JPH1175726A - ゼリー様飲食品 - Google Patents
ゼリー様飲食品Info
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- JPH1175726A JPH1175726A JP9255913A JP25591397A JPH1175726A JP H1175726 A JPH1175726 A JP H1175726A JP 9255913 A JP9255913 A JP 9255913A JP 25591397 A JP25591397 A JP 25591397A JP H1175726 A JPH1175726 A JP H1175726A
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Abstract
効果が期待できるコラーゲンを、いつでもどこでも手軽
に摂取できるようにしたゼリー様飲食品を提供する。 【解決手段】 好ましくは平均分子量2000〜100
00のコラーゲンペプチドと、寒天、グルコマンナン、
カードラン、ジェランガム、ペクチン等のゲル化剤とを
含有するゼリー液を調製し、加熱して、蓋のできる吸い
口を有する柔軟性容器、好ましくはチアーパックに充填
し、蓋を閉じて封止する。コラーゲンペプチドの含量が
1〜5重量%とすることが好ましく、上記成分の他にア
スコルビン酸を含有することが好ましい。
Description
を有する柔軟性容器に充填され、ゲル化剤によって流動
性が損なわれない程度にゲル化したゼリー様飲食品に関
する。
タミン等の栄養分を含有する、流動性が損なわれない程
度にゲル化したゼリー様飲食品を、チアーパック等と呼
ばれる、蓋のできる吸い口を有する柔軟性容器に充填し
た製品が市販され、手軽に摂取できる栄養補助食品とし
て脚光を浴びている。
織や皮膚に多く含まれ、体蛋白質の30%を占める重要
な蛋白質である。コラーゲンを常用することにより、肌
の老化防止や、関節炎やリュウマチの治療に効果が得ら
れることが報告されている。例えば、David E. Trentha
m らは、慢性関節炎患者28名に、ニワトリ雛タイプII
コラーゲンを0.1 〜0.5mg/day の量で3箇月投与する
と、関節炎の症状が減少し、そのうち4名は完治して何
ら副作用は見られなかったと報告している(David ら、
Sience Vol.261, No.5129, p.1727 〜1730, 1993)。
にコラーゲンを配合したものが製品化され、特に女性や
高年齢層の支持を得ている。
11名による実験で、アスコルビン酸を65mg/dayの量
で投与すると、尿中Hypro 量は正常値であるが、アスコ
ルビン酸投与が5mg/dayになると、コラーゲン繊維の安
定性が低下し、コラーゲンの分解が加速され、その結
果、尿中にHypro が正常値以上に余分に排泄されること
を発見したと報告している(Heria. Pら、ビタミン Vo
l.65, No.7, p.359〜363,1991 )。
コラーゲンを摂取しようとすると、牛肉、豚肉、鶏肉な
どの皮、骨付の肉類等を煮込んだり、あるいは鶏ガラの
スープや豚骨スープなどを作成しなければならず、大変
煩雑で手間と時間がかかるため、習慣的にコラーゲンを
摂取することはきわめて困難であった。
飲食品において、コラーゲンを含有させたものは未だ市
販されておらず、このようなゼリー様飲食品にコラーゲ
ンを問題なく含有させることができるかどうかは不明で
あった。
止や、関節炎やリュウマチの治療効果が期待できるコラ
ーゲンを、いつでもどこでも手軽に摂取できるようにし
たゼリー様飲食品を提供することにある。
め、本発明は、蓋のできる吸い口を有する柔軟性容器に
充填され、ゲル化剤によって流動性が損なわれない程度
にゲル化されたゼリー様飲食品において、コラーゲンペ
プチドを含有することを特徴とするゼリー様飲食品を提
供するものである。
ンペプチドの含量は、1〜5重量%であることが好まし
い。また、前記コラーゲンペプチドの平均分子量は、2
000〜10000であることが好ましい。更に、前記
ゲル化剤は、寒天、グルコマンナン、カードラン、ジェ
ランガム、ペクチンから選ばれた1種又は2種以上から
なることが好ましい。更にまた、コラーゲンペプチドに
加えて、アスコルビン酸を含有することが好ましい。
アルカリ処理等によって低分子化したコラーゲンペプチ
ドを用いるので、水に溶かしたときに粘度上昇等の食感
に対する影響が少なく、ゼリー状でありながら喉越しが
よく、飲みやすい飲食品を提供することができる。ま
た、ペプチド化したことにより、体内における吸収性が
増大する。更に、蓋のできる吸い口を有する柔軟性容器
に充填され、ゲル化剤によって流動性が損なわれない程
度にゲル化しているので、蓋を開けて吸い口から吸い込
むことにより、いつでもどこでも手軽に摂取することが
でき、通常の飲食品に比べて腹持ちもよい。
を挙げて更に詳細に説明する。本発明のゼリー様飲食品
は、コラーゲンペプチドを含有する。コラーゲンは、分
子量約10万のポリペプチド鎖が3本集まりラセン構造
をとった分子量約30万の高分子蛋白質である。コラー
ゲンは、例えば、牛骨、牛皮を石灰漬けし、水洗し、p
H6〜8に調整した後、50〜100℃で熱水抽出した
り、あるいは、豚皮を酸漬けし、水洗した後、pH4〜
5に調整し、50〜100℃で熱水抽出することにより
製造される。また、上記抽出物を精製することにより、
ゼラチンが得られる。コラーゲンペプチドは、上記コラ
ーゲンやゼラチンを、酵素、酸、アルカリ処理等により
部分分解して低分子化することにより得られる。例えば
上記コラーゲンやゼラチンを酵素分解した場合には、そ
の後、酵素失活処理し、ろ過し、濃縮し、噴霧乾燥する
といった工程により得ることができる。
くするほど体内における吸収性が増大するが、その反
面、ペプチド特有の苦味、えぐみ、獣臭が発生し、風味
を損なう虞れが生じる。このため、平均分子量は、20
00〜10000が好ましく、3000〜5000が更
に好ましい。
から市販されているものを使用することができ、例えば
「ニッピペプタイドPRA」(商品名、(株)ニッピ
製)、「発酵コラーゲンペプチドLCP」(商品名、新
田ゼラチン(株)製)、「コラーゲンペプチド400」
(商品名、新田ゼラチン(株)製)、「発酵コラーゲン
ペプチドL」(商品名、協和発酵工業(株)製)、「水
溶性コラーゲンペプチドPA」(商品名、協和発酵工業
(株)製)等を用いることができる。
のゼリー様飲食品中の含有量は、特に限定されないが、
1〜5重量%が好ましい。この範囲より多いと、コラー
ゲン特有の獣臭が強く、香料を添加しても風味が悪く嗜
好性を低減させる。また、この範囲より少ないと、コラ
ーゲンによる前記効果が乏しくなる。
の反応性がないものであれば、特に制限はないが、好ま
しくは寒天、グルコマンナン、カードラン、ジェランガ
ム、ペクチンが用いられる。なお、ローカストビーンガ
ムとカラギーナン、又はローカストビーンガムとキサン
タンガムの組み合わせでゲル化させると、白色沈殿を生
じ、外観、食感を著しく害するので好ましくない。これ
は、コラーゲンペプチドにカラギーナンやキサンタンガ
ムが反応するためである。
ンペプチド、ゲル化剤に加えて、アスコルビン酸を含有
することが好ましい。前記Heria. Pらの報告に示される
ように、アスコルビン酸は体内においてコラーゲンを合
成するのに不可欠なビタミンCであり、体内におけるコ
ラーゲン合成を促進させる効果を有するからである。ア
スコルビン酸の添加量は、ゼリー様飲食品中、好ましく
は0.01〜0.5重量%であり、更に好ましくは0.
1〜0.5重量%である。
例えば、砂糖、果糖、ブドウ糖、果糖ブドウ糖液糖、ア
スパルテーム、ステビア等の甘味料、クエン酸、リンゴ
酸、酒石酸等の酸味料、デキストリン、澱粉等の賦形
剤、果汁、ビタミン、ミネラル、香料、着色料等を適宜
使用することができる。
を有する柔軟性容器としては、ラミネートフィルムから
なるパウチ形状の容器であって、蓋のついたストロー状
の吸い口を有するもの、いわゆるチアーパックと呼ばれ
るものが好ましく用いられるが、蓋の付いた中空のブロ
ー成形容器等を用いることもできる。図1は、チアーパ
ックの一例を示し、この容器11は、ラミネートフィル
ムからなる袋状の容器本体12の開口部に、ストロー状
の吸い口13を挿入してヒートシールし、吸い口13の
頭部にキャップ14を螺着して構成されている。
加熱後、直ちに冷却しゼリー様食品を得た。この際、コ
ラーゲンペプチドとして、平均分子量約1000、約5
000、又は約20000の3種のものを用い、分子量
の異なるコラーゲンペプチドを含有する3種のゼリー様
飲食品を得た。
0名にそれぞれ試食させて、美味しさを評価させたとこ
ろ、全員が平均分子量約5000のものが一番美味しい
と評価した。
分子量約5000のものを用いて調合液を調製し、95
℃まで加熱した後、図1に示したようなチアーパックに
直ちに充填し、キャップで封止した後、冷却して、コラ
ーゲンペプチド入りのゼリー様飲食品(実施例)を得
た。
チドとして平均分子量約5000のものを用い、寒天及
びグルコマナンを除く配合からなる調合液を調製し、9
5℃まで加熱した後、図1に示したようなチアーパック
に直ちに充填し、キャップで封止した後、冷却して、コ
ラーゲンペプチド入りの飲料(比較例)を得た。
例の飲料を、パネラー10名にそれぞれ試食させて、美
味しさ及び腹持ちを評価させたところ、実施例のゼリー
様飲食品の方が喉越しがよくて飲みやすく、腹持ちがよ
いと評価された。
プを開けて倒しても吸い口から中身のゼリーがこぼれ出
ることはなかったが、比較例の飲料は、キャップを開け
て倒すと中身の飲料がたちまちこぼれでてしまった。
コラーゲンペプチドを用いたことにより、水に溶かした
ときに粘度上昇等の食感に対する影響が少なく、ゼリー
状でありながら喉越しがよく、飲みやすい飲食品を提供
することができる。また、ペプチド化したことにより、
体内における吸収性が増大するため、コラーゲン蛋白質
の補給効果を高めると共に、肌の老化防止効果、関節炎
やリュウマチの治療効果等が期待される。また、ゲル化
剤によりゼリー様とされているため、腹持ちがよく、時
間がないときの食事替りとしても利用できる。更に、吸
い口を有する柔軟性容器に充填したことにより、携帯性
に優れ、蓋を開けて吸い口から吸い込むことにより、い
つでもどこでも手軽に摂取することができ、ゼリー様で
あるので中身がこぼれにくく、衣類等を汚す心配もなく
なる。
示す斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 蓋のできる吸い口を有する柔軟性容器に
充填され、ゲル化剤によって流動性が損なわれない程度
にゲル化されたゼリー様飲食品において、コラーゲンペ
プチドを含有することを特徴とするゼリー様飲食品。 - 【請求項2】 前記コラーゲンペプチドの含量が1〜5
重量%である請求項1記載のゼリー様飲食品。 - 【請求項3】 前記コラーゲンペプチドの平均分子量が
2000〜10000である請求項1又は2記載のゼリ
ー様飲食品。 - 【請求項4】 前記ゲル化剤が、寒天、グルコマンナ
ン、カードラン、ジェランガム、ペクチンから選ばれた
1種又は2種以上からなる請求項1〜3のいずれか1つ
に記載のゼリー様飲食品。 - 【請求項5】 アスコルビン酸を含有する請求項1〜4
のいずれか1つに記載のゼリー様飲食品。
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