JP2014190625A - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒回路の圧力を検出する圧力スイッチまたは圧力検出装置を使用することなしに、水回路の循環異常の有無を精度良く判定することができ、低コストで信頼性の高いヒートポンプ給湯装置を提供すること。
【解決手段】本発明のヒートポンプ給湯装置は、圧縮機と、冷媒−水熱交換器と、減圧装置と、蒸発器とを順次接続した冷媒回路と、冷媒−水熱交換器の冷媒出口側の冷媒の温度を検出する出口冷媒温度検出装置と、冷媒−水熱交換器の水入口側の水の温度を検出する入口水温度検出装置と、温水タンクと、冷媒−水熱交換器と温水タンクとを接続する水回路に水を循環させる温水循環装置と、温水を生成する運転を開始する際に、出口冷媒温度検出装置により検出される温度(Tro1,Tro2)と、入口水温度検出装置により検出される温度(Twi1,Twi2)とに基づいて、水回路の循環異常の有無を判断する制御手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ給湯装置に関する。
冷凍サイクルにより温水を生成するヒートポンプ給湯装置が広く用いられている。特許文献1には、ヒートポンプ給湯装置において、冷媒回路内における減圧装置の故障や異物付着に伴う冷媒回路の循環異常による圧力上昇、あるいは、水回路内におけるポンプの故障や異物付着に伴う水回路の循環異常などが発生した場合に、冷媒回路の圧力の過上昇を回避するため、圧力スイッチまたは圧力検出装置により冷媒回路の圧力が所定値以上であることが検出された場合に、圧縮機を停止させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、冷媒−水熱交換器の水出口と水入口との温度差を検出し、その温度差が所定の温度差未満である場合には異常であると判断し、圧縮機を停止させる技術が開示されている。
特開2008−224156号公報 特開2007−10242号公報
特許文献1のヒートポンプ給湯装置では、冷媒回路の圧力を検出する圧力スイッチまたは圧力検出装置を設ける必要がある。しかしながら、圧力スイッチや圧力検出装置は、高価であるため、コストを抑制する観点からは、圧力スイッチや圧力検出装置を使用せずに、水回路の循環異常を検出することが望まれる。
特許文献2のヒートポンプ給湯装置は、冷媒回路の圧力を検出する圧力スイッチや圧力検出装置を使用せずに異常検出を行っているが、次のような理由から、異常の有無を精度良く判定することが困難である。冷媒−水熱交換器の水出口は、冷媒−水熱交換器の冷媒入口に近い位置にある。このため、水回路の循環異常が発生している場合に、圧縮機から吐出されて冷媒−水熱交換器の冷媒入口に流入する高温冷媒の熱が、冷媒−水熱交換器の水出口に滞留している水に伝わって水温が上昇することがある。このような場合であっても、冷媒−水熱交換器の水出口と水入口との温度差は大きくなるため、特許文献2の装置では、水回路の循環異常が発生しているにもかかわらず、正常と誤って判定されてしまう可能性がある。また、特許文献2の装置では、温水タンクから冷媒−水熱交換器に比較的高温の水が送られたような場合にも、誤判定する可能性がある。また、水回路の循環異常ではなく、冷媒回路の循環異常によって、冷媒−水熱交換器の水出口と水入口との温度差が所定の温度差未満になることもある。このため、特許文献2の装置では、水回路の循環異常であるか、冷媒回路の循環異常であるかを、正確に判別することが困難である。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、冷媒回路の圧力を検出する圧力スイッチまたは圧力検出装置を使用することなしに、水回路の循環異常の有無を精度良く判定することができ、低コストで信頼性の高いヒートポンプ給湯装置を提供することを目的とする。
本発明に係るヒートポンプ給湯装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と水とを熱交換させる冷媒−水熱交換器と、冷媒を減圧する減圧装置と、冷媒を蒸発させる蒸発器とを順次接続した冷媒回路と、冷媒−水熱交換器の冷媒出口側の冷媒の温度を検出する出口冷媒温度検出装置と、冷媒−水熱交換器の水入口側の水の温度を検出する入口水温度検出装置と、温水タンクと、冷媒−水熱交換器と温水タンクとを接続する水回路に水を循環させる温水循環装置と、温水を生成する運転を開始する際に、出口冷媒温度検出装置により検出される温度と、入口水温度検出装置により検出される温度とに基づいて、水回路の循環異常の有無を判断する制御手段と、を備えたものである。
本発明によれば、冷媒回路の圧力を検出する圧力スイッチまたは圧力検出装置を使用することなしに、水回路の循環異常の有無を精度良く判定することができ、低コストで信頼性の高いヒートポンプ給湯装置を得ることが可能となる。
本発明の実施の形態1のヒートポンプ給湯装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1における水回路の循環異常検出動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における水回路循環異常検出動作の際の入口水温度検出装置の検出温度、出口冷媒温度検出装置の検出温度、圧縮機の回転数、および温水循環装置の回転数の時間的な変化の例(正常運転)を示す図である。 本発明の実施の形態1における水回路循環異常検出動作の際の入口水温度検出装置の検出温度、出口冷媒温度検出装置の検出温度、圧縮機の回転数、および温水循環装置の回転数の時間的な変化の例(正常運転)を示す図である。 本発明の実施の形態1における水回路循環異常検出動作の際の入口水温度検出装置の検出温度、出口冷媒温度検出装置の検出温度、圧縮機の回転数、および温水循環装置の回転数の時間的な変化の例(温水循環装置の作動不良)を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1のヒートポンプ給湯装置を示す構成図であり、冷凍サイクルの冷媒回路も合わせて図示している。図1に示す本実施の形態1のヒートポンプ給湯装置100は、ヒートポンプユニット200と、タンクユニット300とに分割されたセパレート形である。ヒートポンプユニット200と、タンクユニット300とは、水配管および電気配線を介して互いに接続されている。
ヒートポンプユニット200は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機1と、冷媒と水との熱交換を行う冷媒−水熱交換器2と、開度が変更可能であり高圧の冷媒を低圧に減圧する電子制御式膨張弁などで構成される減圧装置3と、外気と冷媒との熱交換を行う蒸発器4とが冷媒配管13によって環状に接続されてなる冷媒回路と、蒸発器4に送風するファン6と、ファン6を駆動するファンモータ5とを搭載している。ファンモータ5によってファン6を回転させることで、蒸発器4を通過する空気流を生成することができる。ヒートポンプユニット200には、更に、冷媒−水熱交換器2の水入口側の水の温度を検出する入口水温度検出装置7と、冷媒−水熱交換器2の水出口側の水の温度を検出する出口水温度検出装置8と、外気温度を検出する外気温度検出装置15と、圧縮機1から吐出されて冷媒−水熱交換器2の冷媒入口に流入する冷媒の温度(冷媒−水熱交換器2の冷媒入口側の冷媒の温度)を検出する吐出冷媒温度検出装置16と、冷媒−水熱交換器2の冷媒出口から流出する冷媒の温度(冷媒−水熱交換器2の冷媒出口側の冷媒の温度)を検出する出口冷媒温度検出装置17とが設けられている。本実施の形態1では、入口水温度検出装置7は、冷媒−水熱交換器2の水入口の近傍に配置されている。出口水温度検出装置8は、冷媒−水熱交換器2の水出口の近傍に配置されている。
タンクユニット300は、冷媒−水熱交換器2で加熱された温水を貯留する温水タンク12と、温水循環装置9とを搭載している。ヒートポンプユニット200の冷媒−水熱交換器2と、タンクユニット300の温水タンク12とは、温水循環配管14a,14bを介して接続されることにより、水回路を形成している。本実施の形態1では、温水タンク12の下部と冷媒−水熱交換器2の水入口とが温水循環配管14aを介して接続され、冷媒−水熱交換器2の水出口と温水タンク12の上部とが温水循環配管14bを介して接続されている。温水循環装置9は、温水循環配管14aの途中に配置され、水回路に水を循環させるポンプ等で構成される。温水タンク12内には、上側が高温、下側が低温となるように、温度成層を形成して、異なる温度の水を貯留することができる。
本実施の形態1では、ヒートポンプ給湯装置100の運転を制御する制御手段として、ヒートポンプユニット200に制御装置11、タンクユニット300に制御装置10がそれぞれ設置されている。制御装置11と、制御装置10とは、相互に通信可能に接続されている。
ヒートポンプユニット200側の制御装置11には、圧縮機1と、減圧装置3と、ファンモータ5と、入口水温度検出装置7と、出口水温度検出装置8と、外気温度検出装置15と、吐出冷媒温度検出装置16と、出口冷媒温度検出装置17とが電気的に接続されている。制御装置11は、これらの機器から信号を受信し、その受信した信号に基づいて、圧縮機1の回転数制御、減圧装置3の開度制御、ファンモータ5の回転数制御等を行う。また、タンクユニット300側の制御装置10には、温水循環装置9が接続されている。制御装置10は、制御装置11から信号を受信し、その受信した信号に基づいて、温水循環装置9の回転数制御を行う。
なお、タンクユニット300には、水道等の水源から供給される水(低温水)を温水タンク12内の下部等に流入させる給水配管、温水タンク12内から温水を導出する出湯配管、出湯配管により導出された温水と給水配管から供給される低温水とを混合することにより、使用者が設定した給湯温度の温水を生成する混合弁、温水タンク12内の残湯量(蓄熱量)を検出するための温度検出装置などの機器が更に設けられるが、図1では省略している。
次に、本実施の形態1のヒートポンプ給湯装置100のヒートポンプユニット200により温水を生成するわき上げ運転の動作について説明する。タンクユニット300側の制御装置10は、温水タンク12内の残湯量などに基づいて、わき上げ運転の必要性を判断し、わき上げ運転が必要と判断した場合には、ヒートポンプユニット200に対してわき上げ指示を送信する。ヒートポンプユニット200側の制御装置11は、制御装置10からのわき上げ指示を受信した場合には、圧縮機1を起動し、わき上げ運転を開始させる。わき上げ運転においては、ヒートポンプユニット200側の制御装置11は、外気温度検出装置15で検出された温度および入口水温度検出装置7で検出された温度等に基づいて圧縮機1の回転数を制御し、外気温度検出装置15で検出された温度および吐出冷媒温度検出装置16で検出された温度等に基づいて、減圧装置3の開度を制御する。また、わき上げ運転では、温水循環装置9が作動することにより、温水タンク12内の下部の水が温水循環配管14aを通って冷媒−水熱交換器2に送られ、冷媒−水熱交換器2で加熱されて生成した高温水が温水循環配管14bを通って温水タンク12に戻り、温水タンク12内の上部に流入して貯留される。タンクユニット300側の制御装置10は、出口水温度検出装置8で検出された温度が、予め設定された目標出口水温度になるように、温水循環装置9の回転数を制御する。
図2は、本発明の実施の形態1における水回路の循環異常検出動作を示すフローチャートである。以下、図2を参照して、本実施の形態1のヒートポンプ給湯装置100において、制御装置11および制御装置10が水回路の循環異常を検出する動作について説明する。わき上げ運転を開始する場合には、まず、ステップS1にて圧縮機1を作動(起動)させる。次いで、ステップS2にて、所定時間t1が経過したか否かを判断し、所定時間t1がまだ経過していない場合には待機する。そして、ステップS2で、圧縮機1の起動後の経過時間が所定時間t1に達した場合には、ステップS3に移行し、リトライ(水回路循環異常検出動作の再試行)の回数がゼロであるかどうか、すなわち今回の水回路循環異常検出動作が初回であるかどうかを判断する。初回の水回路循環異常検出動作である場合には、ステップS4aに移行し、温水循環装置9を作動(起動)させる。このステップS4aでは、温水循環装置9の回転数を通常に制御する。これに対し、ステップS3で、リトライの回数がゼロでないと判断した場合、すなわち今回の水回路循環異常検出動作が2回目以降の試行であると判断した場合には、ステップS4bに移行し、温水循環装置9を作動(起動)させる。このステップS4bでは、温水循環装置9の回転数を最大回転数に制御する。なお、上記所定時間t1は、圧縮機1の回転数が上昇する時間、あるいは冷媒−水熱交換器2の冷媒出口から流出する冷媒の温度が上昇し始める程度の時間になるように、予め設定され、例えば、t1=45秒とされる。
ステップS4aまたはステップS4bにて温水循環装置9の作動を開始したら、ステップS5に移行し、その開始の時点、すなわち圧縮機1の起動から所定時間t1が経過した時点(以下、「第1の時点」と称する)における、入口水温度検出装置7による検出温度をTwi1とし、出口冷媒温度検出装置17による検出温度をTro1として、制御装置11にそれぞれ記憶する。次いで、ステップS6にて、所定時間t2が経過したか否かを判断し、所定時間t2がまだ経過していない場合には待機する。そして、ステップS6で、第1の時点t1からの経過時間が所定時間t2に達した場合には、ステップS7に移行し、その時点、すなわち圧縮機1の起動から時間(t1+t2)が経過した時点(以下、「第2の時点」と称する)における、入口水温度検出装置7による検出温度をTwi2とし、出口冷媒温度検出装置17による検出温度をTro2として、制御装置11にそれぞれ記憶する。なお、上記所定時間t2は、温水循環装置9が正常に作動した場合に水回路の水が十分に循環し始める程度の時間になるように予め設定され、例えば、t2=90秒とされる。
続いて、ステップS8にて、第2の時点(t1+t2)での入口水温度検出装置7による検出温度Twi2と、第1の時点t1での入口水温度検出装置7による検出温度Twi1との差(Twi2−Twi1)を、予め設定された判定値A(例えば、A=3℃)と比較する。その結果、温度差(Twi2−Twi1)が判定値A以上である場合には、ステップS11に移行し、水回路の循環異常は無く、正常運転であると判断する。
ステップS8で、温度差(Twi2−Twi1)が判定値Aに比べて小さい場合には、ステップS9に移行し、第2の時点(t1+t2)での出口冷媒温度検出装置17による検出温度Tro2と、第1の時点t1での出口冷媒温度検出装置17による検出温度Tro1との差(Tro2−Tro1)を、予め設定された判定値B(例えば、B=20℃)と比較する。その結果、温度差(Tro2−Tro1)が判定値B以下である場合には、ステップS11に移行し、水回路の循環異常は無く、正常運転であると判断する。
一方、ステップS9で、温度差(Tro2−Tro1)が判定値Bに比べて大きい場合には、ステップS10に移行し、第2の時点(t1+t2)での出口冷媒温度検出装置17による検出温度Tro2と、第2の時点(t1+t2)での入口水温度検出装置7による検出温度Twi2との差(Tro2−Twi2)を、予め設定された判定値C(例えば、C=20℃)と比較する。その結果、温度差(Tro2−Twi2)判定値C以下である場合には、ステップS11に移行し、水回路の循環異常は無く、正常運転であると判断する。
これに対し、ステップS9で、温度差(Tro2−Twi2)判定値Cに比べて大きい場合には、水回路の循環異常があると判断し、ステップS12に移行して、圧縮機1を停止する。続いて、ステップS13に移行し、リトライの回数が所定回数Nに達しているかどうかを判断する。リトライの回数が所定回数Nに達していない場合には、ステップS14に移行し、圧縮機1の停止後の経過時間が所定時間t3に達した経過したか否かを判断する。そして、圧縮機1の停止から所定時間t3が経過した場合には、ステップS1に移行し、圧縮機1を再起動して、水回路循環異常検出動作を再度試行する、すなわちリトライを行う。リトライの水回路循環異常検出動作は、ステップS4bで温水循環装置9を最大回転数で運転すること以外は、初回の水回路循環異常検出動作と同様である。
一方、ステップS13で、リトライの回数が所定回数Nに達している場合には、水回路の循環異常が発生しているとの判断を確定し、ヒートポンプユニット200を停止する。水回路の循環異常があるとの判断を確定した場合には、リモコン装置(図示省略)の表示部に異常が発生した旨を表示するなどの方法により、異常発生を使用者等に報知しても良い。このように、本実施の形態1では、初回の水回路循環異常検出動作で水回路の循環異常があると判断した場合には、その判断を確定することなく、水回路循環異常検出動作を再度試行し、複数回連続して水回路の循環異常があると判断した場合に、水回路の循環異常があるとの判断を確定するようにしている。これにより、誤判定をより確実に防止し、水回路の循環異常をより高精度に検出することができる。
また、本実施の形態1では、リトライの水回路循環異常検出動作を行う場合には、温水循環装置9を最大回転数で運転することにより、温水循環配管14a,14b内および冷媒−水熱交換器2内に混入した空気を温水タンク12に排出することが可能となるので、空気混入による急激な温度上昇を避けることができる。このため、空気混入に起因する誤判定をより確実に防止することができ、水回路の循環異常をより高精度に検出することができる。
なお、本実施の形態1では、ステップS11で、水回路の循環異常は無く、正常運転であると判断した場合には、圧縮機1を停止することなく、そのまま自動的にわき上げ運転(温水を生成する運転)に移行する。このため、わき上げ運転の起動ロスを最小限に抑えることが可能になる。
上述したように、本実施の形態1の水回路循環異常検出動作では、温度差(Twi2−Twi1)が判定値Aに比べて小さいという条件(以下、「第1の条件」と称する)と、温度差(Tro2−Tro1)が判定値Bに比べて大きいという条件(以下、「第2の条件」と称する)と、温度差(Tro2−Twi2)判定値Cに比べて大きいという条件(以下、「第3の条件」と称する)とがすべて成立した場合に、水回路の循環異常があると判断し、これら第1〜第3の条件のうちの一つでも不成立の場合には、水回路の循環異常は無く、正常であると判断する。これにより、本実施の形態1では、水回路の循環異常の有無をより高精度に判断することができる。すなわち、水回路の循環異常がある場合に正常と誤判定することを確実に抑制することができ、また、水回路の異常が無い場合に異常と誤判定したりすることを確実に抑制することができる。以下、このことについて、図3〜図5に示す例に基づいて説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における水回路循環異常検出動作の際の入口水温度検出装置7の検出温度、出口冷媒温度検出装置17の検出温度、圧縮機1の回転数、および温水循環装置9の回転数の時間的な変化の例を示す図である。図3に示す例は、水回路の循環異常の無い、正常運転の場合を表している。また、図3に示す例では、外気温度が、温水タンク12の下部に貯留された水の温度(以下、「タンク下部水温」と称する)に比べて、低いものとする。例えば、外気温度を20℃、タンク下部水温を30℃とする。図3の横軸は、時間を表しており、わき上げ指示を受けて圧縮機1が起動した時点を横軸の原点としている。圧縮機1の起動後、前述した所定時間t1が経過した第1の時点t1の付近において、冷媒−水熱交換器2の冷媒出口から流出する冷媒の温度、すなわち出口冷媒温度検出装置17の検出温度が上昇し始める。この例では、第1の時点t1における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro1を22℃とする。また、第1の時点t1で温水循環装置9が起動するが、この時点で入口水温度検出装置7により検出される温度Twi1は、わき上げ運転開始前から冷媒−水熱交換器2の水入口付近または温水循環配管14a内に滞留していた水の温度である。冷媒−水熱交換器2の水入口付近または温水循環配管14a内に滞留していた水は、外気により冷却されているため、タンク下部水温(30℃)よりも低い温度になっている。したがって、第1の時点t1における入口水温度検出装置7の検出温度Twi1は、タンク下部水温(30℃)よりも低い温度、例えばTwi1=25℃となる。一方、温水循環装置9の起動から前述した所定時間t2が経過した第2の時点(t1+t2)においては、温水タンク12内の下部の水が温水循環配管14aを通って入口水温度検出装置7に到達している。このため、第2の時点(t1+t2)における入口水温度検出装置7の検出温度Twi2は、タンク下部水温(30℃)とほぼ等しくなる。ここでは、Twi2=30℃とする。また、第1の時点t1以降、圧縮機1の回転数の上昇に伴い、出口冷媒温度検出装置17の検出温度は大きく上昇する。その後、温水循環装置9の回転数が上昇して冷媒−水熱交換器2内を水が流れ始めることに伴い、冷媒−水熱交換器2内で冷媒から水へ熱伝達する。このため、出口冷媒温度検出装置17の検出温度は、下降に転じ、冷媒−水熱交換器2に流入する水の温度に近づいていく。その結果、第2の時点(t1+t2)における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro2は、入口水温度検出装置7の検出温度Twi2(30℃)に近い温度まで低下する。ここでは、Tro2=35℃とする。
上述した図3に示す例(正常運転)の場合には、第1の条件における温度差(Twi2−Twi1)の値は、30℃−25℃=5℃となる。判定値Aは、比較的小さい値に設定され、例えばA=3℃と設定される。したがって、この場合、温度差(Twi2−Twi1)の値は判定値Aに比べて大きく、第1の条件は不成立となるので、水回路の循環異常が無いと判断される。このように、本実施の形態1によれば、図3に示す例(正常運転)の場合に、水回路の循環異常が無いとして、正しく判断することができる。
図3に示す例(正常運転)のように、温水循環装置9の起動前または起動時の第1の時点t1における入口水温度検出装置7の検出温度Twi1に比べて、温水循環装置9の起動から所定時間t2が経過した第2の時点(t1+t2)における入口水温度検出装置7の検出温度Twi2が判定値A以上変化した場合には、温水タンク12内の下部の水が温水循環配管14aを通って冷媒−水熱交換器2に流入した証拠であると考えることができる。このため、温度差(Twi2−Twi1)が判定値A以上である場合には、水回路の循環異常は無いと判断できる。これに対し、第1の時点t1における入口水温度検出装置7の検出温度Twi1に対する、第2の時点(t1+t2)における入口水温度検出装置7の検出温度Twi2の変化の大きさが、判定値Aに比べて小さい場合には、温水タンク12内の下部の水が冷媒−水熱交換器2に到達していない可能性がある(すなわち、水回路の循環異常の可能性がある)と判断できる。このようなことから、温度差(Twi2−Twi1)の値を判定値Aと比較することにより、水回路の循環異常の有無を精度良く判断することができる。
また、図3に示す例(正常運転)の場合には、第2の条件における温度差(Tro2−Tro1)の値は、35℃−22℃=13℃となる。判定値Bは、判定値Aに比べて大きい値に設定され、例えばB=20℃と設定される。したがって、この場合、温度差(Tro2−Tro1)の値は判定値Bに比べて小さく、第2の条件は不成立となるので、水回路の循環異常が無いと判断される。このように、本実施の形態1によれば、図3に示す例(正常運転)の場合に、水回路の循環異常が無いとして、正しく判断することができる。
図3に示す例(正常運転)のように、第1の時点t1における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro1と、第2の時点(t1+t2)における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro2との差が、判定値B以下である場合には、冷媒−水熱交換器2内を水が正常に流れていることによって冷媒−水熱交換器2の内部で冷媒が水に対して十分に放熱し、冷媒が温度低下した証拠であると考えることができる。このため、温度差(Tro2−Tro1)が判定値B以下である場合には、水回路の循環異常は無いと判断できる。これに対し、第1の時点t1における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro1と、第2の時点(t1+t2)における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro2との差が、判定値Bに比べて大きい場合には、冷媒−水熱交換器2の内部で冷媒が水に対して十分に放熱していないと考えられるため、冷媒−水熱交換器2内を水が正常に流れていない可能性がある(すなわち、水回路の循環異常の可能性がある)と判断できる。このようなことから、温度差(Tro2−Tro1)の値を判定値Bと比較することにより、水回路の循環異常の有無を精度良く判断することができる。
また、図3に示す例(正常運転)の場合には、第3の条件における温度差(Tro2−Twi2)の値は、35℃−30℃=5℃となる。判定値Cは、判定値Aに比べて大きい値に設定され、例えばC=20℃と設定される。したがって、この場合、温度差(Tro2−Twi2)の値は判定値Cに比べて小さく、第3の条件は不成立となるので、水回路の循環異常が無いと判断される。このように、本実施の形態1によれば、図3に示す例(正常運転)の場合に、水回路の循環異常が無いとして、正しく判断することができる。
図3に示す例(正常運転)のように、第2の時点(t1+t2)における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro2と、第2の時点(t1+t2)における入口水温度検出装置7の検出温度Twi2との差が、判定値C以下である場合には、冷媒−水熱交換器2内を水が正常に流れていることによって冷媒−水熱交換器2の内部で冷媒が水に対して十分に放熱し、冷媒が温度低下した証拠であると考えることができる。このため、温度差(Tro2−Twi2)が判定値C以下である場合には、水回路の循環異常は無いと判断できる。これに対し、第2の時点(t1+t2)における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro2と、第2の時点(t1+t2)における入口水温度検出装置7の検出温度Twi2との差が、判定値Cに比べて大きい場合には、冷媒−水熱交換器2の内部で冷媒が水に対して十分に放熱していないと考えられるため、冷媒−水熱交換器2内を水が正常に流れていない可能性がある(すなわち、水回路の循環異常の可能性がある)と判断できる。このようなことから、温度差(Tro2−Twi2)の値を判定値Cと比較することにより、水回路の循環異常の有無を精度良く判断することができる。
図4は、本発明の実施の形態1における水回路循環異常検出動作の際の入口水温度検出装置7の検出温度、出口冷媒温度検出装置17の検出温度、圧縮機1の回転数、および温水循環装置9の回転数の時間的な変化の例を示す図である。図4に示す例は、水回路の循環異常の無い、正常運転の場合を表している。また、図4に示す例では、外気温度が、タンク下部水温に等しいか、またはタンク下部水温より高いものとする。ここでは、外気温度を40℃、タンク下部水温を40℃とする。また、図4に示す例では、第1の時点t1における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro1を22℃とする。また、図4に示す例では、第1の時点t1における入口水温度検出装置7の検出温度Twi1は、外気温度に等しい温度、すなわちTwi1=40℃であるものとする。第2の時点(t1+t2)においては、温水タンク12内の下部の水が温水循環配管14aを通って入口水温度検出装置7に到達している。このため、第2の時点(t1+t2)における入口水温度検出装置7の検出温度Twi2は、タンク下部水温(40℃)とほぼ等しくなる。したがって、Twi2=40℃となる。また、第1の時点t1以降、圧縮機1の回転数の上昇に伴い、出口冷媒温度検出装置17の検出温度は急上昇する。その後、温水循環装置9の作動が開始して冷媒−水熱交換器2内を水が流れ始めることに伴い、冷媒−水熱交換器2内で冷媒から水へ熱伝達する。このため、出口冷媒温度検出装置17の検出温度は、下降に転じ、冷媒−水熱交換器2に流入する水の温度に近づいていく。その結果、第2の時点(t1+t2)における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro2は、入口水温度検出装置7の検出温度Twi2(40℃)に近い温度まで低下する。ここでは、Tro2=45℃とする。
上述した図4に示す例(正常運転)の場合には、第1の条件における温度差(Twi2−Twi1)の値は、40℃−40℃=0℃となる。したがって、この場合、温度差(Twi2−Twi1)の値は判定値A(例えばA=3℃)に比べて小さく、第1の条件が成立する。
また、図4に示す例(正常運転)の場合には、第2の条件における温度差(Tro2−Tro1)の値は、45℃−22℃=23℃となる。したがって、この場合、温度差(Tro2−Tro1)の値は判定値B(例えばB=20℃)に比べて大きく、第2の条件が成立する。
また、図4に示す例(正常運転)の場合には、第3の条件における温度差(Tro2−Twi2)の値は、45℃−40℃=5℃となる。したがって、この場合、温度差(Tro2−Twi2)の値は判定値C(例えばC=20℃)に比べて小さく、第3の条件は不成立となるので、水回路の循環異常が無いと判断される。このように、本実施の形態1によれば、図4に示す例(正常運転)の場合に、第1の条件および第2の条件は成立するが、第3の条件が不成立となるので、水回路の循環異常が無いとして、正しく判断することができる。
図4に示す例(正常運転)では、温水タンク12内の下部に、比較的温度の高い中温水(例えば40℃)が生成しており、且つ、外気温度が極めて高い(例えば40℃)という、特殊な状況を仮定している。外気温度が高い場合には、わき上げ運転開始前に冷媒−水熱交換器2の水入口付近または温水循環配管14a内に滞留していた水が外気で冷却されないため、図4に示す例(正常運転)のように、水回路内の水が正常に循環していても、第1の条件における温度差(Twi2−Twi1)の値が小さくなり、第1の条件が成立する場合がある。また、温水タンク12内の下部に中温水が生成している場合には、温水タンク12から冷媒−水熱交換器2へ流入する水の温度が高くなる。このため、図4に示す例(正常運転)のように、冷媒−水熱交換器2内に水が正常に流れていても、第2の時点(t1+t2)において冷媒−水熱交換器2から流出する冷媒の温度が高くなり、第2の条件における温度差(Tro2−Tro1)の値が大きくなって、第2の条件が成立する場合がある。しかしながら、冷媒−水熱交換器2内に水が正常に流れていれば、第2の時点(t1+t2)において冷媒−水熱交換器2から流出する冷媒の温度は、冷媒−水熱交換器2に流入する水の温度に近づく。このため、第3の条件における温度差(Tro2−Twi2)の値は小さくなるので、第3の条件は不成立となる。その結果、水回路の循環異常が無いとして正しく判断される。このように、本実施の形態1では、第1〜第3の条件を組み合わせて水回路の循環異常の有無を判断することにより、上記のような特殊な状況においても、水回路の循環異常の有無を正確に判断することができる。このため、誤判定を確実に抑制することができる。
図5は、本発明の実施の形態1における水回路循環異常検出動作の際の入口水温度検出装置7の検出温度、出口冷媒温度検出装置17の検出温度、圧縮機1の回転数、および温水循環装置9の回転数の時間的な変化の例を示す図である。図5に示す例は、水回路の循環異常が発生している場合を表している。また、図5に示す例では、外気温度がタンク下部水温に比べて低いものとする。例えば、外気温度を20℃、タンク下部水温を30℃とする。また、図5に示す例では、第1の時点t1における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro1を22℃とする。また、図5に示す例では、第1の時点t1における入口水温度検出装置7の検出温度Twi1は、外気に対する放熱により、タンク下部水温(30℃)よりも低い温度になっており、ここではTwi1=25℃とする。また、図5に示す例では、温水循環装置9が正常に作動しないことによる水回路の循環異常が発生しているものとする。この結果、冷媒−水熱交換器2の水入口付近および温水循環配管14a内の水が正常に流れないため、第2の時点(t1+t2)における入口水温度検出装置7の検出温度Twi2は、第1の時点t1における入口水温度検出装置7の検出温度Twi1に比べてほとんど変化せず、例えばTwi2=24℃となる。その一方で、第1の時点t1以降、圧縮機1の回転数の上昇に伴い、圧縮機1から冷媒−水熱交換器2に流入する冷媒の温度が上昇するが、冷媒−水熱交換器2内を水が流れないため、冷媒−水熱交換器2内で冷媒から水へ熱伝達できない。このため、出口冷媒温度検出装置17の検出温度は、上昇を続ける。その結果、第2の時点(t1+t2)における出口冷媒温度検出装置17の検出温度Tro2は、高温になる。ここでは、Tro2=75℃とする。
上述した図5に示す例(温水循環装置9の作動不良)の場合には、第1の条件における温度差(Twi2−Twi1)の値は、24℃−25℃=−1℃となる。したがって、この場合、温度差(Twi2−Twi1)の値は判定値A(例えばA=3℃)に比べて小さく、第1の条件が成立する。
また、図5に示す例(温水循環装置9の作動不良)の場合には、第2の条件における温度差(Tro2−Tro1)の値は、75℃−22℃=53℃となる。したがって、この場合、温度差(Tro2−Tro1)の値は判定値B(例えばB=20℃)に比べて大きく、第2の条件が成立する。
また、図5に示す例(温水循環装置9の作動不良)の場合には、第3の条件における温度差(Tro2−Twi2)の値は、75℃−24℃=51℃となる。したがって、この場合、温度差(Tro2−Twi2)の値は判定値C(例えばC=20℃)に比べて大きく、第3の条件が成立する。このように、本実施の形態1によれば、図5に示す例(温水循環装置9の作動不良)の場合に、第1〜第3の条件がすべて成立するので、水回路の循環異常が有るとして、正しく判断することができる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、わき上げ運転を開始する際に、出口冷媒温度検出装置17により検出される温度(Tro1,Tro2)と、入口水温度検出装置7により検出される温度(Twi1,Twi2)とに基づいて、水回路の循環異常の有無を高精度に判定することができる。このため、冷媒回路の圧力を検出する圧力スイッチまたは圧力検出装置を使用しなくて済むので、高価な圧力スイッチあるいは圧力検出装置を設ける必要がなく、低コストに構成することができる。また、本実施の形態1では、冷媒回路の循環異常とは区別して、水回路の循環異常の有無について判断する。このため、異常が発生した場合に、水回路の循環異常であるか、冷媒回路の循環異常であるかを、正確に判別することができる。なお、冷媒回路の循環異常を検出する方法については、詳細な説明を省略するが、例えば、吐出冷媒温度検出装置16により検出される温度、出口冷媒温度検出装置17により検出される温度などに基づいて、冷媒回路の循環異常の有無を判断することができる。
また、本実施の形態1では、冷媒−水熱交換器2の水出口側の水の温度(すなわち、出口水温度検出装置8により検出される温度)などを用いることなく、出口冷媒温度検出装置17により検出される温度(Tro1,Tro2)および入口水温度検出装置7により検出される温度(Twi1,Twi2)のみに基づいて、水回路の循環異常の有無を判断する。出口水温度検出装置8の位置は、圧縮機1から吐出された高温の冷媒が流入する冷媒−水熱交換器2の冷媒入口に近い位置にある。このため、水回路の循環異常が発生し、冷媒−水熱交換器2内に水が流れていない場合に、冷媒−水熱交換器2の冷媒入口に流入する高温冷媒の熱が、出口水温度検出装置8付近の水に伝わって、出口水温度検出装置8の検出温度が高くなることがある。その一方で、冷媒−水熱交換器2内に水が正常に流れ、冷媒−水熱交換器2内で加熱された水が流出することによって出口水温度検出装置8の検出温度が高くなることもある。あるいは、温水タンク12から冷媒−水熱交換器2に流入する水の温度が高い場合に、そのことが原因で、出口水温度検出装置8の検出温度が高くなることもある。このようなことから、出口水温度検出装置8の検出温度を用いて水回路の循環異常の有無を判断した場合、正常であるか異常であるかを判別することが困難な場合があり、誤判定を招く要因になる。これに対し、本実施の形態1では、出口水温度検出装置8の検出温度を用いることなく、出口冷媒温度検出装置17により検出される温度および入口水温度検出装置7により検出される温度のみに基づいて水回路の循環異常の有無を判断するので、上記のような影響による誤判定を確実に回避することができ、水回路の循環異常の有無を正確に識別することができる。
以上のようなことから、本実施の形態1によれば、低コストで信頼性の高いヒートポンプ給湯装置を得ることが可能となる。
なお、出口冷媒温度検出装置17により検出される温度(Tro1,Tro2)および入口水温度検出装置7により検出される温度(Twi1,Twi2)を用いて水回路の循環異常の有無を判断するための具体的な規則については、上述した第1〜第3の条件に限定されるものではない。例えば、上述した第1の条件に代えて、第2の時点(t1+t2)での入口水温度検出装置7による検出温度Twi2と、第1の時点t1での入口水温度検出装置7による検出温度Twi1との差の絶対値|Twi2−Twi1|を判定値Aと比較するようにしてもよい。
1 圧縮機、2 冷媒−水熱交換器、3 減圧装置、4 蒸発器、5 ファンモータ、6 ファン、7 入口水温度検出装置、8 出口水温度検出装置、9 温水循環装置、10,11 制御装置、12 温水タンク、13 冷媒配管、14a,14b 温水循環配管、15 外気温度検出装置、16 吐出冷媒温度検出装置、17 出口冷媒温度検出装置、100 ヒートポンプ給湯装置、200 ヒートポンプユニット、300 タンクユニット

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と水とを熱交換させる冷媒−水熱交換器と、冷媒を減圧する減圧装置と、冷媒を蒸発させる蒸発器とを順次接続した冷媒回路と、
    前記冷媒−水熱交換器の冷媒出口側の冷媒の温度を検出する出口冷媒温度検出装置と、
    前記冷媒−水熱交換器の水入口側の水の温度を検出する入口水温度検出装置と、
    温水タンクと、
    前記冷媒−水熱交換器と前記温水タンクとを接続する水回路に水を循環させる温水循環装置と、
    温水を生成する運転を開始する際に、前記出口冷媒温度検出装置により検出される温度と、前記入口水温度検出装置により検出される温度とに基づいて、前記水回路の循環異常の有無を判断する制御手段と、
    を備えるヒートポンプ給湯装置。
  2. 前記制御手段は、前記出口冷媒温度検出装置により検出される温度、および、前記入口水温度検出装置により検出される温度、のみに基づいて、前記水回路の循環異常の有無を判断する請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
  3. 前記制御手段は、第1の時点において前記出口冷媒温度検出装置により検出された温度Tro1および前記入口水温度検出装置により検出された温度Twi1と、前記第1の時点より後の第2の時点において前記出口冷媒温度検出装置により検出された温度Tro2および前記入口水温度検出装置により検出された温度Twi2とに基づいて、前記水回路の循環異常の有無を判断する請求項1または2記載のヒートポンプ給湯装置。
  4. 前記制御手段は、前記温度Twi2と前記温度Twi1との差が判定値Aに比べて小さいという条件と、前記温度Tro2と前記温度Tro1との差が判定値Bに比べて大きいという条件と、前記温度Tro2と前記温度Twi2との差が判定値Cに比べて大きいという条件とがすべて成立した場合に、前記水回路の循環異常があると判断する請求項3記載のヒートポンプ給湯装置。
  5. 前記制御手段は、前記水回路の循環異常があると判断した場合に、前記圧縮機を停止し、所定時間の経過後、前記圧縮機を再起動し、前記水回路の循環異常を検出する動作を再度試行する請求項1乃至4の何れか1項記載のヒートポンプ給湯装置。
  6. 前記制御手段は、前記水回路の循環異常を検出する動作を再度試行する場合には、前記温水循環装置を最大回転数で運転する請求項5記載のヒートポンプ給湯装置。
  7. 前記制御手段は、前記水回路の循環異常が無いと判断した場合には、前記圧縮機を停止することなく、温水を生成する運転に移行する請求項5または6記載のヒートポンプ給湯装置。
  8. 前記制御手段は、所定回数連続して前記水回路の循環異常があると判断した場合に、異常との判断を確定する請求項5乃至7の何れか1項記載のヒートポンプ給湯装置。
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