JP2000270809A - 健康食品 - Google Patents
健康食品Info
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Abstract
を改善し、美味しく食することのできる健康食品を提供
する。 【解決手段】 (A)キトサン及び/又はキトサン分解
物と、(B)ソーマチン、アルギン酸ナトリウム、pH
調整剤からなる呈味改善剤とを含有させることにより、
風味が良好で各種の生理活性効果が期待される健康食品
を得る。
Description
レステロール低下効果、肝機能改善効果等、種々の効果
を持つキトサン及び/又はキトサン分解物を、多量に無
理なく摂取するための呈味の改善された健康食品に関す
る。
迎え、栄養の欠乏による疾病がほとんどなくなった代わ
りに、高血圧症、糖尿病、高脂血症などの「生活習慣
病」が増加する傾向にある。このような生活習慣病の増
加、更には高齢化社会の到来により、国民医療費は年々
増加の一途を辿り、わが国の保健機構は破綻の危機に立
たされている。
は、急速な高まりを見せるようになり、生活習慣におけ
る食事、運動、喫煙と言ったものが見直されるようにな
った。
「嗜好」に加えて、更に「生体調節機能」が求められる
ようになり、機能性を高めた食品、つまり健康食品の開
発が盛んに行われている。
より、その有用性が次々に明らかにされている有用な天
然素材のひとつであり、健康食品素材として開発、利用
されている。
が、その副産物として大量に産出される甲殻の主成分は
多糖類であるキチンであり、キチンを脱アセチル化する
ことによりキトサンが得られる。
して得られるキトサン分解物(低分子キトサン、キトサ
ンオリゴ糖)は水溶性で、免疫賦活効果、コレステロー
ル低下効果、肝機能改善効果、血糖値低下作用、更に
は、抗菌作用、エリシター効果等も認められており、高
分子品にはない新たな有効性が見い出されており、生活
習慣病の予防に有効な素材である。
やキトサンは水に不溶であり、さらにキトサンは、独特
の苦味、渋味を呈するため健康食品素材として使用する
場合には種々の制約があった。また、キトサン分解物も
やはり独特の苦味、渋味を呈するため、高配合製品の味
は必ずしも好ましいとは言えなかった。
めには、美味しいということがたいへん重要な要素であ
るため、キトサンやキトサン分解物の独特の不快な呈味
は、大きな障害となっていた。
サン分解物の有効な物性に影響を及ぼさずにそれらの独
特の苦味、渋味を改善し、美味しく食することのできる
健康食品を提供することにある。
解決するために、鋭意検討を行った結果、キトサン及び
/又はキトサン分解物にソーマチン、アルギン酸ナトリ
ウム、pH調整剤を配合することで、キトサン及び/又
はキトサン分解物の不快な味を効果的にマスキングでき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
及び/又はキトサン分解物、ソーマチン、アルギン酸ナ
トリウム、pH調整剤を含むことを特徴とする。
サン及び/又はキトサン分解物の呈味を十分に改善する
ことができないが、さらに塩基性のアミノ糖であるキト
サンの性質を利用し、アルギン酸ナトリウムを混合する
ことによる凝集作用、及びpH調整剤を添加することに
よる酸味の低減によって、キトサン及び/又はキトサン
分解物の不快な味を効果的にマスキングできることがわ
かった。
又はキトサン分解物を含有すると共に、風味が改善さ
れ、おいしく食することのできる健康食品を提供するこ
とができる。
るキチンを脱アセチル化することにより得られるもので
あり、キトサン分解物とは、キトサンを酸又は酵素で加
水分解して得られる低分子キトサン、及びキトサンオリ
ゴ糖をいう。また、キチン分解物とは、キチンを酸又は
酵素で加水分解して得られる低分子キチン、及びキチン
オリゴ糖をいう。
サン分解物、キチン、キチン分解物は、特に制限はな
く、市販のものが用いられる。
有し、一般には甘味料として使用されている。また、苦
味、渋味をマスキングする効果があること(特開平10
−248501号公報)が知られている。本発明に用い
られるソーマチンは、特に限定はなく、市販のものが使
用される。
れ、主に水溶性食物繊維として利用されており、本発明
に用いられるものは、特に制限はなく、純品でも海藻か
ら抽出された混合物でもよい。アルギン酸ナトリウムを
添加することにより、キトサン及び/又はキトサン分解
物と反応して凝集し、渋味が低減される。
に制限はなく、例えば、リン酸水素2ナトリウムや重
曹、炭酸ナトリウム等を用いることができる。pH調整
剤を添加することにより、酸味を和らげ、味がまろやか
になる。
〜6.5に調整されることが好ましい。pHが5.5未
満であると酸味がきつく、6.5を越えると塩味を強く
呈するため好ましくない。
チン、アルギン酸ナトリウム、pH調整剤それぞれ単独
ではキトサン及び/又はキトサン分解物の呈味を完全に
マスキングすることができないため、これら3成分の全
てが含まれていることが必要である。
物1000mgに対して、ソーマチンの添加量は0.0
05〜0.1mg、アルギン酸ナトリウムの添加量は5
〜200mg、pH調整剤の添加量は100〜800m
gであることが好ましい。
005mg未満であると十分なマスキング効果を得るこ
とができず、0.1mgを越えると抑えられていた酸
味、渋味を再び呈するようになるため好ましくない。
その増加と共に沈殿物も増加するため、なるべく少ない
ほうが良いが、5mg未満であると十分なマスキング効
果を得ることができないため好ましくない。一方、20
0mgを越えると沈殿物の量が多くなりすぎ、また、再
び酸味を呈するようになるため好ましくない。
未満であると十分なマスキング効果を得ることができ
ず、800mgを越えるとかなり強く塩味を呈するよう
になるため好ましくない。
及び/又はキチン分解物を添加することもできる。キチ
ン及び/又はキチン分解物は、免疫賦活作用、食欲増進
作用があることが知られており、さわやかな甘味を有す
ることから甘味料としても有効である。
ン分解物を高配合した食品としては、錠菓、飲料、粉末
飲料、粉末スープの素等各種の食品が挙げられる。
ン分解物とソーマチン、アルギン酸ナトリウム、pH調
整剤と、キチン及び/又はキチン分解物と、糖類と、賦
形剤とを含有する原料を混合し、造粒して、打錠成形す
ることにより製造することができる。
はキトサン分解物と上記呈味改善剤と、キチン及び/又
はキチン分解物と、糖類と果汁パウダーや、香料をブレ
ンドし、水に溶解し、瓶、缶、紙パック等の容器に充填
した後加熱殺菌する、あるいは、加熱殺菌した後、無菌
充填する等の方法で製造することができる。粉末飲料と
しては、例えば、上記原料を混合する等の方法により、
製造することができる。
トサン分解物と、上記呈味改善剤と、調味料、具材を含
有する原料を混合することにより製造することができ
る。ここで調味料は、コンソメ類、野菜エキスパウダ
ー、野菜パウダー、アミノ酸パウダー、乳製品パウダ
ー、粉末油脂、畜肉エキスパウダー等や、グルタミン酸
ソーダ等の化学調味料が利用できる。具材としては、コ
ーン、タマネギ、キャベツ、ホウレン草等の野菜類や、
わかめ等の海藻類、油揚げ、豆腐等の加工食品等の乾燥
物が使用できる。
体的に説明する。 試験例1 キトサン分解物1,000mgに対して、ソーマチンを
表1に示した割合で混合し、50mlに溶解して官能評
価を行った。
5〜0.0375mg添加することにより、キトサン分
解物の呈味をほぼ改善することができた。しかしなが
ら、最も良い0.0375mg添加区においても、若干
の酸味と渋味が残っており、キトサン分解物の呈味を完
全にマスキングすることはできなかった。
(リン酸水素2ナトリウム)を表2に示した割合で混合
し、50mlに溶解して官能評価を行った。
50mg添加することにより、キトサン分解物の呈味を
ほぼ改善することができた。しかしながら、pH調整剤
の添加による酸味の低減に伴ない、中和塩に由来する塩
味が発生し、最も良い450mg添加区においても、渋
味、苦味はマスキングされているが、塩味を呈してい
た。
トリウムを表3に示した割合で混合し、50mlに溶解
して官能評価を行った。
40〜60mg添加することにより、キトサン分解物の
呈味を改善することができた。しかしながら、最も良い
60mg添加区においても、若干の酸味が残っており、
完全にキトサン分解物の呈味をマスキングすることはで
きなかった。
pH調整剤、アルギン酸ナトリウムの3品を表4に示し
た割合で混合、添加し、50mlに溶解して官能評価を
行った。
剤、アルギン酸ナトリウムの3品を混合して使用するこ
とにより、渋味,苦味をより完全にマスキングして、よ
り良好な呈味改善がなされた。また、それぞれの成分の
添加量を減らすことができた。
し出し造粒等で造粒後、打錠成形してキトサン及びキチ
ン分解物含有錠菓(300mg/錠)を製造した。
含有するにも係わらず、ソーマチン、アルギン酸ナトリ
ウム及びpH調整剤を配合したことにより、キトサン及
びキチン分解物の呈味がマスキングされ、ココア風味も
良好で食べやすいものであった。
ml容量のガラス容器に充填後、殺菌することによりバ
ナナ味の飲料を製造した。
し、粉末飲料を製造した。この粉末飲料を50mlのお
湯に溶かしたところ、溶解性も良好で、ココア風味の良
好な粉末飲料であった。
包し、粉末スープの素を製造した。この粉末スープの素
を100mlのお湯に溶かしたところ、溶解性も良好
で、風味の良好なスープであった。
キトサン及び/又はキトサン分解物含有すると共に、風
味が改善され、おいしく食することのできる健康食品を
提供することができる。この健康食品は、キトサン及び
/又はキトサン分解物を高含有しても風味が良好である
ため、これらを毎日の生活の中で無理なく摂取すること
が可能となる。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)キトサン及び/又はキトサン分解
物と、(B)ソーマチン、アルギン酸ナトリウム、pH
調整剤からなる呈味改善剤とを含むことを特徴とする健
康食品。 - 【請求項2】 キチン及び/又はキチン分解物を含むこ
とを特徴とする請求項1記載の健康食品。 - 【請求項3】 前記健康食品が、打錠品、カプセル、顆
粒、粉末又は飲料である請求項1又は2記載の健康食
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08578099A JP4131770B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 健康食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08578099A JP4131770B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 健康食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000270809A true JP2000270809A (ja) | 2000-10-03 |
JP4131770B2 JP4131770B2 (ja) | 2008-08-13 |
Family
ID=13868410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08578099A Expired - Fee Related JP4131770B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 健康食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4131770B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275073A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Fisheries Research Agency | 血圧上昇抑制性組成物 |
JP2003095954A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Raifumin:Kk | 免疫賦活組成物 |
JP2003250488A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-09 | Fancl Corp | 食品組成物及びその製造方法 |
WO2006085523A1 (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-17 | Kyoto University | 血糖値上昇抑制用組成物 |
US7943597B2 (en) | 2008-04-08 | 2011-05-17 | Cypress Pharmaceutical, Inc. | Phosphate-binding chitosan and uses thereof |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP08578099A patent/JP4131770B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002275073A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Fisheries Research Agency | 血圧上昇抑制性組成物 |
JP2003095954A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Raifumin:Kk | 免疫賦活組成物 |
JP2003250488A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-09 | Fancl Corp | 食品組成物及びその製造方法 |
WO2006085523A1 (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-17 | Kyoto University | 血糖値上昇抑制用組成物 |
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---|---|
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A977 | Report on retrieval |
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