JPH0246799B2 - Kyuekishisutemuseigyosochi - Google Patents

Kyuekishisutemuseigyosochi

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JPH0246799B2
JPH0246799B2 JP1613884A JP1613884A JPH0246799B2 JP H0246799 B2 JPH0246799 B2 JP H0246799B2 JP 1613884 A JP1613884 A JP 1613884A JP 1613884 A JP1613884 A JP 1613884A JP H0246799 B2 JPH0246799 B2 JP H0246799B2
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pump
pressure
pumps
rotational speed
amount
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Yukio Tagawa
Koichi Sato
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、複数台の可変速駆動ポンプを使用し
た給液システムに係り、特に夜間など給液量が少
なくなつたときにはポンプが継続運転されるよう
になつている給液システムに関する。
〔発明の背景〕
ポンプの効率は、設計負荷(全負荷)付近で最
大になり、部分負荷ほど低下してくるのが一般的
である。
そこで、従来から、給水システムなど給液量が
大きく変動し、特に夜間などにはほとんどゼロに
なつてしまうことが多いシステムでは、複数台の
ポンプを設け、給液量に応じてポンプの運転台数
と回転速度を変化させ、2台以上のポンプが運転
されているときには、そのうちの1台だけが部分
負荷を回転速度制御により受け持ち、残りのポン
プは常に全負荷で運転されるようにし、かつ、給
液量が少くなつて1台のポンプだけが最小負荷で
使用されるようになる運転領域では、この1台の
ポンプの断続運転により給液を行なうようにし、
省エネルギー化をはかるようにしたシステムが広
く用いられるようになつてきた。
このような給液システムの一例を第1図に示
す。
この図は2台のポンプを用いて給水を行なうよ
うにしたシステムの一例で、図において、1は受
水槽、2−1,2−2は吸込管、3−1,3−
2,10は仕切弁、4−1,4−2はポンプ、5
−1,5−2はモータ、6−1,6−2は逆止め
弁、7は圧力タンク、8は圧力センサ、9は給水
管、11は末端の水栓である。
2台のポンプ4−1,4−2はそれぞれモータ
5−1,5−2によつて駆動されるが、これらの
モータ5−1,5−2はインバータ装置などを含
む制御装置(図示してない)により可変速制御さ
れるようになつている。
第2図は可変速駆動された場合のポンプ4−
1,4−2の運転特性の一例を示したもので、横
軸に給水量Qを、そして縦軸に給水圧Hを取り、
ポンプの回転速度Nをパラメータにして示したも
のであつて、Q−H特性曲線図と呼ばれるもので
ある。なお、H0はポンプの吐出し目標圧力であ
る。
この第2図において、曲線aはポンプの回転速
度が最高速度NMAXのときのQ−H特性で、以下、
曲線b,c,d,eは回転速度をNMAXから順次
低下させてN ホ,N ニ,N ハ,N ロとした場合の
それぞれのQ−H特性を示したものである。そし
て、曲線fは予じめ設定してある最低運転速度
NMINにおけるQ−H特性である。なお、上記の
ようにインバータ装置を用いてモータを可変速制
御した場合には、ポンプの回転速度NはNMIN
らNMAXまで無段階に制御可能なことはいうまで
もない。
そこで、この第2図を参照して第1図のシステ
ムの動作について説明すると、給水管9を介して
末端の水栓11に供給されている水量Qが変化す
ると、第2図から明らかなように、そのときのポ
ンプの回転速度Nが一定なら給水圧力Hが変化
し、水量Qが増加すれば水圧Hは低下する。
そこで、図示してない制御装置は、給水管9に
設けられている圧力センサ8から水圧Hを取りこ
み、それが目標水圧H0より低下したらポンプの
回転速度Nを上げ、水圧Hが目標圧力H0より増
加したら回転速度Nを下げるような制御を行な
い、これにより給水管9内の圧力Hが目標圧力
H0にほぼ一致するような制御が得られるように
する。
そこで、いま、給水量QがQ イであつたとすれ
ば、制御装置はポンプ4−1又は4−2のいずれ
か一方、例えばポンプ4−1だけを運転させ、ポ
ンプ4−2は停止させたままにし、このときのポ
ンプ4−1の回転速度NをNMINに保つ。そして、
水量QがQ イからQ イに向つて増加してゆくにつ
れてポンプ4−1の回転速度NをNMINからNMAX
に増加させ、これにより給水管9内の水圧を目標
圧力H0に保つようにする。そして、水量QがQ
ヘを超えたときには、ポンプ4−1の回転速度を
NMAXに保つたままでポンプ4−2の運転を開始
し、その回転速度をNMINからNMAXにまで給水量
Qの増加に対応して変化させ、目標圧力H0が維
持されるようにする。
従つて、このシステムによれば、給水量Qが最
小値QMINから最大給水量QMAXの2倍の水量まで
変化した場合でも目標圧力H0を保つて安定に給
水を行なうことができる。
一方、このシステムでは、給水量Qが最少給水
量QMIN以下になると、ポンプの可変速制御をや
め、その運転停止と運転再開とを繰り返すことに
より給水圧力Hを目標圧力H0に近く維持するよ
うにした、いわゆる断続運転制御が行なわれるよ
うになつている。すなわち、給水量QがQ イにま
で低下し、これに応じてポンプの回転速度Nが
NMINにされたあと、さらに給水量Qが低下した
としても、このときには、制御装置はポンプの回
転速度Nを低下させることなく最低回転速度
NMINに保つたままにしておく。この結果、給水
管9の圧力Hは目標圧力H0を超え、曲線fに沿
つて上昇してゆくようになる。そこで、目標圧力
H0より所定値だけ高い停止圧力Hpffを設定してお
き、圧力センサ8により給水管9内の圧力Hが停
止圧力Hpffに達したことを知つたときにポンプの
運転を停止させ、次に圧力Hが目標圧力H0に低
下したときに再びポンプを回転速度NMINで運転
開始させ、これを交互に繰り返し、給水管9内の
水圧HがH0とHpffの間で変化する状態で給水動作
が行なわれるようにするのである。
従つて、この給水システムによれば、ポンプが
極端に効率が悪い状態のままで長時間運転されて
しまうことがなくなり、省エネルギー化を充分に
達成することができる。
ところで、このように複数のポンプを用いたシ
ステムにおいては、これら複数のポンプのそれぞ
れの運転時間がなるべく均等になるようにするの
が望ましい。
特に、第1図に示すように、2台のポンプを用
いた給液システムでは、最大給水量が1台のポン
プで充分にまかなえる場合であつても2台のポン
プを用い、万一、一方のポンプが故障などにより
送水不能におちいつても、他方のポンプにより給
水機能はそのまま維持できるようにして信頼性を
高めるようにしたシステムもあるが、このような
システムにおいても、平常時は2台のポンプを交
互に使用するようにし、ポンプを長時間停止させ
たままに放置しておくことによる幣害が生じない
ようにする必要がある。
そこで、上記した従来の給水システムにおいて
は、その断続運転制御に際して、交互に、或いは
順次、異なつたポンプが運転されるような制御が
採用されているのが一般的である。例えば、第1
図のシステムで、ポンプ4−1が運転中に水量Q
が減少し、水圧HがHpffになつてこのポンプ4−
1の運転が停止されたあと、水圧Hが目標圧力
H0にまで低下したら、今度はポンプ4−1の代
りにポンプ4−2の運転を開始させ、ポンプ4−
2が停止させられたあとでならポンプ4−1が運
転開始されるというように、2台のポンプ4−1
と4−2が交互に運転されるようにし、3台以上
のポンプを有するシステムなら、これら3台のポ
ンプが順次、次々と運転開始されるようにするの
である。
しかしながら、ポンプのQ−H特性は、同じ形
式の同じ容量のポンプであつても必ずしも同一と
はならず、同じQ−H特性を表わす回転速度Nに
差を生じることが多い。すなわち、第2図におい
て、或るポンプに対しては回転速度NMINで曲線
fのQ−H特性が得られたとしても、他のポンプ
ではそうはならず、回転速度NMINでは例えば第
2図のf′又はf″のようなQ−H特性となつてしま
う場合がある。
この結果、従来の複数のポンプを使用した給液
システムでは、上記した断続運転制御を充分に機
能させることができないという問題点があつた。
例えば、いま、ポンプのQ−H特性を第2図の
曲線fに想定して最低回転速度NMINを設定した
とする。しかして、このとき、他のポンプの回転
速度NMINにおけるQ−H特性が曲線f′のようにな
つていたとすれば、この回転速度NMINのもとで
は水量Qがいくら減少しても水圧HはHpffにまで
上昇しないから、このポンプの運転は停止されな
くなつてしまう。
一方、他のポンプでは、回転速度NMINにおけ
るQ−H特性が曲線f″になつていたとすれば、水
量Qが最少水量Qイにまで減少しないうちに水圧
HがHpffに達してしまい、従つて、このポンプは
運転時間が他のポンプより短かくなつてしまう。
従つて、従来の複数のポンプを用いた給液シス
テムでは、システムの構成に際して使用するポン
プの特性を揃える必要があり、ポンプの選別やポ
ンプの再加工などによるコストアツプが著しいと
いう欠点があつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除
き、ポンプの特性に多少の不揃いがあつても充分
に断続運転制御機能を働かせることができる給液
システムの制御装置を提供するにある。
〔発明の概要〕
この目的を達成するため、本発明は、複数のポ
ンプを備えた給液システムの各ポンプ毎に、それ
ぞれ独立した最小回転速度制御条件が設定できる
ようにし、それぞれのポンプが単独運転状態にな
つたときでの最小回転速度が、それぞれ独立に制
御されるようにした点を特徴とする。
〔発明の実施例〕
以下、本発明による給液システム制御装置を、
図示の実施例によつて説明する。
第3図は本発明の一実施例で、第1図の給液シ
ステムに適用したものであり、図において、20
はインバータ装置、21は主回路用のしや断器、
22A,22Bはポンプ運転切換用の接触器、2
3A,23Bはそれぞれ接触器22A,22Bに
連動して動作する接点、24,25は可変抵抗器
である。
インバータ装置20はモータ5−1,5−2を
可変速制御する働きをし、図示してない制御装置
によつて出力周波数と出力電圧が制御されるよう
になつている。なお、この実施例では、モータ5
−1,5−2を可変速制御するためにインバータ
装置20を用いているが、これの代りにサイクロ
コンバータを用いたり、一次電圧制御、うず電流
継手など任意の可変速制御手段を用いるようにし
てもよい。
接触器22A,22Bはそれぞれ図示してない
制御回路によつて制御され、インバータ装置20
の可変周波数出力をモータ5−1又はモータ5−
2のいずれかに接続する働きをする。
接点23Aは接触器22Aに連動し、接触器2
2Aが閉じたときこれと一緒に閉じ、抵抗器24
をインバータ装置20内の最低出力周波数設定回
路に接続させる働きをし、同様に接点23Bは接
触器22Bに連動して閉じ、抵抗器25を最低出
力周波数設定回路に接続させる働きをする。
可変抵抗器24,25はそれぞれ所定の抵抗値
に調節可能に構成され、インバータ装置20の中
の最低周波数設定回路に接続されたとき、その抵
抗値によつてインバータ装置20の最低出力周波
数を決定する働きをする。
従つて、この第3図の実施例を適用した第1図
の給液システムでは、可変抵抗器24,25を調
節することにより、ポンプ4−1及び4−2のそ
れぞれの最低回転速度NMINを、それぞれ別に設
定することができ、例えば、ポンプ4−1の速度
NMINでのQ−H特性が第2図の曲線f′のようにな
つていたら、可変抵抗器24による設定速度を
NMINより高くしてやることにより、その最低回
転速度におけるQ−H特性を第2図の曲線fのよ
うにすることができ、同様に、ポンプ4−2の最
低回転速度NMINにおけるQ−H特性が第2図の
曲線f″のようであつたら、抵抗器25による設定
速度をNMINより低くし、これによりその最低速
度におけるQ−H特性を曲線fに一致させること
ができ、この結果、ポンプ4−1と4−2のいず
れが運転されていたときでも、そのときの給水量
QがQ イ以下になり、最低回転速度の状態にされ
たあと、さらに給水量が減少したときには、必ず
停止水量Qpffにおいて停止水圧Hpffとなり、確実
に運転を停止させ、交互断続運転が得られること
になる。
そして、この実施例によれば、従来の制御装置
に継電器と可変抵抗器を追加するだけであるか
ら、僅かなコストアツプで確実な交互継続運転を
得ることができる。
なお、以上の実施例ではポンプを2台有し、常
時1台のポンプによつて給水を行なうシステムに
ついて説明したが、給水量が増加したときには2
台のポンプを並列に運転するようにしたシステム
にも適用可能なことはいうまでもない。
また、ポンプの台数も2台に限らず3台以上の
場合にも適用可能なことはいうまでもなく、この
ときには、接点23A,23Bの個数と可変抵抗
器24,25の個数をポンプの台数に応じて増加
させるだけでよい。
次に第4図は本発明の他の一実施例で、第3図
の実施例では省略してあつた制御回路をマイクロ
コンピユータで構成し、各ポンプ毎の独立した最
低回転速度の設定をマイクロコンピユータのプロ
グラムにより実行するようにしたもので、この第
4図において、μcomはマイクロコンピユータ
(以下、マイコンという)、CPUは中央演算装置、
MeはROM及びRAMからなるメモリ、PIA−1
〜PIA−5は入出力ポート、Aは電源端子、F1
〜F3はインターフエース、SW1,SW2は最
低回転速度NMINと停止圧力Hpffを設置するための
デイツプスイツチ、Zは安定化電源ユニツト、
MCは電磁接触器、MC0はその接点、PB1,PB
2は押ボタンスイツチであり、その他は第1図及
び第3図と同じである。なお、この実施例では第
3図における接点23A,23Bと可変抵抗器2
4,25は不要である。
押ボタンスイツチPB1は始動用で、このスイ
ツチが押されると電磁接触器MCが動作して接点
MC0が閉じ、これにより電磁接触器MCは自己保
持して電源をオンに保つ。
こうして押ボタンスイツチPB1が押され、続
いて接点MC0が自己保持されると安定化電源ユ
ニツトZから直流電圧がマイコンμcomに供給さ
れ、マイコンμcomが動作を開始する。
マイコンμcomには入出力ボートPIA−1を介
して圧力センサ8から給水管9内の水圧Hが、入
出力ポートPIA−4を介してデイツプスイツチ
SW1から最低回転速度NMINが、そして入出力ポ
ートPIA−5を介してデイツプスイツチSW2か
ら停止圧力Hpffがそれぞれ入力されてくる。
そこで、マイコンμcomはこれらのデータに基
づき、予じめメモリMeに格納してある所定のプ
ログラムにしたがつた処理を行ない、入出力ボー
トPIA−2からインターフエースF2を介してし
や断器21と電磁接触器22A,22Bを制御す
ると共に入出力ポートPIA−3からインターフエ
ースF3を介してインバータ装置20に制御信号
を送り、モータ5−1,5−2の運転制御を行な
い、上記した給液システムに必要なポンプ4−
1,4−2の制御を遂行させる。
一方、このようにしてポンプが運転中、押ボタ
ンスイツチPB2が押されると電磁接触器MCが
復旧し、接点MC0が開く。同時にマイコンμcom
の電源も切られ、給液システムの運転は停止され
る。
なお、以上の動作は周知の給液システムと同様
である。
次に、給水量Qが減少して第2図のQイにな
り、ポンプの断続運転制御に入つたときの動作を
第5図のフローチヤートによつて説明する。
給水量が減少してこの第5図に示すルーチンに
入ると、まずステツプ,で入出力ポートP1
A−5とPIA−4からポンプ停止圧力Hpffと最低
回転速度NMINを取り込み、それぞれメモリ領域
Me10とMe11にストアする。
続くステツプでは電磁接触器22A,22B
にいずれが閉じているかを調べ、現在運転中のポ
ンプが4−1と4−2のいずれのポンプであるか
を判断する。なお、ここでは、ポンプ4−1のQ
−H特性が第2図の曲線fのようになつており、
他方、ポンプ4−2のQ−H特性は同図の曲線
f′のようになつていた場合を想定してある。
ステツプでの結果が22Aとなつたときに
は、そのままステツプに進み、入出力ポート
PIA−1から給水圧力Hを取り込み、それをメモ
リ領域Me12にストアする。
続くステツプではメモリ領域Me10とMe1
2のデータ、すなわち、そのときの給水圧力Hと
停止圧力Hpffの比較を行い、(H≧Hpff)になつて
いるか否かを判断し、結果がNO、つまりそのと
きの給水圧力Hが停止圧力Hpffに達していないと
制御されている間はステツプに戻り、ポンプ4
−1をメモリ領域Me11にストアしてあるデー
タNMINにより運転が継続させるが、結果がYES、
つまり、そのときの給水圧力Hが停止圧力Hpff
上となつていると判断されたときには、次のステ
ツプに進み、そのポンプ4−1の運転を停止さ
せたあとステツプに向う。
一方、ステツプでの結果が22B、つまりそ
のときに運転されているのがポンプ4−2である
と判断されたときには、ステツプを経てからス
テツプに向うようにされる。そして、このステ
ツプでは、メモリ領域Me11にストアされて
いるデータ、つまり最低回転速度NMINに対して
所定回転速度nが加算して再ストアする処理が行
なわれる。そして、このときに加算されるデータ
nとしては、第2図の曲線f′で示されているポン
プ4−2のQ−H特性を曲線fで示されるQ−H
特性にするために必要な回転速度の加算値となる
ようにしておく。
従つて、この実施例によれば、ポンプ4−1の
最低回転速度に対してポンプ4−2の最低回転速
度をnだけ高くすることができ、この結果、いず
れのポンプが最低回転速度に制御されたときでも
同じQ−H特性が与えられるようになり、運転停
止に入る条件を均等にし、交互断続運転を確実に
行なわせることができる。
ところで、以上の説明では、ポンプ4−1のQ
−H動性を基準にし、かつポンプ4−2のQ−H
特性が第2図で低回転速度側にずれていた場合を
想定しているが、ポンプ4−2を基準にしてもよ
く、また、基準となるポンプに対して他のポンプ
の特性が高回転速度側にずれていた場合には、第
5図のステツプにおけるデータnの加算をデー
タnの減算にすればよい。
なお、上記第5図の実施例では、各ポンプの最
低回転速度をそれぞれのポンプごとに補正するこ
とによりQ−H特性が一致するようにしている
が、各ポンプのQ−H特性はそのままにしてお
き、停止圧力Hpffが各ポンプに合わせて別々に設
定されるようにしてもよく、この場合には第6図
に示すようにすればよい。すなわち、第5図の実
施例におけるステツプの代りにステツプを設
け、他方、ステツプを除くのである。
従つて、この第6図の場合には、ポンプ4−2
が運転されていたときには、ステツプによりメ
モリ領域Me10の内容が所定の出力hだけ低い
値にされ、ステツプの判断で使用されるメモリ
領域Me10のデータ、つまり停止圧力がポンプ
4−1とポンプ4−2とでは異なつた値にされ、
これにより最低回転速度NMINにおけるQ−H特
性の違いが補正されることになり、いずれのポン
プに対しても同一の停止条件を与えることができ
る。
なお、この第6図の場合でも、ポンプ4−1を
基準にしているが、第5図の実施例と同様にいず
れのポンプを基準としてもよい。また、この第6
図の場合では、停止圧力Hpffを高くできる方のポ
ンプを基準にし、他方のポンプの停止圧力Hpff
ら所定値hを減算しているが、低い方を基準にし
て所定値hを加算するようにしてもよい。
ところで、このようなシステムにおいては、第
1図に示す受水槽1内の水位変化や、ポンプ4−
1,4−2の特性変化などにより最低給水量Q イ
において目標圧力H0を与えるための最低回転速
度NMINが変化する。つまり、第2図の曲線fで
示す特性がf′又はf″のようにずれてしまう場合が
あり、このときには最低回転速度の設定を補正
し、最低給水量Q イにおいて目標圧力H0が得ら
れるようにする必要がある。
そこで、このような場合に、最低回転速度
NMINを自動的に補正し、再設定するようにした
本発明の一実施例について、第7図により説明す
る。
まず、この実施例では、第1図の給水管9に流
量検知器を設け、給水量Qがゼロになつたときが
検出できるようにし、さらに、この給水量Qがゼ
ロになつていることを表わす信号が第4図のマイ
コンμcomによつて取り込み可能にしておく。ま
た、ポンプの最低回転速度での運転には、メモリ
領域Me13に設定してあるデータを用いるよう
にしてある。すなわち、第5図のステツプにお
けるメモリ領域Me11に取り込むべき最低回転
速度NMINをPIA−4からではなくてメモリ領域
Me13から取り込むようにするのである。
次に動作について説明する。
第7図において、このフローチヤートにしたが
つた処理に入ると、まずステツプでそのときの
ポンプの回転速度Nを取り込む。なお、このため
には、入出力ポートPIA−3からインバータ装置
20に供給されている出力周波数指令Fを取り込
み、次式により回転速度Nを求めるようにしてや
ればよい。
N=120/PF P:ポンプ駆動用モータの極数 しかして、こうして求めた回転速度Nは同期速
度であり、一方、誘導電動機ではすべりがあるた
め、実験のポンプの回転速度はNより小さくなつ
ているが、実用上はほとんど問題にならない。
ステツプでは算出した回転速度Nを低速度
NMINと比較し、両者が等しいか否かを判断する。
そして、結果がNOとなつている間はステツプ
に戻り、YESになつたときだけステツプに向
うようになつている。
ステツプでは流量検知器の出力信号を取り込
み、続くステツプで流量がゼロになつているか
否かを判断し、結果がNOの間はステツプに戻
り、YESになつたときだけステツプに進む。
ステツプでは圧力センサ8から給水管9内の
給水圧力Hを取り込み、続くステツプで圧力H
が目標圧力H0に等しいか否かを判断する。そし
て、(H=H0)となつていたらステツプに進
み、そのときのデータNを最低回転速度NMIN
して再びメモリ領域Me13にストアし、このフ
ローチヤートによる処理を終了する。
一方、ステツプでの結果がNO、つまり、こ
のときの回転速度Nでは(H=H0)という条件
が満されなかつたときにはステツプに向い、次
に説明する処理を行なう。すなわち、このステツ
プに進むと、マイコンμcomはそのときの圧力
HとH0との関係に応じて最低回転速度NMINの設
定変更を行ない、(H>H0)のときにはNMINの設
定値を僅かづつ小さくし、(H<H0)のときには
NMINの設定値を僅かづつ大きくする動作を繰り
返し、この結果、(H=H0)が得られるように、
つまりステツプでの結果がYESになるように
する。そして、ステツプでの結果がYESにな
つたときにそのときの回転速度Nがメモリ領域
Me13に新たな最低回転速度NMINとして設定さ
れるから、結局、この実施例では、ポンプのQ−
H特性が変化しても、それに応じて常に最低回転
速度NMINが新たに設定され、最低給水量Qイで
目標圧力H0を通るQ−H特性に対応した最低回
転速度NMINを正確に保つことができる。
なお、以上の実施例では、いずれもポンプを2
台使用した給液システムについて説明したが、本
発明はポンプの台数が2以上の場合でも適用可能
なことはいうまでもなく、2台以上のポンプを同
時に運転するようにしたシステムでも同様なこと
はいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、複数の
ポンプを使用する給液システムにおいて、それぞ
れのポンプのQ−H特性を同じにするための回転
速度が異なつていた場合でも、常に確実に交互断
続運転を行なわせることができるから、従来技術
の欠点を除き、ポンプの選別や羽根車の加工など
による特性補正の必要がなくなり、ローコストで
安定確実な動作を行なわせることができる給液シ
ステムの制御装置を容易に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はポンプを2台用いた給液システムの一
例を示すブロツク構成図、第2図はポンプの特性
の一例を示す特性曲線図、第3図は本発明による
制御装置の一実施例を示すブロツク図、第4図は
同じく他の一実施例を示すブロツク図、第5図は
動作説明用のフローチヤート、第6図は一部変更
例の動作説明用のフローチヤート、第7図は自動
補正機能を与えた一実施例の動作を説明するため
のフローチヤートである。 4−1,4−2……ポンプ、5−1,5−2…
…ポンプ駆動用のモータ、8……圧力センサ、2
0……インバータ装置、21……しや断器、22
A,22B,MC……電磁接触器、23A,23
B……電磁接触器22A,22Bに連動した接
点、24,25……可変抵抗器、μcom……マイ
クロコンピユータ、CPU……中央演算処理装置、
Me……メモリ(ROM及びRAM)、F1〜F3
……インターフエース、PIA−1〜PIA−5……
入出力ポート、PB1,PB2……押ボタンスイツ
チ、SW1,SW2……デイツプスイツチ、A…
…電源端子、Z……安定化電源。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも2台のそれぞれ特性の近似したポ
    ンプと、これらポンプの吐出側の圧力を検出する
    圧力検出手段とを備え、給液量に応じて上記ポン
    プの回転速度と運転台数の制御を併用し、給液量
    の所定値への減少に応じて最終的に唯1台のポン
    プによる動作に移行した上で、所定の停止圧力に
    おける該1台のポンプの運転停止制御により給液
    圧力を所定範囲内に保つようにした給液システム
    において、給液量の所定値への減少に応じて上記
    少なくとも2台のポンプの内から順次異なつた1
    台のポンプを選択する選択手段と、この選択手段
    により選択された1台のポンプそれぞれごとに最
    小回転速度を独立に設定する補正手段と、上記圧
    力検出手段が検出した吐出し側圧力を上記停止圧
    力と比較する比較手段と、該比較手段の出力に基
    づき、上記吐出し側圧力が上記停止圧力に達して
    いないときには上記選択された1台のポンプの運
    転を継続し、上記吐出し側圧力が上記停止圧力に
    達したときに上記選択された1台のポンプの運転
    を停止する制御手段とを設け、給液量が所定値以
    下になり上記選択された1台のポンプが最低回転
    速度の状態にされたとき、該ポンプの特性を、上
    記少なくとも2台のポンプの全てに共通した同一
    の停止水量において同一の停止圧力を通る特性に
    補正するように構成したことを特徴とする給液シ
    ステム制御装置。 2 特許請求の範囲第1項において、上記補正手
    段と、上記比較手段と、上記制御手段とがマイク
    ロコンピユータで構成されていることを特徴とす
    る給液システム制御装置。
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JP5948709B2 (ja) * 2012-11-28 2016-07-06 日立アプライアンス株式会社 ヒートポンプ式給湯機

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