JP2006262661A - 直流電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゼロクロス検出のばらつきを抑えて、常に高力率な状態で動作する直流電源装置を提供する。
【解決手段】フォトカプラ10からなるゼロクロス検出手段8を備えて、交流電源1を電源の半周期毎に少なくとも1回、リアクタ6を介してスイッチング手段7にて短絡・開放する直流電源装置において、ゼロクロス検出手段8から出力されるゼロクロス検出信号のパルス幅を検出し、予め第1の記憶手段9cに前記ゼロクロス検出信号のパルス幅毎に記憶されたゼロクロス補正時間に基いて得られるゼロクロス補正時間を用いて、スイッチング手段7を動作させるタイミングを補正することにより、フォトカプラ10のCTRばらつきによるゼロクロス検出手段8の検出タイミングばらつきを抑制して、交流電源1を短絡・開放する電源位相を一定に保つ。
【選択図】図1
【解決手段】フォトカプラ10からなるゼロクロス検出手段8を備えて、交流電源1を電源の半周期毎に少なくとも1回、リアクタ6を介してスイッチング手段7にて短絡・開放する直流電源装置において、ゼロクロス検出手段8から出力されるゼロクロス検出信号のパルス幅を検出し、予め第1の記憶手段9cに前記ゼロクロス検出信号のパルス幅毎に記憶されたゼロクロス補正時間に基いて得られるゼロクロス補正時間を用いて、スイッチング手段7を動作させるタイミングを補正することにより、フォトカプラ10のCTRばらつきによるゼロクロス検出手段8の検出タイミングばらつきを抑制して、交流電源1を短絡・開放する電源位相を一定に保つ。
【選択図】図1
Description
本発明は、交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換して負荷に供給する直流電源装置に関するものである。
従来、交流電源の電圧を直流電圧に変換して負荷へ供給する直流電源装置として、交流電源のゼロクロス点を検出し、交流電源のゼロクロス点付近で、交流電源をリアクタを介して一定時間短絡することで力率を改善しつつ、高い直流出力電圧を得ることができるものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された従来の直流電源装置の構成を示すものである。図10に示すように、従来の直流電源装置は、交流電源1と、交流電源1からの交流電圧を整流する第1のダイオードブリッジ31と、平滑用コンデンサ32,33,34とを備えて倍電圧整流回路を構成している。さらに、交流電源1の両端には、リアクタ6を介して第2のダイオードブリッジ35およびスイッチング素子36が接続されている。
また交流電源1の両端には、ゼロクロス検出手段8が具備されており、力率改善手段37は、交流電源1の半周期毎に、ゼロクロス検出手段8によって交流電源1のゼロクロス点を検出し、ゼロクロス点から所定の時間だけスイッチング素子36をオンし、その後オフすることで、交流電源1からの入力電流の導通幅を拡大し、力率を改善するとともに、リアクタ6に蓄えられたエネルギーを平滑コンデンサ32,33,34へ供給することで、倍電圧整流回路よりも高い直流出力電圧を得ることができる。
ゼロクロス検出手段8では一般に、安価な構成とするために、交流電源1と制御手段9との間における絶縁のため、フォトカプラが用いられる。
また、特許文献1に記載の従来の直流電源装置は、インバータ回路21およびインバータ回路21により駆動される電動機22を負荷に備えており、インバータ回路21を制御するインバータ制御手段23におけるパルス幅変調制御信号のデューティ比に基いてスイッチング素子36の短絡開始時刻および短絡期間を決定することで、負荷状態に応じて力率を改善することができる。
特開平10−201248号公報
しかしながら、前記従来のゼロクロス検出手段8にフォトカプラを用いた回路では、ゼロクロス検出手段8より得られるゼロクロス検出信号は、信号の両エッジ間に交流電源1の真のゼロクロス点を内包する、有限の幅をもつパルス出力となる。一般にフォトカプラは、CTRとよばれる電流増幅率のばらつきが2〜3倍と大きいため、実際にパルス信号として得られるゼロクロス検出信号のエッジ検出タイミングと真のゼロクロス点間の時間は、数十μsから数百μs程度のばらつきを有する。
上記のばらつきは、交流電源1の半周期毎にリアクタ6を介して交流電源1を短絡・開放し、昇圧する上記方式の直流電源装置においては、スイッチング素子36を短絡する位相がずれる原因となる。その結果、直流電源装置の力率に影響を与え、場合によっては力率の低下をもたらす原因となる。特に電源半周期に複数回、交流電源1を短絡・開放する直流電源装置では、電源電圧の高い位相においてもスイッチング素子36を短絡・開放す
るため、位相のずれによって生じる力率低下の影響が大きくなりやすい。
るため、位相のずれによって生じる力率低下の影響が大きくなりやすい。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、かかるスイッチングタイミングの位相ずれによって生じる力率の低下を防止し、常に高力率を保つことができる直流電源装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の直流電源装置は、ゼロクロス検出手段から出力されるパルス信号状のゼロクロス検出信号のパルス幅を検出し、予め第1の記憶手段に、パルス幅に応じて記憶されたゼロクロス補正時間をもって、スイッチング手段の短絡・開放のタイミングを補正するものである。
また、本発明の直流電源装置は、ゼロクロス補正時間を、ゼロクロス検出手段からのパルス信号のパルス幅と、前記パルス幅毎に予め定められた比率の積によって算出され、前記比率は、前記パルス信号のパルス幅が広くなるほど、大きくなるように設定されるものである。
これにより、ゼロクロス検出手段におけるばらつきの主要因であるフォトカプラのばらつきを補正することができるため、交流電源の電源位相に正確にタイミングを合わせてスイッチング手段の短絡・開放を行うことができる。
また、本発明の直流電源装置は、ゼロクロス補正時間を記憶する記憶手段を備え、記憶手段に記憶された補正時間によってスイッチング手段の短絡・開放のタイミングを補正するものである。
これにより、ゼロクロス検出信号の終了タイミングよりも早いタイミングよりスイッチング素子を短絡開始することができる。
さらに、本発明の直流電源装置は、負荷に応じてスイッチング素子を短絡する動作を行わない動作モードを備え、短絡動作を行わない動作モード時において、ゼロクロス補正時間を算出し、算出したゼロクロス補正時間を記憶手段に記憶するものである。
本発明の直流電源装置は、ゼロクロス検出手段において、ゼロクロス補正時間を設けて、フォトカプラのばらつきによる影響を抑制することで、交流電源の真のゼロクロス点を正確に検出することができ、その結果、交流電源を常に最適な電源位相にて、リアクタを介して短絡・開放することができるため、直流電源装置の力率を常に高く維持することができる。
第1の発明は、フォトカプラを用いて、交流電源の半周期毎に、両エッジ間に交流電源の真のゼロクロス点を内包するパルス信号を出力するゼロクロス検出手段を備え、前記ゼロクロス検出手段より得られるパルス信号をトリガとして、前記交流電源を交流電源の半周期毎に少なくとも1回、リアクタを介してスイッチング手段によって短絡・開放させる直流電源装置において、ゼロクロス検出手段より得られるパルス信号のパルス幅を検出し、予め、第1の記憶手段内に記憶された、前記パルス信号のパルス幅に応じて定められたゼロクロス補正時間の関係を用いてゼロクロス補正時間を得て、前記ゼロクロス補正時間に基いて、前記スイッチング手段を短絡・開放させるタイミングを補正することによって、フォトカプラによるゼロクロス検出のばらつきを、ゼロクロス補正時間によって、交流電源の半周期毎に補正することができ、交流電源の決まった電源位相において、スイッチ
ング動作をすることができ、力率のばらつきを抑えて常に高い力率状態で動作させることができる。
ング動作をすることができ、力率のばらつきを抑えて常に高い力率状態で動作させることができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、ゼロクロス補正時間は、前記ゼロクロス検出手段からのパルス信号のパルス幅と、前記パルス幅毎に予め定められた比率の積によって算出され、前記比率は、前記パルス信号のパルス幅が広くなるほど、大きくなるように設定されることによって、フォトカプラのCTRばらつきに応じたオフ時間のばらつきまで補正することができるため、得られる力率のばらつきをより小さくした状態で動作させることが可能となる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、ゼロクロス補正時間を記憶する記憶手段を備え、前記交流電源の半周期毎に、第2の記憶手段に記憶されたゼロクロス補正時間によって、前記スイッチング手段を短絡・開放させるタイミングを補正することによって、ゼロクロス検出手段から出力されるパルス信号が終了するよりも早いタイミングから、スイッチング手段を短絡開始することができることから、交流電源の真のゼロクロス点から交流電源を短絡することによって、入力電流の導通幅を最大限に広げることができるため、さらに高力率な状態において、電源を動作させることが可能となる。
第4の発明は、特に第1〜3に記載のいずれか1つの発明において、直流電圧を供給する負荷の状況に応じて、交流電源の半周期毎に短絡させる動作を停止する動作モードを有し、短絡動作を停止する動作モード時において、前記ゼロクロス検出手段より得られるパルス信号より、ゼロクロス補正時間を求めて、得られたゼロクロス補正時間を前記第2の記憶手段に記憶することによって、実際に交流電源を短絡・開放する動作モードにおいて、ゼロクロス検出手段における処理内容を簡略化することができるため、制御に用いるマイコンに要する演算時間の高速性をさほど必要とせずに動作させることができ、より安価なシステムで、フォトカプラのばらつきを抑えて力率を高く維持することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における直流電源装置の構成を示すものである。図1に示すように、本発明の直流電源装置は、交流電源1の交流電圧を整流する整流回路2と、整流回路2の一方の交流入力端から整流回路2の各々の直流出力端との間にそれぞれ接続された第1のコンデンサ3、第2のコンデンサ4を備えており、整流回路2と、互いに直列に接続された第1のコンデンサ3と第2のコンデンサ3とによって倍電圧整流回路を構成し、負荷5へ直流電圧を供給している。
図1は、本発明の第1の実施の形態における直流電源装置の構成を示すものである。図1に示すように、本発明の直流電源装置は、交流電源1の交流電圧を整流する整流回路2と、整流回路2の一方の交流入力端から整流回路2の各々の直流出力端との間にそれぞれ接続された第1のコンデンサ3、第2のコンデンサ4を備えており、整流回路2と、互いに直列に接続された第1のコンデンサ3と第2のコンデンサ3とによって倍電圧整流回路を構成し、負荷5へ直流電圧を供給している。
さらに、交流電源1と整流回路2の交流入力端との間にはリアクタ6が接続され、交流電源1がリアクタ6を介して短絡されるように、ダイオードブリッジやMOSFET・IGBTなどから構成される双方向性のスイッチング手段7が設けられる。
また、交流電源1の両端には、交流電源1のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段8が接続され、ゼロクロス検出手段8にて検出されたゼロクロス点をトリガとして、マイコン等で構成される制御手段9は、制御手段9内に設けられたタイミング補正手段9aによって、タイミングを補正した後、駆動信号生成手段9bにおいて、スイッチング手段7を駆動する駆動信号を生成し、電源半周期毎に少なくとも1回スイッチング手段7を短絡・開放する。
図2にゼロクロス検出手段8の具体的な回路の一例を示す。ゼロクロス検出手段8と、
制御手段9との間の絶縁には、フォトカプラ10が用いられる。フォトカプラ10の一次側は、フォトカプラ10を駆動するのに必要な入力電流が得られるように数十kΩ程度の抵抗11を介して交流電源1に接続される。
制御手段9との間の絶縁には、フォトカプラ10が用いられる。フォトカプラ10の一次側は、フォトカプラ10を駆動するのに必要な入力電流が得られるように数十kΩ程度の抵抗11を介して交流電源1に接続される。
なお、図2においてフォトカプラ10は、交流入力タイプのものを用いているが、直流入力タイプのフォトカプラを逆向きにして並列接続しても構わない。
フォトカプラ10の2次側は、制御手段9であるマイコンの入力ポートにて信号の検出ができるように、制御手段9に供給される直流電圧によってプルアップされる。
図3にゼロクロス検出信号とスイッチング手段の駆動信号との関係を表すタイミングチャートを示す。制御手段9は、ゼロクロス検出手段8から出力されるパルス状の信号である、ゼロクロス検出信号の開始エッジ(図3では立ち下がりエッジ)を検出したタイミングから、ゼロクロス検出信号のパルス幅に応じて、予め制御手段9内に記憶されているゼロクロス補正時間Trevと、負荷5に応じて定められた、真のゼロクロス点からスイッチング手段を短絡するまでの時間Tdとの和Tdr(=Trev+Td)だけ経過したタイミングよりスイッチング手段の短絡を開始し、負荷5の状態に応じてオン時間Twを調整する。
次にゼロクロス補正時間Trevの算出方法について記述する。予め、フォトカプラのCTR毎に、ゼロクロス検出信号のパルス幅と、ゼロクロス補正時間との関係を求めておき、この関係を制御手段9内の第1の記憶手段9cに記憶される。
図4(a)に、ゼロクロス検出信号のパルス幅に対するゼロクロス補正時間の関係を表す関係図を示す。制御手段9は、ゼロクロス検出手段8より得られたゼロクロス検出信号のパルス幅Tzより、第1の記憶手段9c内に予め記憶された図4(a)の関係に基いてゼロクロス補正時間Trevを求めることで、フォトカプラ10によるゼロクロスタイミングのずれを補正することができる。
以上のように、本発明は、ゼロクロス検出手段8における主要なばらつき要因であるフォトカプラのばらつきを、ゼロクロス検出手段8から出力されるゼロクロス検出信号のパルス幅に応じて補正することによって、力率のばらつきを抑えて常に高力率な動作を実現することができる。
特に、電源の半周期毎に複数回のスイッチングを行う直流電源装置においては、スイッチングを行う電源位相における電源電圧が高いために、スイッチングを行う電源位相のずれによる力率への影響は高くなるため、このような直流電源装置においてその効果はより大きくなる。
なお、上記のゼロクロス検出信号のパルス幅に対するゼロクロス補正時間の関係は、必要とされる補正時間の精度に応じて図4(b)のように階段状に設定しても構わない。
また、本実施の形態におけるゼロクロス検出手段8から出力されるパルス信号は、図2に示したように、交流電源1のゼロクロス付近でLo出力、その他でHi出力となる構成例を示したが、その出力側にトランジスタなどを設けて論理を反転させた場合についても、ゼロクロス検出手段8におけるばらつきは、フォトカプラ10のばらつきによる影響が支配的であり、同様の効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態の直流電源装置の構成は、図1に示した実施の形態1におけ
る構成と同じであるため、説明を省略する。本実施の形態の直流電源装置は、制御手段9において、ゼロクロス検出手段8から出力されるパルス信号のパルス幅を検出し、得られたパルス幅Tzに、予めパルス幅毎に定められた比率αを積算した値をゼロクロス補正時間Trev(=Tz×α)とするものである。
本発明の第2の実施の形態の直流電源装置の構成は、図1に示した実施の形態1におけ
る構成と同じであるため、説明を省略する。本実施の形態の直流電源装置は、制御手段9において、ゼロクロス検出手段8から出力されるパルス信号のパルス幅を検出し、得られたパルス幅Tzに、予めパルス幅毎に定められた比率αを積算した値をゼロクロス補正時間Trev(=Tz×α)とするものである。
図5は、ゼロクロス検出手段8から出力されるゼロクロス検出信号のパルス幅に対する比率αの関係を表す関係図である。図5に示すように、パルス幅毎に定められた比率αは、パルス幅Tzが大きくなるほど、大きくなるように設定される。一般にフォトカプラ10のオフ時のスイッチング速度は、オン時に比べて遅く、その速度は、電流増幅率であるCTRが大きいほど遅くなる。
図6に、CTRが高い場合のタイミングチャートを、図7にCTRが低い場合のタイミングチャートを示す。図6に示すように、フォトカプラ10のCTRが高い場合には、交流電源1の電源電圧が低い電源位相においてフォトカプラ10がオンするために、ゼロクロス検出手段8が出力するパルスの幅は狭くなる。また、フォトカプラ10のオフ時間が長くなるために、ゼロクロス検出手段8から出力されるゼロクロス検出信号パルスに対する交流電源1の真のゼロクロス点の位置は、相対的にパルスの手前側に近づく。
逆に図7のようにCTRが低い場合には、交流電源1の電源電圧が高い電源位相においてフォトカプラ10がオンするため、ゼロクロス検出信号のパルス幅は広くなる。さらに、フォトカプラ10のオフ時間が短くなるため、ゼロクロス検出信号パルスに対する交流電源1の真のゼロクロス点の位置は、相対的にパルスの後方(パルスの中央側)へ近づくことになる。
したがって、ゼロクロス検出手段8から得られるパルス幅Tzが広くなるほど、パルス幅Tzに対するゼロクロス補正時間Trevの比率αを高く設定することによって、フォトカプラ10のCTRばらつきによる影響を抑制することができ、精度よくゼロクロス検出手段10におけるタイミングばらつきを抑えて、常に高力率の動作状態において直流電源装置を運転することができる。
(実施の形態3)
図8に、本発明の実施の形態3における直流電源装置の構成を示す。本実施の形態における直流電源装置は、実施の形態1、2と同様に、交流電源1の交流電圧を整流する整流回路2と、整流回路2の一方の交流入力端から整流回路2の各々の直流出力端との間にそれぞれ接続された第1のコンデンサ3、第2のコンデンサ4を備えており、整流回路2と、互いに直列に接続された第1のコンデンサ3と第2のコンデンサ3とによって倍電圧整流回路を構成し、負荷5へ直流電圧を供給している。
図8に、本発明の実施の形態3における直流電源装置の構成を示す。本実施の形態における直流電源装置は、実施の形態1、2と同様に、交流電源1の交流電圧を整流する整流回路2と、整流回路2の一方の交流入力端から整流回路2の各々の直流出力端との間にそれぞれ接続された第1のコンデンサ3、第2のコンデンサ4を備えており、整流回路2と、互いに直列に接続された第1のコンデンサ3と第2のコンデンサ3とによって倍電圧整流回路を構成し、負荷5へ直流電圧を供給している。
さらに、交流電源1と整流回路2の交流入力端との間にはリアクタ6が接続され、交流電源1がリアクタ6を介して短絡されるように、ダイオードブリッジやMOSFET・IGBTなどから構成される双方向性のスイッチング手段7が設けられる。
また、交流電源1の両端には、交流電源1のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段8が接続されており、マイコン等で構成される制御手段9は、制御手段9内に設けられたタイミング補正手段9aによって、タイミングを補正した後、駆動信号生成手段9bにおいて、スイッチング手段7を駆動する駆動信号を生成し、電源半周期毎に少なくとも1回スイッチング手段7を短絡・開放する。
さらに、本発明における直流電源装置は、ゼロクロス検出手段8から出力されるゼロクロス検出信号のパルス幅から求められたゼロクロス補正時間Trevを記憶する第2の記
憶手段9dを備える。
憶手段9dを備える。
制御手段9は、第2の記憶手段9dに記憶されたゼロクロス補正時間Trevを、補正時間を求めたゼロクロスタイミングの次のゼロクロスタイミングにて、ゼロクロス検出信号の立ち下がりエッジ検出時刻から、真のゼロクロス点からの遅延時間Tdとゼロクロス補正時間Trevの合計時間Tdr経過後にスイッチング手段を短絡開始する。
ゼロクロス検出信号の開始エッジは、常に真のゼロクロス点よりも手前にあることから、上記のように、ゼロクロス補正時間Trevを記憶する第2の記憶手段9dを設け、第2の記憶手段9dに記憶されたゼロクロス補正時間Trevを用いることによって、ゼロクロス検出手段8から出力されるゼロクロス検出信号の終了時刻(立ち上がりエッジ検出時刻)よりも早いタイミングでスイッチング手段7をオンさせることができるため、入力電流の導通幅を最大限に広げることができ、フォトカプラ10によるばらつきを抑制し、かつ、直流電源装置をさらに高力率な状態に維持して運転をすることが可能となる。
(実施の形態4)
図9に、本発明の実施の形態4における直流電源装置の構成を示す。本発明における直流電源の構成は、実施の形態3と同様の構成であるため、説明を省略する。
図9に、本発明の実施の形態4における直流電源装置の構成を示す。本発明における直流電源の構成は、実施の形態3と同様の構成であるため、説明を省略する。
本実施の形態の直流電源装置は、その負荷に、インバータ21およびインバータ21によって駆動される電動機22を備えており、電動機22の停止中および電動機22が一定の速度に達するまでの間は、電動機22の駆動のために、直流電源装置の出力である直流電圧をさほど上げる必要がないため、交流電源1の電源半周期毎に行うスイッチング素子7の短絡動作を停止する動作モードを有している。
制御手段9は、上記のスイッチング手段7の短絡動作を停止する動作モード時においてのみ、第1の記憶手段9cに基いてゼロクロス検出手段8から出力されるゼロクロス検出信号のパルス幅よりゼロクロス補正時間Trevを求め、そのゼロクロス補正時間Trevを第2の記憶手段9cに記憶する。
負荷の電動機22が始動されて、一定の速度に到達すると、本発明の直流電源装置は、交流電源1の電源半周期毎に行うスイッチング手段7の短絡・開放動作を開始する。
スイッチング手段7の短絡・開放動作においては、真のゼロクロス点からパルスを出力したい時間Tdとゼロクロス補正時間Trevの合計時間Tdrだけ、ゼロクロス検出信号の開始エッジを検出するタイミングから経過したタイミングにおいてスイッチング手段7を短絡開始させる。
上記の制御を行うことにより、制御手段9であるマイコンは、ゼロクロス検出手段8のパルス幅測定およびゼロクロス補正時間Trevの演算を、交流電源1のゼロクロスタイミング毎に行う必要がなくなるため、マイコンに要求される処理能力やタイマの機能を簡略化することができ、したがって、安価な構成において、ゼロクロスタイミングのばらつきを抑えて常に高力率状態において電源を動作させることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる直流電源装置は、常に力率を高く維持した状態にて運転することができるため、特にコンセント容量の定格電流を最大限に利用する空気調和機を始めとして、ヒートポンプ給湯機や冷蔵庫や洗濯機などの電化製品への用途に適用できる。
1 交流電源
5 負荷
6 リアクタ
7 スイッチング手段
8 ゼロクロス検出手段
9 制御手段
9c 第1の記憶手段
9d 第2の記憶手段
10 フォトカプラ
5 負荷
6 リアクタ
7 スイッチング手段
8 ゼロクロス検出手段
9 制御手段
9c 第1の記憶手段
9d 第2の記憶手段
10 フォトカプラ
Claims (4)
- フォトカプラを用いて、交流電源の半周期毎に、両エッジ間に前記交流電源の真のゼロクロス点を内包するパルス信号を出力するゼロクロス検出手段を備え、前記ゼロクロス検出手段より得られるパルス信号をトリガとして、前記交流電源を前記交流電源の半周期毎に少なくとも1回、リアクタを介してスイッチング手段によって短絡・開放させる直流電源装置において、前記ゼロクロス検出手段より得られるパルス信号のパルス幅を検出し、予め、第1の記憶手段に記憶された、前記パルス信号のパルス幅とゼロクロス補正時間の関係を用いてゼロクロス補正時間を得て、前記ゼロクロス補正時間に基いて、前記スイッチング手段を短絡・開放させるタイミングを補正することを特徴とする直流電源装置。
- ゼロクロス補正時間は、ゼロクロス検出手段からのパルス信号のパルス幅と、前記パルス幅毎に予め定められた比率との積によって算出され、前記パルス信号のパルス幅が広くなるほど、前記比率が大きくなるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の直流電源装置。
- ゼロクロス検出手段より得られるパルス信号のパルス幅より得られたゼロクロス補正時間を記憶する第2の記憶手段を備え、交流電源の半周期毎に、前記第2の記憶手段に記憶されたゼロクロス補正時間によって、スイッチング手段を短絡・開放させるタイミングを補正することを特徴とする請求項1または2に記載の直流電源装置。
- 直流電圧を供給する負荷の状況に応じて、交流電源の半周期毎に短絡させる動作を停止する動作モードを有し、前記短絡動作を停止する動作モード時において、ゼロクロス検出手段より得られるパルス信号に基いてゼロクロス補正時間を求め、得られたゼロクロス補正時間を第2の記憶手段に記憶することを特徴とする請求項3に記載の直流電源装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016007088A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-14 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
CN112305055A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-02-02 | 华帝股份有限公司 | 一种燃气具的燃烧工况控制装置及控制方法 |
-
2005
- 2005-03-18 JP JP2005078896A patent/JP2006262661A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112305055A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-02-02 | 华帝股份有限公司 | 一种燃气具的燃烧工况控制装置及控制方法 |
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