JP2011200119A - 酸性乳飲料の製造方法、及び酸性乳飲料 - Google Patents

酸性乳飲料の製造方法、及び酸性乳飲料 Download PDF

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Abstract

【課題】アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できる酸性乳飲料の製造方法を提供することを目的とする。また、前記酸性乳飲料の製造方法によって製造された酸性乳飲料を提供することを目的とする。
【解決手段】アミノ糖とグリコサミノグリカンとコラーゲンペプチドとを含有する酸性乳飲料の製造方法であって、アミノ糖と安定化剤とを混合する第1混合工程と、前記第1混合工程によって得られた第1混合物を、水に添加する第1添加工程と、前記第1添加工程によって得られた混合液に、グリコサミノグリカン及びコラーゲンを添加する第2添加工程とを備える酸性乳飲料の製造方法を用いる。
【選択図】なし

Description

本発明は、酸性乳飲料の製造方法、及び前記製造方法によって製造された酸性乳飲料に関する。
関節痛等の予防に、グルコサミン、コンドロイチン、及びコラーゲン等の軟骨を構成する成分を摂取することが検討されている。これらの軟骨を構成するグルコサミン等の成分は、特異な香味を持ち、摂取においてはその嗜好性が問題となることがあった。
そこで、酸性乳飲料は、清涼感のある飲料物として知られており、このような酸性乳飲料に、上記のような軟骨を構成する成分を含有させても、非常に飲みやすいものが得られることが期待できる。
しかしながら、グルコサミン等の成分を酸性乳飲料に単に含有させただけでは、沈殿の発生を充分に抑制することが困難であった。特に、長期間にわたって、沈殿の発生を充分に抑制することが困難であった。
また、酸性乳飲料に、コラーゲン等の成分を含有させたものとしては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1には、酸性乳飲料ベースに、低分子コラーゲンと安定化剤とを含有せしめた酸性乳飲料が記載されている。
特開2001−314152号公報
特許文献1によれば、安定化剤の作用を阻害することなく、酸性乳飲料にコラーゲン成分を添加、配合することができることが開示されている。
しかしながら、酸性乳飲料に安定化剤を含有させただけでは、軟骨を構成する成分である、グルコサミン等のアミノ糖、コンドロイチン等のグリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させた場合、沈殿の発生を充分に抑制できない場合があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できる酸性乳飲料の製造方法を提供することを目的とする。また、前記酸性乳飲料の製造方法によって製造された酸性乳飲料を提供することを目的とする。
本発明者等は、沈殿の発生を充分に抑制できない原因として、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを酸性乳飲料に含有させると、酸性乳飲料に含有されている乳タンパク質の凝集が促進されることによると考えた。このような場合、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンだけではなく、安定化剤も酸性乳飲料に含有させることによって、乳タンパク質の凝集を抑制させ、沈殿の発生を抑制することが考えられる。
しかしながら、本発明者等が検討した結果、酸性乳飲料に安定化剤を単に含有させただけでは、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制するには不充分であった。
そこで、本発明者等は、各成分を添加する順番に着目し、詳細に検討した結果、以下のような、本発明に到った。
本発明の一態様に係る酸性乳飲料の製造方法は、アミノ糖とグリコサミノグリカンとコラーゲンペプチドとを含有する酸性乳飲料の製造方法であって、アミノ糖と安定化剤とを混合する第1混合工程と、前記第1混合工程によって得られた第1混合物を、水に添加する第1添加工程と、前記第1添加工程によって得られた混合液に、グリコサミノグリカン及びコラーゲンを添加する第2添加工程とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できる酸性乳飲料の製造方法を提供することができる。
このことは、以下のことによると考えられる。
まず、乳タンパク質が凝集するのは、酸性下で乳タンパク質が正に帯電していることによると考えられる。そして、アミノ糖も乳タンパク質と同様、酸性下で正に帯電すると考えられる。これらのことから、この酸性下で正に帯電するアミノ糖に予め安定化剤を混合しておくことによって、安定化剤による乳タンパク質の凝集を抑制する作用を効果的に発揮させることができると考えられる。よって、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを酸性乳飲料に含有させることによる乳タンパク質の凝集の促進を効果的に抑制できると考えられる。すなわち、アミノ糖と安定化剤とを予め混合して得られた混合物を水に添加した後に、残りのグリコサミノグリカンとコラーゲンとを添加することによって、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを酸性乳飲料に含有させることによる乳タンパク質の凝集の促進を効果的に抑制できると考えられる。このため、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できると考えられる。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記第2添加工程が、前記グリコサミノグリカンと前記安定化剤とを混合する第2混合工程と、前記コラーゲンペプチドと前記安定化剤とを混合する第3混合工程と、前記第2混合工程で得られた第2混合物と前記第3混合工程で得られた第3混合物とを、前記混合液に添加する工程とを備えることが好ましい。
このような構成によれば、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できる。
このことは、アミノ糖と安定化剤とを予め混合して得られた混合物を添加した混合液に、グリコサミノグリカンとコラーゲンとをそのまま添加するのではなく、それぞれと安定化剤とを予め混合したものを添加するので、安定化剤による乳タンパク質の凝集を抑制する作用をより効果的に発揮させることができるためであると考えられる。このため、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できると考えられる。このため、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できると考えられる。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記アミノ糖として、グルコサミンを用いることが好ましい。また、前記グルコサミンとしては、キチン質物質を含むものがより好ましい。
このような構成によれば、前記アミノ糖としてグルコサミンを含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できる酸性乳飲料が得られる。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記安定化剤として、ペクチンを用いることが好ましい。
このような構成によれば、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できる。
このことは、ペクチンが、酸性乳飲料に含有されている乳タンパク質の保護コロイドとして働き、乳タンパク質の凝集を好適に抑制することができることによると考えられる。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記グリコサミノグリカンとして、コンドロイチン硫酸を用いることが好ましい。
このような構成によれば、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できる。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記コラーゲンとして、コラーゲンペプチドを用いることが好ましい。
このような構成によれば、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できる。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記第2添加工程によって得られた液体に、発酵乳を添加する第3添加工程を備えることが好ましい。
このような構成によれば、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できる。すなわち、発酵乳を含む液体に、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンの各成分を添加するのではなく、前記第1混合工程、前記第1添加工程、及び前記第2添加工程によって、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンの各成分が添加された液体に、発酵乳を添加することによって、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できる酸性乳飲料が得られる。
このことは、前記第1混合工程、前記第1添加工程、及び前記第2添加工程によって得られた液体には、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンが含有されていても、安定化剤が乳タンパク質の凝集を好適に抑制できるように含有されていることによると考えられる。
また、本発明の他の一態様に係る酸性乳飲料は、前記酸性乳飲料の製造方法によって製造されたものである。
このような構成によれば、長期間にわたって沈殿の発生を充分に抑制された酸性乳飲料が得られる。このことは、得られた酸性乳飲料が、前記酸性乳飲料の製造方法によって製造されたものであることによると考えられる。
本発明によれば、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できる酸性乳飲料の製造方法を提供することができる。また、前記酸性乳飲料の製造方法によって製造された酸性乳飲料が提供される。
以下、本発明に係る実施形態について説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
本実施形態に係る酸性乳飲料の製造方法は、アミノ糖とグリコサミノグリカンとコラーゲンペプチドとを含有する酸性乳飲料の製造方法であって、アミノ糖と安定化剤とを混合する第1混合工程と、前記第1混合工程によって得られた第1混合物を、水に添加する第1添加工程と、前記第1添加工程によって得られた混合液に、グリコサミノグリカン及びコラーゲンを添加する第2添加工程とを備える。そうすることによって、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できる酸性乳飲料の製造方法を提供することができる。
このことは、以下のことによると考えられる。
まず、乳タンパク質が凝集するのは、酸性下で乳タンパク質が正に帯電していることによると考えられる。そして、アミノ糖も乳タンパク質と同様、酸性下で正に帯電すると考えられる。これらのことから、この酸性下で正に帯電するアミノ糖に予め安定化剤を混合しておくことによって、安定化剤による乳タンパク質の凝集を抑制する作用を効果的に発揮させることができると考えられる。よって、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを酸性乳飲料に含有させることによる乳タンパク質の凝集の促進を効果的に抑制できると考えられる。すなわち、アミノ糖と安定化剤とを予め混合して得られた混合物を水に添加した後に、残りのグリコサミノグリカンとコラーゲンとを添加することによって、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを酸性乳飲料に含有させることによる乳タンパク質の凝集の促進を効果的に抑制できると考えられる。このため、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できると考えられる。
前記第1混合工程は、上述したように、アミノ糖と安定化剤とを混合する工程である。前記第1混合工程としては、アミノ糖と安定化剤とを均一に混合することができれば、特に限定されない。具体的には、例えば、アミノ糖と安定化剤とを粉体混合する工程等が挙げられる。そうすることによって、アミノ糖と安定化剤とが混合された第1混合物が得られる。前記混合方法としては、特に限定されない。具体的には、例えば、ホモミキサ、ホモジナイザ、ホモディスパ、マイクロフルイダイザ、及び粉体混合機を用いた混合等が挙げられる。
前記アミノ糖としては、特に限定されない。具体的には、例えば、グルコサミンやガラクトサミン、及びマンノサミン等が挙げられ、グルコサミンが好ましく用いられる。また、前記グルコサミンとしては、特に限定されないが、例えば、キチンやキトサン等のキチン質物質を含むグルコサミン等が挙げられる。また、キチン質物質を含むグルコサミンとしては、例えば、えびやかにに由来のグルコサミンや、トウモロコシ等の植物を発酵させて得られる植物由来のグルコサミン等が挙げられる。また、前記アミノ糖としては、上記各アミノ糖を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、前記アミノ糖としては、具体的には、例えば、前記キチン質物質を含むグルコサミン等が好ましく用いられ、溶解性等の観点から、キトサンを含むグルコサミン等がより好ましく用いられる。
前記安定化剤としては、酸性乳飲料を安定化させることができるものであれば、特に限定されない。具体的には、酸性乳飲料に含有される乳タンパク質の凝集の発生を抑制できるもの等が挙げられる。より具体的には、例えば、ペクチンやカルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸エステル、デキストリン、及び水溶性大豆多糖類等が挙げられる。前記安定化剤としては、上記各安定化剤を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの安定化剤は、乳タンパク質のアミノ基等を介して、乳タンパク質に安定化剤が吸着して、乳タンパク質の凝集の発生を抑制すると考えられる。また、前記安定化剤としては、ペクチンが好ましい。ペクチンは、酸性乳飲料に含有されている乳タンパク質の保護コロイドとして働き、乳タンパク質の凝集をより好適に抑制することができると考えられ、この点から好ましい。
前記第1添加工程は、上述したように、前記第1混合工程によって得られた第1混合物を、水に添加する工程である。前記第1添加工程としては、前記第1混合物を水に溶解又は均一に分散させることができれば、特に限定されない。具体的には、前記第1混合物を、ママコ(だま)が形成されないように、水を攪拌しながら、その水の中に徐々に添加する工程等が挙げられる。前記攪拌方法としては、特に限定されない。具体的には、例えば、攪拌装置が備えられた溶解タンクを用いた攪拌等が挙げられる。より具体的には、例えば、溶解タンクに水を収容し、溶解タンクに備えられた攪拌装置で水を攪拌しながら、前記第1混合物を徐々に添加する方法等が挙げられる。
前記第2添加工程は、上述したように、前記第1添加工程によって得られた混合液に、グリコサミノグリカン及びコラーゲンを添加する工程である。前記第2添加工程としては、グリコサミノグリカン及びコラーゲンを前記混合液に溶解又は均一に分散させることができれば、特に限定されない。具体的には、グリコサミノグリカン及びコラーゲンを、ママコ(だま)が形成されないように、前記混合液を攪拌しながら、その混合液の中に徐々に添加する工程等が挙げられる。前記攪拌方法としては、特に限定されない。具体的には、例えば、攪拌装置が備えられた溶解タンクを用いた攪拌等が挙げられる。より具体的には、例えば、前記第1添加工程によって得られた混合液が収容された溶解タンクに、溶解タンクに備えられた攪拌装置で前記混合液を攪拌しながら、グリコサミノグリカン及びコラーゲンを徐々に添加する方法等が挙げられる。
前記グリコサミノグリカンとしては、特に限定されない。具体的には、例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン4硫酸やコンドロイチン6硫酸等のコンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸、デルマタン硫酸、及びヘパラン硫酸等が挙げられ、コンドロイチン硫酸が好ましく用いられる。より具体的には、例えば、フカヒレエキスやサメ軟骨抽出物等が好ましく用いられる。また、前記グリコサミノグリカンとしては、上記各グリコサミノグリカンを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記コラーゲンとしては、特に限定されない。具体的には、例えば、コラーゲントリペプチド等のコラーゲンペプチド等が挙げられる。
また、グリコサミノグリカンとコラーゲンとは、前記混合液に同時に添加してもよいし、別々に添加してもよい。また、グリコサミノグリカンとコラーゲンとを前記混合液に同時に添加する場合、グリコサミノグリカンとコラーゲンとを予め混合した混合物を添加するようにしてもよい。その前記混合方法としては、特に限定されない。具体的には、例えば、ホモミキサ、ホモジナイザ、ホモディスパ、マイクロフルイダイザ、及び粉体混合機を用いた混合等が挙げられる。また、グリコサミノグリカン及びコラーゲンとしては、そのまま添加してもよいが、予め安定化剤と混合したものを添加することが好ましい。具体的には、例えば、グルコサミノグリカンを、前記混合液にそのまま添加してもよいが、グリコサミノグリカンと前記安定化剤とを予め混合した第2混合物を添加することが好ましい。また、例えば、コラーゲンを、前記混合液にそのまま添加してもよいが、コラーゲンと前記安定化剤とを予め混合した第3混合物を添加することが好ましい。すなわち、前記第2添加工程が、前記グリコサミノグリカンと前記安定化剤とを混合する第2混合工程と、前記コラーゲンペプチドと前記安定化剤とを混合する第3混合工程と、前記第2混合工程で得られた第2混合物と前記第3混合工程で得られた第3混合物とを、前記混合液に添加する工程とを備える工程であることが好ましい。
そうすることによって、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できる。
このことは、アミノ糖と安定化剤とを予め混合して得られた混合物を添加した混合液に、グリコサミノグリカンとコラーゲンとをそのまま添加するのではなく、それぞれと安定化剤とを予め混合したものを添加するので、安定化剤による乳タンパク質の凝集を抑制する作用をより効果的に発揮させることができるためであると考えられる。このため、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できると考えられる。このため、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生をより長期間にわたって充分に抑制できると考えられる。
また、前記第2混合工程は、上述したように、グリコサミノグリカンと前記安定化剤とを混合する工程である。前記第2混合工程としては、グリコサミノグリカンと安定化剤とを均一に混合することができれば、特に限定されない。具体的には、例えば、グリコサミノグリカンと安定化剤とを粉体混合する工程等が挙げられる。そうすることによって、グリコサミノグリカンと安定化剤とが混合された第2混合物が得られる。前記混合方法としては、特に限定されない。具体的には、例えば、ホモミキサ、ホモジナイザ、ホモディスパ、マイクロフルイダイザ、及び粉体混合機を用いた混合等が挙げられる。
また、前記第3混合工程は、上述したように、コラーゲンと前記安定化剤とを混合する工程である。前記第3混合工程としては、コラーゲンと安定化剤とを均一に混合することができれば、特に限定されない。具体的には、例えば、コラーゲンと安定化剤とを粉体混合する工程等が挙げられる。そうすることによって、コラーゲンと安定化剤とが混合された第3混合物が得られる。前記混合方法としては、特に限定されない。具体的には、例えば、ホモミキサ、ホモジナイザ、ホモディスパ、マイクロフルイダイザ、及び粉体混合機を用いた混合等が挙げられる。
前記第2混合工程や前記第3混合工程で用いられる安定化剤としては、特に限定されないが、例えば、前記第1混合工程で用いられる安定化剤等が挙げられる。
前記第1混合工程、前記第1添加工程及び前記第2添加工程によって得られた混合液を水等の代わりに用いて、従来の酸性乳飲料の製造方法に従うことによって、酸性乳飲料を調製することができる。従来の酸性乳飲料の製造方法としては、特に限定されない。具体的には、例えば、前記混合液に、乳酸等を添加してpHを調整した後、発酵乳を添加する方法等が挙げられる。このようにして得られた酸性乳飲料は、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲンを含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できる。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、アミノ糖、グリコサミノグリカン、及びコラーゲン以外にも、本発明の効果を阻害しない範囲で、他の添加物を添加してもよい。具体的には、例えば、還元水飴や甘味料等が挙げられる。なお、ショ糖は添加しないほうが好ましい。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記アミノ糖の含有量は、前記酸性乳飲料100質量部に対して、1.0〜3.0質量部であることが好ましい。前記アミノ糖が少なすぎると、アミノ糖を酸性乳飲料に含有させた効果が不充分になる傾向がある。また、前記酸性乳飲料の製造方法によれば、1.0〜3.0質量部という多量のアミノ糖を含有させても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できるが、前記アミノ糖が多すぎると、酸性乳飲料の風味が損なわれる傾向がある。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記グリコサミノグリカンの含有量は、前記酸性乳飲料100質量部に対して、0.03〜0.3質量部であることが好ましい。前記グリコサミノグリカンが少なすぎると、グリコサミノグリカンを酸性乳飲料に含有させた効果が不充分になる傾向がある。また、前記グリコサミノグリカンが多すぎると、酸性乳飲料の風味が損なわれる傾向がある。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記コラーゲンの含有量は、前記酸性乳飲料100質量部に対して、0.1〜2.0質量部であることが好ましい。前記コラーゲンが少なすぎると、コラーゲンを酸性乳飲料に含有させた効果が不充分になる傾向がある。また、前記コラーゲンが多すぎると、酸性乳飲料の風味が損なわれる傾向がある。
また、前記酸性乳飲料の製造方法において、前記安定化剤の含有量は、前記酸性乳飲料100質量部に対して、0.1〜1.0質量部であることが好ましい。前記安定化剤が少なすぎると、前記酸性乳飲料の製造方法によっても、沈殿の発生の抑制効果が低下する傾向がある。また、前記安定化剤が多すぎると、酸性乳飲料の風味が損なわれる傾向がある。
以下に、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例]
まず、攪拌装置が備えられた溶解タンクに水700Lを収容した。
一方、グルコサミン(えび・かに由来物、キトサン含有)13.6kgと、ペクチン3.2kgとを、粉体混合機を用いて、粉体混合した。そうすることによって、グルコサミンとペクチンとの混合物が得られた。
また、フカヒレエキス(コンドロイチン含有)0.7kgと、コラーゲンペプチド(コラーゲントリペプチド)3.5kgとを、粉体混合機を用いて、粉体混合した。そうすることによって、フカヒレエキスとコラーゲンペプチドとの混合物が得られた。
そして、前記攪拌装置で水を攪拌させながら、前記グルコサミンとペクチンとの混合物を、ママコ(だま)が形成されないように前記水に徐々に添加した。
その後、前記グルコサミンとペクチンとの混合物を水に添加して得られた添加液に、還元水飴117kg、スクラロース45kg、前記フカヒレエキスとコラーゲンペプチドとの混合物4.2kgの順に、ママコ(だま)が形成されないように添加した。その後、50質量%乳酸水溶液3kgを投入して、pHを4.0に調整した。
このようにして得られた液体に混合液を水等の代わりに用いて、従来の酸性乳飲料の製造方法に従うことによって、酸性乳飲料を調製した。具体的には、発酵乳を添加した。
このようにして得られた酸性乳飲料は、10℃で20日間放置しても、沈殿が目視で確認できなかった。
[比較例]
グルコサミンとペクチンとを予め混合すること以外、実施例1と同様に行った。具体的には、まず、攪拌装置が備えられた溶解タンクに水700Lを収容した。
一方、フカヒレエキス0.7kgと、コラーゲンペプチド3.5kgとを、粉体混合機を用いて、粉体混合した。そうすることによって、フカヒレエキスとコラーゲンペプチドとの混合物が得られた。
そして、前記攪拌装置で水を攪拌させながら、グルコサミン13.6kg、前記フカヒレエキスとコラーゲンペプチドとの混合物4.2kg、ペクチン3.2kg、還元水飴117kg、スクラロース45kgの順に、ママコ(だま)ができるだけ形成されないように添加した。その後、50質量%乳酸水溶液3kgを投入して、pHを4.0に調整した。
このようにして得られた液体に混合液を水等の代わりに用いて、従来の酸性乳飲料の製造方法に従うことによって、酸性乳飲料を調製した。具体的には、発酵乳を添加した。
このようにして得られた酸性乳飲料は10℃で20日間放置すると、目視で沈殿が確認された。
以上のことから、本実施例のように、アミノ糖と安定化剤であるペクチンとを予め混合した場合は、予め混合しなかった比較例とは異なり、アミノ糖として前記グルコサミン、グリコサミノグリカンとして前記フカヒレエキス、コラーゲンとして前記コラーゲンペプチドが含有されていても、沈殿の発生を長期間にわたって充分に抑制できる酸性乳飲料が得られることがわかった。

Claims (9)

  1. アミノ糖とグリコサミノグリカンとコラーゲンペプチドとを含有する酸性乳飲料の製造方法であって、
    アミノ糖と安定化剤とを混合する第1混合工程と、
    前記第1混合工程によって得られた第1混合物を、水に添加する第1添加工程と、
    前記第1添加工程によって得られた混合液に、グリコサミノグリカン及びコラーゲンを添加する第2添加工程とを備えることを特徴とする酸性乳飲料の製造方法。
  2. 前記第2添加工程が、
    前記グリコサミノグリカンと前記安定化剤とを混合する第2混合工程と、
    前記コラーゲンペプチドと前記安定化剤とを混合する第3混合工程と、
    前記第2混合工程で得られた第2混合物と前記第3混合工程で得られた第3混合物とを、前記混合液に添加する工程とを備える請求項1に記載の酸性乳飲料の製造方法。
  3. 前記アミノ糖として、グルコサミンを用いる請求項1又は請求項2に記載の酸性乳飲料の製造方法。
  4. 前記グルコサミンが、キチン質物質を含む請求項3に記載の酸性乳飲料の製造方法。
  5. 前記安定化剤として、ペクチンを用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法。
  6. 前記グリコサミノグリカンとして、コンドロイチン硫酸を用いる請求項1〜5のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法。
  7. 前記コラーゲンとして、コラーゲントリペプチドを用いる請求項1〜6のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法。
  8. 前記第2添加工程によって得られた液体に、発酵乳を添加する第3添加工程を備える請求項1〜7のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法によって製造された酸性乳飲料。
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