JP5975956B2 - 給湯器及び給湯器における異常通知方法 - Google Patents

給湯器及び給湯器における異常通知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5975956B2
JP5975956B2 JP2013185399A JP2013185399A JP5975956B2 JP 5975956 B2 JP5975956 B2 JP 5975956B2 JP 2013185399 A JP2013185399 A JP 2013185399A JP 2013185399 A JP2013185399 A JP 2013185399A JP 5975956 B2 JP5975956 B2 JP 5975956B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
tank
water
threshold value
threshold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013185399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015052422A (ja
Inventor
慶 竹山
慶 竹山
服部 太郎
太郎 服部
耕司 松澤
耕司 松澤
一隆 鈴木
一隆 鈴木
崇大 牛島
崇大 牛島
博和 南迫
博和 南迫
真浩 秦
真浩 秦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013185399A priority Critical patent/JP5975956B2/ja
Priority to CN201420488271.1U priority patent/CN204063568U/zh
Publication of JP2015052422A publication Critical patent/JP2015052422A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5975956B2 publication Critical patent/JP5975956B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、給湯器における水回路の詰まりを検出する技術に関する。
特許文献1には、ヒートポンプ式の給湯器において、炭酸カルシウム等のスケール析出による水回路の詰まりを検出する方法について記載されている。
具体的には、特許文献1には、(1)水回路の水の流量変化を計測する方法、(2)水回路の水の圧力変化を計測する方法、(3)水回路におけるポンプの出力変化を計測する方法、(4)加熱能力の変化を計測する方法とが、詰まりを検出する方法として記載されている。
特開2004−116942号公報
(1)の方法では、水の流量を計測するためにフロースイッチやフローセンサ等の流量計測装置が必要であり、(2)の方法では、水の圧力を計測するために圧力スイッチや圧力センサ等の圧力計測装置が必要である。そのため、コストアップに繋がってしまう。
また、(2)の方法では、詰まりが発生していない場合であっても、水が温まり膨張することにより水回路内の水の圧力が高くなると、詰まりが発生したと誤検出してしまう恐れがある。また、誤検出しないように、検出に用いる閾値を緩めに設定すると、詰まりが発生している場合に検出が遅くなってしまう。検出が遅くなってしまうと、エネルギーを浪費してしまう。
(3)の方法は、水回路の圧力変化をポンプの出力変化により間接的に検出する方法である。そのため、(3)の方法では、(2)の方法と同様に、詰まりが発生したと誤検出してしまう恐れがある。また、誤検出しないように、検出に用いる閾値を緩めに設定すると、詰まりが発生している場合に検出が遅くなってしまう。
(4)の方法では、加熱能力を測定するために水の流量を計測する必要があり、(1)の方法と同様にフロースイッチやフローセンサ等の流量計測装置が必要となる。そのため、コストアップに繋がる。また、加熱能力は、例えばタンク内の水の温度が沸き上げ目標温度に近づいたら低くするなどの制御がされるのが一般的である。そのため、詰まりが発生していない場合であっても、制御により加熱能力が低くなると、詰まりが発生したと誤検出してしまう恐れがある。
この発明は、コストを抑えつつ、水回路の詰まりを適切に検出することを目的とする。
この発明に係る給湯器は、
水を加熱する加熱装置と、前記加熱装置で加熱された水を蓄えるタンクとが順次接続され、水が循環する水回路と、
前記タンクに蓄えられた水の温度であるタンク温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部が検出したタンク温度が単位時間当たりに上昇した温度である上昇温度を計測する上昇温度計測部と、
前記上昇温度計測部が計測した上昇温度が予め定められた第1閾値以下であり、かつ、前記タンク温度が沸き上げの目標温度よりも予め定められた第2閾値以上低いか否かを判定する判定部と、
前記上昇温度が前記第1閾値以下であり、かつ、前記タンク温度が前記目標温度よりも前記第2閾値以上低いと前記判定部が判定した場合、通知を出す通知部と
を備えることを特徴とする。
この発明に係る給湯器では、タンクに蓄えられた水の単位時間当たりの上昇温度と、タンクに蓄えられた水の温度と沸き上げ目標温度との温度差との2つの指標を用いる。そのため、第1閾値をきつめに設定しても、誤検出を少なく抑えることができる。
実施の形態1に係る温水システム100の構成図。 実施の形態1に係る温水システム100における冷媒及び水の流れを示す図。 実施の形態1に係る制御装置42の構成図。 実施の形態1に係る2次水回路28の詰まりを検出する処理のフローチャート。 冷媒回路14を循環する冷媒により、タンク26に蓄えられる水が直接加熱される構成を示す図。 実施の形態2に係る制御装置42の構成図。 実施の形態2に係る第1閾値を設定する処理のフローチャート。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る温水システム100の構成図である。
温水システム100は、ヒートポンプ装置10(熱源装置の一例)、給湯器20、暖房装置50を備える。
ヒートポンプ装置10は、圧縮機11、膨張弁12、熱交換器13を備える。
給湯器20は、熱交換器21、ヒータ22、熱交換器23(加熱装置の一例)、ポンプ24、ポンプ25と、タンク26等を備える。
圧縮機11と、熱交換器21と、膨張弁12と、熱交換器13とが順次配管により接続され、冷媒が循環する冷媒回路14が構成される。
熱交換器21と、ヒータ22と、熱交換器23と、ポンプ24とが順次配管により接続され、水が循環する1次水回路27が構成される。また、熱交換器23と、ポンプ25と、タンク26とが順次配管により接続され、水が循環する2次水回路28が構成される。
1次水回路27には、ヒータ22と熱交換器23との間に、三方弁29が設けられている。1次水回路27には、三方弁29から分岐して、途中に暖房装置50が接続され、熱交換器23とポンプ24との間の合流点30に合流する暖房回路31が接続されている。
1次水回路27には、合流点30とポンプ24との間に、水の流量を計測するフローセンサ32と、1次水回路27を流れるゴミ等を排出するストレーナ33とが設けられている。また、1次水回路27には、ヒータ22付近から分岐した配管に、1次水回路27の圧力を下げるための圧力逃し弁34、1次水回路27内の空気を抜くための空気抜き弁35、1次水回路27の余剰な水を一時的に蓄えるための膨張タンク36が接続されている。
2次水回路28には、熱交換器23とポンプ25との間に、炭酸カルシウム等のスケールを捕捉するスケール捕捉装置37が接続されている。
タンク26には、タンク26内に蓄えられた水を加熱するヒータ38と、シャワー等のサニタリー設備へ水を供給する供給口39と、タンク26内へ給水する給水口40とが設けられている。
温水システム100は、タンク26内に蓄えられた水の温度(タンク温度)を検出する温度センサaと、熱交換器23へ供給される水の温度(供給温度)を検出する温度センサbと、熱交換器21へ戻る水の温度(戻り温度)を検出する温度センサcと、外気温度を検出する温度センサdとを備える。
給湯器20は、タンク26内に蓄えられた水を何度まで温めるかを示す沸き上げ目標温度や、暖房により室温を何度まで暖めるかを示す室内目標温度等を設定するためのコントローラ41を備える。
また、給湯器20は、温度センサaによって検出されるタンク温度、温度センサdによって検出される外気温度、沸き上げ目標温度、室内目標温度等に基づき、加熱能力が適切になるように、圧縮機11、ポンプ24、ヒータ22等を制御する制御装置42を備える。制御装置42は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。
図2は、実施の形態1に係る温水システム100における冷媒及び水の流れを示す図である。図2において、実線矢印は冷媒回路14における冷媒の流れを示し、破線矢印は1次水回路27及び暖房回路31における水の流れを示し、一点鎖線矢印は2次水回路28における水の流れを示す。
冷媒回路14では、圧縮機11により高温・高圧となった冷媒は、熱交換器21へ流入する。熱交換器21へ流入した冷媒は、1次水回路27を循環する水と熱交換され凝縮して液冷媒となる。この際、1次水回路27を循環する水は加熱される。液冷媒は、膨張弁12を通り、膨張されて低温・低圧の気液二相冷媒となる。気液二相冷媒は、熱交換器13へ流入して、外気と熱交換され蒸発してガス冷媒となる。ガス冷媒は、再び圧縮機11に吸入され、高温・高圧となる。
1次水回路27では、熱交換器21で加熱された水は、ヒータ22へ流入する。ヒータ22では、熱交換器21での加熱が不足している場合に、さらに水が加熱される。ヒータ22から流出した水は、給湯運転時には三方弁29から熱交換器23へ流入し、暖房運転時には三方弁29から暖房回路31へ流れ暖房装置50へ流入する。
給湯運転時に熱交換器23へ流入した水は、2次水回路28を循環する水と熱交換され、冷却される。この際、2次水回路28を循環する水は加熱される。一方、暖房運転時に暖房装置50へ流入した水は、暖房装置50が設置された部屋の空気と熱交換され、冷却される。この際、暖房装置50が設置された部屋の空気は加熱される。
2次水回路28で冷却された水、又は、暖房装置50で冷却された水は、合流点30を経由し、ポンプ24を通り、再び熱交換器21へ流入する。
なお、ここでは、給湯運転と暖房運転とのどちらか一方のみが運転される場合について説明した。しかし、給湯運転と暖房運転とを同時運転することも可能である。この場合、ヒータ22から流出した水は、三方弁29で分岐して、一部が熱交換器23へ流入し、残りが暖房回路31へ流れ暖房装置50へ流入する。そして、熱交換器23へ流入し、2次水回路28を循環する水と熱交換された水と、暖房装置50へ流入し、部屋の空気と熱交換された水とは、合流点で合流して、再び熱交換器21へ流入する。
2次水回路28では、熱交換器23で加熱された水は、ポンプ25を通り、タンク26の上部へ流入する。また、タンク26の下部から、タンク26内に蓄えられた水が流出して、熱交換器23へ流入する。なお、タンク26内に蓄えられた水の温度が低い場合に、補助的にヒータ38により、タンク26内に蓄えられた水が加熱される。
1次水回路27及び2次水回路28では、水が循環するため、炭酸カルシウム等のスケールが析出する。すると、スケールが回路に詰まり、流路が狭くなってしまう場合がある。流路が狭くなってしまうと、循環する水の流量が減り、加熱能力が低下してしまう。また、熱交換器21,23として、プレート式熱交換器を用いている場合等には、熱交換器21,23内の一部の流路が詰まり、熱交換面積が減少してしまい、加熱能力が低下してしまう。そのため、詰まりが発生していないときよりも、沸き上げ目標温度や室内目標温度まで加熱するために、長い時間ヒートポンプ装置10を運転させることが必要となる。その結果、エネルギー消費が多くなってしまう。
図1に示す構成では、1次水回路27には、フローセンサ32が設けられている。そのため、特許文献1の水の流量変化を計測する方法等により詰まりを検出することが可能である。
一方、2次水回路28には、フローセンサは設けられていない。2次水回路28にもフローセンサを設ければ、容易に詰まりを検出することが可能となる。しかし、2次水回路28にフローセンサを設けることはコストアップに繋がってしまう。また、フローセンサ等を設けず、特許文献1に記載された、ポンプ25の出力変化を計測する方法を適用して、詰まりを検出することも考えられる。しかし、詰まりが発生したと誤検出してしまう恐れや、詰まりが発生している場合に検出が遅くなってしまう恐れがある。
ここで、2次水回路28には、スケール捕捉装置37が設けられている。スケール捕捉装置37によって、スケールが析出してもすぐに捕捉されるため、スケールが大きく成長することが防止され、詰まりが生じづらい。しかし、時間の経過とともに、スケール捕捉装置37に多くのスケールが付着してしまい、スケール捕捉装置37部分で流路が詰まってしまう場合がある。
また、熱交換器23として、プレート式熱交換器を用いている場合、プレート式熱交換器内の流路はとても狭いため、スケール捕捉装置37が設けられていたとしても、プレート式熱交換器内の流路が詰まってしまう恐れがある。
実施の形態1に係る温水システム100では、制御装置42が温度センサaによって検出されるタンク温度を利用して、2次水回路28の詰まりを適切に検出する。
2次水回路28に詰まりが発生すると、タンク26内に蓄えられた水を加熱する加熱能力が低下する。そのため、タンク26内に蓄えられた水の単位時間当たりの上昇温度が小さくなる。単位時間とは、予め定められた5分、30分等の時間であるが、何時間であっても構わない。そこで、制御装置42は、単位時間当たりの上昇温度が小さくなったことにより、詰まりが発生したことを検出する。
しかし、タンク温度が沸き上げ目標温度に近づくと、タンク26内に蓄えられた水を加熱する加熱能力を抑えた運転となる。そのため、単位時間当たりの上昇温度だけで、詰まりが発生したか否かを判定してしまうと、詰まりが発生していない場合にも、詰まりが発生したと誤検出してしまう恐れがある。
そこで、制御装置42は、単位時間当たりの上昇温度が小さくなったことに加え、タンク温度が沸き上げ目標温度に近づいていないことにより、詰まりが発生したことを検出する。
なお、1次水回路27で詰まりが発生した場合にも、タンク26内に蓄えられた水を加熱する加熱能力が低下し、単位時間当たりの上昇温度が小さくなる。そこで、ここでは、前提として、1次水回路27の詰まりは、フローセンサ32により計測される流量変化等により検出されるようになっているものとする。そして、1次水回路27に詰まりが発生していない場合に、2次水回路28の詰まりの検出処理が実行されるものとする。
図3は、実施の形態1に係る制御装置42の構成図である。なお、制御装置42には、上述した通り圧縮機11等を制御する機能もあるが、図3では簡単のため2次水回路28の詰まりを検出するための構成のみを示す。
制御装置42は、温度検出部421、上昇温度計測部422、判定部423、通知部424を備える。
図4は、実施の形態1に係る2次水回路28の詰まりを検出する処理のフローチャートである。図4に示す処理は、1次水回路27に詰まりが発生していない場合に実行される。
(S11:第1温度検出工程)
温度検出部421は、温度センサaによりタンク温度を検出する。
(S12:第2温度検出工程)
温度検出部421は、S11でタンク温度を検出してから単位時間が経過すると、再び温度センサaによりタンク温度を検出する。
(S13:上昇温度計測工程)
上昇温度計測部422は、S11で検出されたタンク温度と、S12で検出されたタンク温度とから、タンク温度が単位時間当たりに上昇した温度である上昇温度を計測する。
(S14:判定工程)
判定部423は、S13で計測された上昇温度が予め定められた第1閾値以下であり、かつ、S11で検出されたタンク温度が沸き上げ目標温度よりも予め定められた第2閾値以上低いか否かを判定する。
判定部423は、上昇温度が第1閾値以下であり、かつ、タンク温度が沸き上げ目標温度よりも第2閾値以上低いと判定した場合(S14でYES)、処理をS15へ進め、他の場合(S14でNO)、処理を終了する。
(S15:通知工程)
通知部424は、詰まりが発生したとする異常を利用者へ通知する。
例えば、通知部424は、コントローラ41の表示部にエラーコード等を表示することにより、異常を通知する。もちろん、これに限らず、給湯器20に設けられたランプを点灯させることにより、異常を通知してもよいし、音を出すことにより、異常を通知してもよい。また、利用者のPC(Personal Computer)や携帯端末等へ無線LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、エラーコード等を送信することにより、異常を通知してもよい。
利用者は、詰まりが発生したとする異常が通知された場合、スケール捕捉装置37や熱交換器23を交換すること等により、2次水回路28の詰まりを解消することができる。詰まりを解消することにより、エネルギーを無駄に消費する状態を解消することができる。
S14で用いる第1閾値、第2閾値は、工場出荷時等、図4に示す処理の開始前に、制御装置42のメモリ等に設定されるものである。
第1閾値は、ヒートポンプ装置10の性能、熱交換器21,23の性能、タンク26のサイズ等の様々な要因によって適切な値が異なる。また、第1閾値の設定によって、誤検出の発生度合いや、どの程度の詰まりを検出可能とするか等が変わってしまう。そのため、例えば、第1閾値は、実際に2次水回路28に詰まりを発生させる試験が行われ、適切な値が設定される。
また、第2閾値は、タンク温度と沸き上げ目標温度との関係に基づき、圧縮機11等をどのように制御するかによって適切な値が異なる。つまり、例えば、タンク温度が沸き上げ目標温度よりも2度以上低ければ、タンク26内に蓄えられた水を加熱する加熱能力を変更しないような制御であれば、第2閾値を2度としておけば、誤検知を防止することができる。したがって、第2閾値は、圧縮機11等をどのように制御するかに応じて適切な値が設定される。
制御装置42は、単位時間当たりの上昇温度が小さくなったことだけでなく、タンク温度が沸き上げ目標温度に近づいていないことも見て、詰まりを検出している。そのため、第1閾値をきつめの値としても、省エネルギー化のためにタンク26内に蓄えられた水を加熱する加熱能力を落として運転していることを、詰まりが発生したこととして誤検出することがない。つまり、第1閾値をきつめの値としても、誤検出が発生する可能性が低い。第1閾値をきつめの値とするとは、詰まりが発生していない通常時における、単位時間当たりの上昇温度よりも少しだけ小さい値を、第1閾値とするということである。
以上のように、実施の形態1に係る温水システム100は、タンク26に蓄えられた水の単位時間当たりの上昇温度と、タンク26に蓄えられた水の温度と沸き上げ目標温度との温度差との2つの指標に基づき、詰まりを検出する。そのため、適切に2次水回路28の詰まりを検出することが可能である。また、2次水回路28にフローセンサ等を追加する必要はないため、コストアップになることもない。
なお、上記説明では、1次水回路27は水が循環する回路であるとした。しかし、1次水回路27は、水ではなく、例えばブライン等の流体が循環する回路であってもよい。
また、上記説明では、ヒートポンプ装置10を熱源装置として用いた。しかし、ヒートポンプ装置10に代えて、ボイラ等を熱源装置として用いてもよい。
また、上記説明では、温水システム100は、冷媒回路14を循環する冷媒により、タンク26に蓄えられる水が直接加熱されず、冷媒回路14を循環する冷媒により、1次水回路27を循環する水が加熱され、1次水回路27を循環する水により、タンク26に蓄えられる水が直接加熱される構成であった。
しかし、図5に示すように、冷媒回路14を循環する冷媒により、タンク26に蓄えられる水が直接加熱される構成であっても、上述した詰まりの検出方法を適用して、水回路27の詰まりを検出することは可能である。
実施の形態2.
実施の形態2では、2次水回路28の詰まりをより適切に検出する方法について説明する。
実施の形態2では、実施の形態1と同じ部分については説明を省略し、実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態1では、第1閾値は、工場出荷時等、図4に示す処理の開始前に、制御装置42のメモリ等に設定されるとした。
実施の形態2では、例えば、温水システム100の初期運転時に、第1閾値を設定し、初期運転時と同じ加熱能力下において、2次水回路28の詰まりの検出処理を実行する。
図6は、実施の形態2に係る制御装置42の構成図である。図6では、図3と同様に、2次水回路28の詰まりを検出するための構成のみを示す。
図6に示す制御装置42は、図3に示す制御装置42が備える構成に加え、閾値設定部425を備える。
図7は、実施の形態2に係る第1閾値を設定する処理のフローチャートである。図7に示す処理は、初期運転時等、2次水回路28に詰まりが発生していない場合に実行される。
(S21:加熱能力計測工程)
閾値設定部425は、加熱能力を計測する。
ここでの加熱能力とは、熱交換器23で2次水回路28を循環する水を加熱する能力のことである。この加熱能力は、温度センサbによって計測される供給温度(b)と、温度センサcによって計測される戻り温度(c)と、フローセンサ32によって計測される流量(f)とから、(b−c)×fによって計算することができる。
(S22:第1温度検出工程)
温度検出部421は、温度センサaによりタンク温度を検出する。
(S23:第2温度検出工程)
温度検出部421は、S22でタンク温度を検出してから単位時間が経過すると、再び温度センサaによりタンク温度を検出する。
(S24:上昇温度計測工程)
上昇温度計測部422は、S22で検出されたタンク温度と、S23で検出されたタンク温度とから、タンク温度が単位時間当たりに上昇した温度である上昇温度を計測する。
(S25:閾値設定工程)
閾値設定部425は、S24で計測された上昇温度を初期上昇温度として、初期上昇温度よりも第3閾値だけ低い温度を第1閾値に設定する。
(S26:閾値記憶工程)
閾値設定部425は、S21で計測した加熱能力とともに、S25で設定した第1閾値をメモリに記憶する。
そして、制御装置42は、メモリに記憶された加熱能力と同じ加熱能力のときに、図4に示す処理を実行して、2次水回路28の詰まりを検出する。
例えば、制御装置42は、2次水回路28の詰まりを検出するために、メモリに記憶された加熱能力と同じ加熱能力となるように一時的に制御して、図4に示す処理を実行してもよい。また、制御装置42は、メモリに記憶された加熱能力と同じ加熱能力となった場合に、図4に示す処理を実行するようにしてもよい。
以上のように、実施の形態2に係る温水システム100は、詰まりの発生していないときの上昇温度に基づき第1閾値を設定し、第1閾値を設定したときと同じ加熱能力のときに詰まりの検出処理を実行する。そのため、詰まりの検出処理の実行時の加熱能力が、外気温度等の何らかの要因により想定と異なることにより、誤検知してしまうことを防止できる。
S25で用いる第3閾値は、工場出荷時等、図7に示す処理の開始前に、制御装置42のメモリ等に設定されるものである。
第3閾値は、第1閾値と同様に、ヒートポンプ装置10の性能、熱交換器21,23の性能、タンク26のサイズ等の様々な要因によって適切な値が異なる。また、第3閾値の設定によって、誤検出の発生度合いや、どの程度の詰まりを検出可能とするか等が変わってしまう。そのため、例えば、第3閾値は、実際に2次水回路28に詰まりを発生させる試験が行われ、適切な値が設定される。
10 ヒートポンプ装置、11 圧縮機、12 膨張弁、13 熱交換器、20 給湯器、21 熱交換器、22 ヒータ、23 熱交換器、24 ポンプ、25 ポンプ、26 タンク、27 1次水回路、28 2次水回路、29 三方弁、30 合流点、31 暖房回路、32 フローセンサ、33 ストレーナ、34 圧力逃し弁、35 空気抜き弁、36 膨張タンク、37 スケール捕捉装置、38 ヒータ、39 供給口、40 給水口、41 コントローラ、42 制御装置、421 温度検出部、422 上昇温度計測部、423 判定部、424 通知部、425 閾値設定部、a,b,c,d,f 温度センサ。

Claims (4)

  1. 水を加熱する加熱装置と、前記加熱装置で加熱された水を蓄えるタンクとが順次接続され、水が循環する水回路と、
    前記タンクに蓄えられた水の温度であるタンク温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部が検出したタンク温度が単位時間当たりに上昇した温度である上昇温度を計測する上昇温度計測部と、
    所定のタイミングに前記上昇温度計測部が計測した上昇温度である初期上昇温度よりも低い温度を第1閾値として、前記上昇温度計測部が計測した上昇温度が前記第1閾値以下であり、かつ、前記タンク温度が沸き上げの目標温度よりも予め定められた第2閾値以上低いか否かを判定する判定部と、
    前記上昇温度が前記第1閾値以下であり、かつ、前記タンク温度が前記目標温度よりも前記第2閾値以上低いと前記判定部が判定した場合、通知を出す通知部と
    を備えることを特徴とする給湯器。
  2. 前記給湯器は、さらに、
    前記初期上昇温度よりも低い温度を前記第1閾値に設定する閾値設定部
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
  3. 前記判定部は、前記所定のタイミングにおける前記加熱装置の加熱能力と同じ加熱能力で運転している場合に、前記上昇温度が前記第1閾値以下であり、かつ、前記タンク温度が前記目標温度よりも前記第2閾値以上低い否かを判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の給湯器。
  4. 水を加熱する加熱装置と、前記加熱装置で加熱された水を蓄えるタンクとが順次接続され、水が循環する水回路を備える給湯器における異常通知方法であり、
    前記タンクに蓄えられた水の温度であるタンク温度を検出する第1温度検出工程と、
    前記第1温度検出工程でタンク温度を検出した単位時間後に、再びタンク温度を検出する第2温度検出工程と、
    前記第1温度検出工程で検出したタンク温度と、前記第2温度検出工程で検出したタンク温度とに基づき、前記単位時間当たりのタンク温度の上昇温度を計測する上昇温度計測工程と、
    所定のタイミングに計測された前記単位時間当たりのタンク温度の上昇温度である初期上昇温度よりも低い温度を第1閾値として、前記上昇温度計測工程で計測した上昇温度が予め定められた第1閾値以下であり、かつ、前記タンク温度が沸き上げの目標温度よりも予め定められた第2閾値以上低いか否かを判定する判定工程と、
    前記上昇温度が前記第1閾値以下であり、かつ、前記タンク温度が前記目標温度よりも前記第2閾値以上低いと前記判定工程で判定した場合、通知を出す通知工程と
    を備えることを特徴とする給湯器における異常通知方法。
JP2013185399A 2013-09-06 2013-09-06 給湯器及び給湯器における異常通知方法 Active JP5975956B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013185399A JP5975956B2 (ja) 2013-09-06 2013-09-06 給湯器及び給湯器における異常通知方法
CN201420488271.1U CN204063568U (zh) 2013-09-06 2014-08-27 热水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013185399A JP5975956B2 (ja) 2013-09-06 2013-09-06 給湯器及び給湯器における異常通知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015052422A JP2015052422A (ja) 2015-03-19
JP5975956B2 true JP5975956B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=52205063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013185399A Active JP5975956B2 (ja) 2013-09-06 2013-09-06 給湯器及び給湯器における異常通知方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5975956B2 (ja)
CN (1) CN204063568U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6072659B2 (ja) * 2013-09-24 2017-02-01 三菱電機株式会社 温水装置及び温水装置における異常通知方法
CN110312900B (zh) * 2017-02-27 2020-12-11 三菱电机株式会社 空调机
CN111930159B (zh) * 2020-07-09 2021-12-31 广东美的厨房电器制造有限公司 蒸汽装置的控制方法、家用设备和存储介质

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4254010B2 (ja) * 2000-04-27 2009-04-15 株式会社ノーリツ 給湯装置の故障診断支援装置
JP4730578B2 (ja) * 2001-09-28 2011-07-20 株式会社ノーリツ 貯湯式給湯器
JP4539692B2 (ja) * 2007-08-23 2010-09-08 ダイキン工業株式会社 貯湯式給湯機
JP2011007416A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Mitsubishi Electric Corp 制御装置、給湯機の制御方法、給湯機
JP5577109B2 (ja) * 2010-01-25 2014-08-20 リンナイ株式会社 太陽熱給湯装置
JP5461318B2 (ja) * 2010-06-17 2014-04-02 リンナイ株式会社 太陽熱利用給湯システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN204063568U (zh) 2014-12-31
JP2015052422A (ja) 2015-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6370136B2 (ja) 温水装置及び温水装置における異常通知方法
JP5305714B2 (ja) 給湯暖房システム
JP6168958B2 (ja) 温水装置及び温水装置における異常通知方法
JP5975956B2 (ja) 給湯器及び給湯器における異常通知方法
JP2009150609A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP6192610B2 (ja) 温水装置及び温水装置における異常通知方法
JP6570766B2 (ja) 暖房制御システムおよびヒートポンプ給湯暖房システム
JP4089745B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP6551783B2 (ja) ヒートポンプ装置およびこれを備えた給湯装置
JP2010266093A (ja) 給湯システム
JP2005147543A (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2017075761A (ja) 水加熱装置
JP2009092330A (ja) 給湯機の異常検出装置
JP4539692B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP6785879B2 (ja) 配管異常検知システム、配管異常検知方法及びプログラム
JP6072659B2 (ja) 温水装置及び温水装置における異常通知方法
JP3969383B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2009097770A (ja) ヒートポンプ式温水暖房装置の循環流量算出方法
JP2015113986A (ja) 給湯装置
JP2012032053A (ja) 誤配管検出装置
JP6760016B2 (ja) 給湯装置
JP6425803B2 (ja) 熱搬送装置監視装置および方法
JP6013264B2 (ja) 貯湯システム
JP2007205673A (ja) 給湯装置
JP6190577B2 (ja) ヒートポンプの着霜判定方法及びその方法を採用したヒートポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5975956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250