JP4744201B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒回路内の圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンに冷却水を循環させる冷却水回路とを備える空気調和装置に関する。
従来より、冷媒回路内の圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンに冷却水を循環させる冷却水回路と、冷却水回路中の冷却水と冷媒回路中の冷媒との間で熱交換させるプレート式熱交換器(冷媒加熱用熱交換器)とを備える空気調和装置が知られている。この種の空気調和装置には、冷却水回路内に、エンジンを通過した冷却水を、エンジンと冷却水回路中のプレート式熱交換器とに振り分けるワックス三方弁と、温水熱交換器を備え、この温水熱交換器を通過した冷却水をエンジンと熱交換器とに振り分ける電動温水取出三方弁とを備えるものがある(例えば特許文献1)。
特開2002−228294号公報
ところで、従来の構成は、客先の要望に応じて温水取出三方弁と温水熱交換器とを省略する場合があり、かかる仕様では、制御装置の温水取出三方弁用の出力ポート(接続部)が空きポートとなってしまう。
一方、ワックス三方弁は、冷却水の温度が固定的な弁切替温度(例えば70℃)に達するまで弁が切り替わらないため、エンジンが起動してから弁切替温度に達するまでの間に冷媒の低温温度が低下してしまった際に、プレート熱交換器が冷媒で十分冷却された後でいきなり70℃以上の冷却水(熱水)が流れ、ヒートショックによるプレート熱交換器の耐久性の低下等を招くおそれがある。この種のヒートショック等を、制御装置の空きポートに接続した電動弁を使って回避できれば便利である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、制御装置の出力ポートを有効利用して用途の異なる電動三方弁を使用できるようにした空気調和装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、冷媒回路内の圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンに冷却水を循環させる冷却水回路とを備える空気調和装置において、前記冷媒回路内の低圧冷媒と前記冷却水との間で熱交換させる冷媒加熱用熱交換器と、エンジン起動時から冷却水の温度が所定温度を超えるまでは冷却水を前記冷媒加熱用熱交換器を経由させずに前記エンジンに流し、所定温度を超えると前記冷媒加熱用熱交換器側に流すワックス三方弁使用時に使用される電動三方弁と、前記ワックス三方代替となる電動クーラ三方弁とが排他的に接続される接続部を備え、この接続部に接続された電動三方弁に応じて、電動三方弁に対する制御を切替可能な制御装置を備え、前記電動三方弁が接続される場合、前記冷却水と温水供給系の水との間で熱交換させる温水熱交換器が配置されると共に、前記電動三方弁は、前記ワックス三方弁から前記冷媒加熱用熱交換器側に流れた冷却水を、前記冷媒加熱用熱交換器と前記温水熱交換器とに振り分ける温水取出三方弁として配置され、前記制御装置は、前記電動三方弁の開度を、前記温水供給系の水の温度が温水目標温度に対応する温度より低ければ前記温水熱交換機に流す流量を増やす開度に制御し、前記電動クーラ三方弁が接続される場合、前記制御装置は、前記電動クーラ三方弁の開度を、エンジン起動時から前記冷却水を前記冷媒加熱用熱交換器に流す開度に制御することを特徴とする。この構成によれば、ワックス三方弁使用時に使用される電動三方弁と、ワックス三方弁代替となる電動クーラ三方弁とが排他的に接続される接続部を備え、この接続部に接続された電動三方弁に応じて、電動三方弁に対する制御を切替可能な制御装置を備えるので、制御装置の出力ポートを有効利用して用途の異なる電動三方弁を使用することができる。
また、本発明は、上記構成において、前記制御装置は、前記電動クーラ三方弁が接続される場合、前記冷却水の温度が予め定めた条件を満足しない際に、前記電動クーラ三方弁を全開にする制御を含む位置だし制御を行うことが好ましい。
さらに、上記構成において、前記制御装置は、電動三方弁に対する制御の切替指示を入力する入力部を備えることが好ましい
本発明は、ワックス三方弁使用時に使用される電動三方弁と、ワックス三方弁代替となる電動クーラ三方弁とが排他的に接続される接続部を備え、この接続部に接続された電動三方弁に応じて、電動三方弁に対する制御を切替可能な制御装置を備えるので、制御装置の出力ポートを有効利用して用途の異なる電動三方弁を使用することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本実施形態に係るガスヒートポンプ式空気調和装置(以下、空気調和装置)10の構成を示す図である。
この空気調和装置10は、室内ユニット11と室外ユニット12とを有し、室内ユニット11の室内冷媒配管13と、室外ユニット12の室外冷媒配管20とが連結されて構成されている。室内ユニット11は、被調和室に設置され、室内冷媒配管13には、室内熱交換器14と室内膨張弁15とが設けられ、また、室内ユニット11内には、室内熱交換器14に向けて被調和室内の空気を送風する室内ファン16が配置されている。
室外ユニット12は、室外に設置され、室外冷媒配管20には、圧縮機21、四方弁22、室外熱交換器23、室外膨張弁24が設けられ、また、室外ユニット12内には、室外熱交換器23に向けて外気を送風する室外ファン25が配置されている。上記圧縮機21は、動力伝達機構26を介してガスエンジン30に連結され、このガスエンジン30により圧縮機21が回転駆動される。上記冷媒配管13、20内には、冷媒が満たされ、この冷媒は、ガスエンジン30が駆動する圧縮機21により冷媒配管13、20内を循環する。すなわち、これら冷媒配管13、20及び冷媒配管13、20に配設された各部品によって冷媒回路が構成されている。
また、室外ユニット12には、ガスエンジン30に冷却水を循環させてガスエンジン30の熱を回収するための冷却水回路40が配設され、この冷却水回路40には、ガスエンジン30の冷却水通路42の出口に配管接続される三方弁41が配置されている。
この三方弁41の2つの出口の一方には、冷却水ポンプ43と排ガス熱交換器44とが配管接続され、この排ガス熱交換器44の他端は、冷却水通路42の入口に配管接続されている。すなわち、この三方弁41、冷却水ポンプ43及び排ガス熱交換器44をつなぐ配管経路によって、ガスエンジン30を通過した冷却水をガスエンジン30に戻す第1経路(図中符号αで示す経路)が形成されている。ここで、排ガス熱交換器44は、ガスエンジン30の排気ガスと冷却水との間で熱交換させる熱交換器である。
また、三方弁41の他の出口には、冷却水電動三方弁45の入口が配管接続され、この冷却水電動三方弁45の一方の出口には、冷媒加熱用熱交換器46の一端が配管接続され、また、冷却水電動三方弁45の他方の出口には、ラジエータ47の一端が配管接続され、冷媒加熱用熱交換器46及びラジエータ47の他端は、上記第1経路に配管接続されている。つまり、本構成では、ガスエンジン30を通過した冷却水を、三方弁41、冷却水電動三方弁45及び冷媒加熱用熱交換器46を通過させて第1経路に戻す第2経路(図中符号βで示す経路)と、三方弁41、冷却水電動三方弁45及びラジエータ47を通過させて第1経路に戻す第3経路(図中符号γで示す経路)とを形成可能に構成されている。
ここで、冷媒加熱用熱交換器46は、冷媒回路内の冷媒と冷却水との間で熱交換させる熱交換器であり、例えば、プレート式熱交換器又は二重管が適用される。また、ラジエータ47は、室外ファン25の送風空気が供給されるように、室外熱交換器23に隣接して配置され、当該ラジエータ47を通過する冷却水を冷却させるものである。なお、このラジエータ47を室外熱交換器23に一体的に組み込んでもよい。
また、この室外ユニット12には、空気調和装置10を制御する制御装置50が配置される。この制御装置50は、ガスエンジン30の冷却水通路42の出口温度を計測する冷却水温度センサ51、外気温度を計測する外気温センサ52、室内ユニット11が配置された室内(被調和室内)の温度を計測する室温センサ53、各熱交換器14、23に配置された温度センサ(図示せず)、温水熱交換器61の出口温度を計測する出口温度センサ54(図2)等が接続される他、室内ユニット11の室内制御装置(図示せず)と通信可能に接続されている。
そして、この制御装置50は、室内制御装置を介して室内リモコン(図示せず)に入力されたユーザ指示を取得し、冷房運転を行う場合には、図1に示すように、四方弁22を実線の位置(冷房運転の位置)に切り替え、ガスエンジン30の駆動により圧縮機21から吐出された冷媒を図に実線矢印で示す方向に流して、室外熱交換器23を凝縮器として機能させ、室内熱交換器14を蒸発器として機能させる一方、暖房運転を行う場合には、四方弁22を波線の位置(暖房運転の位置)に切り替え、圧縮機21から吐出された冷媒を図に波線矢印で示す方向に流して、室内熱交換器14を凝縮器として機能させ、室外熱交換器を蒸発器として機能させる。なお、空調運転時の各膨張弁15、24や送風ファン16、25の制御は従来とほぼ同様であるため、説明を省略する。
また、制御装置50は、冷却水ポンプ43が配線接続されると共に(図示せず)、各種電動弁が配線接続される複数の出力ポート(接続部)P1、P2、P3、P4とを備えている。出力ポートP1は室外膨張弁24が接続されるポートであり、出力ポートP2は冷却水電動三方弁45が接続されるポートであり、出力ポートP4は、四方弁22が接続されるポートであり、出力ポートP3は、用途の異なる電動三方弁が排他的に接続されるポートであり、制御装置50は、各ポートを介して各電動弁の開度を制御するようになっている。
ところで、この空気調和装置10には、図1に示すように、三方弁41に電動クーラ三方弁41Aを使用する仕様(以下、仕様Aという。)と、図2に示すように、三方弁41にワックス弁41Cを使用し、温水供給系60との間で熱交換を行う温水熱交換器61を配置すると共に、この温水熱交換器61に選択的に冷却水を供給するための電動温水取出三方弁41Bを配置する温水取出仕様(以下、仕様Bという。)とがあり、仕様Aの場合には、図1に示すように、電動クーラ三方弁41Aが出力ポートP3に接続され、仕様Bの場合には、図2に示すように、温水取出三方弁41Bが出力ポートP3に接続される。
上記制御装置50は、図3に示すように、出力ポート(接続部)P1、P2、P3、P4を有する弁駆動部55と、CPU56と、各種情報を表示する表示機能及び操作子(例えば、基板上に設けられるスイッチ等)を有する表示・操作部(入力部)57と、各種情報が記憶されるEEPROM(不揮発性メモリ)58と、外部機器との間で通信を行う通信部(入力部)59とを備えており、仕様A、Bの設定指示は、表示・操作部57の操作、及び、通信部59を介して入力される指示で行われる。すなわち、CPU56は、表示・操作部57又は通信部59を介して仕様A又はBの設定指示を入力すると、EEPROM58に仕様の設定情報を書き込み、以前の設定情報が存在する場合には、設定情報を書き換える機能を具備している。そして、CPU56は、空気調和装置10の電源投入時等にEEPROM58から仕様の設定情報を読み出すことにより、設定された仕様に応じた制御を実行する。これによって、制御装置50は、仕様A又はBの設定指示を入力することによって、出力ポートP3に接続された電動三方弁(電動クーラ三方弁41A、温水取出三方弁41B)の制御を切り替えることが可能に構成されている。
次に、冷却水制御について説明する。制御装置50は、空調運転時(ガスエンジン運転時)は冷却水ポンプ43を駆動し、冷却水電動三方弁45については、原則的には、冷房運転時は冷却水をラジエータ47側に流すように切替制御し、暖房運転時は冷却水を冷媒加熱用熱交換器46に流すように切替制御するものであり、例えば、暖房運転時は、冷却水温度が所定温度(例えば70℃)以下では、ラジエータ47側に冷却水を流し、上記温度を超えると冷媒加熱用熱交換器46側に徐々に冷却水を流す制御を行う。但し、冷房運転時であっても、室内ユニット11が凍結温度の状況下にある場合等は、冷却水を冷媒加熱用熱交換器46に流すように冷却水電動三方弁45を制御する。
まず仕様Bの場合を説明する(図2参照)。ワックス弁41Cは、ガスエンジン30の起動後、冷却水の温度がワックス弁41Cの弁切替温度(例えば、70℃)に達するまでは冷却水を第1経路αに流し、弁切替温度を超えると、冷却水を少しずつ温水取出三方弁41Bに流すようになっている。
図4は、エンジン運転時における温水取出三方弁41B2の制御の一例を示すフローチャートである。以下の説明において、温水取出三方弁41B及び電動クーラ三方弁41Aの最大弁開度が2000stepの場合を例に説明する。
まず、制御装置50は、温水取出三方弁41Bの弁開度をエンジン停止時は1000stepに制御し、エンジン起動時は50step(冷却水電動三方弁45側が温水熱交換器61側より弁開度が大)に制御するのが前提である。
エンジン運転時、制御装置50は、制御間隔(2秒)毎に(ステップS1)、外気温センサ52が測定する外気温度を取得し(ステップS2)、外気温度が設定温度(例えば20℃)未満であって、かつ、冷却水電動三方弁45の弁開度が1000step超であれば(ステップS3)、温水取出三方弁41Bの弁開度調整値δを−100stepに設定し(ステップS4)、温水取出三方弁41Bのスキップ制御を行う(ステップS5)。ここで、スキップ制御は、温水取出三方弁41Bの弁開度が閾値以上或いは閾値以下になった時に弁開度をジャンプさせる制御である。
一方、制御装置50は、外気温度が設定温度(例えば20℃)以上の場合、或いは、冷却水電動三方弁45の弁開度が1000step未満の場合には、冷却水温度センサ51が測定する冷却水温度を取得し(ステップS6)、冷却水温度が設定温度(例えば90℃)以上であれば、ステップS4に移行する一方、冷却水温度が設定温度(例えば90℃)未満であれば、エンジン起動時(完爆)から所定時間(例えば10分)が経過している場合に(ステップS7)、弁開度の制御周期(例えば20秒)のタイミングで(ステップS8)、出口温度センサ54が計測する温度(温水熱交換器出口温度)に基づき弁開度調整値δを設定し(ステップS9)、温水取出三方弁41Bのスキップ制御を行う(ステップS5)。
この場合、ステップS9の処理では、例えば、出口温度センサ54が計測する温度と、制御装置50内のEEPROM58に予め記憶された設定値(温水供給系60の温水目標温度に応じて設定される温度)Xとの差を求め、この差が−2deg以下であれば弁開度調整値δを+100stepに設定し、+2deg以上であれば弁開度調整値δを−100stepに設定し、それ以外であれば弁開度調整値δを0(零)に設定する処理が適用される。つまり、このステップS9の処理では、出口温度センサ54が計測する温度(温水熱交換器出口温度)が設定値Xより低ければ、温水熱交換器61に流す冷却水の流量を増やすように、温水取出三方弁41Bが制御される一方、設定値Xより高ければ、温水熱交換器61に流す冷却水の流量を減らすように、温水取出三方弁41Bが制御される。
仕様Bの構成では、制御装置50が、上記ステップS1〜S9の処理を繰り返し実行することにより、温水熱交換器出口温度が設定値Xになるように温水取出三方弁41Bが制御され、ガスエンジン30によって加熱された冷却水によって温水供給系60の温水が温水目標温度に制御される。また、冷却水が、冷却水電動三方弁45を経由してラジエータ47及び又は冷媒加熱用熱交換器46に供給されるので、各熱交換器で冷却された冷却水によってガスエンジン30を冷却でき、また、暖房運転時は冷媒加熱用熱交換器46で冷媒加熱を促進して暖房能力を向上させることができる。
次に、仕様Aの場合を説明する。図5は、エンジン停止時とエンジン起動時の電動クーラ三方弁41Aの弁開度を示す図であり、図6は、エンジン運転時における電動クーラ三方弁41Aの制御の一例を示すフローチャートである。
制御装置50は、図5に示すように、エンジン停止時は電動クーラ三方弁41Aの弁開度を1000stepに制御し、エンジン起動時は、冷却水温度センサ51が測定する冷却水温度に比例する弁開度、つまり、冷却水温度が高い程、システム側(ラジエータ47側)に供給する冷却水を多くする弁開度に制御するのが前提である。つまり、仕様Bでは、ワックス弁41Cを用いるため、エンジン起動時はシステム側(ラジエータ47側)に冷却水が流れない構成であるのに対し、仕様Aではエンジン起動時からシステム側(ラジエータ47側)に冷却水が流れるように電動クーラ三方弁41Aが制御される。
エンジン運転時、制御装置50は、図6に示すように、制御間隔(2秒)毎に(ステップS11)、冷却水温度センサ51が測定する冷却水温度を取得し(ステップS12)、冷却水温度が所定温度(例えば82℃)以上であれば、電動クーラ三方弁41Aの弁開度調整値δを−100stepに設定し(ステップS13)、電動クーラ三方弁41Aのスキップ制御を行う(ステップS14)。
一方、制御装置50は、冷却水温度が所定温度(例えば82℃)未満の場合、エンジン起動時(完爆)から所定時間(例えば5分)が経過している場合(ステップS15)、弁開度の制御周期(例えば4秒)のタイミングで(ステップS16)、冷却水温度に基づき弁開度調整値δを設定する(ステップS17)。この場合、制御装置50は、図6に示すように、冷却水温度が高い程、システム側(ラジエータ47側)に供給する冷却水を多くするように弁開度を設定する。
次に、制御装置50は、電動クーラ三方弁制御時の応答性を向上させるために、弁開度調整値δが0(零)未満の場合(ステップS18)、或いは、弁開度調整値δが0(零)以上であって、かつ、現在の電動クーラ三方弁41Aの弁開度が1200step未満の場合には(ステップS19)、ステップS17の処理で設定した弁開度調整値δを所定倍(例えば3倍)の値にした後(ステップS20)、電動クーラ三方弁41Aのスキップ制御を行う(ステップS14)。一方、それ以外の場合は、電動クーラ三方弁41Aの制御範囲を超えて弁開度を制御してしまうのを回避すべく、ステップS17の処理で設定した弁開度調整値δで、電動クーラ三方弁41Aのスキップ制御を行う(ステップS14)。
仕様Aの構成では、制御装置50が、エンジン起動時からシステム側(ラジエータ47側)に冷却水を流すように電動クーラ三方弁41Aを制御すると共に、上記ステップS11〜S20の処理を繰り返し実行するので、エンジン起動時からシステム側(ラジエータ47側)に冷却水を供給し、冷却水温度が高くなるほど、システム側(ラジエータ47側)に供給する冷却水を増やすように電動クーラ三方弁41Aが制御される。
このため、図7に示すように、仕様Bの場合(ワックス弁のとき)には、圧縮機出口の冷媒温度が低い状態(図示の例では−20℃)のときに高温の冷却水(70℃)が冷媒加熱用熱交換器(サブエバ)46に流れる場合があり、その大きい温度差TW(約90℃)によるヒートショックによって冷媒加熱用熱交換器46の耐久性の低下が生じるおそれがあるのに対し、仕様Aの場合(電動クーラ三方弁のとき)には、圧縮機出口の冷媒温度が比較的高い状態(図示の例では約10℃)で冷却水(70℃)が冷媒加熱用熱交換器(サブエバ)46が流れるので、温度差TC(約60℃)が小さく、ヒートショックによる冷媒加熱用熱交換器46の耐久性の低下を回避することができる。
また、仕様Aにおいても、冷却水が、冷却水電動三方弁45を経由してラジエータ47及び又は冷媒加熱用熱交換器46に供給されるので、各熱交換器で冷却された冷却水によってガスエンジン30を冷却でき、暖房運転時は冷媒加熱用熱交換器46で冷媒加熱を促進して暖房能力を向上させることができる。
また、仕様Aの構成では、電動クーラ三方弁41Aの位置だし制御を行っている。図8は、位置だし制御を示すフローチャートである。なお、本構成では、制御装置50が、冷却水温度を常時監視し、冷却水温度の異常発生(冷却水が目標温度に到達しない、冷却水と電動クーラ三方弁41Aの弁制御値との関係が異常等)を検知すると、ガスエンジン30の運転を停止させる処理を行うのが前提である。
制御装置50は、位置だし制御周期(例えば24時間)をカウントする位置だし遅延タイマ(減算タイマ)を備え、図7に示すように、この遅延タイマのカウント値が0でなければ遅延タイマのカウントを開始させると共に(ステップS21、ステップS22)、ガスエンジン30の運転が停止されているか否かを判定する(ステップS23)。
ガスエンジン30の運転が停止されている場合、制御装置50は、停止原因が冷却水温度の異常によるものか否か、つまり、冷却水温度が予め設定された上限閾値を超えたことによる運転停止か、冷却水温度が予め設定された下限閾値を下回ったことによる運転停止か否かを判定する(ステップS24、S25)。そして、停止原因が冷却水温度の異常によるものであった場合には、制御装置50は、遅延タイマのカウント値を0(零)に設定した後、ステップS27の処理に移行し、停止原因が冷却水温度の異常によるものでなければ(正常停止)、そのままステップS27の処理に移行する。
このステップS27の処理では、制御装置50は、遅延タイマのカウント値が0か否かを判定し、0でなければ位置だし制御を終了する一方、遅延タイマのカウント値が0であれば、位置だし制御を開始すると共に(ステップS28)、遅延タイマをリセットする(ステップS29)。この位置だし制御においては、制御装置50は、電動クーラ三方弁41Aを全開に制御した後に全閉に制御し、その後、元の弁開度(エンジン停止時の弁開度)に戻す。
これによって、電動クーラ三方弁41Aの実際の弁開度と、制御装置50が把握する弁開度との間にずれが生じていたとしても、このずれが解消され、また、電動クーラ三方弁41Aを一端全開にするため、ゴミ等の噛み込みが生じていたとしても、この噛み込みを解消することができ、電動クーラ三方弁41Aの異常を解消することができる。
なお、この位置だし制御は、上記制御に代えて、電動クーラ三方弁41Aの開度を一端全開となる2000stepとし、その後、通常制御範囲の上限値となる1950stepに設定した後になりゆき制御に復帰する簡易位置だし制御を適用してもよい。
このように本実施の形態によれば、制御装置50が、表示・操作部57及び通信部59を備え、これらを介して入力した指示に基づき出力ポートP3に接続された電動三方弁(電動クーラ三方弁41A、温水取出三方弁41B)の制御を切り替えるので、出力ポートP3に温水取出三方弁41Bを接続しない場合は、この出力ポートP3に、ワックス弁41Cの代替としての電動クーラ三方弁41Aを接続して制御することができ、制御装置50の出力ポートを有効利用して用途の異なる電動三方弁を使用することができる。
しかも、電動クーラ三方弁41Aを接続した場合は、エンジン起動時からシステム側(ラジエータ47側)に冷却水を流すように電動クーラ三方弁41Aを制御するので、ワックス弁41Cを用いる場合に比して、ヒートショックによる冷媒加熱用熱交換器46の耐久性の低下を回避することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。例えば、上記実施形態で示した構成部品及び配管構成はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、制御装置50が、表示・操作部57及び通信部59を備える場合について説明したが、いずれか一方でもよい。また、制御装置50が、電動クーラ三方弁41Aと温水取出三方弁41Bとの間で制御を切替可能に構成された場合を説明したが、これ以外の電動弁間で制御を切替可能に構成してもよい。また、上記機能を、従来の機種のソフトウェア(制御プログラム)を変更することによって従来機種で実現することも可能である。
本実施形態に係るガスヒートポンプ式空気調和装置の仕様Aを示す図である。 ガスヒートポンプ式空気調和装置の仕様Bを示す図である。 制御装置の説明に供する図である。 温水取出三方弁の制御の一例を示すフローチャートである。 エンジン停止時とエンジン起動時の電動クーラ三方弁の弁開度を示す図である。 電動クーラ三方弁の制御の一例を示すフローチャートである。 冷却水温度と冷媒の温度変化を示す図である。 位置だし制御を示すフローチャートである。
符号の説明
10 空気調和装置
11 室内ユニット
12 室外ユニット
21 圧縮機
30 ガスエンジン
40 冷却水回路
41 三方弁
41A 電動クーラ三方弁
41B 温水取出三方弁
41C ワックス弁
44 排ガス熱交換器
45 冷却水電動三方弁
46 冷媒加熱用熱交換器
47 ラジエータ
50 制御装置

Claims (3)

  1. 冷媒回路内の圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンに冷却水を循環させる冷却水回路とを備える空気調和装置において、
    前記冷媒回路内の低圧冷媒と前記冷却水との間で熱交換させる冷媒加熱用熱交換器と、エンジン起動時から冷却水の温度が所定温度を超えるまでは冷却水を前記冷媒加熱用熱交換器を経由させずに前記エンジンに流し、所定温度を超えると前記冷媒加熱用熱交換器側に流すワックス三方弁使用時に使用される電動三方弁と、前記ワックス三方代替となる電動クーラ三方弁とが排他的に接続される接続部を備え、この接続部に接続された電動三方弁に応じて、電動三方弁に対する制御を切替可能な制御装置を備え、
    前記電動三方弁が接続される場合、前記冷却水と温水供給系の水との間で熱交換させる温水熱交換器が配置されると共に、前記電動三方弁は、前記ワックス三方弁から前記冷媒加熱用熱交換器側に流れた冷却水を、前記冷媒加熱用熱交換器と前記温水熱交換器とに振り分ける温水取出三方弁として配置され、前記制御装置は、前記電動三方弁の開度を、前記温水供給系の水の温度が温水目標温度に対応する温度より低ければ前記温水熱交換機に流す流量を増やす開度に制御し、
    前記電動クーラ三方弁が接続される場合、前記制御装置は、前記電動クーラ三方弁の開度を、エンジン起動時から前記冷却水を前記冷媒加熱用熱交換器に流す開度に制御することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記制御装置は、前記電動クーラ三方弁が接続される場合、前記冷却水の温度が予め定めた条件を満足しない際に、前記電動クーラ三方弁を全開にする制御を含む位置だし制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記制御装置は、前記電動三方弁に対する制御の切替指示を入力する入力部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
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