JP6543069B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される車両用電源装置に関する。
車両に搭載される車両用電源装置として、車両減速時にオルタネータによって発電された電力を、鉛バッテリだけでなくリチウムイオンバッテリに充電させるようにした電源装置が開発されている(特許文献1参照)。これにより、車両減速時に多くの電力を回生させることができ、車両のエネルギー効率を向上させることができる。
特開2014−36557号公報
ところで、特許文献1に記載の電源装置においては、オルタネータに対してエンジンコントローラが車載ネットワークを介して接続されている。そして、オルタネータの発電状態は、エンジンコントローラからの制御信号に基づき制御されている。したがって、オルタネータとエンジンコントローラとの間に通信異常が発生した場合には、エンジンコントローラによってオルタネータ(発電機)を適切に制御することが困難となっていた。このような通信異常が発生した場合であっても、発電機を適切に制御することが所望されている。
本発明の目的は、通信異常が発生した場合であっても、発電機を適切に制御することにある。
本発明の車両用電源装置は、車両に搭載される車両用電源装置であって、エンジンに接続される発電機と、前記発電機の発電目標値を設定する目標設定部と、前記目標設定部に通信自在に接続され、前記発電目標値に基づいて前記発電機を制御する発電制御部と、を有し、前記発電機に、第1蓄電体と、前記第1蓄電体よりも内部抵抗の大きな第2蓄電体と、が並列に接続され、前記発電制御部は、前記目標設定部との通信異常が検出された場合に、前記発電機と前記第1蓄電体とを接続するスイッチを開き、メモリ部に記憶される電流上限値以下に前記発電機の発電電流を制御する自律発電制御を実行する。
本発明によれば、発電制御部は、目標設定部との通信異常が検出された場合に、メモリ部に記憶される電流上限値以下に発電機の発電電流を制御する自律発電制御を実行する。これにより、通信異常が発生した場合であっても、発電機を適切に制御することができる。
本発明の一実施の形態である車両用電源装置を備えた車両の構成例を示す概略図である。 車両用電源装置の構成例を示すブロック図である。 車両用電源装置の構成を簡単に示した回路図である。 バッテリの端子電圧と充電状態との関係を示す線図である。 モータジェネレータの発電制御の一例を示すタイミングチャートである。 車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。 自律発電制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 車両用電源装置の電力供給状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用電源装置10を備えた車両11の構成例を示す概略図である。図1に示すように、車両11には、エンジン12を備えたパワーユニット13が搭載されている。エンジン12のクランク軸14には、ベルト機構15を介してモータジェネレータ(発電機)16が連結されている。このように、エンジン12には、モータジェネレータ16が機械的に接続されている。また、エンジン12にはトルクコンバータ17を介して変速機構18が連結されており、変速機構18にはデファレンシャル機構19等を介して車輪20が連結されている。さらに、パワーユニット13には、クランク軸14を始動回転させるスタータモータ21が設けられている。
モータジェネレータ16は、所謂ISG(integrated starter generator)であり、クランク軸14に駆動されて発電する発電機として機能するだけでなく、クランク軸14を始動回転させる電動機として機能している。モータジェネレータ16は、ステータコイルを備えたステータ22と、フィールドコイルを備えたロータ23と、を有している。また、モータジェネレータ16には、ステータコイルやフィールドコイルの通電状態を制御するため、インバータ、レギュレータおよびマイクロコンピュータ等を備えたISGコントローラ(発電制御部)24が設けられている。さらに、ISGコントローラ24には、モータジェネレータ16の各種制御情報を記憶するメモリ部24aが設けられている。なお、ISGコントローラ24には、モータジェネレータ16の発電電圧や発電電流を検出するセンサが組み込まれている。
モータジェネレータ16を発電機として機能させる際には、ISGコントローラ24によってフィールドコイルの通電状態が制御される。フィールドコイルの通電状態を制御することにより、モータジェネレータ16の発電電圧を制御することができる。また、モータジェネレータ16を発電機として機能させる際には、ISGコントローラ24のインバータを制御することにより、モータジェネレータ16の発電電流を制御することが可能である。さらに、モータジェネレータ16を電動機として機能させる際には、ISGコントローラ24によってステータコイルの通電状態が制御される。
続いて、車両用電源装置10の構成について説明する。図2は車両用電源装置10の構成例を示すブロック図である。図3は車両用電源装置10の構成を簡単に示した回路図である。図1〜図3に示すように、車両用電源装置10は、第1蓄電体であるリチウムイオンバッテリ27と、第2蓄電体である鉛バッテリ28と、を備えている。リチウムイオンバッテリ27および鉛バッテリ28は、モータジェネレータ16に並列に接続されている。リチウムイオンバッテリ27の正極端子27aには、第1電源ライン29が接続されており、鉛バッテリ28の正極端子28aには、第2電源ライン(通電経路)30が接続されている。また、モータジェネレータ16の発電電流を出力する出力端子16aには、充電ライン31が接続されている。第1電源ライン29、第2電源ライン30および充電ライン31は、接続点であるノード32を介して互いに接続されている。すなわち、リチウムイオンバッテリ27と鉛バッテリ28との正極端子27a,28aは、第1電源ライン29、第2電源ライン30およびノード32からなる通電経路100を介して接続されている。
通電経路100を構成する第1電源ライン29には、開閉スイッチ(スイッチ)SW1が設けられており、第2電源ライン30には、開閉スイッチSW2が設けられている。なお、開閉スイッチSW2は、第2電源ライン30における正極端子28aとノード32との間に設けられている。これらの開閉スイッチSW1,SW2は、閉じられた状態つまり導通状態(オン状態)と、開かれた状態つまり遮断状態(オフ状態)とに動作可能である。すなわち、開閉スイッチSW1は、モータジェネレータ16とリチウムイオンバッテリ27とを電気的に接続する導通状態と、モータジェネレータ16とリチウムイオンバッテリ27とを電気的に分離する遮断状態とに切り替えられる。同様に、開閉スイッチSW2は、モータジェネレータ16と鉛バッテリ28とを電気的に接続する導通状態と、モータジェネレータ16と鉛バッテリ28とを電気的に分離する遮断状態とに切り替えられる。
第2電源ライン30には、瞬低保護負荷33および車体負荷34等が接続されている。また、第2電源ライン30には、スタータリレー35を介してスタータモータ21が接続されており、ISGリレー36を介してISGコントローラ24が接続されている。さらに、モータジェネレータ16に充電ライン31を介して接続される第2電源ライン30には、瞬低保護負荷33、車体負荷34、スタータモータ21およびISGコントローラ24等を保護するヒューズ37が設けられている。なお、図示する例では、第1電源ライン29に開閉スイッチSW1を設けているが、これに限られることはない。図3に一点鎖線で示すように、リチウムイオンバッテリ27の負極端子27bに接続される通電ライン38に、開閉スイッチSW1を設けても良い。すなわち、リチウムイオンバッテリ27と鉛バッテリ28との負極端子27b,28bは、通電ライン38,39からなる通電経路101を介して接続されている。この通電経路101を構成する通電ライン38に、開閉スイッチSW1を設けても良い。
図1および図2に示すように、車両用電源装置10には、リチウムイオンバッテリ27およびモータジェネレータ16を備えた第1電源回路41が設けられている。また、車両用電源装置10には、鉛バッテリ28、瞬低保護負荷33、車体負荷34およびスタータモータ21等を備えた第2電源回路42が設けられている。そして、第1電源回路41と第2電源回路42とは、開閉スイッチSW2を介して接続されている。また、車両用電源装置10にはバッテリモジュール43が設けられており、このバッテリモジュール43にリチウムイオンバッテリ27および開閉スイッチSW1,SW2が組み込まれている。
バッテリモジュール43には、リチウムイオンバッテリ27の電流、電圧、温度等を検出するバッテリセンサ44が設けられている。また、バッテリモジュール43には、開閉スイッチSW1,SW2の作動状態を制御するため、駆動回路部やマイクロコンピュータ等を備えたバッテリコントローラ45が設けられている。バッテリコントローラ45は、バッテリセンサ44からの出力信号に基づきリチウムイオンバッテリ27の作動状態を判定し、開閉スイッチSW1,SW2の作動状態を制御する。なお、図示していないが、バッテリコントローラ45は、前述したISGコントローラ24と同様に、第2電源ライン30に接続される。
前述したように、第2電源ライン30には、瞬低保護負荷33が接続されている。この瞬低保護負荷33は、後述するアイドリングストップ制御のエンジン再始動時に、作動状態を継続することが必要な電気機器である。瞬低保護負荷33として、エンジン補機類、ブレーキアクチュエータ、パワーステアリングアクチュエータ、インストルメントパネル、各種電子制御ユニット等が挙げられる。また、第2電源ライン30には、車体負荷34が接続されている。この車体負荷34は、アイドリングストップ制御のエンジン再始動時に、瞬間的な停止状態が許容される電気機器である。車体負荷34として、ドアミラーモータ、パワーウィンドウモータ、ラジエータファンモータ等が挙げられる。
図2に示すように、車両用電源装置10は、モータジェネレータ16やバッテリモジュール43等を制御する制御ユニット50を有している。制御ユニット50は、リチウムイオンバッテリ27の充放電を制御する充放電コントローラ51と、エンジン12の停止や再始動を制御するISSコントローラ(エンジン制御部)52と、を有している。充放電コントローラ51は、コントローラやセンサからの入力信号に基づいて、リチウムイオンバッテリ27の充電状態や、アクセルペダルおよびブレーキペダルの操作状況を判定する。また、充放電コントローラ51は、リチウムイオンバッテリ27の充電状態等に基づいて、モータジェネレータ16の発電電圧等の発電目標値を設定する。そして、モータジェネレータ16の発電状態を制御することにより、リチウムイオンバッテリ27の充放電を制御する。このように、制御ユニット50の充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16の発電目標値(例えば、発電トルク、電流上限値等)を設定する目標設定部として機能している。
また、制御ユニット50のISSコントローラ52は、コントローラやセンサからの入力信号に基づいて、エンジン12の停止条件や始動条件を判定する。そして、ISSコントローラ52は、停止条件が成立した場合にエンジン12を自動的に停止する一方、始動条件が成立した場合にエンジン12を自動的に再始動する。エンジン12の停止条件としては、例えば、車速が所定車速以下であり、かつブレーキペダルが踏み込まれることが挙げられる。また、エンジン12の始動条件としては、例えば、ブレーキペダルの踏み込みが解除されることや、アクセルペダルが踏み込まれることが挙げられる。なお、ISSコントローラ52のISSとは、「idling stop system」である。
制御ユニット50に接続される各種センサとして、鉛バッテリ28の充放電電流や充電状態等を検出するバッテリセンサ53、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサ54、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキセンサ55がある。また、制御ユニット50に接続される各種センサとして、車両11の走行速度である車速を検出する車速センサ56、エンジン始動時に手動操作されるスタートスイッチ57等がある。また、制御ユニット50には、ISGコントローラ24から、モータジェネレータ16の発電電圧、発電電流、発電トルク、駆動トルク等が入力される。同様に、制御ユニット50には、バッテリコントローラ45から、リチウムイオンバッテリ27の充放電電流や充電状態、開閉スイッチSW1,SW2の作動状態等が入力される。さらに、制御ユニット50には、車両用電源装置10の異常を乗員に通知する警告灯58が接続されている。
なお、制御ユニット50には、CPU、ROM、RAM等によって構成されるマイクロコンピュータや、各種アクチュエータに対する制御電流を生成する駆動回路等が設けられる。また、制御ユニット50、モータジェネレータ16およびバッテリモジュール43等は、CANやLIN等の車載ネットワーク59を介して互いに接続されている。すなわち、制御ユニット50の充放電コントローラ51とモータジェネレータ16のISGコントローラ24とは、通信自在に接続されている。
[バッテリの電圧特性]
続いて、リチウムイオンバッテリ27および鉛バッテリ28の電圧特性について説明する。図4はバッテリの端子電圧と充電状態SOCとの関係を示す線図である。なお、充電状態SOC(state of charge)とは、バッテリの充電度合を示す値であり、バッテリの設計容量に対する残存容量の比率である。また、図4に示される端子電圧V1,V2とは、電流が流れていないときのバッテリ電圧つまり開放端電圧である。また、図4に示される符号GHは、モータジェネレータ16の最大発電電圧を示している。
図4に示すように、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1は、鉛バッテリ28の端子電圧V2よりも高く設定されている。すなわち、リチウムイオンバッテリ27の充放電範囲X1における下限電圧V1Lは、鉛バッテリ28の充放電範囲X2における上限電圧V2Hよりも高く設定されている。また、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1は、鉛バッテリ28の充電電圧上限(例えば、16V)よりも低く設定されている。すなわち、リチウムイオンバッテリ27の充放電範囲X1における上限電圧V1Hは、鉛バッテリ28の充電電圧上限よりも低く設定されている。これにより、リチウムイオンバッテリ27と鉛バッテリ28とを並列接続した場合であっても、リチウムイオンバッテリ27による鉛バッテリ28の過充電を回避することができ、鉛バッテリ28の劣化を回避することができる。なお、充電電圧上限とは、蓄電体の劣化を抑制する観点から、蓄電体の種類毎に設定される充電電圧の上限値である。
図4に示すように、リチウムイオンバッテリ27はサイクル特性に優れることから、リチウムイオンバッテリ27には広い充放電範囲X1が設定されている。一方、鉛バッテリ28には、バッテリ劣化を防止する観点から、満充電付近の狭い充放電範囲X2が設定されている。なお、リチウムイオンバッテリ27の内部抵抗は、鉛バッテリ28の内部抵抗よりも小さく設定されている。
[モータジェネレータの発電制御]
続いて、モータジェネレータ16の発電制御について説明する。図5はモータジェネレータ16の発電制御の一例を示すタイミングチャートである。図5には、モータジェネレータ16の発電電圧VG、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1および充電状態S1、鉛バッテリ28の端子電圧V2および充電状態S2が示されている。また、図5に示されるブレーキONとは、ブレーキペダルが踏み込まれた状態を意味し、ブレーキOFFとは、ブレーキペダルの踏み込みが解除された状態を意味している。
図5に示すように、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1は、充放電範囲X1内で制御されている。例えば、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1が、放電に伴って下限値SLまで低下した場合には、モータジェネレータ16が発電状態に制御されてリチウムイオンバッテリ27が充電される。ここで、モータジェネレータ16の発電状態として、燃焼発電状態と回生発電状態とがある。燃焼発電状態とは、エンジン動力によってモータジェネレータ16を発電させ、燃料のエネルギーを電気エネルギーに変換する発電状態である。また、回生発電状態とは、車両減速時にモータジェネレータ16を発電させ、車両11の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電状態である。車両11のエネルギー効率を向上させて燃費性能を高めるためには、モータジェネレータ16の回生発電状態を増やすことにより、モータジェネレータ16の燃焼発電状態を減らしてエンジン12の燃料消費量を抑制することが望ましい。すなわち、モータジェネレータ16の回生電力をリチウムイオンバッテリ27に積極的に蓄え、この回生電力をリチウムイオンバッテリ27から車体負荷34等に放出することにより、モータジェネレータ16の燃焼発電状態を減らすことが望ましい。
モータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御するか否かは、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1に基づいて決定される。すなわち、充放電コントローラ51は、充電状態S1が下限値SLまで低下したときに、モータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御する。そして、充放電コントローラ51は、充電状態S1が第1上限値SH1に到達するまで、モータジェネレータ16の燃焼発電状態を継続する。一方、モータジェネレータ16を回生発電状態に制御するか否かは、アクセルペダルやブレーキペダルの操作状況に基づいて決定される。すなわち、充放電コントローラ51は、アクセルペダルの踏み込みが解除される車両減速時や、ブレーキペダルが踏み込まれる車両減速時に、モータジェネレータ16を回生発電状態に制御している。そして、充放電コントローラ51は、アクセルペダルが踏み込まれた場合や、ブレーキペダルの踏み込みが解除された場合に、モータジェネレータ16の回生発電状態を解除し、モータジェネレータ16を発電休止状態に制御している。なお、モータジェネレータ16が回生発電状態に制御された状態のもとで、充電状態S1が第2上限値SH2まで上昇した場合には、リチウムイオンバッテリ27の過充電を防止するため、モータジェネレータ16の回生発電状態は解除され、モータジェネレータ16は発電休止状態に制御される。
[車両用電源装置の電力供給状況]
続いて、車両用電源装置10の電力供給状況について説明する。図6および図7は車両用電源装置10の電力供給状況を示す説明図である。図6にはリチウムイオンバッテリ充電時の電力供給状況が示されており、図7にはリチウムイオンバッテリ放電時の電力供給状況が示されている。
まず、図5に示すように、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1が、下限値SLまで低下すると(符号A1)、充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御する。この燃焼発電状態においては、モータジェネレータ16の発電電圧VGが、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも高い所定電圧Vaに引き上げられる(符号B1)。ここで、図6に示すように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも上げる際には、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1,SW2は閉じられた状態に保持される。これにより、図6に矢印で示すように、モータジェネレータ16の発電電力は、リチウムイオンバッテリ27、鉛バッテリ28、瞬低保護負荷33、車体負荷34に供給される。
このように、モータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御されると、リチウムイオンバッテリ27が充電されるため、リチウムイオンバッテリ27の充電状態S1は徐々に上昇する。そして、図5に示すように、充電状態S1が第1上限値SH1に到達すると(符号A2)、充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16を発電休止状態に制御する。この発電休止状態においては、モータジェネレータ16の発電電圧VGが、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも低い「0」に引き下げられる(符号B2)。ここで、図7に示すように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも下げる際には、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1,SW2は閉じられた状態に保持される。これにより、図7に矢印で示すように、リチウムイオンバッテリ27に蓄えられた電力が、瞬低保護負荷33、車体負荷34および鉛バッテリ28に供給される。
次いで、図5に示すように、ブレーキペダルが踏み込まれると(符号C1)、充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16を回生発電状態に制御する。この回生発電状態においては、モータジェネレータ16の発電電圧VGが、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも高い所定電圧Vbに引き上げられる(符号B3)。ここで、図6に示すように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも上げる際には、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1,SW2は閉じられた状態に保持される。これにより、図6に矢印で示すように、モータジェネレータ16の発電電力は、リチウムイオンバッテリ27、鉛バッテリ28、瞬低保護負荷33、車体負荷34に供給される。
その後、図5に示すように、ブレーキペダルの踏み込みが解除されると(符号C2)、充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16を発電休止状態に制御する。この発電休止状態においては、モータジェネレータ16の発電電圧VGが、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも低い「0」に引き下げられる(符号B4)。ここで、図7に示すように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1よりも下げる際には、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1,SW2は閉じられた状態に保持される。これにより、図7に矢印で示すように、リチウムイオンバッテリ27に蓄えられた電力が、瞬低保護負荷33、車体負荷34および鉛バッテリ28に供給される。
これまで説明したように、モータジェネレータ16の発電電圧VGを制御することにより、リチウムイオンバッテリ27の充放電を制御することができる。すなわち、発電電圧VGを端子電圧V1よりも上げることにより、リチウムイオンバッテリ27を充電することができる。一方、発電電圧VGを端子電圧V1よりも下げることにより、リチウムイオンバッテリ27を放電させることができる。しかも、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1を、鉛バッテリ28の端子電圧V2よりも高く設定したので、開閉スイッチSW1,SW2を閉じた状態に保持したまま、リチウムイオンバッテリ27を充放電させることができる。すなわち、リチウムイオンバッテリ27から鉛バッテリ28を切り離さずに、リチウムイオンバッテリ27を放電させることができるため、車両用電源装置10の回路構造やスイッチ制御を複雑にすることなく、リチウムイオンバッテリ27を積極的に充放電させることが可能である。これにより、車両11のエネルギー効率を向上させる車両用電源装置10のコストを下げることができる。
図6に示すように、モータジェネレータ16を発電させる際には、鉛バッテリ28の充電を抑制しつつ、リチウムイオンバッテリ27を積極的に充電することができる。すなわち、リチウムイオンバッテリ27の内部抵抗は、鉛バッテリ28の内部抵抗よりも小さいことから、鉛バッテリ28の充電を抑制しつつ、リチウムイオンバッテリ27に積極的に充電することが可能である。また、図7に示すように、モータジェネレータ16の発電を休止させる際には、鉛バッテリ28の放電を抑制しつつ、リチウムイオンバッテリ27を積極的に放電させることができる。すなわち、リチウムイオンバッテリ27の端子電圧V1は、鉛バッテリ28の端子電圧V2よりも高いことから、鉛バッテリ28の放電を抑制しつつ、リチウムイオンバッテリ27を積極的に放電させることが可能である。このように、鉛バッテリ28の充放電を抑制することができるため、鉛バッテリ28に求められる出力特性やサイクル特性を緩和することができ、鉛バッテリ28のコストを下げることが可能である。この点からも、車両用電源装置10のコストを下げることができる。
なお、前述の説明では、発電電圧VGを端子電圧V1よりも下げる際に、モータジェネレータ16を発電休止状態に制御しているが、これに限られることはない。モータジェネレータ16の発電状態を維持したまま、発電電圧VGを端子電圧V1よりも下げた場合であっても、リチウムイオンバッテリ27を放電させることが可能である。このとき、モータジェネレータ16の発電電流を調整することにより、リチウムイオンバッテリ27の放電電流を制御することが可能である。すなわち、モータジェネレータ16の発電電流を増加させることにより、リチウムイオンバッテリ27の放電電流を減少させることができる。一方、モータジェネレータ16の発電電流を減少させることにより、リチウムイオンバッテリ27の放電電流を増加させることができる。
[エンジン始動制御]
続いて、エンジン始動時における車両用電源装置10の電力供給状況について説明する。図8および図9は車両用電源装置10の電力供給状況を示す説明図である。図8にはスタートスイッチ操作によるエンジン初始動時の電力供給状況が示されており、図9にはアイドリングストップ制御によるエンジン再始動時の電力供給状況が示されている。
図8に示すように、運転手のスタートスイッチ操作によるエンジン初始動時においては、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW2が閉じられた後に、スタータリレー35が閉じられる。これにより、鉛バッテリ28からスタータモータ21に電力が供給され、スタータモータ21のクランキング動作によってエンジン12が始動される。なお、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW1は、エンジン12が始動された後に閉じられる。前述の説明では、リチウムイオンバッテリ27の放電を抑制する観点から、開閉スイッチSW1は開かれているが、これに限られることはない。例えば、極寒地等の低温環境下においては、開閉スイッチSW1,SW2を閉じることにより、鉛バッテリ28とリチウムイオンバッテリ27との双方から、スタータモータ21に対して電力を供給しても良い。
図9に示すように、アイドリングストップ制御によるエンジン再始動時においては、バッテリモジュール43内の開閉スイッチSW2が開かれた後に、モータジェネレータ16の目標駆動トルクが引き上げられる。これにより、リチウムイオンバッテリ27からモータジェネレータ16に電力が供給され、モータジェネレータ16のクランキング動作によってエンジン12が始動される。アイドリングストップ制御によるエンジン再始動時においては、開閉スイッチSW2を開いて第1電源回路41と第2電源回路42とを切り離すことにより、第2電源回路42の瞬低保護負荷33に対する瞬間的な電圧低下つまり瞬低を防止することができる。これにより、エンジン再始動時に瞬低保護負荷33の作動状態を継続することができるため、車両品質を向上させることができる。
[フェイルセーフ制御]
続いて、車両用電源装置10によって実行されるフェイルセーフ制御について説明する。前述したように、ISGコントローラ24は、制御ユニット50の充放電コントローラ51から送信される発電目標値に基づいて、モータジェネレータ16の発電状態を制御している。すなわち、充放電コントローラ(目標設定部)51は、ISGコントローラ24に向けて、モータジェネレータ16の発電目標値(例えば、発電トルク、電流上限値等)を送信する。そして、ISGコントローラ24は、受信した発電目標値に基づいてフィールドコイルやステータコイルに対する通電制御を実行する。ここで、ISGコントローラ24と充放電コントローラ51との間に通信異常が発生し、ISGコントローラ24が発電目標値を正常に受信できない場合には、モータジェネレータ16を適切に制御することが不可能になる。そこで、車両用電源装置10は、ISGコントローラ24と充放電コントローラ51との間に通信異常が検出された場合に、フェイルセーフ制御として、ISGコントローラ単独でモータジェネレータ16を制御する自律発電制御を実行する。
図10は自律発電制御の実行手順の一例を示すフローチャートであり、図11は車両用電源装置10の電力供給状況を示す説明図である。図11にはモータジェネレータ16による自律発電制御時の電力供給状況が示されている。図10に示すように、ステップS10では、ISGコントローラ24と充放電コントローラ51との間に、通信異常が発生しているか否かが判定される。例えば、ISGコントローラ24が所定期間内に新たな発電目標値を受信できない場合には、ISGコントローラ24と充放電コントローラ51との間に通信異常が発生していると判定される。前述したように、充放電コントローラ51は、モータジェネレータ16の発電目標値として、モータジェネレータ16の発電電流を制限するための電流上限値を送信する。この電流上限値とは、第2電源ライン30に設けられるヒューズ37の溶断電流値よりも小さい値に設定される。すなわち、モータジェネレータ16の発電電流によって、第2電源ライン30が溶断されることのないように、発電電流の電流上限値が設定されている。なお、ISGコントローラ24のメモリ部24aには、初期設定値(デフォルト値)としての第1電流上限値(第1上限値)が予め記憶される。この第1電流上限値は、共通のモータジェネレータ16を使用する様々な車種に対応した電流上限値であることから、自車両11に対応する第2電流上限値(第2上限値)が、充放電コントローラ51からISGコントローラ24に定期的に送信される。
ステップS10において、ISGコントローラ24と充放電コントローラ51との通信異常が検出された場合には、ステップS11に進み、開閉スイッチSW1がオン状態からオフ状態に切り替えられる。また、ステップS12に進み、アイドリングストップ制御が禁止される。なお、開閉スイッチSW1をオフ状態に切り替える際には、開閉スイッチSW1を制御するバッテリコントローラ45に対し、ISGコントローラ24、制御ユニット50或いは他のコントローラ等から、開閉スイッチSW1のオフ信号が送信される。また、アイドリングストップ制御を禁止する際には、アイドリングストップ制御を実行するISSコントローラ52に対し、ISGコントローラ24、充放電コントローラ51或いは他のコントローラ等から、アイドリングストップ制御の禁止信号が送信される。なお、アイドリングストップ制御によって既にエンジン12が停止されている場合には、スタータモータ21によってエンジン12が始動された後に、アイドリングストップ制御が禁止される。
続いて、ステップS13に進み、ISGコントローラ24が第2電流上限値を受信しているか否かが判定される。ステップS13において、第2電流上限値を受信していると判定された場合には、ステップS14に進み、発電電流が第2電流上限値を超えないように、モータジェネレータ16の自律発電制御が実行される。この自律発電制御において、ISGコントローラ24は、モータジェネレータ16に所定の目標発電トルクを発生させるように、レギュレータやインバータを用いてフィールドコイルやステータコイルの通電状態を制御する。そして、モータジェネレータ16の発電電流が第2電流上限値に近づいた場合には、発電電流を第2電流上限値以下に抑制するように、ISGコントローラ24はインバータを用いてステータコイルの通電状態を制御する。そして、ステップS15に進み、ISGコントローラ24と充放電コントローラ51との通信異常を乗員に通知するため、警告灯58が点灯される。なお、警告灯58を点灯する際には、警告灯58を制御する制御ユニット50に対し、ISGコントローラ24或いは他のコントローラから、警告灯58の点灯信号が送信される。
一方、ステップS13において、第2電流上限値を受信していないと判定された場合には、ステップS16に進み、メモリ部24aに予め記憶された第1電流上限値を発電電流が超えないように、モータジェネレータ16の自律発電制御が実行される。この自律発電制御において、ISGコントローラ24は、モータジェネレータ16に所定の目標発電トルクを発生させるように、レギュレータやインバータを用いてフィールドコイルやステータコイルの通電状態を制御する。そして、モータジェネレータ16の発電電流が第1電流上限値に近づいた場合には、発電電流を第1電流上限値以下に抑制するように、ISGコントローラ24はインバータを用いてステータコイルの通電状態を制御する。そして、ステップS15に進み、ISGコントローラ24と充放電コントローラ51との通信異常を乗員に通知するため、警告灯58が点灯される。
これまで説明したように、ISGコントローラ24と充放電コントローラ51との通信異常が検出された場合には、充放電コントローラ51からの制御信号を用いることなく、所定の電流上限値以下にモータジェネレータ16の発電電流を制御する自律発電制御が実行される。これにより、通信異常が発生した場合であっても、モータジェネレータ16を適切に制御することができ、最低限の走行性能を確保することができる。すなわち、モータジェネレータ16から過大な発電電流が出力されることがなく、図11に示すように、モータジェネレータ16に接続される充電ライン31や第2電源ライン30を保護することができる。これにより、第2電源回路42を正常に機能させることができ、最低限の走行性能を確保することができる。
しかも、図11に示すように、開閉スイッチSW1を開いた状態のもとで、モータジェネレータ16の自律発電制御を実行するようにしたので、モータジェネレータ16の発電電流を安定させることができる。すなわち、開閉スイッチSW1をオフ状態に切り替えることにより、リチウムイオンバッテリ27を切り離すことができるため、リチウムイオンバッテリ27の充電による発電電流の増加を抑制することができる。また、アイドリングストップ制御を禁止、つまりISSコントローラ52によるエンジン停止を禁止するようにしたので、フェイルセーフ制御である自律発電制御の安定性を向上させることができる。すなわち、アイドリングストップ制御においては、エンジン再始動時にリチウムイオンバッテリ27の電力を利用している。このため、自律発電制御を実行するためにオフ状態に切り替えられた開閉スイッチSW1を、再びオフ状態からオン状態に切り替える必要があるが、このような開閉スイッチSW1の切り替えを禁止することにより、自律発電制御の安定性を向上させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述したように、第1蓄電体としてリチウムイオンバッテリ27を採用し、第2蓄電体として鉛バッテリ28を採用している。リチウムイオンバッテリ27と鉛バッテリ28とを組み合わせる際には、リチウムイオンバッテリ27として、正極材料にリン酸鉄リチウムを適用したリン酸鉄リチウムイオンバッテリが好ましい。しかしながら、第1蓄電体や第2蓄電体としては、リチウムイオンバッテリ27や鉛バッテリ28に限られることはなく、如何なる蓄電体を採用しても良い。例えば、第1蓄電体として、鉛バッテリ、ニッケル水素バッテリ、電気二重層キャパシタ等を採用しても良い。また、第2蓄電体として、リチウムイオンバッテリ、ニッケル水素バッテリ、電気二重層キャパシタ等を採用しても良い。なお、第1蓄電体および第2蓄電体として、端子電圧や内部抵抗の異なる同種の蓄電体を採用しても良いことはいうまでもない。
前述の説明では、発電機および電動機として機能するモータジェネレータ16を用いているが、これに限られることはなく、電動機として機能しない発電機を用いても良い。この場合であっても、発電機の自律発電制御を実行することにより、第2電源回路42を正常に機能させることができ、最低限の走行性能を確保することができる。また、モータジェネレータ16としては、誘導発電機に限られることはなく、他の形式の発電機を採用しても良い。
前述の説明では、通電経路100を構成する第2電源ライン30に、開閉スイッチSW2を設けているが、これに限られることはなく、通電経路101を構成する通電ライン39に、開閉スイッチSW2を設けても良い。このように、通電経路101に開閉スイッチSW2を設けた場合であっても、電源回路に対する鉛バッテリ28の接続状態を制御することができる。また、開閉スイッチSW1,SW2としては、接触子を電磁力によって動作させる電磁式のスイッチであっても良く、半導体素子を用いて構成される半導体式のスイッチであっても良い。
前述の説明では、1つの制御ユニット50に、充放電コントローラ51およびISSコントローラ52を設けているが、これに限られることはない。例えば、充放電コントローラ51が組み込まれる制御ユニットと、ISSコントローラ52が組み込まれる制御ユニットとを分けても良い。また、車両用電源装置10が搭載される車両11としては、アイドリングストップ機能を備えた車両に限られることはなく、アイドリングストップ機能を備えていない車両であっても良い。また、前述の説明では、第1電源回路41に車体負荷34を接続しているが、これに限られることはなく、第2電源回路42だけに車体負荷34を接続しても良く、第1電源回路41と第2電源回路42との双方に車体負荷34を接続しても良い。
前述の説明では、モータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御する際には、発電電圧VGを所定電圧Vaに引き上げ、モータジェネレータ16を回生発電状態に制御する際には、発電電圧VGを所定電圧Vbに引き上げているが、これに限られることはない。例えば、モータジェネレータ16の目標発電電圧を、燃焼発電状態と回生発電状態とで一致させても良い。また、燃焼発電状態や回生発電状態において、モータジェネレータ16の目標発電電圧を、車速、アクセル操作量、ブレーキ操作量に基づき変化させても良い。また、前述の説明では、アイドリングストップ制御のエンジン再始動時に、モータジェネレータ16を電動機として駆動しているが、これに限られることはない。例えば、エンジン始動後の加速走行時に、モータジェネレータ16を電動機として駆動することにより、エンジン12の負荷を軽減しても良い。
10 車両用電源装置
11 車両
12 エンジン
16 モータジェネレータ(発電機)
24 ISGコントローラ(発電制御部)
24a メモリ部
27 リチウムイオンバッテリ(第1蓄電体)
27a 正極端子
27b 負極端子
28 鉛バッテリ(第2蓄電体)
28a 正極端子
28b 負極端子
30 第2電源ライン(通電経路)
50 制御ユニット
51 充放電コントローラ(目標設定部)
52 ISSコントローラ(エンジン制御部)
100 通電経路
101 通電経路
SW1 開閉スイッチ(スイッチ)

Claims (5)

  1. 車両に搭載される車両用電源装置であって、
    エンジンに接続される発電機と、
    前記発電機の発電目標値を設定する目標設定部と、
    前記目標設定部に通信自在に接続され、前記発電目標値に基づいて前記発電機を制御する発電制御部と、
    を有し、
    前記発電機に、第1蓄電体と、前記第1蓄電体よりも内部抵抗の大きな第2蓄電体と、が並列に接続され、
    前記発電制御部は、前記目標設定部との通信異常が検出された場合に、前記発電機と前記第1蓄電体とを接続するスイッチを開き、メモリ部に記憶される電流上限値以下に前記発電機の発電電流を制御する自律発電制御を実行する、
    車両用電源装置。
  2. 請求項1記載の車両用電源装置において、
    前記電流上限値は、前記発電機の通電経路に設けられるヒューズの溶断電流値よりも小さく設定される、車両用電源装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用電源装置において、
    前記電流上限値として、前記メモリ部に予め記憶される第1上限値と、前記メモリ部に前記目標設定部から送信される第2上限値と、があり、
    前記発電制御部は、
    前記第2上限値を受信している場合には、前記第2上限値に基づいて前記自律発電制御を実行する一方、
    前記第2上限値を受信していない場合には、前記第1上限値に基づいて前記自律発電制御を実行する、車両用電源装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用電源装置において、
    停止条件に基づき前記エンジンを自動的に停止し、始動条件に基づき前記エンジンを自動的に再始動するエンジン制御部を有し、
    前記発電制御部は、前記エンジン制御部によるエンジン停止が禁止された状態のもとで、前記自律発電制御を実行する、車両用電源装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用電源装置において、
    前記スイッチは、前記第1蓄電体と前記第2蓄電体との正極端子を接続する通電経路、または前記第1蓄電体と前記第2蓄電体との負極端子を接続する通電経路に設けられる、車両用電源装置。
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