JP2010268709A - 酸性ゲル状食品 - Google Patents

酸性ゲル状食品 Download PDF

Info

Publication number
JP2010268709A
JP2010268709A JP2009121979A JP2009121979A JP2010268709A JP 2010268709 A JP2010268709 A JP 2010268709A JP 2009121979 A JP2009121979 A JP 2009121979A JP 2009121979 A JP2009121979 A JP 2009121979A JP 2010268709 A JP2010268709 A JP 2010268709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
food
sodium
acidic
hyaluronic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009121979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5089650B2 (ja
Inventor
Azusa Araki
あづさ 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
QP Corp
Original Assignee
QP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by QP Corp filed Critical QP Corp
Priority to JP2009121979A priority Critical patent/JP5089650B2/ja
Publication of JP2010268709A publication Critical patent/JP2010268709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5089650B2 publication Critical patent/JP5089650B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Abstract

【課題】コラーゲンペプチド及び寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種を配合し、つやを有するpH3.5〜4.5の酸性ゲル状食品を提供する。
【解決手段】コラーゲンペプチド及び寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種を配合し、pH3.5〜4.5の酸性ゲル状食品において、ヒアルロン酸及び/又はその塩を配合し、かつヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し0.8〜50部のナトリウムを含有する酸性ゲル状食品。
【選択図】なし

Description

本発明は、コラーゲンペプチド及び寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種を配合したつやを有する酸性ゲル状食品に関する。
コラーゲンは、真皮、靱帯、腱、骨、軟骨等を構成する蛋白質で、多細胞動物の細胞外基質(細胞外マトリクス)の主成分であり、肌質の改善を期待し、化粧料、医薬品及び食品の原料に広く利用されている。さらに、食品の場合、経口摂取による吸収性の改善を期待して、コラーゲンを酵素処理等で低分子化し、粉末状、飲料、ゲル状等の様々な形態に調製したコラーゲンペプチド配合食品が吸い口付き容器等に詰められ広く市販されている。
本発明者は、コラーゲンペプチド配合ゲル状食品に着目し、フルーツデザートや野菜サラダ、鍋料理等の料理のトッピング用に保型性を高め、かつゲル表面が光を反射してきらきらと輝きつやを有するコラーゲンペプチド配合ゲル状食品を製することができれば、外観からコラーゲンによる健康や美容に関する効果の発現を連想し、視覚的に摂取効果を高めることができると考え研究開発を行った。
しかしながら、コラーゲンペプチドと、トッピング用の保型性に適した増粘剤として寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種を配合しpH3.5〜4.5の酸性ゲル状食品を調製したところ、つやが出ず、外観から健康や美容に関する効果の発現を連想させるコラーゲンペプチド配合酸性ゲル状食品を製することができなかった。
従来、つやを有するゲル状食品として、増粘多糖類を主原料とした食品用つや出し剤(特許文献1)が知られ、実施例にはペクチン及びイオタカラギーナンを配合したpH4の酸性ゲル状食品が記載されている。しかしながら、前記実施例の酸性ゲル状食品にコラーゲンペプチドを配合したところつやが無くなってしまった。
また、カラギーナン、ジェランガム、アラビアガム、キサンタンガム、ペクチン等の酸性多糖類、グレープ、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー等の果汁、緑茶、紅茶等の茶系エキス類、赤ワインから選ばれる少なくとも1種及びコラーゲンを配合し、かつ、コラーゲンの等電点よりも低いpH値を有する飲食品において、白濁や沈殿の発生を防止するため、平均分子量4000以下のコラーゲンペプチドを配合した飲食品(特許文献2)が知られ、実施例にはカッパカラギーナン及びコラーゲンペプチドを配合したpH3.9のゼリー食品が記載されている。しかしながら、前記コラーゲンペプチドを配合したpH3.5〜4.5の酸性ゲル状食品の場合、白濁は抑制できているものの、本発明のゲル状食品に求めるつやが出ておらず、視覚的にコラーゲンの摂取効果を得たい消費者の要望を十分に満足するものではなかった。
特開2008−125499号公報 特許3574612号公報
そこで、本発明は、コラーゲンペプチド及び寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種を配合し、つやを有するpH3.5〜4.5の酸性ゲル状食品を提供するものである。
本発明者が、前記目的を達成すべくコラーゲンペプチドを配合した酸性ゲル状食品について鋭意研究を重ねた結果、コラーゲンペプチド及び寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種を配合し、pH3.5〜4.5の酸性ゲル状食品において、ヒアルロン酸及び/又はその塩を配合し、かつヒアルロン酸及び/又はその塩に対し特定比率のナトリウムを含有させたところ、意外にもつやを有することを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)コラーゲンペプチド及び寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種を配合し、pH3.5〜4.5の酸性ゲル状食品において、ヒアルロン酸及び/又はその塩を配合し、かつヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し0.8〜50部のナトリウムを含有する酸性ゲル状食品、
(2)ヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し1〜40部のクエン酸ナトリウム由来のナトリウムを含有する(1)記載の酸性ゲル状食品、である。
本発明によれば、つやを有するコラーゲンペプチド配合酸性ゲル状食品を提供することができ、コラーゲンの摂取効果を視覚的に高めることで酸性ゲル状食品市場の更なる拡大が期待できる。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、特に規定しない限り、本発明において「%」は「質量%」、「部」は「質量部」をそれぞれ意味する。
本発明の酸性ゲル状食品は、コラーゲンペプチド及び寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種を配合し、pH3.5〜4.5であり、さらにヒアルロン酸及び/又はその塩を配合し、かつヒアルロン酸及び/又はその塩に対し特定比率のナトリウムを含有することにより、はじめてつやを有する酸性ゲル状食品が得られる。
ここで、本発明の酸性ゲル状食品に用いるコラーゲンペプチドは、特に限定されずコラーゲンペプチドとして市販されているものを用いればよいが、つやを有する酸性ゲル状食品が得られやすいことから、平均分子量300〜1万のものが好ましく、300〜5000がより好ましい。
本発明の酸性ゲル状食品に用いる寒天は、通常食品素材として利用されているものであれば特に限定されず、一般に紅藻類から抽出して得られるアガロースとアガロペクチンを含有する多糖類のいずれを使用しても構わない。
本発明の酸性ゲル状食品に用いるジェランガムは、通常食品素材として利用されているものであれば特に限定されず、例えば、グルコースのC−2位にグリセリル基1残基が結合しC−6位にアセチル基が平均1/2残基結合しているネイティブ型ジェランガムや、これを脱アセチル化して精製された脱アシル型ジェランガムのいずれを使用しても構わない。
本発明の酸性ゲル状食品に用いるカラギーナンは、通常食品素材として利用されているものであれば特に限定されない。カラギーナンは、一般に紅藻類から抽出して得られる硫酸基を持つガラクタンの一種であり、硫酸基の位置と数によってκ、λ、ι型に大別され、目的に応じて分画することができる。また、各型の含有割合は海藻の種類や年齢、部位等により変動するが、本発明の酸性ゲル状食品にはいずれのカラギーナンを用いても構わない。
本発明の酸性ゲル状食品に用いるローカストビーンガムは、通常食品素材として利用されているものであれば特に限定されない。ローカストビーンガムは、一般にカロブ樹の種子の胚乳部分を精製して得られる多糖類であり、D−マンノースを主鎖にD−ガラクトースを側鎖に持つガラクトマンナンガムの一種である。D−マンノースとD−ガラクトースの含有比率は、原料種子や精製方法により変動するが、本発明の酸性ゲル状食品にはいずれのローカストビーンガムを用いても構わない。
本発明の酸性ゲル状食品に用いる寒天、ジェランガム、カラギーナン及びローカストビーンガムは、料理のトッピング用途における保型性に優れている。寒天、ジェランガム、カラギーナン及びローカストビーンガムの合計配合量は、料理のトッピング用に保型性を適宜発現する量であれば特に限定されないが、0.01〜3%が好ましく、0.1〜3%がより好ましい。
本発明のゲル状食品をpH3.5〜4.5の酸性にするための酸剤は、食品に用いられているものであれば特に限定されないが、リンゴ、アセロラ、グレープフルーツ等の果汁、リンゴ酢、黒酢等の酢、クエン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、酢酸等を挙げることができる。
本発明の酸性ゲル状食品は、pH3.5〜4.5に調整することにより微生物の増殖を抑制し保存性を高めることができる。酸性にすることによりレトルト処理等の高温高圧加熱処理を施さなくとも常温での流通、保存が可能となり、食品の風味、食感の変化を最小限に留めることができる。また、本発明の酸性ゲル状食品はpH3.5〜4.5でつやを有し、オレンジ、ベリー、リンゴ等の酸性フルーツを配合したデザートや酸性液状調味料を配合した野菜サラダと合わせた場合に本発明の効果を奏し易く好ましい。
本発明は、上記特定成分を有し特定pHの酸性ゲル状食品において、ヒアルロン酸及び/又はその塩を配合し、かつヒアルロン酸及び/又はその塩に対し特定比率のナトリウムを含有するものである。
ヒアルロン酸とは、グルクロン酸とN−アセチルグルコサミンとの二糖からなる繰り返し構成単位を1以上有する多糖類をいう。本発明で使用する原料ヒアルロン酸及び/又はその塩は、特に限定されるものではないが、例えば鶏冠、臍の緒、眼球、皮膚、軟骨等の生体組織、あるいはストレプトコッカス属等のヒアルロン酸産生微生物を培養して得られる培養液等を原料として、抽出(更に必要に応じて精製)して得られるものである。
本発明の酸性ゲル状食品に用いるヒアルロン酸及び/又はその塩は、特に限定されるものではなく、当該粗抽出物あるいは精製物の何れを用いても良いが、精製物、具体的にはヒアルロン酸及び/又はその塩の純度が90%以上のものが好ましい。純度が90%未満の場合は、保管中に着色してつやを損なう恐れがあり好ましくない。
また、本発明で使用するヒアルロン酸の塩は、通常食品素材として使用されているものであれば特に限定されず、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等を挙げることができ、ナトリウム塩が好ましい。
本発明の酸性ゲル状食品に用いるヒアルロン酸及び/又はその塩の配合量は、特に限定されないが全体に対し0.001〜0.5%が好ましい。ヒアルロン酸及び/又はその塩の配合量が前記範囲より少ない場合、つやのあるゲルが得られない場合がある。前記範囲より多い場合、配合量を増やしたとしても本発明の効果が増し難く経済的でない。
本発明の酸性ゲル状食品は、ヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し0.8〜50部のナトリウムを含有し、2〜30部が好ましい。ナトリウム濃度が前記範囲より少ない場合、つやのあるゲルが得られ難い。前記範囲より多い場合、固形分が溶解しきらず外観を損ねつやのあるゲルが得られ難い。なお、ナトリウム濃度の測定は、原子吸光分析法により算出することができる。
本発明の酸性ゲル状食品に用いるナトリウム化合物は、特に限定されないが、例えば、クエン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等を用いることができ、特にクエン酸ナトリウムを用いた場合、つやのあるゲルが得られ非常に好ましい。なお、ヒアルロン酸ナトリウム1部に対するナトリウム濃度は、ナトリウムイオンと水素イオンの置換度にもよるが0.02〜0.1部である。
本発明の酸性ゲル状食品に用いるクエン酸ナトリウムは、通常食品添加物として使用されているものであれば特に限定されず、二ナトリウム塩、三ナトリウム塩のいずれを使用しても構わない。
本発明の酸性ゲル状食品は、特に限定されないが、ヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し1〜40部のクエン酸ナトリウム由来のナトリウムを含有することが好ましく、2〜30部がより好ましい。クエン酸ナトリウム由来のナトリウム濃度が前記範囲より少ない場合、つやのあるゲルが得られ難い。前記範囲より多い場合、固形分が溶解しきらず外観を損ねつやのあるゲルが得られ難い。
本発明の酸性ゲル状食品は、寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種、コラーゲンペプチド、酸剤、ヒアルロン酸及び/又はその塩及びナトリウム化合物以外に、本発明の効果を損わない範囲で適宜選択し配合することができる。具体的には、例えば、キサンタンガム、タマリンドシードガム、グアガム、アラビアガム、サイリュードシードガム、ペクチン、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、うるち米澱粉、小麦澱粉、タピオカ澱粉、甘藷澱粉、ワキシコーンスターチ、もち米澱粉、湿熱処理澱粉、加工澱粉等の増粘剤、グルコース、ショ糖、乳糖、麦芽糖、オリゴ糖、ぶどう糖果糖液糖、はちみつ等の糖類、スクラロース、ステビア、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、キシリトール、トレハロース、パラチノース等の甘味料、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、リゾリン脂質等の乳化剤、食塩、核酸、アミノ酸、グルタミン酸ナトリウム等の調味料、各種ペプチド、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ナイアシン等のビタミン類、カルシウム、カリウム、マグネシウム等のミネラル類又はその塩、香辛料、着色料、香料等が挙げられる。
なお、本発明の酸性ゲル状食品の水分含有量は、特に限定されないが、寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種とヒアルロン酸及び/又はその塩がそれぞれ保水性に優れていることから、調整し易さを考慮し50%以上が好ましい。
以下に本発明の酸性ゲル状食品を実施例及び試験例に基づき詳述する。なお、本発明はこれに限定するものではない。
〔実施例1〕
清水90.99%、グラニュ糖2%、スクラロース0.01%、コラーゲンペプチド(平均分子量2000〜4000)1%、寒天2%、ヒアルロン酸及び/又はその塩(平均分子量10万〜50万)0.5%、クエン酸三ナトリウム2%(ナトリウム濃度0.54%)、クエン酸(結晶)1.5%をミキサーに入れて品温80℃で加熱混合撹拌後、150g容のスパウトパウチに150gずつ充填した。充填後、品温10℃まで冷却することによりゲル化剤を増粘させ酸性ゲル状食品(ナトリウム濃度0.56%)を得た。なお、製した酸性ゲル状食品は、pH4.2、ナトリウム濃度がヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し1.1部、クエン酸ナトリウム由来のナトリウム濃度がヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し1.1部であった。
実施例1で得たゲル状物(1cmダイスカット)30gを、オレンジ(くし型)30g、バナナ(輪切り)20g、リンゴ(ダイス)30g、タピオカパール10gとパフェグラスに盛り付け、合計120gのフルーツデザートを製したところ、本発明の酸性ゲル状食品がつやを有してきらきらと輝き、外観から健康や美容に関する効果の発現を連想させ好ましかった。
〔実施例2〕
清水91.18%、グラニュ糖2%、スクラロース0.01%、コラーゲンペプチド(平均分子量500〜2000)1%、ジェランガム1%、カラギーナン1%、ヒアルロン酸及び/又はその塩(平均分子量60万〜100万)0.01%、クエン酸二ナトリウム2%(ナトリウム濃度0.39%)、クエン酸(結晶)1.5%、酢酸ナトリウム0.1%、アスコルビン酸ナトリウム0.1%、乳酸カルシウム0.1%をミキサーに入れて品温80℃で加熱混合撹拌後、150g容のスパウトパウチに150gずつ充填した。充填後、品温10℃まで冷却することによりゲル化剤を増粘させ酸性ゲル状食品(ナトリウム濃度0.43%)を得た。なお、製した酸性ゲル状食品は、pH3.8、ナトリウム濃度がヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し43部、クエン酸ナトリウム由来のナトリウム濃度がヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し39部であった。
〔比較例1〕
ヒアルロン酸及び/又はその塩をキサンタンガムに置換えた以外は、実施例1に準じて酸性ゲル状食品を得た。
〔比較例2〕
クエン酸三ナトリウム2%(ナトリウム濃度0.54%)をクエン酸三ナトリウム0.2%(ナトリウム濃度0.05%)、清水1.8%に置換えた以外は、実施例1に準じて酸性ゲル状食品を得た。
〔試験例1〕
実施例1、2及び比較例1、2の酸性ゲル状食品について、つやの有無を外観評価により確認し、つやを有する場合をA、ほぼつやを有する場合をB、つやが無く本発明の酸性ゲル状食品としての外観を損ねている場合をCとした。なお、製した酸性ゲル状食品は全てpH3.5〜4.5であった。
〔表1〕
表1の結果、ナトリウム濃度がヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し0.8〜50部の場合、コラーゲンペプチドを配合しているにも拘わらずつやを有する酸性ゲル状食品が得られ非常に好ましかった(実施例1、2)。一方、ナトリウム濃度がヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し0.8〜50部の範囲を外れた場合、つやを有する酸性ゲル状食品は得られなかった(比較例1、2)。
〔試験例2〕
ヒアルロン酸及び/又はその塩に対するナトリウム濃度の影響を調べるため、ヒアルロン酸及び/又はその塩、クエン酸三ナトリウム(ナトリウム含量27%)及びpH調整用のクエン酸の配合量を変更した以外は実施例1に準じて酸性ゲル状食品を製した。得られた酸性ゲル状食品は上記試験例1の評価基準に沿って外観評価を行った。結果を表2に示す。なお、製した酸性ゲル状食品は全てpH3.8に調整した。
表2の結果、ナトリウム濃度がヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し0.8〜50部の場合、コラーゲンペプチドを配合しているにも拘わらずつやを有し非常に好ましかった(No.3、4)。一方、1部未満又は50部より多く配合した場合、つやを有する酸性ゲル状食品は得られなかった(No.1、2、5)。
さらに、表2の結果より、クエン酸ナトリウム由来のナトリウム濃度が、ヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し1〜40部の場合、コラーゲンペプチドを配合しているにも拘わらずつやを有し好ましかった(No.3、4)。一方、1部未満又は40部より多く配合した場合、つやを有する酸性ゲル状食品は得られなかった(No.1、2、5)。
〔試験例3〕
ナトリウム化合物の種類によるゲルのつやに対する影響を調べるため、ナトリウム化合物の種類を変更した以外は実施例1に準じて酸性ゲル状食品を製した。得られた酸性ゲル状食品は上記試験例1の評価基準に沿って外観評価を行った。結果を表3に示す。
表3の結果、ナトリウム化合物の種類に拘らずつやを有する酸性ゲル状食品が得られるが、特にクエン酸ナトリウムを配合した場合、よりつやを有する酸性ゲル状食品を得ることができ非常に好ましかった(No.6)。

Claims (2)

  1. コラーゲンペプチド及び寒天、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガムから選ばれる少なくとも1種を配合し、pH3.5〜4.5の酸性ゲル状食品において、ヒアルロン酸及び/又はその塩を配合し、かつヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し0.8〜50部のナトリウムを含有することを特徴とする酸性ゲル状食品。
  2. ヒアルロン酸及び/又はその塩1部に対し1〜40部のクエン酸ナトリウム由来のナトリウムを含有する請求項1記載の酸性ゲル状食品。
JP2009121979A 2009-05-20 2009-05-20 酸性ゲル状食品 Expired - Fee Related JP5089650B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121979A JP5089650B2 (ja) 2009-05-20 2009-05-20 酸性ゲル状食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121979A JP5089650B2 (ja) 2009-05-20 2009-05-20 酸性ゲル状食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010268709A true JP2010268709A (ja) 2010-12-02
JP5089650B2 JP5089650B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=43417297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009121979A Expired - Fee Related JP5089650B2 (ja) 2009-05-20 2009-05-20 酸性ゲル状食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5089650B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013081420A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Q P Corp 酸性ゲル状食品
JP2013135666A (ja) * 2011-11-30 2013-07-11 Sanei Gen Ffi Inc コラーゲン含有酸性ゲル状飲食品
JP2013198475A (ja) * 2011-11-30 2013-10-03 Sanei Gen Ffi Inc タンパク質及び酸性多糖類を含有する、酸性ゲル状飲食品の凝集物形成抑制方法
JP2014036614A (ja) * 2012-08-16 2014-02-27 Morinaga & Co Ltd 酸性ゼリー飲食品及びその製造方法
JP2014103885A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Q P Corp 酸性ゲル状食品
JP2018134070A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 株式会社たらみ ゼリー、ゼリーの製造方法及びゼリーのコラーゲンの臭いの抑制方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1175726A (ja) * 1997-09-04 1999-03-23 Morinaga & Co Ltd ゼリー様飲食品
JP2002051734A (ja) * 2000-08-08 2002-02-19 Nitta Gelatin Inc コラーゲン添加飲食品
JP2002315548A (ja) * 2001-02-13 2002-10-29 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 栄養飲料またはゼリー
JP2007043960A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Towa Kagaku Kk ゼリー化した活力促進・老化防止食品及びその製造方法
JP2007167079A (ja) * 2007-03-30 2007-07-05 Sanei Gen Ffi Inc コラーゲン含有酸性飲食品
JP2007297460A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Q P Corp 新規なヒアルロン酸および/またはその塩、ならびにこれを用いた化粧料、医薬組成物、食品組成物、および化粧料キット
JP2008173109A (ja) * 2006-09-15 2008-07-31 Q P Corp 酸性飲料

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1175726A (ja) * 1997-09-04 1999-03-23 Morinaga & Co Ltd ゼリー様飲食品
JP2002051734A (ja) * 2000-08-08 2002-02-19 Nitta Gelatin Inc コラーゲン添加飲食品
JP2002315548A (ja) * 2001-02-13 2002-10-29 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 栄養飲料またはゼリー
JP2007043960A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Towa Kagaku Kk ゼリー化した活力促進・老化防止食品及びその製造方法
JP2007297460A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Q P Corp 新規なヒアルロン酸および/またはその塩、ならびにこれを用いた化粧料、医薬組成物、食品組成物、および化粧料キット
JP2008173109A (ja) * 2006-09-15 2008-07-31 Q P Corp 酸性飲料
JP2007167079A (ja) * 2007-03-30 2007-07-05 Sanei Gen Ffi Inc コラーゲン含有酸性飲食品

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013081420A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Q P Corp 酸性ゲル状食品
JP2013135666A (ja) * 2011-11-30 2013-07-11 Sanei Gen Ffi Inc コラーゲン含有酸性ゲル状飲食品
JP2013198475A (ja) * 2011-11-30 2013-10-03 Sanei Gen Ffi Inc タンパク質及び酸性多糖類を含有する、酸性ゲル状飲食品の凝集物形成抑制方法
JP2014036614A (ja) * 2012-08-16 2014-02-27 Morinaga & Co Ltd 酸性ゼリー飲食品及びその製造方法
JP2014103885A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Q P Corp 酸性ゲル状食品
JP2018134070A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 株式会社たらみ ゼリー、ゼリーの製造方法及びゼリーのコラーゲンの臭いの抑制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5089650B2 (ja) 2012-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Behera et al. Nutritional and potential health benefits of konjac glucomannan, a promising polysaccharide of elephant foot yam, Amorphophallus konjac K. Koch: A review
JP5089650B2 (ja) 酸性ゲル状食品
JP4263513B2 (ja) 咀嚼・嚥下困難者用食品ならびに咀嚼・嚥下補助組成物
KR101367741B1 (ko) 가르시니아캄보지아추출물을 함유하는 젤리 조성물 및 이의 제조 방법
JP5305779B2 (ja) 生野菜サラダの製造方法
JP2014103896A (ja) 酸性ゲル状食品
EP2945492A1 (en) Non-cariogenic jelly confectionary
KR101671146B1 (ko) 젤라틴을 이용한 복숭아 과즙 첨가 젤리 및 그 제조방법
JP2004350680A (ja) 咀嚼・嚥下困難者用食品に適したゲル状組成物及びゲル化剤組成物
JP2013135666A (ja) コラーゲン含有酸性ゲル状飲食品
JP2013215164A (ja) ドレッシングおよびドレッシングタイプ調味料
JP5839924B2 (ja) 酸性ゲル状食品
JP2009067886A (ja) 高ゲル強度ジェランガムの新規用途
JP2005218361A (ja) 食品の品質改良法および品質改良された食品
JP2009183212A (ja) 酸性飲料
JP2008125435A (ja) ゲル形成性組成物及びこの組成物を含有するゲル
JP4937202B2 (ja) 酸性透明ゲル状食品
JP5140636B2 (ja) 酸性透明ゲル状食品
JP4937974B2 (ja) フルーツデザート
JP2013081421A (ja) 冷菓
JP4937227B2 (ja) 酸性透明ゲル状食品
JP5193131B2 (ja) 酸性透明ゲル状食品
JP4990245B2 (ja) 鍋料理用付けダレ
JP5988845B2 (ja) 酸性ゲル状食品
JP6215608B2 (ja) 卵スープの濁りを防止する方法、卵スープ用殺菌加工液全卵、当該殺菌加工液全卵を用いた卵スープ、及びその卵スープの製造方法。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120911

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5089650

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees