JP2012032053A - 誤配管検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で誤配管検出を正確に行い、様々な配管温度の状態に対し正確な誤配管検出をする誤配管検出装置を提供する。
【解決手段】給熱側水循環路26の水熱交換器18の入水側に設けた入水温度センサ27と、貯湯タンク6下部の給水温度センサ16と、貯湯タンク6、往き側水循環路9、往き側接続管4、給熱側水循環路26、戻り側接続管5、戻り側水循環路12で構成される水循環路内の水循環が開始され、且つ熱媒循環路25の熱媒の循環が開始されたときの入水温度センサ27での検出温度の変化が上昇変化の場合で、且つ入水温度センサ27の検出温度が給水温度センサ16の検出温度よりも高い場合に誤配管信号を出力する誤配管判定手段とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱源ユニットで沸きあげた温水を一旦タンクユニットに貯湯してから給湯を行う貯湯式給湯装置において、貯湯式給湯装置の設置時に熱源ユニットとタンクユニットとの間で水又は熱媒を循環させるための2本の接続管の接続を取り違えることにより生じる誤配管を検出するための誤配管検出装置に関する。
従来から、貯湯式給湯装置は家庭用、業務用を問わず広く普及している。貯湯式給湯装置は、熱源ユニットにおいて減圧した熱媒に空気中の熱を吸熱させ、吸熱した熱媒を圧縮して昇温し、昇温した熱媒と貯湯タンク内の水との間で熱交換することにより貯湯タンク内の水の沸き上げを行う。通常、貯湯タンクを備えたタンクユニットと、ヒートポンプを備えた熱源ユニットとは別体として製造され、貯湯式給湯装置の設置時に熱源ユニットとタンクユニットとが水又は熱媒を循環させるための2本の接続管によって接続される。
図11は、特許文献1(図1)に記載の貯湯式給湯装置の簡略構成図である。給湯装置100は、タンクユニット101と熱源ユニット102との2つの部分から構成されている。タンクユニット101は、貯湯タンク103及び水循環用ポンプ104を備えており、熱源ユニット102は、蒸発器105、ファン106、アキュムレータ107、圧縮機108、水熱交換器109、及び電動膨張弁110を備えている。また、圧縮機108、水熱交換器109、電動膨張弁110、蒸発器105、アキュムレータ107、圧縮機108の順に冷媒管111によって接続されており、これら各機器間を冷媒が循環する。また、貯湯タンク103下部、水循環用ポンプ104、水熱交換器109、貯湯タンク103上部の順に循環水管112によって接続されており、これら各機器間を水が循環する。尚、循環水管112は、タンクユニット101と熱源ユニット102との間に跨って配設されており、両ユニットの間は管継手114a,114b,114c,114dを介して2本の接続管113a,113bにより接続されている。そして、水熱交換器109に流入する水の温度は、水熱交換器109の上流側の循環水管112上に配設された入水温度センサ115によって検出され、水熱交換器109から流出する水の温度は、水熱交換器109の下流側の循環水管112上に配設された出水温度センサ116によって検出される。
次に、以上のような給湯装置100の動作を簡単に説明する。まず、圧縮機108において加圧された高温の冷媒はガス状であり、冷媒管111を通って水熱交換器109に送られる。水熱交換器109では、冷媒と水との間で熱交換が行われ、冷媒が冷却される。水熱交換器109を通過した冷媒は、電動膨張弁110を通過し減圧される。この際、さらに温度が降下する。そして、冷媒は、蒸発器105において空気と熱交換され、加熱され気化される。そして、アキュムレータ107を通って再び圧縮機108に戻され、加圧される。
一方、貯湯タンク103内の水は、水循環用ポンプ104によって、貯湯タンク103の底部から貯湯タンク103の上部へ循環水管112内を圧送される。この際、水熱交換器109を通過するため、熱媒の熱を吸熱して加熱されるため、貯湯タンク103内の水の沸き上げが行われることになる。
ところで、タンクユニット101と熱源ユニット102は、一般的に、別々の機体として製造される。従って、給湯装置100を設置する工事の際に、タンクユニット101と熱源ユニット102を、管継手114a,114b,114c,114dを介して接続管113a,113bにより接続する必要がある。しかしながら、この接続工事は人手によって行われるため、施工業者の不注意により、接続管113a,113bを接続する順序を間違え、管継手114aと管継手114dを接続し、管継手114bと管継手114cを接続するといった人為的な失誤が発生する場合がある。このような人為的な失誤に基づく誤配管は、必ず一定の確率で生じる。そのため、施工業者がかかる誤配管を行った際には、誤配管であることを検出し、施工業者にすぐに報知するための誤配管検出装置が必要とされる。
従来の誤配管検出装置としては、特許文献1に記載のものが開示されている(特許文献1の(第3実施形態)を参照)。
図11のように、接続管113a,113bが正常に接続された場合には、水循環用ポンプ104によって貯湯タンク103の下部から循環路112内に吸水された低温の水は、第1配管112aから接続管113bを介して第2配管112bに通流し、水熱交換器109に流入する。そして、水熱交換器109を貫流することによって高温の水となり、第2配管112cから接続管113aを介して第1配管112dに流入し、この第1配管112dから貯湯タンク103の上部へ返流される。従って、ヒートポンプの稼働中は、出水温度センサ116で検出される水温は、入水温度センサ115により検出される水温よりも高くなる。
しかしながら、上述のような誤配管が行われた場合、第1配管112aを通流した低温の水は、接続管113bを介して第2配管112cに流入し、熱交換器109を貫流した後に、第2配管112bから接続管113aを介して第1配管112dに流入する。従って、水熱交換器109には、正常接続の場合とは逆方向に水が環流する。そのため、ヒートポンプの稼働中は、入水温度センサ115で検出される水温が、出水温度センサ116により検出される水温よりも高くなる。
そこで、特許文献1に記載の誤配管検出装置では、運転を開始してから所定の待機時間が経過した後に、入水温度センサ115で検出される水温が出水温度センサ116により検出される水温よりも高いとき、誤配管と判定するように構成されている。
同様に、特許文献2に記載の従来の誤配管検出装置においても、水熱交換器109の入水側温度と出水側温度を比較し、入水側温度が出水側温度よりも高い場合に誤配管と判定する手法を採用している。ところで、冬場の沸上運転開始時においては、前日に沸かした湯が貯湯タンク内に残っておりタンク温度が45℃に対して、入水温度センサや出湯温度センサがある部分の水が外気温度によって冷やされて10℃になっている場合、沸上運転を開始すると貯湯タンクから45℃の水が給湯用熱交換器に供給されるために、入水温度の方が出湯温度よりも先に上昇してしまう場合がある。この場合、誤接続の判定時間が短いと間違って誤接続と判断してしまう。そこで、特許文献2では、短時間で誤接続検出をする場合、正規接続を誤接続と間違って判断してしまうのを防止するために、入水温度が前記出湯温度に比べ所定温度より高い状態が所定時間以上継続されており、かつ前記入水温度が所定温度よりも高い場合に、前記入水配管路と出湯配管路が誤接続状態であると判断する手法が採られている。
特許文献3にも、熱源ユニット102がガスバーナ加熱方式である給湯装置に関して、特許文献2に記載の誤配管検出装置と同様のものが記載されている。
特許文献4に記載の誤配管検出装置では、入水温度センサ115の検出温度DTOのみを監視し、入水温度センサ115の検出温度が外気温度、給水温度に基づいて設定された基準温度Tよりも高いときに、接続管113a,113bが誤接続であると判定する方式を採用している。ここで、「基準温度T」としては、一定の固定温度、外気温度そのもの、外気温度の関数として決定される温度、給水温度(給水温度検出手段118により検出される温度)、給水温度の関数として決定される温度が例示されている。
ところで、ヒートポンプでは、圧縮機108の起動後に、圧縮機108の吐出温度が上昇して水熱交換器109から流出する水の温度が上昇するようになるまでにはある程度の時間を要する。従って、貯湯タンク103内の水温が高く貯湯タンク103から水熱交換器109への入水温度が高い場合に、水熱交換器109からの出湯温度が上昇し始めるまでの間に、水熱交換器109内に滞溜していた水及び水熱交換器109に流入する水が、水熱交換器109により冷却されて一時的な温度低下が生じる場合がある(特許文献5の図4参照)。かかる場合、一時的に出水温度が低下した時点で、入水温度センサ115及び出水温度センサ116の検出温度に基づいて接続管113a,113bの配管接続の正否の判定を行うと、入水温度よりも出水温度のほうが低いため、配管接続状態は正常であるにも拘わらず誤接続であると誤った判定が行われる。
そこで、特許文献5に記載の誤配管検出装置では、特許文献1記載の誤配管検出方式において、圧縮機108の運転が開始されてから誤接続の判定のために入水温度センサ115及び出水温度センサ116で水温の検出を行うまでの待機時間を、運転開始初期の入水温度が基準温度よりも高い場合には、当該入水温度が基準温度よりも低い場合よりも長く設定するように改良した方式を採用している。
特開2003−222406号公報 特開2005−147616号公報 特開平7−83431号公報 特開2007−255769号公報 特開2009−92330号公報
特許文献2や特許文献5で指摘されているように、熱源ユニット102の休止状態から運転状態に切り替わった直後は、循環路112内の水温は、通常の運転状態とは異なる様々な状態をとり得る。
例えば、長時間にわたって熱源ユニット102が停止状態にあり、その間、熱源ユニット102の入水側の配管や熱交換器109、接続管113bに日光が当たっていると、太陽熱により配管が加熱され、入水温度センサ115の検出温度が出水温度センサの検出温度よりも高い状態が維持されるため、通常では起こりえない状態が生じる。
また、外気温度が低い場合には、蒸発器105によって外気からの吸熱を続けると、空気中の水分が蒸発器105の表面に着霜し、ヒートポンプサイクルの効率が低下する。これを防ぐため、伝導膨張弁110を開くとともに水循環用ポンプ104を停止した状態で圧縮機108を運転し、蒸発器105の除霜(デフロスト)を行う除霜運転が定期的に行われる。この除霜運転の状態から通常運転の状態に復帰した直後は、熱交換器109内や第2配管112b,112cに滞溜していた水が水循環用ポンプ104が止まっていた間に加熱されており、入水温度センサ115の検出温度が出水温度センサの検出温度よりも高い状態となっている場合もある。
そこで、このような通常では起こりえない状態の影響をなくし、誤配管検出装置の誤判定を防止するために、正常な状態に戻るまでの待機時間をある程度とる必要がある。特許文献1〜3,5の誤配管検出装置でも、一定の待機時間が設けられている。
しかしながら、水温特性が正常な状態に戻るまでの時間は、実際に測定すると、多くの場合、約10分程度を要する。誤配管検出の正確な判定結果が得られ、作業者に報知されるまでに10分程度も要するとなると、実際の取り付け作業では作業効率が悪く甚だ不便である。
一方、特許文献4の誤配管検出装置は、入水温度センサ115の検出温度のみを監視し、入水温度センサ115の検出温度が外気温度、給水温度に基づいて設定された基準温度Tよりも高いときに、接続管113a,113bが誤接続であると判定する。この場合、入水温度センサ115と出水温度センサ116の両者の検出温度を比較する方式に比べて、待機時間を短くしても(5分程度としても)正確な誤配管判定を行うことができる。しかし、誤配管判定の基準となる基準温度Tをどのように設定するかによって、判定結果が大きく異なるという問題がある。上述のように、長時間にわたって熱源ユニット102が停止状態にあった場合には、通常の運転状態とは異なる様々な状態をとり得るため、正しい判定結果を得るための基準温度Tを的確に設定することは非常に難しいと考えられる。
そこで、本発明の目的は、従来に比べて短い時間で誤配管検出の正確な判定結果を得ることができ、且つ、通常の運転状態とは異なる様々な配管温度の状態に対しても正確な判定結果を得ることが可能な誤配管検出装置を提供することにある。
本発明に係る誤配管検出装置の第1の構成は、貯湯タンク、一端が前記貯湯タンクの下部に連結され他端が往き側継手に連結された往き側水循環路、及び一端が貯湯タンクの上部に連結され他端が戻り側継手に連結された戻り側水循環路を具備するタンクユニットと、
熱源装置、前記熱源装置により加熱された熱媒が循環する熱媒循環路、上流側端部が入水側管継手に連結され下流側端部が出水側管継手に連結された給熱側水循環路、及び前記熱媒循環路内を流れる熱媒の熱を、前記給熱側水循環路内を流れる水に熱交換する水熱交換器を具備する熱源ユニットとが、
前記往き側継手と前記入水側管継手とを連結する往き側接続管、及び前記戻り側継手と前記出水側管継手とを連結する戻り側接続管により接続された貯湯式給湯器において、前記往き側接続管及び前記戻り側接続管の誤配管を検出する誤配管検出装置であって、
前記給熱側水循環路の前記水熱交換器の前記入水側管継手側に設けられた入水温度センサと、
前記貯湯タンクの下部の水温を検出する給水温度センサと、
前記貯湯タンク、前記往き側水循環路、前記往き側接続管、前記給熱側水循環路、前記戻り側接続管、及び前記戻り側水循環路により構成される水循環路内の水の循環が開始され、且つ前記熱媒循環路の熱媒の循環が開始されたときの前記入水温度センサにより検出される温度の温度変化が上昇変化の場合であり、且つ前記入水温度センサにより検出される温度が前記給水温度センサが検出する温度よりも高い場合に誤配管信号を出力する誤配管判定手段と、
を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、入水温度センサの温度変化に基づいて正常配管か誤配管かを判定するため、単なる閾値判定の方式(特許文献4)とは異なり、入水温度センサの周囲の配管の温度条件や当該配管内の滞溜水の温度条件が、通常の運転状態とは異なる様々な状態を採った場合であっても、その状態の影響を大きく受けることなく正確な判定結果を得ることが可能となる。また、入水温度センサと出水温度センサの検出温度を比較する従来の誤配管検出装置(特許文献1〜3,5)に比べて短い時間で誤配管検出の正確な判定結果を得ることができる。
本発明に係る誤配管検出装置の第2の構成は、前記第1の構成において、前記誤配管判定手段は、
前記水循環路内の水の循環が開始され且つ前記熱媒循環路の熱媒の循環が開始された運転開始時刻t0の直後に前記入水温度センサが検出する温度T(t0)を検出し、
前記運転開始時刻t0から所定の時間だけ経過した時刻t1に前記入水温度センサが検出する温度T(t1)及び前記給水温度センサが検出する温度T0(t1)を検出し、
前記温度T(t1)が前記温度T(t0)よりも大きく且つ前記温度T(t1)が前記温度T0(t1)よりも大きいときに誤配管信号を出力することを特徴とする。
この構成により、簡単な構成で誤配管の検出を行うことが可能となる。
本発明に係る誤配管検出装置の第3の構成は、前記第2の構成において、前記誤配管判定手段は、温度T(t1)から温度T(t0)を引いた差分が所定の閾値ΔTerr(>0)よりも大きく且つ前記温度T(t1)が前記温度T0(t1)よりも大きいときに誤配管信号を出力することを特徴とする。
この構成により、簡単な構成でより確実に誤配管の検出を行うことが可能となる。
本発明に係る誤配管検出装置の第4の構成は、前記第1乃至3の何れか一の構成において、前記誤配管判定手段は、
前記水循環路内の水の循環が開始され且つ前記熱媒循環路の熱媒の循環が開始された運転開始時刻t0の直後に前記入水温度センサが検出する温度T(t0)を検出し、
前記運転開始時刻t0から所定の時間だけ経過した時刻t1に前記入水温度センサが検出する温度T(t1)を検出し、
前記温度T(t1)が前記温度T(t0)よりも小さいときに正常配管と判定することを特徴とする。
この構成により、簡単な構成でより確実に誤配管の検出を行うことが可能となる。
本発明に係る誤配管検出装置の第5の構成は、前記第4の構成において、前記誤配管判定手段は、
前記運転開始時刻t0の直後に前記入水温度センサが検出する温度T(t0)を検出するとともに、前記運転開始時刻t0よりも一定の時間経過した後であって前記時刻t1よりも前の所定の時刻t0’において前記入水温度センサが検出する温度T(t0’)を検出し、
前記温度T(t1)が前記温度T(t0)よりも小さいか又は前記温度T(t1)が前記温度T(t0’)よりも小さいときに正常配管と判定することを特徴とする。
この構成により、往き側接続管が外気によって貯湯タンクの下部の水温以下に冷やされていた場合にも、より確実に誤配管の検出を行うことが可能となる。
以上のように、本発明によれば、入水温度センサの温度変化に基づいて正常配管か誤配管かを判定することで、入水温度センサの周囲の配管の温度条件や当該配管内の滞溜水の温度条件が、通常の運転状態とは異なる様々な状態を採り、入水温度センサの検出する水温T(t)のプロファイルが様々な形をとる場合であっても、その状態の影響を大きく受けることなく正確な判定結果を得ることが可能となる。また、入水温度センサと出水温度センサの検出温度を比較する従来の誤配管検出装置(特許文献1〜3,5)に比べて短い時間で誤配管検出の正確な判定結果を得ることができる。
本発明の実施例1に係る貯湯式給湯器の全体構成を表す図である。 実施例1に係る制御装置を表すブロック図である。 実施例1の貯湯式給湯器1における誤配管検出動作を表すフローチャートである。 通常運転を停止した直後に圧縮機23の運転を再開した場合の入水温度センサ27により検出される水温T(t)の変化を表す図である。 接続管4,5の初期温度が貯湯タンク6の下部の水温とほぼ等しい場合のサスペンド復帰における検出水温T(t)の変化を表す図である。 接続管4,5が日光によって加熱され、接続管4,5の初期温度が貯湯タンク6の下部の水温よりも高い場合のサスペンド復帰における検出水温T(t)の変化を表す図である。 接続管4,5が外気により冷却され、接続管4,5の初期温度が貯湯タンク6の下部の水温よりも低い場合のサスペンド復帰における検出水温T(t)の変化を表す図である。 除霜運転からの復帰後の検出水温T(t)の変化を表す図である。 実施例2の貯湯式給湯器1における誤配管検出動作を表すフローチャートである。 本発明の実施例3の貯湯式給湯器1における誤配管検出動作を表すフローチャートである。 特許文献1(図1)に記載の貯湯式給湯装置の簡略構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る貯湯式給湯器の全体構成を表す図である。貯湯式給湯器1は、タンクユニット2と熱源ユニット3とが別体に構成されている。タンクユニット2と熱源ユニット3とは、2本の接続管4,5により接続される。
タンクユニット2は、貯湯タンク6、給水管7、出湯管8、往き側水循環路9、循環ポンプ10、往き側継手11、戻り側水循環路12、三方弁13、戻り側継手14、バイパス管15、給水温度センサ16、及び残湯センサ17a,17b,17c,17dを備えている。
貯湯タンク6は、熱源ユニット3により沸きあげられた温水を一時的に貯溜するための成層式貯湯タンクである。給水管7は、貯湯タンク7の底部に接続されており、貯湯タンク7に水道水や井水などの低温の水を供給する。出湯管8は、貯湯タンク6の上部に接続されており、貯湯タンク6内に貯湯された温水を、蛇口などに出湯するための管である。
往き側水循環路9は、上流側が貯湯タンク6の下部に、下流側が往き側継手11に連結された管路である。往き側水循環路9は、貯湯タンク6内の下部の低温の水を熱源ユニット3に送水するための管である。循環ポンプ10は、往き側水循環路9上に配設されており、貯湯タンク6内の下部の低温の水を吸引し、往き側水循環路9から熱源ユニット3へ圧送するためのポンプである。
戻り側水循環路12は、下流側が貯湯タンク7の上部に、上流側が戻り側継手14に連結された管路である。戻り側水循環路12は、熱源ユニット3で沸きあげられた高温の水を貯湯タンク6の上部に戻すための管路である。戻り側水循環路12上には、三方弁13が設けられており、この三方弁13においてバイパス管15の一端が接続されている。バイパス管15の他端は、貯湯タンク6の下部に接続されている。
尚、往き側継手11及び戻り側継手14は、通常の管継ぎ手である。
給水温度センサ16は、貯湯タンク6の底部付近に配設されており、貯湯タンク6内の底部の水温を検出するための温度センサである。残湯センサ17a,17b,17c,17dは、貯湯タンク6の上部から下部にかけて、それぞれ異なる高さに配設された温度センサである。これらの残湯センサ17a,17b,17c,17dは、貯湯タンク6内の各高さの水温を検出し、貯湯タンク6内にどの程度残湯しているかを検出するために用いられる。
一方、熱源ユニット3は、水熱交換器18、内部熱交換器19、主減圧弁20、空気熱交換器21、ファン22、圧縮機23、圧力スイッチ24、熱媒循環路25、給熱側水循環路26、入水温度センサ27、出水温度センサ28、空気熱交温度センサ29、吸入温度センサ30、吐出管温度センサ31、外気温度センサ32、入水側管継手33、及び出水側管継手34を備えている。
タンクユニット2と熱源ユニット3とが正常に配管接続された場合には、入水側管継手33は往き側継手11に接続管4によって接続され、出水側管継手34は戻り側継手14に接続管5によって接続される。これにより、貯湯タンク6→往き側水循環路9→接続管4→給熱側水循環路26→接続管5→戻り側水循環路12→貯湯タンク6の順に水が循環する循環水回路が構成される。
熱媒循環路25は、熱媒が循環するための管路である。熱媒循環路25は、水熱交換器18、内部熱交換器19、主減圧弁20、空気熱交換器21、内部熱交換器19、圧縮機23、圧力スイッチ24、及び水熱交換器18をこの順で巡回するように環状に巡設されている。また、給熱側水循環路26は、タンクユニット2から送水される水を循環させるための管路であり、上流側端部が入水側管継手33に連結され、下流側端部が出水側管継手34に連結されている。
水熱交換器18は、熱媒循環路25内の熱媒と給熱側水循環路26内の水との間で熱交換を行うための熱交換器である。主減圧弁20は、水熱交換器18から流れ出る高圧の熱媒を減圧するための電子式膨張弁である。空気熱交換器21は、主減圧弁20により減圧される熱媒と大気との熱交換を行うための熱交換器である。ファン22は、空気熱交換器21に、熱交換用の大気を送風するための送風機である。
内部熱交換器19は、水熱交換器18によって水に与熱して温度の下がった高圧の熱媒(主減圧弁20を通過する前の熱媒)と、主減圧弁20で減圧された後、空気熱交換器21で大気と熱交換し吸熱された低圧の熱媒との熱交換を行うための熱交換器である。内部熱交換器19は、水熱交換器18から流出する高圧の熱媒の残熱を空気熱交換器21から流出する低圧・低温の熱媒に与熱することによって熱効率を高めるために設けられている。
圧縮機23は、内部熱交換器19を通過した低圧の熱媒を圧縮して高温・高圧化する。圧力スイッチ24は、万一循環ポンプ10が故障したような場合、熱媒循環路25が高圧になり危険なので、設定値を超えると圧縮機23を停止させるために設けられたスイッチである。
入水温度センサ27は、給熱側水循環路26上の水熱交換器18の入水側管継手33側に設けられており、入水側管継手33から給熱側水循環路26に流入する水の温度を検出する温度センサである。出水温度センサ28は、給熱側水循環路26上の水熱交換器18の出水側管継手34側に設けられており、給熱側水循環路26から出水側管継手34に流出する水の温度を検出する温度センサである。
空気熱交温度センサ29は、空気熱交換器21の温度を検出するための温度センサである。吸入温度センサ30は、熱媒循環路25上の圧縮機23の吸収側に設けられており、圧縮機23に吸入される熱媒の温度を検出するための温度センサである。吐出管温度センサ31は、熱媒循環路25上の圧縮機23の吐出側に設けられており、圧縮機23から吐出される熱媒の温度を検出するための温度センサである。外気温度センサ32は、熱源ユニット3が設置されている場所の外気の温度を検出するための温度センサである。三方弁13は、起動時の出水温度センサ28が検出する温度が冷たいときタンク6内の攪拌を防ぐためタンク6下部へ戻すための弁である。
以上のように構成された貯湯式給湯器1において、貯湯タンク6内の水を沸きあげる場合、まず循環ポンプ10を起動し、往き側水循環路9から戻り側水循環路12に向けて循環水回路に貯湯タンク6内の水を循環させる。また、主減圧弁20を絞った状態で圧縮機23を起動し、熱媒循環路25内に熱媒を循環させる。これにより、水熱交換器18が熱媒によって加熱され、給熱側水循環路26を通過する水が沸きあげられ、貯湯タンク6内に温水が蓄えられる。
次に、図1の貯湯式給湯器1における制御装置の構成について説明する。図2は、実施例1に係る制御装置を表すブロック図である。
図2において、タンクユニット2、熱源ユニット3、循環ポンプ10、三方弁13、給水温度センサ16、残湯センサ17a,17b,17c,17d、主減圧弁20、ファン22、圧縮機23、圧力スイッチ24、入水温度センサ27、出水温度センサ28、空気熱交温度センサ29、吸入温度センサ30、吐出管温度センサ31、及び外気温度センサ32は、図1の同符号を付した構成部分に対応している。
タンクユニット2には、タンクユニット側制御装置40と通信インタフェース41とが内蔵されており、熱源ユニット3には、熱源ユニット側制御装置42と通信インタフェース43とが内蔵されている。タンクユニット側制御装置40と熱源ユニット側制御装置42とは、通信インタフェース41,43を介して接続されており、互いに信号の更新が可能である。また、熱源ユニット側制御装置42は、その一機能構成として誤配管判定手段44を備えている。また、熱源ユニット3には、機器の状態や警報などを出力する出力装置45と、機器の操作指示を入力する入力装置46とを備えている。
以上のように構成された本実施例の貯湯式給湯器1について、以下その誤配管検出動作について説明する。図3は、実施例の貯湯式給湯器1における誤配管検出動作を表すフローチャートである。
まず、ステップS1において、熱源ユニット側制御装置42は、入力装置46から圧縮機23の運転開始の指示が入力されたか否かを判定し、運転開始の指示が入力されていない場合には待機し、入力された場合には次のステップS2に進む。
ステップS2において、誤配管判定手段44は、入水温度センサ27から入力される温度検出信号を参照し、圧縮機23の運転開始直後の時刻0に於ける水熱交換器18の入水温度T(t0)を検出し記憶する。
次に、ステップS3において、熱源ユニット側制御装置42は、通信インタフェース43を介してタンクユニット2に運転開始指示を出力する。タンクユニット2内のタンクユニット側制御装置40は、運転開始指示を受信すると、循環ポンプ10を起動して、循環水管回路に貯湯タンク6内の水を循環させる。また、熱源ユニット側制御装置42は、圧縮機23を起動し、熱媒循環路25内に熱媒を循環させる。これにより、水熱交換器18の加熱が開始される。
次に、ステップS4において、誤配管判定手段44は、熱源ユニット側制御装置42に内蔵されたタイマー(図示せず)を起動して、運転開始からの時間tの計時を開始する。
次に、ステップS5において、誤配管判定手段44は、タイマーにより計時される時間tが所定の時間t1に達したか否かを判定する。そして、時間tがt1に達するまで待機する。時間tがt1に達したときは、次のステップS6に進む。
次に、ステップS6において、誤配管判定手段44は、再び入水温度センサ27から入力される温度検出信号を参照し、時刻t1に於ける水熱交換器18の入水温度T(t1)を検出し記憶する。また、給水温度センサ16から入力される温度検出信号を参照し、時刻t1に於ける給水温度T0(t1)を検出し記憶する。
次に、ステップS7において、誤配管判定手段44は、T(t1)>T(t0)且つT(t1)>T0(t1)か否かを判定し、T(t1)>T(t0)且つT(t1)>T0(t1)の場合には次のステップS8に進み、そうでない場合は動作を終了する。
T(t1)>T(t0)且つT(t1)>T0(t1)の場合、ステップS8において、誤配管判定手段44は、接続管4,5の接続が誤りであると判定し、出力装置45に誤配管信号を出力する。出力装置45は、誤配管信号が入力されると、作業者に誤配管である警告を報知する。尚、出力装置45の報知方法は、警報ブザーを鳴らしたり、ディスプレイ上に警告を表示したり、警告ランプを点灯させたりする方法などを採ることができる。
以上のような誤配管検出動作について、最後に、圧縮機23の起動後の温度変化を参照しながらその内容についてより詳細に説明する。
まず、通常運転を停止した直後に圧縮機23の運転を再開した場合、圧縮機23の起動後の入水温度センサ27により検出される水温T(t)の変化は図4のようになる。接続管4,5が正常に配管されている場合、接続管4内の水温は貯湯タンク6の下部の水温と等しいので、圧縮機23の起動後も検出水温T(t)の変化は殆どない(図4のグラフA)。一方、接続管4,5が誤配管されている場合、水熱交換器18内の水温は、やや高い値をとる。従って、T(t)はやや高い温度を推移した後、膨張弁20の働きに合わせて、速やかに一定温度まで上昇する。従って、T(t1)>T(t0)の場合は誤配管であると判定すれば、誤配管の検出が可能である。
しかしながら、通常の配管工事では、圧縮機23の起動前は水熱交換器18は加熱されておらず冷えきった状態にある。また、接続管4,5は、外気温や日光の照射状況などによって様々な温度状態をとり得る。このような状態を「サスペンド状態」とよぶ。
サスペンド状態から圧縮機23を起動する場合(以下「サスペンド復帰」と呼ぶ。)、接続管4,5の初期温度によって、検出水温T(t)は異なるプロファイルとなる。
図5は、接続管4,5の初期温度が貯湯タンク6の下部の水温とほぼ等しい場合のサスペンド復帰における検出水温T(t)の変化を表す図である。接続管4,5が正常に配管されている場合は、図4と同様に、検出水温T(t)は殆ど変化しない。一方、接続管4,5が誤配管されている場合、圧縮機23の起動直後は、水熱交換器18は冷えているため、T(t)はある一定時間低い温度を推移した後、膨張弁20の働きに合わせて、速やかに一定温度まで上昇する。
図6は、接続管4,5が日光によって加熱され、接続管4,5の初期温度が貯湯タンク6の下部の水温よりも高い場合のサスペンド復帰における検出水温T(t)の変化を表す図である。接続管4,5が加熱された影響により、初期の検出水温T(t0)は貯湯タンク6の下部の水温よりも高い。接続管4,5が正常に配管されている場合、循環ポンプ10が起動すると、最初は接続管4内に貯溜していた温められた水が流入してくるため、検出水温T(t)が一時的に上昇する。その後、接続管4は貯湯タンク6の下部から送水される低温の水に与熱することによって徐々に冷却されていく。従って、検出水温T(t)は貯湯タンク6の下部の水温に向かって下降する緩やかな下降曲線となる。一方、接続管4,5が誤配管されている場合には、循環ポンプ10が起動すると、入水温度センサ27の部分には、最初は水熱交換器18内に貯溜していた水が流入する。水熱交換器18は初期状態では冷えきっているため、水熱交換器18内に貯溜していた水の水温は低い。従って、最初、検出水温T(t)は一時的に下降する。その後、水熱交換器18は熱媒によって徐々に加熱される。そのため、検出水温T(t)は上昇に転じ、膨張弁20の働きに合わせて、速やかに一定温度まで上昇する。
図7は、接続管4,5が外気により冷却され、接続管4,5の初期温度が貯湯タンク6の下部の水温よりも低い場合のサスペンド復帰における検出水温T(t)の変化を表す図である。この場合、接続管4,5が冷却されている影響により、初期の検出水温T(t0)は貯湯タンク6の下部の水温よりも低い。接続管4,5が正常に配管されている場合は、循環ポンプ10が起動すると、最初は接続管4内に貯溜していた冷たい水が流入して続いて貯湯タンク6内の水が流入してくるため、接続管4は循環水により温められる。そのため、検出水温T(t)は、貯湯タンク6の下部の水温に向かって徐々に上昇する。一方、接続管4,5が誤配管されている場合は、T(t)は低い温度から緩やかに上昇し、膨張弁20の働きに合わせて、速やかに一定温度まで上昇する。
図8は、除霜運転からの復帰後の検出水温T(t)の変化を表す図である。ここで、「除霜運転」とは、外気温が低い場合に空気熱交換器21に付着した霜(氷)を除去するために空気熱交換器21を加熱する運転をいう。除霜運転においては、圧縮機23を駆動させた状態で主減圧弁20を開き、主減圧弁20における熱媒の減圧量を小さくする。これにより、主減圧弁20における熱媒の温度降下は小さくなり、空気熱交換器21には暖かい冷媒が流通し、空気熱交換器21の除霜が行われる。この際、循環ポンプ10は停止されている。除霜運転から通常運転への復帰直後においては、水熱交換器18の温度はあまり高くなく、水熱交換器18内の熱媒の温度も中程度である。また、接続管4内の水の温度は外気によって冷やされているため、貯湯タンク6の下部の水温よりも低い。従って、接続管4,5が正常に配管されている場合、循環ポンプ10の起動直後は接続管4内の水の流入により検出水温T(t)が一時的に低下し、その後徐々に貯湯タンク6の下部の水温に近づく。一方、接続管4,5が誤配管されている場合には、水熱交換器18内の中温の水が流れ込むため、循環ポンプ10起動直後より一定時間はT(t)は中温となり、その後膨張弁20の働きに合わせて、速やかに一定温度まで上昇する。
以上のような検出水温T(t)の異なるプロファイルにおいて誤配管を正確に検出するため、誤配管判定手段44は、圧縮機23が起動したときの時刻t0における検出水温T(t0)と、圧縮機23が起動してから所定の時間t1が経過したときの検出水温T(t1)及び給水温度T0(t1)とを検出し(図4〜図8参照)、T(t0)<T(t1)であり、且つT(t1)>T0(t1)のときは、誤配管と判定し、そうでない場合には正常配管であると判定する。これにより、図4〜図8に示したような様々の状況においても正確な誤配管の判定を行うことが可能となる。
尚、2回目の温度検出を行う時刻t1については、熱源ユニット3のヒートポンプ効率もしくは膨張弁20の制御タイミング等に依存するため一意的に特定はできないため、実験によって適宜設定されるが、誤接続判定の信頼性を高める観点からは、図4〜図8に示したように、圧縮機23を起動してから目標出湯温度の70から80%程度に達するまでの時間に設定しておくのが好ましい。
尚、本実施例において、検出水温T(t)が図7のようなプロファイルを採ったときに正常配管と誤配管の判定をより確実に行うために、上記ステップS7において、検出温度T(t1)から検出温度T(t0)を引いた差分が所定の閾値ΔTerr(>0)よりも大きく且つ前記温度T(t1)が前記温度T0(t0)よりも大きいときに誤配管信号を出力するようにしてもよい。ここで、所定の閾値ΔTerrは、正常配管の場合に検出温度T(t0)が変動する幅よりも大きな値とする。これにより、誤配管判定手段44が、正常配管の場合に誤って「誤配管」であると判定することをより確実に防止することができる。
また、本実施例において、最も簡単な例として、誤配管判定手段44は1つの時刻t1の検出温度T(t1)のみを用いて誤配管の判定を行う例を示したが、時刻t1以外の複数の時刻t2,t3,・・・,tn(>t1)を用いて誤配管判定を行うようにすることもできる。この場合、T(t1)>T(t0)∨T(t2)>T(t0)∨・・・∨T(tn)>T(t0)のときに誤配管と判定するようにすればよい。これによって、より確実な誤配管の検出を行うことができる。
図9は、本発明の実施例2の貯湯式給湯器1における誤配管検出動作を表すフローチャートである。本実施例では、図3のフローチャートのステップS6とステップS7との間に新たにステップS6Aを追加した点が異なり、その他は実施例1と同様である。
ステップS6Aにおいては、誤配管判定手段44は、時刻t0に検出された検出温度T(t0)と時刻t1に検出された検出温度T(t1)とを比較し、T(t1)<T(t0)の場合にはその後のステップは実行せずに終了する。これにより、検出温度T(t1)が検出温度T(t0)よりも小さいときには誤配管信号を出力しないこととなり、より確実に判定誤りを減らすことができる。
図10は、本発明の実施例3の貯湯式給湯器1における誤配管検出動作を表すフローチャートである。本実施例では、図9のフローチャートのステップS4とステップS5との間に新たにステップS4A,S4Bを追加した点及びステップS6Aの代わりにステップS6Bを挿入した点が異なり、その他は実施例2と同様である。
ステップS4Aにおいては、誤配管判定手段44は、タイマーにより計時される時間tが所定の時間t0’に達したか否かを判定する。そして、時間tがt0’に達するまで待機する。時間tがt0’に達したときは、次のステップS4Bに進む。
ステップS4Bにおいては、誤配管判定手段44は、入水温度センサ27から入力される温度検出信号を参照し、時刻t0’に於ける水熱交換器18の入水温度T(t0’)を検出し記憶する。
ここで、時刻t0’は、図6に示したように、圧縮機23及び循環ポンプ10が運転を開始した直後に接続管4内の水又は水熱交換器18内の水が入水温度センサ27の位置に達する時間に設定される。
そして、ステップS6Bにおいては、誤配管判定手段44は、時刻t0,t0’に検出された検出温度T(t0),T(t0’)と時刻t1に検出された検出温度T(t1)とを比較し、T(t1)<T(t0)又はT(t1)<T(t0’)の場合にはその後のステップは実行せずに終了する。これにより、検出温度T(t1)が検出温度T(t0)又はT(t0’)よりも小さいときには誤配管信号を出力しないこととなり、図6のように、接続管4が日照などによって加熱され、正常配管の場合において循環ポンプ10の起動直後に一時的に検出温度T(t1)が上昇するような場合であっても、より確実に判定誤りを減らすことができる。
1 貯湯式給湯器
2 タンクユニット
3 熱源ユニット
4,5 接続管
6 貯湯タンク
7 給水管
8 出湯管
9 往き側水循環路
10 循環ポンプ
11 往き側継手
12 戻り側水循環路
13 三方弁
14 戻り側継手
15 バイパス管
16 給水温度センサ
17a,17b,17c,17d 残湯センサ
18 水熱交換器
19 内部熱交換器
20 主減圧弁
21 空気熱交換器
22 ファン
23 圧縮機
24 圧力スイッチ
25 熱媒循環路
26 給熱側水循環路
27 入水温度センサ
28 出水温度センサ
29 空気熱交温度センサ
30 吸入温度センサ
31 吐出管温度センサ
32 外気温度センサ
33 入水側管継手
34 出水側管継手
40 タンクユニット側制御装置
41 通信インタフェース
42 熱源ユニット側制御装置
43 通信インタフェース
44 誤配管判定手段
45 出力装置
46 入力装置

Claims (5)

  1. 貯湯タンク、一端が前記貯湯タンクの下部に連結され他端が往き側継手に連結された往き側水循環路、及び一端が貯湯タンクの上部に連結され他端が戻り側継手に連結された戻り側水循環路を具備するタンクユニットと、
    熱源装置、前記熱源装置により加熱された熱媒が循環する熱媒循環路、上流側端部が入水側管継手に連結され下流側端部が出水側管継手に連結された給熱側水循環路、及び前記熱媒循環路内を流れる熱媒の熱を、前記給熱側水循環路内を流れる水に熱交換する水熱交換器を具備する熱源ユニットとが、
    前記往き側継手と前記入水側管継手とを連結する往き側接続管、及び前記戻り側継手と前記出水側管継手とを連結する戻り側接続管により接続された貯湯式給湯器において、前記往き側接続管及び前記戻り側接続管の誤配管を検出する誤配管検出装置であって、
    前記給熱側水循環路の前記水熱交換器の前記入水側管継手側に設けられた入水温度センサと、
    前記貯湯タンクの下部の水温を検出する給水温度センサと、
    前記貯湯タンク、前記往き側水循環路、前記往き側接続管、前記給熱側水循環路、前記戻り側接続管、及び前記戻り側水循環路により構成される水循環路内の水の循環が開始され、且つ前記熱媒循環路の熱媒の循環が開始されたときの前記入水温度センサにより検出される温度の温度変化が上昇変化の場合であり、且つ前記入水温度センサにより検出される温度が前記給水温度センサが検出する温度よりも高い場合に誤配管信号を出力する誤配管判定手段と、
    を備えた誤配管検出装置。
  2. 前記誤配管判定手段は、
    前記水循環路内の水の循環が開始され且つ前記熱媒循環路の熱媒の循環が開始された運転開始時刻t0の直後に前記入水温度センサが検出する温度T(t0)を検出し、
    前記運転開始時刻t0から所定の時間だけ経過した時刻t1に前記入水温度センサが検出する温度T(t1)及び前記給水温度センサが検出する温度T0(t1)を検出し、
    前記温度T(t1)が前記温度T(t0)よりも大きく且つ前記温度T(t1)が前記温度T0(t1)よりも大きいときに誤配管信号を出力することを特徴とする請求項1記載の誤配管検出装置。
  3. 前記誤配管判定手段は、温度T(t1)から温度T(t0)を引いた差分が所定の閾値ΔTerr(>0)よりも大きく且つ前記温度T(t1)が前記温度T0(t1)よりも大きいときに誤配管信号を出力することを特徴とする請求項2記載の誤配管検出装置。
  4. 前記誤配管判定手段は、
    前記水循環路内の水の循環が開始され且つ前記熱媒循環路の熱媒の循環が開始された運転開始時刻t0の直後に前記入水温度センサが検出する温度T(t0)を検出し、
    前記運転開始時刻t0から所定の時間だけ経過した時刻t1に前記入水温度センサが検出する温度T(t1)を検出し、
    前記温度T(t1)が前記温度T(t0)よりも小さいときには誤配管信号を出力しないことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一記載の誤配管検出装置。
  5. 前記誤配管判定手段は、
    前記運転開始時刻t0の直後に前記入水温度センサが検出する温度T(t0)を検出するとともに、前記運転開始時刻t0よりも一定の時間経過した後であって前記時刻t1よりも前の所定の時刻t0’において前記入水温度センサが検出する温度T(t0’)を検出し、
    前記温度T(t1)が前記温度T(t0)よりも小さいか又は前記温度T(t1)が前記温度T(t0’)よりも小さいときには誤配管信号を出力しないことを特徴とする請求項4記載の誤配管検出装置。
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