JP2811254B2 - 給水制御装置 - Google Patents

給水制御装置

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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火力発電プラントや原
子力発電プラント等の水を用いるプラントにおける給水
制御装置に係り、特に、給水ポンプを制御する給水制御
装置内の制御信号発生回路等が故障した場合でも、プラ
ントの停止を招くことの無いように、給水ポンプを切換
え運用するに好適な給水制御手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、例えば特開昭62−84204
号において、プラントのタービン駆動給水ポンプの駆動
用タービンの回転数信号に異常がある場合、タービン駆
動給水ポンプをトリップさせる制御手段を備えていた。
【0003】しかし、トリップさせた後の回復作業の煩
雑さや、設備の稼働率の低下等を考えると、トリップを
回避し、安全を確保しつつ運転を継続できる方が望まし
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、例えば特開昭
62−98102号は、タービン駆動給水ポンプが故障
した時のみ、予備の電動機駆動給水ポンプを自動的に起
動させ、プラントの運転を継続する方式を提案してい
る。
【0005】しかし、特開昭62−98102号の給水
制御装置は、タービン駆動給水ポンプが故障した時の
み、予備の電動機駆動給水ポンプを自動的に起動させる
が、給水ポンプ駆動用タービンの蒸気加減弁駆動装置ま
たは給水ポンプ吐出側に配置された給水調整弁への指令
信号を作り出している給水制御装置内の給水ポンプ制御
信号発生回路自体が故障した時は、予備の電動機駆動給
水ポンプを自動的には起動できないため、給水流量が減
少し、例えば原子炉の水位が低下し、プラントが停止す
る問題があった。
【0006】一方、特開昭57−179505号は、水
位を制御する主ループ制御系と流量を制御するマイナー
ループ制御系とからなる2ループ制御系において、主ル
ープ制御系のみの待機系を設け、通常使用されている2
ループ制御系が異常になったときは、待機系に切換える
方式を提案している。
【0007】この場合も、給水ポンプ制御信号発生回路
自体が故障した時は、自動的には待機系に切換えできな
いため、給水流量が減少し、例えば原子炉の水位が低下
し、プラントが停止する問題があった。
【0008】本発明の目的は、給水ポンプ制御信号発生
回路等の給水制御装置自体の内部回路の一部が故障して
も、予備の給水ポンプを自動的に起動させ、プラントの
トリップを確実に防止できる手段を備えた給水制御装置
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、蒸気を発生する蒸気発生装置の水位信号
給水流量信号主蒸気流量信号との内の少なくとも1
つの信号を取り込み蒸気発生装置への給水量を演算する
手段と、蒸気発生器装置への給水を昇圧する給水ポンプ
に対応して設けられ演算手段の出力に基づいて給水ポン
プを制御する制御信号を出力する給水ポンプ制御信号発
生手段とを含み、一部の給水ポンプを待機系とし残りの
給水ポンプを常用系として運転する給水制御装置におい
て、給水ポンプ制御信号発生手段のいずれかの故障を検
出する手段と、故障検出手段からの給水ポンプ制御信号
発生手段の故障信号に基づいて待機系の給水ポンプを起
動させる手段とを備えた給水制御装置を提案するもので
ある。
【0010】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、蒸気を発生する蒸気発生装置の水位信号給水流量
信号主蒸気流量信号との内の少なくとも1つの信号を
取り込み蒸気発生装置への給水量を演算する手段と、
気発生器装置への給水を昇圧する給水ポンプに対応して
設けられ演算手段の出力に基づいて給水ポンプを制御す
制御信号を出力する給水ポンプ制御信号発生手段とを
含み、一部の給水ポンプを待機系とし残りの給水ポンプ
を常用系として運転する給水制御装置において、給水ポ
ンプ制御信号発生手段のいずれかの故障を検出する手段
と、故障検出手段からの給水ポンプ制御信号発生手段の
故障信号に基づいて対応する常用系内の給水ポンプを停
止させるとともに、待機系の給水ポンプを起動させる手
段とを備えた給水制御装置を提案するものである。
【0011】待機系の給水ポンプを起動させる場合、故
障検出手段からの給水ポンプ制御信号発生手段の故障信
号に基づいて対応する常用系内の給水ポンプを停止さ
せ、前記故障信号およびこの停止を条件として、待機系
の給水ポンプを起動させることができる。これとは逆
に、故障検出手段からの給水ポンプ制御信号発生手段の
故障信号に基づいて待機系の給水ポンプを起動させ、前
記故障信号およびこの起動を条件として、故障した給水
ポンプ制御信号発生手段に対応する給水ポンプを停止さ
せるようにしてもよい。
【0012】いずれの場合も、給水ポンプ制御信号発生
手段の故障検出手段は、給水ポンプ制御信号発生手段の
入力および/または出力信号の変化率の大きさが所定値
を越えたとき、または、給水ポンプ制御信号発生手段の
入力信号と出力信号との偏差の大きさが所定値を越えた
とき、または、給水ポンプ制御信号発生手段の出力信号
間のそれぞれの偏差の大きさが所定値を越えたとき、故
障検出信号を出力するような手段とする。
【0013】
【作用】本発明において、給水制御装置は、この給水制
御装置内の各給水ポンプ制御信号発生回路の入力信号お
よび/または出力信号の変化率,前記給水制御装置を構
成する入/出力インタフェースの入口側と出口側信号と
の偏差,各給水ポンプ制御信号発生回路の出力信号間の
偏差等を監視し、有為の変化があった時に、故障信号を
出力する。
【0014】故障判定手段は、それらの故障信号を取り
込み、故障した給水ポンプ制御信号発生回路に対応する
給水ポンプを自動的に停止させるとともに、予備の給水
ポンプを自動的に起動させる。
【0015】故障判定手段は、それらの故障信号を取り
込み、故障した給水ポンプ制御信号発生回路に対応する
給水ポンプを自動的に停止させ、その給水ポンプの停止
を確認した後、予備の給水ポンプを自動的に起動させ
る。
【0016】それとは逆に、故障判定手段は、それらの
故障信号を取り込み、予備の給水ポンプを自動的に起動
させ、予備の給水ポンプの起動を確認した後、故障した
給水ポンプ制御信号発生回路に対応する給水ポンプを自
動的に停止させる。
【0017】したがって、いずれの場合も、給水ポンプ
制御信号発生回路等の給水制御装置自体の内部回路の一
部が故障しても、予備の給水ポンプを自動的に起動さ
せ、プラントのトリップを確実に防止できることにな
る。
【0018】
【実施例】次に、図面を参照して、本発明による給水制
御装置の実施例を説明する。図1は、本発明による給水
制御装置の第1実施例の系統構成を示すブロック図であ
る。給水制御装置1は、大まかに分けると、主制御回路
11と給水ポンプ制御信号発生回路12a〜12dとか
らなる。
【0019】給水制御装置1は、入力インタフェース5
a〜5cを通して、原子炉水位信号2,給水流量信号
3,主蒸気流量信号4をそれぞれ取り込む。給水制御装
置1の加算器7aは、原子炉水位信号2と原子炉水位設
定器46の設定信号とを比較し、その偏差を出力する。
一方、加算器7bは、給水流量信号3と主蒸気流量信号
4とを比較し、その偏差を出力する。加算器7cは、加
算器7aから出力された偏差と7bから出力された偏差
とを加算し、制御演算器8に出力する。制御演算器8
は、加算器7cの出力信号に基づき、必要な給水量等を
演算し、給水ポンプ制御信号発生回路12a〜12dに
出力する。
【0020】給水ポンプ制御信号発生回路12a〜12
dは、手動の増/減操作器10a〜10dからの信号に
基づいて、手動/自動モードのモード切換器9a〜9d
を操作する。制御演算器8からの出力信号は、モード切
換器9a〜9dが、a側に切換えられている間のみ、給
水ポンプ制御信号発生回路12a〜12dに取り込まれ
る。加算器7d〜7gは、モード切換器9a〜9dの出
力と入力インタフェース5d〜5gを介して取り込まれ
るポンプ流量信号17a〜17dとをそれぞれ取り込
み、偏差を演算し、制御器11d〜11gに偏差信号を
出力する。
【0021】制御器11d〜11gは、加算器7d〜7
gからの偏差信号に基づいて、給水ポンプ16a〜16
dの制御信号を作成する。制御器11d,11eは、出
力インタフェース13d,13eおよび入力インタフェ
ース5h,5iを介して、蒸気加減弁駆動装置6a,6
bに制御信号を出力する。蒸気加減弁駆動装置6a,6
bは、タービン駆動給水ポンプ16a,16bを駆動す
るタービン15a,15bに供給する蒸気量を制御する
蒸気加減弁14a,14bの開度を決める信号を作成
し、インタフェース13h,13iを介して、蒸気加減
弁14a,14bを制御する。制御器11f,11g
は、電動機駆動給水ポンプ16c,16dの出口側に設
置された給水調整弁19c,19dに制御信号を出力す
る。
【0022】給水ポンプ16a〜16dのうちで、ター
ビン駆動給水ポンプ16a,16bは、1台で定格容量
の50%の容量を持ち、タービン15a,15bにより
それぞれ駆動される。タービン15a,15bに供給さ
れる蒸気量は、蒸気加減弁14a,14bにより調節さ
れる。蒸気量を調節しポンプ駆動用タービン15a,1
5bの回転数を変えると、タービン駆動給水ポンプ16
a,16bの吐出流量を制御できる。
【0023】一方、電動機駆動給水ポンプ16c,16
dは、1台で定格容量の25%の容量を持つ。電動機2
0c,20dの遮断器21c,21dを投入し、給水制
御装置1からの制御信号に基づき、給水調整弁19c,
19dの開度を調節すると、電動機駆動給水ポンプ16
c,16dの吐出流量を制御できる。給水ポンプ16a
〜16dから送る出される水は、逆止弁18a〜18d
を通して、例えば、原子炉に給水される。
【0024】次に、このように構成された図1の給水制
御装置の動作を説明する。プラント起動から負荷が25
%になるまでは、電動機駆動給水ポンプが1台運転さ
れ、負荷が25から50%までは、電動給水ポンプに代
ってタービン駆動給水ポンプが1台運転され、負荷が5
0から100%までは、タービン駆動給水ポンプ2台が
運転される。
【0025】(1)《プラント起動から負荷25%ま
で》 この状態では、電動機駆動給水ポンプ例えば16cが台
だけ運転される。電動機駆動給水ポンプ16c用のモー
ド切換器9cは、自動側すなわちa−c側にあり、制御
器8の出力と同じ値が、モード切換器9cから出力され
る。
【0026】一方、他の電動機駆動給水ポンプ16d
は、停止しているものの、待機状態にあるので、モード
切換器9dは、自動側すなわちa−c側になっており、
制御器8の出力と同じ値が、モード切換器9dから出力
されている。したがって、待機状態にある電動給水ポン
プの給水調節弁19dは、常に制御されていることにな
る。
【0027】このような状態で、運転中の電動機駆動給
水ポンプ16cの流量を調節している給水ポンプ制御信
号発生回路12c自体に故障が発生すると、故障信号2
2cが出力される。故障信号22cに応じて、待機中の
電動機駆動給水ポンプ16dの駆動用電動機20dの遮
断器21dが投入され、駆動用電動機20dが自動的に
起動し、電動機駆動給水ポンプ16dが給水を肩代わり
する。
【0028】このとき、タービン駆動給水ポンプ16a
および16bは停止しており、モード切換器9a,9b
は手動側すなわちb−c側にあり、モード切換器9a,
9bの出力信号は、“0”となっている。
【0029】(2)《プラント負荷25%から50%ま
で》 この状態では、タービン駆動給水ポンプ例えば16aが
1台運転されているので、モード切換器9aは、自動側
すなわちa−c側にあり、制御器8の出力と同じ値が、
モード切換器9aから出力される。停止しているタービ
ン駆動給水ポンプ16bのモード切換器9bは、手動側
すなわちb−c側となっており、この出力信号は“0”
となっている。
【0030】一方、待機状態にある電動機駆動給水ポン
プ16cおよび16dの給水調節弁19cおよび19d
は、常に制御されている。
【0031】このような状態で、運転中のタービン駆動
給水ポンプ16aの給水ポンプ制御信号発生回路12a
が故障すると、故障信号22aが出力され、待機中の電
動機駆動給水ポンプ16cおよび16dの駆動用電動機
20cおよび20dの遮断器が投入され、駆動用電動機
20cおよび20dが自動的に起動し、電動機駆動給水
ポンプ16cおよび16dが給水を肩代わりする。
【0032】(3)《プラント負荷50〜100%ま
で》 この状態では、タービン駆動給水ポンプ16aおよび1
6bが2台運転されているので、モード切換器9aおよ
び9bは自動側すなわちa−c側にあり、制御器8の出
力と同じ値が、モード切換器9aおよび9bから出力さ
れる。
【0033】一方、待機状態にある電動機駆動給水ポン
プ16cおよび16dのモード切換器9cおよび9d
も、自動側すなわちa−c側となっており、制御器8の
出力と同じ値が、モード切換器9cおよび9dから出力
されているので、給水調節弁19cおよび19dは、常
に制御されている。
【0034】このような状態で、運転中のタービン駆動
給水ポンプ16aまたは16bの給水ポンプ制御信号発
生回路12aまたは12bが故障すると、故障信号22
aまたは22bが出力され、待機中の電動機駆動給水ポ
ンプ16cおよび16dの駆動用電動機20cおよび2
0dの遮断器が投入され、自動的に起動する。
【0035】なお、タービン駆動給水ポンプ16aおよ
び16bの他に、タービン駆動給水ポンプ16a(16
b)の故障信号22c(22d)により、待機中の電動
機駆動給水ポンプ16d(16c)の駆動用電動機20
d(20c)の遮断器21d(21c)が投入され、駆
動用電動機20d(20c)が自動的に起動し、電動機
駆動給水ポンプ16d(16c)が給水を肩代わりする
ようにしてもよいことは勿論である。
【0036】図1の給水制御装置によれば、給水ポンプ
制御信号発生回路12a〜12d自体のいずれかが故障
しても、給水ポンプおよびその駆動手段の機械系が健全
であるかぎり、故障した信号発生回路に制御されていた
給水ポンプによる給水を他の給水ポンプで肩代わりし、
給水ポンプ制御信号発生回路12a〜12d自体の故障
によるトリップを防止できる。
【0037】図2は、本発明による給水制御装置の第2
実施例の系統構成を示すブロック図であり、図3は、給
水ポンプ制御信号発生回路等の故障判定手段23A内の
判断論理の一例を示すロジック図である。
【0038】図2の実施例は、図1の実施例に給水ポン
プ制御信号発生回路等の故障判定手段23Aを増設する
とともに、蒸気加減弁14a,14bに直列に給水ポン
プ駆動用タービン蒸気止弁24a,24bをそれぞれ設
置した例である。給水ポンプ制御信号発生回路等の故障
判定手段23Aには、各給水ポンプ制御信号発生回路1
2a〜12dからの故障信号22a〜22dとタービン
駆動給水ポンプからの停止信号26a,26bとが入力
されている。所定の故障発生条件が満たされた場合、
a,b系統の給水ポンプ駆動用タービン蒸気止弁24
a,24bには、全閉指令信号25a,25b信号が出
力され、遮断器21c,21dには、投入指令信号27
c,27dが出力される。
【0039】図3の給水ポンプ制御信号発生回路等の故
障判定手段23Aは、AND回路29a,29bとOR
回路30a〜30cとからなる。例えば、a系統の給水
ポンプ制御信号発生回路12aが故障し、故障信号22
aが出力されると、給水ポンプ駆動用タービン蒸気止弁
24aに全閉指令25aが出力される。この全閉指令2
5aに応じて、タービン駆動給水ポンプ16aが停止す
ると、停止信号26aが取り込まれる。その結果、AN
D回路29aの出力が“1”となり、OR回路30a〜
30cの出力も“1”となる。したがって、故障判定手
段23Aは、c,d系統すなわち電動給水ポンプ電動機
遮断器21c,21dの投入指令27c,27dを同時
に出力し、電動給水ポンプ16c,16dの2台を自動
的に起動させることができる。
【0040】本実施例の場合は、故障した給水ポンプ制
御信号発生回路に対応する給水ポンプを停止させてか
ら、待機している給水ポンプを起動させることになる。
【0041】図4は、本発明による給水制御装置の第3
実施例の系統構成を示すブロック図であり、図5は、給
水ポンプ制御信号発生回路等の故障判定手段23B内の
判断論理の一例を示すロジック図である。
【0042】図4の実施例も、図2の実施例と同様に、
図1の実施例に給水ポンプ制御信号発生回路等の故障判
定手段23Bを増設するとともに、蒸気加減弁14a,
14bに直列に給水ポンプ駆動用タービン蒸気止弁24
a,24bをそれぞれ設置した例である。給水ポンプ制
御信号発生回路等の故障判定手段23Bには、各給水ポ
ンプ制御信号発生回路12a〜12dからの故障信号2
2a〜22dと、c,d系統すなわち電動機駆動給水ポ
ンプ16c,16dの遮断器21c,21dの閉信号2
8c,28dとが入力されている。所定の故障発生条件
が満たされた場合、遮断器21c,21dには投入指令
信号27c,27dが出力され、給水ポンプ駆動用ター
ビン蒸気止弁24a,24bには全閉指令信号が出力さ
れる。
【0043】図5の給水ポンプ制御信号発生回路等の故
障判定手段23Bは、AND回路29c〜29dとOR
回路30d,30eとからなる。例えば、a系統の給水
ポンプ制御信号発生回路12aが故障し、故障信号22
aが出力されると、OR回路30d,30eの出力が
“1”となり、c,d系統の電動機駆動給水ポンプの遮
断器21c,21dの投入指令27c,27dが同時に
出力され、電動機駆動給水ポンプ16c,16dの2台
を自動的に起動させることができる。その結果、遮断器
21c,21dが投入されると、c,d系統の電動機駆
動給水ポンプ起動信号28c,28dが入力され、AN
D回路29cの出力が“1”となり、続いてAND回路
29dの出力も“1”となる。したがって、a系統の給
水ポンプ駆動用タービンの蒸気止弁24aに全閉指令信
号25aが出力され、故障した給水ポンプ制御信号発生
回路12aに対応する給水ポンプ16aが停止すること
になる。
【0044】本実施例の場合は、待機している給水ポン
プを起動させてから、故障した給水ポンプ制御信号発生
回路に対応する給水ポンプを停止させることになる。
【0045】図6〜図8は、給水制御装置1内におい
て、故障を検出し故障判定手段23に故障信号を出力す
る手段に関する実施例を示している。図6は、本発明に
よる給水制御装置の第4実施例の系統構成を示すブロッ
ク図である。本実施例は、出力信号の変化率を演算し故
障を検出する手段の一例を示している。
【0046】図6の実施例においては、手動/自動モー
ド切換器9a(9b〜9d)の出力信号,加算器7d
(7e〜7g)の出力信号,制御演算器11d(11e
〜11g)の出力信号,入力インタフェース5d(5e
〜5g)の出力信号をそれぞれの変化率演算器31a〜
34aに取り込み、変化率を求める。それぞれの変化率
が所定値を越えると、a(b〜d)給水ポンプ制御信号
発生回路12a(12b〜)の故障信号22a(22b
〜22d)として、警報設定器35a〜38aに出力さ
れ、故障警報に利用される。また、OR回路39aにも
出力され、故障信号22a(22b〜22d)として、
給水ポンプ制御信号発生回路等の故障判定手段23に取
り込まれる。
【0047】図7は、本発明による給水制御装置の第5
実施例の系統構成を示すブロック図である。本実施例
は、各段階の入力信号と出力信号との偏差を演算し故障
を検出する手段の一例を示している。
【0048】入力インタフェース5d(5e〜5g)の
入力信号および出力インタフェース13d(13e〜1
3g)の出力信号は、加算器40a,41aに入力され
る。加算器40a,41aはそれぞれの入力信号と出力
信号との偏差を演算する。それぞれの偏差が所定値を越
えると、a(b〜d)給水ポンプ制御信号発生回路12
a(12b〜)の故障信号22a(22b〜22d)と
して、警報設定器42a,43aに出力され、故障警報
に利用される。また、OR回路44aにも出力され、故
障信号22a(22b〜22d)として、給水ポンプ制
御信号発生回路等の故障判定手段23に取り込まれる。
【0049】図8は、本発明による給水制御装置の第6
実施例の系統構成を示すブロック図である。本実施例
は、出力信号同士の偏差を演算し故障を検出する手段の
一例を示している。
【0050】出力インタフェース13d〜13gの出力
信号は、信号比較器45に入力される。出力信号間の偏
差が大きいとき、信号比較器45の出力は、“1”とな
る。それぞれの偏差が所定値を越えると、a(b〜d)
給水ポンプ制御信号発生回路12a(12b〜)の故障
信号22a(22b〜22d)として、給水ポンプ制御
信号発生回路等の故障判定手段23に取り込まれる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、火力発電プラントや原
子力発電プラント等の水を用いるプラントの給水制御装
置において、給水ポンプ制御信号発生回路等の給水制御
装置自体の内部回路の一部が故障しても、待機側の給水
ポンプを自動的に起動させる手段を備えているので、プ
ラントのトリップや出力の減少を確実に回避して、プラ
ントの稼働効率を高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給水制御装置の第1実施例の系統
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による給水制御装置の第2実施例の系統
構成を示すブロック図である。
【図3】図2の給水制御装置内の給水ポンプ制御信号発
生回路等の故障判定手段23A内の判断論理の一例を示
すロジック図である。
【図4】本発明による給水制御装置の第3実施例の系統
構成を示すブロック図である。
【図5】図4の給水制御装置内の給水ポンプ制御信号発
生回路等の故障判定手段23B内の判断論理の一例を示
すロジック図である。
【図6】本発明による給水制御装置の出力信号の変化率
を演算し故障を検出する手段の一例を示すブロック図で
ある。
【図7】本発明による給水制御装置の各段階の入力信号
と出力信号との偏差を演算し故障を検出する手段の一例
を示すブロック図である。
【図8】本発明による給水制御装置の出力信号同士の偏
差を演算し故障を検出する手段の一例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 給水制御装置 2 原子炉水位信号 3 給水流量信号 4 主蒸気流量信号 5a〜5g 入力インタフェース 6a,6b 蒸気加減弁駆動装置 7a〜7g 加算器 8 制御演算器 9a〜9d モード切換器 10a〜10d 増減操作器 11 主制御回路 12a〜12d 給水ポンプ制御信号発生回路 13d〜13i 出力インタフェース 14a,14b 蒸気加減弁 15a,15b ポンプ駆動用タービン 16a〜16d タービン駆動給水ポンプ 17a〜17d 流量信号 18a〜18d 逆止弁 19c,19d 給水調整弁 20c,20d 電動機 21c,21d 遮断器 22a〜22d 給水ポンプ制御信号発生回路の故障信
号 23A,23B 給水ポンプ制御信号発生回路の故障判
定手段 24a,24b 給水ポンプ駆動用タービン蒸気止弁 25a,25b 全閉指令信号 26a,26b タービン駆動給水ポンプ停止信号 27c,27d 投入指令信号 28c,28d c,d側電動機駆動給水ポンプの遮断
器閉信号 29a,29b AND回路 30a〜30c OR回路 31a〜34a 変化率演算器 35a〜38a 警報設定器 39a OR回路 40a 加算器 41a 加算器 42a 警報設定器 43a 警報設定器 44a OR回路 45 信号比較器 46 原子炉水位設定器

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気を発生する蒸気発生装置の水位信号
    給水流量信号主蒸気流量信号との内の少なくとも1
    つの信号を取り込み前記蒸気発生装置への給水量を演算
    する手段と、前記蒸気発生器装置への給水を昇圧する給
    水ポンプに対応して設けられ前記演算手段の出力に基づ
    いて前記給水ポンプを制御する制御信号を出力する給水
    ポンプ制御信号発生手段とを含み、一部の前記給水ポン
    プを待機系とし残りの前記給水ポンプを常用系として運
    転する給水制御装置において、 前記給水ポンプ制御信号発生手段のいずれかの故障を検
    出する手段と、 前記故障検出手段からの前記給水ポンプ制御信号発生手
    段の故障信号に基づいて前記待機系の給水ポンプを起動
    させる手段とを備えたことを特徴とする給水制御装置。
  2. 【請求項2】 蒸気を発生する蒸気発生装置の水位信号
    給水流量信号主蒸気流量信号との内の少なくとも1
    つの信号を取り込み前記蒸気発生装置への給水量を演算
    する手段と、前記蒸気発生器装置への給水を昇圧する給
    水ポンプに対応して設けられ前記演算手段の出力に基づ
    いて前記給水ポンプを制御する制御信号を出力する給水
    ポンプ制御信号発生手段とを含み、一部の前記給水ポン
    プを待機系とし残りの前記給水ポンプを常用系として運
    転する給水制御装置において、 前記給水ポンプ制御信号発生手段のいずれかの故障を検
    出する手段と、 前記故障検出手段からの前記給水ポンプ制御信号発生手
    段の故障信号に基づいて対応する前記常用系内の給水ポ
    ンプを停止させるとともに、前記待機系の給水ポンプを
    起動させる手段とを備えたことを特徴とする給水制御装
    置。
  3. 【請求項3】 蒸気を発生する蒸気発生装置の水位信号
    給水流量信号主蒸気流量信号との内の少なくとも1
    つの信号を取り込み前記蒸気発生装置への給水量を演算
    する手段と、前記蒸気発生器装置への給水を昇圧する給
    水ポンプに対応して設けられ前記演算手段の出力に基づ
    いて前記給水ポンプを制御する制御信号を出力する給水
    ポンプ制御信号発生手段とを含み、一部の前記給水ポン
    プを待機系とし残りの前記給水ポンプを常用系として運
    転する給水制御装置において、 前記給水ポンプ制御信号発生手段のいずれかの故障を検
    出する手段と、 前記故障検出手段からの前記給水ポンプ制御信号発生手
    段の故障信号に基づいて対応する前記常用系内の給水ポ
    ンプを停止させる手段と、 前記故障信号および前記停止を条件として待機系の給水
    ポンプを起動させる手段とを備えたことを特徴とする給
    水制御装置。
  4. 【請求項4】 蒸気を発生する蒸気発生装置の水位信号
    給水流量信号主蒸気流量信号との内の少なくとも1
    つの信号を取り込み前記蒸気発生装置への給水量を演算
    する手段と、前記蒸気発生器装置への給水を昇圧する給
    水ポンプに対応して設けられ前記演算手段の出力に基づ
    いて前記給水ポンプを制御する制御信号を出力する給水
    ポンプ制御信号発生手段とを含み、一部の前記給水ポン
    プを待機系とし残りの前記給水ポンプを常用系として運
    転する給水制御装置において、 前記給水ポンプ制御信号発生手段のいずれかの故障を検
    出する手段と、 前記故障検出手段からの前記給水ポンプ制御信号発生手
    段の故障信号に基づいて待機系の給水ポンプを起動させ
    る手段と、 前記故障信号および前記起動を条件として故障した前記
    給水ポンプ制御信号発生手段に対応する給水ポンプを停
    止させる手段とを備えたことを特徴とする給水制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
    の給水制御装置において、 前記給水ポンプ制御信号発生手段の故障検出手段が、前
    記給水ポンプ制御信号発生手段の入力および/または出
    力信号の変化率の大きさが所定値を越えたとき故障検出
    信号を出力する手段であることを特徴とする給水制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
    の給水制御装置において、 前記給水ポンプ制御信号発生手段の故障検出手段が、前
    記給水ポンプ制御信号発生手段の入力信号と出力信号と
    の偏差の大きさが所定値を越えたとき故障検出信号を出
    力する手段であることを特徴とする給水制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
    の給水制御装置において、 前記給水ポンプ制御信号発生手段の故障検出手段が、前
    記給水ポンプ制御信号発生手段の出力信号間のそれぞれ
    の偏差の大きさが所定値を越えたとき故障検出信号を出
    力する手段であることを特徴とする給水制御装置。
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