JP6192610B2 - 温水装置及び温水装置における異常通知方法 - Google Patents

温水装置及び温水装置における異常通知方法 Download PDF

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Description

この発明は、温水装置における水回路の詰まりを検出する技術に関する。
温水装置には、熱源装置により水回路を循環する水を加熱して、加熱された水回路を循環する水をタンクに蓄える直接加熱タイプと、熱源装置により1次水回路を循環する水を加熱し、1次水回路を循環する水により2次水回路を循環する水を加熱して、加熱された2次水回路を循環する水をタンクに蓄える間接加熱タイプとがある。
間接加熱タイプには、1次水回路を水以外のブライン等の流体が循環する流体回路としたものもある。
特許文献1には、直接加熱タイプの温水装置において、炭酸カルシウム等のスケール析出による水回路の詰まりを検出する方法について記載されている。
具体的には、特許文献1には、(1)水回路の水の流量変化を計測する方法、(2)水回路の水の圧力変化を計測する方法、(3)水回路におけるポンプの出力変化を計測する方法、(4)加熱能力の変化を計測する方法が、詰まりを検出する方法として記載されている。
特開2004−116942号公報
(1)の方法では、水の流量を計測するためにフロースイッチやフローセンサ等の流量計測装置が必要であり、(2)の方法では、水の圧力を計測するために圧力スイッチや圧力センサ等の圧力計測装置が必要である。そのため、(1)(2)の方法を採用することは、温水装置のコストアップに繋がってしまう。
また、(2)の方法では、詰まりが発生していない場合であっても、水が温まり膨張することにより水回路内の水の圧力が高くなると、詰まりが発生したと誤検出してしまう恐れがある。また、誤検出しないように、検出に用いる閾値を緩めに設定すると、詰まりが発生している場合に検出が遅くなってしまう。検出が遅くなってしまうと、エネルギーの浪費に繋がってしまう。
(3)の方法は、水回路の圧力変化をポンプの出力変化により間接的に検出する方法である。そのため、(3)の方法では、(2)の方法と同様に、詰まりが発生したと誤検出してしまう恐れがある。また、誤検出しないように、検出に用いる閾値を緩めに設定すると、詰まりが発生している場合に検出が遅くなってしまう。
(4)の方法では、加熱能力を計測するために水の流量を計測する必要があり、(1)の方法と同様にフロースイッチやフローセンサ等の流量計測装置が必要となる。そのため、(4)の方法を採用することは、温水装置のコストアップに繋がってしまう。また、加熱能力は、例えばタンク内の水の温度が沸き上げ目標温度に近づいたら低くするなどの制御がされるのが一般的である。そのため、詰まりが発生していない場合であっても、制御により加熱能力が低くなると、詰まりが発生したと誤検出してしまう恐れがある。
(1)から(4)の方法を、間接加熱タイプの温水装置における1次水回路及び2次水回路それぞれの詰まりの検出に適用することも可能である。この場合にも、上記と同じ課題がある。
この発明は、間接加熱タイプの温水装置において、コストを抑えつつ、2次水回路の詰まりを適切に検出することを目的とする。
この発明に係る温水装置は、
熱源装置で加熱された流体が循環する流体回路と、
熱交換器を介して前記流体回路と接続され、水が循環する水回路と、
前記熱交換器において、前記流体により前記水を加熱する加熱能力を特定する加熱能力特定部と、
消費電力を検出する消費電力検出部と、
前記加熱能力特定部が特定した加熱能力を前記消費電力検出部が検出した消費電力で除した値を実成績係数として計算する実成績係数計算部と、
前記実成績係数計算部が計算した実成績係数が閾値以下である場合、前記水回路に詰まりが発生したことを示す通知を出す通知部と
を備えることを特徴とする。
この発明に係る温水装置では、流体回路を循環する流体により水回路を循環する水を加熱する加熱能力に関する実成績係数に基づき、水回路の詰まりを検出する。加熱能力を特定するためには水回路に新たな装置を追加する必要はなく、追加で発生するコストを抑えることができる。また、詰まりが発生した場合以外に、実成績係数が想定以上に小さくなる場合は少なく、誤検出する可能性が低い。
実施の形態1に係る温水装置100の構成図。 実施の形態1に係る温水装置100における冷媒及び水の流れを示す図。 実施の形態1に係る制御装置42の構成図。 実施の形態1に係る2次水回路28の詰まりを検出する処理のフローチャート。 実施の形態2に係る制御装置42の構成図。 実施の形態2に係る2次水回路28の詰まりを検出する処理のフローチャート。 補正係数で第1閾値を補正する場合における制御装置42の構成図。 補正係数で第1閾値を補正する場合における2次水回路28の詰まりを検出する処理のフローチャート。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る温水装置100の構成図である。
温水装置100は、ヒートポンプ装置10(熱源装置の一例)、給湯器20、暖房装置50を備える。
ヒートポンプ装置10は、圧縮機11、膨張弁12、熱交換器13を備える。
給湯器20は、熱交換器21、ヒータ22、熱交換器23、ポンプ24、ポンプ25、タンク26等を備える。
圧縮機11と、熱交換器21と、膨張弁12と、熱交換器13とが順次配管により接続され、冷媒が循環する冷媒回路14が構成される。
熱交換器21と、ヒータ22と、熱交換器23と、ポンプ24とが順次配管により接続され、水が循環する1次水回路27(流体回路の一例)が構成される。また、熱交換器23と、ポンプ25と、タンク26とが順次配管により接続され、水が循環する2次水回路28(水回路の一例)が構成される。
1次水回路27には、ヒータ22と熱交換器23との間に、三方弁29が設けられている。1次水回路27には、三方弁29から分岐して、途中に暖房装置50が接続され、熱交換器23とポンプ24との間の合流点30に合流する暖房回路31が接続されている。
1次水回路27には、合流点30とポンプ24との間に、水の流量を計測するフローセンサ32と、1次水回路27を流れるゴミ等を排出するストレーナ33とが設けられている。また、1次水回路27には、ヒータ22から分岐した配管に、1次水回路27の圧力を下げるための圧力逃し弁34、1次水回路27内の空気を抜くための空気抜き弁35、1次水回路27を循環する水の余剰分を一時的に蓄えるための膨張タンク36が接続されている。
2次水回路28には、熱交換器23とポンプ25との間に、炭酸カルシウム等のスケールを捕捉するスケール捕捉装置37が接続されている。
タンク26には、タンク26内に蓄えられた水を加熱するヒータ38と、シャワー等のサニタリー設備へ水を供給する供給口39と、タンク26内へ給水する給水口40とが設けられている。
温水装置100は、ヒータ22と熱交換器23との間に設けられ、熱交換器23へ流入する水の流入温度を検出する温度センサaと、熱交換器23と熱交換器21との間に設けられ、熱交換器23から流出した水の流出温度を検出する温度センサbと、外気温度を検出する温度センサcと、タンク26に蓄えられた水の温度を検出する温度センサdとを備える。
なお、温度センサaの設置位置は、図1に示す位置に限らず、ヒータ22と熱交換器23との間であれば他の位置でもよい。同様に、温度センサbの設置位置は、図1に示す位置に限らず、熱交換器23と熱交換器21との間であれば他の位置でもよい。
給湯器20は、タンク26内に蓄えられた水を何度まで温めるかを示す沸き上げ目標温度や、暖房装置50により室温を何度まで暖めるかを示す室内目標温度等を利用者が設定するための入出力装置41を備える。
また、給湯器20は、温度センサcによって検出される外気温度、温度センサdによって検出されるタンク温度、入出力装置41によって設定される沸き上げ目標温度、室内目標温度等に基づき、加熱能力が適切になるように、圧縮機11、ポンプ24、ヒータ22等を制御する制御装置42を備える。制御装置42は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。
図2は、実施の形態1に係る温水装置100における冷媒及び水の流れを示す図である。図2において、実線矢印は冷媒回路14における冷媒の流れを示し、破線矢印は1次水回路27及び暖房回路31における水の流れを示し、一点鎖線矢印は2次水回路28における水の流れを示す。
冷媒回路14では、圧縮機11により高温・高圧となった冷媒は、熱交換器21へ流入する。熱交換器21へ流入した冷媒は、1次水回路27を循環する水と熱交換され凝縮して液冷媒となる。この際、1次水回路27を循環する水は加熱される。液冷媒は、膨張弁12を通り、膨張して低温・低圧の気液二相冷媒となる。気液二相冷媒は、熱交換器13へ流入して、外気と熱交換され蒸発してガス冷媒となる。ガス冷媒は、再び圧縮機11に吸入され、高温・高圧となる。
1次水回路27では、熱交換器21で加熱された水は、ヒータ22へ流入する。ヒータ22では、熱交換器21での加熱が不足している場合に、さらに水が加熱される。ヒータ22から流出した水は、給湯運転時には三方弁29から熱交換器23へ流入し、暖房運転時には三方弁29から暖房回路31へ流れ暖房装置50へ流入する。
給湯運転時に熱交換器23へ流入した水は、2次水回路28を循環する水と熱交換され、冷却される。この際、2次水回路28を循環する水は加熱される。一方、暖房運転時に暖房装置50へ流入した水は、暖房装置50が設置された部屋の空気と熱交換され、冷却される。この際、暖房装置50が設置された部屋の空気は加熱される。
2次水回路28で冷却された水、又は、暖房装置50で冷却された水は、合流点30を経由し、ポンプ24を通り、再び熱交換器21へ流入する。
なお、ここでは、給湯運転と暖房運転とのどちらか一方のみが運転される場合について説明した。しかし、給湯運転と暖房運転とを同時運転することも可能である。この場合、ヒータ22から流出した水は、三方弁29で分岐して、一部が熱交換器23へ流入し、残りが暖房回路31へ流れ暖房装置50へ流入する。そして、熱交換器23へ流入し、2次水回路28を循環する水と熱交換された水と、暖房装置50へ流入し、部屋の空気と熱交換された水とは、合流点30で合流して、再び熱交換器21へ流入する。
2次水回路28では、熱交換器23で加熱された水は、ポンプ25を通り、タンク26の上部へ流入する。また、タンク26の下部から、タンク26内に蓄えられた水が流出して、熱交換器23へ流入する。なお、タンク26内に蓄えられた水の温度が低い場合に、制御装置42の制御に基づき、補助的にヒータ38により、タンク26内に蓄えられた水が加熱される。
上述したように、1次水回路27及び2次水回路28では、水が循環するため、炭酸カルシウム等のスケールが析出する。すると、スケールが回路に詰まり、流路が狭くなってしまう場合がある。流路が狭くなってしまうと、循環する水の流量が減り、加熱能力が低下してしまう。また、熱交換器21,23として、プレート式熱交換器を用いている場合等には、熱交換器21,23内の一部の流路が詰まり、熱交換面積が減少してしまい、加熱能力が低下してしまう。そのため、詰まりが発生していないときよりも、給湯運転時には沸き上げ目標温度まで水を加熱するために、長い時間ヒートポンプ装置10を運転させることが必要となる。同様に、暖房運転時には室内目標温度まで部屋の空気を加熱するために、長い時間ヒートポンプ装置10を運転させることが必要となる。その結果、エネルギー消費が多くなってしまう。
図1に示す構成では、1次水回路27には、フローセンサ32が設けられている。そのため、特許文献1の水の流量変化を計測する方法等により詰まりを検出することが可能である。
一方、2次水回路28には、フローセンサは設けられていない。2次水回路28にもフローセンサを設ければ、詰まりを検出することが可能となる。しかし、2次水回路28にフローセンサを設けることはコストアップに繋がってしまう。また、フローセンサ等を設けず、特許文献1に記載されたように、ポンプ25の出力変化を計測する方法を適用して、詰まりを検出することも考えられる。しかし、詰まりが発生していない場合に詰まりが発生したと誤検出してしまう恐れや、詰まりが発生している場合に検出が遅くなってしまう恐れがある。
ここで、2次水回路28には、スケール捕捉装置37が設けられている。スケール捕捉装置37によって、スケールが析出してもすぐに捕捉されるため、スケールが大きく成長することが防止され、2次水回路28は詰まりが生じづらい。しかし、時間の経過とともに、スケール捕捉装置37に多くのスケールが付着してしまい、スケール捕捉装置37部分で流路が詰まってしまう場合がある。
また、熱交換器23として、プレート式熱交換器を用いている場合、プレート式熱交換器内の流路はとても狭いため、スケール捕捉装置37が設けられていたとしても、プレート式熱交換器内の流路が詰まってしまう恐れがある。
実施の形態1に係る温水装置100では、制御装置42が1次水回路27を循環する水により2次水回路28を循環する水を加熱する加熱能力に関する実成績係数を利用して、2次水回路28の詰まりを検出する。
2次水回路28に詰まりが発生すると、2次水回路28を循環する水の流量が少なくなる。そのため、1次水回路27を循環する水により2次水回路28を循環する水を加熱する加熱能力が小さくなり、実成績係数が小さくなる。
そこで、制御装置42は、実成績係数が小さくなったことにより、詰まりが発生したことを検出する。
なお、1次水回路27で詰まりが発生した場合にも、1次水回路27を循環する流体により2次水回路28を循環する水を加熱する加熱能力が小さくなり、実成績係数が小さくなる。そこで、ここでは、前提として、1次水回路27の詰まりは、フローセンサ32により計測される流量変化等により検出されるようになっているものとする。そして、1次水回路27に詰まりが発生していない場合に、2次水回路28の詰まりの検出処理が実行されるものとする。
図3は、実施の形態1に係る制御装置42の構成図である。なお、制御装置42には、上述した通り圧縮機11等を制御する機能もあるが、図3では簡単のため2次水回路28の詰まりを検出するための構成のみを示す。
制御装置42は、加熱能力特定部421、消費電力検出部422、実成績係数計算部423、判定部424、通知部425を備える。また、加熱能力特定部421は、流入温度検出部4211、流出温度検出部4212、流量検出部4213、加熱能力計算部4214を備える。
図4は、実施の形態1に係る2次水回路28の詰まりを検出する処理のフローチャートである。図4に示す処理は、1次水回路27に詰まりが発生していない場合に実行される。
(S11:温度検出工程)
流入温度検出部4211は、温度センサaにより熱交換器23へ流入する水の流入温度を検出する。また、流出温度検出部4212は、温度センサbにより熱交換器23から流出した水の流出温度を検出する。
(S12:流量検出工程)
流量検出部4213は、フローセンサ32により、1次水回路27を循環する水の流量qを検出する。
(S13:加熱能力計算工程)
加熱能力計算部4214は、S11で検出された流入温度と流出温度との温度差Δtと、S12で検出された流量qとから、加熱能力Q=Δt×qを計算する。
(S14:消費電力検出工程)
消費電力検出部422は、温水装置100で消費されている電力Pを検出する。
(S15:実成績係数計算工程)
実成績係数計算部423は、S13で計算された加熱能力Qを、S14で検出された消費電力Pで除して、実成績係数(Q/P)を計算する。
(S16:判定工程)
判定部424は、S15で計算された実成績係数が第1閾値以下であるか否かを判定する。
判定部424は、実成績係数が第1閾値以下であると判定した場合(S16でYES)、処理をS17へ進め、実成績係数が第1閾値より大きいと判定した場合(S16でNO)、処理を終了する。
(S17:通知工程)
通知部425は、2次水回路28に詰まりが発生したことを利用者へ通知する。
例えば、通知部425は、入出力装置41の表示部に詰まりが発生したことを示すエラーコード等を表示することにより通知する。もちろん、これに限らず、通知部425は、温水装置100に設けられた所定のランプを点灯させることにより詰まりが発生したことを通知してもよいし、温水装置100に設けられたスピーカから所定の音を出すことにより詰まりが発生したことを通知してもよい。また、通知部425は、利用者のPC(Personal Computer)や携帯端末等へ無線LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、エラーコード等を送信することにより詰まりが発生したことを通知してもよい。
利用者は、詰まりが発生したことが通知された場合、スケール捕捉装置37や熱交換器23を交換すること等により、2次水回路28の詰まりを解消することができる。詰まりを解消することにより、エネルギーを無駄に消費する状態を解消することができる。
S16で用いる第1閾値は、工場出荷時等、図4に示す処理の開始前に、制御装置42のメモリ等に設定されるものである。
第1閾値は、ヒートポンプ装置10の性能、熱交換器21,23の性能、タンク26のサイズ等の様々な要因によって適切な値が異なる。また、第1閾値の設定によって、誤検出の発生度合いや、どの程度の詰まりを検出可能とするか等が変わってしまう。
そのため、例えば、第1閾値は、実際に2次水回路28に詰まりを発生させる試験を行った結果に基づいて設定される。あるいは、ヒートポンプ装置10が現地に設置された後、2次水回路28に詰まりが発生する前に実成績係数を計測して、計測された実成績係数よりも少し低い値を第1閾値として設定するようにしてもよい。設置された環境によって発揮される能力に差異があり、実成績係数にも差異が出る。そのため、現地に設置された状態で第1閾値を決定することにより、より適切な値を設定することが可能となる。また、実際に2次水回路28に詰まりを発生させる試験を行った結果と、現地に設置された状態で計測した実成績係数との両方を考慮して、予め定めた式等により第1閾値を決定してもよい。
なお、詰まりが発生していない場合とは、運転開始からある運転時間(例えば、1000時間)が経過するまで等とすればよい。また、詰まりを取り除くメンテナンスを行った場合には、運転時間を0にリセットし、詰まりが発生していない状態として、改めて実成績係数を計測して、第1閾値を設定してもよい。
以上のように、実施の形態1に係る温水装置100は、1次水回路27を循環する水により2次水回路28を循環する水を加熱する加熱能力に関する実成績係数を利用して、2次水回路28の詰まりを検出する。加熱能力を特定するためには水回路に新たな装置を追加する必要はなく、追加で発生するコストを抑えることができる。また、詰まりが発生した場合以外に、実成績係数が想定以上に小さくなる場合は少なく、誤検出する可能性が低い。
なお、上記説明では、1次水回路27は水が循環する回路であるとした。しかし、1次水回路27は、水ではなく、例えばブライン等の流体が循環する回路であってもよい。
また、上記説明では、ヒートポンプ装置10を熱源装置として用いた。しかし、ヒートポンプ装置10に代えて、ボイラ等を熱源装置として用いてもよい。
実施の形態2.
実施の形態2では、2次水回路28の詰まりをより適切に検出する方法について説明する。
実施の形態2では、実施の形態1と同じ部分については説明を省略し、実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態1では、第1閾値は、工場出荷時等、図4に示す処理の開始前に、制御装置42のメモリ等に設定されるとした。
実施の形態2では、条件毎に第1閾値が設定されており、図4に示す処理の実行時の条件に応じた第1閾値を用いて、2次水回路28の詰まりの検出処理を実行する。ここでは、条件として、外気温度と流入温度との組合せを用いる。条件として、外気温度と流入温度との組合せを用いるのは、外気温度と流入温度との組合せ毎に、成績係数が変化するためである。したがって、外気温度と流入温度との組合せ以外に、成績係数に影響を与える指標がある場合には、条件に加えてもよいし、外気温度と流入温度との組合せに代えて他の指標を条件として用いてもよい。
例えば、第1閾値は、外気温度と流入温度との組合せ毎に、実際に2次水回路28に詰まりを発生させる試験を行った結果に基づいて設定される。あるいは、ヒートポンプ装置10が現地に設置された後、外気温度と流入温度との組合せ毎に、2次水回路28に詰まりが発生する前に実成績係数を計測して、計測された実成績係数よりも少し低い値を第1閾値として設定するようにしてもよい。また、実際に2次水回路28に詰まりを発生させる試験を行った結果と、現地に設置された状態で計測した実成績係数との両方を考慮して、予め定めた式等により第1閾値を決定してもよい。
図5は、実施の形態2に係る制御装置42の構成図である。なお、図5では、図3と同様に、2次水回路28の詰まりを検出するための構成のみを示す。
実施の形態2に係る制御装置42は、図3に示す実施の形態1に係る制御装置42が備える加熱能力特定部421、消費電力検出部422、実成績係数計算部423、判定部424、通知部425に加え、外気温度検出部426、閾値記憶部427、閾値読出部428を備える。
閾値記憶部427は、外気温度と流入温度との組合せ毎に、第1閾値を記憶した記憶装置である。
図6は、実施の形態2に係る2次水回路28の詰まりを検出する処理のフローチャートである。
(S21:温度検出工程)
流入温度検出部4211は流入温度を検出し、流出温度検出部4212は流出温度を検出する。さらに、外気温度検出部426は、温度センサcにより外気温度を検出する。
S22からS25の処理は、図4のS12からS15の処理と同じであるため、説明を省略する。
(S26:閾値読出工程)
閾値読出部428は、S21で検出された外気温度と流入温度との組合せに対して、閾値記憶部427が記憶した第1閾値を読み出す。
(S27:判定工程)
判定部424は、S25で計算された実成績係数が、S26で読み出された第1閾値以下であるか否かを判定する。
判定部424は、実成績係数が第1閾値以下であると判定した場合(S27でYES)、処理をS28へ進め、実成績係数が第1閾値より大きいと判定した場合(S27でNO)、処理を終了する。
(S28:通知工程)
通知部425は、2次水回路28に詰まりが発生したことを利用者へ通知する。
以上のように、実施の形態2に係る温水装置100は、条件に応じた第1閾値を用いるため、より適切に2次水回路28の詰まりを検出することができる。
なお、上記説明では、外気温度と流入温度との組合せ毎に、第1閾値を用意しておくとした。しかし、例えば、用意する第1閾値は1つだけとし、外気温度と流入温度との組合せ毎に補正係数を用意しておいてもよい。そして、外気温度と流入温度との組合せに応じた補正係数で第1閾値を補正して、補正した第1閾値を用いて判定してもよい。この場合にも、外気温度と流入温度との組合せ毎に、第1閾値を用意しておく場合と同様の効果を得ることができる。
図7は、補正係数で第1閾値を補正する場合における制御装置42の構成図である。なお、図7では、図3,5と同様に、2次水回路28の詰まりを検出するための構成のみを示す。
図7に示す制御装置42は、図5に示す制御装置42が備える閾値記憶部427、閾値読出部428に代え、補正係数記憶部429、閾値補正部430を備える。
図8は、補正係数で第1閾値を補正する場合における2次水回路28の詰まりを検出する処理のフローチャートである。
S31からS35及びS38の処理は、図6のS21からS25及びS28の処理と同じであるため、説明を省略する。
(S36:閾値補正工程)
閾値補正部430は、S31で検出された外気温度と流入温度との組合せに対して、補正係数記憶部429が記憶した補正係数を読み出す。そして、閾値補正部430は、読み出した補正係数に基づき第1閾値(基準閾値)を補正した補正後の閾値を計算する。
(S37:判定工程)
判定部423は、S35で計算された実成績係数が、S36で計算された補正後の閾値以下であるか否かを判定する。
判定部423は、実成績係数が補正後の閾値以下であると判定した場合(S37でYES)、処理をS38へ進め、実成績係数が補正後の閾値より大きいと判定した場合(S37でNO)、処理を終了する。
10 ヒートポンプ装置、11 圧縮機、12 膨張弁、13 熱交換器、20 給湯器、21 熱交換器、22 ヒータ、23 熱交換器、24 ポンプ、25 ポンプ、26 タンク、27 1次水回路、28 2次水回路、29 三方弁、30 合流点、31 暖房回路、32 フローセンサ、33 ストレーナ、34 圧力逃し弁、35 空気抜き弁、36 膨張タンク、37 スケール捕捉装置、38 ヒータ、39 供給口、40 給水口、41 入出力装置、42 制御装置、421 加熱能力特定部、4211 流入温度検出部、4212 流出温度検出部、4213 流量検出部、4214 加熱能力計算部、422 消費電力検出部、423 実成績係数計算部、424 判定部、425 通知部、426 外気温度検出部、427 閾値記憶部、428 閾値読出部、429 補正係数記憶部、430 閾値補正部、a,b,c,d,e 温度センサ。

Claims (5)

  1. 熱源装置で加熱された流体が循環する流体回路と、
    熱交換器を介して前記流体回路と接続され、水が循環する水回路と、
    前記熱交換器において、前記流体により前記水を加熱する加熱能力を特定する加熱能力特定部と、
    消費電力を検出する消費電力検出部と、
    前記加熱能力特定部が特定した加熱能力を前記消費電力検出部が検出した消費電力で除した値を実成績係数として計算する実成績係数計算部と、
    前記熱交換器へ流入する流体の温度である流入温度を検出する流入温度検出部と、
    外気温度を検出する外気温度検出部と、
    前記流入温度と外気温度との組合せに応じた閾値を記憶する閾値記憶部と、
    前記流入温度検出部が検出した流入温度と、前記外気温度検出部が検出した外気温度とに対応する閾値を前記閾値記憶部から読み出す閾値読出部と、
    前記実成績係数計算部が計算した実成績係数が前記閾値読出部が読み出した閾値以下である場合、前記水回路に詰まりが発生したことを示す通知を出す通知部と
    を備えることを特徴とする温水装置。
  2. 前記加熱能力特定部は、
    前記熱交換器へ流入する流体の流入温度を検出する流入温度検出部と、
    前記熱交換器から流出する流体の流出温度を検出する流出温度検出部と、
    前記流体回路を循環する流体の流量を検出する流量検出部と
    前記流入温度検出部が検出した流入温度と、前記流出温度検出部が検出した流出温度との温度差と、前記流量検出部が検出した流量とから、加熱能力を計算する加熱能力計算部と
    を備え、
    前記実成績係数計算部は、前記加熱能力計算部が計算した加熱能力を消費電力で除した値を実成績係数として計算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の温水装置。
  3. 熱源装置で加熱された流体が循環する流体回路と、
    熱交換器を介して前記流体回路と接続され、水が循環する水回路と、
    前記熱交換器において、前記流体により前記水を加熱する加熱能力を特定する加熱能力特定部と、
    消費電力を検出する消費電力検出部と、
    前記加熱能力特定部が特定した加熱能力を前記消費電力検出部が検出した消費電力で除した値を実成績係数として計算する実成績係数計算部と、
    前記熱交換器へ流入する流体の温度である流入温度を検出する流入温度検出部と、
    外気温度を検出する外気温度検出部と、
    前記流入温度と外気温度との組合せに応じた補正係数を記憶する補正係数記憶部と、
    前記流入温度検出部が検出した流入温度と、前記外気温度検出部が検出した外気温度とに対応する補正係数を前記補正係数記憶部から読み出し、読み出した補正係数と基準閾値とから補正後の閾値を計算する閾値補正部と、
    前記実成績係数計算部が計算した実成績係数が、前記閾値補正部が計算した補正後の閾値以下である場合、前記水回路に詰まりが発生したことを示す通知を出す通知部と
    を備えることを特徴とする温水装置。
  4. 熱源装置で加熱された流体が循環する流体回路と、
    熱交換器を介して前記流体回路と接続され、水が循環する水回路と
    前記熱交換器へ流入する流体の温度である流入温度と外気温度との組合せに応じた閾値を記憶する閾値記憶装置と
    を備える温水装置における異常通知方法であり、
    前記熱交換器において、前記流体により前記水を加熱する加熱能力を特定する加熱能力特定工程と、
    消費電力を検出する消費電力検出工程と、
    前記加熱能力特定工程で特定した加熱能力を前記消費電力検出工程で検出した消費電力で除した値を実成績係数として計算する実成績係数計算工程と、
    前記流入温度を検出する流入温度検出工程と、
    外気温度を検出する外気温度検出工程と、
    前記流入温度検出工程で検出した流入温度と、前記外気温度検出工程で検出した外気温度とに対応する閾値を前記閾値記憶装置から読み出す閾値読出工程と
    前記実成績係数計算工程で計算した実成績係数が前記閾値読出工程で読み出した閾値以下である場合、前記水回路に詰まりが発生したことを示す通知を出す通知工程と
    を備えることを特徴とする温水装置における異常通知方法。
  5. 熱源装置で加熱された流体が循環する流体回路と、
    熱交換器を介して前記流体回路と接続され、水が循環する水回路と
    前記熱交換器へ流入する流体の温度である流入温度と外気温度との組合せに応じた補正係数を記憶する補正係数記憶装置と
    を備える温水装置における異常通知方法であり、
    前記熱交換器において、前記流体により前記水を加熱する加熱能力を特定する加熱能力特定工程と、
    消費電力を検出する消費電力検出工程と、
    前記加熱能力特定工程で特定した加熱能力を前記消費電力検出工程で検出した消費電力で除した値を実成績係数として計算する実成績係数計算工程と、
    前記流入温度を検出する流入温度検出工程と、
    外気温度を検出する外気温度検出工程と、
    前記流入温度検出工程で検出した流入温度と、前記外気温度検出工程で検出した外気温度とに対応する補正係数を前記補正係数記憶装置から読み出し、読み出した補正係数と基準閾値とから補正後の閾値を計算する閾値補正工程と、
    前記実成績係数計算工程で計算した実成績係数が、前記閾値補正工程で計算した補正後の閾値以下である場合、前記水回路に詰まりが発生したことを示す通知を出す通知工程と
    を備えることを特徴とする温水装置における異常通知方法。
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