JP3706278B2 - 加圧給水装置とその運転方法 - Google Patents

加圧給水装置とその運転方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプにより水道本管から吸込み管を介し水が吸込まれた上、加圧された状態として需要側への送水管に吐出されるべく構成されてなる加圧給水装置とその運転方法に係わり、特にポンプとそのポンプ近傍に長期に亘って水が滞留されないようにした加圧給水装置とその運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでに、水道本管内水圧が有効に利用されるべく、ポンプにより水道本管から吸込み管を介し水が直接吸込まれた上、加圧された状態として需要側への送水管に吐出されるべく構成されてなる加圧給水装置が既に実用化されているが、これまでの加圧給水装置にあっては、往々にしてポンプとそのポンプ近傍には水が長期に亘って滞留する虞があるものとなっている。
【0003】
即ち、逆止弁が取付けされたバイパス管がポンプに対し並列に取付け接続されている状態で、水道本管内水圧としての吸込み(流入)側圧力が需要側に給水を直接行う上で必要十分に高い場合には、ポンプは運転停止状態におかれた上、水道本管からの水は吸込み管からバイパス管を介し、送水管側に給水され得るものである。しかしながら、このようにして、ポンプによる給水が長期に亘って行われないとすれば、ポンプとそのポンプ近傍には水が長期に亘って汚染水として滞留するところとなり、その後に、吸込み側圧力の低下によりポンプの運転が再開される際には、汚染水が需要側に給水されてしまうというものである。
【0004】
バイパス管による給水の場合だけではなく、そのような事情は、需要側で水が長期に亘って使用されなく、その間、ポンプが運転停止状態におかれる場合にも同様とされているものである。因みに、ポンプが更に長期間に亘って運転状態におかれない場合には、ポンプにおける固定部分と可動部分との間にサビが強固に不着されることによって、ポンプの運転に際して、ポンプは回転駆動され得ないものとなっている。
【0005】
なお、滞留水の防止に関する技術としては、これまでに、例えば特開平8ー61246号公報が挙げられるが、これによる場合、交互運転により水の滞留が防止されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、これまでの水道本管直結型加圧給水装置においては、水道本管内水圧が需要側に給水を直接行う上で必要十分に高い場合には、ポンプは運転停止状態におかれた上、水道本管からの水は吸込み管からバイパス管を介し、送水管側に給水されているが、その半面、ポンプとそのポンプ近傍に水が長期に亘って汚染水として滞留し易いものとなっており、ポンプの運転再開の際には、汚染水が需要側に給水されてしまう虞があったものである。このような不具合は、需要側で水が長期に亘って使用されない場合にも、同様に見受けられていたものである。
【0007】
本発明の第1の目的は、需要側で水が長期に亘って使用されなく、その間、ポンプが運転停止状態におかれる場合でも、ポンプとそのポンプ近傍に水が長期に亘って汚染水として滞留され得ない加圧給水装置を供するにある。
【0008】
本発明の第2の目的は、吸込み側圧力高を要因としてポンプが長期に亘って運転停止された上、そのポンプをバイパスした状態で需要側に給水が行われる場合でも、ポンプとそのポンプ近傍に水が長期に亘って汚染水として滞留され得ない加圧給水装置運転方法を供するにある。
【0009】
本発明の第3の目的は、需要側で水が長期に亘って使用されていないことが確実に検出された上、その間、ポンプが運転停止状態におかれる場合でも、ポンプとそのポンプ近傍に水が長期に亘って汚染水として滞留され得ない加圧給水装置運転方法を供するにある。
【0010】
本発明の第4の目的は、吸込み側圧力高を要因としてポンプが運転停止された上、水道本管からの水がバイパス管を介し需要側に給水可とされているにも拘らず、需要側で水が長期に亘って使用されていない場合に、ポンプとそのポンプ近傍に水が長期に亘って汚染水として滞留され得ない加圧給水装置運転方法を供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的は、需要側への送水管に対して放流管が連通接続せしめられた状態で、需要側での水使用がないことを要因として、ポンプが運転停止状態におかれている間、ポンプと該ポンプ近傍に長期に亘って滞留している水が外部に排出されるべく、上記運転停止状態が所定時間経過する度に、上記放流管に取付されている自動弁が一定時間の間だけ、開放状態におかれた上、吐出し圧力の始動圧力以下への低下に伴いポンプが一時的に始動状態におかれるべく制御する制御手段が具備せしめられることで達成される。
【0012】
上記第2の目的は、ポンプに対し、逆止弁が取付けされたバイパス管が並列に取付け接続されている状態で、吸込み側圧力高を要因として上記ポンプが運転停止された上、水道本管からの水が吸込み管、上記バイパス管、送水管を介し需要側に給水されるに際しては、上記ポンプと該ポンプ近傍に長期に亘って滞留している水が需要側に給水されるべく、上記ポンプの運転停止状態が所定時間経過する度に、吸込み側圧力高に対応する初期設定値は最大吸込み側圧力検出値よりも大として再設定されるとともに、吐出し圧力一定制御下での初期設定ポンプ始動圧力、または末端圧力一定制御下での初期設定下限・上限吐出し目標圧力は、上記最大吸込み側圧力検出値に最大水量時での吐出し側圧力センサ、吸込み側圧力センサ間抵抗を加えたものよりも大として再設定されることによって、吸込み側圧力高を要因とする上記ポンプの運転停止が解除された上、ポンプが一時的に始動・運転状態におかれることで滞留水が需要側に給水された後、上記再設定に係る値各々は初期設定されることで達成される。
【0013】
上記第3の目的は、ポンプにより水道本管から吸込み管を介し水が吸込まれた上、加圧された状態として需要側への送水管に吐出されている際に、圧力タンクの下流側に位置している、送水管途中に設けられている流量センサにて需要側で水が使用されていない状態が連続的に検出されている場合には、上記ポンプと該ポンプ近傍に長期に亘って滞留している水が外部に排出されるべく、上記状態が所定時間経過する度に、上記送水管に連通接続されている放流管に取付されている自動弁が一定時間の間だけ、開放状態におかれた上、ポンプが一時的に運転状態におかれることで達成される。
【0014】
上記第4の目的は、ポンプに対し、逆止弁が取付けされたバイパス管が並列に取付け接続されている状態で、吸込み側圧力高を要因として上記ポンプが運転停止された上、水道本管からの水が吸込み管、上記バイパス管、送水管を介し需要側に給水可とされているにも拘らず、圧力タンクの下流側に位置している、送水管途中に設けられている流量センサにて需要側で水が使用されていない状態が連続的に検出されている場合には、上記ポンプと該ポンプ近傍に長期に亘って滞留している水が外部に排出されるべく、上記状態が所定時間経過する度に、上記送水管に連通接続されている放流管に取付されている自動弁が一定時間の間だけ、開放状態におかれた上、ポンプが一時的に運転状態におかれることで達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1から図7を用いて説明する。
先ず本発明の具体的説明に入る前に、これまでの水道本管直結型加圧給水装置での基本構成とその動作について、簡単乍ら説明すれば以下のようである。
【0016】
即ち、図1には本発明による加圧給水装置の一例での構成が示されているが、これを流用しつつ、説明すれば、図7に示すように、吸込み(流入)側圧力が需要側に給水を直接行う上で必要最小限の圧力b以上にある間、ポンプ4による揚水は不要とされ、したがって、ポンプ4は運転停止状態におかれた上、水道本管(図示せず)からの水は吸込み管1、逆止弁3、バイパス管2、逆止弁8、送水管10を介し需要端11に給水されるものとなっている。吸込み側圧力が圧力a(<b)以下ではまた、水道本管内の水圧の更なる異常低下が防止されるべく、ポンプ4は運転不可とされているものである。結局、吸込み側圧力が圧力b,a間にある間のみ、ポンプ4は運転可能とされているものである。図6にはまた、吐出し流量(給水量)Q、吐出し側圧力H、ポンプ回転速度Nの、これら3者の関係が示されているが、通常、圧力bはb=H01として設定されるものとなっている。
【0017】
さて、ポンプ4は電動機5により回転駆動されているが、その回転速度はインバータINVからの交流電力のその周波数によるものとなっている。結局、ポンプ4はインバータINVによりその運転が制御されているものである。そのインバータINVの周囲には、運転状態を表示したり、各種運転のためのパラメータ設定用キースイッチが具備されているディジタルオペレータOPが配置されている他、漏電からの保護用として漏電ブレーカELBが配置されたものとなっている。更に、吸込み側圧力は圧力センサPS―1により検出された上、信号S1 として、また、吐出し側圧力は圧力センサPS―2により検出された上、信号S3 としてそれぞれインバータINVに与えられており、ポンプ吐出し側に設けられているフロースイッチ(流量センサと同一機能を有しており、主にポンプ運転制御用として設けられている)Flow ・SWではまた、需要側で水が使用されているか否かが検出された上、信号S2 としてインバータINVに与えられており、需要側で水が使用されていないか、使用量が少ない場合、フロースイッチFlow ・SWはON状態におかれるものとなっている。
【0018】
需要側で水が実際に使用されれば、吐出し側圧力が徐々に低下し、やがて、吐出し側圧力が始動圧力HON以下に低下したことが圧力センサPS―2で検出されれば、ポンプ4は初めて始動された上、水道本管からの水は吸込み管1、逆止弁3、仕切弁6―1、ポンプ4、フロースイッチFlow ・SW、逆止弁7、仕切弁6―2、送水管10を介し需要端11に給水されているものである。水の使用量が少ないことがフロースイッチFlow ・SWで検出された場合や、水道本管側での工事断水等により吸込み側圧力が圧力a以下か、圧力b以上となったことが圧力センサPS―1で検出された場合には、ポンプ4は運転停止状態におかれているものである。
【0019】
なお、図1中、符号PW ,9,14はそれぞれ交流電源(一般に3相交流電源)、圧力タンク(上部に空気溜まりを有する)、水栓(蛇口)を示す。因みに、一点鎖線表示されているブロックX,Y各々は本発明に係る部分とされ、後に説明するところである。
【0020】
さて、本発明について具体的に説明すれば、既述のように、図1には本発明による加圧給水装置の一例での構成が示されているが、これまでのものと実質的に異なるところは、ブロックX,Y各々が新たに設けられていることと、インバータINVには、滞留水を外部に排出するための、本発明に係る制御手段がマイコンソフトウェアとして設けられている点である。水道本管内水圧が需要側に給水を直接行う上で必要十分に高い場合は、ポンプの一時的な始動・運転状態により滞留水が需要側に給水される一方、需要側での水使用がないことを要因として、ポンプが運転停止状態におかれる場合には、ポンプ4とそのポンプ4近傍に長期に亘って滞留している水はブロックXを介し外部に排出されているものである。図1に示すように、送水管10に対しては、他端側に自動弁12が取付けされた放流管13が連通接続せしめられているが、需要側での水使用がないことを要因とする運転停止状態が所定時間経過する度に、自動弁12が一定時間の間だけ、開放状態におかれた上、吐出し圧力の始動圧力以下への低下に伴いポンプ4が一時的に始動状態におかれるべく制御されることで、滞留水は大気中に放出されているものである。
【0021】
ここで、図2により本発明に係る制御手段としてのマイコンソフトウェアについて説明すれば以下のようである。
先ず通常状態で需要側での水の使用がなく、したがって、ポンプ4とそのポンプ4近傍に水が長期に亘って滞留する場合について説明すれば、先ずステップ400では、吐出し側圧力(給水圧力)が始動圧力HON以下にあるかが判定される。この判定では、水の使用がなければ、吐出し側圧力は当然、始動圧力HONよりも大きい状態にあることから、NOと判定された上、処理はステップ417に進められるものとなっている。ステップ417では、吸込み側圧力(流入圧力)が圧力b以上であるかが判定されるが(圧力b以上では、ポンプ4は運転停止状態にある)、この判定ではNOと判定された上、処理はステップ418に進められるものとなっている。ステップ418では、吸込み側圧力が圧力a以下であるかが判定されるが(圧力a以下では、ポンプ4は運転停止状態にある)、この判定でもNOと判定された上、処理はステップ419に進められるものとなっている。結局、以上の処理により、吸込み側圧力が圧力b以上である場合でのポンプ運転停止や、圧力a以下である場合でのポンプ運転停止が排除された上、ステップ419では、需要側での水使用がないことを要因とする、ポンプ運転停止に係る処理が初めて行われているものである。
【0022】
水使用がないことを要因として、ポンプ4が運転停止状態におかれている時間は別途ソフトウェアタイマにより計測されているが、ステップ419では、その時間がポンプ運転停止時点から所定時間T1以上経過しているかが判定されているものである。所定時間T1以上、経過していなければ、処理はステップ400に戻されるが、所定時間T1以上、経過している場合には、ステップ420,421での処理により、自動弁12は開放状態におかれた上、処理はステップ400に戻されるものとなっている。自動弁12が開放状態におかれることで、滞留水は放流管13を介し大気中に放出され、この滞留水の放出に伴い、やがて、吐出し側圧力は始動圧力HON以下にまで低下するところとなるが、この始動圧力HON以下への低下を以てポンプ4が初めて始動されているものである(ステップ400〜405)。ポンプ4が始動された後は、ステップ406,407で自動弁12の開放状態が一定時間経過後にその閉処理が行われ、その後のステップ408では何等の処理の行われることなく、ステップ409では、目標値F(図6を参照のこと)による末端圧力一定制御が実行されているものである。ポンプ4が始動運転された後、ステップ410では、フロースイッチFlow ・SWがOFF状態(水使用状態)にあるかが判定されるが、水使用状態にないと判定された場合には、ステップ411によりその状態が一定時間T2経過するのを待って、ステップ412でポンプ4が運転停止された上、処理はステップ400に戻されているものである。
【0023】
以上のように、通常状態で需要側で長期に亘って水が使用がされていない場合には、ポンプ4とそのポンプ4近傍での滞留水は所定時間T1毎に外部に排出され得るものである。なお、上記時間T1,T2各々はディジタルオペレータOPから適正な値(例えば、時間T1については4時間程度に設定)として初期設定されているが、その後、それら値は必要に応じて随時、ディジタルオペレータOPから更新設定可とされたものとなっている。
【0024】
次に、吸込み側圧力(水道本管内圧力)高を要因としてポンプ4が長期に亘って運転停止される場合について説明すれば、既述の圧力bは、ポンプ4による揚水を不要として、吸込み側圧力を利用して直接バイパス管2を介し需要側に給水を行うことを目的としていることから、通常、そのような給水が行われる上での必要最小限の圧力、即ち、b=H01としてディジタルオペレータOPから初期設定されるものとなっている。しかしながら、ポンプ4の設置場所如何によっては、吸込み側圧力が常時、H01を上回る場合があり、したがって、このような場合には、ポンプ6が長期に亘って運転され得ないというものである。
【0025】
より具体的に説明すれば、ステップ417で吸込み側圧力が圧力b以上であると判定された上、ステップ422でポンプ4の運転停止時間が所定時間T5以上であると判定された場合には、ステップ423では、吸込み側圧力高に対応する初期設定値(=b)等は所定に更新設定されるものとなっている。即ち、その初期設定値は最大吸込み側圧力検出値よりも大の、(最大吸込み側圧力検出値+α)として再設定されるとともに、吐出し圧力一定制御下での初期設定ポンプ始動圧力HON、または末端圧力一定制御下での初期設定下限吐出し目標圧力HO0・上限吐出し目標圧力H01(図6を参照のこと)は、上記最大吸込み側圧力検出値に最大水量時での吐出し側圧力センサPS―2、吸込み側圧力センサPS―1間抵抗を加えたものよりも大として再設定されているものである。その後はステップ400に戻り、吐出し側圧力が始動圧力HON以下にあるかが判定されるが、その始動圧力HONは、既にステップ423により最大吸込み側圧力検出値に最大水量時での吐出し側圧力センサPS―2、吸込み側圧力センサPS―1間抵抗を加えたものとして更新設定されているので、YESと判定された上、処理はステップ401に進むものとなっている。ステップ401では、吸込み側圧力は圧力a以下にはないと判定された上、処理ステップ402に進むが、ステップ402での圧力bは、既にステップ423により圧力bは(最大吸込み側圧力検出値+α)に更新設定されているので、ステップ402ではNOと判定されるものとなっている。その後のステップ403でもポンプ4は運転中にはないと判定された上、ステップ405でポンプ4が始動されているものである。その後、ステップ406ではNOと判定された上、ステップ408では、ポンプ4により滞留水が需要側に送水されるまで運転された後、圧力bや始動圧力HON、目標圧力HO0・H01は初期設定値に戻されるものとなっている。更に、その後は、ステップ409,410,411,413,415,416を順次経て、ステップ412では、吸込み側圧力高を要因としてポンプ4が運転停止された上、バイパス管2による給水が行われるものである。
【0026】
以上のように、圧力bや始動圧力HON、目標圧力HO0・H01が初期設定値に戻されるまでの間、ステップ409での圧力制御では、目標圧力HO0=H01>(最大吸込み側圧力検出値+最大水量時での吐出し側圧力センサPS―2、吸込み側圧力センサPS―1間抵抗)とされた吐出し圧力一定制御が採られたものとなっている。換言すれば、逆止弁8では、その入口側より出口側での圧力が若干高くなる結果として、ポンプ4とその近傍に滞留している水はポンプ4の運転により需要側に送水され得るものである。因みに、ステップ413,414,412による処理は、吸込み側圧力低下を要因とするポンプ4の運転停止処理を示す。
【0027】
図3はまた、需要側での水使用がないまま、吸込み側圧力高を要因としてポンプ4が長期に亘って運転停止される場合であっても、滞留水を外部に排出するための要部構成を示したものである。図示のように、吸込み側圧力高状態(圧力b以上の状態)を計時するタイマT10と、需要側での水使用がないままポンプ4が運転停止状態におかれる場合に、その運転停止状態を計時するタイマT11とが設けられたものとなっている。需要側での水使用がないままポンプ4が運転停止状態におかれれば、インバータINVから端子10,11にはON信号が出力される結果として、タイマT11はその計時動作が開始されるものとなっている。タイマT11が、例えばその計時動作開始時点から4時間後にタイムアップすれば、その接点T11aが閉じられるが、その(緩復旧)接点T11aが閉じられた時点から、一定時間(例えば10〜15分程度)後に復旧されるまでの間、駆動回路SLを介し自動弁12が開放状態におかれているものである。また、吸込み側圧力高状態になれば、インバータINVから端子8,9にはON信号が出力される結果として、タイマT10はその計時動作が開始されるものとなっている。タイマT10が、例えばその計時動作開始時点から4時間後にタイムアップすれば、ブロックY(図1を参照のこと)内でその接点T10aが閉じられるが、この旨が入力端子23を介しインバータINVに通知された場合には、例えば図2におけるステップ417,422に代って、ステップ423が実行されることによって、既述の説明と同様にして、吸込み側圧力高を要因とするポンプ運転停止が解除された上、ポンプ4が始動運転され得るものである。
【0028】
更に、制御がより簡単化されるべく、ポンプシステムや圧力条件とは無関係に、所定時間(例えば4時間)毎に自動弁12を一定時間(例えば10〜15分程度)分だけ、強制的に開放状態におくことも考えられるものとなっている。図4にこの場合での要部構成を示す。タイマT12が所定時間毎にタイムアップする度に、その接点T12aが閉じられるが、その(緩復旧)接点T12aが閉じられた時点から、一定時間(例えば10〜15分程度)後に復旧されるまでの間、駆動回路SLを介し自動弁12が開放状態におかれているものである。
【0029】
最後に、圧力やタイマ(T12)によることなく、送水管10上に設けられた流量センサにより滞留水を排出する場合について説明すれば、図5にこの場合での加圧給水装置の一例での構成を示す。図示のように、送水管10上に設けられた流量センサ15により、需要側での水使用の有無がより確実に検出されているものであるが、その検出結果は信号S4 として入力端子8を介しインバータINVに取込まれたものとなっている。具体的な制御動作としては、例えば図2におけるステップ418,419間に、流量センサ15での検出結果を判定するためのステップを追加の上、水の使用が検出されていなければ、ステップ419以降の処理が実行されるようにすればよいものである。即ち、ステップ419で、ポンプ運転停止時点から所定時間T1以上経過していると判定された場合には、ステップ420以降の処理により、自動弁12が開放状態におかれているものである。また、もしも、水の使用が検出されている場合には、処理はステップ400に戻されているものである。
【0030】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1〜5各々によれば、以下の効果が得られるものとなっている。
請求項1,2:需要側で水が長期に亘って使用されなく、その間、ポンプが運転停止状態におかれる場合でも、ポンプとそのポンプ近傍に水が長期に亘って汚染水として滞留され得ない加圧給水装置が得られる。
【0031】
請求項3:吸込み側圧力高を要因としてポンプが長期に亘って運転停止された上、そのポンプをバイパスした状態で需要側に給水が行われる場合であっても、ポンプとそのポンプ近傍に水が長期に亘って汚染水として滞留され得ない加圧給水装置運転方法が得られる。
【0032】
請求項4:需要側で水が長期に亘って使用されていないことが確実に検出された上、その間、ポンプが運転停止状態におかれる場合でも、ポンプとそのポンプ近傍に水が長期に亘って汚染水として滞留され得ない加圧給水装置運転方法が得られる。
【0033】
請求項5:吸込み側圧力高を要因としてポンプが運転停止された上、水道本管からの水がバイパス管を介し需要側に給水可とされているにも拘らず、需要側で水が長期に亘って使用されていない場合に、ポンプとそのポンプ近傍に水が長期に亘って汚染水として滞留され得ない加圧給水装置運転方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による加圧給水装置の一例での構成を示す図
【図2】図2は、本発明に係る制御手段としてのマイコンソフトウェアの一例での処理フローを示す図
【図3】図3は、需要側での水使用がないまま、吸込み側圧力高を要因としてポンプが長期に亘って運転停止される場合であっても、滞留水を外部に排出するための要部構成を示す図
【図4】図4は、ポンプシステムや圧力条件とは無関係に、所定時間毎に自動弁を一定時間分だけ、強制的に開放状態におく場合での要部構成を示す図
【図5】図5は、送水管上に設けられた流量センサにより滞留水を排出する場合での加圧給水装置の一例での構成を示す図
【図6】図6は、吐出し流量(給水量)、吐出し側圧力、ポンプ回転速度の、これら3者の関係を示す図
【図7】図7は、吸込み側圧力に応じた、ポンプ運転による給水範囲、バイパス給水範囲、吸込み側圧力異常低下によるポンプ運転不可範囲をそれぞれ示す図
【符号の説明】
1…吸込み管、2…バイパス管、3,8…逆止弁、4…ポンプ、5…電動機、9…圧力タンク、10…送水管、12…自動弁、13…放流管、15…流量センサ、INV…インバータ、OP…ディジタルオペレータ、PS―1,PS―2…圧力センサ、Flow ・SW…フロースイッチ

Claims (4)

  1. 逆止弁が取付けされたバイパス管がポンプに対し並列に取付け接続されているとともに、需要側への送水管に対しては放流管が連通接続せしめられた上、上記ポンプにより水道本管から吸込み管を介し水が吸込まれた上、加圧された状態として上記送水管に吐出されるべく構成されてなる加圧給水装置であって、需要側での水使用がないことを要因として、上記ポンプが運転停止状態におかれている間、ポンプと該ポンプ近傍に長期に亘って滞留している水が外部に排出されるべく、上記運転停止状態が所定時間経過する度に、上記放流管に取付されている自動弁が一定時間の間だけ、開放状態におかれた上、吐出し圧力の始動圧力以下への低下に伴いポンプが一時的に始動状態におかれるべく制御する制御手段が設けられてなる構成の加圧給水装置。
  2. 上記所定時間、一定時間各々が外部から随時任意に設定されるための手段が具備されている請求項1記載の加圧給水装置。
  3. ポンプに対し、逆止弁が取付けされたバイパス管が並列に取付け接続されている状態で、吸込み側圧力高を要因として上記ポンプが運転停止された上、水道本管からの水が吸込み管、上記バイパス管、送水管を介し需要側に給水されるに際しては、上記ポンプと該ポンプ近傍に長期に亘って滞留している水が需要側に給水されるべく、上記ポンプの運転停止状態が所定時間経過する度に、吸込み側圧力高に対応する初期設定値は最大吸込み側圧力検出値よりも大として再設定されるとともに、吐出し圧力一定制御下での初期設定ポンプ始動圧力、または末端圧力一定制御下での初期設定下限・上限吐出し目標圧力は、上記最大吸込み側圧力検出値に最大水量時での吐出し側圧力センサ、吸込み側圧力センサ間抵抗を加えたものよりも大として再設定されることによって、吸込み側圧力高を要因とする上記ポンプの運転停止が解除された上、ポンプが一時的に始動・運転状態におかれることで滞留水が需要側に給水された後、上記再設定に係る値各々は初期設定されるようにした加圧給水装置運転方法。
  4. ポンプに対し、逆止弁が取付けされたバイパス管が並列に取付け接続されている状態で、吸込み側圧力高を要因として上記ポンプが運転停止された上、水道本管からの水が吸込み管、上記バイパス管、送水管を介し需要側に給水可とされているにも拘らず、圧力タンクの下流側に位置している、送水管途中に設けられている流量センサにて需要側で水が使用されていない状態が連続的に検出されている場合には、上記ポンプと該ポンプ近傍に長期に亘って滞留している水が外部に排出されるべく、上記状態が所定時間経過する度に、上記送水管に連通接続されている放流管に取付されている自動弁が一定時間の間だけ、開放状態におかれた上、ポンプが一時的に運転状態におかれるようにした加圧給水装置運転方法。
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