JP3377632B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3377632B2 JP30240194A JP30240194A JP3377632B2 JP 3377632 B2 JP3377632 B2 JP 3377632B2 JP 30240194 A JP30240194 A JP 30240194A JP 30240194 A JP30240194 A JP 30240194A JP 3377632 B2 JP3377632 B2 JP 3377632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数台の室内ユニッ
トを備えたマルチタイプの空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】複数台の室内ユニットを備えたマルチタ
イプの空気調和機では、室外ユニットと各室内ユニット
との間の液側配管にそれぞれ電子膨張弁を設け、蒸発器
として機能する熱交換器での冷媒の過熱度が一定値を維
持するよう、各電子膨張弁の開度を調節している。
【0003】運転を停止する室内ユニットについては、
対応する電子膨張弁を全閉し、冷媒の流通を遮断するこ
とになる。しかしながら、暖房運転時は、電子膨張弁が
全閉することによって停止側の室内ユニットに多量の冷
媒が溜まり込み、運転側の室内ユニットで冷媒不足を生
じることがある。こうなると、運転側室内ユニットが能
力不足となる。
【0004】そこで、暖房運転時は、停止側の室内ユニ
ットに対応する電子膨張弁を一定の開度に開いておき、
停止側の室内ユニットに多量の冷媒が溜まり込む事態を
防ぐことが行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マルチタイプの空気調
和機に採用される各室内ユニットには、室内熱交換器の
容量などに応じて決まる能力ランクがある。また、各室
内ユニットの据付形態たとえば室内外のユニット間の配
管長もそれぞれ異なるのが普通である。
【0006】このため、上記のように、停止側の室内ユ
ニットに対応する電子膨張弁を一定の開度に開いた場
合、停止側の室内ユニットに溜まり込む冷媒の量がその
能力ランクや据付形態に応じて室内ユニットごとにまち
まちとなり、結局は運転側の室内ユニットで冷媒の過不
足を生じることがある。
【0007】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、停止側の室内ユニットに溜ま
り込む冷媒の量をその能力ランクや据付形態に応じて適
切に調節して運転側の室内ユニットにおける冷媒の過不
足を解消することができ、これにより常に安定かつ適正
な運転が可能な空気調和機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、各室内ユニットの少なくとも一台が運転されている
とき、あらかじめ定められている停止時基準開度を停止
側の室内ユニットの能力ランクおよび据付形態に応じて
補正し、停止側の室内ユニットに対応する電子膨張弁の
開度を上記補正した停止時基準開度に設定する手段と、
この補正して設定する停止時基準開度を運転側の室内ユ
ニットに対応する電子膨張弁の開度に応じて変化させる
手段と、を備えた。
【0009】第2の発明の空気調和機は、各室内ユニッ
トの少なくとも一台が運転されているとき、あらかじめ
定められている停止時基準開度を運転側の室内ユニット
の能力ランクおよび据付形態に応じて補正し、停止側の
室内ユニットに対応する電子膨張弁の開度を上記補正し
た停止時基準開度に設定する手段と、この補正して設定
する停止時基準開度を運転側の室内ユニットに対応する
電子膨張弁の開度に応じて変化させる手段と、を備え
た。
【0010】
【0011】
【作用】第1の発明の空気調和機では、各室内ユニット
の少なくとも一台が運転されているとき、あらかじめ定
められている停止時基準開度を停止側の室内ユニットの
能力ランクおよび据付形態に応じて補正する。そして、
停止側の室内ユニットに対応する電子膨張弁の開度
記補正した停止時基準開度に設定する。また、補正して
設定する停止時基準開度を運転側の室内ユニットに対応
する電子膨張弁の開度に応じて変化させる。
【0012】第2の発明の空気調和機では、各室内ユニ
ットの少なくとも一台が運転されているとき、あらかじ
め定められている停止時基準開度を運転側の室内ユニッ
トの能力ランクおよび据付形態に応じて補正する。そし
て、停止側の室内ユニットに対応する電子膨張弁の開度
上記補正した停止時基準開度に設定する。また、補正
して設定する停止時基準開度を運転側の室内ユニットに
対応する電子膨張弁の開度に応じて変化させる。
【0013】
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、Aは室外ユニット、B
1 ,B2 は室内ユニットである。これらユニットに、次
の冷凍サイクルが構成される。
【0015】能力可変式の圧縮機1の吐出口に、四方弁
2を介して室外熱交換器3が配管接続される。この室外
熱交換器3に、液側配管Wが接続される。この液側配管
Wは配管W1 と配管W2 に分岐されており、その液側配
管W1 ,W2 に室内熱交換器12,22が接続される。
【0016】液側配管W1 ,W2 に、減圧器として電子
膨張弁11,21が設けられる。この電子膨張弁11,
21は、供給される駆動パルスの数(60〜 500)に応じ
て開度が連続的に変化するパルスモータバルブである。
【0017】室内熱交換器12,22にガス側配管G
1 ,G2 が接続される。このガス側配管G1 ,G2 は配
管Gに集結されており、そのガス側配管Gは上記四方弁
2を介してその四方弁2と圧縮機1の吸込口との間の配
管に接続される。
【0018】室外熱交換器3の近傍に室外ファン4が設
けられ、その室外ファン4の運転により外気が室外熱交
換器3を通して循環する。圧縮機1の吐出口と四方弁2
との間の配管に除霜用のバイパス管5の一端が接続さ
れ、そのバイパス管5の他端が液側配管Wに接続され
る。バイパス管5には二方弁6が設けられる。室外熱交
換器3に温度センサ7が取付けられる。四方弁2と圧縮
機1の吸込口との間の管に、温度センサ8が取付けられ
る。
【0019】室内熱交換器12,22の近傍に室内ファ
ン13,23が設けられ、その室内ファン13,23の
運転により室内空気が室内熱交換器12,22を通して
循環する。室内熱交換器12に温度センサ14が取付け
られ、室内熱交換器22に温度センサ24が取付けられ
る。ガス側配管G1 に温度センサ15が取付けられ、ガ
ス側配管G2 に温度センサ25が取付けられる。
【0020】制御回路を図2に示す。商用交流電源30
に、室外ユニットAの室外制御部40が接続される。室
外制御部40は、マイクロコンピュータおよびその周辺
回路からなる。この室外制御部40に、電子膨張弁1
1,21、二方弁6、四方弁2、室外ファンモータ4
M、温度センサ7,8,15,25、インバータ回路4
1、および条件設定スイッチ42が接続される。
【0021】インバータ回路41は、電源30の電圧を
整流し、それを室外制御部40の指令に応じた周波数お
よびレベルの電圧に変換し、出力する。この出力は圧縮
機モータ1Mの駆動電力となる。
【0022】条件設定スイッチ42は、室内ユニットB
1 ,B2 の能力ランクおよび据付形態(液側配管W1
2 およびガス側配管G1 ,G2 などの配管長)を設定
するためのもので、据付時に作業員によって操作され
る。
【0023】室内ユニットB1 ,B2 はそれぞれ室内制
御部50を備える。室内制御部50は、マイクロコンピ
ュータおよびその周辺回路からなる。この室内制御部5
0に、室内温度センサ51、温度センサ14(および2
4)、リモートコントロール式の操作器52、室内ファ
ンモータ13M(および23M)が接続される。
【0024】これら室内制御部50と室外制御部40と
が、それぞれ電源ラインACLおよびシリアル信号ライ
ンSLにより接続される。各室内制御部50および室外
制御部40は、シリアル信号ラインSLを用いた電源電
圧同期のデータ転送を相互に行なうことにより、空気調
和機の全般にわたる制御を行なう。
【0025】各室内制御部50は、主として次の機能手
段を備える。 [1]操作器52で設定される運転条件(冷房モード指
令、暖房モード指令、室内温度の目標値Tsなどを含
む)を室外制御部40に知らせる手段。
【0026】[2]室内温度センサ51の検知温度Ta
と操作器52で設定される室内温度の目標値Tasとの差
ΔT(=Ta−Tas)を空調負荷として検出し、その空
調負荷ΔTを室外制御部40に知らせる手段。
【0027】室外制御部40は、主として次の機能手段
を備える。 [1]各室外制御部50から知らされる冷房モード指令
に基づき、圧縮機1の吐出冷媒を四方弁2、室外熱交換
器3、電子膨張弁11,21、室内熱交換器12,2
2、四方弁2に通して圧縮機1に戻し、冷房運転を実行
する手段。
【0028】[2]各室外制御部50から知らされる暖
房モード指令に基づき、四方弁2を切換え、圧縮機1の
吐出冷媒を四方弁2、室内熱交換器12,22、電子膨
張弁11,21、室外熱交換器3、四方弁2に通して圧
縮機1に戻し、暖房運転を実行する手段。
【0029】[3]冷房および暖房運転時、各室内制御
部50から知らされる空調負荷ΔTの合計に応じて圧縮
機1の運転周波数F(=インバータ回路41の出力周波
数)を制御する手段。
【0030】[4]冷房運転時、温度センサ15の検知
温度Tgと温度センサ14の検知温度Tcとの差(=T
g−Tc)を室内熱交換器(蒸発器)12での冷媒の過
熱度として検出し、温度センサ25の検知温度Tgと温
度センサ24の検知温度Tcとの差を室内熱交換器(蒸
発器)22での冷媒の過熱度として検出する手段。
【0031】[5]冷房運転時、検出される各過熱度が
冷房用にあらかじめ決められている設定値となるよう、
PMV11,21の開度をそれぞれ制御する手段。 [6]暖房運転時、温度センサ7の検知温度Teと温度
センサ8の検知温度Tsとの差(=Ts−Te)を室外
熱交換器(蒸発器)3での冷媒の過熱度として検出する
手段。
【0032】[7]暖房運転時、検出される過熱度が暖
房用にあらかじめ決められている設定値となるよう、電
子膨張弁11,21の合計開度を制御する手段。 [8]暖房運転時、室内ユニットB1 ,B2 のどちらか
による一台運転時、あらかじめ内部メモリに記憶してい
る停止時基準開度PL0 を読出し、その停止時基準開度PL
0 を停止側の室内ユニットの能力ランクおよび据付形態
に応じて且つ運転側の室内ユニットの能力ランクおよび
据付形態に応じて補正することによりPLとし、停止側の
室内ユニットに対応する電子膨張弁(11または21)
の開度を上記補正後の停止時基準開度PLに設定する手
段。
【0033】[9]補正後の停止時基準開度PLを運転側
の室内ユニットに対応する電子膨張弁(11または2
1)の開度に応じて変化させる手段。 [10]暖房運転時、定期的に、二方弁6を開いて室外熱
交換器3に対する除霜運転を実行する手段。二方弁6が
開くと、圧縮機1から吐出される高温冷媒が室外熱交換
器3に注入され、室外熱交換器3に付着している霜が除
去される。
【0034】つぎに、上記の構成の作用を図3のフロー
チャートを参照して説明する。各操作器52で暖房モー
ドが設定された場合、四方弁2が切換えられて圧縮機1
の吐出冷媒が図1の破線矢印の方向に流れ、室内熱交換
器12,22が凝縮器、室外熱交換器3が蒸発器として
機能する。これにより、暖房運転が実行される。
【0035】暖房運転時、室内ユニットB1 ,B2 で検
知される室内温度Taと各リモコン52で設定される目
標温度Tasとの差ΔTが空調負荷として検出される。こ
れら空調負荷ΔTの合計値に応じて運転周波数Fが制御
される。
【0036】温度センサ7の検知温度Teと温度センサ
8の検知温度Tsとの差(=Ts−Te)が室外熱交換
器(蒸発器)3での冷媒の過熱度として検出される。こ
の検出される過熱度が暖房用にあらかじめ決められてい
る設定値となるよう、電子膨張弁11,21の合計開度
が制御される。
【0037】室内ユニットB2 の運転が停止された場合
もしくは空調負荷が零(サーモオフ)になると、室内ユ
ニットB2 に対応する電子膨張弁21の開度が絞られて
室内熱交換器22への冷媒流入が抑制され、室内ユニッ
トB1 のみの一台運転となる。
【0038】この場合、停止側の電子膨張弁21は完全
に閉じられることなく、電子膨張弁21に関し次の開度
設定が行なわれる。まず、停止時基準開度PL0 が読出さ
れ、その停止時基準開度PL0 が停止側の室内ユニットB
2 の能力ランクおよび据付形態(配管長)に応じて、且
つ運転側の室内ユニットB1 の能力ランクおよび据付形
態(配管長)に応じて補正され、実際に使用する停止時
基準開度PLが得られる。
【0039】ここで、室内ユニットB1 ,B2 の能力ラ
ンクおよび据付形態は、据付時、作業員による条件設定
スイッチ42の操作によってあらかじめ設定されてい
る。この設定内容と室外制御部40の内部メモリに記憶
されている下記表1および表2の開度補正条件との照合
により、停止側の室内ユニットB2 の能力ランクおよび
据付形態に応じた開度補正量ΔPLS 1 が求められ、さら
に運転側の室内ユニットB1 の能力ランクおよび据付形
態に応じた開度補正量ΔPLS 2 が求められる。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】能力ランクとして“40”“32”“25”の3
段階を用意しており、これは数値が大きいほど能力ラン
クが高い。配管長については、“長い”“標準”“短
い”の3段階を用意している。能力ランクおよび配管長
ともに段階ごとに数値“+10”“ 0”“−10”を割り当
てており、これは電子膨張弁の開度を設定するための駆
動パルス数に相当する。
【0043】たとえば、停止側の室内ユニットB2 につ
いて、能力ランク“40”、配管長“長い”が設定されて
いる場合、開度補正量ΔPLS 1 として、ΔPLS 1 =(+
10)+(+10)=+20が求められる。
【0044】運転側の室内ユニットB1 について、能力
ランク“32”、配管長“短い”が設定されている場合、
開度補正量ΔPLS 2 として、ΔPLS 2 =( 0)+(−1
0)=−10が求められる。
【0045】これら開度補正量ΔPLS 1 ,ΔPLS 2 が停
止時基準開度PL0 に加算されることにより、実際に使用
する停止時基準開度PLが求められる。 PL=PL0 +ΔPLS 1 +ΔPLS 2 なお、停止時基準開度PL0 としては、電子膨張弁の開度
を設定するための駆動パルス数として、数値“ 100”が
設定されている。
【0046】実際に使用する停止時基準開度PLが求まる
と、停止側の室内ユニットB2 に対応する電子膨張弁2
1の開度がその停止時基準開度PLに設定される。停止側
の室内ユニットB2 の能力ランクが高い場合あるいは配
管長が長い場合、また運転側の室内ユニットB1 の能力
ランクが低い場合あるいは配管長が短い場合、停止側の
室内ユニットB2 に溜まり込む冷媒量が多くなり、その
分だけ運転側の室内ユニットB1 に流れる冷媒量が不足
する傾向にある。このような状況では、開度補正量を+
側にして電子膨張弁21の開度増を図り、停止側の室内
ユニットB2 における冷媒流通量を増やしてそこに溜ま
り込む冷媒量を減らすのである。
【0047】反対に、停止側の室内ユニットB2 の能力
ランクが低い場合あるいは配管長が短い場合、また運転
側の室内ユニットB1 の能力ランクが高い場合あるいは
配管長が長い場合、停止側の室内ユニットB2 に溜まり
込む冷媒量が少なくなり、その分だけ運転側の室内ユニ
ットB1 に流れる冷媒量が過剰となる傾向にある。この
ような状況では、開度補正量を−側にして電子膨張弁2
1の開度減を図り、停止側の室内ユニットB2 における
冷媒流通量を減らしてそこに溜まり込む冷媒量を少し増
やすのである。
【0048】なお、室内ユニットB1 が停止側で室内ユ
ニットB2 が運転側の場合も、同様の動作が行なわれ
る。このように、停止側の室内ユニットB2 に対応する
電子膨張弁21を全閉せずに開き、しかもその開度を室
内ユニットB1 ,B2 の能力ランクおよび配管長を考慮
した値に設定することにより、停止側の室内ユニットB
2 に溜まり込む冷媒の量を適切に調節して運転側の室内
ユニットB1 における冷媒の過不足を解消することがで
きる。したがって、運転側の室内ユニットB1 におい
て、能力不足や能力過剰を生じることなく、常に安定か
つ適正な運転が可能となる。
【0049】一方、運転側の室内ユニットB1 に対応す
る電子膨張弁11については、室外熱交換器3での冷媒
の過熱度が暖房用の設定値となるよう開度が制御され
る。この電子膨張弁11の開度Pが一定時間ごとに監視
されており、その開度Pが駆動パルス数の数値“ 100”
ないし“ 400”の標準範囲( 100<P≦ 400)に収まる
よう、上記補正後の停止時基準開度PLが逐次に調整され
る。
【0050】たとえば、電子膨張弁11の開度Pが“ 1
00”より小さいときは運転側の室内ユニットB1 への冷
媒量が多いと判断し、停止側の室内ユニットB2 に対応
する電子膨張弁21の開度が“−10”だけ調整、つまり
縮小される。電子膨張弁21の開度が縮小すると、停止
側の室内ユニットB2 における冷媒流通量が減ってそこ
に溜まり込む冷媒量が少し増えることになる。これによ
って、運転側の室内ユニットB1 への冷媒量が減り、過
熱度制御によって電子膨張弁11の開度Pが増大方向に
変化する。
【0051】電子膨張弁11の開度Pが“ 400”と同じ
またはそれより大きいときは運転側の室内ユニットB1
への冷媒量が少ないと判断し、停止側の室内ユニットB
2 に対応する電子膨張弁21の開度が“+10”だけ調
整、つまり増大される。電子膨張弁21の開度が増大す
ると、停止側の室内ユニットB2 における冷媒流通量が
増えてそこに溜まり込む冷媒量が減ることになる。これ
によって、運転側の室内ユニットB1 への冷媒量が増
え、過熱度制御によって電子膨張弁11の開度Pが減少
方向に変化する。
【0052】こうして、運転側の室内ユニットB1 の電
子膨張弁11の開度に応じて停止側の室内ユニットB2
の電子膨張弁21の開度をさらに補正することによっ
て、運転側の室内ユニットB1 への冷媒量が適正化で
き、電子膨張弁11の開度Pを標準範囲( 100<P≦ 4
00)に収束させ、冷凍サイクルの運転の安定度が向上す
る。
【0053】なお、上記実施例では、室内ユニットの据
付形態として配管長を例に説明したが、据付形態として
は他にも壁掛け型、壁埋め型、天井カセット型などがあ
る。同じ能力ランクの室内ユニットであっても、壁掛
け、壁埋め、天井カセットのどれであるかにより、溜ま
り込む冷媒量が異なってくる。したがって、室内ユニッ
トの据付形態として、配管長だけでなく、壁掛け型、壁
埋め型、天井カセット型についても加味し、これら壁掛
け型、壁埋め型、天井カセット型に応じた開度補正を加
えるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第
1の発明の空気調和機は、各室内ユニットの少なくとも
一台が運転されているとき、あらかじめ定められている
停止時基準開度を停止側の室内ユニットの能力ランクお
よび据付形態に応じて補正し、停止側の室内ユニットに
対応する電子膨張弁の開度を上記補正した停止時基準開
度に設定するとともに、この補正して設定する停止時基
準開度を運転側の室内ユニットに対応する電子膨張弁の
開度に応じて変化させる構成としたので、停止側の室内
ユニットに溜まり込む冷媒の量を適切に調節して運転側
の室内ユニットにおける冷媒の過不足を解消することが
でき、これにより常に安定かつ適正な運転が可能とな
り、しかも冷凍サイクルの運転の安定度が向上する。
【0055】第2の発明の空気調和機は、各室内ユニッ
トの少なくとも一台が運転されているとき、あらかじめ
定められている停止時基準開度を運転側の室内ユニット
の能力ランクおよび据付形態に応じて補正し、停止側の
室内ユニットに対応する電子膨張弁の開度が上記補正し
た停止時基準開度に設定するとともに、この補正して設
定する停止時基準開度を運転側の室内ユニットに対応す
る電子膨張弁の開度に応じて変化させる構成としたの
で、停止側の室内ユニットに溜まり込む冷媒の量を適切
に調節して運転側の室内ユニットにおける冷媒の過不足
を解消することができ、これにより常に安定かつ適正な
運転が可能となり、しかも冷凍サイクルの運転の安定度
が向上する。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の冷凍サイクルの構成図。
【図2】同実施例の制御回路のブロック図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
A…室外ユニット、B1 ,B2 …室内ユニット、1…能
力可変式の圧縮機、3…室外熱交換器、11,21…電
子膨張弁、12,22…室内熱交換器、40…室外制御
部、41…インバータ回路、42…条件設定スイッチ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の室内ユニットを備え、これら室
    内ユニットに接続の液側配管にそれぞれ電子膨張弁を設
    けた空気調和機において、 各室内ユニットの少なくとも一台が運転されていると
    き、あらかじめ定められている停止時基準開度を停止側
    の室内ユニットの能力ランクおよび据付形態に応じて補
    正し、停止側の室内ユニットに対応する電子膨張弁の開
    度を上記補正した停止時基準開度に設定する手段と、 上記補正して設定する停止時基準開度を運転側の室内ユ
    ニットに対応する電子膨張弁の開度に応じて変化させる
    手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 複数台の室内ユニットを備え、これら室
    内ユニットに接続の液側配管にそれぞれ電子膨張弁を設
    けた空気調和機において、 各室内ユニットの少なくとも一台が運転されていると
    き、あらかじめ定められている停止時基準開度を運転側
    の室内ユニットの能力ランクおよび据付形態に応じて補
    正し、停止側の室内ユニットに対応する電子膨張弁の開
    度を上記補正した停止時基準開度に設定する手段と、 上記補正して設定する停止時基準開度を運転側の室内ユ
    ニットに対応する電子膨張弁の開度に応じて変化させる
    手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
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