JPH05332647A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH05332647A
JPH05332647A JP13942292A JP13942292A JPH05332647A JP H05332647 A JPH05332647 A JP H05332647A JP 13942292 A JP13942292 A JP 13942292A JP 13942292 A JP13942292 A JP 13942292A JP H05332647 A JPH05332647 A JP H05332647A
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JP
Japan
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temperature
temperature sensor
detected
refrigerant
heat exchanger
Prior art date
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Pending
Application number
JP13942292A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Maezawa
光宣 前澤
Yoshinobu Fujita
義信 藤田
Toru Kubo
徹 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各温度センサの取付け位置違いや誤配線、さ
らには特性変化を的確に捕らえることができ、保守サー
ビスの容易化および費用低減を可能とする空気調和機を
提供する。 【構成】 複数の温度センサ31〜39を有し、これら
温度センサ31〜39の検知温度に応じて運転を制御す
る空気調和機において、各温度センサ31〜39の検知
温度とあらかじめ設定された使用温度条件とを比較す
る。そして、この顧客結果から各温度センサ31〜39
の異常を検出する。実際に異常を検出した場合には、そ
の旨を表示器52で表示するとともに、運転を停止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の温度センサを
有する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機は、室内温度センサ、冷媒温
度センサ、熱交換器温度センサなど、多数の温度センサ
を有し、これら温度センサの検知温度に応じて冷房運転
や暖房運転を制御する。
【0003】たとえば、室内温度センサの検知温度とリ
モコン設定温度との差を空調負荷として求め、その空調
負荷に応じて圧縮機の能力を制御する。
【0004】冷房運転時、室内熱交換器(=蒸発器)か
ら出る冷媒の温度および該室内熱交換器に入る冷媒の温
度をそれぞれ温度センサで検知し、両検知温度の差を冷
媒の過熱度として求める。そして、過熱度が一定値とな
るよう、電子膨張弁の開度を制御する。
【0005】暖房運転時、室外熱交換器(=蒸発器)か
ら出る冷媒の温度および該室外熱交換器に入る冷媒の温
度をそれぞれ温度センサで検知し、両検知温度の差を冷
媒の過熱度として求める。そして、過熱度が一定値とな
るよう、電子膨張弁の開度を制御する。
【0006】暖房運転時、室外熱交換器の温度(=蒸発
器温度)を温度センサで検知し、その検知温度が設定値
たとえば零℃以下になると、圧縮機から吐出される高温
冷媒を室外熱交換器にバイパス供給する。これにより、
室外熱交換器に付着した霜を除去する(=除霜)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】各温度センサが適正な
位置に取付けられ、また各温度センサが適正な箇所に配
線接続されるのが必須ではあるが、据え付け工事などに
際して、温度センサの取付け位置が間違われたり、温度
センサが誤配線される心配がある。この傾向は、温度セ
ンサの数が多くなるほど顕著となる。
【0008】仮に、温度センサの取付け位置違いや誤配
線があると、正常な運転ができなくなる。また、温度セ
ンサの特性が経年変化した場合にも、やはり正常な運転
ができなくなる。
【0009】こうなると、冷えない暖まらないといった
苦情や修理依頼が使用者から出され、それを受けたサー
ビスマンが使用者宅へ出向いて修理にとりかかることに
なるが、故障判定が難しく、本来は部品交換程度の簡単
な作業ですむところが、全体のセット交換にまで発展す
ることがある。これは、使用者にとって困るのはもちろ
んのこと、サービス側にとっても手間や費用がかかる大
きな問題である。
【0010】なお、センサの抵抗値を検出し、その抵抗
値が零であるか無限大であるかによってセンサの短絡故
障や暖線故障を判定する方法もあるが、センサの取付け
位置違いや誤配線の検出、さらには特性変化の検出まで
は不可能である。
【0011】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、各温度センサの取付け位置違
いや誤配線、さらには特性変化を的確に捕らえることが
でき、保守サービスの容易化および費用低減を可能とす
る空気調和機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和機
は、各温度センサの検知温度とあらかじめ設定された使
用温度条件とを比較し各温度センサの異常を検出する手
段を備える。
【0013】請求項2の空気調和機は、各温度センサの
検知温度とあらかじめ設定された使用温度条件とを比較
し各温度センサの異常を検出する手段と、異常が検出さ
れたときその旨を報知しかつ運転を停止する手段とを備
える。
【0014】
【作用】請求項1の空気調和機では、各温度センサの検
知温度とあらかじめ設定された使用温度条件とが比較さ
れ、その比較結果に応じて各温度センサの異常が検出さ
れる。
【0015】請求項2の空気調和機では、各温度センサ
の検知温度とあらかじめ設定された使用温度条件とが比
較され、その比較結果に応じて各温度センサの異常が検
出される。異常が検出された場合には、その旨が報知さ
れるとともに運転が停止される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0017】図1において、Aは室外ユニット、B1
2 は室内ユニットで、これらユニット上に次の冷凍サ
イクルを構成している。
【0018】圧縮機1の吐出口に四方弁2を介して室外
熱交換器3を接続し、その室外熱交換器3に液側主管W
を接続する。この液側主管Wは液側支管W1 ,W2 に分
岐しており、その液側支管W1 ,W2 を室内熱交換器1
2,22に接続する。そして、液側支管W1 ,W2 に減
圧手段であるところの電子膨張弁11,21を設ける。
この電子膨張弁11,21は、供給される駆動パルス電
圧の数に応じて開度が連続的に変化する、いわゆるパル
スモータバルブ(PMV)を用いている。
【0019】室内熱交換器12,22にガス側支管
1 ,G2 を接続し、ガス側支管G1 ,G2 に電動式流
量調整弁13,23を設ける。この流量調整弁13,2
3についても、供給される駆動パルス電圧の数に応じて
開度が連続的に変化する、パルスモータバルブ(PM
V)を用いている。
【0020】ガス側支管G1 ,G2 はガス側主管Gに集
結しており、そのガス側主管Gを上記四方弁2およびア
キュ―ムレ―タ4を介して圧縮機1の吸込口に接続す
る。
【0021】液側主管Wにバイパス5の一端を接続し、
そのバイパス5の他端を圧縮機1の吐出口と四方弁2と
の間の管に接続する。そして、バイパス5に二方弁6を
設ける。
【0022】液側主管Wから分岐した直後の液側支管W
1 にバイパス14の一端を接続し、そのバイパス14の
他端を室内熱交換器12と流量調整弁13との間のガス
側支管G1 に接続する。このバイパス14にキャピラリ
チューブ15を設ける。
【0023】液側主管Wから分岐した直後の液側支管W
2 にバイパス24の一端を接続し、そのバイパス24の
他端を室内熱交換器22と流量調整弁23との間のガス
側支管G2 に接続する。このバイパス24にキャピラリ
チューブ25を設ける。
【0024】室外熱交換器3の近傍に室外ファン7を設
け、室内熱交換器12,22のそれぞれ近傍に室内ファ
ン16,26を設ける。
【0025】圧縮機1の吐出口に接続の高圧側配管に、
冷媒温度センサ31を取付ける。この冷媒温度センサ3
1は、圧縮機1の吐出冷媒温度TDを検知する。
【0026】四方弁2とアキュ―ムレ―タ4との間の低
圧側配管に、冷媒温度センサ32を取付ける。この冷媒
温度センサ32は、圧縮機1への吸込冷媒温度TK0
検知する。
【0027】四方弁2と室外熱交換器3との間の配管に
おいて、室外熱交換器3の近傍に冷媒温度センサ33を
取付ける。この冷媒温度センサ33は、暖房時に室外熱
交換器3から出る冷媒の温度TEを検知する。
【0028】室外熱交換器3の近傍に室外温度センサ3
4を取付ける。この室外温度センサ34は、外気温度T
Oを検知する。
【0029】室外熱交換器3において、暖房時に上流側
となる部位に熱交換器温度センサ35を取付ける。この
熱交換器温度センサ35の検知温度TXは、暖房時に室
外熱交換器3に入る冷媒の温度に相当する。
【0030】バイパス14の他端側に、冷媒温度センサ
36を取付ける。この冷媒温度センサ36は、室内ユニ
ットB1 の冷房時の低圧圧力に相当する冷媒飽和温度T
1を検知する。
【0031】バイパス24の他端側に、冷媒温度センサ
37を取付ける。この冷媒温度センサ37は、室内ユニ
ットB2 の冷房時の低圧圧力に相当する冷媒飽和温度T
2を検知する。
【0032】ガス側支管G1 において、バイパス14の
接続部よりも室内熱交換器12側に、冷媒温度センサ3
8を取付ける。この冷媒温度センサ38は、室内熱交換
器12から出る冷媒の温度TK1 を検知する。
【0033】ガス側支管G2 において、バイパス24の
接続部よりも室内熱交換器22側に、冷媒温度センサ3
9を取付ける。この冷媒温度センサ39は、室内熱交換
器22から出る冷媒の温度TK2 を検知する。
【0034】制御回路を第2図に示す。
【0035】商用交流電源40に室外ユニットAの室外
制御部50を接続する。
【0036】室外制御部50は、マイクロコンピュータ
およびその周辺回路からなり、室外ユニットAの全般に
わたる制御を行なう。この室外制御部50に、電子膨張
弁11,21、流量調整弁13,23、二方弁6、四方
弁2、室外ファンモータ7M、冷媒温度センサ31,3
2,33,36,37,38,39、室外温度センサ3
4、熱交換器温度センサ35、インバータ回路51、お
よび表示器52を接続する。
【0037】インバータ回路51は、電源電圧を整流
し、それを室外制御部50の指令に応じた所定周波数
(およびレベル)の電圧に変換し、出力する。この出力
は圧縮機モータ1Mの駆動電力となる。
【0038】室内ユニットB1 ,B2 はそれぞれ室内制
御部60を備える。
【0039】各室内制御部60は、マイクロコンピュー
タおよびその周辺回路からなり、室内ユニットB1 ,B
2 をそれぞれ制御する。この室内制御部60に、室内温
度センサ61、リモートコントロール式の操作器(以
下、リモコンと略称する)62、および室内ファンモー
タ16M(26M)を接続する。
【0040】そして、各室内制御部60と室外制御部5
0を電源ラインACLおよびシリアル信号ラインSLで
接続する。
【0041】各室内制御部60は、次の機能手段を備え
る。
【0042】[1]リモコン62の操作による運転モー
ド指令や設定室内温度データを電源電圧同期のシリアル
信号にて室外制御部50に送る手段。
【0043】[2]室内温度センサ61の検知温度Ta
とリモコン設定温度Tsとの差を空調負荷として求め、
その空調負荷データを電源電圧同期のシリアル信号にて
室外制御部50に送る手段。
【0044】室外制御部50は、次の機能手段を備え
る。
【0045】[1]室内ユニットB1 ,B2 からの冷房
運転モード指令に基づき、圧縮機1から吐出される冷媒
を四方弁2、室外熱交換器3、電子膨張弁11,21、
室内熱交換器12,22、流量調整弁13,23、四方
弁2、アキュ―ムレ―タ4に通して圧縮機1に戻し、冷
房運転を実行する手段。
【0046】[2]冷房運転時、圧縮機1の能力(=イ
ンバータ回路51の出力周波数F)を室内ユニット
1 ,B2 の空調負荷の総和に応じて制御する手段。
【0047】[3]冷房運転時、流量調整弁13,23
の開度を室内ユニットB1 ,B2 の空調負荷に従ってそ
れぞれ制御する手段。
【0048】[4]冷房運転時、室内熱交換器12,2
2における冷媒の過熱度(=冷媒温度センサ38,39
の検知温度TK1 ,TK2 と冷媒温度センサ36,37
の検知温度TU1 ,TU2 との差)を検出する手段。
【0049】[5]これら過熱度がそれぞれ一定値とな
るよう、電子膨張弁11,21の開度を制御する手段。
【0050】[6]室内ユニットB1 ,B2 からの暖房
運転モード指令に基づき、圧縮機1から吐出される冷媒
を四方弁2、流量調整弁13,23、室内熱交換器1
2,22、電子膨張弁11,21、室外熱交換器3、四
方弁2、アキュ―ムレ―タ4に通して圧縮機1に戻し、
暖房運転を実行する手段。
【0051】[7]暖房運転時、圧縮機1の能力(=イ
ンバータ回路51の出力周波数F)を室内ユニット
1 ,B2 の空調負荷の総和に応じて制御する手段。
【0052】[8]暖房運転時、流量調整弁13,23
の開度を室内ユニットB1 ,B2 の空調負荷に従ってそ
れぞれ制御する手段。
【0053】[9]暖房運転時、室外熱交換器3におけ
る冷媒の過熱度(=冷媒温度センサ32の検知温度TK
0 と冷媒温度センサ35の検知温度TXとの差)を検出
する手段。
【0054】[10]この過熱度が一定値となるよう、電
子膨張弁11,21の開度を同時に同量ずつ制御する手
段。
【0055】[11]暖房運転時、冷媒温度センサ33の
検知温度(=室外熱交換器3から出る冷媒の温度)TE
が設定値たとえば零℃以下の場合に二方弁6を開放する
手段。この手段の目的は、高温冷媒の注入による室外熱
交換器3の除霜である。
【0056】[12]各温度センサの検知温度とあらかじ
め内部メモリに設定されている使用温度条件とを比較
し、各温度センサの異常を検出する手段。
【0057】[13]異常が検出されたとき、その異常の
内容を表示器52の表示により報知し、かつ運転を停止
する手段。
【0058】つぎに、上記の構成の作用について図3を
参照しながら説明する。
【0059】まず、室内ユニットB1 ,B2 のそれぞれ
リモコン62で冷房運転モードおよび所望の室内温度が
設定され、かつ運転開始操作がなされたとする。
【0060】この場合、圧縮機1を起動し、その圧縮機
1から吐出される冷媒を図1の実線矢印のように四方弁
2、室外熱交換器3、電子膨張弁11,21、室内熱交
換器12,22、流量調整弁13,23、四方弁2、ア
キュ―ムレ―タ4に通して流し、室内ユニットB1 ,B
2 の冷房運転を開始する。
【0061】そして、圧縮機1の能力を室内ユニットB
1 ,B2 のそれぞれ空調負荷に応じて制御する。同時
に、流量調整弁13の開度を室内ユニットB1 の空調負
荷に従って制御し、かつ流量調整弁23の開度を室内ユ
ニットB2 の空調負荷に従って制御する。
【0062】さらに、冷媒温度センサ36の検知温度T
1 と冷媒温度センサ38の検知温度TK1 との差(=
TU1 −TK1 )を室内熱交換器12における冷媒の過
熱度として検出し、その過熱度が一定値となるよう電子
膨張弁11の開度を制御する。同時に、冷媒温度センサ
37の検知温度TU2 と冷媒温度センサ39の検知温度
TK2 との差(=TU2 −TK2 )を室内熱交換器22
における冷媒の過熱度として検出し、その過熱度が一定
値となるよう電子膨張弁21の開度を制御する。これに
より、冷凍サイクルの安定運転を確保する。
【0063】一方、室内ユニットB1 ,B2 のそれぞれ
リモコン62で暖房運転モードおよび所望の室内温度が
設定され、かつ運転開始操作がなされたとする。
【0064】この場合、圧縮機1を起動し、圧縮機1か
ら吐出される冷媒を第1図の破線矢印のように四方弁
2、流量調整弁13,23、室内熱交換器12,22、
電子膨張弁11,21、室外熱交換器3、四方弁2、ア
キュ―ムレ―タ4に通して流し、室内ユニットB1 ,B
2 の暖房運転を開始する。
【0065】そして、圧縮機1の能力を室内ユニットB
1 ,B2 の空調負荷の総和に応じて制御する。同時に、
流量調整弁13の開度を室内ユニットB1 の空調負荷に
従って制御し、かつ流量調整弁23の開度を室内ユニッ
トB2 の空調負荷に従って制御する。
【0066】さらに、冷媒温度センサ32の検知温度T
0 と熱交換気温度センサ35の検知温度TXとの差
(=TKo −TX)を室外熱交換器3における冷媒の過
熱度として検出し、その過熱度が一定値となるよう電子
膨張弁11,21の開度を同時に同量ずつ制御する。こ
れにより、冷凍サイクルの安定運転を確保する。
【0067】このように、室内ユニットB1 ,B2 につ
ながるガス側支管G1 ,G2 に流量調整弁13,23を
設け、これら流量調整弁13,23の開度を室内ユニッ
トB1 ,B2 の要求能力に従って制御するので、室内ユ
ニットB1 ,B2 の負荷に見合う最適な冷媒配分を行な
うことができ、室内温度の変動を小さく押さえて快適空
調が可能である。
【0068】一方、圧縮機1が運転オンしてから一定時
間たとえば10分間が経過し、しかも吐出冷媒温度TD
が所定値たとえば40℃を超えたとき、あらかじめ設定
されている使用温度条件に基づき、図4に示すように、
各温度センサに対する異常チェックを行なう。
【0069】まず、冷房運転であれば、冷凍サイクルの
高圧側に位置する温度センサの検知温度TD,TXに対
し、冷凍サイクルの低圧側に位置する温度センサの検知
温度TK0 ,TK1 ,TK2 ,TU1 ,TU2 がそれぞ
れ高いかどうかを見る。低圧側の温度は高圧側の温度よ
り低いのが通常である。
【0070】室内熱交換器12における冷媒の過熱度
(=TK1 −TU1 )および室内熱交換器22における
冷媒の過熱度(=TK2 −TU2 )がそれぞれ30℃よ
り高いかどうか見る。過熱度が30℃にも達するのは、
冷媒流量が不足している場合などに起こる希なもので、
通常の運転では起こらない。
【0071】過熱度の検出に用いる検知温度TU1 ,T
1 の差(=TU1 −TK1 )および検知温度TU2
TK2 の差(=TU2 −TK2 )がそれぞれ10℃より
高いかどうか見る。通常はTU1 ,TU2 よりもT
1 ,TK2 の方が高く、差が10℃にも開くことはな
い。
【0072】外気温度TOと凝縮器温度TXとの差(=
TO−TX)が5℃より高いかどうか見る。通常は外気
温度TOよりも凝縮器温度TXが高く、差が5℃にも開
くことはない。
【0073】また、暖房運転であれば、冷凍サイクルの
低圧側に位置する温度センサの検知温度TK0 ,TXに
対し、冷凍サイクルの高圧側に位置する温度センサの検
知温度TD,TK1 ,TK2 ,TU1 ,TU2 がそれぞ
れ低いかどうかを見る。高圧側の温度は低圧側の温度よ
り高いのが通常である。
【0074】室外熱交換器3における冷媒の過熱度(=
TK0 −TX)が20℃より高いかどうか見る。過熱度
が20℃にも達するのは、冷媒流量が不足している場合
などに起こる希なもので、通常の運転では起こらない。
【0075】過熱度の検出に用いる検知温度TX,TK
0 の差(=TX−TK0 )が10℃より高いかどうか見
る。通常はTXよりもTK0 の方が高く、差が10℃に
も開くことはない。
【0076】凝縮器温度TXと外気温度TOとの差(=
TX−TO)が5℃より高いかどうか見る。通常は凝縮
器温度TXよりも外気温度TOが高く、差が5℃にも開
くことはない。
【0077】そして、これらの監視事項のうち1つでも
成立し、しかもその成立が一定時間たとえば1分間以上
続いたとき、対応する温度センサが異常と判定する。そ
して、TD<TK0 が成立していたとすれば、「吐出冷
媒温度センサと吸込冷媒温度センサの誤配線または故
障」に対応するコードAを表示器52で表示し、運転を
停止する。
【0078】このように、各温度センサの検知温度が通
常の使用温度条件から外れているかどうかを監視するこ
とにより、温度センサの取り付け位置違いや誤配線、さ
らには特性の経年変化を的確に捕らえることができる。
また、すぐに運転が停止するので、不快な空調が防止さ
れ、信頼性が確保される。
【0079】使用者は、表示器52にコード表示がなさ
れることにより、運転停止の原因が何らかの異常による
ものであることをすぐに知ることができ、不信感をいだ
かない。
【0080】サービスマンは、表示器52のコード表示
に従ってどの温度センサに異常があるかを容易に察知す
ることができ、迅速かつ適正な処置を施すことができ
る。つまり、保守サービスの容易化および費用低減が図
れる。
【0081】なお、上記実施例では、室内ユニットが複
数台のマルチタイプの空気調和機を例に挙げて説明した
が、室内ユニットの台数に限定はなく、また温度センサ
の数についても限定はなく、要旨を変えない範囲で種々
変形実施可能である。
【0082】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、請
求項1の空気調和機は、各温度センサの検知温度とあら
かじめ設定された使用温度条件とを比較し各温度センサ
の異常を検出する手段を設けたので、各温度センサの取
付け位置違いや誤配線、さらには特性変化を的確に捕ら
えることができ、保守サービスの容易化および費用低減
が可能な空気調和機を提供できる。
【0083】請求項2の空気調和機は、各温度センサの
検知温度とあらかじめ設定された使用温度条件とを比較
し各温度センサの異常を検出する手段と、異常が検出さ
れたときその旨を報知しかつ運転を停止する手段とを設
けたので、各温度センサの取付け位置違いや誤配線、さ
らには特性変化を的確に捕らえることができ、信頼性の
向上、保守サービスの容易化および費用低減が図れ、し
かも信頼性の向上が図れる空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における冷凍サイクルの構
成図。
【図2】同実施例における制御回路のブロック図。
【図3】同実施例の運転制御を説明するためのフローチ
ャート。
【図4】同実施例の各温度センサに対する異常チェック
を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】 A…室外ユニット、B1 ,B2 …室内ユニット、1…圧
縮機、3…室外熱交換器、12,22…室内熱交換器、
31,32,33,36,37,38,39…冷媒温度
センサ、34…室外温度センサ、35…熱交換器温度セ
ンサ、50…室外制御部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の温度センサを有し、これら温度セ
    ンサの検知温度に応じて運転を制御する空気調和機にお
    いて、前記各温度センサの検知温度とあらかじめ設定さ
    れた使用温度条件とを比較し各温度センサの異常を検出
    する手段を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 複数の温度センサを有し、これら温度セ
    ンサの検知温度に応じて運転を制御する空気調和機にお
    いて、前記各温度センサの検知温度とあらかじめ設定さ
    れた使用温度条件とを比較し各温度センサの異常を検出
    する手段と、異常が検出されたときその旨を報知しかつ
    運転を停止する手段とを設けたことを特徴とする空気調
    和機。
JP13942292A 1992-05-29 1992-05-29 空気調和機 Pending JPH05332647A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13942292A JPH05332647A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 空気調和機

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JP13942292A JPH05332647A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 空気調和機

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