JP2014079103A - 車両用発電制御装置 - Google Patents

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Tomoaki Morikawa
知明 森川
Kiyoko Makino
清子 牧野
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Abstract

【課題】この発明は、利用者の手元に車両が到達したとき、十分なバッテリ残量を確保できる車両用発電制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】この発明は、車両に適用された内燃機関と、内燃機関の動力により発電する発電機と、発電機により発電された電力を貯留するバッテリと、内燃機関を制御して発電を行う制御装置と、車両に接続され、発電を実行するための指示信号を送信する外部端末と、外部端末から指示信号を受信したとき、発電機の発電量を増加させる発電制御部とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は車両用発電制御装置に係り、特に、車両に適用された内燃機関の動力により発電機で発電した電力を貯留するバッテリが、車両が工場などから出荷されるときに充分に充電されるように発電機を制御する車両用発電制御装置に関する。
近年は、ハイブリッド電気自動車などの環境に配慮した車両が注目されている。ハイブリッド電気自動車は、バッテリからモータヘ電力を供給し、モータを車両の走行用の駆動源として使用する。一方、内燃機関によりモータを回転させることで、モータは発電機となり、バッテリを充電することもできる。このように、ハイブリッド電気自動車は、モータ、内燃機関を用いてバッテリを充電することができる。また、近年、プラグインハイブリッド自動車と呼ばれる、外部電源を用いてバッテリを充電する車両も存在する。
前記のように車両に適用された内燃機関の動力により発電機で発電し、発電した電力でバッテリを充電するように内燃機関を制御する制御装置を備えた車両用発電制御装置においては、車両の停止中にバッテリの充電量が所定値以下であるとき、内燃機関を駆動させて発電を開始し、自動的にバッテリの充電を行う車両用発電制御装置が知られている。
また、このような車両用発電制御装置においては、利用者の意思に応じて発電を開始するよう、制御装置へ利用者からの自動充電要求を伝達する伝達手段を備えた車両用発電制御装置が知られている(特許文献1)。特許文献1の構成によれば、利用者が望まない状況で自動充電が開始されることを防止でき、また利用者が望むときには充電を開始することができる。
特問2007−223471
ところで、内燃機関の動力で発電機を駆動してバッテリの充電を行う車両は、組立てラインにおいて、バッテリの納入時から車両出荷時まで長い時間がかかった場合、バッテリが自己放電するため、出荷時に必要な充電量を下回ってしまうことがあった。
このため、工場では、出荷前に外部電源から充電プラグにてバッテリを充電する必要があったため、充電する場所が必要となる、充電という作業工数がかかる、バッテリ残量のばらつきにより完成検査にて同一条件にて検査が不可能となり検査精度が低下する、といった問題が発生していた。
また、利用者が内燃機関の動力で発電機を駆動してバッテリの充電を行う車両を購入した場合において、車両が利用者の手元に届いたときに、バッテリが十分な充電量が確保できていないと、利用者の使用に不便を来すことになる。
しかしながら、製造後の車両は、利用者へ届く前に発送手続きや輸送などにより、長い時間が経過することがあり、利用者の手元に届くときにはバッテリ残量が少なくなる虞があった。
そこで、この発明は、上記の問題に鑑みて成されたものであり、利用者の手元に車両が到達したとき、十分なバッテリ残量を確保できる車両用発電制御装置を提供することを目的とする。
この発明は、車両に適用された内燃機関と、前記内燃機関の動力により発電する発電機と、前記発電機により発電された電力を貯留するバッテリと、前記内燃機関を制御して前記発電を行う制御装置と、前記車両に接続され、前記発電を実行するための指示信号を送信する外部端末と、前記外部端末から前記指示信号を受信したとき、前記発電機の発電量を増加させる発電制御部とを備えることを特徴とする車両用発電制御装置。
この発明は、作業者が車両に外部端末を接続し、外部端末から発電を実行する指示信号を送信すると、発電制御部は発電量を増加させ、制御装置は内燃機関を制御して発電機により発電を開始する。
このため、作業者は、車両の製造中あるいは製造後において、短時間でバッテリの充電が可能となるため、例えば利用者の手元に車両が発送される直前にバッテリを充電するなどの対応が容易となる。従って、利用者の手元に車両が届いたとき、バッテリには十分な残量を確保できる。
図1は車両用発電制御装置のブロック図である。(実施例) 図2は車両用発電制御装置の発電制御のフローチャートである。(実施例) 図3は車両用発電制御装置の発電条件判定制御のフローチャートである。(実施例) 図4は車両用発電制御装置の発電制御のタイムチャートである。(実施例)
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。図1において、車両1は、車両用発電制御装置2を備えている。車両用制御装置2は、車両1に適用された内燃機関3と、この内燃機関3の動力により駆動されて発電する発電機4と、発電機4により発電された電力を貯留するバッテリ5とを備えている。バッテリ5は、貯留した電力を走行用電動機6に供給し、駆動する。走行用電動機6の駆動力は、車輪7に伝達され、車両1を走行させる。
前記内燃機関3と発電機4とバッテリ5と走行用電動機6とは、制御装置8に接続されている。制御装置8には、内燃機関3のスロットルバルブ開度(吸気量)を検出するスロットルポジションセンサ9、内燃機関3のクランク角度(回転速度)を検出するクランク角センサ10と、走行用電動機6のレンジ切り換え用のシフトレバー操作位置を検出するシフトポジションセンサ11と、車両1の主電源をON、OFFするキースイッチ12と、車両の速度を検出する車速センサ13と、が接続されている。
制御装置8は、内燃機関3、発電機4、バッテリ5、走行用電動機6と通信を行い、シフト情報、車両1の車速情報、バッテリ5の残量や充電可能電力といったバッテリ情報を監視し、また、各センサ9〜13の検出情報を監視し、内燃機関2を制御して発電機3により発電を行う。
前記車両用発電制御装置2は、車両1に接続、離脱可能な外部端末14を備えている。外部端末14は、車両1への接続時に、制御装置8と電気的に接続され、内燃機関3による発電機4の発電を実行するための指示信号を送信する。前記制御装置8は、発電制御部15を備えている。発電制御部15は、外部端末14から指示信号を受信したときに、発電機4の発電量を増加させる。
具体的には、発電制御部15は、外部端末14から指示信号を受信すると、前記シフト情報、車速情報、バッテリ情報、センサ検出情報から発電条件を判定し、発電条件を満たす場合に発電制御を実行する。発電制御においては、バッテリ5の充電可能電力を参照し、発電電力が充電可能電力内に収まるように内燃機関3および発電機4を制御し、発電量を増加させる。
次に作用を説明する。
図2において、車両用発電制御装置2は、発電制御のプログラムがスタートすると(A01)、制御装置8の発電制御部15によって外部端末14から内燃機関3による発電機4の発電を実行するための指示信号を受信したかを判断する(A02)。
制御装置8は、外部端末14の送信する指示信号を照合するための信号を予め装置内の記憶手段(図示せず)に記憶しており、外部端末14から指示信号を受信すると、記憶手段内の信号と照合して正規の指示信号であるかの判定を行う。
前記判断(A02)がYESの場合は、発電条件が成立するか(車両1の状態が発電に適しているか)を判断する(A03)。
前記発電条件の判定(A03)は、図3に示すように行われる。図3において、判定制御がスタートすると(B01)、主電源がONであるかを判断する(B02)。この判断(B02)は、車両1が運転可能な状態にあるかを判断するものであり、具体的には、車両1のいわゆるキースイッチ12がONであるか否かを判断する。
前記判断(B02)がYESの場合は、シフトポジションセンサ11の出力値に基づいて、シフトポジションがPレンジであるかを判断する(B03)。
前記判断(B03)がYESの場合は、車速センサ13の出力値に基づいて、車速Vが設定値Vset以下(V≦Vset)であるかを判断する(B04)。車速Vの設定値Vsetは、通常は0km/h(停車)であるが、工場内を走行しながら充電を行うこともできるため、例えば、15km/h以下としても良い。
前記判断(B04)がYESの場合は、バッテリ5の残量Tが設定値Tset以下(T≦Tset)であるかを判断する(B05)。
この判断(B05)がYESの場合は、内燃機関3、発電機4などの関連部品に異常が無いかを判断する(B06)。例えば、内燃機関3の異常判定は、スロットルポジションセンサ10やノッキングセンサ(図示せず)の出力値が正常に出力されているかを検出し、判定する。発電機4の異常判定は、回路の電圧を測定し、断線の有無を検出し、判定する。
前記判断(B06)がYESの場合は、発電条件が成立し、図2の発電機4による発電の開始(A04)に移行する。
すなわち、発電条件の判定において、図4に示すように、主電源がON、シフトポジションがPレンジ、車速Vが設定値Vset以下、バッテリ5の残量Tが設定値Tset以下、関連部品に異常が無い場合に発電条件が成立(t1)し、車両モードが通常モードから発電モードになる。発電条件の成立によって、図2の判断(A03)はYESになり、発電モードによって、発電機4の発電を開始し(A04)、スタート(A01)にリターンする(A05)。
発電機4の発電(A04)において、発電制御部15は、例えば、内燃機関3の回転速度がアイドル回転速度数よりも高くなるように制御し、発電機4の発電量を増加させる。あるいは、発電制御部15は、発電機4のコイルに流れる励磁電流を増加させるように制御し、発電機4の発電量を増加させる。
一方、前記判断(B02)〜(B06)のいずれか一つがNOの場合は、発電条件が不成立となり、図2の発電機4による発電を解除(A05)に移行する。発電条件の不成立によって、図2の判断(A03)はNOになり、発電機4の発電を解除し(A06)、スタート(A01)にリターンする(A05)。
発電機4の発電(A04)によって、図4に示すように、バッテリ5の残量Tが増大し、目標値に到達すると(t2)、車両モードが発電モードから通常モードに戻り、発電機4の発電を停止する。
このように、車両用発電制御装置2は、作業者が車両1に外部端末14を接続し、外部端末14から発電を実行する指示信号を送信すると、発電制御部15は発電量を増加させ、制御装置8は内燃機関3を制御して発電機4により発電を開始する。
このため、作業者は、車両1の製造中あるいは製造後において、短時間でバッテリ5の充電が可能となるため、例えば利用者の手元に車両1が発送される直前にバッテリ5を充電するなどの対応が容易となる。従って、利用者の手元に車両1が届いたとき、バッテリ5には十分な残量を確保できる。
この発明は、利用者の手元に車両が到達したとき、十分なバッテリ残量を確保できるようにすることができるものであり、車両に適用された内燃機関の動力により発電機で発電し、バッテリを充電する車両であれば、ハイブリッド電気自動車などにかぎらず、通常の内燃機関の動力で走行する自動車にも適用が可能である。
1 車両
2 車両用発電制御装置
3 内燃機関
4 発電機
5 バッテリ
6 走行用電動機
7 車輪
8 制御装置
9 スロットルポジションセンサ
10 クランク角センサ
11 シフトポジションセンサ
12 キースイッチ
13 車速センサ
14 外部端末
15 発電制御部

Claims (1)

  1. 車両に適用された内燃機関と、前記内燃機関の動力により発電する発電機と、前記発電機により発電された電力を貯留するバッテリと、前記内燃機関を制御して前記発電を行う制御装置と、前記車両に接続され、前記発電を実行するための指示信号を送信する外部端末と、前記外部端末から前記指示信号を受信したとき、前記発電機の発電量を増加させる発電制御部とを備えることを特徴とする車両用発電制御装置。
JP2012225699A 2012-10-11 2012-10-11 車両用発電制御装置 Pending JP2014079103A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016043794A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 マツダ株式会社 車両のバッテリ制御装置
CN109606292A (zh) * 2017-10-03 2019-04-12 福特全球技术公司 自主车辆维护自充电

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