JP4541369B2 - 可変速給水装置 - Google Patents

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Description

本発明は可変速給水装置に係り、特に配水管から加圧ポンプを介して直接末端給水機器へと連結された、いわゆる直結型の可変速給水装置に関する。
図1は、直結型可変速給水装置のシステム概要を示す。例えば、水道の本管である配水管11には流入管12が接続され、加圧ポンプ13がこの流入管に接続されている。流入管12には、量水器15と流入側圧力タンク16とが接続されている。加圧ポンプ13の吐出側には、末端給水機器17へと連結された吐出管18が接続されている。吐出管18には、フロースイッチ19、吐出側圧力タンク20等が接続されている。
フロースイッチ19は、流量を検出するスイッチであり、特に少水量であることが検出されるとポンプの締切運転を防止するため、ポンプの運転を停止する、いわゆる少水量停止動作を行う。加圧ポンプ13の流入側には流入圧力検出器21が接続されており、加圧ポンプ13の流入側の圧力を検出し、その信号を制御部22に送る。同様に、加圧ポンプ13の吐出側には吐出圧力検出器23が備えられ、吐出側の圧力信号を制御部22に送る。
ポンプ13は、三相200Vの商用電源に接続された周波数・電圧変換装置(インバータ)を備えた電動機25(可変速手段)により可変速で駆動される。
制御部22は、流入圧力検出器21及び吐出圧力検出器23の信号に基づき、可変速手段25に信号を送り、ポンプ13の回転数を任意の速度に加速又は減速制御する。
特開平5−118280号公報(特許文献1)、特開平5−263444号公報(特許文献2)、特開平5−240186号公報(特許文献3)等によれば、加圧ポンプの吐出側の圧力を一定に保つことにより、末端給水機器へ所定の圧力の水を常に供給できるようにポンプの速度を増減する技術が開示されている。又、配水管に水圧の低下をきたさないように、ポンプの流入側圧力が低下した際には、ポンプの速度を減速する、又は停止することにより、配水管側の圧力の低下を防止する技術等が開示されている。
係る直結型の可変速給水装置においては、従来の配水管に貯水槽を接続し、貯水槽に貯えられた水を加圧ポンプを用いて末端給水機器へ分配するのと比較して、種々のメリットがある。そのメリットは、貯水槽を設けないため、給水装置を全体として小型化でき、又設置面積を小さくできる。水が貯留されないので、衛生上好ましい。配水管の水圧をそのまま加圧ポンプの吸込側に利用できるため、加圧ポンプの揚程が低くなり、その分省エネルギー化ができる等である。
特開平5−118280号公報 特開平5−263444号公報 特開平5−240186号公報
しかしながら、従来の直結型以前の給水装置では貯水槽が設けられていたため、加圧ポンプの流入側はほぼゼロの圧力に保たれ、ポンプ流入側の圧力が直結型のように上昇するということがなかった。従来の可変速給水装置の運転制御に用いられているパラメータは、このような貯水装置を設け流入圧力がほぼゼロの時に定めたものが、多数の経験により蓄積されていた。しかしながら、直結型の可変速給水装置においては、流入側の圧力が常に配水管の水圧に影響されるので、従来のポンプの運転制御のパラメータをそのまま用いると、各種の不都合があった。
例えば、少水量であることを流量検出器が検出し、一旦ポンプの運転速度をあらかじめ定めた比較的高い運転速度で一定時間運転し圧力タンクに蓄圧した後ポンプを停止する少水量停止動作を行う場合がある。従来は、タンクに蓄圧運転する際に、流入側圧力がほぼゼロであるということを前提として、ポンプの運転速度が定められていた。しかしながら、直結型給水装置のようにポンプの流入圧力が変動すると、タンクへ蓄圧するポンプの運転速度が流入圧力がゼロであることを前提としたものであると、ポンプの流入圧力の分だけ吐出圧力が高くなるため、蓄圧値が上昇するという問題があった。
また、並列運転可能な2台のポンプを備えた可変速給水装置では、一台のポンプで水量が賄えなくなると、もう一台の予備のポンプを追加投入して並列に運転する。この追加投入のタイミングを、吐出圧力一定の運転を行いつつ、運転速度が、流入圧力がゼロの時のポンプの定格速度に達した時とすると、流入圧力が高くなると、ポンプが過負荷になるという問題がある。これは、ポンプの揚程特性から、設定の吐出圧力定格運転速度となるには、大水量側に動作点が移行するためである。
また、2台のポンプが並列運転中に、流入圧力が高くなる或いは負荷水量が低下すると、1台のポンプで間に合うため、1台のポンプを解列離脱させる必要がある。この解列離脱のタイミングを、流入圧力がゼロの時のある運転速度とすると、流入圧力が変動すると解列したとたんに追加するインチング動作が起こるという不具合があった。又流入圧力が低くなると解列する水量が少水量側へ変化する。従って、一台で運転できる水量になっているにもかかわらず解列せずに2台運転のまま継続する場合があり、エネルギーの無駄であった。又、更に解列する水量が少水量側へ変化し、水量ゼロでも解列せずに、締切運転によりポンプが加熱するという不具合もあった。
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたもので、直結型可変速給水装置において、ポンプの流入圧力が変動しても安定な動作を行うことができる可変速給水装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明は、配水管に接続された流入管と、この流入管に接続された複数の加圧ポンプと、この加圧ポンプの吐出側に接続された吐出管と、前記流入管に設けられた加圧ポンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器と、前記吐出管に設けられた加圧ポンプの吐出圧力を検出する吐出圧力検出器と、前記加圧ポンプを可変速駆動する可変速駆動手段と、前記ポンプを制御する制御手段とを備え、該制御手段は、1台のポンプ運転中に水量が賄えなくなると、もう1台のポンプを追加投入して並列運転し、1台のポンプを前記流入圧力検出器で検出されたポンプ流入圧力を用いて補正した速度に固定し、もう1台を可変速運転することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、前記吐出管には圧力タンクが接続されている。
本発明の一態様によれば、前記制御手段は、前記流入圧力検出器で検出されたポンプ流入圧力が設定圧力以下になると前記加圧ポンプを停止する。
本発明の好ましい態様は、配水管に接続された流入管と、この流入管に接続された複数の加圧ポンプと、この加圧ポンプの吐出側に接続された吐出管と、前記流入管に設けられた加圧ポンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器と、前記吐出管に設けられた加圧ポンプの吐出圧力を検出する吐出圧力検出器と、前記加圧ポンプを可変速駆動する可変速駆動手段と、前記ポンプを制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記流入圧力検出器で検出されたポンプ流入圧力及びポンプの回転速度を用いて前記加圧ポンプの追加・解列動作の制御をする。
また、前記制御手段は、前記ポンプ流入圧力を用いて前記追加・解列動作の設定速度を補正する。
本発明の好ましい態様は、配水管に接続された流入管と、この流入管に接続された加圧ポンプと、この加圧ポンプの吐出側に接続され末端給水機器へと連結された吐出管と、前記流入管に設けられた加圧ポンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器と、前記吐出管に設けられた加圧ポンプの吐出圧力を検出する吐出圧力検出器と、前記加圧ポンプを可変速駆動する可変速駆動手段と、前記ポンプを制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記ポンプの運転を制御するパラメータを、前記流入圧力検出器で検出されたポンプ流入圧力に応じて補正して、該補正されたパラメータに基づいて運転制御する。
また、前記ポンプ流入圧力に応じたパラメータの補正は、前記流入圧力値がゼロにおけるポンプの任意の運転速度Vと締切圧力Poとの関係式
Po=F(V)
を基本とし、前記流入圧力値がゼロにおけるポンプの運転を制御するパラメータVnを、流入圧力Psに応じて式
Vn′=((F(Vn)−Ps)/F(Vn))1/2×Vn
で補正した。
また、前記ポンプの運転を制御する補正されたパラメータVn′は、ポンプの少水量停止時の制御に用いられるもので、少水量時であることが流量検出器から検出されたならば、前記流入圧力値がゼロにおける少水量蓄圧時の運転速度Vnを、前記式に従って補正した速度Vn′で一定時間加圧運転する。
また、前記ポンプの運転を制御する補正されたパラメータVn′は、2台のポンプの並列運転を行う際に、運転中の1台のポンプに対して2台目のポンプを追加投入する際に用いられるもので、前記流入圧力値がゼロにおけるポンプ追加投入の設定速度Vnを、前記式に従って補正した速度Vn′に達したならば2台目のポンプを追加投入させる。
また、前記ポンプの運転を制御する補正されたパラメータVn′は、前記2台のポンプが並列運転しており、そのうちの1台のポンプを解列する際に、前記流入圧力値がゼロにおけるポンプ解列の設定速度Vnを、前記式に従って補正した速度Vn′で解列を行う。
流入圧力がゼロの時のポンプの運転制御のパラメータを、流入圧力検出器で検出されたポンプ流入圧力に応じて補正して、その補正されたパラメータに基づいて運転制御することから、直結型の可変速給水装置において、ポンプの流入圧力が変動しても、適切なパラメータのもとで運転制御を行うことができる。
一般的にポンプの締切圧力は、ポンプの回転速度の二乗に比例する。従って、ポンプの運転速度Vと締切圧力Poとの関係式
Po=F(V)
を基本とし、流入圧力値がゼロにおけるポンプの運転を制御するパラメータVnを、式
Vn′=((F(Vn)−Ps)/F(Vn))1/2×Vn
で補正することにより、流入圧力Psが存在するときに補正されたパラメータVn′で運転することができる。
少水量停止時の蓄圧運転速度Vnを、前記式に従って補正した速度Vn′で運転することから、吐出側圧力が極端に上昇することを防止することができる。
2台のポンプの並列運転を行う際に、運転中の1台のポンプに対して2台目のポンプを追加投入する際に、追加投入に用いられる運転速度Vn′を、流入圧力を考慮した式に基づいて補正することから、適切な負荷のもとで2台目のポンプの追加投入を行うことができる。これによりポンプの過負荷を避けることができる。
2台のポンプが並列運転しており、そのうちの1台のポンプを解列する際に、流入圧力値がゼロにおけるポンプの解列の設定速度Vnを、前記式により補正した速度Vn′で解列を行うことから、ポンプのインチング動作等を防止することができ、適切なポンプの解列を行うことができる。
本発明によれば、直結型可変速給水装置において、ポンプの流入圧力が変動しても安定な動作を行うことができる。即ち、流入圧力が上昇しても、補正により適切な運転が行え末端給水機器への過度の水圧上昇等が防止でき、又、ポンプの省エネルギー運転が行える。
以下、本発明の実施の形態及び実施例について添付図面を参照しながら説明する。
本発明においても、配水管11に加圧ポンプ13が直結され、末端給水機器17に配水管11から貯水槽を介することなく直結給水するシステム構成は図1に示すとおりである。そして、加圧ポンプ13は吐出圧力検出器23の信号により、末端給水機器17への供給水圧が一定となるようにインバータ等の可変速手段25でポンプ回転速度を増減する吐出圧力制御が行われる。また、流入圧力が低下した場合に、配水管に悪影響を及ぼさないように、一定の流入設定圧力値以下になると、可変速手段25でポンプ回転速度を減少する、又は停止する流入圧力制御が行われる。そして、吐出圧力制御は流入圧力Psが選択設定圧力以下になった時に流入圧力制御に切り換えられる。
図2は、本発明の可変速給水装置の制御部分の構成を示す。制御部22には、流入圧力検出器21から加圧ポンプ13の流入側の圧力Psが入力され、吐出圧力検出器23から加圧ポンプ13の吐出側の圧力Pdが入力される。設定圧力P1は、吐出圧力の制御目標値であり、通常196〜294kPa(2〜3kg/cm)に設定される。設定圧力P2は、流入圧力Psの制御目標値であり、この目標設定圧力は、配水管に悪影響を及ぼさないように、通常98kPa(1kg/cm)程度に設定される。設定圧力P3は、流入圧力制御と吐出圧力制御の選択用の設定圧力値であり、流入圧力検出器の流入圧力Psが低下して、配水管に悪影響を及ぼす恐れが生じた場合に、吐出圧力制御から、流入圧力制御に切替えるためのものである。制御部22は、流入圧力Ps、吐出圧力Pd、の値に応じて、ポンプ13を加速または減速する速度指令を可変速駆動手段(インバータ)25に与える。
制御部22には、ポンプの運転を制御する各種のパラメータが入力される。これは、少水量停止動作における蓄圧時の運転速度、ポンプ2台並列運転のための追加投入時の運転速度、ポンプ2台並列運転から1台を解列離脱させる時の運転速度等である。これらの運転速度は、流入圧力値がゼロである場合の運転速度が入力される。
図3は、本発明の一実施例の制御部のブロック図を示す。流入圧力がゼロの時のポンプ運転制御に関するパラメータ、例えば運転速度Vnを、ポンプが流入圧力Psを受けた後に必要なポンプ運転速度Vn′に補正しながら運転制御を行うようになっている。即ち、制御部22には、締切圧力の演算装置31を備えている。締切圧力の演算装置31は、それぞれのポンプの固有の特性から流入圧力値がゼロにおけるポンプの任意の運転速度Vと締切圧力の関係式を記憶しており、ポンプの運転速度Vnに対してその締切圧力Poを算定する。この関係式
Po=F(Vn)
は、実際の速度Vnに対応した締切圧力Poを記憶装置に記憶させておいて、任意の速度Vnを未知数としてPoを返すサブルーチンであってもよく、また両者の関係を近似した計算式として持っていても良い。
次に制御部22は、締切圧力の演算結果F(Vn)と流入圧力Psに基づいてパラメータを補正する演算を行う演算装置32を備えている。この速度補正の演算式は、
Vn′=((F(Vn)−Ps)/F(Vn))1/2×Vn
である。一般的にポンプでは、締切圧力はポンプ回転速度の二乗に比例する。
従って、締切圧力F(Vn)から流入圧力Psの差分の割合の平方根を、流入圧力値がゼロの場合の運転速度Vnに乗ずることにより、流入圧力Ps時の補正値として運転速度Vn′を得ることができる。そしてこの補正された速度Vn′によりポンプの運転制御を行うことにより、流入圧力がゼロである場合の各種パラメータを用いて、流入圧力Psに応じた補正により適切なポンプの運転制御を行うことができる。
ポンプを吐出圧力一定に速度制御していて、末端給水機器側で水を使わなくなり、水量がほぼゼロとなった場合に、ポンプが締切運転となる。ポンプの締切運転を継続すると、ポンプは発熱するので停止させる必要があり、いわゆる少水量停止動作に入る。ポンプの再起動の条件は吐出圧力が目標吐出圧力を下回ったときであるが、少水量の検出でそのままポンプを停止させると、すぐに吐出圧力が目標吐出圧力を下回り、ポンプが頻繁に起動停止を繰り返すこととなる。このため、少水量であることが検出されたならば、ポンプを停止する直前にポンプの回転速度を上げ、目標吐出圧力よりも若干高い圧力で吐出側圧力タンクに蓄圧してからポンプを停止する。こうすると、水が多少使われても圧力が目標吐出圧力まで落ちてくるのに時間がかかるため、ポンプの停止時間を稼げる。
このときに蓄圧時の運転速度が高すぎると、末端給水機器側の圧力変動が大きくなるため、流入圧力がほぼゼロである場合に設定された運転速度のままであると、流入圧力が直結型の場合に変動することから、末端給水機器側に極端に大きな圧力がかかる恐れがある。
図4は、少水量停止動作のフローを示す。少水量が検出されたならば、締切圧力Poの算定を行う。これはポンプ固有の特性から流入圧力がゼロである時の少水量停止動作時の蓄圧運転速度Vnに対応した締切圧力Poを算定する。そして次に流入圧力Psを読み込む。そして流入圧力Psにより補正された蓄圧動作時の運転速度Vn′の演算を演算装置32の式、
Vn′=((F(Vn)−Ps)/F(Vn))1/2×Vn
に基づいて行う。そして求められた運転速度Vn′により所定の時間、蓄圧運転を行う。蓄圧運転が終了したならばポンプを停止する。
このように本発明においては少水量停止動作に際して、流入圧力Psに応じて適切に蓄圧時の運転速度Vnを補正してVn′に低くするため、流入圧力Psが上昇しても蓄圧運転時の吐出圧力が極端に高くなる不具合を生じない。
追加投入時の運転速度とは、2台のポンプの並列運転を行う際に、運転中の1台のポンプに対して、負荷水量が増大した場合に徐々に運転速度が上昇して、定格速度に達すると、2台目のポンプを追加投入する。その際の速度であり、流入圧力値がゼロにおける、即ち従来技術における貯水槽を設けた場合のポンプ追加投入の設定速度がVnである。
図5は、2台目のポンプの追加投入の制御フローを示す。
まず、ポンプの運転速度Vnを読み込む。このVnは流入圧力がゼロである時の2台目ポンプの追加投入を行う速度である。流入圧力がゼロである時の運転速度Vnに対応した締切圧力Poを算定する。そして次に流入圧力Psを読み込む。そして流入圧力Psにより補正された追加投入時の運転速度Vn′の演算を演算装置32の式、
Vn′=((F(Vn)−Ps)/F(Vn))1/2×Vn
に基づいて行う。そして求められた運転速度Vn′に1台目のポンプが達したならば、2台目のポンプの追加投入を行う。
このように本発明においては2台目ポンプの追加投入に際して、流入圧力Psに応じて適切に運転速度Vnを補正してVn′にするため、流入圧力Psが上昇してもポンプが過負荷になるという不具合を生じない。
解列離脱時の運転速度Vnとは、前述のように2台のポンプが並列運転しており、そのうちの1台のポンプを解列離脱させる際の速度である。Vnは、流入圧力値がゼロにおける、即ち従来技術における貯水槽を設けた場合のポンプ解列離脱時の設定速度である。
図6は、2台運転時のポンプから1台を解列離脱させる制御フローを示す。
まずポンプの運転速度Vnを読み込む。このVnは、流入圧力がゼロである時のポンプ解列離脱の速度である。そして、流入圧力がゼロである時の1台のポンプを解列させる運転速度Vnに対応した締切圧力Poを算定する。そして次に流入圧力Psを読み込む。そして流入圧力Psにより補正された解列動作時の運転速度Vn′の演算を演算装置32の式、
Vn′=((F(Vn)−Ps)/F(Vn))1/2×Vn
に基づいて行う。そして求められた運転速度Vn′に達したならば2台並列運転のポンプの1台を解列離脱させる。
このように本発明においては2台並列運転のポンプの1台を解列するに際して、流入圧力Psに応じて適切に運転速度Vnを補正してVn′にするため、流入圧力Psが変動しても、追加と解列が頻繁に起こるインチング動作が発生する等の不具合を生じない。
次に、本発明の一実施例の追加・解列動作について説明する。
1台運転時のポンプのフロースイッチが「開」の状態(水が流れている状態)で、運転速度がポンプの最大速度Vn’(max)に達して3秒間継続したら、2台目ポンプの追加投入を行う。ここで1台目ポンプの最大速度Vn’(max)は、流入圧力がゼロの時の最大速度Vn(max)、及び切換時の流入圧力Psに対して、
Vn’(max)=((F(Vn(max))−Ps)/F(Vn(max)))1/2
× Vn(max)
の演算により換算したものである。
2台目ポンプを追加投入すると、1台目ポンプは最大速度の95%の速度(例えば最大速度を60Hzとすると57Hz)に固定し、2台目ポンプを可変速運転する。
ここで95%の速度Vn’(95%)は、流入圧力がゼロの時の最大速度Vn(95%)、及び切換時の流入圧力Psに対して、
Vn’(95%)=((F(Vn(95%))−Ps)/F(Vn(95%)))1/2
× Vn(95%)
の演算により換算したものである。
更に使用水量が増加して2台目ポンプの運転速度が最大速度Vn’(max)に達したら、1台目ポンプと2台目ポンプとを同一速度で運転する揃速運転に切換る。ここで2台目ポンプの最大速度Vn’(max)は、流入圧力がゼロの時の最大速度Vn(max)、及び切換時の流入圧力Psに対して、
Vn’(max)=((F(Vn(max))−Ps)/F(Vn(max)))1/2
× Vn(max)
の演算により換算したものである。
その後、使用水量が減少して揃速運転時の運転速度が最大速度の92%(例えば最大速度を60Hzとすると55Hz)に達したならば、1台目ポンプの運転速度を95%の速度に固定し、2台目ポンプが可変速運転となる。
ここで95%の速度Vn’(95%)は、流入圧力がゼロの時の95%速度Vn(95%)、及び切換時の流入圧力Psに対して、
Vn’(95%)=((F(Vn(95%))−Ps)/F(Vn(95%)))1/2
× Vn(95%)
の演算により換算したものである。
更に使用水量が減少して可変速運転中の2台目ポンプのフロースイッチが「閉」(少水量状態)となり、その状態が3秒間経過したならば、2台目ポンプを解列離脱させ、1台目ポンプを可変速運転する。
尚、以上に説明した2台目ポンプの追加・解列動作は、本発明を適用した一実施例に過ぎないものである。2台の可変速ポンプを備えたいわゆる直結型の給水装置においては、本発明の趣旨を逸脱することなく様々な変形実施例が可能であることは云うまでもないことである。
直結型の可変速給水装置のシステム構成の説明図。 本発明の一実施例の可変速給水装置の制御系の説明図。 本発明の一実施例のパラメータ補正のブロック図。 本発明の一実施例の少水量停止動作のフロー図。 本発明の一実施例のポンプ並列運転の追加投入のフロー図。 本発明の一実施例のポンプ並列運転の解列離脱のフロー図。
符号の説明
11 配水管
12 流入管
13 加圧ポンプ
15 量水器
16 流入側圧力タンク
17 末端給水機器
18 吐出管
19 フロースイッチ
20 吐出側圧力タンク
21 流入圧力検出器
22 制御部
23 吐出圧力検出器
25 可変速手段(インバータ)
31 締切圧力Po算定の演算部
32 運転速度補正の演算部
Ps 流入圧
Pd 吐出圧力

Claims (3)

  1. 配水管に接続された流入管と、
    この流入管に接続された複数の加圧ポンプと、
    この加圧ポンプの吐出側に接続された吐出管と、
    前記流入管に設けられた加圧ポンプの流入圧力を検出する流入圧力検出器と、
    前記吐出管に設けられた加圧ポンプの吐出圧力を検出する吐出圧力検出器と、
    前記加圧ポンプを可変速駆動する可変速駆動手段と、
    前記ポンプを制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、1台のポンプ運転中に水量が賄えなくなると、もう1台のポンプを追加投入して並列運転し、1台のポンプを前記流入圧力検出器で検出されたポンプ流入圧力を用いて補正した速度に固定し、もう1台を可変速運転することを特徴とする可変速給水装置。
  2. 前記吐出管には圧力タンクが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の可変速給水装置。
  3. 前記制御手段は、前記流入圧力検出器で検出されたポンプ流入圧力が設定圧力以下になると前記加圧ポンプを停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の可変速給水装置。
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