JP3005504B2 - 水道用給液装置 - Google Patents

水道用給液装置

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JP3005504B2
JP3005504B2 JP9214994A JP21499497A JP3005504B2 JP 3005504 B2 JP3005504 B2 JP 3005504B2 JP 9214994 A JP9214994 A JP 9214994A JP 21499497 A JP21499497 A JP 21499497A JP 3005504 B2 JP3005504 B2 JP 3005504B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータで駆動され
る複数台のポンプを並列に備え水道本管に直結された水
道用給液装置に係り、特に、取り扱うのに好適な水道用
給液装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータを使用した給水装置
は、インバータが高価であることから、図17に示すよ
うなバックアップ方式をとっている。即ち、インバータ
駆動によってポンプ8を運転する場合、先ず電磁接触器
1,3を投入し、インバータINVに運転指令信号及び速
度指令信号を出力して運転する。この後、ポンプ9を運
転する場合には、電磁接触器3を釈放するとともに、運
転指令信号及び速度指令信号をリセットして、電磁接触
器4を投入し、運転指令信号及び速度指令信号を出力す
る。
【0003】ところで、インバータは電源の変動や過負
荷から保護するためにトリップすることがある。インバ
ータがトリップした場合には、特開昭59−18809
6号公報に記載のように、図17の電磁接触器2(また
は電磁接触器5)を投入し商用電源に切り替えて運転
し、給水を行っていくようにしてある。
【0004】また、給水量を多くするために2台同時運
転する場合には、例えばポンプ8をインバータにより変
速運転をしている際にポンプ9を並列運転する場合に
は、電磁接触器5を投入してポンプ9を商用電源で始動
し定速で並列運転をする。更に、並列運転したポンプを
切り離す場合には、追従させた定速ポンプを停止させ
る。これに関する従来技術として、特開昭59−511
93号公報記載のものががある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、夜間時など使用水量の少ないときには、一旦ポ
ンプを停止させている。しかし、ポンプを停止させる場
合、図18に示すような吐出圧力一定制御方式の例で
は、通常は圧力一定のため圧力タンクには水が充満され
ていない。そこで、使用水量が少なく制御系(図示省
略)が停止すべきと判定したときは、圧力タンクに水を
充満するために、図18に示すNMINからNSTまでポン
プの運転速度を高めてから停止させるが、このため、給
水圧力は、最悪条件でH4まで昇圧してしまう。さら
に、2台目の定速運転させるポンプを始動/停止させる
際には、並列始動圧力をH2,並列停止圧力をH1とし
ているため、圧力変動が発生し、使用器具に悪影響を及
ぼすことがある。
【0006】水道本管に水道用給液装置を直結して運転
する場合、水道本管の圧力変動を極力抑制する必要があ
る。従って、複数台のポンプを並列運転するときの圧力
変動を従来に比し更に抑制する必要がある。また、イン
バータがトリップしたときにポンプを商用電源で運転す
ると、水道本管への圧力変動を制御することができなく
なるため、これに対する対策も必要となる。このような
対策を施すために水道本管直結用の給液装置はその取扱
いを容易にし、保守点検を安全確実にして水道本管側へ
の悪影響を極力排除しなければならない。
【0007】本発明の目的は、水道本管に対し複数台の
ポンプが並列的に直結接続された状態として運転される
場合に、水道本管の圧力変動が極力抑制され得るばかり
か、その取扱いや保守点検が容易に行われ得る水道用給
液装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、水道本管か
ら水を吸い込む吸込管と、該吸込管に設けられた逆止め
弁と、前記吸込管から分岐された複数の分岐管と、各分
岐管の出口側を合流し需要側に接続される給水管と、各
分岐管毎に設けられ前記吸込管を通して吸い込んだ水を
前記給水管側に吐き出す分岐管対応の複数台のポンプ
と、前記ポンプの吐出側の前記分岐管にそれぞれ設けら
れた逆止め弁と、前記逆止め弁の下流側に設けられ水圧
を検出する圧力検出手段と、前記ポンプ対応に設けられ
電源からの受電電力を前記圧力検出手段からの検出圧力
に応じた電力に変換して出力する複数台のインバータ
と、各対応するインバータからの受電電力で対応するポ
ンプを速度制御する複数台の電動機とを1パッケージ内
に収納せしめることで達成される。
【0009】上記目的はまた、水道本管から水を吸い込
む吸込管と、該吸込管に設けられた逆止め弁と、前記吸
込管から分岐された複数の分岐管と、各分岐管の出口側
を合流し需要側に接続される給水管と、各分岐管毎に設
けられ前記吸込管を通して吸い込んだ水を前記給水管側
に吐き出す分岐管対応の複数台のポンプと、前記ポンプ
の吐出側の前記分岐管にそれぞれ設けられた逆止め弁
と、前記逆止め弁の下流側に設けられ水圧を検出する圧
力検出手段と、前記ポンプ対応に設けられ電源からの受
電電力を前記圧力検出手段からの検出圧力に応じた電力
に変換して出力する複数台のインバータと、各対応する
インバータからの受電電力で対応するポンプを速度制御
する複数台の電動機と、前記インバータ各々に対し前記
圧力検出手段からの検出圧力に応じた電力に変換させる
ための制御信号を出力する制御手段とを1パッケージ内
に収納せしめることで達成される。
【0010】
【作用】本発明の水道用給液装置では、機械部分のみで
なく、インバータや制御手段のような制御装置部分も含
めて1パッケージ内に収納したため、その取扱いが容易
となり、保守点検も容易となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図16を参
照して説明する。
【0012】図1〜図12は、本発明の第1実施例を示
す図である。最近、図1,図2に示すように、水道用給
液装置(以下、給水装置という。)を水道本管に直結し
て使用することが行われ始めている。この場合、水道本
管に多数の給水装置が直結されるため、各給水装置のポ
ンプ始動/停止による圧力変動の影響が水道本管に及ぶ
ことが心配される。そのため、水道本管に直結して使用
される給水装置は、ポンプの始動/停止による圧力変動
が極小となることが必要であり、以下で述べる本発明の
実施例に係る給水装置は、この圧力変動を極小とする技
術を提供するものである。
【0013】図1は、本発明の第1実施例に係る給水装
置の全体概略構成図である。この給水装置の2台のポン
プ8,9は、水道本管に逆止め弁202を介して直接接
続されたステンレス製の吸込管であって、逆止め弁20
2下流で2本に分岐された分岐管部分各々に取り付けら
れている。ポンプ8,9の下流には夫々逆止め弁20
6,207および仕切弁208,209が接続され、配
管はそれらの下流で合流されて需要家に導かれる給水管
213となっている。そして、この給水管213に、内
部に空気溜りを持つ圧力タンク(ダイヤフラムタンクで
もよい)210と、給水管213内の圧力に応じて圧力
信号を発する圧力センサ211が接続される。
【0014】ポンプ8,9は制御装置214により制御
され、ポンプ8,9を駆動するモータIM1,IM2の
各回転速度を制御する2台のインバータと、これらのイ
ンバータを制御するマイクロコンピュータを有する制御
回路(コントローラ)とが制御装置214に内蔵されて
いる。
【0015】図12は、上述した実施例に係る給水装置
の外観図である。この給水装置は、コンパクトなパッケ
ージに収納され、取り扱いし易いように構成されてい
る。
【0016】図3は、図1に示す制御装置の動力回路部
分を示す図であり、PWは電源、401は配線用遮断
器、402a,403aはそれぞれ1号機ポンプ8,2
号機ポンプ9用の各々の電磁接触器の主回路接点、40
4,405は同じく各ポンプ8,9を駆動制御するイン
バータ、N1,N2は後で説明するが、各インバータ4
04,405に速度を指令する信号であり、406a,
407aは各インバータ404,405への運転指令信
号である。
【0017】図4は、図1に示す制御装置214内に内
蔵されている制御回路530を示しており、501は電
源の入り/切りを行うスイッチ、502はトランス,ダ
イオードブリッジ,レギュレータなどで構成される安定
化電源、509はマイクロコンピュータ(以下、マイコ
ンと略称する。)508に前記電源を供給するための電
源端子、503は電磁接触器(のコイル)402,40
3及びリレー(のコイル)406,407を開閉制御す
るためのインターフェースである。
【0018】電磁接触器402,403が投入される
と、その主回路接点、即ち、図3に示す主回路接点40
2a,403aが閉じる。同じく、リレー406,40
7が励磁されると、そのリレー接点406a,407a
が閉じられる。
【0019】510,511は、中央演算処理装置(C
PU)513からの指令によりインバータ404,40
5に、例えば速度指令N1,N2を出力するためのイン
ターフェースであり、D/A変換器などにより構成され
る。
【0020】518は、後で説明するが、図5に示すよ
うに、予め定めた関係に圧力制御する際での目標値、例
えばH0,H1,H3を設定するためのスイッチであ
り、これら目標値はインタフェース512を介してCP
U513に取り込まれる。同様に、519は、予め定め
た指令速度である、例えば変速指令から固定速指令、ま
たはその逆に切り替えるための速度ポイントN1,N2
を設定するためのスイッチであり、これら速度ポイント
N1,N2はインターフェース516を介してCPU5
13に取り込まれる。更に、520は、圧力センサ21
1の検出した給水管213の圧力信号を取り込むための
インターフェースであり、その圧力信号はポート517
を介してCPU513に取り込まれる。以上によりコン
トローラ530が構成される。
【0021】図5は、末端圧力一定制御を行った場合の
ポンプの運転特性を例示する線図であり、図18と同一
符号で示すものは同じ意味を持つ。605は配管などの
抵抗曲線である。601〜604は、使用水量が変化し
た時、それぞれ運転速度を最高速度Nmax,N1,Nmi
n,…と仮想した時のQ−H性能曲線と前記抵抗曲線と
の交点を示す。
【0022】以上のように構成したものの作動について
図7を参照して説明する。今、図1,図5に於て、給水
管213内(圧力タンク210も概略同圧力となってい
る。)の圧力がH3(ここでは始動圧力とする。)より
高く、ポンプ8,9はいずれも停止しているものとす
る。又、この時、図3の配線用遮断器401は投入さ
れ、図4のスイッチ501は閉じて制御装置214が作
動し、待機状態にあるものとする。もちろん、H0,H
1,H3,N1,N2などのデータは、予めスイッチ5
18,519から読み込まれ、メモリに格納されている
(701ステップ)。
【0023】図示しない需要端の水栓を開くと、給水圧
力が低下する。これを圧力センサ211により検出する
(702ステップ)。この圧力センサ211の検出した
圧力が始動圧力H3より低下していると、CPU513
はポート515を介し、例えば、電磁接触器402,リ
レー406をONする信号をインターフェース503に
出力するとともに、インターフェース510から速度指
令信号N1を出力する。これにより、一方のポンプ8が
始動される。
【0024】この始動により、ポンプ8は、図5の点6
04で運転される。使用量が増大すると、抵抗曲線60
5上に沿って運転を続けてゆくが、一方、使用量が少な
くなると、次第に減速して低速度NMIN運転を続ける
(703ステップ)。
【0025】この状態を一定時間継続すると、704ス
テップの極低速度NMINのスタンバイ状態に移行する。
この後、705ステップで一定時間タイミングをとった
後、706ステップで圧力がH0以下か確認し、もし、
以下になったら速度をNMIN(707ステップ)に更新
して703ステップより再度実行する。
【0026】H0以上の状態にあれば、CPU513よ
り、今度は電磁接触器403、リレー407をONする
信号をインターフェース503に出力するとともに、イ
ンバータ405へ速度指令信号N2として、極低速度信
号(NMINよりも小さい速度)を出力する。この状態で
は、ポンプの運転特性曲線は曲線608よりも下の方に
あることから、ポンプは仕事せずアイドリング運転とな
り、給水圧力は所定の圧力(曲線605上の圧力)を保
持している。一定時間後、先発して運転していたポンプ
8を停止させる信号を出力してポンプ8を停止させ、後
に運転されるポンプ9の低速スタンバイ運転を行い、待
機させる。
【0027】使用量が増大し給水圧力がH0以下に下が
り始めると、ポンプを増速してこれに対応する。使用量
が更に増加すると、更にポンプを増速する。今運転中の
ものがポンプ8であるとすると、このポンプ8の運転速
度が予め定めた速度N1に到達したとき、休止している
ポンプ9を極低速度運転をするための信号402,40
6,510を出力する。
【0028】次に、増速及び増台時の作動について図6
を用いて説明する。
【0029】1)先行機はその運転速度がNminからN
1へ増速し、且つ給水圧力が規定値Hiより低下(確実
に行うには、ここで、一定時間のタイミングをとり、真
に規定値以下であることを確認の上、次の動作に向かう
のが良い。)したら、100%Nに向かって増速を開始
すると共に、追従機をNmin以下で始動させる。
【0030】2)この後、給水圧力が規定値より低下す
るのに伴って、先行機は増速を続けるが、追従機はNmi
nの速度を維持する。ここで、追従機をNminとするの
は、給水圧力が目標値とする規定圧力より上昇しないよ
うにするためである。
【0031】3)このようにして、先行機が100%N
に達し、且つ一定時間が経過しても、給水圧力が規定値
H3よりも低下する状態になったら、給水圧力が規定値
となるように、追従機をNminから100%Nに向かっ
て増速指令する。
【0032】次に、減速及び減台時の作動について説明
する。
【0033】1)両方のポンプが共に100%Nに達し
た場合、追従機の運転速度を100%Nに固定する。
【0034】2)使用水量の減少に伴い、給水圧力が規
定値より高くなると、先行機の速度を100%NからN
minに向かって減速するように指令する。
【0035】3)更に、使用量が少なくなり、先行機の
速度がNminに達し、且つ一定時間経過しても給水圧力
が規定値H4より高い状態になったら、先行機の速度を
極低速にし、しかる後に先行機を停止させる。これは、
停止時での過渡電流によるインバータへの悪影響を排除
するためである。
【0036】以上の作動を、図8,図9のフローチヤー
トにより更に詳細に説明する。
【0037】先ずステップ801で給水圧力を検出し、
給水圧力が規定圧力以下か否かを判定する(ステップ8
02)。規定圧力より高いときは減速処理に入り、規定
圧力以下のときは先行機を増速し(ステップ803)、
次のステップ804で先行機運転速度がN1に達してい
るか否かを判定する。先行機運転速度がN1以下であれ
ばステップ801へ戻り、N1以上であれば次の805
ステップに進み、追従機をNmin以下の速度で始動す
る。そして、この速度を維持する。
【0038】次に、ステップ806でΔtの待ち時間処
理を行ってから、給水圧力を検出し(ステップ80
7)、この検出圧力が規定値以下かを判定する(ステッ
プ808)。規定値以下の場合にはステップ815に進
み、先行機の運転速度を検出し、816ステップで先行
機の運転速度が最高速度Nmaxに達しているか判定す
る。Nmaxに達していれば、この時点より追従機の速度
ロックを解除し、速度制御を再開するとともに、先行機
を最高速度Nmaxに固定する(818ステップ)。この
状態では、ポンプの運転点は図5の点602にあるので
圧力変動は生じない。Nmaxに達していない場合には、
追従機の速度をロックしたまま、先行機の増速を行い
(ステップ817)、ステップ806に戻る。
【0039】ステップ808で規定値以下ではないと判
定された場合には、使用量が1台運転で賄えるため、ス
テップ809で先行機の運転速度を検出し、この運転速
度が最低速度Nminであるか否かを判定する(ステップ
810)。Nmin以下であれば、図5の点604付近の
状態にあるので、ステップ811でΔtの待ち時間処理
を行った後、ステップ813で圧力が規定圧力以上ある
か否かを判定し、規定圧力以上のとき814ステップに
進んで先行機を停止させ、追従機の速度ロックを解除し
て801ステップへ戻り、ここより再び実行する。ステ
ップ810でNminでないと判定された場合には、先行
機を減速して(ステップ812)、ステップ806に戻
る。
【0040】ステップ818の次にステップ819に進
み、Δtの待ち時間処理を実行してから給水圧力を検出
し(ステップ820)、次のステップ821でこの圧力
検出値が規定値以下か否かを判定する。規定値以下の場
合には、図9(a)のステップ822に進んで追従機の
運転速度を検出し、この運転速度が最低速度Nminであ
るか否かを判定する(ステップ823)。最低速度Nmi
nに達していれば、ステップ825のΔtの待ち時間処
理を実行した後に、826ステップで規定圧力H4以上
か否かを判定する。判定した結果、図5のH4以上であ
れば、ステップ827で先行機をOFFするとともに、
追従機の運転速度ロックを解除し、801ステップへ戻
り、ここより再実行する。ステップ823でNminに達
していないと判定されたときは、ステップ824で減速
処理を行い、ステップ819に戻る。
【0041】ステップ821で規定値以下と判定された
場合には、図9(b)のステップ828に進み、追従機
の運転速度を検出し、この運転速度がステップ829の
判定で最高速度Nmaxに達しているときは速度変更を行
わず(ステップ831)、最高速度Nmaxに達していな
いときは、増速処理を行って(ステップ830)から、
ステップ819に戻る。
【0042】以上説明したようなポンプ制御を行えば、
ポンプを停止させるとき、先行して運転されていたポン
プ程、先に停止させることができるので、複数台のポン
プの運転負担の等分化が図れる。
【0043】図10(a)は、上述した本実施例に係る
給水装置で、各ポンプをインバータ制御したときの圧力
変動が抑制される様子を示した図である。なお、比較の
ための図10(b)は、インバータ運転のポンプと定格
運転のポンプを組合せた例であるが、切替え時に定格運
転のポンプが運転されると、急激な圧力変動が発生する
ことを示している。
【0044】本実施例では、図11に示すように、受水
槽を用いている現状の方式に比し、水道本管の圧力が利
用できるので、その分、ポンプの圧力は少なくて済み、
省エネルギ化を図ることができる。
【0045】図13は、本発明の第2実施例に係る給水
装置の制御回路の構成図である。本実施例では、インバ
ータへの速度指令信号を1点としている。今、使用水量
が少なく、図5に示す極低速Nminで特性曲線609の
下でポンプ8が運転されているものとする。
【0046】この状態で使用水量の少ない状態を検出し
たら、もう一方のポンプを駆動するインバータ405の
運転指令信号407aをONし、先行しているインバー
タと同じ速度指令信号Nを出力して両ポンプを共に極低
速度で運転する。そして、一定時間後に、先行したポン
プを停止させる。このようにした場合も、ラップさせて
ポンプの運転を切替えるので、圧力変動が生じないのは
云うまでもなく、更に速度指令信号が1点で済むので、
制御装置214を安価に構成できる効果がある。
【0047】次に、本発明の第3実施例を、図14,図
15により説明する。本実施例では、インバータ、また
はポンプが故障した場合にバックアップを行うように給
水装置を構成したものである。図14は、図3の構成に
加え、バックアップ時に切り替えるための電磁接触器接
点を追加したもので、図15は、図14の電磁接触器の
切り替えを行うために、図4に切り替え回路として、モ
ートルの過負荷保護用のサーマルリレー接点522,5
23およびインバータトリップ信号用接点524、52
5を追加したものである。また、これらの故障信号を入
力するために、マイクロコンピュータ508に入力ポー
ト521を設けている。
【0048】このように構成したものにおいて、例えば
インバータINV1とIM2が故障した場合には、電磁
接触器52P1,52P4を釈放し、電磁接触器52P
2を投入し、マイクロコンピュータ508はINV2に
運転指令して、このインバータINV2によりIM1を
運転しバックアップを行う。
【0049】以上と同様にして、INV2とIM1が故
障した場合には、電磁接触器52P1,52P4を釈放
して、電磁接触器52P3を投入し、マイクロコンピュ
ータ508はINV1に運転指令してIM2を運転し、
バックアップを行う。
【0050】このようにすれば、故障時に断水すること
なく信頼性が向上される。しかも、バックアップされた
ポンプのインバータにより速度制御されるため、水道本
管圧力への圧力変動を抑制できる。
【0051】図16は、本発明の第4実施例に係る給水
装置の概略構成図である。
【0052】本実施例は、第1実施例の水道本管と給水
装置との間に受水槽を設けたものであり、他の構成は第
1実施例と同一である。図16において、201は受水
槽、203,204,208,209,212は仕切
弁、8,9はそれぞれインバータ・電動機で駆動される
ポンプ、206,207は逆止め弁、210は内部に空
気溜りを持つ圧力タンク(ダイヤフラムタンクでもよ
い)、211は給水管213に設けられ、ここでの圧力
に応じて圧力信号を発する圧力センサである。
【0053】このように、上述した各実施例に係る給水
装置は、水道本管に直結して用いるために構成された
が、受水槽を備えるものにも適用できるものである。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、水道本管に対し複数台のポンプが並列的に直結接続
された状態として運転される場合に、水道本管の圧力変
動が極力抑制され得るばかりか、その取扱いや保守点
検、設置が容易に行われ得るものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る給水装置の概略構成
図である。
【図2】本実施例の給水装置を用いた給水システムの構
成図である。
【図3】図1に示す制御装置の動力回路図である。
【図4】図1に示す制御装置の制御回路図である。
【図5】図1に示す給水装置により末端圧力一定制御の
運転を行った場合の運転特性図である。
【図6】第1実施例における増速および増台時の動作を
示す運転特性図である。
【図7】第1実施例における運転手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】第1実施例における運転手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】第1実施例における運転手順を示すフローチャ
ートである。
【図10】第1実施例における圧力変動抑制効果を説明
する特性図である。
【図11】第1実施例における省エネルギ効果を示す図
である。
【図12】第1実施例の給水装置の外観図である。
【図13】本発明の第2実施例に係る給水装置の動力回
路図である。
【図14】本発明の第3実施例に係る給水装置の制御装
置の動力回路図である。
【図15】第3実施例における制御回路図である。
【図16】本発明の第4実施例に係る給水装置の概略構
成図である。
【図17】従来の給水装置における制御装置の動力回路
図である。
【図18】従来の給水装置の運転特性図である。
【符号の説明】
202,206,207…逆止め弁、208,209…
仕切弁、8,9…ポンプ、IM1,IM2…電動機、2
10…圧力タンク、211…圧力センサ、214…制御
装置、401…配線用遮断器、402,403…電磁接
触器、INV1,INV2…インバ−タ、N1,N2…
速度指令信号,406a,407a…運転指令信号,5
01,518,519…スイッチ,SW1,SW2…デ
イップスイッチ、502…安定化電源、508…マイク
ロコンピュータ(マイコン)、514…メモリ、513
…中央演算処理装置、406,407…リレー、530
…制御回路(コントローラ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 49/06 321

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道本管から水を吸い込む吸込管と、該
    吸込管に設けられた逆止め弁と、前記吸込管から分岐さ
    れた複数の分岐管と、各分岐管の出口側を合流し需要側
    に接続される給水管と、各分岐管毎に設けられ前記吸込
    管を通して吸い込んだ水を前記給水管側に吐き出す分岐
    管対応の複数台のポンプと、前記ポンプの吐出側の前記
    分岐管にそれぞれ設けられた逆止め弁と、前記逆止め弁
    の下流側に設けられ水圧を検出する圧力検出手段と、前
    ポンプ対応に設けられ電源からの受電電力を前記圧力
    検出手段からの検出圧力に応じた電力に変換して出力す
    る複数台のインバータと、各対応するインバータから
    受電電力で対応するポンプを速度制御する複数台の電動
    機とを1パッケージ内に収納したことを特徴とする水道
    用給液装置。
  2. 【請求項2】 水道本管から水を吸い込む吸込管と、該
    吸込管に設けられた逆止め弁と、前記吸込管から分岐さ
    れた複数の分岐管と、各分岐管の出口側を合流し需要側
    に接続される給水管と、各分岐管毎に設けられ前記吸込
    管を通して吸い込んだ水を前記給水管側に吐き出す分岐
    管対応の複数台のポンプと、前記ポンプの吐出側の前記
    分岐管にそれぞれ設けられた逆止め弁と、前記逆止め弁
    の下流側に設けられ水圧を検出する圧力検出手段と、前
    ポンプ対応に設けられ電源からの受電電力を前記圧力
    検出手段からの検出圧力に応じた電力に変換して出力す
    る複数台のインバータと、各対応するインバータから
    受電電力で対応するポンプを速度制御する複数台の電動
    機と、前記インバータ各々に対し前記圧力検出手段から
    の検出圧力に応じた電力に変換させるための制御信号を
    出力する制御手段とを1パッケージ内に収納したことを
    特徴とする水道用給液装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、運転
    中のインバータがトリップしたとき他方のインバータ
    を始動させ該インバータ配下のポンプを始動させること
    を特徴とする水道用給液装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、ポン
    プを停止させるとき、運転されるべきポンプの切り替え
    を行うことを特徴とする水道用給液装置。
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