JP5317579B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置に係り、特に圧縮機を駆動するためのエンジンを有し、このエンジンを冷却する冷却回路を備えた空気調和装置に関する。
従来、空気調和装置の中には、室外機の筐体を上下二室に仕切り、下の室は圧縮機およびこの圧縮機を駆動するガスエンジンなどのエンジン、アキュムレータ等の機械要素を収容する機械室とし、上の室には室外熱交換器と送風機等を収容する熱交換室としたものがある(特許文献1参照)。この種の空気調和装置では、エンジンを冷却するために冷却水を流す冷却回路を設けるようにしたものがある。
特開2001−208445号公報
ところで、冷却水回路には、様々な理由により冷却水内に空気が入り込むおそれがあった。
例えば、経年変化によるパッキングの劣化や、ねじなどのゆるみにより、冷却水が漏れて代わりに空気が混入するおそれがあった。
また、冷却水回路のメンテナンス時においては、冷却水回路を構成する部品を交換した場合、当然に空気が混入するので、空気抜きを実施する必要があるが、この空気抜き動作をいつまで行えばよいのかは、メンテナンス作業者の経験により判断される時間あるいは、確実にエアが抜けたであろうと判断される時間以上行う必要があり、作業効率の低下を招くこととなっていた。
そこで、本発明の目的は、空気調和装置の圧縮機をエンジンで駆動する場合に、エンジンの冷却を行う冷却水回路内に所定量以上の空気が混入したか否か、あるいは、メンテナンス後に空気が除去されたか否かを確実かつ迅速に判別することは、冷却水回路内の部品の破損を知る手段でもあり、また予防保全でもあるため、これらの判別が可能な空気調和装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、冷媒回路を構成する圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンに冷却水を循環させる冷却水回路とを備える空気調和装置において、前記冷却水回路は、一定回転数で冷却水を循環する冷却水循環ポンプと、前記冷却水循環ポンプの駆動電流値の変化に基づいて、前記冷却水回路内に空気が混入することに起因する異常の有無を判別する空気混入異常判別部を備え、前記空気混入異常判別部は、当該空気調和装置が冷却水を補充して、前記冷却水回路に混入した空気を抜く空気抜き動作を行う際に、前記駆動電流値が所定基準電流値以下の状態から前記所定基準電流値を超える状態となった場合に前記冷却水回路内に混入していた空気が排出されたと判別し、前記空気抜き動作を所定時間以上継続して行った時点で、前記駆動電流値が所定基準電流値以下の状態である場合に、空気抜き異常であると判別することを特徴としている。
上記構成によれば、冷却水循環ポンプは、冷却水回路に空気が混入していなければ、一定回転数(=一定電流)で冷却水を循環する。
これと並行して、空気混入異常判別部は、冷却水循環ポンプの駆動電流値の変化に基づいて、冷却水回路内に空気が混入することに起因する異常の有無を判別する。
したがって、エンジンの冷却を行う冷却水回路内に所定量以上の空気が混入したか否か、あるいは、メンテナンス後に空気が除去されたか否かを確実かつ迅速に判別できる。
上記構成によれば、冷却水を補充して、冷却水回路に混入した空気を抜く空気抜き動作を行った場合に、駆動電流値が所定基準電流値以下の状態から所定基準電流値を超える状態となった場合には、冷却水回路内に混入していた空気が排出されたと判別し、所定基準電流値以下の状態が継続している間は、冷却水回路内に未だ空気が混入していると判別するので、確実に冷却水回路内に混入していた空気が排出されたと判別できる。
上記構成によれば、所定時間以内は空気抜き動作を継続し、所定時間継続して空気抜き動作を行った後に未だ動電流値が所定基準電流値以下の状態である場合に空気抜き異常であると判別するので、確実に空気抜き異常を判別することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記冷却水回路は、前記エンジンから廃熱を回収する熱回収回路と、前記熱回収回路に接続され、熱交換を行って廃熱を前記空気調和装置を構成する冷媒回路に供給する熱再利用回路と、前記熱再利用回路と排他的に使用されるとともに、前記熱回収回路に接続され、外部との熱交換を行って、排熱を行う排熱回路と、を備え、前記排熱回路は、前記熱再利用回路が構成されている空間よりも上方に位置する空間に配置されており、前記混入した空気の空気溜まりとして機能する、ことを特徴としている。
上記構成によれば、熱回収回路へ空気が混入するのを極力防止しつつ、異常の有無を確実に判別することができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様において、前記空気混入異常判別部は、通常運転時に前記駆動電流値が所定基準電流値以下となった場合に冷却水漏れと判別することを特徴としている。
上記構成によれば、通常運転時に駆動電流値が所定基準電流値以下となった場合には、冷却水中に空気が混入した、すなわち、冷却水漏れであると判別するので、確実に冷却水漏れを判別することができる。
本発明の第の態様は、第2の態様において、前記空気混入異常判別部は、当該空気調和装置が前記熱再利用回路を使用している際に、一時的に前記排熱回路を前記熱回収回路に接続して、前記冷却水回路内に空気が混入することに起因する異常の有無を判別する、ことを特徴としている。
上記構成によれば、熱再利用回路を使用している場合に、空気溜まりとして機能する排熱回路を一時的に熱回収回路に接続して冷却水回路内に空気が混入することに起因する異常の有無を判別するので、熱再利用回路を熱回収回路に接続した状態(たとえば、暖房状態)が継続している場合であっても確実に空気混入異常を判別することができる。
本発明の第の態様は、第2の態様または第の態様において、前記筐体は床置き式であって、筐体内を上下に仕切った上段に熱交換室が配置され、下段に機械室が配置され、前記熱回収回路および前記熱再利用回路は、前記機械室内に配置され、前記排熱回路は、前記熱交換室内に配置されていることを特徴としている。
上記構成によれば、冷却水回路内に混入した空気を排熱回路側に集めることができ、確実に空気混入異常を判別することができる。
本発明によれば、空気調和装置の圧縮機をエンジンで駆動する場合に、エンジンの冷却を行う冷却水回路内に所定量以上の空気が混入したか否か、あるいは、冷却水回路のメンテナンス後に空気が除去されたか否かを確実かつ迅速に判別できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るガスヒートポンプ式空気調和装置(以下、空気調和装置)の概要構成を示す図である。
空気調和装置10は、室内ユニット11と室外ユニット12とを有し、室内ユニット11の冷媒配管13と、室外ユニット12の室外冷媒配管20とが連結されて構成されている。室内ユニット11は、被調和室に設置され、冷媒配管13には、室内熱交換器14と室内膨張弁15とが設けられ、また、室内ユニット11内には、室内熱交換器14に向けて被調和室内の空気を送風する室内ファン16が配置されている。
室外ユニット12は、室外に設置され、室外冷媒配管20には、圧縮機21、四方弁22、室外熱交換器23、室外膨張弁24が設けられ、また、室外ユニット12内には、室外熱交換器23に向けて外気を送風する室外ファン25が配置されている。
圧縮機21は、動力伝達機構26を介してガスエンジン30に連結され、このガスエンジン30により圧縮機21が回転駆動される。
冷媒配管13、20内には、冷媒が満たされ、この冷媒は、ガスエンジン30が駆動する圧縮機21により冷媒配管13、20内を循環する。すなわち、これら冷媒配管13、20及び冷媒配管13、20に配設された各部品によって冷媒回路が構成されている。
また、室外ユニット12には、ガスエンジン30に冷却水を循環させてガスエンジン30の熱を回収するための冷却水回路40が配設され、この冷却水回路40には、ガスエンジン30の冷却水通路42の出口に配管接続される第1三方弁41(電動三方弁)が配置されている。
この第1三方弁41の2つの出口の一方には、冷却水循環ポンプ43と排ガス熱交換器44とが配管接続され、この排ガス熱交換器44の他端は、冷却水通路42の入口に配管接続されている。すなわち、この第1三方弁41、冷却水循環ポンプ43及び排ガス熱交換器44をつなぐ配管経路によって、ガスエンジン30を通過した冷却水をガスエンジン30に戻す第1経路(図中符号αで示す経路;熱交換回路)が形成されている。ここで、排ガス熱交換器44は、ガスエンジン30の排気ガスと冷却水との間で熱交換させる熱交換器である。
また、第1三方弁41の他の出口には、第2三方弁45(=冷却水電動三方弁)の入口が配管接続され、この第2三方弁45の一方の出口には、冷媒加熱用熱交換器46の一端が配管接続され、また、第2三方弁45の他方の出口には、ラジエータ47の一端47Aが配管接続され、冷媒加熱用熱交換器46の他端及びラジエータ47の一端47Bは、第1経路に配管接続されている。つまり、本実施形態では、ガスエンジン30を通過した冷却水を、第1三方弁41、第2三方弁45及び冷媒加熱用熱交換器46を通過させて第1経路に戻す第2経路(図中符号βで示す経路;熱再利用回路)と、第1三方弁41、第2三方弁45及びラジエータ47を通過させて第1経路に戻す第3経路(図中符号γで示す経路;排熱回路)とを形成可能に構成されている。
さらに本実施形態では、弁61には、冷却水回路40に補充する冷却水を貯留するとともに、冷却水回路40に混入した空気を抜くための空気抜き経路を構成するリザーブタンク62が接続され、弁61は、第3経路および第2経路を介して第1経路に接続されて、第4経路(図中符号δで示す経路;排熱回路)を形成している。そして、弁61の一端には、ラジエータ47の一端47Aが接続されている。
ここで、室外ユニット12は、図示を省略するが、床置き式であって略箱形形状を呈しており、筐体の内部はドレンパンを介して上下二段に仕切られ、上段は熱交換室、下段は機械室となっており、機械室内には圧縮機21、圧縮機21を駆動するガスエンジン30等の機械要素が配置される。また、機械室内には、上記室外機2の各構成要素を制御する制御基板等を収容した電装ボックス等が配置される。
一方、熱交換室には、室外熱交換器23、ラジエータ47、弁61、リザーブタンク62、室外ファン25等が配置されている。
したがって、ラジエータ47の一端から弁61の一端に接続された配管63は、空気調和装置において、上方側(上段の熱交換室内上部)に形成されており、冷却水回路40内に混入した空気は、冷却水の温度が高くなるにつれて、大きな泡として空気溜まりとして機能している配管63内に溜まることとなる。
ここで、リザーブタンク62は、冷却水回路40内の冷却水が水漏れなどにより減少することにより、冷却水回路40の内圧が冷却水を重力により自動的に補充するように調整されている。そして、配管63の空間配置に対して、弁61は、空間的に上方側に配置されており、冷却水が補充される際には、配管63に溜まった空気が弁61およびリザーブタンク62を介して抜けるように配管63の配置が定められている。
また、冷媒加熱用熱交換器46は、冷媒回路内の冷媒と冷却水回路40内の冷却水との間で熱交換させる熱交換器であり、例えば、プレート式熱交換器又は二重管が適用される。また、ラジエータ47は、室外ファン25の送風空気が供給されるように、室外熱交換器23に隣接して配置され、当該ラジエータ47を通過する冷却水を冷却させるものである。なお、このラジエータ47を室外熱交換器23に一体的に組み込んでもよい。
また、この室外ユニット12には、空気調和装置10を制御する制御装置50が配置される。この制御装置50は、ガスエンジン30の冷却水通路42の出口温度を計測する冷却水温度センサ51、外気温度を計測する外気温センサ52、室内ユニット11が配置された室内(被調和室内)の温度を計測する室温センサ53、各熱交換器14、23に配置された温度センサ(図示せず)等が接続される他、室内ユニット11の室内制御装置(図示せず)と通信可能に接続されている。
さらに制御装置50は、冷却水循環ポンプ43を一定回転数で駆動するように制御を行っており、冷却水循環ポンプ43を一定回転数で駆動するために、駆動電流を変化させており、通常運転時には、この駆動電流が所定の基準駆動電流以下となった場合、すなわち、空気混入により空気のかたまり群が冷却水循環ポンプ43を通過する際に、この冷却水循環ポンプ43を駆動する電流値が脈動したり、平均(中央)電流値が低下することにより駆動負荷が小さくなったことが検出された場合には、水漏れとして検出するようにされている。
また、制御装置50は、冷却水回路40の部品交換などを行うメンテナンス時には、自動的に、所定待機時間内に冷却水循環ポンプ43の駆動電流が所定の基準駆動電流以下の状態から、基準駆動電流を超えた状態に移行することで、空気抜き(エア抜き)作業が完了したと判別するようにされている。これにより、メンテナンス時に空気抜きが確実に行われたことを容易に判別して、空気抜きに要するメンテナンス作業時間を低減することが可能であるとともに、空気抜き作業を作業者に確実に行わせることが可能となる。なお、所定待機時間を超えても冷却水循環ポンプ43の駆動電流が所定の基準駆動電流以下の状態である場合には、空気抜き異常として、その旨を作業者に通知することとなる。
そして、この制御装置50は、室内制御装置を介して室内リモコン(図示せず)に入力されたユーザ指示を取得し、冷房運転を行う場合には、図1に示すように、四方弁22を実線の位置(冷房運転の位置)に切り替え、ガスエンジン30の駆動により圧縮機21から吐出された冷媒を図に実線矢印で示す方向に流して、室外熱交換器23を凝縮器として機能させ、室内熱交換器14を蒸発器として機能させる一方、暖房運転を行う場合には、四方弁22を波線の位置(暖房運転の位置)に切り替え、圧縮機21から吐出された冷媒を図に波線矢印で示す方向に流して、室内熱交換器14を凝縮器として機能させ、室外熱交換器を蒸発器として機能させる。なお、空調運転時の各膨張弁15、24や室内ファン16、25の制御は従来とほぼ同様であるため、説明を省略する。
また、制御装置50は、冷却水循環ポンプ43が配線接続されると共に(図示せず)、各種電動弁が配線接続される複数の出力ポート(接続部)P1、P2、P3、P4と、入力ポートI1を備えている。出力ポートP1は室外膨張弁24が接続されるポートであり、出力ポートP2は第2三方弁45が接続されるポートであり、出力ポートP4は、四方弁22が接続されるポートであり、出力ポートP3は、用途の異なる電動三方弁が排他的に接続されるポートであり、入力ポートI1は、制御装置50は、各ポートを介して各電動弁の開度を制御するようになっている。
図2は、制御装置の概要構成ブロック図である。
制御装置50は、図2に示すように、出力ポート(接続部)P1、P2、P3、P4を有する弁駆動部55と、制御装置50全体を制御するCPU56と、各種情報を表示する表示機能及び操作子(例えば、基板上に設けられるディップスイッチ等)を有する表示・操作部(入力部)57と、制御プログラムを含む各種情報が記憶されるEEPROM(不揮発性メモリ)58と、外部機器との間で通信を行うインタフェース部59とを備えている。
次に、冷却水制御について説明する。
制御装置50は、空調運転時(ガスエンジン運転時)は冷却水循環ポンプ43を駆動し、第2三方弁45については、原則的には、冷房運転時は、ガスエンジン30の廃熱を利用する必要がないので、冷却水をラジエータ47側に流して、廃熱するように制御を行い、暖房運転時は、ガスエンジン30の廃熱を利用するために、冷却水を冷媒加熱用熱交換器46に流すように制御している。
上述した制御は、あくまで原則的な動作であり、制御装置50は、暖房運転時であっても、冷却水温度が所定温度(例えば70度)以下では、ガスエンジン30の廃熱を利用することはできないため、ラジエータ47側に冷却水を流し、所定温度を超えると冷媒加熱用熱交換器46側に徐々に冷却水を流す制御を行うこととなる。また、制御装置50は、冷房運転時であっても、室内ユニット11が凍結温度の状況下にある場合等は、冷却水を冷媒加熱用熱交換器46に流すように第2三方弁45を制御する。
図3は、エンジン運転時における第1三方弁41の制御の一例を示すフローチャートである。
制御装置50は、エンジン停止時は、第1三方弁41の弁開度を一定開度(例えば、1000step)に制御し、エンジン起動時は、冷却水温度センサ51が測定する冷却水温度に比例する弁開度、つまり、冷却水温度が高い程、ラジエータ47側に供給する冷却水を多くする弁開度に制御している。
エンジン運転時、制御装置50は、図3に示すように、制御間隔(2秒)毎に(ステップS11)、冷却水温度センサ51により検出された冷却水温度を判別し(ステップS12)、冷却水温度が所定温度(例えば82度)以上であれば、第1三方弁41の開度を小さくする側に弁開度調整値を設定し(例えば、−100stepに設定;ステップS13)、第1三方弁41のスキップ制御を行う(ステップS14)。
一方、制御装置50は、冷却水温度が所定温度(例えば82度)未満の場合、エンジン起動時(完爆)から所定時間(例えば5分)が経過しているか否かを判別し(ステップS15)、エンジン起動時から所定時間が経過している場合には(ステップS15;Yes)、弁開度の制御周期(例えば4秒)のタイミングで、冷却水温度(冷却水温度域)に基づき弁開度調整値を設定する(ステップS16)。この場合、制御装置50は、冷却水温度が高い程、ラジエータ47側に供給する冷却水を多くするように弁開度調整値を設定する。
この場合において、制御装置50は、第1三方弁41の制御応答性を向上させるために、弁開度調整値が0(零)未満の場合、或いは、弁開度調整値0(零)以上であって、かつ、現在の第1三方弁41の弁開度が所定ステップ数未満の場合(例えば、1200step未満の場合)には(ステップS19)、一旦設定した弁開度調整値を所定倍(例えば3倍)の値にした後に、第1三方弁41スキップ制御を行うようにしている(ステップS14)。
上述したように、冷却水回路40内の冷却水が、第2三方弁45を経由してラジエータ47又は冷媒加熱用熱交換器46に供給されるので、各熱交換器で冷却された冷却水によってガスエンジン30を冷却でき、暖房運転時は冷媒加熱用熱交換器46で冷媒加熱を促進して暖房能力を向上させることができる。
次に、冷却水回路への空気混入判別処理について説明する。
図4は、空気混入判別処理の処理フローチャートである。
この場合において、空気混入判別処理には、上述したように、運転動作モードが通常運転モード時における水漏れ検出および運転動作モードがメンテナンスモード時における空気抜き完了検出がある。
まず、制御装置50は、現在の運転動作モードが通常運転モードか、メンテナンスモードかを判別する(ステップS21)。
ステップS21の判別において、現在の運転動作モードが通常運転モードである場合には(ステップS21;通常運転モード)、制御装置50は、所定の水漏れ検出タイミングであるか否かを判別する(ステップS22)。
ステップS22の判別において、水漏れ検出タイミングではない場合には(ステップS22;No)、制御装置50は、処理を再びステップS21に移行して待機状態となる。
ステップS22の判別において、所定の水漏れ検出タイミングである場合には(ステップS22;Yes)、制御装置50は、現在の空調モードが暖房運転モードであるか否かを判別する(ステップS23)。
ステップS23の判別において、現在の空調モードが暖房運転モードである場合には(ステップS23;暖房)、制御装置50は、第2三方弁45を第4経路側に繋ぐためにラジエータ47側に切り替え(ステップS24)、処理をステップS25に移行する。
一方、ステップS23の判別において、現在の空調モードが冷房運転モードである場合には(ステップS23;Yes)、原則的には第2三方弁45は第4経路側に繋ぐためにラジエータ47側となっているので、制御装置50は、冷却水循環ポンプ43の駆動電流を検出する(ステップS25)。
続いて制御装置50は、検出した冷却水循環ポンプ43の駆動電流が所定の基準電流値以下、すなわち、所定の負荷よりも冷却水循環ポンプ43に対する負荷が小さい状態となっているか否かを判別する(ステップS26)。
具体的には、冷却水量が満液(例えば、27リットル)であり、空気が混入していない状態で冷却水循環ポンプ43の駆動電流が0.85Aの場合であれば、1リットル程度の空気(=約3.7%相当)が冷却水回路40へ混入した場合には、冷却水循環ポンプ43の駆動電流が0.75A程度に下がる。また、2リットル程度の空気(=約7.4%相当)が冷却水回路40へ混入した場合には、冷却水循環ポンプ43の駆動電流が0.45A程度に急激に下がる。
したがって、上述の例の場合には、混入する空気の量として、1リットル程度を許容するのであれば、基準電流値を0.7A程度としておけば、十分に検出が可能となる。
ステップS26の判別において、検出した冷却水循環ポンプ43の駆動電流が所定の基準電流値を超えている場合には(ステップS26;No)、水漏れに起因する冷却水回路40への空気の混入はないと判別されるので、制御装置50は、処理を終了し、次回の判別タイミングまで待機状態となる。
ステップS26の判別において、検出した冷却水循環ポンプ43の駆動電流が所定の基準電流値以下である場合には(ステップS26;Yes)、制御装置50は、冷却水回路40から冷却水が漏れている旨の水漏れ通知処理を行い(ステップS27)、処理を終了する。
一方、ステップS21の判別において、現在の運転動作モードがメンテナンスモードである場合には(ステップS21;メンテナンスモード)、制御装置50は、現在の運転動作が空気抜き運転であるか否かを判別する(ステップS28)。
ここで、空気抜き運転は、リザーブタンク62から冷却水を補充して、冷却水回路に混入した空気をリザーブタンク62の上方空間を介して空気抜きを行わせる運転である。
ステップS28の判別において、現在の運転動作が空気抜き運転ではない場合には(ステップS28;No)、制御装置50は、待機状態となる。
ステップS28の判別において、現在の運転動作が空気抜き運転である場合には(ステップS28;Yes)、空気抜き処理が完了したか否かを判別するため、制御装置50は、冷却水循環ポンプ43の駆動電流を検出する(ステップS29)。
そして、制御装置50は、検出した冷却水循環ポンプ43の駆動電流が所定の基準電流値以下、すなわち、所定の負荷よりも冷却水循環ポンプ43に対する負荷が小さい状態となっているか否かを判別する(ステップS30)。
ステップS30の判別において、検出した冷却水循環ポンプ43の駆動電流が所定の基準電流値を超えている場合には(ステップS30;No)、空気抜き処理が完了したと考えられるので、メンテナンス作業者に対して空気抜き処理が正常に終了した旨の通知を行って処理を終了する。
この結果、空気抜き処理を最低限の時間で終えることができ、必要以上に空気抜き処理に時間をかける必要がなく、作業時間の低減を図ることができる。さらに、空気抜き処理を行うのを失念することもない。
一方、ステップS30の判別において、検出した冷却水循環ポンプ43の駆動電流が所定の基準電流値以下である場合には(ステップS30;Yes)、制御装置50は、通常であれば空気抜き処理が確実に完了している経過時間に相当する所定時間が経過しているか否かを判別する(ステップS31)。
ステップS31の判別において、未だ所定時間が経過していない場合には(ステップS31;No)、空気抜き処理が完了するまで待機するために、処理を再びステップS29に移行し、以下、同様の処理を行う。
ステップS31の判別において、所定時間が経過した場合には(ステップS;Yes)、何らかの異常により、空気抜き処理が完了しないと判別し、メンテナンス作業者に対して空気抜き処理が異常である旨の通知を行って処理を終了する。
この結果、メンテナンス作業者は、空気抜き処理が行えなかった原因に対する対処が行えることとなる。
以上の説明のように、本実施形態によれば、通常運転モード時には、水漏れによる冷却水回路40内への空気の混入をいち早く知ることができるとともに、メンテナンスモード時には、空気抜き処理を確実に行えるとともに、空気抜き処理に要する時間を最低限として作業効率の向上が図れる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。例えば、上記実施形態で示した構成部品及び配管構成はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
以上の実施形態においては、エンジンとしてガスエンジンを用いていたが、これに限られるものではなく、圧縮機をエンジンにより駆動する空気調和装置であれば、同様に適用が可能である。
以上の説明においては、1台の室外ユニットに対して1台の室内ユニットが接続された構成について説明したが、複数台の室内ユニットを備える空気調和装置についても同様に適用が可能である。
また、以上の説明においては、ステップS21の判別において、運転動作モードが通常運転の場合にステップS22に移行するものとして説明したが、これに限らず、冷却水循環ポンプ43のみが回転している空調運転停止中や、起動シーケンス中に移行させて水漏れを検出するように構成することも可能である。
本発明に係る空気調和装置の冷媒回路の一例を示す回路図である。 制御装置の概要構成ブロック図である。 エンジン運転時における第1三方弁の制御の一例を示すフローチャートである。 空気混入判別処理の処理フローチャートである。
符号の説明
10 空気調和装置
11 室内ユニット
12 室外ユニット
13 冷媒配管
14 室内熱交換器
15 室内膨張弁
16 室内ファン
20 室外冷媒配管
21 圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
24 室外膨張弁
25 室外ファン
26 動力伝達機構
30 ガスエンジン
40 冷却水回路
41 第1三方弁
42 冷却水通路
43 冷却水循環ポンプ
44 排ガス熱交換器
45 第2三方弁
46 冷媒加熱用熱交換器
47 ラジエータ
50 制御装置
61 弁
62 リザーブタンク
63 配管

Claims (5)

  1. 冷媒回路を構成する圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンに冷却水を循環させる冷却水回路とを備える空気調和装置において、
    前記冷却水回路は、一定回転数で冷却水を循環する冷却水循環ポンプと、
    前記冷却水循環ポンプの駆動電流値の変化に基づいて、前記冷却水回路内に空気が混入することに起因する異常の有無を判別する空気混入異常判別部を備え
    前記空気混入異常判別部は、当該空気調和装置が冷却水を補充して、前記冷却水回路に混入した空気を抜く空気抜き動作を行う際に、前記駆動電流値が所定基準電流値以下の状態から前記所定基準電流値を超える状態となった場合に前記冷却水回路内に混入していた空気が排出されたと判別し、前記空気抜き動作を所定時間以上継続して行った時点で、前記駆動電流値が所定基準電流値以下の状態である場合に、空気抜き異常であると判別することを特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項1記載の空気調和装置において、
    前記冷却水回路は、前記エンジンから廃熱を回収する熱回収回路と、
    前記熱回収回路に接続され、熱交換を行って廃熱を前記空気調和装置を構成する冷媒回路に供給する熱再利用回路と、
    前記熱再利用回路と排他的に使用されるとともに、前記熱回収回路に接続され、外部との熱交換を行って、排熱を行う排熱回路と、を備え、
    前記排熱回路は、前記熱再利用回路が構成されている空間よりも上方に位置する空間に配置されており、前記混入した空気の空気溜まりとして機能する、
    ことを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の空気調和装置において、
    前記空気混入異常判別部は、通常運転時に前記駆動電流値が所定基準電流値以下となった場合に冷却水漏れと判別することを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項2記載の空気調和装置において、
    前記空気混入異常判別部は、当該空気調和装置が前記熱再利用回路を使用している際に、一時的に前記排熱回路を前記熱回収回路に接続して、前記冷却水回路内に空気が混入することに起因する異常の有無を判別する、
    ことを特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項2または請求項記載の空気調和装置において、
    前記筐体は床置き式であって、筐体内を上下に仕切った上段に熱交換室が配置され、下段に機械室が配置され、
    前記熱回収回路および前記熱再利用回路は、前記機械室内に配置され、
    前記排熱回路は、前記熱交換室内に配置されている、
    ことを特徴とする空気調和装置。
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