JP2002168191A - 循環浴槽における運転異常検出装置 - Google Patents

循環浴槽における運転異常検出装置

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JP2002168191A
JP2002168191A JP2000368711A JP2000368711A JP2002168191A JP 2002168191 A JP2002168191 A JP 2002168191A JP 2000368711 A JP2000368711 A JP 2000368711A JP 2000368711 A JP2000368711 A JP 2000368711A JP 2002168191 A JP2002168191 A JP 2002168191A
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rotation speed
circulating
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JP2000368711A
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Takao Kato
孝雄 加藤
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Asahi Kogyo KK
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Asahi Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転中における運転異常判断を正確に行い得る
循環浴槽における運転異常検出装置を提供することにあ
る。 【解決手段】制御装置17の制御用マイコン30はモー
タMのモータ軸34に実装されたパルスジェネレータ3
5から駆動基板33及び信号線18を介して送信される
回転信号rXを読み込む。そして、制御用マイコン30
のCPU31は前記回転信号rXから初期回転数を算出
してメモリ32に記憶する。そして、第一回目の運転異
常検出処理において、CPU31は、前記初期回転数を
基準として閾値を設定し、同閾値を越えた場合、運転異
常と判断する。そして、所定時間経過毎に、前記初期回
転数を読み出し、前回の運転異常検出処理における閾値
を補正し、運転中にモータMからの発熱によりモータ特
性が変化した場合にも、補正後の各閾値により運転異常
判断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、循環浴槽における
運転異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、循環浴槽の一種として、浴槽
本体に吸水管路及び吐水管路を介して連結された循環ポ
ンプの駆動に基づき前記浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯
を噴出可能とした気泡発生浴槽が知られている。そし
て、この気泡発生浴槽においては、前記循環ポンプの回
転数や同ポンプの駆動電流値が回転数や駆動電流値に関
して予め設定した閾値を越えた場合を、運転異常と判定
してアラーム表示を行ったり循環ポンプの停止制御等を
するようになっている。
【0003】また、このような気泡発生浴槽において、
その循環ポンプには、通常、マグネットを使用した直流
ブラシレスモータが設けられている。そして、その場合
のマグネットとしては、例えばサマリウム系磁石等の希
土類マグネットが一般的に使用されている。即ち、希土
類マグネットは、その機能上、温度変化に対する磁力変
化が少ない(例えば、サマリウム系磁石の場合は、1℃
あたり0.03%の磁力変化。)ので、周囲温度の変化
があってもモータ特性が変化しないというメリットがあ
る。しかし、その一方で、希土類マグネットはコストが
高いというデメリットがあり、近時においては、コスト
の安いフェライトマグネットを使用した直流ブラシレス
モータの使用が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、直流ブラシ
レスモータにフェライトマグネットを使用した場合に
は、コスト面のメリットがある反面、温度変化による磁
力変化が大きいというデメリットがあった。即ち、フェ
ライトマグネットの場合は、1℃あたり0.18%の磁
力変化が生じるため、周囲温度の変化があると、モータ
特性が変化し、ポンプ性能やモータ出力が希土類マグネ
ットの場合よりも大きく変化してしまう。その結果、気
泡発生浴槽における運転異常の判定を正確に行えなかっ
たり、噴出される浴湯の流量及び泡量が変化してしまう
という問題があった。
【0005】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、運転中における運転異常判
断を正確に行い得る循環浴槽における運転異常検出装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、浴槽本体に吸水管路及び吐
水管路を介して浴湯を循環させる循環ポンプがマグネッ
トを使用したモータの駆動制御に基づいて回転駆動され
る運転中に、前記循環ポンプの回転数が予め設定した回
転数に関する閾値を越えた場合を運転異常状態として検
出するようにした循環浴槽における運転異常検出装置に
おいて、前記回転数に関する閾値を循環ポンプの運転中
に経時的に補正する補正手段を備えたことを要旨とし
た。
【0007】また、本願請求項2の発明は、請求項1に
記載の発明において、前記補正手段は、循環ポンプの起
動後、所定時間経過する毎に、前記閾値を段階的に補正
することを要旨とした。
【0008】また、本願請求項3の発明は、請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記補正手段は、循
環ポンプの起動直後における初期回転数の値を補正基準
として前記閾値を補正することを要旨とした。
【0009】また、本願請求項4の発明は、請求項1〜
請求項3のうち何れか一項に記載の発明において、前記
マグネットは、フェライトマグネットであることを要旨
とした。
【0010】また、本願請求項5の発明は、請求項1〜
請求項4のうち何れか一項に記載の発明において、前記
閾値は運転正常状態での上限回転数に対応する上限閾値
及び下限回転数に対応する下限閾値からなり、前記補正
手段は上限閾値及び下限閾値のうち少なくとも何れか一
方の閾値を補正するものであることを要旨とした。
【0011】また、本願請求項6の発明は、浴槽本体に
吸水管路及び吐水管路を介して浴湯を循環させる循環ポ
ンプがマグネットを使用したモータの駆動制御に基づい
て回転駆動される運転中に、前記循環ポンプの駆動電流
値が予め設定した駆動電流値に関する閾値を越えた場合
を運転異常状態として検出するようにした循環浴槽にお
ける運転異常検出装置において、前記駆動電流値に関す
る閾値を循環ポンプの運転中に経時的に補正する補正手
段を備えたことを要旨とした。
【0012】また、本願請求項7の発明は、請求項6に
記載の発明において、前記補正手段は、循環ポンプの起
動後、所定時間経過する毎に、前記閾値を段階的に補正
することを要旨とした。
【0013】また、本願請求項8の発明は、請求項6又
は請求項7に記載の発明において、前記補正手段は、循
環ポンプの起動直後における初期駆動電流値を補正基準
として前記閾値を補正することを要旨とした。
【0014】また、本願請求項9の発明は、請求項6〜
請求項8のうち何れか一項に記載の発明において、前記
マグネットは、フェライトマグネットであることを要旨
とした。
【0015】また、本願請求項10の発明は、請求項6
〜請求項9のうち何れか一項に記載の発明において、前
記閾値は運転正常状態での上限駆動電流値に対応する上
限閾値及び下限駆動電流値に対応する下限閾値からな
り、前記補正手段は上限閾値及び下限閾値のうち少なく
とも何れか一方の閾値を補正するものであることを要旨
とした。
【0016】また、本願請求項11の発明は、浴槽本体
に吸水管路及び吐水管路を介して浴湯を循環させる循環
ポンプがマグネットを使用したモータの駆動制御に基づ
いて回転駆動される運転中に、前記循環ポンプの回転数
又は駆動電流値が予め設定した閾値を越えた場合を運転
異常状態として検出するようにした循環浴槽における運
転異常検出装置において、前記運転異常状態の検出基準
として、値の大きさが異なる複数の閾値からなる閾値群
を予め設定しておき、その閾値群の中から所定の閾値
を、循環ポンプの起動後、所定時間経過する毎に順次適
用して運転異常状態を検出するようにしたことを要旨と
した。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を気泡発生浴槽にお
ける運転異常検出装置(回転数検出に基づく形態)に具
体化した第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
【0018】図1には、家屋内に設置される気泡発生浴
槽11の概略が示されており、バスハウジング12に
は、浴湯Wを貯留した浴槽本体13が設置されている。
また、前記浴槽本体13の側方には、フェライトマグネ
ットを使用した直流ブラシレスモータ(以下、「モー
タ」という。)Mを備えた循環ポンプ14が設置されて
いる。そして、浴槽本体13の吸水口と前記循環ポンプ
14とは吸水管路15にて連結されると共に、浴槽本体
13の吐水口と前記循環ポンプ14とは吐水管路16に
て連結されている。
【0019】前記バスハウジング12の上壁には、制御
装置17が設置されている。そして、同制御装置17
は、浴槽本体13に噴出する浴湯Wの噴流形態(噴流モ
ード、噴流強さ)の制御、循環ポンプ14への電源供給
及び気泡発生浴槽11の運転中に発生する各種アラーム
の検出、及び各種アラーム検出のための閾値の設定と補
正を行うようになっている。また、前記制御装置17に
は、交流電源V1(本実施形態では100V)が接続さ
れると共に、前記制御装置17と循環ポンプ14(モー
タM)とは、各種制御情報を伝送するための信号線18
及びモータMに電源を供給するための電源線19で接続
されている。
【0020】また、前記バスハウジング12の側壁に
は、前記制御装置17に浴湯Wの噴流形態(噴流モー
ド、噴流強さ)を選択指示するための操作パネル20が
設置されており、前記制御装置17と操作パネル20と
は信号線21で接続されている。図2に示すように、前
記操作パネル20には、運転スイッチ22と噴流モード
切替スイッチ23及び噴流強さ切替スイッチ24、並び
に前記各スイッチ22〜24の押下操作内容を表示する
ための各種表示ランプ22a,23a〜23c,24
a,24bが配設されている。前記各スイッチ22〜2
4は、いわゆるロータリ式スイッチで構成されており、
スイッチを押下する毎に前記制御装置17に選択指示す
る指令内容(運転指令又は停止指令、各種噴流形態の指
令)が切り替わるようになっている。
【0021】なお、前記操作パネル20には、前記各ス
イッチ22〜24及び各種表示ランプ22a,23a〜
23c,24a,24bの他に、前記気泡発生浴槽11
におけるモータMの運転状況に関する軽負荷運転アラー
ム及び過負荷運転アラームの表示を行うためのアラーム
表示ランプ25,26が配設されている。そして、前記
モータMの運転中において軽負荷運転又は過負荷運転ア
ラームの発生が検出された場合には、前記制御装置17
の制御に基づき当該アラーム内容に対応するアラーム表
示ランプ25,26が点灯又は点滅するようになってい
る。
【0022】図3に示すように、前記制御装置17は、
交流電源V1の電圧を位相制御して交流電圧V2にする
位相制御回路27と、前記交流電圧V2を交流電圧V3
まで降圧するための変圧器28と、前記交流電圧V3を
直流電圧VD3に変換する電源基板29と、前記位相制
御回路27へ制御指令C1を出力することにより、気泡
発生浴槽11における各種の動作を制御する補正手段と
しての制御用マイクロコントローラ(以下、「制御用マ
イコン」という。)30を備えている。
【0023】前記位相制御回路27の出力側に前記変圧
器28が接続されており、同変圧器28を介して前記電
源基板29は位相制御回路27に接続されている。ま
た、前記制御用マイコン30は位相制御回路27に接続
されると共に、前記直流電圧VD3を降圧するための図
示しない分圧回路を介して前記電源基板29に接続され
ている。なお、この電源基板29には前記操作パネル2
0上の軽負荷アラーム表示ランプ25及び過負荷アラー
ム表示ランプ26と同様の各アラーム表示ランプ(図示
しない)が形成されており、制御用マイコン30からの
制御指令により前記各アラーム表示ランプは前記操作パ
ネル20上の各アラーム表示ランプ25,26と同期し
て点灯又は点滅するようになっている。
【0024】前記交流電源V1は前記制御装置17に備
えられた位相制御回路27の入力側に接続され、前記操
作パネル20は前記制御装置17に備えられた制御用マ
イコン30に接続されている。また、制御用マイコン3
0には、気泡発生浴槽11の各種動作を制御するCPU
31及び操作パネル20上の各スイッチ22〜24の押
下操作にて入力される運転指令や停止指令及び噴流形態
指令等に関する制御情報を記憶する記憶手段としてのメ
モリ32が備えられている。
【0025】前記モータMは前記直流電圧VD3を3相
の交流電圧に変換する駆動基板33を備え、同駆動基板
33には、モータMの駆動電圧検出回路(図示しない)
が備えられている。また、モータMのモータ軸34には
回転信号(回転パルス)を常時発生するパルスジェネレ
ータ35が回転数検出手段として実装されている。そし
て、前記駆動電圧検出回路及びパルスジェネレータ35
は駆動基板33に接続されている。なお、前記制御装置
17に備えられた電源基板29は前記モータMに備えら
れた駆動基板33に電源線19を介して接続され、前記
電源基板29と駆動基板33の間には図示しない開閉ス
イッチが設けられている。
【0026】そして、これらの各開閉スイッチは、例え
ば、リレー接点、リードスイッチ等の電子式スイッチで
形成され、前記制御用マイコン30の制御信号によって
その開閉が制御される。即ち、制御用マイコン30の制
御信号で前記開閉スイッチがオンすることによって、電
源線19を介して電源基板29から駆動基板33に電源
が供給されるようになっている。また、前記開閉スイッ
チがオフすることによって、駆動基板33への電源供給
が遮断されるようになっている。さらに、前記駆動基板
33は前記制御装置17に備えられた制御用マイコン3
0に信号線18を介して接続されている。そして、前記
パルスジェネレータ35から出力される回転信号及びモ
ータMに印加される駆動電圧値VXは前記駆動基板33
及び信号線18を介して制御用マイコン30に読み込ま
れるようになっている。
【0027】次に、前記制御用マイコン30のCPU3
1により行われる各種制御ルーチンのうち、気泡発生浴
槽11の運転開始時に行われるモータ起動処理ルーチン
と、運転中に行われる運転異常検出処理ルーチン、及び
アラーム表示処理ルーチンを図4〜図8の各フローチャ
ートと図9の回転数値グラフに基づき説明する。
【0028】さて、気泡発生浴槽11の運転停止状態に
おいて、前記制御用マイコン30のCPU31は、操作
パネル20の運転スイッチ22がオン操作(即ち、押
下)されたか否かを一定時間毎に繰り返し判定する(S
1)。そして、その判定結果が肯定の場合、即ち、運転
スイッチ22が押下操作によりオン状態とされた場合、
CPU31は、前記電源基板29と駆動基板33間に設
けられている前記開閉スイッチをオンさせ、所定の制御
指令C1を位相制御回路27に出力することによりモー
タMを起動させる(S2)。従って、このモータMの起
動に伴い循環ポンプ14が駆動を開始する。なお、本明
細書においては後述するモータMの回転数RX及びその
初期回転数RXSについて循環ポンプ14の回転数及び
その初期回転数をも意味するものとする。
【0029】すると、前記CPU31では、このモータ
Mの起動時(本実施形態では、起動後1秒経過時)に制
御用マイコン30へモータMの回転信号rXがパルスジ
ェネレータ35から駆動基板33を介して入力されたか
否かを判定する(S3)。即ち、CPU31は、気泡発
生浴槽11の運転開始時(1秒経過時)において前記回
転信号rXが入力されたか否かによりモータM(及び循
環ポンプ14)が回転しているか否かを判定する。
【0030】そして、その判定結果が否定、即ち、回転
信号rXが入力されていない場合、前記CPU31は、
例えば、循環ポンプ14の羽根車に異物が付着したなど
の理由でモータMがロック状態(即ち、回転していない
状態)であると判断する。そして、この場合は、図5に
示すアラーム表示処理ルーチンに処理を移行し、前記操
作パネル20上の過負荷運転アラーム表示ランプ26を
点滅させると共に、電源基板29上の図示しない過負荷
アラーム表示ランプを点滅させる(S11)。
【0031】また続けて、前記制御用マイコン30から
新たな制御指令C1を出力して前記開閉スイッチをオフ
させることにより、モータMの駆動を停止させ(S1
2)、本ルーチンの処理を終了する。即ち、前記開閉ス
イッチがオフされることで前記電源基板29から駆動基
板33への電源が供給されなくなると、モータMへ電源
供給がされなくなるので、気泡発生浴槽11の運転が停
止される。なお、異物を取り除き、前記操作パネル20
上の運転スイッチ22を押下操作すると、前記開閉スイ
ッチがオンされ、前記モータMは再起動する。
【0032】一方、前記ステップS3での判定結果が肯
定、即ち、回転信号rXが駆動基板33から正常に入力
されている場合、前記CPU31では、モータMの起動
直後(本実施形態では、3秒経過時点)における前記モ
ータMの回転信号rXを読み込む。そして、この回転信
号rXの周期を計測し、この計測した周期に基づいて前
記モータMの起動直後における初期回転数RXSを算出
すると共に、その初期回転数RXSを前記メモリ32に
記憶する(S4)。
【0033】そして次に、前記運転スイッチ22がオフ
操作されたか否かを判定し(S5)、その判定結果が肯
定の場合、即ち、運転スイッチ22がオン状態から押下
操作されてオフ状態とされた場合には、モータMの駆動
を停止させ(S6)、本ルーチンの処理を終了する。一
方、前記ステップS5の判定結果が否定、即ち、前記運
転スイッチ22がオフ操作されずオン状態のままである
場合には、図6に示す第一回目の運転異常検出処理ルー
チンに処理を移行する。
【0034】さて、図6に示すように第一回目の運転異
常検出処理ルーチンにおいて、前記CPU31は、まず
前記メモリ32から初期回転数RXSを読み出し、その
読み出した初期回転数RXSの値を基準として運転状態
の正常・異常判断のために使用するモータMの回転数に
関する閾値RH,RLを設定する(S21)。ここで、
前記閾値RH,RLは気泡発生浴槽11における運転異
常状態の検出基準となるものであり、運転正常状態での
上限回転数に対応する上限閾値RHと下限回転数に対応
する下限閾値RLとから構成されている。そして、本ス
テップS21においては、前記モータMの起動直後の初
期回転数RXSに対して106%の回転数が第一次上限
閾値RH1として設定されると共に、前記初期回転数R
XSに対して95%の回転数が第一次下限閾値RL1と
して設定される。
【0035】次に、前記CPU31は、前記ステップS
2においてモータMが起動されてから所定時間T1(例
えば、5分間)未経過か否かを判定する(S22)。そ
して、その判定結果が肯定、即ち、運転開始後において
未だ5分経過前であると判断すると、当該判断時点にお
けるパルスジェネレータ35からの回転信号rXに基づ
きモータMの回転数RXを算出し、当該回転数RXが第
一次上限閾値RH1以下であるか否かを判定する(S2
3)。
【0036】そして、その判定結果が肯定、即ち、当該
判断時点での回転数RXが第一次上限閾値RH1以下で
ある場合、CPU31は、次に、当該回転数RXが第一
次下限閾値RL1以上であるか否かを判定する(S2
4)。そして、その判定結果が肯定、即ち、当該判断時
点での回転数RXが第一次下限閾値RL1以上である場
合、CPU31は、前記運転スイッチ22がオフ操作さ
れたか否かを判定する(S25)。
【0037】そして、その判定結果が否定の場合、即
ち、運転スイッチ22がオン状態のままである場合に
は、前記所定時間T1(5分間)が経過するまで、前記
ステップS22〜S25の処理を繰り返し行う。一方、
前記ステップS25の判定結果が肯定の場合、即ち、運
転スイッチ22がオン状態から押下操作されてオフ状態
とされた場合は、モータMの駆動を停止させ(S2
6)、本ルーチンの処理を終了する。
【0038】なお、前記ステップS23の判定結果が否
定の場合、即ち、前記判断時点での回転数RXが第一次
上限閾値RH1を越えている場合は、例えば、浴槽本体
13内の浴湯Wの水位が少ないなどの理由でモータMが
軽負荷運転状態にあると判断し、前述した図5のアラー
ム表示処理ルーチンに処理を移行する。そして、この場
合は軽負荷状態として操作パネル20上の軽負荷運転ア
ラーム表示ランプ25を点滅させると共に、前記電源基
板29上の図示しない軽負荷運転アラーム表示ランプを
点滅させる(S11)。そして、制御用マイコン30か
ら新たな制御指令C1を出力して前記開閉スイッチをオ
フさせることにより、モータMの駆動を停止させ(S1
2)、本ルーチンの処理を終了する。なお、例えば、浴
湯Wの水位を調整し、前記操作パネル20上の運転スイ
ッチを押下操作すると、前記開閉スイッチがオンされ、
前記モータMは再起動する。
【0039】また、前記ステップS24の判定結果が否
定の場合、即ち、前記判断時点での回転数RXが第一次
下限閾値RL1未満である場合は、モータMが過負荷運
転状態にあると判断し、前述した図5のアラーム表示処
理ルーチンに処理を移行する。そして、この場合は操作
パネル20上の過負荷運転アラーム表示ランプ26を点
滅させると共に、前記電源基板29上の図示しない過負
荷運転アラーム表示ランプを点滅させる(S11)。そ
して、制御用マイコン30から新たな制御指令C1を出
力して前記開閉スイッチをオフさせることにより、モー
タMの駆動を停止させ(S12)、本ルーチンの処理を
終了する。一方、前記ステップS22の判定結果が否
定、即ち、運転開始後において5分経過したと判断する
と、図7に示す第二回目の運転異常検出処理ルーチンに
処理を移行する。
【0040】さて、図7に示すように第二回目の運転異
常検出処理ルーチンにおいて、前記CPU31は、まず
前記メモリ32から初期回転数RXSを読出し、その読
出した初期回転数RXSの値を基準として前記第一次下
限閾値RL1の値を補正する(S31)。即ち、本ルー
チンでは前記初期回転数RXSに対して95.5%の回
転数が第二次下限閾値RL2として設定される。ここ
で、前記第一次下限閾値RL1を第二次下限閾値RL2
に補正するのは、気泡発生浴槽11の運転継続に伴い循
環ポンプ14を駆動するモータMが発熱すると、同モー
タMのフェライトマグネットが磁力変化を起こして当該
モータMの出力特性に変化を与えるからである。
【0041】即ち、図9に示すように、気泡発生浴槽1
1の運転時間経過と共に前記モータMの発熱に伴う温度
上昇の影響を受け、モータMの出力特性が温度上昇に連
れるように変動し、その結果、CPU31で算出される
前記回転数RXも時間の経過と共に漸増する傾向を示
す。そのため、本ルーチンにおいては、運転異常状態の
うち過負荷運転状態の検出基準たる下限回転数を前記磁
力変化に基づくモータ出力変動等にも対処すべく、当該
下限回転数に対応した下限閾値RLの値を第一次下限閾
値RL1から第二次下限閾値RL2へ緩和する補正を行
っている。なお、本ルーチンでは上限回転数に対応した
上限閾値RHに関しては補正を行っていないが、これは
上限閾値RHは軽負荷運転状態の検出基準として使用さ
れるものであり、この軽負荷運転状態は前記磁力変化の
影響が過負荷運転状態の場合よりも大きくないことによ
る。
【0042】前記ステップS31での下限閾値RLに関
する補正処理が終了すると、CPU31は、本ルーチン
(第二回目の運転異常検出処理ルーチン)に移行してか
ら所定時間T2(例えば、5分間)未経過か否かを判定
する(S32)。そして、その判定結果が肯定、即ち、
本ルーチン移行後未だ5分経過前であると判断すると、
当該判断時点におけるパルスジェネレータ35からの回
転信号rXに基づきモータMの回転数RXを算出し、当
該回転数RXが第一次上限閾値RH1以下であるか否か
を判定する(S33)。
【0043】そして、その判定結果が肯定、即ち、当該
判断時点での回転数RXが第一次上限閾値RH1以下で
ある場合、CPU31は、次に、当該回転数RXが第二
次下限閾値RL2以上であるか否かを判定する(S3
4)。そして、その判定結果が肯定、即ち、当該判断時
点での回転数RXが第二次下限閾値RL2以上である場
合、CPU31は、前記運転スイッチ22がオフ操作さ
れたか否かを判定する(S35)。
【0044】そして、その判定結果が否定の場合、即
ち、運転スイッチ22がオン状態のままである場合に
は、前記所定時間T2(5分間)が経過するまで、前記
ステップS32〜S35の処理を繰り返し行う。一方、
前記ステップS35の判定結果が肯定の場合、即ち、運
転スイッチ22がオン状態から押下操作されてオフ状態
とされた場合は、モータMの駆動を停止させ(S3
6)、本ルーチンの処理を終了する。
【0045】なお、前記ステップS33の判定結果が否
定の場合、即ち、前記判断時点での回転数RXが第一次
上限閾値RH1を越えている場合は、モータMが軽負荷
運転状態にあると判断し、前述した図5のアラーム表示
処理ルーチンに処理を移行する。そして、操作パネル2
0上の軽負荷運転アラーム表示ランプ25等を点滅させ
る(S11)と共に、制御用マイコン30から新たな制
御指令C1を出力して前記開閉スイッチをオフさせるこ
とにより、モータMの駆動を停止させ(S12)、本ル
ーチンの処理を終了する。
【0046】また、前記ステップS34の判定結果が否
定の場合、即ち、前記判断時点での回転数RXが第二次
下限閾値RL2未満である場合は、モータMが過負荷運
転状態にあると判断し、前述した図5のアラーム表示処
理ルーチンに処理を移行する。そして、操作パネル20
上の過負荷運転アラーム表示ランプ26等を点滅させる
(S11)と共に、制御用マイコン30から新たな制御
指令C1を出力して前記開閉スイッチをオフさせること
により、モータMの駆動を停止させ(S12)、本ルー
チンの処理を終了する。一方、前記ステップS32の判
定結果が否定、即ち、本ルーチンへ移行後5分経過した
と判断すると、図8に示す第三回目の運転異常検出処理
ルーチンに処理を移行する。
【0047】さて、図8に示すように第三回目の運転異
常検出処理ルーチンにおいて、前記CPU31は、まず
前記メモリ32から初期回転数RXSを読出し、その読
出した初期回転数RXSの値を基準として前記第二次下
限閾値RL2の値を補正する(S41)。即ち、本ルー
チンでは前記初期回転数RXSに対して96%の回転数
が第三次下限閾値RL3として設定される。なお、前記
第二次下限閾値RL2を第三次下限閾値RL3に補正す
るのは、前記した第二回目の運転異常検出処理ルーチン
のステップS31で補正した場合と同様の理由による。
従って、本ルーチンにおいても軽負荷運転状態を検出す
る基準となる上限回転数に対応した上限閾値RHについ
ては第一次上限閾値RH1のままである。
【0048】さて、前記ステップS41での下限閾値R
Lに関する補正処理が終了すると、CPU31は、本ル
ーチン(第三回目の運転異常検出処理ルーチン)に移行
してから所定時間T3(例えば、5分間)未経過か否か
を判定する(S42)。そして、その判定結果が肯定、
即ち、本ルーチン移行後未だ5分経過前であると判断す
ると、当該判断時点におけるパルスジェネレータ35か
らの回転信号rXに基づきモータMの回転数RXを算出
し、当該回転数RXが第一次上限閾値RH1以下である
か否かを判定する(S43)。
【0049】そして、その判定結果が肯定、即ち、当該
判断時点での回転数RXが第一次上限閾値RH1以下で
ある場合、CPU31は、次に、当該回転数RXが第三
次下限閾値RL3以上であるか否かを判定する(S4
4)。そして、その判定結果が肯定、即ち、当該判断時
点での回転数RXが第三次下限閾値RL3以上である場
合、CPU31は、前記運転スイッチ22がオフ操作さ
れたか否かを判定する(S45)。
【0050】そして、その判定結果が否定の場合、即
ち、運転スイッチ22がオン状態のままである場合に
は、前記所定時間T3(5分間)が経過するまで、前記
ステップS42〜S45の処理を繰り返し行う。一方、
前記ステップS45の判定結果が肯定の場合、即ち、運
転スイッチ22がオン状態から押下操作されてオフ状態
とされた場合は、モータMの駆動を停止させ(S4
6)、本ルーチンの処理を終了する。
【0051】なお、前記ステップS43の判定結果が否
定の場合、即ち、前記判断時点での回転数RXが第一次
上限閾値RH1を越えている場合は、モータMが軽負荷
運転状態にあると判断し、前述した図5のアラーム表示
処理ルーチンに処理を移行する。そして、操作パネル2
0上の軽負荷運転アラーム表示ランプ25等を点滅させ
る(S11)と共に、制御用マイコン30から新たな制
御指令C1を出力して前記開閉スイッチをオフさせるこ
とにより、モータMの駆動を停止させ(S12)、本ル
ーチンの処理を終了する。
【0052】また、前記ステップS44の判定結果が否
定の場合、即ち、前記判断時点での回転数RXが第三次
下限閾値RL3未満である場合は、モータMが過負荷運
転状態にあると判断し、前述した図5のアラーム表示処
理ルーチンに処理を移行する。そして、操作パネル20
上の過負荷運転アラーム表示ランプ26等を点滅させる
(S11)と共に、制御用マイコン30から新たな制御
指令C1を出力して前記開閉スイッチをオフさせること
により、モータMの駆動を停止させ(S12)、本ルー
チンの処理を終了する。
【0053】一方、前記ステップS42の判定結果が否
定、即ち、本ルーチンへ移行後5分経過したと判断する
と、CPU31は、制御用マイコン30から新たな制御
指令C1を出力して前記開閉スイッチをオフさせること
により、モータMの駆動を停止させる(S47)。そし
て次に、このモータMの駆動を停止させてから所定時間
T4(例えば、5分間)が経過したか否かを判定する
(S48)。この判定は肯定になるまで繰り返し行われ
る。そして、その判定結果が肯定、即ち、モータMの駆
動停止から5分経過したと判定すると、図4に示す前記
ステップS2に戻りモータMを再起動させ、以後、前述
したのと同様の処理が行われる。
【0054】但し、図9に示すように、このモータMの
再起動に伴う運転時(2回目の運転時)には、前記所定
時間T4だけ運転休止期間をおいたとしても、1回目の
運転中に温度上昇したモータMの熱は完全に消えていな
い。そのため、この2回目の運転開始時に算出されるモ
ータMの初期回転数RXSは1回目の運転開始時よりも
数値が大きくなる。従って、当該2回目運転開始時の初
期回転数RXSの値に基づき設定される上限閾値RH
(第二次上限閾値RH2)及び下限閾値RL(第四次下
限閾値RL4〜第六次下限閾値RL6)は、前記1回目
運転時の上限閾値RH(第一次上限閾値RH1)及び下
限閾値RL(第一次下限閾値RL1〜第三次下限閾値R
L3)よりも数値レベルが高くなるように補正される。
そして、かかる補正後の各閾値RH2,RL4〜RL6
を異常検出基準として当該2回目の運転中において運転
異常状態が検出処理される。
【0055】そして、図9に示すように、この2回目の
運転が終了(モータMが駆動停止)すると、同様に、所
定時間T4の運転休止期間をおいてモータMが再々起動
されて3回目の運転が開始される。すると、当該3回目
運転開始時の初期回転数RXSの値に基づき設定される
上限閾値RH(第三次上限閾値RH3)及び下限閾値R
L(第七次下限閾値RL7〜第九次下限閾値RL9)
が、前記2回目運転時の上限閾値RH(第二次上限閾値
RH2)及び下限閾値RL(第四次下限閾値RL4〜第
六次下限閾値RL6)よりも数値レベルが高くなるよう
に補正される。そして、かかる補正後の各閾値RH3,
RL7〜RL9を異常検出基準として当該3回目の運転
中において運転異常状態が検出処理される。そして、以
後、運転停止と運転開始が繰り返される毎に、同様の処
理が繰り返される。
【0056】従って、本実施形態の気泡発生浴槽11に
よれば以下のような効果を奏する。 (1)前記制御用マイコン30のCPU31は、気泡発
生浴槽11の運転中における運転異常検出処理ルーチン
(図6〜図8)において、異常検出基準となる上限閾値
RH及び下限閾値RLの値を経時的に補正するので、運
転中にモータMからの発熱に基づく温度変化の影響でモ
ータ特性が変化した場合にも、補正後の各閾値RH1〜
RH3,RL1〜RL3により運転異常判断を正確に行
うことができる。
【0057】(2)前記CPU31は、運転異常検出基
準となる上限閾値RH及び下限閾値RLの値を、モータ
M(循環ポンプ14)の起動後、所定時間T(上限閾値
RHの場合は20分又は下限閾値RLの場合は5分)経
過する毎に段階的に補正するので、気泡発生浴槽11の
運転時間経過に連れて次第に上昇するモータMの発熱に
基づく温度変化の影響に的確に対処することができる。
【0058】(3)前記CPU31は、モータM(循環
ポンプ14)の起動直後に検出した初期回転数RXSの
値を補正する際の基準値として各閾値RH,RLを補正
するので、運転停止状態時(つまり運転開始前)におけ
る温度環境を盛り込んだ閾値補正を行うことができ、予
め設定された値を補正基準とする場合に比して、運転異
常判断をより正確に行うことができる。
【0059】(4)前記モータMにはマグネットとして
希土類マグネットではなく、フェライトマグネットを利
用しているので、異常検出装置全体のコストを低減する
ことができる。
【0060】(5)前記CPU31は、第1〜第3回目
の各回運転異常検出処理ルーチンにおいて、上限閾値R
H及び下限閾値RLのうち下限閾値RLについては必ず
補正を行っているので、モータM(循環ポンプ14)の
回転数RXに基づき異常検出する際において前記温度変
化の影響が軽負荷運転状態時よりも深刻な過負荷運転状
態時の異常検出を正確に行うことができる。
【0061】次に、本発明の第2実施形態(駆動電流値
検出に基づく形態)を図10に基づき説明する。なお、
本実施形態は、気泡発生浴槽11の概略構成において前
記第1実施形態とは一部の相違点を除きほぼ同一構成に
なっている。また、前記第1実施形態ではCPU31が
運転異常状態を検出判断する際の基準としてモータM
(循環ポンプ14)の回転数を利用していたのに対し、
本実施形態ではモータM(循環ポンプ14)の駆動電流
値を異常検出の判断基準として利用している点で相違し
ている。そのため、以下では、前記第1実施形態と相違
する点に関して主に説明することとし、第1実施形態と
同一構成の部分については同一符号を付すことにして重
複説明は省略する。
【0062】さて、本実施形態では、気泡発生浴槽11
の概略構成において、第1実施形態がモータMのモータ
軸34に実装していたパルスジェネレータ35(図3参
照)と、駆動基板33と制御用マイコン30の間を接続
していた信号線18(図3参照)が設けられていない。
その代わりに、本実施形態では、図3に示すモータMの
駆動基板33に図示しない電流検出回路が設けられ、こ
の電流検出回路によりモータMの駆動電流値(循環ポン
プ14の駆動電流値でもある)を検出するようになって
いる。
【0063】また、前記駆動基板33と制御用マイコン
30との間には図1及び図3に二点鎖線で示す信号線3
6が設けられ、この信号線36を介して前記電流検出回
路で検出された電流値AX及び駆動電圧検出回路で検出
された駆動電圧値VXが駆動基板33から制御用マイコ
ン30へ入力されるようになっている。そして、これら
の電流値AX及び駆動電圧値VXに関する入力信号に基
づいて制御用マイコン30のCPU31により以下に示
す各種の制御ルーチンが行われる。
【0064】即ち、本実施形態においても、気泡発生浴
槽11が運転停止状態から運転開始(モータ起動)され
る際、まず、前記第1実施形態の場合と同様に、図4に
示すステップS1,S2の処理が行われる。そして、次
のステップS3において、本実施形態では、回転信号r
Xではなく、前記電流値AXが制御用マイコン30に入
力されたか否かにより、気泡発生浴槽11の運転開始時
(1秒経過時)において前記モータM(及び循環ポンプ
14)が回転しているか否かを判定する。
【0065】そして、その判定結果が否定、即ち、電流
値AXが入力されていない場合には、モータMがロック
状態(即ち、回転していない状態)であると判断して、
図5に示すアラーム表示処理ルーチンの処理(S11,
S12)が行われる。一方、前記ステップS3での判定
結果が肯定、即ち、電流値AXが正常に入力されている
場合には、次のステップS4において初期駆動電流値A
XSが算出される。そして、この初期駆動電流値AXS
を補正基準として以後における各運転異常検出処理ルー
チンにおいて各閾値IH,ILが補正される。
【0066】即ち、図10に示すように、本実施形態で
は、各回運転時において第1〜第3回目の各回運転異常
検出処理ルーチン毎に補正される閾値が上限閾値IHと
されており、下限閾値ILについては各回運転時毎に補
正するようにしている。この点、前記第1実施形態と
は、補正する頻度が上限閾値(RH,IH)及び下限閾
値(RL,IL)で逆になっているが、これは駆動電流
値IXを異常判断基準とする場合、過負荷運転状態と判
断する際の閾値は上限閾値IHとなり、軽負荷運転状態
と判断する際の閾値が下限閾値ILとなることによる。
なお、その他の点では、異常検出基準として回転数RX
でなく駆動電流値AXを利用している以外は、前記第1
実施形態の場合と同様の構成であり、その作用効果も同
一である。
【0067】なお、前記各実施形態は以下のような別例
に変更して具体化してもよい。 ・ 前記第1及び第2の各実施形態では、気泡発生浴槽
11の運転中において所定時間T(5分または20分)
経過する毎に上限閾値RH,IH及び下限閾値RL,I
Lを段階的に上昇させるように補正していたが、各閾値
RH,IH,RL,ILを時間経過に比例した無段階的
に上昇するように補正してもよい。
【0068】・ 前記各実施形態では、気泡発生浴槽1
1の運転中において等時間間隔(5分または20分)毎
に上限閾値RH,IH及び下限閾値RL,ILを各々補
正していたが、例えば、1回目は6分経過時、2回目は
5分経過時、3回目は4分経過時というように、不等時
間間隔毎に補正するようにしてもよい。
【0069】・ 前記各実施形態では、当該回の運転異
常検出処理ルーチンに移行してから所定時間T(5分)
経過後に運転異常状態か否かを判定していたが、各回の
運転異常検出処理ルーチンにおいて最初のモータM(循
環ポンプ14)の起動がされてからの経過時間(T1,
T1+T2,T1+T2+T3等)を運転異常検出の判
定タイミングとしてもよい。
【0070】・ 前記各実施形態では、補正基準値を初
期回転数RXS又は初期駆動電流値IXSとしていた
が、前回の異常検出処理ルーチンでの閾値(RL1,I
H1等)を補正基準としてもよい。
【0071】・ 前記各実施形態では、上限及び下限の
両閾値のうち、第1実施形態では下限閾値RLのみを、
また第2実施形態では上限閾値IHのみを、それぞれ各
回の運転異常検出処理ルーチンで所定時間T毎に補正す
るようにしていたが、各実施形態において他方の閾値
(RH,IL)のみを又は両方の閾値(RH,RL,I
H,IL)を補正するようにしてもよい。
【0072】・ 前記各実施形態では、モータMのマグ
ネットとしてフェライトマグネットを使用していたが、
フェライトマグネットに代えて希土類マグネット等の他
種のマグネットを使用してもよい。
【0073】・ 前記各実施形態では、各回の運転時又
は各回の運転異常検出処理ルーチン毎に各閾値RH,R
L,IH,ILをその都度補正していたが、予め値の大
きさが異なる複数の閾値からなる閾値群を設定してメモ
リ32に記憶しておき、前記モータMの起動後所定時間
T経過する毎に、前記閾値群の各閾値のうちから対応す
る閾値を運転異常状態の判断基準に順次適用するように
してもよい。
【0074】・ なお、前記気泡発生浴槽11の噴流形
態のうち、間欠モード運転やゆらぎモード運転時の噴流
形態では、例えば、モータMへの印加電圧値が所定値
(例えば、26V)以上の場合を第1領域とする一方、
初手位置所定値未満の場合を第2領域として、第1及び
第2の両領域において適用される各閾値(RH,RL,
IH,IL)を別々にしてもよい。
【0075】・ 前記各実施形態では、浴槽本体13内
へ気泡混じりの浴湯を噴出する態様の気泡発生浴槽11
における運転異常検出装置に具体化したが、気泡の混じ
らない普通の浴湯を噴出する態様の循環浴槽における運
転異常検出装置に具体化してもよい。
【0076】
【発明の効果】本願請求項1〜請求項11に記載の発明
によれば、循環浴槽の運転中において運転異常判断を正
確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 各実施形態における気泡発生浴槽の概略構成
図。
【図2】 同じく、操作パネルの概略を示す平面図。
【図3】 同じく、制御装置の概略を示す回路図。
【図4】 第1実施形態におけるモータ起動処理ルーチ
ンのフローチャート。
【図5】 同じく、アラーム表示処理ルーチンのフロー
チャート。
【図6】 同じく、第一回目の運転異常検出処理ルーチ
ンのフローチャート。
【図7】 同じく、第二回目の運転異常検出処理ルーチ
ンのフローチャート。
【図8】 同じく、第三回目の運転異常検出処理ルーチ
ンのフローチャート。
【図9】 同じく、モータの回転数値を示すグラフ。
【図10】 第2実施形態におけるモータの駆動電流値
を示すグラフ。
【符号の説明】
M…直流ブラシレスモータ、W…浴湯、RH,IH…上
限閾値、RL,IL…下限閾値、T…所定時間、RXS
…初期回転数、AXS…初期駆動電流値、11…気泡発
生浴槽、13…浴槽本体、14…循環ポンプ、15…吸
水管路、16…吐水管路、30…補正手段としての制御
用マイクロコントローラ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽本体に吸水管路及び吐水管路を介し
    て浴湯を循環させる循環ポンプがマグネットを使用した
    モータの駆動制御に基づいて回転駆動される運転中に、
    前記循環ポンプの回転数が予め設定した回転数に関する
    閾値を越えた場合を運転異常状態として検出するように
    した循環浴槽における運転異常検出装置において、 前記回転数に関する閾値を循環ポンプの運転中に経時的
    に補正する補正手段を備えた循環浴槽における運転異常
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、循環ポンプの起動後、
    所定時間経過する毎に、前記閾値を段階的に補正する請
    求項1に記載の循環浴槽における運転異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、循環ポンプの起動直後
    における初期回転数の値を補正基準として前記閾値を補
    正する請求項1又は請求項2に記載の循環浴槽における
    運転異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記マグネットは、フェライトマグネッ
    トである請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の
    循環浴槽における運転異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記閾値は運転正常状態での上限回転数
    に対応する上限閾値及び下限回転数に対応する下限閾値
    からなり、前記補正手段は上限閾値及び下限閾値のうち
    少なくとも何れか一方の閾値を補正するものである請求
    項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の循環浴槽にお
    ける運転異常検出装置。
  6. 【請求項6】 浴槽本体に吸水管路及び吐水管路を介し
    て浴湯を循環させる循環ポンプがマグネットを使用した
    モータの駆動制御に基づいて回転駆動される運転中に、
    前記ポンプの駆動電流値が予め設定した駆動電流値に関
    する閾値を越えた場合を運転異常状態として検出するよ
    うにした循環浴槽における運転異常検出装置において、 前記駆動電流値に関する閾値を循環ポンプの運転中に経
    時的に補正する補正手段を備えた循環浴槽における運転
    異常検出装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段は、循環ポンプの起動後、
    所定時間経過する毎に、前記閾値を段階的に補正する請
    求項6に記載の循環浴槽における運転異常検出装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は、循環ポンプの起動直後
    における初期駆動電流値を補正基準として前記閾値を補
    正する請求項6又は請求項7に記載の循環浴槽における
    運転異常検出装置。
  9. 【請求項9】 前記マグネットは、フェライトマグネッ
    トである請求項6〜請求項8のうち何れか一項に記載の
    循環浴槽における運転異常検出装置。
  10. 【請求項10】 前記閾値は運転正常状態での上限駆動
    電流値に対応する上限閾値及び下限駆動電流値に対応す
    る下限閾値からなり、前記補正手段は上限閾値及び下限
    閾値のうち少なくとも何れか一方の閾値を補正するもの
    である請求項6〜請求項9のうち何れか一項に記載の循
    環浴槽における運転異常検出装置。
  11. 【請求項11】 浴槽本体に吸水管路及び吐水管路を介
    して浴湯を循環させる循環ポンプがマグネットを使用し
    たモータの駆動制御に基づいて回転駆動される運転中
    に、前記循環ポンプの回転数又は駆動電流値が予め設定
    した閾値を越えた場合を運転異常状態として検出するよ
    うにした循環浴槽における運転異常検出装置において、 前記運転異常状態の検出基準として、値の大きさが異な
    る複数の閾値からなる閾値群を予め設定しておき、その
    閾値群の中から所定の閾値を、循環ポンプの起動後、所
    定時間経過する毎に順次適用して運転異常状態を検出す
    るようにした循環浴槽における運転異常検出装置。
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