JP2014129747A - 車両制御装置、および車両制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の車両運動を制御する車両制御装置、および車両制御システムにおいて、より簡素な構成で車両運動を制御できるようにする。
【解決手段】車両制御システムにおいては、車両駆動トルクの変化や路面外乱の作用による車両運動を制御するために消費すべき発電機の駆動トルクに対応する値を表す補正トルク値を取得する(S61)。そして、補正トルク値に応じて発電機によって出力される電力を消費可能な負荷による消費電力の大きさを制御する(S67,S68)。このような車両制御システム1によれば、駆動力制御装置によって補正トルク分の電力を消費させ、この消費に対応する分だけ発電電力を増加させるので、エンジンの出力を補正トルク分だけ変動させることができる。よって、発電機を制御する装置や発電機の改造を必要とする構成と比較して、簡素な構成で車両運動を制御することができる。
【選択図】図5
【解決手段】車両制御システムにおいては、車両駆動トルクの変化や路面外乱の作用による車両運動を制御するために消費すべき発電機の駆動トルクに対応する値を表す補正トルク値を取得する(S61)。そして、補正トルク値に応じて発電機によって出力される電力を消費可能な負荷による消費電力の大きさを制御する(S67,S68)。このような車両制御システム1によれば、駆動力制御装置によって補正トルク分の電力を消費させ、この消費に対応する分だけ発電電力を増加させるので、エンジンの出力を補正トルク分だけ変動させることができる。よって、発電機を制御する装置や発電機の改造を必要とする構成と比較して、簡素な構成で車両運動を制御することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、内燃機関により駆動される発電機を有する車両に搭載され、該車両の車両運動を制御する車両制御装置、および車両制御システムに関する。
従来、上記の車両制御装置として、車両駆動トルクの変化や路面外乱の作用によって発生する車体の振動等の車両運動を、発電機による発電量を変更することで制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、発電機による発電量を変更すると発電機が内燃機関から奪うトルクが変更されるため、発電機による発電量を適切に制御することで上記の振動等の車両運動を適切に抑制することができる。
しかしながら、発電機による発電量を車両運動に応じて変更する構成を実現しようとすると、発電機を制御する機能を担っている既存の装置や、発電機を大幅に改造する必要があり、構成が煩雑になるという問題点があった。そこで、このような問題点を鑑み、車両の車両運動を制御する車両制御装置、および車両制御システムにおいて、より簡素な構成で車両運動を制御できるようにすることを本発明の目的とする。
かかる目的を達成するために成された本発明の車両制御装置において、トルク対応値取得手段は、車両駆動トルクの変化や路面外乱の作用によって発生する車両運動を制御するために消費すべき発電機の駆動トルクに対応する値を表すトルク対応値を取得する。そして、消費電力制御手段は、トルク対応値に応じて発電機によって出力される電力を消費可能な負荷による消費電力の大きさを制御する。
このような発電制御装置によれば、発電機によって出力される電力を消費する負荷による消費電力を制御することによって発電機が内燃機関から得るトルクを制御することができる。よって、発電機を制御する装置や発電機の改造を必要とする構成と比較して、簡素な構成で車両運動を制御することができる。
また、上記発電制御装置においては、接続された機器における使用電力の総和に対応して発電電力を増減させる機能を有する発電機による発電電力の値を繰り返し取得する発電電力取得手段と、発電電力の値に対応して内燃機関にて発生させるべき発電トルクを演算する発電トルク演算手段と、内燃機関に対して、発電トルク分だけ出力を増加させるよう指示するトルク増加指示手段と、を備えていてもよい。
このような車両制御装置によれば、発電トルク分だけ内燃機関からの出力を増加させることができるので、発電電力のために内燃機関からの駆動のための出力が減少することを抑制することができる。
なお、内燃機関の出力の応答性は、電力の負荷を変動させることによる発電負荷の応答性よりも低いことが一般的であるため、内燃機関に発電トルク分だけ出力を増加させるよう指示したとしても、本発明の車両運動の制御への影響は軽微であると考えられる。ただし、内燃機関の応答性が極めて高いことが予想される場合には、発電トルク演算手段は、発電トルクとして、発電電力の値の高周波成分を除去することで得られる平均発電電力に対応するトルクを演算するようにしてもよい。
このような車両制御装置によれば、内燃機関の応答性に拘わらず、内燃機関の出力を良好に増加させることができる。なお、本発明でいう、「トルク対応値」は、トルク値そのものであってもよいし、トルク値に基づく値であってもよい。
また、各請求項の記載は、可能な限りにおいて任意に組み合わせることができる。この際、発明の目的を達成できる範囲内において一部構成を除外してもよい。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
[実施形態]
本発明が適用された車両制御システム1は、例えば乗用車等の車両に搭載されている。車両制御システム1は、図1に示すように、点火着火式の走行用エンジン10、エンジン制御装置(ECU)11、発電機20、発電機制御装置21、バッテリ30、および複数の負荷31を備えていている。そして、負荷31の1つとして駆動力制御装置80を備えている。
[実施形態]
本発明が適用された車両制御システム1は、例えば乗用車等の車両に搭載されている。車両制御システム1は、図1に示すように、点火着火式の走行用エンジン10、エンジン制御装置(ECU)11、発電機20、発電機制御装置21、バッテリ30、および複数の負荷31を備えていている。そして、負荷31の1つとして駆動力制御装置80を備えている。
エンジン制御装置11は、CPU、ROM、RAM等を有するコンピュータを備えており、エンジン10における点火時期、燃料噴射量、スロットル開度等の制御指令値を演算し、エンジン10が有する点火装置や燃料噴射弁、電動スロットルバルブ等の各種アクチュエータを制御する。ただし、駆動力制御装置80によって後述するエンジン指令値が入力されると、この指令値に応じてエンジンの出力を増減させる制御を行う。
発電機20は、エンジン10により回転駆動して発電するオルタネータとして構成されている。また、バッテリ30は、発電機20によって発生する電力である発電電力を充電する。負荷31は、発電機20による発電電力を消費するものである。
発電機制御装置21は、周知のレギュレータとしての機能を備えており、バッテリ30の電圧を所定の範囲内に維持するための発電機20の発電電圧Vb(図2参照)を演算し、この発電電圧が出力されるように、発電機20の励磁巻線に流れる励磁電流のデューティ比Fdutyを制御する。具体的には、発電電圧Vbが所定の調整電圧Vaより低くなっている場合には、励磁電流のデューティ比Fdutyを上昇させて励磁電流を増大させる。これにより、発電量が増大して発電電圧Vbが上昇する。一方、発電電圧Vbが調整電圧Vaより高くなっている場合には、Fdutyを低下させて励磁電流を減少させる。
これにより、発電量が減少して発電電圧が低下する。このようにエンジン回転数Neの変動に伴い発電機20の所定時間あたりの回転数(発電機回転数Na)が変動しても、発電電圧Vbが調整電圧Vaに維持されるようになる。
また、バッテリ30の残容量を所定範囲に維持させるように励磁電流のデューティ比Fdutyを設定している。すなわち、バッテリ残容量が所定範囲を超えて少なくなった場合には、励磁電流のデューティ比Fdutyを上昇させることにより充電供給電力を増大させ、バッテリ残容量を迅速に所定範囲内に回復させる。
一方、バッテリ残容量が所定範囲を超えて多くなった場合には、励磁電流のデューティ比Fdutyを低下させることにより充電供給電力を低下させ、バッテリ30が満充電状態になることを回避する。要するに、バッテリ残容量を所定範囲に維持させるように、演励磁電流のデューティ比Fdutyを設定する。
また車両制御システム1は、発電電圧センサ33や周知のクランク角センサ、アクセルセンサ等、各種センサを備えている。これらの各種センサによる検出値は、発電機制御装置21や駆動力制御装置80において取得可能に構成されている。
クランク角センサは、クランク軸の所定時間あたりの回転数(エンジン回転数Ne)の演算に用いる信号を出力する。アクセルセンサは、車両運転者により操作されるアクセルペダルの踏込み操作量(アクセル開度Acc)の演算に用いる信号を出力する。発電電圧センサ33は、バッテリ30の端子電圧(バッテリ電圧Vb)の検出値を出力する。
次に、駆動力制御装置80は、エンジン10の作動を制御する機能を有する演算装置(ECU)13(図2等参照)と、電力消費部80a(図10等参照)とを備えている。なお、駆動力制御装置80のうちの電力消費部80aについては後述する。
演算装置13は、CPU、ROM、RAM等を有するコンピュータを備えており、エンジン10に対して発電機20による発電負荷を補うための出力を発生させるためのエンジン指令値を演算し、図2に示す通信バスライン14へ送信する。エンジン指令値は、制御のために十分な通信速度を持つ通信手段(図示省略)を介してエンジン制御装置11へ送信される。
さて、発電機20の駆動トルクはエンジン10の負荷といえるので、発電機20によって発生した電力の消費量を、車両の振動制御機能を有する演算装置13によって変化させることで、車両の振動を適切に抑制することができると考えられる。そこで本実施形態では、車両振動の抑制に必要な駆動トルク(補正トルク)を演算装置13で算出し、補正トルクを実現するために必要な電力を消費するためのデューティ比Pdutyを演算する。このデューティ比Pdutyは、電力消費部80aに対して送信される。
このような演算装置13の詳細について図2を用いて説明する。図2に示す各種手段40、50、60、70は、演算装置13が有するコンピュータの演算内容を機能別に表した機能ブロックであり、これらの手段40〜70により、前述したエンジン指令値および補正トルクを実現するためのデューティ比Pdutyが演算される。
ドライバ要求車輪軸トルク推定手段40は、図3のドライバ要求車輪軸トルク推定処理に示す手順により、ドライバ要求エンジントルクTrおよびドライバ要求車輪軸トルクTwを所定周期で繰り返し演算する。すなわち、図3に示すように、まず通信バスライン14を通じてエンジン回転数Neおよびアクセル開度Accを取得する(S41)。
続いて、取得したエンジン回転数Neおよびアクセル開度Accに基づき、車両運転者が要求するエンジントルクTrを関数func1にしたがって推定する(S42)。具体的には、アクセル開度Accをスロットル開度に変換し、所定のマップを用いてスロットル開度およびエンジン回転数Neからエンジン負荷率を算出する。そして、所定のマップを用いてエンジン負荷率およびエンジン回転数Neからドライバ要求エンジントルクTrを算出する。なお、エンジン10による吸入空気量を推定し、この吸入空気量を利用してドライバ要求エンジントルクTrを算出するようにしてもよい。
続いて、ドライバ要求エンジントルクTrを車輪軸のトルクTwに変換する(S43)。具体的には、ディファレンシャルギアも含めたクランク軸から車輪軸までのギア比をドライバ要求エンジントルクTrに乗じて、ドライバ要求車輪軸トルクTwを算出する。そして、ドライバ要求車輪軸トルクTwを駆動トルク補正量算出手段50へ出力し(S44)、ドライバ要求車輪軸トルク推定処理を終了する。
駆動トルク補正量算出手段50は、図4の駆動トルク補正量算出処理に示す手順により、車両の振動を抑制するために必要な発電機20の駆動トルクに相当する車輪軸トルク(車輪軸トルク補正量ΔTw)を、所定周期で繰り返し演算する。すなわち、図4に示すように、先の処理で求めたドライバ要求車輪軸トルクTwを取得する(S51)。そして、取得したドライバ要求車輪軸トルクTwを車両振動モデルに入力して、車両に生じる振動状態Xoscを推定する(S52)。
ここで車両振動モデルはドライバ要求駆動トルクと車体各部の振動の力学的な関係を数式化したものであり、制御工学の分野における状態方程式に相当する。車両振動モデルの具体例としては、特開2006−60936号公報の図4に記載のバネ上振動モデル等が挙げられる。
車両振動モデルは、制振が達成されたときにXoscが零となるように作成される。したがって、続く処理では、Xoscが零となるような車輪軸トルク補正量ΔTwを算出する(S53)。例えばXoscに対するフィードバック制御によりΔTwを算出するなら
ば、フィードバックのゲインをKとした場合、「ΔTw=−K・Xosc」となる。
ば、フィードバックのゲインをKとした場合、「ΔTw=−K・Xosc」となる。
続いて、算出した駆動トルク補正量ΔTwを、消費電力制御手段60へ出力し(S54)、車輪軸トルク補正量算出処理を終了する。
消費電力制御手段60は、図5の消費電力制御処理に示す手順により、駆動力制御装置80で消費すべき消費電力を繰り返し演算する。すなわち、図5に示すように、まず、車輪軸トルク補正量ΔTwを取得する(S61)。
消費電力制御手段60は、図5の消費電力制御処理に示す手順により、駆動力制御装置80で消費すべき消費電力を繰り返し演算する。すなわち、図5に示すように、まず、車輪軸トルク補正量ΔTwを取得する(S61)。
続いて、車輪軸トルク補正量ΔTwを発電機負荷トルク補正量ΔTaに変換する(S62)。具体的には、ディファレンシャルギアも含めたクランク軸から車輪軸までのギア比、および発電機20の回転軸とクランク軸とのトルク比を、車輪軸トルク補正量ΔTwに乗じて、発電機負荷トルク補正量ΔTaを算出する。
続いて、エンジン回転数Neを取得し、エンジン回転数Neにプーリー比を乗じて発電機回転数Naを算出する(S63)。そして、図6に示すマップを用いて、発電効率ηを推定する(S64)。図6に示すマップでは、発電機回転数Naが決まると発電効率ηが一義的に求められるよう設定されている。
続いて、発電機負荷トルク補正量ΔTa、発電機回転数Na、発電効率ηに基づき、発
電機の発電電力補正量ΔPaを算出する(S65)。例えば、「ΔPa=η×2πNa/
60×ΔTa」として求めることができる。
電機の発電電力補正量ΔPaを算出する(S65)。例えば、「ΔPa=η×2πNa/
60×ΔTa」として求めることができる。
そして、駆動力制御装置80による消費電力を算出する(S66)。駆動力制御装置80による消費電力Paは、前回の処理において駆動力制御装置80に対して送信したPdutyに基づいて求めることができる。
続いて、駆動力制御装置80に対するデューティ信号であるPdutyを求める(S67)。ここで、駆動力制御装置80の消費電力をΔPa変化させると、発電機制御装置2
1による消費電力分の発電電力を確保しようとする作動により、発電電力はΔPa変化す
るため、「Pa←Pa+ΔPa」に対応するPdutyを求める。
1による消費電力分の発電電力を確保しようとする作動により、発電電力はΔPa変化す
るため、「Pa←Pa+ΔPa」に対応するPdutyを求める。
そして、Pdutyに従って、駆動力制御装置80の電力消費部80aを制御し(S68)、消費電力制御処理を終了する。このような消費電力制御処理を実行すると、発電機負荷トルク、エンジン出力軸トルクが変化し、駆動トルクが補正されることになる。
次に、平均発電電力相当駆動トルク算出手段70は、図7の平均発電電力相当駆動トルク算出処理に示すように、まず、エンジン回転数Neおよび励磁電流のデューティ比Fdutyを取得する(S71)。続いて、エンジン回転数Neにプーリー比を乗じて発電機回転数Naを算出する(S72)。
そして、前述の処理と同様に、図6に示すマップを用いて、発電効率ηを推定する(S73)。続いて、発電電力Pgを推定する(S74)。この処理では、図8に示すマップを用いて発電電力Pgを推定する。図8に示すマップにおいては、異なる励磁電流のデューティ比Fduty毎に、発電機回転数Naと発電電力Pgとの関係が対応付けられている。
次に、Pgに相当する駆動トルクTgを求める(S75)。なお、駆動トルクTgは、例えば、「Tg=Pg/(η×2πNa/60)」のような関係式によって求めることができる。
続いて、算出した駆動トルクTgに対して低域通過フィルタ(ローパスフィルタ)を適用し、平均発電電力相当駆動トルクTaveを算出する(S76)。この際、フィルタのカットオフ周波数は運動制御の対象とする振動の周波数帯と比較して十分に低く設定する。最後に、Taveをエンジン制御装置11へ出力し(S77)、平均発電電力相当駆動トルク算出処理を終了する。
次に、駆動力制御装置80の電力消費部80aについて図9を用いて説明する。本実施形態の電力消費部80aは、例えば図9に示すように、スイッチ81(Nチャネルトランジスタ)と二次電池82とを備えている。二次電池82による最大消費電力は、狙いとする運動制御のために要求される電力の変化幅以上に設定されている。つまり、二次電池82による消費電力を、0から最大消費電力の間で変化させれば、運動制御のために要求される電力を消費できるよう設定されている。
この構成では、電力消費部80aに送られるPdutyに従ってスイッチ81のオン・オフが制御され、車載発電機20による発電電力が二次電池82に充電される。
[本実施形態による効果]
以上のように詳述した車両制御システム1において、駆動力制御装置80の演算装置13は、車両駆動トルクの変化や路面外乱の作用によって発生する車両運動を制御するために消費すべき発電機の駆動トルクに対応する値を表す補正トルク値を取得する。そして、補正トルク値に応じて発電機によって出力される電力を消費可能な負荷による消費電力の大きさを制御する。
[本実施形態による効果]
以上のように詳述した車両制御システム1において、駆動力制御装置80の演算装置13は、車両駆動トルクの変化や路面外乱の作用によって発生する車両運動を制御するために消費すべき発電機の駆動トルクに対応する値を表す補正トルク値を取得する。そして、補正トルク値に応じて発電機によって出力される電力を消費可能な負荷による消費電力の大きさを制御する。
このような車両制御システム1によれば、図10に示すように、駆動力制御装置80によって補正トルク分の電力を消費させ、この消費に対応する分だけ発電電力を増加させるので、エンジン10の出力を補正トルク分だけ変動させることができる。つまり、負荷による消費電力を制御することによって発電機がエンジン10から得るトルクを制御することができる。よって、発電機による発電量を制御する構成と比較して、簡素な構成で車両運動を制御することができる。
また、本発明の構成では、既存の装置に対して駆動力制御装置80を追加することで、補正トルク分の制御を行う構成とすることができる。
また、車両制御システム1において発電機制御装置21は、発電機によって発生する電力を表す発電電力を使用する機器における使用電力の総和に対応して発電電力を増減させる。そして演算装置13は、発電電力の値を繰り返し取得し、発電電力の値に対応して内燃機関にて発生させるべき発電トルクを演算する。さらに、エンジン10に対して、発電トルク分だけ出力を増加させるよう指示する。
また、車両制御システム1において発電機制御装置21は、発電機によって発生する電力を表す発電電力を使用する機器における使用電力の総和に対応して発電電力を増減させる。そして演算装置13は、発電電力の値を繰り返し取得し、発電電力の値に対応して内燃機関にて発生させるべき発電トルクを演算する。さらに、エンジン10に対して、発電トルク分だけ出力を増加させるよう指示する。
このような車両制御システム1によれば、発電に必要な駆動力を補正トルクに応じて変動させることができる。よって、発電トルク分だけエンジン10からの出力を増加させることができるので、発電電力のためにエンジン10からの駆動のための出力が減少することを抑制することができる。
また、車両制御システム1において演算装置13は、発電トルクとして、発電電力の値の高周波成分を除去することで得られる平均発電電力に対応するトルクを演算する。
このような車両制御システム1によれば、エンジン10の出力の応答性に拘わらず、エンジン10の出力を良好に増加させることができる。
このような車両制御システム1によれば、エンジン10の出力の応答性に拘わらず、エンジン10の出力を良好に増加させることができる。
[その他の実施形態]
本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、上記実施形態において、電力消費部80aを二次電池82を含む構成としたが、消費電力部は消費電力を変動できる構成であればどのような構成であってもよい。また、消費電力部において消費電力を変動させる構成を考慮すると、ΔPaが負の値である場
合に対応できるように、消費電力部は、常時作動する機器、或いは作動時間が長い負荷を有する機器を備えていることが望ましい。
合に対応できるように、消費電力部は、常時作動する機器、或いは作動時間が長い負荷を有する機器を備えていることが望ましい。
例えば、図11に示す電力消費部80bのように、二次電池82に換えてヒータ83とヒータ83によって発生した熱を蓄える蓄熱器84とを備えた蓄熱装置として構成してもよい。さらに、図12に示す電力消費部80cのように、ポンプ85とポンプ85によって発生した圧力を蓄積する蓄圧器86とを備えたコンプレッサ装置として構成してもよい。
これらの電力消費部80a〜80cでは、通常の作動状態(例えば、二次電池82の充電中)においてΔPa分だけ消費電力を増減させてもよいし、停止状態(例えば、二次電
池82を充電していない状態)においてΔPa分だけ消費電力を増加させてもよい。また
、これらの電力消費部80a〜80cを複数組み合わせて配置してもよい。
池82を充電していない状態)においてΔPa分だけ消費電力を増加させてもよい。また
、これらの電力消費部80a〜80cを複数組み合わせて配置してもよい。
また、本実施形態の駆動力制御装置80は、従来構成の装置とは異なり、発電機20に近接して配置する必要はなく、例えば車室内に配置することもできる。
[実施形態の構成と本発明の構成との対応関係]
上記実施形態における駆動力制御装置80は、本発明でいう車両制御装置に相当し、上記実施形態における二次電池82、ヒータ83、およびポンプ85は、本発明でいう負荷に相当する。また、上記実施形態において演算装置13が実行する処理のうち、S61の処理は、本発明でいうトルク対応値取得手段に相当し、S67、S68の処理は、本発明でいう消費電力制御手段に相当する。
[実施形態の構成と本発明の構成との対応関係]
上記実施形態における駆動力制御装置80は、本発明でいう車両制御装置に相当し、上記実施形態における二次電池82、ヒータ83、およびポンプ85は、本発明でいう負荷に相当する。また、上記実施形態において演算装置13が実行する処理のうち、S61の処理は、本発明でいうトルク対応値取得手段に相当し、S67、S68の処理は、本発明でいう消費電力制御手段に相当する。
さらに、上記実施形態において、S74の処理は本発明でいう発電電力取得手段に相当し、S76の処理は本発明でいう発電トルク演算手段に相当する。また、上記実施形態においてS77の処理は、本発明でいうトルク増加指示手段に相当する。
1…車両制御システム、10…エンジン、11…エンジン制御装置、13…演算装置、14…通信バスライン、20…発電機、21…発電機制御装置、30…バッテリ、31…負荷、33…発電電圧センサ、40…ドライバ要求車輪軸トルク推定手段、50…駆動トルク補正量算出手段、60…消費電力制御手段、70…平均発電電力相当駆動トルク算出手段、80…駆動力制御装置、80a〜80c…電力消費部、81…スイッチ、82…二次電池、83…ヒータ、84…蓄熱器、85…ポンプ、86…蓄圧器。
Claims (9)
- 内燃機関により駆動される発電機を有する車両に搭載され、該車両の車両運動を制御する車両制御装置(80)であって、
車両駆動トルクの変化もしくは路面外乱の作用によって発生する車両運動を制御するために消費すべき発電機の駆動トルクに対応する値を表すトルク対応値を取得するトルク対応値取得手段(S61)と、
前記トルク対応値に応じて前記発電機によって出力される電力を消費可能な負荷(82、83、85)による消費電力の大きさを制御する消費電力制御手段(S67,S68)と、
を備えたことを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置において、
前記消費電力制御手段は、車両の走行中に常時作動する機器における負荷による消費電力の大きさを制御すること
を特徴とする車両制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の車両制御装置において、
接続された機器における使用電力の総和に対応して発電電力を増減させる機能を有する発電機による前記発電電力の値を繰り返し取得する発電電力取得手段(S74)と、
前記発電電力の値に対応して前記内燃機関にて発生させるべきトルクを示す発電トルクを演算する発電トルク演算手段(S76)と、
前記内燃機関に対して、前記発電トルク分だけ出力を増加させるよう指示するトルク増加指示手段(S77)と、
を備えたことを特徴とする車両制御装置。 - 請求項3に記載の車両制御装置において、
前記発電トルク演算手段は、前記発電トルクとして、前記発電電力の値の高周波成分を除去することで得られる平均発電電力に対応するトルクを演算すること
を特徴とする車両制御装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両制御装置において、
前記消費電力制御手段は、当該車両に備えられた機器のうち、消費電力が狙いとする運動制御のために要求される電力の変化幅以上の負荷による消費電力の大きさを制御すること
を特徴とする車両制御装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両制御装置において、
前記消費電力制御手段は、二次電池(82)として構成された負荷による消費電力の大きさを制御すること
を特徴とする車両制御装置。 - 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両制御装置において、
前記消費電力制御手段は、ヒータ(83)として構成された負荷による消費電力の大きさを制御すること
を特徴とする車両制御装置。 - 請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の車両制御装置において、
前記消費電力制御手段は、ポンプ(85)として構成された負荷による消費電力の大きさを制御すること
を特徴とする車両制御装置。 - 車両に搭載され、内燃機関と、前記内燃機関により駆動される発電機と、該車両の車両運動を制御する車両制御装置とを備えた車両制御システムであって、
前記車両制御装置は、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の車両制御装置として構成されていること
を特徴とする車両制御システム。
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Cited By (1)
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JP2016043794A (ja) * | 2014-08-22 | 2016-04-04 | マツダ株式会社 | 車両のバッテリ制御装置 |
Citations (3)
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