JPH1162876A - 給水システムの末端圧力一定制御装置 - Google Patents
給水システムの末端圧力一定制御装置Info
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- JPH1162876A JPH1162876A JP23261597A JP23261597A JPH1162876A JP H1162876 A JPH1162876 A JP H1162876A JP 23261597 A JP23261597 A JP 23261597A JP 23261597 A JP23261597 A JP 23261597A JP H1162876 A JPH1162876 A JP H1162876A
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Abstract
できるようにした給水システムの末端圧力一定制御装置
を提供すること。 【解決手段】 ポンプ吐出し側の圧力が、予め設定して
ある管路抵抗曲線F上に位置するように、ポンプの運転
速度を制御することにより、末端圧力一定制御が得られ
るようにした給水システムの末端圧力一定制御装置にお
いて、管路抵抗曲線Fの2点(1)、(2)における運転速度
f00、f01 と、吐出し圧力H00、H01 をティーチング
により設定する手段を設け、これにより設定された運転
速度でポンプを制御するようにしたもの。
Description
ンプ制御装置に係り、特にインバータにより可変速駆動
されるポンプを備えた給水システムの末端圧力一定制御
装置に関する。
制御方式には、大別して、ポンプの吐出し側の圧力を一
定に保つ吐出し圧力一定制御方式と、給水管路の抵抗曲
線に沿って圧力制御を行う末端圧力一定制御方式の2種
がある。ここで、前者の吐出し圧力一定制御方式は、後
者の末端圧力一定制御方式における抵抗曲線の傾きを0
としたものに相当する。
例えば特開昭61−247891号公報に記載されてい
るものであるが、この方式では、圧力制御時の目標値と
なる抵抗曲線を関数として、又はデータテーブル化し
て、予め制御装置のメモリに記憶させておく必要があ
る。
に示すように、水量0のときの所要圧力HI と、ポンプ
1台フル運転時の所要圧力HK、それにポンプ2台同時
運転時の所要圧力HT とを結ぶ曲線Fが目標圧力特性に
なっているので、これを記憶し、さらに、先発ポンプの
始動圧力HON、停止圧力HOFF、追従ポンプの始動圧力
H1、同停止圧力H2、1台運転時NMIN、停止速度
NOFF、……など、ポンプを運転する上で複数のデータ
が必要になる。そこで、従来技術では、これらを予め制
御装置のメモリに記憶していた。
問題があった。まず、目標とする抵抗曲線がポンプの運
転速度と圧力に基づいて決められているため、経年劣化
によりポンプ性能が低下した場合、或いはポンプ吸込側
圧力が大きく変動した場合には、前述の圧力と速度との
関係が崩れ、変更しなければならなくなるが、従来技術
では、メモリに即値データとして記憶しているため、変
更しようとすると、新にデータを書込んだものと制御装
置を交換しなければならず、面倒であり、コスト高とな
ってしまう。
2点をスイッチで設定し、他の前述した圧力及び速度の
各データは、基準値に対して所定の値を加減演算して自
動的に設定されるようになっているため、前述した特定
のデータに対する変更の要求が生じた場合でも、前述の
基準値をスイッチで変更するところまでしかできず、結
果として平行移動でしか設定変更ができない。つまり、
抵抗曲線の傾きを変えたり、ポンプを始動させる最低圧
力HON や、ポンプを停止させる最大圧力HOFF などの
データを個々に変更しようとしてもできなない。
を用いた場合には、最高運転速度をNMAX、その時の締
切圧力をH3 とすると、基準速度NMIN について、 NMIN=NMAX √(H2/H3) として、設定前に予め演算して求めておく必要がある
が、これが大変に面倒であり、設定の簡素化が強く要求
されているが、これが満たされず、さらには設定点数の
削減や設定手段の操作の簡略化が望まれて来ているが、
これらも満たされていない。
場で要求されている簡素化に応えることができるように
した給水システムの末端圧力一定制御装置を提供するこ
とにある。具体的には、以下の点が目標となるようにし
たものである。
応じた制御定数(パラメータ)の設定及び変更が自由に簡
単に出来るようにし、且つ、末端圧力一定制御時の目標
となる演算式が自動生成できるようにすること。次に、
演算式の自動生成に必要な、例えば、上記したHON、H
OFF、H1、H2などの作動点データと、始動時速度
f00、f00’などの作動点データが、速度データを用い
ずに自動設定できるようにすること。
し側の圧力が、予め設定してある管路抵抗曲線上に位置
するように、ポンプの運転速度を制御することにより、
末端圧力一定制御が得られるようにした給水システムの
末端圧力一定制御装置において、ポンプの運転速度を決
めることにより、前記管路抵抗曲線に対応した制御目標
値が決定されるようにして達成される。
が、予め設定してある管路抵抗曲線上に位置するよう
に、ポンプの運転速度を制御することにより、末端圧力
一定制御が得られるようにした給水システムの末端圧力
一定制御装置において、前記管路抵抗曲線の少なくとも
2点における運転速度と吐出し圧力をティーチングによ
り設定する手段を設け、これにより設定された運転速度
と吐出し圧力から制御目標値が決定されるようにして達
成される。
ず、制御定数(パラメータ)設定手段と、手動運転モー
ド、自動運転モード、パラメータ設定モード等のモード
設定手段、それにインバータの出力周波数を指令する指
令手段(例えば可変抵抗器)を設ける。
だけではなく、前述した各作動点をティーチングにより
試行し、同作動点の圧力、周波数(運転速度と同意)をメ
モリ(不揮発性のメモリが望ましい)に記憶しておき、末
端圧力一定制御を行う際の演算式を自動生成し、さら
に、自動運転する上での各作動点もティーチングにより
自動設定するようになっている。
た最低速度NMIN、NMIN’などの事前での計算が不要に
なり、この結果、目的が達成されることになる。
の末端圧力一定制御装置について、図示の実施形態によ
り詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態が適用
された給水システムの一例で、図示してないインバータ
により可変速運転される電動機4と、これによって駆動
されるポンプ3を備え、吸込管1と仕切弁2−1を介し
て、図示してない外部の給水系統から導入されてくる水
をポンプ3で加圧し、逆止め弁5を介して配水管6に送
り出し、仕切弁2−2を介して配管に接続されている水
栓(蛇口)などに対する給水が得られるようになってい
る。
水量を検出して出力を発生する流量スイッチ10が設け
てあり、これにより過少水量状態が検出されるようにな
っている。次に配水管6には、内部に空気溜りを有する
圧力タンク7と圧力センサ8、それに圧力計9が設けて
あり、圧力タンク7により給水圧力の変動が緩和され、
圧力センサ8により給水圧力が検出され、このとき、圧
力計9により圧力が監視できるようになっている。
例えば商用電源から端子R、S、Tと漏電遮断器EL
B、さらに入力端子R1、S1、T1 を介して3相交流電
力が給電されるインバータ装置100を備え、これによ
り可変電圧可変周波数の3相交流電力を出力端子U、
V、Wに発生し、これを電動機4に供給してポンプ3を
可変速運転するように構成されている。
バータ部CNV、インバータ部INV、電源投入時の突
入電流抑制用抵抗RS、平滑コンデンサCB、負荷状態
を検出するシャント抵抗SH、安定化電源AVR、演算
処理装置CPU、負荷電流を検出するカレントセンサC
T1、CT2、点弧回路、電流制御回路G、ディジタル
スイッチSW、ボリューム(可変抵抗器)VRなどを備え
ている。
置CPUには、所定の記憶容量をUするメモリが設けて
あり、これに、後述するようにして自動生成した各種の
パラメータが格納されるように構成されている。なお、
このメモリとしては、例えば不揮発性のメモリや電源バ
ックアップメモリなど、電源が切られたときでもデータ
が保存されるメモリの方が望ましい。
運転、自動運転及びパラメータ設定などの各種のモード
を設定する手段であり、ボリュームVRは、手動運転
時、或いはパラメータ設定時でのインバータ周波数を設
定する手段である。
始動用のスイッチSSを演算処理装置CPUに接続する
ための端子FW、COM1と、流量スイッチ10を接続
するための端子STOP、COM2、圧力センサ8を接
続するための端子AN、COM3を備えており、その
他、フォトカプラFTC、抵抗R1、R2、ダイオード
D1、D2、コンデンサC1などが設けられている。
力に変換する回路モジュールで、インバータ部INVは
トランジスタモジュールなどからなり、点弧回路、電流
制御回路Gの指令により、直流電力を所望の周波数、電
圧に変換する回路モジュールである。
マイコンで構成され、以下のようにして、インバータ装
置100内の各部を監視し、制御する働きをする。ま
ず、スイッチSSにより端子FW、COM1間がショー
トされたとき、フォトカプラFTCがONすることによ
り信号レベルがHからLとなる信号PN5を読込むこと
により、運転指令信号を取り込む。
れるシャントSH間の電圧により、負荷電流状態を検出
する。なお、シャント抵抗SHに代えて、ホール素子な
どを使用した電流検出器を用いるようにしてもよい。さ
らに、圧力センサ8の信号は、その出力を端子AN、C
OM3に接続することにより入力端子PN7から読込
み、流量スイッチ10の接点のON、OFF信号は、そ
の出力を端子STOP、COM2間に接続することによ
り読み込むようになっている。
インバータ周波数を指令し、電流制御回路Gからは信号
SG2を取り込んでインバータ出力電圧を制御し、これ
により電動機4に所定の周波数で所定の電圧の3相交流
電力を供給し、ポンプ3を可変速運転させる。
るのであるが、その前提として、まず、図2により、こ
の実施形態において用いている、末端圧力一定制御の目
標値を与える演算式と、これを自動生成して運転する上
で必要な作動点について説明する。
きの目標圧力、H01 は同じく所定運転速度f01 のとき
の目標圧力、f00 は前述した水量0のときの目標圧力
H00を与えるのに必要なインバータ最低周波数、HON
はポンプの始動圧力、HOFFは同じく停止圧力、QA は
瞬時最大水量である。ここで、目標圧力H01 は、通
常、給水系の全揚程と同じで、従って給水系の仕様で決
る値であり、最大水量QA も、同じく仕様で決る値であ
る。
定制御を行う上での目標圧力となるものであり、この曲
線上で、圧力とポンプの運転速度、すなわちインバータ
出力周波数との関係に基づいて、演算式を次の(数1)式
のように決めている。 目標圧力演算式=f(f)…… ……(数1) ここで、fは関数のことであり、従って、この(数1)式
は、目標圧力が周波数の関数であることを表わしてい
る。なお、前述の仕様点QA、H01は管路抵抗曲線F上
にあり、所定周波数f01 で運転しているときのQ−H
特性Aの左側にある。
と始動し、始動した後は、給水圧力が前述の管路抵抗曲
線F上にくるように運転する。そして、使用水量が減少
し、これによる水量QMIN の低下状態が前述した流量ス
イッチ10で検出され、この状態が一定時間以上継続す
ると、ポンプ3は、運転速度をfOFF、給水圧力をHOFF
まで高めてから停止させられる。
際の目標圧力演算式について、次の(数2)式で示す近似
式を用いるようにしたものであり、従って、このときの
管路抵抗特性は、図2の直線近似F'で示すようになっ
ている。
H01、f00、f01 は設定値で、定数であり、他方、fx
は現在のインバータ出力周波数で、これは変数であ
る。従って、このインバータ出力周波数fx を検出し
て、(数2)式に代入してやれば目標圧力が得られること
になる。そして、この実施形態では、これら定数である
パラメータH00、H01、F00、f01 についても、それ
らをティーチングによって生成させるため、上記したよ
うに、ディジタルスイッチSWとボリュームVRが設け
られているのである。
したように、モード選択用で、スイッチの位置0〜7と
モードの関係は以下の通りである。 0……手動運転モード 1……自動運転モード 2……パラメータ設定モード(1) 3……パラメータ設定モード(2) 4……パラメータ設定モード(3) 5……パラメータ設定モード(4) 6……パラメータ設定モード(5) 7……パラメータ設定モード(6)
セットすることにより得られるモードで、ボリュームV
Rを操作し、必要とする所定のポンプ特性を手動操作に
より決めて入力する。その後、この決められたポンプ特
性に従って運転する。
でのパラメータH00、f00 を設定するモードで、ディ
ジタルスイッチSWを“2”にセットし、ポンプ出口側
の仕切弁2−2を全閉にして、圧力計9の目盛が所定圧
力H00 になるようボリュームVRを回す。そして、ポ
ンプ所定圧力が得られたときのインバータ出力周波数f
00 及び圧力センサ10が検出した圧力をH00 としてメ
モリに記憶させる。
でのパラメータH01、f01 を設定するモードで、ディ
ジタルスイッチSWを“3”にセットし、給水系の仕様
で決るパラメータH01 及びf01 をメモリに記憶させ
る。こうして、メモリに対する4個のパラメータH00、
f00、H01、f01 の記憶が終わると、演算処理装置C
PUは、これらのパラメータを(数2)式に代入し、末端
圧力一定制御に必要な演算式を自動生成する。
でのパラメータHON を設定するモードで、ディジタル
スイッチSWを“4”にセットし、ポンプ出口側の仕切
弁2−2を全閉にしてポンプの締切運転を行い、ボリュ
ームVRを下方から徐々に上げてゆく方向に回し、圧力
計9が圧力HON を示すまでインバータ周波数を調整し
てやる。そうすると、結果は周波数fON となる筈であ
る。そこで、このときの圧力センサ10の検出圧力を、
HON としてメモリに格納する。
でのパラメータHOFF を設定するモードで、ディジタル
スイッチSWを“5”に設定し、ポンプ出口側の仕切弁
2−2を全閉にしてポンプの締切運転を行い、ボリュー
ムVRを回し、下方から徐々に上げる操作をして、圧力
計9が圧力HOFF を示すまでインバータ周波数を調整し
てやる。そうすると、結果は周波数fON となる筈であ
る。そこで、このときの圧力センサ10の検出圧力を、
HON としてメモリに格納する。
でのパラメータHL を設定するモードで、ディジタルス
イッチSWを“6”に設定し、ポンプ出口側の仕切弁2
−2を全閉にしてポンプの締切運転を行い、ボリューム
VRを回し、下方から徐々に上げる操作をして、圧力計
9が圧力HLを示すまでインバータ周波数を調整してや
る。これで結果は周波数fLとなる筈である。そこで、
このときの圧力センサ10の検出圧力を、HLとしてメ
モリに格納する。
でのパラメータH03 を設定するモードで、ディジタル
スイッチSWを“7”に設定し、ポンプ出口側の仕切弁
2−2を全閉にしてポンプの締切運転を行い、ボリュー
ムVRを回し、下方から徐々に上げる操作をして、圧力
計9が圧力H03 を示すまでインバータ周波数を調整し
てやる。これで結果は周波数f01となる筈である。そこ
で、このときの圧力センサ10の検出圧力を、H03 と
してメモリに格納する。
Wを“1”に設定すると、以後、演算処理装置CPUに
より自動運転が行われる状態になる。ところで、上記し
たように、以上のアルゴリズムでは、直線近似特性F'
を与える演算式になっているが、これに代えて、目標圧
力を周波数fの関数として、例えば図2の管路抵抗カー
ブFのように、周波数fの2乗になるようにしても良
い。
数f20、圧力H20 の点を追加し、これに応じてディジ
タルスイッチSW1にもポジション“8”を設け、前述
したティーチングにより、この点(7)での周波数f20、
圧力H20 を検出し、メモリに記憶しておき、演算式に
代入して自動生成させれば良く、これによれば、さらに
精度が向上される。
ローチャートにより説明する。図4は全体の処理であ
る。まず、ステップ100でMCU(演算処理装置CP
U)の初期設定を行い、ステップ101でTIMINT
(タイマ割込処理)を許可し、待機処理を行う。この結
果、図6のタイマ割込処理ステップ200にジャンプ
し、ステップ201では、これ以降のタイマ割込処理内
にアナログ割込処理が割込んでこないようにするため、
ANINT(アナログ入力割込)を禁止し、次のステップ
202で、ディジタルスイッチSWの設定データを読込
み、ステップ204〜208で示すように、そのデータ
をフラグとしてメモリSWFに格納する。
グ入力割込を許可し、ステップ210で割込前のステッ
プ101に戻るが、このときのアナログ入力割込の許可
により、今度は図7のステップ300にジャンプする。
そして、まずステップ301で、TIMINT及びIN
T1(初期処理1)の割込を禁止し、ステップ302では
圧力センサ10が検出したデータを入力し、その結果を
メモリPSに格納する。そして、ステップ303でIN
T1の割込を許可した後、ステップ304でアナログ入
力割込処理から復帰する。
より、図8のステップ400にジャンプし、まずステッ
プ401でTIMINT及びANINTの割込を禁止
し、ステップ402で演算処理装置CPUのポートPN
5が“0”か否かを判定する。そして、“0”ならステ
ップ405で、起動指令フラグとしてメモリSSにOF
Fのデータをセットし、そうでなければステップ403
で起動不可指令フラグとしてメモリSSに00Hのデー
タをセットする。
8では演算処理装置CPUのポートPN6のレベルを調
べ、使用水量が少なく流量スイッチ10がONして停止
可能状態か否かを判定する。その結果、流量スイッチ1
0がONしていればメモリFSにOFFHをセットし、
OFFしていればメモリFSに00Hをセットする。そ
して、ステップ409でTIMIN割込の禁止だけを解
除し、このステップ400の処理から復帰し、図4のス
テップ102に戻る。
ータがOFFHになっているか否かを判定する。起動ス
イッチSSが閉じているとメモリSSのデータはOFF
Hであり、このときは図5のステップ110にジャンプ
する。そして、メモリSWFが00Hか否かを判定し、
00Hならば手動運転モードなので、ステップ118と
ステップ119により手動運転に必要な処理を実行して
からステップ110に戻る。
Hでなければ、次のステップ111に進み、ここで、メ
モリSWFが01Hか否かを判定する。そして、01H
ならば自動運転モードであり、103ステップ以降の処
理にジャンプする。
12に進み、ここでメモリSWFが02Hか否かを判定
し、判定結果が02Hであれば、図2の点(1)でのパラ
メータ設定モードなので、ステップ120で、前述の通
りにして得られたデータf00とH01がメモリに格納
される。以下、これに続く、これ以外のSWF=03H
から08Hまでの処理も、前述と同様なので、説明は省
略する。
ではパラメータ設定モード、すなわちティーチングによ
り得られたデータが設定されているかチェックし、設定
されているときにはステップ117に進み、これらのデ
ータを、次の(数3)式に代入し、演算式を自動生成して
からステップ103にジャンプする。
されていないと判断されたときは、ステップ116で、
(数3)式にデフォルト値(初期値)を設定して、ステップ
103にジャンプし、スイッチSWの設定が01Hであ
ればステップ103以降の処理を実行する。すなわち、
まずステップ103では、圧力センサ8で検出した圧力
データPSが始動圧力HON 以下に達しているか否かを
判定し、達していなければステップ102に戻り、達す
るまでこのループの処理を実行する。
プ104に進み、ここで図9のCNT1の処理を呼び出
す。まずステップ501では、ポンプが運転している状
態にあるか判定し、初回であればステップ509で、最
低周波数f=f00 をインバータ周波数としてセット
し、ステップ502に進む。一方、ステップ501での
判定が運転中だった場合は、そのままステップ502に
進む。
周波数fG と比較し、指示速度に到達したか否かをチェ
ックする。そして、現在周波数fG が設定周波数fより
低い(f>fG)ときは、ステップ503に進み、ここで
目標圧力H0 と給水圧力Hと比較する。そして、|H0
−H|≦ΔH(ΔH:ヒステリシスを与えるための所定
値)の状態であれば、給水圧力が目標圧力に一致してい
ることを意味しているので、そのままステップ513に
抜け、そうでなければステップ504とステップ505
でインバータを増速処理(現在周波数fG をΔf1 だけ
上げる処理)してからステップ513に抜ける。
fG のときは、ステップ502Aに進み、ここで目標圧
力H0 と給水圧力Hを比較し、一致していればステップ
509で、上記の自動生成した演算式を用いて目標圧力
を更新する。しかして、一致していない場合は、ステッ
プ506で再び目標圧力H0 と給水圧力Hを比較し、比
較した結果、H0>Hのときはステップ507で設定周
波数を1ビット上げ、反対にH0<Hのときは、ステッ
プ508で設定周波数を1ビット下げる。そして、これ
らの後でステップ513に抜けるのである。
fGのときは、ステップ510に進み、ここで目標圧力
H0 と給水圧力Hと比較する。そして、H0=Hの状態
であれば、給水圧力が目標圧力に一致していることを意
味しているので、ステップ513に抜け、そうでなけれ
ばステップ511とステップ512でインバータを減速
処理(現在周波数fG をΔf2 だけ下げる処理)してステ
ップ513に抜け、ステップ105に戻る。
用水量が少なくて流量スイッチ10が閉じており、この
状態で一定時間が経過したとき、ステップ109でイン
バータ周波数をfOFF まで増速させ、給水圧力をHOFF
まで高めて停止させる処理を実行する。そして、この
後、ステップ102に戻り、以下、これらの処理を繰返
し実行するのである。
時の目標となる抵抗曲線に応じた制御定数(パラメータ)
の設定及び変更が自由に簡単にでき、且つ、末端圧力一
定制御時の目標となる演算式が自動生成でき、しかもこ
のとき、その演算式の自動生成に必要なHON、HOFF、
H1、H2、f00、f00’などの作動点データが、速度デ
ータを用いずに自動設定できることになる。
に、本発明を適用した場合の実施形態のアルゴリズムに
ついて、図9により説明する。この実施形態では、ポン
プ2台並列運転時の目標圧力は、次の(数4)式により与
えられる。
ンプ2台運転時での所定周波数で、H02 はポンプ2台
運転時で所定周波数f01 のときの目標圧力、f00’は
ポンプ1台を所定周波数f01 で運転しながら、もう1
台のポンプを運転したとき、目標圧力H01 を得るのに
必要な周波数で、並列運転時の最低周波数と同じで定数
となり、fxが変数となる。そして、これらのポンプ1
台分のパラメータであるH00、H01、f00、f01、
HON、HOFF、H03、HLについては、前述のポンプ1台
運転時の実施形態におけるアルゴリズムと同じである。
ディジタルスイッチSWに次の設定モードを追加する。 9……パラメータ設定モード(9) A……パラメータ設定モード(10) B……パラメータ設定モード(11) C……パラメータ設定モード(12) そして、これら各モードの内容は以下の通りである。
点でのパラメータHTON の設定モードで、ディジタルス
イッチSW1を“9”に合わせ、仕切弁2−2を全閉に
し、一方のポンプについて、周波数が低い方より徐々に
圧力が上昇するようボリュームVRを調整し、圧力計9
の目盛がHTON となった所でボリュームVRをそのまま
に維持し、そのときの圧力をHTON としてメモリに格納
しておく。
0)点でのパラメータHTOFF の設定モードで、ディジタ
ルスイッチSW1を“A”に設定し、上記パラメータ設
定モード(9)と同じ要領でパラメータHTOFF を求め、メ
モリに格納する。
1)点でのパラメータH01 とf00’の設定モードで、デ
ィジタルスイッチSWを“B”に合わせ、一方のポンプ
を運転し、仕切弁2−2を操作して圧力計9の目盛がH
01 になるように開度を調整する。そして、この状態で
ボリュームVRを調整して周波数をf01 とする。
し、ボリュームVRを調整して圧力計9の目盛がH01
を越えるまで調整し、その後、H01 に戻すようにボリ
ュームVRを調整する。そして、このときのデータH01
とf00’をメモリに記憶しておく。次に、これが終わ
ったらポンプの号機を入れ替えて同じ操作調整を行い、
同様にメモリに記憶しておく。
2)点でのパラメータH02 とf01 の設定モードで、ディ
ジタルスイッチSW1を“C”に合わせ、前述のパラメ
ータ設定モード(11)と同じ要領でパラメータf01、H02
を求め、メモリに記憶しておく。このようして、(11)
点でのパラメータH01、f00’と、(12)点でのパラメー
タH02、f01 を獲得したら、これらのデータを(数4)
式に代入し、目標値である演算式を自動生成する。
では図4〜図9の場合と同じで、ステップ114ステッ
プと115ステップの間に、SWFについて9〜Cの処
理を追加し、パラメータを各メモリに格納する処理をそ
れぞれ設ければ良い。
チングによるパラメータの設定と演算による応用例を次
に説明する。上記したパラメータ設定処理で、各パラメ
ータH00、f00、H01、f01 をティーチングにより設
定した後、HON、HOFF、H1、H2、HL の値を演算に
より自動設定する。 HON =H00+a……メモリに格納 HOFF=H00+b……メモリに格納 H1 =H01−c……メモリに格納 H2 =H01+a……メモリに格納 HL =H00×e なお、H00の代りにH01を基準としても良い。
して予めメモリに記憶しておく。
体的な処理は図4のフローチャートにおけるステップ1
14とステップ115の間に、これらの演算式を追加
し、結果をメモリに記憶させれば良い。
経年変化やポンプ吸込側の圧力変動に影響を受けるパラ
メータについては、ティーチングによりデータを獲得
し、他のパラメータは自動演算されるので、全体として
のパラメータの設定を、さらに効率よく処理することが
できる。
2台用いた給水システムの一例で、図1と図3で説明し
た実施形態と同一符号を付した部分は、ここでも同じも
のであるから、説明は省略してあり、その他、特に関係
のない部分についての説明も省略してある。図11にお
いて、1−1、1−2は吸込管、2−1A、2−1B、
2−2A、2−2Bは仕切弁、3−1、3−2はポン
プ、4−1、4−2は電動機、5−1、5−2は逆止め
弁であり、その他は図1と同じである。
断器ELB1、ELB2、同じく2台のインバータIN
V1、INV2及びノイズフィルタZCL0、ZCL
1、ZCL2を備えている。従って、この実施形態は、
図3の実施形態における漏電遮断器ELBが、各々2台
のインバータINV1、INV2に組込まれた形になっ
ており、さらに、これらのインバータINV1、INV
2に、ソフトウェアも含めて演算処理装置CPUが組込
まれている形になっているものである。
は、漏電遮断器ELB1、ELB2からのトリップ信号
ALは、それぞれ信号線S1、S2を介して端子DI
3、DI4から入力し、圧力センサ8からの信号は、そ
れぞれ信号線S6、S7を介して端子AN0、AN1、
Lから入力し、流量スイッチ10−1、10−2からの
信号は、それぞれ信号線S4、S5を介して端子FW−
COMから入力する。
NV1、INV2で共通に使用されるため、両者間は信
号線S8により接続されている。そして、インバータI
NV1、INV2の端子DI1、DI2、DO1、DO
2間を信号線S3で接続し、運転状態、故障状態、運転
要求などの信号のやり取りを行なう。ここで、信号線S
9、S10は、装置全体の運転状態を中央の監視盤等へ
出力するための信号伝達用であり、故障が発生したとき
の状態も、これにより伝達されるようになっている。
御装置の一部を交換することなく、特定のパラメータ設
定及び末端圧力一定制御時の目標値の設定が実際の現場
状況に合わせ、ティーチングにより設定できるので、コ
ストの低減と共に、ポンプの運転に必要なデータの設定
作業を簡単且つ容易に行うなうことができ、設定変更に
も簡単に、しかも容易に対応することができる。
チング又は自動演算で決められ、予め速度パラメータを
演算して求めておく必要がなく、このため、難しくて手
間のかかる作業から解消され、この結果、設定作業のス
ピードアップ化を充分に得ることができる。
装置の一実施形態が適用された給水システムの一例を示
す構成図である。
水特性図である。
における制御系のブロック図である。
ャートである。
ャートである。
ャートである。
ャートである。
ャートである。
ャートである。
めの給水特性図である。
ステムの一例を示す構成図である。
るための給水特性図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポンプ吐出し側の圧力が、予め設定して
ある管路抵抗曲線上に位置するように、ポンプの運転速
度を制御することにより、末端圧力一定制御が得られる
ようにした給水システムの末端圧力一定制御装置におい
て、 ポンプの運転速度を決めることにより、前記管路抵抗曲
線に対応した制御目標値が決定されるように構成したこ
とを特徴とする給水システムの末端圧力一定制御装置。 - 【請求項2】 ポンプ吐出し側の圧力が、予め設定して
ある管路抵抗曲線上に位置するように、ポンプの運転速
度を制御することにより、末端圧力一定制御が得られる
ようにした給水システムの末端圧力一定制御装置におい
て、 前記管路抵抗曲線の少なくとも2点における運転速度と
吐出し圧力をティーチングにより設定する手段を設け、 これにより設定された運転速度と吐出し圧力から制御目
標値が決定されるように構成したことを特徴とする給水
システムの末端圧力一定制御装置。 - 【請求項3】 請求項2の発明において、 前記設定された運転速度と吐出し圧力から、前記制御目
標値の演算式が自動的に生成されるように構成したこと
を特徴とする給水システムの末端圧力一定制御装置。 - 【請求項4】 請求項2の発明において、 ポンプの始動圧力と停止圧力を含むポンプの作動点をテ
ィーチングにより獲得し、記憶する手段が設けられてい
ることを特徴とする給水システムの末端圧力一定制御装
置。 - 【請求項5】 請求項4の発明において、 前記ティーチングにより獲得した圧力データを基準に
し、これと、所望のポンプ作動点との差を表わすデータ
を予め設定して記憶する外部設定手段を設け、 制御に使用するポンプの作動点を、前記ティーチングに
より獲得した圧力データと前記記憶してある差を表わす
データから演算して求めるように構成したことを特徴と
する給水システムの末端圧力一定制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23261597A JP3569115B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 給水システムの末端圧力一定制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23261597A JP3569115B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 給水システムの末端圧力一定制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1162876A true JPH1162876A (ja) | 1999-03-05 |
JP3569115B2 JP3569115B2 (ja) | 2004-09-22 |
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ID=16942119
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JP23261597A Expired - Fee Related JP3569115B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 給水システムの末端圧力一定制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3569115B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170309A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Ebara Corp | ポンプの制御方法及び給水装置 |
JP2009047125A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-03-05 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 給水装置 |
JP2011017348A (ja) * | 2004-09-22 | 2011-01-27 | Ebara Corp | 給水装置 |
JP2013092095A (ja) * | 2011-10-25 | 2013-05-16 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 給水装置および給水装置の運転方法 |
JP2013117196A (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-13 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 給水装置 |
WO2014073264A1 (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-15 | オムロン株式会社 | システム制御装置およびその制御方法、プログラム、ならびに、制御システム |
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-
1997
- 1997-08-28 JP JP23261597A patent/JP3569115B2/ja not_active Expired - Fee Related
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