JPH09166087A - 水道用給液装置とそのポンプ制御方法 - Google Patents

水道用給液装置とそのポンプ制御方法

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JPH09166087A
JPH09166087A JP27228496A JP27228496A JPH09166087A JP H09166087 A JPH09166087 A JP H09166087A JP 27228496 A JP27228496 A JP 27228496A JP 27228496 A JP27228496 A JP 27228496A JP H09166087 A JPH09166087 A JP H09166087A
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JP
Japan
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pump
water
water supply
pipe
inverter
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JP27228496A
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Koichi Sato
幸一 佐藤
Kozaburo Matsuno
好三郎 松野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道本管に直結した複数台のポンプを並列運
転するときの圧力変動を抑制する。 【解決手段】 水道本管に直結された吸込管から水を吸
い込み需要側に供給するポンプを並列に複数台備え、運
転中のポンプ8が故障したとき休止中のポンプ9を始動
してバックアップさせる場合、休止中のポンプ9を始動
するとき故障したポンプ8の運転速度で始動してバック
アップさせる。また、ポンプ8を停止させて代替ポンプ
9を起動させる際に予め代替ポンプ9を始動させてから
停止させるポンプ8の運転を停止させる。好適には、ポ
ンプ8を停止させる際には先行して運転中のポンプ8の
速度を低速度にした後で休止ポンプ9を前記低速度で始
動させ給水圧力が規定値以上となったとき前記先行して
運転中のポンプ8を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水道用給液装置とのその
ポンプ制御方法に係り、特に、インバータで駆動される
複数台のポンプを並列に備え水道本管に直結された水道
用給液装置とそのポンプ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータを使用した給水装置
は、インバータが高価であることから、図17に示すよ
うなバックアップ方式をとっている。即ち、インバータ
駆動によってポンプ8を運転する場合、先ず電磁接触器
1,3を投入し、インバータINVに運転及び速度指令信
号を出力して運転する。この後、ポンプ9を運転する場
合には、電磁接触器3を釈放するとともに、インバータ
運転信号及び速度指令信号をリセットして、電磁接触器
4を投入し、インバータ運転信号及び速度指令信号を出
力する。
【0003】ところで、インバータは電源の変動や過負
荷から保護するためにトリップすることがある。インバ
ータがトリップした場合には、特開昭59−18809
6号公報に記載のように、図17の電磁接触器2または
5を投入し商用電源に切り替えて運転し、給水を行って
いくようにしてある。
【0004】また、給水量を多くするために2台同時運
転する場合には、例えばポンプ8をインバータにより変
速運転をしている際にポンプ9を並列運転する場合に
は、電磁接触器5を投入してポンプ9を商用電源で始動
し定速で並列運転をする。さらに、並列運転したポンプ
を切り離す場合には、追従させた定速ポンプを停止させ
る。これに関する従来技術として、特開昭59−511
93号公報記載のものががある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、夜間時など使用水量の少ないときには、一旦ポ
ンプを停止させている。しかし、ポンプを停止させる場
合、図18に示すような吐出圧力一定制御方式の例で
は、通常は圧力一定のため圧力タンク210には水が充
満していない。そこで、使用水量が少なく制御系(図示
省略)が停止すべきと判定したときは、圧力タンク21
0に水を充満するために、図18に示すNMINからNST
までポンプの運転速度を高めてから停止させるが、この
ため、給水圧力は、最悪条件でH4まで昇圧してしま
う。さらに、2台目の定速運転させるポンプを始動/停
止させる際には、並列始動圧力をH2,並列停止圧力を
H1としているため、圧力変動が発生し、使用器具に悪
影響を及ぼすことがある。
【0006】特に、水道本管に水道用給液装置を直結し
て運転する場合、上述した従来技術をそのまま適用する
ことができない。それは、水道用給液装置を運転したと
きの水道本管の圧力変動を極力抑制する必要があるため
である。従って、複数台のポンプを並列運転するときの
圧力変動を従来に比べて更に抑制する必要がある。ま
た、インバータがトリップしたときにポンプを商用電源
で運転すると水道本管への圧力変動を制御することがで
きなくなるため、これに対する対策も必要となる。
【0007】本発明の第1の目的は、水道本管に直結し
た複数台のポンプを並列運転するときの圧力変動を抑制
した水道用給液装置とそのポンプ制御方法を提供するこ
とにある。
【0008】本発明の第2の目的は、インバータがトリ
ップしたときでもポンプを商用電源で運転させずに済む
水道用給液装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、水道
本管に直結された吸込管から水を吸い込み需要側に供給
するポンプを並列に複数台備え、運転中のポンプが故障
したとき休止中のポンプを始動してバックアップさせる
水道用給液装置において、休止中のポンプを始動すると
き前記故障したポンプの運転速度で始動してバックアッ
プさせることで、達成される。
【0010】上記第1の目的はまた、複数台のポンプの
うち一台を停止させて代替ポンプを起動させる際に予め
代替ポンプを始動させてから前記停止させるポンプの運
転を停止させることで、達成される。好適には、ポンプ
を停止させる際には先行して運転中のポンプの速度を低
速度にした後で休止ポンプを前記低速度で始動させ給水
圧力が規定値以上となったとき前記先行して運転中のポ
ンプを停止させる。
【0011】上記第1の目的はまた、水道本管に直結さ
れた吸込管から並列に設けられた複数台のポンプにより
水を吸い込み需要側に供給する水道用給液装置におい
て、前記複数台のポンプで給水を行う場合に運転中の一
台のポンプが最高速度に達する前に停止中のポンプを予
め低速度で始動することで、達成される。
【0012】上記第1の目的はまた、先行して運転して
いるポンプに別のポンプを追従させて運転し同時に複数
台のポンプで給水を行っている状態でポンプ運転台数を
減台するとき追従ポンプの運転制御を継続し先行ポンプ
を減速させて停止させることで、達成される。
【0013】上記第1の目的はまた、先行ポンプと追従
ポンプとが並列に共に最高速度で運転している状態で給
水圧力が規定値より高くなったときは先行ポンプを減速
することで、達成される。好適には、給水圧力が規定値
より高くなる毎に前記先行ポンプを減速し該先行ポンプ
の運転速度が予め決められた低速度に達してもなお給水
圧力が規定以上となったとき該先行ポンプを停止させ
る。
【0014】上記第2の目的は、水道本管に接続される
吸込管と、該吸込管から分岐される複数の分岐管と、各
分岐管の出口側を合流し需要側に接続される給水管と、
各分岐管毎に設けられ前記吸込管から吸い込んだ水を前
記給水管側に吐き出す分岐管対応のポンプと、各ポンプ
を各々駆動するポンプ対応の電動機と、各電動機対応に
設けられたインバータと、いずれかのインバータが故障
したとき当該インバータの制御対象電動機を他のインバ
ータに接続するバックアップ用の電磁接触器とを設ける
ことで、達成される。
【0015】
【作用】複数台のポンプを並列運転する場合やバックア
ップさせるときに、上述した対策を施すことで、圧力変
動が抑制される。このため、水道用給液装置を水道本管
に直結して運転しても、水道本管の圧力への影響が少な
くて済む。また、1台のインバータが故障したとき、こ
のインバータ対応のポンプに他のインバータを接続して
運転可能としたため、ポンプを商用電源で直接運転する
のではなく常にそのポンプ速度を制御できるため、水道
本管の圧力変動を抑制することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図16を参
照して説明する。図1〜図12は、本発明の第1実施例
を示す図である。最近、図1,図2に示すように、水道
用給液装置(以下、給水装置という。)を水道本管に直
結して使用することが行われ始めている。この場合、水
道本管に多数の給水装置が直結されるため、各給水装置
のポンプ始動/停止による圧力変動の影響が水道本管に
及ぶことが心配される。そのため、水道本管に直結して
使用される給水装置は、ポンプの始動/停止による圧力
変動が極小となることが必要であり、以下で述べる本発
明の実施例に係る給水装置は、この圧力変動を極小とす
る技術を提供するものである。
【0017】図1は、本発明の第1実施例に係る給水装
置の全体概略構成図である。この給水装置の2台のポン
プ8,9は、水道本管に仕切り弁202を介して直接接
続されたステンレス製の吸込管であって仕切り弁202
下流で2本に分岐された分岐管部分に各々に取り付けら
れている。ポンプ8,9の下流には夫々逆止め弁20
6,207および仕切弁208,209が接続され、配
管はそれらの下流で合流されて需要家に導かれる給水管
213となっている。そして、この給水管213に、内
部に空気溜りを持つ圧力タンク(ダイヤフラムタンクで
もよい)210と、給水管213内の圧力に応じて圧力
信号を発する圧力センサ211が接続される。
【0018】ポンプ8,9は、制御装置214で制御さ
れ、ポンプ8,9を駆動するモータIM1,IM2の各
回転速度を制御する2台のインバータと、これらのイン
バータを制御するマイクロコンピュータを有する制御回
路とが制御装置214に内蔵されている。
【0019】図12は、上述した実施例に係る給水装置
の外観図である。この給水装置は、コンパクトなパッケ
ージに収納され、取り扱いしやすいように構成されてい
る。
【0020】図3は、図1に示す制御装置の動力回路部
分を示す図であり、PWは電源、401は配線遮断器、
402a,403aはそれぞれ1号機ポンプ8,2号機
ポンプ9用の各々の電磁接触器の主回路接点、404,
405は同じく各ポンプ8,9を駆動制御するインバー
タ、N1,N2は後で説明するが各インバータ404,
405の速度を指令する信号であり、406a,407
aは各インバータ404,405の運転指令用の信号で
ある。
【0021】図4は、図1に示す制御装置の制御回路を
示しており、501は入り/切りを行うスッチ、502
はトランス,ダイオードブリッジ,レギュレータなどで
構成する安定化電源、509はマイクロコンピュータ
(以下、マイコンと略称する。)に前記電源を供給する
ための電源端子、503は電磁接触器402,403及
びリレー406,407を開閉制御するためのインター
フェースである。
【0022】電磁接触器402,403が投入される
と、その接点すなわち図3に示す接点402a,403
aが閉じる。同じく、リレー406,407が励磁する
と、その接点406a,407aが閉じる。
【0023】510,511は、中央演算処理装置51
3の指令によりインバータ404,405に例えば、速
度指令N1,N2を出力するためのインターフェースで
あり、D/A変換器などにより構成される。
【0024】518は、後で説明するが、図5に示すよ
うに、予め定めた関係に圧力制御する際の目標値、例え
ばH0,H1を設定するためのスイッチであり、インタ
フェース512を介してCPU513に取り込む。同様
に、519は、予め定めた指令速度である例えば変速指
令から固定速指令またはその逆に切り替えるための速度
ポイントを設定するためのスイッチであり、インターフ
ェース516を介してCPU513に取り込む。さら
に、520は、圧力センサ211の検出した給水管の圧
力信号を取り込むためのインターフェースであり、ポー
ト517を介してCPU513に取り込む。以上により
コントローラ530が構成される。
【0025】図5は、末端圧力一定制御を行った場合の
ポンプの運転特性を例示する線図であり、図18と同一
符号で示すものは同じ意味を持つ。605は配管などの
抵抗曲線である。601〜604は、使用水量が変化し
た時、それぞれ運転速度を最高速度Nmax,N1,Nmi
n,…と仮想した時のQ−H性能曲線と前記抵抗曲線と
の交点を示す。
【0026】以上のように構成したものの作動について
図7を参照して説明する。今、図1,図5に於て、給水
管213内(圧力タンク210も概略同圧力となってい
る。)の圧力がH3(ここでは始動圧力とする。)より
高く、ポンプ8,9はいずれも停止しているものとす
る。又、この時、図3,図4の配線用遮断器401は投
入され、スイッチ501は閉じて制御装置が作動し、待
機状態にあるものとする。もちろん、H0,H1,H
3,N1,N2などのデータは、予めスイッチ518,
519から読み込まれ、メモリに格納してある(701
ステップ)。
【0027】図示しない需要端の水栓を開くと、給水圧
力が低下する。これを圧力センサ211により検出する
(702ステップ)。この圧力センサ211の検出した
圧力が始動圧力H3より低下していると、制御装置はポ
ート515を介し、例えば、電磁接触器504,リレー
506をONする信号をインターフェース503に出力
するとともに、インターフェース510から速度指令信
号N1を出力する。これにより、一方のポンプ8が始動
する。
【0028】この始動により、ポンプ8は、図5の点6
04で運転される。使用量が増大すると、抵抗曲線60
5上に沿って運転を続けてゆくが、一方、使用量が少な
くなると、次第に減速して低速度NMIN運転を続ける
(703ステップ)。
【0029】この状態を一定時間継続すると、704ス
テップの極低速度NMINのスタンバイ状態に移行する。
この後、705ステップで一定時間タイミングをとった
後、706ステップで圧力がH0以下か確認し、もし、
以下になったら速度をNMIN(707ステップ)に更新
して703ステップより再度実行する。
【0030】H0以上の状態にあれば、コントローラよ
り、今度は電磁接触器403、リレー507をONする
信号をインターフェース503から出力するとともに、
インバータ405へ速度指令信号N2として、極低速度
信号(NMINよりも小さい速度)を出力する。この状態
では、ポンプの運転特性曲線は曲線608よりも下の方
にあるため、ポンプは仕事せずアイドリング運転とな
り、給水圧力は所定の圧力(曲線605上の圧力)を保
持している。一定時間後、先発して運転していたポンプ
8を停止させる信号出力してポンプ8を停止させ、後に
運転するポンプ9の低速スタンバイ運転を行い、待機さ
せる。
【0031】使用量が増大し給水圧力がH0以下に下が
り始めると、ポンプを増速してこれに対応する。使用量
が更に増加すると、更にポンプを増速する。今運転中の
ポンプをポンプ8とすると、このポンプ8の運転速度が
予め定めた速度N1に到達したとき、休止しているポン
プ9を極低速度運転をするための信号402,406,
510を出力する。
【0032】次に、増速及び増台時の作動について図6
を用いて説明する。 1)先行機はその運転速度がNminからN1へ増速し、
且つ給水圧力が規定値Hiより低下(確実に行うなうに
はここで、一定時間のタイミングをとり、真に規定値以
下であることを確かめて次の動作に向かうのが良い。)
したら、100%Nに向かって増速を開始すると共に、
追従機をNmin以下で始動させる。
【0033】2)この後、給水圧力が規定値より低下す
るのに伴って、先行機は増速を続けるが、追従機はNmi
nの速度を維持する。ここで、追従機をNminとするの
は、給水圧力が目標値とする規定圧力より上昇しないよ
うにするためである。
【0034】3)こうして、先行機が100%Nに達
し、且つ、一定時間が経過しても、給水圧力が規定値H
3よりも低下する状態になったら、給水圧力が規定値と
なるように、追従機をNminから100%Nに向かって
増速指令する。
【0035】次に、減速及び減台時の作動について説明
する。 1)両方のポンプが共に100%Nに達した場合、追従
機の運転速度を100%Nに固定する。
【0036】2)使用水量の減少に伴い、給水圧力が規
定値より高くなると、先行機の速度を100%NからN
minに向かって減速するように指令する。
【0037】3)更に、使用量が少なくなり、先行機の
速度がNminに達し且つ一定時間経過しても給水圧力が
規定値H4より高い状態になったら、先行機の速度を極
低速にし、しかるのちに先行機を停止させる。これは、
停止時の過渡電流によるインバータの悪影響を排除する
ためである。
【0038】以上の作動を図8,図9のフローチヤート
により更に、詳細に説明する。まず、ステップ801で
給水圧力を検出し、給水圧力が規定圧力以下か否かを判
定する(ステップ802)。規定圧力より高いときは減
速処理に入り、規定圧力以下のときは先行機を増速し
(ステップ803)、次のステップ804で先行機運転
速度がN1に達しているか否かを判定する。先行機運転
速度がN1以下であればステップ801へ戻り、N1以
上であれば次の805ステップに進み、追従機をNmin
以下の速度で始動する。そして、この速度を維持する。
【0039】次に、ステップ806でΔtの待ち時間処
理を行ってから給水圧力を検出し(ステップ807)、
この検出圧力が規定値以下かを判定する(ステップ80
8)。規定値以下の場合にはステップ815に進み、先
行機の運転速度を検出し、816ステップで先行機の運
転速度が最高速度Nmaxに達しているか判定する。Nmax
に達していれば、この時点より追従機の速度ロックを解
除し、速度制御を再開するとともに先行機を最高速度N
maxに固定する(818ステップ)。この状態ではポン
プの運転点は図5の点602にあるので圧力変動は生じ
ない。Nmaxに達していない場合には、追従機の速度を
ロックしたまま先行機の増速を行い(ステップ81
7)、ステップ806に戻る。
【0040】ステップ808で規定値以下ではないと判
定された場合には、使用量が1台運転でまかなえるた
め、ステップ809で先行機の運転速度を検出し、この
運転速度が最低速度Nminであるか否かを判定する(ス
テップ810)。Nmin以下であれば、図5の点604
付近の状態にあるので、ステップ811でΔtの待ち時
間処理を行った後、ステップ813で圧力が規定圧力以
上あるか否かを判定し、規定圧力以上のとき814ステ
ップに進んで先行機を停止させ、追従機の速度ロックを
解除して801ステップへもどり、ここより再び実行す
る。ステップ810でNminでないと判定された場合に
は、先行機を減速して(ステップ812)、ステップ8
06に戻る。
【0041】ステップ818の次にステップ819に進
み、Δtの待ち時間処理を実行してから給水圧力を検出
し(ステップ820)、次のステップ821でこの圧力
検出値が規定値以下か否かを判定する。規定値以下の場
合には図9(a)のステップ822に進んで追従機の運
転速度を検出し、この運転速度が最低速度Nminである
か否かを判定する(ステップ823)。最低速度Nmin
に達していれば、ステップ825のΔtの待ち時間処理
を実行した後に、826ステップで規定圧力H4以上か
否かを判定する。判定した結果、図5のH4以上であれ
ば、ステップ827で先行機をOFFすると共に追従機
の運転速度ロックを解除し、801ステップへ戻りここ
より再実行する。ステップ823でNminに達していな
いと判定されたときはステップ824で減速処理を行
い、ステップ819に戻る。
【0042】ステップ821で規定値以下と判定された
場合には、図9(b)のステップ828に進み、追従機
の運転速度を検出し、この運転速度がステップ829の
判定で最高速度Nmaxに達しているときは速度変更を行
わず(ステップ831)、最高速度Nmaxに達していな
いときは増速処理を行って(ステップ830)から、ス
テップ819に戻る。
【0043】以上説明したようにポンプ制御を行えば、
ポンプを停止させるとき先行して運転したポンプほど先
に停止させることができるので、複数台のポンプの運転
負担の等分化が図れる。
【0044】図10(a)は、上述した本実施例に係る
給水装置で各ポンプをインバータ制御したときの圧力変
動が抑制される様子を示した図である。なお、比較のた
めの図10(b)は、インバータ運転のポンプと定格運
転のポンプを組み合わせた例であるが、切り替え時に定
格運転のポンプが運転されると急激な圧力変動が発生す
ることを示している。
【0045】本実施例では、図11に示すように、受水
槽を用いている現状の方式に比べ、水道本管の圧力が利
用できるのでポンプの圧力は少なくて済み、省エネルギ
化を図ることができる。
【0046】図15は、本発明の第2実施例に係る給水
装置の制御回路の構成図である。本実施例では、インバ
ータへの速度指令信号を1点としている。今、使用水量
が少なく、図5に示す極低速Nminで特性曲線609の
もとで、ポンプ8が運転されているものとする。
【0047】この状態で使用水量の少ない状態を検出し
たら、もう一方のポンプを駆動するインバータ405の
運転信号407をONし、先行しているインバータと同
じ速度指令信号Nを出力して両ポンプを共に極低速度で
運転する。そして、一定時間後に、先行したポンプを停
止させる。このようにした場合も、ラップさせてポンプ
の運転を切替えるので、圧力変動が生じないのはいうま
でもなく、さらに速度指令信号が1点で済むので制御装
置を安価に構成できる効果がある。
【0048】次に、本発明の第3実施例を、図14,図
15により説明する 本実施例はインバータまたはポンプが故障した場合のバ
ックアップを行うように給水装置を構成したものであ
る。図14は、図3の構成に加え、バックアップ時に切
り替えるための電磁接触器接点を追加したもので、図1
5は、図14の電磁接触器の切り替えを行うために図4
に切り替え回路として、モートルの過負荷保護用のサー
マルリレー接点522,523およびインバータトリッ
プ信号用接点524、525を追加したものである。ま
た、これらの故障信号を入力するために制御装置508
に入力ポート521を設けている。
【0049】このように構成したものにおいて、例えば
インバータINV1とIM2が故障した場合には、電磁
接触器402,403を釈放し、制御回路はINV2を
運転指令して、このインバータINV2によりIM1を
運転しバックアップを行う。
【0050】同様に、INV2とIM1が故障した場合
も、電磁接触器402,403を釈放してINV2を停
止させ、電磁接触器411を投入し、制御回路はINV
1を運転指令してIM2を運転し、バックアップを行
う。
【0051】このようにすれば故障時に断水することな
く信頼性が向上する。しかも、バックアップされたポン
プのインバータにより速度制御されるため、水道本管圧
力への圧力変動を抑制できる。
【0052】図16は、本発明の第4実施例に係る給水
装置の概略構成図である。本実施例は、第1実施例の水
道本管と給水装置との間に受水槽を設けたものであり、
他の構成は第1実施例と同一である。図16において、
201は受水槽、202,203,208,209,2
12は仕切弁、204,205はそれぞれインバータで
駆動されるポンプ、206,207は逆止め弁、210
は内部に空気溜りを持つ圧力タンク(ダイヤフラムタン
クでもよい)、211は給水管213に設けられここの
圧力に応じて圧力信号を発する圧力センサである。
【0053】このように、上述した各実施例に係る給水
装置は、水道本管に直結して用いるために構成された
が、受水槽を備えるものにも適用できるものである。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、水道本管に直結した複
数台のポンプを並列運転するときの圧力変動を抑制する
ことができる。また、インバータがトリップしたときで
もポンプを商用電源で運転させずに済み圧力変動を抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る給水装置の概略構成
図である。
【図2】本実施例の給水装置を用いた給水システムの構
成図である。
【図3】図1に示す制御装置の動力回路図である。
【図4】図1に示す制御装置の制御回路図である。
【図5】図1に示す給水装置により末端圧力一定制御の
運転を行った場合の運転特性図である。
【図6】第1実施例における増速および増台時の動作を
示す運転特性図である。
【図7】第1実施例における運転手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】第1実施例における運転手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】第1実施例における運転手順を示すフローチャ
ートである。
【図10】第1実施例における圧力変動抑制効果を説明
する特性図である。
【図11】第1実施例における省エネルギ効果を示す図
である。
【図12】第1実施例の給水装置の外観図である。
【図13】本発明の第2実施例に係る給水装置の動力回
路図である。
【図14】本発明の第3実施例に係る給水装置の制御装
置の動力回路図である。
【図15】第3実施例における制御回路図である。
【図16】本発明の第4実施例に係る給水装置の概略構
成図である。
【図17】従来の給水装置における制御装置の動力回路
図である。
【図18】従来の給水装置の運転特性図である。
【符号の説明】
202,203…仕切り弁、8,9…ポンプ、IM1,
IM2…電動機、210…圧力タンク、211…圧力セ
ンサ、401…遮断器、402,403…電磁接触器、
INV1,INV2…汎用インバ−タ、N1,N2…速
度指令信号,406,407…インバータ運転指令信
号,501…スイッチ,SW1,SW2,SW3…デイ
ップスイッチ、502…トランス、508…コントロ−
ラ、503,510〜517…入出力装置、514…メ
モリ、513…中央演算処理装置、504〜507…リ
レー。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道本管に直結された吸込管から水を吸
    い込み需要側に供給するポンプを並列に複数台備え、運
    転中のポンプが故障したとき休止中のポンプを始動して
    バックアップさせる水道用給液装置のポンプ制御方法に
    おいて、休止中のポンプを始動するとき前記故障したポ
    ンプの運転速度で始動してバックアップさせることを特
    徴とする水道用給液装置のポンプ制御方法。
  2. 【請求項2】 水道本管に直結された吸込管から水を吸
    い込み需要側に供給するポンプを並列に複数台備える水
    道用給液装置のポンプ制御方法において、複数台のポン
    プのうち一台を停止させて代替ポンプを起動させる際に
    予め代替ポンプを始動させてから前記停止させるポンプ
    の運転を停止させることを特徴とする水道用給液装置の
    ポンプ制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、ポンプを停止させる
    際には先行して運転中のポンプの速度を低速度にした後
    で休止ポンプを前記低速度で始動させ給水圧力が規定値
    以上となったとき前記先行して運転中のポンプを停止さ
    せることを特徴とする水道用給液装置のポンプ制御方
    法。
  4. 【請求項4】 水道本管に直結された吸込管から並列に
    設けられた複数台のポンプにより水を吸い込み需要側に
    供給する水道用給液装置のポンプ制御方法において、前
    記複数台のポンプで給水を行う場合に運転中の一台のポ
    ンプが最高速度に達する前に停止中のポンプを予め低速
    度で始動することを特徴とする水道用給液装置のポンプ
    制御方法。
  5. 【請求項5】 水道本管に直結された吸込管から並列に
    設けられた複数台のポンプにより水を吸い込み需要側に
    供給する水道用給液装置のポンプ制御方法において、先
    行して運転しているポンプに別のポンプを追従させて運
    転し同時に複数台のポンプで給水を行っている状態でポ
    ンプ運転台数を減台するとき追従ポンプの運転制御を継
    続し先行ポンプを減速させて停止させることを特徴とす
    る水道用給液装置のポンプ制御方法。
  6. 【請求項6】 水道本管に直結された吸込管から並列に
    設けられた複数台のポンプにより水を吸い込み需要側に
    供給する水道用給液装置のポンプ制御方法において、先
    行ポンプと追従ポンプとが並列に共に最高速度で運転し
    ている状態で給水圧力が規定値より高くなったときは先
    行ポンプを減速することを特徴とする水道用給液装置の
    ポンプ制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、給水圧力が規定値よ
    り高くなる毎に前記先行ポンプを減速し該先行ポンプの
    運転速度が予め決められた低速度に達してもなお給水圧
    力が規定以上となったとき該先行ポンプを停止させるこ
    とを特徴とする水道用給液装置のポンプ制御方法。
  8. 【請求項8】 水道本管に接続される吸込管と、該吸込
    管から分岐される複数の分岐管と、各分岐管の出口側を
    合流し需要側に接続される給水管と、各分岐管毎に設け
    られ前記吸込管から吸い込んだ水を前記給水管側に吐き
    出す分岐管対応のポンプと、各ポンプを各々駆動するポ
    ンプ対応の電動機と、各電動機対応に設けられたインバ
    ータと、運転中のインバータがトリップしたとき該イン
    バータと同一速度で他のインバータを始動させる制御手
    段とを備えることを特徴とする水道用給液装置。
  9. 【請求項9】 水道本管に接続される吸込管と、該吸込
    管から分岐される複数の分岐管と、各分岐管の出口側を
    合流し需要側に接続される給水管と、各分岐管毎に設け
    られ前記吸込管から吸い込んだ水を前記給水管側に吐き
    出す分岐管対応のポンプと、各ポンプを各々駆動するポ
    ンプ対応の電動機と、各電動機対応に設けられたインバ
    ータと、複数台のポンプのうち一台を停止させて代替ポ
    ンプを起動させる際に予め代替ポンプを始動させてから
    前記停止させるポンプの運転を停止させる指令を前記イ
    ンバータに出力する制御手段とを備えることを特徴とす
    る水道用給液装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、ポンプを停止させ
    る際には先行して運転中のポンプの速度を低速度にした
    後で休止ポンプを前記低速度で始動させ前記圧力検出手
    段の検出圧力が規定値以上となったとき前記先行して運
    転中のポンプを停止させる指令を前記インバータに出力
    する手段を前記制御手段に設けたことを特徴とする水道
    用給液装置。
  11. 【請求項11】 水道本管に接続される吸込管と、該吸
    込管から分岐される複数の分岐管と、各分岐管の出口側
    を合流し需要側に接続される給水管と、各分岐管毎に設
    けられ前記吸込管から吸い込んだ水を前記給水管側に吐
    き出す分岐管対応のポンプと、各ポンプを各々駆動する
    ポンプ対応の電動機と、各電動機対応に設けられたイン
    バータと、前記複数台のポンプで給水を行う場合に運転
    中の一台のポンプが最高速度に達する前に停止中のポン
    プを予め低速度で始動する指令を前記インバータに出力
    する制御手段とを備えることを特徴とする水道用給液装
    置。
  12. 【請求項12】 水道本管に接続される吸込管と、該吸
    込管から分岐される複数の分岐管と、各分岐管の出口側
    を合流し需要側に接続される給水管と、各分岐管毎に設
    けられ前記吸込管から吸い込んだ水を前記給水管側に吐
    き出す分岐管対応のポンプと、各ポンプを各々駆動する
    ポンプ対応の電動機と、各電動機対応に設けられたイン
    バータと、先行して運転しているポンプに別のポンプを
    追従させて運転し同時に複数台のポンプで給水を行って
    いる状態でポンプ運転台数を減台するとき追従ポンプの
    運転制御を継続し先行ポンプを減速させて停止させる指
    令を前記インバータに出力する制御手段とを備えること
    を特徴とする水道用給液装置。
  13. 【請求項13】 水道本管に接続される吸込管と、該吸
    込管から分岐される複数の分岐管と、各分岐管の出口側
    を合流し需要側に接続される給水管と、各分岐管毎に設
    けられ前記吸込管から吸い込んだ水を前記給水管側に吐
    き出す分岐管対応のポンプと、各ポンプを各々駆動する
    ポンプ対応の電動機と、各電動機対応に設けられたイン
    バータと、前記給水管の圧力を検出する圧力検出手段
    と、先行ポンプと追従ポンプとが並列に共に最高速度で
    運転している状態で前記圧力検出手段の検出圧力が規定
    値より高くなったときは先行ポンプを減速する指令を前
    記インバータに出力する制御手段とを設けたことを特徴
    とする水道用給液装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記制御手段
    は、前記検出圧力が規定値より高くなる毎に前記先行ポ
    ンプを減速し該先行ポンプの運転速度が予め決められた
    低速度に達してもなお前記検出圧力が規定以上となった
    とき該先行ポンプを停止させる指令を出力することを特
    徴とする水道用給液装置。
  15. 【請求項15】 水道本管に接続される吸込管と、該吸
    込管から分岐される複数の分岐管と、各分岐管の出口側
    を合流し需要側に接続される給水管と、各分岐管毎に設
    けられ前記吸込管から吸い込んだ水を前記給水管側に吐
    き出す分岐管対応のポンプと、各ポンプを各々駆動する
    ポンプ対応の電動機と、各電動機対応に設けられたイン
    バータと、いずれかのインバータが故障したとき当該イ
    ンバータの制御対象電動機を他のインバータに接続する
    バックアップ用の電磁接触器とを設けたことを特徴とす
    る水道用給液装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190046905A (ko) * 2016-09-13 2019-05-07 지멘스 악티엔게젤샤프트 워터바운드 수송 수단을 위한 구동부

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KR20190046905A (ko) * 2016-09-13 2019-05-07 지멘스 악티엔게젤샤프트 워터바운드 수송 수단을 위한 구동부

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