JP6119696B2 - 車両のバッテリ制御装置 - Google Patents

車両のバッテリ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6119696B2
JP6119696B2 JP2014169153A JP2014169153A JP6119696B2 JP 6119696 B2 JP6119696 B2 JP 6119696B2 JP 2014169153 A JP2014169153 A JP 2014169153A JP 2014169153 A JP2014169153 A JP 2014169153A JP 6119696 B2 JP6119696 B2 JP 6119696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
vehicle
delivery
delivered
generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014169153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016043794A (ja
Inventor
綾平 安富
綾平 安富
吉田 勝正
勝正 吉田
桂司 山本
桂司 山本
中野 雄介
雄介 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014169153A priority Critical patent/JP6119696B2/ja
Publication of JP2016043794A publication Critical patent/JP2016043794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6119696B2 publication Critical patent/JP6119696B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Description

本発明は、エンジンにより駆動されて発電する発電機がバッテリを充電する、車両のバッテリ制御装置に関する。
従来から、車両のバッテリの電圧低下を未然に回避するために、様々な技術が提案されている。例えば特許文献1は、バッテリ電圧が閾値以下になった際にイグニッションオフ中の車両電気負荷に対する暗電流の供給を停止する構成において、輸送中はその閾値を上げて、バッテリ電圧の低下を抑制する技術を開示している。
特開平11−334498号公報
車両において、発電機の発電電圧は通常、バッテリ電圧の上限値に対して低めに設定されている。例えば、バッテリ電圧の上限値が14.8Vに対して、発電機の発電電圧は14.0Vに設定されている。これは、高電圧発電による燃費の悪化を回避するためであり、また通常状態では車両は長期放置される可能性が低い点を考慮している。
一方、納車直後は、車両が長期放置されたことに起因して、バッテリの電圧やSOC(State Of Charge)が低下している場合がある。バッテリの電圧やSOCの低下は、エンジンがかかりにくい、バッテリの劣化を招きやすい、といった問題につながりやすい。また、アイドリングストップ機能を有する車両では、例えばバッテリSOCが閾値以上であることがエンジン自動停止の条件として与えられている場合には、バッテリSOCの低下により、納車直後にはアイドリングストップが起こりにくい、という現象を起こす。
本発明は、車両のバッテリ制御装置において、燃費を低下させることなく、納車時のバッテリSOCを高く維持可能にすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、車両のバッテリ制御装置は、バッテリと、エンジンにより駆動されて発電し、前記バッテリを充電する発電機と、前記バッテリの充放電電流を監視し、前記発電機の発電電圧を制御する制御部とを備え、当該車両は、停車時において前記バッテリのSOC(State of Charge)が閾値以上であることを条件にエンジンを自動停止する、アイドリングストップ機能を有し、前記制御部は、エンジン運転時において、当該車両が納車前か納車後かを推定可能であり、かつ、納車前と推定したとき、前記発電機の発電電圧を、納車後と推定したときよりも高い所定電圧に設定し、アイドリングストップ条件における前記バッテリのSOCの閾値を、納車後と推定したときよりも高い値に設定する構成とする
上記の構成により、当該車両が納車前と推定されたとき、バッテリを充電する発電機の発電電圧が、納車後よりも高い所定電圧に設定される。これにより、納車後の燃費に影響を与えることなく、納車前においてバッテリSOCを高く維持することができるので、納車時において、バッテリSOCの低下に起因する不具合を未然に回避できる。また、アイドリングストップ機能を有する車両について、納車直後に、バッテリSOCの低下に起因してアイドリングストップが起こりにくくなるという問題を未然に回避することができる。さらに、納車前において、アイドリングストップが起こりにくくなるので、バッテリの充電時間を増やすことができ、バッテリSOCを容易に高めることができる。
また、上記の目的を達成するため、車両のバッテリ制御装置は、バッテリと、エンジンにより駆動されて発電し、前記バッテリを充電する発電機と、前記バッテリの充放電電流を監視し、前記発電機の発電電圧を制御する制御部とを備え、前記制御部は、エンジン運転時において、当該車両が納車前か納車後かを推定可能であり、かつ、納車前と推定したとき、前記発電機の発電電圧を、納車後と推定したときよりも高い所定電圧に設定し、納車後と推定したときは、前記バッテリのSOCに基づく前記発電機のオンオフ制御を実行する一方、納車前と推定したときは、前記バッテリのSOCに基づく前記発電機のオンオフ制御を実行しない構成とする
上記の構成により、当該車両が納車前と推定されたとき、バッテリを充電する発電機の発電電圧が、納車後よりも高い所定電圧に設定される。これにより、納車後の燃費に影響を与えることなく、納車前においてバッテリSOCを高く維持することができるので、納車時において、バッテリSOCの低下に起因する不具合を未然に回避できる。また、納車後は、バッテリSOCに基づく発電機のオンオフ制御によって燃費を向上させる一方、納車前は、バッテリSOCに基づく発電機のオンオフ制御を実行しないことによって、バッテリSOCを容易に高めることができる。
また、上記の目的を達成するため、車両のバッテリ制御装置は、バッテリと、エンジンにより駆動されて発電し、前記バッテリを充電する発電機と、前記バッテリの充放電電流を監視し、前記発電機の発電電圧を制御する制御部とを備え、前記制御部は、エンジン運転時において、当該車両が納車前か納車後かを推定可能であり、かつ、納車前と推定したとき、前記発電機の発電電圧を、納車後と推定したときよりも高い所定電圧に設定し、納車前と推定した場合において、前記バッテリが満充電であることを認識したとき、前記発電機の発電電圧を前記所定電圧から下げる構成とする
上記の構成により、当該車両が納車前と推定されたとき、バッテリを充電する発電機の発電電圧が、納車後よりも高い所定電圧に設定される。これにより、納車後の燃費に影響を与えることなく、納車前においてバッテリSOCを高く維持することができるので、納車時において、バッテリSOCの低下に起因する不具合を未然に回避できる。また、納車前において、バッテリSOCを高く維持しつつ、バッテリの満充電付近でのガス発生の懸念を抑制できる。
本発明によると、納車後の燃費に影響を与えることなく、納車前においてバッテリSOCを高く維持することができるので、納車時において、バッテリSOCの低下に起因する不具合を未然に回避することができる。
実施形態に係る車両のバッテリ制御置の構成を示す概略図 実施形態におけるコントローラの概略動作を示すフローチャート 第1実施例を示すフローチャート 第2実施例を示すフローチャート
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る車両のバッテリ制御装置の構成を示す概略図である。図1の構成は、減速エネルギー回生とアイドリングストップとを実現するものである。
図1の構成において、発電機としての回生オルタネータ1は、車両のエンジン(図示せず)により駆動されて発電するとともに、少なくとも車両の減速時において車両の運転エネルギーを発電電力に変換する。回生オルタネータ1は、エンジンによりベルト駆動されて、減速時等の運動エネルギーを効率的に電力回生する可変電圧式(例えば12V〜25V)のオルタネータであり、効率よく送電と蓄電を行うために例えば最大25Vまで高電圧化が可能である。
バッテリ2は一般的な鉛蓄電池である。バッテリ2は、回生オルタネータ1の発電電力によって充電される。バッテリ2の負端子側には電流センサ9が設けられている。電流センサ9によって、バッテリ2の充放電電流を検知することができる。
キャパシタ3は、回生した大量の電気エネルギーを瞬時に蓄え、効率的に取り出して使用できる電源であり、例えば、大容量の低抵抗電気二重層キャパシタである。キャパシタ3は回生オルタネータ1に接続されており、回生オルタネータ1による発電電力を蓄えるとともに、蓄えた電力をDC/DCコンバータ4を介して車両電気負荷5に対して供給する。キャパシタ3は例えば最大約25Vの電圧を蓄電できる。
DC/DCコンバータ4は、回生オルタネータ1およびキャパシタ3と車両電気負荷5との間に設けられており、例えば、キャパシタ3の出力電圧を車両電気負荷5の動作電圧に降圧して出力する。DC/DCコンバータ4は、当該DC/DCコンバータ4の本体となる降圧回路11と、降圧回路11と並列に設けられたバイパスリレー12と、降圧回路11の出力とバッテリ2との間に設けられたIRリレー13と、IRリレー13と並列に設けられたダイオード14と、制御部15とを備えている。制御部15は、降圧回路11の動作および出力電圧、並びに、バイパスリレー12およびIRリレー13の開閉動作の制御を行う。
車両電気負荷5は、例えば、パワーステアリング21、エアコン22、オーディオ23、ルームランプ24等を含む。また、車両電気負荷5の各要素への電力供給線には、それぞれ、ヒューズ31,32,33,34が設けられている。スタータ6はエンジンの始動を行う。また、キャパシタ3と回生オルタネータ1およびDC/DCコンバータ4との間に、遮断リレー7が設けられている。
コントローラ8は、車載ネットワークと接続されており、また、DC/DCコンバータ4内の制御部15と通信可能である。コントローラ8は、車両に搭載された車速センサやアクセルペダル開度センサなどの各種センサの入力を受け、アイドリングストップやアイドリング再始動などのための制御を行う。そして、本実施形態では、コントローラ8は、当該車両のバッテリ制御装置における制御部としての役割を担う。すなわち、コントローラ8は、車載ネットワークを介して電流センサ9の出力を受けることによってバッテリ2の充放電電流を監視し、バッテリ2のSOC(State Of Charge)を推定し管理する。またコントローラ8は、車載ネットワークを介して、回生オルタネータ1の発電電圧を制御する。またコントローラ8は、エンジン運転時において、当該車両が納車前か納車後かを推定可能である。
図2は本実施形態におけるコントローラ8の概略動作を示すフローチャートである。コントローラ8は、エンジンが始動されたとき、当該車両が納車前か納車後かを推定する(S1)。そして、納車前と推定したときは、回生オルタネータ1の発電電圧を電圧Vaに設定する(S2)。一方、納車後と推定したときは、回生オルタネータ1の発電電圧を電圧Vbに設定する(S3)。ここで、電圧Vaは電圧Vbよりも高い。すなわち、納車前において、回生オルタネータ1の発電電圧は、納車後よりも高い所定電圧Vaに設定される。例えば、バッテリ2の電圧の上限値が14.8Vのとき、Vaは14.5V、Vbは14.0Vとする。
通常使用時の車両は、長期放置される可能性が低いので、発電機の発電電圧は、高電圧発電による燃費悪化を考慮して、バッテリ電圧の上限値に対してかなり低めに設定されている場合が多い。一方で、納車前には、車両が長期放置される場合があり、これにより、納車時においてバッテリSOCが低下してしまっている場合がある。バッテリSOCの低下は、エンジンがかかりにくい、バッテリの劣化を招きやすい、といった問題につながりやすい。また、バッテリSOCが閾値以上であることを条件にエンジンを自動停止する、アイドリングストップ機能を有する車両の場合には、納車直後に、アイドリングストップが起こりにくい、という現象を起こす。
そこで、本実施形態のように、納車前において、発電機の発電電圧を、納車後よりも高い所定電圧に設定することによって、納車後の燃費に影響を与えることなく、納車前においてバッテリSOCを高く維持することができる。これにより、納車時において、バッテリSOCの低下に起因する不具合を未然に回避できる。また、納車直後に、アイドリングストップが起こりにくい、という現象を回避できる。さらには、納車時において、バッテリの充電作業を省くことができ、作業工賃を抑えることも可能である。
また、本実施形態では、当該車両が納車前か納車後かを、ルームランプ24に係るヒューズ34の有無によって推定するものとする。例えばメータコントローラ(図示せず)は、ループランプ24等から定期的に信号を受けてその動作を管理している。このため、ルームランプ24に係るヒューズ34が抜かれたとき、メータコントローラは、ルームランプ24からの信号を受信できないので所定のエラー信号を出力する。コントローラ8は、メータコントローラからこの所定のエラー信号を受信したとき、当該車両が納車前であると推定する。なお、ヒューズの有無の判定方法は、ここで示したものに限られるものではない。また、ルームランプ24以外の車両電気負荷のヒューズの有無から、納車前か納車後かを判定してもかまわない。
当該車両は、納車前において、ルームランプ24に係るヒューズ34が抜かれており、納車時にヒューズ34が設置されるものとする。なお実際には、作動しなくても納車前作業に支障を与えない車両電気負荷、例えばオーディオ23やルームランプ24については、無駄な消費電力を削減するために、納車前にはヒューズを外している。このため、特に新たな手段を設けなくても、コントローラ8は当該車両が納車前か納車後かを推定することができる。
なお、当該車両が納車前か納車後かを推定するのに、その他の手段を利用してもかまわない。例えば、インパネに専用のスイッチを設けてもよい。あるいは、エンジン始動回数の上限値を設定しておき、エンジン始動回数がこの上限値を超えなければ納車前、超えたら納車後と推定するようにしてもよい。あるいは、コントローラ8の動作プログラムとして所定のテストコードが入力されたとき、納車が行われたと推定するようにしてもかまわない。
以下、具体的な実施例について、説明する。
<第1実施例>
図3は本実施形態の第1実施例を示すフローチャートである。図3に示すように、コントローラ8は、エンジンが始動されると(S11でYes)、ルームランプ24のヒューズ34が抜かれているか否かを判定する(S12)。ヒューズ34が抜かれているときは納車前と推定し、抜かれていないときは納車後と推定する。
いま、納車前であり、ヒューズ34が抜かれているものとする。コントローラ8は、納車前と推定し(S12でYes)、回生オルタネータ1の発電電圧を所定の電圧Vaに設定する(S13)。この電圧Vaは、上述したとおり、納車後に設定される発電電圧Vbよりも高い。納車前の発電電圧を高めておくことによって、納車前のエンジンの短時間の動作でも、バッテリ2のSOCを目標値により近づけておくことが可能になる。また、コントローラ8は、納車前と推定したときは、アイドリングストップ機能を無効にする(S14)。アイドリングストップが起こると、エンジンの停止に伴い回生オルタネータ1が停止し、バッテリ2の充電が行われなくなる。そこで本実施例では、納車前において、バッテリ2の充電機会を少しでも多くするために、アイドリングストップ機能を無効にしている。
そして、コントローラ8は、バッテリ2のSOC情報をすでに管理しているか否かを判定する(S15)。すでにSOC情報を管理しているときは、コントローラ8は、電流センサ9から受けたバッテリ2の充放電流値に基づき、SOC情報を更新する(S16)。一方、新しいバッテリ2が設置されたところであり、コントローラ8がSOC情報をまだ持っていないときは、充電電流値が所定の基準値Io以下になったとき(S17でYes)、バッテリ2が満充電状態になったと推定し、SOC100%を記憶する(S18)。
一方、納車後であり、ヒューズ34が抜かれていないときは、次のように動作する。コントローラ8は、納車後と推定し(S12でNo)、回生オルタネータ1の発電電圧を所定の電圧Vbに設定する(S19)。この電圧Vbは、上述したとおり、納車前に設定される発電電圧Vaよりも低い。納車後の発電電圧を低めておくことによって、燃費の低下を抑制することができる。また、コントローラ8は、納車後と推定したときは、アイドリングストップ機能を有効状態に復帰させる(S1A)。
そして、目標SOCに基づく回生オルタネータ1のオンオフ制御が行われる(S1B)。すなわち、バッテリ2のSOCが目標値Aを超えたら回生オルタネータ1を停止し、バッテリ2のSOCが目標値Bを下回ったら回生オルタネータ1を作動させる。ここで、目標値A>目標値Bである。この回生オルタネータ1のオンオフ制御は、車両の燃費向上を図るために行われる。ただし、納車前には、燃費向上よりもバッテリ2のSOCを高く維持することを優先し、回生オルタネータ1のオンオフ制御は実行しないようにしている。そしてコントローラ8は、電流センサ9から受けたバッテリ2の充放電流値に基づき、SOC情報を更新する(S1C)。
<第2実施例>
図4は本実施形態の第2実施例を示すフローチャートである。図4に示すように、コントローラ8は、エンジンが始動されると(S21でYes)、ルームランプ24のヒューズ34が抜かれているか否かを判定する(S22)。ヒューズ34が抜かれているときは納車前と推定し、抜かれていないときは納車後と推定する。
いま、納車前であり、ヒューズ34が抜かれているものとする。コントローラ8は、納車前と推定し(S22でYes)、回生オルタネータ1の発電電圧を、納車後に設定される発電電圧Vbよりも高い所定電圧Vaに設定する(S23)。また、コントローラ8は、納車前と推定したときは、アイドリングストップ条件におけるバッテリSOCの閾値を、納車後と推定したときよりも高い値に設定する(S24)。例えば、納車後の通常走行におけるバッテリSOCの閾値が65%であるのに対して、納車前には、バッテリSOCの閾値を95%に設定する。アイドリングストップが起こると、エンジンの停止に伴い回生オルタネータ1が停止し、バッテリ2の充電が行われなくなる。そこで本実施例では、納車前において、バッテリ2の充電機会を少しでも多くするために、アイドリングストップ条件のSOC閾値を高く設定し、アイドリングストップを起こりにくくしている。
そしてコントローラ8は、充電電流値が所定の基準値Ioを上回っているとき(S25でNo)、電流センサ9から受けたバッテリ2の充放電流値に基づき、SOC情報を更新する(S26)。一方、充電電流値が所定の基準値Io以下のとき(S25でYes)、バッテリ2が満充電状態になったと推定し、SOC100%を記憶する(S27)。このとき、コントローラ8は、回生オルタネータ1の発電電圧を、納車前に設定される発電電圧Vaよりも低い電圧、例えば納車後に設定される電圧Vbに設定する(S28)。なお、電圧Vbと異なる電圧に設定してもよい。納車前であっても、バッテリ2が満充電であることを認識したとき、回生オルタネータ1の発電電圧を所定電圧Vaから下げることによって、バッテリ2のSOCを高く維持しつつ、ガス発生の懸念を抑制することができる。その後、ヒューズ34が抜かれているときは、ステップS25に戻り、抜かれていないときはステップS2Aにすすむ(S29)。
一方、納車後であり、ヒューズ34が抜かれていないときは、次のように動作する。コントローラ8は、納車後と推定し(S22,S29でNo)、回生オルタネータ1の発電電圧を、納車前に設定される発電電圧Vaよりも低い電圧Vbに設定する(S2A)。また、コントローラ8は、納車後と推定したときは、アイドリングストップ条件におけるバッテリSOCの閾値を、通常走行における設定値に戻す(S2B)。例えば、バッテリSOCの閾値は95%から65%に戻される。これにより、納車後はアイドリングストップ機能は通常どおり機能する。
そして、目標SOCに基づく回生オルタネータ1のオンオフ制御が行われる(S2C)。すなわち、バッテリ2のSOCが目標値Aを超えたら回生オルタネータ1を停止し、バッテリ2のSOCが目標値Bを下回ったら回生オルタネータ1を作動させる。ここで、目標値A>目標値Bである。そしてコントローラ8は、電流センサ9から受けたバッテリ2の充放電流値に基づき、SOC情報を更新する(S2D)。
以上のように本実施形態によると、車両が納車前と推定されたとき、バッテリ2を充電する回生オルタネータ1の発電電圧が、納車後よりも高い所定電圧に設定される。これにより、納車後の燃費に影響を与えることなく、納車前においてバッテリSOCを高く維持することができるので、納車時において、バッテリSOCの低下に起因する不具合を未然に回避できる。
なお、本実施形態では、減速エネルギー回生とアイドリングストップとを実現する構成を例にとって説明を行ったが、減速回生エネルギーシステムやアイドリングストップ機能は、本実施形態において必須ではない。すなわち、バッテリと、エンジンにより駆動されて発電し、バッテリを充電する発電機とを備えた構成であれば、本実施形態は適用可能である。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、バッテリと、エンジンにより駆動されて発電し、バッテリを充電する発電機とを備えた車両のバッテリ制御装置において、燃費を低下させることなく、納車時のバッテリSOCを高く維持するのに有効である。
1 回生オルタネータ(発電機)
2 バッテリ
5 車両電気負荷
8 コントローラ(制御部)
9 電流センサ
24 ルームランプ(所定の車両電気負荷)
34 ヒューズ

Claims (3)

  1. 車両のバッテリ制御装置であって、
    バッテリと、
    エンジンにより駆動されて発電し、前記バッテリを充電する発電機と、
    前記バッテリの充放電電流を監視し、前記発電機の発電電圧を制御する制御部とを備え、
    当該車両は、停車時において前記バッテリのSOC(State of Charge)が閾値以上であることを条件にエンジンを自動停止する、アイドリングストップ機能を有するものであり、
    前記制御部は、
    エンジン運転時において、当該車両が納車前か納車後かを推定可能であり、かつ、
    納車前と推定したとき、前記発電機の発電電圧を、納車後と推定したときよりも高い所定電圧に設定し、アイドリングストップ条件における前記バッテリのSOCの閾値を、納車後と推定したときよりも高い値に設定する
    ことを特徴とする車両のバッテリ制御装置。
  2. 車両のバッテリ制御装置であって、
    バッテリと、
    エンジンにより駆動されて発電し、前記バッテリを充電する発電機と、
    前記バッテリの充放電電流を監視し、前記発電機の発電電圧を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    エンジン運転時において、当該車両が納車前か納車後かを推定可能であり、かつ、
    納車前と推定したとき、前記発電機の発電電圧を、納車後と推定したときよりも高い所定電圧に設定し、
    納車後と推定したときは、前記バッテリのSOCに基づく前記発電機のオンオフ制御を実行する一方、納車前と推定したときは、前記バッテリのSOCに基づく前記発電機のオンオフ制御を実行しない
    ことを特徴とする車両のバッテリ制御装置。
  3. 車両のバッテリ制御装置であって、
    バッテリと、
    エンジンにより駆動されて発電し、前記バッテリを充電する発電機と、
    前記バッテリの充放電電流を監視し、前記発電機の発電電圧を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    エンジン運転時において、当該車両が納車前か納車後かを推定可能であり、かつ、
    納車前と推定したとき、前記発電機の発電電圧を、納車後と推定したときよりも高い所定電圧に設定し、
    納車前と推定した場合において、前記バッテリが満充電であることを認識したとき、前記発電機の発電電圧を前記所定電圧から下げる
    ことを特徴とする車両のバッテリ制御装置。
JP2014169153A 2014-08-22 2014-08-22 車両のバッテリ制御装置 Active JP6119696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014169153A JP6119696B2 (ja) 2014-08-22 2014-08-22 車両のバッテリ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014169153A JP6119696B2 (ja) 2014-08-22 2014-08-22 車両のバッテリ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016043794A JP2016043794A (ja) 2016-04-04
JP6119696B2 true JP6119696B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=55634770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014169153A Active JP6119696B2 (ja) 2014-08-22 2014-08-22 車両のバッテリ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6119696B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101792034B1 (ko) 2016-07-22 2017-11-01 현대자동차주식회사 암전류 차단 장치, 이를 포함하는 차량, 및 그 제어방법

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07109936A (ja) * 1993-10-14 1995-04-25 Isuzu Motors Ltd エンジン自動停止・始動装置
JP2005080396A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Nissan Motor Co Ltd 車両の発電機制御装置
JP2007060791A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Toyota Motor Corp 車両用電源供給装置
JP2007218107A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk アイドリングストップ制御装置
US20090283389A1 (en) * 2008-05-16 2009-11-19 Tyco Electronics Brasil Ltda Battery saving circuit
JP2011174415A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Fujitsu Ten Ltd アイドリングストップ装置、及び、バッテリの充電方法
JP2013127225A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Toyota Motor Corp 車両制御装置、車両、および車両制御方法
JP2014051125A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 発電駆動式輸送用冷凍ユニット
JP2014079103A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Suzuki Motor Corp 車両用発電制御装置
JP2014129747A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Denso Corp 車両制御装置、および車両制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016043794A (ja) 2016-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2476574B1 (en) Power supply system for vehicle and method of controlling same
CN106585529B (zh) 车辆电气系统
JP5998755B2 (ja) 車両用電源制御装置および方法
CN105083044A (zh) 车辆用电源装置和车辆用再生系统
JP6015171B2 (ja) アイドルストップ付きエンジン搭載車の電源装置
JP2012240487A (ja) 車両の電源制御装置
JP2009126395A (ja) 車両の制御装置
JP6107679B2 (ja) 車両の制御装置
CN104276047A (zh) 车用电源装置
JP2014184752A (ja) 電源装置
JP2022519999A (ja) 燃料電池システムのための動作ストラテジを設定する方法および回路アセンブリ
JP2017028772A (ja) 電源装置および電源装置の制御方法
WO2016125852A1 (ja) 自動車用電源装置及び自動車用電源装置の制御方法
JP2017061182A (ja) 車両用制御装置
JP2010081762A (ja) 車両用電源装置
JP6136792B2 (ja) 車両用電源装置
JP5915390B2 (ja) 車両用電源制御方法及び装置
JP4758407B2 (ja) 電気自動車
JP6119696B2 (ja) 車両のバッテリ制御装置
JP6079722B2 (ja) 車両用電源装置の故障検出方法および故障検出装置
JP2015174533A (ja) 車両用電源供給装置
JP2013091454A (ja) アイドルストップ車の給電システム
US11110872B2 (en) Power control device for vehicle
JP6090259B2 (ja) 車両用電源装置の劣化判定装置
JP5996386B2 (ja) 充放電制御回路、車両用電源装置及び故障判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6119696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150