JP3127169B2 - ポンプ制御方法 - Google Patents

ポンプ制御方法

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JP3127169B2
JP3127169B2 JP04043600A JP4360092A JP3127169B2 JP 3127169 B2 JP3127169 B2 JP 3127169B2 JP 04043600 A JP04043600 A JP 04043600A JP 4360092 A JP4360092 A JP 4360092A JP 3127169 B2 JP3127169 B2 JP 3127169B2
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哲則 坂谷
順次 武藤
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株式会社川本製作所
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数台のポンプを並列運
転可能なポンプ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】並列,解列制御のための流量スイッチ及
び少水量停止用流量スイッチを備え、複数台のポンプを
並列運転可能なポンプ制御装置が広く知られている。
【0003】このような装置において、並列,解列流量
を調整可能とするには、並列,解列制御のための流量ス
イッチのオン・オフ流量を変更可能とする必要がある。
このように、流量スイッチのオン・オフ流量を調整可能
とすると、流量スイッチの機構が複雑となり、コストが
かかるという問題点がある。
【0004】そこで、流量スイッチを全く使用しない
で、ポンプの並列,解列制御を行なうようにした装置が
特開平2−267394号公報、特開平3−26885
号公報で広く知られている。この装置はポンプ駆動用モ
−タの運転電流を監視して、複数台のポンプを並列,解
列運転しているもので、先発起動用の圧力スイッチ(圧
力が低下するとオンする)のオン信号により、直後のポ
ンプの運転電流を読み込み、基準電流として記憶してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載のものは、空転、過負荷、電圧変動等の外的要因及び
ポンプ特性や一定圧タイプの減圧弁設定圧力のバラツキ
などによる内的要因に対して、その時点で最適な停止、
並列、解列電流を自動設定しようとするものであるが、
少水量停止用流量スイッチの機能を果たす停止電流を演
算しなければならないため、圧力スイッチのオン信号に
より先発ポンプを起動し、起動電流の読込みを回避して
一定時間後の運転電流を読み込み、この基準電流を並
列、解列制御にも使用している。
【0006】しかし、この基準電流は、ポンプ特性にお
いて圧力スイッチのオン圧力に対応する流量ではなく、
給水需要により決定される流量に応じて変化している。
例えば、噴水のように瞬時に大流量となる場合には、基
準電流は過大な値となり、停止電流も大きくなるため、
起動頻度が多くなってしまうという問題点がある。
【0007】また、漏水のように小流量給水であれば、
基準電流は過少な値となるため、停止電流が締切り運転
時の電流値未満となって締切り運転が発生する可能性が
あるという問題点がある。さらに、先発ポンプの空転電
流、拘束電流を基準電流として読込む可能性もある。
【0008】さらに、並列電流、解列電流もこの基準電
流より算出した場合、基準電流が過大であれば並列流量
が大きくなり過ぎて単独運転領域が広くなるため、圧力
低下が発生する。
【0009】一方、基準電圧が過少であれば、並列、解
列流量ともに小さくなりすぎるため、並列運転領域が広
くなる。このため、ランニングコストが高くなるばかり
か、締切り運転の可能性があるという問題点があった。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は並列,解列制御用の流量検出部のオン・
オフ流量を調整する複雑な機構を設けなくても、少流量
停止用検出部と圧力検出部を設け、これら検出部からの
信号に応じて並列,解列流量を最適な状態に調整するこ
とができるポンプ制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項第1項に係わるポ
ンプ制御方法は、複数のポンプと,圧力が設定圧力より
低くなるとオフからオン信号に変化する起動用圧力検出
部と,流量が設定流量以下になるとその出力がオンから
オフ信号に変化する少水量停止用流量検出部、各ポンプ
個別の運転電流検出部が設けられた並列運転可能な自動
給水装置において、
【0012】上記運転電流検出手段により各ポンプ毎の
運転電流を一定周期毎にサンプリングし、デ−タ更新を
行なうとともに、ポンプ運転中に上記検出部の出力がオ
ンからオフ信号となった時点での各電流検出部で検出さ
れた電流値を各ポンプの停止電流として記憶する手段
と、
【0013】上記流量検出部からオン信号が出力されて
いる状態でかつ上記圧力検出部がオフからオン信号とに
なった時点で、上記各運転電流検出部で検出された各ポ
ンプ個別の直前の運転電流を各ポンプの並列前電流とし
て記憶する手段と、上記各ポンプの停止電流及び上記各
ポンプの並列前電流とに基づいて各ポンプ個別の解列電
流を演算する手段と、上記各ポンプの停止電流及び並列
前電流とに基づいた総解列電流を演算する総解列電流演
算手段と、上記並列前電流に基づいて並列起動電流を演
算する手段と、上記流量検出部の出力がオン状態でかつ
各ポンプの運転電流の和が上記並列起動電流以上になる
とポンプを並列起動する並列起動手段と、
【0014】並列運転中に上記圧力検出部がオフ状態で
各ポンプの運転電流の和が上記総解列電流以下であれば
解列候補機を解列し、あるいは各ポンプの運転電流がポ
ンプ個別の解列電流以下になった場合にも解列候補機を
解列する解列手段とを具備する。
【0015】請求項第2項に係わるポンプ制御方法は、
並列運転時に上記解列候補機の運転電流が最大の場合に
は、該解列候補機の運転電流が各ポンプの運転電流のう
ち最大の場合、解列候補機の運転電流が解列候補機の解
列電流以下となった時点で解列するようにしている。
【0016】請求項第3項に係わるポンプ制御方法は、
解列手段により解列候補機が解列された後一定時間の間
に上記並列起動手段によりポンプが並列起動された場合
には、上記総解列電流演算手段により算出された総解列
電流を低く設定するようにしている。
【0017】
【作用】請求項第1項において、流量検出部の出力がオ
ン状態でかつ各ポンプの運転電流の和が上記並列起動電
流以上になるとポンプを並列起動し、並列運転中に上記
圧力検出部がオフ状態で各ポンプの運転電流の和が上記
総解列電流以下かあるいはポンプの運転電流が各ポンプ
個別の解列電流以下になった場合には解列候補機を解列
するようにしている。
【0018】請求項第2項において、並列運転時に上記
解列候補機の運転電流が最大の場合には、各ポンプの運
転電流の和が総解列電流以下であっても解列せず、解列
候補機の運転電流が解列候補機の解列電流以下となった
時点で解列するようにしている。
【0019】請求項第3項において、解列手段により解
列候補機が解列された後一定時間の間に上記並列起動手
段によりポンプが並列起動された場合には、上記総解列
電流演算手段により算出された総解列電流を低く設定す
るようにしている。
【0020】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例に係わるポンプ制
御方法を示す制御ブロック図、図2は2台並列運転可能
な自動給水装置を示す正面図、図3及び図4は本発明の
一実施例の動作を説明するための特性図である。
【0021】まず、図2を参照して2台並列運転可能な
自動給水装置について説明する。図2において、11は
ベ−スである。このベ−ス11には2台のポンプP1,
P2が設置されている。これらポンプP1,P2から吐
出側はそれぞれ減圧弁121,122 を介して減圧され
た後、十字配管13の水平両端部に接続される。また、
十字配管13の下端部は配管14を介してアキュ−ムレ
−タ15に接続され、十字配管13の上端部はL字配管
16の一端に接続されている。このL字配管16の開放
端は吐出口17となっている。なお、18は吐出口17
から吐出される給水の圧力を検出するための圧力セン
サ、19は吐出口から吐出される給水量を検出するため
の流量センサである。圧力センサ18は給水圧力が設定
圧力以下になるとオフからオン信号を出力する。また、
流量センサ19は少水量停止用流量を検出するためのセ
ンサで、給水量が少水量停止用流量以上であるとオン信
号を出力し、少水量停止用流量より小さいとオフ信号を
出力する。20は制御部であり、後述する図1の制御ブ
ロックに示めすような制御を行なっている。また、ポン
プP1,P2を回転駆動するモ−タの電流を検出するた
めの変流器が設けられているが、その変流器については
図1を参照して後述する。
【0022】次ぎに、図1を参照して制御部の制御ブロ
ック図について説明する。図1において、18は図2を
参照して前述したように吐出口15から吐出される給水
の圧力を検出するための圧力センサ、19は少水量停止
用流量を検出するための流量センサである。圧力センサ
18は給水圧力が設定圧力以下になるとオフからオン信
号を出力し、流量センサ19は給水量が少水量停止用流
量以上であるとオン信号を出力し、少水量停止用流量よ
り小さいとオフ信号を出力する。圧力センサ18及び流
量センサ19の検知信号は要求台数決定部21に出力さ
れると共に、停止電流・並列前電流読み込み部22に出
力される。
【0023】また、23はポンプP1の運転電流を検出
する変流器、24はポンプP2の運転電流を検出する変
流器である。変流器23,24で検出されたポンプP
1,P2の運転電流はそれぞれA/Dコンバ−タ25,
26を介してデジタル信号に変換された後、停止電流・
並列前電流読み込み部22に入力される。27はポンプ
P1,P2の運転電流が過負荷電流値以下であれば、検
知信号を停止電流並列前電流読み込み部22に出力する
過電流保護部である。
【0024】停止電流並列前電流読み込み部22は変流
器23,24でそれぞれ検出されるポンプP1,P2の
運転電流をA/Dコンバ−タ25,26でデジタル量に
変化した後、一定周期T1(例えば、10msec)毎に読
み込み、さらにインタ−バル時間T2(例えば、100mse
c )毎に平均化した後、その平均電流デ−タが記録、更
新される。
【0025】停止電流・並列前電流読み込み部22は、
例えば第1ポンプP1が単独運転中に、給水量が減少
し、流量センサ17がオンからオフに変化した場合、そ
の時点を含むインタ−バル時間T2での平均電流デ−タ
を停止電流I1offとして記憶する。
【0026】また、例えば第1ポンプP1の単独運転中
に、給水量が増加し、流量センサ17がオン状態でか
つ、圧力センサ16がオフからオン信号に変化した時点
で、その平均電流デ−タは並列前電流I1runとして記憶
される。
【0027】また、第2ポンプP2の停止電流I2off,
並列前電流I2runが未検出のとき、停止電流・並列前電
流読み込み部22には第2ポンプP2の停止電流I2off
=I1off、第2ポンプP2の並列前電流I2run=I1run
が記憶され、以降第2ポンプP2の停止電流I2off,並
列前電流I2runが検出されると更新される。
【0028】また、停止電流・並列前電流読み込み部2
2に記憶された停止電流I1off,I2off、並列前電流I
1run,I2runは総解列電流・並列起動電流演算部29に
送られ、総解列電流ΣI(−)、並列起動電流In
(+)が演算される。総解列電流ΣI(−)と並列起動
電流In(+)は図5に示すような数式により算出され
る。
【0029】この演算部29には係数設定部30が接続
されており、この係数設定部30は総解列電流ΣI
(−)、並列起動電流In(+)を計算するのに必要な
係数K+,K−を設定する。ただし、0<K−<1(渦
巻ポンプの場合)、K−<K+<1(渦巻ポンプの場
合)である。演算部29は第1ポンプP1及び第2ポン
プP2の個別の解列電流も演算している。
【0030】また、演算部29で演算された総解列電流
ΣI(−)及び並列起動電流In(+)、個別の解列電
流は要求台数決定部21に送られる。この要求台数決定
部21はポンプを何台運転するかを決定する。つまり、
圧力センサ16の出力がオフ状態でかつポンプP1及び
P2の全運転電流In≦I(−)となった時点あるいは
ポンプP1あるいはポンプP2の個別の運転電流が個別
の解列電流以下になると解列を決定し、流量センサ17
の出力がオン状態でかつポンプP1又はP2の運転電流
In≧In(+)となった時点で並列起動を決定する。
【0031】この要求台数決定部21はロ−タリ運転制
御部31に要求台数を出力する。このロ−タリ運転制御
部31はポンプP1及びP2がロ−タリ運転となるよう
に各ポンプに起動信号を出力する等の処理を行なってい
る。
【0032】このロ−タリ運転制御部31には第1ポン
プP1の運転を制御する第1ポンプ運転部32、第2ポ
ンプP2の運転を制御する第2ポンプ運転部33、第1
ポンプの運転電流を表示する電流表示部34、第2ポン
プの運転電流を表示する電流表示部35、故障を表示出
力する故障表示部36、「手動」、「自動」、「停止」
等の運転状態を表示する運転表示部37、受水槽の満水
状態を検出する満水警報部38、受水槽の渇水状態を検
出する渇水警報部39が接続されている。
【0033】また、40はポンプの運転モ−ド(「手
動」、「停止」、「自動」)を指定するセレクトスイッ
チ、41は運転するポンプを指定するセレクトスイッチ
である。このセレクトスイッチ41により第1ポンプP
1の単独運転、第2ポンプP2の単独運転、第1ポンプ
及び第2ポンプP2の並列運転が指定される。
【0034】セレクトスイッチ40及び41の操作信号
はポンプ選択部42に出力される。このポンプ選択部4
2は操作信号に基づいてポンプ選択信号をロ−タリ運転
制御部31に出力する。
【0035】さらに、43は第1ポンプP1及び第2ポ
ンプP2の給水口に供給する水を溜めておく受水槽の水
位(満水、渇水)を検出するための受水槽用電極であ
る。この電極43は受水槽の水位が満水となると満水信
号を、受水槽の水位が渇水となると渇水信号をロ−タリ
運転制御部31に出力する。
【0036】次に、上記のように構成された本発明の一
実施例の動作について説明する。まず、セレクトスイッ
チ40の操作により運転モ−ドを例えば、「自動」に選
択する。さらに、セレクトスイッチ41を操作して第1
ポンプP1及び第2ポンプP2の並列運転を指定する。
これら、セレクトスイッチ40,41の操作信号はポン
プ選択部42に入力され、ポンプ選択部42からロ−タ
リ運転制御部31にポンプ選択信号が出力される。ま
ず、給水が開始され吐出し圧力の低下により、圧力セン
サ16の出力がオフからオン状態となると、要求台数決
定部21が1台運転の指令をロ−タリ運転制御部31に
送出し、ロ−タリ運転制御部31はこのポンプ選択信号
に基づいて第1ポンプ運転部32に起動信号を出力す
る。これにより、第1ポンプP1の単独運転が開始され
る。
【0037】そして、第1ポンプP1の運転中におい
て、変流器23で検出された第1ポンプP1の運転電流
はインタ−バル時間T1 (10msec)毎にA/Dコンバ
−タ25を介してデジタル量に変換された後、停止電流
並列前電流読み込み部22に出力される。そして、この
停止電流・並列前電流読み込み部22はインタ−バル時
間T2 (100msec)毎に上記ポンプP1の運転電流を
平均し、平均電流デ−タを記憶、更新している。
【0038】そして、ポンプP1の単独運転中に、給水
量が減少し流量センサ17の出力がオンからオフになっ
た場合、その時点を含むインタ−バル時間T2での平均
電流デ−タを停止電流I1offとして記憶する。
【0039】ここで、流量センサ17の出力は要求台数
決定部21にも入力されているため、要求台数が「0」
に設定され、ロ−タリ運転制御部31に出力される。そ
して、ロ−タリ運転制御部31により第1ポンプ運転部
32に停止信号を出力する。この結果、第1ポンプP1
は停止する。
【0040】ところで、第1ポンプP1の自動運転中に
おいて、給水量が増加し、流量センサ17がオン状態で
かつ圧力センサ16がオフからオンとなった時点で、そ
の直前(例えば、0.5sec 以前)の平均電流デ−タは
並列前電流I1runとして記憶される。
【0041】また、第2ポンプP2の停止電流I2off,
並列前電流I2runが未検出のとき、停止電流・並列前電
流読み込み部22には第2ポンプP2の停止電流I2off
=I1off、第2ポンプP2の並列前電流I2run=I1run
が記憶され、以降第2ポンプP2の停止電流I2off,並
列前電流I2runが検出されると更新される。
【0042】また、停止電流・並列前電流読み込み部2
2に記憶された停止電流I1off,I2off、並列前電流I
1run,I2runは総解列電流・並列起動電流演算部29に
送られ、図5に示すような総解列電流ΣI(−)、並列
起動電流In(+)が演算されると共に、個別の解列電
流も演算される。
【0043】また、演算部29で演算された総解列電流
ΣI(−)及び並列起動電流In(+)及び個別の解列
電流は要求台数決定部21に送られる。この要求台数決
定部21はポンプを何台運転するかを決定する。つま
り、圧力センサ16の出力がオフ状態でかつポンプP1
及びP2の全運転電流ΣIn≦ΣI(−)となった時点
あるいはポンプP1あるいはポンプP2の個別の運転電
流が個別の解列電流以下になると解列を決定し、流量セ
ンサ19の出力がオン状態でかつポンプP1又はP2の
全運転電流In≧In(+)となった時点で並列起動を
決定する。
【0044】この要求台数決定部21はロ−タリ運転制
御部31に要求台数を出力する。このロ−タリ運転制御
部31はポンプP1及びP2がロ−タリ運転となるよう
第1ポンプ運転部32及び第2ポンプ運転部33に起動
信号あるいは停止信号を選択して出力する。
【0045】このようにして、解列、並列起動がポンプ
の運転電流に基づいて決定される。例えば、第1ポンプ
が起動された後、図3に示すように運転電流IがI+と
なるa点で第2ポンプP2が起動されるため、給水特性
がb点からc点に上昇する。一方、総運転電流IがΣI
(−)以下となるd点になるとポンプが解列されるた
め、揚水特性はe点からf点に下降する。
【0046】ところで図4に示すように、第1ポンプP
1の減圧弁設定圧力が第2ポンプP2の減圧弁設定圧力
より誤って高く設定された場合、各ポンプの給水量はq
1>q2となる。そして、ΣIn≦ΣI(−)となるh
点にて第1ポンプP1を解列すると、i点の運転電流は
I(+)以上であるため、第1ポンプP1が再起動され
る。しかし、実施例では各ポンプの運転電流を個別にモ
ニタし、解列候補機の運転電流I1 が最大(2台の場合
I1 >I2 )では、I1 ≦I−となるj点で解列する。
このj点はI(+)より低いので、第1ポンプP1が再
起動されることはない。
【0047】なお、上記実施例においては、第1ポンプ
P1の停止電流I1off及び並列前電流I1runを求め、第
2ポンプの停止電流I2off及び並列前電流I2runを第1
ポンプP1の停止電流I1off及び並列前電流I1runと同
じに設定するようにしたが、第1ポンプP1の並列前電
流I1runを求め、第1ポンプP1の停止電流I1off及び
第2ポンプP2の停止電流I2offを下式で求めるように
しても良い。 I1off=I2off=S*I1run(0<S<1,例えば0.
5)
【0048】なお、上記実施例においてはポンプ2台を
並列,解列運転する場合について説明したが、m台のポ
ンプを並列,解列運転する場合の総解列電流ΣI(−)
及び並列起動電流ΣI(+)は図6に示す式により算出
すれば良い。図6中において、mは運転台数、Σはn=
1〜mまでの加算を意味する。
【0049】なお、ΣIn≦ΣI(−)で解列動作を行
ない、その解列時点より一定時間T6(例えば、3秒
間)に再度並列起動された場合には、解列電流演算式の
係数K−を変数として減少し(渦巻きポンプの場合)、
総解列電流すなわち解列流量を減少することにより並列
再起動を防止するようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、並
列,解列制御用の流量検出部のオン・オフ流量を調整す
る複雑な機構を設けなくても、少流量停止用検出部と圧
力検出部を設け、これら検出部からの信号に応じて並
列,解列流量を最適な状態に調整することができるポン
プ制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるポンプ制御方法を示
す制御ブロック図。
【図2】ポンプ装置の外観を示す図。
【図3】給水特性を示す図。
【図4】給水特性を示す図。
【図5】2台の場合の総解列電流,並列起動電流を示す
図。
【図6】複数台の総解列電流,並列起動電流を示す図。
【符号の説明】
11…ベ−ス、18…圧力センサ、19…流量センサ、
20…制御部、22…停止電流・並列前電流読み込み
部、23,24…変流器、25,26…A/Dコンバ−
タ、29…総解列電流・並列起動電流演算部、30…係
数設定部、31…ロ−タリ運転制御部、32…第1ポン
プ運転部、33…第2ポンプ運転部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−202697(JP,A) 特開 平3−26885(JP,A) 特開 平2−267394(JP,A) 実開 昭61−58695(JP,U) 実開 昭61−152796(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 49/06 F04D 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のポンプと,圧力が設定圧力より低
    くなるとオフからオン信号に変化する起動用圧力検出部
    と,流量が設定流量以下になるとその出力がオンからオ
    フ信号に変化する少水量停止用流量検出部、各ポンプ個
    別の運転電流検出部が設けられた並列運転可能な自動給
    水装置において、 上記運転電流検出手段により各ポンプ毎の運転電流を一
    定周期毎にサンプリングし、デ−タ更新を行なうととも
    に、ポンプ運転中に上記検出部の出力がオンからオフ信
    号となった時点での各電流検出部で検出された電流値を
    各ポンプの停止電流として記憶する手段と、 上記流量検出部からオン信号が出力されている状態でか
    つ上記圧力検出部がオフからオン信号とになった時点
    で、上記各運転電流検出部で検出された各ポンプ個別の
    直前の運転電流を各ポンプの並列前電流として記憶する
    手段と、 上記各ポンプの停止電流及び上記各ポンプの並列前電流
    とに基づいて各ポンプ個別の解列電流を演算する手段
    と、 上記各ポンプの停止電流及び並列前電流とに基づいた総
    解列電流を演算する総解列電流演算手段と、 上記並列前電流に基づいて並列起動電流を演算する手段
    と、 上記流量検出部の出力がオン状態でかつ各ポンプの運転
    電流の和が上記並列起動電流以上になるとポンプを並列
    起動する並列起動手段と、 並列運転中に上記圧力検出部がオフ状態で各ポンプの運
    転電流の和が上記総解列電流以下であれば解列候補機を
    解列し、あるいは各ポンプの運転電流がポンプ個別の解
    列電流以下になった場合にも解列候補機を解列する解列
    手段とを具備したことを特徴とするポンプ制御方法。
  2. 【請求項2】 並列運転時に上記解列候補機の運転電流
    が最大の場合には、解列候補機の運転電流が解列候補機
    の解列電流以下となった時点で解列することを特徴とす
    る請求項第1項記載のポンプ制御方法。
  3. 【請求項3】 上記解列手段により解列候補機が解列さ
    れた後一定時間の間に上記並列起動手段によりポンプが
    並列起動された場合には、上記総解列電流演算手段によ
    り算出された総解列電流を低く設定することを特徴とす
    る請求項第1項記載のポンプ制御方法。
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