JPH07113556A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JPH07113556A
JPH07113556A JP5260677A JP26067793A JPH07113556A JP H07113556 A JPH07113556 A JP H07113556A JP 5260677 A JP5260677 A JP 5260677A JP 26067793 A JP26067793 A JP 26067793A JP H07113556 A JPH07113556 A JP H07113556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
indoor
compressor
refrigerant
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5260677A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Kitamoto
学 北本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5260677A priority Critical patent/JPH07113556A/ja
Publication of JPH07113556A publication Critical patent/JPH07113556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室外ユニットと各室内ユニットとの間の配管
長に関わらず、各室内ユニットに対して適正な量の冷媒
を分配できる空気調和機を提供する。 【構成】 各室内ユニットにおけるガス側配管での冷媒
圧力Pc2 を各冷媒圧力センサ36で検知し、室外ユニ
ットAにおける低圧側配管での冷媒圧力Psを冷媒圧力
センサ24で検知し、冷房運転時、各検知圧力Pc2
検知圧力Psとの差ΔPから室外ユニットAと各室内ユ
ニットとの間の配管長を検出し、検出した各配管長に応
じて各流量調整弁32の開度を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、室外ユニットに複数
の室内ユニットを接続したマルチタイプの空気調和機に
関する。
【0002】
【従来の技術】部屋数の多いビルディング等で使用する
空気調和機として、室外ユニットに複数の室内ユニット
を接続したマルチタイプがある。これを用いれば、1台
の空気調和機で複数の部屋を同時に空調することができ
る。
【0003】この空気調和機では、室外ユニットに圧縮
機および室外熱交換器を設け、各室内ユニットに流量調
整弁および室内熱交換器を設け、これら圧縮機、室外熱
交換器、各流量調整弁、各室内熱交換器を順次に配管接
続して冷凍サイクルを構成している。
【0004】各室内ユニットは、室内温度と設定温度と
の差に応じて流量調整弁の開度を制御し、これにより室
内熱交換器への冷媒流量を調節するとともに、室内温度
と設定温度との差に対応する要求能力を室外ユニットに
知らせる。室外ユニットは、各室内ユニットの要求能力
に応じて圧縮機の運転容量を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マルチタイプの空気調
和機では、室外ユニットから各室内ユニットへの配管長
がまちまちとなる。この配管長の差異は、実際の据付け
工事に際して生じることが多く、設計段階からなかなか
判るものではない。このため、室内温度と設定温度との
差に応じて流量調整弁の開度を調節するだけでは、各室
内ユニットに対して適正な量の冷媒を分配するのが難し
いのが実情である。
【0006】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、第1および第2の発明のいず
れの空気調和機も、室外ユニットと各室内ユニットとの
間の配管長に関わらず、各室内ユニットに対して適正な
量の冷媒を分配することができる空気調和機を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、室外ユニットに設けた圧縮機および室外熱交換器
と、各室内ユニットに設けた流量調整弁および室内熱交
換器と、圧縮機、室外熱交換器、各流量調整弁、各室内
熱交換器を配管接続した冷凍サイクルと、圧縮機の吐出
冷媒を室外熱交換器に送り、その室外熱交換器を経た冷
媒を前記各室内熱交換器に通して圧縮機に戻し、冷房運
転を実行する手段と、各室内ユニットの要求能力に応じ
て各流量調整弁の開度を制御する手段と、各室内熱交換
器に接続するガス側配管に設けた複数の第1圧力センサ
と、圧縮機に接続する低圧側配管に設けた第2圧力セン
サと、冷房運転時、各第1圧力センサの検知圧力と第2
圧力センサの検知圧力との差から室外ユニットと各室内
ユニットとの間の配管長を検出する手段と、検出した各
配管長に応じて各流量調整弁の開度を補正する手段とを
備える。
【0008】第2の発明の空気調和機は、室外ユニット
に設けた圧縮機および室外熱交換器と、各室内ユニット
に設けた流量調整弁および室内熱交換器と、圧縮機、室
外熱交換器、各流量調整弁、各室内熱交換器を配管接続
した冷凍サイクルと、圧縮機の吐出冷媒を各室内熱交換
器に送り、その各室内熱交換器を経た冷媒を前記室外熱
交換器に通して圧縮機に戻し、暖房運転を実行する手段
と、各室内ユニットの要求能力に応じて前記各流量調整
弁の開度を制御する手段と、圧縮機に接続する高圧側配
管に設けた第1温度センサと、各室内熱交換器に接続す
るガス側配管に設けた複数の第2温度センサと、暖房運
転時、第1温度センサの検知温度と各第2温度センサの
検知温度との差から室外ユニットと各室内ユニットとの
間の配管長を検出する手段と、検出した各配管長に応じ
て各流量調整弁の開度を補正する手段とを備える。
【0009】
【作用】第1の発明の空気調和機は、各室内熱交換器に
接続しているガス側配管での冷媒圧力を複数の第1圧力
センサで検知するとともに、圧縮機に接続している低圧
側配管での冷媒圧力を第2圧力センサで検知する。冷房
運転時、各第1圧力センサの検知圧力と第2圧力センサ
の検知圧力との差から室外ユニットと各室内ユニットと
の間の配管長を検出し、検出した各配管長に応じて各流
量調整弁の開度を補正する。
【0010】第2の発明の空気調和機は、圧縮機に接続
している高圧側配管での冷媒温度を第1温度センサで検
知するとともに、各室内熱交換器に接続しているガス側
配管での冷媒温度を複数の第2温度センサで検知する。
暖房運転時、第1温度センサの検知温度と各第2温度セ
ンサの検知温度との差から室外ユニットと各室内ユニッ
トとの間の配管長を検出し、検出した各配管長に応じて
各流量調整弁の開度を補正する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、Aは1台の室外ユニッ
トで、この室外ユニットAに複数の室内ユニットB1
2 ,B3 ,B4 ,B5 を配管および配線接続する。
【0012】室外ユニットAは、共通の密閉ケースに収
容した圧縮機1,2を備える。圧縮機1は、インバータ
駆動の能力可変圧縮機である。圧縮機2は、商用電源駆
動の能力固定圧縮機である。
【0013】圧縮機1の吐出口に高圧側配管4aを接続
する。圧縮機2の吐出口に、高圧側配管4bを接続し、
高圧側配管4bに逆止弁3を設ける。高圧側配管4aお
よび高圧側配管4bを高圧側配管4に接続する。圧縮機
1,2の吸込口に低圧側配管5を接続する。
【0014】高圧側配管4にオイルセパレータ6および
四方弁7を介して室外熱交換器8を接続する。この室外
熱交換器8に逆止弁9およびリキッドタンク10を介し
てドライヤ11を接続する。逆止弁9に暖房用膨張弁1
2を並列に接続する。室外熱交換器8の近傍に室外ファ
ン13を設ける。
【0015】低圧側配管5にアキュームレータ14およ
び四方弁7を介してストレーナ15を接続する。上記オ
イルセパレータ6は、圧縮機1,2から吐出される冷媒
に含まれる潤滑油を抽出するものである。このオイルセ
パレータ6から低圧側配管5にかけて、油戻し用の配管
16を接続する。
【0016】逆止弁9とリキッドタンク10との間のガ
スラインの管に、クーリングバイパス17の一端を接続
する。このクーリングバイパス17の他端を四方弁7と
アキュームレータ14との間の低圧ラインの管に接続す
る。そして、クーリングバイパス17に開度可変弁18
を設ける。
【0017】圧縮機1に接続の高圧側配管4aに、高圧
スイッチ21および冷媒温度センサ(第1温度センサ)
25を取付ける。圧縮機2に接続の高圧側配管4bに、
高圧スイッチ22および冷媒温度センサ26を取付け
る。高圧スイッチ21,22は、冷媒の圧力が異常上昇
して所定値に達すると、作動する。
【0018】高圧側配管4に冷媒圧力センサ23を取付
ける。低圧側配管5に冷媒圧力センサ(第2圧力セン
サ)24および冷媒温度センサ27を取付ける。室外熱
交換器8に熱交換器温度センサ28を取付ける。室外ユ
ニットAの所定箇所に外気温度センサ29を取付ける。
【0019】ドライヤ11とストレーナ15との間に、
室内ユニットB1 のストレーナ31および流量調整弁3
2を介して室内熱交換器33を接続する。室内熱交換器
33の近傍に室内ファン34を設ける。そして、流量調
整弁32と室内熱交換器33との間の液側配管に冷媒圧
力センサ35および冷媒温度センサ37を取付ける。室
内熱交換器33に接続のガス側配管に冷媒圧力センサ
(第1圧力センサ)36および冷媒温度センサ(第2温
度センサ)38を取付ける。室内ファン34の吸込み空
気の通路に室内温度センサ39を設ける。他の室内ユニ
ットB2 ,B3 ,B4 ,B5 についても、同じ構成およ
び同じ接続である。
【0020】このような配管接続により、室外ユニット
Aおよび各室内ユニットにおいてヒートポンプ式冷凍サ
イクルを構成している。冷房時は、四方弁7をニュート
ラル状態に設定し、これにより圧縮機1,2の吐出冷媒
を図示実線矢印の方向に冷媒を流して冷房サイクルを形
成し、室外熱交換器8を凝縮器、各室内熱交換器33を
蒸発器として機能させる。暖房時は、四方弁7を切換
え、これにより圧縮機1,2の吐出冷媒を図示破線矢印
の方向に冷媒を流して暖房サイクルを形成し、各室内熱
交換器33を凝縮器、室外熱交換器8を蒸発器として機
能させる。
【0021】上記開度可変弁18および各流量調整弁3
2は、入力される駆動パルスの数に応じて開度が連続的
に変化するパルスモータバルブである。以下、開度可変
弁および流量調整弁のことをPMVと略称する。
【0022】制御回路を図2に示す。室外ユニットAは
室外制御部50を備える。この室外制御部50に各室内
ユニットの室内制御部60を配線接続する。
【0023】室外制御部50は、マイクロコンピュ―タ
およびその周辺回路からなる。この室外制御部50に、
四方弁7、室外ファンモータ13M、PMV18、高圧
スイッチ21,22、冷媒圧力センサ23,24、冷媒
温度センサ25,26,27、熱交換器温度センサ2
8、外気温度センサ29、商用交流電源51、インバ―
タ52、スイッチ53を接続する。
【0024】インバ―タ52は、室外制御部50内の交
流電源ライン(商用交流電源51に接続)の電圧を整流
し、それを室外制御部50の指令に応じたスイッチング
により所定周波数の電圧に変換し、出力する。この出力
は、圧縮機モ―タ1Mの駆動電力となる。
【0025】スイッチ53は、たとえば電磁接触器の接
点である。室外制御部50内の交流電源ラインにスイッ
チ53を介して圧縮機モータ2Mを接続する。室内制御
部60は、マイクロコンピュ―タおよびその周辺回路か
らなる。この室内制御部60に、PMV32、室内ファ
ンモータ34M、冷媒圧力センサ35,36、冷媒温度
センサ37,38、室内温度センサ39、リモートコン
トロール式の操作器(以下、リモコンと略称する)61
を接続する。
【0026】室内制御部60は、次の機能手段を備え
る。 [1]リモコン61の操作に基づく運転モード指令,運
転開始指令,運転停止指令などを室外ユニットAに送る
手段。
【0027】[2]室内温度センサ39の検知温度(吸
込空気温度)Taとリモコン61での設定温度Tsとの
差ΔT(=Ta−Ts)を求め、その温度差ΔTに対応
する要求能力を室外ユニットAに知らせる手段。
【0028】[3]PMV32の開度を、上記の要求能
力に応じた開度に設定する手段。 [4]冷房運転時、各冷媒圧力センサ36の検知圧力P
2 と冷媒圧力センサ24の検知圧力Psとの差ΔP
(=Pc2 −Ps)を求め、その圧力差ΔPと現時点の
冷媒循環量(圧縮機1,2の運転容量に基づく)との関
係から室外ユニットAと各室内ユニットとの間の配管長
を検出し、その配管長から補正係数を求める手段。
【0029】[5]暖房運転時、冷媒温度センサ25の
検知温度(吐出冷媒温度)Td1 と各冷媒温度センサ3
8の検知温度Tc2 との差Δt(=Td1 −Tc2 )を
求め、その温度差Δtに検知温度Td1 の絶対値を加味
した関数f(Δt)を求め、その関数f(Δt)と現時
点の冷媒循環量との関係から室外ユニットAと各室内ユ
ニットとの間の配管長を検出し、その配管長から補正係
数を求める手段。
【0030】[6]求めた補正係数に応じて各PMV3
2の開度を補正する手段。室外制御部50は、次の機能
手段を備える。 [1]圧縮機1,2の運転容量(圧縮機1,2の運転台
数および圧縮機1の運転周波数Fに基づく)を、各室内
ユニットの要求能力の合計に応じた値に設定する手段。
【0031】[2]冷媒圧力センサ23の検知圧力Pd
が異常上昇して設定値Pdx(高圧スイッチ21,22の
作動点より低い)に達すると、圧縮機1の運転容量(運
転周波数F)を所定値低減する第1保護手段。
【0032】[3]高圧スイッチ21が作動すると圧縮
機1の運転を停止し、高圧スイッチ22が作動すると圧
縮機2の運転を停止する第2保護手段。 [4]冷媒温度センサ25の検知温度(吐出冷媒温度)
Td1 および冷媒温度センサ26の検知温度(吐出冷媒
温度)Td2 のいずれか一方が設定値Tdxまで上昇する
と、クーリングバイパス17のPMV18を開き、その
開度をTd1 およびTd2 の高い方に応じて制御する手
段。
【0033】つぎに、上記の構成において図3のフロー
チャートを参照しながら作用を説明する。居住者が、任
意の室内ユニットにおいて、リモコン61により所望の
運転モードおよび室内温度(以下、設定温度と称する)
Tsを設定する。さらに、運転開始操作を行なう。する
と、圧縮機1,2のうち少なくとも圧縮機1が起動し、
運転開始となる。
【0034】冷房運転モードであれば、四方弁7がニュ
ートラル状態に設定され、冷媒が図1の実線矢印の方向
に流れて冷房サイクルが形成される。これにより、室外
熱交換器8が凝縮器、室内熱交換器33が蒸発器として
機能する。
【0035】暖房運転モードであれば、四方弁7が切換
えられ、冷媒が図1の破線矢印の方向に流れて暖房サイ
クルが形成される。これにより、室内熱交換器33が凝
縮器、室外熱交換器8が蒸発器として機能する。
【0036】室内ユニットは、室内温度センサ39の検
知温度(吸込空気温度)Taとリモコン61での設定温
度Tsとの差ΔTを求め、その温度差ΔTに対応する要
求能力を室外ユニットAに知らせる。さらに、PMV3
2の開度を、要求能力に応じた開度に設定する。
【0037】室外ユニットAは、圧縮機1,2の運転容
量(圧縮機1,2の運転台数および圧縮機1の運転周波
数F)を、各室内ユニットの要求能力の合計に応じた値
に設定する。
【0038】たとえば、要求能力の合計が小さいとき
は、インバータ52の出力周波数Fを制御して圧縮機1
単独の能力可変運転を実行する。要求能力の合計が増す
と、インバータ52の出力周波数Fを制御するととも
に、スイッチ53をオンし、圧縮機1の能力可変運転と
圧縮機2の能力固定運転を実行する。
【0039】ところで、図4に示すように、室外ユニッ
トAと室内ユニットB1 ,B2 ,B3 ,B4 ,B5 との
間の配管長をL1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L5 とし、かつ
配管長の相互間にL1 <L2 <L3 <L4 <L5 の関係
があるとすれば、室外ユニットAにおける低圧側配管の
冷媒圧力Psと各室内ユニットにおけるガス側配管の冷
媒圧力Pc2 との間に、次の関係が成立つ。
【0040】Ps<Pc2 (B1 )<Pc2 (B2 )<
Pc2 (B3 )<Pc2 (B4 )<Pc2 (B5 ) これら冷媒圧力の有意差は顕著である。
【0041】そこで、冷房運転時は、各冷媒圧力センサ
36の検知圧力Pc2 と冷媒圧力センサ24の検知圧力
Psとの差ΔP(=Pc2 −Ps)を求め、その圧力差
ΔPと現時点の冷媒循環量(圧縮機1,2の運転容量に
基づく)との関係から、配管長L1 ,L2 ,L3 ,L
4 ,L5 を検出する。
【0042】圧力差ΔPと配管長との間には、冷媒循環
量をパラメータとする図5に示す関係がある。すなわ
ち、圧力差ΔPが同じ場合、冷媒循環量が大になるほ
ど、配管長が短くなる。逆に、冷媒循環量が同じ場合、
圧力差ΔPが増大するほど、配管長が長くなる。
【0043】配管長が求まると、同じ図5に示す条件か
ら補正係数を求める。この補正係数は、“0”から
“1”の整数であり、配管長が長いほど小さい値とな
る。ただし、暖房運転時は、冷媒圧力Pc2 ,Ps間に
顕著な有意差はなく、それに代わり、高圧側配管の冷媒
温度Td1 とガス側配管の冷媒温度Tc2 との間に顕著
な有意差が生じる。この冷媒温度Td1 ,Tc2 間に次
の関係がある。
【0044】Td1 >Tc2 (B1 )>Tc2 (B2
>Tc2 (B3 )>Tc2 (B4 )>Tc2 (B5 ) そこで、暖房運転時は、図6のように、冷媒温度センサ
25の検知温度Td1と各冷媒温度センサ38の検知温
度Tc2 との差Δt(=Td1 −Tc2 )を求め、その
温度差Δtに検知温度Td1 の絶対値を加味した関数f
(Δt)を求め、その関数f(Δt)と現時点の冷媒循
環量(圧縮機1,2の運転容量に基づく)との関係か
ら、配管長L1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L5 を検出する。
【0045】関数f(Δt)と配管長との間には、冷媒
循環量をパラメータとする図7に示す関係がある。すな
わち、関数f(Δt)が同じ場合、冷媒循環量が大にな
るほど、配管長が短くなる。逆に、冷媒循環量が同じ場
合、関数f(Δt)が増大するほど、配管長が長くな
る。
【0046】配管長が求まると、同じ図7に示す条件か
ら補正係数を求める。この補正係数は、“0”から
“1”の整数であり、配管長が長いほど小さい値とな
る。なお、暖房運転では冷媒温度が圧縮機容量の変化に
反応し易いことを考慮し、検知温度Td1 と検知温度T
2 との温度差Δtをそのまま用いることはせず、温度
差Δtに検知温度Td1 の絶対値を加味した関数f(Δ
t)を用い、圧縮機容量の変化にかかわらず適正な配管
長検出を行なうようにしている。
【0047】こうして、室内ユニットごとに求まる補正
係数により、各PMV32の開度を補正する。たとえ
ば、補正係数が“0.5”であれば、PMV32の開度
を要求能力に応じた開度の半分に縮小する。補正係数が
“1”であれば、PMV32の開度を要求能力に応じた
開度にそのまま設定する。
【0048】このように、配管長を検出して各PMV3
2の開度を補正することにより、たとえ室外ユニットA
から各室内ユニットへの配管長がまちまちであっても、
それにかかわらず各室内ユニットに対し適正な量の冷媒
を分配することができる。
【0049】一方、室外ユニットAは、冷媒圧力センサ
23によって高圧側圧力Pd を検知しており、その高圧
側圧力Pd が異常上昇して設定値Pdx(高圧スイッチ2
1,22の作動点より低い)に達すると、圧縮機1の容
量(運転周波数F)を所定値低減する。この容量低減に
より、高圧側圧力Pd の異常上昇を防止して、圧縮機
1,2をはじめとする冷凍サイクル機器を保護する。
【0050】ただし、この容量低減にもかかわらず、高
圧側圧力の異常上昇が続いて高圧スイッチ21が作動す
ると、圧縮機1の運転を停止する。また、高圧スイッチ
22が作動すると、圧縮機2の運転を停止する。この運
転停止により、冷凍サイクル機器を確実に保護する。
【0051】また、室外ユニットAは、冷媒温度センサ
25の検知温度Td1 および冷媒温度センサ26の検知
温度(圧縮機2の吐出冷媒温度)Td2 のいずれか一方
が設定値Tdxまで上昇すると、クーリングバイパス17
のPMV18を開く。そして、PMV18の開度を、検
知温度Td1 およびTd2 の高い方に比例して制御す
る。
【0052】こうしてPMV18が開くことにより、液
側配管を流れる液冷媒の一部がクーリングバイパス17
を通って圧縮機1,2の吸込側に流れ込む。この流れ込
む液冷媒の温度は低く、よって圧縮機1,2に対する冷
却作用が働き、吐出冷媒温度または吸込冷媒温度の異常
上昇が抑えられる。したがって、このクーリングバイパ
スの制御によっても、冷凍サイクル機器を保護する。
【0053】なお、上記実施例では、補正係数によって
PMV32の開度を補正したが、PMV32の基準とな
る開度を決定するための要求能力を補正係数で補正して
もよい。また、要求能力を決定するためのデータそのも
のを補正係数で補正してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第
1の発明の空気調和機は、各室内熱交換器に接続してい
るガス側配管での冷媒圧力を複数の第1圧力センサで検
知するとともに、圧縮機に接続している低圧側配管での
冷媒圧力を第2圧力センサで検知し、冷房運転時、各第
1圧力センサの検知圧力と第2圧力センサの検知圧力と
の差から室外ユニットと各室内ユニットとの間の配管長
を検出し、検出した各配管長に応じて各流量調整弁の開
度を補正する構成としたので、室外ユニットと各室内ユ
ニットとの間の配管長に関わらず、各室内ユニットに対
して適正な量の冷媒を分配できる。
【0055】第2の発明の空気調和機は、圧縮機に接続
している高圧側配管での冷媒温度を第1温度センサで検
知するとともに、各室内熱交換器に接続しているガス側
配管での冷媒温度を複数の第2温度センサで検知し、暖
房運転時、第1温度センサの検知温度と各第2温度セン
サの検知温度との差から室外ユニットと各室内ユニット
との間の配管長を検出し、検出した各配管長に応じて各
流量調整弁の開度を補正する構成としたので、室外ユニ
ットと各室内ユニットとの間の配管長に関わらず、各室
内ユニットに対して適正な量の冷媒を分配できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の冷凍サイクルの構成図。
【図2】同実施例の制御回路のブロック図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】同実施例における冷房運転時の配管長検出を説
明するための図。
【図5】同実施例における冷房運転時の圧力差ΔP、配
管長、補正係数の関係を示すグラフ。
【図6】同実施例における暖房運転時の配管長検出を説
明するための図。
【図7】同実施例における暖房運転時の圧力差ΔP、配
管長、補正係数の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
A…室外ユニット、B1 ,B2 ,B3 ,B4 ,B5 …室
内ユニット、1…能力可変圧縮機、2…能力固定圧縮
機、8…室外熱交換器、32…PMV(流量調整弁)、
33…室内熱交換器、39…室内温度センサ、50…室
外制御部、60…室内制御部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外ユニットに複数の室内ユニットを接
    続した空気調和機において、 前記室外ユニットに設けた圧縮機および室外熱交換器
    と、 前記各室内ユニットに設けた流量調整弁および室内熱交
    換器と、 前記圧縮機、室外熱交換器、各流量調整弁、各室内熱交
    換器を配管接続した冷凍サイクルと、 前記圧縮機の吐出冷媒を前記室外熱交換器に送り、その
    室外熱交換器を経た冷媒を前記各室内熱交換器に通して
    圧縮機に戻し、冷房運転を実行する手段と、 前記各室内ユニットの要求能力に応じて前記各流量調整
    弁の開度を制御する手段と、 前記各室内熱交換器に接続するガス側配管に設けた複数
    の第1圧力センサと、 前記圧縮機に接続する低圧側配管に設けた第2圧力セン
    サと、 冷房運転時、前記各第1圧力センサの検知圧力と前記第
    2圧力センサの検知圧力との差から前記室外ユニットと
    前記各室内ユニットとの間の配管長を検出する手段と、 前記検出した各配管長に応じて前記各流量調整弁の開度
    を補正する手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 室外ユニットに複数の室内ユニットを
    接続した空気調和機において、 前記室外ユニットに設けた圧縮機および室外熱交換器
    と、 前記各室内ユニットに設けた流量調整弁および室内熱交
    換器と、 前記圧縮機、室外熱交換器、各流量調整弁、各室内熱交
    換器を配管接続した冷凍サイクルと、 前記圧縮機の吐出冷媒を前記各室内熱交換器に送り、そ
    の各室内熱交換器を経た冷媒を前記室外熱交換器に通し
    て圧縮機に戻し、暖房運転を実行する手段と、 前記各室内ユニットの要求能力に応じて前記各流量調整
    弁の開度を制御する手段と、 前記圧縮機に接続する高圧側配管に設けた第1温度セン
    サと、 前記各室内熱交換器に接続するガス側配管に設けた複数
    の第2温度センサと、 暖房運転時、前記第1温度センサの検知温度と前記各第
    2温度センサの検知温度との差から前記室外ユニットと
    前記各室内ユニットとの間の配管長を検出する手段と、 前記検出した各配管長に応じて前記各流量調整弁の開度
    を補正する手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
JP5260677A 1993-10-19 1993-10-19 空気調和機 Pending JPH07113556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5260677A JPH07113556A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5260677A JPH07113556A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07113556A true JPH07113556A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17351244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5260677A Pending JPH07113556A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07113556A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004020189A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Lg Electronics Inc マルチ空気調和機の運転制御方法
WO2010126630A1 (en) * 2009-04-30 2010-11-04 Medtronic, Inc. Automated catheter length determination for implantable fluid delivery device
WO2024161571A1 (ja) * 2023-02-02 2024-08-08 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004020189A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Lg Electronics Inc マルチ空気調和機の運転制御方法
JP4563658B2 (ja) * 2002-06-12 2010-10-13 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド マルチ空気調和機の運転制御方法
WO2010126630A1 (en) * 2009-04-30 2010-11-04 Medtronic, Inc. Automated catheter length determination for implantable fluid delivery device
US8162888B2 (en) 2009-04-30 2012-04-24 Medtronic, Inc. Automated catheter length determination for implantable fluid delivery device
US8622998B2 (en) 2009-04-30 2014-01-07 Medtronic, Inc. Automated catheter length determination for implantable fluid delivery device
WO2024161571A1 (ja) * 2023-02-02 2024-08-08 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3290306B2 (ja) 空気調和機
US5050397A (en) Air conditioner apparatus with starting control for parallel operated compressors based on high pressure detection
JP3322684B2 (ja) 空気調和機
KR20030097179A (ko) 공기조화기의 압축기 동작방법
JPH0626723A (ja) マルチ式空気調和機
JP2922002B2 (ja) 空気調和機
JPH06201176A (ja) 空気調和機
US9677798B2 (en) Refrigerating device
JP3445861B2 (ja) 空気調和機
JP3337545B2 (ja) 空気調和機
JP3290251B2 (ja) 空気調和機
JPH07120091A (ja) 空気調和機
JPH0571822A (ja) 空気調和機
JP3163133B2 (ja) 空気調和機
JP3377632B2 (ja) 空気調和機
JPH07113556A (ja) 空気調和機
JP3642609B2 (ja) 空気調和機
JP3330194B2 (ja) 空気調和機
JPH04273949A (ja) 冷凍サイクル装置
JP3420652B2 (ja) 空気調和機
JP3322758B2 (ja) 空気調和機
JPH0727396A (ja) 空気調和機
JPH0626689A (ja) マルチ式空気調和機
JPH05332647A (ja) 空気調和機
JPH0674621A (ja) 空気調和機