JP2007158556A - 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007158556A
JP2007158556A JP2005348660A JP2005348660A JP2007158556A JP 2007158556 A JP2007158556 A JP 2007158556A JP 2005348660 A JP2005348660 A JP 2005348660A JP 2005348660 A JP2005348660 A JP 2005348660A JP 2007158556 A JP2007158556 A JP 2007158556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
incident
image reading
reflected
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005348660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4619934B2 (ja
Inventor
Yasuo Sakurai
靖夫 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005348660A priority Critical patent/JP4619934B2/ja
Publication of JP2007158556A publication Critical patent/JP2007158556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4619934B2 publication Critical patent/JP4619934B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Led Device Packages (AREA)
  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】導光体の出射面から出射された光の照射方向における照射対象と光源部との距離を、入射面と出射面とが互いに平行となるように対向している従来の導光体を用いた構成に比べて短くし、かつ、その照射対象に光を効率よく照射することである。
【解決手段】導光体31は、光源部32からの光が入射される入射面と、その入射面から入射した入射光を照射対象に向けて出射する出射面と、入射面と出射面とを連結する連結面とを有しており、かつ、入射面から入射した入射光のうち連結面で反射することなく出射面に到達するものの少なくとも一部の入射光が、出射面で全反射した後に更に連結面で全反射して、その後いずれの面に対しても反射することなく出射面から照射対象に向けて出射するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源部から照射されて入射した光を特定の方向に向けて出射する透光性材料からなる導光体を備えた光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
この種の光照射装置としては、例えば、受光素子(Charge Coupled Devices:CCD、Complementary Metal Oxide Semiconductor:CMOS等)で受光した原稿面からの反射光に基づいてその原稿面の画像を読み取る画像読取装置における、原稿面への光照射手段として利用されているものがある。画像読取装置においてカラー画像を読み取る場合、一般に、原稿面からの反射光を、赤(R)、緑(G)、青(B)ごとに個別の受光素子で受光する。そして、図9(a)に示すように、各色に対応した各受光素子はその位置が互いに異なるように配置される。そのため、各受光素子で受光される光は、それぞれ、原稿面上の互いに異なる地点からの反射光を含むことになる。したがって、各受光素子の並び方向に対応した原稿面上の方向(図9(a)中左右方向)において、光照射装置から照射される光の照射強度が十分に大きくかつ均一であることが読取画像の品質向上の上で必要がある。具体的には、図9(b)に示すように、各受光素子の受光面の幅(各受光素子の並び方向における長さ)を「a」とし、各受光素子の受光面の中心間距離を「b」とし、原稿面から各受光素子までの光学系による縮率を「m」としたとき、照射される光の照射強度を大きくしかつ均一にする必要がある原稿面上の幅(図9(a)中左右方向の長さ)Xは、(a+b×2+α)/mとなる。なお、「α」は、製造誤差等の誤差を考慮して適宜設定されるパラメータである。
上記原稿面上の幅(以下、「必要照射領域の幅」という。)Xにおいて十分に照射強度が大きくかつ均一な光を照射し得る光照射装置としては、例えば、その幅Xの方向に対して直交する方向に長手方向が一致するように配置された円筒形状のキセノンランプを光源部として用いたものがある。しかし、近年の省エネルギー化、画像読取装置の信頼性向上等の要求に十分に応えるには、キセノンランプでは、消費電力が大きく、また発熱量が多い。そのため、キセノンランプよりも、消費電力が小さく、かつ、発熱量が小さい光源部が望まれている。このような光源部としては、例えば発光ダイオード(LED)が利用可能である。しかし、LEDは、一般に、キセノンランプに比べて、照射強度が小さい。そのため、単純にLEDを光源部として利用する場合には、必要照射領域の幅Xにおいて十分に照射強度の大きい光を照射することが困難である。
従来から、光源部と原稿面との間に透光性材料からなる導光体を配置した光照射装置が知られている。このような導光体を備えた光照射装置であれば、LED等のように照射強度が小さい光源部から放射状に照射された光の多くを必要照射領域の幅Xの狭い領域に集めることが可能となる。よって、導光体を利用すれば、光照射強度が小さい光源部を用いても、その幅Xの部分に照射強度の大きい光を照射することが可能となる。
従来の導光体は、光源部からの光が入射される入射面と、その入射面から入射した入射光を原稿面に向けて出射する出射面とが、互いに平行となるように対向しているものが一般的である。このような導光体を用いる場合、その出射面から出射された光の照射方向(出射面の法線方向)において、光源部が導光体に対して原稿面上の必要照射領域のほぼ反対側に配置される。そのため、出射面から出射された光の照射方向における光源部と必要照射領域との距離が長い。この距離が長いほど、原稿面法線方向における原稿面と光源部との距離が長くなるので、従来の導光体を用いた場合には光照射装置における原稿面法線方向の寸法が増大することにつながる。一般に、画像読取装置に搭載される光照射装置は、原稿幅に応じた画像読取領域にわたって光を照射する必要がある関係から、原稿面の面方向における寸法が必然的に大きくなる。よって、光照射装置を小型化するには、構成部品をなるべく原稿面の面方向に並べて配置し、原稿面法線方向の寸法を小さくするしかない。上記従来の導光体を用いる場合には、上述したように光照射装置における原稿面法線方向の寸法が増大することにつながることから、光照射装置の小型化が困難であるという不具合が生じる。
このような不具合を解消し得るものとして、特許文献1に記載された照明装置(光照射装置)が知られている。
図10は、特許文献1に記載された光照射装置の説明図である。
この光照射装置は、導光体131として、LED132から照射されて入射した光を原稿面に向けて案内して出射する蛍光樹脂プリズムを備えている。この導光体131は、平板状部材であり、その平板面が原稿面と平行になるように配置され、その平板状部材の一端面が入射面131aとなる。よって、入射面131aは原稿面に対して垂直になる。また、入射面131aに対向する面131cは、反射面により構成されており、原稿面とは反対側を向くように原稿面に対して傾斜している。この光照射装置においては、LED132から照射されて導光体の入射面131aから入射した光が入射面に対向する反射面131cで反射し、その反射した光が、原稿面に対向した平板面(出射面)131bから原稿面に向けて出射する。この光照射装置においては、入射面131aが原稿面に対して垂直であることから、LED132と導光体131とを原稿面の面方向に並べて配置することができる。よって、上記従来の導光体を用いた光照射装置に比べて、光照射装置における原稿面法線方向の寸法を小さくすることができる。
特開平11−317108号公報(実施形態10及び図21)
ところが、上記特許文献1に記載の光照射装置では、LED132から照射された光のうち入射面131aに対して略垂直に入射した入射光については、画像読取領域から外れた部分に照射されるものと考えられる。すなわち、上記特許文献1に記載の光照射装置では、LED132から照射された光のうち入射面131aに対して略垂直に入射した入射光は、いずれの面に対しても反射することなく反射面131cに到達し、反射面131cで反射した後、出射面131bから出射する。そして、この光が照射されるのは、画像読取領域から外れた位置である。一般に、LEDから照射される光のうち、LED発光面の中心部分からその法線方向へ照射される光が最も照射強度が大きく、照射方向が当該法線方向から傾斜するにしたがって光の照射強度は急激に小さくなる。上記特許文献1に記載の光照射装置では、このように照射強度が最も大きい光が導光体の入射面131aに対して略垂直に入射するが、この光は画像読取領域へは照射されない。したがって、上記特許文献1に記載の光照射装置においては、光を照射すべき照射対象である画像読取領域に光を効率よく照射することができないという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、光照射装置の大型化につながる、導光体の出射面から出射された光の照射方向における照射対象と光源部との距離を、入射面と出射面とが互いに平行となるように対向している従来の導光体を用いた構成に比べて短くでき、かつ、その照射対象に光を効率よく照射することが可能な光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光源部と、該光源部から照射されて入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体とを備えた光照射装置において、上記導光体は、上記光源部からの光が入射される入射面と、該入射面から入射した入射光を照射対象に向けて出射する出射面と、該入射面と該出射面とを連結する連結面とを有しており、かつ、該入射面から入射した入射光のうち該連結面で反射することなく該出射面に到達するものの少なくとも一部の入射光が、該出射面で全反射した後に更に該連結面で全反射して、その後いずれの面に対しても反射することなく該出射面から該照射対象に向けて出射するように、構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の光照射装置において、上記一部の入射光は、上記入射面から入射した入射光の中で最も強度が大きい部分を含むことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の光照射装置において、上記導光体は、上記入射面から入射した入射光のうち上記連結面で反射することなく上記出射面に到達する入射光のすべてが、該出射面で全反射するように構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の光照射装置において、上記導光体は、上記出射面で全反射した後に更に上記連結面で全反射した入射光のすべてが、その後いずれの面に対しても反射することなく該出射面から出射するように構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4の光照射装置において、上記導光体は、平板状部材の平面部上に設けられており、上記光源部は、該平板状部材の該平面部に対して略平行な方向へ光を照射するように該平面部上に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の光照射装置において、上記平板状部材は、上記光源部を駆動するための回路基板であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6の光照射装置において、上記光源部から出射した光のすべてが上記導光体の入射面に入射するように、該光源部及び該導光体を配置したことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7の光照射装置において、上記光源部は、複数の光源が一列又は複数列に配置されたものであることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、原稿面に対して光を照射する光照射手段と、該原稿面からの反射光を受光して該原稿面の画像を読み取る画像読取手段とを備えた画像読取装置において、上記光照射手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の光照射装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、原稿面の画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部で読み取った画像情報に基づいて記録材上に画像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、上記画像読取部として、請求項9の画像読取装置を用いたことを特徴とするものである。
本発明において、導光体の入射面から入射した入射光のうち連結面で反射することなく出射面に直接到達するものの少なくとも一部の入射光は、その出射面で全反射し、更に連結面で全反射した後、いずれの面に対しても反射することなく、その出射面から照射対象に向けて出射する。これを実現するための構成は、導光体の出射面を入射面に対して傾斜するように対向配置させるとともに、出射面で全反射した入射光を全反射させる連結面(以下、特定連結面という。)の内面側と出射面の内面側とのなす角度が鋭角になるように配置させ、かつ、入射面に対する出射面の傾斜角度、出射面の内面側と特定連結面の内面側とのなす角度、及び導光体の物性を適宜設定することで得ることができる。なお、ここでいう導光体の物性とは、光が入射する面に対する光の入射角がその面の臨界角よりも大きいという光が全反射するための条件に関し、その臨界角に影響を与える物性を意味する。
本発明においては、上述したように導光体の出射面が入射面に対して傾斜するように対向配置されることになるので、その出射面から出射された光の照射方向を、入射面の外面側に対向する光源部から入射面へ入射する光の照射方向に対して傾斜させることができる。これにより、出射面から出射された光の照射方向における光源部と照射対象との距離を、入射面と出射面とが互いに平行となるように対向している従来の導光体を用いた構成に比べて短くすることができる。
しかも、本発明においては、出射面に直接到達した入射光が出射面から出射されて照射対象に照射される。入射面から入射した入射光のうち出射面に直接到達する入射光は、出射面に到達するまでに連結面で反射したり連結面で透過したりする入射光に比べてその照明強度が大きいものである。よって、本発明によれば、このような照明強度が大きい光を照射対象へ照射することができる。
以上、本発明によれば、光照射装置の大型化につながる、出射面から出射された光の照射方向における照射対象と光源部との距離を、上記従来の導光体を用いた構成に比べて短くでき、かつ、その照射対象に光を効率よく照射することが可能となるという優れた効果が奏される。
以下、本発明を、画像形成装置としてのカラー複写機に適用した一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、カラー複写機を例に挙げるが、モノクロ複写機であっても同様である。
図2は、本発明が適用される画像形成装置であるフルカラーの複写機1の内部構造を概略的に示す正面図である。
この複写機1の装置本体2内の中央部には、カラー画像を形成するためのプリンタエンジン3が設けられている。このプリンタエンジン3は、等間隔に離間させて水平向きに並列に配設された4つのドラム状の感光体4を備えている。また、このプリンタエンジン3は、各感光体4の外周面をそれぞれ一様に帯電する4つの帯電ローラ5を備えている。また、このプリンタエンジン3は、各帯電ローラ5により帯電された各感光体4の外周面をそれぞれ対応する画像データに応じて露光することにより、各感光体4の外周面に静電潜像を形成する露光装置6を備えている。このほか、このプリンタエンジン3は、各感光体4の外周面上の静電潜像にトナーを供給することにより各静電潜像をトナー画像としてそれぞれ顕像化する4つの現像装置7、各感光体4上のトナー画像が順次転写される中間転写ベルト8、中間転写ベルト8上へのトナー画像の転写後に各感光体4上に残留したトナーをそれぞれ除去する4つのクリーニング装置9、中間転写ベルト8上に転写されたトナー画像を記録紙Sに転写させる転写ローラ10等を備えている。なお、4つの感光体4上には、それぞれ異なる色(Y;イエロー、M;マゼンタ、C;シアン、K;ブラック)のトナー画像が形成され、これらの各色のトナー画像が中間転写ベルト8上に互いに重なり合うように順次転写されることによって、中間転写ベルト8上にカラーのトナー画像が形成され、このカラーのトナー画像が最終的に記録紙Sに形成される。
また、装置本体2の上部には、原稿面の画像を読み取る画像読取部としてのスキャナ部が設けられている。このスキャナ部は、後述する光照射装置により光が照明される照明対象物である原稿Dを自動送りするADF11と、原稿Dが載置されるコンタクトガラス12と、コンタクトガラス12上の原稿Dにおける原稿面の画像を読み取る画像読取手段としての画像読取機構13とが配置されている。
画像読取機構13は、コンタクトガラス12と平行に2:1の速度で走行可能な第1走行体14及び第2走行体15、結像レンズ16、受光素子としての光電変換素子であるCCD17等により構成されている。第1走行体14には、コンタクトガラス12上に載置された原稿D、又は、ADF11により搬送されてコンタクトガラス12上に送られた原稿Dを、コンタクトガラス12の下方からその原稿面に光を照明する光照射装置18と、原稿面で反射した反射光をCCD17へ送るべく反射させる第1ミラー19とが搭載されている。第2走行体15には、第1ミラー19で反射した光をさらに反射させる第2ミラー20及び第3ミラー21が搭載されている。第1ミラー19から順に第2ミラー20、第3ミラー21と順次反射して導かれた光は、結像レンズ16を通ってCCD17に入射し、CCD17によって受光される。
一方、装置本体2内の下部には、記録材としての記録紙Sを収納する複数段、例えば4段の用紙カセット22が設けられている。これらの用紙カセット22内に収納された記録紙Sは、ピックアップローラ23とフィードローラ24とにより一枚ずつ分離給紙される。そして、分離給紙された記録紙Sは、装置本体2内に設けられた用紙搬送路25に沿って搬送される。この用紙搬送路25上には、レジストローラ26、転写ローラ10、定着装置27、排紙ローラ28等が配置されている。レジストローラ26は、給紙された記録紙Sを一時保持し、中間転写ベルト8上のトナー画像が転写ローラ10との対向領域(2次転写領域)に進入するタイミングに合わせて記録紙Sをその2次転写領域に送り込むように駆動する。また、中間転写ベルト8からトナー画像が2次転写された記録紙Sは、定着装置27へ搬送され、熱と圧力とが加えられることにより、トナーが軟化又は溶融してそのトナー画像が記録紙Sに定着する。
次に、上記複写機1における画像形成動作について説明する。
まず、コンタクトガラス12上に載置された原稿D又はADF11により自動送りされた原稿Dの原稿面の画像が画像読取機構13によって読み取られる。そして、この画像読取機構13で読み取った画像情報に応じて、露光装置6の4つの半導体レーザから各色に対応するレーザ光がそれぞれ出射される。これにより、帯電ローラ5によって一様に帯電された各感光体4の外周面上には、それぞれ各色に対応した静電潜像が形成される。これらの静電潜像に対しては、それぞれ各現像装置7から各色のトナーが供給される。その結果、各感光体4ごとにそれぞれ異なる色のトナー画像が形成される。各感光体4上のトナー画像は、感光体4の回転と同期して移動する中間転写ベルト8上に互いに重なり合うように順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上には、カラーのトナー画像が形成される。
一方、プリンタエンジン3でのトナー画像形成動作中に、用紙カセット22内から記録紙Sが給紙される。そして、記録紙Sは、レジストローラ26によって所定のタイミングで2次転写領域へ送り込まれ、その記録紙S上に中間転写ベルト8上のカラーのトナー画像が2次転写される。カラーのトナー画像が2次転写された記録紙Sは、引き続き用紙搬送路25上を搬送され、定着装置27へ送り込まれる。定着装置27において、記録紙S上のカラーのトナー画像は記録紙Sに定着された後、記録紙Sは排紙ローラ28によって排紙トレイ29上に排紙される。
次に、本発明の特徴部分である、上記画像読取部の光照射装置18の構成について説明する。
図1は、第1走行体14の走行方向に対して直交する方向であって略水平方向から見たときの、上記光照射装置18の概略構成を示す説明図である。
図3は、上記光照射装置18の斜視図である。
本実施形態における光照射装置18は、図3に示すように、平板状部材としての回路基板であるLEDアレイ基板30上に一列に配置された光源部である複数のLED32と、導光体31とを有している。LEDアレイ基板30は、その長手方向が、第1走行体14の走行方向に対して直交する方向であって略水平方向に延びるように、すなわち、原稿Dの主走査方向に延びるように配置される。複数のLED32は、LEDアレイ基板30上にその長手方向に沿って一列に並んで配置されている。LEDアレイ基板30には、各LED32に電力を供給するための図示しない配線パターン及び各種回路素子が形成されている。本実施形態におけるLED32は、その発光面がLEDアレイ基板30の基板面に対して垂直な方向を向くように、LEDアレイ基板30上に配置されている。したがって、LED32の発光面から照射される光の中心線方向は、LEDアレイ基板30の基板面に対してほぼ平行な方向となる。なお、本実施形態では、複数のLED32を一列に配置する場合を例に挙げて説明するが、複数列に配置するようにしてもよい。
導光体31は、光透過性を有する透光性材料、例えば透明な樹脂(アクリル、ポリカーボネート等)やガラスなどから形成されている。導光体31は、少なくとも複数のLED32の列長よりも長い長尺な入射面31a及びこれに対向する出射面31bを有し、入射面31a及び出射面31bを除く2対の面(連結面)が互いに平行な六面体形状の部材である。この導光体31は、その入射面31aが各LED32の発光面と平行でかつ近接又は接触するように対向配置され、その出射面31bがおおよそコンタクトガラス12上の画像読取領域Yに向くように配置される。そして、導光体31は、LED32から照射された光を入射面31aで受光し、これを出射面31bへ案内してコンタクトガラス12上の画像読取領域Yに向けて出射面31bから出射する。
ここで、画像読取部の光源として複数のLED32を使用する場合、各LED32から照射される光を適切に画像読取領域Yへと導く必要がある。そのためには、各LED32と導光体31との相対的な位置を高い精度で位置決めする必要がある。従来は、光照射装置18の製造工程において、このように高い精度で位置決めする作業が困難であった。そこで、本実施形態では、各LED32と導光体31とを単一の位置決め部材であるLEDアレイ基板30に取り付けている。
具体的には、複数のLED32が取り付けられたLEDアレイ基板30の基板面と同一面上に、導光体31を取り付けることで、各LED32と導光体31との相対的な位置を位置決めする。これにより、複数のLED32と導光体31とを互いに異なる別の位置決め部材に取り付けていた従来の場合に比べて、複数のLED32と導光体31との相対位置を高い精度で位置決めすることが容易となる。すなわち、複数のLED32と導光体31とをそれぞれ別の位置決め部材に取り付ける場合、複数のLED32と導光体31との相対位置を位置決めするに際しては、少なくとも、複数のLED32とその位置決め部材との間、導光体31とその位置決め部材との間、これらの位置決め部材との間の3箇所において、互いの部材の組み付け位置を各箇所間で調整しながら精度よく組み付ける必要がある。各部材の組み付けを相対的に調整すべき箇所が多くなるにつれて、複数のLED32と導光体31との相対位置を高い精度で位置決めすることが飛躍的に困難になる。これに対し、本実施形態では、複数のLED32と導光体31とを単一の位置決め部材であるLEDアレイ基板30に取り付けることで、これらの相対的な位置決めができるので、各部材の組み付けを相対的に調整すべき箇所は、複数のLED32とLEDアレイ基板30との間、導光体31とLEDアレイ基板30との間の2箇所だけである。したがって、本実施形態によれば、複数のLED32と導光体31とを互いに異なる別の位置決め部材に取り付ける従来の場合に比べて、各部材の組み付けを相対的に調整すべき箇所が少なくなり、その結果、複数のLED32と導光体31との相対位置を高い精度で位置決めすることが容易となる。
複数のLED32は、LEDアレイ基板30の基板面上にはんだ付けされることにより取り付けられている。一方、導光体31は、LEDアレイ基板30の基板面上に、接着剤や両面テープ等により固定されている。
また、本実施形態では、図示のように、LEDアレイ基板30が平板状部材であり、角LED32から照射される光がその基板面(平面部)に対して略平行な方向に向けて照射されるように構成されている。そして、本実施形態においては、上述のように、導光体31の入射面31aが各LED32の発光面と平行でかつ近接又は接触するように対向配置される。よって、導光体31は、その入射面31aがLEDアレイ基板30の基板面に対して垂直な方向を向くように、LEDアレイ基板30上に配置されている。また、本実施形態では、上述したように導光体31の出射面31bが入射面31aに対して傾斜するように対向配置されているので、その出射面31bから出射された光の照射方向を、LEDアレイ基板30の基板面の面方向に対して傾斜させることができる。したがって、LEDアレイ基板30の基板面を、図1に示すようにコンタクトガラス12の面と平行に配置しても、出射面31bから出射された光をコンタクトガラス12上の画像読取領域へ導くことができる。その結果、本実施形態によれば、複数のLED32と導光体31とをコンタクトガラス12の面方向に並べて配置することができる。よって、入射面と出射面とが互いに平行となるように対向している従来の導光体を用いた構成に比べて、コンタクトガラス12の法線方向における光照射装置18の寸法を小さくできる。
一般に、画像読取装置に搭載される光照射装置は、原稿幅に応じた画像読取領域にわたって光を照射する必要がある関係から、コンタクトガラス12の面方向における寸法が必然的に大きくなるため、この光照射装置を小型化するには、コンタクトガラス12の法線方向における寸法を小さくするしかない。本実施形態では、コンタクトガラス12の法線方向における光照射装置18の寸法を小さくできることから、光照射装置18の小型化を図ることができ、これにより画像読取装置の小型化を図ることができる。
ここで、LED32から照射される光の照射強度について説明する。
図4は、LED32の発光特性を説明するためのグラフである。
このグラフは、LED32の発光面から所定距離だけ離れた各地点における照射強度を説明するためのグラフであり、発光面中心部と各地点とを結ぶ直線(照射方向)と発光面中心部の法線方向とのなす角度(以下、「指向角」という。)を縦軸にとり、各地点の照射強度を横軸にとっている。このグラフからわかるように、LED32から照射される光のうち、その発光面中心部の法線方向へ照射される光(指向角がゼロである光)が最も照射強度が大きく、当該法線方向に対する照射方向の傾斜角すなわち指向角が大きくなるほど光の照射強度の減少割合が大きくなる。すなわち、指向角が小さい光については最大照射強度に近い照射強度を有するが、指向角が大きい光については最大照射強度よりも大幅に小さい照射強度を有する。したがって、LED32を用いて画像読取領域に光を効率よく照射するには、指向角がなるべく小さい光をより多く画像読取領域へ案内することが重要となる。
そこで、本実施形態では、入射面31aに対する出射面31bの傾斜角度、出射面31bの内面側と特定連結面(LEDアレイ基板30の基板面に対向する導光体の面)31cの内面側とのなす角度、導光体31の物性を、適宜設定することで、導光体31の入射面31aから入射した入射光のうち連結面で反射することなく出射面31bに直接到達するものの少なくとも一部の入射光は、その出射面31bで全反射し、更に特定連結面31cで全反射した後、いずれの面に対しても反射することなく、その出射面31bから画像読取領域(照射対象)に向けて出射するように構成している。
図5は、LED32の発光面中心部からその法線方向へ照射される最大照射強度をもつ光の光路を示す説明図である。
本実施形態の導光体31は、直方体形状の部材を入射面31aと対向する部分を斜めにカットし、そのカット面を出射面31bとしたものである。そして、この導光体31は、LEDアレイ基板30の基板面に対して特定連結面31cが平行になるように配置され、かつ、その特定連結面31cに対して入射面31aが垂直になるように構成される。この導光体は、出射面31bと特定連結面31cとのなす角(以下、「カット角」という。)θが20[°]であり、各面の内面側における臨界角(例えば透明樹脂と空気)が41[°]となるように構成されている。
本実施形態において、LED32の発光面中心部からその法線方向へ照射される最大照射強度をもつ光L0は、導光体31の入射面31aに対して垂直に入力する。この光L0は、入射面31aから導光体31の内部へ入射すると、図中一点鎖線で示すように、いずれの連結面にも反射することなく出射面31bに直接到達する。このとき、出射面31bに対する光L0の入射角αは、(90[°]−θ)=70[°]であり、臨界角である41[°]よりも大きい。したがって、この光L0は、出射面31bで全反射する。
その後、この光L0は、図中一点鎖線で示すように、特定連結面31cへ到達する。このとき、特定連結面31cに対する光L0の入射角βは、(90[°]−2θ)=50[°]であり、臨界角である41[°]よりも大きい。したがって、この光L0は、特定連結面31cで全反射する。
その後、この光L0は、図中一点鎖線で示すように、再び出射面31bへ到達する。このとき、出射面31bに対する光L0の入射角γは、(90[°]−3θ)=30[°]であり、臨界角である41[°]以下である。したがって、この光L0は、出射面31bを透過し、出射面31bから導光体外部へ出射される。
このように、本実施形態では、LED32の照射される光のうち最大照射強度をもつ光L0が出射面31bから出射される。よって、この出射した光L0が画像読取領域に照射されるように、導光体31を画像読取領域に対して配置すれば、最大照射強度をもつ光L0で画像読取領域を照明することができ、画像読取領域に光を効率的に照射することができる。
次に、出射面31bに直接到達した入射光Lが、その出射面31bで全反射し、更に特定連結面31cで全反射した後、いずれの面に対しても反射することなく出射面31bから出射する条件について説明する。なお、以下の説明では、臨界角が41[°]となる導光体31を用いる場合について説明するが、臨界角がこれと異なる導光体であっても同様に考えることができる。
図6は、導光体31の入射面31aの法線方向に対して角度δで導光体内部に入射する光の光路を示す説明図である。
本実施形態において、LED32から照射されて導光体31の入射面31aの法線方向に対して角度δで導光体内部に入射した光Lは、図中一点鎖線で示すように、いずれの連結面にも反射することなく出射面31bに直接到達する。このとき、出射面31bに対する光Lの入射角αは、{90[°]−(δ+θ)}である。この入射角αが臨界角である41[°]よりも大きければこの光Lは出射面31bで全反射するので、この光Lが出射面31bで全反射するための条件は、θ<(49[°]−δ)である。
また、出射面31bで全反射した光Lは、図中一点鎖線で示すように、特定連結面31cへ到達する。このとき、特定連結面31cに対する光Lの入射角βは、{90[°]−(δ+2θ)}である。この入射角βが臨界角である41[°]よりも大きければこの光Lは特定連結面31cで全反射するので、この光Lが特定連結面31cで全反射するための条件は、θ<{(49[°]−δ)/2}である。
また、特定連結面31cで全反射した光Lは、図中一点鎖線で示すように、再び出射面31bへ到達する。このとき、出射面31bに対する光Lの入射角γは、{90[°]−(δ+3θ)}である。この入射角γが臨界角である41[°]以下であればこの光Lは出射面31bを透過して出射面31bから導光体外部へ出射される。したがって、この光Lが出射面31bを透過するための条件は、θ≧{(49[°]−δ)/3}である。
以上より、出射面31bに直接到達した入射光Lが、その出射面31bで全反射し、更に特定連結面31cで全反射した後、いずれの面に対しても反射することなく出射面31bから出射するための条件は、下記の数1に示すようになる。
Figure 2007158556
本実施形態においては、θ=20[°]であるため、出射面31bに直接到達した入射光Lのうち、その出射面31bで全反射し、更に特定連結面31cで全反射した後、いずれの面に対しても反射することなく出射面31bから出射する光は、入射面31aの法線方向に対する角度δが−11[°]≦δ<9[°]の条件で導光体内部に入射する光である。
以上のように、臨界角が41[°]となる導光体31を用いる場合には、上記数1に示す式に基づき、角度δが存在し得るようにカット角θを適宜設定すれば、出射面31bに直接到達した入射光Lの少なくとも一部を、その出射面31bで全反射させ、更に特定連結面31cで全反射させた後、いずれの面に対しても反射させることなく出射面31bから出射することができる。
なお、以上の説明では、臨界角が41[°]で固定されている場合であるが、この臨界角をパラメータZとすると、上記数1は下記の数2に示すようになる。
Figure 2007158556
したがって、上記数2に示す不等式を満たすように、角度δが存在し得るカット角θ及び臨界角Zを適宜設定すれば、出射面31bに直接到達した入射光Lの少なくとも一部を、その出射面31bで全反射させ、更に特定連結面31cで全反射させた後、いずれの面に対しても反射させることなく出射面31bから出射することができる。
また、角度δがゼロを含む場合、上述したように、LED32の照射される光のうち最大照射強度をもつ光L0が出射面31bから出射されるので、画像読取領域に光を効率的に照射することができる。
図7(a)乃至(c)は、導光体31の入射面31aの法線方向に対する導光体内部に入射した光の角度δが互いに異なる場合の光路を示す説明図である。
図7(a)は、出射面31bに直接到達した入射光がすべて出射面31bで全反射し、出射面31bで全反射した光がすべて特定連結面31cで全反射し、特定連結面31cで全反射した光がすべて出射面31bから出射する例を示している。この光は、LED32から照射される光のうち指向角が小さい光すなわち照射強度が大きい光である。したがって、照射強度が大きい光が出射面31bから画像読取領域に向けて出射されることになり、画像読取領域に光を効率よく照射することができる。
図7(b)及び(c)は、いずれも入射面31aから入射した入射光が出射面31bに到達する前に少なくとも1回は連結面で反射した後に出射面31bに到達する例であって、出射面31bに到達した後に出射面31bで全反射し、その後特定連結面31cで全反射した上で出射面31bから出射する例を示している。これらの例では、図示のように出射面31bから出射される光が画像読取領域に向けて照射されないが、この光はLED32から照射される光のうち指向角が大きい光すなわち照射強度が小さい光である。したがって、図7(a)に示すように照射強度が大きい光が出射面31bから画像読取領域に向けて出射されるのであれば、このような照射強度が小さい光を画像読取領域へ導かなくても画像読取領域へ光を効率よく照射することができる。
ただし、光源部が本実施形態でも使用しているLEDのように、光源部として一般的に用いられてきたキセノンランプ等に比べて全体的に照射強度が小さい場合、比較的照射強度が小さい光もなるべく画像読取領域へ案内して画像読取領域に照射されるようにすることが望ましい。
よって、本実施形態では、導光体31の出射面31bから出射する光のうち画像読取領域に向けて出射しないような比較的照射強度が小さい光も画像読取領域に案内すべく、図1に示すように反射ミラー33を設けている。この場合、図8に示すように、比較的照射強度が小さい光も反射ミラー33で反射して画像読取領域へ案内され、画像読取領域を照射することができる。
以上、本実施形態の光照射装置18は、光源部としての複数のLED32と、これらのLED32から照射されて入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体31とを備えている。そして、導光体31は、複数のLED32からの光が入射される入射面31aと、その入射面31aから入射した入射光を照射対象である画像読取領域Yに向けて出射する出射面31bと、入射面31aと出射面31bとを連結する連結面とを有しており、かつ、入射面31aから入射した入射光のうち連結面で反射することなく出射面31bに到達するものの少なくとも一部の入射光が、出射面31bで全反射した後に更に特定連結面31cで全反射して、その後いずれの面に対しても反射することなく出射面31bから画像読取領域Yに向けて出射するように構成されている。これにより、上述したように画像読取領域に光を効率よく照射することができる。
また、上記実施形態において、出射面31bに直接到達し、出射面31bで全反射した後に更に特定連結面31cで全反射して、その後いずれの面に対しても反射することなく出射面31bから画像読取領域Yに向けて出射する入射光には、入射面31aから入射した入射光の中で最も照射強度が大きい光を含んでいる。したがって、画像読取領域に光をより効率よく照射することができる。
また、上記実施形態で説明したように、入射面31aから入射した入射光のうち連結面で反射することなく出射面31bに到達する入射光のすべてが出射面31bで全反射するように導光体31を構成すれば、画像読取領域に光をより効率よく照射することができる。
また、上記実施形態で説明したように、出射面31bで全反射した後に更に特定連結面31cで全反射した入射光のすべてが、その後いずれの面に対しても反射することなく出射面31bから出射するように導光体31を構成すれば、画像読取領域に光をより効率よく照射することができる。
また、上記実施形態では、導光体31が平板状部材であるLEDアレイ基板30の基板面(平面部)上に設けられており、複数のLED32がLEDアレイ基板30の基板面に対して略平行な方向へ光を照射するようにその基板面上に設けられている。これにより、上述したように、複数のLED32と導光体31との相対位置を高い精度で位置決めすることが容易となる。
また、上記実施形態においては、導光体31が設けられる平板状部材が複数のLED32を駆動するための回路基板である。これにより、LED32を駆動するための回路基板と別個に、導光体31を位置決めするための位置決め部材を設ける必要がなくなる。
また、上記実施形態においては、複数のLED32から出射した光のすべてが導光体の入射面31aに入射するように、複数のLED32及び導光体31を配置している。光源部としてLED32を用いる場合、その照射強度を大きくすることが比較的難しい関係で、複数のLED32から出射した光がすべて導光体31に入射するようにすることが望ましい。このようにすれば、複数のLED32から照射される光を無駄なく利用することが可能となる。なお、光源部の照射強度が十分に大きい場合には、複数のLED32から出射した光の一部だけが導光体31の入射面31aに入射しないようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、光源部として、複数の光源であるLED32が一列又は複数列に配置されたものを用いているので、消費電力が小さく、かつ、発熱量が小さい光源部を実現することができる。
また、上記実施形態においては、原稿面に対して光を照射する光照射手段と、その原稿面からの反射光を受光して原稿面の画像を読み取る画像読取手段としての画像読取機構13とを備えた画像読取装置であるスキャナ部において、上記光照射手段として、上述した光照射装置18を用いている。よって、このスキャナ部によれば、上述した光照射装置18により画像読取領域に光を効率よく照射することができることで、比較的照射強度が小さい光源部を用いる場合でも画像の読取精度を向上させることができる。
また、上記実施形態においては、原稿面の画像を読み取る画像読取部と、この画像読取部で読み取った画像情報に基づいて記録材である記録紙S上に画像を形成する画像形成部としてのプリンタエンジン3とを備えた画像形成装置である複写機1において、上記画像読取部として、上記スキャナ部を用いている。これにより、スキャナ部における画像の読取精度が向上する結果からプリンタエンジン3で形成される画像の品質が向上する。
尚、本実施形態では複写機を例に挙げて本発明の説明をしたが、本発明は、その複写機の画像読取部と同様の構成を備えた画像読取装置の単体製品(スキャナ)にも適用可能であり、また、その複写機の画像読取部と同様の構成を備えた画像読取部を備えたファクシミリ等の他の画像形成装置あるいは画像形成装置以外の装置にも適用可能である。
実施形態における複写機のスキャナ部において、第1走行体の走行方向に対して直交する方向であって略水平方向から見たときの光照射装置の概略構成を示す説明図。 同複写機の内部構造を概略的に示す正面図。 同光照射装置の斜視図。 LEDの発光特性を説明するためのグラフ。 LEDの発光面中心部からその法線方向へ照射される最大照射強度をもつ光の光路を示す説明図。 導光体の入射面法線方向に対して角度δで導光体内部に入射する光の光路を示す説明図。 (a)乃至(c)は、導光体の入射面法線方向に対する導光体内部に入射した光の角度δが互いに異なる場合の光路を示す説明図。 反射ミラーを設けた場合の光路を示す説明図。 (a)及び(b)は、原稿面と結像面との関係を説明するための説明図。 特許文献1に記載された光照射装置の説明図。
符号の説明
1 複写機
3 プリンタエンジン
12 コンタクトガラス
13 画像読取機構
14 第1走行体
15 第2走行体
18 光照射装置
30 LEDアレイ基板
31 導光体
31a 入射面
31b 出射面
31c 特定連結面
32 LED
33 反射ミラー

Claims (10)

  1. 光源部と、該光源部から照射されて入射した光を特定の方向に案内して出射する透光性材料からなる導光体とを備えた光照射装置において、
    上記導光体は、上記光源部からの光が入射される入射面と、該入射面から入射した入射光を照射対象に向けて出射する出射面と、該入射面と該出射面とを連結する連結面とを有しており、かつ、該入射面から入射した入射光のうち該連結面で反射することなく該出射面に到達するものの少なくとも一部の入射光が、該出射面で全反射した後に更に該連結面で全反射して、その後いずれの面に対しても反射することなく該出射面から該照射対象に向けて出射するように、構成されていることを特徴とする光照射装置。
  2. 請求項1の光照射装置において、
    上記一部の入射光は、上記入射面から入射した入射光の中で最も照射強度が大きい部分を含むことを特徴とする光照射装置。
  3. 請求項1又は2の光照射装置において、
    上記導光体は、上記入射面から入射した入射光のうち上記連結面で反射することなく上記出射面に到達する入射光のすべてが、該出射面で全反射するように構成されていることを特徴とする光照射装置。
  4. 請求項1、2又は3の光照射装置において、
    上記導光体は、上記出射面で全反射した後に更に上記連結面で全反射した入射光のすべてが、その後いずれの面に対しても反射することなく該出射面から出射するように構成されていることを特徴とする光照射装置。
  5. 請求項1、2、3又は4の光照射装置において、
    上記導光体は、平板状部材の平面部上に設けられており、
    上記光源部は、該平板状部材の該平面部に対して略平行な方向へ光を照射するように該平面部上に設けられていることを特徴とする光照射装置。
  6. 請求項5の光照射装置において、
    上記平板状部材は、上記光源部を駆動するための回路基板であることを特徴とすることを特徴とする光照射装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6の光照射装置において、
    上記光源部から出射した光のすべてが上記導光体の入射面に入射するように、該光源部及び該導光体を配置したことを特徴とする光照射装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6又は7の光照射装置において、
    上記光源部は、複数の光源が一列又は複数列に配置されたものであることを特徴とする光照射装置。
  9. 原稿面に対して光を照射する光照射手段と、該原稿面からの反射光を受光して該原稿面の画像を読み取る画像読取手段とを備えた画像読取装置において、
    上記光照射手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の光照射装置を用いたことを特徴とする画像読取装置。
  10. 原稿面の画像を読み取る画像読取部と、
    該画像読取部で読み取った画像情報に基づいて記録材上に画像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
    上記画像読取部として、請求項9の画像読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
JP2005348660A 2005-12-02 2005-12-02 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4619934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005348660A JP4619934B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005348660A JP4619934B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007158556A true JP2007158556A (ja) 2007-06-21
JP4619934B2 JP4619934B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=38242367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005348660A Expired - Fee Related JP4619934B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4619934B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011082626A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Ricoh Co Ltd 照明ユニット、原稿読取装置および画像形成装置
JP2011139239A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置
JP2012120061A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Ricoh Co Ltd 照明ユニット、原稿読取装置及び画像形成装置
JP2013115740A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Ricoh Co Ltd 照明装置および画像読取装置
US8619342B2 (en) 2010-11-30 2013-12-31 Kyocera Mita Corporation Image reading apparatus and image forming apparatus
JP2014036302A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Ricoh Co Ltd 照明装置及び画像読取装置
JP2014068365A (ja) * 2013-11-21 2014-04-17 Ricoh Co Ltd 照明ユニット、原稿読取装置および画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06314069A (ja) * 1993-03-03 1994-11-08 Fujitsu Ltd 照明装置
JPH1155464A (ja) * 1997-08-06 1999-02-26 Rohm Co Ltd 導光部材、この導光部材を用いた線状光源装置、および画像読み取り装置
JP2000022892A (ja) * 1998-07-06 2000-01-21 Mitsubishi Electric Corp ライン光源および画像入力装置
JP2005011549A (ja) * 2003-06-16 2005-01-13 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 面光源装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06314069A (ja) * 1993-03-03 1994-11-08 Fujitsu Ltd 照明装置
JPH1155464A (ja) * 1997-08-06 1999-02-26 Rohm Co Ltd 導光部材、この導光部材を用いた線状光源装置、および画像読み取り装置
JP2000022892A (ja) * 1998-07-06 2000-01-21 Mitsubishi Electric Corp ライン光源および画像入力装置
JP2005011549A (ja) * 2003-06-16 2005-01-13 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 面光源装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011082626A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Ricoh Co Ltd 照明ユニット、原稿読取装置および画像形成装置
JP2011139239A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置
US8619342B2 (en) 2010-11-30 2013-12-31 Kyocera Mita Corporation Image reading apparatus and image forming apparatus
JP2012120061A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Ricoh Co Ltd 照明ユニット、原稿読取装置及び画像形成装置
JP2013115740A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Ricoh Co Ltd 照明装置および画像読取装置
JP2014036302A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Ricoh Co Ltd 照明装置及び画像読取装置
JP2014068365A (ja) * 2013-11-21 2014-04-17 Ricoh Co Ltd 照明ユニット、原稿読取装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4619934B2 (ja) 2011-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7760403B2 (en) Optical irradiation apparatus, image reading apparatus using the same, and image forming apparatus using the same
JP4832809B2 (ja) 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置
JP4542954B2 (ja) 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置
JP4619934B2 (ja) 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置
JP5401567B2 (ja) 導光体、照明装置、これを用いた画像読取装置及び画像形成装置
US7957039B2 (en) Original-document illumination apparatus, image reading apparatus, color-original-document reading apparatus and image forming apparatus
JP5422604B2 (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5856994B2 (ja) 照明装置、およびこれを備えた画像読取装置、画像形成装置
JP4929366B2 (ja) 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置
JP2010119054A (ja) 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2010068031A (ja) 原稿読取装置およびそれを備えた画像形成装置
JP4901886B2 (ja) 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP5879293B2 (ja) 照明装置、およびこれを備えた画像読取装置、画像形成装置
JP2010199639A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2010063152A (ja) 光照射装置並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置
JP5994477B2 (ja) 原稿照明ユニット、原稿読取装置、および画像形成装置
JP2010210749A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP5994229B2 (ja) 照明ユニット、原稿読取装置、および画像形成装置
JP2011023952A (ja) 照明装置、画像読取装置、画像形成装置
JP6256307B2 (ja) 照明装置
JP2010026289A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2010212838A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP6060580B2 (ja) 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2006121555A (ja) 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2013090266A (ja) 原稿照明ユニット、原稿読取装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101015

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101027

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4619934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees