JP2857401B2 - 給水装置の運転制御方法 - Google Patents
給水装置の運転制御方法Info
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- JP2857401B2 JP2857401B2 JP964989A JP964989A JP2857401B2 JP 2857401 B2 JP2857401 B2 JP 2857401B2 JP 964989 A JP964989 A JP 964989A JP 964989 A JP964989 A JP 964989A JP 2857401 B2 JP2857401 B2 JP 2857401B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は圧力タンクを使用した給水装置に係り、特に
そのセンサとして負荷電流を検出する変流器を設けるこ
とにより確実なON−OFF動作を行なうに好適な給水装置
の運転制御方法に関する。
そのセンサとして負荷電流を検出する変流器を設けるこ
とにより確実なON−OFF動作を行なうに好適な給水装置
の運転制御方法に関する。
従来の圧力スイッチを使用してON−OFF運転を行う圧
力タンク式給水装置の運転制御方法は、この圧力スイッ
チの種類にもよるがONとOFFの差圧として少なくとも設
定上0.6〜1kgf/cm2程度が必要である。従って平坦なQ
−H特性を有するポンプを採用しようとすると、ONとOF
Fの差圧が採れないため圧力設定ができない。また設定
できたとしても、ポンプのOFF点に対する水量が大水量
側にずれるため始動頻度が高くなる。このためポンプの
始動頻度を十分に押えようとするとタンク容量を大きく
する必要があり、給水装置としてコストが著しく高くな
る。
力タンク式給水装置の運転制御方法は、この圧力スイッ
チの種類にもよるがONとOFFの差圧として少なくとも設
定上0.6〜1kgf/cm2程度が必要である。従って平坦なQ
−H特性を有するポンプを採用しようとすると、ONとOF
Fの差圧が採れないため圧力設定ができない。また設定
できたとしても、ポンプのOFF点に対する水量が大水量
側にずれるため始動頻度が高くなる。このためポンプの
始動頻度を十分に押えようとするとタンク容量を大きく
する必要があり、給水装置としてコストが著しく高くな
る。
そこで、これらを改善するために本発明者は実開昭56
−161193号公報に記載の運転装置を提案しているが、こ
れによると絞りとその絞り前後の圧力差を検出する差圧
スイッチとが必要であり、絞りの抵抗が大きくなって実
用範囲が狭くなっており、上記の要求を十分に満足でき
ない。またこの代案として、圧力に比例した電気信号を
発生する圧力センサを使用すれば、上記の要求を満足す
ることができるが、この圧力センサは高価であって比較
的安価で普及形の給水装置を構成するには適当でない。
−161193号公報に記載の運転装置を提案しているが、こ
れによると絞りとその絞り前後の圧力差を検出する差圧
スイッチとが必要であり、絞りの抵抗が大きくなって実
用範囲が狭くなっており、上記の要求を十分に満足でき
ない。またこの代案として、圧力に比例した電気信号を
発生する圧力センサを使用すれば、上記の要求を満足す
ることができるが、この圧力センサは高価であって比較
的安価で普及形の給水装置を構成するには適当でない。
さらに高価な圧力センサの代りに、比較的安価で負荷
電流を測定できる変流器を節けることも考えられるが、
しかしこの場合には電源電圧変動の影響を受け易い。
電流を測定できる変流器を節けることも考えられるが、
しかしこの場合には電源電圧変動の影響を受け易い。
上記従来技術は、圧力スイッチの代りに負荷電流を測
定する変流器を設けようとすると、電源電圧が変動した
場合には検出した電流が狂ってきたり、あるいは需要水
量の少ない状態を検出してポンプを停止させることが不
可能となるなどの問題があった。
定する変流器を設けようとすると、電源電圧が変動した
場合には検出した電流が狂ってきたり、あるいは需要水
量の少ない状態を検出してポンプを停止させることが不
可能となるなどの問題があった。
本発明の目的は、負荷電流を検出する変流器を設け
て、電源電圧の変動の影響を受けることなく探索運転を
行い、需要水量が少ない状態を検出して確実な運転指令
を行い、あわせて設定電流を外部のスイッチにより種々
に可変する給水装置の運転制御方法を提供するにある。
て、電源電圧の変動の影響を受けることなく探索運転を
行い、需要水量が少ない状態を検出して確実な運転指令
を行い、あわせて設定電流を外部のスイッチにより種々
に可変する給水装置の運転制御方法を提供するにある。
上記目的は、ポンプと、これを駆動するモータと、こ
のポンプの吐出し側にある圧力タンクと、給水系が所望
する圧力と流量との何れか一方の大きさによりポンプの
始動指令を発するスイッチと、上記モータの運転電流を
検出する手段と、予め定めた手段に従って制御・記憶・
演算処理を行う制御装置(マイコン)とを有する給水装
置において、上記の圧力タンクの保有水量とポンプの停
止時水量とでポンプの停止時間が定まるから、この停止
時水量を基準に予め停止指令電流を定めておき、この予
め定めた停止指令電流に対し更に電圧が例えば±10%変
動した場合に許容できる許容停止電流範囲を定めておく
と共に、該許容停止電流範囲で一つ前のポンプ停止時間
と圧力タンクの保有水量とポンプ停止時の水量とに基づ
いて停止電流値を更新可能に設定する一方、その停止電
流値が上記許容停止電流範囲内にあるか否かを確認する
確認時間を、一つ前のポンプ運転時間とポンプ始動頻度
に十分な時間とに基づいて更新可能にしておく。
のポンプの吐出し側にある圧力タンクと、給水系が所望
する圧力と流量との何れか一方の大きさによりポンプの
始動指令を発するスイッチと、上記モータの運転電流を
検出する手段と、予め定めた手段に従って制御・記憶・
演算処理を行う制御装置(マイコン)とを有する給水装
置において、上記の圧力タンクの保有水量とポンプの停
止時水量とでポンプの停止時間が定まるから、この停止
時水量を基準に予め停止指令電流を定めておき、この予
め定めた停止指令電流に対し更に電圧が例えば±10%変
動した場合に許容できる許容停止電流範囲を定めておく
と共に、該許容停止電流範囲で一つ前のポンプ停止時間
と圧力タンクの保有水量とポンプ停止時の水量とに基づ
いて停止電流値を更新可能に設定する一方、その停止電
流値が上記許容停止電流範囲内にあるか否かを確認する
確認時間を、一つ前のポンプ運転時間とポンプ始動頻度
に十分な時間とに基づいて更新可能にしておく。
そして、ポンプが上記スイッチにより始動すると、上
記予め定めた停止指令電流で停止するが、しかし電源変
動によりこの停止指令電流を検出できなくても、ポンプ
の運転電流が上記許容停止電流範囲にあればその範囲内
で電流変化のない状態(ある幅内も変化なしとみなし)
を上記確認時間だけ継続したらポンプを停止させ、ここ
で停止して始動するまでの停止時間を測定することによ
り、停止指令電流値を許容停止電流範囲内で更新すると
共に、その停止指令電流値の確認時間を更新し、以降に
この更新された停止指令電流値と確認時間とに基づいて
ポンプを停止制御させ、これにより、予め定めた停止時
水量付近に収束し得る給水装置の運転制御方法により達
成される。
記予め定めた停止指令電流で停止するが、しかし電源変
動によりこの停止指令電流を検出できなくても、ポンプ
の運転電流が上記許容停止電流範囲にあればその範囲内
で電流変化のない状態(ある幅内も変化なしとみなし)
を上記確認時間だけ継続したらポンプを停止させ、ここ
で停止して始動するまでの停止時間を測定することによ
り、停止指令電流値を許容停止電流範囲内で更新すると
共に、その停止指令電流値の確認時間を更新し、以降に
この更新された停止指令電流値と確認時間とに基づいて
ポンプを停止制御させ、これにより、予め定めた停止時
水量付近に収束し得る給水装置の運転制御方法により達
成される。
上記の給水装置の運勢制御方法は、上記スイッチが給
水系が所要の圧力または流量で動作する信号と、変流器
が検出するモータの運転電流の信号とをインターフェー
スを介してマイコンのメモリに読み込み、マイコンが上
記の予めプログラムされた手順に従って制御することに
より、電源変動時にもポンプ停止電流値を最適値に制御
してゆくことができるので、上記した問題点を解決して
電源電圧の変動の影響を受けることなく探索運転を行う
ことにより、需要水量が少ない状態を検出して確実な運
転指令を行うことができる。
水系が所要の圧力または流量で動作する信号と、変流器
が検出するモータの運転電流の信号とをインターフェー
スを介してマイコンのメモリに読み込み、マイコンが上
記の予めプログラムされた手順に従って制御することに
より、電源変動時にもポンプ停止電流値を最適値に制御
してゆくことができるので、上記した問題点を解決して
電源電圧の変動の影響を受けることなく探索運転を行う
ことにより、需要水量が少ない状態を検出して確実な運
転指令を行うことができる。
以下に本発明方法の実施例を第1図から第16図により
説明する。
説明する。
第1図は本発明方法を実施する為の給水装置の運転装
置の一実施例を示す構成図である。第1図において、PW
は電源、MBは配線用しゃ断器、CTは主回路を流れる電流
を検出して適正な電流値に変流する変流器、MCaは電磁
接触器MCの接点、49はモータを過負荷運転より保護する
サーマルリレー、3はモータである。R,Sは配線用しゃ
断器MBの2次側より取った制御電源、SSは運転・停止切
替用のスイッチ、TはたとえばAC200V交流を低電圧の直
流(5V,12V)に変換して供給する安定化電源ユニット、
MCは電磁接触器である。MCONはマイクロコンピュータ
(以下にマイコンと略称する)、CPUは中央演算処理装
置、MはRAMやROMからなるメモリ、Zは電源接続端子、
PIO−1〜PIO−3は各種入出力ポートである。またVR1
はポンプ3の停止指令電流I2(初期値)を予め設定して
あるボリューム、VR2はポンプ3の許容停止電流(範
囲)ISを判定するための確認時間tSを予め設定してある
ボリューム、VR3はポンプ3の許容停止電流(範囲)IS
を予め設定してあるボリュームである。I/O−1は変流
器CTの検出したモータ3の運転電流IをマイコンMCONの
入出力ポートPIO−1を介して読み込むともに、ボリュ
ームVR1〜VR3により予め設定してあるポンプ3の停止指
令電流I2(初期値)、確認時間tS、許容停止電流(範
囲)Isなどのデータを同じく入力出ポートPIO−1を介
して読み込むためのインタフェースである。PSは圧力ス
イッチ8または流量スイッチ10(第2図)の接点、I/O
−2は接点PSの信号を入出力ポートPIO−2より読み込
むインタフェース、I/O−3は入力出ポートPIO−3から
電磁接触器MCをON−OFF制御するためのインタフェース
である。
置の一実施例を示す構成図である。第1図において、PW
は電源、MBは配線用しゃ断器、CTは主回路を流れる電流
を検出して適正な電流値に変流する変流器、MCaは電磁
接触器MCの接点、49はモータを過負荷運転より保護する
サーマルリレー、3はモータである。R,Sは配線用しゃ
断器MBの2次側より取った制御電源、SSは運転・停止切
替用のスイッチ、TはたとえばAC200V交流を低電圧の直
流(5V,12V)に変換して供給する安定化電源ユニット、
MCは電磁接触器である。MCONはマイクロコンピュータ
(以下にマイコンと略称する)、CPUは中央演算処理装
置、MはRAMやROMからなるメモリ、Zは電源接続端子、
PIO−1〜PIO−3は各種入出力ポートである。またVR1
はポンプ3の停止指令電流I2(初期値)を予め設定して
あるボリューム、VR2はポンプ3の許容停止電流(範
囲)ISを判定するための確認時間tSを予め設定してある
ボリューム、VR3はポンプ3の許容停止電流(範囲)IS
を予め設定してあるボリュームである。I/O−1は変流
器CTの検出したモータ3の運転電流IをマイコンMCONの
入出力ポートPIO−1を介して読み込むともに、ボリュ
ームVR1〜VR3により予め設定してあるポンプ3の停止指
令電流I2(初期値)、確認時間tS、許容停止電流(範
囲)Isなどのデータを同じく入力出ポートPIO−1を介
して読み込むためのインタフェースである。PSは圧力ス
イッチ8または流量スイッチ10(第2図)の接点、I/O
−2は接点PSの信号を入出力ポートPIO−2より読み込
むインタフェース、I/O−3は入力出ポートPIO−3から
電磁接触器MCをON−OFF制御するためのインタフェース
である。
第2図は第1図の給水装置の構成図である。第2図に
おいて、1は受水槽、2は吸込管、3はポンプ4を駆動
するモータ、4はポンプ、5−1,5−2はそれぞれ仕切
弁、6は逆止め弁、7は内部に空気溜りを有する圧力タ
ンク、8は圧力タンク7および給水管9の圧力に応動し
て予め設定してある始動圧力でその接点PSを閉じる圧力
スイッチ、9は給水管、10はポンプ4の吐出し側を通過
する水流が予め定めた始動水量で接点PSを閉じる流量ス
イッチである。通常では圧力スイッチ8と流量スイッチ
10のうちのいずれを使用する。
おいて、1は受水槽、2は吸込管、3はポンプ4を駆動
するモータ、4はポンプ、5−1,5−2はそれぞれ仕切
弁、6は逆止め弁、7は内部に空気溜りを有する圧力タ
ンク、8は圧力タンク7および給水管9の圧力に応動し
て予め設定してある始動圧力でその接点PSを閉じる圧力
スイッチ、9は給水管、10はポンプ4の吐出し側を通過
する水流が予め定めた始動水量で接点PSを閉じる流量ス
イッチである。通常では圧力スイッチ8と流量スイッチ
10のうちのいずれを使用する。
第3図は第2図の給水装置のポンプ4の運転特性図で
ある。第3図において、縦軸に給水圧力Hおよび運転電
流Iを取り、横軸に水量Qを取って示し、曲線Aはポン
プ4のQ−H特性、曲線Bはポンプ4を運転した場合の
モータ3の負荷電流曲線すあわち運転電流曲線である。
P1はポンプ4の始動圧力で、Q1はその時の揚水量であ
る。圧力スイッチ8は始動圧力P1で閉じ、圧力P1′で開
くように設定してある。なお圧力P1′は復帰圧力であ
り、本実施例ではあまり重要ではない。I2はポンプ4を
運転して電圧・電流の変動しない状態でポンプ4を停止
させるのに最適と考えられる停止時水量(停止水量)Q2
を基準とした停止指令電流であり、P2はその時の圧力で
ある。
ある。第3図において、縦軸に給水圧力Hおよび運転電
流Iを取り、横軸に水量Qを取って示し、曲線Aはポン
プ4のQ−H特性、曲線Bはポンプ4を運転した場合の
モータ3の負荷電流曲線すあわち運転電流曲線である。
P1はポンプ4の始動圧力で、Q1はその時の揚水量であ
る。圧力スイッチ8は始動圧力P1で閉じ、圧力P1′で開
くように設定してある。なお圧力P1′は復帰圧力であ
り、本実施例ではあまり重要ではない。I2はポンプ4を
運転して電圧・電流の変動しない状態でポンプ4を停止
させるのに最適と考えられる停止時水量(停止水量)Q2
を基準とした停止指令電流であり、P2はその時の圧力で
ある。
第4図は第3図の電圧変動時のモータ3の運転電流曲
線Bの変化を拡大して示す線図である。第4図におい
て、縦軸にポンプ4のモータ3の運転電流Iを取り、横
軸に水量Qを取って示し、曲線Bは第3図の電圧変動の
ない時の運転電流曲線Bと同一であり、点I2は同じく予
め定めた停止水量Q2を基準とした停止指令電流であっ
て、ボリュームVR1で設定してある。曲線Cは電源電圧
が10%低下した時のポンプモータ3の運転電流曲線であ
り、停止水量Q2を基準とすれば停止指令電流I2は点I2の
停止電流I3とすべきであって、停止指令電流I2(初期
値)のままで停止すれば停止水量Q2は少水量Q2″へ移動
し、ポンプ4の停止時間が長くなる。あるいは曲線C上
の点I4の運転電流I4が停止指令電流I2より上位にある
と、ポンプ4が停止しなくなる恐れもある。また曲線D
は電源電圧が10%上昇した時のポンプモータ3の運転電
流曲線であり、停止水量Q2を基準とすれば停止指令電流
I2は点I3′の停止指令電流I3′とすべきであって、停止
指令電流I2のままで停止すれば停止水量Q2は多水量Q2′
へ移動し、ポンプ4の停止時間が短くなって始動頻度が
高くなる恐れがあある。そこで本実施例の要点は停止指
令電流I2が電源電圧の変動により停止電流I3からI3′の
許容停止電流(範囲)ISで変動しても、これらの問題が
生じることなく正常な動作を行うことである。なお許容
停止電流(範囲)ISは電源電圧が±10%変動した時の停
止指令電流I2の許容値(許容停止電流)を意味し、第4
図の水量Q3からQ4まではポンプ4の停止水量Q2の停止可
能範囲を示している。こうしてポンプ4は給水圧力P
1(第3図)で始動し、使用水量Qが停止水量Q2の近く
になったことをポンプモータ3の運転電流Iを介して検
知することによりポンプ4を停止させ、かかるポンプ4
のON−OFF運転を行って需要末端への給水を行う。
線Bの変化を拡大して示す線図である。第4図におい
て、縦軸にポンプ4のモータ3の運転電流Iを取り、横
軸に水量Qを取って示し、曲線Bは第3図の電圧変動の
ない時の運転電流曲線Bと同一であり、点I2は同じく予
め定めた停止水量Q2を基準とした停止指令電流であっ
て、ボリュームVR1で設定してある。曲線Cは電源電圧
が10%低下した時のポンプモータ3の運転電流曲線であ
り、停止水量Q2を基準とすれば停止指令電流I2は点I2の
停止電流I3とすべきであって、停止指令電流I2(初期
値)のままで停止すれば停止水量Q2は少水量Q2″へ移動
し、ポンプ4の停止時間が長くなる。あるいは曲線C上
の点I4の運転電流I4が停止指令電流I2より上位にある
と、ポンプ4が停止しなくなる恐れもある。また曲線D
は電源電圧が10%上昇した時のポンプモータ3の運転電
流曲線であり、停止水量Q2を基準とすれば停止指令電流
I2は点I3′の停止指令電流I3′とすべきであって、停止
指令電流I2のままで停止すれば停止水量Q2は多水量Q2′
へ移動し、ポンプ4の停止時間が短くなって始動頻度が
高くなる恐れがあある。そこで本実施例の要点は停止指
令電流I2が電源電圧の変動により停止電流I3からI3′の
許容停止電流(範囲)ISで変動しても、これらの問題が
生じることなく正常な動作を行うことである。なお許容
停止電流(範囲)ISは電源電圧が±10%変動した時の停
止指令電流I2の許容値(許容停止電流)を意味し、第4
図の水量Q3からQ4まではポンプ4の停止水量Q2の停止可
能範囲を示している。こうしてポンプ4は給水圧力P
1(第3図)で始動し、使用水量Qが停止水量Q2の近く
になったことをポンプモータ3の運転電流Iを介して検
知することによりポンプ4を停止させ、かかるポンプ4
のON−OFF運転を行って需要末端への給水を行う。
第5図は第4図の許容停止電流ISの変化をポンプ停止
時間tから設定する線図である。第5図において、縦軸
に許容停止電流ISを取り、横軸にポンプ4の停止時間t
を取って、ポンプ4の停止時間tを測定してその結果か
ら第4図の停止指令電流I2の許容値(許容停止電流)IS
を適正な値に設定するための線図を示す。ここでポンプ
停止時間tとポンプ停止時の水量Q2との関係は、圧力タ
ンク7の保有水量(ポンプ4のON,OFFの間の貯水量)を
Vとすると次式で与えられる。
時間tから設定する線図である。第5図において、縦軸
に許容停止電流ISを取り、横軸にポンプ4の停止時間t
を取って、ポンプ4の停止時間tを測定してその結果か
ら第4図の停止指令電流I2の許容値(許容停止電流)IS
を適正な値に設定するための線図を示す。ここでポンプ
停止時間tとポンプ停止時の水量Q2との関係は、圧力タ
ンク7の保有水量(ポンプ4のON,OFFの間の貯水量)を
Vとすると次式で与えられる。
t=V/Q2 上式において保有水量Vはポンプ4のON,OFF点を予め
定めることができるので、給水系に応じて一定である。
したがって停止時間tの範囲をある一定の停止水量Q2の
範囲になるように決めれば、これに伴って許容停止電流
ISの範囲が決まる。そこで上記に基づいて停止水量Q2の
停止可能範囲を第4図の水量Q3からQ4と定め、電圧変動
±10%を許容して運転電流Iを停止指令電流I2の許容し
うる範囲を停止電流I3(上限値)からI3′(下限値)に
定めたのが本線図である。この線図でポンプ4の停止時
間tがt1以下では許容停止電流ISをI3でクリップし、ポ
ンプ4の停止時間tがt2以上では許容停止電流ISをI3′
でクリップして、停止時間tがt1からt2の間では許容停
止電流ISを次の式の関係で求める。
定めることができるので、給水系に応じて一定である。
したがって停止時間tの範囲をある一定の停止水量Q2の
範囲になるように決めれば、これに伴って許容停止電流
ISの範囲が決まる。そこで上記に基づいて停止水量Q2の
停止可能範囲を第4図の水量Q3からQ4と定め、電圧変動
±10%を許容して運転電流Iを停止指令電流I2の許容し
うる範囲を停止電流I3(上限値)からI3′(下限値)に
定めたのが本線図である。この線図でポンプ4の停止時
間tがt1以下では許容停止電流ISをI3でクリップし、ポ
ンプ4の停止時間tがt2以上では許容停止電流ISをI3′
でクリップして、停止時間tがt1からt2の間では許容停
止電流ISを次の式の関係で求める。
すなわちポンプ4の停止時間tがt1より小さくなる
と、ポンプ停止時の使用水量Qが増加していることであ
り、許容停止電流ISを大きくし過ぎるとポンプ4の始動
頻度が高くなる恐れがあるため適正な電流値(上限値)
I3とする。またポンプ4の停止時間tがt2より大きくな
ると、ポンプ停止時の使用水量Qがごく少なくなってい
ることであり、許容停止電流ISを小さくし過ぎるとポン
プ4が停止せず、ケーシング内の水温が過熱するなどの
問題につながる恐れがあるため適正な電流値(下限値)
I3′とする。さらにポンプ4の停止時間tを測定し、こ
れに応じて許容停止電流ISを電流値I3からI3′の間で
式により可変すれば、ポンプ4の停止時間tをt1からt2
の間に収束できる。
と、ポンプ停止時の使用水量Qが増加していることであ
り、許容停止電流ISを大きくし過ぎるとポンプ4の始動
頻度が高くなる恐れがあるため適正な電流値(上限値)
I3とする。またポンプ4の停止時間tがt2より大きくな
ると、ポンプ停止時の使用水量Qがごく少なくなってい
ることであり、許容停止電流ISを小さくし過ぎるとポン
プ4が停止せず、ケーシング内の水温が過熱するなどの
問題につながる恐れがあるため適正な電流値(下限値)
I3′とする。さらにポンプ4の停止時間tを測定し、こ
れに応じて許容停止電流ISを電流値I3からI3′の間で
式により可変すれば、ポンプ4の停止時間tをt1からt2
の間に収束できる。
第6図は第4図の許容停止電流ISを判定する確認時間
tSをポンプ運転時間tから設定する線図である。第6図
において、縦軸に許容停止電流ISの確認時間tSを取り、
横軸にポンプ4の運転時間tを取って許容停止電流ISを
確認する時間tSをポンプ4の運転時間tとの関係で示
す。この線図でポンプ4の運転時間tがあるt6以上であ
れば許容停止電流ISの確認時間tSをt3にクリップし、ま
た運転時間tがt5以下であれば確認時間tSをt4にクリッ
プする。例えば運転時間t6が2分以上の場合には許容停
止電流ISの確認時間(判定時間)tSを長くとると、需要
水量Qが少ない時に無駄に運転する時間となって、それ
だけ無効となるため確認時間tSをt3すなわち30秒程度と
する。またポンプ4の運転時間tが短いと始動頻度が高
くなるため、たとえば運転時間tがt5すなわち1分以下
の場合には確認時間tSをt4すなわち3分とする。さらに
運転時間tがt5からt6の間では確認時間(判定時間)tS
を次の式によって求める。
tSをポンプ運転時間tから設定する線図である。第6図
において、縦軸に許容停止電流ISの確認時間tSを取り、
横軸にポンプ4の運転時間tを取って許容停止電流ISを
確認する時間tSをポンプ4の運転時間tとの関係で示
す。この線図でポンプ4の運転時間tがあるt6以上であ
れば許容停止電流ISの確認時間tSをt3にクリップし、ま
た運転時間tがt5以下であれば確認時間tSをt4にクリッ
プする。例えば運転時間t6が2分以上の場合には許容停
止電流ISの確認時間(判定時間)tSを長くとると、需要
水量Qが少ない時に無駄に運転する時間となって、それ
だけ無効となるため確認時間tSをt3すなわち30秒程度と
する。またポンプ4の運転時間tが短いと始動頻度が高
くなるため、たとえば運転時間tがt5すなわち1分以下
の場合には確認時間tSをt4すなわち3分とする。さらに
運転時間tがt5からt6の間では確認時間(判定時間)tS
を次の式によって求める。
第7図は第1図のメモリMのRAMのデータテーブルの
説明図である。第7図において、マイコンMCONのメモリ
M(RAM)のデータテーブルの8000番地には上記の許容
停止電流ISの確認時間(判定時間)tS、8001番地にはポ
ンプモータ3の運転電流I、8002番地には停止指令電流
I2(初期値)、8003番地には許容停止電流IS、8004番地
にはΔt秒後の運転電流I、8005番地にはポンプ4の停
止時間t、8006番地にはポンプ4の運転時間tのデータ
がそれぞれ格納される。
説明図である。第7図において、マイコンMCONのメモリ
M(RAM)のデータテーブルの8000番地には上記の許容
停止電流ISの確認時間(判定時間)tS、8001番地にはポ
ンプモータ3の運転電流I、8002番地には停止指令電流
I2(初期値)、8003番地には許容停止電流IS、8004番地
にはΔt秒後の運転電流I、8005番地にはポンプ4の停
止時間t、8006番地にはポンプ4の運転時間tのデータ
がそれぞれ格納される。
第8図は第1図の運転装置のマイコンMCONの概要の制
御手順を示すフローチャートである。第8図において、
まず第1図の配線用しゃ断器MBを投入し、スイッチSSを
閉じるとマイコンMCONの電源接続端子Zに安定化電源ユ
ニットTを介して電力が供給される。このときマイコン
MCONはステップ801で初期値の設定が実行される。もち
ろん停止指令電流I2(初期値)はボリュームVR1に設定
されているものとする。つぎにステップ802でポンプ4
の停止時間tを測定する処理を実行し、ステップ803で
圧力スイッチ8(第2図)の接点PSが閉じているか判定
する処理を実行する。ここで閉じていなければ閉じるま
でループL1の処理を続ける。つまり需要水量Qがあれ
ば、給水圧力Hが低下することによって第3図のポンプ
4の始動圧力P1に達したときに、圧力スイッチ8の接点
PSが閉じる。このときインタフェースI/O−2を通して
入出力ポートPIO−2より、この信号を読み込む。この
結果からステップ804に進み、ここでモータ3を始動す
る信号を入出力ポートPIO−3からインタフェースI/O−
3を介して出力する。これにより電磁開閉器MCのコイル
が励磁され、その接点MCaが閉じてモータ3が始動し、
ポンプ4が運転される。つぎにステップ805へ進み、こ
こでモータ3の運転電流Iを測定し、上記のボリューム
VR1設定の読込み処理を実行する。ここで具体的には第
9図に示すサブルーチンSUB1の処理を行う。
御手順を示すフローチャートである。第8図において、
まず第1図の配線用しゃ断器MBを投入し、スイッチSSを
閉じるとマイコンMCONの電源接続端子Zに安定化電源ユ
ニットTを介して電力が供給される。このときマイコン
MCONはステップ801で初期値の設定が実行される。もち
ろん停止指令電流I2(初期値)はボリュームVR1に設定
されているものとする。つぎにステップ802でポンプ4
の停止時間tを測定する処理を実行し、ステップ803で
圧力スイッチ8(第2図)の接点PSが閉じているか判定
する処理を実行する。ここで閉じていなければ閉じるま
でループL1の処理を続ける。つまり需要水量Qがあれ
ば、給水圧力Hが低下することによって第3図のポンプ
4の始動圧力P1に達したときに、圧力スイッチ8の接点
PSが閉じる。このときインタフェースI/O−2を通して
入出力ポートPIO−2より、この信号を読み込む。この
結果からステップ804に進み、ここでモータ3を始動す
る信号を入出力ポートPIO−3からインタフェースI/O−
3を介して出力する。これにより電磁開閉器MCのコイル
が励磁され、その接点MCaが閉じてモータ3が始動し、
ポンプ4が運転される。つぎにステップ805へ進み、こ
こでモータ3の運転電流Iを測定し、上記のボリューム
VR1設定の読込み処理を実行する。ここで具体的には第
9図に示すサブルーチンSUB1の処理を行う。
第9図は第8図のステップ805の運転電流Iを測定す
るサブルーチンSUB1の詳細な制御手順を示すフローチャ
ートである。第9図において、ステップ901でモータ3
の運転電流Iの測定処理を実行すると、変流器CTがモー
タ3の運転電流Iを検出し、これをインタフェースI/O
−1を通して入出力ポートPIO−1から読み込み、その
データIを例えば第7図に示すメモリM(RAM)の801番
地に格納する。同様に次のステップ902で上記のボリュ
ームVR1にて設定してある停止指令電流I2のデータを読
み込み、メモリM(RAM)の8002番地に格納する。さら
に別の方法として第6図に示した許容停止電流ISの確認
時間(判定時間)tSをこの線図によらず、外部入力とす
る場合には次のステップ903でボリュームVR2にて設定し
てある確認時間tSのデータを読み込み、メモリM(RA
M)の8000番地に格納しておく。つぎに第8図のステッ
プ806へ戻る。
るサブルーチンSUB1の詳細な制御手順を示すフローチャ
ートである。第9図において、ステップ901でモータ3
の運転電流Iの測定処理を実行すると、変流器CTがモー
タ3の運転電流Iを検出し、これをインタフェースI/O
−1を通して入出力ポートPIO−1から読み込み、その
データIを例えば第7図に示すメモリM(RAM)の801番
地に格納する。同様に次のステップ902で上記のボリュ
ームVR1にて設定してある停止指令電流I2のデータを読
み込み、メモリM(RAM)の8002番地に格納する。さら
に別の方法として第6図に示した許容停止電流ISの確認
時間(判定時間)tSをこの線図によらず、外部入力とす
る場合には次のステップ903でボリュームVR2にて設定し
てある確認時間tSのデータを読み込み、メモリM(RA
M)の8000番地に格納しておく。つぎに第8図のステッ
プ806へ戻る。
第8図のステップ806で、前のステップ505で測定した
モータ3の運転電流IとメモリM(RAM)の8002番地に
格納している停止指令電流I2とを比較する。比較の結果
がI≦I2であれば、ステップ807へ進み、ここで第6図
のポンプ4の運転時間tを測定し、つぎのステップ808
でポンプ4の運転時間tが上記のポンプ4の始動頻度に
十分な時間になっているか判定し、ここで十分な時間に
なっていなければステップ805に戻って、十分な時間と
なるまで運転を続ける。また始動頻度に十分な運転時間
tになっていれば、ステップ809で上記のI≦I2である
のは使用水量Qが少ないことであって、この状態でポン
プ4を運転することは無駄に動力を消費することになる
ため、モータ3およびポンプ4を停止する処理を実行す
る。すなわち入出力ポートPIO−3をクリアする信号を
発生すると、インタフェースI/O−3を介して電磁開閉
器MCが釈放し、モータ3が停止してポンプ4が運転を停
止する。その後にステップ802に戻って、これ以降の処
理を繰り返し実行する。また上記のステップ806での判
定の結果がI>I2の場合には、ステップ810へ進み、こ
こで第4図の電源電圧が変動したときの探索運転を実行
して、電圧変動時の不具合を解消する。ここで具体的に
は第10図に探索運転の詳細を示す処理を行う。
モータ3の運転電流IとメモリM(RAM)の8002番地に
格納している停止指令電流I2とを比較する。比較の結果
がI≦I2であれば、ステップ807へ進み、ここで第6図
のポンプ4の運転時間tを測定し、つぎのステップ808
でポンプ4の運転時間tが上記のポンプ4の始動頻度に
十分な時間になっているか判定し、ここで十分な時間に
なっていなければステップ805に戻って、十分な時間と
なるまで運転を続ける。また始動頻度に十分な運転時間
tになっていれば、ステップ809で上記のI≦I2である
のは使用水量Qが少ないことであって、この状態でポン
プ4を運転することは無駄に動力を消費することになる
ため、モータ3およびポンプ4を停止する処理を実行す
る。すなわち入出力ポートPIO−3をクリアする信号を
発生すると、インタフェースI/O−3を介して電磁開閉
器MCが釈放し、モータ3が停止してポンプ4が運転を停
止する。その後にステップ802に戻って、これ以降の処
理を繰り返し実行する。また上記のステップ806での判
定の結果がI>I2の場合には、ステップ810へ進み、こ
こで第4図の電源電圧が変動したときの探索運転を実行
して、電圧変動時の不具合を解消する。ここで具体的に
は第10図に探索運転の詳細を示す処理を行う。
第10図は第8図のステップ810の探索運転の詳細な制
御手順を示すフローチャートである。第10図において、
ステップ801ないしステップ809の処理内容はそれぞれ第
8図のステップ同一符号と同じ内容であるから説明を省
き、ここでは第8図のステップ810の探索運転処理の詳
細な処理内容を示す第10図のステップ100以降の詳細な
制御手順について説明する。まずステップ100の許容停
止電流ISを求める処理を実行する。ここで具体的には第
11図に示すサブルーチンSUB2の処理を行う。
御手順を示すフローチャートである。第10図において、
ステップ801ないしステップ809の処理内容はそれぞれ第
8図のステップ同一符号と同じ内容であるから説明を省
き、ここでは第8図のステップ810の探索運転処理の詳
細な処理内容を示す第10図のステップ100以降の詳細な
制御手順について説明する。まずステップ100の許容停
止電流ISを求める処理を実行する。ここで具体的には第
11図に示すサブルーチンSUB2の処理を行う。
第11図は第10図のステップ100の第5図の線図より許
容停止電流ISを求めるサブルーチンSUB2の詳細な制御手
順を示すフローチャートである。第11図において、まず
ステップ112で第8図のステップ802で測定して第7図の
メモリM(RAM)の805番地に格納してあるポンプ4の停
止時間tのデータを読み出す。次のステップ113でこの
呼び出した停止時間tのデータと第5図に示すt1とを比
較し、この比較結果がt≦t1であればステップ114へ進
み、ここで許容停止電流ISをI3としてメモリM(RAM)
の8003番地(第7図)に格納する。また比較経過がt>
t1であればステップ115へ進み、ここで停止時間tと第
5図に示すt2とを比較し、比較結果がt>t2であればス
テップ116へ進み、ここで許容停止電流ISをI3′として
同じくメモリM(RAM)の8003番地に格納する。またス
テップ115の比較結果がt≦t2であれば、次のステップ1
17で上記の式に基づき許容停止電流ISを求め、同じく
メモリM(RAM)の8003番地に格納する。この許容停止
電流ISの値は1つ前のポンプ4の停止時間tより割り出
した適正な値となっている。つぎに第10図のステップ10
1へ戻る。ここで前のステップ100で求めた許容停止電流
ISと第8図のステップ805で測定したモータ3の運転電
流Iとを比較し、I>ISであればステップ805へ戻り、
これ以降の処理を実行する。またI≦ISであれば次のス
テップ102へ進み、ここで確認時間tSを求める処理を実
行する。具体的には第12図に示すサブルーチンSUB3の処
理を行う。
容停止電流ISを求めるサブルーチンSUB2の詳細な制御手
順を示すフローチャートである。第11図において、まず
ステップ112で第8図のステップ802で測定して第7図の
メモリM(RAM)の805番地に格納してあるポンプ4の停
止時間tのデータを読み出す。次のステップ113でこの
呼び出した停止時間tのデータと第5図に示すt1とを比
較し、この比較結果がt≦t1であればステップ114へ進
み、ここで許容停止電流ISをI3としてメモリM(RAM)
の8003番地(第7図)に格納する。また比較経過がt>
t1であればステップ115へ進み、ここで停止時間tと第
5図に示すt2とを比較し、比較結果がt>t2であればス
テップ116へ進み、ここで許容停止電流ISをI3′として
同じくメモリM(RAM)の8003番地に格納する。またス
テップ115の比較結果がt≦t2であれば、次のステップ1
17で上記の式に基づき許容停止電流ISを求め、同じく
メモリM(RAM)の8003番地に格納する。この許容停止
電流ISの値は1つ前のポンプ4の停止時間tより割り出
した適正な値となっている。つぎに第10図のステップ10
1へ戻る。ここで前のステップ100で求めた許容停止電流
ISと第8図のステップ805で測定したモータ3の運転電
流Iとを比較し、I>ISであればステップ805へ戻り、
これ以降の処理を実行する。またI≦ISであれば次のス
テップ102へ進み、ここで確認時間tSを求める処理を実
行する。具体的には第12図に示すサブルーチンSUB3の処
理を行う。
第12図は第10図のステップ102の第6図の線図より許
容停止電流ISの確認時間tSを求めるサブルーチンSUB3の
詳細な制御手順を示すフローチャートである。第12図に
おいて、まずステップ120で第8図のステップ807で測定
して第7図のメモリM(RAM)の8006番地に格納してあ
るポンプ4の運転時間tのデータを呼び出す。次のステ
ップ121でこの呼び出した運転時間tのデータと第6図
に示すt5とを比較し、この比較結果がt≦t5であればス
テップ122へ進み、ここで停止電流ISの確認時間t5を第
6図のt4としてメモリM(RAM)の8000番地(第7図)
に格納する。また比較結果がt>t5であればステップ12
3へ進み、ここで運転時間tと第6図のt6とを比較し、
比較結果がt>t6であればステップ124へ進み、ここで
確認時間tSをt3として同じくメモリM(RAM)の8000番
地に格納する。またステップ123の比較結果がt≦t6で
あれば、次のステップ125で上記の式に基づき確認時
間tSを求め、同じくメモリM(RAM)の8000番地に格納
する。この確認時間tSの値は1つ前のポンプ4の運転時
間tから割り出した適正な値となっている。つぎに第10
図のステップ103へ戻る。
容停止電流ISの確認時間tSを求めるサブルーチンSUB3の
詳細な制御手順を示すフローチャートである。第12図に
おいて、まずステップ120で第8図のステップ807で測定
して第7図のメモリM(RAM)の8006番地に格納してあ
るポンプ4の運転時間tのデータを呼び出す。次のステ
ップ121でこの呼び出した運転時間tのデータと第6図
に示すt5とを比較し、この比較結果がt≦t5であればス
テップ122へ進み、ここで停止電流ISの確認時間t5を第
6図のt4としてメモリM(RAM)の8000番地(第7図)
に格納する。また比較結果がt>t5であればステップ12
3へ進み、ここで運転時間tと第6図のt6とを比較し、
比較結果がt>t6であればステップ124へ進み、ここで
確認時間tSをt3として同じくメモリM(RAM)の8000番
地に格納する。またステップ123の比較結果がt≦t6で
あれば、次のステップ125で上記の式に基づき確認時
間tSを求め、同じくメモリM(RAM)の8000番地に格納
する。この確認時間tSの値は1つ前のポンプ4の運転時
間tから割り出した適正な値となっている。つぎに第10
図のステップ103へ戻る。
第10図のステップ103では上記の確認時間tSをセット
するため、カウンタCに前のステップ102で格納してあ
るメモリM(RAM)の8000番地(第7図)のデータを確
認時間tSとしてセットする。この値は上記のように1つ
前のポンプ4の運転時間tから割り出した適正な値とな
っている。つぎにステップ104でΔt秒(たとえば1
秒)のハードまたはソフトタイマの運転を実行し、ステ
ップ105へ進んでモータ3の運転電流Iを測定し、これ
をΔt秒後のデータとしてメモリM(RAM)の8004番地
に(第7図)に格納する。つぎのステップ106でポンプ
モータ3の運転電流IとI3′とを比較し、比較結果がI
≦I3′であれば第8図のステップ807へ戻る。ステップ8
07でポンプ4の運転時間tを測定し、つぎのステップ80
8でポンプ4の運転時間tがポンプ4の始動頻度に十分
な時間になっていなければステップ805に戻って十分な
時間となるまで運転を続ける。また始動頻度に十分な運
転時間tになっていれば、ステップ809で上記のI≦
I3′であるのは過少水量Qの運転を意味し、この運転を
続けるとポンプ4内の水温が上昇することにもなるので
即停止させ、ステップ802へ戻る。またステップ106の比
較結果がI>I3′であればステップ107へ進み、ここで
メモリM(RAM)の8004番地のΔt秒後の運転電流Iの
データと8001番地のその前の運転電流Iのデータとを比
較する。つぎにステップ108でその偏差ΔIを求め、つ
ぎのステップ109でこの偏差ΔIがaビット以上か以下
かを判定する。このaビットは例えば3ビット(0.3〜
0.5Aの電流に相当)程度にとる。この判定結果がΔI>
aであれば運転電流Iがステップ100で設定した許容停
止電流IS以下であるが、需要水量Qが停止水量Q2付近で
変化していることを意味するのでステップ101へ戻り、
それ以降を再度実行する。また判定結果がΔI≦aであ
ればステップ110へ進み、ステップ103セットしたカウン
タCの値をC−1にし、つぎのステップ111でカウンタ
Cの値が0かを判定して、0でなければカウンタCの値
が0になるまでループL4の処理を実行する。すなわちス
テップ103でカウンタCに設定した確認時間tSの間に需
要水量Qが停止水量Q2付近で許容停止電流ISの変化(負
荷の変動)の状態を探索して検出し、ステップ111でカ
ウンタCの値が0になればステップ807へ戻る。ここで
上記と同様にステップ809のポンプ4の停止処理へと制
御を進める。
するため、カウンタCに前のステップ102で格納してあ
るメモリM(RAM)の8000番地(第7図)のデータを確
認時間tSとしてセットする。この値は上記のように1つ
前のポンプ4の運転時間tから割り出した適正な値とな
っている。つぎにステップ104でΔt秒(たとえば1
秒)のハードまたはソフトタイマの運転を実行し、ステ
ップ105へ進んでモータ3の運転電流Iを測定し、これ
をΔt秒後のデータとしてメモリM(RAM)の8004番地
に(第7図)に格納する。つぎのステップ106でポンプ
モータ3の運転電流IとI3′とを比較し、比較結果がI
≦I3′であれば第8図のステップ807へ戻る。ステップ8
07でポンプ4の運転時間tを測定し、つぎのステップ80
8でポンプ4の運転時間tがポンプ4の始動頻度に十分
な時間になっていなければステップ805に戻って十分な
時間となるまで運転を続ける。また始動頻度に十分な運
転時間tになっていれば、ステップ809で上記のI≦
I3′であるのは過少水量Qの運転を意味し、この運転を
続けるとポンプ4内の水温が上昇することにもなるので
即停止させ、ステップ802へ戻る。またステップ106の比
較結果がI>I3′であればステップ107へ進み、ここで
メモリM(RAM)の8004番地のΔt秒後の運転電流Iの
データと8001番地のその前の運転電流Iのデータとを比
較する。つぎにステップ108でその偏差ΔIを求め、つ
ぎのステップ109でこの偏差ΔIがaビット以上か以下
かを判定する。このaビットは例えば3ビット(0.3〜
0.5Aの電流に相当)程度にとる。この判定結果がΔI>
aであれば運転電流Iがステップ100で設定した許容停
止電流IS以下であるが、需要水量Qが停止水量Q2付近で
変化していることを意味するのでステップ101へ戻り、
それ以降を再度実行する。また判定結果がΔI≦aであ
ればステップ110へ進み、ステップ103セットしたカウン
タCの値をC−1にし、つぎのステップ111でカウンタ
Cの値が0かを判定して、0でなければカウンタCの値
が0になるまでループL4の処理を実行する。すなわちス
テップ103でカウンタCに設定した確認時間tSの間に需
要水量Qが停止水量Q2付近で許容停止電流ISの変化(負
荷の変動)の状態を探索して検出し、ステップ111でカ
ウンタCの値が0になればステップ807へ戻る。ここで
上記と同様にステップ809のポンプ4の停止処理へと制
御を進める。
このようにして電源電圧が変動している場合でも、停
止指令電流I2の他に許容停止電流ISの範囲をI3からI3′
の間に定めておき、探索運転を行ってポンプ4の停止時
間tとの関係より許容停止電流ISをI3からI3′へと更新
してゆくので、その結果として停止時水量Qが理想的な
停止水量Q2付近へと収束する。なお第1図において、停
止指令電流I2などを設定するのをボリュームVR1などと
したがディップスイッチなどでもよい。さらにポンプモ
ータ3の許容停止電流ISの範囲またはISを判定するため
の確認時間tSを第5図または第6図の示す線図で予めプ
ロットし、マイコンMCONのソフトウェアで処理するよう
にしたが、これの代りに第1図に示すボリュームVR3ま
たはVR2を追加し、これでそれぞれ入力してもよい。
止指令電流I2の他に許容停止電流ISの範囲をI3からI3′
の間に定めておき、探索運転を行ってポンプ4の停止時
間tとの関係より許容停止電流ISをI3からI3′へと更新
してゆくので、その結果として停止時水量Qが理想的な
停止水量Q2付近へと収束する。なお第1図において、停
止指令電流I2などを設定するのをボリュームVR1などと
したがディップスイッチなどでもよい。さらにポンプモ
ータ3の許容停止電流ISの範囲またはISを判定するため
の確認時間tSを第5図または第6図の示す線図で予めプ
ロットし、マイコンMCONのソフトウェアで処理するよう
にしたが、これの代りに第1図に示すボリュームVR3ま
たはVR2を追加し、これでそれぞれ入力してもよい。
第13図は本発明による給水装置の運転制御方法の第2
の実施例を示す第1図のマイコンMCONの他の概要の制御
手順のフローチャートである。この実施例のフローチャ
ートは第8図のフローチャートを変形したものである。
第13図において、ステップ801ないしステップ809の処理
内容はそれぞれ第8図のステップ同一符号と同じ内容で
あるから説明を省き、ここではそれ以降の変形部分につ
いて説明する。まずステップ103では具体的に第14図に
示すサブルーチンSUB4の処理を行う。
の実施例を示す第1図のマイコンMCONの他の概要の制御
手順のフローチャートである。この実施例のフローチャ
ートは第8図のフローチャートを変形したものである。
第13図において、ステップ801ないしステップ809の処理
内容はそれぞれ第8図のステップ同一符号と同じ内容で
あるから説明を省き、ここではそれ以降の変形部分につ
いて説明する。まずステップ103では具体的に第14図に
示すサブルーチンSUB4の処理を行う。
第14図は第13図のステップ130の許容停止電流ISを求
める他のサブルーチンSUB4の詳細な制御手順を示すフロ
ーチャートである。このフローチャートは第11図のフロ
ーチャートをさらに改善したものである。第14図におい
て、まず上記のように圧力タンク7の保有水量Vで停止
水量Q2とすればポンプ4の停止時間tはt=V/Q2で定ま
り、保有水量Vは一定であるので停止時間tを一定に制
御すれば、ポンプ4の停止時水量Qは停止水量Q2の一定
値に収束する。ここで目標停止時間をt0とするとt0の値
は第5図に示すt1とt2の間にある。そこでステップ141
で停止時間tを呼び出し、つぎのステップ142でこの呼
び出した停止時間tと目標値t0とを比較する。この比較
結果がt<t0であればステップ143へ進み、ここで現在
の運転電流Iと許容停止電流ISの上限値I3とを比較し、
比較結果がI≧I3であればステップ144で許容停止電流I
SをI3とし、比較結果がI<I3であれば使用水量Qが停
止水量Q2よりも多いところで停止していることであるか
ら、ステップ145で現在の運転電流IからΔxだけ減じ
た値を許容停止電流ISとする。ここでΔxの値は例えば
1ビットとする。またステップ142の比較結果がt=t0
であれば許容停止電流ISの値を更新せず、このループを
抜ける。またこの比較結果がt>t0であればステップ14
6へ進み、ここで現在の運転電流Iと許容停止電流ISの
下限値I3′とを比較し、比較結果がI>I3′であれば使
用水量Qが停止水量Q2よりも少ないところで停止してい
ることであるから、ステップ147で現在の運転電流Iに
Δxだけ加算した値を許容停止電流ISとし、比較結果が
I≦I3′であればステップ148で許容停止電流ISをI3′
とする。これらの処理を実行したら、このループから抜
けて第13図のステップ131へ戻る。
める他のサブルーチンSUB4の詳細な制御手順を示すフロ
ーチャートである。このフローチャートは第11図のフロ
ーチャートをさらに改善したものである。第14図におい
て、まず上記のように圧力タンク7の保有水量Vで停止
水量Q2とすればポンプ4の停止時間tはt=V/Q2で定ま
り、保有水量Vは一定であるので停止時間tを一定に制
御すれば、ポンプ4の停止時水量Qは停止水量Q2の一定
値に収束する。ここで目標停止時間をt0とするとt0の値
は第5図に示すt1とt2の間にある。そこでステップ141
で停止時間tを呼び出し、つぎのステップ142でこの呼
び出した停止時間tと目標値t0とを比較する。この比較
結果がt<t0であればステップ143へ進み、ここで現在
の運転電流Iと許容停止電流ISの上限値I3とを比較し、
比較結果がI≧I3であればステップ144で許容停止電流I
SをI3とし、比較結果がI<I3であれば使用水量Qが停
止水量Q2よりも多いところで停止していることであるか
ら、ステップ145で現在の運転電流IからΔxだけ減じ
た値を許容停止電流ISとする。ここでΔxの値は例えば
1ビットとする。またステップ142の比較結果がt=t0
であれば許容停止電流ISの値を更新せず、このループを
抜ける。またこの比較結果がt>t0であればステップ14
6へ進み、ここで現在の運転電流Iと許容停止電流ISの
下限値I3′とを比較し、比較結果がI>I3′であれば使
用水量Qが停止水量Q2よりも少ないところで停止してい
ることであるから、ステップ147で現在の運転電流Iに
Δxだけ加算した値を許容停止電流ISとし、比較結果が
I≦I3′であればステップ148で許容停止電流ISをI3′
とする。これらの処理を実行したら、このループから抜
けて第13図のステップ131へ戻る。
第13図のステップ131では上記により求めた許容停止
電流ISと測定した運転電流Iとを比較し、I>ISであれ
ばステップ132へ進み、ここで第8図のステップ805で実
行した第9図で示す処理内容と同じ運転電流Iの測定お
よびボリュームVR1,VR2などの設定処理を再度実行し、
ステップ131に戻ってこれ以降の処理を実行する。ステ
ップ131の比較結果がI≦ISであれば次のステップ133へ
進み、ここでポンプ4の始動頻度が十分か判定し、判定
結果が十分であればステップ809のポンプ4の停止処理
へ進み、判定結果が不十分であれば十分になるまでステ
ップ133の処理を実行してステップ809へ進む。
電流ISと測定した運転電流Iとを比較し、I>ISであれ
ばステップ132へ進み、ここで第8図のステップ805で実
行した第9図で示す処理内容と同じ運転電流Iの測定お
よびボリュームVR1,VR2などの設定処理を再度実行し、
ステップ131に戻ってこれ以降の処理を実行する。ステ
ップ131の比較結果がI≦ISであれば次のステップ133へ
進み、ここでポンプ4の始動頻度が十分か判定し、判定
結果が十分であればステップ809のポンプ4の停止処理
へ進み、判定結果が不十分であれば十分になるまでステ
ップ133の処理を実行してステップ809へ進む。
このようにしてポンプ停止時間tが一定となるよう
に、ポンプの許容停止電流ISをI3からI3′の間で可変す
ることにより、ポンプ4の停止点が予め定めた停止水量
Q2の付近に精度よく収束することができる。なおこの実
施例では目標停止時間t0をメモリM(ROM)に予め書き
込んである例を示したが、外部より設定できるようにす
ることも容易である。この場合には例えば第1図にさら
に目標停止時間t0を設定するためのボリュームVR4を設
け、インタフェースI/O−1を介してメモリM(RAM)に
格納しておけばよい。
に、ポンプの許容停止電流ISをI3からI3′の間で可変す
ることにより、ポンプ4の停止点が予め定めた停止水量
Q2の付近に精度よく収束することができる。なおこの実
施例では目標停止時間t0をメモリM(ROM)に予め書き
込んである例を示したが、外部より設定できるようにす
ることも容易である。この場合には例えば第1図にさら
に目標停止時間t0を設定するためのボリュームVR4を設
け、インタフェースI/O−1を介してメモリM(RAM)に
格納しておけばよい。
第15図は本発明による給水装置の運転制御方法の第3
の実施例を示す構成図である。この実施例の構成図は第
1図にポンプモータ3の主回路電圧Vを検出する電圧検
出手段PTを追加したもので、他の第1図と同様である。
第15図において、電圧検出手段PTにより検出した主回路
電圧Vによりポンプモータ3の電圧Vを測定して、この
値により測定した運転電流Iを補正することができる。
たとえば第4図において予め実用上あり得ると考えられ
る電圧変動の下限値と上限値に対応した運転電流Iをそ
れぞれメモリMに記憶しておく。そして常時に運転電流
Iと電圧Vをサンプリングし、電圧Vが基準電圧V0(た
とえば200Vとする)と異った値となった時に、メモリM
に記憶してある上記の電圧Vと運転電流Iの関係により
サンプリングした運転電流Iの値を補正する。つまり補
正した運転電流Iが停止指令電流I2より小さかったらポ
ンプ4の運転を停止させる。なお電圧変動時の補正はサ
ンプリングした運転電流Iでもよいし停止指令電流I2を
補正してもよい。さらに補正の方法は電圧変動時の上限
値と下限値とこの時の運転電流IをメモリMから読み出
し、直線補間して求めるなどが考えられる。
の実施例を示す構成図である。この実施例の構成図は第
1図にポンプモータ3の主回路電圧Vを検出する電圧検
出手段PTを追加したもので、他の第1図と同様である。
第15図において、電圧検出手段PTにより検出した主回路
電圧Vによりポンプモータ3の電圧Vを測定して、この
値により測定した運転電流Iを補正することができる。
たとえば第4図において予め実用上あり得ると考えられ
る電圧変動の下限値と上限値に対応した運転電流Iをそ
れぞれメモリMに記憶しておく。そして常時に運転電流
Iと電圧Vをサンプリングし、電圧Vが基準電圧V0(た
とえば200Vとする)と異った値となった時に、メモリM
に記憶してある上記の電圧Vと運転電流Iの関係により
サンプリングした運転電流Iの値を補正する。つまり補
正した運転電流Iが停止指令電流I2より小さかったらポ
ンプ4の運転を停止させる。なお電圧変動時の補正はサ
ンプリングした運転電流Iでもよいし停止指令電流I2を
補正してもよい。さらに補正の方法は電圧変動時の上限
値と下限値とこの時の運転電流IをメモリMから読み出
し、直線補間して求めるなどが考えられる。
第16図は本発明による給水装置の運転制御方法の第4
の実施例を示す第2図の給水装置のポンプ4の他の運転
特性図である。この実施例の運転特性図は第3図の運転
特性図に圧力スイッチ8の接点PSのOFF点のP1′のモー
タ電流曲線B上の基準電流IKを追加したものである。第
16図において、第1図に示す圧力スイッチ8の接点PSが
OFFする点P1′の電流曲線B上の運転電流Iを基準電流I
Kとして、サンプリングした運転電流Iにより停止指令
電流I2を補正する。たとえば予め電圧変動がなく正規状
態での圧力スイッチ8の接点PSがOFFする点P1′の基準
電流IKを外部のスイッチで設定しておき、これを読み込
んでメモリM(RAM)に記憶するか、あるいは基準電流I
Kを定数としてメモリM(ROM)に書き付けておく。そし
て給水圧力Hが始動圧力P1以下に低下してポンプ4が始
動した後に、負荷減少に伴い給水圧力Hが復帰圧力P1′
以上に上昇して圧力スイッチ8の接点PSがOFFした時
に、モータ3の運転電流Iをサンプリングしてこの値と
基準電流IKとを比較する。たとえば第16図に示すように
サンプリングした運転電流IがI′であれば、I′−IK
の値を停止指令電流I2に加算し、またI″であればIK−
I″の値を停止指令電流I2から減じて、停止指令電流I2
を圧力スイッチ8の接点PSがOFFした時に補正する。な
おこの実施例では第15図に示す電圧検出手段PTは不要で
ある。また基準電流IKを圧力スイッチ8のON点のP1とし
なかったのはポンプ4の始動時の過渡電流Iのサンプリ
ングを避ける配慮をしたためである。
の実施例を示す第2図の給水装置のポンプ4の他の運転
特性図である。この実施例の運転特性図は第3図の運転
特性図に圧力スイッチ8の接点PSのOFF点のP1′のモー
タ電流曲線B上の基準電流IKを追加したものである。第
16図において、第1図に示す圧力スイッチ8の接点PSが
OFFする点P1′の電流曲線B上の運転電流Iを基準電流I
Kとして、サンプリングした運転電流Iにより停止指令
電流I2を補正する。たとえば予め電圧変動がなく正規状
態での圧力スイッチ8の接点PSがOFFする点P1′の基準
電流IKを外部のスイッチで設定しておき、これを読み込
んでメモリM(RAM)に記憶するか、あるいは基準電流I
Kを定数としてメモリM(ROM)に書き付けておく。そし
て給水圧力Hが始動圧力P1以下に低下してポンプ4が始
動した後に、負荷減少に伴い給水圧力Hが復帰圧力P1′
以上に上昇して圧力スイッチ8の接点PSがOFFした時
に、モータ3の運転電流Iをサンプリングしてこの値と
基準電流IKとを比較する。たとえば第16図に示すように
サンプリングした運転電流IがI′であれば、I′−IK
の値を停止指令電流I2に加算し、またI″であればIK−
I″の値を停止指令電流I2から減じて、停止指令電流I2
を圧力スイッチ8の接点PSがOFFした時に補正する。な
おこの実施例では第15図に示す電圧検出手段PTは不要で
ある。また基準電流IKを圧力スイッチ8のON点のP1とし
なかったのはポンプ4の始動時の過渡電流Iのサンプリ
ングを避ける配慮をしたためである。
以上のように上記の実施例によれば、ポンプモータ3
の電流信号でポンプ4の停止指令を行っても、電源電圧
変動の影響を受けてポンプ4が停止しないとか、あるい
はポンプ4の始動頻度が高くなるなどの問題が解消され
る効果がある。
の電流信号でポンプ4の停止指令を行っても、電源電圧
変動の影響を受けてポンプ4が停止しないとか、あるい
はポンプ4の始動頻度が高くなるなどの問題が解消され
る効果がある。
〔発明の効果〕 本発明によれば、給水装置の運転雲制御方法において
ポンプモータの運転電流を検出してポンプの停止指令を
発しても、探索運転により負荷使用状態を確認して停止
させるので、電源電圧の変動の影響によりポンプが停止
しなくなったり、あるいはポンプの始動頻度が高くなる
などの問題が解消できるばかりでなく、平坦なQ−H特
性を有するポンプを使用しても、圧力スイッチの設定が
できずに給水装置を構成できないなどの問題を解決でき
るので、圧力タンク容量を大きくしなくてすむ効果があ
る。さらにポンプの停止を指令する停止電流値などを外
部設定により自由に変更できるので、ポンプの機種が異
っても兼用することができて標準化が拡大されて大変便
利となる効果がある。
ポンプモータの運転電流を検出してポンプの停止指令を
発しても、探索運転により負荷使用状態を確認して停止
させるので、電源電圧の変動の影響によりポンプが停止
しなくなったり、あるいはポンプの始動頻度が高くなる
などの問題が解消できるばかりでなく、平坦なQ−H特
性を有するポンプを使用しても、圧力スイッチの設定が
できずに給水装置を構成できないなどの問題を解決でき
るので、圧力タンク容量を大きくしなくてすむ効果があ
る。さらにポンプの停止を指令する停止電流値などを外
部設定により自由に変更できるので、ポンプの機種が異
っても兼用することができて標準化が拡大されて大変便
利となる効果がある。
第1図は本発明方法を実施する為の給水装置の運転装置
の一実施例を示す構成図、第2図は第1図の給水装置の
構成図、第3図は第2図のポンプの運転特性図、第4図
は第3図の電圧変動時の運転電流曲線Bの変化を示す線
図、第5図は第4図の許容停止電流ISの変化を設定する
線図、第6図は第4図の許容停止電流ISの確認時間tSを
設定する線図、第7図は第1図のメモリMのデータテー
ブルの説明図、第8図は第1図のマイコンの概要の制御
手順を示すフローチャート、第9図は第8図のステップ
805の詳細な制御手順を示すフローチャート、第10図は
第8図のステップ810の詳細な制御手順を示すフローチ
ャート、第11図は第10図のステップ100の詳細な制御手
順を示すフローチャート、第12図は第10図のステップ10
2の詳細な制御手順を示すフローチャート、第13図は本
発明による給水装置の運転制御方法の第2の実施例を示
す第1図のマイコンの他の概要の制御手順のフローチャ
ート、第14図は第13図のステップ130の詳細な制御手順
を示すフローチャート、第15図は本発明による給水装置
の運転制御方法の第3の実施例を示す構成図、第16図は
本発明による給水装置の運転制御方法の第4の実施例を
示す第2図のポンプの他の運転特性図である。 3……モータ、4……ポンプ、7……圧力タンク、8…
…圧力スイッチ、9……給水管、10……流量スイッチ、
CT……変流器、MC……電磁接触器、MCON……マイコン、
M……メモリ、I/O−1〜I/O−3……インタフェース、
T……安定化電源ユニット、VR1〜VR3……ボリューム、
PS……圧力スイッチ接点、H……圧力、P1……始動圧
力、P1′……復帰圧力、Q2……停止水量、I……運転電
流、I2……停止指令電流、IS……許容停止電流(範
囲)、tS……確認時間、t0……目標停止時間、PT……電
圧検出手段、IK……基準電流。
の一実施例を示す構成図、第2図は第1図の給水装置の
構成図、第3図は第2図のポンプの運転特性図、第4図
は第3図の電圧変動時の運転電流曲線Bの変化を示す線
図、第5図は第4図の許容停止電流ISの変化を設定する
線図、第6図は第4図の許容停止電流ISの確認時間tSを
設定する線図、第7図は第1図のメモリMのデータテー
ブルの説明図、第8図は第1図のマイコンの概要の制御
手順を示すフローチャート、第9図は第8図のステップ
805の詳細な制御手順を示すフローチャート、第10図は
第8図のステップ810の詳細な制御手順を示すフローチ
ャート、第11図は第10図のステップ100の詳細な制御手
順を示すフローチャート、第12図は第10図のステップ10
2の詳細な制御手順を示すフローチャート、第13図は本
発明による給水装置の運転制御方法の第2の実施例を示
す第1図のマイコンの他の概要の制御手順のフローチャ
ート、第14図は第13図のステップ130の詳細な制御手順
を示すフローチャート、第15図は本発明による給水装置
の運転制御方法の第3の実施例を示す構成図、第16図は
本発明による給水装置の運転制御方法の第4の実施例を
示す第2図のポンプの他の運転特性図である。 3……モータ、4……ポンプ、7……圧力タンク、8…
…圧力スイッチ、9……給水管、10……流量スイッチ、
CT……変流器、MC……電磁接触器、MCON……マイコン、
M……メモリ、I/O−1〜I/O−3……インタフェース、
T……安定化電源ユニット、VR1〜VR3……ボリューム、
PS……圧力スイッチ接点、H……圧力、P1……始動圧
力、P1′……復帰圧力、Q2……停止水量、I……運転電
流、I2……停止指令電流、IS……許容停止電流(範
囲)、tS……確認時間、t0……目標停止時間、PT……電
圧検出手段、IK……基準電流。
Claims (3)
- 【請求項1】ポンプと、これを駆動するモータと、この
ポンプの吐出し側にある圧力タンクと、給水系が所望す
る圧力と流量との何れか一方の大きさにより始動指令を
発するスイッチと、上記モータの運転電流を検出する手
段と、予め定めた手順に従って制御・記憶・演算処理を
行う制御装置とを有し、予め定めた停止指令電流に基づ
き上記ポンプおよびモータを停止させるようにして成る
給水装置において、予め、上記予め定めた停止指令電流
に対し電源変動を許容し得る許容停止電流範囲を定める
と共に、該許容停止電流範囲内においてポンプが停止す
る毎に、一つ前のポンプ停止時間と圧力タンクの保有水
量とポンプ停止時の水量とに基づいて停止電流値を更新
可能に設定する一方、その停止電流値が上記許容停止電
流範囲内にあるか否かを確認する確認時間を、一つ前の
ポンプ運転時間とポンプ始動頻度に十分な時間とに基づ
いて更新可能にしておき、ポンプ始動中、該ポンプの運
転電流が上記許容停止電流範囲内にある場合には上記確
認時間が経過した時点で、ポンプを停止させ、該ポンプ
を停止した後での運転時には、ポンプが停止する毎に、
一つ前のポンプ停止時間,圧力タンクの保有水量,ポン
プ停止時の水量に基づいて更新された停止電流範囲内の
停止電流値と、一つ前のポンプ運転時間,ポンプ始動頻
度に十分な時間に基づいて更新された確認時間とに応じ
停止させるようにすることを特徴とする給水装置の運転
制御方法。 - 【請求項2】上記制御装置の記憶部に取り込む上記の予
め定めた停止指令電流または上記の確認時間または上記
の許容停止電流範囲を外部の設定手段により任意にデー
タ設定可能としたことを特徴とする請求項1記載の給水
装置の運転制御方法。 - 【請求項3】ポンプと、これを駆動するモータと、この
ポンプの吐出し側にある圧力タンクと、給水系が所望す
る圧力の流量との何れか一方の大きさにより始動指令を
発するスイッチと、上記モータの運転電流を検出する手
段と、予め定めた手順に従って制御・記憶・演算処理を
行う制御装置とを有し、予め定めた停止指令電流に基づ
き上記ポンプおよびモータを停止させるようにして成る
給水装置において、上記モータの主回路電圧を検出する
手段を設け、この電圧変動を測定した値により、上記モ
ータの運転電流を検出する手段により測定した電流値ま
たは上記の予め定めた停止指令電流の値を補正するよう
にしたことを特徴とする給水装置の運転制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP964989A JP2857401B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 給水装置の運転制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP964989A JP2857401B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 給水装置の運転制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02191898A JPH02191898A (ja) | 1990-07-27 |
JP2857401B2 true JP2857401B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=11726064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP964989A Expired - Lifetime JP2857401B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 給水装置の運転制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2857401B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6343459B2 (ja) * | 2014-02-14 | 2018-06-13 | テラル株式会社 | 給水装置 |
-
1989
- 1989-01-20 JP JP964989A patent/JP2857401B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02191898A (ja) | 1990-07-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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