JP2020044921A - 車両用電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電体の過度な放電を防止する。【解決手段】鉛バッテリ51と電気機器63とを備える第1電源系71と、スタータジェネレータ16とリチウムイオンバッテリ52とを備える第2電源系72と、鉛バッテリ51の電圧や電流を検出するバッテリセンサ65と、鉛バッテリ51のSOCを算出する残量算出部68と、リチウムイオンバッテリ52の電圧や電流を検出するバッテリセンサ76と、リチウムイオンバッテリ52のSOCを算出するバッテリコントローラ75と、鉛バッテリ51のSOCが下限閾値まで低下した場合に、スタータジェネレータ16を発電状態に制御する鉛バッテリ保護制御部95と、リチウムイオンバッテリ52のSOCが発電閾値まで低下した場合に、スタータジェネレータ16を発電状態に制御するISG制御部91と、を有し、バッテリセンサ65が正常である場合には、第1発電閾値が設定される一方、バッテリセンサ65が異常である場合には、第2発電閾値が設定される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される車両用電源装置に関する。
車両に搭載される車両用電源装置には、鉛バッテリやリチウムイオンバッテリ等の蓄電体が設けられるとともに、モータジェネレータやISG(Integrated Starter Generator)等の発電機が設けられている(特許文献1〜4参照)。
特開2004−251744号公報 特開2007−282375号公報 特開2009−166632号公報 特開2013−109860号公報
ところで、車両用電源装置の電源供給能力を安定させるためには、蓄電体のSOC(充電状態:State Of Charge)の過度な低下を防止することが必要である。このため、蓄電体には電圧センサや電流センサ等が設けられており、コントローラ等によって蓄電体のSOCが監視されている。そして、蓄電体のSOCが所定値を下回った場合には、SOCを回復させるため、発電機の発電電力が引き上げられる。しかしながら、蓄電体に設けられる電圧センサ等に異常が生じた場合には、蓄電体のSOCを把握することができないため、発電機を適切に制御することができずに蓄電体を過度に放電させてしまう虞がある。
本発明の目的は、蓄電体の過度な放電を防止することにある。
本発明の車両用電源装置は、車両に搭載される車両用電源装置であって、第1蓄電体と、前記第1蓄電体に接続される電気負荷と、を備える第1電源系と、エンジンに連結される発電機と、前記発電機に接続される第2蓄電体と、を備える第2電源系と、前記第1電源系と前記第2電源系との間に設けられ、前記第1蓄電体と前記第2蓄電体とを並列接続する通電径路と、前記第1蓄電体の電圧と電流との少なくとも何れか一方を検出する第1センサと、前記第1蓄電体の電圧と電流との少なくとも何れか一方に基づいて、前記第1蓄電体のSOCを算出する第1算出部と、前記第2蓄電体の電圧と電流との少なくとも何れか一方を検出する第2センサと、前記第2蓄電体の電圧と電流との少なくとも何れか一方に基づいて、前記第2蓄電体のSOCを算出する第2算出部と、前記第1蓄電体のSOCが下限閾値まで低下した場合に、前記発電機を発電状態に制御する第1発電制御部と、前記第2蓄電体のSOCが発電閾値まで低下した場合に、前記発電機を発電状態に制御する第2発電制御部と、を有し、前記第1センサが正常である場合には、前記発電閾値として第1発電閾値が設定される一方、前記第1センサが異常である場合には、前記発電閾値として前記第1発電閾値よりも大きな第2発電閾値が設定される。
本発明によれば、第1センサが異常である場合には、発電閾値として第1発電閾値よりも大きな第2発電閾値が設定される。これにより、第2蓄電体のSOCを高めておくことができ、第2蓄電体に並列接続される第1蓄電体の過度な放電を防止することができる。
本発明の一実施の形態である車両用電源装置が搭載された車両の構成例を示す概略図である。 電源回路の一例を簡単に示した回路図である。 スタータジェネレータを燃焼発電状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。 スタータジェネレータを発電休止状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。 スタータジェネレータを回生発電状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。 スタータジェネレータを力行状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。 スタータジェネレータを力行状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。 エンジン初始動制御における電流供給状況の一例を示す図である。 鉛バッテリ補充電制御における電流供給状況の一例を示す図である。 鉛バッテリ保護制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 フェイルセーフ制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 バッテリセンサの正常時に設定される発電閾値S1aおよび休止閾値S1bの一例を示す図である。 バッテリセンサの異常時に設定される発電閾値S2aおよび休止閾値S2bの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[車両構成]
図1は本発明の一実施の形態である車両用電源装置10が搭載された車両11の構成例を示す概略図である。図1に示すように、車両11には、エンジン12を動力源に用いたパワーユニット13が搭載されている。エンジン12のクランク軸14には、ベルト機構15を介してスタータジェネレータ(発電機)16が連結されている。また、エンジン12にはトルクコンバータ17を介して変速機構18が連結されており、変速機構18にはデファレンシャル機構19等を介して車輪20が連結されている。
エンジン12に連結されるスタータジェネレータ16は、発電機および電動機として機能する所謂ISG(Integrated Starter Generator)である。スタータジェネレータ16は、クランク軸14に駆動される発電機として機能するだけでなく、クランク軸14を駆動する電動機として機能する。例えば、アイドリングストップ制御においてエンジン12を再始動させる場合や、発進時や加速時においてエンジン12を補助する場合に、スタータジェネレータ16は力行状態に制御され、スタータジェネレータ16は電動機として機能する。
スタータジェネレータ16は、ステータコイルを備えたステータ30と、フィールドコイルを備えたロータ31と、を有している。また、スタータジェネレータ16には、ステータコイルやフィールドコイルの通電状態を制御するため、インバータ、レギュレータ、マイコンおよび各種センサ等からなるISGコントローラ32が設けられている。ISGコントローラ32によってフィールドコイルやステータコイルの通電状態を制御することにより、スタータジェネレータ16の発電電圧、発電トルク、力行トルク等を制御することができる。
また、パワーユニット13には、エンジン12を始動回転させるスタータモータ40が設けられている。スタータモータ40のピニオン41は、トルクコンバータ17のリングギヤ42に噛み合う突出位置と、リングギヤ42との噛み合いが外れる退避位置と、に移動自在である。後述するように、乗員によってスタータボタン43が押されると、スタータモータ40の通電を制御するスタータリレー44がオン状態に切り替えられる。これにより、スタータリレー44を介してスタータモータ40に通電が為され、スタータモータ40のピニオン41は突出位置に移動して回転する。また、スタータリレー44を介してスタータモータ40を制御するため、車両11にはマイコン等からなるエンジンコントローラ45が設けられている。また、エンジンコントローラ45は、スタータリレー44を制御するだけでなく、スロットルバルブ、インジェクタおよび点火装置等のエンジン補機46を制御する。
前述したように、図示する車両11には、スタータジェネレータ16およびスタータモータ40が設けられている。アイドリングストップ制御に伴ってエンジン12を再始動させる場合、つまりエンジン運転中に停止条件が成立することでエンジン12を停止させ、エンジン停止中に始動条件が成立することでエンジン12を再始動させる場合には、スタータジェネレータ16を用いてエンジン12の始動回転が行われる。一方、車両11の制御システムを起動させて最初にエンジン12を始動させる場合、つまり乗員のスタータボタン操作等によってエンジン12を始動させる場合には、スタータモータ40を用いてエンジン12の始動回転が行われる。
[電源回路]
車両用電源装置10が備える電源回路50について説明する。図2は電源回路50の一例を簡単に示した回路図である。図2に示すように、電源回路50は、スタータジェネレータ16に電気的に接続される鉛バッテリ(第1蓄電体)51と、これと並列にスタータジェネレータ16に電気的に接続されるリチウムイオンバッテリ(第2蓄電体)52と、を備えている。なお、リチウムイオンバッテリ52を積極的に放電させるため、リチウムイオンバッテリ52の端子電圧は、鉛バッテリ51の端子電圧よりも高く設計されている。また、リチウムイオンバッテリ52を積極的に充放電させるため、リチウムイオンバッテリ52の内部抵抗は、鉛バッテリ51の内部抵抗よりも小さく設計されている。
スタータジェネレータ16の正極端子16aには正極ライン53が接続され、リチウムイオンバッテリ52の正極端子52aには正極ライン54が接続され、鉛バッテリ51の正極端子51aには正極ライン55を介して正極ライン56が接続される。これらの正極ライン53,54,56は、接続点57を介して互いに接続されている。また、スタータジェネレータ16の負極端子16bには負極ライン58が接続され、リチウムイオンバッテリ52の負極端子52bには負極ライン59が接続され、鉛バッテリ51の負極端子51bには負極ライン60が接続される。これらの負極ライン58,59,60は、基準電位点61を介して互いに接続されている。
図1に示すように、鉛バッテリ51の正極ライン55には、正極ライン62が接続されている。この正極ライン62には、各種アクチュエータや各種コントローラ等の電気機器(電気負荷)63からなる電気機器群64が接続されている。また、鉛バッテリ51の負極ライン60には、バッテリセンサ(第1センサ)65が設けられている。バッテリセンサ65は、鉛バッテリ51の充放電電流(電流)を検出する電流検出部66、鉛バッテリ51の端子電圧(電圧)を検出する電圧検出部67、および鉛バッテリ51の充電状態であるSOC(State Of Charge)を算出する残量算出部(第1算出部)68、およびセンサ異常を検出する自己診断部69を有している。バッテリセンサ65の残量算出部68は、鉛バッテリ51の充放電電流や端子電圧等に基づき鉛バッテリ51のSOCを算出し、このSOCを後述するメインコントローラ80に送信する。なお、鉛バッテリ51のSOCとは、鉛バッテリ51の電気残量を示す比率であり、鉛バッテリ51の満充電容量に対する蓄電量の比率である。例えば、鉛バッテリ51が上限容量まで充電された場合には、SOCが100%として算出され、鉛バッテリ51が下限容量まで放電した場合には、SOCが0%として算出される。
前述したように、バッテリセンサ65は、鉛バッテリ51の充放電電流や端子電圧等に基づいて、鉛バッテリ51のSOCを算出する機能を有している。例えば、鉛バッテリ51の充放電電流を積算することにより、鉛バッテリ51のSOCを算出することが可能である。また、鉛バッテリ51の端子電圧から残存する蓄電量を推定し、鉛バッテリ51のSOCを算出することが可能である。なお、バッテリセンサ65は、充放電電流だけに基づきSOCを算出しても良く、端子電圧だけに基づきSOCを算出しても良く、充放電電流と端子電圧との双方に基づきSOCを算出しても良い。また、バッテリセンサ65は、充放電電流と端子電圧との双方を検出しているが、これに限られることはなく、充放電電流だけを検出しても良く、端子電圧だけを検出しても良い。また、バッテリセンサ65は、図示しない通電ラインを介して鉛バッテリ51の正極端子51aにも接続されている。
電源回路50には、鉛バッテリ51および電気機器63からなる第1電源系71が設けられており、リチウムイオンバッテリ52およびスタータジェネレータ16からなる第2電源系72が設けられている。そして、第1電源系71と第2電源系72との間に設けられる正極ライン(通電径路)56を介して、鉛バッテリ51とリチウムイオンバッテリ52とは互いに並列接続されている。この正極ライン56には、過大電流によって溶断する電力ヒューズ73が設けられるとともに、オン状態とオフ状態とに制御される第1スイッチSW1が設けられている。また、リチウムイオンバッテリ52の正極ライン54には、オン状態とオフ状態とに制御される第2スイッチSW2が設けられている。
スイッチSW1をオン状態に制御することにより、第1電源系71と第2電源系72とを互いに接続することができる一方、スイッチSW1をオフ状態に制御することにより、第1電源系71と第2電源系72とを互いに切り離すことができる。また、スイッチSW2をオン状態に制御することにより、スタータジェネレータ16とリチウムイオンバッテリ52とを互いに接続することができる一方、スイッチSW2をオフ状態に制御することにより、スタータジェネレータ16とリチウムイオンバッテリ52とを互いに切り離すことができる。
これらのスイッチSW1,SW2は、MOSFET等の半導体素子によって構成されるスイッチであっても良く、電磁力等を用いて接点を機械的に開閉させるスイッチであっても良い。また、スイッチSW1,SW2のオン状態とは、電気的に接続される通電状態や導通状態を意味しており、スイッチSW1,SW2のオフ状態とは、電気的に切断される非通電状態や遮断状態を意味している。なお、スイッチSW1,SW2は、リレーやコンタクタ等とも呼ばれている。
図1に示すように、電源回路50には、バッテリモジュール74が設けられている。このバッテリモジュール74は、リチウムイオンバッテリ52を有するとともに、スイッチSW1,SW2を有している。また、バッテリモジュール74は、マイコンや各種センサ等からなるバッテリコントローラ75を有している。さらに、バッテリモジュール74には、リチウムイオンバッテリ52の充放電電流、端子電圧および温度等を検出するバッテリセンサ(第2センサ)76が設けられている。また、バッテリコントローラ(第2算出部)75は、バッテリセンサ76から送信される充放電電流や端子電圧等に基づいて、リチウムイオンバッテリ52の充電状態であるSOC(State Of Charge)を算出する機能を有している。また、バッテリコントローラ75は、リチウムイオンバッテリ52のSOC等に基づいて、スイッチSW1,SW2を制御する機能を有している。なお、リチウムイオンバッテリ52のSOCとは、リチウムイオンバッテリ52の電気残量を示す比率であり、リチウムイオンバッテリ52の満充電容量に対する蓄電量の比率である。例えば、リチウムイオンバッテリ52が上限容量まで充電された場合には、SOCが100%として算出され、リチウムイオンバッテリ52が下限容量まで放電した場合には、SOCが0%として算出される。
前述したように、バッテリコントローラ75は、リチウムイオンバッテリ52の充放電電流や端子電圧等に基づいて、リチウムイオンバッテリ52のSOCを算出する機能を有している。例えば、リチウムイオンバッテリ52の充放電電流を積算することにより、リチウムイオンバッテリ52のSOCを算出することが可能である。また、リチウムイオンバッテリ52の端子電圧から残存する蓄電量を推定し、リチウムイオンバッテリ52のSOCを算出することが可能である。なお、バッテリコントローラ75は、充放電電流だけに基づきSOCを算出しても良く、端子電圧だけに基づきSOCを算出しても良く、充放電電流と端子電圧との双方に基づきSOCを算出しても良い。また、バッテリセンサ76は、充放電電流と端子電圧との双方を検出しているが、これに限られることはなく、充放電電流だけを検出しても良く、端子電圧だけを検出しても良い。
[制御系]
図1に示すように、車両用電源装置10は、パワーユニット13や電源回路50等を互いに協調させて制御するため、マイコン等からなるメインコントローラ80を有している。メインコントローラ80には電源部81が設けられており、電源部81は通電ライン82を介して正極ライン62に接続されている。つまり、メインコントローラ80は、電気機器群64を構成する電気機器63の1つとして設けられている。また、メインコントローラ80の電源部81には、メインコントローラ80の電源電圧を検出する電圧検出部83が設けられている。この電圧検出部67は、メインコントローラ80の電源電圧を検出して、メインコントローラ80内の後述する鉛バッテリ保護制御部95に送信する機能を有している。
メインコントローラ80は、エンジン12を制御するエンジン制御部90、スタータジェネレータ16を制御するISG制御部(第2発電制御部)91、およびスイッチSW1,SW2を制御するスイッチ制御部92を有している。また、メインコントローラ80は、後述するアイドリングストップ制御を実行するアイドリング制御部93を有しており、後述するモータアシスト制御を実行するアシスト制御部94を有している。さらに、メインコントローラ80は、後述する鉛バッテリ保護制御を実行する鉛バッテリ保護制御部(第1発電制御部)95を有しており、後述するフェイルセーフ制御を実行するフェイルセーフ制御部96等を有している。
メインコントローラ80や前述した各コントローラ32,45,75は、CANやLIN等の車載ネットワーク97を介して互いに通信自在に接続されている。メインコントローラ80は、各種コントローラや各種センサからの情報に基づいて、パワーユニット13や電源回路50等を制御する。なお、メインコントローラ80は、ISGコントローラ32を介してスタータジェネレータ16を制御し、バッテリコントローラ75を介してスイッチSW1,SW2を制御する。また、メインコントローラ80は、エンジンコントローラ45を介してエンジン12やスタータモータ40を制御する。
[スタータジェネレータ発電制御]
続いて、メインコントローラ80によるスタータジェネレータ16の発電制御について説明する。メインコントローラ80のISG制御部91は、ISGコントローラ32に制御信号を出力し、スタータジェネレータ16を発電状態や力行状態に制御する。例えば、ISG制御部91は、リチウムイオンバッテリ52のSOCが低下すると、スタータジェネレータ16の発電電圧を上げて燃焼発電状態に制御する一方、リチウムイオンバッテリ52のSOCが上昇すると、スタータジェネレータ16の発電電圧を下げて発電休止状態に制御する。なお、後述する図3以降の各図面において、「ISG」とはスタータジェネレータ16を意味している。
図3はスタータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。なお、スタータジェネレータ16の燃焼発電状態とは、エンジン動力によってスタータジェネレータ16を発電させる状態、つまりエンジン内で燃料を燃焼させてスタータジェネレータ16を発電させる状態である。例えば、リチウムイオンバッテリ52のSOCが所定の下限値を下回る場合には、リチウムイオンバッテリ52を充電してSOCを高めるため、エンジン動力によってスタータジェネレータ16を発電させる。このように、スタータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御する際には、スタータジェネレータ16の発電電圧が、鉛バッテリ51およびリチウムイオンバッテリ52の端子電圧よりも上げられる。これにより、図3に黒塗りの矢印で示すように、スタータジェネレータ16から、リチウムイオンバッテリ52、電気機器群64および鉛バッテリ51等に対して電流が供給され、リチウムイオンバッテリ52や鉛バッテリ51が緩やかに充電される。
図4はスタータジェネレータ16を発電休止状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。例えば、リチウムイオンバッテリ52のSOCが所定の上限値を上回る場合には、リチウムイオンバッテリ52を積極的に放電させるため、エンジン動力を用いたスタータジェネレータ16の発電が休止される。このように、スタータジェネレータ16を発電休止状態に制御する際には、スタータジェネレータ16の発電電圧が、鉛バッテリ51およびリチウムイオンバッテリ52の端子電圧よりも下げられる。これにより、図4に黒塗りの矢印で示すように、リチウムイオンバッテリ52から電気機器群64に電流が供給されるため、スタータジェネレータ16の発電を停止させることができ、エンジン負荷を軽減することができる。なお、発電休止状態におけるスタータジェネレータ16の発電電圧としては、リチウムイオンバッテリ52を放電させる発電電圧であれば良い。例えば、スタータジェネレータ16の発電電圧を0Vに制御しても良く、スタータジェネレータ16の発電電圧を0Vよりも高く制御しても良い。
前述したように、メインコントローラ80のISG制御部91は、リチウムイオンバッテリ52のSOCに基づきスタータジェネレータ16を燃焼発電状態や発電休止状態に制御しているが、車両減速時には多くの運動エネルギーを回収して燃費性能を高めることが求められる。そこで、車両減速時には、スタータジェネレータ16の発電電圧が引き上げられ、スタータジェネレータ16は回生発電状態に制御される。これにより、スタータジェネレータ16の発電電力を増加させることができるため、運動エネルギーを積極的に電気エネルギーに変換して回収することができ、車両11のエネルギー効率を高めて燃費性能を向上させることができる。このような回生発電を実行するか否かについては、アクセルペダルやブレーキペダルの操作状況等に基づき決定される。つまり、アクセルペダルの踏み込みが解除される減速走行時や、ブレーキペダルが踏み込まれる減速走行時には、スタータジェネレータ16が回生発電状態に制御される。
ここで、図5はスタータジェネレータ16を回生発電状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。スタータジェネレータ16を回生発電状態に制御する際には、前述した燃焼発電状態よりもスタータジェネレータ16の発電電圧が上げられる。これにより、図5に黒塗りの矢印で示すように、スタータジェネレータ16から、リチウムイオンバッテリ52や鉛バッテリ51に対して大きな電流が供給されるため、リチウムイオンバッテリ52や鉛バッテリ51は急速に充電される。また、リチウムイオンバッテリ52の内部抵抗は、鉛バッテリ51の内部抵抗よりも小さいことから、発電電流の大部分はリチウムイオンバッテリ52に供給される。
なお、図3〜図5に示すように、スタータジェネレータ16を燃焼発電状態、回生発電状態および発電休止状態に制御する際に、スイッチSW1,SW2はオン状態に保持されている。つまり、車両用電源装置10においては、スイッチSW1,SW2の切替制御を行うことなく、スタータジェネレータ16の発電電圧を制御するだけで、リチウムイオンバッテリ52の充放電を制御することが可能である。これにより、簡単にリチウムイオンバッテリ52の充放電を制御することができるだけでなく、スイッチSW1,SW2の耐久性を向上させることができる。
[アイドリングストップ制御におけるエンジン再始動]
メインコントローラ80のアイドリング制御部93は、自動的にエンジン12を停止させて再始動するアイドリングストップ制御を実行する。アイドリング制御部93は、エンジン運転中に所定の停止条件が成立した場合に、燃料カット等を実施してエンジン12を停止させる一方、エンジン停止中に所定の始動条件が成立した場合に、スタータジェネレータ16を回転させてエンジン12を再始動させる。エンジン12の停止条件としては、例えば、車速が所定値を下回り、かつブレーキペダルが踏み込まれることが挙げられる。また、エンジン12の始動条件としては、例えば、ブレーキペダルの踏み込みが解除されることや、アクセルペダルの踏み込みが開始されることが挙げられる。なお、アイドリング制御部93は、アイドリングストップ制御を実行する際に、エンジン制御部90やISG制御部91に制御信号を出力し、エンジン12やスタータジェネレータ16を制御する。
また、アイドリング制御部93は、アイドリングストップ制御でのエンジン停止中に始動条件が成立すると、スタータジェネレータ16を力行状態に制御してエンジン12を始動回転させる。ここで、図6はスタータジェネレータ16を力行状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。図6に示すように、アイドリングストップ制御におけるエンジン再始動時に、スタータジェネレータ16を力行状態に制御する際には、スイッチSW1がオフ状態に制御され、スイッチSW2がオン状態に制御される。つまり、スタータジェネレータ16によってエンジン12を始動回転させる場合には、スイッチSW1がオフ状態に切り替えられ、第1電源系71と第2電源系72とが互いに切り離される。これにより、リチウムイオンバッテリ52からスタータジェネレータ16に大電流が供給される場合であっても、第1電源系71の電気機器群64に対する瞬間的な電圧低下を防止することができ、電気機器群64等を正常に機能させることができる。
[モータアシスト制御]
メインコントローラ80のアシスト制御部94は、発進時や加速時等にスタータジェネレータ16を力行状態に制御し、スタータジェネレータ16によってエンジン12を補助するモータアシスト制御を実行する。なお、アシスト制御部94は、モータアシスト制御を実行する際に、ISG制御部91に制御信号を出力し、スタータジェネレータ16を制御する。
ここで、図7はスタータジェネレータ16を力行状態に制御したときの電流供給状況の一例を示す図である。図7に示すように、モータアシスト制御に伴ってスタータジェネレータ16を力行状態に制御する際には、スイッチSW1,SW2は共にオン状態に制御される。このように、スタータジェネレータ16によってエンジン12を補助する場合には、スイッチSW1,SW2をオン状態に制御することにより、電気機器群64に鉛バッテリ51とリチウムイオンバッテリ52との双方を接続している。これにより、電気機器群64の電源電圧を安定させることができ、車両用電源装置10の信頼性を向上させることができる。
前述したように、スタータジェネレータ16によるエンジン再始動時には、スイッチSW1がオフ状態に切り替えられる一方、スタータジェネレータ16によるモータアシスト時には、スイッチSW1がオン状態に保持される。つまり、エンジン再始動とは、停止中のエンジン12をスタータジェネレータ16によって回転させ始める状況であり、スタータジェネレータ16の消費電力が増加し易い状況である。これに対し、モータアシスト時とは、回転中のエンジン12をスタータジェネレータ16によって補助的に駆動する状況であり、スタータジェネレータ16の消費電力が抑制される状況である。このように、モータアシスト制御においては、スタータジェネレータ16の消費電力が抑制されることから、スイッチSW1をオン状態に保持したとしても、鉛バッテリ51からスタータジェネレータ16に大電流が流れることはなく、電気機器群64の電源電圧を安定させることができる。
[エンジン初始動制御,鉛バッテリ補充電制御]
続いて、スタータモータ40を用いてエンジン12を始動するエンジン初始動制御について説明した後に、エンジン初始動後のスタータジェネレータ16による鉛バッテリ補充電制御について説明する。ここで、図8はエンジン初始動制御における電流供給状況の一例を示す図である。また、図9は鉛バッテリ補充電制御における電流供給状況の一例を示す図である。
車両11の制御システムを起動させて最初にエンジン12を始動する場合、つまりスタータボタン操作等によってエンジン12を始動する場合には、スタータモータ40によってエンジン12の始動回転が行われる。このエンジン初始動制御においては、図8に示すように、スイッチSW1がオフ状態に制御され、スイッチSW2がオフ状態に制御され、スタータリレー44がオン状態に制御される。これにより、鉛バッテリ51からスタータモータ40に電流が供給され、スタータモータ40を回転させることでエンジン12が始動される。
このように、スタータモータ40によってエンジン12が始動されると、図9に示すように、スタータリレー44がオフ状態に切り替えられ、スイッチSW1がオン状態に切り替えられ、スタータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御される。すなわち、エンジン12が始動されると、スイッチSW2をオフ状態に保持したまま、スイッチSW1がオン状態に切り替えられ、スタータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御される。これにより、スタータジェネレータ16によって鉛バッテリ51を積極的に充電することができ、停車中やエンジン初始動時に低下する鉛バッテリ51のSOCを回復させることができる。
つまり、停車中には鉛バッテリ51から電気機器群64に暗電流が流れ、エンジン初始動時には鉛バッテリ51からスタータモータ40に大電流が流れるため、停車中からエンジン初始動時にかけて鉛バッテリ51のSOCは徐々に低下する。このため、エンジン初始動後に鉛バッテリ補充電制御を実行することにより、低下した鉛バッテリ51のSOCを回復させている。なお、エンジン初始動後の鉛バッテリ補充電制御は、所定時間に渡って継続しても良く、鉛バッテリ51のSOCが所定値に回復するまで継続しても良い。
[鉛バッテリ保護制御]
図9に示した鉛バッテリ補充電制御が実行される状況としては、エンジン初始動後に限られることはなく、鉛バッテリ51のSOCが低下した場合にも鉛バッテリ保護制御として実行される。続いて、メインコントローラ80によって実行される鉛バッテリ保護制御について説明する。なお、鉛バッテリ保護制御は、メインコントローラ80によって所定周期毎に実行される。
図10は鉛バッテリ保護制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。図10に示すように、ステップS10では、鉛バッテリ51のSOCが、所定の下限閾値Smin(例えば95%)以下であるか否かが判定される。ステップS10において、鉛バッテリ51のSOCが下限閾値Smin以下であると判定された場合、つまり鉛バッテリ51が過放電であると判定された場合には、ステップS11に進み、図9に示した鉛バッテリ補充電制御が実行される。
例えば、図4に示すように、スタータジェネレータ16が発電休止状態に制御された状態のもとで、鉛バッテリ51のSOCが下限閾値Sminまで低下した場合には、スイッチSW2がオフ状態に切り替えられ、スタータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御される。このように、図9に示した鉛バッテリ補充電制御を実行することにより、スタータジェネレータ16によって鉛バッテリ51を積極的に充電することができ、鉛バッテリ51のSOCを回復させることができる。なお、鉛バッテリ保護制御部95によって実行される鉛バッテリ補充電制御は、所定時間に渡って継続しても良く、鉛バッテリ51のSOCが所定値に回復するまで継続しても良い。
一方、ステップS10において、鉛バッテリ51のSOCが下限閾値Sminを上回ると判定された場合、つまり鉛バッテリ51が過放電ではないと判定された場合には、ステップS12に進み、スタータジェネレータ16の通常制御が実行される。つまり、ステップS12では、前述した図3〜図7に示すように、スタータジェネレータ16は、リチウムイオンバッテリ52のSOC、アイドリングストップ制御の実行状況、またはモータアシスト制御の実行状況に基づいて、燃焼発電状態、発電休止状態、回生発電状態または力行状態に制御される。
これまで説明したように、鉛バッテリ51のSOCが下限閾値Sminまで低下した場合には、鉛バッテリ補充電制御を実行することにより、電源回路50からリチウムイオンバッテリ52を切り離した状態のもとで鉛バッテリ51が充電される。つまり、鉛バッテリ51のSOCが下限閾値Sminまで低下した場合には、スイッチSW1がオン状態に制御され、かつスイッチSW2がオフ状態に制御された状態のもとで、スタータジェネレータ16が燃焼発電状態(発電状態)に制御される。これにより、鉛バッテリ51を積極的に充電することができるため、鉛バッテリ51のSOCを回復させることができ、鉛バッテリ51を過放電から保護することができる。
[フェイルセーフ制御]
前述したように、鉛バッテリ保護制御を実行することにより、鉛バッテリ51は過放電から保護されている。しかしながら、鉛バッテリ51の端子電圧や充放電電流を検出するバッテリセンサ65に異常が発生した場合には、鉛バッテリ51のSOCを把握することができないため、鉛バッテリ保護制御を適切に実行することが困難である。そこで、メインコントローラ80のフェイルセーフ制御部96は、バッテリセンサ65の異常を検出した場合に、鉛バッテリ51を保護する観点からフェイルセーフ制御を実行する。このフェイルセーフ制御は、メインコントローラ80によって所定周期毎に実行される。
続いて、バッテリセンサ65に異常が発生した場合のフェイルセーフ制御について説明する。ここで、図11はフェイルセーフ制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、ステップS20では、バッテリセンサ65に異常が発生しているか否かが判定される。なお、ステップS20では、バッテリセンサ65の自己診断部69によって異常が検出された場合に、バッテリセンサ65に異常が発生していると判定される。
ステップS20において、バッテリセンサ65に異常が発生していると判定された場合には、ステップS21に進み、発電閾値として「S2a」が設定され、休止閾値として「S2b」が設定される。一方、ステップS20において、バッテリセンサ65が正常であると判定された場合には、ステップS22に進み、発電閾値として「S1a」が設定され、休止閾値として「S1b」が設定される。すなわち、バッテリセンサ65が正常である場合には、発電閾値として第1発電閾値S1aが設定される一方、バッテリセンサ65が異常である場合には、発電閾値として第2発電閾値S2aが設定される。これにより、後述するように、リチウムイオンバッテリ52に多くの電力を蓄えることができ、リチウムイオンバッテリ52に並列接続される鉛バッテリ51の過放電を防止することができる。
以下、ステップS21,S22で設定される発電閾値S1a,S2aや休止閾値S1b,S2bについて詳細に説明する。前述したように、メインコントローラ80のISG制御部91は、リチウムイオンバッテリ52のSOCに基づいて、スタータジェネレータ16を燃焼発電状態と発電休止状態とに切り替える。つまり、図3に示したように、リチウムイオンバッテリ52のSOCが低下すると、スタータジェネレータ16は燃焼発電状態に切り替えられる。スタータジェネレータ16の燃焼発電状態においては、発電電圧がリチウムイオンバッテリ52の端子電圧よりも上げられ、リチウムイオンバッテリ52が充電される。一方、図4に示したように、リチウムイオンバッテリ52のSOCが上昇すると、スタータジェネレータ16は発電休止状態に切り替えられる。スタータジェネレータ16の発電休止状態においては、発電電圧がリチウムイオンバッテリ52の端子電圧よりも下げられ、リチウムイオンバッテリ52の放電が促される。
このように、リチウムイオンバッテリ52のSOCに基づきスタータジェネレータ16を制御するため、リチウムイオンバッテリ52のSOCと比較される発電閾値S1a,S2aや休止閾値S1b,S2bが設定されている。ここで、図12はバッテリセンサ65の正常時に設定される発電閾値S1aおよび休止閾値S1bの一例を示す図である。図13はバッテリセンサ65の異常時に設定される発電閾値S2aおよび休止閾値S2bの一例を示す図である。
図12に符号a1で示すように、リチウムイオンバッテリ52のSOCが、所定の発電閾値S1aを下回る場合には、スタータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御される。そして、充電によって上昇するリチウムイオンバッテリ52のSOCが、所定の休止閾値S1bに到達すると(符号a2)、スタータジェネレータ16が発電休止状態に制御される。そして、放電によって低下するリチウムイオンバッテリ52のSOCが、発電閾値S1aに到達すると(符号a3)、再びスタータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御される。その後、リチウムイオンバッテリ52のSOCが休止閾値S1bに到達すると(符号a4)、再びスタータジェネレータ16が発電休止状態に制御される。つまり、リチウムイオンバッテリ52のSOCが発電閾値S1aまで低下した場合には、スイッチSW1がオン状態に制御され、かつスイッチSW2がオン状態に制御された状態のもとで、スタータジェネレータ16が燃焼発電状態(発電状態)に制御される。
このように、バッテリセンサ65の正常時においては、発電閾値S1aや休止閾値S1bが低く設定されている。これにより、リチウムイオンバッテリ52のSOCを低く抑えることができるため、リチウムイオンバッテリ52の空き容量αを確保することができ、減速走行時には回生機会を逃すことなくスタータジェネレータ16を回生発電状態に制御することができる。つまり、図12に符号b1〜b2で示すように、回生機会を逃すことなくスタータジェネレータ16を回生発電状態に制御することができるため、多くの回生電力を確保することができ、車両11のエネルギー効率を高めることができる。
これに対し、図13に示すように、バッテリセンサ65の異常時には、バッテリセンサ65の正常時に比べて発電閾値S2aや休止閾値S2bが高く設定されている。つまり、バッテリセンサ65が正常である場合には、発電閾値として「S1a」が設定される一方、バッテリセンサ65が異常である場合には、発電閾値として「S1a」よりも大きな「S2a」が設定される。同様に、バッテリセンサ65が正常である場合には、休止閾値として「S1b」が設定される一方、バッテリセンサ65が異常である場合には、休止閾値として「S1b」よりも大きな「S2b」が設定される。
これにより、バッテリセンサ65の異常時においては、図13に符号c1で示すように、リチウムイオンバッテリ52のSOCが、所定の発電閾値S2aを下回ると、スタータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御される。そして、充電によって上昇するリチウムイオンバッテリ52のSOCが、所定の休止閾値S2bに到達すると(符号c2)、スタータジェネレータ16が発電休止状態に制御される。そして、放電によって低下するリチウムイオンバッテリ52のSOCが、発電閾値S2aに到達すると(符号c3)、再びスタータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御される。その後、リチウムイオンバッテリ52のSOCが休止閾値S2bに到達すると(符号c4)、再びスタータジェネレータ16が発電休止状態に制御される。つまり、リチウムイオンバッテリ52のSOCが発電閾値S2aまで低下した場合には、スイッチSW1がオン状態に制御され、かつスイッチSW2がオン状態に制御された状態のもとで、スタータジェネレータ16が燃焼発電状態(発電状態)に制御される。
このように、バッテリセンサ65に異常が生じている場合には、バッテリセンサ65の正常時よりも発電閾値S2aを高く設定したので、リチウムイオンバッテリ52のSOCを高めに維持することができる。これにより、常にリチウムイオンバッテリ52に対して多くの電力を蓄えておくことができ、リチウムイオンバッテリ52に並列接続される鉛バッテリ51の過放電を防止することができる。すなわち、バッテリセンサ65の異常に伴って鉛バッテリ51のSOCを把握できないことから、図10に示した鉛バッテリ保護制御を、鉛バッテリ51のSOCに基づき実行することができない場合であっても、鉛バッテリ51の過放電を防止することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、エンジン12に連結される電動機として、電動機および発電機として機能するスタータジェネレータ16を採用しているが、これに限られることはなく、発電機としてのみ機能するオルタネータを採用しても良い。また、前述の説明では、第1蓄電体として鉛バッテリ51を採用しているが、これに限られることはなく、第1蓄電体として他の種類のバッテリやキャパシタを採用しても良い。また、第2蓄電体としてリチウムイオンバッテリ52を採用しているが、これに限られることはなく、第2蓄電体として他の種類のバッテリやキャパシタを採用しても良い。また、図1および図2に示した例では、リチウムイオンバッテリ52の正極ライン54にスイッチSW2を設けているが、これに限られることはない。例えば、図2に一点鎖線で示すように、リチウムイオンバッテリ52の負極ライン59にスイッチSW2を設けても良い。
前述の説明では、バッテリセンサ65内の自己診断部69によって、バッテリセンサ65が異常であるか否かを判定しているが、これに限られることはない。例えば、バッテリセンサ65によって検出される電圧値が、所定の電圧検出範囲を外れた場合に、バッテリセンサ65が異常であると判定しても良い。また、前述の説明では、バッテリセンサ65内の残量算出部68によって、鉛バッテリ51のSOCを算出しているが、これに限られることはなく、バッテリセンサ65とは別個のコントローラ等によって鉛バッテリ51のSOCを算出しても良い。また、前述の説明では、バッテリセンサ76とは別個のバッテリコントローラ75によって、リチウムイオンバッテリ52のSOCを算出しているが、これに限られることはなく、リチウムイオンバッテリ52のSOCを算出する機能をバッテリセンサ76に設けても良い。また、前述の説明では、メインコントローラ80に、各種制御部90〜96を設けているが、これに限られることはない。他のコントローラに、各種制御部90〜96の一部や全部を設けても良い。
10 車両用電源装置
11 車両
12 エンジン
13 パワーユニット
16 スタータジェネレータ(発電機)
51 鉛バッテリ(第1蓄電体)
52 リチウムイオンバッテリ(第2蓄電体)
56 正極ライン(通電経路)
63 電気機器(電気負荷)
65 バッテリセンサ(第1センサ)
68 残量算出部(第1算出部)
71 第1電源系
72 第2電源系
75 バッテリコントローラ(第2算出部)
76 バッテリセンサ(第2センサ)
91 ISG制御部(第2発電制御部)
95 鉛バッテリ保護制御部(第1発電制御部)
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
Smin 下限閾値
S1a 第1発電閾値(発電閾値)
S2a 第2発電閾値(発電閾値)

Claims (4)

  1. 車両に搭載される車両用電源装置であって、
    第1蓄電体と、前記第1蓄電体に接続される電気負荷と、を備える第1電源系と、
    エンジンに連結される発電機と、前記発電機に接続される第2蓄電体と、を備える第2電源系と、
    前記第1電源系と前記第2電源系との間に設けられ、前記第1蓄電体と前記第2蓄電体とを並列接続する通電径路と、
    前記第1蓄電体の電圧と電流との少なくとも何れか一方を検出する第1センサと、
    前記第1蓄電体の電圧と電流との少なくとも何れか一方に基づいて、前記第1蓄電体のSOCを算出する第1算出部と、
    前記第2蓄電体の電圧と電流との少なくとも何れか一方を検出する第2センサと、
    前記第2蓄電体の電圧と電流との少なくとも何れか一方に基づいて、前記第2蓄電体のSOCを算出する第2算出部と、
    前記第1蓄電体のSOCが下限閾値まで低下した場合に、前記発電機を発電状態に制御する第1発電制御部と、
    前記第2蓄電体のSOCが発電閾値まで低下した場合に、前記発電機を発電状態に制御する第2発電制御部と、
    を有し、
    前記第1センサが正常である場合には、前記発電閾値として第1発電閾値が設定される一方、前記第1センサが異常である場合には、前記発電閾値として前記第1発電閾値よりも大きな第2発電閾値が設定される、
    車両用電源装置。
  2. 請求項1に記載の車両用電源装置において、
    前記通電径路に設けられ、前記第1電源系と前記第2電源系とを接続するオン状態と、前記第1電源系と前記第2電源系とを切り離すオフ状態と、に制御される第1スイッチと、
    前記第2電源系に設けられ、前記発電機と前記第2蓄電体とを接続するオン状態と、前記発電機と前記第2蓄電体とを切り離すオフ状態と、に制御される第2スイッチと、
    を有し、
    前記第2発電制御部は、前記第2蓄電体のSOCが前記発電閾値まで低下した場合に、前記第1スイッチがオン状態に制御され、かつ前記第2スイッチがオン状態に制御された状態のもとで、前記発電機を発電状態に制御する、
    車両用電源装置。
  3. 請求項2に記載の車両用電源装置において、
    前記第1発電制御部は、前記第1蓄電体のSOCが前記下限閾値まで低下した場合に、前記第1スイッチがオン状態に制御され、かつ前記第2スイッチがオフ状態に制御された状態のもとで、前記発電機を発電状態に制御する、
    車両用電源装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用電源装置において、
    前記第2蓄電体の内部抵抗は、前記第1蓄電体の内部抵抗よりも小さい、
    車両用電源装置。
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