JP2001336810A - 温調装置のポンプ運転制御装置 - Google Patents

温調装置のポンプ運転制御装置

Info

Publication number
JP2001336810A
JP2001336810A JP2000161981A JP2000161981A JP2001336810A JP 2001336810 A JP2001336810 A JP 2001336810A JP 2000161981 A JP2000161981 A JP 2000161981A JP 2000161981 A JP2000161981 A JP 2000161981A JP 2001336810 A JP2001336810 A JP 2001336810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature control
control device
pump
rotation speed
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000161981A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yoshikawa
晋司 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2000161981A priority Critical patent/JP2001336810A/ja
Publication of JP2001336810A publication Critical patent/JP2001336810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 水の循環状態を確実に監視しながらも、低コ
ストに構成可能な温調装置のポンプ運転制御装置を提供
する。 【解決手段】 温調水を送出するポンプ9と、床暖房パ
ネルのような温調機器2とを配管接続することによって
水循環経路を構成した温調装置において、ポンプを駆動
するモータの回転数の変化量を検出する回転数変化量検
出手段と、上記検出された回転数変化量が基準範囲を越
えているときにエア混入状態であるとして異常信号を出
力する判別手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、温調水を床温調
パネル等の温調機器に循環供給する温調装置において、
循環水の異常状態を確実に検出してポンプ等の信頼性を
維持することが可能な温調装置のポンプ運転制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水熱交換器、循環ポンプ等を有する温水
ユニットと、温水によって温度調節可能な床暖房パネル
とを配管によって接続し、上記水循環経路内の湯水と冷
媒回路を流通する冷媒との間の熱交換を上記水熱交換器
で行うように構成したヒートポンプ式床暖房装置が従来
から知られている(例えば、特開2000−18671
号公報、特開2000−28182号公報)。そしてこ
のようなヒートポンプ式床暖房装置では、熱源側の室外
熱交換器を蒸発器として機能させる共に、利用側の水熱
交換器を凝縮器として機能させることにより、床暖房パ
ネルに温水を供給する床暖房を行うことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ヒート
ポンプ式床暖房装置においては、水循環経路において、
循環水へのエアの混入、ポンプカラ運転、水循環経路の
詰まり、流量過多等の問題が生じることがある。そのた
め従来、水循環経路に流量センサや水位センサを介設し
て水の循環状態を監視している。しかしながらこのよう
なセンサを用いることは、部品コストだけではなく、組
立作業コストも要することから、この点についての改善
が望まれている。
【0004】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであり、その目的は、水の循環状態を確
実に監視しながらも、低コストに構成可能な温調装置の
ポンプ運転制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の温調装
置のポンプ運転制御装置は、温調水を送出するポンプ9
と、床暖房パネルのような温調機器2とを配管接続する
ことによって水循環経路を構成した温調装置において、
モータ55の回転数の変化量を検出する回転数変化量検
出手段52と、上記検出された回転数変化量が基準範囲
を越えているときにエア混入状態であるとして異常信号
を出力する判別手段53とを備えていることを特徴とし
ている。
【0006】上記請求項1の温調装置のポンプ運転制御
装置では、検出されたモータ回転数変化量が基準範囲を
越えているときにエア混入状態(エアガミ)であるとし
て異常信号を出力するようにしているので、エア混入状
態での運転の継続が防止でき、装置信頼性を維持するこ
とが可能となる。特に、このエア混入状態は、実際問題
として発生し易く、また発生した場合には、ポンプ9に
及ぼすダメージの大きな不具合であり、これを確実に検
出することが望まれていたが、エア混入状態ではモータ
55(ポンプ9)の回転数が大きく(10%以上)変動
するという新たな知見を得て、これに基づいて、上記の
ように簡素な構成でもって確実に検出することを可能に
したのである。
【0007】また請求項2の温調装置のポンプ運転制御
装置は、温調水を送出するポンプ9と、床暖房パネルの
ような温調機器2とを配管接続することによって水循環
経路を構成した温調装置において、上記ポンプ9を駆動
するモータ55への指令信号を出力する指令信号出力手
段51と、上記モータ55の回転数を検出する回転数検
出手段57と、上記検出された回転数が上記指令信号に
応じて定めた基準回転数を越えているときにカラ運転で
あるとして異常信号を出力する判別手段53とを備えて
いることを特徴としている。
【0008】上記請求項2の温調装置のポンプ運転制御
装置では、検出されたモータ55の回転数が上記指令信
号に応じて定めた基準回転数を越えているときにカラ運
転であるとして異常信号を出力するようにしているの
で、カラ運転を確実に防止でき、装置信頼性を維持する
ことが可能となる。これは、カラ運転状態では、モータ
55(ポンプ9)回転数が異常に上昇するという知見に
基づくものである。
【0009】さらに請求項3の温調装置のポンプ運転制
御装置は、温調水を送出するポンプ9と、床暖房パネル
のような温調機器2とを配管接続することによって水循
環経路を構成した温調装置において、上記ポンプ9を駆
動するモータ55への指令信号を出力する指令信号出力
手段51と、上記モータ55の回転数を検出する回転数
検出手段57と、上記検出された回転数が上記指令信号
に応じて定めた適正範囲を越えているときに流量過多、
あるいは配管詰まりであるとして異常信号を出力する判
別手段53とを備えていることを特徴としている。
【0010】上記請求項3の温調装置のポンプ運転制御
装置では、検出された回転数が指令信号に応じて定めた
適正範囲を越えているときに流量過多、あるいは配管詰
まりであるとして異常信号を出力するようにしているの
で、装置信頼性を維持することが可能となる。
【0011】また、請求項4のように、異常信号が出力
されたときに警報を発するアラーム手段58を設けた
り、あるいは請求項5のように、異常信号が出力された
ときにポンプ9の運転を停止するようにすれば、その実
施に好適であるし、異常防止効果が確実に得られること
になる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明の温調装置のポン
プ運転制御装置の具体的な実施の形態について、図面を
参照しつつ詳細に説明する。まず、図1に示しているシ
ステムは、マルチ型のヒートポンプシステムを利用した
もので、一台の室外機に対して、室内ユニットと温調ユ
ニットとを並列に接続している。そして室外機と室内ユ
ニットとによって空気調和機が構成されており、また室
外機と温調ユニット、床温調パネル等によって床温調機
が構成さている。この実施形態において、特徴的なの
は、温調装置としての床温調機であるが、いま便宜上、
両者について説明する。図1は、上記加熱源としてヒー
トポンプを用いた床温調機の水系統及び床温調機と空気
調和機との冷媒系統を示す回路図である。
【0013】まず図1における回路図の床温調機の水系
統について説明する。同図において、1は温調ユニッ
ト、2は家屋の床面に配置された床温調パネルであり、
両者1、2及びヒートポンプシステムの室外機17によ
って床温調機(温調装置)が構成されている。上記温調
ユニット1と床温調パネル2とは、温調水往き配管3a
と温調水戻り配管3bとから成る温調水配管3によって
接続されている。そしてこの温調水配管3を通して、温
調ユニット1と床温調パネル2との間の温調水8の循環
供給を行うよう構成されている。
【0014】上記温調ユニット1は、機械室1aとヘッ
ダ室1bとを備えており、上記機械室1aには、水熱交
換器16、簡易密閉型の膨張タンク7、循環ポンプ9、
電装品33等が設けられている。一方、上記ヘッダ室1
bには往きヘッダ4、戻りヘッダ6等が設けられてい
る。詳細に説明すると、上記機械室1aにおける膨張タ
ンク7の底部には往き管10が接続されており、その先
端が循環ポンプ9を介してヘッダ室1bの往きヘッダ4
に接続されている。上記往きヘッダ4は、略筒状のヘッ
ダ本体4aと、その基端部に形成された主管接続部4b
と、ヘッダ本体4a外周部の長手方向に並設して形成さ
れた複数個(本実施形態では、2個)の分岐管接続部4
c、4cとから成り、上記主管接続部4bに往き管10
が接続され、また各分岐管接続部4cに上記床温調パネ
ル2へと通じる温調水往き配管3aの一端が接続されて
いる。そしてこれら温調水往き配管3a、3aには、各
分岐管接続部4c、4cに対応させて開閉弁である熱動
弁15、15が付設されている。一方、上記温調水往き
配管3aの他端は、床温調パネル2に形成された蛇行形
状の温調水循環パイプ11の一端の接続部5に接続され
ている。従って、上記膨張タンク7内の温調水8は循環
ポンプ9の作動によって往き管10に供給され、さらに
往きヘッダ4で複数本の温調水往き配管3aに分流され
て、各床温調パネル2へと供給される。
【0015】一方、上記床温調パネル2に形成された温
調水循環パイプ11のもう一方の接続部5には、温調水
戻り配管3bが接続されており、さらにその先端がヘッ
ダ室1bの戻りヘッダ6に接続されている。上記戻りヘ
ッダ6は、往きヘッダ4と同様に、略筒状のヘッダ本体
6aと、その基端部に形成された主管接続部6bと、ヘ
ッダ本体6a外周部の長手方向に並設して形成された複
数個(本実施形態では2個)の分岐管接続部6c、6c
とから成り、上記分岐管接続部6cに温調水戻り配管3
bが接続されると共に、上記主管接続部4bに戻り管1
2が接続されている。また、上記戻り管12と膨張タン
ク7とは熱交換路13によって接続されているが、この
熱交換路13は、以下に述べる冷媒回路の凝縮器又は蒸
発器として機能する水熱交換器16と熱交換可能に設け
られており、ここで、上記戻り管12から返流される温
調水8を加熱又は冷却するようにしている。そしてこの
熱交換路13の先端が膨張タンク7の底部に接続されて
いるのである。なお、図1では、1対の温調水配管3の
みを示したが、図示しない他の温調水配管3についても
同様に床温調パネル2や他の温調機器に接続されている
ものとする。これより、床温調パネル2の温調水循環パ
イプ11を流通した温調水8は、温調水戻り配管3bを
通って戻りヘッダ6に流入し、この戻りヘッダ6によっ
て各温調水戻り配管3b、3bを流通する温調水8が合
流されて戻り管12に供給され、さらに上記熱交換路1
3で加熱された後、膨張タンク7に供給される。このと
き上記戻り管12には、温度検知手段である戻り温度検
知サーミスタ35が、また上記水熱交換器16には、水
熱交温度検知サーミスタ36が取付けられている。
【0016】次に冷媒系統について説明する。なお以下
においては、暖房運転時を例にしてその説明を行ってい
る。本実施の形態では温調水8の加熱に水熱交換器16
を使用し、この水熱交換器16と、マルチ型のヒートポ
ンプシステムの室外機17がの室外熱交換器19との間
で冷媒循環回路を構成して、熱交換路13を流れる温調
水8を加熱するようにしている。また図1に示すよう
に、このヒートポンプシステムの室外機17に接続され
た1台の室内ユニット18を備えており、室外機17と
室内ユニット18によって空気調和機を構成している。
この空気調和機では、冷媒が循環可能な順序で、圧縮機
21、室内ファン20aを付設した室内熱交換器20、
減圧機構22、室外ファン19aを付設した室外熱交換
器19を接続して冷媒循環回路を構成している。より詳
しく説明すると、圧縮機21の吐出管21aと吸入管2
1bとが四路切換弁23の1次ポートに接続されてお
り、上記吸込管21bにアキュムレータ31が介設され
る一方、上記吐出管21aには、吐出管温度検知サーミ
スタ38が付設されている。また、上記四路切換弁23
の一対の2次ポートの間には第1ガス管24a、室内熱
交換器20、第1液管24b、減圧機構22、第2液管
24c、室外熱交換器19及び第2ガス管24dが、順
番に環状に接続されている。このとき、上記室内熱交換
器20と室外熱交換器19には、それぞれ室内熱交温度
検知サーミスタ43と室外熱交温度検知サーミスタ41
とが付設されており、さらに上記室内ユニット18と室
外機17には、室内温度検知サーミスタ44と外気温度
検知サーミスタ42とがそれぞれ取付けられている。
【0017】また上記第1液管24bには、上記温調ユ
ニット1内に設けられた各ヘッダ4、6と同様の略筒状
のヘッダ26が介設されており、このヘッダ26と室内
熱交換器20とを結ぶ間の部分が連絡配管25の液管2
5aとなる。同様に上記第1ガス管24aにも略筒状の
ヘッダ27が介設されており、このヘッダ27と室内熱
交換器20とを結ぶ間の部分が連絡配管25のガス管2
5bとなる。そして、上記ヘッダ26に接続されたもう
1つの連絡配管28である液管28aが、温調ユニット
1の水熱交換器16の一端に接続され、また上記ヘッダ
27に接続されたもう1つの連絡配管28であるガス管
28bが、水熱交換器16の他端に接続されている。こ
れによって、四路切換弁23には室外熱交換器19、減
圧機構22、温調ユニット1の水熱交換器16が環状に
接続されることになる。また、連絡配管25、28の各
液管25a、28aはそれぞれ電動膨張弁29、30を
介してヘッダ26に接続されており、この電動膨張弁2
9、30の開閉を適宜制御することによって、室内ユニ
ット18及び温調ユニット1の両方に供給する冷媒量を
制御できるように成っている。ここで、上記液管25a
の室内ユニット18側と、液管28aの温調ユニット1
側には、それぞれ液管温度検知サーミスタ39、37が
付設されており、上記ガス管25b、28bの室外機1
7側には、それぞれガス管温度検知サーミスタ40a、
40bが付設されている。
【0018】なお、室外機17に設けた電装品32に
は、電源から例えば200V、20Aの電力が供給さ
れ、室外機17内の電気的制御が行われる。また、上記
床温調機には、室内の冷暖房運転の開始や停止等の操作
を行うためのワイヤレスリモコン45と、床の冷暖房に
対して同様の操作を行うためのワイヤードリモコン46
とがそれぞれ設けられている。なおこれら各リモコン4
5、46によって、利用者が希望する室温、床温等の設
定も行われる。さらに、この室外機17の電装品32と
室内ユニット18に設けた電装品34、及び上記室外機
17の電装品32と温調ユニット1に設けた電装品33
とは、それぞれ信号・電源線で接続されている。このた
め、空気調和機と温調ユニット1とを連動させる設定が
利用者によって行われると、例えばワイヤレスリモコン
45における運転開始操作で、空気調和機と温調ユニッ
ト1とを併用した運転を開始させることも可能である。
【0019】次に上記床温調機及び空気調和機の各運転
動作について説明する。このシステムでは、上記したよ
うにリモコン等からの指示に基づいて、冷房運転又は暖
房運転が可能である。そこで、まず室内の冷房運転のみ
を行う場合には、温調ユニット1側の電動膨張弁29を
閉じた状態において、四路切換弁23を図1に示す実線
方向とは逆方向に切り換え、圧縮機21を駆動する。す
ると冷媒が圧縮機21から順に室外熱交換器19、減圧
機構22、室内熱交換器20と流通し、室外熱交換器1
9が凝縮器として機能すると共に、室内熱交換器20が
蒸発器として機能し、これによって、冷房運転を行うこ
とができる。
【0020】一方、室内の暖房運転のみを行う場合に
は、温調ユニット1側の電動膨張弁29を小開度に維持
した状態において、四路切換弁23を図1に示す実線方
向に切り換え、圧縮機21を駆動する。すると冷媒が圧
縮機21から順に室内熱交換器20、減圧機構22、室
外熱交換器19と流通し、室外熱交換器19が蒸発器と
して機能すると共に、室内熱交換器20が凝縮器として
機能し、これによって、暖房運転を行うことができる。
【0021】また、床暖房運転のみを行う場合には、上
記室内ユニット18側の電動膨張弁30を小開度に維持
し、温調ユニット1側の電動膨張弁29を開いた状態に
おいて、圧縮機21を駆動し、水熱交換器16を凝縮器
として機能させると共に、室外熱交換器19を蒸発器と
して機能させる。そして、この状態で上記温調ユニット
1内の循環ポンプ9を駆動する。すると、膨張タンク7
内の温調水8が往き管10内に流出し、温調水配管3及
び温調水循環パイプ11を介して戻り管12に返流さ
れ、次いで熱交換路13を流通する。このとき凝縮器と
して機能している水熱交換器16によって、上記熱交換
路13を流れる温調水8が加熱され、その後、膨張タン
ク7内へと供給される。そしてこのような運転を継続し
て行うことによって、床暖房運転を行うことができる。
また本実施の形態においては、主に床暖房について述べ
ているが、上記室外熱交換器19を凝縮器として機能さ
せると共に、水熱交換器16を蒸発器として機能させれ
ば、温調水8が冷却されるため、これによって床冷房運
転を行うこともできる。さらに上記室内ユニット18と
温調ユニット1との両側の電動膨張弁29、30を両方
とも開とすることにより、室内と床との冷暖房を同時に
行うことも可能である。
【0022】次に、本実施形態の特徴部分であるヒート
ポンプ式床温調機のポンプ運転制御装置について説明す
る。図2に上記床温調機の制御構成のブロック図を示
す。同図に示すように、温調ユニット1に設けられたマ
イコン等より成る主制御部50には、指令信号出力部
(指令信号出力手段)51と、回転数変化量検出部(回
転数変化量検出手段)52と、判別部(判別手段)53
とが設けられている。上記指令信号出力部51からの出
力指令(電圧)は、パワー部54に出力され、このパワ
ー部54からポンプ9のモータ55に入力される。上記
パワー部54は、電源部56に接続さている。また、モ
ータ55には、センサが設けられ、このセンサ出力に基
づいて、回転数検知部(回転数検出手段)57において
モータ55の回転数(正確には、ポンプ9の回転数)が
検出され、この検出値が上記回転数変化量検出部52と
判別部53とに入力される。上記回転数変化量検出部5
2は、モータ55の回転数の変化量を検出する部分であ
り、また判別部53は、検出された回転数変化量が基準
範囲を越えているときに異常信号を出力し、また検出さ
れた回転数が指令信号(出力指令)に応じて定めた基準
回転数を越えているときに異常信号を出力し、さらに検
出された回転数が指令信号に応じて定めた適正範囲を越
えているときに異常信号を出力する機能を有するもので
ある。なお、58はアラーム表示部(アラーム手段)で
ある。
【0023】図3には、この実施形態において使用する
のに好ましいモータを示している。同図(a)はブラシ
レス直流モータを、同図(b)はPAM制御方式の直流
モータを、同図(c)は位相制御方式の交流モータをそ
れぞれ示しているが、これらの何れの形式のモータを用
いてもよいし、また図示しないが、インバータ制御方式
の交流モータを用いてもよい。要は、出力指令に応じて
回転数を制御できる形式のものであればよい。
【0024】次に、上記判別部53における判別手法に
ついて説明する。まず、図4にはエア混入状態(エアガ
ミ)が発生しているときのモータ55の回転数の変化す
る様子を示している。同図のように、エア混入状態で
は、モータ55の回転数は、瞬時に大きく変化する。す
なわち、10秒以内に10%以上の回転数の増減変化が
生じる。従って、判別部53においては、検出された回
転数変化量が基準範囲を越えているときに異常信号を出
力するのである。ここにおいて、回転数変化量とは、回
転数の絶対値(rpm)として把握する場合もあるし、
変化率(%)として把握する場合もある。
【0025】また、カラ運転時においては、モータ55
の回転数は、通常運転時よりも大幅に上昇する。表1に
回転数レベルを対比して示すが、判別部53では、検出
された回転数が指令信号(出力指令)に応じて定めた基
準回転数を越えているときに異常信号を出力するのであ
る。
【0026】
【表1】
【0027】図5には、上記図3に示した形式のモータ
55を用いた場合のポンプ9において、出力指令V1
対する回転数Nと流量Qとの関係を示している。いま、
ある出力指令V1 が出力されている状態を想定すると、
モータ55は、この出力指令V1 と負荷ラインLとの交
点Pでバランスして動作する。従ってこの点Pにおい
て、そのときの回転数Nと流量Qとが定まる。そのた
め、出力指令V1 に対する回転数Nと流量Qとの関係が
既知であるとすると、回転数Nを検出すれば、流量Qは
推定可能である。
【0028】このことを実際の水循環経路に当てはめて
考えると、実際の水循環経路においては、負荷ラインL
が一定ではなく、大小に変化する。すなわち、図6に示
すように、負荷の小さい場合には、負荷ラインLの傾斜
は小さくなり、また負荷の大きい場合には、負荷ライン
Lの傾斜は大きくなる。そしてそれに応じて、出力指令
1 と負荷ラインLとの交点Pが変化する。このように
出力指令V1 と負荷ラインLとの交点Pが変化すると、
負荷の小さい場合には、回転数Nが小さくなり、流量Q
が増加する一方、負荷の大きい場合には、回転数Nが大
きくなり、流量Qが減少する。ところで、水循環経路に
対しては、その設計時に適正流量範囲が設定されてい
る。この適正範囲を越えて流量が多い場合には、流量が
過大であり、配管等が漬食するおそれがあり、また適正
範囲を越えて流量が少ない場合には、水循環経路に詰ま
りが生じたり、熱動弁15が故障していることが考えら
れる。これを防止するため、従来より流量センサや水位
センサを用いているのは前述した通りである。しかしな
がら、出力指令V1 に対する回転数Nと流量Qとの関係
が既知であるとすると、回転数Nを検出すれば、流量Q
は推定可能である。従って、この実施形態においては、
出力指令V1 に対する回転数Nと流量Qとの関係を記憶
しておき、検出した回転数Nから流量Qを推定するよう
にしているのである。そしてこの推定流量が設計流量範
囲内であるか否かを判別部53において判別するのであ
る。すなわち、図6のように、水循環経路内の負荷抵抗
が少なく、回転数Nが少なく、流量Qが過大である点P
1 で動作している場合には、出力指令を小さな出力指令
2 に下げる必要がある。
【0029】上記判別部53においては、モータ55の
検出回転数と出力指令とから流量を推定し、この推定流
量が適正流量範囲を越えているときに異常信号を出力す
るようにしている。この場合、流量が過大である場合に
は、パワー部54に小さな出力指令を出力する機能も有
している。ここで特に留意されたい点は、出力指令V 1
に対する回転数Nと流量Qとの関係を記憶しておき、検
出した回転数Nから流量Qを推定し、これを適正流量範
囲と比較するということは、各種の出力指令V 1 に対応
してそれぞれ適正回転数を記憶しておき、流量を推定す
ることなく検出した回転数をそのままこの適正回転数と
比較することと全く同じ意味であるということである。
【0030】そして判別部53から異常信号が出力され
ると、アラーム表示部58に警報を発したり、モータ5
5(ポンプ9)の運転を停止したり、あるいはその両者
を実施する。
【0031】以上のように本実施の形態によれば、検出
されたモータ回転数変化量が基準範囲を越えているとき
にエア混入状態(エアガミ)であるとして異常信号を出
力するようにしているので、エア混入状態での運転の継
続が防止でき、装置信頼性を維持することが可能とな
る。また上記実施形態では、検出されたモータ55の回
転数が上記指令信号に応じて定めた基準回転数を越えて
いるときにカラ運転であるとして異常信号を出力するよ
うにしているので、カラ運転を確実に防止でき、装置信
頼性を維持することが可能となる。さらに、検出された
回転数が指令信号に応じて定めた適正範囲を越えている
ときに流量過多、あるいは配管詰まりであるとして異常
信号を出力するようにしているので、装置信頼性を維持
することが可能となる。また、上記異常信号が出力され
たときに警報を発するアラーム表示部58を設けたり、
モータ55(ポンプ9)の運転を停止したりするように
したことによって、異常防止効果を確実に得ることがで
きる。
【0032】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。すなわち本実施の形態では、加熱源として
ヒートポンプ式加熱源を用いたが、ガス等の他の熱源を
利用したものであっても上記と同様に実施可能である。
また上記実施形態では、温調機器に床温調パネル2を用
いたが、これ以外のもの、例えばファンコイルユニット
等を用いた温調装置にも適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1の温調装置のポン
プ運転制御装置によれば、検出されたモータ回転数変化
量が基準範囲を越えているときにエア混入状態(エアガ
ミ)であるとして異常信号を出力するようにしているの
で、エア混入状態での運転の継続が防止でき、装置信頼
性を維持することが可能となる。
【0034】また請求項2の温調装置のポンプ運転制御
装置では、検出されたモータ回転数が上記指令信号に応
じて定めた基準回転数を越えているときにカラ運転であ
るとして異常信号を出力するようにしているので、カラ
運転を確実に防止でき、装置信頼性を維持することが可
能となる。
【0035】さらに請求項3の温調装置のポンプ運転制
御装置では、検出された回転数が指令信号に応じて定め
た適正範囲を越えているときに流量過多、あるいは配管
詰まりであるとして異常信号を出力するようにしている
ので、装置信頼性を維持することが可能となる。
【0036】請求項4の温調装置のポンプ運転制御装置
では、異常信号が出力されたときに警報を発するアラー
ム手段を設けているため、実施に好適であり、異常防止
効果を確実に得ることができる。
【0037】また請求項5の温調装置のポンプ運転制御
装置では、異常信号が出力されたときにポンプの運転を
停止するようしているため、実施に好適であり、異常防
止効果を確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の前提となるヒートポンプ式
床温調機の水系統及び冷媒系統を示す回路図である。
【図2】上記ヒートポンプ式床温調機の制御ブロック図
である。
【図3】上記実施形態におけるモータの回路図である。
【図4】エア混入状態時におけるモータ回転数の変化を
示すグラフである。
【図5】出力指令に対する回転数と流量との関係を示し
たグラフである。
【図6】出力指令に対する回転数と流量との関係を示し
たグラフである。
【符号の説明】
1 温調ユニット 2 床温調パネル(温調機器) 3 温調水配管 8 温調水 9 循環ポンプ 15 熱動弁 51 指令信号出力部(指令信号出力手段) 52 回転数変化量検出部(回転数変化量検出手段) 53 判別部(判別手段) 55 モータ 57 回転数検知部(回転数検知手段) 58 アラーム表示部(アラーム手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温調水を送出するポンプ(9)と、床暖
    房パネルのような温調機器(2)とを配管接続すること
    によって水循環経路を構成した温調装置において、モー
    タ(55)の回転数の変化量を検出する回転数変化量検
    出手段(52)と、上記検出された回転数変化量が基準
    範囲を越えているときにエア混入状態であるとして異常
    信号を出力する判別手段(53)とを備えていることを
    特徴とする温調装置のポンプ運転制御装置。
  2. 【請求項2】 温調水を送出するポンプ(9)と、床暖
    房パネルのような温調機器(2)とを配管接続すること
    によって水循環経路を構成した温調装置において、上記
    ポンプ(9)を駆動するモータ(55)への指令信号を
    出力する指令信号出力手段(51)と、上記モータ(5
    5)の回転数を検出する回転数検出手段(57)と、上
    記検出された回転数が上記指令信号に応じて定めた基準
    回転数を越えているときにカラ運転であるとして異常信
    号を出力する判別手段(53)とを備えていることを特
    徴とする温調装置のポンプ運転制御装置。
  3. 【請求項3】 温調水を送出するポンプ(9)と、床暖
    房パネルのような温調機器(2)とを配管接続すること
    によって水循環経路を構成した温調装置において、上記
    ポンプ(9)を駆動するモータ(55)への指令信号を
    出力する指令信号出力手段(51)と、上記モータ(5
    5)の回転数を検出する回転数検出手段(57)と、上
    記検出された回転数が上記指令信号に応じて定めた適正
    範囲を越えているときに流量過多、あるいは配管詰まり
    であるとして異常信号を出力する判別手段(53)とを
    備えていることを特徴とする温調装置のポンプ運転制御
    装置。
  4. 【請求項4】 上記異常信号が出力されたときに警報を
    発するアラーム手段(58)を設けたことを特徴とする
    請求項1〜請求項3のいずれかの温調装置のポンプ運転
    制御装置。
  5. 【請求項5】 上記異常信号が出力されたときにポンプ
    (9)の運転を停止することを特徴とする請求項1〜請
    求項4のいずれかの温調装置のポンプ運転制御装置。
JP2000161981A 2000-05-31 2000-05-31 温調装置のポンプ運転制御装置 Pending JP2001336810A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000161981A JP2001336810A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 温調装置のポンプ運転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000161981A JP2001336810A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 温調装置のポンプ運転制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001336810A true JP2001336810A (ja) 2001-12-07

Family

ID=18665924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000161981A Pending JP2001336810A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 温調装置のポンプ運転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001336810A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002168191A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Asahi Kogyo Kk 循環浴槽における運転異常検出装置
JP2010078236A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Corona Corp 貯湯式給湯暖房装置
JP2013024429A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Panasonic Corp 温水暖房機
JP2013155888A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Toshiba Carrier Corp 給湯装置
JP2019090561A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置
WO2020059105A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 三菱電機株式会社 空気調和装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002168191A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Asahi Kogyo Kk 循環浴槽における運転異常検出装置
JP2010078236A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Corona Corp 貯湯式給湯暖房装置
JP2013024429A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Panasonic Corp 温水暖房機
JP2013155888A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Toshiba Carrier Corp 給湯装置
JP2019090561A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置
WO2020059105A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 三菱電機株式会社 空気調和装置
JPWO2020059105A1 (ja) * 2018-09-21 2021-05-13 三菱電機株式会社 空気調和装置
GB2590862A (en) * 2018-09-21 2021-07-07 Mitsubishi Electric Corp Air conditioning device
JP7003285B2 (ja) 2018-09-21 2022-02-04 三菱電機株式会社 空気調和装置
GB2590862B (en) * 2018-09-21 2022-05-18 Mitsubishi Electric Corp Air-conditioning apparatus
US11802701B2 (en) 2018-09-21 2023-10-31 Mitsubishi Electric Corporation Air-conditioning apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0150812B1 (ko) 외부공기 온도를 추정하는 기능을 갖는 공기조화기
EP2204622A1 (en) Compressor operation control device and air conditioner using the same
KR20030097179A (ko) 공기조화기의 압축기 동작방법
JP2013257089A (ja) 冷凍装置
JPH0674496A (ja) 空気調和機
JP6749471B2 (ja) 空気調和装置
GB2273763A (en) Air conditioning apparatus having a supercooling unit provided between an outdoor unit and a plurality of indoor units
JP2008039388A (ja) マルチ式空気調和機
JP2001336810A (ja) 温調装置のポンプ運転制御装置
JPH0861790A (ja) 空気調和機
JP6570748B2 (ja) 空気調和機
JP4105413B2 (ja) マルチ式空気調和機
JP3377632B2 (ja) 空気調和機
JPH02217738A (ja) 空気調和装置
JPH11248300A (ja) 空気調和装置
JP3159739B2 (ja) 吸収式空調システム
JP2006125665A (ja) 空気調和装置
KR100272230B1 (ko) 공기조화기의 운전제어장치 및 그 방법
JPH10332186A (ja) 空気調和機
JP3738123B2 (ja) 空気調和システム
JPH07113556A (ja) 空気調和機
KR100625471B1 (ko) 멀티 공기조화기 및 그 제어방법
JP3518487B2 (ja) 温調装置の運転制御装置
JPH04236072A (ja) 空気調和装置
JPH07120090A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040308

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420