JP6637692B2 - ポンプ装置、及びその運転制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータにより速度制御される電動機によって駆動するポンプ装置に係り、ポンプの運転制御に関する。
ポンプの吐き出し側圧力値が許容圧力範囲内に収まるように制御するポンプ装置では、使用水量が少なくなった場合、即ち少水量の場合には、ポンプを停止させ、省エネ運転とする方法が知られている。
少水量を検出する方法として、流量計や流量スイッチなどの機械的な流量検出手段を用いる方法の他に、インバータの出力する周波数の増減により使用水量を推定する方法が特開平9−112437号公報(特許文献1)に開示されている。
特開平9−112437号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、使用水量に対して全揚程が大きく変化しない水量域を持つ性能特性のポンプにおいては、使用水量が減少してもポンプの吐き出し側圧力(特許文献1における圧力センサー11の検出圧力)が上昇しないため、インバータの出力する周波数を下げる処理(特許文献1におけるモータ回転数を減ずる処理)が行われず、結果、インバータの出力する周波数が使用水量に対し過大になり、使用水量を適切に把握できない恐れがある。これにより出力周波数が使用水量を少水量とみなす周波数(特許文献1における停止判定許可周波数)まで下がらず、少水量停止を行わないことも起こり得る。
そこで、本発明では、ポンプの性能特性に関わらず、適切に使用水量を検出することで、最適な出力周波数を決定し、少水量時には確実にポンプを停止させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、その一例を挙げるならば、ポンプと、ポンプを駆動する電動機と、電動機に駆動電圧を供給する電力変換装置と電力変換装置の駆動電圧の周波数を変化させることで電動機の回転数を制御する演算処理部とを有するインバータと、ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、インバータによりポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置であって、演算処理部は、電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げるように構成する。
本発明によれば、機械的な流量検出手段を用いずに、水量に応じた最適なポンプ回転数制御を行うことが可能となり、ポンプの省エネ運転を行うことが可能となる。
実施例1における使用水量に対して全揚程が大きく変化しない水量域を持つポンプの性能特性と、その性能特性の一部を拡大した図である。 実施例1におけるポンプ装置の全体構成を示す図である。 実施例1におけるインバータの記憶部のデータ内容のうち揮発性メモリの内容を示す図である。 実施例1におけるインバータの記憶部のデータ内容のうち不揮発性メモリの内容を示す図である。 実施例1におけるメイン制御処理フローを示す図である。 実施例1におけるポンプ状態確認処理フローを示す図である。 実施例1におけるポンプ制御処理のうち運転モード処理フローを示す図である。 実施例1におけるポンプ制御処理のうち手動運転処理フローを示す図である。 実施例1におけるポンプ制御処理のうち自動運転処理フローの冒頭にて処理する非圧力制御処理フローを示す図である。 実施例1におけるポンプ制御処理のうち運転開始処理フローを示す図である。 実施例1におけるポンプ制御処理のうち少水量検出処理フローを示す図である。 実施例1におけるポンプ制御処理のうち圧力制御処理フローを示す図である。 実施例1におけるポンプ制御処理のうち周波数低減処理フローを示す図である。 実施例1におけるポンプ制御処理のうち昇圧停止処理フローを示す図である。 実施例2におけるポンプ制御処理のうち周波数低減処理フローを示す図である。 実施例3におけるポンプ制御処理のうち周波数低減処理フローを示す図である。 実施例4におけるポンプ制御処理のうち圧力制御処理フローを示す図である。 実施例4におけるポンプ制御処理のうち周波数低減処理フローを示す図である。 実施例5におけるポンプ制御処理のうち圧力制御処理フローを示す図である。 実施例5におけるポンプ制御処理のうち周波数低減処理フローを示す図である。 実施例5におけるポンプ制御処理のうちデータ記憶処理フローを示す図である。 実施例6におけるポンプ制御処理のうち圧力制御処理フローを示す図である。 実施例6におけるポンプ制御処理のうち周波数低減処理フローを示す図である。 実施例6におけるポンプ制御処理のうちデータ記憶処理フローを示す図である。 実施例1における電力変換装置の回路構成図である。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
本実施例は、インバータの出力する周波数が所定時間において変化がない場合に、インバータは出力する周波数を下げるよう制御するものである。
まず、図1を用いて本実施例を用いた場合の給水制御の圧力変化、周波数変化の様子を説明する。図1(A)は、使用水量に対して全揚程が大きく変化しない水量域を持つポンプの性能特性図である。横軸が水量、縦軸が吐出圧と電流値である。周波数HF1でポンプを運転させた時の水量に対する吐出圧の変化を曲線FH1で表す。同様に周波数HF2、HF3、HF4、HF5で運転させた場合の吐出圧の変化をそれぞれ曲線FH2、FH3、FH4、FH5で表す。一般的なポンプ特性として同じ周波数で運転した場合、水量が増えると吐出圧が下がるため、水量−吐出圧の特性は右肩下がりの曲線となる。水量に対する吐出圧の低下量はポンプ内部の羽根車の形状などにより変化する。
周波数HF1でポンプを運転させた時の水量に対する電流値の変化を曲線FA1で表す。同様に周波数HF2、HF3、HF4、HF5で運転させた場合の電流値の変化をそれぞれ曲線FA2、FA3、FA4、FA5で表す。一般的なポンプ特性として同じ周波数で運転した場合、水量が増えると電流値が上がるため、水量−電流値の特性は右肩上がりの曲線となる。水量に対する電流値の上昇量も同じくポンプ内部の羽根車の形状などにより変化する。
顧客仕様点が仮に水量Q4、吐出圧H4であった場合、推定末端圧一定制御であれば配管抵抗を加味し、使用水量に対して自動運転における給水圧(目標圧力)は図中のH1からH2、H3、H4、H5を通る曲線のように変化する。配管抵抗を一次近似した場合はH1からH2、H3、H4、H5は一直線上に並ぶ。目標圧力の上下に点線で示した曲線NCU、NCLはそれぞれ目標圧力に誤差許容値を加えた、或いは誤差許容値を引いた曲線であり、吐出圧がこの曲線NCU、NCLの範囲に収まるように給水制御を行うことで安定した給水を行なうことができる。
図1(A)の一点鎖線枠Aの部分およびA’の部分の拡大図を、図1(B)に示す。図1(B)において、従来の制御方法であれば、仮にa’点(水量Qa’、周波数HF1−2)で運転していた状態から水量がQaまで減少すると吐出圧はNCUに達する。よって周波数をHF1−1まで下げる(後述する図12の460ステップから472、473ステップの流れに該当)。さらに水量がQbまで減少すると吐出圧は再びNCUに達するため、周波数をHF1まで下げる(図中の黒丸の軌跡をたどる)。
従来の制御方法に対し、本実施例における制御方法を用いた場合は、a’点(水量Qa’、周波数HF1−2)で運転している状態が続くようであれば、吐出圧がNCUまで達しなくても周波数をHF1−1まで下げる(図中の白丸の軌跡をたどる)(後述する図13の490ステップから491、520、545、546ステップの流れに該当)。同様に水量b’点で運転している状態が続けば、周波数をHF1まで下げる。
例えば、後述する少水量であると判定する少水量周波数(判定速度)HFLがHF1−1であったとすると、従来の制御方法では水量がQbまで減少しないとポンプは停止判断(後述する図11の390、400、410ステップ)をしないが、本実施例における制御方法を用いた場合は水量Qb’から停止判断を始める。
さらに、上述の本実施例の制御を取り入れることにより、電流値を低減することができる。出力電流値は従来の制御方法であれば水量QaからQa’においてFA1−2となり、本実施例の制御方法であればFA1−1となる。よって、その差は図において網掛けで示すQa、Qa’、FA1−1、FA1−2で囲まれる領域の分である。同様に水量QbからQb’においてQb、Qb’、FA1、FA1−1で囲まれる領域の分が電流値を低減できる量である。消費電力は電圧および電流のそれぞれに比例し、さらには電圧/周波数一定制御のインバータの場合、出力電圧は周波数に比例するので、本実施例を用いることで、省エネ効果をECO、インバータ出力最大電圧をVmax、Vmax出力時の出力周波数をFmax、定数をkとすると、水量Qaにおいては式1で示される省エネ効果を得られる。
ECO = (“HF1−2”−“HF1−1”)÷“Fmax”דVmax”×
×(“FA1−2”−“FA1−1”)× k ・・・ 式1
次に、本実施例のポンプ装置の全体構成について説明する。図2において、10はポンプを示し、20で示す電動機で駆動されている。ポンプの吸込み側は、11で示す吸込み管を介して水源側と接続される。水源側は、直結方式では図示していない水道本管からの水の供給を受け、受水槽方式では図示していない受水槽から水の供給を受ける。12は給水管(吐出し管)を示し、52は、給水管12に備わり、ここの水圧(ポンプの吐き出し側圧力)に応じて電気信号を発する圧力検出手段である。この圧力検出手段の検出値を基にポンプの吐き出し側圧力を制御(例えば吐出圧一定制御、推定末端圧一定制御)する。更に、需要側として、給水管12の端末の先が直送式の場合には、需要側給水管と接続して、例えば集合住宅等の水栓に給水する。高置水槽式の場合には。この需要側給水管と接続して高置水槽へ給水する。
30で示すインバータは、電源側より電源の供給を受け、32で示す電力変換装置により出力電圧の周波数を変化させることで、電動機20の回転速度を変化させ駆動する。31は演算処理部であり、33で示す記憶部に記憶された制御パラメータに従い、34で示す信号処理部から入力された信号に応じて、電動機20の運転/停止および回転速度変化を行う。信号処理部34と圧力検出手段52は圧力信号線51で接続され、圧力検出手段52で検出した吐き出し圧力値が信号処理部34に入力される。
図25に、本実施例における電力変換装置32の回路構成図を示す。図25において、入力される交流電力は順変換器61で直流電力に変換される。変換された直流電力は、平滑コンデンサ62により平滑された後に、パワースイッチング素子により構成される逆変換器63にて任意の周波数の交流電力に変換されて電動機20に供給される。逆変換器63は駆動回路67により駆動される。温度検出器66で検出された温度情報は制御回路64に入力され、駆動回路67は制御回路64からの指令により制御され、例えば電動機温度が異常に高い場合には電動機への電力供給を停止する。制御回路64に接続された操作表示部65により各種設定を行うことができる。
図3に、インバータ30の記憶部33に記憶する、揮発性メモリの内容を示す。
揮発性メモリの1001番地にはポンプ吐き出し側圧力(吐出圧)DpNを記憶する。1002番地にはインバータが電動機に対し出力している周波数(運転速度)HzNを記憶し、1003番地にはインバータの出力電流値(負荷電流)AmNを記憶する。1004番地にはその時点の使用水量に対し、ポンプが出力すべき吐出圧である目標圧力HsNを記憶する。
1005番地には外部から入力される運転モードRSNを記憶する。例えば信号入出力部34に制御線を用いて手動運転信号が入力されればRSNを1とし、自動運転信号が入力されればRSNを2とする。
1006番地にはポンプ状態PSNを記憶する。ポンプに対し停止の指示をしている状態は0(停止)とし、運転の指示をしている状態は1(運転中)とする。
1007番地にはインバータが電動機に対し出力する目標である周波数(指令周波数、指示速度)HzCを記憶する。インバータは所定時間をかけて電動機をある周波数(運転速度)から指令周波数(指示速度)まで速度を変化させる。よって、定速運転中は指令周波数と出力周波数が一致するが、電動機の加速中あるいは減速中は指令周波数と出力周波数に差が生じる。
1008番地には外部から入力される運転指令信号RCNを記憶する。例えば信号入出力部34に制御線を用いて運転指令信号が入力されればRCNを1とし、入力されていなければRCNを0とする。1009番地には同様に外部から入力される停止指令信号SCNを記憶する。停止指令信号が入力されればSCNを1とし、入力されていなければSCNを0とする。運転指令信号と停止指令信号を1つの制御線で制御し、信号が入力されている時はRCNを1、SCNを0、信号が入力されていない時はRCNを0、SCNを1としても良い。
1010番地には外部から入力される定速運転指令信号CCNを記憶する。例えば信号入出力部34に制御線を用いて定速運転指令信号が入力されればCCNを1とし、入力されていなければCCNを0とする。
1011番地にはポンプが停止した直後に圧力が急激に下がることがないよう、ポンプ停止前に昇圧運転を行なっていることを示す停止前昇圧運転フラグSTFを記憶する。STFが0であれば通常運転中であり、STFが1であれば停止前昇圧運転中である。
1051番地には少水量検出タイマの残り時間TN1を記憶する。1052番地には一定周波数継続タイマの残り時間TN2を記憶する。タイマの残り時間が0でない時はタイマが運転中であり、タイマの残り時間がカウントダウンし0になった時、タイマは停止中となる。なお、本実施例において、揮発性メモリの1201番地から1504番地は使用しない。
図4に、インバータ30の記憶部33に記憶する、不揮発性メモリの内容を示す。
不揮発性メモリの2001番地にはポンプが自動運転する際に水量0(締切運転)で目標とする圧力(最低目標圧力)H1を記憶する。2002番地にはポンプが自動運転する際に最大水量で目標とする圧力(最高目標圧力)H5を記憶する。需要側末端での圧力が一定となるように推定し、給水制御を行う場合(推定末端圧一定制御の場合)配管抵抗を加味しH1<H5とする。需要側末端を意識せず、ポンプ装置の吐き出し側圧力を一定にするよう給水制御を行う場合(吐出圧一定制御の場合)H1=H5とする。
2003番地にはポンプが運転を開始する始動圧力Honを記憶する。2004番地にはポンプが停止前に昇圧する際の目標とする圧力Hofを記憶する。
2005番地にはポンプが水量0(締切運転)で吐出圧H1となるよう運転した際の出力周波数である最低制御周波数HF1を記憶する。2006番地にはポンプが最大水量で吐出圧H5となるよう運転した際の出力周波数である最高制御周波数HF5を記憶する。
2007番地には少水量であると判定する少水量周波数(判定速度)HFLを記憶する。2008番地には加速処理において出力周波数に加える値(周波数加算値)HFAを記憶する。2009番地には減速処理において出力周波数より引く値(周波数減算値)HFDを記憶する。
2010番地には手動運転を行う際の指令周波数(手動運転時の運転速度)HFMを記憶する。2011番地には定速運転を行う際の指令周波数(定速運転時の運転速度)HFCを記憶する。
2012番地には吐出圧DpNと目標圧力HsNの差の許容値NCDを記憶する。この許容値を超えた場合、加速処理または減速処理を行うことで水量に対し最適な吐出圧となるように制御する。
2051番地には少水量検出タイマの設定値(少水量検出時間)TM1を記憶する。2052番地には一定周波数継続タイマの設定値(周波数確認時間)TM2を記憶する。なお、本実施例において、不揮発性メモリの2201番地から2693番地は使用しない。
図5は、本実施例におけるメイン制御処理フロー図である。図5において、まず100ステップでインバータ内の各種機能の初期化処理を行い、以下200ステップと300ステップの各制御を繰り返し実行する。200ステップではポンプ状態確認処理を行い、運転状態を揮発性メモリに記憶させる。300ステップではポンプ制御処理を行い、入力された信号に従いポンプを制御し、自動運転モードの場合には圧力制御を行う。
図6は、本実施例におけるポンプ状態確認処理フロー図である。図6において、201ステップで現在の吐出圧をDpNに記憶する。202ステップで現在の出力周波数をHzNに記憶する。203ステップで現在の出力電流値をAmNに記憶し、メイン制御フローに戻る。
図7は、本実施例におけるポンプ制御処理のうち運転モード処理フロー図である。図7において、310ステップで運転モードRSNの判定を行い、0(切)であれば320ステップに進み、1(手動運転)であれば330ステップに進み、2(自動運転)であれば350ステップに進む。320ステップでポンプ状態PSNが1(運転)であるか判定を行い、PSNが1(運転)であれば321ステップで指令周波数HzCに0を設定し、322ステップでPSNに0(停止)を設定し、メイン制御フローに戻る。320ステップでPSNが0(停止)であれば、何も処理を行わず、メイン制御フローに戻る。RSNが0(切)である場合に運転状態の確認を行うのは、運転モードを切り替えた後、0(切)のモードにおいてポンプを確実に停止させておくためである。
図8は、本実施例におけるポンプ制御処理のうちの手動運転処理フロー図である。図8において、330ステップで運転指令信号が入力されている(RCNが1)か判定を行い、RCNが1の場合には331ステップで指令周波数HzCに手動運転周波数HFMを設定し、332ステップでポンプ状態PSNに1(運転)を設定し、340ステップに進む。330ステップで運転指令信号が入力されていなければ(RCNが0であれば)、何も処理を行わず、340ステップに進む。340ステップで停止指令信号が入力されている(SCNが1)か判定を行い、SCNが1の場合には341ステップでHzCに0を設定し、342ステップでPSNに0(停止)を設定し、メイン制御フローに戻る。340ステップで停止指令信号が入力されていなければ(SCNが0であれば)、何も処理を行わず、メイン制御フローに戻る。
図9は、本実施例におけるポンプ制御処理のうちの自動運転処理フローの冒頭にて処理する非圧力制御処理フロー図である。なお、図9から図14の処理フローは全て自動運転処理フローの一部である。図9において、350ステップで定速運転指令信号が入力されている(CCNが1)か判定を行い、CCNが1の場合には351ステップで指令周波数HzCに定速運転周波数HFCを設定し、352ステップでポンプ状態PSNに1(運転)を設定し、メイン制御フローに戻る。350ステップで定速運転指令信号が入力されていなければ(CCNが0であれば)、360ステップに進む。360ステップでPSNが1(運転)であるか判定を行い、1(運転)であれば370ステップに進み、0(停止)であれば380ステップに進む。370ステップで停止前昇圧運転中である(STFが1)か判定を行い、1(昇圧運転中)であれば550ステップに進み、0(通常運転中)であれば390ステップに進む。
図10は、本実施例におけるポンプ制御処理のうちの運転開始処理フロー図である。図10において、380ステップで吐出圧DpNが始動圧力Hon未満であるか判定を行い、DpNがHon未満であれば381ステップで指令周波数HzCに最低制御周波数HF1を設定し、382ステップでポンプ状態PSNに1(運転)を設定し、メイン制御フローに戻る。380ステップでDpNがHon未満である場合、何も処理を行わず、メイン制御フローに戻る。
図11は、本実施例におけるポンプ制御処理のうちの少水量検出処理フロー図である。図11において、390ステップで出力周波数HzNが少水量周波数HFL未満であるか判定を行い、HzNがHFL未満であれば400ステップに進み、HzNがHFL未満でなければ391ステップで少水量検出タイマを停止させ(TN1に0を設定し)、420ステップに進む。400ステップで少水量検出タイマTN1が運転中である(TN1が0ではない)か判定を行い、運転中であれば401ステップでTN1をカウントダウンし(値を減少させ)、410ステップに進む。400ステップでTN1が停止中(TN1が0)であれば、402ステップでTN1に少水量検出時間TM1を設定し、420ステップに進む。410ステップでTN1が0であれば411ステップに進み、411ステップで停止前昇圧運転処理を行う。停止前昇圧運転処理では、例えば加速にかける時間を長くするなど昇圧運転を行うのに適した制御パラメータに変更する。その後、412ステップで停止前昇圧運転フラグSTFを1(昇圧運転中)に設定し、メイン制御フローに戻る。410ステップでTN1が0でなければ、420ステップに進む。
図12は、本実施例におけるポンプ制御処理のうちの圧力制御処理フロー図である。図12において、420ステップで出力周波数HzNが指令周波数HzCと等しいか判定を行い、HzNがHzCと等しければ、421ステップでHzNと最低目標圧力H1、最高目標圧力H5、最低制御周波数HF1、最高制御周波数HF5から目標圧力HsNを算出し、430ステップに進む。算出には次の式2(一次式近似)や式3(二次式近似)を用いる。
HsN = (HzN−HF1)÷(HF5−HF1)
×(H5−H1)+H1 ・・・式2
HsN = ( (HzN−HF1)÷(HF5−HF1) )1/2
×(H5−H1)+H1 ・・・式3
420ステップでHzNがHzCと等しくなければ、メイン制御フローに戻る。
430ステップでDpNがHsNより圧力誤差許容値NCD以上低いか判定を行い、DpNがHsNよりNCD以上低ければ、471ステップで加速処理を行う。加速処理では、次の指令周波数HzCを求めるため現在の出力周波数HzNに周波数加算値HFAを加える。430ステップでDpNがHsNよりNCD以上低くなければ、460ステップでDpNがHsNよりNDC以上高いか判定を行い、DpNがHsNよりNCD以上高ければ、472ステップで減速処理を行う。減速処理では、次のHzCを求めるためHzNから周波数減算値HFDを引く。460ステップでDpNがHsNよりNCD以上高くなければ、490ステップに進む。471ステップの加速処理、または472ステップの減速処理の後、473ステップで指令周波数HzCを設定し、474ステップで一定周波数継続タイマTN2を停止させ(TN2に0を設定し)、メイン制御フローに戻る。
図13は、本実施例におけるポンプ制御処理のうちの周波数低減処理フロー図である。図13において、490ステップで一定周波数継続タイマTN2が運転中である(TN2が0ではない)か判定を行い、運転中であれば491ステップでTN2をカウントダウンし(値を減少させ)、520ステップに進む。490ステップでTN2が停止中(TN2が0)であれば、512ステップでTN2に周波数確認時間TM2を設定し、メイン制御フローに戻る。520ステップでTN2が0であれば545ステップに進み、545ステップで減速処理を行う。その後、546ステップで指令周波数HzCを設定し、メイン制御フローに戻る。520ステップでTN2が0でなければ、何も処理を行わず、メイン制御フローに戻る。なお、545ステップでの減速処理で周波数を下げた結果、次の制御ステップとして、図12、430ステップで圧力確認し圧力下がったら加速処理471で、もとの周波数に戻すことで、吐出圧を目標範囲内で制御できる。
図14は、本実施例におけるポンプ制御処理のうちの昇圧停止処理フロー図である。550ステップで吐出圧DpNが停止時昇圧目標圧力Hofに達しているか判定を行い、達していれば551ステップで指令周波数HzCに0を設定し、552ステップでポンプ状態PSNに0(停止)を設定し、553ステップで停止前昇圧運転フラグSTFを0(通常運転)に設定し、メイン制御フローに戻る。550ステップでDpNがHofに達していない場合、554ステップで加速処理を行い、555ステップでHzCを設定し、メイン制御フローに戻る。
例えば、出力周波数が指令周波数と等しい状態で、吐出圧と目標圧力の差分が許容値以内であり、一定周波数継続タイマで設定した時間の間、吐出圧と目標圧力の差分が許容値以内を維持し続ければ、一定周波数継続タイマが終了した後に、図13の545ステップで減速処理を行い、指令周波数を下げ、メインの処理フローに戻る。指令周波数を下げてから実際に出力周波数が下がるまでには少しの時間差が発生する。図5のループ処理を繰り返し、出力周波数が指令周波数と等しくなってから、図12の420ステップを実行した際、吐出圧と目標圧力の差分が許容値以上に離れていれば、471ステップの加速処理、あるいは472ステップの減速処理を行う。吐出圧と目標圧力の差分が許容値以内であれば、再び一定周波数継続タイマを設定し、タイマの終了を待つ。
一定周波数継続タイマが動いている間に吐出圧と目標圧力の差分が許容値を超えてしまえば加速処理、または減速処理を行なって、タイマを停止する。その後に吐出圧と目標圧力の差分が許容値以内になって一定周波数継続タイマを再開する場合には図13の512ステップでタイマに確認時間TM2を再設定する。
一定周波数継続タイマが終了して指令周波数を下げた後、もし水量に対して周波数が低すぎれば吐出圧は下がることとなる。その場合は471ステップで加速処理を行うことで指令周波数を上げ、吐出圧を上げるよう処理を行う。
本実施例は、インバータの出力する周波数が所定時間において変化がない場合に、インバータは出力する周波数を下げるよう制御するものであるが、周波数の変化はある程度の許容範囲を持っていて、その許容範囲内であれば、周波数の変化はないと見做して制御するようにしても良い。
以上のように、本実施例は、ポンプと、ポンプを駆動する電動機と、電動機に駆動電圧を供給する電力変換装置と電力変換装置の駆動電圧の周波数を変化させることで電動機の回転数を制御する演算処理部とを有するインバータと、ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、インバータによりポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置であって、演算処理部は、電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げるように構成する。
また、ポンプと、ポンプを駆動する電動機と、電動機に駆動電圧の周波数を変化させることで電動機の回転数を制御するインバータと、ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、インバータによりポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置の運転制御方法であって、インバータの出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、インバータの出力する駆動電圧の周波数を下げるように構成する。
これにより、機械的な流量検出手段を用いずに、水量に応じた最適なポンプ回転数制御を行うことが可能となり、ポンプの省エネ運転を行うことが可能となる。
本実施例は、インバータの出力する電流値が所定時間において増大した場合には、インバータは出力する周波数を下げないよう制御するものである。すなわち、周波数が一定の状態において、吐出圧が変化していなくても電流値が増大するということは、水量−電流値の特性より水量が増大していることが推測できるため、インバータの出力周波数を下げないように制御する。
本実施例のポンプ装置の全体構成は実施例1と同様であるので説明を割愛する。本実施例におけるインバータの記憶部に記憶する揮発性メモリの内容のうち1201番地には判定開始時の電流値AmJを記憶する。また、本実施例のインバータの記憶部に記憶する不揮発性メモリの内容のうち2201番地には電流の許容値NCAを記憶する。揮発性メモリに記憶された電流値AmJが一定周波数継続タイマが停止するまでに上昇し、その上昇量が許容値NCAを超えた場合には、インバータは出力する周波数を下げない。その他の揮発性メモリ、不揮発性メモリの内容は実施例1と同様であるので説明を割愛する。
本実施例の制御フローは、実施例1の制御フローにおいて、図13を図15に置き換えたものである。図15の490ステップで一定周波数継続タイマTN2が運転中である(TN2が0ではない)か判定を行い、運転中であれば491ステップでTN2をカウントダウンし(値を減少させ)、500ステップに進む。490ステップでTN2が停止中(TN2が0)であれば、512ステップでTN2に周波数確認時間TM2を設定し、513ステップで出力電流値AmNを判定開始時の電流値AmJに記憶し、メイン制御フローに戻る。500ステップで出力電流値AmNがAmJより電流誤差許容値NCA以上高いか判定を行い、AmNがAmJよりNCA以上高ければ、501ステップで一定周波数継続タイマTN2を停止させ(TN2に0を設定し)、メイン制御フローに戻る。500ステップでAmNがAmJよりNCA以上高くなければ、520ステップに進む。520ステップでTN2が0であれば545ステップに進み、545ステップで減速処理を行う。その後、546ステップで指令周波数HzCを設定し、メイン制御フローに戻る。520ステップでTN2が0でなければ、何も処理を行わず、メイン制御フローに戻る。
本実施例によれば、出力電流値の変化から使用水量の変動を推定することで、使用水量が増加している状態において出力周波数を下げることによるポンプの吐き出し側圧力の低下を防ぐことができる。
本実施例は、インバータの出力する電流値が所定時間において減少した場合に、インバータは出力する周波数を下げるよう制御するものである。すなわち、周波数が一定の状態において、吐出圧が変化していなくても、電流値が減少するということは水量−電流値の特性より水量が減少していることが推測できるため、インバータの出力周波数を下げるように制御する。
本実施例のポンプ装置の全体構成は実施例1と同様であるので説明を割愛する。本実施例のインバータの記憶部に記憶する揮発性メモリの内容のうち1201番地には実施例2と同様に判定開始時の電流値AmJを記憶する。また、本実施例のインバータの記憶部に記憶する不揮発性メモリの内容のうち2201番地には実施例2と同様に電流の許容値NCAを記憶する。揮発性メモリに記憶された電流値AmJが、一定周波数継続タイマが停止するまでに減少し、その減少量が許容値NCAを超えた場合に、インバータは出力する周波数を下げる。その他の揮発性メモリ、不揮発性メモリの内容は実施例1と同様であるので説明を割愛する。
本実施例の制御フローは、実施例1の制御フローにおいて、図13を図16に置き換えたものである。
図16において、490ステップで一定周波数継続タイマTN2が運転中である(TN2が0ではない)か判定を行い、運転中であれば491ステップでTN2をカウントダウンし(値を減少させ)、520ステップに進む。490ステップでTN2が停止中(TN2が0)であれば、512ステップでTN2に周波数確認時間TM2を設定し、513ステップで出力電流値AmNを判定開始時の電流値AmJに記憶し、メイン制御フローに戻る。520ステップでTN2が0であれば530ステップに進み、530ステップで出力電流値AmNがAmJより電流誤差許容値NCA以上低いか判定を行い、AmNがAmJよりNCA以上低ければ、545ステップに進み、545ステップで減速処理を行う。その後、546ステップで指令周波数HzCを設定し、メイン制御フローに戻る。530ステップでAmNがAmJよりNCA以上低くなければ、547ステップでTN2に周波数確認時間TM2を再度設定し、メイン制御フローに戻る。
本実施例によれば、出力電流値の変化から使用水量の変動を推定することで、より正確に使用水量の減少を検出することができる。さらには、正確に使用水量の減少を検出できるため出力周波数のみから判断する場合よりも短い時間で使用水量の減少の判定を行なっても問題なく、早い段階で出力周波数を下げることによって省エネ運転となる。
本実施例は、インバータの出力する周波数を下げた後、ポンプの吐き出し側圧力が低下しなかった場合には、出力する周波数の変化を確認する時間を短くするよう制御するものである。すなわち、周波数を低下させても吐出圧が低下しないのは、出力周波数が現在の水量に対し十分であるだけなく、場合によっては締切運転であることも考えられる。締切運転の場合にはポンプが過熱してしまう恐れもあるため、素早く周波数を減少させ、ポンプの停止判断を行う周波数未満にする。
本実施例のポンプ装置の全体構成は実施例1と同様であるので説明を割愛する。本実施例のインバータの記憶部に記憶する揮発性メモリの内容のうち1401番地には定水量フラグQSFを記憶する。一定の水量と判断し、周波数を下げた場合にはQSFを1とし、その後、圧力が下がり加速処理を行なった場合にはQSFを0とする。また、本実施例のインバータの記憶部に記憶する不揮発性メモリの内容のうち2401番地には定水量時の周波数確認時間TM3を記憶する。定水量フラグQSFが1のまま一定周波数継続タイマの運転を開始する場合、即ち周波数を下げても圧力が下がらず、さらに周波数を下げるか確認する場合、その確認時間を通常の確認時間TM1より短いTM3とする。その他の揮発性メモリ、不揮発性メモリの内容は実施例1と同様であるので説明を割愛する。
本実施例の制御フローは、実施例1の制御フローにおいて図12の破線枠Bの部分を図17に置き換え、図13を図18に置き換えたものである。
図17において、430ステップでDpNがHsNより圧力誤差許容値NCD以上低いか判定を行い、DpNがHsNよりNCD以上低ければ、431ステップで定水量フラグQSFを1(定水量)に設定し、471ステップで加速処理を行う。加速処理では、次の指令周波数HzCを求めるため現在の出力周波数HzNに周波数加算値HFAを加える。430ステップでDpNがHsNよりNCD以上低くなければ、460ステップでDpNがHsNよりNDC以上高いか判定を行い、DpNがHsNよりNCD以上高ければ、472ステップで減速処理を行う。減速処理では、次のHzCを求めるためHzNから周波数減算値HFDを引く。460ステップでDpNがHsNよりNCD以上高くなければ、490ステップに進む。471ステップの加算処理、または472ステップの減算処理の後、473ステップで指令周波数HzCを設定する。
図18の490ステップで一定周波数継続タイマTN2が運転中である(TN2が0ではない)か判定を行い、運転中であれば491ステップでTN2をカウントダウンし(値を減少させ)、520ステップに進む。490ステップでTN2が停止中(TN2が0)であれば、510ステップで定水量フラグQSFが1(定水量)であるか判定を行い、QSFが1であれば511ステップでTN2に定水量時の周波数確認時間TM3を設定し、メイン制御フローに戻る。510ステップでQSFが0であれば、512ステップでTN2に周波数確認時間TM2を設定し、メイン制御フローに戻る。520ステップでTN2が0であれば545ステップに進み、545ステップで減速処理を行う。その後、546ステップで指令周波数HzCを設定し、548ステップで定水量フラグQSFを1(定水量)に設定し、メイン制御フローに戻る。520ステップでTN2が0でなければ、何も処理を行わず、メイン制御フローに戻る。
本実施例によれば、繰り返し使用水量の確認を行う場合の確認時間を短くすることで、早く出力周波数を下げることができ、省エネ運転となる。繰り返しの確認を行う場合だけでなく単純に常に確認時間を短くした場合には、使用水量が変化していない状態において出力周波数を下げることによるポンプの吐き出し側圧力低下の起きる頻度が多くなり、吐き出し側圧力が不安定となる。同様に周波数を下げる際の周波数低減量を大きくすることは、ポンプの吐き出し側圧力が大きく減少するおそれがある。よって、繰り返し使用水量の確認を行う場合のみ確認時間を短くし、1回の周波数低減量を大きくしないことで安定した給水制御が可能となる。
本実施例は、インバータの出力する周波数を下げる際、周波数を下げる前のインバータの出力周波数、出力電流値と、ポンプの吐き出し側圧力を記憶しておき、インバータの出力する周波数を下げた後、ポンプの吐き出し側圧力が低下した場合には、吐き出し側圧力が低下したことを記憶し、次にインバータの出力周波数、出力電流値と、ポンプの吐き出し側圧力の値が、吐き出し側圧力が低下した際の記憶されている値に対して所定の誤差範囲内にある状態になった場合には、インバータは出力する周波数を下げないよう制御するものである。すなわち、記憶された運転状態と同じ運転状態で周波数を低下させれば吐き出し側圧力が低下するのは明らかであるので、周波数を下げないようにする。
本実施例のポンプ装置の全体構成は実施例1と同様であるので説明を割愛する。本実施例のインバータの記憶部に記憶する揮発性メモリの内容のうち1501番地には候補データ確認フラグDCFを記憶する。1502番地には一定の水量と判断し、周波数を下げる前の出力周波数(出力周波数候補データ)HzSを記憶する。1503番地には同様に周波数を下げる前の出力電流値(出力周波数候補データ)AmSを記憶する。1504番地には同様に周波数を下げる前の吐出側圧力(吐出側圧力候補データ)DpSを記憶する。また、本実施例のインバータの記憶部に記憶する不揮発性メモリの内容のうち2501番地には出力周波数候補データHzSと後述する確定データの出力周波数を比較する際の誤差として許容する値(周波数誤差許容値)NHzを記憶する。2502番地には同様に電流値誤差許容値NAmを記憶する。2503番地には同様に吐出圧誤差許容値NDpを記憶する。
2511番地から2593番地は確定データを記憶するデータ領域である。このデータ領域に記憶されている値が0の場合は空き領域とする。候補データ確認フラグDCFを1とし、その後、圧力が下がり加速処理を行なった場合には候補データHzS、AmS、DpSをそれぞれ確定データのデータ領域のうち空き領域に記憶し、候補データ確認フラグを0とする。DCFを1とした後、減速処理を行なった場合、或いは加速処理や減速処理を行わず、再び一定周波数確認の処理を行う場合、DCFを0に設定する。これにより周波数を下げた結果、圧力が低下した場合のみデータが確定データに記憶される。確定データの中に候補データに近い値がある場合、候補データを空き領域に記憶するのではなく、近い値の確定データを上書きしても良い。また、逆に確定データの中に候補データに近い値(誤差範囲内)がある場合、データを保存せずデータ領域を節約しても良い。確定データは常に周波数、電流値、吐出圧のデータを1組(例えばHN1、AN1、DN1で1組、HN2、AN2、DN2で1組)として扱い、1組ごとに比較、保存を行う。その他の揮発性メモリ、不揮発性メモリの内容は実施例1と同様であるので説明を割愛する。
本実施例の制御フローは、実施例1の制御フローにおいて図12の破線枠Bの部分を図19に置き換え、図13を図20および図21に置き換えたものである。
図19において、430ステップでDpNがHsNより圧力誤差許容値NCD以上低いか判定を行い、DpNがHsNよりNCD以上低ければ、440ステップに進む。430ステップでDpNがHsNよりNCD以上低くなければ、442ステップで候補データ確認フラグを0(なし)に設定し、460ステップに進む。440ステップで候補データがある(DCFが1である)か判定を行い、DCFが1であれば441ステップで候補データHzS、AmS、DpSを確定データ領域(不揮発性メモリ2511から2593番地の空き領域)に記憶する。その後、442ステップで候補データ確認フラグを0(なし)に設定し、471ステップで加速処理を行う。加速処理では、次の指令周波数HzCを求めるため現在の出力周波数HzNに周波数加算値HFAを加える。440ステップで候補データがなければ(DCFが0であれば)、471ステップで加速処理を行う。460ステップでDpNがHsNよりNDC以上高いか判定を行い、DpNがHsNよりNCD以上高ければ、472ステップで減速処理を行う。減速処理では、次のHzCを求めるためHzNから周波数減算値HFDを引く。460ステップでDpNがHsNよりNCD以上高くなければ、490ステップに進む。471ステップの加算処理、または472ステップの減算処理の後、473ステップで指令周波数HzCを設定する。
図20の480ステップで確定データの中に現在の運転状態HzN、AmN、DpNと同じデータがあるか判定を行い、同じデータがある場合はメイン制御フローに戻る。480ステップで同じデータがない場合は490ステップに進む。490ステップで一定周波数継続タイマTN2が運転中である(TN2が0ではない)か判定を行い、運転中であれば491ステップでTN2をカウントダウンし(値を減少させ)、520ステップに進む。490ステップでTN2が停止中(TN2が0)であれば、512ステップでTN2に周波数確認時間TM2を設定し、メイン制御フローに戻る。520ステップでTN2が0であれば531ステップに進む。520ステップでTN2が0でなければ、何も処理を行わず、メイン制御フローに戻る。
図21の531ステップで出力周波数HzNを出力周波数候補データHzSに記憶する。続く532ステップで出力電流値AmNを出力電流値候補データAmSに記憶する。その後、533ステップで吐出側圧力DpNを吐出側圧力候補データDpSに記憶し、543ステップで候補データ確認フラグDCFを1(あり)に設定する。545ステップで減速処理を行い、546ステップで指令周波数HzCを設定し、メイン制御フローに戻る。
本実施例によれば、出力周波数を下げることによってポンプの吐き出し側圧力が低下する運転状態(出力周波数、出力電流値、吐出側圧力)を記憶しておき、同じ運転状態である場合には出力周波数を下げないことによりポンプの吐き出し側圧力が低下することを防ぐことができる。
出力周波数、ポンプの吐き出し側圧力において設定する誤差はそれぞれの最大値の1%程度が望ましい。出力電流値の誤差は同様に最大値の1%程度とする、あるいは出力電流値の比較は検出値(現在の出力電流値)が記憶値以上の場合としても良い。
本実施例は、インバータの出力する周波数を下げる際、周波数を下げる前のインバータの出力周波数、出力電流値と、ポンプの吐き出し側圧力を記憶しておき、インバータの出力する周波数を下げた後、前記ポンプの吐き出し側圧力が低下しなかった場合には、吐き出し側圧力が低下しなかったことを記憶し、次にインバータの出力周波数、出力電流値と、ポンプの吐き出し側圧力の値が、吐き出し側圧力が低下しなかった際の記憶されている値に対して所定の誤差範囲内にある状態になった場合には、インバータは出力する周波数を下げるよう制御するものである。すなわち、記憶された運転状態と同じ運転状態で周波数を低下させても吐き出し側圧力が低下しないのは明らかであるので、確認時間を待たずに周波数を下げるようにする。
本実施例のポンプ装置の全体構成は実施例1と同様であるので説明を割愛する。本実施例のインバータの記憶部に記憶する揮発性メモリの内容のうち1501番地から1504番地に記憶するデータは実施例5と同様である。また、本実施例のインバータの記憶部に記憶する不揮発性メモリの内容のうち2501番地から2503番地に記憶するデータは実施例5と同様である。2611番地から2693番地は確定データを記憶するデータ領域である。このデータ領域に記憶されている値が0の場合は空き領域とする。候補データ確認フラグDCFを1とし、その後、圧力が上がり減速処理を行なった場合、或いは加速処理や減速処理を行わず、再び一定周波数確認の処理を行う場合、候補データHzS、AmS、DpSをそれぞれ確定データのデータ領域のうち空き領域に記憶し、候補データ確認フラグを0とする。DCFを1とした後、減速処理を行なった場合、DCFを0に設定する。これにより周波数を下げた結果、圧力が低下しなかった場合のみデータが確定データに記憶される。確定データの中に候補データに近い値がある場合、候補データを空き領域に記憶するのではなく、近い値の確定データを上書きしても良い。また、逆に確定データの中に候補データに近い値(誤差範囲内)がある場合、データを保存せずデータ領域を節約しても良い。確定データは常に周波数、電流値、吐出圧のデータを1組(例えばHo1、Ao1、Do1で1組、Ho2、Ao2、Do2で1組)として扱い、1組ごとに比較、保存を行う。その他の揮発性メモリ、不揮発性メモリの内容は実施例1と同様であるので説明を割愛する。
本実施例の制御フローは、実施例1の制御フローにおいて図12の破線枠Bの部分を図22に置き換え、図13を図23および図24に置き換えたものである。
図22において、430ステップでDpNがHsNより圧力誤差許容値NCD以上低いか判定を行い、DpNがHsNよりNCD以上低ければ、442ステップで候補データ確認フラグを0(なし)に設定し、471ステップで加速処理を行う。加速処理では、次の指令周波数HzCを求めるため現在の出力周波数HzNに周波数加算値HFAを加える。430ステップでDpNがHsNよりNCD以上低くなければ、450ステップに進む。450ステップで候補データがある(DCFが1である)か判定を行い、DCFが1であれば451ステップで候補データHzS、AmS、DpSを確定データ領域(不揮発性メモリ2611から2693番地の空き領域)に記憶する。その後、452ステップで候補データ確認フラグを0(なし)に設定し、460ステップに進む。460ステップでDpNがHsNよりNDC以上高いか判定を行い、DpNがHsNよりNCD以上高ければ、472ステップで減速処理を行う。減速処理では、次のHzCを求めるためHzNから周波数減算値HFDを引く。460ステップでDpNがHsNよりNCD以上高くなければ、490ステップに進む。471ステップの加算処理、または472ステップの減算処理の後、473ステップで指令周波数HzCを設定する。
図23の480ステップで確定データの中に現在の運転状態HzN、AmN、DpNと同じデータがあるか判定を行い、同じデータがある場合は545ステップに進む。480ステップで同じデータがない場合は485ステップに進む。485ステップで候補データがある(DCFが1である)か判定を行い、DCFが1であれば486ステップで候補データHzS、AmS、DpSを確定データ領域(不揮発性メモリ2611から2693番地の空き領域)に記憶する。その後、487ステップで候補データ確認フラグを0(なし)に設定し、490ステップに進む。490ステップで一定周波数継続タイマTN2が運転中である(TN2が0ではない)か判定を行い、運転中であれば491ステップでTN2をカウントダウンし(値を減少させ)、520ステップに進む。490ステップでTN2が停止中(TN2が0)であれば、512ステップでTN2に周波数確認時間TM2を設定し、メイン制御フローに戻る。520ステップでTN2が0であれば531ステップに進む。520ステップでTN2が0でなければ、何も処理を行わず、メイン制御フローに戻る。
図24の531ステップで出力周波数HzNを出力周波数候補データHzSに記憶する。続く532ステップで出力電流値AmNを出力電流値候補データAmSに記憶する。その後、533ステップで吐出側圧力DpNを吐出側圧力候補データDpSに記憶し、543ステップで候補データ確認フラグDCFを1(あり)に設定する。545ステップで減速処理を行い、546ステップで指令周波数HzCを設定し、メイン制御フローに戻る。
本実施例によれば、出力周波数を下げてもポンプの吐き出し側圧力が低下しない(使用水量が減少している)時の運転状態(出力周波数、出力電流値、吐出側圧力)を記憶しておき、同じ運転状態である場合にはすぐに出力周波数を下げることで、省エネ運転となる。
なお、出力周波数、ポンプの吐き出し側圧力において設定する誤差はそれぞれの最大値の1%程度が望ましい。出力電流値の誤差は同様に最大値の1%程度とする、あるいは出力電流値の比較は検出値(現在の出力電流値)が記憶値以下の場合としても良い。
上記の実施例においては、インバータを別途設置するポンプとして説明したが。本発明はこれに限られることなくポンプの周囲あるいは一部にインバータ部品を配置した制御装置一体型ポンプでも同様の効果が得られることは当業者であれば明らかである。
さらに、複数台のポンプを用いた給水装置においても、インバータを用いて可変速運転を行うポンプに上記制御を適用することで本発明と同様の効果が得られる。
以上実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
10…ポンプ、11…吸込み管、12…給水管(吐出し管)、20…電動機、30…インバータ、31…演算処理部、32…電力変換部、33…記憶部、34…信号入出力部、51…圧力信号線、52…圧力検出手段

Claims (10)

  1. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧を供給する電力変換装置と該電力変換装置の駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御する演算処理部とを有するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置であって、
    前記演算処理部は、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げ、前記電力変換装置の出力する電流値が所定時間において増大した場合には、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げないことを特徴とするポンプ装置。
  2. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧を供給する電力変換装置と該電力変換装置の駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御する演算処理部とを有するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置であって、
    前記演算処理部は、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がなく、かつ前記電力変換装置の出力する電流値が所定時間において減少した場合に、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げることを特徴とするポンプ装置。
  3. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧を供給する電力変換装置と該電力変換装置の駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御する演算処理部とを有するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置であって、
    前記演算処理部は、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げ、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げた後、前記ポンプの吐き出し側圧力が低下しなかった場合には、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数の変化を確認する時間を短くすることを特徴とするポンプ装置。
  4. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧を供給する電力変換装置と該電力変換装置の駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御する演算処理部とを有するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置であって、
    前記インバータは制御パラメータを記憶する記憶部を有し、
    前記演算処理部は、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げ、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げる際、周波数を下げる前の前記電力変換装置の出力周波数、または出力電流値、あるいはその両方と、前記ポンプの吐き出し側圧力を前記記憶部に記憶し、さらに、前記駆動電圧の周波数を下げた後、前記ポンプの吐き出し側圧力が低下した場合には、吐き出し側圧力が低下したことを前記記憶部に記憶し、
    前記演算処理部は、前記電力変換装置が出力している周波数、または出力している電流値、あるいはその両方と、前記ポンプの吐き出し側圧力の値が、前記吐き出し側圧力が低下したことを記憶した際の前記記憶部に記憶されている周波数、電流値、あるいはその両方の値と、ポンプの吐き出し側圧力の値と一致、または所定の誤差範囲内にある場合には、前記電力変換装置の出力する周波数を下げないことを特徴とするポンプ装置。
  5. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧を供給する電力変換装置と該電力変換装置の駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御する演算処理部とを有するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置であって、
    前記インバータは制御パラメータを記憶する記憶部を有し、
    前記演算処理部は、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げ、前記電力変換装置の出力する駆動電圧の周波数を下げる際、周波数を下げる前の前記電力変換装置の出力周波数、または出力電流値、あるいはその両方と、前記ポンプの吐き出し側圧力を前記記憶部に記憶し、さらに、前記駆動電圧の周波数を下げた後、前記ポンプの吐き出し側圧力が低下しなかった場合には、吐き出し側圧力が低下しなかったことを前記記憶部に記憶し、
    前記演算処理部は、前記電力変換装置が出力している周波数、または出力している電流値、あるいはその両方と、前記ポンプの吐き出し側圧力の値が、前記吐き出し側圧力が低下しなかったことを記憶した際の前記記憶部に記憶されている周波数、電流値、あるいはその両方の値と、ポンプの吐き出し側圧力の値と一致、または所定の誤差範囲内にある場合には、前記電力変換装置の出力する周波数を下げることを特徴とするポンプ装置。
  6. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置の運転制御方法であって、
    前記インバータの出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、前記インバータは出力する駆動電圧の周波数を下げ、該インバータの出力する電流値が所定時間において増大した場合には、前記インバータは出力する駆動電圧の周波数を下げないことを特徴とするポンプ装置の運転制御方法。
  7. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置の運転制御方法であって、
    前記インバータの出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がなく、かつ前記インバータの出力する電流値が所定時間において減少した場合に、前記インバータは出力する駆動電圧の周波数を下げることを特徴とするポンプ装置の運転制御方法。
  8. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置の運転制御方法であって、
    前記インバータの出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、前記インバータは出力する駆動電圧の周波数を下げ、該インバータの出力する駆動電圧の周波数を下げた後、前記ポンプの吐き出し側圧力が低下しなかった場合には、前記インバータは出力する駆動電圧の周波数の変化を確認する時間を短くすることを特徴とするポンプ装置の運転制御方法。
  9. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置の運転制御方法であって、
    前記インバータの出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、前記インバータは出力する駆動電圧の周波数を下げ、前記インバータは、該インバータの出力する駆動電圧の周波数を下げることによってポンプの吐き出し側圧力が低下する運転状態である、前記インバータの出力周波数、または出力電流値、あるいはその両方と、前記ポンプの吐き出し側圧力を記憶しておき、同じ運転状態である場合には前記インバータの出力する駆動電圧の周波数を下げないようにすることを特徴とするポンプ装置の運転制御方法。
  10. ポンプと、該ポンプを駆動する電動機と、該電動機に駆動電圧の周波数を変化させることで前記電動機の回転数を制御するインバータと、前記ポンプの吐き出し側圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記インバータにより前記ポンプの吐き出し側圧力を許容圧力範囲内で駆動するように制御するポンプ装置の運転制御方法であって、
    前記インバータの出力する駆動電圧の周波数が所定時間において変化がない場合に、前記インバータは出力する駆動電圧の周波数を下げ、前記インバータは、該インバータの出力する駆動電圧の周波数を下げてもポンプの吐き出し側圧力が低下しない時の運転状態である、前記インバータの出力周波数、または出力電流値、あるいはその両方と、前記ポンプの吐き出し側圧力を記憶しておき、同じ運転状態である場合には前記インバータの出力する駆動電圧の周波数を下げるようにすることを特徴とするポンプ装置の運転制御方法。
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