JP2002262465A - 発電用ディーゼル機関の負荷制御装置 - Google Patents

発電用ディーゼル機関の負荷制御装置

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JP2002262465A
JP2002262465A JP2001058647A JP2001058647A JP2002262465A JP 2002262465 A JP2002262465 A JP 2002262465A JP 2001058647 A JP2001058647 A JP 2001058647A JP 2001058647 A JP2001058647 A JP 2001058647A JP 2002262465 A JP2002262465 A JP 2002262465A
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power
fuel
diesel engine
power generation
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JP2001058647A
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Hideaki Nagasawa
秀明 永澤
Shigeru Ono
繁 小野
Motoki Ishii
基紀 石井
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Niigata Engineering Co Ltd
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Niigata Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用電力量の減少に瞬時に追従して買電側へ
の逆潮流を防止すると共に、構造が簡単で作動の信頼性
が高く、製作コストを安くする。 【解決手段】 買電と並列して使用電力を供給する自家
発電装置を駆動する発電用ディーゼル機関において、油
圧ガバナ3によって燃料加減軸5を介して燃料ラック4
を移動し、燃料噴射ポンプ2の噴射量を調節して負荷制
御をする負荷制御機構1Aに負荷制限用エアピストン1
5を設け、使用電力量が減少したときに負荷制御器から
の指令で前記負荷制限用エアピストン15の作動ロッド
15aが伸長して負荷制限レバー16、燃料加減軸5を
介して燃料ラック4を所定の制限負荷位置まで移動させ
ることにより、自家発電力量を瞬時に減少させ、買電側
への逆潮流を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、買電と並列して使
用電力を供給する自家発電設備を駆動する発電用ディー
ゼル機関の負荷制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、買電とディーゼル機関で駆動さ
れる発電装置による自家発電とを並列で使用している場
合に、図7に示すように、使用電力V1の電力量が瞬時
に減少すると、買電側はその減少に即応して供給される
買電電力V2が下がるが、自家発電側は、ディーゼル機
関の油圧ガバナのガバナモータで負荷制御を行って買電
と自家発電の負荷分担を調整しているため、回転応答性
に比べて負荷応答性が遅いガバナモータの駆動が使用電
力量の減少に瞬時に追従せず、自家発電電力V3が使用
電力量以上の電力量を発生し、その余剰電力が逆潮流電
力vとして買電側に送られてしまう現象が起こり、安全
上不都合が生じる問題がある。そこで、従来は、自家発
電に使用するディーゼル機関に電気ガバナを使用して機
関の負荷応答性を高めて、使用電力量の減少に対応させ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記電気ガバ
ナは油圧ガバナに比べて構造が複雑で高価であるため、
これを使用したディーゼル機関による自家発電設備がコ
スト高になるばかりでなく、作動の信頼性を確保するた
めの保守、点検も複雑になる問題があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、使用電力量の減少に瞬時に追従して買電側へ
の逆潮流を防止することができると共に、構造が簡単で
作動の信頼性が高く、製作コストも安くて済む発電用デ
ィーゼル機関の負荷制御装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、以下の点を特徴としている。すなわち、
請求項1に係る発電用ディーゼル機関の負荷制御装置
は、買電と並列して使用電力を供給する自家発電装置を
駆動する発電用ディーゼル機関の負荷制御装置におい
て、前記発電用ディーゼル機関の油圧ガバナで制御され
る燃料噴射ポンプの燃料ラックに対し、常時は待避状態
にあり、所要時に作動して前記燃料ラックを燃料減方向
へ所定の制限負荷位置まで移動させる負荷制限用アクチ
ュエータと、前記使用電力量の瞬時の低下を検出して前
記負荷制限用アクチュエータを作動させる負荷制御器と
を備えていることを特徴とする。
【0006】上記発電用ディーゼル機関の負荷制御装置
によれば、使用電力量の瞬時の減少が負荷制御器で検出
されたときは、負荷制限器からの指令で負荷制限用アク
チュエータが作動されて、燃料噴射ポンプの燃料ラック
が燃料減の方向に所定の制限負荷位置まで瞬時に移動さ
れるので、発電用ディーゼル機関による発電力量が前記
使用電力量の減少に即応して強制的に減少され、これに
よって過剰な自家発電量が買電側へ流れる逆潮流現象が
確実に防止され、安全に自家発電と買電との並列運転が
行える。
【0007】請求項2に係る発電用ディーゼル機関の負
荷制御装置は、請求項1に記載の負荷制御装置におい
て、負荷制限用アクチュエータは、前記燃料ラックと発
電用ディーゼル機関の油圧ガバナとを連結している燃料
加減軸に固定されたレバーに、作動ロッドが当接して前
記燃料加減軸を回動させるエアシリンダであることを特
徴とする。この発電用ディーゼル機関の負荷制御装置で
は、従来の油圧ガバナによる燃料噴射ポンプの燃料ラッ
クを移動させて燃料噴射量を調節する負荷制御機構がそ
のまま使用できるので、作動が円滑に行えると共に、電
気ガバナを使用しなくて済み、構造が簡単であり、装置
の製作経費が安くなり、保守、点検も容易に行える。
【0008】請求項3に係る発電用ディーゼル機関の負
荷制御装置は、請求項1または2に記載の負荷制御装置
において、負荷制御器は、自家発電装置による自家発電
負荷が使用電力の常時の分担電力の60%以上であり、
かつ、買電負荷が使用電力の常時の分担電力の40%以
下となる使用電力量の低下を条件にして前記負荷制限用
アクチュエータを作動させるように動作する構成とされ
ていることを特徴とする。この発電用ディーゼル機関の
負荷制御装置では、自家発電と買電の両方がそれぞれ常
時の分担電力に対し一定割合になった条件を満たしたこ
とが負荷制御器で確認されたときに、自家発電力量を低
下させるように作動されるので、自家発電の過大な減少
が防止されて買電の受電量が適切な値に保持される。
【0009】請求項4に係る発電用ディーゼル機関の負
荷制御装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の負荷制
御装置において、負荷制御器は、負荷制限用アクチュエ
ータが作動した後、買電負荷が使用電力の常時の分担電
力以上に上昇して所定時間が経過したとき、および油圧
ガバナから燃料ラックへの減速指令が一定時間だけ継続
されたときのいずれか一方の条件により、前記負荷制限
用アクチュエータによる燃料ラックの制限負荷位置への
移動を停止させると共に、前記油圧ガバナから燃料ラッ
クへの減速指令を停止させるように動作する構成とされ
ていることを特徴とする。この発電用ディーゼル機関の
負荷制御装置では、使用電力量の減少に即応して自家発
電力量と買電受電量とが減少して一定の条件が満たされ
た後には、発電用ディーゼル機関が通常の油圧ガバナの
制御による負荷運転に円滑に復帰され、減少した使用電
力量に適合した電力量の分担割合の自家発電を行う。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る発電用ディー
ゼル機関の負荷制御装置の一実施の形態について、図1
〜図5を参照して説明する。本実施の形態に係る発電用
ディーゼル機関の負荷制御装置は、負荷制御機構1Aと
該負荷制御機構1Aの作動を制御する負荷制御器1Bと
を備えている。前記負荷制御機構1Aには、図1〜図4
に示すように、買電と並列して使用電力を供給する自家
発電装置を駆動する発電用ディーゼル機関の燃料噴射ポ
ンプ2と、該燃料噴射ポンプ2による燃料油の噴射量を
調節して機関の負荷を制御する油圧ガバナ3が設けられ
ている。前記燃料噴射ポンプ2の燃料ラック4は、軸周
りに回動自在に設けられている燃料加減軸5の一端側に
固定されたレバー6にピン連結されている。また、前記
燃料加減軸5の他端部に固定されたレバー7には、前記
油圧ガバナ3の出力制御軸8に固定した制御レバー9に
一端をピン連結されたリンク10の他端がピン連結され
ている。これにより、前記油圧ガバナ3の出力制御軸8
が回動すると、制御レバー9、リンク10、レバー7を
介して燃料加減軸5が燃料増方向イまたは減方向ロに回
動し、前記燃料噴射ポンプ2の燃料ラック4の往復動位
置を燃料増方向イまたは減方向ロに調節するようになっ
ている。
【0011】また、前記燃料加減軸5の他端と燃料噴射
ポンプ2との間の位置には、燃料加減軸5の軸方向に沿
って他端部側から始動用エアピストン11、緩始動用エ
アピストン12,機関自動停止用エアピストン13が、
それぞれ、機関に設置された取付台14に固定して配置
されており、前記燃料加減軸5には各エアピストン1
1,12,13に対応する位置にレバー11a,12
a,13aが固定され、各エアピストン11,12,1
3が作動したとき、燃料加減軸5が燃料減方向ロに回動
されるようになっている。以上の構成は、従来周知のも
のである。
【0012】さらに、前記取付台14には、前記機関自
動停止用エアピストン13に隣接して負荷制限用エアピ
ストン(負荷制限用アクチュエータ)15が固定され、
これに対応する位置における前記燃料加減軸5の軸部に
は負荷制限レバー16が固定されている。該負荷制限レ
バー16の自由端部16aは前記負荷制限用エアピスト
ン15の作動ロッド15aに対向されており、負荷制限
用エアピストン15が伸長作動すると、その作動ロッド
15aが負荷制限レバー16に当接して燃料加減軸5を
燃料減方向ロに回動させるようになっている。
【0013】前記負荷制限用エアピストン15は、常時
はその作動ロッド15aが縮小して、前記油圧ガバナ3
による負荷制御に従って揺動する負荷制限レバー16の
自由端の自由な運動を許容するように待避状態におかれ
ており、後述の負荷制御器1Bからピストン作動装置
(図示せず)に作動指令が出されると、その作動ロッド
15aが伸長されて、前記負荷制限レバー16と前記燃
料加減軸5を介して、前記燃料ラック4を機関の定格負
荷の40%に相当する制限負荷の位置まで、燃料減方向
イに移動させるようになっている。
【0014】このため、前記負荷制限用エアピストン1
5は、図3に示すように、作動ロッド15aの伸長時
に、燃料ラック4を負荷ゼロの位置まで移動させる前記
機関自動停止用エアピストン13の取付位置よりも、取
付板14に対する取付位置が負荷40%に相当する距離
E分だけ、負荷制限レバー16から離間する方向にずら
されている。前記負荷制限用エアピストン15の取付位
置は、その取付脚部15cにあけたボルト穴を作動ロッ
ド15aの軸方向に長い長穴17aに形成して、その長
穴の範囲内で取付脚部15cを移動させて調整できるよ
うになっている。これに代えて、作動ロッド15aの先
端部にねじ合わせた押し金15bのねじ込み量を変えて
調整することもできる。
【0015】次に、負荷制御器1Bについて図5を参照
して説明する。図5において、18は発電用ディーゼル
機関によって駆動される自家発電装置の自家発電負荷を
検出する自家発電負荷検出回路、19は買電負荷の低下
を検出する買電負荷低下検出回路、20は第1の条件判
定回路である。該第1の条件判定回路20は、前記自家
発電負荷検出回路18から出力された自家発電負荷の検
出値と、前記買電負荷低下検出回路19から出力された
買電負荷の検出値とを監視し、前記自家発電負荷の検出
値が、使用電力の常時の自家発電分担電力の所定割合
(本例では60%)以上になったこと、および前記買電
負荷低下検出回路19から出力された買電負荷の検出値
が使用電力の常時の買電負荷分担電力の一定割合(本例
では40%)以下になったことの2つの条件が満たされ
たか否かを判定して、前記2つの条件が満たされたとき
に出力するようになっている。
【0016】また、21は第1の条件判定回路20から
の出力によって動作して、前記負荷制限用エアピストン
15を作動させるべくピストン作動装置としての電磁切
換弁(図示せず)に切換信号を出力する負荷制限ピスト
ン作動回路、22は該負荷制限ピストン作動回路21が
動作してからの買電負荷の上昇を検出する買電負荷上昇
検出回路、23は該買電負荷上昇検出回路22による検
出値が、使用電力の常時の買電負荷分担電力以上に上昇
している時間を計測して設定時間が経過すると出力する
第1のタイマ、24は前記第1の条件判定回路20から
の出力によって動作して前記負荷制御機構1Aの油圧ガ
バナ3の出力制御部に減速継続指令を出力するガバナ減
速連続指令回路、25は該ガバナ減速連続指令回路24
から出力されたとき計時を開始し、設定時間が経過する
と出力する第2のタイマ、26は第2の条件判定回路で
ある。
【0017】前記第2の条件判定回路26は、前記第1
のタイマ23による計測時間が設定時間(本例では5
s)を経過したか、または、前記第2のタイマ25によ
る計時時間が設定時間(本例では20s)を経過したか
のいずれか一方の条件が満たされたか否かを判定して、
前記一方の条件が満たされたとき出力するようになって
いる。そして、前記第2の判定回路26から出力される
と、負荷制限ピストン解除回路27が動作されて、前記
負荷制限用エアピストン15を後退作動させるべく前記
電磁切換弁(図示せず)に切換信号が出力されると共
に、ガバナ減速指令停止回路28が動作されて、前記負
荷制限機構部1Aの油圧ガバナ3の出力制御部に出され
ていた減速継続指令が停止するようになっている。
【0018】次に、上記構成の発電用ディーゼル機関の
負荷制御装置の作用について図6をも参照して説明す
る。例えば、図6に示すように、工場で、所要電力42
00kWの高周波電気炉(3000kW1基+1200
kW1基)と、その他の工場内設備用使用電力2800
kWとを合わせた合計7000kWの最大構内使用電力
V1aを要し、その内、発電用ディーゼル機関によって
一定負荷制御で駆動される自家発電装置で定格出力であ
る4500kWの自家発電電力V3aを分担し、買電で
2500kWの買電電力V2aを分担して賄われていた
とする。
【0019】このとき、3000kW高周波電気炉が停
止し構内使用電力が4000kW(V1b)に低下する
と、買電側は前記使用電力量の低下に即応して供給電力
が買電電力V2bに減少する。買電側の供給電力は前記
負荷制御器1Bの買電負荷低下検出回路19で検出され
ており、その検出値V2bが一定値1000kW(常時
の買電負荷分担電力の40%)以下になり、かつ、前記
自家発電負荷検出回路18による検出値V3bが一定値
3000kW(常時の自家発電分担電力の約60%)以
上になっているときには、前記第1の条件判定回路20
が動作して前記負荷制限ピストン作動回路21とガバナ
減速連続指令回路24に動作指令を出力する。
【0020】これにより、前記負荷制限ピストン作動回
路21が動作して前記電磁切換弁(図示せず)を切り換
えるので、前記負荷制限用エアピストン15がその作動
ロッド15aを伸長させて負荷制限レバー16を介して
燃料加減軸5を回動させ、前記燃料ラック4を燃料減方
向に所定の制限負荷位置(定格負荷の40%)まで移動
させる。このため、燃料噴射ポンプ2による燃料噴射量
が速やかに低下して、発電用ディーゼル機関で駆動され
ている自家発電装置の発電力量が瞬時に強制的に一定の
自家発電電力(1600kW)V3cまで低下される。
同時に、ガバナ減速連続指令回路24が動作して油圧ガ
バナ3を所定の減速負荷範囲内での作動に拘束する。
【0021】前記自家発電電力の電力量V3cへの低下
により構内使用電力量(4000kW)V1bの不足分
(2400kW)を満たすため買電側の供給電力が買電
電力V2cまで上昇される。この間に、前記ガバナ減速
連続指令回路24による動作指令の出力に伴って第2の
タイマ25が計時を開始しており、その設定時間t2
(本例では20s)の計時が終了したときには、第2の
判定回路26から負荷制限ピストン解除回路27とガバ
ナ減速指令停止回路28に動作指令が出力されて前記電
磁切換弁が前記と反対に切り換えられ、前記負荷制限用
エアピストン15の作動ロッド15aが待避位置へ後退
移動して、前記燃料ラック4の制限負荷位置への強制移
動が停止される。同時に、前記ガバナ減速指令停止回路
28の動作により前記油圧ガバナ3の拘束が解除され
て、その速度制御部によって前記燃料ラック4が通常の
制御状態に復帰される。
【0022】これにより、発電用ディーゼル機関は油圧
ガバナ3の制御による通常の運転状態に戻って自家発電
を行い、減少した所要の構内使用電力量V1bを自家発
電で全部賄える場合でも、所要の構内使用電力量V1b
から最小買電受電力量(本例の場合1500kW)V2
dを差し引いた電力量を自家発電力V3dで賄うように
運転される。なお、前記第2のタイマ25による計時時
間が設定時間に至らない場合でも、前記買電負荷上昇検
出回路22で検出される買電電力量V2cが、自家発電
力量V3cの大幅な低下に伴って急激に上昇して最大買
電電力量を超えた一定値(本例では3000kW)以上
になった場合には、その超えている時間が第1のタイマ
23の設定時間t1(本例では5s)だけ継続したな
ら、前記第2の判定回路26によって前記と同様にして
直ちに通常の自家発電状態に復帰される。これにより、
所定の買電電力量を超えた受電が継続されるのを抑える
ことができる。
【0023】前記のように、発電用ディーゼル機関の負
荷制御装置によれば、自家発電と買電で負荷分担して供
給していた使用電力量が減少したときは、前記負荷制御
器1Bの第1の判定回路20によって、自家発電装置に
よる自家発電負荷が使用電力の常時の分担電力の60%
以上であること、および、買電負荷が使用電力の常時の
分担電力の40%以下となる使用電力量に低下したこと
を判定し、その条件が満たされたときに、前記油圧ガバ
ナ3の動作を所定範囲に拘束すると共に、前記負荷制限
用エアピストン(負荷制限用アクチュエータ)15を作
動させて、油圧ガバナ3を燃料噴射ポンプ2の燃料ラッ
ク4に連係させている燃料加減軸5を介して、前記燃料
ラック4を速やかに所定の制限負荷位置まで強制的に移
動させるようにしたので、使用電力量の低下に即応して
自家発電の供給量が瞬時に低下される。
【0024】そして、使用電力量の低下に即応して自家
発電の供給電力量が低下し所定時間が経過して買電受電
力量が所定値に安定した後は、前記負荷制御器1Bの第
2の判定回路26によって、前記油圧ガバナ3の制御の
拘束が解かれると共に、負荷制限用エアピストン15に
よる燃料ラック4の制限負荷位置への強制移動が解かれ
るので、発電用ディーゼル機関は通常の運転状態に円滑
に移行して、減少した所要の使用電力量に対応して所定
割合の自家発電を分担する。
【0025】したがって、前記発電用ディーゼル機関の
負荷制御装置によれば、油圧ガバナ3による通常の負荷
制御では使用電力の減少時に自家発電による過剰な電力
が買電側に流れる逆潮流現象を完全に防止することがで
き、自家発電と買電との並列運転を安全に行うことがで
きると共に、所定の買電電力量を超えた受電を防止する
ことができる。しかも、負荷制限機構部1Aは、従来の
発電用ディーゼル機関の負荷制御機構の燃料加減軸4
に、簡単な構成の負荷制御器1Bによって作動される負
荷制限用エアピストン15と負荷制限レバー16を付設
するだけであり、また、負荷制御に電気ガバナを使用し
なくて済むので、装置全体の構成を簡単にすることがで
き、このため、装置の作動の信頼性を確保することがで
きると共に、装置の製作経費が安くなり、保守、点検も
容易に行える。
【0026】なお、前記実施の形態の発電用ディーゼル
機関の負荷制御装置においては、前記負荷制限用アクチ
ュエータとして負荷制限用エアピストン15を使用した
ので、負荷制御器Bからの指令に速やかに反応して作動
し、燃料ラック4を所要の制限負荷位置に迅速に移動す
ることにより逆潮流を確実に防止することができて好ま
しいが、これに限らず、油圧ピストンを使用したり、往
復動式のアクチュエータに変えて回動式のアクチュエー
タを使用するようにしてもよい。さらに、負荷制限用エ
アピストン15でレバー16と燃料加減軸5を介して間
接的に燃料ラック4を移動させるようにしたが、燃料ラ
ック4を負荷制限用エアピストン(負荷制限用アクチュ
エータ)15で直接に移動させるようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の優れた効果を奏する。請求項1に係る発電用ディー
ゼル機関の負荷制御装置によれば、使用電力量の瞬時の
減少が検出されたときは、負荷制限用アクチュエータが
速やかに作動されて、燃料噴射ポンプの燃料ラックが燃
料減の方向に所定の制限負荷位置まで瞬時に移動される
ので、発電用ディーゼル機関による発電力量が前記使用
電力量の減少に即応して強制的に減少され、これによっ
て過剰な自家発電力量が買電側へ流れる逆潮流現象が確
実に防止され、安全に自家発電と買電との並列運転を行
うことができる。
【0028】請求項2に係る発電用ディーゼル機関の負
荷制御装置によれば、従来の油圧ガバナによる燃料噴射
ポンプの燃料ラックを移動させて燃料噴射量を調節する
負荷制御機構がそのまま使用できるので、作動が円滑に
行えると共に、電気ガバナを使用しなくて済み、このた
め、装置の構造が簡単であり、その作動の信頼性を確保
することができると共に、装置の製作経費を安くするこ
とができ、保守、点検も容易に行うことができる。
【0029】請求項3に係る発電用ディーゼル機関の負
荷制御装置によれば、自家発電と買電の両方がそれぞれ
常時の分担電力に対し一定割合になった条件を満たした
ことが負荷制御器で確認されたときに、自家発電力量を
低下させるように作動されるので、自家発電の過大な減
少を防止することができて買電の受電力を適切な値に保
持することができる。
【0030】請求項4に係る発電用ディーゼル機関の負
荷制御装置によれば、使用電力量の減少に即応して自家
発電力量と買電受電量とが減少して一定の条件が満たさ
れた後には、発電用ディーゼル機関が通常の油圧ガバナ
の制御による負荷運転に円滑に復帰させることができ、
減少した使用電力量に適合した電力量の分担割合で自家
発電を的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る発電用ディーゼ
ル機関の負荷制御装置における負荷制御機構の平面図で
ある。
【図2】 同じく側面図である。
【図3】 同じく要部の平面図である。
【図4】 図3のX−X矢視拡大図である。
【図5】 本発明の一実施の形態に係る発電用ディーゼ
ル機関の負荷制御装置における負荷制御器を示す系統図
である。
【図6】 同じく作用の説明図である。
【図7】 従来の発電用ディーゼル機関の負荷制御装置
における作用の説明図である。
【符号の説明】
1A 負荷制御機構 1B 負荷制御
器 2 燃料噴射ポンプ 3 油圧ガバナ 4 燃料ラック 5 燃料加減軸 13 機関自動停止用エアピストン 15 負荷制限用エアピストン(負荷制限用アクチュエ
ータ) 15a 作動ロッド 16 負荷制限
レバー 18 自家発電負荷検出器 19 買電負荷
低下検出器 20,26 条件判定回路 21 負荷制限
ピストン作動回路 22 買電負荷上昇検出回路 23,25 タ
イマ 24 ガバナ減速連続指令回路 27 負荷制限
ピストン解除回路 28 ガバナ減速指令停止回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 基紀 新潟県新潟市岡山1300番地 株式会社新潟 鉄工所原動機カンパニー新潟内燃機工場内 Fターム(参考) 3G060 AA07 AC00 BA02 CA01 CC02 DA08 FA03 GA00 5G066 HA10 HB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 買電と並列して使用電力を供給する自家
    発電装置を駆動する発電用ディーゼル機関の負荷制御装
    置において、 前記発電用ディーゼル機関の油圧ガバナで制御される燃
    料噴射ポンプの燃料ラックに対し、常時は待避状態にあ
    り、所要時に作動して前記燃料ラックを燃料減方向へ所
    定の制限負荷位置まで移動させる負荷制限用アクチュエ
    ータと、前記使用電力量の瞬時の低下を検出して前記負
    荷制限用アクチュエータを作動させる負荷制御器とを備
    えていることを特徴とする発電用ディーゼル機関の負荷
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷制限用アクチュエータは、前記
    燃料ラックと発電用ディーゼル機関の油圧ガバナとを連
    結している燃料加減軸に固定されたレバーに、作動ロッ
    ドが当接して前記燃料加減軸を回動させるエアシリンダ
    であることを特徴とする請求項1に記載の発電用ディー
    ゼル機関の負荷制御装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷制御器は、自家発電装置による
    自家発電負荷が使用電力の常時の分担電力の60%以上
    であり、かつ、買電負荷が使用電力の常時の分担電力の
    40%以下となる使用電力量の低下を条件にして前記負
    荷制限用アクチュエータを作動させるように動作する構
    成とされていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の発電用ディーゼル機関の負荷制御装置。
  4. 【請求項4】 前記負荷制御器は、前記負荷制限用アク
    チュエータが作動した後、買電負荷が使用電力の常時の
    分担電力以上に上昇して所定時間が経過したとき、およ
    び前記油圧ガバナから前記燃料ラックへの減速指令が一
    定時間だけ継続されたときのいずれか一方の条件によ
    り、前記負荷制限用アクチュエータによる燃料ラック制
    限負荷位置への移動を停止させると共に、前記油圧ガバ
    ナから燃料ラックへの減速指令を停止させるように動作
    する構成とされていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の発電用ディーゼル機関の負荷制御装
    置。
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