JP6553916B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される車両用電源装置に関する。
車両に搭載される車両用電源装置として、車両減速時にオルタネータによって発電された電力を、鉛バッテリだけでなくリチウムイオンバッテリに充電させるようにした電源装置が開発されている(特許文献1参照)。これにより、車両減速時に多くの電力を回生させることができ、車両のエネルギー効率を向上させることができる。
特開2014−36557号公報
ところで、車両減速時に回生制動を行う車両においては、蓄電体の出力性能だけでなくオルタネータの発電能力が高められている。このため、オルタネータと蓄電体とを接続する通電ラインに短絡が生じた場合には、オルタネータや蓄電体から通電ラインに大電流が流される虞がある。オルタネータや蓄電体の大電流放電に対処するためには、通電ラインにヒューズを設置することが一般的である。しかしながら、通電ラインにヒューズを設置することは、通電ラインの定格電流を増加させる要因であることから、車両用電源装置のコストを増加させる要因となっていた。
本発明の目的は、車両用電源装置のコストを下げることにある。
本発明の車両用電源装置は、車両に搭載される車両用電源装置であって、エンジンに接続される発電機と、前記発電機に接続される第1蓄電体と、前記第1蓄電体と並列に前記発電機に接続され、前記第1蓄電体よりも内部抵抗の大きい第2蓄電体と、前記第1蓄電体と前記第2蓄電体とを接続する通電経路に設けられ、前記発電機と前記第1蓄電体とを接続または遮断するスイッチと、前記発電機を制御する発電機制御部と、前記第1蓄電体の放電電流を算出する放電電流算出部と、前記第1蓄電体の放電電流が第1閾値を上回ると、前記第1蓄電体と前記発電機とを含む回路に短絡が生じたと判断し、前記スイッチを用いて前記発電機と前記第1蓄電体とを遮断し、前記発電機を発電休止状態に制御する、フェイルセーフ制御部と、を有し、前記フェイルセーフ制御部は、前記発電機が発電休止状態に制御されていないと判断すると、前記発電機制御部に対する電力供給を遮断して、前記発電機の発電動作を強制的に終了させる。
本発明によれば、第1蓄電体の放電電流が閾値を上回る場合に、スイッチ制御部にスイッチ遮断信号を出力し、発電機制御部に発電停止信号を出力する。これにより、短絡時に第1蓄電体や発電機の放電を止めることができるため、ヒューズを削減して車両用電源装置のコストを下げることができる。
本発明の一実施の形態である車両用電源装置を備えた車両の構成例を示す概略図である。 車両用電源装置の構成例を示すブロック図である。 車両用電源装置の構成を簡単に示した回路図である。 バッテリの端子電圧と充電状態との関係を示す線図である。 モータジェネレータの発電制御の一例を示すタイミングチャートである。 車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 車両用電源装置の短絡状況を示す説明図である。 車両用電源装置の短絡状況を示す説明図である。 フェイルセーフ制御の実行手順を示すフローチャートである。 フェイルセーフ制御過程における車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 フェイルセーフ制御過程における車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 フェイルセーフ制御の実行手順を示すフローチャートである。 フェイルセーフ制御過程における車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用電源装置10を備えた車両11の構成例を示す概略図である。図1に示すように、車両11には、エンジン12を備えたパワーユニット13が搭載されている。エンジン12のクランク軸14には、ベルト機構15を介してモータジェネレータ(発電機)16が連結されている。このように、エンジン12には、モータジェネレータ16が機械的に接続されている。また、エンジン12にはトルクコンバータ17を介して変速機構18が連結されており、変速機構18にはデファレンシャル機構19等を介して車輪20が連結されている。さらに、パワーユニット13には、クランク軸14を始動回転させるスタータモータ21が設けられている。
モータジェネレータ16は、所謂ISG(integrated starter generator)であり、クランク軸14に駆動されて発電する発電機として機能するだけでなく、クランク軸14を始動回転させる電動機として機能している。モータジェネレータ16は、ステータコイルを備えたステータ22と、フィールドコイルを備えたロータ23と、を有している。また、モータジェネレータ16には、ステータコイルやフィールドコイルの通電状態を制御するため、インバータ、レギュレータおよびマイクロコンピュータ等を備えたISGコントローラ(発電機制御部)24が設けられている。ISGコントローラ24には、モータジェネレータ16の発電電圧や発電電流を検出するセンサ(発電電流算出部)24aが接続されている。
モータジェネレータ16を発電機として機能させる際には、ISGコントローラ24によってフィールドコイルの通電状態が制御される。フィールドコイルの通電状態を制御することにより、モータジェネレータ16の発電電圧を制御することができる。また、モータジェネレータ16を発電駆動する際に、ISGコントローラ24のインバータを制御することで、モータジェネレータ16の発電電流を制御することが可能である。一方、モータジェネレータ16を電動機として機能させる際には、ISGコントローラ24によってステータコイルの通電状態が制御される。なお、ISGコントローラ24は、後述する制御ユニット50からの制御信号に基づいて、フィールドコイルやステータコイルの通電状態を制御する。
続いて、車両用電源装置10の構成について説明する。図2は車両用電源装置10の構成例を示すブロック図である。図3は車両用電源装置10の構成を簡単に示した回路図である。図1〜図3に示すように、車両用電源装置10は、第1蓄電体であるリチウムイオンバッテリ27と、第2蓄電体である鉛バッテリ28と、を備えている。リチウムイオンバッテリ27および鉛バッテリ28は、モータジェネレータ16に並列に接続されている。リチウムイオンバッテリ27の正極端子27aには、第1電源ライン29が接続されており、鉛バッテリ28の正極端子28aには、第2電源ライン30が接続されている。また、モータジェネレータ16の発電電流を出力する出力端子16aには、通電ライン31が接続されている。第1電源ライン29、第2電源ライン30および通電ライン31は、接続点であるノード32を介して互いに接続されている。すなわち、リチウムイオンバッテリ27と鉛バッテリ28との正極端子27a,28aは、第1電源ライン29、第2電源ライン30およびノード32からなる通電経路100を介して接続されている。
通電経路100を構成する第1電源ライン29には、開閉スイッチ(スイッチ)SW1が設けられている。また、通電経路100を構成する第2電源ライン30には、開閉スイッチ(第2のスイッチ)SW2が設けられている。なお、開閉スイッチSW2は、第2電源ライン30における正極端子28aとノード32との間に設けられている。これらの開閉スイッチSW1,SW2は、閉じられた状態つまり導通状態(オン状態)と、開かれた状態つまり遮断状態(オフ状態)とに動作可能である。すなわち、開閉スイッチSW1は、モータジェネレータ16とリチウムイオンバッテリ27とを電気的に接続する導通状態と、モータジェネレータ16とリチウムイオンバッテリ27とを電気的に分離する遮断状態とに切り替えられる。同様に、開閉スイッチSW2は、モータジェネレータ16と鉛バッテリ28とを電気的に接続する導通状態と、モータジェネレータ16と鉛バッテリ28とを電気的に分離する遮断状態とに切り替えられる。
第2電源ライン30には、瞬低保護負荷33および車体負荷34等が接続されている。また、第2電源ライン30には、スタータリレー35を介してスタータモータ21が接続されており、ISGリレー36を介してISGコントローラ24が接続されている。さらに、第2電源ライン30には、瞬低保護負荷33、車体負荷34、スタータモータ21およびISGコントローラ24等を保護するヒューズ37が設けられている。また、図示する例では、第1電源ライン29に開閉スイッチSW1を設けているが、これに限られることはない。図3に一点鎖線で示すように、リチウムイオンバッテリ27の負極端子27bに接続される通電ライン38に、開閉スイッチSW1を設けても良い。すなわち、リチウムイオンバッテリ27と鉛バッテリ28との負極端子27b,28bは、通電ライン38,39からなる通電経路101を介して接続されている。この通電経路101を構成する通電ライン38に、開閉スイッチSW1を設けても良い。
図1および図2に示すように、車両用電源装置10には、リチウムイオンバッテリ27およびモータジェネレータ16を備えた第1電源回路41が設けられている。また、車両用電源装置10には、鉛バッテリ28、瞬低保護負荷33、車体負荷34およびスタータモータ21等を備えた第2電源回路42が設けられている。そして、第1電源回路41と第2電源回路42とは、開閉スイッチSW2を介して接続されている。また、車両用電源装置10にはバッテリモジュール43が設けられており、このバッテリモジュール43にリチウムイオンバッテリ27および開閉スイッチSW1,SW2が組み込まれている。
バッテリモジュール43には、リチウムイオンバッテリ27の充電状態、放電電流、充電電流、端子電圧、温度等を検出するバッテリセンサ(放電電流算出部)44が設けられている。また、バッテリモジュール43には、駆動回路部やマイクロコンピュータ等を備えたバッテリコントローラ45が設けられている。このバッテリコントローラ45には、開閉スイッチSW1を制御する第1スイッチ制御部(スイッチ制御部)45a、および開閉スイッチSW2を制御する第2スイッチ制御部(第2のスイッチ制御部)45bが設けられている。バッテリコントローラ45は、後述する制御ユニット50からの制御信号に基づいて、開閉スイッチSW1,SW2を制御する。また、バッテリコントローラ45は、リチウムイオンバッテリ27の過度な充放電電流や温度上昇が検出された場合に、開閉スイッチSW1を開いて車両用電源装置10からリチウムイオンバッテリ27を分離する。なお、図示していないが、バッテリコントローラ45は、前述したISGコントローラ24と同様に、第2電源ライン30に接続される。
前述したように、第2電源ライン30には、瞬低保護負荷33が接続されている。この瞬低保護負荷33は、後述するアイドリングストップ制御のエンジン再始動時に、作動状態を継続することが必要な電気機器である。瞬低保護負荷33として、エンジン補機類、ブレーキアクチュエータ、パワーステアリングアクチュエータ、インストルメントパネル、各種電子制御ユニット等が挙げられる。また、第2電源ライン30には、車体負荷34が接続されている。この車体負荷34は、アイドリングストップ制御のエンジン再始動時に、瞬間的な停止状態が許容される電気機器である。車体負荷34として、ドアミラーモータ、パワーウィンドウモータ、ラジエータファンモータ等が挙げられる。
図2に示すように、車両用電源装置10は、モータジェネレータ16やバッテリモジュール43等を制御する制御ユニット50を有している。制御ユニット50には、リチウムイオンバッテリ27の充放電を制御する充放電コントローラ51が設けられている。充放電コントローラ51は、他のコントローラやセンサからの入力信号に基づいて、リチウムイオンバッテリ27の充電状態や、アクセルペダルおよびブレーキペダルの操作状況等を判定する。そして、充放電コントローラ51は、リチウムイオンバッテリ27の充電状態等に基づいて、モータジェネレータ16の発電状態を制御することにより、リチウムイオンバッテリ27の充放電を制御する。なお、充放電コントローラ51は、CPU、ROM、RAM等によって構成されるマイクロコンピュータや、各種アクチュエータに対する制御電流を生成する駆動回路等を備えている。
制御ユニット50には、エンジン12の停止や再始動を制御するISSコントローラ52が設けられている。ISSコントローラ52は、他のコントローラやセンサからの入力信号に基づいて、エンジン12の停止条件や始動条件を判定する。そして、ISSコントローラ52は、停止条件が成立した場合にエンジン12を自動的に停止する一方、始動条件が成立した場合にエンジン12を自動的に再始動する。エンジン12の停止条件としては、例えば、車速が所定車速以下であり、かつブレーキペダルが踏み込まれることが挙げられる。また、エンジン12の始動条件としては、例えば、ブレーキペダルの踏み込みが解除されることや、アクセルペダルが踏み込まれることが挙げられる。なお、ISSコントローラ52は、CPU、ROM、RAM等によって構成されるマイクロコンピュータや、各種アクチュエータに対する制御電流を生成する駆動回路等を備えている。また、ISSコントローラ52のISSとは、「idling stop system」である。
制御ユニット50に接続されるセンサとして、鉛バッテリ28の充放電電流や充電状態等を検出するバッテリセンサ53、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサ54、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキセンサ55がある。また、制御ユニット50に接続される他のセンサ類として、車両11の走行速度である車速を検出する車速センサ56、エンジン始動時に手動操作されるスタートスイッチ57等がある。さらに、制御ユニット50には、車両用電源装置10の異常を乗員に通知する警告灯58が接続されている。
また、制御ユニット50、モータジェネレータ16およびバッテリモジュール43等は、CANやLIN等の車載ネットワーク59を介して互いに接続されている。すなわち、ISGコントローラ24、バッテリコントローラ45、充放電コントローラ51、ISSコントローラ52および各種センサは、車載ネットワーク59を介して通信自在に接続されている。この車載ネットワーク59を介して、制御ユニット50には、ISGコントローラ24からモータジェネレータ16の発電電圧や発電電流等が入力され、バッテリコントローラ45からリチウムイオンバッテリ27の充電状態や放電電流等が入力される。そして、制御ユニット50は、車両用電源装置10の作動状態や車両11の走行状況を判定し、ISGコントローラ24やバッテリコントローラ45に制御信号を出力する。
[バッテリの電圧特性]
続いて、リチウムイオンバッテリ27および鉛バッテリ28の電圧特性について説明する。図4はバッテリの端子電圧と充電状態SOCとの関係を示す線図である。なお、充電状態SOC(state of charge)とは、バッテリの充電度合を示す値であり、バッテリの設計容量に対する残存容量の比率である。また、図4に示される端子電圧V1,V2とは、電流が流れていないときのバッテリ電圧つまり開放端電圧である。また、図4に示される符号GHは、モータジェネレータ16の最大発電電圧を示している。
図4に示すように、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1は、鉛バッテリ28の端子電圧V2よりも高く設定されている。すなわち、リチウムイオンバッテリ27の充放電範囲X1における下限電圧V1Lは、鉛バッテリ28の充放電範囲X2における上限電圧V2Hよりも高く設定されている。また、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1は、鉛バッテリ28の充電電圧上限(例えば、16V)よりも低く設定されている。すなわち、リチウムイオンバッテリ27の充放電範囲X1における上限電圧V1Hは、鉛バッテリ28の充電電圧上限よりも低く設定されている。これにより、リチウムイオンバッテリ27と鉛バッテリ28とを並列接続した場合であっても、リチウムイオンバッテリ27による鉛バッテリ28の過充電を回避することができ、鉛バッテリ28の劣化を回避することができる。なお、充電電圧上限とは、蓄電体の劣化を抑制する観点から、蓄電体の種類毎に設定される充電電圧の上限値である。
図4に示すように、リチウムイオンバッテリ27はサイクル特性に優れることから、リチウムイオンバッテリ27には広い充放電範囲X1が設定されている。一方、鉛バッテリ28には、バッテリ劣化を防止する観点から、満充電付近の狭い充放電範囲X2が設定されている。また、リチウムイオンバッテリ27の内部抵抗は、鉛バッテリ28の内部抵抗よりも小さく設定される。つまり、鉛バッテリ28の内部抵抗は、リチウムイオンバッテリ27の内部抵抗よりも大きく設定される。
[モータジェネレータの発電制御]
続いて、モータジェネレータ16の発電制御について説明する。図5はモータジェネレータ16の発電制御の一例を示すタイミングチャートである。図5には、モータジェネレータ16の発電電圧VG、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1および充電状態S1、鉛バッテリ28の端子電圧V2および充電状態S2が示されている。また、図5に示されるブレーキONとは、ブレーキペダルが踏み込まれた状態を意味し、ブレーキOFFとは、ブレーキペダルの踏み込みが解除された状態を意味している。
図5に示すように、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1は、充放電範囲X1内で制御されている。例えば、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1が、放電に伴って下限値SLまで低下した場合には、モータジェネレータ16が発電状態に制御されてリチウムイオンバッテリ27が充電される。ここで、モータジェネレータ16の発電状態として、燃焼発電状態と回生発電状態とがある。燃焼発電状態とは、エンジン動力によってモータジェネレータ16を発電させ、燃料のエネルギーを電気エネルギーに変換する発電状態である。また、回生発電状態とは、車両減速時にモータジェネレータ16を発電させ、車両11の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電状態である。車両11のエネルギー効率を向上させて燃費性能を高めるためには、モータジェネレータ16の回生発電状態を増やすことにより、モータジェネレータ16の燃焼発電状態を減らしてエンジン12の燃料消費量を抑制することが望ましい。すなわち、モータジェネレータ16の回生電力をリチウムイオンバッテリ27に積極的に蓄え、この回生電力をリチウムイオンバッテリ27から車体負荷34等に放出することにより、モータジェネレータ16の燃焼発電状態を減らすことが望ましい。
モータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御するか否かは、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1に基づいて決定される。すなわち、充放電コントローラ51は、充電状態S1が下限値SLまで低下したときに、モータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御する。そして、充放電コントローラ51は、充電状態S1が第1上限値SH1に到達するまで、モータジェネレータ16の燃焼発電状態を継続する。一方、モータジェネレータ16を回生発電状態に制御するか否かは、アクセルペダルやブレーキペダルの操作状況に基づいて決定される。すなわち、充放電コントローラ51は、アクセルペダルの踏み込みが解除される車両減速時や、ブレーキペダルが踏み込まれる車両減速時に、モータジェネレータ16を回生発電状態に制御している。そして、充放電コントローラ51は、アクセルペダルが踏み込まれた場合や、ブレーキペダルの踏み込みが解除された場合に、モータジェネレータ16の回生発電状態を解除し、モータジェネレータ16を発電休止状態に制御している。なお、モータジェネレータ16が回生発電状態に制御された状態のもとで、充電状態S1が第2上限値SH2まで上昇した場合には、リチウムイオンバッテリ27の過充電を防止するため、モータジェネレータ16の回生発電状態は解除され、モータジェネレータ16は発電休止状態に制御される。
[車両用電源装置の電力供給状況]
続いて、車両用電源装置10の電力供給状況について説明する。図6および図7は車両用電源装置10の電力供給状況を示す説明図である。図6にはリチウムイオンバッテリ充電時の電力供給状況が示されており、図7にはリチウムイオンバッテリ放電時の電力供給状況が示されている。
まず、図5に示すように、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1が、下限値SLまで低下すると(符号A1)、充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御する。この燃焼発電状態においては、モータジェネレータ16の発電電圧VGが、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも高い所定電圧Vaに引き上げられる(符号B1)。ここで、図6に示すように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも上げる際には、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1,SW2は閉じられた状態に保持される。これにより、図6に矢印で示すように、モータジェネレータ16の発電電力は、リチウムイオンバッテリ27、鉛バッテリ28、瞬低保護負荷33、車体負荷34に供給される。
このように、モータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御されると、リチウムイオンバッテリ27が充電されるため、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1は徐々に上昇する。そして、図5に示すように、充電状態S1が第1上限値SH1に到達すると(符号A2)、充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16を発電休止状態に制御する。この発電休止状態においては、モータジェネレータ16の発電電圧VGが、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも低い「0」に引き下げられる(符号B2)。ここで、図7に示すように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも下げる際には、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1,SW2は閉じられた状態に保持される。これにより、図7に矢印で示すように、リチウムイオンバッテリ27に蓄えられた電力が、瞬低保護負荷33、車体負荷34および鉛バッテリ28に供給される。
次いで、図5に示すように、ブレーキペダルが踏み込まれると(符号C1)、充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16を回生発電状態に制御する。この回生発電状態においては、モータジェネレータ16の発電電圧VGが、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも高い所定電圧Vbに引き上げられる(符号B3)。ここで、図6に示すように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも上げる際には、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1,SW2は閉じられた状態に保持される。これにより、図6に矢印で示すように、モータジェネレータ16の発電電力は、リチウムイオンバッテリ27、鉛バッテリ28、瞬低保護負荷33、車体負荷34に供給される。
その後、図5に示すように、ブレーキペダルの踏み込みが解除されると(符号C2)、充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16を発電休止状態に制御する。この発電休止状態においては、モータジェネレータ16の発電電圧VGが、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも低い「0」に引き下げられる(符号B4)。ここで、図7に示すように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも下げる際には、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1,SW2は閉じられた状態に保持される。これにより、図7に矢印で示すように、リチウムイオンバッテリ27に蓄えられた電力が、瞬低保護負荷33、車体負荷34および鉛バッテリ28に供給される。
これまで説明したように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを制御することにより、リチウムイオンバッテリ27の充放電を制御することができる。すなわち、発電電圧VGを端子電圧V1よりも上げることにより、リチウムイオンバッテリ27を充電することができる。一方、発電電圧VGを端子電圧V1よりも下げることにより、リチウムイオンバッテリ27を放電させることができる。しかも、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1を、鉛バッテリ28の端子電圧V2よりも高く設定したので、開閉スイッチSW1,SW2を閉じた状態に保持したまま、リチウムイオンバッテリ27を充放電させることができる。すなわち、リチウムイオンバッテリ27から鉛バッテリ28を切り離さずに、リチウムイオンバッテリ27を放電させることができるため、車両用電源装置10の回路構造やスイッチ制御を複雑にすることなく、リチウムイオンバッテリ27を積極的に充放電させることが可能である。これにより、車両11のエネルギー効率を向上させる車両用電源装置10のコストを下げることができる。
図6に示すように、モータジェネレータ16を発電させる際には、鉛バッテリ28の充電を抑制しつつ、リチウムイオンバッテリ27を積極的に充電することができる。すなわち、リチウムイオンバッテリ27の内部抵抗は、鉛バッテリ28の内部抵抗よりも小さいことから、鉛バッテリ28の充電を抑制しつつ、リチウムイオンバッテリ27に積極的に充電することが可能である。また、図7に示すように、モータジェネレータ16の発電を休止させる際には、鉛バッテリ28の放電を抑制しつつ、リチウムイオンバッテリ27を積極的に放電させることができる。すなわち、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1は、鉛バッテリ28の端子電圧V2よりも高いことから、鉛バッテリ28の放電を抑制しつつ、リチウムイオンバッテリ27を積極的に放電させることが可能である。このように、鉛バッテリ28の充放電を抑制することができるため、鉛バッテリ28に求められる出力特性やサイクル特性を緩和することができ、鉛バッテリ28のコストを下げることが可能である。この点からも、車両用電源装置10のコストを下げることができる。
なお、前述の説明では、発電電圧VGを端子電圧V1よりも下げる際に、モータジェネレータ16を発電休止状態に制御しているが、これに限られることはない。モータジェネレータ16の発電状態を維持したまま、発電電圧VGを端子電圧V1よりも下げた場合であっても、リチウムイオンバッテリ27を放電させることが可能である。このとき、モータジェネレータ16の発電電流を調整することにより、リチウムイオンバッテリ27の放電電流を制御することが可能である。すなわち、モータジェネレータ16の発電電流を増加させることにより、リチウムイオンバッテリ27の放電電流を減少させることができる。一方、モータジェネレータ16の発電電流を減少させることにより、リチウムイオンバッテリ27の放電電流を増加させることができる。
[エンジン始動制御]
続いて、エンジン始動時における車両用電源装置10の電力供給状況について説明する。図8および図9は車両用電源装置10の電力供給状況を示す説明図である。図8にはスタートスイッチ操作によるエンジン初始動時の電力供給状況が示されており、図9にはアイドリングストップ制御によるエンジン再始動時の電力供給状況が示されている。
図8に示すように、運転手のスタートスイッチ操作によるエンジン初始動時においては、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW2が閉じられた後に、スタータリレー35が閉じられる。これにより、鉛バッテリ28からスタータモータ21に電力が供給され、スタータモータ21のクランキング動作によってエンジン12が始動される。なお、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1は、エンジン12が始動された後に閉じられる。前述の説明では、リチウムイオンバッテリ27の放電を抑制する観点から、開閉スイッチSW1は開かれているが、これに限られることはない。例えば、極寒地等の低温環境下においては、開閉スイッチSW1,SW2を閉じることにより、鉛バッテリ28とリチウムイオンバッテリ27との双方から、スタータモータ21に対して電力を供給しても良い。
図9に示すように、アイドリングストップ制御によるエンジン再始動時においては、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW2が開かれた後に、モータジェネレータ16の目標駆動トルクが引き上げられる。これにより、リチウムイオンバッテリ27からモータジェネレータ16に電力が供給され、モータジェネレータ16のクランキング動作によってエンジン12が始動される。アイドリングストップ制御によるエンジン再始動時においては、開閉スイッチSW2を開いて第1電源回路41と第2電源回路42とを切り離すことにより、第2電源回路42の瞬低保護負荷33に対する瞬間的な電圧低下つまり瞬低を防止することができる。これにより、エンジン再始動時に瞬低保護負荷33の作動状態を継続することができるため、車両品質を向上させることができる。
[フェイルセーフ制御]
続いて、車両用電源装置10によって実行されるフェイルセーフ制御について説明する。前述したように、モータジェネレータ16は回生発電状態や燃焼発電状態に制御され、モータジェネレータ16の発電電流はリチウムイオンバッテリ27や鉛バッテリ28に供給される。このとき、図6に示すように、モータジェネレータ16の発電電流は、通電ライン31から接続部であるノード32に流れた後に、ノード32から分岐してリチウムイオンバッテリ27と鉛バッテリ28とに供給される。つまり、モータジェネレータ16とノード32とを接続する通電ライン31には、車両用電源装置10の中でも大電流が流れる通電ラインとなっている。特に、回生制動に使用されるモータジェネレータ16は、高い発電能力を有することから、通電ライン31の定格電流は増加する傾向にある。
ところで、発電電流を案内する通電ライン31等に万一短絡が発生した場合には、車両用電源装置10の回路に設計値を超えた電流が流れてしまう虞がある。ここで、図10および図11は、車両用電源装置10の短絡状況を示す説明図である。図10に示すように、通電ライン31に短絡が発生した場合には、モータジェネレータ16から大きな発電電流が短絡部位SC1に流れ、リチウムイオンバッテリ27や鉛バッテリ28から大きな放電電流が短絡部位SC1に流れる。また、図11に示すように、開閉スイッチSW2とヒューズ37とを接続する電源ライン30に短絡が発生した場合であっても、モータジェネレータ16から大きな発電電流が短絡部位SC2に流れ、リチウムイオンバッテリ27や鉛バッテリ28から大きな放電電流が短絡部位SC2に流れる。このように、通電ライン31や電源ライン30等が短絡した場合には、車両用電源装置10の回路に対して設計値を超えた電流が流れてしまう虞がある。なお、短絡時には鉛バッテリ28からの放電電流によってヒューズ37は溶断される。
このような短絡時の大電流放電に対処するためには、例えば、通電ライン31にヒューズを設置することが考えられる。しかしながら、通電ライン31にヒューズを設置することは、通電ライン31の定格電流を過剰に引き上げる要因であることから、通電ライン31にヒューズを設置することなく、短絡時の大電流放電に対処することが求められていた。そこで、制御ユニット50の充放電コントローラ51は、短絡時の大電流放電に対処するため、通電ライン31や電源ライン30等が短絡した場合に、モータジェネレータ16やバッテリモジュール43を制御するフェイルセーフ制御を実行している。すなわち、充放電コントローラ51は、フェイルセーフ制御部として機能している。
[制御例1]
以下、フェイルセーフ制御の一例である制御例1について説明する。図12はフェイルセーフ制御(制御例1)の実行手順を示すフローチャートである。また、図13および図14は、フェイルセーフ制御過程における車両用電源装置10の電力供給状況を示す説明図である。
図12に示すように、ステップS10においては、リチウムイオンバッテリ27の放電電流が、過電流判定値(第1閾値)Z1を上回るか否かが判定される。ステップS10において、放電電流が過電流判定値Z1を上回ると判定された場合には、通電ライン31や電源ライン30等の短絡が想定されるため、ステップS11に進み、充放電コントローラ51からバッテリコントローラ45の第1スイッチ制御部45aに向けて、開閉スイッチSW1のスイッチ遮断信号が出力される。これにより、図13に示すように、第1スイッチ制御部45aによって開閉スイッチSW1が遮断状態(オフ状態)に制御され、リチウムイオンバッテリ27の放電が停止される。
また、図13に示すように、開閉スイッチSW1を遮断しただけでは、モータジェネレータ16の発電電流が、短絡部位SC1や短絡部位SC2に流れ続ける。そこで、図12に示すように、続くステップS12では、充放電コントローラ51からISGコントローラ24に向けて、モータジェネレータ16の発電停止信号が出力される。これにより、図14に示すように、ISGコントローラ24によってモータジェネレータ16の発電トルクがゼロに制御され、モータジェネレータ16が発電休止状態に制御される。
続いて、図12に示すように、ステップS13では、回路異常を乗員に通知するために警告灯58が点灯され、ステップS14では、モータジェネレータ16の発電電流が発電停止判定値(第2閾値)Z2を上回るか否かが判定される。ステップS14において、発電電流が発電停止判定値Z2を上回ると判定された場合には、ステップS15に進み、充放電コントローラ51によってISGリレー36が遮断される。
すなわち、ステップS14において、発電電流が発電停止判定値Z2を上回る状況とは、ISGコントローラ24に対する発電停止信号の出力後にも拘わらず、モータジェネレータ16の発電状態が継続される状況である。このため、ステップS15に進み、ISGリレー36を遮断してISGコントローラ24の電源を遮断し、モータジェネレータ16の発電動作を強制的に終了させる。これにより、ISGコントローラ24に通信異常が発生していた場合であっても、モータジェネレータ16の発電を確実に停止させることができる。
これまで説明したように、リチウムイオンバッテリ27の放電電流が過電流判定値Z1を上回る場合には、充放電コントローラ51によるフェイルセーフ制御が実行される。このフェイルセーフ制御においては、開閉スイッチSW1のスイッチ遮断信号を出力することにより、リチウムイオンバッテリ27の放電を停止させることができる。また、フェイルセーフ制御においては、モータジェネレータ16の発電停止信号を出力することにより、モータジェネレータ16の発電を停止させることができる。これにより、通電ライン31に大電流が流れる短絡が発生した場合であっても、大電流の供給源であるモータジェネレータ16やリチウムイオンバッテリ27を素早く停止させることができる。
このように、フェイルセーフ制御によって通電ライン31の大電流を素早く遮断することができるため、通電ライン31からヒューズを削減することができ、通電ライン31を設計する際の定格電流を下げることができる。これにより、通電ライン31のコストや重量を下げることができ、車両用電源装置10のコストや重量を下げることができる。特に、モータジェネレータ16とバッテリモジュール43とが、車両前後に分けて設置される車両においては、本発明の効果を大きく得ることができる。例えば、モータジェネレータ16が車両前部に設置され、バッテリモジュール43が車両後部に設置される場合には、長い通電ライン31を採用する必要がある。この場合において、通電ライン31を設計する際の定格電流を下げることができるため、通電ライン31のコストや重量を大幅に下げることが可能である。
なお、図14に示すように、フェイルセーフ制御によってモータジェネレータ16やリチウムイオンバッテリ27を停止させた場合であっても、第2電源回路42を機能させることができる。これにより、鉛バッテリ28の電力を用いて車両11の制御系を機能させることができ、車両11の最低限の走行性能を確保することができる。
[制御例2]
続いて、フェイルセーフ制御の他の例である制御例2について説明する。図15はフェイルセーフ制御(制御例2)の実行手順を示すフローチャートである。また、図16はフェイルセーフ制御過程における車両用電源装置10の電力供給状況を示す説明図である。なお、図15のフローチャートにおいて、図12に示したステップと同じステップには、同一の符号を付してその説明を省略する。
図15に示すように、ステップS10において、放電電流が過電流判定値Z1を上回ると判定された場合には、ステップS11に進み、開閉スイッチSW1のスイッチ遮断信号が出力されるだけでなく、ステップS20に進み、充放電コントローラ51から第2スイッチ制御部45bに向けて、開閉スイッチSW2のスイッチ遮断信号が出力される。このように、リチウムイオンバッテリ27の過電流によって通電ライン31等の短絡が想定された場合には、開閉スイッチSW1が遮断状態に切り替えられるだけでなく、開閉スイッチSW2についても遮断状態に切り替えられる。
これにより、図16に示すように、開閉スイッチSW2とヒューズ37とを接続する電源ライン30が短絡した場合には、より確実に、通電ライン31に流れる大電流を遮断することができる。すなわち、開閉スイッチSW2を遮断状態に切り替えることにより、短絡部位SC2からモータジェネレータ16を切り離すことができるため、モータジェネレータ16の発電が継続されていた場合であっても、通電ライン31に流れる大電流を遮断することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、充放電コントローラ51をフェイルセーフ制御部として機能させているが、これに限られることはない。例えば、バッテリコントローラ45、ISGコントローラ24、ISSコントローラ52等の他のコントローラを、フェイルセーフ制御部として機能させても良い。また、1つのコントローラによってフェイルセーフ制御部を構成することなく、複数のコントローラによってフェイルセーフ制御部を構成しても良い。例えば、バッテリコントローラ45内にフェイルセーフ制御部を設けることにより、リチウムイオンバッテリ27の過電流が検出された場合に、バッテリコントローラ45だけで開閉スイッチSW1,SW2を遮断しても良い。同様に、バッテリコントローラ45をスイッチ制御部として機能させ、ISGコントローラ24を発電機制御部として機能させているが、これに限られることはない。例えば、他のコントローラをスイッチ制御部や発電機制御部として機能させても良い。また、複数のコントローラによってスイッチ制御部や発電機制御部を構成しても良い。
また、図12に示したフローチャートでは、開閉スイッチSW1のスイッチ遮断信号を出力した後に、モータジェネレータ16の発電停止信号を出力しているが、スイッチ遮断信号や発電停止信号の出力順序はこれに限られることはない。例えば、モータジェネレータ16の発電停止信号を出力した後に、開閉スイッチSW1のスイッチ遮断信号を出力しても良い。同様に、図15に示したフローチャートでは、開閉スイッチSW1のスイッチ遮断信号を出力した後に、開閉スイッチSW2のスイッチ遮断信号を出力しているが、スイッチ遮断信号の出力順序はこれに限られることはない。例えば、開閉スイッチSW2のスイッチ遮断信号を出力した後に、開閉スイッチSW1のスイッチ遮断信号を出力しても良い。
前述したように、第1蓄電体としてリチウムイオンバッテリ27を採用し、第2蓄電体として鉛バッテリ28を採用しているが、これに限られることはなく、第1蓄電体や第2蓄電体として如何なる蓄電体を採用しても良い。例えば、第1蓄電体として、鉛バッテリ、ニッケル水素バッテリ、電気二重層キャパシタ等を採用しても良い。また、第2蓄電体として、リチウムイオンバッテリ、ニッケル水素バッテリ、電気二重層キャパシタ等を採用しても良い。さらに、第1蓄電体および第2蓄電体として、端子電圧や内部抵抗の異なる同種の蓄電体を採用しても良いことはいうまでもない。なお、リチウムイオンバッテリ27と鉛バッテリ28とを組み合わせる際には、リチウムイオンバッテリ27として、正極材料にリン酸鉄リチウムを適用したリン酸鉄リチウムイオンバッテリを採用することが望ましい。
前述の説明では、通電経路100を構成する第2電源ライン30に、開閉スイッチSW2を設けているが、これに限られることはなく、通電経路101を構成する通電ライン39に、開閉スイッチSW2を設けていても良い。例えば、第2電源ライン30にヒューズ37が設けられていない場合には、通電経路101の開閉スイッチSW2を遮断状態に切り替えることにより、通電ライン31等の短絡に伴う鉛バッテリ28の放電を止めることができる。また、開閉スイッチSW1,SW2としては、接触子を電磁力によって動作させる電磁式のスイッチであっても良く、半導体素子を用いて構成される半導体式のスイッチであっても良い。
前述の説明では、モータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御する際には、発電電圧VGを所定電圧Vaに引き上げ、モータジェネレータ16を回生発電状態に制御する際には、発電電圧VGを所定電圧Vbに引き上げているが、これに限られることはない。例えば、モータジェネレータ16の目標発電電圧を、燃焼発電状態と回生発電状態とで一致させても良い。また、燃焼発電状態や回生発電状態において、モータジェネレータ16の目標発電電圧を、車速、アクセル操作量、ブレーキ操作量に基づき変化させても良い。また、前述の説明では、発電機および電動機として機能するモータジェネレータ16を用いているが、これに限られることはなく、電動機として機能しない発電機を用いても良い。なお、モータジェネレータ16としては、誘導発電機に限られることはなく、他の形式の発電機を採用しても良い。
前述の説明では、アイドリングストップ制御のエンジン再始動時に、モータジェネレータ16を電動機として駆動しているが、これに限られることはない。例えば、エンジン始動後の加速走行時に、モータジェネレータ16を電動機として駆動することにより、エンジン12の負荷を軽減しても良い。また、車両用電源装置10が搭載される車両11としては、アイドリングストップ機能を備えた車両に限られることはなく、アイドリングストップ機能を備えていない車両であっても良い。さらに、前述の説明では、第1電源回路41に車体負荷34を接続しているが、これに限られることはなく、第2電源回路42だけに車体負荷34を接続しても良く、第1電源回路41と第2電源回路42との双方に車体負荷34を接続しても良い。
前述の説明では、センサ24aによって発電電流(誘起電流)が算出されているが、これに限られることはなく、各種センサから送信される情報に基づいて、ISGコントローラ24や他のコントローラが、モータジェネレータ16の発電電流を算出しても良い。例えば、センサによって検出されたモータジェネレータ16の界磁電流に基づいて、ISGコントローラ24や他のコントローラが、モータジェネレータ16の発電電流を算出しても良い。この場合には、ISGコントローラ24や他のコントローラが、発電電流算出部として機能することになる。また、前述の説明では、バッテリセンサ44によって放電電流が算出されているが、これに限られることはなく、バッテリコントローラ45や他のコントローラが、リチウムイオンバッテリ27の放電電流を算出しても良い。この場合には、バッテリコントローラ45や他のコントローラが、放電電流算出部として機能することになる。
10 車両用電源装置
11 車両
12 エンジン
16 モータジェネレータ(発電機)
24 ISGコントローラ(発電機制御部)
24a センサ(発電電流算出部)
27 リチウムイオンバッテリ(第1蓄電体)
27a 正極端子
27b 負極端子
28 鉛バッテリ(第2蓄電体)
28a 正極端子
28b 負極端子
44 バッテリセンサ(放電電流算出部)
45 バッテリコントローラ
45a 第1スイッチ制御部(スイッチ制御部)
45b 第2スイッチ制御部(第2のスイッチ制御部)
51 充放電コントローラ(フェイルセーフ制御部)
100 通電経路
101 通電経路
SW1 開閉スイッチ(スイッチ)
SW2 開閉スイッチ(第2のスイッチ)
Z1 過電流判定値(第1閾値)
Z2 発電停止判定値(第2閾値)

Claims (5)

  1. 車両に搭載される車両用電源装置であって、
    エンジンに接続される発電機と、
    前記発電機に接続される第1蓄電体と、
    前記第1蓄電体と並列に前記発電機に接続され、前記第1蓄電体よりも内部抵抗の大きい第2蓄電体と、
    前記第1蓄電体と前記第2蓄電体とを接続する通電経路に設けられ、前記発電機と前記第1蓄電体とを接続または遮断するスイッチと
    記発電機を制御する発電機制御部と、
    前記第1蓄電体の放電電流を算出する放電電流算出部と、
    前記第1蓄電体の放電電流が第1閾値を上回ると、前記第1蓄電体と前記発電機とを含む回路に短絡が生じたと判断し、前記スイッチを用いて前記発電機と前記第1蓄電体とを遮断し、前記発電機を発電休止状態に制御する、フェイルセーフ制御部と、
    を有し、
    前記フェイルセーフ制御部は、前記発電機が発電休止状態に制御されていないと判断すると、前記発電機制御部に対する電力供給を遮断して、前記発電機の発電動作を強制的に終了させる、
    車両用電源装置。
  2. 請求項1記載の車両用電源装置において、
    前記発電機の発電電流を算出する発電電流算出部、を有し、
    前記フェイルセーフ制御部は、
    前記発電機を発電休止状態に制御する発電停止信号の出力後に、前記発電機の発電電流が第2閾値を上回ると、
    前記発電機が発電休止状態に制御されていないと判断し、前記発電機制御部に対する電力供給を遮断する、車両用電源装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用電源装置において、
    前記第1蓄電体と前記第2蓄電体とを接続する通電経路に設けられ、前記発電機と前記第2蓄電体とを接続または遮断する第2のスイッチ、を有し、
    前記フェイルセーフ制御部は、前記第1蓄電体の放電電流が第1閾値を上回る前記第2のスイッチを用いて前記発電機と前記第2蓄電体とを遮断する、車両用電源装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用電源装置において、
    前記第1蓄電体と前記第2蓄電体とを接続する通電経路は、前記第1蓄電体と前記第2蓄電体との正極端子を接続する通電経路、または前記第1蓄電体と前記第2蓄電体との負極端子を接続する通電経路である、車両用電源装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用電源装置において、
    前記発電機は、車両前部に設置され、
    前記第1蓄電体は、車両後部に設置される、車両用電源装置。
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