JP2000139408A - グルコサミン含有食品 - Google Patents
グルコサミン含有食品Info
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Abstract
る。 【解決手段】 有機酸、有機酸を含む果汁及び果汁粉
末、食塩から選ばれる少なくとも1種の呈味改善剤を配
合することにより、グルコサミンの不快な味をマスキン
グしたグルコサミン含有食品を得る。
Description
容に効果があるといわれるグルコサミンを、多量に無理
なく摂取するための呈味の改善されたグルコサミン含有
食品に関する。
コ多糖類などの重要な生体成分中に幅広く分布する代表
的な天然アミノ糖であり、工業的にはカニ、エビ、オキ
アミなどの甲殻類やイカの軟骨などに含まれるキチンを
酸又は酵素で加水分解し、分離、精製することにより得
ることができる。
とその摂取による種々の有用な効果が確かめられてい
る。グルコサミンは、生体中の様々な複合糖質中に構成
単位として存在し、その代表的なものがコンドロイチン
硫酸やヒアルロン酸などのムコ多糖類をふくむプロテオ
グリカンであり、結合組織や皮膚組織、軟骨、関節液な
どに多く分布している。これらは、高い保水性を有し、
細胞の機能や形態を維持し滑剤として働く他、細胞接
着、増殖、分化など細胞表面における機能に関して重要
な働きを担っている。グルコサミンの生理機能は、主に
プロテオグリカンの前駆物質としての働きにあると考え
られている。
合成される物質であるが、加齢と伴に合成能力が低下
し、これが高齢者に多い変形性関節炎などの原因のひと
つと考えられている。
効果については、イタリアのロッタ社の研究グループを
中心に精力的に研究されており、グルコサミン1.5g
/日の摂取が必要とされている(Current Medical Rese
arch and Opinion誌、第7巻、第2号、1980年、第
104〜109頁参照)。
少は、肌の老化にも関与すると考えられており、グルコ
サミンの摂取は、美容に対する効果も期待されている。
関節炎の治療効果、予防効果、美容を目的として、積極
的に食品に利用しようとする試みがなされている。
は、塩なれ効果を期待してグルコサミンを添加する技術
(特開昭53−44664号公報)がある。
術は、グルコサミンを添加することによって他の食材の
不快臭や不快味等を改善するものであり、グルコサミン
を必要十分な量摂取することはできなかった。
基を分子内にもつ還元糖であり、独特の塩味と酸味をも
つため、経口摂取しようとする場合、その味は必ずしも
好ましいものとはいえなかった。このため、現在市場に
流通しているグルコサミン含有商品は、錠剤、顆粒等の
健康食品としての形態のものがほとんどであり、グルコ
サミンを生理活性を得るのに十分な量で日常的な食品に
配合したものは知られていなかった。
特の好ましくない呈味を改善し、日常的に無理なくグル
コサミンを多量に摂取することのできるグルコサミン含
有食品を提供することを目的とする。
を解決するために鋭意研究をすすめた結果、(1)有機
酸、(2)有機酸を含む果汁又は果汁粉末、(3)食塩
のうち少なくとも1種を添加することにより、グルコサ
ミンの呈味を改善できることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
は、(A)グルコサミン及び/又はその塩類と、(B)
有機酸、有機酸を含む果汁又は果汁粉末、食塩から選ば
れた少なくとも1種からなる呈味改善剤とを含むことを
特徴とする。
汁又は果汁粉末、食塩から選ばれた少なくとも1種から
なる呈味改善剤を添加することにより、グルコサミンの
呈味を効果的に改善でき、グルコサミンを生理活性を得
るのに十分な量添加しても、違和感なく食することがで
きる食品を提供することができる。
以下のような食品として応用することができる。
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、糖類と、賦形剤とを
含有する錠菓。この錠菓は、呈味改善剤と糖類とを配合
したことにより、グルコサミンを比較的多量配合しても
風味が良好に保たれ、美味しく食べることができる。
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、コラーゲン及び/又
はコンドロイチンと、糖類とを含有する飲料。この飲料
は、呈味改善剤と、糖類とを配合したことにより風味が
改善されると共に、コラーゲン及び/又はコンドロイチ
ンを配合したことにより美容効果が期待できる。
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、カルシウム塩と、ビ
タミン類と、糖類とを含有する飲料。この飲料は、呈味
改善剤と、糖類とを配合したことにより風味が改善され
ると共に、カルシウム塩を配合したことにより、カルシ
ウム補強効果が期待できる。
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、調味料と、具材とを
含有する粉末スープ。この粉末スープは、呈味改善剤
と、調味料とを配合したことにより、湯を注ぐだけで風
味の良好なスープとなる。
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、昆布パウダーと、調
味料とを含有する昆布茶。この昆布茶は、呈味改善剤
と、昆布パウダーと、調味料とを含有することにより、
湯を注ぐだけで風味の良好な昆布茶となる。
サミンは、例えばエビ、カニ、オキアミ等の甲殻類やイ
カの軟骨等を酸又は酵素で加水分解し、分離精製するこ
とによって得ることができる。また、その塩類として
は、塩酸塩、硫酸塩、乳酸塩等が挙げられる。
として認められているものであれば特に限定されない
が、好ましくはクエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、
酒石酸、コハク酸が用いられる。有機酸の添加量は、グ
ルコサミン100重量部に対して、0.001〜100
重量部が好ましく、0.01〜50重量部がより好まし
い。なお、アスコルビン酸は、栄養強化目的で添加する
場合には、上記より多量に配合してもよい。
ては、柑橘類、ベリー類、ブドウ、アンズ、梅、さくら
んぼ、苺、バナナ、梨、桃、プルーン、パイナップル、
リンゴ、イチジク、パパイヤ、マンゴー、ライチ、メロ
ン、マンゴスチン、グァバ、パッションフルーツ、アセ
ロラ、キウイフルーツから選ばれた少なくとも1種から
調製されたものが好ましく使用される。
は、果汁又は果汁粉末に含まれる有機酸含量に依存し、
果汁又は果汁粉末中の有機酸含量が、グルコサミン10
0重量部に対して、好ましくは0.001〜100重量
部、より好ましくは0.01〜50重量部となるように
する。なお、有機酸単独で配合する場合に比べ、果汁中
の有機酸以外の成分との相乗効果があるため、有機酸含
量としてはより少量で効果が得られる。
よく、その添加量は、グルコサミン100重量部に対し
て、0.1〜500重量部が好ましく、50〜200重
量部がより好ましい。
記(1)有機酸、(2)有機酸を含む果汁又は果汁粉
末、(3)食塩のうち少なくとも1種を添加すればよい
が、上記のうち2種以上を添加することがより好まし
い。
は、前述したように、錠菓、飲料、粉末スープ、昆布茶
など各種の食品が挙げられる。
の塩類と、有機酸、有機酸を含む果汁又は果汁粉末、食
塩のうち少なくとも1種からなる呈味改善剤と、糖類
と、賦形剤とを含有する原料を混合し、造粒して、打錠
成形することにより製造することができる。
/又はその塩類と、上記呈味改善剤と、コラーゲン及び
/又はコンドロイチンと、糖類とを含有する美容効果を
期待したものや、グルコサミン及び/又はその塩類と、
上記呈味改善剤と、カルシウム塩と、ビタミン類と、糖
類とを含有するカルシウム補強効果を期待したものなど
が挙げられる。これらの飲料には、更にローヤルゼリー
や、マグネシウム塩などを添加してもよい。これらの飲
料は、例えば、上記のような原料をブレンドして水に溶
解し、瓶、缶、紙パック等の容器に充填した後、加熱殺
菌する、あるいは加熱殺菌した後、無菌充填する等の方
法で製造することができる。
の塩類と、上記呈味改善剤と、調味料と、具材とを含有
する原料を混合することにより製造することができる。
ここで調味料としては、例えばチキンコンソメ、カツオ
エキスパウダー、味噌、アミノ酸パウダー等が利用でき
る。また、具材としては、ネギ、玉ネギ、キャベツ、ほ
うれん草等の野菜類や、ワカメ等の海藻類や、油揚げ、
豆腐、かまぼこ等の加工食品などの乾燥物が好ましく使
用される。
類と、上記呈味改善剤と、昆布パウダーと、調味料とを
混合することにより製造することができる。調味料とし
ては前述したようなものが好ましく使用される。
上記食品の他、菓子、ゼリー、ジャムや、隠し味として
有機酸を使用しているソース等の調味料や、ハム、ソー
セージ、かまぼこ等の加工食品や、ふりかけ又はお茶漬
けの素に含まれる顆粒調味料や、レトルトカレー等のレ
トルト食品、冷凍ハンバーグ等の冷凍食品などにも適用
することができる。
及び/又はその塩類と上記呈味改善剤との混合物の配合
量は、食品の形態により適宜調整できるが、1〜数回の
摂取で1日当たりに必要な量約1.5gのグルコサミン
が供給できるように配合することが好ましい。
成形してグルコサミン含有錠菓(2g/錠)を製造し
た。この錠菓は、グルコサミンを多量含有するにも係ら
ず、有機酸、果汁粉末、ブドウ糖を配合したことによ
り、爽やかな味覚で食べやすいものであった。
容量のガラス容器に充填後、殺菌することにより、肌の
はりに効果があると言われているコンドロイチンとコラ
ーゲンを含有する飲料にグルコサミンと有機酸を配合し
た美容飲料を製造した。
容量のガラス容器に充填後、殺菌することにより、カル
シウム補強飲料を製造した。
かめスープの素を製造した。配合中のチキンコンソメ
は、食塩分40%(1.7g )、リンゴ酸0.2%
(0.0085g )を含む。まず、乾燥わかめ以外の各
原料を粉体混合し、この粉末5.1gと乾燥わかめ0.
3gを混合して、1袋/1食分のわかめスープの素を得
た。この1袋に対し約150mlの熱湯を注げばグルコ
サミン含有わかめスープとなる。
昆布茶を製造した。この昆布茶約1.6gを1杯分とし
て、熱湯を注ぐだけでグルコサミン含有昆布茶が得られ
る。
成形して、ピーチ味のグルコサミン含有錠菓を製造し
た。
成形して、レモン味のグルコサミン含有錠菓を製造し
た。
食塩を配合した粉末味噌汁を製造した。粉末味噌は、塩
分22%(1.3g )、アミノ酸パウダーは、塩分45
%(0.09g )を含む。この粉末味噌汁約7gを1杯
分として約150mlの熱湯を注ぐだけでグルコサミン
含有味噌汁が得られる。
/個分として成形し、凍結してグルコサミン含有冷凍ハ
ンバーグを製造した。ビーフエキスは、0.015%
(0.000375g )のコハク酸を含む。この冷凍ハ
ンバーグは、解凍して加熱料理することにより、手軽に
食することができる。
有食品は、グルコサミンを比較的多量に含有するにも係
らず、有機酸、有機酸を含む果汁又は果汁粉末、食塩か
ら選ばれた少なくとも1種を添加したことにより風味が
改善され、いずれも美味しく食することができた。
体内で保水や潤滑といった働きを担うプロテオグリカン
の前駆物質であるグルコサミンを多量に無理なく、毎日
の食生活のなかで摂取することができ、高齢化社会が進
む中で、食生活の改善による老化防止に役立つものであ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)グルコサミン及び/又はその塩類
と、(B)有機酸、有機酸を含む果汁又は果汁粉末、食
塩から選ばれた少なくとも1種からなる呈味改善剤とを
含むことを特徴とするグルコサミン含有食品。 - 【請求項2】 前記(A)グルコサミン及び/又はその
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、糖類と、賦形剤とを
含有する錠菓である請求項1記載のグルコサミン含有食
品。 - 【請求項3】 前記(A)グルコサミン及び/又はその
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、コラーゲン及び/又
はコンドロイチンと、糖類とを含有する飲料である請求
項1記載のグルコサミン含有食品。 - 【請求項4】 前記(A)グルコサミン及び/又はその
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、カルシウム塩と、ビ
タミン類と、糖類とを含有する飲料である請求項1記載
のグルコサミン含有食品。 - 【請求項5】 前記(A)グルコサミン及び/又はその
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、調味料と、具材とを
含有する粉末スープである請求項1記載のグルコサミン
含有食品。 - 【請求項6】 前記(A)グルコサミン及び/又はその
塩類と、前記(B)呈味改善剤と、昆布パウダーと、調
味料とを含有する昆布茶である請求項1記載のグルコサ
ミン含有食品。
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