JPH10259622A - 水道直結給水システム - Google Patents

水道直結給水システム

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JPH10259622A
JPH10259622A JP5832498A JP5832498A JPH10259622A JP H10259622 A JPH10259622 A JP H10259622A JP 5832498 A JP5832498 A JP 5832498A JP 5832498 A JP5832498 A JP 5832498A JP H10259622 A JPH10259622 A JP H10259622A
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supply pipe
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幸一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道本管に直結して使用する給水装置の省エ
ネルギを図る。 【解決手段】 配水管1の水を末端給水栓22へ給水する
給水管20と、給水管20の途中に介設され末端給水栓22へ
水を吐出する少なくとも一つの電動ポンプ10,11と、電
動ポンプより上流側の給水管20に配設され水源の元圧を
検知する元圧センサ7と、電動ポンプより下流側の給水
管20に配設され過少水量を検知する過少水量検出手段2
3,24と、吐出圧を検知する吐出圧センサ18と、検知さ
れた元圧が吐出側所要圧力と前記両圧力センサ間の所定
の抵抗を加算した値以上となり、過少水量検知手段23,
24が過少水量状態を検出したときにポンプを停止して、
配水管1の圧力で直接給水し、検知された吐出圧力が所
定の始動圧力以下に下がったときにポンプを始動させる
ための信号を出力する制御手段21と、制御手段21からの
信号に基づいて可変電力を電動ポンプに供給する駆動手
段21とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配水管の水を末端給水栓
に自動的に給水する水道直結給水システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、水道配水管の水は元圧(静水
圧)がかかっているので、この元圧によって二階建の建
築物の末端給水栓には給水することが可能であることを
目標にしているが三階建以上の中高層建築物になると、
前記元圧だけでは不足して末端給水栓に給水することが
できないことがある。そこで、配水管からの水を一旦受
水槽に入れ、この受水槽から前記建築物の屋上に設けら
れた高置水槽から各階の末端給水栓へ自然流下によって
給水している。あるいは、一旦、受水槽に入れられた水
を加圧ポンプによって末端給水栓に直接給水していた。
【0003】しかし、最近、水道本管の圧力を利用する
と共に、不衛生な受水槽を排除するために、給水装置を
同本管に直結して給水する検討が始められている。この
公知例に特願平3−30560号(特開平4−3301
27号公報)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術によれば以下の問題点があった。 (1)電動ポンプより上流側の配水管元圧が、最低圧以
上から所定圧以下の範囲か及び、前記ポンプより下流側
の吐出圧力が一定圧に等しいかを判定して、ポンプを作
動させるために、実際の制御においては所定圧に不感帯
があり、負荷使用量が相当多い場合でも吐出圧が所定圧
に等しくなっており、負荷使用水量が多い場合には、ポ
ンプ停止後、即、始動し、以下始動、停止を繰返してポ
ンプの始動頻度が高くなりモータ及びこれの駆動手段が
摩耗劣化する。さらに、駆動手段はインバータ等であ
り、一般的なじか入れ始動方式と比べると応答性がよく
ないため、始動時に一時的に給水圧が低下する。
【0005】(2)元圧及び吐出圧を検出する圧力セン
サをそれぞれ設けてあるが、両者間にはポンプ、弁類特
に、直結給水システムでは負荷側からの逆流による汚染
防止のため吸込側に逆流防止弁が設置することとされて
おり、これの抵抗損失が大きくなっている(例えば、減
圧式では10m程度の抵抗損失を有するものもある)等
抵抗体があるが、これの抵抗損失が配慮されておらず、
(1)の始動時給水圧力一瞬低下原因にもなっている。
【0006】本発明の目的は、配水管の元圧が十分なと
きには、この元圧エネルギーを利用し、さらに、ポンプ
を停止させる際には負荷側の使用状態及び前記した抵抗
損失を考慮して、受水槽の設置は不要となるようにし
て、この水道直結給水システムの維持費を安くするとと
もに安全衛生上において問題のない水道直結給水システ
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にあっては、配水管の水を末端給水栓
へ給水する給水管と、この給水管の途中に介設され前記
末端給水栓へ水を吐出する少なくとも一つの電動ポンプ
と、この電動ポンプより上流側の給水管に配設され水源
の元圧を検知する元圧センサと、前記電動ポンプより下
流側の給水管に配設され、負荷側の過少水量使用状態を
検出する過少水量検出手段と吐出圧を検知する吐出圧セ
ンサと、検知された元圧が最低圧以上から所定圧以下の
範囲内及び次の条件を満足したときに、前記電動ポンプ
を作動させるための信号を出力する制御手段からの信号
に基づいて、可変電力を前記電動ポンプに指定して供給
する駆動手段とを備えた構成としたものである。
【0008】そして、 (1)元圧センサが吐出圧力センサの検出値に、両セン
サ間の使用水量に応じた抵抗損失を加えた値を検出した
ときにポンプ停止信号を発する。
【0009】(2)元圧センサの検出値をP1、吐出セ
ンサ検出値をP2、両センサ間の使用水量に応じた抵抗
損失をPfとしたときに、P1−P2≧Pfの条件が成立
したらポンプ停止信号を発する。
【0010】(3)これらの停止条件(1)又は(2)
に過少水量検出手段が過少水量を検出した条件が加わっ
ていること。
【0011】(4)吐出圧と元圧とが等しくなり、過少
水量検出手段が過少水量を検出したときに停止信号を発
する。
【0012】即ち、元圧始動条件と吐出圧始動条件が共
に成立したときにポンプは始動し、元圧停止条件と吐出
圧停止条件とが共に成立したときにポンプは停止するよ
うにしたものである。
【0013】
【作用】
1)制御手段は元圧を検知し、この元圧が吐出側所定圧
力と元圧センサから吐出圧センサに到るまでの各給水器
具の抵抗損失を加えた値以上か判定し、判定した結果が
それ以上であればポンプを停止させる信号を発する。
【0014】2)制御手段は元圧と吐出圧を検知し、元
圧と吐出圧との差圧が両者間の各給水器具の抵抗損失以
上か判定し、判定した結果がそれ以上であればポンプを
停止させる信号を発する。
【0015】3)さらに上記1)、2)の元圧による停
止条件が成立した後、流量スイッチの動作を判定し、使
用水量が少ないときに停止信号を発する。
【0016】4)元圧センサが給水制限圧力を検知した
場合には、元圧がこれを越えるまで現状のポンプ運転速
度でロックする信号をインバータに出力する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図11によ
り説明する。本発明の第1の実施例を図1から図8によ
り説明する。ここで、図1は、本発明に係る水道直結給
水システムの実施例を示す全体構成図、図2は、流入圧
力(元圧)の各設定圧力を示すグラフ、図3は、ポンプ
吐出圧が一定制御方式の一例を示すグラフ、図4は、ポ
ンプ末端圧が一定制御方式の一例を示すグラフ、図5は
元圧センサ位置から吐出圧センサ位置に到るまでの各器
具類の抵抗損失を示すグラフ、図6は、本発明に係る水
道直結給水システムの制御回路図、図7,図8は、本発
明の実施例の作動を示すフローチャートである。
【0018】本実施例は、水道本管1に接続された吸込
管2から分岐した複数本の流路と、上記流路の各々にそ
れぞれ設けられたポンプ10,11とポンプ10,11
の上流側と下流側でこの流路にそれぞれ設けられた仕切
り弁8,9,16,17と、下流側の仕切り弁16,1
7の下流側で複数本の流路を一つにまとめるよう接続さ
れた給水管20と、給水管20に設けられた第1の圧力
センサ18及び圧力タンク19と、吸込管2に設けられ
た第2の圧力センサ7と、複数台のポンプ10,11を
制御する制御装置を備えている。さらに、吸込管2と給
水管20とは途中に逆止め弁101を配設したバイパス
管102を備えている。
【0019】この制御装置21は水道管の元圧が吐き出
し側所要圧力に、両圧力センサ間の抵抗を考慮した値よ
り一定時間以上高くなった場合には上記ポンプを停止さ
せ、前記水道本管の圧力が目標圧力以下に低下したら上
記ポンプを再始動させるように構成されたものである。
さらに、負荷側の給水圧力低下防止のために、前記条件
が成立した後、少水量使用状態かどうかを判定し、少水
量状態の場合にはポンプを停止させるようにしたもので
ある。
【0020】また、図6に示すように制御装置21は、
ポンプ10,11の速度を制御するインバータ26,2
7を備え、水道本館の圧力が予め定めた給水制限圧力よ
り低下した場合にはこの圧力を越えて復帰するまで、現
在の速度でロックするようにしたものである。
【0021】以下、詳細に説明する。図1は本実施例の
給水装置の構成を示す。6は汚染防止の逆止め弁(逆流
防止)、7はポンプ吸い込み側の本管圧力を検出するた
めの第2の圧力センサ、同じく、18は送水管側の圧力
を検出するための第1の圧力センサ、8,9,16,1
7はそれぞれ仕切り弁、14,15は逆止め弁、8,9
はそれぞれ電動機12,13によって駆動されるポンプ
102は途中に逆止め弁101を備えたバイパス管であ
り、前述したように水道本管元圧が十分高い元圧のみで
給水可能な際にはポンプを停止させこのバイパス管を通
して給水する。19は内部に空気留りを有する圧力タン
ク、23,24は少水量使用状態を検出するための流量
スイッチである。
【0022】図6は、本実施例の給水装置の制御装置2
1の詳細を示し、PWは電源、23は配線用遮断器、2
4,25はそれぞれ電動機12,13を運転駆動するた
めの電磁接触器のコイルであり、24a,25aはその
主回路接点である。また、26,27は前記電動機1
2,13を運転駆動するためのインバータであり、4
5,46はインバータの各種設定(例えば、同インバー
タの運転速度範囲の下限値などの設定)を行うためのコ
ンソール(キー入力装置)である。
【0023】N1,N2は後でのべるが同インバータの
速度を指令する信号であり、28a,29aと同じく運
転指令信号であり、これのON時に運転される。また、
30はスイッチであり、これを閉じることにより31の
安定化電源ユニットが作動し、制御電源が電源端子33
に供給され自動運転の準備が完了する。
【0024】34,35はそれぞれ前記したインバータ
に速度指令を発するためのD/A変換器などで構成され
るインターフェース、36はマイクロコンピューターの
CPUであり、37はRAM,ROMから成るメモリで
あり、38,39,40,41は入出力ポートである。
42,43は圧力や速度のデータを設定するためのスイ
ッチである。
【0025】図2は設定データの例を示すもので、流入
側圧力の設定値a(最低圧力:ポンプ空転保護停止圧
力)、b(給水制限圧力)、c(流入圧力高停止圧力)
等を設定してある。尚、流入圧力高停止圧力cは図3を
用いた場合にはH0に圧力センサ間の抵抗を加えた値
に、図4を用いた場合には、前述のH0の代わりにH4
としている。さらに、詳細は後で述べるが図3に示す圧
力制御を行う場合の目標値である圧力H1(水量0の
点)、H4(水量Qイの点)、前述の流入側圧力の設定
値a,b,cなどの値をスイッチ42で設定し、同じく
運転速度ND、NAのデータをスイッチ43で設定しそ
れぞれPIO39,40を介してメモリに読み込む(R
AMに格納しておく)。当然ながら、このメモリMのR
OMには後述の通り、運転制御手順などのプログラムが
書き込まれているのは言うまでもない。
【0026】尚、NDは初期値であり予め設定している
ものとする。また、44は第1及び、第2の圧力センサ
7,18の圧力信号をA/D変換して読み込むためのイ
ンターフェースであり、同様にして入力ポート41を介
してメモリ(RAM)に格納しておく。以上のようにし
て、制御装置CTLを構成する。
【0027】図3は一般的な吐き出し圧力一定制御の場
合の運転特性図を示し、縦軸に全揚程H、横軸に水量Q
を取って示す。曲線A,B,C,Dは、運転速度は連続
であるがそれぞれ、速度をNA(最高速度)NB,N
C,ND(最低速度)と仮想した場合のポンプQ−H性
能であり、H0はこの際の吐き出し目標圧力である。
【0028】図4は同じく、一般的な末端圧力一定制御
方式の場合の運転特性図示し、図3と同一符号で示すも
のである。同図に於いて、曲線Eは送水管等の抵抗損失
曲線である。この方式では、使用水量がQイ,Qロ,Q
ハ,Qニと変化すると当然、インバータの運転速度はN
A,NB,NC,NDと変化しポンプの運転点は曲線E
上をイ,ロ,ハ,ニと変化する。
【0029】また、図3,図4においてQsは少水量検
出センサ23,24の動作流量を示し、これにより少な
いと、例えばその接点を閉じ、これにより若干多い水量
で接点を開く。
【0030】通常、ポンプの実揚程に対し配管抵抗が小
さいアパート、マンションなどの給水では吐き出し圧力
一定制御が使用されることが多い。実揚程に対して配管
抵抗が大きい送水管の長い場合には末端圧力一定制御が
使用される。これらの方式は給水系最適なものが選定さ
れ、前述した運転特性図にしたがって予めプログラミン
グした運転手順により運転制御される。
【0031】ところで、図1に於いて、ポンプを運転せ
ず、水道本管元圧のみで給水することを考えると、逆止
め弁,ポンプ,仕切弁,配管類の抵抗損失を考慮せねば
ならないことは言うまでもない。即ち、吐出側圧力セン
サ18の元で負荷側の所定圧力(図3ではH0,図4で
はH4)を確保すると元圧センサ7の所では該センサ1
8の所で必要な所定圧力に前述の抵抗損失を加えた圧力
以上を確保しなければ十分な給水はできない。図5はこ
の抵抗損失を示したものであり、jは最大使用水量Qイ
時の抵抗損失であり、同様にKは過少水量Qsのときの
抵抗損失を示している。
【0032】従来技術で述べたようにもし、流入圧高停
止圧力CをH0又はH4と等しく決めていると、流入側
圧力がCとなりポンプが停止すると、吐出側圧力センサ
18の所ではこの抵抗分だけCより圧力が低下し、ポン
プが即始動し、インチングする。あるいは高所負荷側水
栓では一時的に給水圧力が低下するのである。
【0033】そこで、図7に示すX枠に示すように、元
圧がC(吐出側所定圧力H0又はH4に抵抗損失Pfを
加算した値)以上となって、停止条件が成り立っている
か判定して停止させるようにしたものである。詳しく説
明するとステップS700で、運転するためのCPUの
初期設定を行い、ステップS701で図8に示すタイマ
割込処理へジャンプするための許可する。ステップS8
01では圧力センサ7で元圧を検出し、結果をメモリS
PDATAに格納する。同様にステップS802では圧
力センサ18によりポンプ吐出圧力を検出し、メモリD
PDATAに格納する。さらに、ステップS803では
流量スイッチ23,24の状態をチェックし、結果をメ
モリに格納し、ステップS804ではポンプ等の故障状
態を検出してメモリに格納し、ステップS805ではス
イッチ42,43で設定したデータを読み込み、それぞ
れメモリに格納する。この後、ステップS806で割込
処理からステップS702へ戻る。ステップS702で
は始動条件が確立しているか判定する。
【0034】例えば図3,図4に於いて、給水圧力(ポ
ンプ吐出圧)がH3以下に下がるとステップS703で
ポンプを始動し、インバータ周波数がNDとなる信号を
出力する。次のステップS704では元圧(メモリSP
DATAに格納されている)が図2に示すb以上にある
か判定し、これ以上にあればステップS709へジャン
プし、そうでない場合には後で詳細に説明するがステッ
プS705へ進む。ステップS709でH4とH1とを
比較して、吐出圧力一定制御方式が末端圧力一定制御方
式か判定する。H4=H1=H0(図3,図4参照)で
あれば吐出圧力一定制御方式であり、ステップS714
へ進み、そうでなければステップS710へ進み、それ
ぞれの処理を実行する(ステップS710,ステップS
714)。
【0035】ステップS715では吐出圧力一定制御に
より前述した抵抗損失Pf=j(図5参照)と、末端圧
力一定制御ではステップS711でPf=(N)と図2
に示すように運転速度Nに基づく抵抗損失を与え、ステ
ップS712では元圧(SPDATA)がC(吐出圧力
一定制御方式の場合にはH0+j、末端圧力一定制御方
式の場合には目標値である曲線E上の圧力にf(N)
(Pf=f(N))を加えた値)より高いか確認し、高
ければステップS713へ、そうでなければステップS
716へ進み、ステップS713では元圧がCより高い
状態が△t時間継続したか確認し、継続していれば元圧
のみで十分給水が可能であるから、ステップS717へ
進みポンプの停止処理を実行する。ステップS712,
713での判定が元圧での給水が不可能な場合にはステ
ップS716以降の吐出側による通常の制御を行う。
【0036】次に、圧力センサ7と18の圧力差が抵抗
損失以上となった場合にポンプを停止させる別の実施例
を図8により説明する。図8は図7に示すX部を変更し
たもので、ステップS900で元圧(メモリSPDAT
Aに格納されている)と吐出圧(メモリDPDATAに
格納されている)の差DELTAPを求め、次のステッ
プS901で前述した抵抗損失Pf以上となっているか
判定し、真値であれば図7での説明と同様にステップS
902で△t時間この状態が継続しているか判定し、継
続していれば元圧にて十分給水可能な状態であるからス
テップS903で、ポンプを停止させ、元圧で給水を行
う。これ以外については図7の説明と同じであるから説
明を省く。
【0037】以上のようにすれば従来技術で述べた、ポ
ンプがインチングする、一時的に水圧が低下するという
問題を解決することが可能である。これらの問題点を解
決し、さらに始動頻度を低く改良した実施例を図10に
より説明する。同図は図7又は図8で示した元圧が停止
条件を満足した後、水の使用状態が少ないときにポンプ
を停止させるようにするために、ステップS103をこ
れらとAND条件で挿入したものである。即ち、ステッ
プS100〜S102は図9の例を使用しており、元圧
での停止条件が成立した後、ステップS103で流量ス
イッチが動作しているか判定し、使用量が少なく(通常
10〜20l/mm以下)動作していれば次のステップ
S104でポンプを停止するものである。
【0038】このようにすればポンプが停止するのは元
圧のみで給水が可能で且つ、負荷側での水使用が殆どな
い時であるから、ポンプ始動頻度をさらに低減すること
が可能となる。
【0039】さらに、従来技術で述べたように(図11
参照)元圧によるポンプ停止圧力CをC=J0C=H
4)と選んだ場合も図10に示したように、使用水量が
極、少ないときのみポンプを停止させて元圧で給水する
ようにすれば前述した従来の問題点を解決することがで
きる。
【0040】ところで、この水道管に直結した本給水方
式では、他の給水方式と比較して、給水制限時でも直結
した給水方式の方が優先的に使用され、不公平であると
の懸念がある。これを対策したものの実施例を図7によ
り説明する。即ち、同図ステップS705での元圧がb
以下かの判定でb以下と判定されると次ぎのステップS
705へ進む(図2参照)。ステップS705では元圧
がbを越えるまで現状のポンプ運転速度をロックするよ
う、インバータ(26又は27)の速度指令信号N1又
はN2の信号を出する。さらに、ステップS706以降
では元圧が図2に示す最低圧力a以下か判定し、そうで
あればポンプを空転保護のために停止させる。このよう
に給水制限圧力bを予め決めておき、これ以下に元圧が
下がった場合にはポンプの運転速度を現状速度でロック
するため給水が制限され、不公平感が解消する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば配
水管にかかっている元圧が吐出側所定圧力と元圧センサ
から吐出圧センサに到るまでの抵抗損失とを上回った際
に、あるいはこの条件と使用水量が少ないという条件と
で、元圧給水が可能と判断するようにしてあるため、元
圧の有するエネルギーを利用することができ、省エネル
ギーとなるばかりでなく、始動頻度が低く、一時的な給
水圧低下を未然に防ぐことが可能となり、安定給水がで
きる。
【0042】また、受水槽の設置が不要となるので、安
全衛生管理やこのための高い人件費等が不要となり、し
たがって、この水道直結給水システムの維持費を安くす
ることができるとともに安全衛生上においても問題はな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水道直結給水システムの実施例を
示す全体構成図。
【図2】流入圧力(元圧)の各設定圧力を示すグラフ。
【図3】ポンプ吐出圧が一定制御方式の一例を示すグラ
フ。
【図4】ポンプ末端圧が一定制御方式の一例を示すグラ
フ。
【図5】元圧センサ位置から吐出圧センサ位置に到るま
での各器具類の抵抗損失を示すグラフ。
【図6】本発明に係る水道直結給水システムの制御回路
図。
【図7】同上の各実施例の作動を示すフローチャート。
【図8】同上の各実施例の作動を示すフローチャート。
【図9】同上の各実施例の作動を示すフローチャート。
【図10】同上の各実施例の作動を示すフローチャー
ト。
【図11】流入圧力(元圧)の各設定圧力を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1…水道本管、6,14,15…逆止め弁、7…吸込管
2に備わる元圧センサ、18…吸込管2に備わる吐出圧
センサ、10,11…ポンプ、19…圧力タンク、21
…制御装置、26,27…インバータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配水管の水を末端給水栓へ給水する給水
    管と、この給水管の途中に介設され前記末端給水栓へ水
    を吐出する少なくとも一つの電動ポンプと、この電動ポ
    ンプより上流側の給水管に配設され水源の元圧を検知す
    る元圧センサと、前記電動ポンプより下流側の給水管に
    配設され過少水量を検知する過少水量検出手段と、吐出
    圧を検知する吐出圧センサと、検知された元圧が吐出側
    所要圧力と前記両圧力センサ間の所定の抵抗を加算した
    値以上となり、前記過少水量検知手段が過少水量状態を
    検出したときにポンプを停止して、配水管圧力が直接給
    水し、検知された吐出圧力が所定の始動圧力以下に下が
    ったときに始動させるための信号を出力する制御手段
    と、この制御手段からの信号に基づいて可変電力を前記
    電動ポンプに指定して供給する駆動手段とを備えたこと
    を特徴とする水道直結給水システム。
  2. 【請求項2】 元圧検出センサの検出した圧力をSPD
    ATA、吐出圧検出センサの検出した圧力をDPDAT
    A、両者間の抵抗損失をPfとしたとき、これらの圧力
    関係がSPDATA−DPDATA≧Pfとなり、且
    つ、過少水量検出手段が過少水量を検出したときにポン
    プを停止する信号を出力する制御手段を設けてあること
    を特徴とする請求項1記載の水道直結給水システム。
  3. 【請求項3】 配水管の水を末端給水栓へ給水する給水
    管と、この給水管の途中に介設され前記末端給水栓へ水
    を吐出する少なくとも一つの電動ポンプと、この電動ポ
    ンプより上流側の給水管に配設され水源の元圧を検知す
    る元圧センサと、前記電動ポンプより下流側の給水管に
    配設され、過少水量を検知する過少水量検出手段と、吐
    出圧を検知する吐出圧センサと、検知された元圧が最低
    圧以上から所定圧以下の範囲内及び吐出圧が一定圧以下
    か、前記過少水量検出手段が過少水量を検出したかを判
    定し、前記電動ポンプを作動させるために信号を出力す
    る制御手段と、この制御手段からの信号に基づいて可変
    電力を前記電動ポンプに指定して供給する駆動手段とを
    備えたことを特徴とする水道直結給水システム。
  4. 【請求項4】 配水管の水を末端給水栓へ供給する給水
    管と、この給水管の途中に介設され前記末端給水栓へ水
    を吐出する少なくとも一つの電動ポンプと、この電動ポ
    ンプより上流側の給水管に配設され水源の元圧を検知す
    る元圧センサと、前記電動ポンプより下流側の給水管に
    配設され吐出圧を検知する吐出圧センサと、上記複数台
    のポンプを制御する制御装置を備え、該制御装置は、前
    記ポンプ速度を制御するインバータを備え、水源の元圧
    が予め定めた給水制限圧力に低下した場合には、これを
    越えた圧力の復帰するまで現在の速度でロックするよう
    にしたことを特徴とする水道直結給水システム。
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