JPH116811A - 接触燃焼式ガスセンサ及び製造方法 - Google Patents

接触燃焼式ガスセンサ及び製造方法

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JPH116811A
JPH116811A JP16152197A JP16152197A JPH116811A JP H116811 A JPH116811 A JP H116811A JP 16152197 A JP16152197 A JP 16152197A JP 16152197 A JP16152197 A JP 16152197A JP H116811 A JPH116811 A JP H116811A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱応力に対する熱伝導層22の応力破壊耐
性、熱伝導層22の表面積の実効的拡大、熱伝導層22
の表面の汚染耐性を図って接触燃焼式ガスセンサの長期
的に高い安定性、再現性および信頼性を実現すること。 【解決手段】 ダイアフラム122上に形成され可燃性
ガスの燃焼を促すためのヒータ18と、ヒータ18に熱
的に接触して設けられた熱良導体であるポーラス形の陽
極酸化皮膜22とポーラス形の陽極酸化皮膜22を介し
て伝導されたヒータ18の発熱量に応じて発熱して可燃
性ガスの燃焼に対して触媒として作用する触媒層24を
有するガス検知素子30と、ガス検知素子30に隣接し
てダイアフラム122上に形成され可燃性ガスの燃焼を
促すためのヒータ18とヒータ18に熱的に接触して設
けられた熱良導体であるポーラス形の陽極酸化皮膜22
を有する補償素子321,322,323を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスセンサおよび
その製造方法に関し、特に、基板上にガス検知素子と補
償素子とが隣接して設けられ、ガス検知素子と補償素子
とで可燃性ガスを燃焼する際に発生する燃焼熱を検出す
ることによって可燃性ガスを検量する接触燃焼式ガスセ
ンサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の接触燃焼式ガスセンサを
説明するための断面図である。
【0003】従来この種の接触燃焼式ガスセンサとして
は、例えば、特開平7−113776号公報(発明の名
称:接触燃焼式ガスセンサ、出願人:富士電機株式会
社、出願日:1993年10月19日)に示すようなも
のがある。
【0004】すなわち、図4に示す接触燃焼式ガスセン
サAは、半導体基体1に誘電体層3で橋絡部を形成し、
橋絡部上に4個の金属薄膜抵抗体(白金)7A,7B,
7C,7Dを形成し、金属薄膜抵抗体7A,7B,7
C,7Dを加熱体および抵抗測温体として用い、隣接す
る金属薄膜抵抗体7A,7B,7C,7Dの上にガス検
知層5と補償層6を各々設け、触媒担体としてのアルミ
ナ担体を蒸着処理またはスパッタ処理を用いて金属薄膜
抵抗体7A,7B,7C,7D上に形成し、アルミナ担
体に貴金属を担持してガス検知層5を形成し、アルミナ
担体に酸化銅を担持して補償層6を形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の接触燃焼式ガスセンサAでは、触媒担体とし
てのアルミナ担体を蒸着処理またはスパッタ処理を用い
て金属薄膜抵抗体7A,7B,7C,7D上に形成して
いたため、金属薄膜抵抗体7A,7B,7C,7D表面
から内部へのアルミナ担体の拡散性および膜の密着強度
が十分でなく、金属薄膜抵抗体7A,7B,7C,7D
が加熱状態になった際に発生する熱応力に起因してアル
ミナ担体に応力破壊が発生してしまう可能性があり、ア
ルミナ担体に応力破壊に起因してセンサのガス検知感度
に経時的な劣化が発生する可能性がある結果、長期的に
高い安定性および信頼性を実現することが難しいという
技術的課題があった。
【0006】また触媒担体としてのアルミナ担体を蒸着
処理またはスパッタ処理を用いて金属薄膜抵抗体7A,
7B,7C,7D上に形成していたため、可燃性ガスの
燃焼に寄与するアルミナ担体の表面積が十分でない結
果、十分なガス検知感度が得られない可能性があるとい
う技術的課題もあった。
【0007】さらに、可燃性ガスの燃焼に寄与するアル
ミナ担体の表面積が十分でないことに起因して、大気中
を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子がアルミナ担
体の表面に付着した場合にガス検知感度の急激な劣化が
発生する可能性がある結果、長期的に高い安定性および
信頼性を実現することが難しいという技術的課題もあっ
た。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題としており、第1に、所定の厚さで形成
されたダイアフラム上にガス検知素子と補償素子とが隣
接して設けられ、ガス検知素子と補償素子とで可燃性ガ
スを燃焼する際に発生する燃焼熱を検出することによっ
て可燃性ガスを検量する接触燃焼式ガスセンサであっ
て、ガス検知素子は、ダイアフラム上に形成され可燃性
ガスの燃焼を促すためのヒータと、ヒータに熱的に接触
して設けられた熱良導体である熱伝導層と、熱伝導層を
介して伝導されたヒータの発熱量に応じて発熱して可燃
性ガスの燃焼に対して触媒として作用する触媒層を有
し、また補償素子は、ガス検知素子に隣接してダイアフ
ラム上に形成され可燃性ガスの燃焼を促すためのヒータ
と、ヒータに熱的に接触して設けられた熱良導体である
熱伝導層を有し、ガス検知素子における熱伝導層と補償
素子における熱伝導層とをアルミニウムの酸化物、タン
タルの酸化物、チタンの酸化物、ジルコニウムの酸化
物、シリコン酸化物、スズ酸化物、タングステン酸化
物、亜鉛酸化物の少なくとも何れかを有するポーラス形
の陽極酸化皮膜を用いて形成し、さらに、ガス検知素子
側の陽極酸化皮膜に接触した状態で触媒層を形成するこ
とにより、ポーラス形の陽極酸化皮膜で形成された熱伝
導層とヒータとの間で十分な膜密着強度を実現でき、ヒ
ータが加熱状態になった際に発生する熱応力に対する熱
伝導層の応力破壊耐性を実現でき、センサのガス検知感
度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的に高い
安定性および信頼性を実現できる接触燃焼式ガスセンサ
を提供することを課題としている。
【0009】また触媒担体としてのポーラス形の陽極酸
化皮膜で熱伝導層を形成することにより、可燃性ガスの
燃焼に寄与する熱伝導層の表面積を実効的に拡大するこ
とができる結果、十分なガス検知感度を実現することが
できる接触燃焼式ガスセンサを提供することを課題とし
ている。
【0010】さらに、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱伝
導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、大
気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子が熱伝導
層の表面に付着した場合であっても、ガス検知感度の急
激な劣化が発生する現象を回避できる結果、長期的に高
い安定性および信頼性を実現できる接触燃焼式ガスセン
サを提供することを課題としている。
【0011】また第2に、基板上に誘電体膜を形成する
誘電体膜形成工程と、誘電体膜形成工程に続いて、ガス
検知素子におけるヒータと補償素子におけるヒータを形
成するヒータ形成工程と、ヒータ形成工程に続いて、ガ
ス検知素子における熱伝導層と補償素子における熱伝導
層を形成する熱伝導層形成工程と、熱伝導層形成工程に
続いて、ガス検知素子における熱伝導層と補償素子にお
ける熱伝導層上に、アルミニウムの酸化物、タンタルの
酸化物、チタンの酸化物、ジルコニウムの酸化物、シリ
コン酸化物、スズ酸化物、タングステン酸化物、亜鉛酸
化物の少なくとも何れかを薄膜状態で形成する工程と、
前工程で形成した薄膜に陽極酸化処理を行って陽極酸化
皮膜を形成する陽極酸化皮膜形成工程と、陽極酸化皮膜
形成工程に続いて、ガス検知素子の陽極酸化皮膜に接触
した状態で触媒層を形成する触媒層形成工程を有する前
述の接触燃焼式ガスセンサの製造方法により、ポーラス
形の陽極酸化皮膜で形成された熱伝導層とヒータとの間
で十分な膜密着強度を実現でき、ヒータが加熱状態にな
った際に発生する熱応力に対する熱伝導層の応力破壊耐
性を実現でき、センサのガス検知感度の初期特性を経時
的に維持できる結果、長期的に高い安定性および信頼性
を実現できる製造方法を提供することを課題としてい
る。
【0012】また触媒担体としてのポーラス形の陽極酸
化皮膜で熱伝導層を形成することにより、可燃性ガスの
燃焼に寄与する熱伝導層の表面積を実効的に拡大するこ
とができる結果、十分なガス検知感度を実現することが
できる製造方法を提供することを課題としている。
【0013】さらに、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱伝
導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、大
気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子が熱伝導
層の表面に付着した場合であっても、ガス検知感度の急
激な劣化が発生する現象を回避して汚染耐性を向上でき
る結果、長期的に高い安定性および信頼性を実現できる
製造方法を提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板12上にガス検知素子30と補償素子321,
322,323とが隣接して設けられ、ガス検知素子30
と補償素子321,322,323とで可燃性ガスを燃焼
する際に発生する燃焼熱を検出することによって可燃性
ガスを検量する接触燃焼式ガスセンサであって、前記ガ
ス検知素子30は、基板12上に形成され前記可燃性ガ
スの燃焼を促すためのヒータ18と、当該ヒータ18に
熱的に接触して設けられた熱良導体である熱伝導層22
と、当該熱伝導層22を介して伝導された当該ヒータ1
8の発熱量に応じて発熱して前記可燃性ガスの燃焼に対
して触媒として作用する触媒層24を有する、ことを特
徴とする接触燃焼式ガスセンサ10である。
【0015】請求項1に記載の発明によれば、熱良導体
である熱伝導層22を設けることにより、ヒータ18が
生成する発熱量を効率よくかつ短時間で触媒層24に伝
導させることができる結果、高感度かつ高速応答なガス
燃焼動作および測温動作が可能な接触燃焼式ガスセンサ
10を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0016】さらに、可燃性ガスの燃焼に対して触媒と
して作用する触媒層24を設けることにより、十分なガ
ス検知感度を実現でき、さらに、長期的に高い安定性、
再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10
を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記補償素子3
21,322,323は、前記ガス検知素子30に隣接し
て基板12上に形成され前記可燃性ガスの燃焼を促すた
めのヒータ18と、当該ヒータ18に熱的に接触して設
けられた熱良導体である熱伝導層22を有する、ことを
特徴とする接触燃焼式ガスセンサ10である。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の効果に加えて、熱良導体である熱伝導層22を
設けることにより、ヒータ18が生成する発熱量を効率
よくかつ短時間で触媒層24に伝導させることができる
結果、高感度かつ高速応答な補償動作が可能な接触燃焼
式ガスセンサ10を実現できるようになるといった効果
を奏する。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記基板12に
接触した状態で当該基板12上に形成された誘電体膜1
4,16を有し、前記ガス検知素子30におけるヒータ
18と前記補償素子321,322,323におけるヒー
タ18が、前記誘電体膜14,16に接触した状態で当
該誘電体膜14,16上に形成されている、ことを特徴
とする接触燃焼式ガスセンサ10である。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の効果に加えて、熱不良導体特性を有する誘電体
膜14,16を設けることにより、ヒータ18が生成す
る発熱量が基板12中に熱拡散する現象を回避し、ヒー
タ18が生成する発熱量を効率よくかつ短時間で触媒層
24に伝導させることができる結果、高感度かつ高速応
答なガス燃焼動作および測温動作または補償動作が可能
な接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるようになると
いった効果を奏する。
【0021】請求項4に記載の発明は、所定の厚さで形
成されたダイアフラム122上にガス検知素子30と補
償素子321,322,323とが隣接して設けられ、ガ
ス検知素子30と補償素子321,322,323とで可
燃性ガスを燃焼する際に発生する燃焼熱を検出すること
によって可燃性ガスを検量する接触燃焼式ガスセンサで
あって、前記ガス検知素子30は、ダイアフラム122
上に形成され前記可燃性ガスの燃焼を促すためのヒータ
18と、当該ヒータ18に熱的に接触して設けられた熱
良導体である熱伝導層22と、当該熱伝導層22を介し
て伝導された当該ヒータ18の発熱量に応じて発熱して
前記可燃性ガスの燃焼に対して触媒として作用する触媒
層24を有する、ことを特徴とする接触燃焼式ガスセン
サ10である。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、基板12
よりも実効的に熱容量の小さいダイアフラム122上に
ヒータ18を設けることにより、ヒータ18が生成する
発熱量が基板12中に熱拡散する現象を回避できる結
果、ヒータ18が生成する発熱量を効率よくかつ短時間
で触媒層24に伝導させることができる結果、高感度か
つ高速応答なガス燃焼動作および測温動作が可能な接触
燃焼式ガスセンサ10を実現できるようになるといった
効果を奏する。
【0023】さらに、熱良導体である熱伝導層22を設
けることにより、ヒータ18が生成する発熱量を効率よ
くかつ短時間で触媒層24に伝導させることができる結
果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測温動作
が可能な接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるように
なるといった効果を奏する。
【0024】さらに、可燃性ガスの燃焼に対して触媒と
して作用する触媒層24を設けることにより、十分なガ
ス検知感度を実現でき、さらに、長期的に高い安定性、
再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10
を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記補償素子3
21,322,323は、前記ガス検知素子30に隣接し
てダイアフラム122上に形成され前記可燃性ガスの燃
焼を促すためのヒータ18と、当該ヒータ18に熱的に
接触して設けられた熱良導体である熱伝導層22を有す
る、ことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ10であ
る。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の効果に加えて、基板12よりも実効的に熱容量
の小さいダイアフラム122上にヒータ18を設けるこ
とにより、ヒータ18が生成する発熱量が基板12中に
熱拡散する現象を回避できる結果、ヒータ18が生成す
る発熱量を効率よくかつ短時間で触媒層24に伝導させ
ることができる結果、高感度かつ高速応答な補償動作が
可能な接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるようにな
るといった効果を奏する。
【0027】さらに、熱良導体である熱伝導層22を設
けることにより、ヒータ18が生成する発熱量を効率よ
くかつ短時間で触媒層24に伝導させることができる結
果、高感度かつ高速応答な補償動作が可能な接触燃焼式
ガスセンサ10を実現できるようになるといった効果を
奏する。
【0028】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記基
板12および前記ダイアフラム122が所定の結晶方位
を有するシリコン単結晶から成り、前記ダイアフラム1
22が異方性エッチングを用いて形成されている、こと
を特徴とする接触燃焼式ガスセンサ10である。
【0029】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
または5に記載の効果に加えて、半導体プロセスにおい
て用いられている異方性エッチング技術を流用すること
により、高いプロセス安定性を実現することができるよ
うになるといった効果を奏する。
【0030】請求項7に記載の発明は、請求項4ないし
6のいずれか一項に記載の接触燃焼式ガスセンサ10に
おいて、前記ダイアフラム122に接触した状態で当該
ダイアフラム122上に形成された誘電体膜14,16
を有し、前記ガス検知素子30におけるヒータ18と前
記補償素子321,322,323におけるヒータ18
が、前記誘電体膜14,16に接触した状態で当該誘電
体膜14,16上に形成されている、ことを特徴とする
接触燃焼式ガスセンサ10である。
【0031】請求項7に記載の発明によれば、請求項4
ないし6のいずれか一項に記載の効果と同様の効果を奏
する。
【0032】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか一項に記載の接触燃焼式ガスセンサ10に
おいて、前記ガス検知素子30における熱伝導層22と
前記補償素子321,322,323における熱伝導層2
2とは、陽極酸化皮膜22を用いて形成されている、こ
とを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ10である。
【0033】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
ないし7のいずれか一項に記載の効果に加えて、陽極酸
化皮膜22で形成された熱伝導層22とヒータ18との
間で十分な膜密着強度を実現でき、ヒータ18が加熱状
態になった際に発生する熱応力に対する熱伝導層22の
応力破壊耐性を実現でき、センサのガス検知感度の初期
特性を経時的に維持できる結果、長期的に高い安定性、
再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10
を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0034】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記陽極酸化皮
膜22はポーラス形の膜形態を有する、ことを特徴とす
る接触燃焼式ガスセンサ10である。
【0035】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の効果に加えて、ポーラス形の陽極酸化皮膜22
で形成された熱伝導層22とヒータ18との間で十分な
膜密着強度を実現でき、ヒータ18が加熱状態になった
際に発生する熱応力に対する熱伝導層22の応力破壊耐
性を実現でき、センサのガス検知感度の初期特性を経時
的に維持できる結果、長期的に高い安定性、再現性およ
び信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現でき
るようになるといった効果を奏する。
【0036】ポーラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜
22は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成される薄
膜に比べて熱容量を小さくでき、かつ、熱伝導層22の
表面積を実効的を拡大することに大きく寄与するといっ
た効果を奏する。
【0037】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、十分なガス検知感度を実現することができるように
なるといった効果を奏する。
【0038】さらに、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱伝
導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子が
熱伝導層22の表面に付着した場合であっても、ガス検
知感度の急激な劣化が発生する現象を回避して汚染耐性
を向上できる結果、長期的に高い安定性、再現性および
信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できる
ようになるといった効果を奏する。
【0039】また、ポーラス形の膜形態を有する陽極酸
化皮膜22は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊
汚染粒子から触媒として作用する触媒層24のパラジウ
ム微粒子を保護しパラジウム微粒子の触媒機能の劣化を
回避することができる結果、接触燃焼式ガスセンサ10
のガス検知感度について長期的に高い安定性、再現性お
よび信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0040】さらに、ポーラス形の膜形態を有する陽極
酸化皮膜22は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成
される薄膜に比べて熱伝導層22に発生する熱応力を緩
和しやすい特性を有し、製造途中での熱処理中に基板1
2と薄膜間の熱膨張率の差に起因する膜剥がれ現象や、
接触燃焼式ガスセンサ10の間欠駆動時に発生し易いヒ
ートサイクルに起因する熱伝導層22の応力破壊現象を
回避して応力破壊耐性を向上させることができるように
なるといった効果を奏する。
【0041】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は9に記載の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記
陽極酸化皮膜22は、アルミニウムの酸化物、タンタル
の酸化物、チタンの酸化物、ジルコニウムの酸化物、シ
リコン酸化物、スズ酸化物、タングステン酸化物、亜鉛
酸化物の少なくとも何れかを有する、ことを特徴とする
接触燃焼式ガスセンサ10である。
【0042】請求項10に記載の発明によれば、請求項
8または9に記載の効果と同様の効果を奏する。
【0043】請求項11に記載の発明は、請求項8ない
し10のいずれか一項に記載の接触燃焼式ガスセンサ1
0において、前記誘電体膜14,16は酸化物14を用
いて形成され、前記ガス検知素子30におけるヒータ1
8と前記補償素子321,322,323におけるヒータ
18が、前記酸化物14に接触した状態で当該酸化物1
4上に形成されている、ことを特徴とする接触燃焼式ガ
スセンサ10である。
【0044】請求項11に記載の発明によれば、請求項
8ないし10のいずれか一項に記載の効果に加えて、熱
不良導体特性を有する酸化物14を設けることにより、
ヒータ18が生成する発熱量が基板12中に熱拡散する
現象を回避し、ヒータ18が生成する発熱量を効率よく
かつ短時間で触媒層24に伝導させることができる結
果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測温動作
または補償動作が可能な接触燃焼式ガスセンサ10を実
現できるようになるといった効果を奏する。
【0045】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記酸化物
14がシリコン酸化物14である、ことを特徴とする接
触燃焼式ガスセンサ10である。
【0046】請求項12に記載の発明によれば、請求項
11に記載の効果に加えて、熱不良導体特性および耐環
境性を有するシリコン酸化物14を設けることにより、
ヒータ18が生成する発熱量が基板12中に熱拡散する
現象を回避し、ヒータ18が生成する発熱量を効率よく
かつ短時間で触媒層24に伝導させることができる結
果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測温動作
または補償動作が可能な接触燃焼式ガスセンサ10を実
現できるようになるといった効果を奏する。
【0047】請求項13に記載の発明は、請求項11ま
たは12に記載の接触燃焼式ガスセンサ10において、
前記誘電体膜14,16は、前記酸化物14と、当該酸
化物14に接触した状態で当該酸化物14上に形成され
た五酸化タンタル16とを有し、前記ガス検知素子30
におけるヒータ18と前記補償素子321,322,32
3におけるヒータ18が、前記五酸化タンタル16に接
触した状態で当該五酸化タンタル16上に形成されてい
る、ことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ10であ
る。
【0048】請求項13に記載の発明によれば、請求項
11または12に記載の効果に加えて、熱不良導体特性
を有するシリコン酸化物14と五酸化タンタル16との
積層を設けることにより、ヒータ18が生成する発熱量
が基板12中に熱拡散する現象を回避し、ヒータ18が
生成する発熱量を効率よくかつ短時間で触媒層24に伝
導させることができる結果、高感度かつ高速応答なガス
燃焼動作および測温動作または補償動作が可能な接触燃
焼式ガスセンサ10を実現できるようになるといった効
果を奏する。
【0049】請求項14に記載の発明は、請求項1ない
し13のいずれか一項に記載の接触燃焼式ガスセンサ1
0において、前記ガス検知素子30におけるヒータ18
と前記補償素子321,322,323におけるヒータ1
8とは、同一の抵抗材料を用いて同一形状に形成されて
いる、ことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ10であ
る。
【0050】請求項14に記載の発明によれば、請求項
1ないし13のいずれか一項に記載の効果に加えて、ガ
ス検知素子30と補償素子321,322,323とを用
いたブリッジ回路を有する高精度のガス検出回路40を
実現することができるようになるといった効果を奏す
る。
【0051】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記ヒータ
18は、白金を用いて形成されている、ことを特徴とす
る接触燃焼式ガスセンサ10である。
【0052】請求項15に記載の発明によれば、請求項
14に記載の効果に加えて、化学的に安定な白金をヒー
タ18に用いることにより、長期的に高い安定性、再現
性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実
現できるようになるといった効果を奏する。
【0053】請求項16に記載の発明は、請求項8ない
し15のいずれか一項に記載の接触燃焼式ガスセンサ1
0において、前記酸化膜を介した前記基板12側に、前
記ガス検知素子30におけるヒータ18の発熱量による
前記ガス検知素子30内部の温度分布を均一化するため
の均熱体26を形成する、ことを特徴とする接触燃焼式
ガスセンサ10である。
【0054】請求項16に記載の発明によれば、請求項
8ないし15のいずれか一項に記載の効果に加えて、均
熱体26を用いてガス検知素子30内部の温度分布を均
一化することにより、高い安定性、再現性および信頼性
を有するガス燃焼動作および測温動作が可能なガス検知
素子30を実現できるようになるといった効果を奏す
る。
【0055】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記酸化膜
を介した前記基板12側に、前記補償素子321,32
2,323におけるヒータ18の発熱量による前記補償素
子321,322,323内部の温度分布を均一化するた
めの均熱体26を形成する、ことを特徴とする接触燃焼
式ガスセンサ10である。
【0056】請求項17に記載の発明によれば、請求項
16に記載の効果に加えて、均熱体26を用いて補償素
子321,322,323内部の温度分布を均一化するこ
とにより、高い安定性、再現性および信頼性を有する補
償動作が可能な補償素子321,322,323を実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0057】請求項18に記載の発明は、請求項8ない
し17のいずれか一項に記載の接触燃焼式ガスセンサ1
0において、前記ガス検知素子30におけるヒータ18
の発熱量または前記補償素子321,322,323にお
けるヒータ18の発熱量によって前記基板12内に発生
する熱応力を緩和するための熱応力緩和凹部341,3
42,343,344を当該ガス検知素子30または当該
補償素子321,322,323の少なくとも一方の周辺
に形成する、ことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ1
0である。
【0058】請求項18に記載の発明によれば、請求項
8ないし17のいずれか一項に記載の効果に加えて、熱
応力緩和凹部341,342,343,344を設けてガス
検知素子30内や補償素子321,322,323内に発
生する熱応力を緩和することにより、熱応力に起因する
膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサ10の間欠駆動
時に発生し易いヒートサイクルに起因するガス検知素子
30や補償素子321,322,323の応力破壊現象を
回避して応力破壊耐性を向上させることができるように
なるといった効果を奏する。
【0059】すなわち、ヒータ18が加熱状態になった
際に発生する熱応力に対する応力破壊耐性を実現でき、
センサのガス検知感度の初期特性を経時的に維持できる
結果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有す
る接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるようになると
いった効果を奏する。
【0060】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の接触燃焼式ガスセンサ10において、前記ガス検
知素子30におけるヒータ18の発熱量または前記補償
素子321,322,323におけるヒータ18を前記ダ
イアフラム122上に形成する場合、前記熱応力緩和凹
部341,342,343,344は、当該ダイアフラム1
22を上下に貫通するように形成された貫通孔341,3
42,343,344である、ことを特徴とする接触燃焼
式ガスセンサ10である。
【0061】請求項19に記載の発明によれば、請求項
18に記載の効果に加えて、半導体プロセスを用いて作
成が容易な貫通孔341,342,343,344を設けて
ガス検知素子30内や補償素子321,322,323内
に発生する熱応力を緩和することにより、熱応力に起因
する膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサ10の間欠
駆動時に発生し易いヒートサイクルに起因するガス検知
素子30や補償素子321,322,323の応力破壊現
象を回避して応力破壊耐性を向上させることができるよ
うになるといった効果を奏する。
【0062】すなわち、ヒータ18が加熱状態になった
際に発生する熱応力に対する応力破壊耐性を実現でき、
センサのガス検知感度の初期特性を経時的に維持できる
結果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有す
る接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるようになると
いった効果を奏する。
【0063】請求項20に記載の発明は、請求項8ない
し19のいずれか一項に記載の接触燃焼式ガスセンサ1
0の製造方法であって、前記基板12上に前記誘電体膜
14,16を形成する誘電体膜形成工程と、前記誘電体
膜形成工程に続いて、前記前記ガス検知素子30におけ
るヒータ18と前記補償素子321,322,323にお
けるヒータ18を形成するヒータ形成工程と、前記ヒー
タ形成工程に続いて、前記ガス検知素子30における熱
伝導層22と前記補償素子321,322,323におけ
る熱伝導層22を形成する熱伝導層形成工程と、前記熱
伝導層形成工程に続いて、前記ガス検知素子30におけ
る熱伝導層22と前記補償素子321,322,323に
おける熱伝導層22上に、アルミニウム、タンタル、チ
タン、ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タングス
テンの少なくとも何れかを薄膜状態で形成する工程と、
前工程で形成した前記薄膜に陽極酸化処理を行って前記
陽極酸化皮膜22を形成する陽極酸化皮膜形成工程と、
前記陽極酸化皮膜形成工程に続いて、前記ガス検知素子
30の前記陽極酸化皮膜22に接触した状態で前記触媒
層24を形成する触媒層形成工程を有する、ことを特徴
とする製造方法である。
【0064】請求項20に記載の発明によれば、請求項
8ないし19のいずれか一項に記載の効果と同様の効果
を奏する。
【0065】請求項21に記載の発明は、請求項20に
記載の製造方法において、前記陽極酸化皮膜形成工程
は、陽極酸化処理を行う際に、硝酸パラジウムまたはパ
ラジウム微粒子を電解液中に添加する工程を含む、こと
を特徴とする接触燃焼式ガスセンサ10の製造方法であ
る。
【0066】請求項21に記載の発明によれば、請求項
20に記載の効果に加えて、ポーラス形の陽極酸化皮膜
22で形成された熱伝導層22とヒータ18との間で十
分な膜密着強度を実現でき、ヒータ18が加熱状態にな
った際に発生する熱応力に対する熱伝導層22の応力破
壊耐性を実現でき、センサのガス検知感度の初期特性を
経時的に維持できる結果、長期的に高い安定性、再現性
および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現
できるようになるといった効果を奏する。
【0067】ポーラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜
22は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成される薄
膜に比べて熱容量を小さくでき、かつ、熱伝導層22の
表面積を実効的を拡大することに大きく寄与するといっ
た効果を奏する。
【0068】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、十分なガス検知感度を実現することができるように
なるといった効果を奏する。
【0069】さらに、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱伝
導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子が
熱伝導層22の表面に付着した場合であっても、ガス検
知感度の急激な劣化が発生する現象を回避して汚染耐性
を向上できる結果、長期的に高い安定性、再現性および
信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できる
ようになるといった効果を奏する。
【0070】また、ポーラス形の膜形態を有する陽極酸
化皮膜22は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊
汚染粒子から触媒として作用する触媒層24のパラジウ
ム微粒子を保護しパラジウム微粒子の触媒機能の劣化を
回避することができる結果、接触燃焼式ガスセンサ10
のガス検知感度について長期的に高い安定性、再現性お
よび信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0071】さらに、ポーラス形の膜形態を有する陽極
酸化皮膜22は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成
される薄膜に比べて熱伝導層22に発生する熱応力を緩
和しやすい特性を有し、製造途中での熱処理中に基板1
2と薄膜間の熱膨張率の差に起因する膜剥がれ現象や、
接触燃焼式ガスセンサ10の間欠駆動時に発生し易いヒ
ートサイクルに起因する熱伝導層22の応力破壊現象を
回避して応力破壊耐性を向上させることができるように
なるといった効果を奏する。
【0072】請求項22に記載の発明は、請求項20に
記載の製造方法において、前記陽極酸化皮膜形成工程
は、アルミニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、
シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れ
かの金属とパラジウムとを合金薄膜状態で形成する工程
と、前工程で形成した前記合金薄膜に陽極酸化処理を行
って前記陽極酸化皮膜22を形成する、ことを特徴とす
る請求項20に記載の製造方法である。
【0073】請求項22に記載の発明によれば、請求項
20に記載の効果に加えて、アルミニウム、タンタル、
チタン、ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タング
ステンの少なくとも何れかの金属膜に予め所定の割合で
パラジウムを合金状態で混合し陽極酸化することによ
り、パラジウム等の貴金属は酸化されずに残り、アルミ
ニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、
スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属膜
だけが陽極酸化されることになる。その結果、パラジウ
ム等の貴金属を触媒金属として含有するポーラス形態の
陽極酸化皮膜22を形成することができる。
【0074】またパラジウムを触媒金属として含有する
ポーラス形の陽極酸化皮膜22は、センサのガス検知感
度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的に高い
安定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセ
ンサ10を実現できるようになるといった効果を奏す
る。
【0075】パラジウムを触媒金属として含有するポー
ラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜22は、蒸着処理
やスパッタ処理によって形成される薄膜に比べて熱容量
を小さくでき、かつ、熱伝導層22の表面積を実効的を
拡大することに大きく寄与するといった効果を奏する。
【0076】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、十分なガス検知感度を実現することができるように
なるといった効果を奏する。
【0077】又、パラジウムを触媒金属として含有する
ポーラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜22は、大気
中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子から触媒と
して作用する触媒層24のパラジウム微粒子を保護しパ
ラジウム微粒子の触媒機能の劣化を回避することができ
る結果、接触燃焼式ガスセンサ10のガス検知感度につ
いて長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有する
接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるようになるとい
った効果を奏する。
【0078】さらに、パラジウムを触媒金属として含有
するポーラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜22は、
蒸着処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比べ
て熱伝導層22に発生する熱応力を緩和しやすい特性を
有し、製造途中での熱処理中に基板12と薄膜間の熱膨
張率の差に起因する膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセ
ンサ10の間欠駆動時に発生し易いヒートサイクルに起
因する熱伝導層22の応力破壊現象を回避して応力破壊
耐性を向上させることができるようになるといった効果
を奏する。
【0079】請求項23に記載の発明は、請求項22に
記載の製造方法において、前記合金薄膜状態形成工程
は、アルミニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、
シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れ
かの金属とパラジウムとを予め所定の比率で混合した合
金ターゲットを生成する工程と、前記合金ターゲットを
用いて熱蒸着を行って前記合金薄膜状態で形成する真空
蒸着工程を含む、ことを特徴とする製造方法である。
【0080】請求項23に記載の発明によれば、請求項
22に記載の効果に加えて、合金ターゲットを用いて熱
蒸着することにより、均一性に優れた合金薄膜を形成で
きる。この様な合金薄膜を陽極酸化することにより、パ
ラジウム等の貴金属を触媒金属として均一に含有するポ
ーラス形態の陽極酸化皮膜22を形成することができ
る。
【0081】またパラジウムを触媒金属として均一に含
有するポーラス形の陽極酸化皮膜22は、センサのガス
検知感度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的
に高い安定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式
ガスセンサ10を実現できるようになるといった効果を
奏する。
【0082】パラジウムを触媒金属として均一に含有す
る熱蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸化皮膜2
2は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等の貴金属
膜とを別個に形成するような熱蒸着処理やスパッタ処理
によって形成される薄膜に比べて熱容量を小さくでき、
かつ、熱伝導層22の表面積を実効的を拡大することに
大きく寄与するといった効果を奏する。
【0083】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、十分なガス検知感度を実現することができるように
なるといった効果を奏する。
【0084】又、パラジウムを触媒金属として均一に含
有する熱蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸化皮
膜22は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染
粒子から触媒として作用する触媒層24のパラジウム微
粒子を保護しパラジウム微粒子の触媒機能の劣化を回避
することができる結果、接触燃焼式ガスセンサ10のガ
ス検知感度について長期的に高い安定性、再現性および
信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できる
ようになるといった効果を奏する。
【0085】さらに、パラジウムを触媒金属として均一
に含有する熱蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸
化皮膜22は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等
の貴金属膜とを別個に形成するような熱蒸着処理やスパ
ッタ処理によって形成される薄膜に比べて膜の均一性に
優れるため、熱伝導層22に発生する熱応力を緩和しや
すい特性を有し、製造途中での熱処理中に基板12と薄
膜間の熱膨張率の差に起因する膜剥がれ現象や、接触燃
焼式ガスセンサ10の間欠駆動時に発生し易いヒートサ
イクルに起因する熱伝導層22の応力破壊現象を回避し
て応力破壊耐性を向上させることができるようになると
いった効果を奏する。
【0086】請求項24に記載の発明は、請求項22に
記載の製造方法において、前記合金薄膜状態形成工程
は、アルミニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、
シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れ
かの金属とパラジウムとを予め所定の比率で混合した合
金ターゲットを生成する工程と、前記合金ターゲットを
用いてスパッタリングを行って前記合金薄膜状態で形成
する真空蒸着工程を含む、ことを特徴とする製造方法で
ある。
【0087】請求項24に記載の発明によれば、請求項
22に記載の効果に加えて、合金ターゲットを用いてス
パッタリングすることにより、均一性に優れた合金薄膜
を形成できる。この様な合金薄膜を陽極酸化することに
より、パラジウム等の貴金属を触媒金属として均一に含
有するポーラス形態の陽極酸化皮膜22を形成すること
ができる。
【0088】またパラジウムを触媒金属として均一に含
有するポーラス形の陽極酸化皮膜22は、センサのガス
検知感度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的
に高い安定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式
ガスセンサ10を実現できるようになるといった効果を
奏する。
【0089】パラジウムを触媒金属として均一に含有す
るスパッタリングによるポーラス膜形態を有する陽極酸
化皮膜22は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等
の貴金属膜とを別個に形成するようなスパッタリング処
理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比べて熱容
量を小さくでき、かつ、熱伝導層22の表面積を実効的
を拡大することに大きく寄与するといった効果を奏す
る。
【0090】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、十分なガス検知感度を実現することができるように
なるといった効果を奏する。
【0091】又、パラジウムを触媒金属として均一に含
有するスパッタリングによるポーラス膜形態を有する陽
極酸化皮膜22は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の
浮遊汚染粒子から触媒として作用する触媒層24のパラ
ジウム微粒子を保護しパラジウム微粒子の触媒機能の劣
化を回避することができる結果、接触燃焼式ガスセンサ
10のガス検知感度について長期的に高い安定性、再現
性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実
現できるようになるといった効果を奏する。
【0092】さらに、パラジウムを触媒金属として均一
に含有するスパッタリングによるポーラス膜形態を有す
る陽極酸化皮膜22は、アルミニウム等の金属膜とパラ
ジウム等の貴金属膜とを別個に形成するようなスパッタ
リング処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比
べて膜の均一性に優れるため、熱伝導層22に発生する
熱応力を緩和しやすい特性を有し、製造途中での熱処理
中に基板12と薄膜間の熱膨張率の差に起因する膜剥が
れ現象や、接触燃焼式ガスセンサ10の間欠駆動時に発
生し易いヒートサイクルに起因する熱伝導層22の応力
破壊現象を回避して応力破壊耐性を向上させることがで
きるようになるといった効果を奏する。
【0093】請求項25に記載の発明は、請求項22に
記載の製造方法において、前記合金薄膜状態形成工程
は、アルミニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、
シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れ
かの金属ターゲットとパラジウムターゲットとを用いた
共蒸着を行って前記合金薄膜状態で形成する真空蒸着工
程を含む、ことを特徴とする製造方法である。
【0094】請求項25に記載の発明によれば、請求項
22に記載の効果に加えて、アルミニウム、タンタル、
チタン、ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タング
ステンの少なくとも何れかの金属ターゲットとパラジウ
ムターゲットを用いて熱共蒸着することにより、均一性
に優れた合金薄膜を形成できる。この様な合金薄膜を陽
極酸化することにより、パラジウム等の貴金属を触媒金
属として均一に含有するポーラス形態の陽極酸化皮膜2
2を形成することができる。
【0095】またパラジウムを触媒金属として均一に含
有するポーラス形の陽極酸化皮膜22は、センサのガス
検知感度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的
に高い安定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式
ガスセンサ10を実現できるようになるといった効果を
奏する。
【0096】パラジウムを触媒金属として均一に含有す
る共蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸化皮膜2
2は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等の貴金属
膜とを別個に形成するような共蒸着処理やスパッタ処理
によって形成される薄膜に比べて熱容量を小さくでき、
かつ、熱伝導層22の表面積を実効的を拡大することに
大きく寄与するといった効果を奏する。
【0097】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、十分なガス検知感度を実現することができるように
なるといった効果を奏する。
【0098】又、パラジウムを触媒金属として均一に含
有する共蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸化皮
膜22は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染
粒子から触媒として作用する触媒層24のパラジウム微
粒子を保護しパラジウム微粒子の触媒機能の劣化を回避
することができる結果、接触燃焼式ガスセンサ10のガ
ス検知感度について長期的に高い安定性、再現性および
信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できる
ようになるといった効果を奏する。
【0099】さらに、パラジウムを触媒金属として均一
に含有する共蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸
化皮膜22は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等
の貴金属膜とを別個に形成するような共蒸着処理やスパ
ッタ処理によって形成される薄膜に比べて膜の均一性に
優れるため、熱伝導層22に発生する熱応力を緩和しや
すい特性を有し、製造途中での熱処理中に基板12と薄
膜間の熱膨張率の差に起因する膜剥がれ現象や、接触燃
焼式ガスセンサ10の間欠駆動時に発生し易いヒートサ
イクルに起因する熱伝導層22の応力破壊現象を回避し
て応力破壊耐性を向上させることができるようになると
いった効果を奏する。
【0100】請求項26に記載の発明は、請求項22に
記載の製造方法において、前記合金薄膜状態形成工程
は、アルミニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、
シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れ
かの金属ターゲットとパラジウムターゲットとを用いた
コスパッタリングを行って前記合金薄膜状態で形成する
真空蒸着工程を含む、ことを特徴とする製造方法であ
る。
【0101】請求項26に記載の発明によれば、請求項
22に記載の効果に加えて、アルミニウム、タンタル、
チタン、ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タング
ステンの少なくとも何れかの金属ターゲットとパラジウ
ムターゲットを用いて熱コスパッタリングすることによ
り、均一性に優れた合金薄膜を形成できる。この様な合
金薄膜を陽極酸化することにより、パラジウム等の貴金
属を触媒金属として均一に含有するポーラス形態の陽極
酸化皮膜22を形成することができる。
【0102】またパラジウムを触媒金属として均一に含
有するポーラス形の陽極酸化皮膜22は、センサのガス
検知感度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的
に高い安定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式
ガスセンサ10を実現できるようになるといった効果を
奏する。
【0103】パラジウムを触媒金属として均一に含有す
るコスパッタリングによるポーラス膜形態を有する陽極
酸化皮膜22は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム
等の貴金属膜とを別個に形成するようなコスパッタリン
グ処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比べて
熱容量を小さくでき、かつ、熱伝導層22の表面積を実
効的を拡大することに大きく寄与するといった効果を奏
する。
【0104】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、十分なガス検知感度を実現することができるように
なるといった効果を奏する。
【0105】又、パラジウムを触媒金属として均一に含
有するコスパッタリングによるポーラス膜形態を有する
陽極酸化皮膜22は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等
の浮遊汚染粒子から触媒として作用する触媒層24のパ
ラジウム微粒子を保護しパラジウム微粒子の触媒機能の
劣化を回避することができる結果、接触燃焼式ガスセン
サ10のガス検知感度について長期的に高い安定性、再
現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を
実現できるようになるといった効果を奏する。
【0106】さらに、パラジウムを触媒金属として均一
に含有するコスパッタリングによるポーラス膜形態を有
する陽極酸化皮膜22は、アルミニウム等の金属膜とパ
ラジウム等の貴金属膜とを別個に形成するようなコスパ
ッタリング処理やスパッタ処理によって形成される薄膜
に比べて膜の均一性に優れるため、熱伝導層22に発生
する熱応力を緩和しやすい特性を有し、製造途中での熱
処理中に基板12と薄膜間の熱膨張率の差に起因する膜
剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサ10の間欠駆動時
に発生し易いヒートサイクルに起因する熱伝導層22の
応力破壊現象を回避して応力破壊耐性を向上させること
ができるようになるといった効果を奏する。
【0107】請求項27に記載の発明は、請求項22な
いし26のいずれか一項に記載の製造方法において、前
記合金薄膜状態形成工程は、前記合金薄膜を電解液中で
陽極酸化してアルミニウム、タンタル、チタン、ジルコ
ニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの少なく
とも何れかの基体金属に所定の割合でパラジウムが混合
されて成るポーラス形態の陽極酸化皮膜22を形成する
工程を含む、ことを特徴とする製造方法である。
【0108】請求項27に記載の発明によれば、請求項
22ないし26のいずれか一項に記載の効果に加えて、
アルミニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリ
コン、スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの
金属膜に予め所定の割合でパラジウムを合金状態で混合
し陽極酸化することにより、パラジウム等の貴金属は酸
化されずに残り、アルミニウム、タンタル、チタン、ジ
ルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの少
なくとも何れかの金属膜だけが陽極酸化されることにな
る。その結果、パラジウム等の貴金属を触媒金属として
含有する膜均一性に優れたポーラス形態の陽極酸化皮膜
22を形成することができる。
【0109】請求項28に記載の発明は、請求項21な
いし27のいずれか一項に記載の製造方法において、前
記ガス検知素子30または前記補償素子321,322,
323における前記誘電体膜14,16を介した前記基
板12側に、前記均熱体26を形成する均熱体形成工程
を有する、ことを特徴とする製造方法である。
【0110】請求項28に記載の発明によれば、請求項
21ないし27のいずれか一項に記載の効果に加えて、
均熱体形成工程により形成した均熱体26を用いてガス
検知素子30内部の温度分布を均一化することにより、
高い安定性、再現性および信頼性を有するガス燃焼動作
および測温動作が可能なガス検知素子30を実現できる
ようになるといった効果を奏する。
【0111】同様の主旨で、均熱体26を用いて補償素
子321,322,323内部の温度分布を均一化するこ
とにより、高い安定性、再現性および信頼性を有する補
償動作が可能な補償素子321,322,323を実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0112】請求項29に記載の発明は、請求項21な
いし28のいずれか一項に記載の製造方法において、前
記熱応力緩和凹部341,342,343,344を前記ガ
ス検知素子30または前記補償素子321,322,32
3の少なくとも一方の周辺に形成する熱応力緩和凹部形
成工程を有する、ことを特徴とする製造方法である。
【0113】請求項29に記載の発明によれば、請求項
21ないし28のいずれか一項に記載の効果に加えて、
熱応力緩和凹部341,342,343,344を設けてガ
ス検知素子30内や補償素子321,322,323内に
発生する熱応力を緩和することにより、熱応力に起因す
る膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサ10の間欠駆
動時に発生し易いヒートサイクルに起因するガス検知素
子30や補償素子321,322,323の応力破壊現象
を回避して応力破壊耐性を向上させることができるよう
になるといった効果を奏する。
【0114】すなわち、ヒータ18が加熱状態になった
際に発生する熱応力に対する応力破壊耐性を実現でき、
センサのガス検知感度の初期特性を経時的に維持できる
結果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有す
る接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるようになると
いった効果を奏する。
【0115】請求項30に記載の発明は、請求項29に
記載の製造方法において、前記接触燃焼式ガスセンサ1
0が前記ダイアフラム122を有する場合、前記ダイア
フラム122を形成するダイアフラム形成工程に先だっ
て、前記熱応力緩和凹部形成工程が実行される、ことを
特徴とする製造方法である。
【0116】請求項30に記載の発明によれば、請求項
29に記載の効果に加えて、基板12よりも実効的に熱
容量の小さいダイアフラム122上にヒータ18を設け
ることにより、ヒータ18が生成する発熱量が基板12
中に熱拡散する現象を回避できる結果、ヒータ18が生
成する発熱量を効率よくかつ短時間で触媒層24に伝導
させることができる結果、高感度かつ高速応答なガス燃
焼動作および測温動作が可能な接触燃焼式ガスセンサ1
0を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0117】さらに、熱良導体である熱伝導層22を設
けることにより、ヒータ18が生成する発熱量を効率よ
くかつ短時間で触媒層24に伝導させることができる結
果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測温動作
が可能な接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるように
なるといった効果を奏する。
【0118】さらに、可燃性ガスの燃焼に対して触媒と
して作用する触媒層24を設けることにより、十分なガ
ス検知感度を実現でき、さらに、長期的に高い安定性、
再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10
を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0119】
【発明の実施の形態】初めに、図面に基づき、本発明の
接触燃焼式ガスセンサの一実施形態を説明する。
【0120】図1(a)は、本発明の接触燃焼式ガスセ
ンサ10の実施形態を説明するための断面図であり、図
1(b)は、図1(a)の上面図である。
【0121】本接触燃焼式ガスセンサ10は、図1
(a)に示すように、基板12上に所定の厚さで形成さ
れたダイアフラム122上にガス検知素子30と補償素
子321,322,323とが隣接して設けられ、ガス検
知素子30と補償素子321,322,323とで可燃性
ガスを燃焼する際に発生する燃焼熱を検出することによ
って可燃性ガスを検量する機能を有している。
【0122】具体的には、ホイートストーンブリッジ等
のブリッジ回路に接触燃焼式ガスセンサ10を組み込ん
だガス検出回路40(後述)を用いて、可燃性ガスの検
量を実行することになる。
【0123】本実施形態の基板12およびダイアフラム
122は、所定の結晶方位を有するシリコン単結晶(元
素記号:Si)を用いて形成されている。特にダイアフ
ラム122は、基板12(以降、Si単結晶基板12と
総称することにする)を異方性エッチングすることによ
って形成されている。
【0124】具体的には、(100)の結晶方位を有す
るシリコン単結晶をシリコン半導体プロセスで通常用い
られているウエットエッチングしている。
【0125】この様に、半導体プロセスにおいて用いら
れている異方性エッチング技術を流用することにより、
高いプロセス安定性を実現することができるようになる
といった効果を奏する。
【0126】ガス検知素子30は、図1(a)に示すよ
うに、ダイアフラム122に接触した状態でダイアフラ
ム122上に積層された誘電体膜14,16上に積層さ
れている。
【0127】誘電体膜14,16は、酸化物14と、酸
化物14に接触した状態でこのときの酸化物14上に積
層された五酸化タンタル16とを用いて形成されてい
る。本実施形態では、前述のSi単結晶基板12の表面
を熱酸化処理することにより得られるSi酸化物14
(酸化シリコン)を酸化物14として用いることが望ま
しい。
【0128】これにより、熱不良導体特性および耐環境
性を有する酸化シリコン14を設けることにより、ヒー
タ18が生成する発熱量がSi単結晶基板12中に熱拡
散する現象を回避し、ヒータ18が生成する発熱量を効
率よくかつ短時間で触媒層24に伝導させることができ
る結果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測温
動作または補償動作が可能な接触燃焼式ガスセンサ10
を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0129】なお、五酸化タンタル16に代えて、酸化
チタン、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニ
ウム、酸化ハフニウム等を用いることもできる。
【0130】この場合、ガス検知素子30におけるヒー
タ18と補償素子321,322,323におけるヒータ
18は、五酸化タンタル16に接触した状態で五酸化タ
ンタル16上に積層されることになる。以降、誘電体膜
14,16を誘電体膜(酸化シリコン/五酸化タンタ
ル)14,16と総称することにする。
【0131】また、図1(b)に示すように、ガス検知
素子30におけるヒータ18と補償素子321,322,
323におけるヒータ18は、各々別個の白金パッド2
0に接続されている。具体的には、ガス検知素子30に
おけるヒータ18は白金パッド201,202に接続さ
れ、補償素子321におけるヒータ18は白金パッド2
02,203に接続され、補償素子322におけるヒータ
18は白金パッド204,205に接続され、補償素子3
23におけるヒータ18は白金パッド205,206に接
続されている。
【0132】これにより、熱不良導体特性を有するシリ
コン酸化物14と五酸化タンタル16との積層を設ける
ことにより、ヒータ18が生成する発熱量がSi単結晶
基板12中に熱拡散する現象を回避し、ヒータ18が生
成する発熱量を効率よくかつ短時間で触媒層24に伝導
させることができる結果、高感度かつ高速応答なガス燃
焼動作および測温動作または補償動作が可能な接触燃焼
式ガスセンサ10を実現できるようになるといった効果
を奏する。
【0133】ガス検知素子30は、図1(a),(b)
に示すように、ダイアフラム122上に形成され可燃性
ガスの燃焼を促すためのヒータ18と、このヒータ18
に熱的に接触して設けられた熱良導体である熱伝導層2
2と、この熱伝導層22を介して伝導されたヒータ18
の発熱量に応じて発熱して可燃性ガスの燃焼に対して触
媒として作用する触媒層24(具体的には、白金等の貴
金属薄膜層)を有している。
【0134】具体的には、ヒータ18が誘電体膜(酸化
シリコン/五酸化タンタル)14,16に接触した状態
で誘電体膜(酸化シリコン/五酸化タンタル)14,1
6上に積層され、このヒータ18上に熱的に接触して熱
伝導層22が積層され、この熱伝導層22上に熱的に接
触して触媒層24が積層されている。
【0135】このような構成を有するガス検知素子30
を設けることにより、Si単結晶基板12よりも実効的
に熱容量の小さいダイアフラム122上にヒータ18を
設けることにより、ヒータ18が生成する発熱量がSi
単結晶基板12中に熱拡散する現象を回避できる結果、
ヒータ18が生成する発熱量を効率よくかつ短時間で触
媒層24に伝導させることができる結果、高感度かつ高
速応答なガス燃焼動作および測温動作が可能な接触燃焼
式ガスセンサ10を実現できるようになるといった効果
を奏する。
【0136】さらに、熱良導体である熱伝導層22を設
けることにより、ヒータ18が生成する発熱量を効率よ
くかつ短時間で触媒層24に伝導させることができる結
果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測温動作
が可能な接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるように
なるといった効果を奏する。
【0137】さらに、可燃性ガスの燃焼に対して触媒と
して作用する触媒層24を設けることにより、十分なガ
ス検知感度を実現でき、さらに、長期的に高い安定性、
再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10
を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0138】補償素子321,322,323は、図1
(a)に示すように、ダイアフラム122に接触した状
態でダイアフラム122上に積層された誘電体膜(酸化
シリコン/五酸化タンタル)14,16上に積層されて
いる。
【0139】補償素子321,322,323は、図1
(b)に示すように、ガス検知素子30に隣接してダイ
アフラム122上に形成され可燃性ガスの燃焼を促すた
めのヒータ18と、このヒータ18に熱的に接触して設
けられた熱良導体である熱伝導層22を有している。
【0140】具体的には、ガス検知素子30に隣接した
ダイアフラム122上に3個の補償素子321,322,
323が設けられている。また補償素子321,322,
323の各々においては、ヒータ18が誘電体膜(酸化
シリコン/五酸化タンタル)14,16に接触した状態
で誘電体膜(酸化シリコン/五酸化タンタル)14,1
6上に積層され、このヒータ18上に熱的に接触して熱
伝導層22が積層されている。
【0141】このような構成を有する補償素子321,
322,323を設けることにより、Si単結晶基板12
よりも実効的に熱容量の小さいダイアフラム122上に
ヒータ18を設けることにより、ヒータ18が生成する
発熱量がSi単結晶基板12中に熱拡散する現象を回避
できる結果、ヒータ18が生成する発熱量を効率よくか
つ短時間で触媒層24に伝導させることができる結果、
高感度かつ高速応答な補償動作が可能な接触燃焼式ガス
センサ10を実現できるようになるといった効果を奏す
る。
【0142】さらに、熱良導体である熱伝導層22を設
けることにより、ヒータ18が生成する発熱量を効率よ
くかつ短時間で触媒層24に伝導させることができる結
果、高感度かつ高速応答な補償動作が可能な接触燃焼式
ガスセンサ10を実現できるようになるといった効果を
奏する。
【0143】本実施形態では、ガス検知素子30におけ
る熱伝導層22と補償素子321,322,323におけ
る熱伝導層22とが、ポーラス形の膜形態を有する陽極
酸化皮膜22を用いて形成されている点に特徴を有して
いる。以降、熱伝導層22をポーラス形の陽極酸化皮膜
22総称することにする。
【0144】ポーラス形の陽極酸化皮膜22としては、
アルミニウム(元素記号:Al)の酸化物(Al2O3;
アルミナ)、タンタル(元素記号:Ta)の酸化物(T
a2O5)、チタン(元素記号:Ti)の酸化物(TiO
2)、ジルコニウム(元素記号:Zr)の酸化物(Zr
O2)、シリコン酸化物、スズ酸化物、亜鉛酸化物、タ
ングステン酸化物等の陽極酸化皮膜を形成できる金属を
含む均等物ならば特に限定されることなく用いることが
できる。本実施形態では、特に、アルミニウム(元素記
号:Al)の酸化物(Al2O3;アルミナ)をポーラス
形の陽極酸化皮膜22として用いている。以降、ポーラ
ス形の陽極酸化皮膜22をポーラス形アルミナ陽極酸化
皮膜22と総称することにする。
【0145】これにより、ポーラス形アルミナ陽極酸化
皮膜22で形成された熱伝導層22とヒータ18との間
で十分な膜密着強度を実現でき、ヒータ18が加熱状態
になった際に発生する熱応力に対する熱伝導層22の応
力破壊耐性を実現でき、センサのガス検知感度の初期特
性を経時的に維持できる結果、長期的に高い安定性、再
現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を
実現できるようになるといった効果を奏する。
【0146】ポーラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜
22は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成される薄
膜に比べて熱容量を小さくでき、かつ、熱伝導層22の
表面積を実効的を拡大することに大きく寄与するといっ
た効果を奏する。
【0147】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、十分なガス検知感度を実現することができるように
なるといった効果を奏する。
【0148】さらに、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱伝
導層22の表面積を実効的に拡大することができる結
果、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子が
熱伝導層22の表面に付着した場合であっても、ガス検
知感度の急激な劣化が発生する現象を回避して汚染耐性
を向上できる結果、長期的に高い安定性、再現性および
信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できる
ようになるといった効果を奏する。
【0149】また、ポーラス形の膜形態を有する陽極酸
化皮膜22は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊
汚染粒子から触媒として作用する触媒層24のパラジウ
ム微粒子を保護しパラジウム微粒子の触媒機能の劣化を
回避することができる結果、接触燃焼式ガスセンサ10
のガス検知感度について長期的に高い安定性、再現性お
よび信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0150】さらに、ポーラス形の膜形態を有する陽極
酸化皮膜22は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成
される薄膜に比べて熱伝導層22に発生する熱応力を緩
和しやすい特性を有し、製造途中での熱処理中にSi単
結晶基板12と薄膜間の熱膨張率の差に起因する膜剥が
れ現象や、接触燃焼式ガスセンサ10の間欠駆動時に発
生し易いヒートサイクルに起因する熱伝導層22の応力
破壊現象を回避して応力破壊耐性を向上させることがで
きるようになるといった効果を奏する。
【0151】ガス検知素子30におけるヒータ18と補
償素子321,322,323におけるヒータ18とは、
図1(b)に示すように、同一の抵抗材料を用いて同一
形状に形成されている。
【0152】具体的には、白金(元素記号:Pt)の薄
膜を九十九折り(ジグザグ)形状に形成している。以
降、Ptヒータ18をと総称することにする。なお、ヒ
ータ材料としては、Ptの他に、抵抗温度係数が大き
く、高温まで熱的に安定な金属または化合物で在れば良
く、例えば、ルテニウム(元素記号:Ru)の酸化物
(RuO2)やハフニウム(元素記号:Hf)の酸化物
(HfO2)等を用いることも可能である。
【0153】これにより、ガス検知素子30と補償素子
321,322,323とを用いたブリッジ回路を有する
高精度のガス検出回路40を容易に実現することができ
るようになるといった効果を奏する。
【0154】また、化学的に安定な白金をヒータ18に
用いることにより、長期的に高い安定性、再現性および
信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できる
ようになるといった効果を奏する。
【0155】また本実施形態では、図1(a)に示すよ
うに、酸化シリコン14を介したSi単結晶基板12側
に、ガス検知素子30におけるPtヒータ18の発熱量
によるガス検知素子30内部の温度分布を均一化するた
めの均熱体26を形成している。
【0156】この様な均熱体26を用いてガス検知素子
30内部の温度分布を均一化することにより、高い安定
性、再現性および信頼性を有するガス燃焼動作および測
温動作が可能なガス検知素子30を実現できるようにな
るといった効果を奏する。
【0157】同様に、酸化膜を介したSi単結晶基板1
2側に、補償素子321,322,323におけるPtヒ
ータ18の発熱量による補償素子321,322,323
内部の温度分布を均一化するための均熱体26を形成し
ている。
【0158】この様な均熱体26を用いて補償素子32
1,322,323内部の温度分布を均一化することによ
り、高い安定性、再現性および信頼性を有する補償動作
が可能な補償素子321,322,323を実現できるよ
うになるといった効果を奏する。
【0159】なお、ガス検知素子30における均熱体2
6と補償素子321,322,323における均熱体26
とを共通の均熱体26によって簡便に牽制することも可
能であって、この場合も同様の効果を奏する。
【0160】また本実施形態では、図1(a)に示すよ
うに、ガス検知素子30におけるPtヒータ18の発熱
量または補償素子321,322,323におけるPtヒ
ータ18の発熱量によってSi単結晶基板12内に発生
する熱応力を緩和するための熱応力緩和凹部341,3
42,343,344を、ガス検知素子30および補償素
子321,322,323の周辺に形成している。
【0161】具体的には、ガス検知素子30におけるP
tヒータ18および補償素子321,322,323にお
けるPtヒータ18をダイアフラム122上に形成する
場合、熱応力緩和凹部341,342,343,344とし
て、ダイアフラム122を上下に貫通するように形成さ
れた貫通孔341,342,343,344を用いることが
望ましい。
【0162】すなわち、半導体プロセスを用いて作成が
容易な貫通孔341,342,343,344を設けてガス
検知素子30内や補償素子321,322,323内に発
生する熱応力を緩和することにより、熱応力に起因する
膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサ10の間欠駆動
時に発生し易いヒートサイクルに起因するガス検知素子
30や補償素子321,322,323の応力破壊現象を
回避して応力破壊耐性を向上させることができるように
なるといった効果を奏する。
【0163】すなわち、Ptヒータ18が加熱状態にな
った際に発生する熱応力に対する応力破壊耐性を実現で
き、センサのガス検知感度の初期特性を経時的に維持で
きる結果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を
有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるようにな
るといった効果を奏する。
【0164】次に、図面に基づき、接触燃焼式ガスセン
サ10の製造方法の一実施形態を説明する。
【0165】図2は、図1の接触燃焼式ガスセンサ10
の製造方法の実施形態を説明するためのプロセス図であ
る。なお、接触燃焼式ガスセンサ10の説明において既
に記述したものと同一の部分については、同一符号を付
し、重複した説明は省略する。
【0166】本製造方法は、誘電体膜形成工程、ヒータ
形成工程、熱伝導層形成工程、陽極酸化皮膜形成工程、
触媒層形成工程、均熱体形成工程、熱応力緩和凹部形成
工程、ダイアフラム形成工程を有している。
【0167】誘電体膜形成工程は、図2(a)に示すS
i単結晶基板12上に、図2(b)に示すように、Si
単結晶基板12を酸化処理して誘電体膜(酸化シリコ
ン)14を形成し、誘電体膜(酸化シリコン)14を所
定のパターンにエッチングした後に、ボロンを拡散して
拡散層142を形成する工程と、図2(c)に示すよう
に、誘電体膜(五酸化タンタル)16を積層する工程を
有している。
【0168】ヒータ形成工程は、図2(d)に示すよう
に、誘電体膜形成工程に続いて、ガス検知素子30にお
けるPtヒータ18と補償素子321,322,323に
おけるPtヒータ18を蒸着またはスパッタを用いて形
成する工程である。
【0169】熱伝導層形成工程は、図2(e)に示すよ
うに、ヒータ形成工程に続いて、ガス検知素子30にお
けるポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22と補償素子3
21,322,323におけるポーラス形アルミナ陽極酸
化皮膜22を形成する工程である。
【0170】陽極酸化皮膜形成工程は、図2(e)に示
すように、熱伝導層形成工程に続いて、ガス検知素子3
0におけるポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22と補償
素子321,322,323におけるポーラス形アルミナ
陽極酸化皮膜22上に、アルミニウムを薄膜状態で蒸着
した後に所定のパターンにエッチングする工程と、前工
程で形成した薄膜に陽極酸化処理を行ってポーラス形ア
ルミナ陽極酸化皮膜22を形成する工程である。
【0171】ここで陽極酸化皮膜形成工程は、アルミニ
ウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、ス
ズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属とパ
ラジウムとを合金薄膜状態で形成する工程と、前工程で
形成した合金薄膜に陽極酸化処理を行って陽極酸化皮膜
22を形成する工程である。
【0172】また、合金薄膜状態形成工程は、アルミニ
ウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、ス
ズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属とパ
ラジウムとを予め所定の比率で混合した合金ターゲット
を生成する工程と、合金ターゲットを用いて熱蒸着を行
って合金薄膜状態で形成する真空蒸着工程を含んでいて
もよい。この場合も、熱蒸着の工程と同様の効果を送す
る。
【0173】また合金薄膜状態形成工程は、前述の熱蒸
着の工程に代えて、合金ターゲットを用いてスパッタリ
ングを行って合金薄膜状態で形成する真空蒸着工程を行
うこともできる。この場合も、熱蒸着の工程と同様の効
果を送する。
【0174】また合金薄膜状態形成工程は、前述の熱蒸
着の工程に代えて、アルミニウム、タンタル、チタン、
ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの
少なくとも何れかの金属ターゲットとパラジウムターゲ
ットとを用いた共蒸着を行って合金薄膜状態で形成する
真空蒸着工程を実行することもできる。この場合も、熱
蒸着の工程と同様の効果を送する。
【0175】また合金薄膜状態形成工程は、アルミニウ
ム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、ス
ズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属ター
ゲットとパラジウムターゲットとを用いたコスパッタリ
ングを行って合金薄膜状態で形成する真空蒸着工程を実
行しても良い。この場合も、熱蒸着の工程と同様の効果
を送する。
【0176】以上に示す合金薄膜状態形成工程を実行す
ることにより、アルミニウム、タンタル、チタン、ジル
コニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの少な
くとも何れかの金属膜に予め所定の割合でパラジウムを
合金状態で混合し陽極酸化することにより、パラジウム
等の貴金属は酸化されずに残り、アルミニウム、タンタ
ル、チタン、ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タ
ングステンの少なくとも何れかの金属膜だけが陽極酸化
されることになる。その結果、パラジウム等の貴金属を
触媒金属として含有する膜均一性に優れたポーラス形態
の陽極酸化皮膜22を形成することができる。
【0177】なお、陽極酸化皮膜形成工程は、陽極酸化
処理を行う際に、硝酸パラジウムまたはパラジウム微粒
子を電解液中に添加する工程を含んでいてもよい。硝酸
パラジウムまたはパラジウム微粒子の添加工程を設ける
ことにより、ポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22で形
成されたポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22とPtヒ
ータ18との間で十分な膜密着強度を実現でき、Ptヒ
ータ18が加熱状態になった際に発生する熱応力に対す
るポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22の応力破壊耐性
を実現でき、センサのガス検知感度の初期特性を経時的
に維持できる結果、長期的に高い安定性、再現性および
信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できる
ようになるといった効果を奏する。またポーラス形の膜
形態を有するポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22は、
蒸着処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比べ
て熱容量を小さくでき、かつ、ポーラス形アルミナ陽極
酸化皮膜22の表面積を実効的を拡大することに大きく
寄与するといった効果を奏する。すなわち、可燃性ガス
の燃焼に寄与するポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22
の表面積を実効的に拡大することができる結果、十分な
ガス検知感度を実現することができるようになるといっ
た効果を奏する。さらに、可燃性ガスの燃焼に寄与する
ポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22の表面積を実効的
に拡大することができる結果、大気中を浮遊するゴミや
油粒子等の浮遊汚染粒子がポーラス形アルミナ陽極酸化
皮膜22の表面に付着した場合であっても、ガス検知感
度の急激な劣化が発生する現象を回避して汚染耐性を向
上できる結果、長期的に高い安定性、再現性および信頼
性を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるよう
になるといった効果を奏する。また、ポーラス形の膜形
態を有するポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22は、大
気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子から触媒
として作用する触媒層24のパラジウム微粒子を保護し
パラジウム微粒子の白金の触媒機能の劣化を回避するこ
とができる結果、接触燃焼式ガスセンサ10のガス検知
感度について長期的に高い安定性、再現性および信頼性
を有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるように
なるといった効果を奏する。さらに、ポーラス形の膜形
態を有するポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22は、蒸
着処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比べて
ポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22に発生する熱応力
を緩和しやすい特性を有し、製造途中での熱処理中にS
i単結晶基板12と薄膜間の熱膨張率の差に起因する膜
剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサ10の間欠駆動時
に発生し易いヒートサイクルに起因するポーラス形アル
ミナ陽極酸化皮膜22の応力破壊現象を回避して応力破
壊耐性を向上させることができるようになるといった効
果を奏する。
【0178】触媒層形成工程は、図2(f)に示すよう
に、陽極酸化皮膜形成工程に続いて、ガス検知素子30
のポーラス形アルミナ陽極酸化皮膜22に接触した状態
でPtを蒸着またはスパッタして触媒層24を形成する
工程である。
【0179】均熱体形成工程は、図2(g)に示すよう
に、ガス検知素子30または補償素子321,322,3
23における誘電体膜(酸化シリコン/五酸化タンタ
ル)14,16を介したSi単結晶基板12側に、均熱
体26を形成する工程である。
【0180】この様に、均熱体形成工程により形成した
均熱体26を用いてガス検知素子30内部の温度分布を
均一化することにより、高い安定性、再現性および信頼
性を有するガス燃焼動作および測温動作が可能なガス検
知素子30を実現できるようになるといった効果を奏す
る。
【0181】同様の主旨で、均熱体26を用いて補償素
子321,322,323内部の温度分布を均一化するこ
とにより、高い安定性、再現性および信頼性を有する補
償動作が可能な補償素子321,322,323を実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0182】熱応力緩和凹部形成工程は、貫通孔34
1,342,343,344をガス検知素子30または補償
素子321,322,323の少なくとも一方の周辺に形
成する工程である。
【0183】この様に、貫通孔341,342,343,
344を設けてガス検知素子30内や補償素子321,3
22,323内に発生する熱応力を緩和することにより、
熱応力に起因する膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセン
サ10の間欠駆動時に発生し易いヒートサイクルに起因
するガス検知素子30や補償素子321,322,323
の応力破壊現象を回避して応力破壊耐性を向上させるこ
とができるようになるといった効果を奏する。
【0184】すなわち、Ptヒータ18が加熱状態にな
った際に発生する熱応力に対する応力破壊耐性を実現で
き、センサのガス検知感度の初期特性を経時的に維持で
きる結果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を
有する接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるようにな
るといった効果を奏する。
【0185】ダイアフラム形成工程は、図2(g)に示
すように、接触燃焼式ガスセンサ10がダイアフラム1
22を有する場合、熱応力緩和凹部形成工程に続いて、
ダイアフラム122を形成する工程である。
【0186】この様に、Si単結晶基板12よりも実効
的に熱容量の小さいダイアフラム122上にPtヒータ
18を設けることにより、Ptヒータ18が生成する発
熱量がSi単結晶基板12中に熱拡散する現象を回避で
きる結果、Ptヒータ18が生成する発熱量を効率よく
かつ短時間で触媒層24に伝導させることができる結
果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測温動作
が可能な接触燃焼式ガスセンサ10を実現できるように
なるといった効果を奏する。
【0187】さらに、熱良導体であるポーラス形アルミ
ナ陽極酸化皮膜22を設けることにより、Ptヒータ1
8が生成する発熱量を効率よくかつ短時間で触媒層24
に伝導させることができる結果、高感度かつ高速応答な
ガス燃焼動作および測温動作が可能な接触燃焼式ガスセ
ンサ10を実現できるようになるといった効果を奏す
る。
【0188】さらに、可燃性ガスの燃焼に対して触媒と
して作用する触媒層24を設けることにより、十分なガ
ス検知感度を実現でき、さらに、長期的に高い安定性、
再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ10
を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0189】次に、図面に基づき、接触燃焼式ガスセン
サ10を用いたガス検出回路の一実施形態を説明する。
【0190】図3は、図1の接触燃焼式ガスセンサ10
をホイートストーンブリッジに組み込む場合のガス検出
回路40の回路図である。なお、接触燃焼式ガスセンサ
10または接触燃焼式ガスセンサ10の製造方法の実施
形態の説明において既に記述したものと同一の部分につ
いては、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0191】図3に示すように、ガス検出回路40は、
3個の補償素子321,322,323とガス検知素子3
0とを用いて構成したホイートストーンブリッジに、電
源36と電流検出手段38とを組み込んだ回路構成を有
している。
【0192】本ガス検出回路40においては、ガス検知
素子30と補償素子321,322,323とで可燃性ガ
スを燃焼する際に発生する燃焼熱に起因して発生するガ
ス検知素子30の抵抗値変化、および補償素子321,
322,323の抵抗値変化をホイートストーンブリッジ
とこれに接続された電流検出手段38によって検出する
ことにより、可燃性ガスを検量することができる。
【0193】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、熱良導
体である熱伝導層を設けることにより、ヒータが生成す
る発熱量を効率よくかつ短時間で触媒層に伝導させるこ
とができる結果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作お
よび測温動作が可能な接触燃焼式ガスセンサを実現でき
るようになるといった効果を奏する。
【0194】さらに、可燃性ガスの燃焼に対して触媒と
して作用する触媒層を設けることにより、十分なガス検
知感度を実現でき、さらに、長期的に高い安定性、再現
性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサを実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0195】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の効果に加えて、熱良導体である熱伝導層を設け
ることにより、ヒータが生成する発熱量を効率よくかつ
短時間で触媒層に伝導させることができる結果、高感度
かつ高速応答な補償動作が可能な接触燃焼式ガスセンサ
を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0196】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の効果に加えて、熱不良導体特性を有する誘電体
膜を設けることにより、ヒータが生成する発熱量が基板
中に熱拡散する現象を回避し、ヒータが生成する発熱量
を効率よくかつ短時間で触媒層に伝導させることができ
る結果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測温
動作または補償動作が可能な接触燃焼式ガスセンサを実
現できるようになるといった効果を奏する。
【0197】請求項4に記載の発明によれば、基板より
も実効的に熱容量の小さいダイアフラム上にヒータを設
けることにより、ヒータが生成する発熱量が基板中に熱
拡散する現象を回避できる結果、ヒータが生成する発熱
量を効率よくかつ短時間で触媒層に伝導させることがで
きる結果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測
温動作が可能な接触燃焼式ガスセンサを実現できるよう
になるといった効果を奏する。
【0198】さらに、熱良導体である熱伝導層を設ける
ことにより、ヒータが生成する発熱量を効率よくかつ短
時間で触媒層に伝導させることができる結果、高感度か
つ高速応答なガス燃焼動作および測温動作が可能な接触
燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといった効果
を奏する。
【0199】さらに、可燃性ガスの燃焼に対して触媒と
して作用する触媒層を設けることにより、十分なガス検
知感度を実現でき、さらに、長期的に高い安定性、再現
性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサを実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0200】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の効果に加えて、基板よりも実効的に熱容量の小
さいダイアフラム上にヒータを設けることにより、ヒー
タが生成する発熱量が基板中に熱拡散する現象を回避で
きる結果、ヒータが生成する発熱量を効率よくかつ短時
間で触媒層に伝導させることができる結果、高感度かつ
高速応答な補償動作が可能な接触燃焼式ガスセンサを実
現できるようになるといった効果を奏する。
【0201】さらに、熱良導体である熱伝導層を設ける
ことにより、ヒータが生成する発熱量を効率よくかつ短
時間で触媒層に伝導させることができる結果、高感度か
つ高速応答な補償動作が可能な接触燃焼式ガスセンサを
実現できるようになるといった効果を奏する。
【0202】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
または5に記載の効果に加えて、半導体プロセスにおい
て用いられている異方性エッチング技術を流用すること
により、高いプロセス安定性を実現することができるよ
うになるといった効果を奏する。
【0203】請求項7に記載の発明によれば、請求項4
ないし6のいずれか一項に記載の効果と同様の効果を奏
する。
【0204】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
ないし7のいずれか一項に記載の効果に加えて、陽極酸
化皮膜で形成された熱伝導層とヒータとの間で十分な膜
密着強度を実現でき、ヒータが加熱状態になった際に発
生する熱応力に対する熱伝導層の応力破壊耐性を実現で
き、センサのガス検知感度の初期特性を経時的に維持で
きる結果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を
有する接触燃焼式ガスセンサを実現できるようになると
いった効果を奏する。
【0205】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の効果に加えて、ポーラス形の陽極酸化皮膜で形
成された熱伝導層とヒータとの間で十分な膜密着強度を
実現でき、ヒータが加熱状態になった際に発生する熱応
力に対する熱伝導層の応力破壊耐性を実現でき、センサ
のガス検知感度の初期特性を経時的に維持できる結果、
長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有する接触
燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといった効果
を奏する。
【0206】ポーラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜
は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に
比べて熱容量を小さくでき、かつ、熱伝導層の表面積を
実効的を拡大することに大きく寄与するといった効果を
奏する。
【0207】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、
十分なガス検知感度を実現することができるようになる
といった効果を奏する。
【0208】さらに、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱伝
導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、大
気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子が熱伝導
層の表面に付着した場合であっても、ガス検知感度の急
激な劣化が発生する現象を回避して汚染耐性を向上でき
る結果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有
する接触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるとい
った効果を奏する。
【0209】また、ポーラス形の膜形態を有する陽極酸
化皮膜は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染
粒子から触媒として作用する触媒層の硝酸パラジウムま
たはパラジウム微粒子を保護しパラジウム微粒子の白金
の触媒機能の劣化を回避することができる結果、接触燃
焼式ガスセンサのガス検知感度について長期的に高い安
定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセン
サを実現できるようになるといった効果を奏する。
【0210】さらに、ポーラス形の膜形態を有する陽極
酸化皮膜は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成され
る薄膜に比べて熱伝導層に発生する熱応力を緩和しやす
い特性を有し、製造途中での熱処理中に基板と薄膜間の
熱膨張率の差に起因する膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガ
スセンサの間欠駆動時に発生し易いヒートサイクルに起
因する熱伝導層の応力破壊現象を回避して応力破壊耐性
を向上させることができるようになるといった効果を奏
する。
【0211】請求項10に記載の発明によれば、請求項
8または9に記載の効果と同様の効果を奏する。
【0212】請求項11に記載の発明によれば、請求項
8ないし10のいずれか一項に記載の効果に加えて、熱
不良導体特性を有する酸化物を設けることにより、ヒー
タが生成する発熱量が基板中に熱拡散する現象を回避
し、ヒータが生成する発熱量を効率よくかつ短時間で触
媒層に伝導させることができる結果、高感度かつ高速応
答なガス燃焼動作および測温動作または補償動作が可能
な接触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといっ
た効果を奏する。
【0213】請求項12に記載の発明によれば、請求項
11に記載の効果に加えて、熱不良導体特性および耐環
境性を有するシリコン酸化物を設けることにより、ヒー
タが生成する発熱量が基板中に熱拡散する現象を回避
し、ヒータが生成する発熱量を効率よくかつ短時間で触
媒層に伝導させることができる結果、高感度かつ高速応
答なガス燃焼動作および測温動作または補償動作が可能
な接触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといっ
た効果を奏する。
【0214】請求項13に記載の発明によれば、請求項
11または12に記載の効果に加えて、熱不良導体特性
を有するシリコン酸化物と五酸化タンタルとの積層を設
けることにより、ヒータが生成する発熱量が基板中に熱
拡散する現象を回避し、ヒータが生成する発熱量を効率
よくかつ短時間で触媒層に伝導させることができる結
果、高感度かつ高速応答なガス燃焼動作および測温動作
または補償動作が可能な接触燃焼式ガスセンサを実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0215】請求項14に記載の発明によれば、請求項
1ないし13のいずれか一項に記載の効果に加えて、ガ
ス検知素子と補償素子とを用いたブリッジ回路を有する
高精度のガス検出回路を実現することができるようにな
るといった効果を奏する。
【0216】請求項15に記載の発明によれば、請求項
14に記載の効果に加えて、化学的に安定な白金をヒー
タに用いることにより、長期的に高い安定性、再現性お
よび信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサを実現できる
ようになるといった効果を奏する。
【0217】請求項16に記載の発明によれば、請求項
8ないし15のいずれか一項に記載の効果に加えて、均
熱体を用いてガス検知素子内部の温度分布を均一化する
ことにより、高い安定性、再現性および信頼性を有する
ガス燃焼動作および測温動作が可能なガス検知素子を実
現できるようになるといった効果を奏する。
【0218】請求項17に記載の発明によれば、請求項
16に記載の効果に加えて、均熱体を用いて補償素子内
部の温度分布を均一化することにより、高い安定性、再
現性および信頼性を有する補償動作が可能な補償素子を
実現できるようになるといった効果を奏する。
【0219】請求項18に記載の発明によれば、請求項
8ないし17のいずれか一項に記載の効果に加えて、熱
応力緩和凹部を設けてガス検知素子内や補償素子内に発
生する熱応力を緩和することにより、熱応力に起因する
膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサの間欠駆動時に
発生し易いヒートサイクルに起因するガス検知素子や補
償素子の応力破壊現象を回避して応力破壊耐性を向上さ
せることができるようになるといった効果を奏する。
【0220】すなわち、ヒータが加熱状態になった際に
発生する熱応力に対する応力破壊耐性を実現でき、セン
サのガス検知感度の初期特性を経時的に維持できる結
果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有する
接触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといった
効果を奏する。
【0221】請求項19に記載の発明によれば、請求項
18に記載の効果に加えて、半導体プロセスを用いて作
成が容易な貫通孔を設けてガス検知素子内や補償素子内
に発生する熱応力を緩和することにより、熱応力に起因
する膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサの間欠駆動
時に発生し易いヒートサイクルに起因するガス検知素子
や補償素子の応力破壊現象を回避して応力破壊耐性を向
上させることができるようになるといった効果を奏す
る。
【0222】すなわち、ヒータが加熱状態になった際に
発生する熱応力に対する応力破壊耐性を実現でき、セン
サのガス検知感度の初期特性を経時的に維持できる結
果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有する
接触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといった
効果を奏する。
【0223】請求項20に記載の発明によれば、請求項
8ないし19のいずれか一項に記載の効果と同様の効果
を奏する。
【0224】請求項21に記載の発明によれば、請求項
20に記載の効果に加えて、ポーラス形の陽極酸化皮膜
で形成された熱伝導層とヒータとの間で十分な膜密着強
度を実現でき、ヒータが加熱状態になった際に発生する
熱応力に対する熱伝導層の応力破壊耐性を実現でき、セ
ンサのガス検知感度の初期特性を経時的に維持できる結
果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有する
接触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといった
効果を奏する。
【0225】ポーラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜
は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に
比べて熱容量を小さくでき、かつ、熱伝導層の表面積を
実効的を拡大することに大きく寄与するといった効果を
奏する。
【0226】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、
十分なガス検知感度を実現することができるようになる
といった効果を奏する。
【0227】さらに、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱伝
導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、大
気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子が熱伝導
層の表面に付着した場合であっても、ガス検知感度の急
激な劣化が発生する現象を回避して汚染耐性を向上でき
る結果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有
する接触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるとい
った効果を奏する。
【0228】また、ポーラス形の膜形態を有する陽極酸
化皮膜は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染
粒子から触媒として作用する触媒層の硝酸パラジウムま
たはパラジウム微粒子を保護しパラジウム微粒子の白金
の触媒機能の劣化を回避することができる結果、接触燃
焼式ガスセンサのガス検知感度について長期的に高い安
定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセン
サを実現できるようになるといった効果を奏する。
【0229】さらに、ポーラス形の膜形態を有する陽極
酸化皮膜は、蒸着処理やスパッタ処理によって形成され
る薄膜に比べて熱伝導層に発生する熱応力を緩和しやす
い特性を有し、製造途中での熱処理中に基板と薄膜間の
熱膨張率の差に起因する膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガ
スセンサの間欠駆動時に発生し易いヒートサイクルに起
因する熱伝導層の応力破壊現象を回避して応力破壊耐性
を向上させることができるようになるといった効果を奏
する。
【0230】請求項22に記載の発明によれば、請求項
20に記載の効果に加えて、アルミニウム、タンタル、
チタン、ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タング
ステンの少なくとも何れかの金属膜に予め所定の割合で
パラジウムを合金状態で混合し陽極酸化することによ
り、パラジウム等の貴金属は酸化されずに残り、アルミ
ニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、
スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属膜
だけが陽極酸化されることになる。その結果、パラジウ
ム等の貴金属を触媒金属として含有するポーラス形態の
陽極酸化皮膜を形成することができる。
【0231】またパラジウムを触媒金属として含有する
ポーラス形の陽極酸化皮膜は、センサのガス検知感度の
初期特性を経時的に維持できる結果、長期的に高い安定
性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサ
を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0232】パラジウムを触媒金属として含有するポー
ラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜は、蒸着処理やス
パッタ処理によって形成される薄膜に比べて熱容量を小
さくでき、かつ、熱伝導層の表面積を実効的を拡大する
ことに大きく寄与するといった効果を奏する。
【0233】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、
十分なガス検知感度を実現することができるようになる
といった効果を奏する。
【0234】又、パラジウムを触媒金属として含有する
ポーラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜は、大気中を
浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子から触媒として
作用する触媒層24のパラジウム微粒子を保護しパラジ
ウム微粒子の白金の触媒機能の劣化を回避することがで
きる結果、接触燃焼式ガスセンサのガス検知感度につい
て長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有する接
触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといった効
果を奏する。
【0235】さらに、パラジウムを触媒金属として含有
するポーラス形の膜形態を有する陽極酸化皮膜は、蒸着
処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比べて熱
伝導層に発生する熱応力を緩和しやすい特性を有し、製
造途中での熱処理中に基板と薄膜間の熱膨張率の差に起
因する膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサの間欠駆
動時に発生し易いヒートサイクルに起因する熱伝導層の
応力破壊現象を回避して応力破壊耐性を向上させること
ができるようになるといった効果を奏する。
【0236】請求項23に記載の発明によれば、請求項
22に記載の効果に加えて、合金ターゲットを用いて熱
蒸着することにより、均一性に優れた合金薄膜を形成で
きる。この様な合金薄膜を陽極酸化することにより、パ
ラジウム等の貴金属を触媒金属として均一に含有するポ
ーラス形態の陽極酸化皮膜を形成することができる。
【0237】またパラジウムを触媒金属として均一に含
有するポーラス形の陽極酸化皮膜は、センサのガス検知
感度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的に高
い安定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガス
センサを実現できるようになるといった効果を奏する。
【0238】パラジウムを触媒金属として均一に含有す
る熱蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸化皮膜
は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等の貴金属膜
とを別個に形成するような熱蒸着処理やスパッタ処理に
よって形成される薄膜に比べて熱容量を小さくでき、か
つ、熱伝導層の表面積を実効的を拡大することに大きく
寄与するといった効果を奏する。
【0239】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、
十分なガス検知感度を実現することができるようになる
といった効果を奏する。
【0240】又、パラジウムを触媒金属として均一に含
有する熱蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸化皮
膜は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子
から触媒として作用する触媒層24のパラジウム微粒子
を保護しパラジウム微粒子の白金の触媒機能の劣化を回
避することができる結果、接触燃焼式ガスセンサのガス
検知感度について長期的に高い安定性、再現性および信
頼性を有する接触燃焼式ガスセンサを実現できるように
なるといった効果を奏する。
【0241】さらに、パラジウムを触媒金属として均一
に含有する熱蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸
化皮膜は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等の貴
金属膜とを別個に形成するような熱蒸着処理やスパッタ
処理によって形成される薄膜に比べて膜の均一性に優れ
るため、熱伝導層に発生する熱応力を緩和しやすい特性
を有し、製造途中での熱処理中に基板と薄膜間の熱膨張
率の差に起因する膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセン
サの間欠駆動時に発生し易いヒートサイクルに起因する
熱伝導層の応力破壊現象を回避して応力破壊耐性を向上
させることができるようになるといった効果を奏する。
【0242】請求項24に記載の発明によれば、請求項
22に記載の効果に加えて、合金ターゲットを用いてス
パッタリングすることにより、均一性に優れた合金薄膜
を形成できる。この様な合金薄膜を陽極酸化することに
より、パラジウム等の貴金属を触媒金属として均一に含
有するポーラス形態の陽極酸化皮膜を形成することがで
きる。
【0243】またパラジウムを触媒金属として均一に含
有するポーラス形の陽極酸化皮膜は、センサのガス検知
感度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的に高
い安定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガス
センサを実現できるようになるといった効果を奏する。
【0244】パラジウムを触媒金属として均一に含有す
るスパッタリングによるポーラス膜形態を有する陽極酸
化皮膜は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等の貴
金属膜とを別個に形成するようなスパッタリング処理や
スパッタ処理によって形成される薄膜に比べて熱容量を
小さくでき、かつ、熱伝導層の表面積を実効的を拡大す
ることに大きく寄与するといった効果を奏する。
【0245】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、
十分なガス検知感度を実現することができるようになる
といった効果を奏する。
【0246】又、パラジウムを触媒金属として均一に含
有するスパッタリングによるポーラス膜形態を有する陽
極酸化皮膜は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊
汚染粒子から触媒として作用する触媒層24のパラジウ
ム微粒子を保護しパラジウム微粒子の白金の触媒機能の
劣化を回避することができる結果、接触燃焼式ガスセン
サのガス検知感度について長期的に高い安定性、再現性
および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサを実現でき
るようになるといった効果を奏する。
【0247】さらに、パラジウムを触媒金属として均一
に含有するスパッタリングによるポーラス膜形態を有す
る陽極酸化皮膜は、アルミニウム等の金属膜とパラジウ
ム等の貴金属膜とを別個に形成するようなスパッタリン
グ処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比べて
膜の均一性に優れるため、熱伝導層に発生する熱応力を
緩和しやすい特性を有し、製造途中での熱処理中に基板
と薄膜間の熱膨張率の差に起因する膜剥がれ現象や、接
触燃焼式ガスセンサの間欠駆動時に発生し易いヒートサ
イクルに起因する熱伝導層の応力破壊現象を回避して応
力破壊耐性を向上させることができるようになるといっ
た効果を奏する。
【0248】請求項25に記載の発明によれば、請求項
22に記載の効果に加えて、アルミニウム、タンタル、
チタン、ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タング
ステンの少なくとも何れかの金属ターゲットとパラジウ
ムターゲットを用いて熱共蒸着することにより、均一性
に優れた合金薄膜を形成できる。この様な合金薄膜を陽
極酸化することにより、パラジウム等の貴金属を触媒金
属として均一に含有するポーラス形態の陽極酸化皮膜を
形成することができる。
【0249】またパラジウムを触媒金属として均一に含
有するポーラス形の陽極酸化皮膜は、センサのガス検知
感度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的に高
い安定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガス
センサを実現できるようになるといった効果を奏する。
【0250】パラジウムを触媒金属として均一に含有す
る共蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸化皮膜
は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等の貴金属膜
とを別個に形成するような共蒸着処理やスパッタ処理に
よって形成される薄膜に比べて熱容量を小さくでき、か
つ、熱伝導層の表面積を実効的を拡大することに大きく
寄与するといった効果を奏する。
【0251】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、
十分なガス検知感度を実現することができるようになる
といった効果を奏する。
【0252】又、パラジウムを触媒金属として均一に含
有する共蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸化皮
膜は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮遊汚染粒子
から触媒として作用する触媒層24のパラジウム微粒子
を保護しパラジウム微粒子の白金の触媒機能の劣化を回
避することができる結果、接触燃焼式ガスセンサのガス
検知感度について長期的に高い安定性、再現性および信
頼性を有する接触燃焼式ガスセンサを実現できるように
なるといった効果を奏する。
【0253】さらに、パラジウムを触媒金属として均一
に含有する共蒸着によるポーラス膜形態を有する陽極酸
化皮膜は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等の貴
金属膜とを別個に形成するような共蒸着処理やスパッタ
処理によって形成される薄膜に比べて膜の均一性に優れ
るため、熱伝導層に発生する熱応力を緩和しやすい特性
を有し、製造途中での熱処理中に基板と薄膜間の熱膨張
率の差に起因する膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセン
サの間欠駆動時に発生し易いヒートサイクルに起因する
熱伝導層の応力破壊現象を回避して応力破壊耐性を向上
させることができるようになるといった効果を奏する。
【0254】請求項26に記載の発明によれば、請求項
22に記載の効果に加えて、アルミニウム、タンタル、
チタン、ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タング
ステンの少なくとも何れかの金属ターゲットとパラジウ
ムターゲットを用いて熱コスパッタリングすることによ
り、均一性に優れた合金薄膜を形成できる。この様な合
金薄膜を陽極酸化することにより、パラジウム等の貴金
属を触媒金属として均一に含有するポーラス形態の陽極
酸化皮膜を形成することができる。
【0255】またパラジウムを触媒金属として均一に含
有するポーラス形の陽極酸化皮膜は、センサのガス検知
感度の初期特性を経時的に維持できる結果、長期的に高
い安定性、再現性および信頼性を有する接触燃焼式ガス
センサを実現できるようになるといった効果を奏する。
【0256】パラジウムを触媒金属として均一に含有す
るコスパッタリングによるポーラス膜形態を有する陽極
酸化皮膜は、アルミニウム等の金属膜とパラジウム等の
貴金属膜とを別個に形成するようなコスパッタリング処
理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比べて熱容
量を小さくでき、かつ、熱伝導層の表面積を実効的を拡
大することに大きく寄与するといった効果を奏する。
【0257】すなわち、可燃性ガスの燃焼に寄与する熱
伝導層の表面積を実効的に拡大することができる結果、
十分なガス検知感度を実現することができるようになる
といった効果を奏する。
【0258】又、パラジウムを触媒金属として均一に含
有するコスパッタリングによるポーラス膜形態を有する
陽極酸化皮膜は、大気中を浮遊するゴミや油粒子等の浮
遊汚染粒子から触媒として作用する触媒層24のパラジ
ウム微粒子を保護しパラジウム微粒子の触媒機能の劣化
を回避することができる結果、接触燃焼式ガスセンサの
ガス検知感度について長期的に高い安定性、再現性およ
び信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサを実現できるよ
うになるといった効果を奏する。
【0259】さらに、パラジウムを触媒金属として均一
に含有するコスパッタリングによるポーラス膜形態を有
する陽極酸化皮膜は、アルミニウム等の金属膜とパラジ
ウム等の貴金属膜とを別個に形成するようなコスパッタ
リング処理やスパッタ処理によって形成される薄膜に比
べて膜の均一性に優れるため、熱伝導層に発生する熱応
力を緩和しやすい特性を有し、製造途中での熱処理中に
基板と薄膜間の熱膨張率の差に起因する膜剥がれ現象
や、接触燃焼式ガスセンサの間欠駆動時に発生し易いヒ
ートサイクルに起因する熱伝導層の応力破壊現象を回避
して応力破壊耐性を向上させることができるようになる
といった効果を奏する。
【0260】請求項27に記載の発明によれば、請求項
22ないし26のいずれか一項に記載の効果に加えて、
アルミニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリ
コン、スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの
金属膜に予め所定の割合でパラジウムを合金状態で混合
し陽極酸化することにより、パラジウム等の貴金属は酸
化されずに残り、アルミニウム、タンタル、チタン、ジ
ルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タングステンの少
なくとも何れかの金属膜だけが陽極酸化されることにな
る。その結果、パラジウム等の貴金属を触媒金属として
含有する膜均一性に優れたポーラス形態の陽極酸化皮膜
を形成することができる。
【0261】請求項28に記載の発明によれば、請求項
21ないし27のいずれか一項に記載の効果に加えて、
均熱体形成工程により形成した均熱体を用いてガス検知
素子内部の温度分布を均一化することにより、高い安定
性、再現性および信頼性を有するガス燃焼動作および測
温動作が可能なガス検知素子を実現できるようになると
いった効果を奏する。
【0262】同様の主旨で、均熱体を用いて補償素子内
部の温度分布を均一化することにより、高い安定性、再
現性および信頼性を有する補償動作が可能な補償素子を
実現できるようになるといった効果を奏する。
【0263】請求項29に記載の発明によれば、請求項
21ないし28のいずれか一項に記載の効果に加えて、
熱応力緩和凹部を設けてガス検知素子内や補償素子内に
発生する熱応力を緩和することにより、熱応力に起因す
る膜剥がれ現象や、接触燃焼式ガスセンサの間欠駆動時
に発生し易いヒートサイクルに起因するガス検知素子や
補償素子の応力破壊現象を回避して応力破壊耐性を向上
させることができるようになるといった効果を奏する。
【0264】すなわち、ヒータが加熱状態になった際に
発生する熱応力に対する応力破壊耐性を実現でき、セン
サのガス検知感度の初期特性を経時的に維持できる結
果、長期的に高い安定性、再現性および信頼性を有する
接触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといった
効果を奏する。
【0265】請求項30に記載の発明によれば、請求項
29に記載の効果に加えて、基板よりも実効的に熱容量
の小さいダイアフラム上にヒータを設けることにより、
ヒータが生成する発熱量が基板中に熱拡散する現象を回
避できる結果、ヒータが生成する発熱量を効率よくかつ
短時間で触媒層に伝導させることができる結果、高感度
かつ高速応答なガス燃焼動作および測温動作が可能な接
触燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといった効
果を奏する。
【0266】さらに、熱良導体である熱伝導層を設ける
ことにより、ヒータが生成する発熱量を効率よくかつ短
時間で触媒層に伝導させることができる結果、高感度か
つ高速応答なガス燃焼動作および測温動作が可能な接触
燃焼式ガスセンサを実現できるようになるといった効果
を奏する。
【0267】さらに、可燃性ガスの燃焼に対して触媒と
して作用する触媒層を設けることにより、十分なガス検
知感度を実現でき、さらに、長期的に高い安定性、再現
性および信頼性を有する接触燃焼式ガスセンサを実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の接触燃焼式ガスセンサ
の実施形態を説明するための断面図であり、図1(b)
は、図1(a)の上面図である。
【図2】図1の接触燃焼式ガスセンサの製造方法の実施
形態を説明するためのプロセス図である。
【図3】図1の接触燃焼式ガスセンサをホイートストー
ンブリッジに組み込む場合のガス検出回路の回路図であ
る。
【図4】従来の接触燃焼式ガスセンサを説明するための
断面図である。
【符号の説明】
10 接触燃焼式ガスセンサ 12 基板 122 ダイアフラム 14,16 誘電体膜(酸化物、五酸化タンタル) 18 ヒータ 20 白金パッド 201,202,203,204 白金パッド 22 熱伝導層(陽極酸化皮膜) 24 触媒層 26 均熱体 30 ガス検知素子 321,322,323 補償素子 341,342,343,344 熱応力緩和凹部(貫通
孔) 36 電源 38 電流検出手段 40 ガス検出回路

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にガス検知素子と補償素子とが隣
    接して設けられ、ガス検知素子と補償素子とで可燃性ガ
    スを燃焼する際に発生する燃焼熱を検出することによっ
    て可燃性ガスを検量する接触燃焼式ガスセンサであっ
    て、 前記ガス検知素子は、 基板上に形成され前記可燃性ガスの燃焼を促すためのヒ
    ータと、当該ヒータに熱的に接触して設けられた熱良導
    体である熱伝導層と、当該熱伝導層を介して伝導された
    当該ヒータの発熱量に応じて発熱して前記可燃性ガスの
    燃焼に対して触媒として作用する触媒層を有する、 ことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ。
  2. 【請求項2】 前記補償素子は、 前記ガス検知素子に隣接して基板上に形成され前記可燃
    性ガスの燃焼を促すためのヒータと、当該ヒータに熱的
    に接触して設けられた熱良導体である熱伝導層を有す
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の接触燃焼式ガスセン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記基板に接触した状態で当該基板上に
    形成された熱不良導体特性を有する誘電体膜を有し、 前記ガス検知素子におけるヒータと前記補償素子におけ
    るヒータが、前記誘電体膜に接触した状態で当該誘電体
    膜上に形成されている、 ことを特徴とする請求項2に記載の接触燃焼式ガスセン
    サ。
  4. 【請求項4】 所定の厚さで形成されたダイアフラム上
    にガス検知素子と補償素子とが隣接して設けられ、ガス
    検知素子と補償素子とで可燃性ガスを燃焼する際に発生
    する燃焼熱を検出することによって可燃性ガスを検量す
    る接触燃焼式ガスセンサであって、 前記ガス検知素子は、ダイアフラム上に形成され前記可
    燃性ガスの燃焼を促すためのヒータと、当該ヒータに熱
    的に接触して設けられた熱良導体である熱伝導層と、当
    該熱伝導層を介して伝導された当該ヒータの発熱量に応
    じて発熱して前記可燃性ガスの燃焼に対して触媒として
    作用する触媒層を有する、 ことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記補償素子は、 前記ガス検知素子に隣接してダイアフラム上に形成され
    前記可燃性ガスの燃焼を促すためのヒータと、当該ヒー
    タに熱的に接触して設けられた熱良導体である熱伝導層
    を有する、 ことを特徴とする請求項4に記載の接触燃焼式ガスセン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記基板および前記ダイアフラムが所定
    の結晶方位を有するシリコン単結晶から成り、 前記ダイアフラムが異方性エッチングを用いて形成され
    ている、 ことを特徴とする請求項4または5に記載の接触燃焼式
    ガスセンサ。
  7. 【請求項7】 前記ダイアフラムに接触した状態で当該
    ダイアフラム上に形成された誘電体膜を有し、 前記ガス検知素子におけるヒータと前記補償素子におけ
    るヒータが、前記誘電体膜に接触した状態で当該誘電体
    膜上に形成されている、 ことを特徴とする請求項4ないし6のいずれか一項に記
    載の接触燃焼式ガスセンサ。
  8. 【請求項8】 前記ガス検知素子における熱伝導層と前
    記補償素子における熱伝導層とは、陽極酸化皮膜を用い
    て形成されている、 ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記
    載の接触燃焼式ガスセンサ。
  9. 【請求項9】 前記陽極酸化皮膜はポーラス形の膜形態
    を有する、 ことを特徴とする請求項8に記載の接触燃焼式ガスセン
    サ。
  10. 【請求項10】 前記陽極酸化皮膜は、アルミニウムの
    酸化物、タンタルの酸化物、チタンの酸化物、ジルコニ
    ウムの酸化物、シリコン酸化物、スズ酸化物、タングス
    テン酸化物、亜鉛酸化物の少なくとも何れかを有する、 ことを特徴とする請求項8または9に記載の接触燃焼式
    ガスセンサ。
  11. 【請求項11】 前記誘電体膜は酸化物を用いて形成さ
    れ、 前記ガス検知素子におけるヒータと前記補償素子におけ
    るヒータが、前記酸化物に接触した状態で当該酸化物上
    に形成されている、 ことを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一項に
    記載の接触燃焼式ガスセンサ。
  12. 【請求項12】 前記酸化物がシリコン酸化物である、 ことを特徴とする請求項11に記載の接触燃焼式ガスセ
    ンサ。
  13. 【請求項13】 前記誘電体膜は、前記酸化物と、当該
    酸化物に接触した状態で当該酸化物上に形成された五酸
    化タンタルとを有し、 前記ガス検知素子におけるヒータと前記補償素子におけ
    るヒータが、前記五酸化タンタルに接触した状態で当該
    五酸化タンタル上に形成されている、 ことを特徴とする請求項11または12に記載の接触燃
    焼式ガスセンサ。
  14. 【請求項14】 前記ガス検知素子におけるヒータと前
    記補償素子におけるヒータとは、同一の抵抗材料を用い
    て同一形状に形成されている、 ことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に
    記載の接触燃焼式ガスセンサ。
  15. 【請求項15】 前記ヒータは、白金を用いて形成され
    ている、 ことを特徴とする請求項14に記載の接触燃焼式ガスセ
    ンサ。
  16. 【請求項16】 前記酸化膜を介した前記基板側に、前
    記ガス検知素子におけるヒータの発熱量による前記ガス
    検知素子内部の温度分布を均一化するための均熱体を形
    成する、 ことを特徴とする請求項8ないし15のいずれか一項に
    記載の接触燃焼式ガスセンサ。
  17. 【請求項17】 前記酸化膜を介した前記基板側に、前
    記補償素子におけるヒータの発熱量による前記補償素子
    内部の温度分布を均一化するための均熱体を形成する、 ことを特徴とする請求項16に記載の接触燃焼式ガスセ
    ンサ。
  18. 【請求項18】 前記ガス検知素子におけるヒータの発
    熱量または前記補償素子におけるヒータの発熱量によっ
    て前記基板内に発生する熱応力を緩和するための熱応力
    緩和凹部を当該ガス検知素子または当該補償素子の少な
    くとも一方の周辺に形成する、 ことを特徴とする請求項8ないし17のいずれか一項に
    記載の接触燃焼式ガスセンサ。
  19. 【請求項19】 前記ガス検知素子におけるヒータの発
    熱量または前記補償素子におけるヒータを前記ダイアフ
    ラム上に形成する場合、前記熱応力緩和凹部は、当該ダ
    イアフラムを上下に貫通するように形成された貫通孔で
    ある、 ことを特徴とする請求項18に記載の接触燃焼式ガスセ
    ンサ。
  20. 【請求項20】 前記接触燃焼式ガスセンサの製造方法
    であって、 前記基板上に前記誘電体膜を形成する誘電体膜形成工程
    と、 前記誘電体膜形成工程に続いて、前記前記ガス検知素子
    におけるヒータと前記補償素子におけるヒータを形成す
    るヒータ形成工程と、 前記ヒータ形成工程に続いて、前記ガス検知素子におけ
    る熱伝導層と前記補償素子における熱伝導層を形成する
    熱伝導層形成工程と、 前記熱伝導層形成工程に続いて、前記ガス検知素子にお
    ける熱伝導層と前記補償素子における熱伝導層上に、ア
    ルミニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコ
    ン、スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかを薄
    膜状態で形成する工程と、前工程で形成した前記薄膜に
    陽極酸化処理を行って前記陽極酸化皮膜を形成する陽極
    酸化皮膜形成工程と、 前記陽極酸化皮膜形成工程に続いて、前記ガス検知素子
    の前記陽極酸化皮膜に接触した状態で前記触媒層を形成
    する触媒層形成工程を有する、 ことを特徴とする請求項8ないし19のいずれか一項に
    記載の接触燃焼式ガスセンサの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記陽極酸化皮膜形成工程は、陽極酸
    化処理を行う際に、硝酸パラジウムまたはパラジウム微
    粒子を電解液中に添加する工程を含む、 ことを特徴とする請求項20に記載の接触燃焼式ガスセ
    ンサの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記陽極酸化皮膜形成工程は、アルミ
    ニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、
    スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属と
    パラジウムとを合金薄膜状態で形成する工程と、前工程
    で形成した前記合金薄膜に陽極酸化処理を行って前記陽
    極酸化皮膜を形成する、 ことを特徴とする請求項20に記載の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記合金薄膜状態形成工程は、アルミ
    ニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、
    スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属と
    パラジウムとを予め所定の比率で混合した合金ターゲッ
    トを生成する工程と、前記合金ターゲットを用いて熱蒸
    着を行って前記合金薄膜状態で形成する真空蒸着工程を
    含む、 ことを特徴とする請求項22に記載の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記合金薄膜状態形成工程は、アルミ
    ニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、
    スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属と
    パラジウムとを予め所定の比率で混合した合金ターゲッ
    トを生成する工程と、前記合金ターゲットを用いてスパ
    ッタリングを行って前記合金薄膜状態で形成する真空蒸
    着工程を含む、 ことを特徴とする請求項22に記載の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記合金薄膜状態形成工程は、アルミ
    ニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、
    スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属タ
    ーゲットとパラジウムターゲットとを用いた共蒸着を行
    って前記合金薄膜状態で形成する真空蒸着工程を含む、 ことを特徴とする請求項22に記載の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記合金薄膜状態形成工程は、アルミ
    ニウム、タンタル、チタン、ジルコニウム、シリコン、
    スズ、亜鉛、タングステンの少なくとも何れかの金属タ
    ーゲットとパラジウムターゲットとを用いたコスパッタ
    リングを行って前記合金薄膜状態で形成する真空蒸着工
    程を含む、 ことを特徴とする請求項22に記載の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記合金薄膜状態形成工程は、前記合
    金薄膜を電解液中で陽極酸化してアルミニウム、タンタ
    ル、チタン、ジルコニウム、シリコン、スズ、亜鉛、タ
    ングステンの少なくとも何れかの基体金属に所定の割合
    でパラジウムが混合されて成るポーラス形態の陽極酸化
    皮膜を形成する工程を含む、 ことを特徴とする請求項22ないし26のいずれか一項
    に記載の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記ガス検知素子または前記補償素子
    における前記誘電体膜を介した前記基板側に、前記均熱
    体を形成する均熱体形成工程を有する、 ことを特徴とする請求項21ないし27のいずれか一項
    に記載の接触燃焼式ガスセンサの製造方法。
  29. 【請求項29】 前記熱応力緩和凹部を前記ガス検知素
    子または前記補償素子の少なくとも一方の周辺に形成す
    る熱応力緩和凹部形成工程を有する、 ことを特徴とする請求項21ないし28のいずれか一項
    に記載の接触燃焼式ガスセンサの製造方法。
  30. 【請求項30】 前記接触燃焼式ガスセンサが前記ダイ
    アフラムを有する場合、前記ダイアフラムを形成するダ
    イアフラム形成工程に先だって、前記熱応力緩和凹部形
    成工程が実行される、 ことを特徴とする請求項29に記載の接触燃焼式ガスセ
    ンサの製造方法。
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