JP2002125638A - 関節強化飲料 - Google Patents
関節強化飲料Info
- Publication number
- JP2002125638A JP2002125638A JP2000318921A JP2000318921A JP2002125638A JP 2002125638 A JP2002125638 A JP 2002125638A JP 2000318921 A JP2000318921 A JP 2000318921A JP 2000318921 A JP2000318921 A JP 2000318921A JP 2002125638 A JP2002125638 A JP 2002125638A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glucosamine
- collagen
- joint
- present
- beverage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 グルコサミン塩及びコラーゲンは、夫々
変形性膝関節症に対する治癒効果、予防効果を有するこ
とが知られているが、両者を手軽に併用摂取可能な関節
強化飲料を実現する。 【解決手段】コラーゲンペプチドとグルコサミン塩を効
果量配合し、エリスリトール等の糖アルコールおよび有
機酸または果汁を共存させ、飲みやすく、かつ保存安定
な変形性関節症などの関節症、軟骨損傷および腱・靱帯
損傷の治療または予防により効果的な飲料を得る。
変形性膝関節症に対する治癒効果、予防効果を有するこ
とが知られているが、両者を手軽に併用摂取可能な関節
強化飲料を実現する。 【解決手段】コラーゲンペプチドとグルコサミン塩を効
果量配合し、エリスリトール等の糖アルコールおよび有
機酸または果汁を共存させ、飲みやすく、かつ保存安定
な変形性関節症などの関節症、軟骨損傷および腱・靱帯
損傷の治療または予防により効果的な飲料を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コラーゲンペプチ
ドおよびグルコサミン塩を含むことを特徴とする飲料に
関する。より詳細には、この飲料はコラーゲンペプチド
およびグルコサミン塩を同時摂取可能とし、変形性関節
症等の関節症治療、または関節強化により軟骨や靱帯損
傷の予防食品として有用なものである。
ドおよびグルコサミン塩を含むことを特徴とする飲料に
関する。より詳細には、この飲料はコラーゲンペプチド
およびグルコサミン塩を同時摂取可能とし、変形性関節
症等の関節症治療、または関節強化により軟骨や靱帯損
傷の予防食品として有用なものである。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会を迎え、我が国においても変
形性関節症が増加している。欧米では65歳以上の60
〜90%に変形性関節症がみられるといわれており、そ
の治療法や予防法の開発が進められている。
形性関節症が増加している。欧米では65歳以上の60
〜90%に変形性関節症がみられるといわれており、そ
の治療法や予防法の開発が進められている。
【0003】また、スポーツ人口の増加に伴い、骨折、
打撲、捻挫等のスポーツ性傷害・障害が多く見られるよ
うになり、特にプロなどの競技選手においては、慢性的
な関節の故障を抱えてい者が多い。特に、関節はあらゆ
るスポーツにおいて重要な役割を果たすため、使用頻度
が高く、半月板などの軟骨損傷や靱帯損傷などの故障を
受けやすいことが知られている。
打撲、捻挫等のスポーツ性傷害・障害が多く見られるよ
うになり、特にプロなどの競技選手においては、慢性的
な関節の故障を抱えてい者が多い。特に、関節はあらゆ
るスポーツにおいて重要な役割を果たすため、使用頻度
が高く、半月板などの軟骨損傷や靱帯損傷などの故障を
受けやすいことが知られている。
【0004】また、関節の酷使による軟骨の摩耗・退化
により変形性関節症を患う人も多い。しかしこれら関節
障害に対しては、一般的に治療剤としてステロイドや非
ステロイド系抗炎症剤が用いられる。また理学療法や外
科的処置など対症療法が主であり、損傷箇所の完全治癒
は困難とされている。
により変形性関節症を患う人も多い。しかしこれら関節
障害に対しては、一般的に治療剤としてステロイドや非
ステロイド系抗炎症剤が用いられる。また理学療法や外
科的処置など対症療法が主であり、損傷箇所の完全治癒
は困難とされている。
【0005】近年になり米国を中心にグルコサミンが注
目されている。グルコサミンはエビ・カニ等の甲殻類、
カブトムシ等の昆虫類や真菌類の細胞壁に含まれてお
り、キチンの構成単位として天然界に広く存在する単糖
類の1種である。また生体内ではムコ多糖の構成糖とし
て存在するなど、生体内での重要な役割が研究されてい
る。
目されている。グルコサミンはエビ・カニ等の甲殻類、
カブトムシ等の昆虫類や真菌類の細胞壁に含まれてお
り、キチンの構成単位として天然界に広く存在する単糖
類の1種である。また生体内ではムコ多糖の構成糖とし
て存在するなど、生体内での重要な役割が研究されてい
る。
【0006】その中でグルコサミン摂取による変形性関
節症を始めとする関節炎に対する有用な効果が確かめら
れており、グルコサミン摂取による軟骨再生作用が注目
されるようになってきている。また市場では、これらを
背景にしてグルコサミンを関節症の治療または予防効果
を目的として積極的に食品に利用しようとする試みがな
されている。
節症を始めとする関節炎に対する有用な効果が確かめら
れており、グルコサミン摂取による軟骨再生作用が注目
されるようになってきている。また市場では、これらを
背景にしてグルコサミンを関節症の治療または予防効果
を目的として積極的に食品に利用しようとする試みがな
されている。
【0007】グルコサミンは特公平1−28757号公
報、米国特許3683076号明細書等に開示された方
法で製造され、この米国特許にはカプセル剤または錠剤
の形で、関節症治療剤等として使用されることが開示さ
れていおり、各種のグルコサミン含有食品が開発・市販
されている。
報、米国特許3683076号明細書等に開示された方
法で製造され、この米国特許にはカプセル剤または錠剤
の形で、関節症治療剤等として使用されることが開示さ
れていおり、各種のグルコサミン含有食品が開発・市販
されている。
【0008】しかしアミノ糖の一種であるグルコサミン
は、上記特許明細書に記載されているように、一般的に
吸湿性で、酸化されやすく、遊離の1級アミノ基を分子
内に持つ還元糖であるため、強酸性またはアルカリ性で
は1,2−エノール化を起こし、分解して褐変する。また
中性ないし弱酸性では1,2−エノール化を生じがたいの
で褐変しないが、アミノ酸、ペプチド、蛋白質等のアミ
ノ化合物が共存すると褐変する。
は、上記特許明細書に記載されているように、一般的に
吸湿性で、酸化されやすく、遊離の1級アミノ基を分子
内に持つ還元糖であるため、強酸性またはアルカリ性で
は1,2−エノール化を起こし、分解して褐変する。また
中性ないし弱酸性では1,2−エノール化を生じがたいの
で褐変しないが、アミノ酸、ペプチド、蛋白質等のアミ
ノ化合物が共存すると褐変する。
【0009】またグルコサミンとアミノ酸は窒素配糖体
をつくり、アマドリ転移を起こし、糖−アミノ結合体が
生成される。次の段階でこの生成物の分解が生じ、さら
に酸化・脱水過程により、反応性に富んだケトアルデヒ
ドが生成され、アミノ酸と反応し、メラノイジンと呼ば
れる褐色物質を形成する。特に水溶液中では不安定であ
り、分解などにより褐色みを呈する。
をつくり、アマドリ転移を起こし、糖−アミノ結合体が
生成される。次の段階でこの生成物の分解が生じ、さら
に酸化・脱水過程により、反応性に富んだケトアルデヒ
ドが生成され、アミノ酸と反応し、メラノイジンと呼ば
れる褐色物質を形成する。特に水溶液中では不安定であ
り、分解などにより褐色みを呈する。
【0010】そして、食品の製造過程における加熱殺菌
工程で容易に変化し、また一般食品へのグルコサミンの
応用は、独特の塩味によりその味は必ずしも好ましいと
は言えない。さらに、前述のとおり還元糖であるため食
品中に共存するアミノ酸、ペプチド、蛋白質のアミノ酸
とのメイラード反応による褐変を生じ、食品が本来持っ
ていた味や風味や品質を大きく損なわせる。
工程で容易に変化し、また一般食品へのグルコサミンの
応用は、独特の塩味によりその味は必ずしも好ましいと
は言えない。さらに、前述のとおり還元糖であるため食
品中に共存するアミノ酸、ペプチド、蛋白質のアミノ酸
とのメイラード反応による褐変を生じ、食品が本来持っ
ていた味や風味や品質を大きく損なわせる。
【0011】このようなことから、グルコサミンの用途
は比較的保存安定性の良い、粒状、粉末、打錠の健康食
品、または熱殺菌されずに調整される食品としての形態
が殆どであり、グルコサミンの生理活性を得るのに十分
な量を含有する日常的な食品、特に加熱殺菌工程を経て
調整される食品に配合したものは知られていなかった。
は比較的保存安定性の良い、粒状、粉末、打錠の健康食
品、または熱殺菌されずに調整される食品としての形態
が殆どであり、グルコサミンの生理活性を得るのに十分
な量を含有する日常的な食品、特に加熱殺菌工程を経て
調整される食品に配合したものは知られていなかった。
【0012】一方、コラーゲンに関しては、その美容訴
求効果などにより認知度も高く、サプリメント、飲料、
ゼリーなど多くの美容訴求の食品が市販されている。ま
たコラーゲンの持つその他の生理作用として、関節症に
対する効果が知られており、II型コラーゲンによる慢性
関節リウマチ患者に対する効果が報告されている。また
ドイツではスポーツ選手を中心に骨、関節への栄養源と
してコラーゲンが日常的に摂取されており、関節症に対
するコラーゲン摂取の有用性についても臨床結果が報告
されている。
求効果などにより認知度も高く、サプリメント、飲料、
ゼリーなど多くの美容訴求の食品が市販されている。ま
たコラーゲンの持つその他の生理作用として、関節症に
対する効果が知られており、II型コラーゲンによる慢性
関節リウマチ患者に対する効果が報告されている。また
ドイツではスポーツ選手を中心に骨、関節への栄養源と
してコラーゲンが日常的に摂取されており、関節症に対
するコラーゲン摂取の有用性についても臨床結果が報告
されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、グルコサ
ミン塩は変形性膝関節症に対する治癒効果が知られてお
り、コラーゲンもまた関節症の治癒効果が知られ、関節
強化の目的でスポーツ選手を中心に摂取が行われている
ところであるが、本発明者等は、これら両者を、関節症
の治癒、予防、強化を図るために食品へ添加し、日常か
ら両者を併せて摂取すると、より効果的ではないかとい
うきわめて新規な発想を得た。
ミン塩は変形性膝関節症に対する治癒効果が知られてお
り、コラーゲンもまた関節症の治癒効果が知られ、関節
強化の目的でスポーツ選手を中心に摂取が行われている
ところであるが、本発明者等は、これら両者を、関節症
の治癒、予防、強化を図るために食品へ添加し、日常か
ら両者を併せて摂取すると、より効果的ではないかとい
うきわめて新規な発想を得た。
【0014】即ち、コラーゲンおよびグルコサミンは、
関節や腱などの組織の構成成分であり、それぞれ経口摂
取することにより変形性関節症をはじめとする関節症治
療・予防さらに軟骨・靱帯・腱損傷治癒の促進および予
防効果が期待でき、関節の強化の食品素材として有用で
あるが、グルコサミンとコラーゲンの併用摂取は、両者
の有する効果をより一層促進させ、軟骨や靱帯の損傷の
治癒を促進させるという発想である。
関節や腱などの組織の構成成分であり、それぞれ経口摂
取することにより変形性関節症をはじめとする関節症治
療・予防さらに軟骨・靱帯・腱損傷治癒の促進および予
防効果が期待でき、関節の強化の食品素材として有用で
あるが、グルコサミンとコラーゲンの併用摂取は、両者
の有する効果をより一層促進させ、軟骨や靱帯の損傷の
治癒を促進させるという発想である。
【0015】しかしながら、コラーゲンは蛋白質である
から、グルコサミン及び/またはブドウ糖、蔗糖、果
糖、麦芽糖などの糖類と共存させると褐変を生じるとい
う問題があり、これが阻害要因となり、実際のところ、
コラーゲンとグルコサミンの共存する食品、特に加熱殺
菌工程を経て調整される食品を現実化しようという着想
は従来生じ得なかった。
から、グルコサミン及び/またはブドウ糖、蔗糖、果
糖、麦芽糖などの糖類と共存させると褐変を生じるとい
う問題があり、これが阻害要因となり、実際のところ、
コラーゲンとグルコサミンの共存する食品、特に加熱殺
菌工程を経て調整される食品を現実化しようという着想
は従来生じ得なかった。
【0016】このようにグルコサミンとコラーゲンを添
加した飲料は褐変しやすく、保存安定性に問題がある
が、本発明の基本的な課題は、この問題を解決し、褐変
による品質低下を抑制し、保存安定性が良いグルコサミ
ンとコラーゲンを添加した関節強化飲料を実現すること
である。
加した飲料は褐変しやすく、保存安定性に問題がある
が、本発明の基本的な課題は、この問題を解決し、褐変
による品質低下を抑制し、保存安定性が良いグルコサミ
ンとコラーゲンを添加した関節強化飲料を実現すること
である。
【0017】これにより日常から、グルコサミンとコラ
ーゲンを併用して摂取可能として、グルコサミン塩とコ
ラーゲンが夫々有する関節障害予防、治療効果、あるい
は老化防止効果等を相乗的に発揮させることを課題とす
るものである。
ーゲンを併用して摂取可能として、グルコサミン塩とコ
ラーゲンが夫々有する関節障害予防、治療効果、あるい
は老化防止効果等を相乗的に発揮させることを課題とす
るものである。
【0018】ところで、前述したように、グルコサミン
の持つ独特の味および溶液中での不安定さにより、食品
への添加は難しく、従来の市販品をみても、粒状、粉
末、打錠のサプリメント形態が殆どであった。
の持つ独特の味および溶液中での不安定さにより、食品
への添加は難しく、従来の市販品をみても、粒状、粉
末、打錠のサプリメント形態が殆どであった。
【0019】一方、コラーゲンもまた関節強化の目的で
スポーツ選手を中心に摂取が行われているが、独特の獣
臭や、溶液中での不安定さによりその使用用途は比較的
保存安定性の良い、粒状、粉末、打錠のサプリメント形
態が大部分を占めていた。しかも、これらカプセル剤ま
たは錠剤の経口剤は子供や高齢者または運動時には飲み
づらいという問題もある。
スポーツ選手を中心に摂取が行われているが、独特の獣
臭や、溶液中での不安定さによりその使用用途は比較的
保存安定性の良い、粒状、粉末、打錠のサプリメント形
態が大部分を占めていた。しかも、これらカプセル剤ま
たは錠剤の経口剤は子供や高齢者または運動時には飲み
づらいという問題もある。
【0020】そこで、本発明のさらに具体的な課題は、
グルコサミン塩とコラーゲンの有効量を含有するものに
ついて、次のような特質を有する飲料を実現することで
ある。 風味が改善され、独特の好ましくない味を示さず、日
常の食生活において、継続的に無理なく手軽に摂取で
き、子供や高齢者、あるいはスポーツ時にも飲みやす
い。 効果的な摂取量でより吸収されやすい形で摂取可能で
ある。 低カロリーであり、体重制限が重要な変形性膝関節症
等の患者やスポーツ選手に有用で、その摂取により血糖
値・インシュリン濃度を上昇させるものではない。
グルコサミン塩とコラーゲンの有効量を含有するものに
ついて、次のような特質を有する飲料を実現することで
ある。 風味が改善され、独特の好ましくない味を示さず、日
常の食生活において、継続的に無理なく手軽に摂取で
き、子供や高齢者、あるいはスポーツ時にも飲みやす
い。 効果的な摂取量でより吸収されやすい形で摂取可能で
ある。 低カロリーであり、体重制限が重要な変形性膝関節症
等の患者やスポーツ選手に有用で、その摂取により血糖
値・インシュリン濃度を上昇させるものではない。
【0021】
【発明が解決しようとする手段】本発明は上記課題を解
決するために、コラーゲンペプチドとグルコサミン塩を
含み、そのpHが2〜5のものであることを特徴とする
関節強化飲料を提供する。
決するために、コラーゲンペプチドとグルコサミン塩を
含み、そのpHが2〜5のものであることを特徴とする
関節強化飲料を提供する。
【0022】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、コラーゲンペプチドとグルコサミン塩とを含むとと
もに、有機酸類、又は有機酸類及び糖類を含み、かつそ
のpHが2〜5のものであることを特徴とする関節強化
飲料を提供する。
に、コラーゲンペプチドとグルコサミン塩とを含むとと
もに、有機酸類、又は有機酸類及び糖類を含み、かつそ
のpHが2〜5のものであることを特徴とする関節強化
飲料を提供する。
【0023】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、コラーゲンペプチドとグルコサミン塩とを少なくと
も含むとともに、有機酸類、又は有機酸類及び糖類を含
み、さらに、味覚調整剤、ビタミン、ミネラル類及び香
料の中から選択された一つ又は二つ以上を含み、かつそ
のpHが2〜5のものであることを特徴とする関節強化
飲料を提供する。
に、コラーゲンペプチドとグルコサミン塩とを少なくと
も含むとともに、有機酸類、又は有機酸類及び糖類を含
み、さらに、味覚調整剤、ビタミン、ミネラル類及び香
料の中から選択された一つ又は二つ以上を含み、かつそ
のpHが2〜5のものであることを特徴とする関節強化
飲料を提供する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例、実
験例等に基づいて、以下詳細に説明する。
験例等に基づいて、以下詳細に説明する。
【0025】本発明者らは、上記課題に沿って鋭意検討
した結果、グルコサミン塩とコラーゲンを含む飲料に、
有機酸の添加によるpHの調整およびエリスリトールを
はじめとする耐熱性の糖の使用により、グルコサミン塩
とコラーゲンの褐変等の品質低下の防止が図り、保存安
定性の改善し、風味の改善が可能であることを見出し
た。
した結果、グルコサミン塩とコラーゲンを含む飲料に、
有機酸の添加によるpHの調整およびエリスリトールを
はじめとする耐熱性の糖の使用により、グルコサミン塩
とコラーゲンの褐変等の品質低下の防止が図り、保存安
定性の改善し、風味の改善が可能であることを見出し
た。
【0026】即ち、本発明に係る関節強化飲料は、コラ
ーゲンペプチドとグルコサミン塩を共に含み、そのpH
が2〜5に調整されたものである。さらに、本発明に係
る関節強化飲料は、コラーゲンペプチドとグルコサミン
塩に加えて、糖類及び有機酸類のいずれか一つ又は両方
を含み、さらに必要に応じて味覚調整剤、ビタミン、ミ
ネラル類及び香料の中から選択された一つ又は二つ以上
を加えて成るものである。
ーゲンペプチドとグルコサミン塩を共に含み、そのpH
が2〜5に調整されたものである。さらに、本発明に係
る関節強化飲料は、コラーゲンペプチドとグルコサミン
塩に加えて、糖類及び有機酸類のいずれか一つ又は両方
を含み、さらに必要に応じて味覚調整剤、ビタミン、ミ
ネラル類及び香料の中から選択された一つ又は二つ以上
を加えて成るものである。
【0027】ここで、本発明におけるグルコサミン塩と
しては薬理学的に許容されるものであれば特に制限はな
く、無機塩類、有機酸いずれも使用できるが一般的には
硫酸塩もしくは塩酸塩等の無機塩が使用され、本発明に
おいては塩酸塩が好ましい。有機酸塩としては例えば酢
酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩等が挙げられる。1回の
摂取で一日当たりに必要な量約1.5gのグルコサミン
が供給できるように配合することが望ましい。
しては薬理学的に許容されるものであれば特に制限はな
く、無機塩類、有機酸いずれも使用できるが一般的には
硫酸塩もしくは塩酸塩等の無機塩が使用され、本発明に
おいては塩酸塩が好ましい。有機酸塩としては例えば酢
酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩等が挙げられる。1回の
摂取で一日当たりに必要な量約1.5gのグルコサミン
が供給できるように配合することが望ましい。
【0028】また、本発明の飲料の主成分の一つである
コラーゲンとは、食用の牛、豚または家禽類の皮、骨、
軟骨などから調製されるコラーゲンを酵素、酸、アルカ
リ処理によって変性させたゼラチンまたは低分子化した
ペプチドあるいはその加水分解物である。
コラーゲンとは、食用の牛、豚または家禽類の皮、骨、
軟骨などから調製されるコラーゲンを酵素、酸、アルカ
リ処理によって変性させたゼラチンまたは低分子化した
ペプチドあるいはその加水分解物である。
【0029】また、コラーゲンペプチドは酵素による限
定分解によりコラーゲン独特の獣臭を少なく、また平均
分子量2,000〜10,000、より好ましくは5,
000〜10,000のペプチドであるため、ペプチド
独特の苦みがなく、液状食品への溶解性に優れているた
め、本飲料の基材として適していた。
定分解によりコラーゲン独特の獣臭を少なく、また平均
分子量2,000〜10,000、より好ましくは5,
000〜10,000のペプチドであるため、ペプチド
独特の苦みがなく、液状食品への溶解性に優れているた
め、本飲料の基材として適していた。
【0030】本発明における糖または糖類の用語は以下
の記載では糖アルコールの意味で使用する。本発明にお
ける糖としては、好ましくは耐熱性が高くメイラード反
応による褐変を生じない糖アルコール、例えばソルビト
ール等を使用し、さらにはエリスリトール等の低カロリ
ー甘味料が望ましい。
の記載では糖アルコールの意味で使用する。本発明にお
ける糖としては、好ましくは耐熱性が高くメイラード反
応による褐変を生じない糖アルコール、例えばソルビト
ール等を使用し、さらにはエリスリトール等の低カロリ
ー甘味料が望ましい。
【0031】本発明における有機酸は、食品添加物とし
て認められているものであれば特に限定されないが、好
ましくは蟻酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビ
ン酸等が挙げられる。またその塩としては非毒性の水溶
塩であれば特に制限はないが通常ナトリウム塩等のアル
カリ金属塩が使用される。また果汁としては、特に限定
されないが、好ましくは柑橘果汁、リンゴ果汁、ブドウ
果汁、イチゴ果汁、トマト果汁、ニンジン汁等が使用さ
れる。
て認められているものであれば特に限定されないが、好
ましくは蟻酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビ
ン酸等が挙げられる。またその塩としては非毒性の水溶
塩であれば特に制限はないが通常ナトリウム塩等のアル
カリ金属塩が使用される。また果汁としては、特に限定
されないが、好ましくは柑橘果汁、リンゴ果汁、ブドウ
果汁、イチゴ果汁、トマト果汁、ニンジン汁等が使用さ
れる。
【0032】(実施例1)本発明に係る関節強化飲料の
実施例1の構成は、コラーゲンペプチドとグルコサミン
塩とを含み、かつそのpHが2〜5のものである。より
好ましくは、糖類及び有機酸類を含むものである。糖類
としては単糖類または小糖類が好ましく、ソルビトー
ル、マンニトール、エリスリトールまたはスクラロース
等を単独もしくは併用するのがもっとも好ましい。また
本発明の飲料はさらに、味覚の調整剤、ビタミン、ミネ
ラル類、香料等を適宜含んでいてもよい。
実施例1の構成は、コラーゲンペプチドとグルコサミン
塩とを含み、かつそのpHが2〜5のものである。より
好ましくは、糖類及び有機酸類を含むものである。糖類
としては単糖類または小糖類が好ましく、ソルビトー
ル、マンニトール、エリスリトールまたはスクラロース
等を単独もしくは併用するのがもっとも好ましい。また
本発明の飲料はさらに、味覚の調整剤、ビタミン、ミネ
ラル類、香料等を適宜含んでいてもよい。
【0033】本発明に係る関節強化飲料の飲料の好まし
い組成割合は下記の通りである。即ち、グルコサミン塩
0.5g以上で5g以下、好ましくは1g以上で3g以
下の範囲。コラーゲンペプチド0.1g以上で10g以
下、好ましくは0.2g以上で5g以下の範囲。糖類2
%以上で80%以下、好ましくは5%以上で30%以下
の範囲。
い組成割合は下記の通りである。即ち、グルコサミン塩
0.5g以上で5g以下、好ましくは1g以上で3g以
下の範囲。コラーゲンペプチド0.1g以上で10g以
下、好ましくは0.2g以上で5g以下の範囲。糖類2
%以上で80%以下、好ましくは5%以上で30%以下
の範囲。
【0034】(試験例1)官能試験 本発明の実施例についての試験例を説明する。関節強化
飲料として、コラーゲンおよびグルコサミン塩を含む混
合溶液の供試飲料A〜Fを作製して、その官能検査を行
った。供試飲料A〜Fの成分は次の表1に示すとおりで
ある。表1において、供試飲料は、夫々上記成分を混ぜ
て全量を200mlとし、90〜95℃で30分間加熱
して調整した。
飲料として、コラーゲンおよびグルコサミン塩を含む混
合溶液の供試飲料A〜Fを作製して、その官能検査を行
った。供試飲料A〜Fの成分は次の表1に示すとおりで
ある。表1において、供試飲料は、夫々上記成分を混ぜ
て全量を200mlとし、90〜95℃で30分間加熱
して調整した。
【0035】
【表1】
【0036】実施した検査、試験は、pH、褐変状態を
調べるとともに、保存安定性、官能検査である。
調べるとともに、保存安定性、官能検査である。
【0037】このうち保存安定性については、37℃下
の保存にて経時的にグルコサミン塩の保存安定性につい
て調べ、3ヶ月後のグルコサミンの残存量について、良
い(当初の添加量の95%以上)、やや悪い(同85%
以上95%未満)、悪い(同85%未満)の評価を行っ
た。グルコサミン塩の定量はElson−Morgan
法にて行った。
の保存にて経時的にグルコサミン塩の保存安定性につい
て調べ、3ヶ月後のグルコサミンの残存量について、良
い(当初の添加量の95%以上)、やや悪い(同85%
以上95%未満)、悪い(同85%未満)の評価を行っ
た。グルコサミン塩の定量はElson−Morgan
法にて行った。
【0038】また、味・風味の官能試験については、試
験者には試料の組成を知らせることなく、試料溶液を口
に含んでもらい、次の段階評価の基準で評価を行うもの
である。 (イ)味について 5:非常に旨い。4:旨い3:普通、2:まずい、1:
非常にまずい (ロ)風味について 4:匂いがない、3:普通、2:やや匂う、1:非常に
匂う
験者には試料の組成を知らせることなく、試料溶液を口
に含んでもらい、次の段階評価の基準で評価を行うもの
である。 (イ)味について 5:非常に旨い。4:旨い3:普通、2:まずい、1:
非常にまずい (ロ)風味について 4:匂いがない、3:普通、2:やや匂う、1:非常に
匂う
【0039】結果は表2に示す通りである。この表2に
示す結果より明らかなように、A、B、C、Dで評価が
高く、特にコラーゲン0.2g、エリスリトール5g、
クエン酸0.2g添加区のAにおいて、褐変、保存安定
性、味、匂いの評価が高いことが判った。
示す結果より明らかなように、A、B、C、Dで評価が
高く、特にコラーゲン0.2g、エリスリトール5g、
クエン酸0.2g添加区のAにおいて、褐変、保存安定
性、味、匂いの評価が高いことが判った。
【0040】
【表2】
【0041】(実施例2)上記官能検査結果を参考に製
造した本発明の実施例2の関節強化飲料について、その
製造方法とともに説明する。コラーゲンペプチド0.2
g、グルコサミン1.5g、レモン濃縮果汁(1/5)
0.2g、エリスリトール5g、スクラロース0.01
g、クエン酸0.2gの成分を蒸留水に溶解して全体を
200gとし、瓶、缶、紙パック、チアーパック等の容
器に充填した後、90〜95℃、30分間加熱殺菌し、
あるいは加熱殺菌した後、無菌充填する等の方法で実施
例2の関節強化飲料を製造した。この実施例2の関節強
化飲料のpHは2.85(20℃)である。このものは
保存安定性もよく、官能試験における味覚テストにおい
ても結果は良好であった。
造した本発明の実施例2の関節強化飲料について、その
製造方法とともに説明する。コラーゲンペプチド0.2
g、グルコサミン1.5g、レモン濃縮果汁(1/5)
0.2g、エリスリトール5g、スクラロース0.01
g、クエン酸0.2gの成分を蒸留水に溶解して全体を
200gとし、瓶、缶、紙パック、チアーパック等の容
器に充填した後、90〜95℃、30分間加熱殺菌し、
あるいは加熱殺菌した後、無菌充填する等の方法で実施
例2の関節強化飲料を製造した。この実施例2の関節強
化飲料のpHは2.85(20℃)である。このものは
保存安定性もよく、官能試験における味覚テストにおい
ても結果は良好であった。
【0042】(実施例3)同じく、上記官能検査結果を
参考に製造した本発明の実施例3の関節強化飲料につい
て、その製造方法とともに説明する。コラーゲンペプチ
ド0.2g、グルコサミン1.5g、グレープフルーツ
濃縮果汁(1/5)0.2g、ソルビトール7.0g、
クエン酸0.2gの成分を蒸留水に溶解して全体を20
0gとし、瓶、缶、紙パック、チアーパック等の容器に
充填した後、90〜95℃、30分間加熱殺菌し、ある
いは加熱殺菌した後、無菌充填する等の方法で本発明の
実施例3の関節強化飲料を製造した。この実施例3の関
節強化飲料のpHは2.70(20℃)である。このも
のは保存安定性もよく、官能試験における味覚テストに
おいても結果は良好であった。
参考に製造した本発明の実施例3の関節強化飲料につい
て、その製造方法とともに説明する。コラーゲンペプチ
ド0.2g、グルコサミン1.5g、グレープフルーツ
濃縮果汁(1/5)0.2g、ソルビトール7.0g、
クエン酸0.2gの成分を蒸留水に溶解して全体を20
0gとし、瓶、缶、紙パック、チアーパック等の容器に
充填した後、90〜95℃、30分間加熱殺菌し、ある
いは加熱殺菌した後、無菌充填する等の方法で本発明の
実施例3の関節強化飲料を製造した。この実施例3の関
節強化飲料のpHは2.70(20℃)である。このも
のは保存安定性もよく、官能試験における味覚テストに
おいても結果は良好であった。
【0043】(実施例4)同じく、上記官能検査結果を
参考に製造した本発明の実施例4の関節強化飲料につい
て、その製造方法とともに説明する。コラーゲンペプチ
ド0.2g、グルコサミン1.5g、リンゴ濃縮果汁
(1/5)0.2g、マルチトール6.0g、ステビア
0.1g、クエン酸0.2gの成分を蒸留水に溶解して
全体を200gとし、瓶、缶、紙パック、チアーパック
等の容器に充填した後、90〜95℃、30分間加熱殺
菌し、あるいは加熱殺菌した後、無菌充填する等の方法
で本発明の実施例4の関節強化飲料を製造した。本発明
の実施例4の関節強化飲料のpHは2.75(20℃)
である。このものは保存安定性もよく、官能試験におけ
る味覚テストにおいても結果は良好であった。
参考に製造した本発明の実施例4の関節強化飲料につい
て、その製造方法とともに説明する。コラーゲンペプチ
ド0.2g、グルコサミン1.5g、リンゴ濃縮果汁
(1/5)0.2g、マルチトール6.0g、ステビア
0.1g、クエン酸0.2gの成分を蒸留水に溶解して
全体を200gとし、瓶、缶、紙パック、チアーパック
等の容器に充填した後、90〜95℃、30分間加熱殺
菌し、あるいは加熱殺菌した後、無菌充填する等の方法
で本発明の実施例4の関節強化飲料を製造した。本発明
の実施例4の関節強化飲料のpHは2.75(20℃)
である。このものは保存安定性もよく、官能試験におけ
る味覚テストにおいても結果は良好であった。
【0044】(実施例5)同じく、上記官能検査結果を
参考に製造した本発明の実施例5の関節強化飲料につい
て、その製造方法とともに説明する。コラーゲンペプチ
ド0.2g、グルコサミン1.5g、トマト濃縮果汁
(1/5)0.2g、キシリトール3.0g、還元パラ
チノース3.0g、クエン酸0.2gの成分を蒸留水に
溶解して全体を200gとし、瓶、缶、紙パック、チア
ーパック等の容器に充填した後、90〜95℃、30分
間加熱殺菌し、あるいは加熱殺菌した後、無菌充填する
等の方法で本発明の実施例5の関節強化飲料を製造し
た。本発明の実施例5の関節強化飲料のpHは2.80
(20℃)である。このものは保存安定性もよく、官能
試験における味覚テストにおいても結果は良好であっ
た。
参考に製造した本発明の実施例5の関節強化飲料につい
て、その製造方法とともに説明する。コラーゲンペプチ
ド0.2g、グルコサミン1.5g、トマト濃縮果汁
(1/5)0.2g、キシリトール3.0g、還元パラ
チノース3.0g、クエン酸0.2gの成分を蒸留水に
溶解して全体を200gとし、瓶、缶、紙パック、チア
ーパック等の容器に充填した後、90〜95℃、30分
間加熱殺菌し、あるいは加熱殺菌した後、無菌充填する
等の方法で本発明の実施例5の関節強化飲料を製造し
た。本発明の実施例5の関節強化飲料のpHは2.80
(20℃)である。このものは保存安定性もよく、官能
試験における味覚テストにおいても結果は良好であっ
た。
【0045】(試験例2)関節強化飲料による関節症の改善に係る試験 本発明における飲料は変形性関節症などの関節症、軟骨
損傷および腱・靱帯損傷の治療または予防食品として使
用される。この効果について次のような比較試験を行っ
た。
損傷および腱・靱帯損傷の治療または予防食品として使
用される。この効果について次のような比較試験を行っ
た。
【0046】本発明に係る関節強化飲料を、変形性関節
症患者(試験群:20名)に、1本200mlの飲料
(グルコサミン酸塩1,500mg、コラーゲンペプチ
ド200mg含有)を、1日1本、30日間摂取させ
た。
症患者(試験群:20名)に、1本200mlの飲料
(グルコサミン酸塩1,500mg、コラーゲンペプチ
ド200mg含有)を、1日1本、30日間摂取させ
た。
【0047】一方、比較対照群とし、次の3群について
も次の飲料飲料を1日1本、30日間摂取させた。 グルコサミン投与群:20名(1本:グルコサミン酸
塩1,500mg) コラーゲン投与群:20名(1本:コラーゲンペプチ
ド200mg) プラセボ投与群:20名(グルコサミン酸塩、コラー
ゲンペプチドなし)
も次の飲料飲料を1日1本、30日間摂取させた。 グルコサミン投与群:20名(1本:グルコサミン酸
塩1,500mg) コラーゲン投与群:20名(1本:コラーゲンペプチ
ド200mg) プラセボ投与群:20名(グルコサミン酸塩、コラー
ゲンペプチドなし)
【0048】以上、本発明に係る試験群と比較対照群に
ついて、比較試験を行い、飲料による関節症の改善及び
飲料摂取による関節症各部位の自覚症状の変化を試験し
た。その結果は、飲料による関節症の改善については表
3、飲料摂取による関節症各部位の自覚症状の変化につ
いては表4のとおりである。
ついて、比較試験を行い、飲料による関節症の改善及び
飲料摂取による関節症各部位の自覚症状の変化を試験し
た。その結果は、飲料による関節症の改善については表
3、飲料摂取による関節症各部位の自覚症状の変化につ
いては表4のとおりである。
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】この試験結果から見ると、いずれの投与群
もプラセボと比較して、疼痛・歩行能、階段昇降能、屈
曲角度及び強直・高度萎縮、日常生活動作、夜間自発
痛、圧痛いずれにおいても有意な改善が示された。
もプラセボと比較して、疼痛・歩行能、階段昇降能、屈
曲角度及び強直・高度萎縮、日常生活動作、夜間自発
痛、圧痛いずれにおいても有意な改善が示された。
【0052】さらに本発明に係る試験群においては、グ
ルコサミン投与群またはコラーゲン単独投与群と比較し
て有意な改善が示された。また表3に示すように痛みの
程度については、6段階自己評価(痛みなし:0〜かな
り痛い:5)においても試験群に有意な改善(Mann-Whi
tney U 検定);*p<0.05、**p<0.01)
が示された。
ルコサミン投与群またはコラーゲン単独投与群と比較し
て有意な改善が示された。また表3に示すように痛みの
程度については、6段階自己評価(痛みなし:0〜かな
り痛い:5)においても試験群に有意な改善(Mann-Whi
tney U 検定);*p<0.05、**p<0.01)
が示された。
【0053】(試験例3)コラーゲンペプチドの動物吸収実験 本発明に係る関節強化飲料に用いるコラーゲンペプチド
の生体内吸収を測定する目的で、平均分子量300、
3,000、10,000のコラーゲンペプチドを用い
て、絶食後のウサギにそれぞれ2g摂取させ、経時的に
血液を採取し、血清中のヒドロキシプロリン量(mol
%)を測定した。なおヒドロキシプロリンの測定は、血
清の除タンパク後に560nmの吸光度測定により行っ
た。結果は、表5に示す通りである。
の生体内吸収を測定する目的で、平均分子量300、
3,000、10,000のコラーゲンペプチドを用い
て、絶食後のウサギにそれぞれ2g摂取させ、経時的に
血液を採取し、血清中のヒドロキシプロリン量(mol
%)を測定した。なおヒドロキシプロリンの測定は、血
清の除タンパク後に560nmの吸光度測定により行っ
た。結果は、表5に示す通りである。
【0054】
【表5】
【0055】表5の結果から明らかなように、分子量1
0,000のコラーゲンペプチドにおいて最大の吸収が
確認された。
0,000のコラーゲンペプチドにおいて最大の吸収が
確認された。
【0056】以上、本発明に係る関節強化飲料の形態を
実施例、試験例に基づいて説明したが、本発明は特にこ
のような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲
記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があるこ
とはいうまでもない。
実施例、試験例に基づいて説明したが、本発明は特にこ
のような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲
記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があるこ
とはいうまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上の構成からなる本発明に係る関節強
化飲料は、食品としてコラーゲンペプチドとグルコサミ
ン塩の安定化を達成し、褐変等の品質低下を防止し、か
つ、味覚向上を達成することができたので、コラーゲン
とグルコサミンを無理なく、毎日の食生活の中で摂取す
ることができ、特に、子供や高齢者にも、またスポーツ
時にも飲みやすい。高齢化の進む中で、食生活の改善に
よる関節障害等の老化防止にも役立つものである。
化飲料は、食品としてコラーゲンペプチドとグルコサミ
ン塩の安定化を達成し、褐変等の品質低下を防止し、か
つ、味覚向上を達成することができたので、コラーゲン
とグルコサミンを無理なく、毎日の食生活の中で摂取す
ることができ、特に、子供や高齢者にも、またスポーツ
時にも飲みやすい。高齢化の進む中で、食生活の改善に
よる関節障害等の老化防止にも役立つものである。
【0058】本発明に係る関節強化飲料は、特に、変形
性関節症などの関節症、軟骨損傷および腱・靱帯損傷の
治療または予防食品として有用である。そして、本発明
の関節強化飲料は、従来のグルコサミン含有食品または
コラーゲン食品に比べ高い関節症治癒効果を有する。
性関節症などの関節症、軟骨損傷および腱・靱帯損傷の
治療または予防食品として有用である。そして、本発明
の関節強化飲料は、従来のグルコサミン含有食品または
コラーゲン食品に比べ高い関節症治癒効果を有する。
【0059】また本発明に係る関節強化飲料は、低カロ
リーの糖アルコールを使い、カロリーを低く仕上げてい
るため、体重制限が重要な変形性膝関節症を始めとする
関節症の患者やスポーツ選手においても有用である。ま
た摂取により血糖値・インシュリン濃度の上昇させず、
汗により失われるミネラルを配合しているので、運動時
の摂取にも適している。
リーの糖アルコールを使い、カロリーを低く仕上げてい
るため、体重制限が重要な変形性膝関節症を始めとする
関節症の患者やスポーツ選手においても有用である。ま
た摂取により血糖値・インシュリン濃度の上昇させず、
汗により失われるミネラルを配合しているので、運動時
の摂取にも適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 靖希 茨城県つくば市緑ヶ原3丁目3番 日本ハ ム株式会社中央研究所内 (72)発明者 松本 貴之 茨城県つくば市緑ヶ原3丁目3番 日本ハ ム株式会社中央研究所内 (72)発明者 佐藤 三佳子 茨城県つくば市緑ヶ原3丁目3番 日本ハ ム株式会社中央研究所内 (72)発明者 藤田 浩太郎 茨城県つくば市緑ヶ原3丁目3番 日本ハ ム株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4B017 LC03 LK03 LK08 LK11 LK15 LK16 LL01 LL09 4C084 AA02 BA44 MA02 MA52 NA05 ZA961 4C086 AA01 AA02 EA01 EA02 MA02 MA03 MA04 MA05 MA08 MA52 NA05 ZA96
Claims (3)
- 【請求項1】 コラーゲンペプチドとグルコサミン塩
を含み、そのpHが2〜5のものであることを特徴とす
る関節強化飲料。 - 【請求項2】 コラーゲンペプチドとグルコサミン塩
とを含むとともに、有機酸類、又は有機酸類及び糖類を
含み、かつそのpHが2〜5のものであることを特徴と
する関節強化飲料。 - 【請求項3】 コラーゲンペプチドとグルコサミン塩
とを含むとともに、有機酸類、又は有機酸類及び糖類を
含み、さらに、味覚調整剤、ビタミン、ミネラル類及び
香料の中から選択された一つ又は二つ以上を含み、かつ
そのpHが2〜5のものであることを特徴とする関節強
化飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000318921A JP2002125638A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 関節強化飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000318921A JP2002125638A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 関節強化飲料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002125638A true JP2002125638A (ja) | 2002-05-08 |
Family
ID=18797467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000318921A Pending JP2002125638A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 関節強化飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002125638A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327979A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Yaizu Suisankagaku Industry Co Ltd | 関節軟骨損傷治癒促進剤及び腱損傷治癒促進剤、並びにそれらを含有する飲食品 |
JP2009120512A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Nitta Gelatin Inc | 関節軟骨再生促進剤 |
WO2010038323A1 (ja) | 2008-09-30 | 2010-04-08 | 新田ゼラチン株式会社 | コラーゲンペプチド、ジペプチドおよび疾病抑制剤 |
CN102106502A (zh) * | 2011-02-01 | 2011-06-29 | 完美(中国)有限公司 | 一种具有改善皮肤水分和增强免疫力功能的保健食品 |
JP2011200119A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Nihon Rakuno Kyodo Kk | 酸性乳飲料の製造方法、及び酸性乳飲料 |
CN102480992A (zh) * | 2009-09-30 | 2012-05-30 | 富士胶片株式会社 | 含胶原肽组合物的制造方法 |
JP2012110351A (ja) * | 2005-11-23 | 2012-06-14 | Coca-Cola Co | グルコサミンを含む高甘味度甘味料組成物及びこれにより甘味を付与された組成物 |
JP2013079217A (ja) * | 2011-10-05 | 2013-05-02 | Koyo Chemical Kk | 褐変を低減させたオリゴグルコサミン及び該オリゴグルコサミンの製造方法 |
JP2016015917A (ja) * | 2014-07-08 | 2016-02-01 | 株式会社ヤクルト本社 | グルコサミン含有飲料 |
JP2016165251A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | アサヒビール株式会社 | 容器詰め飲料 |
JP2018501822A (ja) * | 2015-01-16 | 2018-01-25 | ウェルドリンクス リミテッドWelldrinks Ltd | コラーゲン及び追加添加物を含む飲料 |
JP2019011299A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 小林製薬株式会社 | 糖質素材が非アミノ酸素材で被覆されている経口組成物 |
WO2019031529A1 (ja) * | 2017-08-10 | 2019-02-14 | ネステク ソシエテ アノニム | 飲料 |
-
2000
- 2000-10-19 JP JP2000318921A patent/JP2002125638A/ja active Pending
Cited By (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327979A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Yaizu Suisankagaku Industry Co Ltd | 関節軟骨損傷治癒促進剤及び腱損傷治癒促進剤、並びにそれらを含有する飲食品 |
US8956677B2 (en) | 2005-11-23 | 2015-02-17 | The Coca-Cola Company | High-potency sweetener composition with glucosamine and compositions sweetened therewith |
JP2012110351A (ja) * | 2005-11-23 | 2012-06-14 | Coca-Cola Co | グルコサミンを含む高甘味度甘味料組成物及びこれにより甘味を付与された組成物 |
JP2009120512A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Nitta Gelatin Inc | 関節軟骨再生促進剤 |
US8227424B2 (en) | 2008-09-30 | 2012-07-24 | Nitta Gelatin Inc. | Collagen peptide, dipeptide and malady inhibitor |
WO2010038323A1 (ja) | 2008-09-30 | 2010-04-08 | 新田ゼラチン株式会社 | コラーゲンペプチド、ジペプチドおよび疾病抑制剤 |
US8410062B2 (en) | 2008-09-30 | 2013-04-02 | Nitta Gelatin Inc. | Collagen peptide, dipeptide and malady inhibitor |
EP2484227A4 (en) * | 2009-09-30 | 2014-12-10 | Fujifilm Corp | PROCESS FOR PREPARING A COMPOSITION WITH A COLLAGENEPEPTIDE |
KR20120084742A (ko) * | 2009-09-30 | 2012-07-30 | 후지필름 가부시키가이샤 | 콜라겐 펩티드 함유 조성물의 제조 방법 |
EP2484227A1 (en) * | 2009-09-30 | 2012-08-08 | FUJIFILM Corporation | Process for production of composition containing collagen peptide |
CN102480992A (zh) * | 2009-09-30 | 2012-05-30 | 富士胶片株式会社 | 含胶原肽组合物的制造方法 |
KR101880768B1 (ko) * | 2009-09-30 | 2018-07-20 | 후지필름 가부시키가이샤 | 콜라겐 펩티드 함유 조성물의 제조 방법 |
JP2011200119A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Nihon Rakuno Kyodo Kk | 酸性乳飲料の製造方法、及び酸性乳飲料 |
CN102106502A (zh) * | 2011-02-01 | 2011-06-29 | 完美(中国)有限公司 | 一种具有改善皮肤水分和增强免疫力功能的保健食品 |
JP2013079217A (ja) * | 2011-10-05 | 2013-05-02 | Koyo Chemical Kk | 褐変を低減させたオリゴグルコサミン及び該オリゴグルコサミンの製造方法 |
JP2016015917A (ja) * | 2014-07-08 | 2016-02-01 | 株式会社ヤクルト本社 | グルコサミン含有飲料 |
JP2018501822A (ja) * | 2015-01-16 | 2018-01-25 | ウェルドリンクス リミテッドWelldrinks Ltd | コラーゲン及び追加添加物を含む飲料 |
JP2016165251A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | アサヒビール株式会社 | 容器詰め飲料 |
JP2019011299A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 小林製薬株式会社 | 糖質素材が非アミノ酸素材で被覆されている経口組成物 |
JP7274813B2 (ja) | 2017-06-30 | 2023-05-17 | 小林製薬株式会社 | 糖質素材が非アミノ酸素材で被覆されている経口組成物 |
WO2019031529A1 (ja) * | 2017-08-10 | 2019-02-14 | ネステク ソシエテ アノニム | 飲料 |
CN110944519A (zh) * | 2017-08-10 | 2020-03-31 | 雀巢产品有限公司 | 饮料 |
JPWO2019031529A1 (ja) * | 2017-08-10 | 2020-07-09 | ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー | 飲料 |
EP3666086A4 (en) * | 2017-08-10 | 2021-04-28 | Société des Produits Nestlé S.A. | DRINK |
JP7217704B2 (ja) | 2017-08-10 | 2023-02-03 | ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー | 飲料 |
AU2018313492B2 (en) * | 2017-08-10 | 2023-10-05 | Societe Des Produits Nestle S.A. | Beverage |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3907964B2 (ja) | 精神疲労軽減組成物、集中力維持増強組成物及び精神的活力維持増強組成物 | |
ES2392175T3 (es) | Bebida envasada para promover la combustión de lípidos | |
JP2003535126A (ja) | 定義した健康上の利益を促進する組成物、キット、及び方法 | |
US20020132780A1 (en) | Low carbohydrate compositions, kits thereof, and methods of use | |
JP2002125638A (ja) | 関節強化飲料 | |
US20150133548A1 (en) | Combination of beta-hydroxy-beta-methylbutyrate, arginine and glutamine for use in treating diabetic ulcers | |
JP2002051730A (ja) | スポーツ用食品 | |
WO2008004333A1 (fr) | Agent pour l'amélioration de la puissance musculaire | |
US20040197401A1 (en) | Modifying undesirable tastes | |
JP2003535120A (ja) | 低炭水化物組成物、そのキット、及びその使用方法 | |
JP2006193435A (ja) | 疲労改善剤 | |
JP5151083B2 (ja) | 経口用組成物 | |
US20020187180A1 (en) | Modifying undesirable tastes | |
JP4143387B2 (ja) | 健康食品 | |
JP2003535121A (ja) | 軟骨保護組成物の有効性を最適化するためのキット及び方法 | |
JP7044306B2 (ja) | ロイシン血中濃度上昇促進剤及びその用途 | |
JP4131770B2 (ja) | 健康食品 | |
JP2021100421A (ja) | 肝機能改善用組成物及び肝機能改善用食品組成物 | |
JP2016116513A (ja) | ロイシンの苦味低減剤及びロイシンの苦味低減方法 | |
JP6840647B2 (ja) | 液体組成物、その白濁改善剤、臭気改善剤、及び製造方法 | |
KR102517807B1 (ko) | 신체 에너지 활성 드링크 분말 조성물 및 이를 포함하는 신체 에너지 활성 드링크 분말 | |
US20230372291A1 (en) | Compositions and methods using xanthan gum to stabilize at least one urolithin in an aqueous matrix | |
KR100510987B1 (ko) | 음료조성물 | |
JP2021181433A (ja) | β−アラニン配合経口組成物 | |
EP3809882A1 (en) | Nutritional compositions for enhancement of muscle performance |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080226 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080701 |