JP2001263252A - ポンプのインバータ制御装置 - Google Patents

ポンプのインバータ制御装置

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JP2001263252A
JP2001263252A JP2000074255A JP2000074255A JP2001263252A JP 2001263252 A JP2001263252 A JP 2001263252A JP 2000074255 A JP2000074255 A JP 2000074255A JP 2000074255 A JP2000074255 A JP 2000074255A JP 2001263252 A JP2001263252 A JP 2001263252A
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JP
Japan
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pressure
inverter
frequency
pump
self
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JP2000074255A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Morimoto
敏幸 森本
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TERADA PUMP SEISAKUSHO KK
Terada Pump Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
TERADA PUMP SEISAKUSHO KK
Terada Pump Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自吸式ポンプと非自吸式ポンプとで共用でき
るインバータ装置を提供する。 【解決手段】 圧力タンク3の近傍に設けた圧力センサ
4の測定値に基づいてポンプ1をインバータ制御する制
御装置に、前記圧力センサの測定圧が始動時に所要の圧
に達するまで、所定の周波数のインバータ出力を出力す
る自吸サブルーチン200を設ける。前記サブルーチン
200は、圧力センサの測定圧が所要の圧に達するま
で、所定の周波数のインバータ出力を保持するので、気
水分離室からの排気の期間ポンプを定速に維持して自吸
式ポンプを始動させることができる。また、処理中に規
定の圧力に達すると、通常のインバータ制御に移行する
ので、非自吸式ポンプの始動もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】この発明は、給水用ポンプの
インバータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給水システムで用いられるインバータ式
ポンプは、例えば、図13に示すように、定圧送水用の
圧力タンク3の近傍に圧力センサ4を設け、圧力センサ
4の検出圧力に基づいてインバータ回路がモータを制御
して、吐出圧力を一定に保つとともに、圧力タンク下流
の吐水管2に流量センサ5を設けて、吐水量の変化から
締切を検出してポンプ1を停止するようにしている。
【0003】また、使用されるポンプ1には、始動する
際に呼び水する手間を省いた自吸式ポンプと、そうでな
いポンプ(非自吸式ポンプ)とがある。
【0004】すなわち、自吸式ポンプは、ポンプ1の吐
出側の上部に気水分離室を設け、気水分離室で吸込管内
の空気と水とを分離する。そして、分離した空気を気水
分離室から吐水管へ排気し、送吸込管内の圧力を徐々に
下げて揚水する。そのため、自吸式ポンプでは、初めて
起動する始動時に排気ポンプとして動作させる必要があ
り、そのようなことから、従来、自吸式ポンプ用と非自
吸式ポンプ用のインバータ回路を準備していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
インバータ式ポンプでは、まず、圧力センサと流量セン
サのタイプの違う二つのセンサを用いるため、センサ自
体の他に検出回路やそれに伴う処理回路も別々に必要と
なり、コストがかかる。
【0006】また、インバータ回路自体も自吸式ポンプ
用と非自吸式ポンプ用とポンプに応じて別々に準備しな
ければならないため、不経済である。
【0007】この他、制御自体においても止水状態を解
除した際に、一定圧になるまでに時間がかかるという問
題もあった。すなわち、従来のインバータ回路では、止
水状態を解除した際に、加圧水が圧力タンクにあるた
め、その圧力を圧力センサが検出して吐出圧力が高いも
のと見なし、インバータ周波数を0から徐々に上昇させ
る。このとき、インバータ周波数の上昇によるポンプの
圧力上昇よりも吐出水によるタンクからの給水圧力の低
下の方が大きいため、圧力の変動が起こる。これを解決
するため、タンクの容量を大きくすることが考えられる
が、タンク容量が大きくなると、ポンプ形状も大きくな
ったり、モータ容量も大きなものが必要となる等の問題
が生じる。
【0008】そこで、この発明の課題は、センサ数を低
減すること、インバータ回路を自吸式ポンプと非自吸式
ポンプとで共用できるようにすること、さらに、一定圧
になるまでの時間を短縮できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、圧力タンクまたはポンプの吐出口の
近傍に設けた圧力センサと、前記センサの測定圧に基づ
いてモータをインバータ制御してポンプの吐出圧を規定
圧に制御する制御手段とからなり、上記制御手段が始動
時に圧力センサの測定圧が所定の圧に達するまで、所定
の周波数のインバータ出力を出力する自吸運転処理手段
と、前記自吸処理手段により所定圧に達すると、圧力セ
ンサの測定圧が規定圧となるようにインバータ出力を制
御する通常運転処理手段と、前記通常運転処理中に、イ
ンバータ周波数出力が一定で、且つ、前記センサによる
測定圧の変動が(設定圧力)±(圧力オフセット値)以
内が所定の間継続するとインバータ周波数を下げて、上
記圧力センサで検出した圧力変動が変動基準以内ならば
インバータ出力周波数を下げポンプをソフトストップさ
せ、逆に、圧力変動が変動基準を上回ると、インバータ
周波数を元の通常運転処理の周波数とする締切りチェッ
ク処理手段とを備えた構成を採用したのである。
【0010】このような構成を採用したことにより、自
吸処理手段は、最初に起動を行う始動時に圧力センサの
測定圧が所要の圧に達するまで、所定の周波数のインバ
ータ出力を出力する。そのため、自吸式ポンプの場合
は、気水分離室で分離された空気が吐水管へ排気する
間、ポンプを排気ポンプとして動作させて始動させるこ
とができる。一方、非自吸式ポンプの場合は、始動とほ
ぼ同時に所定圧に達するので、始動することができる。
【0011】始動後は、両方式のポンプとも、通常運転
処理手段が圧力センサの測定圧が規定圧となるようにイ
ンバータ出力を制御するので、吐出圧力を一定に保つこ
とができる。
【0012】また、通常運転処理中に、締切りチェック
処理手段は、インバータ出力周波数が一定で、且つ、前
記センサによる測定圧の変動が(設定圧)±(圧力オフ
セット値)以内が所定の間継続するとインバータ周波数
を下げ、上記圧力センサで検出した検出値の変動が変動
基準以内ならば、流量が低下しているので止水と見な
し、インバータ出力周波数を下げポンプをソフトストッ
プさせる。逆に、圧力変動が変動基準を上回ると、流量
が低下していないので、通常運転処理の周波数に戻す。
この処理を通常運転処理中に繰り返すことにより、止水
を判別してポンプを停止させることができる。
【0013】また、上記圧力センサの測定圧を検出して
その測定圧から配管の異常を検出する配管異常処理手段
と、上記モータ電流と電圧及び温度の異常を検出してポ
ンプを停止させる異常チェック処理手段を備えた構成を
採用することにより、異常を検出してポンプを停止する
ことができる。
【0014】このとき、再起動時の周波数を停止時の周
波数より所定数だけ低い周波数とする再起動処理手段を
備えた構成を採用することにより、再起動時のインバー
タ周波数を停止時の周波数より所定数だけ低い周波数に
設定することで、圧力タンクに加圧水がある場合でも周
波数にオフセットを与え高い周波数で起動させることが
できるので、規定の圧力に達する時間を短縮することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0016】図1に第1実施形態を示す。
【0017】この形態では、本願のインバータ制御装置
を自吸式ポンプに用いた場合を示す。
【0018】自吸式ポンプは、図1に示すように、吐水
管2に圧力タンク3を設け、その圧力タンク3の近傍に
圧力センサ4を設けて、前記圧力センサ4の検出信号に
基づいてポンプ本体1のモータを本願のインバータ制御
装置を備えた制御装置5で制御するようになっている。
【0019】ポンプ本体1は自吸式のため、図示はして
いないが、周知のようにポンプ吐出側の上部に気水分離
室を設けた構造となっている。
【0020】インバータ制御装置5は、図2に示すよう
に、インバータ駆動回路6、マイクロコンピュータ7、
温度、電流、圧力4の各センサと、センサ用インターフ
ェース回路8a〜8c及び設定スイッチ9とで構成され
ている。
【0021】インバータ駆動回路6は、ポンプ本体1の
駆動モータ10と接続され、マイクロコンピュータ7の
制御信号でインバータ周波数Fを制御する。
【0022】設定スイッチ9は、マイクロコンピュータ
7に接続されており、数種類の制御目標の圧力値、モー
タ10の限界電流値、モータ10のロック電流、インバ
ータ回路の最大出力、最低周波数、最高周波数、変動基
準、周波数変更幅、圧力オフセット、締切ステップ、ウ
エイト時間、チェック回数などのパラメータを持ってい
る。
【0023】マイクロコンピュータ7は図3に示すよう
に、自吸処理手段(自吸サブルーチン)(200)、通
常運転処理手段(通常回転制御サブルーチン)(30
0)、締切処理手段(締切りチェックサブルーチン)
(400)と再起動処理手段(600)を備えている。
【0024】この形態は、以上のように構成されてお
り、以下、その処理を述べることにより、本願のインバ
ータ制御装置を説明する。
【0025】いま、マイクロコンピュータ7が処理をス
タートすると(「処理」100:以下「処理」省略)、
まず、ポンプの特性に合わせて初期設定によりパラメー
タの初期化(運転フラグM=0、自吸フラグS=0、チ
ェックカウンタC=0、配管カウンタH=0、自吸時間
チェック用タイマt=0等々など)を行う(110)。
【0026】次いで、マイクロコンピュータ7は、設定
スイッチ9で選択された各データ(設定圧、モータの限
界電流値、ロック電流、待ち時間、インバータの最大出
力周波数と最低出力周波数、変動基準、周波数アップ
幅、圧力オフセット値、締切ステップ周波数、チェック
回数)を読み込んだのち(120)、圧力センサ4で圧
力を測定する(130)。
【0027】圧力測定(130)は、例えば、5回程度
繰り返して加重平均を取るようになっており、測定ミス
を排除するようになっている。
【0028】圧力測定ができると、自吸フラグSをチェ
ックする(140)。このとき、自吸フラグSは、起動
時のため「0」となっているので、自吸サブルーチン
(200)を実行する。
【0029】自吸サブルーチン(200)では、まず、
図4に示すように、運転フラグMが「1」か「0」かを
見る(210)。このとき、運転フラグMは初期化によ
り「0」となっているので、マイクロコンピュータ7
は、出力周波数Fを所定の周波数、ここでは、例えば6
0Hzになるように設定し(220)、ソフトスタート
サブルーチン(230)を実行する。
【0030】ソフトスタートサブルーチン(230)
は、インバータ周波数を0HZから一定の時間内で徐々
に上昇させて前述の60Hzの周波数を出力するという
もので、立ち上がりを緩やかなものとしてインバータの
トリップ現象を防止し、且つ、起動電流を少なくする事
により、省エネルギー効果もある。
【0031】次いで、自吸時間チェック用タイマTを初
期化「0」し(240)、計時を開始するとともに、運
転フラグMを「1」にする(250)。そして、自吸時
間チェック用タイマTが規定時間(例えば、10分)内
かを判別する。
【0032】このとき、自吸時間が10分を越えると異
常発生として、例えば各パラメータやレジスタの内容な
どを退避させる強制ストップサブルーチンを実行し(2
70)、処理を中止してその状態を保持し(280)、
ポンプを停止する。
【0033】一方、処理260で自吸時間チェック用タ
イマTが10分以内の場合は、後述する異常チェックサ
ブルーチン(500)を実行し、図3のメインルーチン
の処理130へ戻る(290)。そして、圧力測定を行
って再び、自吸フラグSをチェックする(140)。こ
のとき、自吸フラグSは、「0」となっているので、自
吸サブルーチン(200)を実行する。
【0034】ところが、今度は、処理(210)で、運
転フラグMが「1」となっているので、圧力センサ4に
より測定した圧力を予め設定しておいた規定値と比較す
る(例えば、<5m)。そして、比較した結果が前記規
定値よりも低いと(211)、動作の遅延時間を考慮し
て1秒待機したのち、上述した処理260〜270(処
理500を含む)を繰り返し実行する。また、処理21
1で比較結果が規定値よりも高いと(>5m)、所要の
圧力が得られたので、自吸フラグSを「1」にして(2
12)、図3のメインルーチンの処理130へ戻る(2
90)。
【0035】メインルーチンでは、再度圧力測定を行っ
て(130)、自吸フラグSをチェックし、自吸フラグ
Sが「0」の場合は(140)は、自吸サブルーチン
(200)を繰り返す。
【0036】また、メインルーチンで、再度圧力測定を
行って(130)、自吸フラグSが「1」の場合は(1
40)、運転フラグMが「1」か「0」かを見て(15
0)、運転フラグMの「1」で起動時でないことを確認
したのち、さらに、チェックカウンタCの値を基準値と
比較し(160)、チェックカウンタCが基準値よりも
低い場合は、通常回転制御サブルーチン(300)を実
行する。
【0037】このように、自吸サブルーチン(200)
は、起動時に圧力センサ4の測定圧が所要の圧に達する
まで、自吸サブルーチン(200)を繰り返すことによ
り、自吸ポンプの気水分離室で分離された空気が吐水管
へ排気する自吸作用の間、所定のインバータ周波数を保
持してポンプを排気ポンプとして動作させることができ
る。
【0038】通常回転制御サブルーチン(300)で
は、図5に示すように、異常チェックサブルーチンを再
度実行したのち(305)、圧力センサ4の値が基準圧
力値(設定圧力値−圧力オフセット)より小さいかどう
かを見る(310)。小さい場合は、測定圧力が5m以
上かどうか(315)、電流値が規定内か(320)ど
うかを確認する。
【0039】このとき、測定圧力が5m以内の場合は、
空気の混入や配管などの異常が考えられるので、自吸フ
ラグSと運転フラグMを「0」にして(330)メイン
ルーチンへ戻り(395)、自吸サブルーチンを実行す
る。
【0040】また、電流値が規定を外れている場合は、
後述する処理386へジャンプして、予め決めておいた
インバータ周波数Fを周波数変更幅Δfでダウンさせ
る。
【0041】一方、測定圧力が5m以上で(315)、
電流値が規定内ならば(320)、インバータ周波数F
が許容される最大周波数以内に収まっているかどうかを
見る(325)。このとき、インバータ周波数Fが最大
周波数以上なら、配管の異常が考えられるので、配管カ
ウンタを一つインクリメントして(330)処理386
へジャンプし、インバータ周波数Fを予め決めておいた
周波数変更幅Δfでダウンさせる(380)。
【0042】また、インバータ周波数Fの許容最大周波
数以内ならインバータ周波数Fを予め設定した周波数変
更幅Δfでアップしたのち(335)、アップした周波
数が許容最大周波数を越えていないかを確認し(34
0)、越えていれば最大周波数を新しいインバータ周波
数Fとして、そのインバータ周波数Fを許容最小周波数
と比較する(350)。
【0043】このとき、インバータ周波数Fは、最小周
波数よりも高く、許容できる周波数なので、その周波数
をインバータ周波数として、後述する通常運転サブルー
チンを実行する(360)。
【0044】一方、処理340でインバータ周波数F
が、最大周波数よりも低い場合は、インバータ周波数F
を最小周波数と比べ(350)、さらに、インバータ周
波数Fが最小周波数よりも低ければ、最小周波数をイン
バータ周波数Fとして(355)、通常運転サブルーチ
ンを実行する(360)。
【0045】また、処理350でインバータ周波数Fの
方が高い場合は、今の周波数をインバータ周波数Fとし
て通常運転サブルーチンを実行する(360)。こうす
ることで、インバータ周波数Fを許容最大周波数と許容
最低周波数の間に設定して最大周波数を越えて暴走しな
いようにしてある。
【0046】通常運転サブルーチン(360)では、上
記のようにして与えられたインバータ周波数Fでポンプ
1を制御する。前記処理360では、ポンプ1を作動す
ると、チェックカウンタCを「0」にして(365)、
0.5秒待機させたのち(370)、メインルーチンへ
戻る(395)。
【0047】一方、処理310で圧力センサ4の測定値
が、基準圧力値よりも高い場合は、運転フラグMが
「1」か「0」かを見て(380)、「0」ならば運転
停止中と考えられるので、3秒待機ののち(381)メ
インルーチンへ戻り、処理130を実行する。
【0048】また、処理380で運転フラグMが「1」
の場合は、電流値が規定内かどうかを見る(382)。
そして、インバータ周波数Fが最低周波数と等しいか、
それより小さいかを見る(383)。このとき、インバ
ータ周波数Fより大きいと、圧力センサ4による測定圧
力が規定圧に圧力オフセット(許容量、例えば+2m以
上)を加えた値かどうかを見て(384)、オフセット
を加えた圧力よりも高ければ、インバータ周波数Fを予
め決めておいた周波数変更幅Δfでダウンさせる(38
6)。
【0049】同様に処理382で電流値が規定値を越え
ている場合も、インバータ周波数Fを予め決めておいた
周波数変更幅Δfでダウンさせ(386)、前述した処
理340〜370を繰り返す。
【0050】一方、処理383と384で、インバータ
周波数Fが許容最低周波数と等しいか、それより小さな
場合、または、測定圧力が規定の圧力から圧力オフセッ
ト(例えば−2m)を引いた圧力より低い場合は、チェ
ックカウンタCを一つインクリメントして(385)、
処理370へジャンプし、0.5秒待機してからメイン
ルーチンの処理130へ戻る。
【0051】このように、センサ4で検出した測定圧を
基準圧力と比較し、測定圧が基準圧力以下ならば、イン
バータ周波数Fを所定の変更幅で徐々にアップする。逆
に、測定圧が基準圧力以上となると、インバータ周波数
Fを所定の変更幅で徐々にダウンさせることにより、一
定圧を保つようになっている。
【0052】このため、制御目標圧力値及びその他の設
定値を数種類設定することで、図7のポンプの特性曲線
を持つポンプが設定スイッチの選択により、図6に示す
ような広い範囲においてリニアな特性を呈することがで
きるようになっている。
【0053】また、メインルーチンへ戻ると、処理13
0で圧力測定を行う。このとき、自吸フラグSは「1」
なので(140)、運転フラグMが「1」であることを
見て(150)、始動時でないことを確認したのち、チ
ェックカウンタCの値を基準値と比較する(160)。
このとき、チェックカウンタCが基準値よりも大きい
と、締切チェックサブルーチン(400)へジャンプす
る。
【0054】すなわち、通常運転サブルーチン(30
0)による運転中に、運転周波数の変動が無く、かつ、
圧力変動の無い状態が一定時間(チェックカウンターの
基準値)継続した場合(160)は締切チェックサブル
ーチン(400)へジャンプする。
【0055】締切チェックサブルーチン(400)は、
図8に示すように、インバータ周波数Fから予め設定さ
れた締切ステップ周波数sfを引いたものを新しいイン
バータ周波数Fとして(410)、通常運転サブルーチ
ンを実行する(415)。そして、動作の遅延を考慮し
て1秒間待機してオーバーシュートによる測定エラーを
除き(420)、再び圧力測定を行って(425)、圧
力変動が予め設定した変動基準値以内かどうかを見る
(430)。
【0056】このとき、変動基準値以上ならば、現在の
インバータ周波数Fに締切ステップ周波数sfを加えた
ものを、新しいインバータ周波数Fとして(435)通
常運転サブルーチンを実行し(440)、2秒間待機し
てオーバーシュートをキャンセルしたのち(445)、
チェックカウンタCを「0」として(450)メインル
ーチンへ戻る(470)。一方、変動基準値以内なら
ば、インバータ周波数Fを下げても圧力が下がらないの
で止水状態と見なし、運転フラグMを「0」にして(4
45)ソフトストップサブルーチンを実行する(46
0)。
【0057】実行後は3秒間待機し(470)、オーバ
ーシュートをキャンセルして、再び圧力測定を行う(4
75)。そして、前記測定値の0.9倍したものを新た
な基準値として変動基準値に代入し(480)、処理4
50によってチェックカウンタCを「0」としてメイン
ルーチンの処理130へ戻る(490)。
【0058】そのため、こうして締切チェックサブルー
チン(400)を実行し、処理455〜処理480を繰
り返すことにより、流量0時の判断を行うことができる
ので、流量0時には一時停止することができる。
【0059】停止後は、圧力測定を行うと(130)、
自吸フラグSは「1」なので(140)、停止中である
ことを運転フラグM「0」で確認したのち、測定圧力が
停止判定基準値以上かどうかを見る(170)。その
際、測定圧力が判定基準値以上なら止水された状態なの
で圧力が低下しないと見なし、1秒待機して処理130
へ戻る(171)。
【0060】このとき、測定圧力が停止判定基準値を下
回る場合は、停止時のインバータ周波数Fとインバータ
の最低周波数を比べる。すなわち、停止時のインバータ
周波数Fから規定の周波数(ここでは、−10m)を引
いた周波数とインバータの最低周波数を比べ、規定の周
波数を引いた方が大きい場合は(175)、規定の周波
数を引いた周波数を再起動時のインバータ周波数Fとし
てソフトスタートサブルーチンを実行する(190)。
そして、チェックカウンタCを「0」に、運転フラグM
を「1」として処理160を実行する。
【0061】そして、処理160でチェックカウンタC
を比較すると、チェックカウンタCは基準値よりも小さ
いので通常回転制御サブルチーン(300)へ移行し、
ポンプ1を通常の回転制御に移行する。
【0062】このとき、処理175、176、180を
実行したことにより、図9に示すように、起動時のイン
バータ周波数Fを圧力タンク3内の加圧水の有無に関わ
らず高く設定したので、0HZから起動する規定の周波数
に達するようにするよりも、定常圧に達する時間を短縮
できる。
【0063】このように、自吸サブルーチン(20
0)、通常回転制御サブルーチン(300)、締切りチ
ェックサブルーチン(400)により、自吸式ポンプの
始動から一定圧制御及び再起動を圧力センサ4のみで行
うことができる。
【0064】また、再起動処理手段(600)を設ける
ことで、規定圧に達するまでの時間を短縮できる。
【0065】ところで、上記各処理中に実行する異常チ
ェックサブルーチン(500)は、図10に示すよう
に、配管異常チェックサブルーチン(510)、異常電
圧チェックサブルーチン(550)、異常電流チェック
サブルーチン(560)、異常温度チェックサブルーチ
ン(570)の各チェックサブルーチンで構成されてお
り、例えば、配管異常チェックサブルーチン(510)
は、図11に示すように、所定回数のチェックで測定圧
力が規定値に入らない場合は、エラーとするようになっ
ている。
【0066】すなわち、まず、配管カウンタを設けて、
その配管カウンタを一つインクリメントして「2」以下
であるかを見る。このとき、配管カウンタが「2」以下
ならば、規定圧力をHK圧力レジスタに設定し(51
2)、エラーフラグEを「0」として(513)、メイ
ンルーチンへ戻る(519)。2回目以降は、配管カウ
ンタが「2」以上となるので、その回の測定圧力とHK
圧力レジスタの値に+20Kpaしたものと−20Kp
aしたものと比較する(514,515)。その際、測
定圧力が両者の間に入れば、配管カウンタCを0にする
とともに、(518)、エラーフラグEを「0」にして
(513)、メインルーチンへ戻る(519)。一方、
測定値が規定値に入らない場合は、配管カウンタCを規
定回数(この形態では120回)と比較することで、規
定時間内に規定値に達した場合は(516)、エラーフ
ラグEを「0」にして(513)メインルーチンへ戻る
(519)。
【0067】このように、測定圧が規定時間に基準圧力
内へ収まらない場合はエラーとすることで、自吸作用中
の圧力低下や圧力上昇を誤ってエラーと見なさないよう
にしてある。
【0068】そして、処理516で配管カウンタが所定
数に達した場合は、エラーフラグEを「1」にして異常
チェックサブルーチンへ戻る(519)。
【0069】異常チェックサブルーチンでは(50
0)、図10に示すように、エラーフラグEが「1」な
らば(545)、強制ストップサブルーチンを実行し
(585)、プログラムをホールドする(590)。
【0070】同様な手順により、異常電圧チェックサブ
ルーチン(550)では、一次側(AC入力)と2次側
(インバータ出力側)の電圧をそれぞれ規定値と比較す
る。そして、電圧が規定値の例えば、±10%以内に収
まらないと同様の比較を繰り返し、その比較回数が所定
の回数に達すると、エラーフラグEを「1」とすること
で、強制ストップサブルーチンを実行して(585)、
プログラムをホールドする(590)。
【0071】異常電流チェックサブルーチン(56
0)、異常温度チェックサブルーチン(590)も同様
に、検出したモータ10のロック電流や回路温度が所定
期間内に所定の範囲内に収まらないと、エラーフラグE
を「1」として強制ストップサブルーチンを実行し(5
85)、プログラムをホールドする(590)。
【0072】このように異常状態を検出することで、事
故を未然に防止できるようになっている。
【0073】次に、第2実施形態として、本願のインバ
ータ制御を非自吸式ポンプ、例えば図12に示す水中ポ
ンプに適用した場合について述べる。
【0074】この場合も、インバータ制御装置は、第1
実施形態と同じ構成と動作フローで制御できる。そのた
め、図3〜5を用いてその動作を説明する。
【0075】すなわち、起動時の自吸フラグSは、
「0」となっているので、図3で示すように、自吸サブ
ルーチン(200)を実行する。
【0076】自吸サブルーチン(200)では、まず、
図4に示したように、運転フラグMが「1」か「0」か
を見る(210)。このとき、運転フラグMは初期化に
より「0」なので、処理220〜260を実行し、ポン
プ1を起動して上述の異常チェックサブルーチン(50
0)を実行して、図3のメインルーチンの処理130へ
戻る(290)。
【0077】そして、圧力測定を行って(130)、再
び、自吸フラグSをチェックする(140)。このと
き、自吸フラグSは未だ「0」となっているので、自吸
サブルーチン(200)を実行するが、今度は、処理
(210)で、運転フラグMが「1」となっているの
で、前記圧力センサ4による測定圧力を規定値と比較す
る。すると、この形態のポンプ1は、非自吸式ポンプな
ので、比較結果は規定値よりも高くなり(気水分離室が
無いため)、自吸フラグSを「1」にして(212)、
図3のメインルーチンの処理130へ戻る。そのため、
メインルーチンで、再度圧力測定を行うと(130)、
自吸フラグSが「1」となり、通常回転制御サブルーチ
ン(300)を実行する。このように自吸サブルーチン
(200)を実行することで、非自吸ポンプも始動でき
る。
【0078】始動後は、自吸式ポンプも非自吸式ポンプ
も動作中の特性は同じなので、後の通常回転制御サブル
ーチン(300)、締切チェックサブルーチン(40
0)、再起動処理手段(600)は第1実施形態と同様
に制御を行うことができる。そのため、その説明は省略
する。
【0079】このように、この制御装置は自吸式あるい
は非自吸式を問わずに始動できるので、従来、インバー
タ回路を自吸式ポンプ用と非自吸式ポンプ用とポンプに
応じて別々に準備しなければならない問題を解決でき
る。
【0080】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
センサ数を低減し、インバータ回路を自吸式ポンプと非
自吸式ポンプとで共用できる。そのため、低コスト化が
図れる。また、起動時に一定圧になるまでの時間を短縮
できる。さらに、異常が発生した際には、ポンプをスト
ップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のブロック図
【図2】第1実施形態の回路ブロック図
【図3】第1実施形態のフローチャート
【図4】第1実施形態のフローチャート
【図5】第1実施形態のフローチャート
【図6】第1実施形態のH−Q特性曲線
【図7】第1実施形態の性能曲線
【図8】第1実施形態のフローチャート
【図9】第1実施形態の作用説明図
【図10】第1実施形態のフローチャート
【図11】第1実施形態のフローチャート
【図12】第2実施形態のフローチャート
【図13】従来例のブロック図
【符号の説明】
1 ポンプ 2 吐水管 3 圧力タンク 4 圧力センサ 5 インバータ制御装置 6 インバータ駆動装置 7 マイクロコンピュータ 10 モータ 200 自吸サブルーチン 300 通常回転制御サブルーチン 400 締切チェックサブルーチン F インバータ周波数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力タンクまたはポンプの吐出口の近傍
    に設けた圧力センサと、前記センサの測定圧に基づいて
    モータをインバータ制御してポンプの吐出圧を規定圧に
    制御する制御手段とからなり、 上記制御手段が始動時に圧力センサの測定圧が所定の圧
    に達するまで、所定の周波数のインバータ出力を出力す
    る自吸運転処理手段と、 前記自吸処理手段により所定圧に達すると、圧力センサ
    の測定圧が規定圧となるようにインバータ出力を制御す
    る通常運転処理手段と、 前記通常運転処理中に、インバータ周波数出力が一定
    で、且つ、前記センサによる測定圧の変動が(設定圧力
    ±圧力オフセット値)以内が所定の間継続するとインバ
    ータ周波数を下げて、上記圧力センサで検出した圧力変
    動が変動基準以内ならばインバータ出力周波数を下げて
    ポンプをソフトストップさせ、逆に、圧力変動が変動基
    準を上回ると、インバータ周波数を元の通常運転処理の
    周波数とする締切りチェック処理手段とを備えたポンプ
    のインバータ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記圧力センサの測定圧を検出してその
    測定圧から配管の異常を検出する配管異常処理手段と、
    上記モータ電流と電圧及び温度の異常を検出してポンプ
    を停止させる異常チェック処理手段を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載のポンプのインバータ制御装置。
  3. 【請求項3】 再起動時の周波数を停止時の周波数より
    所定数だけ低い周波数とする再起動処理手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のポンプのイン
    バータ制御装置。
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