JP2014185786A - 冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置 - Google Patents

冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のケースヒータや拘束通電においては、冷媒寝込みの有無に拘わらず圧縮機停止中に常時通電しており、冷媒が寝込んでいなくても通電している場合があり、無駄な電力を消費していた。
【解決手段】冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置5は、冷凍サイクル装置の圧縮機内に溜まっている冷媒を追い出す冷媒追出手段と、現在時刻を計時する時刻タイマ(現在時刻計時手段)502と、時刻タイマ502により計時された現在時刻が、予め設定入力された予熱開始予定時刻に達したときに拘束通電(冷媒追出手段)を作動させる駆動制御部(制御手段)501と、を備えている。これにより、寝込み冷媒を追い出して、無駄な電力の消費を削減する。
【選択図】図3

Description

この発明は、停止している圧縮機内に冷媒が溜まり込んでいる現象(以下、このような現象を冷媒寝込みと称する)を、空調運転開始時刻前に解消する冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置に関するものである。
従来、この種の冷媒寝込み解消技術としては、圧縮機にケースヒータを設置し、このケースヒータへ通電することにより、圧縮機の本体ケーシングを加熱するものが知られている。しかしながら、このような技術はケースヒータというハードウェア構成の設置が必要であり、部品コストが余計にかかるという難点がある。そこで、このようなハードウェア構成を用いない冷媒寝込み解消技術として、停止中の圧縮機駆動用のモータを電気的に加熱させ、その発熱を利用する技術(以下、このような技術を拘束通電と称する)が知られている。更には、下記の特許文献1に示されているように、検出した外気温度が、冷媒寝込みの可能性がある温度よりも低い場合には、圧縮機を運転させない拘束通電を行ない、拘束通電中に検出した外気温度が、冷媒寝込みの可能性がある温度よりも高くなった場合に、拘束通電による圧縮機の加熱を止めるという技術も知られている。
特開2000−292014号公報
前記した従来のケースヒータや拘束通電を用いる技術では、冷媒寝込みの有無に関わらず、常時またはデューティ制御により通電しているため、潤滑油中に冷媒が寝込んでいなくても通電している場合がある。また、上記の特許文献1に示されるような外気温度検知を行ったとしても、通電制御は常に行なわれているので、これも無駄な電力を消費していることに変わりはない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、目的とするところは、時刻または外気温度が所定条件に達したときにのみ、寝込み冷媒の追い出しを行うことにより、無駄な電力の消費を削減できる冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置を提供することである。
前記目的を達成するために、この発明に係る冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置は、冷凍サイクル装置の圧縮機内に溜まっている冷媒を追い出す冷媒追出手段と、現在時刻を計時する現在時刻計時手段と、前記現在時刻計時手段により計時された現在時刻が、予め設定入力された予熱開始予定時刻に達したときに前記冷媒追出手段を作動させる第1制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
この発明の駆動制御装置は、第1制御手段が、現在時刻計時手段により計時された現在時刻が、予め設定入力された予熱開始予定時刻に達したときに冷媒追出手段を作動させるように構成したので、空調運転開始前に寝込み冷媒の追い出しを行うことができる。これにより、従来技術と比べて、通電に要する電力量を削減できるという効果を有する。
この発明の実施の形態1〜4における冷凍サイクル装置およびその圧縮機の駆動制御装置を示す概略構成図である。 この発明の実施の形態1〜4における圧縮機の内部を示す構成図である。 この発明の実施の形態1〜4における圧縮機用の駆動制御装置の制御構成を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1における駆動制御装置の制御手順を示すフローチャートの図である。 この発明の実施の形態2における駆動制御装置の制御手順を示すフローチャートの図である。 この発明の実施の形態3における駆動制御装置の制御手順を示すフローチャートの図である。 この発明の実施の形態4における駆動制御装置の制御手順を示すフローチャートの図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1〜4における冷凍サイクル装置およびその圧縮機の駆動制御装置を示す概略構成を示している。
図1において、実施の形態1による冷凍サイクル装置6は、圧縮機3、熱源側熱交換器1、膨張弁7および利用側熱交換器2などが当該順でそれぞれ冷媒配管8を介して環状に連結され、冷媒循環可能な冷媒回路として構成されている。この冷凍サイクル装置6は冷媒回路内で矢印方向に冷媒を流すことで、利用側室内の空気調和を行なうようになっている。そして、圧縮機3には、この圧縮機3を駆動制御する駆動制御装置5が通信可能に接続されている。尚、図1中の符号4は圧縮機3の本体ケーシング39の下部に取り付けられるケースヒータであるが、このケースヒータ4については後述する。
図2はこの発明の実施の形態1〜4における圧縮機の構成を示す図である。図2において、圧縮機3は空気調和装置に汎用されている例えばスクロール圧縮機を例として示している。この圧縮機3は、密閉状に形成された本体ケーシング39を備えている。本体ケーシング39内の上部には、固定スクロールおよび揺動スクロールを組み合わせて構成される圧縮室31が設けられている。本体ケーシング39内の底部には、潤滑油38を貯留する油溜め37が形成されている。そして、本体ケーシング39内で圧縮室31と油溜め37との間には、モータ36が配置されている。モータ36は、本体ケーシング39の内壁面に固設されたステータ32と、縦軸心回りに回転する主軸34に取り付けられたロータ33とから構成されている。主軸34の上端部は圧縮室31の揺動スクロールに連結されている。主軸34の下端部には、油溜め37内の潤滑油38を本体ケーシング39内の摺動機器に送り出すポンプ40が取り付けられている。
この圧縮機3では、ステータ32に巻かれた巻線に電流が流れることでロータ33が回転駆動し、圧縮室31内で冷媒が圧縮されて出側の冷媒配管8から吐出される。そして、圧縮機3が停止すると潤滑油38は流下して油溜め37に戻ってくる。
図3はこの発明の実施の形態1〜4における駆動制御装置5の制御構成を示している。駆動制御装置5は、いずれも汎用の、演算処理ユニット(CPU)、実装メモリ、データバス、入出力素子、および対外通信素子などのハードウェアで主に構成されている。そして、駆動制御装置5のCPUは、後でそれぞれ詳述されるように、駆動制御部501、外気温度検出部504、平均気温算出部510および外部情報取得部506の各機能を備えている。これらの機能はプログラムデータとして予めCPUに設定されている。また、外気温度検出部504は、圧縮機3が設置された室外の外気温度Mbを検出する外気温度検出器(図示省略)と通信可能に接続されている。外部情報取得部506は、キーボードやリモートコントローラまたは外部のウェブサイト9と通信可能に接続されている。駆動制御部501は、圧縮機3のモータ36を駆動するインバータ505と通信可能に接続されている。そして、スケジュールメモリ507、最大追い出し時間メモリ508および圧縮機種類データメモリ509はいずれも、前記した実装メモリにより具現化される。
次に動作について説明する。この圧縮機3用の駆動制御装置5は、図4に示すフローチャートの処理手順に従って動作する。まず、予熱開始予定時刻Tprhなどを含む運転スケジュールデータが、予め外部のキーボード(図示省略)などから入力され操作入力部503を経て駆動制御部501に設定されている。設定された運転スケジュールデータはスケジュールメモリ(予熱開始予定時刻記憶手段の例)507に記憶される(予備ステップP1)。また、時刻タイマ(現在時刻計時手段の例)502は常に現在時刻Tを計時しており、計時された現在時刻Tはスケジュールメモリ507に書換え更新される。
そこで、駆動制御部(第1制御手段の例)501は、圧縮機3が停止中であるとき(ステップS1)、時刻タイマ502により計時された現在時刻Tが、スケジュールメモリ507に記憶されている予熱開始予定時刻Tprhに達したと判定したとき(ステップS2・1のYes)、駆動制御部(冷媒追出手段および第1制御手段の例)501は、圧縮機3のモータ36への拘束通電を行なう(ステップS3)。これにより、圧縮機3のモータ36が加熱される。そうして、寝込んでいた冷媒が圧縮機3から追い出されて予熱が完了する(ステップS4)。その後、スケジューラ(図示省略)などからの自動運転開始指令、またはマニュアルによるリモートコントローラからの運転開始指令が入力されると(ステップS5のYes)、駆動制御部501はインバータ505に出力して圧縮機3を起動し冷凍サイクル装置6の運転を開始する(ステップS6)。このとき、圧縮機3内に冷媒はほとんど寝込んでいないため、本体ケーシング39内の摺動機器に冷媒を持ち込んで機器の故障や破損を招くといった不具合を未然に防ぐことができる。
以上のように構成された実施形態1の駆動制御装置5では、時刻タイマ502による現在時刻Tが、操作入力部503から予め設定入力された予熱開始予定時刻Tprhに達した場合に、駆動制御部501が拘束通電による圧縮機3の加熱を開始するので、運転開始前に一度のみの寝込み冷媒の追い出しを行うことができる。これにより、運転前に行う加熱の回数や時間を大幅に削減して無駄な電力の消費を削減することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、固定値としての予熱開始予定時刻Tprhを予め設定し、この予熱開始予定時刻Tprhを利用して寝込み冷媒を追い出すようにしたものであるが、次に、空調運転開始予定時刻Tcmpから予熱開始予定時刻Tprhを算出し、算出した予熱開始予定時刻Tprhを用いて冷媒追い出し動作を行なう場合の実施の形態2を説明する。
図5はこのような実施の形態2の処理手順を示している。実施の形態2のハード構成は図1〜3に示した通りである。この実施形態2の駆動制御装置5が実施形態1の駆動制御装置5と処理手順の構成で異なるところは、空調運転開始予定時刻Tcmpと最大想定予熱時間Tprhmaxとから予熱開始予定時刻Tprhを算出する処理のステップS2・0を備えていることである。
そして、この実施の形態2に係る駆動制御装置5では、空調運転開始予定時刻Tcmpおよび最大想定予熱時間Tprhmaxのデータが、予めキーボードなどから入力され操作入力部503を経て駆動制御部501に設定されている。最大想定予熱時間Tprhmaxは、駆動制御部(冷媒追い出し手段)501により圧縮機3内の潤滑油38から冷媒を追い出すことのできる時間であり、それぞれの冷凍サイクル装置ごとに決められている封入冷媒量や圧縮機容量、配管長などといった圧縮機種類データにより決まる時間である。これらの圧縮機種類データは圧縮機種類データメモリ509に予め記憶されている。更に、設定された空調運転開始予定時刻Tcmpおよび最大想定予熱時間Tprhmaxのデータはスケジュールメモリ(空調運転開始予定時刻記憶手段および最大想定予熱時間記憶手段の例)507に記憶される(予備ステップP2)。また、時刻タイマ502により計時された現在時刻Tはスケジュールメモリ507に書換え更新される。
そこで、駆動制御部(予熱開始予定時刻算出手段の例)501は、圧縮機3が停止中であるとき(ステップS1)、いずれもスケジュールメモリ507に記憶されている空調運転開始予定時刻Tcmpから最大想定予熱時間Tprhmaxを減算して予熱開始予定時刻Tprhを算出する(ステップS2・0)。すなわち、予熱開始予定時刻Tprhは、外部から設定変更される空調運転開始予定時刻Tcmpの値に応じて変わる。続いて、時刻タイマ502により計時された現在時刻Tが、前記のように算出されてスケジュールメモリ507に記憶されている予熱開始予定時刻Tprhに達したと判定したとき(ステップS2・1のYes)、駆動制御部(冷媒追出手段および第2制御手段の例)501は、圧縮機3のモータ36への拘束通電を実行させる(ステップS3)。これにより、圧縮機3のモータ36が加熱され、寝込んでいた冷媒が圧縮機3から追い出されて予熱が完了する(ステップS4)。そうして、現在時刻Tが前記の空調運転開始予定時刻Tcmpに達すると(ステップS7のYes)、駆動制御部501は圧縮機3を起動して冷凍サイクル装置6の運転を開始する(ステップS6)。
以上のように構成された実施の形態2の駆動制御装置5では、操作入力部503から予め設定入力された空調運転開始予定時刻Tcmpから最大想定予熱時間Tprhmaxを減算して予熱開始予定時刻Tprhを算出し、時刻タイマ502による現在時刻Tが前記算出された予熱開始予定時刻Tprhに達したときに、駆動制御部501が拘束通電による圧縮機3の加熱を開始する。例えば空調運転開始予定時刻Tcmpを20**年1月1日の午前11:00に設定した場合、最大想定予熱時間Tprhmaxを10時間とすると、予熱開始予定時刻Tprhは20**年1月1日の午前1:00となる。そこで、現在時刻Tが予熱開始予定時刻Tprhに達した時点で加熱を開始するのである。このようにして、運転開始前に1度のみ冷媒の追い出しを行なう。すなわち、設定入力された空調運転開始予定時刻から一定時間前(満液想定の必要追い出し時間)にのみ寝込み冷媒の追い出しを行うようにしているので、運転前に行う加熱の回数や時間を大幅に削減して無駄な電力の消費を削減することができる。
尚、上記した実施の形態2では、最大想定予熱時間Tprhmaxを、冷凍サイクル装置ごとに決められている封入冷媒量や圧縮機容量、配管長などに基づく「最大追い出し時間」としているが、圧縮機種類データメモリ509と最大追い出し時間メモリ508との間でデータの照合を行い、最低限必要な追い出し時間を算出しておけば、更に電力量を削減できる。また、加熱のための駆動制御部501からの通電指令前に圧縮機3を試運転させて吐出温度をモニタすることで、寝込み量を検知し、この寝込み量に基づいて空調運転開始予定時刻Tcmpまでの拘束通電デューティ値や電力値(%)を最適にする通電時間を算出しておけば、よりいっそう電力量を削減することができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、時刻によって冷媒追い出し処理を行なうようにしたものであるが、次に、外気温度によって冷媒追い出し処理を実施する場合の実施の形態3,4を説明する。
図6はこのような実施の形態3の処理手順を示している。実施の形態3のハード構成は図1〜3に示した通りである。
この実施の形態3に係る駆動制御装置5では、冷房開始温度Mset1および暖房開始温度Mset2のデータが、予めキーボードなどから入力され操作入力部503を経て駆動制御部501に設定されている。更に、設定された冷房開始温度Mset1および暖房開始温度Mset2のデータは、圧縮機種類データメモリ509に記憶される(予備ステップP3)。前記の冷房開始温度Mset1は冷凍サイクル装置6が冷房運転を開始すべき温度であり予め決められている。前記の暖房開始温度Mset2は冷凍サイクル装置6が冷房運転を開始すべき温度であり予め決められていて、冷房開始温度Mset1よりも低い値である。また、外部情報取得部(予想外気温度取得手段の例)506が、圧縮機3が設置されている地域の予想外気温度Maをウェブサイト9から一日に一度取得してスケジュールメモリ507などに記憶させる。
そこで、駆動制御部501は、圧縮機3が停止中であるとき(ステップS1)、スケジュールメモリ507中の予想外気温度Maを設定する(ステップS2・2)。次に、駆動制御部501は、今回新たな予想外気温度Maの取得が認められれば(ステップS2・3のYes)、ステップS2・4において今回の予想外気温度Maと冷房運転開始温度Mset1とを比較する。今回の予想外気温度Maが冷房運転開始温度Mset1以下であれば(ステップS2・4のYes)、ステップS2・5において今回の予想外気温度Maと暖房運転開始温度Mset2とを比較する。更に、今回の予想外気温度Maが暖房運転開始温度Mset2以下であれば(ステップS2・5のYes)、駆動制御部(冷媒追出手段および第3制御手段の例)501は、圧縮機3のモータ36への拘束通電を実行させる(ステップS3)。これにより、圧縮機3のモータ36が加熱され、寝込んでいた冷媒が圧縮機3から追い出されて予熱が完了する(ステップS4)。そうして、スケジューラ(図示省略)からの自動運転開始指令、またはマニュアルでリモートコントローラからの運転開始指令が入力されると(ステップS5のYes)、駆動制御部501は圧縮機3を起動して冷凍サイクル装置6の運転を開始する(ステップS6)。
一方、ステップS2・4において今回の予想外気温度Maが冷房運転開始温度Mset1以下でなければ(No)、ステップS2・6において今回の予想外気温度Maが冷房運転開始温度Mset1を上回っているか否かが判断される。今回の予想外気温度Maが冷房運転開始温度Mset1を上回っていれば(Yes)、先述したステップS3〜S6による冷媒追い出し処理が実行される。他方で、ステップS2・6において今回の予想外気温度Maが冷房運転開始温度Mset1を上回っていなかったとき(No)、および、ステップS2・5において今回の予想外気温度Maが暖房運転開始温度Mset2を上回っていたとき(No)は、ステップS2・2の予想外気温度取得処理に戻る。
以上のように構成された実施の形態3の駆動制御装置5では、外部情報取得部506によりウェブ気象庁などにアクセスして翌日の予想外気温度Maのデータを取得し、駆動制御部501は、取得した予想外気温度Maが冷房開始温度Mset1を上回る場合にのみ冷房必要と判断し、取得した外気温度Maが暖房開始温度Mset2以下の場合にのみ暖房運転が必要と判断し、駆動制御装置501から通電指令を出し、加熱を開始する。例えば、取得した予想外気温度Maが5℃、冷房開始温度Mset1が30℃、暖房開始温度Mset2が10℃であるような場合、予想外気温度Maは暖房開始温度Mset2よりも低いために暖房が必要と判断し、圧縮機3の加熱を開始する。このようにして、運転開始前に1度のみ冷媒の追い出しを行うことができる。すなわち、ウェブサイト9から取得した、設置地域の翌日、翌週の予想最低外気温度と、2種類(上限、下限)の温度との比較を行い、上限温度を上回る場合は冷房が必要、下限温度以下の場合は暖房が必要であると判断し、それぞれの場合にのみ寝込み冷媒の追い出し処理を行うようにしているので、運転前に行う加熱の回数や時間を大幅に削減して無駄な電力の消費を削減することができる。
実施の形態4.
実施の形態3では、ウェブサイト9から取得した予想外気温度Maのデータを利用するようにしたものであるが、次に、実測した外気温度Mbを利用して冷媒追い出し処理を実施する場合の実施の形態4を説明する。
図7はこのような実施の形態4の処理手順を示している。実施の形態4のハード構成は図1〜3に示した通りである。この実施形態4の駆動制御装置5が実施形態3の駆動制御装置5と処理手順の構成で異なるところは、外気温度検出器(図示省略)および外気温度検出部504(双方合わせて外気温度検出手段の例)が外気温度Mbを実測するステップS2・7と、平均気温算出部(平均外気温度算出手段の例)510が、所定期間内に検出された複数の外気温度Mbの平均外気温度Mavgを算出するステップS2・8と、を備えていることである。
この実施の形態4に係る駆動制御装置5でも、実施の形態3と同様に、冷房開始温度Mset1および暖房開始温度Mset2のデータが、予めキーボードなどから入力され操作入力部503を経て駆動制御部501に設定されている。更に、設定された冷房開始温度Mset1および暖房開始温度Mset2のデータは、圧縮機種類データメモリ509に記憶されている(予備ステップP3)。また、圧縮機3が設置されている屋外に配備された外気温度検出器により実測された外気温度Mbは外気温度検出部品504を介してスケジュールメモリ507などに記憶される。
そこで、駆動制御部501は、圧縮機3が停止中であるとき(ステップS1)、外気温度検出器により実測された外気温度Mbのデータを外気温度検出部504が取得し、スケジュールメモリ507などに記憶させる(S2・7)。そして、平均気温算出部(平均外気温度算出手段の例)510は、過去一日中に検出された複数の外気温度Mb,Mb,Mb,・・・から平均外気温度Mavgを算出する(ステップS2・8)。引き続き、駆動制御部501は、算出された平均外気温度Mavgと冷房運転開始温度Mset1とを比較する(ステップS2・9)。平均外気温度Mavgが冷房運転開始温度Mset1以下であれば(ステップS2・9のYes)、ステップS2・10において平均外気温度Mavgと暖房運転開始温度Mset2とを比較する。更に、平均外気温度Mavgが暖房運転開始温度Mset2以下であれば(ステップS2・10のYes)、駆動制御部(冷媒追出手段および第4制御手段の例)501は、圧縮機3のモータ36への拘束通電を実行させる(ステップS3)。これにより、圧縮機3のモータ36が加熱され、寝込んでいた冷媒が圧縮機3から追い出されて予熱が完了する(ステップ4)。そうして、スケジューラ(図示省略)からの自動運転開始指令、またはマニュアルでリモートコントローラからの運転開始指令が入力されると(ステップS5のYes)、駆動制御部501は圧縮機3を起動して冷凍サイクル装置6の運転を開始する(ステップS6)。
一方、ステップS2・9において平均外気温度Mavgが冷房運転開始温度Mset1以下でなければ(No)、ステップS2・11において平均外気温度Mavgが冷房運転開始温度Mset1を上回っているか否かが判断される。平均外気温度Mavgが冷房運転開始温度Mset1を上回っていれば(Yes)、先述したステップS3〜S6による冷媒追い出し処理が実行される。他方で、ステップS2・11において平均外気温度Mavgが冷房運転開始温度Mset1を上回っていなかったとき(No)、および、ステップS2・10において平均外気温度Mavgが暖房運転開始温度Mset2を上回っていたとき(No)は、ステップS2・7における実測の外気温度取得処理に戻る。
以上のように構成された実施の形態4の駆動制御装置5では、外気温度検出部504で取得した外気温度Mbの例えば一日分を平均して平均外気温度Mavgを算出し、平均外気温度Mavgが冷房開始温度Mset1を上回る場合にのみ冷房が必要と判断し、また暖房開始温度Mset2以下の場合にのみ暖房が必要と判断して、圧縮機3の加熱を開始する。例えば、算出した平均外気温度Mavgが5℃で、冷房開始温度Mset1が30℃、暖房開始温度Mset2が10℃であるような場合、平均外気温度Mavgは暖房開始温度Mset2よりも低いので、暖房が必要であると判断し圧縮機3の加熱を開始する。このようにして、運転開始前に1度のみ冷媒の追い出しを行うことができる。すなわち、算出した平均外気温度と、2種類(上限、下限)の運転開始温度との比較を行い、上限温度を上回る場合は冷房が必要、下限温度以下の場合は暖房が必要であると判断し、それぞれの場合にのみ寝込み冷媒の追い出しを行うようにしているので、運転前に行う加熱の回数や時間を大幅に削減して無駄な電力の消費を削減することができる。
尚、上記の各実施形態では、冷媒追出手段として、圧縮機3のモータ36を電気的に加熱させる拘束通電を用いた例を示したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えば、図1〜3に示すように、圧縮機3の本体ケーシング39の下部にケースヒータ4を冷媒追出手段として、取り付け、このケースヒータ4に通電して圧縮機3内の冷媒を加熱するようにしても構わない。あるいは、圧縮機3内の冷媒を加熱するその他の手段を採用することも可能である。
また、上記の各実施形態では、圧縮機として、スクロール圧縮機を例示したが、本発明はそれに限定されるものでもない。例えば、本体ケーシング内に油溜めを備えていて、駆動停止中に油溜め内の潤滑油中に冷媒が寝込むような構造の圧縮機であれば、本発明を適用可能である。
1 熱源側熱交換器
2 利用側熱交換器
3 圧縮機
4 ケースヒータ
5 駆動制御装置
6 冷凍サイクル装置
7 膨張弁
8 冷媒配管
9 ウェブサイト
31 圧縮室
32 ステータ
33 ロータ
34 主軸
35a,35b 液面高さ
36 モータ
37 油溜め
38 潤滑油
39 本体ケーシング
40 ポンプ
501 駆動制御部
502 時刻タイマ
503 操作入力部
504 外気温度検出部
505 インバータ
506 外部情報取得部
507 スケジュールメモリ
508 最大追い出し時間メモリ
509 圧縮機種類データメモリ
510 平均気温算出部
S1〜S6 ステップ

Claims (4)

  1. 冷凍サイクル装置の圧縮機内に溜まっている冷媒を追い出す冷媒追出手段と、
    現在時刻を計時する現在時刻計時手段と、
    前記現在時刻計時手段により計時された現在時刻が、予め設定入力された予熱開始予定時刻に達したときに前記冷媒追出手段を作動させる第1制御手段と、
    を備えていることを特徴とする冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置。
  2. 冷凍サイクル装置の圧縮機内に溜まっている冷媒を追い出す冷媒追出手段と、
    それぞれに予め設定入力された、空調運転開始予定時刻と、前記冷媒追い出し手段により圧縮機内から冷媒を追い出し得る最大想定予熱時間とから、予熱開始予定時刻を算出する予熱開始予定時刻算出手段と、
    現在時刻を計時する現在時刻計時手段と、
    前記現在時刻計時手段により計時された現在時刻が、前記予熱開始予定時刻算出手段により算出された予熱開始予定時刻に達したときに前記冷媒追出手段を作動させる第2制御手段と、
    を備えていることを特徴とする冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置。
  3. 冷凍サイクル装置の圧縮機内に溜まっている冷媒を追い出す冷媒追出手段と、
    前記圧縮機が設置されている地域の予想外気温度をウェブサイトから取得する予想外気温度取得手段と、
    前記予想外気温度取得手段により取得された予想外気温度が、予め設定入力された冷房運転開始温度を上回ったとき、または予め設定入力された暖房運転開始温度以下になったときに前記冷媒追出手段を作動させる第3制御手段と、
    を備えていることを特徴とする冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置。
  4. 冷凍サイクル装置の圧縮機内に溜まっている冷媒を追い出す冷媒追出手段と、
    外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    前記外気温度検出手段により検出された所定期間内の複数の外気温度の平均外気温度を算出する平均外気温度算出手段と、
    前記平均外気温度算出手段により算出された平均外気温度が、予め設定入力された冷房運転開始温度を上回ったとき、または予め設定入力された暖房運転開始温度以下になったときに前記冷媒追出手段を作動させる第4制御手段と、
    を備えていることを特徴とする冷凍サイクル用圧縮機の駆動制御装置。
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