JP2017061182A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用制御装置のコストを抑制する。【解決手段】高電圧系31と低電圧系33との間に設けられるコンバータ34と、コンバータ34と低電圧バッテリ32との間に設けられるリレースイッチ44と、コンバータ34とリレースイッチ44との間の通電ライン41に接続される複数の電気機器50〜52と、低電圧バッテリ32とリレースイッチ44との間の通電ライン43に接続されるスタータジェネレータ53と、スタータジェネレータ53を駆動してエンジン13を始動する際に、リレースイッチ44を遮断状態に切り替えるエンジン始動制御部70と、コンバータ34から出力される第1電流値を検出する第1電流検出部71と、低電圧バッテリ32から出力される第2電流値を検出する第2電流検出部72と、第1電流値と第2電流値とに基づいて、コンバータ34から通電ライン41に出力されるスイッチ遮断後の第3電流値を推定する電流推定部73と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、高電圧系と低電圧系とを有する車両用制御装置に関する。
駆動用モータ等に電力を供給する高電圧バッテリを備える高電圧系と、電気機器等に電力を供給する低電圧バッテリを備える低電圧系と、を有する車両が開発されている(特許文献1参照)。また、動力源としてエンジンが搭載される車両においては、低電圧系にエンジン始動用のスタータモータが設けられている。
特開平11−341601号公報
ところで、スタータモータの消費電力は大きいことから、スタータモータによるエンジン始動時には、低電圧系に対する印加電圧が瞬間的に低下する虞がある。このように、印加電圧が瞬間的に低下することは、電気機器等の正常な動作を妨げる要因であることから、エンジン始動時における電圧低下を防止することが求められていた。
そこで、低電圧系を、スタータモータおよび第1バッテリからなる第1低電圧系と、電気機器および第2バッテリからなる第2低電圧系と、第1低電圧系と第2低電圧系との間に設けられるスイッチとによって、構成することが考えられる。このような低電圧系を備える車両用制御装置においては、エンジン始動時にスイッチを遮断することにより、第1低電圧系と第2低電圧系とを切り離すことができ、電気機器に対する印加電圧の低下を防止することが可能である。
しかしながら、低電圧系に複数のバッテリを組み込むことは、車両用制御装置のコストを増大させる要因となっていた。
本発明の目的は、車両用制御装置のコストを抑制することにある。
本発明の車両用制御装置は、高電圧蓄電体を備える高電圧系と、前記高電圧蓄電体よりも低電圧の低電圧蓄電体を備える低電圧系と、を有する車両用制御装置であって、前記高電圧系と前記低電圧系との間に設けられ、前記高電圧系と前記低電圧系とを接続するコンバータと、前記コンバータと前記低電圧蓄電体との間に設けられ、前記コンバータと前記低電圧蓄電体とを接続する導通状態と、前記コンバータと前記低電圧蓄電体とを分離する遮断状態と、に切り替えられるスイッチと、前記コンバータと前記スイッチとの間の第1通電経路に接続され、前記第1通電経路から電流が供給される複数の電気機器と、前記低電圧蓄電体と前記スイッチとの間の第2通電経路に接続され、前記第2通電経路から電流が供給されるエンジン始動用のスタータモータと、前記スタータモータを駆動してエンジンを始動する際に、前記スイッチを導通状態から遮断状態に切り替え、前記コンバータと前記スタータモータとを分離するエンジン始動制御部と、前記スイッチが導通状態に制御された状態のもとで、前記コンバータから前記第1通電経路に出力される第1電流値を検出する第1電流検出部と、前記スイッチが導通状態に制御された状態のもとで、前記低電圧蓄電体から前記第2通電経路に出力される第2電流値を検出する第2電流検出部と、前記第1電流値と前記第2電流値とに基づいて、前記コンバータから前記第1通電経路に出力されるスイッチ遮断後の第3電流値を推定する電流推定部と、を有し、前記エンジン始動制御部は、前記スタータモータを駆動して前記エンジンを始動する際に、前記第3電流値が閾値を下回る場合には、前記スイッチを導通状態から遮断状態に切り替える一方、前記第3電流値が前記閾値を上回る場合には、前記スイッチを導通状態に保持したまま前記複数の電気機器を順に停止させ、前記第3電流値が前記閾値を下回った後に前記スイッチを導通状態から遮断状態に切り替える。
本発明によれば、エンジン始動に備えてスイッチを遮断状態に切り替えた場合には、コンバータから電気機器に電流を供給することができるため、低電圧蓄電体を増やすことなく低電圧系を構成することができ、車両用制御装置のコストを抑制することができる。しかも、エンジン始動に備えてスイッチを遮断状態に切り替える際に、第3電流値が閾値を上回る場合には、スイッチを導通状態に保持したまま複数の電気機器を順に停止させ、第3電流値が閾値を下回った後にスイッチが遮断状態に切り替えられる。これにより、コンバータの出力電流を抑制することができるため、コンバータのコストを抑制することができ、車両用制御装置のコストを抑制することができる。
本発明の一実施の形態である車両用制御装置を示す概略図である。 走行モードの1つであるモータ走行モードの作動状況を示す説明図である。 走行モードの1つであるパラレル走行モードの作動状況を示す説明図である。 スタータジェネレータを用いたエンジン始動状況を示す説明図である。 エンジン始動制御を構成する余裕電流算出処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。 エンジン始動制御を構成するエンジン始動処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、コンバータ電流、バッテリ電流、推定出力電流および余裕出力電流の算出状況を示すイメージ図である。 クラッチ締結によるエンジン始動状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用制御装置10を示す概略図である。図1に示すように、車両用制御装置10は、複数の動力源を備えたパワーユニット11と、パワーユニット11に電力を供給する電源システム12と、を有している。パワーユニット11は、動力源として、エンジン13およびモータジェネレータ(駆動用モータ)14を有している。また、パワーユニット11は、プライマリプーリ15およびセカンダリプーリ16からなる無段変速機17を有している。
プライマリプーリ15の一方側には、クラッチ20を介してエンジン13のクランク軸21が連結されている。プライマリプーリ15の他方側には、モータジェネレータ14のロータ22が連結されている。また、セカンダリプーリ16には、駆動輪出力軸23等を介して駆動輪24が連結されている。このように、エンジン13と駆動輪24との間には、締結状態と解放状態とに切り替えられるクラッチ20が設けられている。クラッチ20を締結状態に切り替えることにより、エンジン13と駆動輪24とは機械的に接続される一方、クラッチ20を解放状態に切り替えることにより、エンジン13と駆動輪24とは機械的に分離される。
電源システム12は、高電圧バッテリ(高電圧蓄電体)30を備える高電圧系31と、高電圧バッテリ30よりも低電圧の低電圧バッテリ(低電圧蓄電体)32を備える低電圧系33と、を有している。高電圧系31と低電圧系33の間にはコンバータ34が設けられており、コンバータ34を介して高電圧系31と低電圧系33とは電気的に接続されている。DCDCコンバータとも呼ばれるコンバータ34は、高電圧系31からの直流電力を降圧して低電圧系33に供給する機能を有している。高電圧バッテリ30とコンバータ34とを接続する通電ライン35,36には、インバータ37および高電圧機器38が接続されている。直流電力と交流電力とを相互に変換するインバータ37は、モータジェネレータ14のステータ39に接続されている。なお、高電圧機器38としては、無段変速機17等にオイルを吐出する電動オイルポンプや、エアコンディショナ用の電動コンプレッサ等がある。
電源システム12の低電圧系33について説明する。コンバータ34の出力端子40には通電ライン(第1通電経路)41が接続されており、低電圧バッテリ32の正極端子42には通電ライン(第2通電経路)43が接続されている。コンバータ34側の通電ライン41と低電圧バッテリ32側の通電ライン43とは、導通状態と遮断状態とに切り替えられるリレースイッチ(スイッチ)44を介して電気的に接続されている。リレースイッチ44を導通状態に制御することにより、コンバータ34と低電圧バッテリ32とは電気的に接続される一方、リレースイッチ44を遮断状態に制御することにより、コンバータ34と低電圧バッテリ32とは電気的に分離される。なお、以下の説明では、リレースイッチ44の導通状態について「閉じる」と記載し、リレースイッチ44の遮断状態について「開く」と記載する。
通電ライン41には、複数の電気機器50〜52が電気的に接続されている。これらの電気機器50〜52は、電気機器50〜52の停止が与える影響の大きさに応じて、カテゴリ1、カテゴリ2およびカテゴリ3の3つに分類される。カテゴリ1に分類される電気機器50とは、この電気機器を停止させた場合であっても、車両走行に大きな影響を与えることのない電気機器であり、かつ乗員に大きな違和感を与えることのない電気機器である。また、カテゴリ3に分類される電気機器52とは、この電気機器を停止させた場合に、車両走行に影響を与える虞のある電気機器や、乗員に違和感を与える虞のある電気機器である。さらに、カテゴリ2に分類される電気機器51とは、前述したカテゴリ1および3に分類されない電気機器である。すなわち、カテゴリ1に分類される電気機器50とは停止させ易い電気機器であり、カテゴリ3に分類される電気機器52とは停止させ難い電気機器である。換言すれば、カテゴリ2の電気機器51は、カテゴリ3の電気機器52よりも停止させ易く、カテゴリ1の電気機器50は、カテゴリ2の電気機器51よりも停止させ易い。
なお、カテゴリ1〜3のそれぞれには、複数の電気機器が分類されている。例えば、カテゴリ1に分類される電気機器50としては、ワイパーモータ、ワイパーデアイサー、ウォッシャポンプ、空調ファン、シートヒータ、エンジン冷却ファンおよびバッテリ冷却ファンがある。また、カテゴリ2に分類される電気機器51としては、ウィンドウ、スライドドアおよびバックドア等を開閉駆動するアクチュエータがある。また、カテゴリ3に分類される電気機器52としては、各種コントローラ、スロットルモータ、油圧系のバルブユニット、イグナイタ、ヘッドライト、ハザードランプ、ストップランプ、エアバッグ、運転支援装置(自動ブレーキ等)、電動パワーステアリング、および電動負圧ポンプがある。
また、図1に示すように、低電圧バッテリ32の正極端子42に接続される通電ライン43には、エンジン始動用のスタータジェネレータ(スタータモータ)53が電気的に接続されている。スタータジェネレータ53の出力軸54は、ベルト機構55を介してエンジン13のクランク軸21に連結されている。スタータジェネレータ53は、所謂ISG(integrated starter generator)であり、クランク軸21を始動回転させる電動機として機能するだけでなく、クランク軸21に駆動されて発電する発電機として機能する。
車両用制御装置10は、パワーユニット11および電源システム12を制御するため、コントローラ60を有している。コントローラ60は、エンジン13、インバータ37、無段変速機17、クラッチ20、およびスタータジェネレータ53等に制御信号を出力することにより、パワーユニット11の作動状態を制御することが可能である。また、コントローラ60は、コンバータ34、リレースイッチ44、および電気機器50〜52等に制御信号を出力することにより、電源システム12の作動状態を制御することが可能である。また、コントローラ60には、通電ライン41の電流値を検出する電流センサ61が接続されており、通電ライン43の電流値を検出する電流センサ62が接続されている。さらに、コントローラ60には図示しない各種センサが接続されており、コントローラ60には、アクセルペダル操作量(以下、アクセル開度と記載する。)、ブレーキペダル操作量、車速等の車両状態を示す各種情報が入力される。なお、コントローラ60は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータや、各種アクチュエータの制御電流を生成する駆動回路部等によって構成されている。
[走行モード]
続いて、車両用制御装置10が備える走行モードの例について説明する。図2は走行モードの1つであるモータ走行モードの作動状況を示す説明図であり、図3は走行モードの1つであるパラレル走行モードの作動状況を示す説明図である。なお、図2および図3には、パワーユニット11における動力伝達状況が白抜きの矢印を用いて示されており、電源システム12における電力供給状況が黒塗りの矢印を用いて示されている。
図2に示すように、車両用制御装置10は、走行モードとして、エンジン13を停止させてモータジェネレータ14を駆動するモータ走行モードを有している。モータ走行モードを実行する際には、クラッチ20が解放状態に制御されており、駆動輪24からエンジン13が切り離されている。これにより、エンジン13を停止させた状態のもとで、モータジェネレータ14によって駆動輪24を駆動することができる。また、モータ走行モードを実行する際には、電源システム12のリレースイッチ44が閉じられており、リレースイッチ44を介して電気機器50〜52に低電圧バッテリ32が接続されている。これにより、低電圧系33の電気機器50〜52には、コンバータ34から電流が供給されるだけでなく、低電圧バッテリ32から電流が供給される。
図3に示すように、車両用制御装置10は、走行モードとして、エンジン13およびモータジェネレータ14を駆動するパラレル走行モードを有している。パラレル走行モードを実行する際には、クラッチ20が締結状態に制御されており、駆動輪24にエンジン13が接続されている。これにより、モータジェネレータ14によって駆動輪24を駆動するだけでなく、エンジン13によって駆動輪24を駆動することができる。また、パラレル走行モードを実行する際には、電源システム12のリレースイッチ44が閉じられており、リレースイッチ44を介して電気機器50〜52にスタータジェネレータ53が接続されている。これにより、低電圧系33の電気機器50〜52には、コンバータ34および低電圧バッテリ32から電流が供給されるだけでなく、発電駆動されるスタータジェネレータ53から電流が供給される。
これらの走行モードは、車速やアクセル開度等に基づき、コントローラ60によって決定される。例えば、車速が低い場合やアクセル開度が小さい場合には、走行モードとしてモータ走行モードが設定される。一方、車速が高い場合やアクセル開度が大きい場合には、走行モードとしてパラレル走行モードが設定される。したがって、アクセルペダルが踏み込まれてアクセル開度が増加すると、コントローラ60によってモータ走行モードからパラレル走行モードへの切り替えが決定され、走行モードの切り替えに備えてスタータジェネレータ53によるエンジン始動が開始される。なお、高電圧バッテリ30の充電状態SOCが低下した場合であっても、コントローラ60によってモータ走行モードからパラレル走行モードへの切り替えが決定される。
[エンジン始動]
以下、走行モードの切り替えに伴うエンジン始動について説明する。図4はスタータジェネレータ53を用いたエンジン始動状況を示す説明図である。なお、図4には、パワーユニット11における動力伝達状況が白抜きの矢印を用いて示されており、電源システム12における電力供給状況が黒塗りの矢印を用いて示されている。
図4に示すように、スタータジェネレータ53を用いてエンジン13を始動する際には、リレースイッチ44が開かれた後に、スタータジェネレータ53の目標駆動トルクが引き上げられる。これにより、低電圧バッテリ32からスタータジェネレータ53に電流が供給され、スタータジェネレータ53の回転駆動によってエンジン13が始動される。そして、エンジン13が始動された後には、図3に示すように、リレースイッチ44が閉じられ、クラッチ20が締結状態に切り替えられ、走行モードがモータ走行モードからパラレル走行モードに切り替えられる。このように、エンジン始動時にはリレースイッチ44が開かれることから、低電圧バッテリ32およびスタータジェネレータ53からなる電源系63と、コンバータ34および電気機器50〜52からなる電源系64とは電気的に分離される。これにより、エンジン始動時にスタータジェネレータ53によって大電流が消費されたとしても、電気機器50〜52に対する瞬間的な電圧低下を防止することができ、電気機器50〜52の作動状態を継続させることができる。
ところで、図2に示すように、リレースイッチ44が閉じられるモータ走行モードにおいては、コンバータ34および低電圧バッテリ32の双方から電気機器50〜52に対して電流が供給されている。一方、図4に示すように、リレースイッチ44が開かれるエンジン始動時においては、コンバータ34のみから電気機器50〜52に対して電流が供給されている。このように、エンジン始動時にリレースイッチ44を開くことは、コンバータ34の出力電流を増加させてしまう要因となっていた。また、コンバータ34の出力電流を過度に増加させることは、コンバータ34の定格電流を引き上げる要因であり、コンバータ34のコストを増大させる要因であった。このため、エンジン始動時にリレースイッチ44を開きながらも、コンバータ34の出力電流を抑制することが求められている。
そこで、コントローラ60は、エンジン始動時におけるコンバータ34の出力電流を抑制するため、以下の手順に沿ってエンジン始動制御を実行する。以下、コントローラ60によるエンジン始動制御の実行手順について説明する。まず、図1に示すように、コントローラ60は、エンジン始動制御部70、第1電流検出部71、第2電流検出部72、および電流推定部73を有している。エンジン始動制御部70は、コントローラ60に入力される各種信号に基づいて、モータ走行モードからパラレル走行モードに切り替えるか否か、つまりエンジン13を始動するか否かについて判定する。また、エンジン始動制御部70は、リレースイッチ44、スタータジェネレータ53およびクラッチ20等を制御することにより、エンジン始動時におけるパワーユニット11および電源システム12の作動状態を制御する。第1電流検出部71は、リレースイッチ44が閉じられた状態のもとで、電流センサ61の検出信号に基づき、コンバータ34から通電ライン41に出力される電流値であるコンバータ電流(第1電流値)ICを検出する。また、第2電流検出部72は、リレースイッチ44が閉じられた状態のもとで、電流センサ62の検出信号に基づき、低電圧バッテリ32から通電ライン43に出力される電流値であるバッテリ電流(第2電流値)IBを検出する。さらに、電流推定部73は、コンバータ電流ICおよびバッテリ電流IBに基づいて、コンバータ34から通電ライン41に出力されるスイッチ遮断後の電流値である推定出力電流(第3電流値)Ic1を推定する。
[余裕電流算出処理]
図5はエンジン始動制御を構成する余裕電流算出処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、ステップS10では、リレースイッチ44が閉じられた状態のもとで、コンバータ34から通電ライン41に出力されるコンバータ電流ICが検出される。続くステップS11では、リレースイッチ44が閉じられた状態のもとで、低電圧バッテリ32から通電ライン43に出力されるバッテリ電流IBが検出される。なお、低電圧バッテリ32の放電時には、バッテリ電流IBが正の値として検出され、低電圧バッテリ32の充電時には、バッテリ電流IBが負の値として検出される。
ステップS12では、コンバータ電流ICとバッテリ電流IBとを加算することにより、コンバータ34から通電ライン41に出力されるスイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が算出される。すなわち、図2に示すように、リレースイッチ44を閉じた状態のもとで、コンバータ電流ICとバッテリ電流IBとが出力される状況とは、低電圧系33の電気機器50〜52によってコンバータ電流ICとバッテリ電流IBとが消費される状況である。このため、図3に示すように、リレースイッチ44が開かれた場合には、コンバータ電流ICとバッテリ電流IBとを合算した推定出力電流Ic1が、コンバータ34から電気機器50〜52に向けて出力されることになる。このように、推定出力電流Ic1とは、リレースイッチ44が開かれたスイッチ遮断後に、コンバータ34から通電ライン41に出力される電流値となっている。
図5に示すように、続くステップS13では、コンバータ34の定格電流値Imaxから推定出力電流Ic1を減算することにより、コンバータ34の余裕出力電流Ic2が算出される。この余裕出力電流Ic2とは、スイッチ遮断後におけるコンバータ34の出力電流の余裕代である。すなわち、余裕出力電流Ic2が正側に大きく算出される場合とは、スイッチ遮断後の出力電流である推定出力電流Ic1が、コンバータ34の上限電流である定格電流値Imaxまで余裕の有ることを意味している。また、余裕出力電流Ic2が正側に小さく算出される場合や、余裕出力電流Ic2が負側に算出される場合とは、推定出力電流Ic1が定格電流値Imaxまで余裕の無いことや、推定出力電流Ic1が定格電流値Imaxを超えることを意味している。
[エンジン始動処理]
図6はエンジン始動制御を構成するエンジン始動処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいては、符号aの箇所で互いに接続されている。また、図7(a)および(b)は、コンバータ電流IC、バッテリ電流IB、推定出力電流Ic1および余裕出力電流Ic2の算出状況を示すイメージ図である。なお、図6および図7においては、リレースイッチ44が「リレーSW」と記載され、リレースイッチ44の遮断状態が「OPEN」と記載され、リレースイッチ44の導通状態が「CLOSE」と記載され、スタータジェネレータ53が「ISG」と記載される。
図6に示すように、ステップS20では、余裕出力電流Ic2が所定値ix以下であるか否かが判定される。ここで、図7(a)に示すように、所定値ixとは、スイッチ遮断後にコンバータ34が確保すべき出力電流の余裕代である。すなわち、余裕出力電流Ic2が所定値ixを超える場合とは、図7(a)に示すように、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が、定格電流値Imax以下に設定される電流値(閾値)IXを下回る場合、つまり定格電流値Imaxを十分に下回る場合である。一方、余裕出力電流Ic2が所定値ix以下である場合とは、図7(b)に示すように、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が、定格電流値Imax以下に設定される電流値IXを上回る場合、つまり定格電流値Imaxを上回る虞のある場合である。
図6に示すように、ステップS20において、余裕出力電流Ic2が所定値ixを上回ると判定された場合には、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が、定格電流値Imaxを十分に下回ることから、ステップS21に進み、リレースイッチ44が開かれる。続くステップS22では、スタータジェネレータ53によってエンジン13が始動され、ステップS23では、リレースイッチ44が閉じられる。これにより、前述した図2、図4、図3の順に示すように、低電圧系33に設けられた電気機器50〜52の作動状態を維持しつつ、エンジン13を始動させることができ、走行モードをモータ走行モードからパラレル走行モードに切り替えることができる。なお、続くステップS24は、エンジン始動処理において電気機器50,51を停止させた場合に、これらの電気機器50,51を再起動するステップである。このため、電気機器50,51を停止させていない今回の制御フローでは、ステップS24において処理を施すことなくルーチンを抜ける。
[第1段階]
続いて、推定出力電流Ic1を下げる第1段階の制御について説明する。ステップS20において、余裕出力電流Ic2が所定値ix以下であると判定された場合には、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が、定格電流値Imaxを上回る虞があることから、ステップS25に進み、コンバータ34の出力電圧が所定電圧だけ下げられる。このように、コンバータ34の出力電圧を下げることにより、低電圧系33に負荷抵抗で動作する電気機器(シートヒータ等)が含まれる場合には、電気機器の消費電流を下げることができ、コンバータ電流ICおよびバッテリ電流IBを下げることができる。これにより、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1を下げることができ、判定に用いられる余裕出力電流Ic2を正側に増やすことができる。
このように、ステップS25において、コンバータ34の出力電圧が下げられると、ステップS26に進み、更新された余裕出力電流Ic2が所定値ix以下であるか否かが判定される。ステップS26において、余裕出力電流Ic2が所定値ixを上回ると判定された場合には、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が、定格電流値Imaxを十分に下回る状況である。このため、ステップS21においてリレースイッチ44が開かれ、ステップS22においてエンジン13が始動され、ステップS23においてリレースイッチ44が閉じられる。なお、続くステップS24は、エンジン始動処理において電気機器50,51を停止させた場合に、これらの電気機器50,51を再起動するステップである。このため、電気機器50,51を停止させていない今回の制御では、ステップS24において処理を施すことなくルーチンを抜ける。
[第2段階]
続いて、推定出力電流Ic1を下げる第2段階の制御について説明する。ステップS26において、余裕出力電流Ic2が所定値ix以下であると判定された場合には、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が、定格電流値Imaxを上回る虞があることから、ステップS27に進み、カテゴリ1に分類される電気機器50から停止対象に該当する電気機器を停止させる。すなわち、カテゴリ1に分類される複数の電気機器50には停止順序が予め設定されており、ステップS27に進む度に、所定の停止順序に従って電気機器50が止められる。このように、低電圧系33の電気機器50を順に停止させることにより、低電圧系33の消費電流を減少させることができ、コンバータ電流ICおよびバッテリ電流IBを減少させることができる。これにより、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1を減少させることができ、余裕出力電流Ic2を増加させることができる。
このように、ステップS27において、電気機器50を停止させて余裕出力電流Ic2を増加させると、ステップS28に進み、更新された余裕出力電流Ic2が所定値ix以下であるか否かが判定される。ステップS28において、余裕出力電流Ic2が所定値ixを上回ると判定された場合には、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が、定格電流値Imaxを十分に下回る状況である。このため、ステップS21においてリレースイッチ44が開かれ、ステップS22においてエンジン13が始動され、ステップS23においてリレースイッチ44が閉じられる。そして、リレースイッチ44を閉じることでコンバータ34の出力電流が低下すると、ステップS24に進み、ステップS27において停止させた電気機器50を再起動させる。
一方、ステップS28において、更新された余裕出力電流Ic2が所定値ixを上回ると判定された場合には、ステップS29に進み、カテゴリ1に分類される全ての電気機器50が停止したか否かが判定される。ステップS29において、作動中の電気機器50が存在すると判定された場合には、ステップS27に戻り、所定の停止順序に従って新たな電気機器50が止められる。一方、ステップS29において、カテゴリ1の電気機器50が全て停止中であると判定された場合には、ステップS30に進み、第2段階から第3段階に制御が移行する。
[第3段階]
続いて、クラッチ締結によるエンジン始動を試みる第3段階の制御について説明する。ステップS30において、クラッチ締結によってエンジン13を始動回転させる所謂「押しがけ」が可能であるか否かが判定される。ステップS30においては、モータジェネレータ14における現在の出力トルクと出力可能な上限トルクとが比較され、出力トルクにエンジン始動時のクランキングトルクを上乗せすることが可能であるか否かが判定される。ステップS30において、出力トルクにクランキングトルクを上乗せすることが可能であると判定された場合、つまりエンジン13の押しがけが可能であると判定された場合には、ステップS31に進む。ステップS31では、クランキングトルク分だけモータジェネレータ14の出力トルクが引き上げられ、続くステップS32では、クラッチ20が締結状態に切り替えられてエンジン13が始動される。
ここで、図8はクラッチ締結によるエンジン始動状況を示す説明図である。なお、図8には、パワーユニット11における動力伝達状況が白抜きの矢印を用いて示されており、電源システム12における電力供給状況が黒塗りの矢印を用いて示されている。図8に示すように、クラッチ20を解放状態から締結状態に切り替えることにより、エンジン13と駆動輪24とを連結することができる。これにより、走行中の駆動輪24と共にエンジン13のクランク軸21を回転させることができ、スタータジェネレータ53を用いることなくエンジン13を始動させることができる。しかも、クラッチ20を締結する際には、モータジェネレータ14の出力トルクが引き上げられる。これにより、エンジン13のクランキングトルクをモータジェネレータ14によって補うことができ、乗員に対して減速による違和感を与えることなくエンジン13を始動することができる。さらに、クラッチ締結によってエンジン13を始動する際には、スタータジェネレータ53が駆動されないことから、電源システム12のリレースイッチ44は導通状態に保持される。
一方、図6に示すように、ステップS30において、出力トルクにクランキングトルクを上乗せすることが不可能であると判定された場合とは、乗員に違和感を与えずに押しがけすることが困難な場合である。この場合には、ステップS33に進み、カテゴリ2に分類される電気機器51から停止対象に該当する電気機器を停止させる。すなわち、カテゴリ2に分類される複数の電気機器51には停止順序が予め設定されており、ステップS33に進む度に、所定の停止順序に従って電気機器51が止められる。前述したように、低電圧系33に設けられる電気機器51を停止させることにより、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1を減少させることができ、余裕出力電流Ic2を増加させることができる。
このように、ステップS33において、電気機器51を止めることで余裕出力電流Ic2を増加させると、ステップS34に進み、更新された余裕出力電流Ic2が所定値ix以下であるか否かが判定される。ステップS34において、余裕出力電流Ic2が所定値ixを上回ると判定された場合には、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が、定格電流値Imaxを十分に下回る状況である。このため、ステップS21においてリレースイッチ44が開かれ、ステップS22においてエンジン13が始動され、ステップS23においてリレースイッチ44が閉じられる。そして、リレースイッチ44を閉じることでコンバータ34の出力電流が低下すると、ステップS24に進み、ステップS27,S33において停止させた電気機器50,51を再起動させる。
一方、ステップS34において、更新された余裕出力電流Ic2が所定値ixを上回ると判定された場合には、ステップS35に進み、カテゴリ2に分類される全ての電気機器51が停止したか否かが判定される。ステップS35において、作動中の電気機器51が存在すると判定された場合には、ステップS30に戻り、エンジン13の押しがけが可能であるか否かが判定される。そして、ステップS30において、エンジン13の押しがけが困難であると判定された場合には、ステップS33に進み、所定の停止順序に従って新たな電気機器51が止められる。
これまで説明したように、車両用制御装置10においては、低電圧バッテリ32およびスタータジェネレータ53からなる電源系63と、コンバータ34および電気機器50〜52からなる電源系64と、電源系63と電源系64との間に設けられるリレースイッチ44と、を有している。これにより、エンジン始動に備えてリレースイッチ44を遮断状態に切り替える際に、コンバータ34から電気機器50〜52に電流を供給することができるため、低電圧バッテリ32を増やすことなく低電圧系33を構成することができ、車両用制御装置10のコストを抑制することができる。
しかも、第2段階の制御として説明したように、エンジン始動に備えてリレースイッチ44を遮断状態に切り替える際に、スイッチ遮断後の推定出力電流Ic1が電流値IXを上回る場合には、リレースイッチ44を導通状態に保持したまま電気機器50を順に停止させ、推定出力電流Ic1が電流値IXを下回った後にリレースイッチ44を遮断状態に切り替えている。これにより、コンバータ34の出力電流を抑制することができるため、コンバータ34のコストを抑制することができ、車両用制御装置10のコストを抑制することができる。
また、第3段階の制御においては、カテゴリ2に分類される電気機器51を順に停止させながら、スタータジェネレータ53によるエンジン始動を試みるとともに、モータジェネレータ14の余裕トルクを判定しながら、クラッチ締結によるエンジン始動を試みることになる。すなわち、第3段階の制御では、複数の電気機器50〜52のうち一部の電気機器50,51を停止させても推定出力電流Ic1が電流値IXを上回る場合に、スタータジェネレータ53によるエンジン始動に代え、クラッチ締結によるエンジン始動が実行される。これにより、リレースイッチ44を遮断することができない場合であっても、エンジン13を始動することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述したように、ステップS20,S26,S28,S34においては、余裕出力電流Ic2と所定値ixとの大小関係を比較することにより、推定出力電流(第3電流値)Ic1と電流値(閾値)IXとの大小関係を判定している。すなわち、推定出力電流Ic1と電流値IXとの大小関係を間接的に判定しているが、これに限られることはなく、推定出力電流Ic1と電流値IXとの大小関係を直に比較しても良い。
図示する例では、シリーズパラレル方式のパワーユニット11を用いているが、これに限られることはなく、シリーズ方式のパワーユニットであっても良く、パラレル方式のパワーユニットであっても良い。また、図示する例では、パワーユニット11に無段変速機17を組み込んでいるが、これに限られることはなく、エンジン13を備えるパワーユニットであれば如何なるパワーユニットであっても良い。また、前述の説明では、エンジン13を始動するスタータモータとして、発電機としても機能するスタータジェネレータ53を用いているが、これに限られることはなく、発電機として機能しないスタータモータであっても良い。
前述の説明では、蓄電体としてバッテリ30,32を用いているが、これに限られることはなく、蓄電体としてキャパシタを用いても良い。また、前述の説明では、電源システム12のスイッチとして、機械的な接点を備えたリレースイッチ44を用いているが、これに限られることはなく、機械的な接点を持たない半導体スイッチを用いても良い。また、図示する例では、低電圧バッテリ32やコンバータ34の正極側に電流センサ61,62を設けているが、これに限られることはなく、低電圧バッテリ32やコンバータ34の負極側に電流センサを設けても良い。
10 車両用制御装置
13 エンジン
14 モータジェネレータ(駆動用モータ)
20 クラッチ
24 駆動輪
30 高電圧バッテリ(高電圧蓄電体)
31 高電圧系
32 低電圧バッテリ(低電圧蓄電体)
33 低電圧系
34 コンバータ
41 通電ライン(第1通電経路)
43 通電ライン(第2通電経路)
44 リレースイッチ(スイッチ)
50〜52 電気機器
53 スタータジェネレータ(スタータモータ)
60 コントローラ
61 電流センサ
62 電流センサ
70 エンジン始動制御部
71 第1電流検出部
72 第2電流検出部
73 電流推定部
IC コンバータ電流(第1電流値)
IB バッテリ電流(第2電流値)
Ic1 推定出力電流(第3電流値)
IX 電流値(閾値)
Imax 定格電流値

Claims (5)

  1. 高電圧蓄電体を備える高電圧系と、前記高電圧蓄電体よりも低電圧の低電圧蓄電体を備える低電圧系と、を有する車両用制御装置であって、
    前記高電圧系と前記低電圧系との間に設けられ、前記高電圧系と前記低電圧系とを接続するコンバータと、
    前記コンバータと前記低電圧蓄電体との間に設けられ、前記コンバータと前記低電圧蓄電体とを接続する導通状態と、前記コンバータと前記低電圧蓄電体とを分離する遮断状態と、に切り替えられるスイッチと、
    前記コンバータと前記スイッチとの間の第1通電経路に接続され、前記第1通電経路から電流が供給される複数の電気機器と、
    前記低電圧蓄電体と前記スイッチとの間の第2通電経路に接続され、前記第2通電経路から電流が供給されるエンジン始動用のスタータモータと、
    前記スタータモータを駆動してエンジンを始動する際に、前記スイッチを導通状態から遮断状態に切り替え、前記コンバータと前記スタータモータとを分離するエンジン始動制御部と、
    前記スイッチが導通状態に制御された状態のもとで、前記コンバータから前記第1通電経路に出力される第1電流値を検出する第1電流検出部と、
    前記スイッチが導通状態に制御された状態のもとで、前記低電圧蓄電体から前記第2通電経路に出力される第2電流値を検出する第2電流検出部と、
    前記第1電流値と前記第2電流値とに基づいて、前記コンバータから前記第1通電経路に出力されるスイッチ遮断後の第3電流値を推定する電流推定部と、
    を有し、
    前記エンジン始動制御部は、
    前記スタータモータを駆動して前記エンジンを始動する際に、
    前記第3電流値が閾値を下回る場合には、前記スイッチを導通状態から遮断状態に切り替える一方、
    前記第3電流値が前記閾値を上回る場合には、前記スイッチを導通状態に保持したまま前記複数の電気機器を順に停止させ、前記第3電流値が前記閾値を下回った後に前記スイッチを導通状態から遮断状態に切り替える、車両用制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用制御装置において、
    前記エンジンと駆動輪との間には、前記エンジンと前記駆動輪とを接続する締結状態と、前記エンジンと前記駆動輪とを分離する解放状態と、に切り替えられるクラッチが設けられ、
    前記エンジン始動制御部は、前記複数の電気機器のうち一部の電気機器を停止させても前記第3電流値が前記閾値を上回る場合に、前記スタータモータによる前記エンジンの始動に代え、前記クラッチを解放状態から締結状態に切り替えて前記エンジンを始動する、車両用制御装置。
  3. 請求項2記載の車両用制御装置において、
    前記エンジン始動制御部は、前記クラッチを解放状態から締結状態に切り替えて前記エンジンを始動する際に、前記スイッチを導通状態に保持する、車両用制御装置。
  4. 請求項2または3記載の車両用制御装置において、
    前記エンジン始動制御部は、前記クラッチを解放状態から締結状態に切り替えて前記エンジンを始動する際に、前記駆動輪に連結される駆動用モータの出力トルクを増加させる、車両用制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記閾値は、前記コンバータの定格電流値以下に設定される電流値である、車両用制御装置。
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