JPH11299110A - 自家発電設備の電力逆潮流防止装置 - Google Patents

自家発電設備の電力逆潮流防止装置

Info

Publication number
JPH11299110A
JPH11299110A JP10096319A JP9631998A JPH11299110A JP H11299110 A JPH11299110 A JP H11299110A JP 10096319 A JP10096319 A JP 10096319A JP 9631998 A JP9631998 A JP 9631998A JP H11299110 A JPH11299110 A JP H11299110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
speed control
engine
private
received
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10096319A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Kajiki
昭弘 梶木
Kozo Yamamuro
幸三 山室
公一 ▲濱▼野
Koichi Hamano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP10096319A priority Critical patent/JPH11299110A/ja
Publication of JPH11299110A publication Critical patent/JPH11299110A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自家発電機と商用電源とが並列運転している
際に、急激な負荷変動による電力逆潮流を、発電機やエ
ンジンに大きな負担をかけることなく防止する。 【解決手段】 工場負荷20が急激に減少し、自家発電
機22が発電する電力によって商用電源35に対する逆
潮流が発生する前に、受電電力用電力変換器30によっ
て受電電力が最低受電設定値より低下することを検出す
る。ガバナコントローラ25は、受電電力の低下が高速
制御開始設定時間を超えて継続すると、切換えスイッチ
25aを高速制御用演算器27側に切換えて、自家発電
機22の発電出力が予め設定される発電量だけ減少する
ようにエンジンガバナ24からの燃料供給量を制限する
制御を行う。自家発電機22からの発電出力の低下で受
電電力が回復すれば、エンジンガバナ24の燃料供給量
の制御は、速度制御用演算器26による通常の速度制御
に復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自家発電設備を商
用電源と並列運転しているときに、消費電力の急減によ
って余剰な発電電力が商用電源側に逆に流れる逆潮流を
防止するための自家発電設備の電力逆潮流防止装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、大電力消費を要する産業分野など
においては、必要な保安電力の確保のため、電力供給設
備および配電設備などに特別な配慮が払われている。特
に、昼夜連続で操業する必要がある鉄鋼業等では、電力
供給源および電力系統を安定に保つことは非常に重要で
ある。かかる見地から、鉄鋼業の工場等では、自家発電
設備を設置し、電力会社からの買電と自家発電設備によ
る発電との並列運転によって、電力供給源を保安してい
る。また、工場に備えられる圧縮機や電気炉の急停止等
による瞬間的な受電電力の減少で、商用電源側に生じる
電力の逆潮流現象を防止するために、自家発電設備の発
電機のエンジンガバナの速度制御を行い、自家発電用発
電機の出力を適宜調整している。また近年では、総合的
にエネルギ効率を高めるため、コージェネレーションシ
ステムを構成する自家発電設備も利用されている。
【0003】図4は、従来からの典型的な自家発電設備
1の概略的な構成を示す。自家発電機2は、エンジン3
によって駆動される。エンジン3は、エンジンガバナ4
による燃料供給量の調節で、発電機出力を制御すること
ができる。エンジンガバナ4に対する制御は、ガバナコ
ントローラ5によって行われる。ガバナコントローラ5
内には、速度制御用演算器6が含まれ、工場負荷7の変
動を予め予測したデータに基づく制御量の演算処理を行
う。受電する電力は、計器用変流器8および計器用変圧
器9によってそれぞれ検出される電流値および電圧値の
積として、受電電力用電力変換器10で受電電力に変換
される。自家発電機2によって発電される電力も、発電
電力用電力変換器11によって検出される。受電電力用
電力変換器10および発電電力用電力変換器11の出力
は、シーケンサ12に与えられる。シーケンサ12に
は、予め工場負荷7の時間的な変化の予測データが設定
されており、検出された各電力と予測データとの偏差に
応じたエンジンガバナ4用の速度設定の「増」または
「減」パルスによる速度設定信号13がガバナコントロ
ーラ5に出力される。ガバナコントローラ5では、速度
制御演算器6で速度設定信号13に応じたエンジンガバ
ナ4への速度制御信号14を出力し、エンジンガバナ4
によるエンジン3に対しての燃料供給量の「増」または
「減」を行い、発電出力一定あるいは受電電力一定とな
るように制御する。
【0004】自家発電設備1では、商用電源15から工
場負荷7に遮断機16を介して供給される電力と連携し
て、自家発電機2が発電し、遮断機17を介して工場負
荷7に供給する。発電電力は、計器用変流器18および
計器用変圧器19によって電力および電圧として検出さ
れ、発電電力用電力変換器11によって電力に変換され
る。工場負荷7に急激な変動があり、発電電力が工場負
荷7を上回ると、余った電力が商用電源15側に逆に流
れる逆潮流が発生する。瞬間的な逆潮流は許容されるけ
れども、一定時間以上逆潮流が継続することは好ましく
ないので、自家発電機2側の遮断機17や商用電源15
側の遮断機16が遮断し、解列と呼ばれる事態となり、
自家発電機2は停止する。自家発電機2の解列が生じる
と、再び商用電源15との連携が可能になるように回復
させる処置として、周波数、電圧や位相などの調整を行
う必要があるので、非常に手間がかかる。したがって、
商用電源と並列運転する自家発電設備では、電力の逆潮
流を防止することが非常に重要である。
【0005】自家発電設備での電力逆潮流防止に関する
先行技術は、たとえば特開平3−45128(特願平1
−178661)や特開平3−173322(特願平1
−312096)などに開示されている。特開平3−4
5128では、電力負荷の急激な減少時に、電力を段階
的に減少させる方法が開示されている。特開平3−17
3322では、急激な負荷変動に対して、その原因とな
る負荷からの信号で前もって予知し、発電出力を急激に
減少させる方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ガバナコントローラ5
による速度制御用演算器6を用いる速度制御では、自家
発電機2の発電出力を100%から定格値の50%まで
低下させるのにたとえば10秒以上必要となる。このよ
うな制御では、工場負荷7の急激な減少に充分対応する
ことができず、商用電源15側へ電力の逆潮流現象が生
じて、受電側の遮断機16や自家発電側の遮断機17が
解列してしまうおそれがある。特開平3−45128の
先行技術のように、エンジンへの燃料供給量を多段階で
減少させる制御は、逆潮流が許容される時間が短時間で
あることを考慮すると、技術的に非常に困難であること
が予想される。特開平3−173322の先行技術のよ
うに、急激な負荷変動の原因となる装置などの制御状態
を前もって検出して発電出力の低下を図ることは、大き
な負荷変動の原因が少数である場合にのみ実現可能であ
ると推定される。多くの種類の要因が考えられる場合に
は、負荷変動の予想は困難なはずである。
【0007】また負荷変動に応じて、急激に大幅な発電
機出力の減少を行うことは、エンジンや自家発電機に多
大な負荷がかかるため、エンジンや自家発電機の耐久性
の問題からも避ける必要がある。
【0008】本発明の目的は、負荷の急激な減少時に遮
断機の解列をできるだけ防ぐことができ、しかもエンジ
ンや自家発電機に負担をかけることが少ない自家発電設
備の電力逆潮流防止装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電力系統下で
商用電源と並列運転する自家発電設備の電力逆潮流防止
装置において、自家発電設備の発電機駆動用エンジンへ
の燃料供給量を速度に応じて調整するエンジンガバナ
と、負荷変動の予測値に従って、発電機駆動用エンジン
の速度を調整するように、エンジンガバナの燃料供給量
を制御する速度制御手段と、商用電源から受電する電力
を検出する受電電力検出手段と、受電電力検出手段から
の出力に応答し、予め設定される最低受電値に対する受
電電力の低下状態が受電電力減少時間についての予め定
める条件を満たすように継続するとき、速度制御手段に
よるエンジンガバナへの制御を停止させ、予め設定され
る受電電力量の削減に対応する燃料供給量となるよう
に、エンジンガバナを逆潮流の許容時間内で制御し、受
電電力が予め定める回復条件を満たすとき、速度制御手
段によるエンジンガバナへの制御を回復させる高速制御
手段とを含むことを特徴とする自家発電設備の電力逆潮
流防止装置である。
【0010】本発明に従えば、自家発電設備の発電機駆
動用エンジンへの燃料供給量を、速度に応じてエンジン
ガバナによって調整する。エンジンガバナの燃料供給量
は、速度制御手段によって負荷変動の予測値に従って制
御される。商用電源から受電する電力は、受電電力検出
手段によって検出される。予め設定される最低受電値に
対する受電電力の低下状態が予め定める条件を満たすよ
うに継続するとき、高速制御手段が、逆潮流の許容時間
内で速度制御手段によるエンジンガバナへの制御を停止
させ、予め設定される発電電力量の削減に対応する燃料
供給量となるようにエンジンガバナを制御する。発電電
力量の削減で受電電力の減少が停止し、予め定める回復
条件を満たすようになると、高速制御手段は速度制御手
段によるエンジンガバナへの制御を回復させる。エンジ
ンへの制御は、予め設定される発電電力量の削減に対応
する燃料供給量の制限だけであるので、短い時間で容易
に制御することができ、遮断機が動作して解列に至る事
態をできるだけ防ぐことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
して、工場負荷20に発電電力を供給する自家発電設備
21の概略的な構成を示す。自家発電設備21では、自
家発電機22がエンジン23によって駆動され、発電を
行う。エンジン23は、エンジンガバナ24が備えるバ
タフライ弁の開度に従う燃料供給量制御によって、発電
出力が一定となるような制御を受ける。エンジンガバナ
24に対する制御は、ガバナコントローラ25によって
行われる。発電出力一定の速度制御用には、ガバナコン
トローラ25内に速度制御用演算器26が設けられる。
本実施形態のガバナコントローラ25には、速度制御用
演算器26ばかりではなく、高速制御用演算器27も設
けられる。速度制御用演算器26と高速制御用演算器2
7とは、ガバナコントローラ25内の切換えスイッチ2
5aによっていずれか一方が選択されるように切換えら
れ、通常は速度制御用演算器26側が動作する。
【0012】受電電力は、計器用変流器28によって検
出される電力値と、計器用変圧器29によって検出され
る電圧値とを、トランスジューサである受電電力用電力
変換器30で乗算して電力変換する。自家発電機22が
発電する電力は、発電電力用電力変換器11によって電
力値として検出される。シーケンサ32は、予め設定さ
れる工場負荷20の時間的変動の設定データと、受電電
力用電力変換器10および発電電力用電力変換器11か
らの出力とを比較し、ガバナコントローラ5の速度制御
用演算器26に対して、速度設定信号33を与える。ガ
バナコントローラ25内の速度制御用演算器26は、速
度設定信号33に基づいて、エンジンガバナ24からエ
ンジン23に供給する燃料を増減するための信号を生成
し、速度制御信号34としてエンジンガバナ24に出力
する。速度制御信号34は、エンジン23への燃料供給
制御量に対応した接点信号であり、燃料供給用バルブを
開閉する。
【0013】自家発電設備21は、工場負荷20に供給
する電力を、商用電源35と連携して発生する。商用電
源35と工場負荷20との間には商用電源側の遮断機3
6が設けられる。自家発電機32と工場負荷20との間
には、自家発電設備側の遮断機37が設けられる。自家
発電機22の発電電力は、計器用変流器38によって検
出される電流値と、計器用変圧器39によって検出され
る電圧値との積として、発電電力用電力変換器31が算
出する。
【0014】図2は、図1の実施形態のガバナコントロ
ーラ25の動作を示す。また図3は、図2に示す動作に
関連して、図1に示す主要部分の動作の時間的変化を示
す。図2のステップs1からガバナコントローラ25の
動作が開始されると、ステップs2では、切換えスイッ
チ25aが速度制御用演算器26側に切換えられて、エ
ンジン速度制御が行われる。ステップs3では、ガバナ
コントローラ25内に設けられ、受電電力減少時間tα
を計数するカウンタの計数値tαが0に初期化される。
ステップs4では、受電電力が予め設定される最低受電
設定値RPminよりも低くなっているか否かを判断す
る。低くなっていないと判断されるときには、ステップ
s2に戻る。ステップs3で、受電電力が最低受電設定
値RPminよりも低くなっていると判断されるときに
は、ステップs3で受電電力減少時間tαのカウントを
行う。ステップs6では、受電電力減少時間tαの計数
値が予め設定される高速制御開始設定時間Tαに達して
いるか否かを判断する。受電電力減少時間tαが高速制
御開始設定時間Tαを超えていないと判断されるときに
は、ステップs4に戻る。
【0015】ここで図3を参照して、工場負荷が時刻t
0で急激に低下し、受電電力が破線で示す受電量0kW
よりもマイナス側、すなわち逆潮流が生じる場合の本発
明の制御を説明する。受電電力は、逆潮流となる前に、
高速制御開始設定値である最低受電設定値RPminよ
りも低くなる。受電電力が最低受電設定値RPminよ
りも低い状態が高速制御開始設定時間Tαを越えて継続
すると、図2のステップs6からステップs7に進み、
ガバナコントローラ25の切換えスイッチ25aが速度
制御用演算器26側から高速制御用演算器27に切換え
られ、速度制御はキャンセルされる。時刻t0+Tα以
降は、ステップs8で自家発電機22の発電機出力であ
る発電電力が予め設定される発電量GPだけ減少するよ
うに、エンジンガバナ24への燃料供給量を削減する制
御が行われる。エンジン23によって駆動される自家発
電機22は、燃料の供給量を削減しても、発電電力が発
電量GPだけ減少するのにある程度の時間を要する。し
かしながら、破線で示すような、速度制御のみによる従
来制御方式よりは、短時間、すなわち高速に、発電量G
Pだけ減少させることができる。
【0016】ステップs9で、発電量GPだけ自家発電
機22の発電電力が減少したと判断されるときには、ス
テップs10でエンジンガバナ24からエンジン23へ
の燃料供給量を調整するバタフライ弁の開度が維持され
る。
【0017】ステップs8からステップs10までの高
速制御で自家発電機22の発電電力を発電量GPだけ減
少させると、図3の中段に実線で示すように、受電電力
は時刻t0+Tα以降、増加し、逆潮流が解消されやす
くなる。たとえば2.0sである逆潮流が許容される逆
流許容時間内に、逆潮流が解消され、受電電力が二点鎖
線で示す最低受電設定値を越えれば、ガバナコントロー
ラ25の切換えスイッチ25aは速度制御用演算器26
側に切換えられ、通常の従来方式の制御に戻る。従来制
御方式に戻っても、工場負荷が低下したままであれば、
発電電力は高速制御よりも緩やかに減少を続け、受電電
力は緩やかに増加する。
【0018】図2のステップs11では、受電電力が最
低受電設定値RPminを超えているか否かを判断す
る。超えていると判断されるときには、ステップs12
でエンジン23への燃料供給を徐々に増加させる制御を
行う。エンジンガバナ24からエンジン23に供給する
燃料が徐々に増加すると、自家発電機22の出力も漸増
させることができる。ステップs12では、速度制御用
演算器26の出力と高速制御用演算器27の出力とが一
致するのを待ち、一致しないときにはステップs10に
戻る。一致すれば、ステップs13で、ガバナコントロ
ーラ25の切換えスイッチ25aを速度制御用演算器2
6側に切換え、速度制御に移行する復帰を行う。ステッ
プs11で、受電電力が最低受電設定値RPminを超
えていない判断されるときには、ステップs14で高速
制御用演算器27による高速制御を中止し、商用電源側
の遮断機36または自家発電機22側の遮断機37また
は自家発電機22側の遮断機37が解列するのにまかせ
る。ステップs13の復帰後、またはステップs14の
解列の復帰後、ステップs2に戻り、商用電源35と自
家発電設備21との並列運転を再開する。
【0019】図2の動作で、最低受電設定値RPmin
は、たとえば発電機定格出力の10%程度が好ましい。
また高速制御開始設定時間Trは、電力逆潮流の許容時
間が2秒程度であるので、その10%程度の0.2秒が
好ましい。さらに、高速制御で削減させる自家発電機2
2の発電量GPは、たとえば発電機定格出力の20%と
する。高速制御は、エンジン23側に機械的負担のかか
る制御方式であり、必要以上に繰返すことはエンジン2
3の耐久性上、問題となる。したがって、頻繁な高速制
御を防止するため、受電電力の瞬時のみの減少による高
速制御移行を防止するため、高速制御開始設定時間Tα
を設定する。高速制御開始設定時間Tαや削減する発電
量GPは、設定値を変更可能とし、エンジン23の耐久
性を向上した上で設定することが好ましい。
【0020】高速制御によって受電電力が回復し、最小
受電設定電力RPmin以上となるときには、エンジン
23の高速制御を中止する。ただし急激な速度制御への
復帰は、発電機制御のハンチングを発生させる危険性が
あるため、高速制御用演算器27の出力と従来の速度制
御用の速度制御用演算器26からの出力とが同値となっ
た時点をもって速度制御へ復帰する。
【0021】表1は、自家発電機22の定格出力を50
0kWとし、受電電力を200kWとし、逆流許容時間
が2s(秒)程度のときの、各パラメータとして設定す
る基準の例を示す。
【0022】
【表1】
【0023】図1の実施の形態のような自家発電設備2
1では、自家発電機22と商用電源35とが並列してい
る電力系統下で、工場負荷20に電力を供給している。
発電設備21で自家発電機22のエンジンガバナ24の
速度制御を使用して、発電出力一定制御または受電電力
一定制御が行われる。この状態で、工場・ビル等の受電
電力負荷が急減し、一定値以下になることがある。その
とき、一定値以下となる時間をカウントし、その時間が
予め設定された時間以内である場合は速度制御を継続す
る。しかしながら、その時間が予め設定された時間以上
継続する場合には、エンジン23のエンジンガバナ24
による燃料供給量を制限する高速制御を行う。高速制御
では、通常の速度制御信号をキャンセルしてエンジンガ
バナ24を制御することになる。高速制御での燃料供給
量の制限値は、予めエンジン23の性能や耐久性等から
設定する。このような高速制御によって、商用電源35
側に生じる電力逆潮流を即座に防止することができる。
受電電力が一定値以上に回復した場合は、エンジン23
の速度制御出力と高速制御出力とが同時にあった時点を
もって速度制御に移行し、自家発電の並列運転を継続す
る。
【0024】なお、自家発電機22を複数基並列運転さ
せるときも、同様に全部または一部の自家発電機につい
て高速制御を行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、速度制御
手段によるエンジンガバナの制御に加えて高速制御手段
による受電電力経過時の制御が行われるので、自家用発
電設備が商用電源と並列運転している電力系統下におい
て、受電電力の急激な減少によって商用電源側に生じる
電力逆潮流を即座に防止することができる。その結果、
電力逆潮流による受電電力側の遮断機や自家発電設備側
の遮断機の解列頻度を大幅に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の自家発電設備の概略的
な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のガバナコントローラ25の動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1の実施形態の自家発電設備21の主要部の
動作の例を示すタイムチャートである。
【図4】従来からの自家発電設備1の概略的な電気的構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
20 工場負荷 21 自家発電設備 22 自家発電機 23 エンジン 24 エンジンガバナ 25 ガバナコントローラ 26 速度制御用演算器 27 高速制御用演算器 30 受電電力用電力変換器 31 発電電力用電力変換器 32 シーケンサ 35 商用電源 36,37 遮断機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統下で商用電源と並列運転する自
    家発電設備の電力逆潮流防止装置において、 自家発電設備の発電機駆動用エンジンへの燃料供給量を
    速度に応じて調整するエンジンガバナと、 負荷変動の予測値に従って、発電機駆動用エンジンの速
    度を調整するように、エンジンガバナの燃料供給量を制
    御する速度制御手段と、 商用電源から受電する電力を検出する受電電力検出手段
    と、 受電電力検出手段からの出力に応答し、予め設定される
    最低受電値に対する受電電力の低下状態が受電電力減少
    時間についての予め定める条件を満たすように継続する
    とき、速度制御手段によるエンジンガバナへの制御を停
    止させ、予め設定される受電電力量の削減に対応する燃
    料供給量となるように、エンジンガバナを逆潮流の許容
    時間内で制御し、受電電力が予め定める回復条件を満た
    すとき、速度制御手段によるエンジンガバナへの制御を
    回復させる高速制御手段とを含むことを特徴とする自家
    発電設備の電力逆潮流防止装置。
JP10096319A 1998-04-08 1998-04-08 自家発電設備の電力逆潮流防止装置 Pending JPH11299110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10096319A JPH11299110A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 自家発電設備の電力逆潮流防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10096319A JPH11299110A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 自家発電設備の電力逆潮流防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11299110A true JPH11299110A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14161709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10096319A Pending JPH11299110A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 自家発電設備の電力逆潮流防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11299110A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001333536A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Sowa Giken Service Kk 自家用発電設備
JP2002013427A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Komatsu Ltd 発電機用エンジンの回転制御装置
JP2002262465A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Niigata Eng Co Ltd 発電用ディーゼル機関の負荷制御装置
JP2002329518A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Toshiba Corp 燃料電池発電システム
JP2005133561A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Hitachi Ltd 常用ディーゼルエンジン発電機の運転方法及び装置
JP2005184934A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Yanmar Co Ltd 高変動負荷における受電電力一定制御装置
JP2005304180A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Nishishiba Electric Co Ltd 発電装置の制御装置
JP2010156285A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蒸気タービン、ガスタービンまたは内燃機関により駆動される発電機の運転制御方法と装置
KR101322538B1 (ko) * 2011-03-31 2013-10-28 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 발전 시스템을 구비한 로컬 전력 계통의 제어 방법 및 로컬 전력 계통
JP2018160964A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 株式会社ダイヘン 電力システム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001333536A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Sowa Giken Service Kk 自家用発電設備
JP2002013427A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Komatsu Ltd 発電機用エンジンの回転制御装置
JP2002262465A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Niigata Eng Co Ltd 発電用ディーゼル機関の負荷制御装置
JP2002329518A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Toshiba Corp 燃料電池発電システム
JP4509417B2 (ja) * 2001-04-27 2010-07-21 株式会社東芝 燃料電池発電システム
JP2005133561A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Hitachi Ltd 常用ディーゼルエンジン発電機の運転方法及び装置
JP2005184934A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Yanmar Co Ltd 高変動負荷における受電電力一定制御装置
JP2005304180A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Nishishiba Electric Co Ltd 発電装置の制御装置
JP2010156285A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蒸気タービン、ガスタービンまたは内燃機関により駆動される発電機の運転制御方法と装置
KR101322538B1 (ko) * 2011-03-31 2013-10-28 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 발전 시스템을 구비한 로컬 전력 계통의 제어 방법 및 로컬 전력 계통
JP2018160964A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 株式会社ダイヘン 電力システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7592784B2 (en) Power manager for an electrical power generator
KR20050075694A (ko) 제어회로 장치 및 전원회로 제어방법
JPH11299110A (ja) 自家発電設備の電力逆潮流防止装置
CN102150357A (zh) 调节交流发电机的激励的方法和装置
JP3140783B2 (ja) ガスタービン制御
JP6414870B1 (ja) 逆潮流防止型自家消費用再エネ発電蓄電制御装置
EP3570427B1 (en) Power generation system control device and control method
EP1641098B1 (en) Motor drive system
US9988135B2 (en) System for controlling an electrical power system
JP2002291112A (ja) 加速ペダルの位置に依存した電流値を生成する方法および装置
JPH1080061A (ja) 自家発電設備の発電電力制御装置
JP2009100520A (ja) 瞬低対策機能付発電システム
JPS5956827A (ja) 自家発電装置
JP2000021429A (ja) 燃料電池発電装置
JP4636404B2 (ja) 自家用発電設備の制御装置
JPH0568342A (ja) 自家用発電設備の運転制御装置
JP3038475B1 (ja) 自家発電装置の制御装置
JP2006094587A (ja) 車両用発電装置
JP2992749B2 (ja) 自家発電装置の制御装置
JPH05308727A (ja) 自家発電電力の制御方法
JP2000308393A (ja) 可変周波数駆動電動機の急速昇速装置およびバックアップ装置
JPH0821264A (ja) ガスタービン発電機の保護制御装置
JPH037024A (ja) 自家発電装置の並列運転制御方法
JPS63314136A (ja) 買電量制御装置
JPH0456096A (ja) 直流アーク炉における電力制御方法