JP3533424B2 - 可変速給水装置 - Google Patents
可変速給水装置Info
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Description
を並列運転可能な可変速給水装置に係り、特に並列運転
するポンプの追加・解列時の吐出圧力の変動を低減する
ことができる制御系の構成に関する。
水装置のシステム概要を示す。例えば、水道の本管であ
る配水管11には流入管12が接続され、2台のポンプ
13a,13bがこの流入管12に接続されている。流
入管12には、量水器(図示せず)が接続されて、使用
水量が計測される。各ポンプ13a,13bの吐出側に
は、末端給水機器14へと連結された吐出管15が接続
されている。
続されている。また、ポンプ13a,13bの吐出側に
は、吐出管15におけるポンプの吐出圧力を検出してこ
の圧力信号を制御手段17に送る吐出圧力検出器18が
備えられている。このポンプ13a,13bは、それぞ
れ例えば三相200Vの商用電源に接続された周波数・
電圧変換装置(インバータ)を備えた電動機からなる可
変速手段19a,19bを備え、可変速で駆動される。
の信号に基づき、各可変速手段19a,19bに信号を
送り、各ポンプ13a,13bの回転速度を所定の制御
目標圧力となるようにフィードバック制御する。この速
度制御は、通常制御の安定性等からPI(比例積分)制
御が用いられている。
a,13bの吐出側に位置して、例えばフロースイッチ
からなる少水量検出手段20a,20bと、逆流防止用
の逆止弁21a,21bとがそれぞれ介装され、前記各
少水量検出手段20a,20bからの信号が、前記制御
手段17に送られるようになっている。少水量検出手段
により、需要家側14で水の使用量がほとんど無い状態
が検出されると、ポンプの締切運転を防止し省エネルギ
化を図るため、ポンプ停止等の制御が制御手段17によ
り行なわれる。
送水水量に応じて1台又は2台で制御目標圧力を保つよ
うに回転速度が制御されて運転される。使用水量が少な
い時は1台のみが運転され、使用水量が増加し、ポンプ
1台の運転では足りず制御目標圧力を維持できなくなっ
た時、即ち運転中の1台のポンプ13aの回転速度が最
高回転速度に達した時に、2台目のポンプ13bの運転
を開始(追加投入)する。そして、その後、需要家側で
の使用水量が少なくなり、ポンプ13bの回転速度が低
下して、1台のポンプで制御目標圧力を維持できるよう
になった時に、2台の内の1台のポンプ13a又は13
bを解列停止するようになっている。
入時の制御フローを示す。運転中の1台目のポンプ13
aに対して、2台目のポンプ13bの追加投入が決定さ
れると、目標圧力値(SV)と実際圧力値(PV)との
偏差(EN)が算出され、この偏差によりPI演算が行
われた後、この演算結果(DMV)が前回の回転速度指
令(MV)に加えられて新たな回転速度指令MVが出力
される。この時の前回の回転速度指令(MV)は、運転
中のポンプは、最高回転速度で運転しているので、追加
投入されるポンプに対する速度指令も最高回転速度が出
力される。
動の状況を示す。図示するように追加投入時に高い回転
速度が出力され、吐出圧力が一瞬上昇した後に下ってく
る現象が発生する。
最高回転速度付近で定速運転し、他の1台のポンプを送
水水量に応じて可変速運転する場合と、2台のポンプを
揃速で可変速運転する場合とが考えられる。その後、使
用水量が減少すると2台の内1台のポンプを解列停止す
る。その解列動作の条件は、使用水量が少なくなり可変
速ポンプの回転速度が低下して、所定の回転速度に達す
るとポンプ1台が解列停止する。
示す。運転中の2台のポンプ13a,13bに対して、
1台のポンプ13bの解列が決定されると、目標圧力値
(SV)と実際圧力値(PV)との偏差(EN)が算出
され、この偏差によりPI演算が行われた後、この演算
結果(DMV)が前回の回転速度指令(MV)に加えら
れて新たな回転速度指令MVが出力される。この時の前
回の回転速度指令(MV)は、運転中のポンプは、最低
回転速度で運転しているので、運転が継続されるポンプ
13aに対する速度指令も最低回転速度が出力される。
変動の状況を示す。解列時に最低回転速度が出力されそ
の後上昇するので、図示するように吐出圧力が一瞬下降
した後に上昇してくる現象が発生する。
った時の圧力変動の発生をフォーシング制御で避けるこ
とが行われていた。このフォーシング制御は、ポンプの
追加動作時には、運転を継続するポンプの回転速度を下
げつつ他のポンプの追加投入を行うものであり、ポンプ
の解列動作時には、運転を継続するポンプの回転速度を
上げつつ、停止するポンプの解列を行うものである。
は、そのタイミングと負荷状況により左右され、設定調
整が非常に難しい。つまり、フォーシング動作を先にス
タートさせるが、早すぎると圧力が低下してから上昇す
る、又は上昇してから低下するといった圧力変動幅が逆
に大きくなるといった問題がある。
もので、ポンプ追加投入時や解列停止時に過渡的に吐出
圧力が変動してしまうことを、フォーシング制御といっ
た複雑で困難な制御を行うことなく、簡単な制御で抑制
できるようにした可変速給水装置を提供することを目的
とする。
は、電動機により回転駆動される複数のポンプと、該ポ
ンプの吐出側に設けた逆止弁と、該逆止弁の下流側に設
けた圧力検出器と、前記ポンプを可変速駆動する可変速
手段と、前記ポンプを可変速に運転制御すると共に追加
解列する制御手段とを備えた可変速給水装置において、
前記制御手段は、少なくとも1台のポンプ運転時に他の
停止中のポンプを追加投入する時に、この他の追加ポン
プのPI制御を所定の回転速度から開始することを特徴
とする。また、前記所定の回転速度を、ポンプ締切時の
圧力と回転速度との関係から、締切時の制御目標圧力に
対応した回転速度に設定したことを特徴とする。
投入されるポンプは、その投入時に吐出圧力の変動に影
響のない所定の低い回転速度出力からPI制御が開始さ
れる。これによって、追加投入時の回転速度出力の偏差
が小さくなり、吐出圧力が一瞬上昇してしまうことを防
止することができる。
追加後1回目は該ポンプの回転速度として前記所定の回
転速度を出力してPI制御を開始することを特徴とす
る。また、前記所定の回転速度を、前記追加ポンプ締切
時の制御目標圧力に対応した回転速度に設定したことを
特徴とする。また、前記所定の回転速度は、前記追加ポ
ンプが締切で運転するような状態になる低い回転速度で
あることを特徴とする。また、前記所定の回転速度は、
前記追加ポンプの締切時の圧力と回転速度の関係に基づ
いて設定された回転速度であることを特徴とする。ま
た、前記複数のポンプは配水管に接続された流入管に接
続されていることを特徴とする。また、推定末端圧力一
定制御を行うことを特徴とする。また、前記可変速手段
は前記複数のポンプそれぞれを可変速駆動することを特
徴とする。また、前記ポンプは3台以上あることを特徴
とする。
ながら説明する。なお、以下の各実施例におけるポンプ
運転制御の前提となるシステムの概要は、図1に示す通
りである。配水管11に接続された流入管12と、この
流入管12に接続された複数のポンプ13a,13b
と、この各ポンプ13a,13bの吐出側に接続され末
端給水機器14へと連結された吐出管15と、この吐出
管15に設けられ前記ポンプ13a,13bの吐出圧力
を検出する吐出圧力検出器18と、前記各ポンプ13
a,13bをそれぞれ可変速駆動する可変速手段19
a,19bと、前記各ポンプ13a,13bをPI制御
で可変速に運転制御すると共に追加解列する制御手段1
7とが備えられている。
a,13bの吐出側に位置して少水量検出手段20a,
20bと逆止弁21a,21bとが介装され、この各少
水量検出手段20a,20bからの信号が、前記制御手
段17に送られるようになっている。
すもので、図2は、制御フロー図、図3は、ポンプ締切
時圧力と回転速度との関係を示す図、図4は、圧力変動
測定結果を示すグラフである。
7に、1台のポンプ13aの運転時に他の停止中のポン
プ13bを追加運転させる時に、1台のポンプ13aの
回転速度を固定し、他のポンプ13bのPI制御を所定
の回転速度出力から開始する手段を備えたものである。
この実施例では、追加運転するポンプ13bの所定の回
転速度出力をポンプ締切時の圧力と回転速度との関係か
ら、締切時の制御目標圧力に対応した回転速度に設定す
るようにしている。
中に使用水量が増加し、この回転速度が最高回転速度に
達して所定時間が経過すると、送水水量を補うため、図
2に示すように、他のポンプ13bの追加始動を決定
し、1台目のポンプ13aの回転速度を固定する。
速にPI制御するのであるが、この時、図2に示すよう
に、追加後1回目の計算の時には、回転速度指令MVに
所定回転速度HzBを代入し、この回転速度を出力し
て、追加ポンプ13bのPI制御を行う。その後、追加
後2回目以降は、従来例と同様に、目標値(SV)と実
際値(PV)との偏差(EN)を算出し、この偏差によ
りPI演算を行った後、この演算結果(DMV)を前回
の回転速度指令(MV)に加えて新たな回転速度指令M
Vを出力する。
ある所定回転速度HzVは、ポンプ始動直後の圧力上昇
に影響がないように決定されるのであり、図3に示すよ
うに、ポンプ締切時(流量0)の制御目標カーブ上の目
標圧力(PB)を発生させる最低回転速度(NB)として
いる。
ポンプ13bのPI制御を、例えば、ポンプが締切(フ
ロースイッチが閉じる状態)で運転する状態になるよう
な吐出圧に影響がない低い回転速度の出力から開始し
て、過渡的な吐出圧力の上昇を抑制することができる。
す。この測定結果から明らかなように、本実施例によれ
ば、ポンプの追加運転時に吐出圧力が上昇してしまった
り、応答遅れが生じてしまうことを防止して、常時安定
した吐出圧力を保つことができる。
との関係は、予めデータテーブルとして記憶しておいて
もよく、ポンプ試運転時などに自動的に測定して記憶す
るようにしてもよい。また、圧力制御方法としては、吐
出圧力一定制御または需要先の圧力を一定とする推定末
端圧力一定制御のどちらを採用しても良い。
の解列の場合を示すもので、図5は、制御フロー図、図
6は、その圧力変動の測定結果を示すグラフである。こ
の実施例は、前記図1に示す制御手段17に、運転中の
複数のポンプの内の1台を解列停止した時に、運転中の
他のポンプのPI制御を該ポンプの最高回転速度付近の
回転速度出力から開始する手段を備えたものである。
運転に際して、1台目のポンプ13aを固定回転速度で
運転し、2台目のポンプ13bを可変速で運転させてお
く。そして、この状態から使用水量が少なくなり、2台
目のポンプ13bの回転速度が減少し、所定の回転速度
に達した時、図5に示すように、ポンプ13aの解列停
止の決定を行う。この時、運転を継続する解列直前の1
台目のポンプ13aは、最高回転速度またはそれに近い
速度に固定して運転を行っている。
もに、ポンプ13aを可変速にPI制御しつつその運転
を継続する。この時、図5に示すように、解列後1回目
の計算の時には、回転速度指令MVに最高回転速度を代
入し、この回転速度を出力して、ポンプ13aのPI制
御を行う。その後、解列後2回目以降は、従来例と同様
に、目標値(SV)と実際値(PV)との偏差(EN)
を算出し、この偏差によりPI演算を行った後、この演
算結果(DMV)を前回の回転速度指令(MV)に加え
て新たな回転速度指令MVを出力しつつ回転速度制御を
行うようになっている。
続するポンプ13aの回転速度を、実際に必要な回転速
度と近い出力とするため、速やかにPI制御で追従して
必要回転速度になり、応答遅れによる圧力の一時的低下
を防止することができる。この実施例の圧力変動測定結
果を図6に示す。この測定結果から明らかなように、本
実施例によれば、並列運転中の1台のポンプの解列停止
時に、吐出圧力が一時的に低下してしまうことを防止し
て、常時安定した吐出圧力を保つことができる。
計算の時に、回転速度指令MVに最高回転速度を代入し
ているが、この最高回転速度に近い値を代入してもよ
く、システムの個別の状況に応じて適宣決定すればよ
い。
止前に、運転を継続するポンプを最大回転速度近くで運
転していたが、揃速で運転していてもよい。この場合
は、解列直前に運転を継続するポンプの回転速度が低下
しているので、より効果的に吐出圧力の変動を抑制する
ことができる。
ンプを備えた可変速給水装置に適用した例を示している
が、3台以上のポンプを備えた可変速給水装置にも同様
に適用できることは勿論である。また、上記各実施例は
水道の本管等に直結した可変速給水装置の例について説
明したが、貯水槽等に一旦水を貯留して需要先に供給す
る可変速給水装置についても同様に適用できることも、
勿論のことである。
ば、フォーシング制御といった複雑で困難な制御を行う
ことなく、ポンプ追加運転時や解列停止時に過渡的に吐
出圧力が変動してしまうことを簡単な制御で抑制するこ
とができる。従って、本発明の可変速給水装置によれば
安定に圧力変動の無い水を供給できる。
図。
フ。
フ。
フ。
Claims (10)
- 【請求項1】 電動機により回転駆動される複数のポン
プと、該ポンプの吐出側に設けた逆止弁と、該逆止弁の
下流側に設けた圧力検出器と、前記ポンプを可変速駆動
する可変速手段と、前記ポンプを可変速に運転制御する
と共に追加解列する制御手段とを備えた可変速給水装置
において、 前記制御手段は、少なくとも1台のポンプ運転時に他の
停止中のポンプを追加投入する時に、この他の追加ポン
プのPI制御を所定の回転速度から開始することを特徴
とする可変速給水装置。 - 【請求項2】 前記所定の回転速度を、ポンプ締切時の
圧力と回転速度との関係から、締切時の制御目標圧力に
対応した回転速度に設定したことを特徴とする請求項1
記載の可変速給水装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記追加ポンプの追加
後1回目は該ポンプの回転速度として前記所定の回転速
度を出力してPI制御を開始することを特徴とする請求
項1記載の可変速給水装置。 - 【請求項4】 前記所定の回転速度を、前記追加ポンプ
締切時の制御目標圧力に対応した回転速度に設定したこ
とを特徴とする請求項3記載の可変速給水装置。 - 【請求項5】 前記所定の回転速度は、前記追加ポンプ
が締切で運転するような状態になる低い回転速度である
ことを特徴とする請求項1記載の可変速給水装置。 - 【請求項6】 前記所定の回転速度は、前記追加ポンプ
の締切時の圧力と回転速度の関係に基づいて設定された
回転速度であることを特徴とする請求項1記載の可変速
給水装置。 - 【請求項7】 前記複数のポンプは配水管に接続された
流入管に接続されていることを特徴とする請求項1乃至
6のいずれか1項に記載の可変速給水装置。 - 【請求項8】 推定末端圧力一定制御を行うことを特徴
とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の可変速給
水装置。 - 【請求項9】 前記可変速手段は前記複数のポンプそれ
ぞれを可変速駆動することを特徴とする請求項1乃至8
のいずれか1項に記載の可変速給水装置。 - 【請求項10】 前記ポンプは3台以上あることを特徴
とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の可変速給
水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04950596A JP3533424B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 可変速給水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04950596A JP3533424B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 可変速給水装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003336009A Division JP3938369B2 (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | 可変速給水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217684A JPH09217684A (ja) | 1997-08-19 |
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Family
ID=12833003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04950596A Expired - Lifetime JP3533424B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 可変速給水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3533424B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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CN103362178B (zh) * | 2012-04-09 | 2015-03-18 | 株式会社日立产机系统 | 供水系统 |
JP7091041B2 (ja) * | 2017-09-11 | 2022-06-27 | 株式会社Ihiプラント | プラント制御装置及びプラント制御方法 |
JP6766204B2 (ja) * | 2019-03-20 | 2020-10-07 | 株式会社川本製作所 | 給水装置及び給水装置の制御方法 |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP04950596A patent/JP3533424B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09217684A (ja) | 1997-08-19 |
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