JPH1155464A - 導光部材、この導光部材を用いた線状光源装置、および画像読み取り装置 - Google Patents

導光部材、この導光部材を用いた線状光源装置、および画像読み取り装置

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JPH1155464A
JPH1155464A JP9211712A JP21171297A JPH1155464A JP H1155464 A JPH1155464 A JP H1155464A JP 9211712 A JP9211712 A JP 9211712A JP 21171297 A JP21171297 A JP 21171297A JP H1155464 A JPH1155464 A JP H1155464A
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久義 藤本
Toshihiko Takakura
敏彦 高倉
Hiroaki Onishi
弘朗 大西
Norihiro Imamura
典広 今村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光源から発せられた光を所望の線的な領域に導
いて照射させる場合に、その光が種々の方向に分散して
照射される可能性を少なくし、上記領域に対して光を効
率よく照射できるようにする。 【解決手段】一定長さを有する透明部材10を具備して
構成され、この透明部材10の長手方向に延びる複数の
側面として、この透明部材10の厚み方向に対向する第
1側面10Aと第2側面10B、およびこの透明部材1
0の幅方向に対向する第3側面10Cと第4側面10D
とを有しており、かつ第1側面10Aは、透明部材10
の所定位置に設けられた光入射部15から透明部材10
の内部に入射した光を外部へ出射させるための光出射面
とされている導光部材であって、第3側面10Cおよび
第4側面10Dの少なくとも一方は、第2側面10Bの
方向から進行してきた光を互いに略平行な光線の光線の
光線束にして第1側面10Aに向かって進行させるよう
に反射する曲面とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、密着型イメージセンサやフラ
ットベッド型イメージセンサなどの画像読み取り装置の
原稿照明などとして利用される線状光源装置を構成する
ための導光部材、この導光部材を用いた線状光源装置、
および画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読み取り装置に用いられる線
状光源装置の一例としては、特開平6−217084号
公報に所載のものがある。同公報に所載の線状光源装置
は、本願の図25に示すように、一定長さを有する透明
部材からなる導光部材1eの長手方向両端部の端面9
0,90に、LEDなどのいわゆる点状の光源91,9
1を対向させたものである。上記導光部材1eは、その
長手方向に延びる第1側面を光出射面92とし、この光
出射面92と厚み方向に対向する第2側面の略全長域を
光乱反射面93としている。
【0003】上記構成の線状光源装置では、光源91,
91から発せられた光を端面90,90から導光部材1
eの内部に入射させると、この光は導光部材1eの長手
方向に延びる複数の側面によって全反射されながら長手
方向中央部へ進行しつつ、光乱反射面93によって逐次
散乱反射されることとなり、この散乱反射された光の一
部が光出射面92の略全長域から外部へ出射することと
なる。すなわち、導光部材1eの内部を光が進行する場
合、導光部材1eの材質によって特定される全反射臨界
角よりも大きな角度で導光部材1eの平滑な側面に光が
入射したときには、その光は全反射されることとなる
が、光の入射角が上記全反射臨界角よりも小さいときに
は、その光は導光部材1eの側面をそのまま透過する。
上記光乱反射面93による光の散乱反射は、導光部材1
eの内部を進行する光が光出射面92に対してその全反
射臨界角よりも小さな入射角で入射し、この光出射面9
2の外部へ出射する割合を高める作用を発揮する。上記
線状光源装置では、光出射面92の略全面から光を出射
させることができる。したがって、上記光出射面92を
画像読み取り装置の画像読み取り領域に対向させれば、
その領域に配置される原稿Kの表面に対し、画像読み取
りライン方向に延びる線状に光を照射することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の線状光源装置では、次のような不具合があった。
【0005】すなわち、上記従来の線状光源装置は、導
光部材1eの光乱反射面93によって散乱反射された光
の一部をそのまま光出射面92を介して外部へ出射させ
るようにしたものに過ぎない。このため、上記光出射面
92から出射する光の進行方向は、上記光出射面92に
対して常に垂直な方向となるわけではなく、図26の符
号Nに示すように、上記光出射面92からは、光が種々
の角度で出射し、分散する。ところが、このように光が
分散したのでは、上記線状光源装置をたとえば画像読み
取り装置の原稿照明として用いた場合に、所望の画像読
み取り領域に対して光を効率よく集中的に照射すること
ができず、光の照射効率が悪くなる。したがって、従来
では、たとえば画像読み取り領域の照度が低くなり、読
み取り画像の質が悪くなる場合があった。また、従来に
おいて画像読み取り領域の照度を高めるためには、発光
量の大きい高価な光源を用いる必要が生じていた。
【0006】なお、従来では、導光部材1eの光出射面
92に凸面94を設けて、光出射面92から出射する光
を凸レンズの作用を発揮する凸面94によって集束させ
る手段も提案されている。ところが、このように光出射
面92に凸面94を設けても、この凸面94に対しては
光乱反射面93によって散乱反射された光が種々の角度
で入射する。したがって、このように種々の角度で入射
してくる光を上記凸面94によって効率良く集束させる
ことは実際には難しく、凸面94を設ける手段を採用し
た場合であっても、やはり所望の線的な領域に対して光
を効率よく照射させることが難しいものとなっていた。
【0007】本願発明はこのような事情のもとで考え出
されたものであって、光源から発せられた光を所望の線
的な領域に導いて照射させる場合に、その光が種々の方
向に分散したかたちで照射される可能性を少なくし、上
記領域に対して光を効率よく照射できるようにすること
をその課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明は
次の技術的手段を採用している。
【0009】本願発明の第1の側面によれば、導光部材
が提供される。この導光部材は、一定長さを有する透明
部材を具備して構成され、この透明部材の長手方向に延
びる複数の側面として、この透明部材の厚み方向に対向
する第1側面と第2側面、およびこの透明部材の幅方向
に対向する第3側面と第4側面とを有しており、かつ上
記第1側面は、上記透明部材の所定位置に設けられた光
入射部から上記透明部材の内部に入射した光を外部へ出
射させるための光出射面とされている導光部材であっ
て、上記第3側面および第4側面の少なくとも一方は、
上記第2側面の方向から進行してきた光を互いに略平行
な光線の光線束にして上記第1側面に向かって進行させ
るように反射する曲面とされていることに特徴づけられ
る。
【0010】本願発明では、上記曲面は放物面であり、
かつ上記第2側面は上記放物面の焦点またはその近傍を
通過する面とされている構成とすることができる。この
ような構成によれば、放物面は、その放物面の焦点から
進行してきた光を放物面の主軸に平行に進行させるよう
に反射する特性を有しているために、透明部材の第3側
面および第4側面の少なくとも一方の放物面とされた側
面に対して第2側面の方向から多数の光線が進行する
と、上記放物面の各所で反射された光線のそれぞれは、
互いに略平行な光線となって上記透明部材の第1側面に
向かって進行することとなる。
【0011】本願発明の第2側面によれば、線状光源装
置が提供される。この線状光源装置は、本願発明の第1
の側面によって提供される導光部材と、この導光部材の
光入射部に投光を行う光源と、を具備していることに特
徴づけられる。
【0012】上記光源は、白色またはそれ以外の色彩の
単色光を発するLEDである構成とすることができる。
また、これに代えて、上記光源は、R,G,Bの各色の
光を発するLEDを組み合わせたものである構成とする
こともできる。
【0013】さらに、本願発明では、上記導光部材の第
2側面の略全面が光入射部とされている場合には、この
導光部材と、この導光部材の光入射部の略全面に対して
光を入射可能に構成された光源と、を具備している構成
とすることもできる。
【0014】本願発明においては、光入射部から導光部
材の透明部材内に光を入射させた場合に、たとえばその
光が第2側面によって反射されてから、第3側面および
第4側面の少なくとも一方の所定の曲面とされた側面に
到達してさらに反射されると、その光は、互いに略平行
な多数の光線からなる光線束となって第1側面に向けて
進行することとなる。また、導光部材の第2側面を光入
射部として、この第2側面から光を入射させた場合にお
いても、その光が第3側面および第4側面の少なくとも
一方の所定の曲面とされた側面に到達して反射される
と、その反射光は、やはり互いに略平行な多数の光線か
らなる光線束となって第1側面に向けて進行する。そし
て、このように互いに略平行な光線の光線束となった光
を第1側面から外部へ出射させれば、その光を互いに分
散させるようなことなく、所望の位置に導くことができ
ることとなる。
【0015】このように、本願発明では、導光部材の内
部に入射した光のうち、少なくとも第2側面の方向から
第3側面および第4側面の所定の曲面とされた側面に進
行した光については、第1側面から出射する光が種々の
方向に広がらないようにすることができる。したがっ
て、本願発明では、導光部材の第1側面の各所から光を
出射させることによって、それらの光を所望の線的な領
域に対して効率よく照射することができる。その結果、
本願発明に係る導光部材を用いた線状光源装置をたとえ
ば画像読み取り装置の原稿照明として利用すれば、その
画像読み取り領域への集中的な光の照射によって、その
領域の照度を高めることができ、読み取り画像の質を向
上させることができる。また、光源としては、さほど大
きな発光量の光源を用いる必要を無くすことも可能とな
るため、製造コストおよびランニングコストの低減化も
図れる。
【0016】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
第1側面は、この第1側面から出射する光を集束させる
凸面とされている構成とすることができる。
【0017】このような構成によれば、導光部材の第1
側面から外部へ出射する光を凸面によって屈折させて集
束させることができ、第1側面から出射した光を所定の
幅狭な領域に対してより集中させて照射させることがで
きることとなる。この場合、重要な点は、上記第1側面
が単にレンズとしての役割を果たす凸面とされているだ
けではなく、本願発明においては上記第1側面に入射す
る光をそのレンズの主軸に略平行な光線束にできる点に
ある。すなわち、第1側面を凸面として形成しただけで
は、従来技術の説明において説明したものと同様に、こ
の第1側面から外部へ出射する光を効率よく集束させる
ことは困難であるが、この第1側面に対して入射する光
を互いに略平行な多数の光線からなる光線束とすれば、
上記凸面による集束効率を飛躍的に高めることができる
のである。
【0018】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記光入射部から上記透明部材の内部に入射した光が上
記各側面による反射を繰り返しながら上記透明部材の長
手方向に進行しつつ上記第1側面の各所から外部へ出射
可能とした構成とすることができる。
【0019】このような構成によれば、導光部材を構成
する透明部材の内部に光を入射させるための光源として
は、いわゆる点状の光源を用いればよいこととなる。し
たがって、多数の点状の光源を列状に並べたような構造
の比較的高価な光源を用いる必要がなくなり、製造コス
トの低減化、ならびに全体のサイズの小型化を図る上で
好ましいものにできる。
【0020】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記第1側面、第3側面、および第4側面のそれぞれ
が、鏡面とされているとともに、上記第2側面の少なく
とも一部は、受けた光の散乱反射を行う光乱反射領域と
されている構成とすることができる。この場合、上記第
2側面には、複数の凹部または凸部が設けられており、
これら複数の凹部または凸部の形成領域が上記光乱反射
領域である構成とすることができる。また、これに代え
て、上記光乱反射領域は、光の散乱反射が可能な物質を
上記第2側面に対して塗布、蒸着、メッキ、もしくはス
パッタリングによって付着させた領域、または光の散乱
反射が可能な部材を上記第2側面に対面接触させた領域
である構成とすることもできる。
【0021】このような構成によれば、導光部材を構成
する透明部材の所定の光入射部からその内部に光を入射
させた場合に、その光を上記第1側面、第3側面、およ
び第4側面のそれぞれによって全反射させながら、また
第2側面の少なくとも一部においては光の散乱反射を行
わせながら、透明部材の長手方向に進行させていくこと
ができる。そして、その光の進行時において、上記第2
側面の少なくとも一部において散乱反射された光を、第
3側面や第4側面に到達させてこれらの側面によって反
射させてから、上記第1側面に対してその全反射臨界角
よりも小さな入射角で入射させることができ、上記第1
側面の各所から光を適切に出射させることができる。
【0022】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記透明部材の長手方向両端部のそれぞれの端面が上記
光入射部とされている構成とすることができる。
【0023】このような構成によれば、導光部材を構成
する透明部材の長手方向両端部のそれぞれの端面の計2
箇所からその内部に光を入射させることができるため
に、導光部材の片面の1箇所からのみ光を入射させる場
合と比較すると、第1側面から出射する光の量を多くす
ることが簡易に行える。
【0024】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記透明部材の長手方向一端部の端面が上記光入射部と
されているとともに、上記透明部材の長手方向他端部の
端面は、この端面に進行してきた光を上記透明部材の長
手方向一端部の方向へ反射する光反射面とされている構
成とすることができる。
【0025】このような構成によれば、導光部材を構成
する透明部材の長手方向一端部のみに光源を対向させて
配置させればよく、光源の個数を最小個数にすることで
きる。また、透明部材の長手方向一端部から長手方向他
端部側へ進行した光は、上記長手方向他端部の端面によ
って反射されるために、上記透明部材の内部に入射した
光が上記透明部材の長手方向端部の端面をそのまま外部
へ透過するといった光のロスも無くすことが可能とな
る。
【0026】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記透明部材の複数の側面のいずれかの長手方向端部領
域が上記光入射部とされており、かつこの光入射部と対
向する位置には、この光入射部から上記透明部材の内部
に入射した光を上記透明部材の長手方向中央部に向けて
進行させるように反射する傾斜面が設けられている構成
とすることができる。
【0027】このような構成によれば、透明部材のいず
れかの側面の長手方向端部領域に対向させて光源を配置
し、この光源を発光させると、その光は所定の傾斜面に
よって反射され、上記透明部材の長手方向中央部に向け
て進行することとなる。したがって、この場合において
も、導光部材の第1側面の各所から適切に光を外部に出
射させることができることとなる。上記構成では、導光
部材に対してその厚み方向または幅方向の側方に光源を
配置させればよく、透明部材の長手方向端部の端面に光
源を対向配置させる必要がなくなるため、光源の配置ス
ペースが透明部材の長手方向に嵩張ることが解消され
る。したがって、線状光源装置全体の長手方向の寸法を
小さくする上で有利となる。
【0028】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記第2側面の長手方向中間部の一部領域が上記光入射
部とされており、かつこの光入射部またはこの光入射部
に対向する位置には、この光入射部から透明部材の内部
に入射した光を上記透明部材の長手方向端部に向けて進
行させるように屈折させまたは反射する傾斜面が設けら
れている構成とすることができる。
【0029】このような構成によれば、上記第2側面の
長手方向中間部の一部領域に対して光源を対向配置させ
た上で、この光源を発光させると、この光源から透明部
材の内部に入射した光は所定の傾斜面によって屈折さ
れ、または反射されることによって、透明部材の長手方
向端部に向けて進行するようにガイドされる。したがっ
て、この場合においても、透明部材の一部領域に対して
光源を対向配置させるだけの手段によって、透明部材の
第1側面の各所から光を適切に出射させることができ
る。また、光源は、透明部材の厚み方向の側方に配置す
ればよいために、線状光源装置全体の長手方向の寸法が
嵩張ることも抑制できる。
【0030】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記導光部材を構成する透明部材の外面のうち、上記光
入射部と第1側面とを除く領域の全部または一部を覆う
光反射部材を具備している構成とすることができる。
【0031】このような構成によれば、光入射部への光
の入射、および第1側面からの光の出射に不具合を生じ
させることなく、上記導光部材の光入射部や第1側面以
外の部分から外部へ光が漏れることを防止することがで
きる。したがって、導光部材からの光の漏れを防止でき
る分だけ、第1側面から出射する光の量を多くすること
が可能となり、所望の領域に対する光の照射効率を一層
高めることが可能となる。
【0032】本願発明の第3の側面によれば、画像読み
取り装置が提供される。この画像読み取り装置は、線状
光源装置と、この線状光源装置から発せられて所望の画
像読み取り対象物から反射してきた光を集束させる集光
レンズと、この集光レンズによって集束された光を受光
するように所定の画像読み取りライン方向に列状に並べ
られた複数の受光素子とを具備する画像読み取り装置で
あって、上記線状光源装置として、本願発明の第2の側
面によって提供される線状光源装置が用いられているこ
とに特徴づけられる。
【0033】上記画像読み取りガイド板は、所定位置に
固定して設けられているとともに、上記線状光源装置、
集光レンズ、および複数の受光素子は、上記画像読み取
りガイド板に対して相対移動自在に設けられたケースに
組み込まれており、全体がフラットベッド型のイメージ
センサとされた構成とすることができる。また、これに
代えて、上記線状光源装置、集光レンズ、および複数の
受光素子は、上記画像読み取りガイド板を一側面部に固
定装着したケースに組み込まれており、全体が密着型の
イメージセンサとされた構成とすることもできる。
【0034】本願発明に係る画像読み取り装置では、線
状光源装置から発せられた光を所望の画像読み取り対象
物に照射させる場合に、既述したとおり、その光の分散
を抑制したかたちで画像読み取り対象物の所定領域に対
して効率よく照射することができる。したがって、画像
読み取り領域の照度を高め、高画質の読み取り画像を得
ることが可能となる。また、光照射効率がよいために、
そのランニングコストも安価にすることができる。
【0035】本願発明の好ましい実施の形態では、所望
の画像読み取り対象物を対向配置させるためのガイド面
を形成する透明部材からなる画像読み取りガイド板を具
備しており、かつ上記線状光源装置の導光部材の第1側
面から出射した光は、上記ガイド面よりも手前の位置で
一旦集束してから上記ガイド面に対してその後所定の幅
に広がった状態に照射されるようにした構成とすること
ができる。
【0036】このような構成によれば、線状光源装置の
導光部材の第1側面からガイド面に向けて出射する光
が、上記ガイド面よりも手前において一旦集束するため
に、この光と集光レンズとの干渉を防止することが可能
となる。すなわち、集光レンズは、線状光源装置から光
が照射される所望の画像読み取り領域に対して対向配置
させる必要があり、この集光レンズを画像読み取り領域
に対して接近させて配置せねばならない場合がある。こ
のような場合において、線状光源装置から出射される光
の光路が広い場合には、この光路が上記集光レンズと干
渉し、遮られる虞れが大きい。これに対し、上記線状光
源装置の導光部材の第1側面から出射した光をガイド面
の手前において一旦集束させれば、その分だけその光路
が絞られて狭くなり、集光レンズと干渉する虞れを少な
くできる。したがって、導光部材の第1側面から出射し
た光が、集光レンズによって不当に遮られないようにし
て、所望の画像読み取り領域に対して照射させることが
可能となり、照射効率を高める上でより好ましいものに
できる。
【0037】本願発明の第4の側面によれば、画像読み
取り装置が提供される。この画像読み取り装置は、光源
と、所定の画像読み取りライン方向に延び、かつ上記光
源から発せられた光を所望位置に導くように反射する光
反射部材と、所望の画像読み取り対象物から反射してき
た光を集束させる集光レンズと、この集光レンズによっ
て集束された光を受光するように上記画像読み取りライ
ン方向に列状に並べられた複数の受光素子と、を具備す
る画像読み取り装置であって、上記光反射部材は、上記
光源から発せられてこの光反射部材の表面に進行してき
た光を互いに略平行な光線の光線束にして所定方向に進
行させるように反射する曲面状の光反射面を有している
ことに特徴づけられる。
【0038】本願発明においては、光源から発せられた
光のうち、光反射部材の所定の曲面状の光反射面に向け
て進行した光は、その後この光反射面によって反射され
ることにより、互いに略平行な多数の光線からなる光線
束となって所定方向に進行することとなる。したがっ
て、この光を不当に広がらないようにして所望の画像読
み取り領域に照射させることが可能となる。その結果、
本願発明の第3の側面によって提供される画像読み取り
装置と同様に、画像読み取り領域への光の出射効率を高
めることにより、さほど大きな発光量の光源を用いるこ
となく、画像読み取り領域の照度を高め、高画質の読み
取り画像を得ることが可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0040】図1は、本願発明に係る導光部材の一例を
示す一部破断斜視図である。図2は、図1のII−II断面
図である。図3は、図1に示す導光部材の主要領域にお
ける作用を示す説明図である。
【0041】これらの図に示す導光部材1は、たとえば
PMMAなどのアクリル系透明樹脂を成形して得られる
透明部材10を具備して構成されている。この透明部材
10は、長手方向に一定寸法を有する細長な形状であ
り、各所の断面形状が一様な主要領域Saと、この主要
領域Saの一端に繋がった補助領域Sbとに区分するこ
とができる。上記補助領域Sbは、後述する所定の光源
2から発せられた光を上記主要領域Sa内に進行させる
役割を果たす部分である。これに対し、上記主要領域S
aは、上記補助領域Sbから内部に進行してきた光を外
部に出射させる役割を果たす部分である。
【0042】上記透明部材10は、その主要領域Saに
おいて、上記透明部材10の長手方向に延びる第1側面
10A、第2側面10B、第3側面10C、第4側面1
0D、および長手方向一端部の端面10Eを有してい
る。上記第1側面10Aと第2側面10Bとは、上記透
明部材10の上下厚み方向に対向しており、第2側面1
0Bの幅が第1側面10Aよりも狭幅とされている。上
記第3側面10Cと第4側面10Dとは、上記透明部材
10の幅方向に対向している。
【0043】上記第1側面10Aは、その略全面が光出
射面とされる部分であり、好ましくは鏡面状の平面とさ
れている。同様に、上記第3側面10Cおよび第4側面
10Dも鏡面状の平面とされている。なお、上記鏡面状
の面とは、必ずしも表面が積極的に研磨加工されている
面である必要はない。たとえば、金型を用いて透明部材
10を樹脂成形する場合において、その樹脂成形によっ
て得られた比較的滑らかな表面も、本願発明でいう鏡面
状の面に含まれる。透明部材の表面を鏡面状とすれば、
この透明部材の内部に光を進行させる場合において、上
記表面に対して透明部材の材質によって特定される全反
射臨界角よりも大きな角度で入射する光線を全反射させ
ることができるとともに、上記全反射臨界角よりも小さ
な角度で入射する光線については、外部へ透過させるこ
とができる。
【0044】ただし、上記第1側面10Aは、その幅方
向中央部分が他の部分よりも膨出した非球面状の凸面と
されており、上記透明部材10の内部からこの第1側面
10Aを透過する光を集束できるように形成されてい
る。上記凸面を非球面状に形成すれば、この凸面によっ
て光を集束させる際の収差(球面収差)を少なくするこ
とができる。
【0045】上記第3側面10Cおよび第4側面10D
のそれぞれは、図3によく表れているように、上記透明
部材10の主要領域Saにおける幅方向中心線Cを共通
の主軸とする放物面(2次曲面)として形成されてい
る。なお、上記中心線Cは、補助領域Sbにおける幅方
向中心線C1に対して傾斜している(図1参照)。これ
は、後述するように、補助領域Sbについてはその所定
部分を光源2に対面させる必要があるのに対し、主要領
域Saについてはその第1側面10Aを画像読み取り装
置の所定の画像読み取り領域に対向させる必要があるか
らである。
【0046】上記第2側面10Bは、図3によく表れて
いるように、上記第3側面10Cおよび第4側面10D
のそれぞれの放物面の共通の焦点O1を通過する平面と
して形成されている。ただし、本願発明では、必ずしも
第2側面10Bが厳密な意味で上記焦点O1を通過して
いる必要はなく、多少の誤差があってもかまわない。図
2によく表れているように、上記第2側面10Bには、
複数の凹部14が適当な間隔で設けられている。これら
複数の凹部14の相互間領域は、鏡面状の平面部13と
されている。上記複数の凹部14は、透明部材10の内
部を進行する光の進行角度を急激に変化させることによ
り、その光を第1側面10Aから出射させる役割を果た
す部分であり、たとえば断面円弧状とされている。
【0047】上記透明部材10の補助領域Sbにおいて
は、その下面部に下向き状の凸状部17および下向き平
面状の光入射部15が設けられている。また、上記補助
領域Sbの側面部および上面部には、傾斜面16a,1
6bが設けられている。上記凸状部17は、この導光部
材1をたとえば所望の回路基板の上方に配置する場合に
その回路基板の表面にこの凸状部17の先端部を当接さ
せることによって導光部材1の全体の位置決めを図るの
に役立つ。上記光入射部15は、所望の光源2が対向配
置される部分である。上記傾斜面16a,16bは、上
記光入射部15からこの透明部材10の内部に入射した
光を上記主要領域Saの方向へ進行させるように反射す
る部分である。本実施形態では、一方の傾斜面16aが
平面状の傾斜面とされているとともに、他方の傾斜面1
6bが上記傾斜面16aに対して滑らかに繋がった曲面
状の傾斜面とされ、それら各部の角度は、上記光入射部
15から入射する光を可能な限り全反射可能な角度とさ
れている。上記傾斜面16a,16bの外面は、後述す
るように光反射率の高い光反射部材3Bによって覆わ
れ、上記傾斜面16a,16bに到達した光の一部がそ
のまま透明部材10の外部へ透過しないようにされる。
この場合、上記光反射部材によって、上記補助領域Sb
の左右一対の両側面12a,12bおよび端面12cに
ついても覆うことができる。
【0048】上記導光部材1は、光入射部15からその
内部に入射した光を第1側面10Aの全長域から出射さ
せる役割を果たす。具体的には、図2に示すように、光
入射部15に対向配置された光源2から発せられた光
は、光入射部15から導光部材1内に適当な広がり角度
をもって入射し、その大部分は傾斜面16a,16bに
よって反射され、主要領域Saの長手方向に進行する。
すると、その光は、第1側面10A、第3側面10C、
ならびに第4側面10Dの各所、および第2側面10B
の一部において全反射を繰り返しながら、導光部材1の
長手方向一端部の端面10Eまで達する。第2側面10
Bに光が入射する場合、各凹部14に入射した光の多く
は、散乱反射に近いかたちで反射され、急激にその光の
進路が変えられる。このため、上記第2側面10Bに到
達した光の多くは、図3に示すように、第3側面10C
および第4側面10Dに向けて進行し、これら第3側面
10Cおよび第4側面10Dによってそれぞれ全反射さ
れることとなる。
【0049】ただし、既述したとおり、上記第3側面1
0Cおよび第4側面10Dは放物面であること、および
上記第2側面10Bはその放物面の焦点近傍に位置して
いることに起因し、上記第3側面10Cおよび第4側面
10Dによってそれぞれ反射された多数の光線は、それ
らの放物面の主軸に略平行な光線束となって第1側面1
0Aの方向へ進行する。一方、上記第1側面10Aは、
その凸面の作用により、上記光線束を所望の焦点に集束
させる機能を発揮することとなり、上記第1側面10A
から外部へ出射する光の多くが種々の方向に分散するこ
とがより抑制される。第2側面によって散乱反射された
光のうち、第2側面10Bから第1側面10Aに直接到
達した光については、上記第1側面10Aの外部へ上記
光線束とは異なる方向に出射する可能性があるが、上記
第2側面10Bによって散乱反射された光の多くを、第
3側面10Cおよび第4側面10Dによって反射させて
から第1側面10Aに到達させることができる。したが
って、第1側面10Aから出射した光の大部分を所定の
方向へ規則的に進行させ、所望の線的な領域に対して効
率良く照射させることができる。
【0050】図4は、本願発明に係る画像読み取り装置
の一例を示す一部省略断面図である。図5は、図4のV
−V断面図である。図6は、図4のVI−VI断面図であ
る。図7は、図4に示す画像読み取り装置の分解斜視図
である。
【0051】これらの図に示す画像読み取り装置Aは、
図7によく表れているように、ケース4、回路基板6、
この回路基板6上に実装された多数の受光素子52、光
源2、集光レンズ51、第1の光反射部材3A、第2の
光反射部材3B、1または複数のアタッチメント69、
および上述した導光部材1を具備して構成されている。
なお、上記第1の光反射部材3Aと第2の光反射部材3
Bとは、一体化することが可能である。この画像読み取
り装置Aは、フラットベッド型のイメージセンサとして
構成されており、図4ないし図6に示すように、原稿K
を載置するための透明ガラス製の原稿載置板70を具備
している。この原稿載置板70は、本願発明でいう画像
読み取りガイド板の一例に相当するものであり、その上
面がガイド面71とされる。
【0052】上記ケース4は、たとえば合成樹脂製であ
り、上面部の略全面が開口するとともに底面部にも開口
部が適宜設けられた長細な箱型状に形成されている。こ
のケース4の内部には、この画像読み取り装置Aの上述
した主要部品が収容される。このケース4は、上記原稿
載置板70の下方において、上記原稿載置板70に相対
して画像読み取り副走査方向に移動自在に設けられてい
る。このケース4を移動自在とする手段は従来既知であ
るため、その説明は省略する。
【0053】上記第1の光反射部材3Aは、上記導光部
材1のホルダとしての役割をも果たすものである。すな
わち、この第1の光反射部材3Aは、図5および図7に
よく表れているように、前面部分が開口した断面略V字
状の溝部30を有しており、上記導光部材1はその主要
領域Saがこの溝部30内に嵌入されることにより、上
記第1の光反射部材3Aに保持される。そして、上記導
光部材1は、上記第1の光反射部材3Aが上記ケース4
内に組み込まれることにより、上記ケース4内における
回路基板6の上方に配置される。上記溝部30の内壁面
としては、上記導光部材1の第2側面10B、第3側面
10C、および第4側面10Dのそれぞれに対向する内
壁面30b,30c,30dがあり、これらの内壁面3
0b〜30dが上記導光部材1の側面10B〜10Dか
ら光が外部へ漏れることを防止する役割を果たす。ま
た、上記溝部30の長手方向一端部には、図4および図
7によく表れているように、平面状の側面部30eが設
けられており、この側面部30eが導光部材1の端面1
0Eに対向配置するようになっている。したがって、上
記導光部材1の内部を進行する光が上記端面10Eに到
達した場合に、その光は上記側面部30eによって確実
に反射されることとなり、上記端面10Eから外部へ光
が漏れることも防止される。上記第1の光反射部材3A
は、たとえば白色の合成樹脂製であり、上記内壁面30
b〜30dや側面部30eは光反射率の高い滑らかな面
とされている。
【0054】なお、導光部材1を上記第1の光反射部材
3Aに保持させる手段としては、たとえば図8に示すよ
うな手段を採用することもできる。同図に示す手段は、
導光部材1の一側面および第1の光反射部材3Aの一側
部に、相互に連通可能な孔部39a,39bを予め形成
しておき、第1の光反射部材3Aの溝部30内に導光部
材1を嵌入させた後に、上記孔部39a,39bに固定
ピン38を一連に挿入する手段である。このような手段
によれば、上記固定ピン38によって導光部材1を第1
の光反射部材3Aに対して位置決め固定することがで
き、ケース4内に組み込まれた導光部材1が種々の方向
に位置ずれすることを防止する上でより好ましいものに
できる。
【0055】また、本願発明では、上記第1の光反射部
材3Aを一部材によって形成する手段に代えて、たとえ
ば図9に示すように、2つの部材3a,3a’を用い
て、導光部材1を保持させるようにしてもかまわない。
すなわち、第1の光反射部材を複数の部材によって形成
してもよい。
【0056】上記第2の光反射部材3Bは、上記導光部
材1の補助領域Sbをカバーするための部材であり、図
4および図6によく表れているように、上記導光部材1
の補助領域Sbに対してその上面側から外嵌し、傾斜面
16a,16b、端面12c、および2つの側面部12
a,12bをそれぞれ覆うように形成されている。この
第2の光反射部材3Bも、上記第1の光反射部材3Aと
同様にたとえば白色の合成樹脂製であり、上記傾斜面1
6a,16bなどの各面に対面する壁面は、光の反射率
が高い滑らかな面とされている。
【0057】図5によく表れているように、上記集光レ
ンズ51は、原稿載置板70に載置された原稿Kから反
射してきた光を複数の受光素子52上に集束させるため
のものである。この集光レンズ51としては、たとえば
原稿画像を正立等倍に集束可能な多数のセルフォックレ
ンズ(ロッドレンズ)を所定の画像読み取りライン方向
に並べたレンズアレイが適用される。むろん、これに代
えて、凸レンズを一連に並べたレンズアレイを用いても
よい。原稿載置板70のガイド面71のうち、上記集光
レンズ51の直上位置の一定範囲が、画像読み取り領域
Sとなる。上記各受光素子52は、上記集光レンズ51
によって集束された光を受光し、その光電変換を行うも
のであり、回路基板6の長手方向に延びる列状に多数並
べて設けられている。
【0058】上記光源2としては、たとえばLEDチッ
プを樹脂パッケージしたLED光源が用いられる。この
光源2は、上記導光部材1の光入射部15に対向するよ
うに、上記回路基板6の長手方向一端部の表面に実装さ
れている。画像読み取り装置Aをいわゆるモノクロ画像
の読み取り用とする場合には、上記光源2としては、白
色またはそれ以外の色彩の単色光を発する光源とすれば
よいが、カラー画像の読み取り用途に適用させる場合に
は、R,G,B(レッド,グリーン,ブルー)のそれぞ
れの色彩の光を発する3種類のLED、または白色光を
発するLEDが用いられることとなる。3種類のLED
を用いる場合においても、それら3つのLEDのチップ
を1纏まりの光源としてワンパッケージ化することがで
きる。
【0059】図7によく表れているように、上記回路基
板6は、たとえばエポキシ樹脂製またはセラミクス製で
あり、その表面には、上記多数の受光素子52と上記光
源2とを実装するための導電配線パターン(図示略)が
設けられている。また、上記回路基板6の長手方向他端
部にはコネクタ端子65が取付けられている。このコネ
クタ端子65を上記回路基板6における光源2の実装位
置とは反対側の端部に取付ければ、回路基板6上に光源
2の実装スペースを確保する上で有利となる。上記コネ
クタ端子65に対して外部制御機器(図示略)を配線接
続すると、上記受光素子52や光源2をその外部制御機
器と電気的に接続できるようになっている。むろん、ケ
ース4には、上記コネクタ端子65との干渉を回避する
ための空間スペース(図示略)が適宜設けられている。
【0060】上記回路基板6は、ケース4の底部に設け
られた凹部49内に、上記ケース4の下方から嵌合され
ている。上記アタッチメント69は、上記回路基板6を
ケース4に対して取付けるためのものあり、ケース4に
対してその下方から外嵌し、ケース4の左右外側面に設
けられている係合用突起48,48に係止させられるこ
とにより、上記回路基板6が下方へ脱落することを防止
する。上記アタッチメント69は、たとえば薄肉金属板
をプレス加工するなどして形成されており、適度な弾力
性を発揮するものである。
【0061】次に、上記画像読み取り装置Aを用いて画
像の読み取り動作を行う場合の作用について説明する。
【0062】まず、原稿載置板70上に、原稿Kを載置
した状態において、光源2を発光させると、その光は導
光部材1の光入射部15から導光部材1内に入射する。
すると、この光は傾斜面16a,16bによって反射さ
れ、また直接第1側面10Aに到達して反射されるなど
してから、導光部材1の長手方向に進行する。既述した
とおり、上記導光部材1は、その長手方向に進行する光
を第2側面10Bの凹部14によって散乱反射に近いか
たちで反射することにより、その光を放物面としての第
3側面10Cおよび第4側面10Dによってさらに反射
させてそれらの光の光線束を第1側面10Aに向けて進
行する互いに略平行な光線束とすることができる。さら
には、それらの光線束を第1側面10Aの凸面の作用に
より集束させることもできる。したがって、上記第1側
面10Aから出射する光を、狭幅な所定の画像読み取り
領域Sに対して集中させて照射することができる。すな
わち、第1側面10Aから出射する光の多くを種々の方
向に分散させることなく、画像読み取り領域Sに効率良
く照射することができる。したがって、光源2の個数が
1個のみであっても、画像読み取り領域Sの照度を高め
ることが可能となり、原稿照明の光量不足に原因する読
み取り画像の質の悪化を招くといった不具合をなくすこ
とができる。とくに、本実施形態では、導光部材1の光
入射部15および第1側面10A以外の領域のほぼ全域
を第1の光反射部材3Aや第2の光反射部材3Bによっ
てそれぞれ覆っているために、導光部材1の外部への光
の漏れを無くし、または少なくすることができ、画像読
み取り領域Sに対する光の照射効率をより高めることが
できる。
【0063】また、上記画像読み取り装置Aでは、上記
第1側面10Aから出射した光が、原稿載置板70のガ
イド面71よりも手前の位置O2において一旦集束して
からその後発散し、画像読み取り領域Sに所定幅Lで照
射されるように構成されている。このような構成によれ
ば、第1側面10Aから出射した光の光路を、その途中
において狭めることができ、この光路近傍に位置する集
光レンズ51に対して上記第1側面10Aから出射した
光が照射されないようにすることができる。したがっ
て、上記第1側面10Aから出射した光の一部が集光レ
ンズ51によって遮られるといった不具合を解消し、そ
の光の略全量を画像読み取り領域Sに対して適切に照射
することができる。その結果、画像読み取り領域Sへの
光の出射効率をより一層高めることができる。
【0064】図10は、本願発明に係る画像読み取り装
置の他の例を示す断面図である。なお、図10以降の各
図においては、上記実施形態と同一部分は同一符号で示
し、その説明は便宜上省略する。
【0065】上記図10に示す画像読み取り装置Aa
は、密着型イメージセンサとして構成されている。この
画像読み取り装置Aaは、先の実施形態の画像読み取り
装置Aとその基本的な構成は共通しているが、ケース4
aの上面部には、原稿Kを対向配置するための透明ガラ
スからなる原稿載置板70aが装着されている。この原
稿載置板70aと対向する位置には、原稿Kを副走査方
向に移送するためのプラテンローラ98が適宜設けられ
る。また、この画像読み取り装置Aaをいわゆるハンデ
ィスキャナタイプの密着型イメージセンサとして構成す
る場合には、上記プラテンローラ98は設けられず、ケ
ース4aをユーザがそのままで手で把持することとな
る。上記画像読み取り装置Aaにおいても、その基本的
な構成は先の実施形態の画像読み取り装置Aと同様であ
るから、光源から発せられた光を導光部材1の第1側面
10の各所から一定の方向性をもたせて出射させること
ができ、その光を画像読み取り領域Sに対して効率良く
照射することができる。このように、本願発明に係る画
像読み取り装置は、フラットベッド型のイメージセンサ
に限らず、密着型イメージセンサとして構成することも
できる。
【0066】図11(a) ,(b)は、本願発明に係る導光部
材の他の例を示す説明図である。
【0067】同図(a)に示す導光部材1Aは、透明部
材10の第1側面10Aを凸面とすることなく、平面状
に形成している。このような構成によれば、第1側面1
0Aから出射する光をこの導光部材1Aによっては集束
させることができないものの、第3側面10Cおよび第
4側面10Dが放物面とされ、かつ第2側面10Bがそ
の焦点O1またはその近傍を通過する面とされているこ
とにより、上記第1側面10Aから出射する光を互いに
略平行な光線束とすることができる。したがって、やは
り第1側面10Aから出射する光の多くが種々の方向に
分散照射されることが解消される。このように、本願発
明では第1側面10Aから互いに略平行な多数の光線か
らなる光線束を出射させるだけの構成にしてもかまわな
い。また、このような場合、同図(b)に示すように、
第1側面10Aに対向させて、別途凸レンズRを配置
し、この凸レンズRを利用して上記第1側面10Aから
出射する光を集束させるようにしてもよい。
【0068】図12ないし図16は、導光部材の第2側
面に設けられる光乱反射領域の他の例をそれぞれ示す説
明図である。
【0069】図12に示す構成では、導光部材1の第2
側面10Bに、たとえば断面略円弧状の凸部14aを所
定間隔で複数設けている。このような構成によっても、
第2側面に凹部14を複数設けた場合と同様に、上記各
凸部14aに到達した光を散乱反射に近いかたちで反射
させることができ、第2側面10Bに到達した光を放物
面としての第3側面や第4側面に対して効率よく進行さ
せていくことができる。図13に示す構成では、第2側
面10Bに微小な凹凸を連続して形成した粗面部14b
を複数箇所形成している。図14に示す構成では、第2
側面10Bに光の散乱反射が可能な塗料を塗布した塗布
部14cを複数箇所設けている。上記各粗面部14bお
よび各塗布部14cは、いずれも第2側面10Bに進行
してきた光を散乱反射させることが可能である。図15
に示す構成は、第2側面10Bの略全面に光の散乱反射
を行う塗料を塗布した塗布部14dを設けた構成であ
る。このように、本願発明では、第2側面10Bの略全
面を光の散乱反射領域としてもかまわない。また、本願
発明では、光の散乱反射が可能な塗料を塗布する手段に
代えて、光の散乱反射が可能な他の物質を蒸着、メッ
キ、またはスパッタリングによって付着させる手段を採
用することもできる。図16に示す構成は、第2側面1
0Bについてはなんら特別な加工を施すことなく、この
第2側面10Bを光の散乱反射が可能な光反射部材97
に接触させた構成である。このような手段によっても、
第2側面10Bに到達した光を散乱反射させることがで
きる。このように本願発明では、導光部材1の第2側面
10Bに設けられる光乱反射領域を形成する手段として
は種々の手段を採用することができる。
【0070】図17ないし図20は、本願発明に係る導
光部材の他の例をそれぞれ示す説明図である。
【0071】図17に示す導光部材1Bは、透明部材1
0の長手方向両端部の2箇所の下面部を光入射部15
a,15aとし、これらの光入射部15a,15aに対
向配置された光源2,2から発せられた光を導光部材1
B内に入射できるように構成されている。また、上記光
入射部15a,15aに対向する位置には、傾斜面16
A,16Aが設けられ、導光部材1B内に入射した光が
これら傾斜面16A,16Aによって導光部材1の長手
方向中央部に向けて反射されるようになっている。この
ように、本願発明では、必ずしも導光部材の長手方向一
端部側のみに光入射部を設ける構成にする必要はなく、
導光部材の長手方向両端部のそれぞれに光入射部を設け
てもかまわない。このような構成よれば、光入射部の数
を多くできる分だけ、導光部材内に多くの光を入射させ
ることができ、第1側面10Aからの出射光量を多くす
ることができる。
【0072】図18に示す導光部材1Cは、透明部材1
0の長手方向両端部のそれぞれの端面10F,10Gを
光入射部とした構成である。このように、本願発明で
は、透明部材10の長手方向端部の端面を光入射部とす
ることもできる。また、この場合、図19に示す導光部
材1Dのように、透明部材10の長手方向一端部の端面
10Fのみを光入射部とする一方、他端部の端面10G
については光入射部とすることなく、光反射膜などを形
成した光反射面とすることもできる。
【0073】図20に示す導光部材1Eは、透明部材1
0の第2側面10Bの長手方向中間部に光入射部15e
を設けた構成である。また、この光入射部15eには、
たとえば断面円弧状または平面状の傾斜面18a,18
aを有する凹部18が形成されている。このような構成
によれば、光源2から発せられた光が光入射部15eに
入射すると、それらの光は、上記傾斜面18a,18に
よって透明部材10の長手方向両端部に進行するように
屈折される。したがって、上記光入射部15eから透明
部材10の内部に入射した光がそのまま小さな入射角度
で第1側面10Aに入射する可能性を少なくし、第1側
面10Aの光源2と対向する部分から光が集中的に外部
へ出射する不具合を解消することができる。第2側面1
0Bの長手方向中央部に光入射部を設ける場合の他の構
成としては、たとえば透明部材10の第1側面10Aの
上記光入射部に対向する位置に略V字状の凹溝を形成す
るなどして2つの傾斜面を設け、光入射部から透明部材
内に入射した光が、これら2つの傾斜面によって透明部
材の長手方向両端部に向けて全反射される構成としても
よい。このように、本願発明では、導光部材を構成する
透明部材に設けられる光入射部は、種々の位置に設ける
ことが可能であり、その具体的な位置はとくに限定され
るものではない。なお、光出射面となる第1側面は、そ
れらの全長にわたって連続した滑らかな面とされている
ことが好ましいが、本願発明は必ずしもこれに限定され
ず、その第1側面に凹溝などが一部形成された構成とさ
れていてもかまわない。
【0074】図21は、本願発明に係る線状光源装置の
他の例を示す側面図である。図22は、図21の要部平
面図である。
【0075】この線状光源装置は、導光部材1Hの第2
側面10Bの略全面を光入射部としており、光源2Aと
しては、上記第2側面10Bの略全面に対して光を入射
可能な光源が用いられている。上記光源2Aとしては、
複数の点状の単位光源2aを共通の基板96に列状に配
列して実装したものを用いることができる。この線状光
源装置では、各単位光源2aから発せられた光が、第2
側面10Bに対して一定の広がり角度で入射すると、そ
れらの光の一部が放物面としての第3側面10Cおよび
第4側面10Dに到達する。そして、これら第3側面1
0Cおよび第4側面10Dによって互いに略平行な光線
とされた光線束が第1側面10Aに向けて進行し、出射
することとなる。したがって、上述した画像読み取り装
置Aに組み込まれている線状光源装置と同様な作用が得
られる。
【0076】図23は、本願発明に係る導光部材の他の
例を示す説明図である。
【0077】この導光部材1Iは、透明部材10の第3
側面10Cおよび第4側面10Dのうち、一方の第3側
面10Cのみを放物面とし、他方の第4側面10Dを平
面としている。このような構成によれば、たとえば第2
側面10Bに対向配置された光源2から発せられた光の
うち、第3側面10Cに進行した光線のみが互いに略平
行な光線束として第1側面10Aから出射されることと
なり、第4側面10Dに到達した光はそのような光線束
にはならない。ただし、このような手段によっても、少
なくとも第3側面10Cに到達した光については、互い
に略平行な光線の光線束とすることによって、第1側面
10Aから出射する光の分散を抑制する効果が得られる
ため、従来のものよりも所望の画像読み取り領域に対す
る光の照射効率を高めることができ、本願発明の目的が
達成できる。
【0078】図24は、本願発明に係る画像読み取り装
置の他の例を示す断面図である。
【0079】この画像読み取り装置Abは、透明部材に
よって構成された導光部材を用いることなく、光反射部
材8を用いて、所望の画像読み取り領域Sへの光のガイ
ドを行わせている。すなわち、上記光反射部材8は、光
源2から発せられた光を画像読み取り領域に導くための
空間部80を形成しているが、この空間部80を形成す
る側面の一部領域は、放物面状の光反射面81として形
成されている。上記光源2は、上記光反射面81の放物
面の焦点またはその近傍に配置されている。このような
構成によっても、上記光源2から発せられた光が上記光
反射面81に到達すると、その光は上記放物面の主軸に
略平行な光線束となって所望の画像読み取り領域Sに効
率よく照射されることとなる。したがって、光源2から
発せられた光が、種々の方向に分散するかたちで画像読
み取り領域Sに導かれることを抑制することができ、画
像読み取り領域Sの照度を高めることができる。このよ
うに、本願発明では、光反射部材を用いて光を導く構成
にしてもかまわない。
【0080】その他、本願発明に係る導光部材、線状光
源装置、および画像読み取り装置の各部の具体的な構成
は、上述した実施形態に限定されず、種々に設計変更自
在である。導光部材の第3側面および第4側面の少なく
とも一方を、テーパ状の微小な平面が多数連続した面と
して形成した場合も、実質的にはその面は曲面とみなす
ことができる。したがって、そのような多数の平面が連
続した面が本願発明の意図する作用を生じさせる場合に
は、かかる手段は本願発明の技術的範囲に包摂される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る導光部材の一例を示す一部破断
斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1に示す導光部材の主要領域における作用を
示す説明図である。
【図4】本願発明に係る画像読み取り装置の一例を示す
一部省略断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図4のVI−VI断面図である。
【図7】図4に示す画像読み取り装置分解斜視図であ
る。
【図8】光反射部材に導光部材を固定保持させる手段の
一例を示す断面図である。
【図9】光反射部材の他の例を示す断面図である。
【図10】本願発明に係る画像読み取り装置の他の例を
示す断面図である。
【図11】本願発明に係る導光部材の他の例を示す説明
図である。
【図12】導光部材の第2側面に設けられる光乱反射領
域の他の例を示す説明図である。
【図13】導光部材の第2側面に設けられる光乱反射領
域の他の例を示す説明図である。
【図14】導光部材の第2側面に設けられる光乱反射領
域の他の例を示す説明図である。
【図15】導光部材の第2側面に設けられる光乱反射領
域の他の例を示す説明図である。
【図16】導光部材の第2側面に設けられる光乱反射領
域の他の例を示す説明図である。
【図17】本願発明に係る導光部材の他の例を示す説明
図である。
【図18】本願発明に係る導光部材の他の例を示す説明
図である。
【図19】本願発明に係る導光部材の他の例を示す説明
図である。
【図20】本願発明に係る導光部材の他の例を示す説明
図である。
【図21】本願発明に係る線状光源装置の他の例を示す
側面図である。
【図22】図21の要部平面図である。
【図23】本願発明に係る導光部材の他の例を示す説明
図である。
【図24】本願発明に係る画像読み取り装置の他の例を
示す断面図である。
【図25】従来の線状光源装置の一例を示す説明図であ
る。
【図26】図25に示す従来の線状光源装置の作用を示
す説明図である。
【符号の説明】
1,1A〜1I 導光部材 2,2A 光源 3A 第1の光反射部材 3B 第2の光反射部材 4,4a ケース 6 回路基板 8 光反射部材 10 透明部材 10A 第1側面 10B 第2側面 10C 第3側面 10D 第4側面 10E〜10G 端面 14 凹部(光乱反射領域) 15,15a,15e 光入射部 16a,16b 傾斜面 51 集光レンズ 52 受光素子 70,70a 原稿載置板 71 ガイド面 81 光反射面 A,Aa,Ab 画像読み取り装置 K 原稿 O1 焦点(放物面の)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/028 H04N 1/028 Z (72)発明者 今村 典広 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定長さを有する透明部材を具備して構
    成され、この透明部材の長手方向に延びる複数の側面と
    して、この透明部材の厚み方向に対向する第1側面と第
    2側面、およびこの透明部材の幅方向に対向する第3側
    面と第4側面とを有しており、かつ上記第1側面は、上
    記透明部材の所定位置に設けられた光入射部から上記透
    明部材の内部に入射した光を外部へ出射させるための光
    出射面とされている導光部材であって、 上記第3側面および第4側面の少なくとも一方は、上記
    第2側面の方向から進行してきた光を互いに略平行な光
    線の光線束にして上記第1側面に向かって進行させるよ
    うに反射する曲面とされていることを特徴とする、導光
    部材。
  2. 【請求項2】 上記曲面は放物面であり、かつ上記第2
    側面は上記放物面の焦点またはその近傍を通過する面と
    されている、請求項1に記載の導光部材。
  3. 【請求項3】 上記第1側面は、この第1側面から出射
    する光を集束させる凸面とされている、請求項1または
    2に記載の導光部材。
  4. 【請求項4】 上記光入射部から上記透明部材の内部に
    入射した光が上記各側面による反射を繰り返しながら上
    記透明部材の長手方向に進行しつつ上記第1側面の各所
    から外部へ出射可能に構成されている、請求項1ないし
    3のいずれかに記載の導光部材。
  5. 【請求項5】 上記第1側面、第3側面、および第4側
    面のそれぞれが、鏡面とされているとともに、上記第2
    側面の少なくとも一部は、受けた光の散乱反射を行う光
    乱反射領域とされている、請求項4に記載の導光部材。
  6. 【請求項6】 上記第2側面には、複数の凹部または凸
    部が設けられており、これら複数の凹部または凸部の形
    成領域が上記光乱反射領域である、請求項5に記載の導
    光部材。
  7. 【請求項7】 上記光乱反射領域は、光の散乱反射が可
    能な物質を上記第2側面に対して塗布、蒸着、メッキ、
    もしくはスパッタリングによって付着させた領域、また
    は光の散乱反射が可能な部材を上記第2側面に対面接触
    させた領域である、請求項5に記載の導光部材。
  8. 【請求項8】 上記透明部材の長手方向両端部のそれぞ
    れの端面が上記光入射部とされている、請求項4ないし
    7のいずれかに記載の導光部材。
  9. 【請求項9】 上記透明部材の長手方向一端部の端面が
    上記光入射部とされているとともに、上記透明部材の長
    手方向他端部の端面は、この端面に進行してきた光を上
    記透明部材の長手方向一端部の方向へ反射する光反射面
    とされている、請求項4ないし7のいずれかに記載の導
    光部材。
  10. 【請求項10】 上記透明部材の複数の側面のいずれか
    の長手方向端部領域が上記光入射部とされており、かつ
    この光入射部と対向する位置には、この光入射部から上
    記透明部材の内部に入射した光を上記透明部材の長手方
    向中央部に向けて進行させるように反射する傾斜面が設
    けられている、請求項4ないし7のいずれかに記載の導
    光部材。
  11. 【請求項11】 上記第2側面の長手方向中間部の一部
    領域が上記光入射部とされており、かつこの光入射部ま
    たはこの光入射部に対向する位置には、この光入射部か
    ら透明部材の内部に入射した光を上記透明部材の長手方
    向端部に向けて進行させるように屈折させまたは反射す
    る傾斜面が設けられている、請求項4ないし7のいずれ
    かに記載の導光部材。
  12. 【請求項12】 上記透明部材の第2側面の略全面が、
    上記光入射部とされている、請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の導光部材。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の導光部材と、この導光部材の光入射部に投光を行う光
    源と、を具備していることを特徴とする、線状光源装
    置。
  14. 【請求項14】 上記光源は、白色またはそれ以外の色
    彩の単色光を発するLEDである、請求項13に記載の
    線状光源装置。
  15. 【請求項15】 上記光源は、R,G,Bの各色の光を
    発するLEDを組み合わせたものである、請求項13に
    記載の線状光源装置。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の導光部材と、この
    導光部材の光入射部の略全面に対して光を入射可能に構
    成された光源と、を具備していることを特徴とする、線
    状光源装置。
  17. 【請求項17】 上記導光部材を構成する透明部材の外
    面のうち、上記光入射部と第1側面とを除く領域の全部
    または一部を覆う光反射部材を具備している、請求項1
    3ないし16のいずれかに記載の線状光源装置。
  18. 【請求項18】 線状光源装置と、この線状光源装置か
    ら発せられて所望の画像読み取り対象物から反射してき
    た光を集束させる集光レンズと、この集光レンズによっ
    て集束された光を受光するように所定の画像読み取りラ
    イン方向に列状に並べられた複数の受光素子と、を具備
    する画像読み取り装置であって、上記線状光源装置とし
    て、請求項13ないし17のいずれかに記載の線状光源
    装置が用いられていることを特徴とする、画像読み取り
    装置。
  19. 【請求項19】 所望の画像読み取り対象物を対向配置
    させるためのガイド面を形成する透明部材からなる画像
    読み取りガイド板を具備しており、かつ、上記線状光源
    装置の導光部材の第1側面から出射した光は、上記ガイ
    ド面よりも手前の位置で一旦集束してから上記ガイド面
    に対してその後所定の幅に広がった状態に照射されるよ
    うに構成されている、請求項18に記載の画像読み取り
    装置。
  20. 【請求項20】 上記画像読み取りガイド板は、所定位
    置に固定して設けられているとともに、上記線状光源装
    置、集光レンズ、および複数の受光素子は、上記画像読
    み取りガイド板に対して相対移動自在に設けられたケー
    スに組み込まれており、全体がフラットベッド型のイメ
    ージセンサとして構成されている、請求項19に記載の
    画像読み取り装置。
  21. 【請求項21】 上記線状光源装置、集光レンズ、およ
    び複数の受光素子は、上記画像読み取りガイド板を一側
    面部に固定装着したケースに組み込まれており、全体が
    密着型のイメージセンサとして構成されている、請求項
    19に記載の画像読み取り装置。
  22. 【請求項22】 光源と、所定の画像読み取りライン方
    向に延び、かつ上記光源から発せられた光を所望位置に
    導くように反射する光反射部材と、所望の画像読み取り
    対象物から反射してきた光を集束させる集光レンズと、
    この集光レンズによって集束された光を受光するように
    上記画像読み取りライン方向に列状に並べられた複数の
    受光素子と、を具備する画像読み取り装置であって、上
    記光反射部材は、上記光源から発せられてこの光反射部
    材の表面に進行してきた光を互いに略平行な光線の光線
    束にして所定方向に進行させるように反射する曲面状の
    光反射面を有していることを特徴とする、画像読み取り
    装置。
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