に貯留さ
れた処理廃液で吸収されないアンモニアガス及び現像廃
液釜30で発生するアミンガスは液化した蒸留水にあま
り吸収されないので、亜硫酸ガス、酢酸ガス、アンモニ
アガス及びアミンガスなどのガス成分が蒸留水中に溶け
込む量が少なく、補充処理剤の希釈に用いるのに好まし
い蒸留水が得られる。また、これらのプロセスが実質的
に外部から密閉されている密閉容器内で行われるので、
臭気が外部に漏れない。
れた処理廃液で吸収されないアンモニアガス及び現像廃
液釜30で発生するアミンガスは液化した蒸留水にあま
り吸収されないので、亜硫酸ガス、酢酸ガス、アンモニ
アガス及びアミンガスなどのガス成分が蒸留水中に溶け
込む量が少なく、補充処理剤の希釈に用いるのに好まし
い蒸留水が得られる。また、これらのプロセスが実質的
に外部から密閉されている密閉容器内で行われるので、
臭気が外部に漏れない。
【0063】このようにして得られ、熱交換器蒸留水回
収容器52や蒸留水回収容器54に回収された蒸留水
は、熱交換器蒸留水回収容器52や蒸留水回収容器54
とフィルム自動現像機7やプリンタプロセッサ8と結ぶ
配管56を通って、フィルム自動現像機7やプリンタプ
ロセッサ8に供給される。なお、熱交換器蒸留水回収容
器52側の配管56には、電動弁53が設けられてお
り、熱交換器蒸留水回収容器52の中に蒸留水が全く無
くなって気密が保たれないことがないようにしつつ、フ
ィルム自動現像機7やプリンタプロセッサ8に蒸留水を
供給するように、開閉する。また、同様に、蒸留水回収
容器54側の配管56にも、電動弁55が設けられてお
り、蒸留水回収容器54の中に蒸留水が全く無くなって
気密が保たれないことがないようにしつつ、フィルム自
動現像機7やプリンタプロセッサ8に蒸留水を供給する
ように、開閉する。
収容器52や蒸留水回収容器54に回収された蒸留水
は、熱交換器蒸留水回収容器52や蒸留水回収容器54
とフィルム自動現像機7やプリンタプロセッサ8と結ぶ
配管56を通って、フィルム自動現像機7やプリンタプ
ロセッサ8に供給される。なお、熱交換器蒸留水回収容
器52側の配管56には、電動弁53が設けられてお
り、熱交換器蒸留水回収容器52の中に蒸留水が全く無
くなって気密が保たれないことがないようにしつつ、フ
ィルム自動現像機7やプリンタプロセッサ8に蒸留水を
供給するように、開閉する。また、同様に、蒸留水回収
容器54側の配管56にも、電動弁55が設けられてお
り、蒸留水回収容器54の中に蒸留水が全く無くなって
気密が保たれないことがないようにしつつ、フィルム自
動現像機7やプリンタプロセッサ8に蒸留水を供給する
ように、開閉する。
【0064】フィルム自動現像機7には、一般的に、パ
トローネからフィルムを取りだして給送する給送部7L
と、給送部7Lから給送されたフィルムを現像処理する
ための現像処理槽7A,7Bと、現像処理槽7A,7B
で現像処理されたフィルムを漂白処理する漂白処理槽7
Cと、漂白処理槽7Cで漂白処理されたフィルムを定着
処理する定着処理槽7D,7Eと、定着処理槽7D,7
Eで定着処理されたフィルムを安定化処理する安定化処
理槽7F,7G,7Hと、安定化処理槽7F,7G,7
Hで安定化処理されたフィルムを乾燥する乾燥部7K
と、水を貯留する水容器71とが設けられている。
トローネからフィルムを取りだして給送する給送部7L
と、給送部7Lから給送されたフィルムを現像処理する
ための現像処理槽7A,7Bと、現像処理槽7A,7B
で現像処理されたフィルムを漂白処理する漂白処理槽7
Cと、漂白処理槽7Cで漂白処理されたフィルムを定着
処理する定着処理槽7D,7Eと、定着処理槽7D,7
Eで定着処理されたフィルムを安定化処理する安定化処
理槽7F,7G,7Hと、安定化処理槽7F,7G,7
Hで安定化処理されたフィルムを乾燥する乾燥部7K
と、水を貯留する水容器71とが設けられている。
【0065】そして、現像処理槽7A,7B、漂白処理
槽7C、定着処理槽7D,7E及び安定化処理槽7F,
7G,7Hで処理液を用いるが、同じ処理槽については
多段向流又は多段順流方式で接続されているので、水容
器71から現像処理槽(7A,7Bのいずれか)に水を
供給するための配管79及び水供給ポンプ78と、水容
器71から漂白処理槽7Cに水を供給するための配管7
7及び水供給ポンプ76と、水容器71から定着処理槽
(7D,7Eのいずれか)に水を供給するための配管7
5及び水供給ポンプ74と、水容器71から安定化処理
槽7Hに水を供給するための配管73及び水供給ポンプ
72とが設けられている。
槽7C、定着処理槽7D,7E及び安定化処理槽7F,
7G,7Hで処理液を用いるが、同じ処理槽については
多段向流又は多段順流方式で接続されているので、水容
器71から現像処理槽(7A,7Bのいずれか)に水を
供給するための配管79及び水供給ポンプ78と、水容
器71から漂白処理槽7Cに水を供給するための配管7
7及び水供給ポンプ76と、水容器71から定着処理槽
(7D,7Eのいずれか)に水を供給するための配管7
5及び水供給ポンプ74と、水容器71から安定化処理
槽7Hに水を供給するための配管73及び水供給ポンプ
72とが設けられている。
【0066】そして、このフィルム自動現像機7の水容
器71に配管56が接続されており、このフィルム自動
現像機7の水容器71に本実施形態の蒸発濃縮装置で得
られた蒸留水を供給する。
器71に配管56が接続されており、このフィルム自動
現像機7の水容器71に本実施形態の蒸発濃縮装置で得
られた蒸留水を供給する。
【0067】また、プリンタプロセッサ8には、一般的
に、マガジンから印画紙を取りだして露光して給送する
プリンタ部8Lと、プリンタ部8Lから給送された印画
紙を現像処理するための現像処理槽8Aと、現像処理槽
8Aで現像処理された印画紙を漂白定着処理する漂白定
着処理槽8Bと、漂白定着処理槽8Bで漂白定着処理さ
れた印画紙を安定化処理する安定化処理槽8C,8D,
8Eと、安定化処理槽8C,8D,8Eで安定化処理さ
れた印画紙を乾燥する乾燥部8Kと、水を貯留する水容
器81とが設けられている。
に、マガジンから印画紙を取りだして露光して給送する
プリンタ部8Lと、プリンタ部8Lから給送された印画
紙を現像処理するための現像処理槽8Aと、現像処理槽
8Aで現像処理された印画紙を漂白定着処理する漂白定
着処理槽8Bと、漂白定着処理槽8Bで漂白定着処理さ
れた印画紙を安定化処理する安定化処理槽8C,8D,
8Eと、安定化処理槽8C,8D,8Eで安定化処理さ
れた印画紙を乾燥する乾燥部8Kと、水を貯留する水容
器81とが設けられている。
【0068】そして、現像処理槽8A、漂白定着処理槽
8B及び安定化処理槽8C,8D,8Eで処理液を用い
るのだが、安定化処理槽については多段向流方式で接続
されているので、水容器71から現像処理槽8Aに水を
供給するための配管87及び水供給ポンプ86と、水容
器71から漂白定着処理槽8Bに水を供給するための配
管85及び水供給ポンプ84と、水容器71から安定化
処理槽8Eに水を供給するための配管83及び水供給ポ
ンプ82とが設けられている。
8B及び安定化処理槽8C,8D,8Eで処理液を用い
るのだが、安定化処理槽については多段向流方式で接続
されているので、水容器71から現像処理槽8Aに水を
供給するための配管87及び水供給ポンプ86と、水容
器71から漂白定着処理槽8Bに水を供給するための配
管85及び水供給ポンプ84と、水容器71から安定化
処理槽8Eに水を供給するための配管83及び水供給ポ
ンプ82とが設けられている。
【0069】そして、このプリンタプロセッサ8の水容
器81に配管56が接続されており、このプリンタプロ
セッサ8の水容器81に本実施形態の蒸発濃縮装置で得
られた蒸留水を供給する。
器81に配管56が接続されており、このプリンタプロ
セッサ8の水容器81に本実施形態の蒸発濃縮装置で得
られた蒸留水を供給する。
【0070】このように、蒸発濃縮装置で得られた蒸留
水は、フィルム自動現像機7やプリンタプロセッサ8の
液処理工程における補充剤の溶解水や蒸発補正水として
用いられる。そして、このように、熱交換機蒸留水回収
容器52及び蒸留水回収容器54がフィルム自動現像機
7やプリンタプロセッサ8に接続されており、熱交換機
蒸留水回収容器52及び蒸留水回収容器54に回収され
た蒸留水を供給するので、蒸発濃縮装置により得られる
蒸留水は、フィルム自動現像機7やプリンタプロセッサ
8の各処理槽へ供給する水として用いるのに問題の無い
品質になるので、得られる蒸留水が国、地域又は条件に
よって排出基準に合致しない場合があっても、ハロゲン
化銀写真感光材料処理廃液を蒸発濃縮することができ
る。
水は、フィルム自動現像機7やプリンタプロセッサ8の
液処理工程における補充剤の溶解水や蒸発補正水として
用いられる。そして、このように、熱交換機蒸留水回収
容器52及び蒸留水回収容器54がフィルム自動現像機
7やプリンタプロセッサ8に接続されており、熱交換機
蒸留水回収容器52及び蒸留水回収容器54に回収され
た蒸留水を供給するので、蒸発濃縮装置により得られる
蒸留水は、フィルム自動現像機7やプリンタプロセッサ
8の各処理槽へ供給する水として用いるのに問題の無い
品質になるので、得られる蒸留水が国、地域又は条件に
よって排出基準に合致しない場合があっても、ハロゲン
化銀写真感光材料処理廃液を蒸発濃縮することができ
る。
【0071】次に、漂白定着廃液釜10及び現像廃液釜
30について、漂白定着廃液釜10及び現像廃液釜30
の拡大図である図2に基づいて、説明する。なお、図2
には図1と同じ向きから見た漂白定着廃液釜10の拡大
図を示すが、現像廃液釜30は図1と同じ向きから見る
と図2と左右対象なだけで、他は同じである。
30について、漂白定着廃液釜10及び現像廃液釜30
の拡大図である図2に基づいて、説明する。なお、図2
には図1と同じ向きから見た漂白定着廃液釜10の拡大
図を示すが、現像廃液釜30は図1と同じ向きから見る
と図2と左右対象なだけで、他は同じである。
【0072】漂白定着廃液釜10の金属容器11の中に
は、後述する容器温度計15が設けられている。そし
て、蓋12は、装置に固定されていて、後述する廃液温
度計13、配管17及び液面計14が設けられている。
これに対して、金属容器11は、蓋12や漂白定着廃液
加熱部16に対して着脱可能に設けられている。そし
て、金属容器11を蓋12や漂白定着廃液加熱部16か
ら取り外してから、樹脂容器である樹脂シート20を取
り出せる構造である。そして、漂白定着廃液釜10の中
の処理廃液の蒸発濃縮が終了すると、金属容器11を蓋
12や漂白定着廃液加熱部16から取り外してから、樹
脂容器である樹脂シート20を取り出して、処理廃液の
濃縮物を取りだすことができる。これにより、着脱自在
な樹脂シート20に廃液を貯留し、濃縮するので、廃液
の濃縮物の取り出しが簡単で、また、漂白定着廃液釜1
0の金属容器11及び蓋12などの洗浄が殆ど必要な
く、樹脂シート20は軽量であるので、樹脂シート20
の交換が楽にでき、取り扱いがより容易であり、また、
下方から伝熱加熱する際の伝熱効率が高く、消費エネル
ギーをより少なくでき、また、より低コストであり、ま
た、小型化が可能である。
は、後述する容器温度計15が設けられている。そし
て、蓋12は、装置に固定されていて、後述する廃液温
度計13、配管17及び液面計14が設けられている。
これに対して、金属容器11は、蓋12や漂白定着廃液
加熱部16に対して着脱可能に設けられている。そし
て、金属容器11を蓋12や漂白定着廃液加熱部16か
ら取り外してから、樹脂容器である樹脂シート20を取
り出せる構造である。そして、漂白定着廃液釜10の中
の処理廃液の蒸発濃縮が終了すると、金属容器11を蓋
12や漂白定着廃液加熱部16から取り外してから、樹
脂容器である樹脂シート20を取り出して、処理廃液の
濃縮物を取りだすことができる。これにより、着脱自在
な樹脂シート20に廃液を貯留し、濃縮するので、廃液
の濃縮物の取り出しが簡単で、また、漂白定着廃液釜1
0の金属容器11及び蓋12などの洗浄が殆ど必要な
く、樹脂シート20は軽量であるので、樹脂シート20
の交換が楽にでき、取り扱いがより容易であり、また、
下方から伝熱加熱する際の伝熱効率が高く、消費エネル
ギーをより少なくでき、また、より低コストであり、ま
た、小型化が可能である。
【0073】また、漂白定着廃液釜10には、漂白定着
廃液釜10に関する温度を検出する漂白定着廃液温度検
出手段として、漂白定着廃液釜10に貯留されている処
理廃液の温度を検出する廃液温度計13と、漂白定着廃
液釜10の樹脂容器である樹脂シート20及び漂白定着
廃液加熱部16の間の漂白定着廃液釜10の金属容器1
1自体の温度を検出する容器温度計15とが設けられて
いる。
廃液釜10に関する温度を検出する漂白定着廃液温度検
出手段として、漂白定着廃液釜10に貯留されている処
理廃液の温度を検出する廃液温度計13と、漂白定着廃
液釜10の樹脂容器である樹脂シート20及び漂白定着
廃液加熱部16の間の漂白定着廃液釜10の金属容器1
1自体の温度を検出する容器温度計15とが設けられて
いる。
【0074】そして、図示しない漂白定着廃液温度制御
部が、漂白定着廃液加熱部16、廃液温度計13及び容
器温度計15に接続されていて、廃液温度計13により
検出された漂白定着廃液釜10に貯留されている処理廃
液の温度と、容器温度計15により検出された金属容器
11自体の温度に応じて、漂白定着廃液釜10に貯留さ
れている処理廃液の温度が70℃以下になるように、漂
白定着廃液加熱部16を制御する。
部が、漂白定着廃液加熱部16、廃液温度計13及び容
器温度計15に接続されていて、廃液温度計13により
検出された漂白定着廃液釜10に貯留されている処理廃
液の温度と、容器温度計15により検出された金属容器
11自体の温度に応じて、漂白定着廃液釜10に貯留さ
れている処理廃液の温度が70℃以下になるように、漂
白定着廃液加熱部16を制御する。
【0075】また、現像廃液釜30の金属容器31の中
には、後述する容器温度計35が設けられている。そし
て、蓋32は、装置に固定されていて、後述する廃液温
度計33、配管37及び液面計34が設けられている。
これに対して、金属容器31は、蓋32や現像廃液加熱
部36に対して着脱可能に設けられている。そして、金
属容器31を蓋32や現像廃液加熱部36から取り外し
てから、樹脂容器である樹脂シート20を取り出せる構
造である。そして、現像廃液釜30の中の処理廃液の蒸
発濃縮が終了すると、金属容器31を蓋32や現像廃液
加熱部36から取り外してから、樹脂容器である樹脂シ
ート20を取り出して、処理廃液の濃縮物を取りだすこ
とができる。これにより、着脱自在な樹脂シート20に
廃液を貯留し、濃縮するので、廃液の濃縮物の取り出し
が簡単で、また、現像廃液釜30の金属容器31及び蓋
32などの洗浄が殆ど必要なく、樹脂シート20は軽量
であるので、樹脂シート20の交換が楽にでき、取り扱
いがより容易であり、また、下方から伝熱加熱する際の
伝熱効率が高く、消費エネルギーをより少なくでき、ま
た、より低コストであり、また、小型化が可能である。
には、後述する容器温度計35が設けられている。そし
て、蓋32は、装置に固定されていて、後述する廃液温
度計33、配管37及び液面計34が設けられている。
これに対して、金属容器31は、蓋32や現像廃液加熱
部36に対して着脱可能に設けられている。そして、金
属容器31を蓋32や現像廃液加熱部36から取り外し
てから、樹脂容器である樹脂シート20を取り出せる構
造である。そして、現像廃液釜30の中の処理廃液の蒸
発濃縮が終了すると、金属容器31を蓋32や現像廃液
加熱部36から取り外してから、樹脂容器である樹脂シ
ート20を取り出して、処理廃液の濃縮物を取りだすこ
とができる。これにより、着脱自在な樹脂シート20に
廃液を貯留し、濃縮するので、廃液の濃縮物の取り出し
が簡単で、また、現像廃液釜30の金属容器31及び蓋
32などの洗浄が殆ど必要なく、樹脂シート20は軽量
であるので、樹脂シート20の交換が楽にでき、取り扱
いがより容易であり、また、下方から伝熱加熱する際の
伝熱効率が高く、消費エネルギーをより少なくでき、ま
た、より低コストであり、また、小型化が可能である。
【0076】また、現像廃液釜30には、現像廃液釜3
0に関する温度を検出する現像廃液温度検出手段とし
て、現像廃液釜30に貯留されている処理廃液の温度を
検出する廃液温度計33と、現像廃液釜30の樹脂容器
である樹脂シート20及び現像廃液加熱部36の間の現
像廃液釜30の金属容器31自体の温度を検出する容器
温度計35とが設けられている。
0に関する温度を検出する現像廃液温度検出手段とし
て、現像廃液釜30に貯留されている処理廃液の温度を
検出する廃液温度計33と、現像廃液釜30の樹脂容器
である樹脂シート20及び現像廃液加熱部36の間の現
像廃液釜30の金属容器31自体の温度を検出する容器
温度計35とが設けられている。
【0077】そして、図示しない現像廃液温度制御部
が、現像廃液加熱部36、廃液温度計33及び容器温度
計35に接続されていて、廃液温度計33により検出さ
れた現像廃液釜30に貯留されている処理廃液の温度
と、容器温度計35により検出された金属容器31自体
の温度に応じて、現像廃液釜30に貯留されている処理
廃液の温度が70℃以下になるように、現像廃液加熱部
36を制御する。
が、現像廃液加熱部36、廃液温度計33及び容器温度
計35に接続されていて、廃液温度計33により検出さ
れた現像廃液釜30に貯留されている処理廃液の温度
と、容器温度計35により検出された金属容器31自体
の温度に応じて、現像廃液釜30に貯留されている処理
廃液の温度が70℃以下になるように、現像廃液加熱部
36を制御する。
【0078】これらにより、漂白定着廃液釜10に貯留
されている処理廃液の温度が70℃以下になり、現像廃
液釜30に貯留されている処理廃液の温度が70℃以下
になるので、硫化水素などの悪臭成分が殆ど発生せず、
悪臭成分が蒸留水中に溶け込む量が極めて少なくなり、
補充処理剤の希釈に用いるのに好ましい蒸留水が得ら
れ、また、臭気が外部により漏れにくく、また、安定し
た蒸発濃縮ができる。
されている処理廃液の温度が70℃以下になり、現像廃
液釜30に貯留されている処理廃液の温度が70℃以下
になるので、硫化水素などの悪臭成分が殆ど発生せず、
悪臭成分が蒸留水中に溶け込む量が極めて少なくなり、
補充処理剤の希釈に用いるのに好ましい蒸留水が得ら
れ、また、臭気が外部により漏れにくく、また、安定し
た蒸発濃縮ができる。
【0079】また、本実施形態の金属容器11、31及
び金属容器11、31の蓋12、32は、表面がテフロ
ンコーティングされたアルミニウムである。これによ
り、より伝熱効率が高く、また、溢れた廃液を拭き取り
やすく、また、溢れた廃液で腐食しにくい。
び金属容器11、31の蓋12、32は、表面がテフロ
ンコーティングされたアルミニウムである。これによ
り、より伝熱効率が高く、また、溢れた廃液を拭き取り
やすく、また、溢れた廃液で腐食しにくい。
【0080】次に、本実施形態の蒸発濃縮装置の現像廃
液釜及び漂白定着廃液釜に樹脂シートをセットする方法
を説明するための斜視図である図3及び実施形態の蒸発
濃縮装置の現像廃液釜及び漂白定着廃液釜に樹脂シート
をセットした状態を示す斜視図である図4に基づいて、
本実施形態の蒸発濃縮装置の現像廃液釜及び漂白定着廃
液釜に樹脂シートをセットする方法を説明する。
液釜及び漂白定着廃液釜に樹脂シートをセットする方法
を説明するための斜視図である図3及び実施形態の蒸発
濃縮装置の現像廃液釜及び漂白定着廃液釜に樹脂シート
をセットした状態を示す斜視図である図4に基づいて、
本実施形態の蒸発濃縮装置の現像廃液釜及び漂白定着廃
液釜に樹脂シートをセットする方法を説明する。
【0081】図3に示すように、樹脂シート20は、1
枚の方形のシートである。これに対して、金属容器11
は、略直方体の形状の内形で、周囲に縁が設けられてい
る。そして、この樹脂シート20の4つの角を、折り紙
の要領で内側に山折りに折って、金属容器11の中に入
れる。
枚の方形のシートである。これに対して、金属容器11
は、略直方体の形状の内形で、周囲に縁が設けられてい
る。そして、この樹脂シート20の4つの角を、折り紙
の要領で内側に山折りに折って、金属容器11の中に入
れる。
【0082】そして、図4に示すように、樹脂シート2
0の4辺を、金属容器11の縁に沿って外側に折り、内
側に折られた4つの角22を折り目21を付けて外側に
折る。そして、この状態で金属容器11を蓋12などに
セットすることで、処理廃液を貯留できるようになる。
0の4辺を、金属容器11の縁に沿って外側に折り、内
側に折られた4つの角22を折り目21を付けて外側に
折る。そして、この状態で金属容器11を蓋12などに
セットすることで、処理廃液を貯留できるようになる。
【0083】また、本実施形態の蒸発濃縮装置の現像廃
液釜及び漂白定着廃液釜の樹脂容器の変形形態を示す拡
大図である図5に示すような樹脂容器であってもよい。
この樹脂容器は可撓性の樹脂製の袋25で形成されてい
る。この袋25の上面の中央には筒24が設けられてお
り、処理廃液を供給する配管17、37と連結する。ま
た、この袋25の上面の端には筒27が設けられてお
り、この筒27の周囲に設けられた縁26を金属容器1
1と蓋12で挟み、この筒27に、空気が流入する方の
配管に設けられた吹き出し口28が突っ込まれる。そし
て、この吹き出し口28から流入した空気は袋25内を
通って、筒27から外に出て、金属容器11と蓋12の
間を通って配管から出ていく。なお、袋25は廃液温度
計13,23に相当する箇所29が凹んで、廃液温度計
13,23は、袋25を介して処理廃液の温度を検出す
る。また、液面計14、34も袋25を介して処理廃液
の液面が所定高さに達したか否か検出する。
液釜及び漂白定着廃液釜の樹脂容器の変形形態を示す拡
大図である図5に示すような樹脂容器であってもよい。
この樹脂容器は可撓性の樹脂製の袋25で形成されてい
る。この袋25の上面の中央には筒24が設けられてお
り、処理廃液を供給する配管17、37と連結する。ま
た、この袋25の上面の端には筒27が設けられてお
り、この筒27の周囲に設けられた縁26を金属容器1
1と蓋12で挟み、この筒27に、空気が流入する方の
配管に設けられた吹き出し口28が突っ込まれる。そし
て、この吹き出し口28から流入した空気は袋25内を
通って、筒27から外に出て、金属容器11と蓋12の
間を通って配管から出ていく。なお、袋25は廃液温度
計13,23に相当する箇所29が凹んで、廃液温度計
13,23は、袋25を介して処理廃液の温度を検出す
る。また、液面計14、34も袋25を介して処理廃液
の液面が所定高さに達したか否か検出する。
【0084】次に、熱交換器60や冷却器90に用いら
れる熱交換器について、本実施形態の蒸発濃縮装置の熱
交換器の構造を示すための図である図6に基づいて、説
明する。本実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換器60や冷
却器90に用いられる熱交換器は、空気の流れを案内す
る多数のリブ97と所定領域の空気の流れを禁止する閉
止部材98とにより図6(A)に示すように設けられた
層と、図6(B)に示すように設けられた層とが、図6
(C)に示す隔板95を挟んで、交互に設けられた熱交
換器である。すなわち、図6(A)に示すように設けら
れた層と、図6(B)に示すように設けられた層とが、
交互に、図6(C)に示すステンレス板の隔板95を挟
んで積層された構造である。そして、積層空間1層毎に
交互に熱交換する空気が通過する構造である。なお、複
数の隔板95の間隔はいずれも10mm以下で、平均間
隔は1mm以上であり、また、リブ97が隣接する各隔
板95と固着されている間隔は2〜10mmで、隔板9
5の厚さは、0.1mm程度で、隔板95、リブ97及
び閉止部材98の材料は、ステンレス鋼板である。これ
により、熱交換効率は良好で、軽量になり、充分な強度
を有し、耐腐食性及び耐久性があり、良好な熱交換器6
0や冷却器90になる。
れる熱交換器について、本実施形態の蒸発濃縮装置の熱
交換器の構造を示すための図である図6に基づいて、説
明する。本実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換器60や冷
却器90に用いられる熱交換器は、空気の流れを案内す
る多数のリブ97と所定領域の空気の流れを禁止する閉
止部材98とにより図6(A)に示すように設けられた
層と、図6(B)に示すように設けられた層とが、図6
(C)に示す隔板95を挟んで、交互に設けられた熱交
換器である。すなわち、図6(A)に示すように設けら
れた層と、図6(B)に示すように設けられた層とが、
交互に、図6(C)に示すステンレス板の隔板95を挟
んで積層された構造である。そして、積層空間1層毎に
交互に熱交換する空気が通過する構造である。なお、複
数の隔板95の間隔はいずれも10mm以下で、平均間
隔は1mm以上であり、また、リブ97が隣接する各隔
板95と固着されている間隔は2〜10mmで、隔板9
5の厚さは、0.1mm程度で、隔板95、リブ97及
び閉止部材98の材料は、ステンレス鋼板である。これ
により、熱交換効率は良好で、軽量になり、充分な強度
を有し、耐腐食性及び耐久性があり、良好な熱交換器6
0や冷却器90になる。
【0085】次に、本実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換
器の変形形態を示す斜視図である図7に基づいて、本実
施形態の蒸発濃縮装置の熱交換器60や冷却器90に用
いられる熱交換器の変形形態について、説明する。
器の変形形態を示す斜視図である図7に基づいて、本実
施形態の蒸発濃縮装置の熱交換器60や冷却器90に用
いられる熱交換器の変形形態について、説明する。
【0086】図7の熱交換器は給気される空気と排気さ
れる空気とはそれぞれ別々の層をながれ、各層の隔板6
1は排気される空気の熱を給気される空気に伝熱するよ
うになっている。また、熱交換器60は隔板61が平行
に多数設けられ、この多数の隔板61によって各層が形
成されている。そして、隣接する隔板61の間には波板
62が入っている。これらの波板62は、図7に示すよ
うに、隣接する波板どおしが直角に交差する方向に並べ
られている。そして、波板62の両側端に固定部材63
が設けられ、この固定部材63により隣接する隔板61
を固定している。
れる空気とはそれぞれ別々の層をながれ、各層の隔板6
1は排気される空気の熱を給気される空気に伝熱するよ
うになっている。また、熱交換器60は隔板61が平行
に多数設けられ、この多数の隔板61によって各層が形
成されている。そして、隣接する隔板61の間には波板
62が入っている。これらの波板62は、図7に示すよ
うに、隣接する波板どおしが直角に交差する方向に並べ
られている。そして、波板62の両側端に固定部材63
が設けられ、この固定部材63により隣接する隔板61
を固定している。
【0087】隔板61の厚さは0.1mmで、隔板61
の材料はステンレス鋼板を使用している。隣接する隔板
61の間隔SBは1mm程度で、波板62の波のピッ
チ、即ち、波板62の各隔板61に着いている間隔ST
は4mm程度である。これにより、熱交換効率は良好
で、軽量になり、充分な強度を有し、耐腐食性及び耐久
性があり、良好な熱交換器60や冷却器90になる。
の材料はステンレス鋼板を使用している。隣接する隔板
61の間隔SBは1mm程度で、波板62の波のピッ
チ、即ち、波板62の各隔板61に着いている間隔ST
は4mm程度である。これにより、熱交換効率は良好
で、軽量になり、充分な強度を有し、耐腐食性及び耐久
性があり、良好な熱交換器60や冷却器90になる。
【0088】熱交換される空気の一方は、矢印66の方
から熱交換器の通路64を通り矢印67へと通過し、熱
交換される空気の他方は、矢印68の方から通路65を
通り矢印69の方へと通過する。この間で、高温の空気
は、低温の空気に熱を与えて、冷やされ、低温の空気は
温められる。
から熱交換器の通路64を通り矢印67へと通過し、熱
交換される空気の他方は、矢印68の方から通路65を
通り矢印69の方へと通過する。この間で、高温の空気
は、低温の空気に熱を与えて、冷やされ、低温の空気は
温められる。
【0089】次に、本実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換
器の別の変形形態を示す斜視図である図8に基づいて、
本実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換器60や冷却器90
に用いられる熱交換器の変形形態について、説明する。
器の別の変形形態を示す斜視図である図8に基づいて、
本実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換器60や冷却器90
に用いられる熱交換器の変形形態について、説明する。
【0090】図8の熱交換器60は給気される空気と排
気される空気とはそれぞれ別々の層をながれ、各層の隔
板61は排気される空気の熱を給気される空気に伝熱す
るようになっている。また、熱交換器60は隔板61が
平行に多数設けられ、この多数の隔板61によって各層
が形成されている。そして、隣接する隔板61の間に隣
接する隔板61を固定する固定部材63が設けられてい
る。固定部材63は、図8に示すように、隔板61を隔
てて隣接する固定部材63どおしが直角に交差する方向
に並べられている。そして、隔板61の厚さや材料や間
隔は図7の熱交換器と同様であり、熱交換効率は良好
で、軽量になり、充分な強度を有し、耐腐食性及び耐久
性があり、良好な熱交換器60や冷却器90になる。
気される空気とはそれぞれ別々の層をながれ、各層の隔
板61は排気される空気の熱を給気される空気に伝熱す
るようになっている。また、熱交換器60は隔板61が
平行に多数設けられ、この多数の隔板61によって各層
が形成されている。そして、隣接する隔板61の間に隣
接する隔板61を固定する固定部材63が設けられてい
る。固定部材63は、図8に示すように、隔板61を隔
てて隣接する固定部材63どおしが直角に交差する方向
に並べられている。そして、隔板61の厚さや材料や間
隔は図7の熱交換器と同様であり、熱交換効率は良好
で、軽量になり、充分な強度を有し、耐腐食性及び耐久
性があり、良好な熱交換器60や冷却器90になる。
【0091】熱交換される空気の一方は、矢印66の方
から熱交換器の通路64を通り矢印67へと通過し、熱
交換される空気の他方は、矢印68の方から通路65を
通り矢印69の方へと通過する。この間で、高温の空気
は、低温の空気に熱を与えて、冷やされ、低温の空気は
温められる。
から熱交換器の通路64を通り矢印67へと通過し、熱
交換される空気の他方は、矢印68の方から通路65を
通り矢印69の方へと通過する。この間で、高温の空気
は、低温の空気に熱を与えて、冷やされ、低温の空気は
温められる。
【0092】また、本実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換
器60や冷却器90に用いられる熱交換器としては、上
記以外にも、特開平5−157470号公報に記載の熱
交換器や、特開昭61−41895号公報に記載の熱交
換器や、特公昭58−40117号公報に記載の熱交換
器や、特公昭63−43679号公報に記載の熱交換器
などが挙げられる。
器60や冷却器90に用いられる熱交換器としては、上
記以外にも、特開平5−157470号公報に記載の熱
交換器や、特開昭61−41895号公報に記載の熱交
換器や、特公昭58−40117号公報に記載の熱交換
器や、特公昭63−43679号公報に記載の熱交換器
などが挙げられる。
【0093】次に、本実施形態の蒸発濃縮装置の利用方
法について説明する。先ず、本実施形態の蒸発濃縮装置
の利用方法として、撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真
フィルムを現像処理するフィルム自動現像機7とプリン
ト用ハロゲン化銀カラーネガ写真感光材料であるカラー
印画紙を現像処理するプリンタプロセッサ8の処理廃液
を蒸発濃縮する形態が挙げられる。このフィルム自動現
像機7とプリンタプロセッサ8の処理廃液の総量は、
0.2リットル/時間以上0.5リットル/時間以下で
あることが好ましい。そして、フィルム自動現像機7の
発色現像廃液と、プリンタプロセッサ8の発色現像廃液
とを、現像廃液容器39に入れて、現像廃液容器39か
ら現像廃液釜30に貯留させ、また、フィルム自動現像
機7の漂白廃液、定着廃液及び安定化廃液又は水洗廃液
と、プリンタプロセッサ8の漂白定着廃液及び安定化廃
液又は水洗廃液とを、漂白定着廃液容器19に入れて、
漂白定着廃液釜10に貯留させて、これらのハロゲン化
銀写真感光材料の処理廃液を蒸発濃縮することが挙げら
れる。これにより、フィルム自動現像機7の処理廃液と
プリンタプロセッサ8の処理廃液との両方を同時に蒸発
濃縮でき、一般的なミニラボの設置店などで、処理廃液
の貯留場所を少なくでき、臭気がミニラボの設置店など
で漏れることを抑制できるので、好ましい。
法について説明する。先ず、本実施形態の蒸発濃縮装置
の利用方法として、撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真
フィルムを現像処理するフィルム自動現像機7とプリン
ト用ハロゲン化銀カラーネガ写真感光材料であるカラー
印画紙を現像処理するプリンタプロセッサ8の処理廃液
を蒸発濃縮する形態が挙げられる。このフィルム自動現
像機7とプリンタプロセッサ8の処理廃液の総量は、
0.2リットル/時間以上0.5リットル/時間以下で
あることが好ましい。そして、フィルム自動現像機7の
発色現像廃液と、プリンタプロセッサ8の発色現像廃液
とを、現像廃液容器39に入れて、現像廃液容器39か
ら現像廃液釜30に貯留させ、また、フィルム自動現像
機7の漂白廃液、定着廃液及び安定化廃液又は水洗廃液
と、プリンタプロセッサ8の漂白定着廃液及び安定化廃
液又は水洗廃液とを、漂白定着廃液容器19に入れて、
漂白定着廃液釜10に貯留させて、これらのハロゲン化
銀写真感光材料の処理廃液を蒸発濃縮することが挙げら
れる。これにより、フィルム自動現像機7の処理廃液と
プリンタプロセッサ8の処理廃液との両方を同時に蒸発
濃縮でき、一般的なミニラボの設置店などで、処理廃液
の貯留場所を少なくでき、臭気がミニラボの設置店など
で漏れることを抑制できるので、好ましい。
【0094】また、別の本実施形態の蒸発濃縮装置の利
用方法として、医用ハロゲン化銀写真フィルムを現像処
理する医用フィルム自動現像機の処理廃液を蒸発濃縮す
る形態が挙げられる。この医用フィルム自動現像機の処
理廃液の総量は、0.2リットル/時間以上0.5リッ
トル/時間以下であることが好ましい。そして、この医
用フィルム自動現像機の現像廃液を現像廃液容器39に
入れて、現像廃液容器39から現像廃液釜30に貯留さ
せ、また、医用ハロゲン化銀写真フィルムの医用フィル
ム自動現像機の定着廃液及び水洗廃液を漂白定着廃液容
器19に入れて、漂白定着廃液釜10に貯留させて、ハ
ロゲン化銀写真感光材料の処理廃液を蒸発濃縮すること
が挙げられる。これにより、医用ハロゲン化銀写真フィ
ルムを用いる病院などで、処理廃液の貯留場所を少なく
でき、臭気が病院中に漏れることを抑制できるので、好
ましい。
用方法として、医用ハロゲン化銀写真フィルムを現像処
理する医用フィルム自動現像機の処理廃液を蒸発濃縮す
る形態が挙げられる。この医用フィルム自動現像機の処
理廃液の総量は、0.2リットル/時間以上0.5リッ
トル/時間以下であることが好ましい。そして、この医
用フィルム自動現像機の現像廃液を現像廃液容器39に
入れて、現像廃液容器39から現像廃液釜30に貯留さ
せ、また、医用ハロゲン化銀写真フィルムの医用フィル
ム自動現像機の定着廃液及び水洗廃液を漂白定着廃液容
器19に入れて、漂白定着廃液釜10に貯留させて、ハ
ロゲン化銀写真感光材料の処理廃液を蒸発濃縮すること
が挙げられる。これにより、医用ハロゲン化銀写真フィ
ルムを用いる病院などで、処理廃液の貯留場所を少なく
でき、臭気が病院中に漏れることを抑制できるので、好
ましい。
【0095】
【発明の効果】第一の発明により、小型・低重量で簡単
な構造で低コストで作成でき、外気に臭気が出ることを
防止し、蒸留液の再利用が可能で、取り扱いが簡単とな
る。
な構造で低コストで作成でき、外気に臭気が出ることを
防止し、蒸留液の再利用が可能で、取り扱いが簡単とな
る。
【0096】第二の発明により、送風ファンの寿命が長
くなる。
くなる。
【0097】第三の発明により、濃縮物の取り出しを簡
単にできる。
単にできる。
【図1】実施形態の蒸発濃縮装置の概略構成図。
【図2】実施形態の蒸発濃縮装置の現像廃液釜及び漂白
定着廃液釜の拡大図。
定着廃液釜の拡大図。
【図3】実施形態の蒸発濃縮装置の現像廃液釜及び漂白
定着廃液釜に樹脂シートをセットする方法を説明するた
めの斜視図。
定着廃液釜に樹脂シートをセットする方法を説明するた
めの斜視図。
【図4】実施形態の蒸発濃縮装置の現像廃液釜及び漂白
定着廃液釜に樹脂シートをセットした状態を示す斜視
図。
定着廃液釜に樹脂シートをセットした状態を示す斜視
図。
【図5】実施形態の蒸発濃縮装置の現像廃液釜及び漂白
定着廃液釜の樹脂容器の変形形態を示す拡大図。
定着廃液釜の樹脂容器の変形形態を示す拡大図。
【図6】実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換器の構造を示
すための図。
すための図。
【図7】実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換器の変形形態
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図8】実施形態の蒸発濃縮装置の熱交換器の別の変形
形態を示す斜視図。
形態を示す斜視図。
7 フィルム自動現像機 8 プリンタプロセッサ 10 漂白定着廃液釜 11,31 金属容器 12,32 蓋 14,34 液面計 16 漂白定着廃液加熱部 18,38 電動コック 19 漂白定着廃液容器 20 樹脂シート 30 現像廃液釜 36 現像廃液加熱部 39 現像廃液容器 41,42,43,45,46,48,49,50 配
管 44 熱交換器蒸留水回収管 47 蒸留水回収管 51 送風ファン 52 熱交換器蒸留水回収容器 54 蒸留水回収容器 53,55 電動弁 56 配管 60 熱交換器 71,81 水容器 90 冷却器 91 送風機 92,93 配管
管 44 熱交換器蒸留水回収管 47 蒸留水回収管 51 送風ファン 52 熱交換器蒸留水回収容器 54 蒸留水回収容器 53,55 電動弁 56 配管 60 熱交換器 71,81 水容器 90 冷却器 91 送風機 92,93 配管
Claims (14)
- 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料の漂白廃液、
定着廃液及び漂白定着廃液を含まず発色現像廃液又は現
像廃液を含む処理廃液を貯留する現像廃液釜と、前記現
像廃液釜に貯留されている前記処理廃液を加熱する現像
廃液加熱手段と、ハロゲン化銀写真感光材料の発色現像
廃液及び現像廃液を含まず漂白廃液、定着廃液又は漂白
定着廃液を含む処理廃液を貯留する漂白定着廃液釜と、
前記漂白定着廃液釜に貯留されている前記処理廃液を加
熱する漂白定着廃液加熱手段と、冷却器と、前記冷却器
により冷却され液化した蒸留液を回収する蒸留液回収手
段と、前記漂白定着廃液釜及び前記現像廃液釜の間で気
体が連通する第一連通部と、前記現像廃液釜及び前記冷
却器の間で気体が連通する第二連通部と、前記漂白定着
廃液釜及び前記冷却器の間で気体が連通する第三連通部
と、前記漂白定着廃液釜から第一連通部を通って前記現
像廃液釜、次に、前記現像廃液釜から前記第二連通部を
通って前記冷却器、次いで、前記第三連通部を通って前
記漂白定着廃液釜に気体が循環するように送風する送風
手段と、を有し、前記冷却器は、前記第二連通部を通っ
てきた気体を冷却するものであり、前記漂白定着廃液
釜、前記第一連通部、前記現像廃液釜、前記第二連通
部、前記冷却器及び前記第三連通部を含む密閉容器によ
り、実質的に外部から密閉された蒸発濃縮装置。 - 【請求項2】 前記漂白定着廃液釜に関する温度を検出
する漂白定着廃液温度検出手段と、前記漂白定着廃液釜
に貯留されている処理廃液の温度が70℃以下になるよ
うに、前記漂白定着廃液温度検出手段が検出した温度に
応じて前記漂白定着廃液加熱手段を制御する漂白定着廃
液温度制御手段と、前記現像廃液釜に関する温度を検出
する現像廃液温度検出手段と、前記現像廃液釜に貯留さ
れている処理廃液の温度が70℃以下になるように、前
記現像廃液温度検出手段が検出した温度に応じて前記現
像廃液加熱手段を制御する現像廃液温度制御手段と、を
有する請求項1に記載の蒸発濃縮装置。 - 【請求項3】 前記蒸留液回収手段が自動現像機に接続
されており、前記蒸留液回収手段が回収した蒸留液を前
記自動現像機に供給する請求項1又は2に記載の蒸発濃
縮装置。 - 【請求項4】 前記第二連通部を通過する気体と前記第
三連通部を通過する気体との間で熱交換する熱交換器が
設けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載の蒸発濃
縮装置。 - 【請求項5】 前記第三連通部の前記熱交換器より気体
流の下流側に前記送風ファンが設けられている請求項4
に記載の蒸発濃縮装置。 - 【請求項6】 前記漂白定着廃液釜の処理廃液を貯留す
る部分が着脱自在な容器になっており、前記現像廃液釜
の処理廃液を貯留する部分が着脱自在な容器になってお
り、前記漂白定着廃液釜の前記容器にハロゲン化銀写真
感光材料の発色現像廃液及び現像廃液を含まず漂白廃
液、定着廃液及び漂白定着廃液の少なくとも1つを含む
処理廃液を供給する漂白定着廃液供給手段と、前記現像
廃液釜の前記容器にハロゲン化銀写真感光材料の漂白廃
液、定着廃液及び漂白定着廃液を含まず発色現像廃液及
び現像廃液の少なくとも1つを含む処理廃液を供給する
供給手段と、を有する請求項1〜5のいずれか1項に記
載の蒸発濃縮装置。 - 【請求項7】 廃液を貯留する廃液釜と、前記廃液釜に
貯留されている前記廃液を加熱する加熱手段と、前記加
熱手段により加熱されて前記廃液から蒸発した蒸気を含
む気体を冷却する冷却器と、前記冷却器により冷却され
前記蒸気から液化した蒸留液を回収する回収手段と、前
記蒸気を含む気体が前記廃液釜から前記冷却器へ移動す
る甲連通部と、前記冷却器から前記廃液釜へ気体が移動
する乙連通部と、送風ファンにより、前記廃液釜から前
記甲連通部を通って前記冷却器、次いで、前記乙連通部
を通って前記処理廃液釜に気体が循環するように送風す
る送風手段と、を有し、前記廃液釜と前記冷却器と前記
甲連通部と前記乙連通部とを含む密閉容器により、実質
的に外部から密閉されており、前記甲連通部を通過する
気体と前記乙連通部を通過する気体との間で熱交換する
熱交換器を設け、前記乙連通部の前記熱交換器より気体
流の下流側に前記送風ファンが設けられている蒸発濃縮
装置。 - 【請求項8】 前記熱交換器が、積層空間を空けてステ
ンレス板を積層した構造で、積層空間1層毎に交互に熱
交換する気体が通過する構造である請求項1〜7のいず
れか1項に記載の蒸発濃縮装置。 - 【請求項9】 前記冷却器が、前記蒸気を含む気体を外
気で冷却する熱交換器である請求項1〜8のいずれか1
項に記載の蒸発濃縮装置。 - 【請求項10】 前記冷却器の熱交換器が、積層空間を
空けてステンレス板を積層した構造で、積層空間1層毎
に交互に熱交換する気体が通過する構造である請求項9
に記載の蒸発濃縮装置。 - 【請求項11】 廃液を貯留する廃液釜と、前記廃液釜
に貯留されている前記廃液を加熱する加熱手段と、前記
加熱手段により加熱されて前記廃液から蒸発した蒸気を
含む気体を冷却する冷却器と、前記冷却器により冷却さ
れ前記蒸気から液化した蒸留液を回収する回収手段と、
前記蒸気を含む気体が前記廃液釜から前記冷却器へ移動
する甲連通部と、前記冷却器から前記廃液釜へ気体が移
動する乙連通部と、送風ファンにより、前記廃液釜から
前記甲連通部を通って前記冷却器、次いで、前記乙連通
部を通って前記廃液釜に気体が循環するように送風する
送風手段と、を有し、前記廃液釜と前記冷却器と前記甲
連通部と前記乙連通部とを含む密閉容器により、実質的
に外部から密閉されており、前記廃液釜の廃液を貯留す
る部分が着脱自在な容器になっており、前記廃液釜の前
記容器に廃液を供給する廃液供給手段を有し、前記加熱
手段が前記容器の下方から伝熱加熱する蒸発濃縮装置。 - 【請求項12】 前記廃液釜の前記容器内に貯留されて
いる廃液の温度を検出する廃液温度検出手段を有し、前
記廃液温度検出手段が検出した温度に応じて前記加熱手
段を制御する請求項11に記載の蒸発濃縮装置。 - 【請求項13】 前記廃液釜の前記容器及び前記加熱手
段の間の温度を検出する廃液温度検出手段を有し、前記
廃液温度検出手段が検出した温度によって前記加熱手段
を制御する請求項11又は12に記載の蒸発濃縮装置。 - 【請求項14】 前記廃液釜の前記容器が金属容器の内
側に、前記金属容器に対して着脱自在な樹脂容器が配さ
れた構造であり、前記廃液供給手段が前記樹脂容器内に
廃液を供給するものであり、前記金属容器を取り外し
て、前記樹脂容器を取り出せる構造である請求項11〜
13のいずれか1項に記載の蒸発濃縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23953897A JPH1177022A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 蒸発濃縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23953897A JPH1177022A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 蒸発濃縮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1177022A true JPH1177022A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17046307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23953897A Pending JPH1177022A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 蒸発濃縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1177022A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1302336C (zh) * | 2002-08-13 | 2007-02-28 | 富士胶片株式会社 | 照相处理系统 |
CN108017109A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-11 | 洛阳昊海工贸有限公司 | 一种资源化处置bdo废液的方法 |
-
1997
- 1997-09-04 JP JP23953897A patent/JPH1177022A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1302336C (zh) * | 2002-08-13 | 2007-02-28 | 富士胶片株式会社 | 照相处理系统 |
CN108017109A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-11 | 洛阳昊海工贸有限公司 | 一种资源化处置bdo废液的方法 |
CN108017109B (zh) * | 2017-12-27 | 2020-07-14 | 洛阳昊海工贸有限公司 | 一种资源化处置bdo废液的方法 |
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