JP2012241968A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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【課題】高圧の異常上昇が空気混入によるものであることを的確に判定し、必要時のみ水ポンプを運転して空気抜きを行うことができるヒートポンプ式給湯機を提供することを目的とする。
【解決手段】圧縮機4、冷媒/水熱交換器5、減圧手段6および蒸発器7がこの順に接続され、冷媒循環回路9が構成されているヒートポンプ2と、該ヒートポンプ2の冷媒/水熱交換器5の水流通路5B側に水を循環する水ポンプ12および水循環系路11とを備えているヒートポンプ式給湯機1において、ヒートポンプ2の高圧圧力検出手段15が高圧異常上昇を検出したとき、冷媒/水熱交換器5の冷媒温度および水温度に基づいて、水循環系路11への空気混入の有無を判定し、空気が混入していると判定された場合のみ、水ポンプ12の運転を継続して空気抜きを行う制御部14が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、水循環系路への空気の混入による高圧異常であることを的確に判断して空気抜きを行うことができるヒートポンプ式給湯機に関するものである。
ヒートポンプ式給湯機の据付け時に、水循環系路の空気抜きを怠った場合、据え付け後の運転時において、冷媒/水熱交換器に空気が混入し、その空気によって冷媒と水との熱交換が阻害されることから、交換熱量が低下する。このため、高圧が異常上昇し、高圧圧力検出手段の作動により運転が継続できなくなるという問題が発生する場合がある。この問題は、空気抜きが実施されるまで、繰り返し発生してしまう。
そこで、高圧の異常上昇により圧力検出手段が作動し、ヒートポンプの運転が停止された場合でも、一定の時間だけ水ポンプの運転を継続することによって、水循環系路内から空気を排出する空気抜き運転を行わせるようにしたものが、特許文献1により提供されている。これによって、空気の混入に起因するヒートポンプの運転停止を最小限に抑制できるようにしている。
特許第4462103号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されたものでは、高圧の異常上昇によるヒートポンプの運転停止時、空気混入の有無にかかわらず、常に水ポンプが一定時間だけ運転されるようになっている。このため、空気の混入による高圧異常でない場合であっても、水ポンプが運転されることになり、動力が無駄に消費されるとともに、無駄な水ポンプの運転によって水が循環されることから、冷媒側の放熱が促進される結果、熱ロスが発生してしまう等の問題があった。
さらに、特許文献1のものでは、ヒートポンプの高圧異常上昇の原因が、水循環系路内への空気の混入によるものなのか、それ以外の原因によるものなのかを特定することができず、原因調査に時間がかかってしまい、適時、適切なメンテナンスが実施できないことから、高圧異常上昇の繰り返しにより運転中断時間が長引いてしまう等の課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、高圧の異常上昇が空気混入によるものであることを的確に判定し、必要時のみ水ポンプを運転して空気抜きを行うことができるヒートポンプ式給湯機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明のヒートポンプ式給湯機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるヒートポンプ式給湯機は、圧縮機、冷媒/水熱交換器、減圧手段および蒸発器がこの順に接続されることにより冷媒循環回路が構成されているヒートポンプと、該ヒートポンプの前記冷媒/水熱交換器の水流通路側に水を循環する水ポンプおよび水循環系路とを備えているヒートポンプ式給湯機において、前記ヒートポンプの高圧圧力検出手段が高圧異常上昇を検出したとき、前記冷媒/水熱交換器の冷媒温度および水温度に基づいて、水循環系路への空気混入の有無を判定し、空気が混入していると判定された場合のみ、前記水ポンプの運転を継続して空気抜きを行う制御部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ヒートポンプの高圧圧力検出手段が高圧異常上昇を検出したとき、冷媒/水熱交換器の冷媒温度および水温度に基づいて、水循環系路への空気混入の有無を判定し、空気が混入していると判定された場合のみ、水ポンプの運転を継続して空気抜きを行う制御部が設けられているため、高圧圧力検出手段が高圧異常上昇を検出したとき、ヒートポンプ側の運転が停止されるが、制御部により冷媒/水熱交換器の冷媒温度および水温度に基づいて、水循環系路への空気混入の有無を判定し、空気が混入されていると判定された場合のみ、水ポンプの運転を継続して空気抜きを行うことができる。従って、空気の混入に起因するヒートポンプの高圧異常上昇の繰り返しを防止することができるとともに、空気混入以外の原因によるヒートポンプの高圧異常停止時に、水ポンプが運転されることによる動力ロスや放熱ロスを抑制し、省エネルギー化を図ることができる。また、ヒートポンプの高圧異常上昇による空気抜きが継続的に行われる場合には、空気混入以外の原因、例えば熱交換器の劣化等による高圧異常上昇であることを的確に判別することができるため、原因調査およびメンテナンスを迅速化、容易化することができる。
さらに、本発明のヒートポンプ式給湯機は、上記のヒートポンプ式給湯機において、前記制御部は、前記高圧圧力検出手段が高圧の異常上昇を検出し、前記ヒートポンプが停止されてから一定時間経過した後、前記水ポンプの運転を停止するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、高圧圧力検出手段が高圧の異常上昇を検出し、ヒートポンプが停止されてから一定時間経過した後、水ポンプの運転を停止するように構成されているため、空気が混入していると判定された場合のみ、ヒートポンプが高圧異常停止してから一定時間だけ、水ポンプを強制的に継続運転し、水循環系路内に混入されている空気を空気抜き(エアベント)を介して外部に排出することができる。従って、空気の混入に起因するヒートポンプの高圧異常上昇の繰り返しを防止することができるとともに、必要最小限の水ポンプの運転により空気抜きを行うことができ、動力ロスや放熱ロスを抑制することができる。
さらに、本発明のヒートポンプ式給湯機は、上述のいずれかのヒートポンプ式給湯機において、前記冷媒/水熱交換器は、前記冷媒の流れと前記水の流れが対向流とされている熱交換器とされ、前記制御部は、該冷媒/水熱交換器の出口冷媒温度および入口水温度の検出値に基づいて、その温度差が所定値以上の場合、空気が混入していると判定し、前記水ポンプの運転を一定時間だけ継続して空気抜きを行うように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、冷媒/水熱交換器が、冷媒の流れと水の流れが対向流とされている熱交換器とされ、制御部が、該冷媒/水熱交換器の出口冷媒温度および入口水温度の検出値に基づいて、その温度差が所定値以上の場合、空気が混入していると判定し、水ポンプの運転を一定時間だけ継続して空気抜きを行うように構成されているため、冷媒/水熱交換器の冷媒および水の流れを対向流とすることによって、効率よく温水を製造することができる。また、冷媒/水熱交換器の出口冷媒温度および入口水温度の温度差が所定値以上の場合、空気の混入によって水と冷媒との熱交換が阻害され、交換熱量の低下により温度差が拡大していると認識できるので、これに基づいて空気混入に起因する高圧の異常上昇と判定し、水ポンプを運転して空気抜きを行うことができる。従って、空気の混入時、それを確実に検知し、必要最小限の水ポンプの運転によって空気抜きを行い、以後の空気混入による高圧の異常上昇防止と省エネルギー化を図ることができる。
さらに、本発明のヒートポンプ式給湯機は、上述のいずれかのヒートポンプ式給湯機において、前記制御部は、前記冷媒/水熱交換器の前記出口冷媒温度および前記入口水温度との温度差が、定格時の温度差に対して所定値以上の温度差が付いたら、空気が混入していると判定し、前記水ポンプの運転を継続して一定時間空気抜き運転を行うように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、冷媒/水熱交換器の出口冷媒温度および入口水温度との温度差が、定格時の温度差に対して所定値以上の温度差が付いたら、空気が混入していると判定し、水ポンプの運転を継続して一定時間空気抜き運転を行うように構成されているため、冷媒/水熱交換器の出口冷媒温度および入口水温度の温度差が定格時の温度差の所定値以上となった場合、水循環系路側に異状が発生している、すなわち空気が混入していると判定することができる。従って、冷媒/水熱交換器の出口冷媒温度と入口水温度との温度差から確実に空気の混入を検知し、水ポンプの運転によって空気抜きを行い、空気混入による高圧の異常上昇防止と省エネルギー化を図ることができる。
本発明によると、高圧圧力検出手段が高圧の異常上昇を検出したとき、ヒートポンプ側の運転が停止されるが、制御部により冷媒/水熱交換器の冷媒温度および水温度に基づいて、水循環系路への空気混入の有無を判定し、空気が混入されていると判定された場合のみ、水ポンプの運転を継続して空気抜きを行うことができるため、空気の混入に起因するヒートポンプの高圧異常上昇の繰り返しを防止することができるとともに、空気混入以外の原因によるヒートポンプの高圧異常停止時に、水ポンプが運転されることによる動力ロスや放熱ロスを抑制し、省エネルギー化を図ることができる。また、ヒートポンプの高圧異常停止が、空気の混入によるものか、それ以外の原因、例えば熱交換器の劣化等によるものかを的確に判別することができるため、原因調査およびメンテナンスを迅速化、容易化することができる。
本発明の一実施形態に係るヒートポンプ式給湯機の概略構成図である。 図1に示すヒートポンプ式給湯機の空気抜き動作の制御フロー図である。
以下に、本発明の一実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るヒートポンプ式給湯機の概略構成図が示され、図2には、その空気抜き動作の制御フロー図が示されている。
ヒートポンプ式給湯機1は、作動媒体としてCO2冷媒を用いている超臨界サイクルのヒートポンプ2と、貯湯タンクユニット3とから構成されている。
ヒートポンプ2は、冷媒を圧縮する圧縮機4と、ガスクーラとして機能し、冷媒と水とを熱交換する冷媒/水熱交換器5と、冷媒を減圧する膨張弁等からなる減圧手段6と、冷媒を蒸発する蒸発器7とが、この順に冷媒配管8を介して接続されることによって構成された閉サイクルの冷媒循環回路9を備えている。このヒートポンプ2は、作動媒体としてCO2冷媒が充填された超臨界サイクルのヒートポンプとされており、それ自体、特別のものではなく、公知のものであってよい。
貯湯タンクユニット3は、ヒートポンプ2側で製造された温水を貯湯する所要の容量を有する貯湯タンク10と、この貯湯タンク10を介してヒートポンプ2の冷媒/水熱交換器5に対して水が循環可能とされている水循環系路11と、該水循環系路11中に設けられている水ポンプ12と、水循環系路11内に空気が混入されていた場合、その空気を水ポンプ12の運転によって外部に排出する機能を担う空気抜き(エアベント)13とを備えている。
上記ヒートポンプ2の冷媒/水熱交換器5は、冷媒配管8が接続される冷媒流通路5A側を流れる冷媒と、水循環系路11が接続される水流通路5B側を流れる水とが熱交換されるように構成された熱交換器であり、冷媒からの放熱によって水を加熱し、温水を製造する機能を担っている。この冷媒/水熱交換器5は、冷媒流通路5A側を流れる冷媒の流れ方向と、水流通路5B側を流れる水の流れ方向が互いに向かい合う対向流となるように構成されているものである。
また、上記ヒートポンプ式給湯機1には、水循環系路11の空気抜き処理を怠る等によって、水循環系路11内に空気が混入していた場合、その空気を抜いて外部に排出する空気抜き処理を行うための制御部14が設けられている。この制御部14は、ヒートポンプ2の吐出配管に設けられている高圧圧力検出手段(高圧圧力スイッチ)15が高圧の異常上昇を検出し、ヒートポンプ2が保護停止されたとき、温度センサ16,17によって検出された冷媒/水熱交換器5の冷媒温度および水温度に基づいて、水循環系路11への空気混入の有無を判定し、空気が混入していると判定された場合のみ、水ポンプ12の運転を継続して空気抜き処理を行う構成とされている。
より具体的には、図2の制御フロー図に示されるように、ステップS1において、高圧圧力検出手段(高圧圧力スイッチ)15により高圧圧力が設定圧以上か否か(高圧圧力スイッチがOFFか否か)が監視されており、NOの場合、ステップS2に移行し、温度センサ16,17により冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度と入口水温度とがそれぞれ検出される。この温度センサ16,17により検出された出口冷媒温度(1)および入口水温度(2)は、ステップS3において、「(1)−(2)>所定値で、所定時間保持」されたか否かが判定される。ここで、NOの場合、ステップS1に戻るようになっている。
また、ステップS3でYESと判定された場合、据付け時に水循環系路11内の空気抜きを怠る等のため、冷媒/水熱交換器5に空気が混入しており、その空気によって冷媒と水との熱交換が阻害され、交換熱量が低下していると判定し、ステップS4以下の空気抜き動作に移行する。この空気抜き動作は、ステップS4において、ヒートポンプ2、すなわち冷媒系統の運転を停止し、続いてステップS5で水ポンプ12を流量Aで継続運転することによって、実行される。
ステップS6では、水ポンプ12が一定時間継続運転されたか否か、すなわち冷媒系統の運転が停止されてから、一定時間が経過したか否かが判定される。NOの場合、一定時間が経過するまで、ステップS5に戻って運転が継続され、一定時間が経過してYESと判定されると、ステップS7に移行して水ポンプ12の流量が零とされ、その運転が停止されるため、ステップS8に移行し、水系統の運転も一旦停止される。こうして、空気抜き運転が実行されることにより、ヒートポンプ式給湯機1が再起動可能となる。
一方、ステップS1において、高圧圧力検出手段(高圧圧力スイッチ)15が、高圧の異常上昇を検知してOFFされると、YESと判定され、ステップS9に移行し、ヒートポンプ2の圧縮機4が異常停止されることによって、冷媒系統が高圧異常上昇により保護停止される。冷媒系統、すなわちヒートポンプ2が高圧異常停止された場合、ステップS10に移行し、温度センサ16,17によって検出された冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度(1)と入口水温度(2)との温度差が、「(1)−(2)>所定値」を満たしているか否かが判定される。この所定値は、水循環系路11に空気が混入の有無を判定するためのものであり、その確実性を担保するため、定格運転時の温度差に対して所定値を加算した温度差とすることが望ましい。
ステップS10でYESと判定された場合、すなわち冷媒/水熱交換器5の水流通路5B側に空気が混入しており、その空気により冷媒と水との熱交換が阻害され、交換熱量が低下することが原因で高圧が異常上昇していると判定された場合、上記ステップS5に移行して水ポンプ12を流量Aで継続運転することによって、ステップS5ないしS8の空気抜き処理が実行される。一方、ステップS10でNOと判定されると、高圧異常上昇の原因が空気混入以外の要因によるものと判断し、ステップS7に移行して直ちに水ポンプ12の運転も停止することにより、ステップS8で水系統の運転も同時に停止される。
このように、本実施形態では、高圧圧力検出手段(高圧圧力スイッチ)15が高圧の異常上昇を検出してヒートポンプ2が異常停止された場合、温度センサ16,17により検出された冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度および入口水温度の温度差に基づいて、水循環系路11に空気混入の有無を判定し、その温度差が所定値以上の場合のみ、水循環系路11に空気が混入していると判定して水ポンプ12を一定時間だけ強制的に運転し、空気抜きできるように構成されている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記ヒートポンプ式給湯機1において、CO2冷媒を用いた超臨界サイクルのヒートポンプ2が運転されると、圧縮機4で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、冷媒循環回路9を介して冷媒/水熱交換器5に導入される。ここで冷媒流通路5A側を流れる冷媒と、水循環系路11を介して水流通路5B側に循環される水とが熱交換されることにより、水は高温高圧の冷媒ガス側からの放熱によって加熱、昇温され、温水とされる。
この温水は、水循環系路11を介して貯湯タンク10に戻り、貯湯タンク10内に貯えられた温水の温度が所定温度に到達するまで、貯湯タンク10と冷媒/水熱交換器5との間を循環され、温水温度が所定の温度に到達すると、貯湯運転が終了されるようになっている。冷媒/水熱交換器5で放熱されて冷却された冷媒は、膨張弁等の圧減圧手段6により減圧され、気液二相の低圧低温冷媒となって蒸発器7至り、ファン等から送風される外気と熱交換して蒸発ガス化された後、圧縮機4に吸い込まれ、再圧縮される。以下、同様の動作を繰り返すことによって、温水の製造に供される。
ヒートポンプ2による貯湯運転の間、様々な要因によりヒートポンプ2の高圧圧力が異常上昇することがある。ヒートポンプ2の高圧圧力は、高圧圧力検出手段(高圧圧力スイッチ)15によって監視されており、高圧が設定圧以上になると、高圧保護の観点から圧縮機4が停止され、ヒートポンプ2が保護停止されるようになっている。ヒートポンプ式給湯機1の場合、高圧異常上昇の要因の1つとして、据付け時における水循環系路11の空気抜き運転の不実施等が挙げられる。この空気抜き運転は、ヒートポンプ2の運転を停止したままで水循環系路11の水ポンプ12のみを運転し、系路内に混入している空気を空気抜き(エアベント)13から外部に排出することによって実行できる。
本実施形態においては、高圧圧力検出手段15が作動することによって、ヒートポンプ2が高圧異常停止されたとき、制御部14は、温度センサ16,17により検出された冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度(1)と入口水温度(2)との温度差に基づいて、その温度差が「(1)−(2)>所定値」を満たしている場合、水循環系路11に空気が混入していることに起因する高圧異常上昇と判定し、「(1)−(2)>所定値」を満たしていない場合、それ以外の原因による高圧異常上昇と判定することによって、高圧異常上昇の原因を峻別できるようにしている。
そして、制御部14は、ヒートポンプ2の高圧異常上昇が水循環系路11への空気混入が要因と判定された場合だけ、ヒートポンプ2の運転を停止した状態で水ポンプ12のみを強制的に一定時間だけ継続運転し、空気抜き運転を実行することによって、水循環系路11内に混入されていた空気を空気抜き(エアベント)13から外部へと排出するようにしている。
斯くして、本実施形態によると、空気の混入に起因するヒートポンプ2の高圧異常上昇の繰り返しを防止することができるとともに、空気の混入以外の原因によるヒートポンプ2の高圧異常停止時に、水ポンプ12が運転されることによる動力ロスや放熱ロス等を抑制し、省エネルギー化を図ることができる。また、ヒートポンプ2の高圧異常停止が空気混入によるものか、それ以外の原因、例えば冷媒/水熱交換器5の劣化等によるものかを的確に判別することができるため、原因調査およびメンテナンスを迅速化、容易化することができる。
また、制御部14は、高圧圧力検出手段15が高圧の異常上昇を検出し、ヒートポンプ2が保護停止されてから一定時間経過した後、水ポンプ12の運転を停止するようにしている。このため、空気が混入していると判定された場合のみ、ヒートポンプ2が高圧異常停止されてから一定時間だけ、水ポンプ12を強制的に運転することにより、水循環系路11内に混入されていた空気を空気抜き13を介して外部に排出することができる。従って、空気の混入に起因するヒートポンプ2の高圧異常上昇の繰り返しを防止することができるとともに、必要最小限の水ポンプ12の運転により空気抜きを行うことができ、動力ロスや放熱ロスを抑制することができる。
また、冷媒/水熱交換器5は、冷媒の流れと水の流れが対向流とされている熱交換器とされ、制御部14は、該冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度および入口水温度の検出値に基づいて、その温度差が所定値以上の場合、空気が混入していると判定し、水ポンプ12の運転を一定時間継続して空気抜き処理を行う構成とされている。このため、冷媒/水熱交換器5の冷媒および水の流れを対向流とすることによって、効率よく温水を製造することができる。
しかも、冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度および入口水温度の温度差が所定値以上の場合、空気の混入によって水と冷媒との熱交換が阻害され、交換熱量が低下して温度差が拡大していると認識することができるので、これに基づいて空気の混入による高圧異常上昇と判定し、水ポンプ12を継続運転して空気抜きを行うことができる。従って、空気の混入時、それを冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度および入口水温度の温度差に基づいて確実に検知し、必要最小限の水ポンプ12の運転によって空気抜きを行い、高圧の異常上昇の防止と省エネルギー化を図ることができる。
さらに、本実施形態においては、冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度および入口水温度との温度差が定格運転時の温度差に対して所定値以上の温度差が付いたら、空気が混入していると判定し、水ポンプ12の運転を継続して一定時間空気抜き運転を実行するようにしている。このため、冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度および入口水温度の温度差が定格運転時から所定値以上となった場合、水循環系路11側に異状が発生している、すなわち空気が混入していると判定することができ、これによって、冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度と入口水温度との温度差から確実に空気の混入を検知し、水ポンプ12の運転によって空気抜きを行い、空気混入による高圧の異常上昇防止と省エネルギー化を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ヒートポンプ2について、CO2冷媒を用いた超臨界サイクルのヒートポンプとした実施形態について説明したが、HFC冷媒を用いたヒートポンプに対しても同様に適用できることはもちろんである。
また、上記実施形態では、冷媒/水熱交換器5が対向流型の熱交換器とされ、該冷媒/水熱交換器5の出口冷媒温度と入口水温度とを検出し、その温度差に基づいて、水循環系路11への空気混入の有無を判定するようにしているが、冷媒/水熱交換器5は、平行流型の熱交換器であってもよく、この場合、出口冷媒温度と入口水温度とを検出し、その温度差に基づいて、空気混入の有無を判定するようにすればよい。
さらに、上記実施形態では、貯湯タンク10を密閉タンクとし、混入空気をタンク上部に設置した空気抜き(エアベント)13を介して外部に排出するようにしているが、貯湯タンク10を開放タンクとした場合は、開放タンク上部に設けた通気口から混入空気を排出するようにすればよい。
1 ヒートポンプ式給湯機
2 ヒートポンプ
3 貯湯タンクユニット
4 圧縮機
5 冷媒/水熱交換器
5A 冷媒流通路
5B 水流通路
6 減圧手段
7 蒸発器
9 冷媒循環回路
11 水循環系路
12 水ポンプ
13 空気抜き(エアベント)
14 制御部
15 高圧圧力検出手段(高圧圧力スイッチ)
16,17 温度センサ

Claims (4)

  1. 圧縮機、冷媒/水熱交換器、減圧手段および蒸発器がこの順に接続されることにより冷媒循環回路が構成されているヒートポンプと、該ヒートポンプの前記冷媒/水熱交換器の水流通路側に水を循環する水ポンプおよび水循環系路とを備えているヒートポンプ式給湯機において、
    前記ヒートポンプの高圧圧力検出手段が高圧異常上昇を検出したとき、前記冷媒/水熱交換器の冷媒温度および水温度に基づいて、水循環系路への空気混入の有無を判定し、空気が混入していると判定された場合のみ、前記水ポンプの運転を継続して空気抜きを行う制御部が設けられていることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  2. 前記制御部は、前記高圧圧力検出手段が高圧の異常上昇を検出し、前記ヒートポンプが停止されてから一定時間経過した後、前記水ポンプの運転を停止するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
  3. 前記冷媒/水熱交換器は、前記冷媒の流れと前記水の流れが対向流とされている熱交換器とされ、前記制御部は、該冷媒/水熱交換器の出口冷媒温度および入口水温度の検出値に基づいて、その温度差が所定値以上の場合、空気が混入していると判定し、前記水ポンプの運転を一定時間だけ継続して空気抜きを行うように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  4. 前記制御部は、前記冷媒/水熱交換器の前記出口冷媒温度および前記入口水温度との温度差が、定格時の温度差に対して所定値以上の温度差が付いたら、空気が混入していると判定し、前記水ポンプの運転を継続して一定時間空気抜き運転を行うように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
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