JP2016137803A - 自動車用電源装置及び自動車用電源装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】オルタネータの出力電力の低下に基づくキャパシタの放電を抑制し得る自動車用電源装置を提供する。【解決手段】オルタネータ13から出力される回生電力を蓄電するキャパシタ14と、オルタネータの出力電圧を変換してメインバッテリー16及び負荷群17に供給する電圧変換部22を有するDC/DCコンバータ15とを備えた自動車用電源装置において、DC/DCコンバータ15には、電圧変換部22の出力電力がオルタネータ13の出力電力より大きい場合に、該電圧変換部22の出力電力がオルタネータの出力電力に近づくように電圧変換部を制御してキャパシタ14の放電を抑制する制御部21を備えた。【選択図】図1
Description
本発明は、エネルギー回生システムを備えた自動車用電源装置及び自動車用電源装置の制御方法に関するものである。
近年、自動車の燃料消費量を低減するために、エネルギー回生システムを備えた自動車が実用化されている。回生システムの一例として、自動車の減速時の慣性エネルギーでオルタネータを作動させて発電した電力をキャパシタ及びメインバッテリーに蓄え、アイドリングストップに続くエンジンの再始動時に、キャパシタの蓄電電力でスターターモータを駆動するようにしたものがある。また、走行時にキャパシタの蓄電電力でモータを作動させて、エンジンの出力トルクを補うことも行われる。
このような動作により、メインバッテリーの電力消費が低減されるため、通常走行時にオルタネータの作動時間が短縮されるとともに、エンジンの出力トルクもモータで補われるので、エンジンの負荷が低減されて、燃料消費量の低減が図られている。
図6は、上記のような回生システムを備えた電源装置の一例を示す。スターターモータ1とオルタネータ2の機能を備えたISG(integrated starter generator)ユニット3で発電される電力はキャパシタ4に充電されるとともに、DC/DCコンバータ5で降圧されてメインバッテリー6及び負荷群7に供給される。DC/DCコンバータ5の出力電力は、メインバッテリー6及び負荷群7で必要とする電力に基づいて電源制御ECUにより制御される。
そして、オルタネータ2は電源制御ECUの制御に基づいて主に減速時に作動し、その発電電力がキャパシタ4、メインバッテリー6及び負荷群7に供給される。
特許文献1には、変圧部の出力電流の異常を検出可能としたDC/DCコンバータが開示されている。
特許文献1には、変圧部の出力電流の異常を検出可能としたDC/DCコンバータが開示されている。
特許文献2には、出力電圧を安定化可能としたDC/DCコンバータが開示されている。
図6に示す自動車用電源装置では、自動車の減速時に作動するオルタネータ2の出力電力は、自動車の速度が低下するにつれて低下する。また、DC/DCコンバータ5は電源制御ECUにより一定の出力電力を出力するように制御される。
従って、DC/DCコンバータ5はオルタネータ2の出力電力が低下したとき、オルタネータ2の発電電力以上の一定の電力を出力しようとする場合がある。この場合には、DC/DCコンバータ5はキャパシタ4の蓄電電力を使用して、必要な出力電力を確保する。
すると、エンジンの再始動時等、キャパシタ4の蓄電電力を使用する際にキャパシタ4の蓄電量が不足することがあるため、回生動作時以外にもオルタネータ2を作動させてキャパシタ4に充電する必要がある。この結果、燃費低減効果が低下するという問題点がある。
また、特許文献1及び特許文献2に開示されたDC/DCコンバータでは、回生システムに使用して、自動車の燃費低減効果を確保するようにする構成は開示されていない。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的はオルタネータの出力電力の低下に基づくキャパシタの放電を抑制し得る自動車用電源装置を提供することにある。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的はオルタネータの出力電力の低下に基づくキャパシタの放電を抑制し得る自動車用電源装置を提供することにある。
上記課題を解決する自動車用電源装置は、オルタネータから出力される回生電力を蓄電するキャパシタと、前記オルタネータの出力電圧を変換してメインバッテリー及び負荷群に供給する電圧変換部を有するDC/DCコンバータとを備えた自動車用電源装置において、前記DC/DCコンバータには、前記電圧変換部の出力電力が前記オルタネータの出力電力より大きい場合に、該電圧変換部の出力電力が前記オルタネータの出力電力に近づくように前記電圧変換部を制御して前記キャパシタの放電を抑制する制御部を備えたことを特徴とする。
この構成により、DC/DCコンバータの出力電力がオルタネータの出力電力より大きくなると、DC/DCコンバータの出力電力がオルタネータの出力電力に近づくように制御されて、キャパシタの放電が抑制される。
また、上記の自動車用電源装置において、前記オルタネータの出力電流及び出力電圧を検知する検知手段と、前記検知手段で検知された出力電流と出力電圧とに基づいて、前記オルタネータの出力電力を算出して前記制御部に出力する電源制御ECUとを備えることが好ましい。
この構成により、電源制御ECUでオルタネータの出力電力が算出され、オルタネータの出力電力とDC/DCコンバータの出力電力が制御部で比較される。
また、上記の自動車用電源装置において、前記制御部は、前記オルタネータの出力電力と前記電圧変換部の出力電力を一定周期毎に比較し、その比較結果に基づいて前記電圧変換部を制御することが好ましい。
また、上記の自動車用電源装置において、前記制御部は、前記オルタネータの出力電力と前記電圧変換部の出力電力を一定周期毎に比較し、その比較結果に基づいて前記電圧変換部を制御することが好ましい。
この構成により、電圧変換部の出力電力が前記オルタネータの出力電力に近づくように一定周期毎に制御される。
また、上記の自動車用電源装置において、前記制御部は、前記オルタネータの出力電力と前記電圧変換部の出力電力を一定周期毎に比較して前記オルタネータの出力電力の遷移の勾配を算出するとともに、その勾配に基づいて前記出力電力の比較時点から前記電圧変換部の動作遅延時間後のオルタネータの出力電力の予測値を算出し、該予測値に一致するように前記電圧変換部の出力電力を制御することが好ましい。
また、上記の自動車用電源装置において、前記制御部は、前記オルタネータの出力電力と前記電圧変換部の出力電力を一定周期毎に比較して前記オルタネータの出力電力の遷移の勾配を算出するとともに、その勾配に基づいて前記出力電力の比較時点から前記電圧変換部の動作遅延時間後のオルタネータの出力電力の予測値を算出し、該予測値に一致するように前記電圧変換部の出力電力を制御することが好ましい。
この構成により、電圧変換部の動作遅延時間を考慮した制御により、オルタネータの出力電力と電圧変換部の出力電力を周期的に一致させることが可能となる。
また、上記課題を解決する自動車用電源装置の制御方法は、オルタネータの出力電力とDC/DCコンバータの出力電力を比較し、前記DC/DCコンバータの出力電力がオルタネータの出力電力より大きくなるとき、その比較時点から前記DC/DCコンバータの動作遅延時間後のオルタネータの出力電力を予測し、その予測値に一致するように前記DC/DCコンバータの出力電力を調整して、回生動作時に前記オルタネータで充電されるキャパシタの放電を抑制することを特徴とする。
また、上記課題を解決する自動車用電源装置の制御方法は、オルタネータの出力電力とDC/DCコンバータの出力電力を比較し、前記DC/DCコンバータの出力電力がオルタネータの出力電力より大きくなるとき、その比較時点から前記DC/DCコンバータの動作遅延時間後のオルタネータの出力電力を予測し、その予測値に一致するように前記DC/DCコンバータの出力電力を調整して、回生動作時に前記オルタネータで充電されるキャパシタの放電を抑制することを特徴とする。
この制御方法により、DC/DCコンバータの出力電力がオルタネータの出力電力より大きくなると、電圧変換部の動作遅延時間を考慮した制御により、オルタネータの出力電力と電圧変換部の出力電力を周期的に一致するように制御されて、キャパシタの放電が抑制される。
本発明の自動車用電源装置によれば、オルタネータの出力電力の低下に基づくキャパシタの放電を抑制することができる。
(第一の実施形態)
以下、自動車用電源装置の第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示す自動車用電源装置のISGユニット11は、スターターモータ12とオルタネータ13の機能を備え、オルタネータ13として動作すると、その発電電力でキャパシタ14が充電される。
以下、自動車用電源装置の第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示す自動車用電源装置のISGユニット11は、スターターモータ12とオルタネータ13の機能を備え、オルタネータ13として動作すると、その発電電力でキャパシタ14が充電される。
また、オルタネータ13から出力される発電電力は、DC/DCコンバータ15で降圧されて、メインバッテリー16及び負荷群17に供給される。
オルタネータ13は、キャパシタ14及びメインバッテリー16の充電量に基づいて電源制御ECU18により制御され、主に自動車の減速時の慣性エネルギーに基づいて動作して発電する。
オルタネータ13は、キャパシタ14及びメインバッテリー16の充電量に基づいて電源制御ECU18により制御され、主に自動車の減速時の慣性エネルギーに基づいて動作して発電する。
スターターモータ12の動作は、エンジン制御ECU(図示しない)により制御され、エンジンの始動時及びアイドリングストップに続くエンジンの再始動時に動作する。そして、常にはキャパシタ14から供給される電力に基づいて動作する。
ISGユニット11には、オルタネータ13の出力電圧及び出力電流を検出するセンサ19が接続され、その検出値が電源制御ECU18に出力される。電源制御ECU18は、入力された検出値に基づいてオルタネータ13の出力電力Qを演算し、DC/DCコンバータ15に出力する。
DC/DCコンバータ15は、電源制御ECU18との間で通信動作を行う通信部20と、あらかじめ設定されているプログラムに基づいて動作するマイコン21と、マイコン21から出力される指令信号Cにより、PWM制御による降圧動作あるいは昇圧動作を行う電圧変換部22を備えている。
そして、DC/DCコンバータ15はオルタネータ13の出力電圧を所定の電圧に降圧するとともに、一定の出力電力Pをメインバッテリー16及び負荷群17に供給する。また、キャパシタ14の出力電圧が低下している場合には、メインバッテリー16の出力電圧が昇圧されてキャパシタ14に供給され、メインバッテリー16の充電電力に基づいてキャパシタ14が充電されることもある。
マイコン21には、電圧変換部22から出力される出力電力Pがデジタル値として入力される。出力電力Pは、電圧変換部22の出力電圧と、指令信号Cに基づいてマイコン21で認識される電圧変換部22の出力電流Iに基づいて、マイコン21で算出される。
そして、マイコン21はオルタネータ13の出力電力Qと電圧変換部22の出力電力Pを比較し、オルタネータ13の出力電力Qが電圧変換部22の出力電力Pより低くなる場合には、電圧変換部22のPWM制御のデューティ比の変更により、電圧変換部22の出力電流Iを抑制して、出力電力Pをオルタネータの出力電力Qに近づけるように動作する。
次に、上記のようなDC/DCコンバータ15を備えた自動車用電源装置の作用を説明する。
図2に示すように、DC/DCコンバータ15のマイコン21は、オルタネータ13の出力電力Qと電圧変換部22の出力電力Pを一定時間Δt毎にサンプリングする。この実施形態では、Δtは例えば300msecに設定され、PWM制御によるデューティ比の変更のタイミングから実際に電圧変換部22の出力電圧が切り替えられるまでの遅延時間にほぼ一致するように設定されている。
図2に示すように、DC/DCコンバータ15のマイコン21は、オルタネータ13の出力電力Qと電圧変換部22の出力電力Pを一定時間Δt毎にサンプリングする。この実施形態では、Δtは例えば300msecに設定され、PWM制御によるデューティ比の変更のタイミングから実際に電圧変換部22の出力電圧が切り替えられるまでの遅延時間にほぼ一致するように設定されている。
自動車の減速時すなわち回生動作時には、オルタネータ13の出力電力Qはエンジンの回転数の低下にともなって徐々に低下していく。すると、第一の時刻(t−Δt)ではオルタネータ13の出力電力Q(t−Δt)が電圧変換部22の出力電力P(t−Δt)より電力差d分低くなる。
すると、マイコン21はこの電力差dをなくすために、電圧変換部22の出力電流Iを減少させるようにデューティ比を変更する指令信号Cを電圧変換部22に出力する。
このような動作により、一定時間Δt後の第二の時刻tで、電圧変換部22の出力電力P(t)は第一の時刻(t−Δt)の出力電力P(t−Δt)より電力差d分低くなる。
このような動作により、一定時間Δt後の第二の時刻tで、電圧変換部22の出力電力P(t)は第一の時刻(t−Δt)の出力電力P(t−Δt)より電力差d分低くなる。
第二の時刻tではオルタネータ13の出力電力Q(t)は第一の時刻(t−Δt)の出力電力Q(t−Δt)よりさらに電力差d分低くなっているので、第三の時刻(t+Δt)に向かって同様な動作が行われる。その結果、第三の時刻(t+Δt)で電圧変換部22の出力電力はP(t+Δt)となる。
このような動作により、電圧変換部22の出力電力Pはオルタネータ13の出力電力Qの低下に追随して低下する。
図3は、上記のようなオルタネータ13の動作時における自動車用電源装置の動作を示す。回生動作時等に電源制御ECU18はオルタネータ13に発電指示を行い(ステップ1)、センサ19で検出されたオルタネータ13の出力電流及び出力電圧に基づいてオルタネータ13の出力電力Qを算出する(ステップ2)。
図3は、上記のようなオルタネータ13の動作時における自動車用電源装置の動作を示す。回生動作時等に電源制御ECU18はオルタネータ13に発電指示を行い(ステップ1)、センサ19で検出されたオルタネータ13の出力電流及び出力電圧に基づいてオルタネータ13の出力電力Qを算出する(ステップ2)。
そして、オルタネータ13の出力電力QがDC/DCコンバータ15のマイコン21に出力される(ステップ3)。
次いで、マイコン21で電圧変換部22の出力電力Pとオルタネータ13の出力電力Qとを比較する(ステップ4)。そして、オルタネータ13の出力電力Qが電圧変換部22の出力電力Pより小さい場合には、図2に示すように、マイコン21は電圧変換部22の出力電流Iを順次削減して、電圧変換部22の出力電力Pがオルタネータ13の出力電力Qに近づくように電圧変換部22を制御する(ステップ5)。
次いで、マイコン21で電圧変換部22の出力電力Pとオルタネータ13の出力電力Qとを比較する(ステップ4)。そして、オルタネータ13の出力電力Qが電圧変換部22の出力電力Pより小さい場合には、図2に示すように、マイコン21は電圧変換部22の出力電流Iを順次削減して、電圧変換部22の出力電力Pがオルタネータ13の出力電力Qに近づくように電圧変換部22を制御する(ステップ5)。
また、ステップ4でオルタネータ13の出力電力Qが電圧変換部22の出力電力Pと同等かそれ以上である場合には、マイコン21は電圧変換部22が電源制御ECU18であらかじめ設定された一定の出力電流Iを出力し続けるように制御する(ステップ6)。そして、オルタネータ13の作動時には、ステップ1〜ステップ6の動作を繰り返す。
図4は、上記のように構成された自動車用電源装置において、オルタネータ13の動作時のオルタネータ13の出力電力QとDC/DCコンバータ15の出力電力P及びDC/DCコンバータ15の出力電流Iとの関係を示す。
第一の領域Aに示すように、オルタネータ13の出力電力QがDC/DCコンバータ15の出力電力Pを上回る状態では、マイコン21の制御によりDC/DCコンバータ15の出力電流Iは、電源制御ECU18の指示値に基づく一定電流となる。このとき、メインバッテリー16の充電率の上昇にともなってDC/DCコンバータ15の出力電圧が上昇すると、DC/DCコンバータ15の出力電力Pが上昇する。
第一の領域Aから第二の領域Bに移行して、オルタネータ13の出力電力QがDC/DCコンバータ15の出力電力Pより小さくなると、マイコン21の動作によりDC/DCコンバータ15の出力電流Iが抑制されて、出力電力Pがオルタネータ13の出力電力Qより小さくなるまで、徐々に低下するように制御される。
そして、DC/DCコンバータ15の出力電力Pがオルタネータ13の出力電力Qより一定値以上小さくなった時点で、DC/DCコンバータ15の出力電流Iが指示値に基づく一定電流に復帰する。
上記のような自動車用電源装置では、次に示す効果を得ることができる。
(1)オルタネータ13の動作時に、オルタネータ13の出力電力QよりDC/DCコンバータ15の出力電力Pが大きくなるとき、DC/DCコンバータ15の出力電流Iを抑制することにより、出力電力Pを抑制することができる。従って、DC/DCコンバータ15の動作によるキャパシタ14の蓄電電力の消費を抑制することができる。
(2)オルタネータ13の動作時に、キャパシタ14の蓄電電力の消費を抑制することができるので、回生動作に続くエンジンの再始動時等のために、キャパシタ14の蓄電電力を確実に確保することができる。
(3)回生動作時に、キャパシタ14の蓄電電力の消費を抑制することができるので、キャパシタ14を充電するために回生動作時以外にオルタネータ13を作動させる必要がない。従って、燃費低減効果を確保することができる。
(第二の実施形態)
図5は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、DC/DCコンバータ15の出力電力Pをオルタネータ13の出力電力Qに追随させるとき、マイコン21から出力電流を変更するための指示値が出力されてからDC/DCコンバータ15の出力電流Iが指示値まで低下するまでの遅延時間を考慮するようにしたものである。
(1)オルタネータ13の動作時に、オルタネータ13の出力電力QよりDC/DCコンバータ15の出力電力Pが大きくなるとき、DC/DCコンバータ15の出力電流Iを抑制することにより、出力電力Pを抑制することができる。従って、DC/DCコンバータ15の動作によるキャパシタ14の蓄電電力の消費を抑制することができる。
(2)オルタネータ13の動作時に、キャパシタ14の蓄電電力の消費を抑制することができるので、回生動作に続くエンジンの再始動時等のために、キャパシタ14の蓄電電力を確実に確保することができる。
(3)回生動作時に、キャパシタ14の蓄電電力の消費を抑制することができるので、キャパシタ14を充電するために回生動作時以外にオルタネータ13を作動させる必要がない。従って、燃費低減効果を確保することができる。
(第二の実施形態)
図5は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、DC/DCコンバータ15の出力電力Pをオルタネータ13の出力電力Qに追随させるとき、マイコン21から出力電流を変更するための指示値が出力されてからDC/DCコンバータ15の出力電流Iが指示値まで低下するまでの遅延時間を考慮するようにしたものである。
そして、図3に示すステップ5の動作のみが第一の実施形態と相違し、その他の構成は第一の実施形態と同様である。第一の実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、マイコン21は第一の時刻(t−Δt)でオルタネータ13の出力電力Q(t−Δt)を検出し、第二の時刻tでオルタネータ13の出力電力Q(t)を検出する。
そして、出力電力Q(t−Δt),Q(t)と時間Δtとに基づいて、オルタネータ13の出力電力Qが低下する際の勾配を算出する。
次いで、算出された勾配に基づいて第三の時刻(t+Δt)におけるオルタネータ13の出力電力Q(t+Δt)を予測し、その出力電力Q(t+Δt)を出力するための指示値を第二の時刻tで電圧変換部22に出力する。
次いで、算出された勾配に基づいて第三の時刻(t+Δt)におけるオルタネータ13の出力電力Q(t+Δt)を予測し、その出力電力Q(t+Δt)を出力するための指示値を第二の時刻tで電圧変換部22に出力する。
すると、第二の時刻tから電圧変換部22の動作遅延時間Δt後の第三の時刻(t+Δt)で、電圧変換部22の出力電流Iが低下して、出力電力P(t+Δt)がオルタネータ13の出力電力Q(t+Δt)に一致するレベルまで低下する。そして、このような動作が繰り返されて、DC/DCコンバータ15の出力電力Pがオルタネータ13の出力電力Qに追随する。
この実施形態では、第一の実施形態で得られた効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)オルタネータ13の出力電力Qが低下する勾配を演算し、その勾配に基づいて電圧変換部22の動作遅延時間Δt後の出力電力Qを予測し、予測した出力電力Qに一致するように、マイコン21から電圧変換部22に指示値を出力することができる。従って、動作遅延時間Δtの2倍の時間(Δt×2)毎に、DC/DCコンバータ15の出力電力Pとオルタネータ13の出力電力Qを一致させることができるので、回生動作時のキャパシタ14の蓄電電力の消費をさらに抑制することができる。
(1)オルタネータ13の出力電力Qが低下する勾配を演算し、その勾配に基づいて電圧変換部22の動作遅延時間Δt後の出力電力Qを予測し、予測した出力電力Qに一致するように、マイコン21から電圧変換部22に指示値を出力することができる。従って、動作遅延時間Δtの2倍の時間(Δt×2)毎に、DC/DCコンバータ15の出力電力Pとオルタネータ13の出力電力Qを一致させることができるので、回生動作時のキャパシタ14の蓄電電力の消費をさらに抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・DC/DCコンバータ15の出力電力Pは、電圧変換部22から出力される実際の出力電圧と出力電流に基づいて算出してもよい。
・前記各実施形態のステップ4で、DC/DCコンバータ15の出力電力Pとオルタネータ13の出力電力Qを比較する際、あらかじめ設定したしきい値を満たす場合に限り、ステップ5に移行するようにしてもよい。例えば、DC/DCコンバータ15の出力電力Pが、オルタネータ13の出力電力Qより一定値以上高く、かつその状態が一定時間以上継続した場合に限り、ステップ5に移行するようにする。このようにすると、ステップ4からステップ5あるいはステップ6への移行が頻繁に切り替わることを防止して、動作を安定化させることが可能となる。
・DC/DCコンバータ15の出力電力Pは、電圧変換部22から出力される実際の出力電圧と出力電流に基づいて算出してもよい。
・前記各実施形態のステップ4で、DC/DCコンバータ15の出力電力Pとオルタネータ13の出力電力Qを比較する際、あらかじめ設定したしきい値を満たす場合に限り、ステップ5に移行するようにしてもよい。例えば、DC/DCコンバータ15の出力電力Pが、オルタネータ13の出力電力Qより一定値以上高く、かつその状態が一定時間以上継続した場合に限り、ステップ5に移行するようにする。このようにすると、ステップ4からステップ5あるいはステップ6への移行が頻繁に切り替わることを防止して、動作を安定化させることが可能となる。
13…オルタネータ、14…キャパシタ、15…DC/DCコンバータ、16…メインバッテリー、17…負荷群、18…電源制御ECU、19…検知手段(センサ)、21…制御部(マイコン)、22…電圧変換部。
Claims (5)
- オルタネータから出力される回生電力を蓄電するキャパシタと、
前記オルタネータの出力電圧を変換してメインバッテリー及び負荷群に供給する電圧変換部を有するDC/DCコンバータと
を備えた自動車用電源装置において、
前記DC/DCコンバータには、
前記電圧変換部の出力電力が前記オルタネータの出力電力より大きい場合に、該電圧変換部の出力電力が前記オルタネータの出力電力に近づくように前記電圧変換部を制御して前記キャパシタの放電を抑制する制御部を備えたことを特徴とする自動車用電源装置。 - 請求項1に記載の自動車用電源装置において、
前記オルタネータの出力電流及び出力電圧を検知する検知手段と、
前記検知手段で検知された出力電流と出力電圧とに基づいて、前記オルタネータの出力電力を算出して前記制御部に出力する電源制御ECUと
を備えたことを特徴とする自動車用電源装置。 - 請求項1又は2に記載の自動車用電源装置において、
前記制御部は、
前記オルタネータの出力電力と前記電圧変換部の出力電力を一定周期毎に比較し、その比較結果に基づいて前記電圧変換部を制御することを特徴とする自動車用電源装置。 - 請求項3に記載の自動車用電源装置において、
前記制御部は、
前記オルタネータの出力電力と前記電圧変換部の出力電力を一定周期毎に比較して前記オルタネータの出力電力の遷移の勾配を算出するとともに、その勾配に基づいて前記出力電力の比較時点から前記電圧変換部の動作遅延時間後のオルタネータの出力電力の予測値を算出し、該予測値に一致するように前記電圧変換部の出力電力を制御することを特徴とする自動車用電源装置。 - オルタネータの出力電力とDC/DCコンバータの出力電力を比較し、前記DC/DCコンバータの出力電力がオルタネータの出力電力より大きくなるとき、その比較時点から前記DC/DCコンバータの動作遅延時間後のオルタネータの出力電力を予測し、その予測値に一致するように前記DC/DCコンバータの出力電力を調整して、回生動作時に前記オルタネータで充電されるキャパシタの放電を抑制することを特徴とする自動車用電源装置の制御方法。
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Cited By (4)
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