JPH1165201A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH1165201A
JPH1165201A JP22239597A JP22239597A JPH1165201A JP H1165201 A JPH1165201 A JP H1165201A JP 22239597 A JP22239597 A JP 22239597A JP 22239597 A JP22239597 A JP 22239597A JP H1165201 A JPH1165201 A JP H1165201A
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正博 高木
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千秋 鈴木
Susumu Yoshino
進 吉野
Toshimoto Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤を用いない安全性の高い方法により、フ
ィルムを原料とする軟包材に耐熱性及び耐湿性に優れた
カラー画像を形成すると共に、基材との密着性及びカラ
ー画像の安定性に優れ、表示パネル、表示ラベル及び表
示シートにも適用可能なラミネートを形成できる画像形
成方法を提供する。 【解決手段】 電子写真法により形成された静電潜像
を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜
45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像
し、得られたトナー像をフィルム上に転写し、次いで、
その未定着トナー像を有するフィルムを、無溶剤型接着
剤が塗布された基材に圧接固定化させることによりカラ
ー画像を有するラミネートを形成させる画像形成方法。
その無溶剤型接着剤としては、イソシアネート化合物と
ポリオール化合物とを用いることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟包材、表示パネ
ル、表示シート等の作成に使用されるラミネートに電子
写真法を用いてカラー画像を形成させる方法、及びその
方法により得られるラミネート材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチックフィルム、紙、金属
箔等を主な構成要素として作成されている軟性包装材料
(以下、「軟包材」と略す)は、食品、飲料品及び医薬
品等の分野において幅広く利用されており、なかでも、
食品・飲料品用容器としての需要が非常に高く、その用
途に応じて種々の機能が要求される。例えば、電子レン
ジやオーブンにより加熱調理を行う食品用、80〜90
℃の温度で熱充填される果汁飲料用、一般に120〜1
50℃で高温殺菌されるレトルト食品用等に使用される
軟包材には、高い耐熱性能が求められ、また、密封保存
用のものには、ガスバリヤー性能及び耐湿性能等が求め
られる。さらに、食品、飲料品及び医薬品向けの軟包材
には、高度の安全性及び高度の衛生性が共通して求めら
れる。
【0003】ところで、上記のような軟包材の表面に、
意匠登録、画像形成、バーコードをはじめとする流通管
理情報記録を設けるには、従来よりグラビア印刷やフレ
キソ印刷等により行われているが、これらの印刷法に用
いられるインクには、通常、トルエン等の有機溶剤が含
まれているため、印刷作業環境上に問題があるのみなら
ず、軟包材から発生する溶剤臭気の問題が解消されてい
ない。この溶剤臭気は、印刷乾燥工程において発生する
微量の残留溶剤に起因するものであり、冷蔵・冷凍食品
において問題となることが多く、また、これらの残留溶
剤は、加熱処理時には揮発するため、人体に直接摂取さ
れる可能性が懸念される。
【0004】近年、上記のような問題を改善するため
に、水性グラビア印刷が検討されているが、この方法は
インクの乾燥時に多量のエネルギーを要する上に、必要
な設備の規模が大きいために生産性が低下するという新
たな問題があり、また水性グラビアのインク自体も耐湿
性に劣るため用途が限定されるという欠点がある。さら
に、近年の飲食品の多品種化傾向は、グラビア印刷やフ
レキソ印刷のような製版を必要とする方式で行うにはコ
スト及び生産性に問題が生じ始めている。また、製造年
月日、賞味期限、製品ロット番号の記載は、通常、上記
印刷とは別に、熱転写式、インクジェット式等の印字方
法が併用されることが多いことも生産性が低下する一因
になっている。
【0005】これに対して、電子写真法は、製版を必要
としないこと及び印刷単位毎の情報が変更可能であるこ
とから、従来方法の改善策として電子写真法を用いた種
々の包材表面装飾法が提案されている。例えば、特開平
1−198383号公報には、帯状ベルトに剥離可能な
フィルムを積層したシート上に電子写真法を用いて多色
像を形成し、次いで、そのフィルムを剥離して容器表面
に加熱圧接させることにより画像形成を行う方式が提案
されている。しかしながら、この方式を用いると、例え
ば、果汁やコーヒーのように殺菌のための熱間充填を必
要とする環境又はレトルト食品のように加圧高温殺菌を
必要とする環境においては、トナー像が軟化して画像の
剥離或いは流動が生じるため、印刷面や容器品質の安定
性に問題がある。
【0006】さらに、最近、金属箔を中間層として含む
積層フィルムを挟む電極に、直流バイアス電極を印加
し、電子写真法により形成された静電潜像担持体上のト
ナー像を、その積層フィルムに転写及び定着させる方法
が、特開平8−50418号公報に提案されている。こ
の方法は、単色像を積層フィルム上に形成する際には有
効なものと考えられる。しかしながら、フルカラー画像
のようにシアン・マゼンタ・イエローの各色トナーを積
層させて任意の色を発色させようとする場合には、画像
の色及び濃度によりトナー層の厚さが大きく変動するも
のであり、このような場合には、上記の方法では転写ム
ラの発生が防止できない。また、トナー画像は、積層フ
ィルム上に形成されているのみで保護されていないた
め、高温環境下では剥離及び像乱れ等の画像劣化を回避
することができず、また、加圧高温殺菌適性及びボイル
適性等に劣っているから、この画像形成方法は、軟包材
に適用するには非常に限られたものとなる。これらの理
由から、電子写真法を用いる軟包材の表面装飾法は、未
だ実用化するには幾多の課題が残されている。
【0007】一方、画像が形成されたプラスチックフィ
ルムを用いる他の形態として、表示パネル、表示ラベル
または表示シートが挙げられる。これらは、屋外用ポス
ター、電飾看板、POPと呼ばれる販売店頭用広告等に
利用されているが、手書き以外の従来の画像形成方法と
しては、着色シートを文字状に或いは任意の図形に切り
抜いて基材シートに貼付するカッティングプロッター方
式及びインクジェット方式等がある。しかしながら、前
者の方式では、高精細なグラフィックを再現させること
は実質的に不可能であり、また、後者の方式では、耐水
性に問題を有しているために利用期間や使用環境が制限
される。
【0008】電子写真方式は、上記した問題を解決でき
る可能性を有しているものの、現在の使用例としてはオ
ーバーヘッドプロジェクター(以下「OHP」と略す)
用以外には非常に少なく、その理由としては、トナーの
フィルム転写適性を得るためには、フィルムの厚さやコ
シに制約があること及び定着時にトナーとフィルムとの
密着性が問題となる場合が多いこと等に起因しているも
のと推定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記した実情に鑑みてなされたものである。す
なわち、本発明の目的は、印刷用製版による残留溶剤
の問題がない安全性の高い方法により、プラスチックフ
ィルムを原料とする軟包材に耐熱性及び耐湿性に優れた
画像を形成できること、印刷単位毎の出力情報が可変
であること、基材の汎用性、基材との密着性及び画像
安定性に優れ、プラスチックフィルムを原料とする表示
パネル、表示ラベル又は表示シートにも適用可能である
こと及び高鮮明度で発色性の高いフルカラー画像の出
力が可能なこと、のそれぞれの要求に適合できる画像形
成方法及びそれにより形成されたカラー画像を有するラ
ミネート材料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、電子写真
法を用いてフィルム上にトナー画像を形成させるととも
に、そのフィルムと基材とのラミネート加工を行う方法
について鋭意検討を重ねた結果、特定の着色トナー粒子
及び接着剤を使用してカラー画像の形成及びラミネート
加工を行うことにより上記の目的を達成できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明の第1の画像形成方法
は、電子写真法により形成された静電潜像を、色材とし
てイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含
有される各着色トナー粒子を用いて現像し、得られたト
ナー像をフィルム上に転写し、次いで、その未定着トナ
ー像を有するフィルムを、無溶剤型接着剤が塗布された
基材に圧接固定化させることによりカラー画像を有する
ラミネートを形成させることを特徴とする。
【0012】本発明の第2の画像形成方法は、電子写真
法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、
マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着
色トナー粒子を用いて現像し、得られたトナー像をフィ
ルム上に転写した後に加熱定着を施し、次いで、その定
着トナー像を有するフィルムを、無溶剤型接着剤が塗布
された基材に圧接固定化させることによりカラー画像を
有するラミネートを形成させることを特徴とする。
【0013】本発明の第3の画像形成方法は、電子写真
法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、
マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着
色トナー粒子を用いて現像し、得られたトナー像をフィ
ルム上に転写し、次いで、その未定着トナー像を有する
フィルムを、無溶剤型接着剤が塗布された基材に圧接さ
せながら加熱して固定化させることによりカラー画像を
有するラミネートを形成させることを特徴とする。
【0014】本発明の第4の画像形成方法は、電子写真
法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、
マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着
色トナー粒子を用いて現像し、得られたトナー像をフィ
ルム上に転写した後に加熱定着を施し、次いで、その定
着トナー像を有するフィルムを、無溶剤型接着剤が塗布
された基材に圧接させながら加熱して固定化させること
によりカラー画像を有するラミネートを形成させること
を特徴とする。
【0015】また、本発明のカラー画像を有するラミネ
ート材料は、電子写真法により形成された静電潜像を、
色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45
重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像された
トナー像を転写させて得られたカラー画像を有するフィ
ルムと、無溶剤型接着剤が塗布された基材との圧接固定
化により積層してなることを特徴とする。
【0016】本発明において、無溶剤型接着剤として
は、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエ
ーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化
合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物と
を用いることが好ましく、また、基材に塗布する無溶剤
型接着剤と着色トナー粒子中の樹脂成分とは、ウレタン
結合を生成していることが好ましい。本発明において、
上記のフィルムにはプラスチックフィルムを用いること
が好ましい。また、そのフィルム上に画像形成させるイ
エロー、マゼンタ又はシアンの各着色トナー粒子として
は、体積平均粒径が3〜8μmの範囲のものを用いるこ
とが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明においては、基材とフィルムとの界面、特
に基材とプラスチックフィルムとの界面にカラートナー
画像を封印固定するものであり、電子写真法によりフィ
ルム上にトナー画像を形成させた後、特定の組成を有す
る接着剤が塗布された基材に該トナー画像面を対向させ
て圧接することにより、カラー画像の形成及びラミネー
ト加工を行うものである。
【0018】一般に、電子写真法によりカラー画像を形
成するには、イエロー、マゼンタ及びシアンの各トナ
ー、さらには必要に応じてブラックや金銀等の特別色を
併用した各トナーの積層により任意の色を再現させるこ
とにより行われる。ところが、トナーは結着樹脂中に顔
料を分散させて作製されているため、トナー画像は、一
般に印刷インキにより得られる画像よりも厚くなり、ま
た色の種類や濃度に応じて厚さに差異が生じる。従っ
て、トナー画像が接着層としての機能を発揮するよう
に、基材とフィルムの間にトナーのみを介在させた場
合、接着強度にムラが生じるばかりでなく、トナー層厚
の薄い部分及び非画像部に微小空隙が発生して画像品質
を低下させ、さらには、加熱環境下においては画像のに
じみや剥離の原因となる。
【0019】そこで、本発明は、フィルム用接着剤がト
ナー画像に浸透しながら硬化して投錨効果により画像強
度を安定化させること及び/又はその接着剤が熱溶融時
のトナー中の結着樹脂と反応硬化して画像強度を安定化
させること、すなわち、画像部ではトナーの定着強度を
強化させるとともに、非画像部では基材とプラスチック
フィルムとの接着性向上を可能とすることにより優れた
カラー画像を有するラミネート(積層シート)を得るも
のである。
【0020】以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の画像形成方法に用いられる画像形成装
置の一例を示す概略構成図である。図1において、1は
静電潜像担持体、2は帯電装置、3は露光装置、4−K
は黒トナーの現像装置、4−Yはイエロートナーの現像
装置、4−Mはマゼンタトナーの現像装置、4−Cはシ
アントナーの現像装置、5はバッフル、6−1及び6−
2は転写コロトロン、7はベルト転写体、8は駆動ロー
ル、9−1ないし9−7は張架ロール、10は加熱部
材、11はフィルム(図1には、ロール状のものが例示
されているが、カッティング有無、カッティングサイズ
・形状等は何ら限定されることなく使用可能であ
る。)、12はフィルム搬送部材、13は基材シート
(図1には、ロール状シートが例示されているが、カッ
ティングの有無、カッティングサイズ・形状等は何ら限
定されるものではない。)、14は基材シート搬送部
材、15は加圧ロール、16は接着剤槽、17は接着剤
塗布ロール、18はラミネートシート(積層シート)を
示す。また、図2は、本発明の画像形成方法に用いられ
る他の画像形成装置の一例を示す概略構成図であり、図
1において、加熱部材10を加熱部材10a及び10b
とし、また、加圧ロール15を加圧ロール15a及び1
5bとして設けていること以外は図1と同じものであ
る。
【0021】次に、本発明の画像形成方法について、図
1に示す画像形成装置を用いて説明する。まず、帯電装
置2と露光装置3によって静電潜像担持体1の表面に形
成された静電潜像が、現像装置4−K/4−Y/4−M
/4−Cにより順次現像されてトナー像が形成され、そ
れぞれ転写コロトロン6−1によって第1の転写体であ
るベルト転写体7の表面に転写される。なお、1から4
で形成されるユニットは、トナーの種類数の総和分が用
意される。例えば、K、Y、M、C以外に白色トナーや
金色トナーを使用する場合には、1〜4で構成されるユ
ニットを計6個用意すればよい。次に、ベルト転写体7
の表面に形成されたトナー画像は、転写コロトロン6−
2によって2次転写体であるプラスチックフィルム11
に転写され、そのトナー像が転写されたプラスチックフ
ィルム11は、プラスチックフィルム搬送部材12によ
り搬送される。一方、接着剤槽16で調合された接着剤
は塗布ロール17によって基材シート13に塗布され
て、基材シート搬送部材14により搬送される。次に、
トナー像が転写されたプラスチックフィルム11と接着
剤が塗布された基材シート13とは、加熱部材10及び
加圧ロール15により圧接されて積層されたラミネート
シート18が形成される。この得られたラミネートシー
トは、例えば、食品用軟包材であれば、所望の大きさに
切断された後、公知のヒートシーリング法により小袋に
加工される。
【0022】本発明の画像形成方法に用いられる各装置
及び各部材は、上記したものの他に電子写真方式として
公知の技術がすべて適用可能であり、何ら制限されるも
のではない。本発明において、現像装置内に用いる現像
剤は、トナーとキャリアからなる二成分現像剤と、磁性
トナー等のようにトナー単独で用いる一成分現像剤のい
ずれも使用可能であり、また、現像方式もカスケード
法、タッチダウン法、磁気ブラシ法等が適用可能であ
る。なかでも、二成分現像剤は、キャリアが現像剤の攪
拌、搬送及び帯電等の機能を分担している上に、カラー
トナーでも高速現像が可能であるから好適に用いられ
る。現像方法としては、生産性を重視すると現像剤搬送
担体として磁気ロールを用いる磁気ブラシ法が好まし
く、また現像効率を高めるためには、交流電界を現像直
流バイアスに付加する方式を使用することが好ましい。
【0023】そのキャリアとしては、磁性粉を樹脂中に
溶融分散させた後、粒子化する磁性粉分散型キャリア
や、鉄粉又はフェライト粒子等の磁性粉末表面に樹脂を
被覆する樹脂被覆型キャリア等が用いられるが、特に摩
擦帯電制御性や抵抗制御性の観点からは樹脂被覆型キャ
リアが好適である。また、その被覆用樹脂には一種また
は二種以上用いてもよく、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン系樹脂、例えば、ポリス
チレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビ
ニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブ
チラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、
ポリビニルエーテル又はポリビニルケトン等のポリビニ
ル系又はポリビニリデン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノ
シロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂又は
その変性品、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポ
リフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロト
リフルオロエチレン等のフッ素樹脂、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリカーボネート、フェノール樹脂、例え
ば、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂等のアミノ樹脂、ポリア
ミド樹脂、エポキシ樹脂等があげられる。また、キャリ
アの平均粒径は、出力速度に応じてキャリア付着が生じ
ない20〜150μmの範囲に設定することが好まし
く、より好ましくは30〜100μmの範囲である。
【0024】本発明において、フィルムに画像形成、特
にプラスチックフィルム上に画像を形成する際、トナー
を転写したフィルムの裏側(トナー像が存在しない面
側)から画像を透視して認識させる用途にはフィルム上
に鏡面反転像を転写し、他方、トナーを転写したフィル
ムの表側(トナー像が存在する面側、すなわち基材側)
から画像を透視できる用途には正規像を転写するよう
に、露光及び現像処理を施す必要がある。
【0025】また、転写体については、図1に1次転写
体として示されるベルト転写体7は、必須の構成要素で
はないが、フィルムがロール状の連続体であったり、厚
さ100μm以上のシートであったりすると、中間転写
体として用いることが好ましい。ベルト転写体の材料と
しては、比較的硬質の樹脂類が好ましく、ポリアミド、
ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケト
ン、ポリカーボネート、ポリビニルケトン、ポリスチレ
ン、ポリアクリルアミド、ポリイミド、ポリアクリルイ
ミド、ポリエーテルイミド等の公知樹脂を用いることが
できる。また、転写性を制御するには、これらの樹脂に
抵抗制御用材料を分散させることが好ましく、その材料
としては、カーボンブラック、N,N′−ジメチルフェ
ロセン等のメタロセン化合物、N,N′−ジフェニル−
N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−
ビフェニル]−4,4′−ジアミン等の芳香族アミン化
合物、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化チタン、酸化イ
ンジウム、酸化スズ−酸化アンチモン等の金属酸化物等
が用いられるが、これらに限定されるものではない。ベ
ルト転写体の厚さは、特に限定されないが、一定の強度
と弾性を併せ持つ必要から、50〜220μm程度が好
ましく、使用する材料に応じ決定すればよい。また、転
写工程において転写されず残留するトナーが発生する場
合には、静電潜像担持体や1次転写体に、必要に応じて
クリーニング機構を設けることが好ましい。
【0026】定着装置については、図1に示される加熱
部材10及び加圧ロール15であり、電子写真方式とし
て公知の定着技術がすべて適用可能である。例えば、加
熱部材としては、内部にコルツランプ等の加熱源を備え
た基質ロール上に弾性体層を設けた加熱定着ロールタイ
プのもの、加熱面積を増やし定着効率を高めるために加
熱源の周辺に3点以上の支持ロールで担持されたベルト
タイプのもの、赤外線放射ランプで非接触状態で加熱す
るタイプのもの及び加圧ロールにも熱源を有するもの等
のいずれも使用可能である。また、画像形成されたフィ
ルムと基材とを接着させる前に、予備的にトナー像を加
熱する機構が設けられていてもよい。さらには、加熱部
材10及び加圧ロール15ともに、加熱機構を一切設け
ないものも可能である。
【0027】次に、本発明におけるフィルムとしては、
主としてプラスチックフィルムが使用されるが、その他
のフィルムも使用可能である。そのプラスチックフィル
ムとしては、セルロース等の天然樹脂、ポリエチレン,
ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリアミド又はポリ塩化ビニリ
デン等の包材フィルム材料として公知の如何なるものも
使用することができる。そのフィルムの形状としては、
図1に示されるロール状のものの他に、シート状のもの
であれば切断の有無及び切断されている形状等に限定さ
れることなく使用可能である。また、そのフィルムの加
工法としては、セルロースフィルムのように、凝固法や
流延法と呼ばれる溶液製膜法により得られたもの、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボ
ネート及びポリアミドのように、Tダイ法やリングダイ
法と呼ばれる溶融製膜法により得られたもの等が使用さ
れるが、これらに限定されるものではない。また、これ
らのフィルムは、単層で用いられることはもとより、ガ
スバリヤー性や防湿性等の性能を付加するために複層構
造で用いてもよい。さらには、包材ラミネート技術の中
で、接着性を高める手法として公知の表面処理法、例え
ば、コロナ放電処理、酸化処理、プラズマ処理等により
フィルム表面の臨界表面張力を大きくする方法を、トナ
ー粒子が転写されるフィルム表面側に適用することも有
益である。本発明に用いられるプラスチックフィルムの
膜厚は、15〜800μmの範囲のもの、好ましくは2
0〜600μmの範囲である。
【0028】次に、本発明における基材としては、上記
のフィルムと同様のプラスチックフィルムが用いられる
ほか、アルミニウム箔等の金属箔を用いることができ
る。また、上記のプラスチックフィルム材料の表面に、
シリカやアルミニウム等の無機材料を蒸着させたもの又
はそのプラスチックフィルム材料中に無機材料を分散さ
せてシート化したもの等も用いることができ、さらに
は、プラスチック板、金属板又はガラス板等も適用する
ことができる。また、それらの基材には、カラー画像の
接着効率を高めるための表面処理や予備加熱を施しても
よい。その基材の形状としては、図1に示されるロール
状のものの他に、シート状のものであれば切断の有無及
び切断されている形状等に限定されることなく使用可能
である。本発明に用いられる基材の膜厚は、15〜10
00μmの範囲のもの、好ましくは20〜800μmの
範囲である。
【0029】上記のカラー画像を形成したプラスチック
フィルムと基材との接着により形成されたラミネート
が、包装材料として用いられる際、その用途に応じて種
々の材料構成が採用される。例えば、真空包装用として
は、ポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート/ポリ塩化ビニリデン
/低密度ポリエチレン、ナイロン/低密度ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート/エチレンビニルアル
コール共重合体/低密度ポリエチレン等の複層体の組合
せがあり、また、冷凍食品包装用としては、2軸延伸ポ
リプロピレン/低密度ポリエチレン、2軸延伸ナイロン
/低密度ポリエチレン等の複層体が、また、液体食品包
装用としては、ポリエチレンテレフタレート/アルミ箔
/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/1軸
延伸高密度ポリエチレン/アルミ箔/ポリプロピレン等
の複層体の組合わせがあり、さらにまた、レトルト食品
包装用としては、ポリエチレンテレフタレート/ポリプ
ロピレン、ナイロン/ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート/アルミ箔/ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート/ナイロン/アルミ箔/ポリプロピレ
ン等の複層体の組合せが例示でき、これらのように、所
望の材料構成を想定して上記したフィルム及び基材の採
択を行うことが好ましい。
【0030】次に、本発明に用いられる接着剤について
説明する。本発明において、フィルムと基材を接着させ
る材料には、無溶剤型接着剤を用いることが必要であ
る。この無溶剤型接着剤としては、少なくとも1種のイ
ソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物
及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なく
とも1種のポリオール化合物とを必須成分として使用す
ることが好ましい。
【0031】その無溶剤型接着剤のイソシアネート化合
物成分には、2官能性以上の多官能性イソシアネート化
合物が用いられる。2官能性イソシアネート化合物とし
ては、例えば、一般にトリレンジイソシアネートと呼ば
れる2,4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリ
レンジイソシアネートの混合物、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサ
ン、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソ
シアネート、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベ
ンジルイソシアネート等が挙げられる。また、これらの
化合物を変性処理したものも使用することができる。ま
た、3官能イソシアネート化合物としては、例えば、ト
リフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシ
アネートフェニル)チオフォスフェート、1,8−ジイ
ソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、リ
ジンエステルトリイソシアネート等が挙げられ、これら
の化合物を変性処理したものも使用することができる。
【0032】さらに、3官能性を越える多官能性イソシ
アネート化合物としては、例えば、次式で表される一般
にポリメリック4,4−ジフェニルメタンジイソシアネ
ートと呼ばれる化合物が挙げられる。
【化1】 その他にも、ジフェニルメタンジイソシアネートと多価
ポリオールとの付加物、トリレンジイソシアネートと多
価ポリオールとの付加物等が挙げられる。
【0033】無溶剤型接着剤のポリオール化合物成分と
して使用されるポリエーテルポリオール化合物として
は、例えば、ポリプロピレングリコールの水酸基にエチ
レンオキサイドが付加重合したもの、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール、さらにはテトラメチレンエーテ
ルグリコールにエチレンオキサイド又はプロピレンオキ
サイドが共重合したもの等が挙げられる。また、そのポ
リオール化合物成分として使用されるポリエステルポリ
オール化合物としては、例えば、有機多塩基酸と単量体
ポリオールの重縮合反応で合成される化合物が挙げら
れ、その有機多塩基酸には、イソフタル酸、テレフタル
酸、アジピン酸、セバシン酸等が挙げられ、他方、単量
体ポリオールには、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール等のジオール類、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、1,2,6−ヘキサントリオール等のトリオール
類、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
【0034】上記の無溶剤型接着剤の使用態様として
は、予めポリオール化合物とイソシアネート化合物とを
反応させてウレタン結合により生成し、その末端にイソ
シアネート基を持つプレポリマーが含まれる1液型接着
剤、及びポリオール化合物とイソシアネート化合物又は
ポリオール化合物と前記プレポリマーを塗布直前までそ
れぞれ分離した状態で保管し、接着時に併用する2液型
接着剤がある。しかし、その1液型接着剤は、硬化の過
程において空気中の水分や被着材料の吸着水により尿素
結合が生成することにより副生する炭酸ガスの発生が避
けられないため、その炭酸ガスが接着界面で気泡となっ
て画像品質を損ねる恐れがあるから、2液型接着剤を用
いる方が好ましい。さらに、上記の接着剤は、基材に容
易に塗布できるように接着剤槽中で液状に維持させるこ
とが好ましく、そのためには、必要に応じて接着剤槽を
加熱保温する等により所望の粘度に保つ処理が施され
る。
【0035】さらに、上記の接着剤の機能を補助する目
的で、必要に応じて、種々の添加剤を添加することがで
きる。例えば、接着性向上のためのカップリング剤、初
期接着性改良や粘度調節のためのフェノール樹脂、ロジ
ン樹脂、キシレン樹脂等の粘着性付与剤、接着層体積変
化調節や粘度調節のための無機微粒子、硬化速度調節の
ための触媒、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安定剤等
が適宜添加される。本発明に使用される無溶剤型接着剤
は、接着工程時及び/又は接着工程以降のエージング過
程においてポリオール化合物とイソシアネート化合物と
の間にウレタン結合を生じて硬化することにより強固に
結合させることができる。
【0036】次に、本発明に用いられる着色トナー粒子
について説明する。着色トナー粒子の着色剤としては、
カーボンブラック、ニグロシン、アニリンブルー、カル
コイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブル
ー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレ
ンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイト
グリーン・オキサレート、ランプブラック、ローズベン
ガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.
ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッ
ド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.
I.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグメント・
ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3
等が代表的なものとして例示される。本発明において
は、トナー粒子はフルカラー画像を得るためにイエロー
トナー、マゼンタトナー、シアントナー及びブラック粒
子が必須成分として使用されるが、その他に、金、銀及
び白色等の、いわゆる減色法では得られ難い色を再現さ
せるために、銅亜鉛合金粉、アルミニウム粉等のメタリ
ック系顔料、酸化チタン粉の白色顔料を含有したトナー
を別途用意して使用することができる。
【0037】本発明の画像形成は、複数色トナーを積層
させて発色させるものであり、使用されるイエロートナ
ー、マゼンタトナー及びシアントナーの着色トナー粒子
は、いずれも従来の電子写真用トナーに含まれる色材濃
度よりも高めに設定される。本発明に使用される着色ト
ナー粒子は、いずれも色材濃度が10〜45重量%の範
囲であることが必要である。この色材濃度が10重量%
よりも低いと、色の種類や画像濃度に起因する画像厚さ
のばらつきが大きくなり、フィルムと基材の接着不良や
画像のにじみの原因となるため好ましくない。一方、色
材濃度が45重量%よりも高いと、トナー1個あたりの
着色力が高くなり過ぎて、トナー量の少ない画像領域、
すなわちハーフトーン画像の均一性を悪化させるため好
ましくない。
【0038】また、着色トナー粒子の結着樹脂に使用さ
れるものとしては、スチレン、クロロスチレン等のスチ
レン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン
等のモノオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、安息香酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル
類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等
のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチ
ルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケト
ン等のビニルケトン類等の単独重合体又はそれらの共重
合体が例示される。特に代表的な結着樹脂としては、ポ
リスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、
スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンが挙げられ、さらには、ポリエステ
ル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポ
リアミド、変性ロジン、パラフィン、ワックス類が挙げ
られる。
【0039】上記した樹脂の中で、定着強度をより大き
くするには、前記した接着剤成分とウレタン結合を生成
することができる樹脂を用いることが好ましい。特に、
ポリエステルは、結着樹脂として用いられると、樹脂中
の水酸基がイソシアネートと反応可能であると同時に、
折り曲げに強い画像ができることから好ましく、例え
ば、ビスフェノールAと多価芳香族カルボン酸とを主単
量体成分とした重縮合物よりなる線状ポリエステル樹脂
が好ましく使用できる。また、本発明においては、上記
の結着樹脂において、軟化点90〜150℃、ガラス転
移点50〜70℃、数平均分子量2000〜6000、
重量平均分子量8000〜150000、酸価5〜3
0、水酸基価5〜40を示す樹脂が特に好ましく使用さ
れる。
【0040】本発明に使用される着色トナー粒子には、
所望により公知の帯電制御剤、定着助剤等の添加剤を含
有させてもよい。さらに、流動性の付与、帯電制御又は
静電潜像担持体上のクリーニング性付与等のために、S
iO2 ,TiO2 ,Al2 3 ,SnO等の無機微粒
子、脂肪酸金属塩、ポリメチルメタクリレート,ポリフ
ッ化ビニリデン等の有機微粒子等をトナー粒子表面に添
加してもよい。また、トナーの粒径は、高画質化を得る
には小径化のものが好ましく、平均粒径が3〜12μm
程度のもの、より好ましくは3〜8μmの範囲のもので
ある。
【0041】本発明において、着色トナー粒子の定着
と、画像形成されたフィルムと接着剤が塗布された基材
との接着とは、同時に行ってもよいし、それぞれ別途に
行ってもよい。本発明における定着及び画像形成は、具
体的には、 トナー層を熱定着することなく、かつフィルムと基材
(接着剤塗布済)間の接着時も未定着トナー像を圧接す
るのみで画像を固定化し、定着と接着の工程を同時に常
温状態で行う方法 フィルム上に予めトナー層を熱定着した後、フィルム
と基材(接着剤塗布済)間の接着時は常温圧接により行
う方法 トナー層を熱定着することなく、かつフィルムと基材
(接着剤塗布済)間の接着時に加熱圧接を行い画像を固
定化し、定着と接着の工程を同時に加熱状態で行う方法 フィルム上に予めトナー層を熱定着した後、フィルム
と基材(接着剤塗布済)間の接着時も加熱圧接を行う方
法 等により行われるが、これらは出力画像の種類及び接着
剤成分の物性に応じて適時選択することができる。
【0042】上記のようにして、フィルムと基材との接
着界面内にトナー画像が固定されるが、この固定は、電
子写真法における上記した定着装置を使用して実施する
ことができる。その際の圧接力は、0.5〜10kg/
cm2 の範囲であり、好ましくは1〜5kg/cm2
範囲である。さらに、その加熱温度は、80〜250℃
の範囲であり、好ましくは100〜180℃の範囲で行
われる。接着界面においては、接着剤中のポリエーテル
ポリオール成分及び/又はポリエステルポリオール成
分、及び/又はトナー成分がソフトセグメントとして作
用し、接着強度が大きくなるのみならず曲げや折りに強
い出力体を形成することができることから、軟包材とし
て、特に表示パネル、表示シート等として広範囲の分野
に利用することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、こ
れにより本発明が限定されるものではない。なお、下記
の例において、「部」は重量部を意味する。
【0044】 <イエロートナーの作製> ポリエステル樹脂 80部 (ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサン ジメタノール/テレフタル酸の重縮合による線状ポリエステル) (Tg=60℃、Mw=11000) イエロー顔料(C.I.ピグメント・イエロー12) 20部 上記の材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェ
ットミルで粉砕した後、風力式分級機を用いて分級し、
50=6.5μmのイエロー着色粒子を得た。この粒子
に、平均粒径12nmのTiO2 粒子1.0重量%及び
平均粒径50nmのSiO2 粒子0.8重量%を添加し
てヘンシェルミキサーで混合することによりイエロート
ナーを得た。
【0045】<イエロートナーの作製>イエロートナ
ーの作製において、材料の配合量としてポリエステル
樹脂88部及びイエロー顔料12部としたこと以外は、
イエロートナーと同様にしてイエロートナーを得
た。 <イエロートナーの作製>イエロートナーの作製に
おいて、材料の配合量としてポリエステル樹脂65部及
びイエロー顔料35部としたこと以外は、イエロートナ
ーと同様にしてイエロートナーを得た。
【0046】 <イエロートナーの作製> ポリエステル系樹脂 80部 (ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサン ジメタノール/テレフタル酸の重縮合による線状ポリエステル) (Tg=60℃、Mw=11000) イエロー顔料(C.I.ピグメント・イエロー12) 20部 上記材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェッ
トミルで粉砕した後、風力式分級機を用いて分級し、D
50=10μmのイエロー着色粒子を得た。この粒子に、
平均粒径12nmのTiO2 粒子0.7重量%及び平均
粒径50nmのSiO2 粒子0.3重量%を添加してヘ
ンシェルミキサーで混合することによりイエロートナー
を得た。
【0047】 <イエロートナーの作製> スチレン−アクリル系樹脂 80部 (スチレン/n−ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体) (モノマー比=80:20:2、Tg=58℃、Mw=23000) イエロー顔料(C.I.ピグメント・イエロー12) 20部 上記材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェッ
トミルで粉砕した以降、イエロートナーと同様の処理
を施してイエロートナーを得た。
【0048】<イエロートナーの作製>イエロートナ
ーの作製において、材料の配合量としてスチレン−ア
クリル系樹脂92部及びイエロー顔料8部としたこと以
外は、イエロートナーと同様にしてイエロートナー
を得た。 <イエロートナーの作製>イエロートナーの作製に
おいて、材料の配合量としてスチレン−アクリル系樹脂
53部及びイエロー顔料47部としたこと以外は、イエ
ロートナーと同様にしてイエロートナーを得た。
【0049】<マゼンタトナーの作製>イエロートナ
ーにおけるイエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.
ピグメント・レッド57)に置き換えたこと以外は、イ
エロートナーと同様にしてマゼンタトナーを得た。 <マゼンタトナーの作製>イエロートナーにおける
イエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・
レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてマゼンタトナーを得た。 <マゼンタトナーの作製>イエロートナーにおける
イエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・
レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてマゼンタトナーを得た。 <マゼンタトナーの作製>イエロートナーにおける
イエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・
レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてマゼンタトナーを得た。
【0050】<マゼンタトナーの作製>イエロートナ
ーにおけるイエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.
ピグメント・レッド57)に置き換えたこと以外は、イ
エロートナーと同様にしてマゼンタトナーを得た。 <マゼンタトナーの作製>イエロートナーにおける
イエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・
レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてマゼンタトナーを得た。 <マゼンタトナーの作製>イエロートナーにおける
イエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・
レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてマゼンタトナーを得た。
【0051】<シアントナーの作製>イエロートナー
におけるイエロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグ
メント・ブルー15:3)に置き換えたこと以外は、イ
エロートナーと同様にしてシアントナーを得た。 <シアントナーの作製>イエロートナーにおけるイ
エロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブル
ー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてシアントナーを得た。 <シアントナーの作製>イエロートナーにおけるイ
エロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブル
ー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてシアントナーを得た。 <シアントナーの作製>イエロートナーにおけるイ
エロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブル
ー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてシアントナーを得た。
【0052】<シアントナーの作製>イエロートナー
におけるイエロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグ
メント・ブルー15:3)に置き換えたこと以外は、イ
エロートナーと同様にしてシアントナーを得た。 <シアントナーの作製>イエロートナーにおけるイ
エロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブル
ー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてシアントナーを得た。 <シアントナーの作製>イエロートナーにおけるイ
エロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブル
ー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー
と同様にしてシアントナーを得た。
【0053】 <黒トナーの作製> ポリエステル系樹脂 94部 (ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサン ジメタノール/テレフタル酸の重縮合による線状ポリエステル) (Tg=60℃、Mw=11000) カーボンブラック(モーガルL;キャボット社製) 6部 上記の材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェ
ットミルで粉砕した後、風力式分級機で分級してD50
8μmの黒色粒子を得た。この粒子に、平均粒径12n
mのTiO2 粒子0.8重量%及び平均粒径50nmの
SiO2 粒子0.5重量%を添加してヘンシェルミキサ
ーで混合することにより黒トナーを得た。
【0054】 <黒トナーの作製> スチレン−アクリル系樹脂 94部 (スチレン/n−ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体) (モノマー比=80:20:2、Tg=58℃、Mw=23000) カーボンブラック(モーガルL;キャボット社製) 6部 上記の材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェ
ットミルで粉砕した後、風力式分級機で分級してD50
8μmの黒色粒子を得た。この粒子に、平均粒径12n
mのTiO2 粒子0.8重量%及び平均粒径50nmの
SiO2 粒子0.5重量%を添加してヘンシェルミキサ
ーで混合することにより黒トナーを得た。
【0055】 <キャリア粒子の作製> Mn−Mgフェライト粒子(平均粒径:35μm) 100部 トルエン 10部 スチレン/メチルメタクリレート/ジメチルアミノエチル 0.7部 メタクリレート共重合体 (共重合比=70:27:3、Mw=80000) フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
撹拌して被膜層形成液を調合し、次に、その生成した被
膜層形成液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーに入
れて、温度60℃において30分撹拌した後、減圧下に
撹拌しながらトルエンを除去し乾燥させて被膜層を形成
し、さらに75μm網で篩分することによりキャリア粒
子を得た。
【0056】得られたキャリア粒子100部に、上記の
イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー又は黒
トナー各6部を、それぞれV型混合機で混合して現像剤
を調製することにより、イエロー現像剤〜、マゼン
タ現像剤〜、シアン現像剤〜及び黒現像剤〜
を得た。
【0057】 <接着剤の調製> ウレタンプレポリマー 100部 (ポリオキシプロピレンビスフェノールAとトリレン ジイソシアネートからなるNCO基含有率9.5%のプレポリマー) ポリエステルポリオール 180部 (タケラックU−53、水酸基価=174、武田薬品工業社製) 上記の2液状成分を画像形成開始前に混合して接着剤
とした。 <接着剤の調製> ウレタンプレポリマー 100部 (ポリオキシプロピレンビスフェノールAとイソホロン ジイソシアネートからなるNCO基含有率8.0%のプレポリマー) ポリエステルポリオール 150部 (タケラックU−53、水酸基価=174、武田薬品工業社製) 上記2液状成分を画像形成開始前に混合して接着剤と
した。
【0058】 <接着剤の調製> ポリイソシアネート 100部 (IPDI−H2921、イソホロンジイソシアネートを主成分とする NCO基含有率28.0%のもの、Huels AG社製) ポリエーテルポリオール(水酸基価=182) 510部 上記2液状成分を画像形成開始前に混合して接着剤と
した。 <接着剤の調製> ポリイソシアネート 100部 (IPDI−H2921、イソホロンジイソシアネートを主成分とする NCO基含有率28.0%のもの、Huels AG社製) アクリルポリオール(水酸基価=166) 560部 上記2液状成分を画像形成開始前に混合して接着剤と
した。
【0059】本発明の画像形成は、電子写真カラープリ
ンター機(DocuColor4040、富士ゼロック
ス社製)を、図1及び図2に示す形態に改造された装置
により、上記の現像剤をそれぞれ選択使用して、以下の
ようなテストを実施した。そのテスト環境は、20℃及
び50%RHに制御して行った。
【0060】実施例1 図1に示すように改造された電子写真カラープリンター
を使用し、まず、電子写真法を用いて静電潜像担持体1
上に形成された静電潜像に、それぞれの現像装置中に装
填された黒現像剤、イエロー現像剤、マゼンタ現像
剤及びシアン現像剤を用いて、この順に現像を行っ
てトナー像を形成させた。得られたトナー像は、カーボ
ンブラックが分散された厚さ80μmのポリイミドベル
ト(図1のベルト転写体7に該当)上に順次転写した。
次に、そのベルト上のトナー像を、コロナ放電処理され
た厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(図1のフィルム11に該当)上に一括転写した。一
方、接着剤槽16中には接着剤を入れて、接着剤塗布
ロール17により、コロナ放電処理された厚さ25μm
の2軸延伸ポリプロピレンフィルム(図1の基材シート
13に該当)上に、接着剤を厚さ20μmに塗布し
た。次いで、上記のトナー像が転写されたポリエチレン
テレフタレートフィルムと接着剤が塗布されたポリプロ
ピレンフィルムを重ね合わせて、加熱部材10と加圧ロ
ール15との部位で、135℃、4kg/cm2 により
加熱圧接させて両フイルムを一体化させるラミネート加
工を行うと同時に、その中に画像を固定させた。その
後、80℃で30分間エージングを行うことにより画像
形成された厚さ80μmのプラスチックシートを得た。
このようにして得られたプラスチックシートは、ヒート
シール法によりレトルト容器に加工した。
【0061】実施例2 図2に示すように改造された電子写真カラープリンター
を使用し、まず、電子写真法を用いて静電潜像担持体1
上に形成された静電潜像に、それぞれの現像装置中に装
填された黒現像剤、イエロー現像剤、マゼンタ現像
剤及びシアン現像剤を用いて、この順に現像を行っ
てトナー像を形成させた。得られたトナー像は、カーボ
ンブラックが分散された厚さ80μmのポリイミドベル
ト(図2のベルト転写体7に該当)上に順次転写した。
次に、そのベルト上のトナー像を、コロナ放電処理され
た厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(図2のフィルム11に該当)上に一括転写し、これを
加熱部材10aと加圧ロール15aとの部位で、150
℃、4kg/cm2 により加熱圧接させてポリエチレン
テレフタレートフィルム上に画像を予備定着させた。一
方、接着剤槽16中には接着剤を入れて、接着剤塗布
ロール17により、厚さ30μmのアルミニウム蒸着ポ
リプロピレンフィルム(図2の基材シート13に該当)
上に、接着剤を厚さ20μmに塗布した。次いで、上
記の画像が予備定着されたポリエチレンテレフタレート
フィルムと接着剤が塗布されたポリプロピレンフィルム
を、加熱部材10bと加圧ロール15bとの部位で、1
20℃、5kg/cm2 により加熱圧接させて両フイル
ムを一体化させるラミネート加工を行うことにより、そ
の中に画像を固定化させた。その後、70℃で1時間エ
ージングを行うことにより画像形成された厚さ80μm
のプラスチックシートを得た。このようにして得られた
プラスチックシートは、ヒートシール法によりレトルト
容器に加工した。
【0062】実施例3 実施例2において、現像剤として、黒現像剤、イエロ
ー現像剤、マゼンタ現像剤及びシアン現像剤を用
いるとともに、接着剤として接着剤を用いたこと以外
は、実施例2と同様の操作を行った。 実施例4 実施例1において、現像剤として、黒現像剤、イエロ
ー現像剤、マゼンタ現像剤及びシアン現像剤を用
いるとともに、接着剤として接着剤を用いたこと以外
は、実施例1と同様の操作を行った。
【0063】実施例5 実施例2において、現像剤として、黒現像剤、イエロ
ー現像剤、マゼンタ現像剤及びシアン現像剤を用
いるとともに、接着剤として接着剤を用いたこと以外
は、実施例2と同様の操作を行った。 実施例6 実施例1において、現像剤として、黒現像剤、イエロ
ー現像剤、マゼンタ現像剤及びシアン現像剤を用
いるとともに、接着剤として接着剤を用いたこと以外
は、実施例1と同様の操作を行った。 実施例7 実施例1において、現像剤として、黒現像剤、イエロ
ー現像剤、マゼンタ現像剤及びシアン現像剤を用
いるとともに、接着剤として接着剤を用いたこと以外
は、実施例1と同様の操作を行った。
【0064】実施例8 実施例2において、現像剤として、黒現像剤、イエロ
ー現像剤、マゼンタ現像剤及びシアン現像剤を用
いるとともに、接着剤として接着剤を用いたこと以外
は、実施例2と同様の操作を行った。 実施例9 実施例1において、現像剤として、黒現像剤、イエロ
ー現像剤、マゼンタ現像剤及びシアン現像剤を用
いるとともに、接着剤として接着剤を用いたこと以外
は、実施例1と同様の操作を行った。
【0065】比較例1 まず、実施例1と同様にして、トナー像をコロナ放電処
理された厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に一括転写した。一方、接着剤が塗布されてい
ない、コロナ放電処理された厚さ25μmの2軸延伸ポ
リプロピレンフィルムを用意した。次いで、上記のトナ
ー像が転写されたポリエチレンテレフタレートフィルム
とポリプロピレンフィルムを重ね合わせて、加熱部材1
0と加圧ロール15との部位で、135℃、4kg/c
2 により加熱圧接させて両フイルムを一体化させるラ
ミネート加工を行うと同時に、その中に画像を固定させ
ることにより画像形成された厚さ70μmのプラスチッ
クシートを得た。このようにして得られたプラスチック
シートは、ヒートシール法によりレトルト容器に加工し
た。
【0066】比較例2 図2に示すように改造された電子写真カラープリンター
を使用し、まず、電子写真法を用いて静電潜像担持体1
上に形成された静電潜像に、それぞれの現像装置中に装
填された黒現像剤、イエロー現像剤、マゼンタ現像
剤及びシアン現像剤を用いて、この順に現像を行っ
てトナー像を形成させた。得られたトナー像は、カーボ
ンブラックが分散された厚さ80μmのポリイミドベル
ト(図2のベルト転写体7に該当)上に順次転写した。
次に、そのベルト上のトナー像を、コロナ放電処理され
た厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(図2のプラスチックフィルム11に該当)上に一括転
写し、これを加熱部材10aと加圧ロール15aとの部
位で、150℃、4kg/cm2 により加熱圧接させて
ポリエチレンテレフタレートフィルム上に画像を予備定
着させた。次いで、上記の画像が予備定着されたポリエ
チレンテレフタレートフィルムと厚さ30μmのアルミ
ニウム蒸着ポリプロピレンフィルムを、加熱部材10b
と加圧ロール15bとの部位で、120℃、5kg/c
2 により加熱圧接させて両フイルムを一体化させるラ
ミネート加工を行うことにより、その中に接着剤を使用
することなく画像を固定させ、画像形成された厚さ65
μmのプラスチックシートを得た。このようにして得ら
れたプラスチックシートは、ヒートシール法によりレト
ルト容器に加工した。
【0067】比較例3 現像剤として、黒現像剤、イエロー現像剤、マゼン
タ現像剤及びシアン現像剤を用いたこと以外は、実
施例1と同様の操作を行った。 比較例4 現像剤として、黒現像剤、イエロー現像剤、マゼン
タ現像剤及びシアン現像剤を用いるとともに、接着
剤として接着剤を用いたこと以外は、実施例2と同様
の操作を行った。
【0068】上記した各実施例及び比較例に使用された
主要材料の概要を表1に示し、また、それらにより得ら
れたそれぞれのプラスチックシートの評価を表2に示
す。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】 なお、表中、評価判定基準は下記に準じている。
【0071】画像品質 ◎:画像中に気泡がなく、非常に良好なもの ○:◎より相対的に解像度が劣るが、良好なもの △:凝視すると画像中に気泡、亀裂、色ムラが僅かに見
られるが、実用上問題ないもの ×:画像の一部が流動して滲んでいる、フィルムが部分
的に剥離している、亀裂がある、色むらが生じている、
の中で少なくとも一つが見られるもの
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真法及び無溶剤
型接着剤を用いているから従来の印刷用製版による残留
溶剤の問題がない安全性の高い方法により、プラスチッ
クフィルムを原料とする軟包材に耐熱性及び耐湿性に優
れた画像を容易に得ることができる。また、本発明によ
り得られるプラスチックシートは、鮮明なカラー画像を
有し、耐環境依存性及び画像安定性の良好なものであ
り、表示パネル、表示ラベル及び表示シート等に利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成方法に用いられる画像形成
装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の画像形成方法に用いられる他の画像
形成装置の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…静電潜像担持体、2…帯電装置、3…露光装置、4
−K…黒トナー現像装置、4−Y…イエロートナー現像
装置、4−M…マゼンタトナー現像装置、4−C…シア
ントナー現像装置、5…バッフル、6−1及び6−2…
転写コロトロン、7…ベルト転写体、8…駆動ロール、
9−1〜9−7…張架ロール、10、10a、10b…
加熱部材、11…フィルム、12…フィルム搬送部材、
13…基材シート、14…基材シート搬送部材、15、
15a、15b…加圧ロール、16…接着剤槽、17…
接着剤塗布ロール、18…ラミネートシート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/16 101 G03G 15/20 101 15/20 101 G03G 9/08 361 // B29L 9:00 (72)発明者 井上 敏司 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真法により形成された静電潜像
    を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜
    45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像
    し、得られたトナー像をフィルム上に転写し、次いで、
    その未定着トナー像を有するフィルムを、無溶剤型接着
    剤が塗布された基材に圧接固定化させることによりカラ
    ー画像を有するラミネートを形成させることを特徴とす
    る画像形成方法。
  2. 【請求項2】 電子写真法により形成された静電潜像
    を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜
    45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像
    し、得られたトナー像をフィルム上に転写した後に加熱
    定着を施し、次いで、その定着トナー像を有するフィル
    ムを、無溶剤型接着剤が塗布された基材に圧接固定化さ
    せることによりカラー画像を有するラミネートを形成さ
    せることを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】 電子写真法により形成された静電潜像
    を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜
    45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像
    し、得られたトナー像をフィルム上に転写し、次いで、
    その未定着トナー像を有するフィルムを、無溶剤型接着
    剤が塗布された基材に圧接させながら加熱して固定化さ
    せることによりカラー画像を有するラミネートを形成さ
    せることを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 電子写真法により形成された静電潜像
    を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜
    45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像
    し、得られたトナー像をフィルム上に転写した後に加熱
    定着を施し、次いで、その定着トナー像を有するフィル
    ムを、無溶剤型接着剤が塗布された基材に圧接させなが
    ら加熱して固定化させることによりカラー画像を有する
    ラミネートを形成させることを特徴とする画像形成方
    法。
  5. 【請求項5】 無溶剤型接着剤として、少なくとも1種
    のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化
    合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少
    なくとも1種のポリオール化合物とを用いることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 基材に塗布する無溶剤型接着剤と着色ト
    ナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成さ
    せることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 電子写真法により形成された静電潜像
    を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜
    45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像さ
    れたトナー像を転写させて得られたカラー画像を有する
    フィルムと、無溶剤型接着剤が塗布された基材との圧接
    固定化により積層してなることを特徴とするカラー画像
    を有するラミネート材料。
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