JPH1160951A - 印刷配線板用樹脂組成物及びそれを用いたプリプレグ、金属張り積層板 - Google Patents
印刷配線板用樹脂組成物及びそれを用いたプリプレグ、金属張り積層板Info
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- JPH1160951A JPH1160951A JP9221851A JP22185197A JPH1160951A JP H1160951 A JPH1160951 A JP H1160951A JP 9221851 A JP9221851 A JP 9221851A JP 22185197 A JP22185197 A JP 22185197A JP H1160951 A JPH1160951 A JP H1160951A
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Abstract
を向上させる。 【解決手段】 熱硬化性樹脂組成物に、予め3官能性
(RSiO3/2;式中、R基は同じか又は別異な有機基を
示す)シロキサン単位又は4官能性(SiO4/2)シロキ
サン単位を少なくとも1種類以上含有し酸性下で加熱反
応させることにより3次元縮合反応したシリコーンオリ
ゴマであって、かつ基材表面の水酸基と反応する官能基
及び樹脂と反応する官能基を各々1個以上有するシリコ
ーンオリゴマを配合した印刷配線板用樹脂組成物。この
組成物をワニスにし、基材に含浸後、80〜200℃で
乾燥してプリプレグを作製し、このプリプレグの1枚な
いし複数枚を積層し、その片面ないし両面に金属箔を積
層し加熱加圧して金属張り積層板とする。
Description
属張り積層板や多層印刷配線板に用いられる樹脂組成物
及びそれを用いたプリプレグ、金属張り積層板に関す
る。
刷配線板に用いられる積層板は、高多層化、薄型化、ス
ルーホールの小径化及び穴間隔の減少などによる高密度
化が進んでいる。このため、積層板の耐熱性やドリル加
工性、絶縁特性等に対する要求はますます厳しくなって
いる。耐熱性や絶縁特性を向上させる手法としては、従
来から樹脂の高Tg(ガラス転移温度)化等による樹脂
硬化物物性の改良が広く行われてきた。しかしながら、
上記特性を十分に満足させるためには樹脂の改良だけで
は不十分となってきた。一方、樹脂の改良と並行して、
基材/樹脂界面の接着性の向上を目的とした検討も古く
から行われている。特に、耐湿耐熱性やドリル加工性及
び耐電食性は、この界面接着性の良否が直接影響するた
め、界面制御は非常に重要な技術となっている。
性を向上させる手法としては、ガラス織布等の基材に予
めカップリング剤等の表面処理を施す方法が一般的であ
る。表面処理剤としては、処理剤が有する有機官能基の
種類や数を調整し樹脂との反応性を高める方法(例え
ば、特開昭63−230729号公報、特公昭62−4
0368号公報参照)が一般的であるが、樹脂との反応
性を高くするだけでは界面にリジッドな薄い層ができる
だけで、ドリル加工時や打ち抜き加工時に界面に生じる
応力の緩和や加熱加圧成形時や配線板への部品のはんだ
接続時に界面に生じる残留応力等の低減は困難であり接
着性の顕著な向上は期待できない。界面の残留応力の低
減も含めた改良手法としては、表面処理剤に加えて低応
力化のために長鎖のポリシロキサンを併用するもの(特
開平3−62845号公報、特開平3−287869号
公報)があるが、通常の処理条件では表面処理剤と長鎖
ポリシロキサンの反応性が非常に低いこと、また一般的
な長鎖ポリシロキサンは基材と反応するアルコキシル基
を有していないこと、長鎖ポリシロキサンが有するメチ
ル基等の疎水性の影響によるプリプレグへのワニス樹脂
含浸性の低下等により界面の高接着性を発現することは
非常に困難である。
された基材表面の理想的なモデル形態を示す。化学的に
吸着したシランカップリング剤がある程度の層を形成
し、樹脂層との接着性を発現するものである。しかしな
がら、工業的に行われる無機材料への処理は、非常に短
時間で完結させるため、図2に示すように多くの欠陥を
含んだ処理形態になっているといわれている。化学的に
吸着したシランカップリング剤も均一に表面を被ってお
らず、樹脂層へ溶け出しやすい物理的に吸着したシラン
カップリング剤も多く存在する。このような欠陥の多い
化学的吸着層では本来の接着性は期待できず、逆に物理
的吸着層によって界面近傍の樹脂硬化物の不均一化や低
強度化による接着性の低下を引き起こす可能性が高い。
リング剤を配合する方法(特開昭61−272243号
公報)もある。樹脂組成物に配合することにより、ガラ
ス基材等のみならず、無機充填剤を併用した場合でも樹
脂/充填剤界面の接着性が制御可能となる。しかしなが
ら、市販されている通常のカップリング剤では、上記問
題と同じように界面にリジッドな薄い層ができるだけ
で、接着性の向上は期待できない。
無機充填剤と反応するトリアルコキシル基及び樹脂と反
応する有機官能基を併せ持つ鎖状ポリシロキサンを用い
ることを特徴としている。しかしながら、図3に示すよ
うにポリシロキサンの鎖を長くした場合、メチル基等の
疎水性基の配向等により基材表面に横向きとなる可能性
が高く、樹脂中への鎖の入り込みは難しくかつ数箇所で
基材に吸着するためリジッドな層を形成しやすい。樹脂
内に侵入しても、鎖の回りを樹脂が取り囲むため、鎖の
長さに見合った界面の低応力化を実現するのは困難であ
る。また、物理的に吸着した層は大環状になりやすいた
め、樹脂硬化物の物性低下を引き起こしやすい。
し、積層板や多層印刷配線板を成形した際に優れたドリ
ル加工性及び絶縁特性等を発現する樹脂組成物及びそれ
を用いたプリプレグ、金属張り積層板を提供するもので
ある。
組成物に、予め3官能性(RSiO3/2;式中、R基は同
じか又は別異な有機基を示す)シロキサン単位又は4官
能性(SiO4/2) シロキサン単位を少なくとも1種類
以上含有し酸性下で加熱反応させることにより3次元縮
合反応したシリコーンオリゴマであって、かつ基材表面
の水酸基と反応する官能基及び樹脂と反応する官能基を
各々1個以上有するシリコーンオリゴマを配合する印刷
配線板用樹脂組成物である。そして、基材表面の水酸基
と反応する官能基及び樹脂と反応する官能基が、メチル
基、エチル基、フェニル基、ビニル基、エポキシ基、メ
ルカプト基、アクリル基、アミノ基、アミノ基含有有機
酸塩及びアミノ基含有無機酸塩の中から選ばれる少なく
との1種類以上であると好ましい印刷配線板用樹脂組成
物である。さらに、シリコーンオリゴマが分子内に含有
するシロキサン単位として2官能性(R2SiO2/2)、
3官能性(RSiO3/2)及び4官能性(SiO4/2)を
組み合わせた印刷配線板用樹脂組成物(式中、R基は同
じか又は別異な有機基である)であり、シリコーンオリ
ゴマが分子内に含有する4官能性(SiO4/2)シロキ
サン単位が全体の5mol%以上であると好ましい印刷
配線板用樹脂組成物(式中、R基は同じか又は別異な有
機基である)である。また、シリコーンオリゴマが有す
る樹脂と反応する官能基がエポキシ基、アミノ基、アミ
ノ基含有有機酸塩又はアミノ基含有無機酸塩のうちいず
れか1以上であると好ましい印刷配線板用樹脂組成物で
ある。そして、さらに、シリコーンオリゴマを配合する
際に、カップリング剤を併用することが好ましく、樹脂
組成物に予め無機充填剤が配合されていると好ましい印
刷配線板用樹脂組成物である。また、本発明は、上記の
印刷配線板用樹脂組成物のワニスを基材に含浸し、80
〜200℃で乾燥して得られるプリプレグで、多層プリ
ント配線板の層間接着用絶縁体としても使用することが
できる。そして、このプリプレグの1枚ないし複数枚を
積層し、その片面ないし両面に金属箔を積層し加熱加圧
して得られる金属張り積層板である。
に、予め3官能性(RSiO3/2;式中、R基は同じか又
は別異な有機基を示す)シロキサン単位又は4官能性
(SiO4/2) シロキサン単位を少なくとも1種類以上
含有し酸性下で加熱反応させることにより3次元縮合反
応したシリコーンオリゴマであって、かつ基材表面の水
酸基と反応する官能基及び樹脂と反応する官能基を各々
1個以上有するシリコーンオリゴマを配合し、図4に示
すように基材表面にシリコーンオリゴマの層を付与し、
成形、加工時の応力を緩和する層を設けることを特徴と
する。
れず、例えばエポキシ樹脂系、ポリイミド樹脂系、トリ
アジン樹脂系、フェノール樹脂系、メラミン樹脂系、ポ
リエステル樹脂系やこれら樹脂の変性系等が用いられ
る。また、これらの樹脂は2種類以上を併用してもよ
い。
の種々のものを使用することができ、例えば樹脂として
エポキシ樹脂を用いる場合には、ジシアンジアミド、ジ
アミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォ
ン、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、フェノールノ
ボラックやクレゾールノボラック等の多官能性フェノー
ル等をあげることができる。また、樹脂と硬化剤との反
応等を促進させる目的で促進剤が用いられるが、促進剤
の種類や配合量は特に制限するものではなく例えばイミ
ダゾール系化合物、有機リン系化合物、第3級アミン、
第4級アンモニウム塩等が用いられ、2種類以上を併用
してもよい。
能性(RSiO3/2;式中、R基は同じか又は別異な有機
基を示す)シロキサン単位又は4官能性(SiO4/2) シ
ロキサン単位を少なくとも1種類以上含有し酸性下で加
熱反応させることにより3次元縮合反応したシリコーン
オリゴマであって、かつ基材表面の水酸基と反応する官
能基及び樹脂と反応する官能基を各々1個以上有してい
ればその分子量や骨格等に特に制限はなく、重合体の中
でシロキサン単位の重合度が2〜70程度が好ましく、
更には5〜30程度がより好ましい。重合度は、GPC
(ゲル透過クロマトグラフィー)により数平均分子量或
いは重量平均分子量から換算して得られる。重合度が2
未満であると加熱乾燥等に揮発もしくは飛散しやすく、
重合度が70を超えると耐熱性等が低下するおそれがあ
る。2官能性、3官能性、4官能性シロキサン単位のR
2SiO2/2、RSiO3/2、SiO4/2は、それぞれ次の
ような構造を意味する。│ ここで、Rは同じか又は別な有機基であり、具体的にメ
チル基、エチル基、フェニル基、ビニル基、エポキシ
基、メルカプト基、アクリル基、アミノ基、アミノ基含
有有機酸塩またはアミノ基含有無機酸塩のうちいずれか
1以上であると好ましい。有機基としては、基材表面の
水酸基と反応する官能基は、アルコキシル基やシラノー
ル基等が主としてその役割を担い、シロキサン結合を有
するシリコーンオリゴマには既に含まれる可能性が高い
ので、少なくとも1個以上樹脂と反応する官能基を含ん
でいれば特に制限はないが、エポキシ基やアミノ基及び
アミノ基含有有機酸、無機酸特に塩酸塩等が一般的であ
り好ましい。有機官能基をシリコーンオリゴマ骨格の中
に取り込む方法としては特に制限はなく、例えばヒドロ
シリル化反応等により付加する方法や市販のシランカッ
プリング剤と併用してオリゴマ化する方法等がある。基
材表面の水酸基と反応する官能基は特に制限はないが、
アルコキシル基やシラノール基等が一般的であり好まし
い。また、シリコーンオリゴマは分子内に、3官能性ま
たは4官能性シロキサン単位を1種類以上含有し、それ
と2官能性シロキサン単位と組合せ3次元縮合反応して
いることが好ましく、更には4官能性シロキサン単位が
シリコーンオリゴマ全体の5mol%以上であるとより
好ましい。シリコーンオリゴマは、予め3次元縮合反応
しているものであるが、配合前にゲル状態とならない程
度に反応させたものを用いる。このためには、反応温
度、反応時間、オリゴマ組成比、触媒の種類や量を変え
て調整する。触媒としては、酢酸、塩酸、マレイン酸、
リン酸等の酸性溶液で合成することが好ましい。
れないが、樹脂固形分に対して0.1重量部〜50重量
部の範囲が好ましい。0.1重量部未満では界面接着性
向上の効果は得られず、50重量%を超えると耐熱性等
が低下するおそれがある。また、シリコーンオリゴマに
加えて各種カップリング剤等を含めた添加剤を配合して
もよい。カップリング剤としてはシラン系カップリング
剤やチタネート系カップリング剤等があり、シラン系カ
ップリング剤としては、一般にエポキシシラン系、アミ
ノシラン系、カチオニックシラン系、ビニルシラン系、
アクリルシラン系、メルカプトシラン系及びこれらの複
合系等がある。
合することも可能であり、好ましい。無機充填剤として
は特に制限はなく、例えば、炭酸カルシウム、アルミ
ナ、酸化チタン、マイカ、炭酸アルミニウム、水酸化ア
ルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウ
ム、シリカ、ガラス短繊維やホウ酸アルミニウムや炭化
ケイ素等の各種ウィスカ等が用いられる。また、これら
を数種類併用しても良く、配合量も特に制限するもので
はない。
各種の形態で利用されるが基材に塗布、含浸する際には
しばしば溶剤が用いられる。それらの溶剤としては特に
制限はなく、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ト
ルエン、キシレン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、N,N−
ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノール等があ
り、これらは何種類かを併用してもよい。
に含浸させ、乾燥炉中で80℃〜200℃の範囲で任意
時間乾燥させ室温で粘着性を有しないBステージ状態と
することにより、プリプレグを得る。基材としては、金
属張り積層板や多層印刷配線板を製造する際に用いられ
るものであれば特に制限されず、通常織布や不織布等の
繊維基材が用いられる。繊維基材としては、たとえばガ
ラス、アルミナ、アスベスト、ボロン、シリカアルミナ
ガラス、シリカガラス、チラノ、炭化ケイ素、窒化ケイ
素,ジルコニア等の無機繊維やアラミド,ポリエーテル
エーテルケトン,ポリエーテルイミド、ポリエーテルサ
ルフォン、カーボン、セルロース等の有機繊維等及びこ
れらの混抄系があり、特にガラス繊維の織布が好ましく
用いられる。
は特に制約はないが、溶剤溶液を用いる場合には、溶剤
が揮発可能な温度以上での乾燥が好ましい。得られたプ
リプレグは、これを1枚ないし複数枚積層し、その片面
若しくは両面に銅箔のような金属箔を積層し、150℃
〜200℃、1MPa〜10MPa程度の範囲で加熱加
圧して金属張り積層板を製造し、印刷配線板や多層プリ
ント配線板に供される。
元縮合反応した基材表面の水酸基と反応する官能基及び
樹脂と反応する官能基を各々1個以上有するシリコーン
オリゴマを配合することにより、積層板や多層印刷配線
板にした場合に、従来のシランカップリング剤等による
薄くてリジッドな基材表面の処理剤層に対してシリコー
ンオリゴマが基材/樹脂の界面でクッション的な役割を
はたし、界面に発生する歪みや応力を緩和させ、熱硬化
性樹脂が本来有している優れた接着性を引き出すことが
可能となる。
る。
度計を備えたガラスフラスコに、4官能性シロキサン単
位であるテトラメトキシシランを40g、2官能性シロ
キサン単位であるジメトキシメチルシランを14g、メ
タノールを126g配合した溶液に、触媒として酢酸を
0.5g、蒸留水を22g配合して50℃で1時間撹拌
した後、官能基を付与するためアリルグリシジルエーテ
ルを15gと塩化白金酸塩(2重量%イソプロピルアル
コール溶液)を0.04g添加し更に7時間撹拌してエ
ポキシ変性のシリコーンオリゴマを合成した。得られた
シリコーンオリゴマのシロキサン単位の重合度は13で
あった(GPCによる数平均分子量から換算,以下同
じ)。
キシメチルシランを40g、ジメトキシメチルシランを
15.6g、メタノールを130g配合した溶液に、酢
酸を0.5g、蒸留水を13.2g配合して50℃で1
時間撹拌した後、アリルグリシジルエーテルを17gと
塩化白金酸塩(2重量%イソプロピルアルコール溶液)
を0.04g添加し更に7時間撹拌してエポキシ変性の
シリコーンオリゴマを合成した。得られたシリコーンオ
リゴマのシロキサン単位の重合度は11であった。
シジメチルシランを32g、テトラメトキシシランを8
g、ジメトキシメチルシランを17g、メタノールを9
8g配合した溶液に、酢酸を0.5g、蒸留水を16.
2g配合して50℃で1時間撹拌した後、アリルグリシ
ジルエーテルを18.2gと塩化白金酸塩(2重量%イ
ソプロピルアルコール溶液)を0.04g添加し更に7
時間撹拌してエポキシ変性のシリコーンオリゴマを合成
した。得られたシリコーンオリゴマのシロキサン単位の
重合度は18であった。
シジメチルシランを9g、テトラメトキシシランを20
g、ジメトキシメチルシランを11g、メタノールを9
3g配合した溶液に、酢酸を0.5g、蒸留水を14g
配合して50℃で1時間撹拌した後、アリルグリシジル
エーテルを11.8gと塩化白金酸塩(2重量%イソプ
ロピルアルコール溶液)を0.03g添加し更に7時間
撹拌してエポキシ変性のシリコーンオリゴマを合成し
た。得られたシリコーンオリゴマのシロキサン単位の重
合度は20であった。
キシメチルシランを9g、テトラメトキシシランを20
g、ジメトキシメチルシランを11g、メタノールを9
2g配合した溶液に、酢酸を0.5g、蒸留水を13.
2g配合して50℃で1時間撹拌した後、アリルグリシ
ジルエーテルを11.2gと塩化白金酸塩(2重量%イ
ソプロピルアルコール溶液)を0.03g添加し更に7
時間撹拌してエポキシ変性のシリコーンオリゴマを合成
した。得られたシリコーンオリゴマのシロキサン単位の
重合度は16であった。
シジメチルシランを9g、テトラメトキシシランを20
g、ジメトキシメチルシランを11g、メタノールを9
3g配合した溶液に、酢酸を0.5g、蒸留水を14g
配合して50℃で1時間撹拌した後、アリルアミンを
5.9gと塩化白金酸塩(2重量%イソプロピルアルコ
ール溶液)を0.02g添加し更に7時間撹拌してアミ
ン変性のシリコーンオリゴマを合成した。得られたシリ
コーンオリゴマのシロキサン単位の重合度は18であっ
た。
シジメチルシランを9g、テトラメトキシシランを20
g、ジメトキシメチルシランを11g、メタノールを9
3g配合した溶液に、酢酸を0.5g、蒸留水を14g
配合して50℃で1時間撹拌した後、塩酸アリルアミン
を9.7gと塩化白金酸塩(2重量%イソプロピルアル
コール溶液)を0.03g添加し更に7時間撹拌してカ
チオニック変性のシリコーンオリゴマを合成した。得ら
れたシリコーンオリゴマのシロキサン単位の重合度は1
7であった。
シジメチルシランを10g、テトラメトキシシランを2
0g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(A−187、日本ユニカー株式会社製商品名)を10
g、メタノールを93g配合した溶液に、酢酸を0.2
5g、蒸留水を14g配合後、50℃で8時間攪拌し、
シリコーンオリゴマを合成した。得られたシリコーンオ
リゴマのシロキサン繰り返し単位の平均は25であっ
た。
シジメチルシランを10g、テトラメトキシシランを2
0g、N−β−[N−(ビニルベンジル)アミノエチ
ル]−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩
(SZ−6032、東レ・ダウコーニング・シリコーン
株式会社製商品名)を10g、メタノールを93g配合
した溶液に、酢酸を0.3g、蒸留水を13.5g配合
後、50℃で8時間攪拌し、シリコーンオリゴマを合成
した。得られたシリコーンオリゴマのシロキサン繰り返
し単位の平均は27であった。
ーンオリゴマを以下に示すエポキシ樹脂ワニスに配合し
た。 臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂 100重量部 (エポキシ当量:530) ジシアンジアミド 4重量部 各種シリコーンオリゴマ 2重量部 2−エチル−4−メチルイミダゾール 0.5重量部 上記化合物をメチルエチルケトン及びエチレングリコー
ルモノメチルエーテル(50重量%)に溶解し、不揮発
分70重量%の印刷配線板用樹脂組成物のワニスを作製
した。
ーンオリゴマを1重量部配合した上記ワニスに、シラン
カップリング剤としてγ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン(A−187、日本ユニカー株式会社製商
品名)を1重量部加えて、不揮発分70重量%の印刷配
線板用樹脂組成物のワニスを作製した。
ーンオリゴマを1重量部配合した上記ワニスに、シラン
カップリング剤としてN−β−[N−(ビニルベンジ
ル)アミノエチル]−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン・塩酸塩(SZ−6032、東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン株式会社製商品名)を1重量部加えて、
不揮発分70重量%の印刷配線板用樹脂組成物のワニス
を作製した。
ゴマを配合したワニスに、無機充填剤として焼成クレー
を50重量部配合して、不揮発分70重量%の印刷配線
板用樹脂組成物のワニスを作製した。
ないこと以外は、実施例と同様のワニスを作製した。
度計を備えたガラスフラスコに、テトラメトキシシラン
を40g、メタノールを93g配合した溶液に、酢酸を
0.47g、蒸留水を18.9g配合後、50℃で8時
間撹拌し、シリコーンオリゴマを合成した。得られたシ
リコーンオリゴマのシロキサン繰り返し単位の平均は2
0であった。
ず、シランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン(A−187、日本ユニカー株
式会社製商品名)を2重量部加えた以外は、実施例と同
様の印刷配線板用樹脂組成物のワニスを作製した。
ず、シランカップリング剤としてN−β−[N−(ビニ
ルベンジル)アミノエチル]−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン・塩酸塩(SZ−6032,東レ・ダウ
コーニング・シリコーン株式会社製商品名)を2重量部
加えた以外は、実施例と同様の印刷配線板用樹脂組成物
のワニスを作製した。
に、エポキシ変性シリコーンオイル(KF101、信越
化学工業株式会社製商品名)を2重量部配合した以外
は、実施例と同様の印刷配線板用樹脂組成物のワニスを
作製した。
焼成クレーを50重量部配合して、不揮発分70重量%
の印刷配線板用樹脂組成物のワニスを作製した。
た印刷配線板用樹脂組成物のワニスを厚さ約0.2mm
のガラス布(坪量210g/m2)に含浸後、140℃
で5〜10分加熱乾燥して樹脂分41重量%のプリプレ
グを得た。このプリプレグ4枚を重ね、その両側に厚み
が35μmの銅箔を重ね、170℃、90分、4.0M
Paのプレス条件で両面銅張り積層板を作製した。
ル加工性、吸水率、はんだ耐熱性及び耐電食性を評価し
た。その結果を表1に示す。
外の試験片はすべて銅箔をエッチングしたものを使用し
た。 ドリル加工性:直径0.4mmのドリルを用いて、回転
数;80,000rpm、送り速度;3,200mm/min
で穴あけを行い、基材/樹脂界面の剥離等による穴壁ク
ラックを評価した。穴壁クラックは、穴あけした試験片
をレッドチェック液で1時間煮沸後、顕微鏡による表面
観察より穴面積に対する穴回りに染み込んだ面積の割合
を画像処理装置で測定した(20穴の平均)。単位:% 吸水率:常態及びプレッシャークッカーテスター中に2
時間保持した後の重量差より算出した。単位:重量% はんだ耐熱性:プレッシャークッカーテスター中に2時
間保持した後、260℃のはんだ浴に20秒間浸漬し
て、外観を目視で調べた。表中の良好とは、ミーズリン
グ、ふくれがないことを意味する。 耐電食性:ドリル加工性で評価した穴壁間隔300μm
のスルーホールを使用し、85℃/85%RH、100
V印加での導通破壊までの時間を測定した。また、導通
破壊は全てスルーホール間のCAF(CONDUCTIVE ANODIC
FILAMENTS)であることを確認した。
だ耐熱性が低下することなく、ドリル加工時の内壁クラ
ックや吸水率が小さく耐電食性が向上している。
これを用いたプリプレグ、金属張り積層板は、これまで
の積層板が有する特性を低下させることなく、ドリル加
工性や耐電食性等の絶縁特性を向上させることができ
る。
ときの理想状態を示す基材断面のモデル。
ときの実際の状態を示す基材断面のモデル。
きの基材断面モデル。
理したときの理想状態を示す基材断面のモデル。
結合があり) 2:物理的に吸着されたシリコーン鎖(基材との化学的
結合がない) 3:樹脂 4:シリコーン鎖内の結合による環状鎖
Claims (12)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂組成物に、予め3官能性
(RSiO3/2;式中、R基は同じか又は別異な有機基を
示す)シロキサン単位又は4官能性(SiO4/2)シロキ
サン単位を少なくとも1種類以上含有し酸性下で加熱反
応させることにより3次元縮合反応したシリコーンオリ
ゴマであって,かつ基材表面の水酸基と反応する官能基
及び樹脂と反応する官能基を各々1個以上有するシリコ
ーンオリゴマを配合することを特徴とする印刷配線板用
樹脂組成物。 - 【請求項2】 基材表面の水酸基と反応する官能基及び
樹脂と反応する官能基が、メチル基、エチル基、フェニ
ル基、ビニル基、エポキシ基、メルカプト基、アクリル
基、アミノ基、アミノ基含有有機酸塩及びアミノ基含有
無機酸塩の中から選ばれる少なくとも1種類以上である
請求項1に記載の印刷配線板用樹脂組成物。 - 【請求項3】 シリコーンオリゴマが分子内に含有する
シロキサン単位として2官能性(R2SiO2/2)と4官
能性(SiO4/2)からなる請求項1または請求項2に
記載の印刷配線板用樹脂組成物(式中、R基は同じか又
は別異な有機基である)。 - 【請求項4】 シリコーンオリゴマが分子内に含有する
シロキサン単位として3官能性(RSiO3/2)と4官
能性(SiO4/2)からなる請求項1または請求項2に
記載の印刷配線板用樹脂組成物(式中、R基は同じか又
は別異な有機基である)。 - 【請求項5】 シリコーンオリゴマが分子内に含有する
シロキサン単位として2官能性(R2SiO2/2)と3官
能性(RSiO3/2)からなる請求項1または請求項2
に記載の印刷配線板用樹脂組成物(式中、R基は同じか
又は別異な有機基である)。 - 【請求項6】 シリコーンオリゴマが分子内に含有する
シロキサン単位として2官能性(R2SiO2/2)と3官
能性(RSiO3/2)及び4官能性(SiO4/2)か
らなる請求項1または請求項2に記載の印刷配線板用樹
脂組成物(式中、R基は同じか又は別異な有機基であ
る)。 - 【請求項7】 シリコーンオリゴマが分子内に含有する
4官能性(SiO4/2)シロキサン単位が全体の5m
ol%以上である請求項3、4、6のいずれかに記載の
印刷配線板用樹脂組成物(式中、R基は同じか又は別異
な有機基である)。 - 【請求項8】 シリコーンオリゴマが有する樹脂と反応
する官能基がエポキシ基、アミノ基、アミノ基含有有機
酸塩又はアミノ基含有無機酸塩のうちいずれか1以上で
ある請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の印刷配
線板用樹脂組成物。 - 【請求項9】 シリコーンオリゴマを配合する際に、カ
ップリング剤を併用することを特徴とする請求項1ない
し請求項8のいずれかに記載の印刷配線板用樹脂組成
物。 - 【請求項10】 樹脂組成物に予め無機充填剤が配合さ
れていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のい
ずれかに記載の印刷配線板用樹脂組成物。 - 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
に記載の印刷配線板用樹脂組成物のワニスを基材に含浸
し、80〜200℃で乾燥して得られるプリプレグ。 - 【請求項12】 請求項11に記載のプリプレグを1枚
ないし複数枚積層し、その片面ないし両面に金属箔を積
層し加熱加圧して得られる金属張り積層板。
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