JP2000308393A - 可変周波数駆動電動機の急速昇速装置およびバックアップ装置 - Google Patents

可変周波数駆動電動機の急速昇速装置およびバックアップ装置

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JP2000308393A
JP2000308393A JP11113245A JP11324599A JP2000308393A JP 2000308393 A JP2000308393 A JP 2000308393A JP 11113245 A JP11113245 A JP 11113245A JP 11324599 A JP11324599 A JP 11324599A JP 2000308393 A JP2000308393 A JP 2000308393A
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variable frequency
speed
power failure
power converter
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JP11113245A
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Hiroaki Tomiki
広明 冨木
Taisuke Miyama
泰輔 深山
Ryoji Nagano
良二 永野
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瞬間停電の発生時、可変周波数駆動電動機の
再立ち上げに要する時間を短縮し、さらに負荷に悪影響
が及ぶのを回避してプラント全体が停止を強いられるの
を防ぐこと。 【解決手段】 急速昇速装置は電動機11の残留電圧を
検出する計器用変圧器13、電圧位相を検出する位相検
出機14、電圧周波数を検出する周波数検出器15、タ
イミング合わせ信号を出力するタイミング設定器16、
周波数信号にある予測値を加算して得る値を回転数指令
値として出力する速度設定器17、回転数指令値および
タイミング合わせ信号からゲート信号をつくり、可変周
波数電力変換装置12にゲート信号を出力するゲート信
号発生器18を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は瞬間停電の発生時に
素早い昇速により可変周波数駆動電動機(以下、VVV
F駆動電動機と称する)を望ましい速度に保つ急速昇速
装置およびバックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】VVVF駆動電動機が多くの産業分野、
プラント類、輸送機器などに利用されている。例とし
て、発電プラント内の補機を駆動するVVVF駆動電動
機を電源装置と共に説明する。図9において、電動機1
にコンバータおよびインバータを内蔵する、可変周波数
電力変換装置(以下、VVVF装置と称する)2が設け
られている。このVVVF装置2の電源は発電機3で発
生した交流電力を導く所内母線4と結ばれている。さら
に、発電機3で発生した交流電力を各電力系統に導く系
統母線5が発電機3と接続されている。この系統母線5
は系統保護のための遮断器6を備えている。なお、図
中、符号7は電動機1によって駆動される負荷を示して
いる。
【0003】このような構成において、プラント運転
中、発電機3で発生した交流電力がVVVF装置2のコ
ンバータで整流され、次いで、インバータで交流に変換
される。この出力周波数は実質的に任意の値とすること
が可能で、交流で駆動される電動機1は所望の回転数を
保って負荷7を運転することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した所内母線4と
結ばれている系統母線5のある箇所で落雷等の事故が発
生すると、事故による影響を取り除くために一度系統側
遮断器6が切られ、その後閉路操作により交流電力の供
給が再開される。このとき、所内母線4からの交流電力
の供給を受けるVVVF装置2は瞬間停電を逃れること
ができない。通常、VVVF装置4では瞬間停電により
入力電圧がある値以下になると、電動機1の運転を一時
休止し、VVVF装置2内の電力用スイッチングの過電
圧保護のために電動機1の残留電圧がある程度低くなっ
たことを確認している。そして、電動機1の初期励磁お
よび始動電流の抑制のために極低速の運転を実施し、そ
の後回転数を上昇させる、決められた手順を踏んで運転
を再開するようにしている。
【0005】しかしながら、この間、約十数秒は電動機
1がフリーラン状態となり、負荷7が、たとえばポンプ
であるとき、吐出流量が低下するなど、少なからず悪影
響が発生し、最悪の場合、プラントの運転継続に不可欠
な機能が失われてしまい、プラント全体が停止を強いら
れる可能性がある。
【0006】そこで、本発明の目的は瞬間停電の発生
時、VVVF駆動電動機の再立ち上げに要する時間を短
縮し、さらに負荷に悪影響が及ぶのを回避してプラント
全体が停止を強いられるのを防ぐようにしたVVVF駆
動電動機の急速昇速装置およびバックアップ装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は電
動機速度を制御する可変周波数電力変換装置を具備して
なる可変周波数駆動電動機において、交流電源の瞬間停
電発生時の電動機の残留電圧を検出する電圧検出器と、
当該残留電圧の周波数を検出する周波数検出器と、当該
残留電圧の位相を検出する位置検出器と、周波数検出器
からの周波数信号にある予測値を加算して得る値を回転
数指令値として出力する速度設定器と、可変周波数電力
変換装置の出力電圧位相を残留電圧位相に合わせるよう
に、位相検出器からの位相信号に基づいてタイミング信
号を出力するタイミング設定器と、与えられる回転数指
令値およびタイミング合わせ信号からゲート信号をつく
り、可変周波数電力変換装置にゲート信号を出力するゲ
ート信号発生器とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0008】上記構成からなる急速昇速装置においては
電動機がフリーラン状態にあるときの残留電圧を検出
し、これから周波数および位相を求めて修正された回転
数指令値を得て、ゲート信号をつくるようにしたので、
スイッチング素子の点弧タイミングを変化させることが
できる。これにより、フリーラン時の残留電圧に同期し
た交流電力を可変周波数電力変換装置から供給すること
が可能で、回転数指令値が実際の電動機の回転数に近づ
き、速度追従性が向上することにより電動機の再立ち上
げに要する時間を短縮することができる。
【0009】また、電動機の回転が引き続き安定に保た
れることで、負荷に悪影響が及ぶのを回避することが可
能になり、プラント全体が停止を強いられるのを防ぐこ
とができる。
【0010】また、請求項2に係る発明は電動機速度を
制御する可変周波数電力変換装置を具備してなる可変周
波数駆動電動機において、交流電源の瞬間停電発生時か
ら電動機の再立ち上げまでの間電動機の残留電圧を検出
する電圧検出器と、この電圧検出器からの電圧信号に応
じて回転数設定値を出力する設定器と、与えられる回転
数設定値からゲート信号をつくり、可変周波数電力変換
装置にゲート信号を出力するゲート信号発生器とを備え
ることを特徴とするものである。
【0011】上記構成からなる急速昇速装置においては
時間と共に変化する残留電圧を検出し、そのとき残留電
圧に応じた回転数設定値を得てゲート信号をつくるよう
にしたので、時間遅れを伴わないでスイッチング素子の
点弧タイミングを変化させることが可能になる。これに
より、回転数指令値が実際の電動機の回転数により近づ
き、速度追従性が向上することで、再立ち上げに要する
時間を大きく短縮することができる。
【0012】また、電動機の回転が引き続き安定に保た
れることで、負荷に悪影響が及ぶのを回避することがで
き、プラント全体が停止を強いられるのを防ぐことが可
能になる。
【0013】また、請求項3に係る発明は電動機速度を
制御する可変周波数電力変換装置を具備してなる可変周
波数駆動電動機において、通常、起動パターンに従い電
動機を速度制御するようにプログラムされた第1制御器
と、瞬間停電起動パターンに従い電動機を速度制御する
ようにプログラムされた第2制御器と、第1および第2
制御器の出力を接点の開閉により切り換えるスイッチと
を備え、瞬間停電の発生時、第1制御器の通常起動パタ
ーンから第2制御器の瞬間停電起動パターンに切り換え
るようにしたことを特徴とするものである。
【0014】上記構成からなる急速昇速装置においては
フリーラン状態の電動機の速度が大きく降下するよりも
前に瞬間停電の発生と同時に出力される信号で通常起動
パターンから瞬間停電起動パターンに切り換えて速度の
低下を抑えて負荷の要求に合う回転数を保持することが
できる。これにより、再立ち上げまでの時間をより短縮
することができ、瞬間停電に伴って負荷の出力等が落ち
込むのを防ぐことが可能になる。
【0015】また、請求項4に係る発明は電動機速度を
制御する可変周波数電力変換装置を具備してなる可変周
波数駆動電動機において、可変周波数電力変換装置から
電動機にかけての系統にあって可変周波数電力変換装置
の出力を接点の開閉により切り換える第1開閉器と、可
変周波数電力変換装置をバイパスして電動機に結ぶ系統
にあって商用交流電源からの交流電力を接点の開閉によ
り切り換える第2開閉器とを備え、瞬間停電の発生時、
可変周波数電力変換装置の出力から商用交流電源からの
交流電力に切り換えるようにしたことを特徴とするもの
である。
【0016】上記構成からなる急速昇速装置においては
フリーラン状態の電動機の速度が大きく降下する前に瞬
間停電の発生と同時に出力される信号で交流電力を商用
支流に切り換えて速度の低下を抑えて負荷の要求を満た
す回転数を保持することが可能になる。これにより、再
立ち上げまでの時間をより短縮することができ、瞬間停
電に伴って負荷の出力等が落ち込むのを防ぐことが可能
になる。
【0017】さらに、請求項5に係る発明は電動機速度
を制御する可変周波数電力変換装置を具備してなる可変
周波数駆動電動機において、電動機が、さらに定電圧定
周波数電源装置を備え、瞬間停電の発生時、上記定電圧
定周波数電源装置からの交流電力を可変周波数電力変換
装置に供給するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0018】上記構成からなる急速昇速装置においては
フリーラン状態に陥った電動機の速度が大きく降下する
前に瞬間停電の発生と同時に出力される信号で交流電力
を定電圧定周波数電源装置からの交流電力に切り換えて
速度の低下を抑えることが可能で、負荷の要求を満たす
回転数を保ち続けることができる。これにより、再立ち
上げまでの時間をより短縮することが可能になり、瞬間
停電に伴って負荷の出力等が落ち込むのを防ぐことが可
能になる。
【0019】また、請求項6に係る発明は電動機速度を
制御する可変周波数電力変換装置を具備してなる可変周
波数駆動電動機において、電動機と共通の軸に同じ負荷
を駆動するバックアップ用電動機を備え、瞬間停電の発
生により可変周波数電力変換装置の動作が停止したと
き、電動機に代わり、バックアップ用電動機が負荷を駆
動するようにしたことを特徴とするものである。
【0020】上記構成からなるバックアップ装置におい
ては瞬間停電の発生時、フリーラン状態に陥った電動機
の速度が大きく降下する前に電動機からバックアップ用
電動機に切り換えて、軸の速度が負荷に必要な回転数以
下に低下するのを抑えることができる。これにより、瞬
間停電に伴って負荷の出力等が落ち込むのを回避するこ
とが可能で、プラント全体が停止を強いられるのを防ぐ
ことができる。
【0021】さらに、請求項7に係る発明は電動機速度
を制御する可変周波数電力変換装置を具備してなる可変
周波数駆動電動機において、電動機の負荷が昇圧する流
体と同一の流体を蓄える容器を備え、瞬間停電の発生に
より可変周波数電力変換装置の動作が停止したとき、負
荷で昇圧した流体に代わり、容器内の流体を供給するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0022】上記構成からなるバックアップ装置におい
ては瞬間停電の発生により電動機がフリーラン状態に陥
ったとき、一定量の流体を蓄えた流体容器から流体を供
給して不足する流量を補うことが可能になる。これによ
り、瞬間停電に伴って流体流量が落ち込むのを防止する
ことができ、プラント全体が停止を強いられるのを回避
することが可能になる。
【0023】また、請求項8に係る発明は電動機速度を
制御する可変周波数電力変換装置を具備してなる可変周
波数駆動電動機において、電動機速度と設定値との誤差
に基づいて回転数指令値を出力する速度調節手段と、こ
の速度調節手段から与えられる瞬間停電発生時直前の回
転数指令値を保持する保持回路と、この保持回路からの
回転数指令値を可変周波数電力変換装置に出力する速度
設定器と、速度調節手段の誤差信号を接点の開閉により
切り換える第1スイッチと、保持回路の出力を接点の開
閉により切り換える第2スイッチとを備え、瞬間停電の
発生時、速度調節手段の誤差信号を遮断し、保持回路に
瞬間停電発生直前の回転指令値を保持し、ある時間経過
後にその回転数指令値を速度設定器から可変周波数電力
変換装置に出力するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0024】上記構成からなる急速昇速装置においては
瞬間停電の発生により電動機がフリーラン状態に陥った
とき、瞬間停電発生時の高い回転数指令値を保持回路に
保持しておき、復電開始に合わせてこの回転数指令値を
用いて制御することが可能になる。これにより、速度追
従性が向上し、再立ち上げに要する時間を短縮すること
ができる。
【0025】また、電動機の回転が安定に保たれること
により負荷に悪影響が及ぶのを回避することが可能で、
プラント全体が停止を強いられるのを防ぐことができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態を図1(a)(b)を参照して説明す
る。図1(a)において、電動機11は所内母線(図示
せず)と接続するVVVF装置12を備えている。VV
VF駆動電動機のための急速昇速装置は電動機11がフ
リーラン状態にあるときの残留電圧を検出する計器用変
圧器13と、電圧位相を検出する位相検出器14と、電
圧周波数を検出する周波数検出器15と、位相検出器1
4からの位相信号に基づいてVVVF装置12を立ち上
げる、初めのタイミング合わせに使用するタイミング合
わせ信号を出力するタイミング設定器16と、周波数検
出器15からの周波数信号にある予測値を加算して得る
値を回転数指令値として出力する速度設定器17と、回
転数指令値およびタイミング合わせ信号からゲート信号
をつくり、VVVF装置12にゲート信号を出力するゲ
ート信号発生器18とを備えている。
【0027】また、位相検出器14からの検出信号を切
り換えるスイッチ19、周波数検出器15からの検出信
号を切り換えるスイッチ20、PI制御器(図示せず)
からの回転数指令値を切り換えるスイッチ21を備え、
これらのスイッチ19、20、21は図示しない制御装
置から瞬間停電信号が与えられたとき、接点が閉路する
ように構成されている。なお、図中符号22は系統保護
のための遮断器、符号23は系統電圧を望ましい電圧に
保つ電力変換器用変圧器をそれぞれ示している。また、
符号24は電動機11によって駆動される、たとえばポ
ンプのような負荷を示している。
【0028】本実施の形態は上記構成からなり、電動機
11が一定速度で負荷24を駆動しているとき、瞬間停
電が発生すると、図1(b)に示すように、インバータ
運転の休止により電動機速度Sは急速に低下する。この
とき、VVVF装置12に対してこの休止中も回転数設
定値と検出した回転数信号との誤差に基づいてPI制御
器(図示せず)から制御指令値が出力される。これは、
誤差の増大により回転数上昇を要求するために電動機速
度Sと回転数指令値との差が大きくなり、結果として電
動機11におけるすべりが増加し、電動機11は大きな
トルクを発生できなくなり、このままの状態で推移した
場合に負荷24を駆動できなくなる。
【0029】本実施の形態においてはこのような事態を
回避すべく、瞬間停電の発生と同時に瞬間停電信号がス
イッチ21に与えられる。また、同じ瞬間停電信号はス
イッチ19およびスイッチ20に与えられる。このと
き、スイッチ21の接点は閉路し、スイッチ19、20
の接点も閉路する。このとき、電動機11の制御は通常
の回転数設定値に従う制御から異なる回転数指令値によ
る制御に移行する。
【0030】すなわち、電動機11がフリーラン状態に
陥ったとき、残留電圧が計器用変圧器13で検出され
る。この検出信号は位相検出器16および周波数検出器
17に入力され、それぞれ位相および周波数が検出され
る。検出された位相信号はタイミング設定器16に、ま
た検出された周波数信号は速度設定器17にそれぞれ入
力される。
【0031】速度設定器17では残留電圧の下で検出さ
れた周波数にある予測値を加算し、修正されたより大き
い回転数指令値を得てこれをゲート信号発生器18に出
力する。一方、タイミング設定器16では検出された位
相信号からVVVF装置12の出力電圧位相を電動機1
1の残留電圧位相に合わせるためにVVVF装置12を
立ち上げる、タイミング合わせ信号を得る。ゲート信号
発生器18ではこの修正された回転数指令値および位相
を合わせるタイミング合わせ信号に基づいてゲート信号
をつくり、このゲート信号をVVVF装置12に出力す
る。
【0032】かくして、VVVF装置12の出力周波数
が変化し、図1(b)に示すように、インバータ運転の
開始と同時に電動機11は周波数のずれの少ない状態で
電動機速度Sを上昇させることができる。速度の上昇に
従い回転数設定値に加算する値を漸増させる。そして、
速度がある程度上昇した時点で、スイッチ19、20、
21を切り、PI制御器からの回転数指令値に基づいた
速度制御に移行する。
【0033】このように本実施の形態においては電動機
11がフリーラン状態にあるときの残留電圧を検出し、
これから周波数および位相を求めて修正された回転数指
令値を得て、ゲート信号をつくるようにしたので、スイ
ッチング素子の点弧タイミングを変化させることができ
る。これにより、フリーラン時の残留電圧に同期した交
流電力をVVVF装置12から供給することが可能にな
り、回転数指令値が実際の電動機11の回転数に近づ
き、速度追従性が向上することで、電動機11の再立ち
上げに要する時間を短縮することができる。
【0034】また、電動機11の回転が引き続き安定に
保たれることで、負荷24に悪影響が及ぶのを回避する
ことが可能になり、プラント全体が停止を強いられるの
を防ぐことができる。
【0035】(第2の実施の形態)さらに、本発明の第
2の実施の形態を図2(a)(b)を参照して説明す
る。図2(a)において、この急速昇速装置は電動機1
1がフリーラン状態にあるときの残留電圧を検出する計
器用変圧器13と、与えられる電圧信号に応じた回転数
設定値を出力する設定器25と、与えられる回転数設定
値に基づいてゲート信号をつくり、VVVF装置12に
対してゲート信号を出力するゲート信号発生器26とを
備えている。
【0036】設定器25は予め計算等から求められた周
波数を内蔵する。この予測値は電動機11に負荷24を
直結した状態での電動機特性を実験および解析を行って
求め、これから計算によって得る。この予測周波数を用
いて残留電圧に応じた回転数設定値を出力することが可
能である。
【0037】本実施の形態は上記構成からなり、上記実
施の形態で述べたように、瞬間停電の発生で電動機速度
は急速に降下して行く。フリーラン状態にあるとき、残
留電圧が下がり続けるので、変化する残留電圧と同期し
た交流電力を供給することが望まれる。残留電圧は図2
(b)に示すように、瞬間停電時間Tの間、停電発生当
初の値から連続して降下する。この残留電圧の降下中、
計器用変圧器13で検出される電圧信号が設定器25に
与えられる。このとき、設定器25から電圧値に応じた
回転数設定値がゲート信号発生器26に入力される。
【0038】ゲート信号発生器26ではこの回転数設定
値に基づいてゲート信号をつくり、VVVF装置12に
そのゲート信号を出力する。かくして、瞬間停電の発生
からある時間(たとえば、時間t1あるいは時間t2な
ど)経過後の残留電圧に同期した交流電力を供給するこ
とが可能になる。なお、時間遅れのない周波数の追従に
ついて説明したが、電圧位相の追従も、別のタイミング
設定器から予測に基づいた望ましいタイミング合わせ信
号を出力することによって可能である。
【0039】本実施の形態においては時間と共に変化す
る残留電圧を検出し、そのとき残留電圧に応じた回転数
設定値を得てゲート信号をつくるようにしたので、時間
遅れを伴わないでスイッチング素子の点弧タイミングを
変化させることが可能になる。これにより、回転数指令
値が実際の電動機11の回転数により近づき、速度追従
性が向上することで、再立ち上げに要する時間を大きく
短縮することができる。
【0040】また、電動機11の回転が引き続き安定に
保たれることで、負荷24に悪影響が及ぶのを回避する
ことができ、プラント全体が停止を強いられるのを防ぐ
ことが可能になる。
【0041】(第3の実施の形態)さらに、本発明の第
3の実施の形態を図3を参照して説明する。この急速昇
速装置は図示しない電動機の制御系統に第1制御器27
および第2制御器28を並列に備えている。この第1制
御器27は通常起動パターン、すなわち電動機にパルス
状の電流を流し、初期励磁を行い、次いで、極低速を保
って運転することで始動電流を抑制し、その後回転数を
徐々に上昇させる起動パターンに従い電動機速度を制御
するべくプログラムされている。
【0042】さらに、第2制御器28は瞬間停電時に上
記通常起動パターンと異なる、素早く回転数を上昇させ
る瞬間停電起動パターンに従い電動機速度を制御するよ
うにプログラムされている。また、与えられる瞬間停電
信号によって第1および第2制御器27、28を切り換
えるスイッチ29a、29bを備えている。
【0043】本実施の形態は上記構成からなり、瞬間停
電の発生時、瞬間停電信号が図示しないリレーに与えら
れる。このリレーの励磁によりスイッチ29aの接点が
開路し、スイッチ29bの接点が閉路し、第2制御器2
8が始動する。このとき、第2制御器28のプログラマ
ブルコントローラが動作し、フリーラン状態で、速度が
降下しつつある電動機11により速度を上昇させるよう
に指令が出力される。この指令によって電動機11は速
度が大きく低下するのを免れ、引き続き負荷24の要求
に合う回転数を保ち続けることができる。
【0044】本実施の形態においてはフリーラン状態の
電動機11の速度が大きく降下するよりも前に瞬間停電
の発生と同時に出力される信号で通常起動パターンから
瞬間停電起動パターンに切り換えて速度の低下を抑えて
負荷24の要求に合う回転数を保持することができる。
これにより、再立ち上げまでの時間をより短縮すること
ができ、瞬間停電に伴って負荷24の出力等が落ち込む
のを防ぐことが可能になる。
【0045】(第4の実施の形態)さらに、本発明の第
4の実施の形態を図4を参照して説明する。この急速昇
速装置は制御系統に並列に設けられる第1開閉器30お
よび第2開閉器31を有する。第1開閉器30は、通常
時、VVVF装置12の制御指令を電動機11に導通す
る。また、第2開閉器31は、瞬間停電発生時、所内母
線4を通して商用交流電源を電動機11に導通する。
【0046】本実施の形態は上記構成からなり、瞬間停
電の発生時と同時に瞬間停電信号が図示しないリレーに
与えられ、リレーが励磁される。このリレーの励磁によ
り第1開閉器30の接点が開き、第2開閉器31の接点
が閉じる。この第2開閉器31の閉路により商用交流電
源から交流電力が電動機11に流れる。電動機11は第
1開閉器30の開路により速度が降下しつつあるが、電
動機11に再び電圧が印加されることで、速度が大きく
低下するのを免れ、引き続き負荷24の要求を満たす回
転数を保ち続けることが可能になる。
【0047】本実施の形態においてはフリーラン状態の
電動機11の速度が大きく降下する前に瞬間停電の発生
と同時に出力される信号で交流電力を商用交流電源に切
り換えて速度の低下を抑えて負荷24の要求を満たす回
転数を保持することが可能になる。これにより、再立ち
上げまでの時間をより短縮することができ、瞬間停電に
伴って負荷24の出力等が落ち込むのを防ぐことが可能
になる。
【0048】(第5の実施の形態)さらに、本発明の第
5の実施の形態を図5を参照して説明する。この急速昇
速装置は定電圧定周波数電源装置32を備えている。こ
の定電圧定周波数電源装置32の出力はスイッチ33を
介してVVVF装置12の入力端に与えられるようにな
っている。また、定電圧定周波数電源装置30は商用交
流電源から整流器で直流に変換し、またバッテリーから
直流をインバータに供給し、交流出力を得るように構成
されている。
【0049】本実施の形態は上記構成からなり、瞬間停
電の発生時、瞬間停電信号が図示しないリレーに与えら
れ、リレーが励磁される。このリレーの励磁によりスイ
ッチ33の接点が定電圧定周波数電源装置32の出力を
導通状態とし、所内母線4からの交流を遮断するように
切り換わる。このとき、定電圧定周波数電源装置32に
も同じ瞬間停電信号が入力され、スイッチが入ることに
より交流電力が電動機11に流れる。電動機11はスイ
ッチ31の開路で所内母線4からの交流が切られ、速度
が降下しつつあるが、電動機11に再び電圧が印加され
ることにより速度が大きく低下するのを免れ、引き続き
負荷24の要求を満たす回転数を保ち続けることができ
る。
【0050】本実施の形態においてはフリーラン状態に
陥った電動機11の速度が大きく降下する前に瞬間停電
の発生と同時に出力される信号で交流電力を定電圧定周
波数電源装置32からの交流電力に切り換えて速度の低
下を抑えて負荷24の要求を満たす回転数を保ち続ける
ことができる。これにより、再立ち上げまでの時間をよ
り短縮することが可能になり、瞬間停電に伴って負荷2
4の出力等が落ち込むのを防ぐことが可能になる。
【0051】(第6の実施の形態)さらに、本発明の第
6の実施の形態を図6を参照して説明する。VVVF駆
動電動機のためのバックアップ装置は共通の軸を介して
負荷24と結ぶ電動機11と、バックアップ用電動機3
4とを備えている。このバックアップ用電動機34には
交流電力が商用交流電源35から供給されるように構成
されている。また、電動機11には主電源としての所内
母線4から交流電力が供給されるようになっている。
【0052】本実施の形態は上記構成からなり、瞬間停
電の発生時、瞬間停電信号が図示しないリレーに与えら
れ、このリレーの励磁で第1開閉器30の接点が開路
し、第2開閉器31の接点が閉路する。この第2開閉器
31の導通により商用交流電源35からの交流電力がバ
ックアップ用電動機34に流れる。電動機11は第1開
閉器30の開路により速度が降下して行くが、バックア
ップ電動機34が電圧の印加により直ちに立ち上がる。
このため、速度の降下しつつあった負荷24と結ぶ軸が
回転数の低下を免れ、バックアップ用電動機34の速度
の上昇と共に回転数が増加する。
【0053】なお、本実施の形態のバックアップ用電動
機34は電動機11の負荷24に結ぶのに代えて、負荷
24と同等の能力を有する予備のための負荷に連結する
ようにしてもよい。
【0054】本実施の形態においては瞬間停電の発生
時、フリーラン状態に陥った電動機11の速度が大きく
降下する前に電動機11からバックアップ用電動機34
に切り換え、軸の速度が負荷24に必要な回転数以下に
低下するのを抑えることができる。これにより、瞬間停
電に伴って負荷24の出力等が落ち込むのを回避するこ
とが可能で、プラント全体が停止を強いられるのを防ぐ
ことができる。
【0055】(第7の実施の形態)さらに、本発明の第
7の実施の形態を図7を参照して説明する。このバック
アップ装置は負荷としての燃料供給用ポンプ24と、一
定量の燃料を蓄えるアキュームレータ36と、アキュー
ムレータ36からの燃料を燃料配管37に供給する補給
燃料供給弁38と、補給燃料供給弁38の開閉を制御す
る弁制御装置39とを備えている。
【0056】本実施の形態は上記構成からなり、瞬間停
電の発生時、電動機11の運転を一時停止する指令が出
力され、電動機11がフリーラン状態となる。このと
き、燃料供給用ポンプ24は速度が低下し、燃料量が急
速に減少し、燃料の確保が困難になる。これを防ぐため
に瞬間停電発生と同時に瞬間停電信号が弁制御装置39
に与えられる。
【0057】このとき制御装置39の論理回路から制御
信号が補給燃料供給弁38に出力され、補給燃料供給弁
38が開き、アキュームレータ36内に蓄えられた燃料
が燃料配管37に流入する。このため、低下した燃料に
アキュームレータ36の燃料が加わり、不足分を補う十
分な燃料が下流側の機器に流れる。
【0058】ここで説明した燃料は一例を示すためのも
ので、配管を流れる流体は何でもよい。また、燃料供給
用ポンプ24も一例を示すためのもので、負荷はポンプ
に限られないことはいうまでもない。
【0059】本実施の形態においては瞬間停電の発生に
より電導機11がフリーラン状態に陥ったとき、一定量
の流体を蓄えた流体容器から流体を供給して不足する流
量を補うことが可能になる。これにより、瞬間停電に伴
って流体流量が落ち込むのを防止することができ、プラ
ント全体が停止を強いられるのを回避することが可能に
なる。
【0060】(第8の実施の形態)さらに、本発明の第
8の実施の形態を図8を参照して説明する。このVVV
F駆動電導機のための急速昇速装置は電動機11の速度
を検出する速度検出器40と、検出した速度信号と設定
値との誤差を演算する比較器41と、誤差信号を比例お
よび積分演算するPI制御器42と、PI制御器42で
得た回転数指令値を保持する保持回路43と、回転数指
令値を出力する速度設定器44と、速度調節器の誤差信
号を接点の開閉により切り換える第1スイッチ45と、
保持回路43の出力を接点の開閉により切り換える第2
スイッチ46a、46bとを備えている。
【0061】本実施の形態は上記構成からなり、瞬間停
電の発生時、瞬間停電信号が与えられ、第1スイッチ4
5および第2スイッチ46bの接点が開路し、第2スイ
ッチ46aの接点が閉路する。このとき、PI演算器4
2で求められた瞬間停電発生直前の回転数指令値が保持
回路43に保持される。この回転数指令値はある時間そ
こに保持される。
【0062】この間、電動機11は速度が降下して行く
が、直後の交流電力の供給開始と同時に速度設定器44
からVVVF装置12に対して瞬間停電発生直前の比較
的高い回転数指令値が出力される。このため、電動機1
1の回転数は上昇して早い段階で瞬間停電発生直前の高
い速度域に到達する。そして、この速度域に到達した後
はその検出信号で第1スイッチ45および第2スイッチ
46bの接点が閉路し、一方、第2スイッチ46aの接
点が開路する。この第2スイッチ46aの導通によりP
I制御器42からの回転数指令値が周波数設定値44に
与えられ、電動機11が通常の速度制御に移行する。
【0063】本実施の形態においては瞬間停電の発生に
より電動機11がフリーラン状態に陥ったとき、瞬間停
電発生時の高い回転数指令値を保持回路43に保持して
おき、復電開始に合わせてこの回転数指令値を用いて制
御することが可能になる。これにより、速度追従性が向
上し、再立ち上げに要する時間を短縮することが可能に
なる。
【0064】また、電動機11の回転が引き続き安定に
保たれることにより負荷24に悪影響が及ぶのを回避す
ることが可能になり、プラント全体が停止を強いられる
のを防ぐことができる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、フリーラン時の残留電
圧に同期した交流電力をVVVF装置から供給すること
ができ、速度追従性が向上することにより電動機の再立
ち上げに要する時間を短縮することが可能になる。
【0066】さらに、VVVF装置の動作停止時には商
用交流電源または定電圧定周波数電源装置から交流電力
を供給することが可能で、電動機の再立ち上げに要する
時間を短縮することができる。
【0067】また、電動機の回転が安定に保たれること
で、負荷に悪影響が及ぶのを回避することが可能で、プ
ラント全体が停止を強いられるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるVVVF駆動電動機の急
速昇速装置の第1の実施の形態を示すブロック図。
(b)は瞬間停電以後の電動機速度の推移を示すタイム
チャート。
【図2】(a)は本発明の第2の実施の形態を示すブロ
ック図。(b)は瞬間停電以後の周波数の推移を示すタ
イムチャート。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示すブロック図。
【図7】本発明の第7の実施の形態を示すブロック図。
【図8】本発明の第8の実施の形態を示すブロック図。
【図9】従来の補機駆動用電動機およびその周辺装置を
示すブロック図。
【符号の説明】
11 電動機 12 VVVF装置 13 計器用変圧器 18、26 ゲート信号発生器 27 第1制御器 28 第2制御器 32 定電圧定周波数電源装置 34 バックアップ用電動機 43 保持器 44 速度設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 良二 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5H572 AA07 BB07 BB10 CC05 CC06 CC09 DD03 EE10 FF10 GG02 HB06 HC01 JJ14 JJ24 KK05 LL01 LL24 LL30 LL50 MM11 MM13 5H576 AA05 BB06 BB10 CC05 CC06 CC09 DD02 DD04 EE21 EE22 GG02 HB01 JJ14 JJ24 KK06 LL01 LL24 LL39 LL60 MM11 MM13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機速度を制御する可変周波数電力変
    換装置を具備してなる可変周波数駆動電動機において、
    交流電源の瞬間停電発生時の該電動機の残留電圧を検出
    する電圧検出器と、当該残留電圧の周波数を検出する周
    波数検出器と、当該残留電圧の位相を検出する位置検出
    器と、前記周波数検出器からの周波数信号にある予測値
    を加算して得る値を回転数指令値として出力する速度設
    定器と、前記可変周波数電力変換装置の出力電圧位相を
    残留電圧位相に合わせるように、前記位相検出器からの
    位相信号に基づいてタイミング信号を出力するタイミン
    グ設定器と、与えられる回転数指令値およびタイミング
    合わせ信号からゲート信号をつくり、前記可変周波数電
    力変換装置に該ゲート信号を出力するゲート信号発生器
    とを備えることを特徴とする可変周波数駆動電動機の急
    速昇速装置。
  2. 【請求項2】 電動機速度を制御する可変周波数電力変
    換装置を具備してなる可変周波数駆動電導装置におい
    て、交流電源の瞬間停電発生時から該電動機の再立ち上
    げまでの間、前記電動機の残留電圧を検出する電圧検出
    器と、この電圧検出器からの電圧信号に応じて回転数設
    定値を出力する設定器と、与えられる回転数設定値から
    ゲート信号をつくり、前記可変周波数電力変換装置に該
    ゲート信号を出力するゲート信号発生器とを備えること
    を特徴とする可変周波数駆動電動機の急速昇速装置。
  3. 【請求項3】 電動機速度を制御する可変周波数電力変
    換装置を具備してなる可変周波数駆動電動機において、
    通常起動パターンに従い該電動機を速度制御するように
    プログラムされた第1制御器と、瞬間停電起動パターン
    に従い該電動機を速度制御するようにプログラムされた
    第2制御器と、前記第1および第2制御器の出力を接点
    の開閉により切り換えるスイッチとを備え、瞬間停電の
    発生時、前記第1制御器の通常起動パターンから前記第
    2制御器の瞬間停電起動パターンに切り換えるようにし
    たことを特徴とする可変周波数駆動電動機の急速昇速装
    置。
  4. 【請求項4】 電動機速度を制御する可変周波数電力変
    換装置を具備してなる可変周波数駆動電動機において、
    前記可変周波数電力変換装置から該電動機にかけての系
    統にあって該可変周波数電力変換装置の出力を接点の開
    閉により切り換える第1開閉器と、前記可変周波数電力
    変換装置をバイパスして該電動機に結ぶ系統にあって商
    用交流電源からの交流電力を接点の開閉により切り換え
    る第2開閉器とを備え、瞬間停電の発生時、前記可変周
    波数電力変換装置の出力から前記商用交流電源からの交
    流電力に切り換えるようにしたことを特徴とする可変周
    波数駆動電動機の急速昇速装置。
  5. 【請求項5】 電動機速度を制御する可変周波数電力変
    換装置を具備してなる可変周波数駆動電動機において、
    該電動機が、さらに定電圧定周波数電源装置を備え、瞬
    間停電の発生時、前記定電圧定周波数電源装置からの交
    流電力を前記可変周波数電力変換装置に供給するように
    したことを特徴とする可変周波数駆動電動機の急速昇速
    装置。
  6. 【請求項6】 電動機速度を制御する可変周波数電力変
    換装置を具備してなる可変周波数駆動電動機において、
    該電動機と共通の軸に同じ負荷を駆動するバックアップ
    用電動機を備え、瞬間停電の発生により前記可変周波数
    電力変換装置の動作が停止したとき、該電動機に代わ
    り、前記バックアップ用電動機が該負荷を駆動するよう
    にしたことを特徴とする可変周波数駆動電動機のバック
    アップ装置。
  7. 【請求項7】 電動機速度を制御する可変周波数電力変
    換装置を具備してなる可変周波数駆動電動機において、
    該電動機の負荷が昇圧する流体と同一の流体を蓄える容
    器を備え、瞬間停電の発生により前記可変周波数電力変
    換装置の動作が停止したとき、該負荷で昇圧した流体に
    代わり、該容器内の流体を供給するようにしたことを特
    徴とする可変周波数駆動電動機のバックアップ装置。
  8. 【請求項8】 電動機速度を制御する可変周波数電力変
    換装置を具備してなる可変周波数駆動電動機において、
    電動機速度と設定値との誤差に基づいて回転数指令値を
    出力する速度調節手段と、この速度調節手段から与えら
    れる瞬間停電発生時直前の回転数指令値を保持する保持
    回路と、この保持回路からの回転数指令値を前記可変周
    波数電力変換装置に出力する速度設定器と、前記速度調
    節手段の誤差信号を接点の開閉により切り換える第1ス
    イッチと、前記保持回路の出力を接点の開閉により切り
    換える第2スイッチとを備え、瞬間停電の発生時、前記
    速度調節手段の誤差信号を遮断し、前記保持回路に瞬間
    停電発生直前の回転指令値を保持し、ある時間経過後に
    その回転数指令値を前記速度設定器から可変周波数電力
    変換装置に出力するようにしたことを特徴とする可変周
    波数駆動電動機の急速昇速装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008182800A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Toyo Electric Mfg Co Ltd 誘導機制御装置
CN100411296C (zh) * 2005-06-30 2008-08-13 东方日立(成都)电控设备有限公司 变频调速系统瞬间掉电再起动方法及装置
KR100951445B1 (ko) 2010-01-21 2010-04-05 (주)신우디엔시 전원 자동절체 시스템 및 절체 제어방법
JP2016093099A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 エルエス産電株式会社Lsis Co.,Ltd. インバータ制御装置

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US9742339B2 (en) 2014-10-30 2017-08-22 Lsis Co., Ltd. Apparatus for controlling inverter

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